JPH10145905A - 電気自動車および電気自動車の補機類駆動方法 - Google Patents

電気自動車および電気自動車の補機類駆動方法

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JPH10145905A
JPH10145905A JP29399796A JP29399796A JPH10145905A JP H10145905 A JPH10145905 A JP H10145905A JP 29399796 A JP29399796 A JP 29399796A JP 29399796 A JP29399796 A JP 29399796A JP H10145905 A JPH10145905 A JP H10145905A
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driving
energy
power
electric vehicle
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JP29399796A
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Koji Yamamoto
浩二 山本
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Nissan Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W10/00Conjoint control of vehicle sub-units of different type or different function
    • B60W10/30Conjoint control of vehicle sub-units of different type or different function including control of auxiliary equipment, e.g. air-conditioning compressors or oil pumps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W10/00Conjoint control of vehicle sub-units of different type or different function
    • B60W10/04Conjoint control of vehicle sub-units of different type or different function including control of propulsion units
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行用モータの電力源となるバッテリに対す
る充電用の発電機37および、この発電機37を駆動す
る発電用エンジン39を搭載した電気自動車において、
エンジンルーム内に搭載されて各補機類を駆動するため
の機器を減少させる。 【解決手段】 パワステアリング機構における油圧タン
ク49の油圧が規定圧を下回るときに発電用エンジン3
9を駆動して油圧ポンプ41を駆動し、油圧タンク49
に油圧を貯蔵する。また、油圧ブレーキの倍力機構にお
ける負圧タンク51の負圧が、規定圧を下回るときに発
電用エンジン39を駆動して吸入負圧を負圧タンク51
に貯蔵する。さらに、外気温度,設定温度および日射量
などを基に、冷房あるいは暖房が必要となったときに、
発電用エンジン39を駆動してエアコンのコンプレッサ
43を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行用モータの
電力源となるバッテリに対する充電用の発電機および、
この発電機を駆動する発電用エンジンを搭載した電気自
動車および電気自動車の補機類駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は、動力源として搭載するバ
ッテリの容量の関係から、そのままではガソリン車に比
べて航続距離が短く、このため、バッテリ充電用の発電
機および発電用エンジンを搭載して航続距離を延ばすよ
うにした、いわるゆハイブリッド構造のものがある。
【0003】図7は、上記したハイブリッド構造の電気
自動車における、車体前部のエンジン(モータ)ルーム
内の各機器の現状でのレイアウトを示している。左右の
前車軸に動力を伝達するトランスアクスル1を備えた走
行用モータ3のほかに、車体のフロア下部に搭載される
図示しないバッテリの充電用の発電機5および、この発
電機5を駆動する発電用エンジン(内燃機関)7が設け
られている。さらに、パワステアリング用の補機類9
と、油圧ブレーキにおける倍力機構用の補機類11と、
空調機(エアコン)用の補機類13とが配置されてい
る。
【0004】パワステアリング用の補機類9は、ポンプ
15,ポンプ15を駆動するモータ17およびモータ1
7駆動用のインバータ19を有し、油圧ブレーキ用の補
機類11は、ポンプ21,ポンプ21を駆動するモータ
23およびモータ23駆動用のインバータ25とを有
し、さらにエアコン用の補機類13は、コンプレッサ2
7,コンプレッサ27を駆動するモータ29およびモー
タ29駆動用のインバータ31とを有している。
【0005】上記したハイブリッド構造の電気自動車
は、バッテリの容量が不足したときに発電用エンジン7
により発電機5を駆動し、これによりバッテリを充電し
ながら連続走行を可能とする。したがって、バッテリ残
量が少なくなったとき以外は、基本的には発電用エンジ
ン7は停止しており、パワステアリング,油圧ブレーキ
およびエアコンなどの各補機類9,11および13は、
すべて専用の駆動用モータおよび制御回路が必要となっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、現状
のハイブリッド構造の電気自動車においては、各補機類
は、すべて専用の駆動用モータおよび制御回路が必要と
なっていることから、次のような問題がある。
【0007】 エンジンルーム内に搭載する機器が多
く、そのレイアウトに困難を要するとともに、車両重量
が増加する。 搭載部品点数の増加から、生産性の悪化を招く。 各補機類に使用する駆動用モータおよび制御回路の
新開発が必要となり、生産コストの上昇を招く。
【0008】そこで、この発明は、エンジンルーム内に
搭載される各補機類に必要な機器を減少させることを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、図1に示すように、走行用モ
ータの電力源となるバッテリに対する充電用の発電機3
7および、この発電機37を駆動する発電用エンジン3
9を搭載した電気自動車において、車両に搭載される補
機類の駆動源となるエネルギを発生させて前記発電用エ
ンジン39により駆動されるエネルギ発生手段41と、
このエネルギ発生手段41によって発生したエネルギを
貯蔵可能なエネルギ貯蔵手段49,51と、このエネル
ギ貯蔵手段49,51に貯蔵されているエネルギ量を検
出するエネルギ検出手段53,55と、このエネルギ検
出手段53,55が検出したエネルギ量が所定量を下回
るとき、前記発電用エンジン39を駆動させて前記エネ
ルギ発生手段41を駆動させる制御手段55とを設けた
構成としてある。
【0010】上記構成によれば、補機類の駆動源となる
エネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手段49,51のエネ
ルギ量が、所定量を下回ったとき、発電用エンジン39
を駆動させてエネルギ発生手段41を駆動させ、これに
よりエネルギ量を所定量となるまで増大させてエネルギ
貯蔵手段49,51に貯蔵し、補機類の作動を可能とす
る。
【0011】第2に、補機類はパワステアリングであ
り、油圧ポンプで構成するエネルギ発生手段で発生した
油圧を油圧タンクに貯蔵し、この油圧タンクの油圧を油
圧センサで検出し、制御手段は、この油圧センサが検出
した油圧が規定圧を下回るとき、発電用エンジンを駆動
させる。
【0012】上記構成によれば、油圧タンクの油圧が規
定圧を下回ったとき、発電用エンジンを駆動させて油圧
ポンプを駆動させ、これにより油圧を規定圧となるまで
高めて油圧タンクに貯蔵し、パワステアリングの作動を
可能とする。
【0013】第3に、補機類は油圧ブレーキの倍力機構
であり、発電用エンジンにて発生する吸入負圧を、前記
倍力機構で使用すべく負圧タンクに貯蔵し、この負圧タ
ンクの負圧を負圧センサで検出し、制御手段は、この負
圧センサが検出した負圧が規定圧を下回るとき、発電用
エンジンを駆動させる。
【0014】上記構成によれば、負圧タンクの負圧が規
定圧を下回ったとき、発電用エンジンを駆動させて負圧
タンクの負圧が規定圧となるまで高めて貯蔵し、油圧ブ
レーキにおける倍力機構の作動を可能とする。
【0015】第4に、図2に示すように、走行用モータ
の電力源となるバッテリに対する充電用の発電機37お
よび、この発電機37を駆動する発電用エンジン39を
搭載した電気自動車において、車両に搭載されて前記発
電用エンジン39により駆動される空調機のコンプレッ
サ43と、車外あるいは車内など車室周辺の雰囲気温度
を検出する温度センサ59と、この温度センサ59が検
出した温度が規定温度領域から外れたとき、前記発電用
エンジン39を駆動させて前記コンプレッサ43を駆動
させる制御手段55とを設けた構成としてある。
【0016】上記構成によれば、車外あるいは車内など
車室周辺の雰囲気温度が規定温度領域から外れたとき、
発電用エンジン39を駆動させて空調機のコンプレッサ
43を駆動させ、空調機の作動を可能とする。
【0017】第5に、走行用モータの電力源となるバッ
テリに対する充電用の発電機および、この発電機を駆動
する発電用エンジンを搭載した電気自動車の補機類駆動
方法において、車両に搭載される補機類の駆動源となる
エネルギを、前記発電用エンジンで駆動するエネルギ発
生手段で発生させるとともに、この発生したエネルギを
エネルギ貯蔵手段にて貯蔵可能に構成し、このエネルギ
の貯蔵量が所定量を下回ったときに、前記発電用エンジ
ンを駆動して前記エネルギを貯蔵させる電気自動車の補
機類駆動方法としてある。
【0018】上記補機類駆動方法によれば、補機類の駆
動は、エネルギ貯蔵手段に貯蔵されたエネルギを利用し
てなされ、このエネルギは、発電用エンジンにより駆動
するエネルギ発生手段で発生させてエネルギ貯蔵手段に
貯蔵する。これにより、補機類を駆動するための専用の
駆動モータや制御回路が不要となる上、発電用エンジン
の駆動も最小限で済む。
【0019】第6に、走行用モータの電力源となるバッ
テリに対する充電用の発電機および、この発電機を駆動
する発電用エンジンを搭載した電気自動車の補機類駆動
方法において、空調機のコンプレッサを前記発電用エン
ジンによって直接駆動するようにし、車外あるいは車内
など車室周辺の雰囲気温度に基づいて、前記発電用エン
ジンを駆動して前記コンプレッサを駆動させる電気自動
車の補機類駆動方法としてある。
【0020】上記補機駆動方法によれば、空調機の駆動
は、発電用エンジンによってなされ、これにより空調機
を駆動するための専用の駆動モータや制御回路が不要と
なる。
【0021】
【発明の効果】第1の発明または第5の発明によれば、
補機類の駆動は、エネルギ貯蔵手段に貯蔵されたエネル
ギを利用してなされ、このエネルギは、発電用エンジン
により駆動するエネルギ発生手段で発生させてエネルギ
貯蔵手段に貯蔵するようにしたので、補機類を駆動する
ための専用の駆動モータや制御回路が不要となり、エン
ジンルーム内に配置する部品点数が減少して、そのレイ
アウトの自由度が高まるとともに、車両重量が減少し、
生産性も向上させることができる。
【0022】第2の発明によれば、パワステアリングの
駆動は、油圧タンクに貯蔵された油圧を利用してなさ
れ、この油圧は、発電用エンジンにより駆動する油圧ポ
ンプで発生させて油圧タンクに貯蔵するようにしたの
で、パワステアリングを駆動するための専用の駆動モー
タや制御回路が不要となり、エンジンルーム内に配置す
る部品点数が減少して、そのレイアウトの自由度が高ま
るとともに、車両重量が減少し、生産性も向上させるこ
とができ、さらに発電用エンジンの動力を油圧ポンプに
伝達するという現状の内燃機関を動力源とした車両の構
成を流用でき、生産コストを低減させることが可能であ
る。
【0023】第3の発明によれば、油圧ブレーキにおけ
る倍力機構の駆動は、負圧タンクに貯蔵された負圧を利
用してなされ、この負圧は、発電用エンジンの駆動によ
り発生する吸入負圧として負圧タンクに貯蔵するように
したので、油圧ブレーキの倍力機構を駆動するための専
用の駆動モータや制御回路が不要となり、エンジンルー
ム内に配置する部品点数が減少して、そのレイアウトの
自由度が高まるとともに、車両重量が減少し、生産性も
向上させることができ、さらに発電用エンジンにおける
吸入負圧を利用するという現状のガソリンエンジンを動
力源とした車両の構成を流用でき、生産コストを低減さ
せることが可能である。
【0024】第4の発明または第6の発明によれば、空
調機の駆動は、発電用エンジンにより駆動するコンプレ
ッサによりなされるので、空調機を駆動するための専用
の駆動モータおよび制御回路が不要となり、エンジンル
ーム内に配置する部品点数が減少して、そのレイアウト
の自由度が高まるとともに、車両重量が減少し、生産性
も向上させることができ、さらに発電用エンジンの動力
をコンプレッサに伝達するという現状の内燃機関を動力
源とした車両の構成を流用でき、生産コストを低減させ
ることが可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0026】図3は、この発明の実施の一形態を示すハ
イブリッド構造の電気自動車における車体前部のエンジ
ン(モータ)ルーム内の各機器のレイアウトおよび、そ
の制御回路構成を示す全体構成図である。前記図7にお
ける現状のものと同様に、トランスアクスル33を備え
た走行用モータ35のほかに、車体のフロア下部に搭載
される図示しないバッテリの充電用の発電機37およ
び、この発電機37を駆動する発電用エンジン(ガソリ
ンエンジン)39が設けられている。この電気自動車に
は、補機類としてパワステアリング機構,油圧ブレーキ
の倍力機構および空調機すなわちエアコンが搭載される
ものとする。
【0027】発電用エンジン39には、パワステアリン
グ機構に用いられるエネルギ発生手段を構成する油圧ポ
ンプ41および、冷暖房用の冷凍サイクルを利用したエ
アコンに用いられるコンプレッサ43が、駆動ベルト4
5および47を介してそれぞれ連動連結されている。こ
れらの連結機構は、現状のガソリン車のものを流用可能
である。
【0028】パワステアリング機構は、エネルギ貯蔵手
段としてアキュムレータ機能を備えた油圧タンク49を
備え、この油圧タンク49は、油圧ポンプ41の駆動に
より、パワステアリングの駆動源となるエネルギである
油圧が貯蔵される。上記油圧タンク49に貯蔵された油
圧を利用してパワステアリングが操作可能となる。一
方、油圧ブレーキの倍力機構は、エネルギ貯蔵手段とし
ての負圧タンク51を備え、この負圧タンク51は、発
電用エンジン39にて発生する吸入負圧が導入されてそ
の負圧を貯蔵する。上記負圧タンク51に貯蔵された負
圧を利用して倍力機構が動作する。すなわち、ここでの
負圧が倍力機構の駆動源となるエネルギであり、発電用
エンジン39がエネルギ発生手段を含むことになる。
【0029】上記油圧タンク49内の油圧は、エネルギ
検出手段としての油圧センサ53が検出し、この検出値
は制御手段としての制御回路55に入力される。制御回
路55は、入力した油圧値が規定値を下回るときに、発
電用エンジン39を駆動させて油圧タンク49に油圧を
導入させる。一方、上記負圧タンク51内の負圧は、エ
ネルギ検出手段としての負圧センサ57が検出し、この
検出値は制御回路55に入力される。制御回路55は、
入力した負圧値が規定値を下回るときに、発電用エンジ
ン39を駆動させて負圧タンク51に負圧を導入させ
る。
【0030】エアコンにおけるコンプレッサ43の駆動
は、車室外に設置された外気温センサ59および、車室
内に入射する太陽光の入射量を検出する日射センサ61
の各検出信号と、利用者が操作可能な設定温度入力部6
3から入力される車室内温度の設定値信号とを、それぞ
れ入力する制御回路55によって制御される。
【0031】次に、上記した電気自動車における制御回
路55の制御動作を、図4ないし図6に示すフローチャ
ートに基づき説明する。
【0032】図4は、補機類としてパワステアリング機
構についてのもので、まず、ステアリングの回転操作を
検出する図示しないセンサの信号Sr を取り込んだ後
(ステップ401)、油圧センサ53により油圧タンク
49内の残存油圧PS を検出してこの検出値を取り込む
(ステップ403)。さらに、図示しないメモリに予め
登録されている油圧タンク49内の油圧の下限しきい値
LSと、同上限しきい値PUSとを、それぞれ取り込む
(ステップ405,407)。
【0033】次のステップ409では、ステアリングが
回転操作されたかどうかを判断し、Sr =0となってス
テアリングの回転操作がなされていない場合には、回転
検知待ちとなり(ステップ411)、逆にSr >0とな
ってステアリングの回転操作がなされている場合には、
前記残存油圧PS と下限しきい値PLSとを比較する(ス
テップ413)。ここで、PS ≧PLSであれば、内圧が
充分あるとしてパワステアリングの操作が可能であり、
内圧低下待ちとなる(ステップ415)。逆に、PS
LSであれば、内圧が規定値を下回っていてこのままで
はパワステアリングの正常な操作ができないとして発電
用エンジン39を駆動させる(ステップ417)。
【0034】発電用エンジン39の駆動後、残存油圧P
S と上限しきい値PUSとを比較し(ステップ419)、
ここでPS ≦PUSとなって内圧が規定値に達していない
場合には、発電用エンジン39の駆動を継続させ(ステ
ップ421)。逆に、PS >PUSとなって内圧が規定値
を越えた場合には、発電用エンジン39の駆動を停止さ
せる(ステップ423)。
【0035】このように、パワステアリング機構につい
ては、駆動の際のエネルギとなる油圧を、発電用エンジ
ン39によって駆動する油圧ポンプ41により油圧タン
ク49に導入して貯蔵し、この貯蔵した油圧を用いて駆
動する。このため、専用の駆動モータおよびそのモータ
駆動用の制御回路が不要となっている。
【0036】図5は、補機類として油圧ブレーキの倍力
機構についてのもので、まず、ブレーキ操作を検出する
図示しないセンサの信号Br を取り込んだ後(ステップ
501)、負圧センサ57により負圧タンク51内の残
存負圧PB を検出してこの検出値を取り込む(ステップ
503)。さらに、図示しないメモリに予め登録されて
いる負圧タンク51内の負圧の下限しきい値PLBと、同
上限しきい値PUBとを、それぞれ取り込む(ステップ5
05,07)。
【0037】次のステップ509では、ブレーキ操作が
なされたかどうかを判断し、Br =0となってブレーキ
操作がなされていない場合には、ブレーキ操作の検知待
ちとなり(ステップ511)、逆に、Br >0となって
ブレーキ操作がなされている場合には、前記残存負圧P
B と下限しきい値PLBとを比較する(ステップ51
3)。ここで、PB ≧PLBであれば、負圧が充分あると
してブレーキ操作が可能であり、負圧低下待ちとなる
(ステップ515)。逆に、PB <PLBであれば、負圧
が規定値を下回っていてこのままではブレーキの正常な
操作ができないとして発電用エンジン39を駆動させ
(ステップ517)、発電用エンジン39で発生した吸
入負圧を負圧タンク51に貯蔵する。つまり、ここで
は、発電用エンジン39が、ブレーキ倍力機構の負圧を
発生させるエネルギ発生手段を構成している。
【0038】発電用エンジン39の駆動後、残存負圧P
B と上限しきい値PUBとを比較し(ステップ519)、
ここでPB ≦PUBとなって負圧が規定値に達していない
場合には、発電用エンジン39の駆動を継続させ(ステ
ップ521)。逆に、PB >PUBとなって負圧が規定値
を越えた場合には、発電用エンジン39の駆動を停止さ
せる(ステップ523)。
【0039】このように、油圧ブレーキの倍力機構につ
いても、駆動の際のエネルギとなる負圧を、発電用エン
ジン39によって発生する吸入負圧として負圧タンク5
1に導入して貯蔵し、この貯蔵した負圧を用いて作動す
る。このため、前述したパワステアリング機構と同様
に、専用の駆動モータおよびそのモータ駆動用の制御回
路が不要となっている。
【0040】図6は、補機類として冷房および暖房を行
うめのエアコンについてのもので、まず、外気温センサ
59が検出した外気温To および日射センサ61が検出
した日射量Ls をそれぞれ取り込むとともに(ステップ
601,603)、設定温度入力部63から入力された
設定温度Tm を取り込む(ステップ605)。さらに、
図示しないメモリに予め登録されている日射量温度補正
係数Tl を取り込み(ステップ607)、設定温度Tm
に日射量を加味した値である日射補正設定温度Tmcを、
Tmc=Tm −Ls ×Tl により算出した後(ステップ6
09)、図示しないメモリに予め登録されている冷房作
動温度しきい値Tdcおよび、同暖房作動温度しきい値T
dhをそれぞれ取り込む(ステップ611,613)。
【0041】次に、外気温To と日射補正設定温度Tmc
とを比較し(ステップ615)、To >Tmc、すなわ
ち、外気温To が日射補正設定温度Tmcを越えている場
合には、冷房制御に移行する(ステップ617)。ここ
で、外気温To と日射補正設定温度Tmcとの差と、冷房
作動温度しきい値Tdcとを比較し(ステップ619)、
To −Tmc>Tdcであれば、外気温度が高く冷房する必
要があるとして発電用エンジン39を駆動する(ステッ
プ621)。これにより、コンプレッサ43が駆動し
て、エアコンが作動することになる。逆に、To −Tmc
≦Tdcの場合には、外気温度が低く冷房する必要がない
として、発電用エンジン39を駆動せず停止させたまま
とする(ステップ623)。
【0042】前記ステップ615で、To ≦Tmc、すな
わち、外気温To が日射補正設定温度Tmc以下の場合に
は、暖房制御に移行する(ステップ625)。ここで、
日射補正設定温度Tmcと外気温To との差と、暖房作動
温度しきい値Tdhとを比較し(ステップ627)、Tmc
−To >Tdhであれば、外気温度が低く暖房する必要が
あるとして発電用エンジン39を駆動する(ステップ6
21)。これにより、コンプレッサ43が駆動して、エ
アコンが作動することになる。逆に、To −Tmc≦Tdc
の場合には、外気温度が高く暖房する必要がないとし
て、発電用エンジン39を駆動せず停止させたままとす
る(ステップ623)。
【0043】なお、上記エアコンによるエンジン制御で
は、車室周辺の雰囲気温度として外気温度を利用してい
るが、車室内温度を利用するようにしてもよい。
【0044】このように、エアコンについては、車室周
辺の雰囲気温度によって発電用エンジン39を駆動して
コンプレッサ43を駆動するようにしているので、前述
したパワステアリング機構および油圧ブレーキの倍力機
構と同様に、専用の駆動モータおよびそのモータ駆動用
の制御回路が不要となっている。
【0045】以上のように、パワステアリング機構,油
圧ブレーキの倍力機構およびエアコンについて、いずれ
も専用の駆動用モータおよびそのモータ駆動用の制御回
路が不要となるので、エンジンルームに搭載する機器が
少なくて済み、エンジンルーム内のレイアウトの自由度
が高まり、車両重量も大幅に軽減されるとともに、生産
性も大幅に向上することになる。
【0046】また、発電用エンジン39は、バッテリ充
電のための発電機37の駆動時のほか、各補機類の動作
が必要なときだけ運転するので、その駆動は最小限で済
み、ハイブリッド車としての燃費の向上および排気エミ
ッションの低減が可能となる。さらに、発電用エンジン
39から油圧ポンプ41やコンプレッサ43への動力伝
達については、現状のガソリン車の構成を流用でき、ま
た、負圧タンク51への負圧導入につても、発電用エン
ジン39の吸入負圧を利用していることから現状のガソ
リン車の構成を流用でき、コスト低下を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明のクレーム対応図である。
【図2】請求項4の発明のクレーム対応図である。
【図3】この発明の実施の一形態を示すハイブリッド構
造の電気自動車における車体前部のエンジンルーム内に
おける各機器のレイアウトおよび、その制御回路構成を
示す全体構成図である。
【図4】図3の電気自動車における制御回路のパワステ
アリング機構に対する制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】図3の電気自動車における制御回路の油圧ブレ
ーキの倍力機構に対する制御動作を示すフローチャート
である。
【図6】図3の電気自動車における制御回路の空調機に
対する制御動作を示すフローチャートである。
【図7】現状のハイブリッド構造の電気自動車における
車体前部のエンジンルーム内における各機器のレイアウ
ト構成図である。
【符号の説明】
35 走行用モータ 37 発電機 39 発電用エンジン(エネルギ発生手段) 41 油圧ポンプ(エネルギ発生手段) 49 油圧タンク(エネルギ貯蔵手段) 43 コンプレッサ 51 負圧タンク(エネルギ貯蔵手段) 53 油圧センサ(エネルギ検出手段) 55 制御回路(制御手段) 57 負圧センサ(エネルギ検出手段) 59 外気温センサ(温度センサ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用モータの電力源となるバッテリに
    対する充電用の発電機および、この発電機を駆動する発
    電用エンジンを搭載した電気自動車において、車両に搭
    載される補機類の駆動源となるエネルギを発生させて前
    記発電用エンジンにより駆動されるエネルギ発生手段
    と、このエネルギ発生手段によって発生したエネルギを
    貯蔵可能なエネルギ貯蔵手段と、このエネルギ貯蔵手段
    に貯蔵されているエネルギ量を検出するエネルギ検出手
    段と、このエネルギ検出手段が検出したエネルギ量が所
    定量を下回るとき、前記発電用エンジンを駆動させて前
    記エネルギ発生手段を駆動させる制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする電気自動車。
  2. 【請求項2】 補機類はパワステアリングであり、油圧
    ポンプで構成するエネルギ発生手段で発生した油圧を油
    圧タンクに貯蔵し、この油圧タンクの油圧を油圧センサ
    で検出し、制御手段は、この油圧センサが検出した油圧
    が規定圧を下回るとき、発電用エンジンを駆動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気自動車。
  3. 【請求項3】 補機類は油圧ブレーキの倍力機構であ
    り、発電用エンジンにて発生する吸入負圧を、前記倍力
    機構で使用すべく負圧タンクに貯蔵し、この負圧タンク
    の負圧を負圧センサで検出し、制御手段は、この負圧セ
    ンサが検出した負圧が規定圧を下回るとき、発電用エン
    ジンを駆動させることを特徴とする請求項1記載の電気
    自動車。
  4. 【請求項4】 走行用モータの電力源となるバッテリに
    対する充電用の発電機および、この発電機を駆動する発
    電用エンジンを搭載した電気自動車において、車両に搭
    載されて前記発電用エンジンにより駆動される空調機の
    コンプレッサと、車外あるいは車内など車室周辺の雰囲
    気温度を検出する温度センサと、この温度センサが検出
    した温度が規定温度領域から外れたとき、前記発電用エ
    ンジンを駆動させて前記コンプレッサを駆動させる制御
    手段とを設けたことを特徴とする電気自動車。
  5. 【請求項5】 走行用モータの電力源となるバッテリに
    対する充電用の発電機および、この発電機を駆動する発
    電用エンジンを搭載した電気自動車の補機類駆動方法に
    おいて、車両に搭載される補機類の駆動源となるエネル
    ギを、前記発電用エンジンで駆動するエネルギ発生手段
    で発生させるとともに、この発生したエネルギをエネル
    ギ貯蔵手段にて貯蔵可能に構成し、このエネルギの貯蔵
    量が所定量を下回ったときに、前記発電用エンジンを駆
    動して前記エネルギを貯蔵させることを特徴とする電気
    自動車の補機類駆動方法。
  6. 【請求項6】 走行用モータの電力源となるバッテリに
    対する充電用の発電機および、この発電機を駆動する発
    電用エンジンを搭載した電気自動車の補機類駆動方法に
    おいて、空調機のコンプレッサを前記発電用エンジンに
    よって直接駆動するようにし、車外あるいは車内など車
    室周辺の雰囲気温度に基づいて、前記発電用エンジンを
    駆動して前記コンプレッサを駆動させることを特徴とす
    る電気自動車の補機類駆動方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100980509B1 (ko) 2008-05-23 2010-09-06 전의종 유압발전시스템이 구비된 전기자동차
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CN103332221A (zh) * 2013-04-28 2013-10-02 淄博正邦知识产权企划有限公司 可靠转向与制动的增程式电动汽车

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