JPH10145860A - 無線電話システム - Google Patents

無線電話システム

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Publication number
JPH10145860A
JPH10145860A JP8295104A JP29510496A JPH10145860A JP H10145860 A JPH10145860 A JP H10145860A JP 8295104 A JP8295104 A JP 8295104A JP 29510496 A JP29510496 A JP 29510496A JP H10145860 A JPH10145860 A JP H10145860A
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JP
Japan
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frequency
transmission
mobile station
reception
communication
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Application number
JP8295104A
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English (en)
Inventor
Osamu Suzuki
修 鈴木
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Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一周波同時送受話方式の特性が充分に活かさ
れ、周波数チャネルの有効利用が更に図れるようにした
無線電話システムを提供すること。 【解決手段】 一周波同時送受話方式と二周波時分割多
重通信方式の2種の通信手段を備え、これらの内の一方
の通信手段を、発呼時での選択操作と、着呼時に受信さ
れる制御信号の送信元の種別の夫々に応じて選択し、選
択された通信方式により通信動作を開始する移動局7〜
10と、これら移動局7〜10からの呼び掛けに応じて
上記制御信号を送信し、二周波時分割多重通信方式の中
継動作を開始する基地局12を設け、移動局同士では、
一周波同時送受話方式により送受話を行い、基地局12
を介しては、二周波時分割多重通信方式により送受話を
行うようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一周波同時送受話
方式の無線機を用いた無線電話システムに係り、特に比
較的広い通信エリアを対象としたシステムに好適な無線
電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、送信と受信の搬送波周波数が
同じでありながら、同時に双方向通話が可能な一周波同
時送受話方式の無線機が知られており、この無線機によ
れば、一周波にもかかわらず、プレストーク方式などの
送受切換操作を要せずに、普通の電話と同様に通話を行
なうことができる。
【0003】この一周波同時送受話方式は、SFD(Sin
gle Frequency Duplex)方式とも呼ばれる方式である
が、その動作について、図11により説明すると、この
一周波同時送受話方式では、図示のように、連続的に入
力される音声信号aを、順次、例えば400m秒の期間
T毎に1/2に時間圧縮して変調信号bとし、この時間
圧縮した期間を送信期間に割り当て、この操作により期
間T内に作り出された空き期間を受信期間に割り当て、
受信期間には、通信相手が前記と同様に時間圧縮処理し
て送出した信号を受信し、これを2倍に時間伸長して連
続した受信音声出力が得られるようにする。
【0004】そして、この送受信動作の切換を、例えば
400m秒の周期の送受信切換制御信号cにより制御
し、交互に期間Tの1/2である200m秒の送信動作
と受信動作を繰り返して行う時分割動作により、一周波
双方向通信が得られるようにしたものである。
【0005】このとき、この時間圧縮/伸長のタイミン
グ管理は、変調信号bに示してあるように、送信期間毎
に最初に送出される同期信号により行なわれるようにな
っている。すなわち、まず、発呼局、すなわち、先に送
信を開始した局(無線機)が主導権をもち、変調信号bを
送信する。そこで、着呼局、すなわち、通常は待ち受け
状態にある他の局の中で、この信号を受信し、それが自
局に対する呼びであった局は、その変調信号bの中の同
期信号を検出して送信と受信の切換を制御し、以後は、
この同期信号の授受により交互に送信と受信の切換を継
続するのである。なお、この制御は、マイクロコンピュ
ータによるのが一般的である。
【0006】ところで、このような無線システムでは割
当周波数がセンチ波帯であり、このため、通信可能エリ
アがほぼ見通し範囲に限られてしまう。そこで、この制
限をクリアするため、中継用の基地局を設置し、この基
地局を介して通信を行うシステムが考えられるが、この
場合でも、上記した一周波同時送受話方式を適用するこ
とにより、通常は、4種類の周波数を異にする搬送波を
要するところ、2種類の搬送波を用いるだけで中継動作
を可能にした、いわゆる二周波時分割多重通信方式によ
る無線電話システムが従来から知られており、以下、こ
のシステムについて、図9により説明する。
【0007】この二周波時分割多重通信方式を用いたシ
ステムは、図示のように、例えば基地局1と、A移動局
2、B移動局3で構成されている。基地局1は、A移動
局2とB移動局3が見通し範囲外にあったとき、これら
の間の中継局となるもので、このため、可能な限り標高
の高い場所に設置される。
【0008】そして、この基地局1は、周波数f1 の受
信部1Rと、周波数f2 の送信部1Tとを備え、受信部
1Rで受信した周波数f1 の電波から復調した信号Vを
送信部1Tに供給し、送信部1Tから、今度は周波数f
2 の電波として再び送信し、これにより、中継局として
働くようになっている。
【0009】移動局2、3は、それぞれ送信と受信を切
り替え、信号の圧縮と伸長による音声信号の同時伝送が
得られるように構成されている点は、上記した一周波同
時送受話方式と同じであるが、しかし、ここでは、図示
のように、送信には周波数f1 の電波を用い、受信には
周波数f2 の電波を用いるように構成されている点で、
上記した一周波同時送受話方式とは異なっている。
【0010】そして、これらの構成により、この図9の
システムは、以下の図10に示すように動作する。ま
ず、図10の(a)、(b)、(c)は、A移動局2での送信処
理動作で、同図10の(h)、(i)、(j)は、B移動局3で
の送信処理動作であり、これらは、基本的には図11の
a〜cと同じであるが、ここで、図10(c)、(j)に示さ
れているように、この図10の場合は、送信に周波数f
1 の電波を用い、受信には周波数f2の電波を用いると
いうように、異なった周波数の2種類の電波が用いられ
ている点が、図11のときとは異なっている。
【0011】次に、図10の(f)、(g)は、基地局1での
信号の受信処理と送信処理を示したもので、まず、受信
部1Rでは、周波数f1 の電波を受信し、同図(f)に示
すように、復調信号Vを出力する。この復調信号Vは、
図10の(b)に示されているA局変調入力信号と、(i)に
示されているB局変調入力信号が組み合わされたものと
なる。そして、送信部1Tは、この復調信号Vを入力と
し、周波数f2 の搬送波信号を変調して、同図(g)に示
すように、信号Vで変調された周波数f2 の電波を送信
するのである。
【0012】これにより、一方のA移動局2の受信部か
らは、図10(e)に示す復調出力が現われ、この結果、
その受話器から、同図(d)に示すように、B移動局3か
らの音声出力が得られ、同時に、他方のB移動局3の受
信部からは、図10(l)に示す復調出力が現われ、受話
器からは、同図(k)に示すように、A移動局2からの音
声出力が得られることになる。
【0013】従って、この従来技術によれば、2種類の
搬送波を用いるだけで、移動局間での通話可能エリア
を、見通し範囲外にまで広げることができ、高い適応性
を備えた無線電話システムを得ることができる。
【0014】なお、この二周波時分割多重通信方式で
は、周波数f1 の電波と、周波数f2の電波による通話
動作に移行する前に必要な制御信号の伝送にも、これら
周波数f1 と周波数f2 の電波を用いる場合と、これら
以外に更に別の2種の周波数f3 、f4 の電波を用いる
場合とがある。しかして、この後者の場合でも、二周波
時分割多重通信方式によらなければ、6種類の周波数の
電波が必要になるが、二周波時分割多重通信方式によれ
ば、4種類の周波数の電波で済むことになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の無
線電話システムにおいては、移動局間での通話であって
も、常に2種類以上の異なった周波数の電波が必要で、
一周波同時送受話方式の特性が充分に活用されていると
は言えず、周波数チャネルの有効利用の点に問題があっ
た。本発明の目的は、一周波同時送受話方式の特性が充
分に活かされ、周波数チャネルの有効利用が更に図れる
ようにした無線電話システムの提供にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、一周波同時
送受話方式と二周波時分割多重通信方式の2種の通信手
段を備え、これらの内の一方の通信手段を、発呼時での
選択操作と、着呼時に受信される制御信号の送信元の種
別の夫々に応じて選択し、選択された通信方式により通
信動作を開始する移動局と、移動局からの呼び掛けに応
じて上記制御信号を送信し、二周波時分割多重通信方式
の中継動作を開始する基地局とを設け、移動局同士で
は、上記一周波同時送受話方式により送受話を行い、基
地局を介しては、上記二周波時分割多重通信方式により
送受話を行うようにして達成される。
【0017】通話相手移動局が直接通信可能エリア内に
あるときは、一周波同時送受話方式による通話が可能に
なるので、常に、二周波時分割多重通信方式による通話
を行う必要がなくなり、その分、伝送チャネルの占有数
を抑えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による無線電話シス
テムについて、図示の実施形態を用いて詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施形態例で、例えばA移動局
7とB移動局8、C移動局9、D移動局10の各移動局
と、電波の伝播を妨げる山や丘、或いは大きな建造物な
どの障害物11の上に設置された中継用の基地局12と
を有している。
【0019】そして、この障害物11は、A移動局7と
C移動局9が存在するエリアE1と、B移動局8とD移
動局10が存在するエリアE2の間に位置し、この結
果、エリアE1とエリアE2とは、互いに見通し範囲外
になっているものとする。
【0020】次に、各移動局7〜10は、一周波同時送
受話方式の通信動作のための周波数f2 の搬送波による
送信部と受信部を備えている点は、従来の一周波同時送
受話方式無線機と同じであるが、この図1の実施形態で
は、更に二周波時分割多重通信方式による通信動作のた
めの周波数f1 の搬送波による送信部を備えている。
【0021】そして、これにより、待ち受け状態では、
周波数f2 の搬送波による呼び掛けを監視し、受信した
制御信号の種別(C1 又はC2)により一周波同時送受話
方式による移動局間直接通信動作と、二周波時分割多重
通信方式による移動局間中継通信動作の何れでも動作で
きるように構成されている。
【0022】次に、これら2種の通信方式の何れの通信
方式により動作するかは、以下のようにして決まる。ま
ず、発呼局となったときには、オペレータによる発呼時
での選択操作により選択される。これら移動局7〜10
は、オペレータによる発呼時での選択操作に応じて、一
周波同時送受話方式が選択されたときには、発呼時に最
初に送出すべき相手移動局呼出し用の番号(電話番号に
相当)と共に制御コードCが周波数f2 で、また二周波
時分割多重通信方式が選択されたときは制御コードC1
が周波数f1 で、それぞれ選択的に送信されるように構
成されている。
【0023】ここで、制御コードCは、それが相手先移
動局で受信されたとき、その移動局で一周波同時送受話
方式の通信動作を開始させる働きをし、制御コードC1
は、それが基地局12で受信されたとき、この基地局で
所定の中継動作を開始させる働きをするものである。ま
た、相手先移動局で受信されたときには、二周波時分割
多重通信動作を開始差せるものである。
【0024】このため、各移動局7〜には、押しボタン
スイッチ機構など、通常の発呼操作に必要な装置に加え
て、上記した選択を可能にするスイッチなどの選択入力
装置が設けられている。
【0025】次に、基地局12は、図2に示すように、
周波数f1 の搬送波による受信部12Rと、周波数f2
の搬送波による送信部12Tとを備え、これにより二周
波時分割多重通信方式による通話に必要な所定の中継動
作を行うように構成されている点は、図9に示した従来
技術による基地局と同じであるが、この図2の基地局1
2では、さらに移動局7〜10の何れかから、制御コー
ドC1 を含む制御信号(発呼およびACK)を受信したと
きには、制御コードC1 を含む制御信号を送信するよう
に構成されている点で異なっている。
【0026】次に、この実施形態の動作について説明す
る。まず、このシステムでは、通常、各移動局7〜10
は周波数f2 による待ち受け状態にある。また、基地局
12は、周波数f1 による待ち受け状態にある。そし
て、見通し範囲にある同一のエリア内にある移動局、す
なわち、E1エリア内にあるA移動局7とC移動局9の
間、及びE2エリア内にあるB移動局8とD移動局10
の間での通話は、図3に示すように、一周波同時送受話
方式により直接通信を行う。
【0027】上記したように、各移動局7〜10には、
通信方式を選択するための入力装置が設けてあるので、
このときは、この入力装置により一周波同時送受話方式
が選択され、これを前提として相手局に対する発呼操作
を行うようになっている。例えば、今、A移動局7がC
移動局9を呼出したいときには、A移動局7のオペレー
タは、まず一周波同時送受話方式を選択した上で、C移
動局9の番号などの入力操作を行うのである。
【0028】このときの通信動作は、図9で説明した従
来技術と同じであり、従って、A移動局7とC移動局9
の各送信タイミングは、図3に示すようになる。すなわ
ち、A移動局7で、オペレータにより一周波同時送受話
方式が選択されると、制御コードCを含む発呼信号が周
波数f2 により送信される。この発呼信号には、制御コ
ードCのほかに自局の番号(このときはA移動局の番号)
と呼出し相手の番号(同、C移動局の番号)も含まれてい
る。
【0029】そこで、これを受信したC移動局9は、同
じく周波数f2 により、応答信号のACK信号を送信
し、この後、一周波同時送受話方式による動作に入る。
このACK信号にも、同じく自局の番号(C移動局の番
号)と呼出し相手の番号(A移動局の番号)も含まれてい
る。そして、A移動局7も、このACK信号を受信した
後、同じく一周波同時送受話方式による動作に入り、こ
れにより、以後、一周波同時送受話方式による通話期間
Sに移行し、移動局間直接通話が得られることになる。
【0030】図3において、に示すA1、A2、A3
……は、通話期間Sにおいて、A移動局7からC移動局
9に送信される圧縮音声信号で、に示すC1、C2、
C3……は、反対にC移動局9からA移動局7に送信さ
れる圧縮音声信号である。なお、B移動局8とD移動局
10の間での一周波同時送受話方式による移動局間直接
通話も、同様な手順で行うことができる。
【0031】次に、A移動局7が、B移動局9を呼出し
たとする。しかしながら、このときB移動局8は、A移
動局7が居るエリアE1からは見通し外にあるエリアE
2に居るので、当初、A移動局7で、オペレータにより
一周波同時送受話方式が選択され、発呼が行れたとして
も、B移動局8からの応答は得られない。
【0032】そこで、このときは、A移動局7のオペレ
ータは、二周波時分割多重通信方式を選択した上で、B
移動局8を呼出すのに必要な、番号などの入力操作を行
うのである。また、マイクロコンピュータ等による制御
により、発呼に対して所定時間内に、相手局からの応答
信号であるACK信号が検出されない場合は、自動的に
二周波時分割多重通信方式を選択し、再発呼するように
することも可能である。
【0033】この結果、A移動局7からは、制御コード
1 を含む発呼信号が周波数f1 により送信されるの
で、今度は、基地局12が応答し、図4に示す二周波時
分割多重通信方式による中継通話動作に移行するのであ
る。
【0034】すなわち、この基地局12は、常時、周波
数f1 による待ち受け状態にあるので、図4のに示す
ように、A移動局7から周波数f1 による発呼信号が送
信されると、直ちにこれが受信される。そして、それか
ら制御コードC1 が検出されると、これに応じて、に
示すように、制御コードC1 を含む発呼信号を周波数f
2 で送信する。この発呼信号には、制御信号C1 のほか
に、発呼局、つまり、このときはA移動局7の番号と、
被呼局、つまり、このときはB移動局8の番号とが含ま
れている。
【0035】このとき、B移動局8は周波数f2 で待ち
受け状態にあるから、今度はこの基地局12からの送信
はB移動局8により受信され、この結果、B移動局8
は、二周波時分割多重通信方式の動作に設定され、着信
処理に入り、図4のに示すように、周波数f1 により
制御コードC1 を含むACK信号を送信する。
【0036】そうすると、これが基地局12で受信され
た結果、この基地局も二周波時分割多重通信方式による
中継通話動作に移行し、今度は、周波数f2 により制御
コードC1 を含むACK信号を送信する。
【0037】そして、A移動局7で、この基地局12か
ら送信された制御コードC1 を含むACK信号が受信さ
れたことにより、このA移動局7も二周波時分割多重通
信方式による通話動作に移行し、以後、図4に示すタイ
ミングで、各信号の伝送が行われ、図10で説明した二
周波時分割多重通信方式による中継通話動作が得られる
ことになる。
【0038】ここで、図4におけるAuは、各移動局か
ら基地局に送信される時間圧縮音声信号の伝送期間を表
し、Adは、反対に、基地局から各移動局に送信される
時間圧縮信号の伝送期間を表す。従って、このときの添
字のuは上りの意で、dは下りの意である。
【0039】従って、この実施形態によれば、移動局同
士の一周波同時送受話方式による送受話と、基地局を介
した二周波時分割多重通信方式による送受話とを任意に
選択して通話することができ、通話相手移動局が直接通
信可能なエリア内にあるときは、一周波同時送受話方式
による通話が可能になるので、常に、二周波時分割多重
通信方式による通話を行う必要がなくなり、その分、伝
送チャネルの占有数を抑えることができる。
【0040】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。無線電話システムには、接続制御信号伝送用の周
波数チャネルと、通話信号伝送用の周波数チャネルから
成る複数の周波数チャネルの割り当てを受けているマル
チチャネルアクセスシステムがある。そこで、このよう
な無線電話システムに本発明を適用したのが以下の図5
に示す実施形態である。
【0041】この図5の実施形態では、図から明らかな
ように、制御信号用に2種の周波数f3 、f4 を、そし
て、通話信号伝送用にも複数の通話信号用周波数f11
1nおよびf21〜f2nの中から、例えば2種の周波数f
11 、f21 を、それぞれ使用するようにしたもので、こ
こで、周波数f3 が移動局から基地局12への制御信号
の伝送チャネル周波数で、周波数f4 は基地局から移動
局への制御信号と、移動局間の制御信号の伝送チャネル
周波数であり、通話信号Auの伝送用チャネルは周波数
11で、通話信号Adの伝送チャネルが周波数f21であ
る。
【0042】次に、各移動局7〜10は、一周波同時送
受話方式の通信動作のための複数の周波数のいずれかに
より、動作する送信部と受信部を備え、且つ、二周波時
分割多重通信方式による通信動作のための複数の周波数
のいずれかにより動作する送信部を備えている。
【0043】更に制御コードC1 を含む制御信号送信用
の周波数f3 の送信部と、制御コードCまたはC1 を含
む制御信号受信用の周波数f4 の受信部とを備えてい
る。
【0044】そして、これにより、待ち受け状態では、
周波数f4 の搬送波による呼び掛けを監視し、制御コー
ドC1 またはCの何れの呼び掛けにも応答し得るように
構成されている点と、一周波同時送受話方式による移動
局間直接通信動作と、二周波時分割多重通信方式による
移動局間中継通信動作の何れでも動作できるように構成
されている。
【0045】次に、これら2種の通信方式の何れの通信
方式により動作するかは、以下のようにして決まる。ま
ず、発呼局となったときには、オペレータによる発呼時
での選択操作により選択される。次に、待ち受け状態か
ら呼び出されたときには、制御コードCを含む制御信号
による呼び掛けを受けた場合は一周波同時送受話方式に
よる動作が設定され、制御コードC1 を含む制御信号に
よる呼び掛けの場合は二周波時分割多重通信方式の通信
動作に切換えられるようになっている。
【0046】さらに、これら移動局7〜10は、発呼
時、オペレータにより、一周波同時送受話方式が選択さ
れたときには、発呼時に最初に送出すべき相手移動局呼
出し用の番号(電話番号に相当)と共に制御コードCが周
波数f4 で送信され、二周波時分割多重通信方式が選択
されたときは、同じく相手移動局呼出し用の番号と共に
制御コードC1 が周波数f3 で送信されるように構成さ
れている。
【0047】ここで、制御コードCは、それが相手先移
動局で受信されたとき、その移動局で一周波同時送受話
方式の通信動作を開始させる働きをし、制御コードC1
は、それが基地局12で受信されたとき、この基地局で
所定の中継動作を開始させる働きをする。また移動局で
受信された時には、二周波時分割多重通信方式での動作
を開始させる働きをする。
【0048】このため、移動局7〜10には、押しボタ
ンスイッチ機構など、通常の発呼操作に必要な装置に加
えて、上記した選択を可能にするスイッチなどの選択入
力装置が設けられている。また、前述のように、マイク
ロコンピュータ等による制御で、2つの通信方式を、自
動的に選択することも可能である。
【0049】次に、基地局12は、図6に示すように、
制御コードC1 を含む制御信号受信用の周波数f3 の搬
送波による受信部13と、制御信号コードC2 を含む制
御信号を送信用の周波数f4 の搬送波による送信部1
4、圧縮通話信号Au受信用の複数の周波数のいずれか
により動作する受信部15、それに圧縮通話信号Ad送
信用の複数の周波数のいずれかで動作する送信部16と
を備え、更に、これにより二周波時分割多重通信方式に
よる通話に必要な所定の中継動作を行う制御部17とで
構成されている。
【0050】受信部13は、移動局7〜10から送信さ
れた制御コードC1 を含む発呼信号とACK信号を受信
し、発呼局と被呼局の番号などの情報18を制御部17
に出力する。送信部14は、制御部17から入力される
制御コードC2 を含む発呼信号又はACK信号などの送
信信号19を、送信起動信号20に応じて送信する。
【0051】受信部15は、制御部17から供給される
チャネル切換信号21に応じてf11からf1nのいずれか
のチャネルで動作し、周波数f11〜f1nの搬送波の有無
を表すNSQ信号22を制御部17に出力すると共に、
選択されたチャネルにおいて圧縮音声信号出力23を送
信部16に供給する。
【0052】なお、NSQ信号は、チャネルの使用状態
を表わし、制御部17が、通話信号伝送用チャネルf11
〜f1n、f21〜f2nの中から、通話に使用するチャネル
を選択するために使用する。
【0053】送信部16は、制御部17から入力される
送信起動信号24により制御され、受信部15から供給
される圧縮音声信号出力23を周波数f21〜f2n2
いずれかで送信する。制御部17は、送信部16と受信
部15を制御し、通信チャネルの選択や、送信起動信号
の発生と受信信号の解読などを行う。
【0054】図7は、この図5の実施形態における一周
波同時送受話方式による移動局同士間での直接通話手順
で、この場合は、図1の実施形態と同じである。
【0055】次に、図8は、二周波時分割多重通信方式
による中継通話手順であるが、この場合も、図示されて
いるところから明らかなように、移動局7〜10からの
発呼信号とACK信号が周波数f3 で送信され、基地局
12からの発呼信号とACK信号は周波数f4 で送信さ
れ、更に上りチャネルAuと下りチャネルAdの伝送に
周波数f11 と周波数f21 の異なった周波数が使い分け
られている点を除けは、図4で説明した、図1の実施形
態の場合と同じであるので、詳しい説明は省く。
【0056】従って、この図5の実施形態によっても、
移動局同士の一周波同時送受話方式による送受話と、基
地局を介した二周波時分割多重通信方式による送受話と
を任意に選択して通話することができ、この結果、通話
相手移動局が直接通信可能なエリア内にあるときは、一
周波同時送受話方式による通話が可能になるので、常
に、二周波時分割多重通信方式による通話を行う必要が
なくなり、その分、伝送チャネルの占有数を抑えること
ができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、移動局同士の一周波同
時送受話方式による送受話と、基地局を介した二周波時
分割多重通信方式による送受話とを任意に選択して通話
することができ、従って、通話相手移動局が直接通信可
能なエリア内にあるときは、一周波同時送受話方式によ
る通話が可能になるので、常に、二周波時分割多重通信
方式による通話を行う必要がなくなり、その分、伝送チ
ャネルの占有数を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線電話システムの一実施形態を
示す構成図である。
【図2】本発明による無線電話システムの一実施形態の
説明図である。
【図3】本発明の一実施形態による一周波同時送受話方
式での送受話動作を説明するタイミング図である。
【図4】本発明の一実施形態による二周波時分割多重通
信方式での送受話動作を説明するタイミング図である。
【図5】本発明による無線電話システムの他の一実施形
態を示す構成図である。
【図6】本発明の他の一実施形態の基地局の構成を示す
ブロック図である。
【図7】本発明の他の一実施形態による一周波同時送受
話方式での送受話動作を説明するタイミング図である。
【図8】本発明の他の一実施形態による二周波時分割多
重通信方式での送受話動作を説明するタイミング図であ
る。
【図9】二周波時分割多重通信方式の無線電話システム
の従来例を示す構成図である。
【図10】二周波時分割多重通信方式の無線電話システ
ムの従来例での送受話動作を説明するタイミング図であ
る。
【図11】一周波同時送受話方式による基本的な送受話
動作を説明するタイミング図である。
【符号の説明】
7〜10 移動局 11 障害物 12 基地局

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一周波同時送受話方式と二周波時分割多
    重通信方式の2種の通信手段を備え、これらの内の一方
    の通信手段を、発呼時での選択操作と、着呼時に受信さ
    れる制御信号の送信元の種別の夫々に応じて選択し、選
    択された通信方式により通信動作を開始する移動局と、 移動局からの呼び掛けに応じて上記制御信号を送信し、
    二周波時分割多重通信方式の中継動作を開始する基地局
    とを設け、 移動局同士では、上記一周波同時送受話方式により送受
    話を行い、基地局を介しては、上記二周波時分割多重通
    信方式により送受話を行うように構成したことを特徴と
    する無線電話システム。
  2. 【請求項2】 一周波同時送受話方式と二周波時分割多
    重通信方式の2種の通信手段を備え、これらの内の一方
    の通信手段を、発呼時における被呼局からの応答信号の
    有無に応じて選択し、選択された通信方式により通信動
    作を開始する移動局と、 移動局からの呼び掛けに応じて上記制御信号を送信し、
    二周波時分割多重通信方式の中継動作を開始する基地局
    とを設け、 移動局同士では、上記一周波同時送受話方式により送受
    話を行い、基地局を介しては、上記二周波時分割多重通
    信方式により送受話を行うように構成したことを特徴と
    する無線電話システム。
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