JPH1014617A - スライドファスナー用開離嵌挿具 - Google Patents

スライドファスナー用開離嵌挿具

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JPH1014617A
JPH1014617A JP8168876A JP16887696A JPH1014617A JP H1014617 A JPH1014617 A JP H1014617A JP 8168876 A JP8168876 A JP 8168876A JP 16887696 A JP16887696 A JP 16887696A JP H1014617 A JPH1014617 A JP H1014617A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開離嵌挿具における蝶棒を箱体へ挿入する
際、蝶棒に負担をかけずに挿脱操作を軽快かつ円滑に行
える。 【構成】 左右のファスナーストリンガ１５の端部に箱
体１あるいは蝶棒３を熱可塑性樹脂によって成形し、箱
体１は一側に蝶棒３を嵌挿できるストレート状の蝶棒挿
入孔６を貫設し、この挿入孔６の外壁７に側溝８を設
け、その下方にストッパー９が形成されている。蝶棒３
は先細形で内側縁部がストレート状に形成され、蝶棒３
の側方に肉薄状のガイド溝１１が設けられ、その側方に
ガイド突条１０が一体成形で設けられている。蝶棒３を
箱体１の挿入孔６に挿入する際、ガイド突条１０の先端
部１３内側が箱体１の側溝８の溝縁を滑動し、蝶棒３の
挿入を積極的にガイドし、蝶棒に負担をかけず円滑な挿
入操作ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、左右のファスナ
ーストリンガの端部に装備される熱可塑性樹脂から成形
された箱体、箱棒、蝶棒から構成されたスライドファス
ナー用開離嵌挿具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の熱可塑性樹脂から成形されたスラ
イドファスナー用開離嵌挿具は、多種多様の形態のもの
が知られている。これらのうち、たとえば図７に示すよ
うに一方のファスナーストリンガの一端に、熱可塑性樹
脂の一体成形による補強羽根と箱棒、および箱棒と略平
行する案内棒とを設けるとともに、箱棒と案内棒との間
に案内溝を設け、また同じく他方のファスナーストリン
ガの一端に補強羽根と蝶棒、および蝶棒と略平行する案
内棒とを設けるとともに、蝶棒と案内棒との間に案内溝
を設け、さらに一側に箱棒挿入孔、他側に蝶棒挿入孔を
それぞれ凹設した箱棒および蝶棒とは別体状の箱体を設
け、箱体の箱棒挿入孔に箱棒を嵌着して形成したスライ
ドファスナー用開離嵌挿具が実公昭５４−３１０５０号
公報に開示されている。
【０００３】また、図８に示すように、一方のファスナ
ーストリンガの一端に熱可塑性樹脂フィルムの補強テー
プを貼着し、その表面一側に箱体および箱棒、さらに箱
棒の外側に肉薄の袖部を設け、かつ箱棒に平行する補助
突条を熱可塑性樹脂の一体成形によって形成し、また同
様に他方のファスナーストリンガの一端にも同様に補強
テープを貼着し、その表面一側に蝶棒および蝶棒の外側
に肉薄の袖部を設け、かつ蝶棒に平行する補助突条を一
体成形で形成したスライドファスナー用開離嵌挿具が実
公昭５９−２５２２５号公報に開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前項で挙げた図７に示
されたスライドファスナー用開離嵌挿具は、蝶棒および
蝶棒よりも長い案内棒、さらに補強羽根とをファスナー
ストリンガの一端に熱可塑性樹脂で一体成形したもので
あり、蝶棒と案内棒とはそれぞれスライダーのフランジ
に合致させるため湾曲状に成形され、その間に配設され
た狭小の案内溝にスライダーのフランジ、および箱体の
衝立部を挿脱自在に挿入する。この挿入操作の際のガイ
ドは蝶棒が主体で行われるため、蝶棒の箱体への挿入操
作が重くなる傾向がある。また案内棒および案内羽根が
蝶棒よりも長いので、蝶棒に接する第１ファスナーエレ
メント部分のファスナーテープに柔軟性がないため、第
１ファスナーエレメントがスライダーの案内柱に強く圧
接されるので、噛合頭部の磨耗が激しく長期の使用に耐
えられない傾向がある。さらに蝶棒が湾曲し箱体が別体
であるため製作がきわめて面倒であるなどの問題点があ
る。
【０００５】次に、図８に示すスライドファスナー用開
離嵌挿具は、蝶棒と補助突条との間の袖部が広く成形さ
れているため、蝶棒の挿入時におけるガイドは蝶棒が主
体で行うので、蝶棒が磨耗し易く、そのうえ袖部が広い
ため蝶棒が揺動し、蝶棒の挿入操作が円滑に行えない傾
向がある。また袖部および補助突条が蝶棒の頭部側端部
と合致しているので、蝶棒に接する第１ファスナーエレ
メント部分のファスナーテープに柔軟性がないため、挿
入操作時に第１ファスナーエレメントに負担がかかるこ
と、さらに蝶棒の先端が湾曲しているので、蝶棒および
箱体の成形が面倒であるなど問題点がある。
【０００６】この発明は、上述の問題点を考慮し発明さ
れたものであり、請求項１記載の発明は、熱可塑性樹脂
製のスライドファスナー用開離嵌挿具において、蝶棒の
箱体への挿入操作の際、蝶棒が補助的ガイドを行い、そ
の外側に配されたガイド突条が積極的にガイドし、蝶棒
に操作の負担がかからず、軽快かつ円滑な挿脱操作が行
え、そのうえ蝶棒の磨耗を防いだスライドファスナー用
開離嵌挿具を提供することが主たる目的である。
【０００７】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の目的に加え、スライダーを箱体側で左右に揺動でき
ないように保持し、安定した状態でスライダーおよび箱
体に蝶棒を挿入でき、蝶棒の挿脱操作が容易かつ円滑に
行えるスライドファスナー用開離嵌挿具を提供すること
が目的である。
【０００８】請求項３および４記載の発明は、請求項１
または２記載の発明の目的に加え、開離嵌挿具における
蝶棒の頭部すなわち第１ファスナーエレメント付近のフ
ァスナーテープに柔軟性を確保させ、蝶棒の挿脱操作を
円滑に行え、かつ第１ファスナーエレメントにかかる負
担を軽減して長期の使用に耐えられ、しかも小型化が可
能なスライドファスナー用開離嵌挿具を提供することが
目的である。
【０００９】請求項５記載の発明は、請求項１、２、３
または４記載の発明の目的に加え、開離嵌挿具における
箱体および蝶棒の形態を、熱可塑性樹脂による成形がし
易い形態に形成し、生産性の向上が図れるスライドファ
スナー用開離嵌挿具を提供することが目的である。
【００１０】請求項６記載の発明は、請求項１、２、
３、４または５記載の発明の目的に加え、開離嵌挿具に
おける蝶棒の挿入操作の際、ガイドを容易にしガイド性
の向上を図るとともに、蝶棒の嵌挿状態が安定し、かつ
体裁のよいスライドファスナー用開離嵌挿具を提供する
ことが目的である。
【００１１】請求項７および８記載の発明は、請求項
１、２、３、４、５または６記載の発明の目的に加え、
開離嵌挿具における蝶棒の挿入操作の際、ガイドする部
分をファスナーテープの両面または片面に配し、使用態
様によって適宜選択できるスライドファスナー用開離嵌
挿具を提供することが目的である。
【００１２】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項１記載の発明は、箱体１、箱
棒２、蝶棒３からなる熱可塑性樹脂製の開離嵌挿具にお
いて、一方のファスナーストリンガ１５の端部に配設す
る蝶棒３の内側縁に、肉薄状のガイド溝１１を介してガ
イド突条１０を突出状に一体成形し、他方のファスナー
ストリンガ１５の端部に配設する箱体１の蝶棒挿入孔６
における外壁７の下端部に、ストッパー９を備えたガイ
ド溝１１を嵌挿するための側溝８を凹設し、ガイド突条
１０の先端部１３内側が側溝８の溝縁を滑動しガイド可
能に形成したスライドファスナー用開離嵌挿具を主な構
成とするものである。
【００１３】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の構成に加え、一方のファスナーストリンガ１５の端
部に設けた箱体１から上方へ突出する箱棒２と、箱体１
の側方で箱棒２より短小で併設状態のガイド突部４との
間に、スライダー２０を受止め保持できる凹溝５を凹設
し、この凹溝５はスライダー２０におけるフランジ２１
の幅と略同等に凹設されたスライドファスナー用開離嵌
挿具である。
【００１４】請求項３記載の発明は、請求項１または２
記載の発明の構成に加え、一方のファスナーストリンガ
１５端部に配設する蝶棒３に併設するガイド突条１０
は、蝶棒３よりも短小で頭部１４を蝶棒３の頭部よりも
低位置、すなわちファスナーストリンガ１５の端部側に
配したスライドファスナー用開離嵌挿具である。
【００１５】請求項４記載の発明は、請求項１、２また
は３記載の発明の構成に加え、左右のファスナーストリ
ンガ１５のファスナーテープ１６の端部に配備する熱可
塑性樹脂による補強部１８をガイド突条１０の頭部１４
と略一致する範囲にファスナーテープ１６の面上に配設
したスライドファスナー用開離嵌挿具である。
【００１６】請求項５記載の発明は、請求項１、２、３
または４記載の発明の構成に加え、一方のファスナース
トリンガ１５の端部に配設する箱体１における蝶棒挿入
孔６をストレート状に貫設するとともに、他方のファス
ナーストリンガ１５の端部に配設する蝶棒３は先細形
で、その内側縁部がストレート状に形成したスライドフ
ァスナー用開離嵌挿具である。
【００１７】請求項６記載の発明は、請求項１、２、
３、４または５記載の発明の構成に加え、一方のファス
ナーストリンガ１５の端部に配設する蝶棒３とガイド突
条１０との間に配する肉薄状のガイド溝１１は、下方す
なわちガイド突条１０の先端部１３側が広く、上方頭部
１３側を狭く、かつ下端部にストッパー９を当接するた
めの凹部１２を形成したスライドファスナー用開離嵌挿
具である。
【００１８】請求項７記載の発明は、請求項１、２、
３、４、５または６記載の発明の構成に加え、一方のフ
ァスナーストリンガ１５の端部に配設する蝶棒３に併設
するガイド突条１０およびガイド溝１１をファスナーテ
ープ１６の両面に成形配設したスライドファスナー用開
離嵌挿具である。
【００１９】請求項８記載の発明は、請求項１、２、
３、４、５または６記載の発明の構成に加え、一方のフ
ァスナーストリンガ１５の端部に配設する蝶棒３に併設
するガイド突条１０およびガイド溝１１をファスナーテ
ープ１６の片面に成形配設したスライドファスナー用開
離嵌挿具である。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、この発明におけるスライド
ファスナー用開離嵌挿具の実施の形態について、図面を
参照しながら具体的に説明する。
【００２１】この発明のスライドファスナー用開離嵌挿
具は、図１に示すように箱体１と箱棒２とが合体した形
態であり、一方のファスナーストリンガ１５の端部にた
とえばポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、
ポリプチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂によっ
て一体成形され、他方のファスナーストリンガ１５の端
部に箱体１に挿入できる蝶棒３を同じく熱可塑性樹脂に
よって一体成形されたものである。
【００２２】左右のファスナーストリンガ１５の端部に
箱体１あるいは蝶棒３を成形するためには、まずファス
ナーテープ１６の端部に熱可塑性樹脂フィルム、あるい
はラミネートされた熱可塑性樹脂フィルムを貼着して補
強部１８を形成するか、またはファスナーテープ１６の
端部に熱可塑性樹脂液を滲透固化させて補強部１８を形
成し、ファスナーテープ１６の端部を強固に固定させて
補強する。そして補強された補強部１８におけるファス
ナーエレメント１７の取付側の表裏両面にわたって箱体
１、あるいは蝶棒３を熱可塑性樹脂によって射出成形ま
たは押出成形手段によって成形する。
【００２３】箱体１は、箱体１と箱棒２とが合体した形
態であり、箱棒２はファスナーテープ１６に取付けられ
たファスナーエレメント１７の延長線上であって、補強
部１８よりも長めに成形され、箱棒２の先端に箱体１が
一体に成形される。箱体１の側方には鍵形に補強部１８
の上方端部と略一致するように突出するガイド突部４を
箱棒２と併設状態に設けるとともに、箱棒２とガイド突
部４との間にスライダー２０におけるフランジ２１の幅
に相当する寸法の肉薄状の凹溝５を凹設し、スライダー
２０を安定した状態に保持し、また箱体１の反対側には
蝶棒３を嵌挿できるストレート状の蝶棒挿入孔６が貫設
されている。この蝶棒挿入孔６の外壁７には側溝８が設
けられ、この側溝８の下方に、側溝８を封鎖するストッ
パー９が形成され、蝶棒３に併設されているガイド溝１
１の先端を受止めるように形成されている。
【００２４】一方、蝶棒３はファスナーテープ１６に取
付けられたファスナーエレメント１７の延長線上であっ
て、補強部１８よりも長めに成形され、蝶棒３は先細形
で内側縁部がストレート状に形成され、そして蝶棒３の
側方すなわち内側には肉薄状のガイド溝１１が凹設さ
れ、その側方に箱棒２のガイド突部４と同厚であって、
補強部１８の上方端部と略一致するガイド突条１０を蝶
棒３に併設することによって、図２〜４に示すようにス
ライダー２０のフランジ２１および箱体１の側溝８にガ
イド溝１１を挿通させると、ガイド突条１０の先端部１
３内側が側溝８の溝縁を滑動し、蝶棒３の挿入を積極的
にガイドするように形成されている。
【００２５】さらに蝶棒３の側方に設けたガイド溝１１
は下方すなわちガイド突条１０の先端部１３側が幅広
く、上方頭部１４側を幅狭く形成し、スライダー２０の
フランジ２１を容易に挿通し、かつ箱体１の側溝８縁部
に容易に当接するように形成され、かつ先端に凹部１２
を凹設して箱体１における側溝８のストッパー９と密接
可能に形成し、開離嵌挿具の下端側を美しい形態に仕上
げている。
【００２６】以上説明したスライドファスナー用開離嵌
挿具は、箱体１と箱棒２とが合体状に一体成形されたも
のであるが、ファスナーストリンガ１５の端部に箱棒２
を単独で成形し、箱体１を別体に成形した後、この箱体
１を箱棒２の先端に嵌挿固定することも可能である。ま
た図５に示すように、箱棒２のガイド突部４と蝶棒３の
ガイド突条１０とを、ファスナーテープ１６の表裏両面
に突設することは勿論であるが、図６に示すようにファ
スナーテープ１６の表面側にのみ突設し、裏面側を平坦
状に形成することも可能である。なお図中２２はスライ
ダー２０の案内柱を示すものである。
【００２７】
【発明の効果】この発明のスライドファスナー用開離嵌
挿具は、以上説明したとおりの構成であり、この構成に
よって下記の効果を奏する。
【００２８】この発明のうち請求項１記載の発明は、熱
可塑性樹脂から成形された開離嵌挿具において、蝶棒の
内側縁にガイド溝を介してガイド突条を一体成形し、箱
体の蝶棒挿入孔における外壁の下端部にストッパーを備
えた側溝を凹設し、ガイド突条の先端部内側が側溝の溝
縁を滑動しガイド可能に形成したことによって、蝶棒を
箱体へ挿入する操作の際、ガイド突条が側溝の溝縁に接
触し、滑動してガイドするので挿入操作が軽快かつ円滑
に行え、そのうえ蝶棒は補助的動作ですむから磨耗する
おそれがなく長期の使用に耐えられる効果がある。
【００２９】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の効果に加え、箱体から上方へ突出する箱棒と、箱体
の側方で箱棒より短小で併設状態のガイド突部との間
に、スライダー保持用の凹溝を設け、凹溝はフランジの
幅と略同等に凹設したことによって、スライダーを箱体
に左右に揺動できないように保持でき、しかも安定した
状態のスライダーおよび箱体に蝶棒を挿入できるから、
蝶棒の挿脱操作がきわめて容易かつ円滑に行える効果が
ある。
【００３０】請求項３記載の発明は、請求項１または２
記載の発明の効果に加え、蝶棒に併設するガイド突条を
蝶棒よりも短小で頭部を蝶棒の頭部よりも低位置に配し
たことによって、開離嵌挿具全体を小型化させることが
でき、蝶棒の挿入操作が簡便に行え、かつ美しく体裁の
よい製品に仕上げることができる効果がある。
【００３１】請求項４記載の発明は、請求項１、２また
は３記載の発明の効果に加え、ファスナーテープの端部
に配する熱可塑性樹脂による補強部をガイド突条の頭部
と略一致する範囲に配設したことによって、ガイド突条
の成形を容易にし、第１ファスナーエレメント付近のフ
ァスナーテープに柔軟性を確保させ、ファスナーエレメ
ントをスライダーの案内柱へ圧接させることを防ぎ、フ
ァスナーエレメントを保護して長期の使用に耐えられる
効果がある。
【００３２】請求項５記載の発明は、請求項１、２、３
または４記載の発明の効果に加え、箱体の蝶棒挿入孔を
ストレート状に貫設し、蝶棒は先細形で内側縁部がスト
レート状に形成したことによって、箱体の成形および蝶
棒の成形が、従来品のように湾曲形状をとる製品に比
べ、形状が単純で成形がきわめて簡易に行え、生産性の
向上が図れる効果がある。
【００３３】請求項６記載の発明は、請求項１、２、
３、４または５記載の発明の効果に加え、蝶棒とガイド
突条との間に配したガイド溝が、下方が広く上方を狭
く、かつ下端部にストッパー当接用の凹部を形成したこ
とによって、蝶棒の挿入ががたつくことがなく、ガイド
を的確に行え、かつ蝶棒が安定した嵌挿状態に保持でき
る効果がある。
【００３４】請求項７記載の発明は、請求項１、２、
３、４、５または６記載の発明の効果に加え、ガイド突
条およびガイド溝をファスナーテープの両面に配設した
ことによって、蝶棒の挿脱操作が円滑かつ的確に行うこ
とができ、そのうえ頑丈な製品に仕上げることができる
効果がある。
【００３５】請求項８記載の発明は、請求項１、２、
３、４、５または６記載の発明の効果に加え、ガイド突
条およびガイド溝をファスナーテープの片面に配設した
ことによって、大型サイズの開離嵌挿具に適し、材料の
節減が果せる効果があるなど、この発明の奏する効果は
きわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図１】スライドファスナー用開離嵌挿具の使用状態を
示す正面図である。
【図２】同上開離嵌挿具における蝶棒の挿入初期の操作
過程を示す状態図である。
【図３】同上開離嵌挿具における蝶棒の挿入中期の操作
過程を示す状態図である。
【図４】同上開離嵌挿具における蝶棒の挿入終期の操作
過程を示す状態図である。
【図５】図１におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図６】他の実施の形態に基づく開離嵌挿具の断面図で
ある。
【図７】公知のスライドファスナー用開離嵌挿具の正面
図である。
【図８】他の公知のスライドファスナー用開離嵌挿具の
正面図である。
【符号の説明】
１ 箱体 ２ 箱棒 ３ 蝶棒 ４ ガイド突部 ５ 凹溝 ６ 蝶棒挿入孔 ７ 外壁 ８ 側溝 ９ ストッパー １０ ガイド突条 １１ ガイド溝 １２ 凹部 １３ 先端部 １４ 頭部 １５ ファスナーストリンガ １６ ファスナーテープ １７ ファスナーエレメント １８ 補強部 ２０ スライダー ２１ フランジ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 箱体１、箱棒２、蝶棒３からなる熱可塑
    性樹脂製の開離嵌挿具において、蝶棒３の内側縁にガイ
    ド溝１１を介してガイド突条１０を一体に成形し、箱体
    １の蝶棒挿入孔６における外壁７の下端部にストッパー
    ９を備えた側溝８を凹設し、ガイド突条１０の先端部１
    ３内側が側溝８の溝縁を滑動しガイド可能に形成したこ
    とを特徴とするスライドファスナー用開離嵌挿具。
  2. 【請求項２】 箱体１から上方へ突出する箱棒２と、箱
    体１の側方で箱棒２より短小で併設状態のガイド突部４
    との間に、スライダー保持用の凹溝５を設け、該凹溝５
    はフランジ２１の幅と略同等に凹設してなる請求項１記
    載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
  3. 【請求項３】 蝶棒３に併設したガイド突条１０は蝶棒
    ３よりも短小で頭部１４を蝶棒３の頭部より低位置に配
    してなる請求項１または２記載のスライドファスナー用
    開離嵌挿具。
  4. 【請求項４】 ファスナーテープ１６の端部に配備する
    熱可塑性樹脂による補強部１８をガイド突条１０の頭部
    １４と略一致する範囲に配設してなる請求項１、２また
    は３記載のスライドファスナー用開離嵌挿具。
  5. 【請求項５】 箱体１の蝶棒挿入孔６をストレート状に
    貫設し、一方蝶棒３は先細形で内側縁部がストレート状
    に形成してなる請求項１、２、３または４記載のスライ
    ドファスナー用開離嵌挿具。
  6. 【請求項６】 蝶棒３とガイド突条１０との間に配した
    ガイド溝１１は、下方が広く上方を狭く、かつ下端部に
    ストッパー９当接用の凹部１２を形成してなる請求項
    １、２、３、４または５記載のスライドファスナー用開
    離嵌挿具。
  7. 【請求項７】 ガイド突条１０およびガイド溝１１をフ
    ァスナーテープ１６の両面に配設してなる請求項１、
    ２、３、４、５または６記載のスライドファスナー用開
    離嵌挿具。
  8. 【請求項８】 ガイド突条１０およびガイド溝１１をフ
    ァスナーテープ１６の片面に配設してなる請求項１、
    ２、３、４、５または６記載のスライドファスナー用開
    離嵌挿具。
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