JPH1014577A - ヒトm6遺伝子 - Google Patents

ヒトm6遺伝子

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JPH1014577A
JPH1014577A JP8171288A JP17128896A JPH1014577A JP H1014577 A JPH1014577 A JP H1014577A JP 8171288 A JP8171288 A JP 8171288A JP 17128896 A JP17128896 A JP 17128896A JP H1014577 A JPH1014577 A JP H1014577A
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human
leu
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ala
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JP8171288A
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Fumio Shimizu
文夫 清水
Takeshi Watanabe
武 渡辺
Tsutomu Fujiwara
力 藤原
Eiichi Takahashi
永一 高橋
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Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脳組織での発現の検出、その構造及び機能の
解析、これによりコードされるヒト蛋白の遺伝子工学的
製造、その発現物の解析等による関与疾患、例えば遺伝
子病、脳・神経疾患等の病態解明や診断、治療等を可能
とするヒトM6遺伝子を提供する。 【解決手段】 配列番号:1に示されるアミノ酸配列を
コードする塩基配列を含む新規なヒトM6遺伝子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ヒトの疾患の予
防、診断及び治療の指針として有用な遺伝子、より詳し
くはマウスM6遺伝子と厳密な類似性を有する新規なヒ
ト遺伝子に関し、該遺伝子のcDNA解析、cDNA染
色体へのマッピング及びcDNAの機能解析により、該
遺伝子を用いた遺伝子診断並びに新しい治療法の開発に
利用可能な遺伝子に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】生物の遺伝情報は、細胞の核内
に存在するA、C、G及びTの4種の塩基の並び(DN
A)として蓄積され、この遺伝情報は個々の生物の系統
維持と個体発生のため保存されている。
【0003】ヒトの場合、その塩基数は約30億(3x
109)といわれ、その中に5−10万の遺伝子があると
推測されている。これらの遺伝情報は遺伝子(DNA)か
らmRNAが転写され、次に蛋白質に翻訳されるという
流れに沿い、調節蛋白質、構造蛋白質あるいは酵素が作
られ生命現象を維持している。上記遺伝子から蛋白質翻
訳までの流れの異常は、細胞の増殖・分化などの生命維
持システムの異常を惹起し、各種疾患の原因となるとさ
れている。
【0004】これまでの遺伝子解析の結果からインスリ
ン受容体やLDL受容体などの各種受容体や細胞の増殖
・分化に関わるもの、プロテアーゼ、ATPase、ス
ーパーオキシドディスムターゼのような代謝酵素などの
医薬品開発にとって有用な素材となると思われる遺伝子
が多く見つかっている。
【0005】しかしながら、ヒト遺伝子の解析とそれら
解析された遺伝子の機能及び解析遺伝子と各種疾患との
係わりについての研究はまだ始まったばかりであり、不
明な点が多く、更なる新しい遺伝子の解析とそれらの遺
伝子の機能解析と解析された遺伝子と疾患の係わりの研
究、惹いては解析された遺伝子の利用による遺伝子診
断、該遺伝子の医薬用途への応用研究が当業界で望まれ
ている。
【0006】ところで、マウス中枢神経系の神経細胞上
に主に発現したM6細胞表面糖タンパクは、神経の細胞
付着と軸索成長のいくつかの局面において重要な役割を
演じている(Lagenaur, C., et al., J. Neurobiol., 2
3, 71-88(1992))。ヤンらは主要な中枢神経系ミエリン
タンパクPLP/DM20(Yan, Y., et al., Neuron,1
1, 423-431(1993))に高い相同性を有するM6aとM6
bに相当する2つの密接に関連しているが異なった遺伝
子からなるマウスcDNAsの単離と特徴づけは、M6
表面糖タンパクの35KDa分子量がM6aとおそらく
2つのN−リンクした炭水化物からなっている事を提言
した。いくつかの種におけるM6抗原のウェスタン・ブ
ロット分析はマウスM6のC末端領域に対して特異的な
M6−20モノクローナル抗体がヒト前頭部の皮質とニ
ワトリと金魚の脳組織における32−36KDaタンパ
クとそれぞれ交差反応をする事を明らかにした(Yan,
Y., etal., Neuron, 11, 423-431(1993))。
【0007】これらの発見はM6が脊椎動物種の種々さ
まざまな進化を超えて保存されていることと、マウスM
6と構造的に相同物であるヒト遺伝子が少なくとも一つ
存在することを示唆するものである。しかしながら、ヒ
トM6遺伝子については、未だ単離・解析されておら
ず、該遺伝子の解明が当業界で待ち望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記新たなヒトヒトM
6遺伝子が提供できれば、各細胞での発現レベルやその
構造及び機能を解析でき、またその発現物の解析等によ
り、之等の関与する疾患、例えば遺伝子病、痴呆症、
癌、脳・神経疾患等の病態解明や診断、治療等が可能と
なると考えられる。従って、本発明はかかる新たなヒト
M6遺伝子の提供を目的としている。
【0009】本発明者らは、上記目的より鋭意研究を重
ねた結果、以下の知見を得、ここに本発明を完成するに
至った。
【0010】即ち、本発明者らは、ヒト胎児脳組織より
抽出したmRNAよりcDNAを合成し、これをベクタ
ーに組込んでライブラリーを構築し、該ライブラリーで
トランスフォームした大腸菌コロニーを寒天培地上に形
成させ、該コロニーをランダムにピックアップして96
ウェルマイクロプレートに移し、ヒト遺伝子を含む多数
の大腸菌クローンを登録した。
【0011】登録した各クローンを、少量培養後DNA
を抽出精製し、抽出したcDNAを鋳型としてデオキシ
ターミネーター法により4種の塩基特異的に停止する伸
長反応を行ない、自動DNAシークエンサーにより、遺
伝子の5’末端から約400塩基配列を決定した。かく
して得られた塩基配列情報について、公知のマウスM6
遺伝子に類似性を有する新規な遺伝子を検索した。
【0012】上記cDNA解析方法については、本発明
者のひとりである藤原らによって細述されている(藤原
力, 細胞工学, 14, 645-654(1995))。
【0013】遺伝子解析によって得られた本発明の新規
なヒト遺伝子と類似性ある遺伝子との相同性から、およ
そのその遺伝子産物、即ち蛋白質がどのような機能を有
するかを類推することが可能である。更にその候補遺伝
子を発現ベクターに組込み、リコンビナントを作製し、
酵素活性や結合活性等の機能を調べることができる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、配列番
号:1で示されるアミノ酸配列をコードする塩基配列を
含むことを特徴とする新規なヒトM6遺伝子、該アミノ
酸配列の各アミノ酸をコードする配列番号:2で示され
る塩基配列を含むことを特徴とするヒトM6遺伝子、並
びに配列番号:3で示される塩基配列であることを特徴
とする新規なヒトM6遺伝子が提供される。
【0015】以下、本明細書におけるアミノ酸、ペプチ
ド、塩基配列、核酸等の略号による表示は、IUPA
C、IUBの規定、「塩基配列又はアミノ酸配列を含む
明細書等の作成のためのガイドライン」(特許庁編)及
び当該分野における慣用記号に従うものとする。
【0016】かかる本発明遺伝子の一具体例としては、
後述する実施例に示される「GEN−409C07」と
名付けられたクローンの有するDNA配列から演繹され
るものを挙げることができる。その塩基配列は、配列番
号:3に示される通りである。これは配列番号:1に示
すアミノ酸でコードされるヌクレオチド(核酸)のオー
プンリーディングフレームを有しており、後記実施例に
示される分子量を有していると計算される。従って、本
発明のヒトM6遺伝子を以下実施例に示されるとおり
「ヒトM6遺伝子」ということがある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明ヒト遺伝子につき以下に詳
述する。
【0018】上述の如く、本発明ヒトM6遺伝子は、公
知のマウスM6遺伝子と厳密な類似性を有し、その類似
性ある遺伝子の情報に基づくヒト遺伝子の解析とそれら
解析された遺伝子の機能及び解析遺伝子と各種疾患との
係わりについての研究に利用でき、該遺伝子と関係ある
疾患への遺伝子診断並びに該遺伝子の医薬用途への応用
研究に用いることが可能である。
【0019】本発明遺伝子は、例えば配列番号:2に示
されるように、一本鎖DNA配列で表されるが、本発明
はかかる一本鎖DNA配列に相補的なDNA配列やこれ
らの両者を含むコンポーネントもまた包含する。尚、上
記配列番号:2に示す配列は、本発明遺伝子によりコー
ドされる各アミノ酸残基を示すコドンの一つの組合わせ
例であり、本発明遺伝子はこれに限らず、各アミノ酸残
基に対して任意のコドンを組合わせ選択したDNA塩基
配列を有することも勿論可能である。該コドンの選択は
常法に従うことができ、例えば利用する宿主のコドン使
用頻度を考慮することができる〔Ncl.Acids Res., 9, 4
3-74 (1981) 〕。
【0020】更に本発明遺伝子には、配列番号:1で示
されるアミノ酸配列の一部のアミノ酸乃至アミノ酸配列
を置換、欠失、付加等により改変してなり、同様の機能
を有する同効物をコードするDNA配列もまた包含され
る。これらポリペプチドの製造、改変(変異)等は天然
に生じることもあり、また翻訳後の修飾により、或は遺
伝子工学的手法により天然の遺伝子(本発明遺伝子)
を、例えばサイトスペシフィック・ミュータゲネシス
〔Methods in Enzymology, 154, p350, 367-382 (198
7);同 100, p468 (1983) ;Nucleic Acids Research,
12, p9441 (1984);続生化学実験講座1「遺伝子研究法
II」、日本生化学会編, p105 (1986) 〕等の方法により
改変したり、リン酸トリエステル法やリン酸アミダイト
法等の化学合成手段〔J. Am. Chem. Soc., 89, p4801
(1967);同91, p3350 (1969);Science,150, p178 (196
8) ;Tetrahedron Lett., 22, p1859 (1981);同24, p2
45 (1983) 〕により変異させたDNAを合成したり、そ
れらの組合せにより収得することができる。
【0021】本発明遺伝子は、これを用いて、即ち例え
ばこれを微生物のベクターに組込み、形質転換された微
生物を培養することによって、上記各遺伝子によりコー
ドされるタンパクを容易にかつ安定して発現できる。
【0022】また本発明の遺伝子を利用して得られる各
蛋白は、これを用いて、特異抗体を作成することもでき
る。ここで抗原として用いられるコンポーネントは、上
記遺伝子工学的手法に従って大量に産生される蛋白を用
いることができ、得られる抗体はポリクローナル抗体及
びモノクローナル抗体のいずれでもよく、之等抗体はそ
れぞれの蛋白の精製、測定、識別等に有利に利用でき
る。
【0023】本発明遺伝子の製造は、本発明によって開
示された本発明遺伝子についての配列情報を基にして、
一般的遺伝子工学的手法により容易に実施できる〔Mole
cular Cloning 2nd Ed, Cold Spring Harbor Laborator
y Press (1989);続生化学実験講座「遺伝子研究法I、I
I、III」、日本生化学会編 (1986) 等参照〕。
【0024】これは例えばヒトcDNAライブラリー
(各遺伝子の発現される適当な起源細胞より常法に従い
調製されたもの)から、本発明遺伝子に特有の適当なプ
ローブや抗体を用いて所望クローンを選択することによ
り実施できる〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 78, 6613
(1981) ; Science, 222, 778 (1983)等〕。
【0025】上記方法において、起源細胞としては、目
的の遺伝子を発現する各種の細胞、組織や之等に由来す
る培養細胞等が例示され、これからの全RNAの分離、
mRNAの分離や精製、cDNAへの変換(合成)とそ
のクローニング等はいずれも常法に従い実施できる。ま
た、cDNAライブラリーは市販されてもおり、本発明
においてはそれらcDNAライブラリー、例えばクロー
ンテック社(ClontechLab. Inc.)より市販の各種cD
NAライブラリー等を用いることもできる。
【0026】cDNAライブラリーからの本発明遺伝子
のスクリーニングは、通常の方法に従い実施することが
できる。該スクリーニング方法としては、例えばcDN
Aの産生する蛋白質に対して、該蛋白質特異抗体を使用
した免疫的スクリーニングにより、対応するcDNAク
ローンを選択する方法、目的のDNA配列に選択的に結
合するプローブを用いたプラークハイブリダイゼーショ
ン、コロニーハイブリダイゼーション等や之等の組合せ
を例示できる。ここで用いられるプローブとしては、本
発明遺伝子(DNA配列)に関する情報をもとにして化
学合成されたDNA配列等を用いるのが一般的であり、
勿論既に取得された本発明遺伝子やその断片もかかるプ
ローブとして利用できる。
【0027】更に各細胞、組織より抽出、単離精製され
た天然抽出物の部分アミノ酸配列情報に基づき、センス
・プライマー、アンチセンス・プライマーをスクリーニ
ング用プローブとして用いることもできる。
【0028】また、本発明遺伝子の取得に際しては、P
CR法〔Science, 230, 1350-1354(1985)〕によるDN
A/RNA増幅法が好適に利用できる。殊にライブラリ
ーから全長のcDNAが得られ難いような場合に、レー
ス法(RACE:Rapid amplification of cDNA ends;
実験医学、12(6), 35-38 (1994))、殊に5′−レース
(RACE)法(Frohman,M.A., et al., Proc. Natl.
Acad. Sci., USA., 8, 8998-9002(1988))の採用が好適
である。かかるPCR法の採用に際して使用されるプラ
イマーは、既に本発明によって明らかにされた本発明遺
伝子の配列情報に基づいて適宜設定することができ、こ
れは常法に従い合成することができる。
【0029】尚、増幅させたDNA/RNA断片の単離
精製は前記の通り常法に従うことができ、例えばゲル電
気泳動法等によればよい。
【0030】上記で得られる本発明遺伝子或は各種DN
A断片等の塩基配列の決定も、常法に従うことができ、
例えばジデオキシ法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 7
4, 5463-5467 (1977)〕やマキサム−ギルバート法〔Met
hod in Enzymology, 65, 499(1980)〕等により行なうこ
とができる。かかる塩基配列の決定は、市販のシークエ
ンスキット等を用いても容易に行ない得る。
【0031】本発明遺伝子の利用によれば、通常の遺伝
子組換え技術〔例えば、Science, 224, p1431 (1984) ;
Biochem. Biophys. Res. Comm., 130, p692 (1985) ;
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 80, p5990 (1983)及び前
記引用文献等参照〕に従って組換え体蛋白を得ることが
できる。該蛋白の製造は、より詳細には、本発明遺伝子
が宿主細胞中で発現できる組換えDNAを作成し、これ
を宿主細胞に導入して形質転換し、該形質転換体を培養
することにより行なわれる。
【0032】ここで宿主細胞としては、真核生物及び原
核生物のいずれも用いることができる。該真核生物の細
胞には、脊椎動物、酵母等の細胞が含まれ、脊椎動物細
胞としては、例えばサルの細胞であるCOS細胞〔Cel
l, 23, 175-182 (1981)〕やチャイニーズ・ハムスター
卵巣細胞及びそのジヒドロ葉酸レダクターゼ欠損株〔Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA, 7 7, 4216-4220 (1980)〕等
がよく用いられているが、之等に限定される訳ではな
い。
【0033】脊椎動物の発現ベクターとしては、通常発
現しようとする遺伝子の上流に位置するプロモーター、
RNAのスプライス部位、ポリアデニル化部位及び転写
終了配列等を保有するものを使用でき、これは更に必要
により複製起点を有していてもよい。該発現ベクターの
例としては、例えば、SV40の初期プロモーターを保
有するpSV2dhfr〔Mol. Cell. Biol., 1, 854 (198
1)〕等を例示できる。また、真核微生物としては、酵
母が一般によく用いられ、中でもサッカロミセス属酵母
を有利に利用できる。該酵母等の真核微生物の発現ベク
ターとしては、例えば酸性ホスフアターゼ遺伝子に対す
るプロモーターを有するpAM82〔Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA, 80, 1-5 (1983)〕等を利用できる。
【0034】また、本発明遺伝子の発現ベクターとして
は、原核生物遺伝子融合ベクターを好ましく利用するこ
とができ、該ベクターの具体例としては、例えば分子量
26000のGSTドメイン(S.japonicum 由来)を有
するpGEX−2TKやpGEX−4T−2等を例示す
ることができる。
【0035】原核生物の宿主としては、大腸菌や枯草菌
が一般によく用いられる。之等を宿主とする場合、例え
ば該宿主菌中で複製可能なプラスミドベクターを用い、
このベクター中に本発明遺伝子が発現できるように該遺
伝子の上流にプロモーター及びSD(シヤイン・アンド
・ダルガーノ)塩基配列、更に蛋白合成開始に必要な開
始コドン(例えばATG)を付与した発現プラスミドを
利用するのが好ましい。上記宿主としての大腸菌として
は、エシエリヒア・コリ(Escherichia coli)K12株
等がよく用いられ、ベクターとしては一般にpBR32
2及びその改良ベクターがよく用いられるが、之等に限
定されず公知の各種の菌株及びベクターをも利用でき
る。プロモーターとしては、例えばトリプトファン(tr
p) プロモーター、lpp プロモーター、lac プロモータ
ー、PL/PR プロモーター等を使用できる。
【0036】かくして得られる所望の組換えDNAの宿
主細胞への導入方法及びこれによる形質転換方法として
は、一般的な各種方法を採用できる。また得られる形質
転換体は、常法に従い培養でき、該培養により本発明遺
伝子によりコードされる目的の蛋白が生産、発現され
る。該培養に用いられる培地としては、採用した宿主細
胞に応じて慣用される各種のものを適宜選択利用でき、
その培養も宿主細胞の生育に適した条件下で実施でき
る。
【0037】上記により、形質転換体の細胞内、細胞外
乃至は細胞膜上に目的とする組換え蛋白が発現、生産、
蓄積乃至分泌される。
【0038】各組換え蛋白は、所望により、その物理的
性質、化学的性質等を利用した各種の分離操作〔「生化
学データーブックII」、1175-1259 頁、第1版第1刷、
1980年 6月23日株式会社東京化学同人発行;Biochemist
ry, 25(25), 8274-8277 (1986); Eur. J. Biochem., 16
3, 313-321 (1987) 等参照〕により分離、精製できる。
該方法としては、具体的には例えば通常の再構成処理、
蛋白沈澱剤による処理(塩析法)、遠心分離、浸透圧シ
ョック法、超音波破砕、限外濾過、分子篩クロマトグラ
フィー(ゲル濾過)、吸着クロマトグラフィー、イオン
交換クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフ
ィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等の各
種液体クロマトグラフィー、透析法、之等の組合せ等を
例示でき、特に好ましい上記方法としては所望の蛋白を
結合させたカラムを利用したアフィニティクロマトグラ
フィーを例示できる。
【0039】また、本発明によって明らかにされた本発
明遺伝子の配列情報を基にすれば、例えば該遺伝子の一
部又は全部の塩基配列を利用して、各種ヒト組織におけ
る本発明遺伝子の発現の検出を行なうことができる。こ
れは常法に従って、例えばRT−PCR(Reverse tran
scribed-Polymerase chain reaction )(Kawasaki,E.
S., et al., Amplification of RNA. In PCR Protocol,
A Guide to methodsand applications, Academic Pres
s,Inc., SanDiego, 21-27(1991) )によるRNA増幅に
より、またノーザンブロッティング解析(Molecular Cl
oning, ColdSpring Harbor Laboratory (1989))等によ
り、良好に実施し得る。
【0040】尚、前記PCR法を採用する場合におい
て、用いられるプライマーは、本発明遺伝子のみを特異
的に増幅できる本発明遺伝子に特有のものである限り何
等限定はなく、本発明遺伝情報に基いてその配列を適宜
設定することができる。通常これは常法に従って20〜
30ヌクレオチド程度の部分配列を有するものとするこ
とができる。その好適な例は、後記実施例に示す通りで
ある。
【0041】しかして、本発明はかかる新規なヒトM6
遺伝子の検出に有用なプライマー及び/又はプローブを
も提供するものである。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、新規なヒトM6遺伝子
が提供され、該遺伝子を用いれば、該遺伝子の各種組織
での発現の検出や、その構造及び機能を解析でき、ま
た、該遺伝子でコードされるヒト蛋白の遺伝子工学的製
造が可能となり、これらにより、その発現物の解析等に
より、之等の関与する疾患、例えば遺伝子病、癌、痴呆
症のような脳・神経疾患等の病態解明や診断、治療等が
可能となる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、実
施例を挙げる。
【0044】
【実施例1】ヒトM6遺伝子(GEN−409C07遺
伝子)の単離 (1)ヒトM6遺伝子のクローニング及びDNAシーク
エンシング ヒト胎児脳組織より抽出したmRNAをクローンテック
社より購入し、出発材料とした。常法に従って該mRN
AよりcDNAを合成し、ベクターλZAPII(ストラ
タジーン社製)に挿入し、cDNAライブラリーを構築
した(大塚GENリサーチ・インスティチュート、大塚
製薬株式会社)。
【0045】インビボ・エキシジョン法(in vivo excis
ion : Short, J. M., et al., Nucleic Acids Res., 1
6, 7583-7600 (1988))によって寒天培地上にヒト遺伝子
を含む大腸菌コロニーを形成させ、ランダムにそのコロ
ニーをピックアップし、96ウエルマイクロプレートに
ヒト遺伝子を含む大腸菌クローンを登録した。登録され
たクローンは、−80℃にて保存した。
【0046】次に登録した各クローンを1.5mlのL
B培地で一昼夜培養し、プラスミド自動抽出装置PI−
100(クラボウ社製)を用いてDNAを抽出精製し
た。尚、コンタミした大腸菌のRNAはRNase処理に
より分解除去した。最終的に30μlに溶解し、2μl
は、ミニゲルによりおおまかにDNAのサイズ、量をチ
ェックし、7μlをシークエンス反応用に用い、残りの
21μlは、プラスミドDNAとして4℃に保存した。
【0047】続いてT3、T7或は合成オリゴヌクレオ
チド・プライマーを用いるサンガーらのジデオキシター
ミネーター法〔Sanger, F., et al., Proc. Natl. Aca
d. Sci. U.S.A., 74, 5463-5467 (1977)〕或はジデオキ
シターミネーター法にPCR法を加味した方法であるサ
イクルシークエンス法〔Carothers, A.M., et al., Bi
o. Techniques, 7, 494-499 (1989)〕で抽出した少量の
プラスミドDNA(およそ0.1−0.5μg)をテンプ
レート(鋳型)として4種の塩基特異的に停止する伸長反
応させた。シークエンスプライマーは、FITC(fluor
escein isothiocyanate)の蛍光標識したものを使用し、
Taqポリメラーゼにより通常約25サイクル反応させ
た。そのPCR産物はポリアクリルアミド・尿素ゲルで
分離し、蛍光標識したDNA断片を自動DNAシークエ
ンサー、ALFTMDNAシークエンサー(ファルマシア
社製)によりcDNAの5’末端側から約400塩基の
配列を決定した。
【0048】また、3’非翻訳領域は各遺伝子のヘテロ
ジェナイティ(heterogeneity)が高く、個々の遺伝子を
区別するには適しているので、3’側のシークエンスも
行なった。
【0049】DNAシークエンサーで得られた膨大な塩
基配列情報は、64ビットのコンピューターDEC34
00に転送し、コンピュターによるホモロジー解析に用
いた。ホモロジー解析には、UWGCGのFASTAプ
ログラム〔Pearson, W.R. and Lipman, D. J., Proc.Na
tl.Acad.Sci., USA., 85, 2444-2448 (1988)〕によるデ
ーターベース(GenBank, EMBL )検索により行なった。
【0050】上記方法によって、ヒトcDNAライブラ
リーから任意に選択した17900以上のcDNAクロ
ーンの配列解析により、マウスM6遺伝子(Yan, Y., et
al., Neuron, 11, 423-431(1993))と相同性のcDNA
配列を有するクローンを見いだし、これをGEN−40
9C07と名付けた。
【0051】上記GEN−409C07と名付けられた
一つのクローンはマスウのM6遺伝子とDNA配列にお
いて著しく高い相同性を有していた。その全長を明らか
にするために、更に上記サンガーらの方法を用いて全長
配列を決定した。
【0052】その結果は、配列表に示した通りである。
即ち、配列番号:3に得られた2383塩基の核酸配列
からなる全長配列を、配列番号:2に834塩基のオー
プン・リーディング・フレームを含む核酸配列を、また
配列番号:1に核酸配列によってコードされる278ア
ミノ酸残基からなる推定アミノ酸配列を示す。
【0053】GEN−409C07遺伝子は、配列番
号:3で示されるように94番目の塩基の位置が最初の
ATG開始コドンであった。また終始コドンは配列番号
中の928−930番目の塩基の位置に位置していた。
【0054】上記ヒトM6の推定されたアミノ酸配列
は、これをマウスM6と対比すると、コドン64の位置
でロイシンに対してメチオニン、コドン158の位置で
バリンに対してロイシン、コドン194の位置でアラニ
ンに対してバリンであることを除いて同一であった。
【0055】(2)ノーザンブロット分析 正常ヒト組織におけるGEN−409C07mRNAの
発現を、ランダム・オリゴヌクレオチド・プライミング
法によって標識したヒトcDNAクローンをプローブと
するノーザンブロットにより評価した。
【0056】ノーザンブロット分析は、製品使用法に従
い、ヒトMTNブロット(Human Multiple Tissue Not
hern blot ; クローンテック社製、パロ・アルト、カリ
フォルニア、米国)を用いて実施した。
【0057】即ち、上記GEN−409C07cDNA
クローンの全領域のPCR増幅産物(2383塩基の長
さに相当する)を〔32P〕−dCTP(ランダムプライ
ムドDNAラベリングキット、ベーリンガーマンハイム
社)により標識してプローブとした。
【0058】ブロッティングは、6時間プレハイブリダ
イズ後、42℃で14時間、50%ホルムアミド/6×
SSC/10×デンハルツ溶液/2%SDS溶液(10
0μg/ml変性サケ精子DNA含有)の溶液中でハイ
ブリダイズした。
【0059】2×SSC/0.05%SDSにて室温下
にて2時間洗浄後、次いで0.1×SSC/0.01%
SDSにて65℃下に20分間で2回洗浄した。フィル
ターは−80℃下に50時間、X線フィルム(コダック
社製)に対して露光した。
【0060】その結果、予期したようにヒト脳において
約2.7kb及び3.4kb転写体の高いレベルの特異
的発現が検出されたが、他の組織では検出されなかっ
た。一方、マウスのM6転写体はマウス脳において主
に、そして腎臓において非常に低いレベルで見つけられ
た(Yan, Y., et al., Neuron, 11, 423-431(1993))。こ
れらの結果は本発明者らが単離したcDNAがヒトM6
を提供している強力な証拠を供給している。
【0061】(3)ラディエーション・ハイブリッド・
マッピング(Radiation Hybrid Mapping)と染色体の局在 この遺伝子の染色体の局在を決定するために、本発明者
らはリサーチ・ジェネティックス社(Research Genetic
s, Inc.)より購入した全ヒト・ゲノムのラディエーショ
ン・ハイブリッド・クローン(G3RH)のパネルを用
いるラディエーション・ハイブリッド・マツピング(Co
x, D., et al., Science, 250, 245-250(1990))を製品
の使用説明書に従い、表1に示す塩基配列のA1プライ
マーとA2プライマーを用いて染色体マッピッング分析
のためのPCR反応を実施した。
【0062】
【表1】
【0063】得られた結果をインターネットで使用可能
なソフトウェアによって分析した(Boehnke, M., et a
l., Am. J. Hum. Genet., 46, 581-586 (1991))。
【0064】その結果、ヒトM6遺伝子は2つのマーカ
ーであるD4S1539(Lod=8.52,cR−8
000=24.04)とD4S621(Lod=7.1
0,cR−8000=30.97)に強く連鎖している
ことから、ヒトM6は、染色体バンド4q33−q34
に局在されていることが確認された。
【0065】ハドソンらは低ミエリンに結果としてなる
Pelizaeus-Merzbacher症候群を持つ患者においてプロテ
オリピッド・タンパク(PLP)の一つの変異を報告し
た(Hudson, L., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.
S.A., 86, 8128-8131 (1989))。
【0066】その関連に鑑みて、PLP/DM20遺伝
子ファミリーの新しい遺伝子の確認はミエリン・タンパ
クを含む神経の機能と神経学上の疾患を理解する上にお
いて重要であるかも知れない。
【0067】本発明によれば、マウスM6タンパクに高
い相同性蛋白をコードする新規なヒトM6遺伝子、GE
N−409C07遺伝子が提供され、該遺伝子を用いれ
ば、該遺伝子の各種組織での発現の検出や、GEN−4
09C07蛋白の遺伝子工学的製造が可能となり、これ
らにより、ミエリンに関連した脳・神経疾患の機能の解
析や、これらに関連する疾患の診断等を行なうことがで
き、またこれらの治療及び予防薬のスクリーニングや評
価等をも行なうことができる。
【0068】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:278 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:蛋白 配列: Met Glu Glu Asn Met Glu Glu Gly Gln Thr Gln Lys Gly Cys Phe Glu 1 5 10 15 Cys Cys Ile Lys Cys Leu Gly Gly Ile Pro Tyr Ala Ser Leu Ile Ala 20 25 30 Thr Ile Leu Leu Tyr Ala Gly Val Ala Leu Phe Cys Gly Cys Gly His 35 40 45 Glu Ala Leu Ser Gly Thr Val Asn Ile Leu Gln Thr Tyr Phe Glu Met 50 55 60 Ala Arg Thr Ala Gly Asp Thr Leu Asp Val Phe Thr Met Ile Asp Ile 65 70 75 80 Phe Lys Tyr Val Ile Tyr Gly Ile Ala Ala Ala Phe Phe Val Tyr Gly 85 90 95 Ile Leu Leu Met Val Glu Gly Phe Phe Thr Thr Gly Ala Ile Lys Asp 100 105 110 Leu Tyr Gly Asp Phe Lys Ile Thr Thr Cys Gly Arg Cys Val Ser Ala 115 120 125 Trp Phe Ile Met Leu Thr Tyr Leu Phe Met Leu Ala Trp Leu Gly Val 130 135 140 Thr Ala Phe Thr Ser Leu Pro Val Tyr Met Tyr Phe Asn Leu Trp Thr 145 150 155 160 Ile Cys Arg Asn Thr Thr Leu Val Glu Gly Ala Asn Leu Cys Leu Asp 165 170 175 Leu Arg Gln Phe Gly Ile Val Thr Ile Gly Glu Glu Lys Lys Ile Cys 180 185 190 Thr Val Ser Glu Asn Phe Leu Arg Met Cys Glu Ser Thr Glu Leu Asn 195 200 205 Met Thr Phe His Leu Phe Ile Val Ala Leu Ala Gly Ala Gly Ala Ala 210 215 220 Val Ile Ala Met Val His Tyr Leu Met Val Leu Ser Ala Asn Trp Ala 225 230 235 240 Tyr Val Lys Asp Ala Cys Arg Met Gln Lys Tyr Glu Asp Ile Lys Ser 245 250 255 Lys Glu Glu Gln Glu Leu His Asp Ile His Ser Thr Arg Ser Lys Glu 260 265 270 Arg Leu Asn Ala Tyr Thr 275
【0069】配列番号:2 配列の長さ:834 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:DNA (cDNA) 配列: ATGGAAGAGA ATATGGAAGA GGGACAGACA CAAAAAGGGT GTTTTGAATG CTGTATCAAA 60 TGCCTGGGGG GCATTCCCTA TGCCTCTCTG ATTGCCACCA TCCTGCTCTA TGCGGGTGTT 120 GCCCTGTTCT GTGGCTGCGG TCATGAAGCG CTTTCTGGAA CTGTCAACAT TCTGCAAACC 180 TACTTTGAGA TGGCAAGAAC TGCTGGAGAC ACACTGGATG TTTTTACCAT GATTGACATC 240 TTTAAGTATG TGATCTACGG CATCGCAGCT GCGTTCTTTG TGTATGGCAT TTTGCTGATG 300 GTGGAAGGTT TCTTCACAAC TGGGGCCATC AAAGATCTCT ATGGGGATTT CAAAATCACC 360 ACTTGTGGCA GATGTGTGAG CGCTTGGTTC ATTATGCTGA CATATCTTTT CATGTTGGCC 420 TGGCTGGGAG TCACGGCTTT CACCTCACTG CCAGTTTACA TGTACTTCAA TCTGTGGACC 480 ATCTGCCGGA ACACCACATT AGTGGAGGGA GCAAATCTCT GCTTGGACCT TCGTCAGTTT 540 GGAATTGTGA CAATTGGAGA GGAAAAGAAA ATTTGTACTG TCTCTGAGAA TTTCTTGAGG 600 ATGTGCGAAT CTACTGAGCT GAACATGACC TTCCACTTGT TTATTGTGGC ACTTGCTGGA 660 GCTGGGGCAG CAGTCATTGC TATGGTTCAC TACCTTATGG TTCTGTCTGC CAACTGGGCC 720 TATGTGAAAG ACGCCTGCCG GATGCAGAAG TATGAAGACA TCAAGTCGAA GGAAGAGCAA 780 GAGCTTCATG ACATCCACTC TACTCGCTCC AAAGAGCGGC TCAATGCATA CACA 834
【0070】配列番号:3 配列の長さ:2383 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:DNA (cDNA) 配列の特徴: 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:94..927 AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA CACCAGTTTT TCC
AACATCT AATTGAGCTT TTGATTAATT 60 CCGTGTACCA GATTCTACTG AAGAAAGGTA GCC
ATG GAA GAG AAT ATG GAA GAG 114
Met Glu Glu Asn Met Glu Glu
1 5 GGA CAG ACA CAA AAA GGG TGT TTT GAA
TGC TGT ATC AAA TGC CTG GGG 162 Gly Gln Thr Gln Lys Gly Cys Phe Glu
Cys Cys Ile Lys Cys Leu Gly 10 15
20 GGC ATT CCC TAT GCC TCT CTG ATT GCC
ACC ATC CTG CTC TAT GCG GGT 210 Gly Ile Pro Tyr Ala Ser Leu Ile Ala
Thr Ile Leu Leu Tyr Ala Gly 25 30
35 GTT GCC CTG TTC TGT GGC TGC GGT CAT
GAA GCG CTT TCT GGA ACT GTC 258 Val Ala Leu Phe Cys Gly Cys Gly His
Glu Ala Leu Ser Gly Thr Val 40 45
50 55 AAC ATT CTG CAA ACC TAC TTT GAG ATG
GCA AGA ACT GCT GGA GAC ACA 306 Asn Ile Leu Gln Thr Tyr Phe Glu Met
Ala Arg Thr Ala Gly Asp Thr 60
65 70 CTG GAT GTT TTT ACC ATG ATT GAC ATC
TTT AAG TAT GTG ATC TAC GGC 354 Leu Asp Val Phe Thr Met Ile Asp Ile
Phe Lys Tyr Val Ile Tyr Gly 75 80
85 ATC GCA GCT GCG TTC TTT GTG TAT GGC
ATT TTG CTG ATG GTG GAA GGT 402 Ile Ala Ala Ala Phe Phe Val Tyr Gly
Ile Leu Leu Met Val Glu Gly 90 95
100 TTC TTC ACA ACT GGG GCC ATC AAA GAT
CTC TAT GGG GAT TTC AAA ATC 450 Phe Phe Thr Thr Gly Ala Ile Lys Asp
Leu Tyr Gly Asp Phe Lys Ile 105 110
115 ACC ACT TGT GGC AGA TGT GTG AGC GCT
TGG TTC ATT ATG CTG ACA TAT 498 Thr Thr Cys Gly Arg Cys Val Ser Ala
Trp Phe Ile Met Leu Thr Tyr 120 125
130 135 CTT TTC ATG TTG GCC TGG CTG GGA GTC
ACG GCT TTC ACC TCA CTG CCA 546 Leu Phe Met Leu Ala Trp Leu Gly Val
Thr Ala Phe Thr Ser Leu Pro 140
145 150 GTT TAC ATG TAC TTC AAT CTG TGG ACC
ATC TGC CGG AAC ACC ACA TTA 594 Val Tyr Met Tyr Phe Asn Leu Trp Thr
Ile Cys Arg Asn Thr Thr Leu 155 160
165 GTG GAG GGA GCA AAT CTC TGC TTG GAC
CTT CGT CAG TTT GGA ATT GTG 642 Val Glu Gly Ala Asn Leu Cys Leu Asp
Leu Arg Gln Phe Gly Ile Val 170 175
180 ACA ATT GGA GAG GAA AAG AAA ATT TGT
ACT GTC TCT GAG AAT TTC TTG 690 Thr Ile Gly Glu Glu Lys Lys Ile Cys
Thr Val Ser Glu Asn Phe Leu 185 190
195 AGG ATG TGC GAA TCT ACT GAG CTG AAC
ATG ACC TTC CAC TTG TTT ATT 738 Arg Met Cys Glu Ser Thr Glu Leu Asn
Met Thr Phe His Leu Phe Ile 200 205
210 215 GTG GCA CTT GCT GGA GCT GGG GCA GCA
GTC ATT GCT ATG GTT CAC TAC 786 Val Ala Leu Ala Gly Ala Gly Ala Ala
Val Ile Ala Met Val His Tyr 220
225 230 CTT ATG GTT CTG TCT GCC AAC TGG GCC
TAT GTG AAA GAC GCC TGC CGG 834 Leu Met Val Leu Ser Ala Asn Trp Ala
Tyr Val Lys Asp Ala Cys Arg 235 240
245 ATG CAG AAG TAT GAA GAC ATC AAG TCG
AAG GAA GAG CAA GAG CTT CAT 882 Met Gln Lys Tyr Glu Asp Ile Lys Ser
Lys Glu Glu Gln Glu Leu His 250 255
260 GAC ATC CAC TCT ACT CGC TCC AAA GAG
CGG CTC AAT GCA TAC ACA 927 Asp Ile His Ser Thr Arg Ser Lys Glu
Arg Leu Asn Ala Tyr Thr 265 270
275 TAAATGCATC TTCCTGTTCT TTCTACCATT TGA
ATGCATT GGTGTTTAAC TAAGGGCCAT 987 CCAACCATCC AACCTTTAAA AAACAAAACG AAA
GTGCTTC TCATCAATGA TATGTAAGGT 1047 GACTTATGAA TCACCTGAGT ACAATTCTTT GTT
GTTTAGC ACTTAAATTT CCCAATTTAT 1107 TAAATTGATG TAAATCAGAT CTTTTCTACA AGC
TCCTATC CAGCCTTTTT TTTGAAATTT 1167 CTCAAACTCA TTTACTAGTT CTGTAAAATC AAA
GATACTA ACATTGTCAA ATGCAAAGAT 1227 TTGTTTGATT TTTAACCACT TCCCATGTGT TAT
ACATAAC ACCTTTTGCA TTATGTCTTA 1287 TGTTTTGAAA AGAAAATAGC CTTTTATACT TTT
TAGTTTT GATTTCGGTA ACTAGTTTAA 1347 CTACAGGTAA CCTTCAAAGG ACCATTGTAC ATT
ATGAACA ATAGATAGAG ATTACATCTT 1407 GATGACTCTT GAAATATGGA AATTTTGTCT GAA
GATCAGT GGCCATATTA CTGTAGGCCC 1467 TGGTTCATGT TTTCATCAAT CTAAGGTGCA ATT
TCTAAAT TTGTAAGAGT AGGTTTAAAA 1527 AAAAAAGTGC TTCTTATCTT TGTTAACATT GTA
CTTTTCC TTGATGTTCT TAAAAGGTAT 1587 TTCCCTCAGA TTACTCATGT TTATGTTGTG AGC
ATGTAGA AACAGTAATG CTAATGCATG 1647 GCTAGTTGCC TTTTTAAGAT TGTGACACCA GGC
TTACCTT TTAAAGTTTA GTATATAGAG 1707 ACAATTTTAA TGGAAATAAC TACTGTAGAC TAT
TGAAGAA TGATCTCTTT GTGATTTAAG 1767 AAGTGGCTGG ATTGGAACTT TTAATATGCT AAT
GTGGAAA ATTAATTACC TTTATGAAGG 1827 TGGTTTATTA CAAATAAGCA CACTAACCCC TCG
GAAGTTG TTTTACCTAC TTTAAAAGTT 1887 TTAATGGATT GCACCTCTGT AAACTATTCC TAA
AATGTGT ATGATATATT TGAAAAGGCT 1947 TCCATTAATA TAATAGCTTT GCTTGCAGCC TTC
CAATCTA TGTTGGTTTA CCTGTAGTGT 2007 TTTATAAAGT GTGGTCAGAG GGCCCTATAG AAT
GTATTGT TTGAAAGTGT AGTGATATAT 2067 TTGTGTTTTT ATTTCAAGTA AGTCATTTTA ACC
GAATGTT CATTCATATT CATTTATAAA 2127 AAGTACCTGT ATCAAAGGAA TTTTAACAAA GAG
CAATCAG TATTATTGGA CCAAATTTGG 2187 TGTTTGTTTT CACCTTGACG CTCTTCTTTT CAT
TATTTCT AATGCTACAA GAATGCTGTA 2247 AAGTGTCTTC TAAAATGATG TAGCCTGACA AGA
CATTTTT TTCAGTGTAT AAAACTAGGT 2307 AGTATTGTGC ACTGATTTGA CCATTGTGAA ATC
CTTTCTC AGTGTAACTG CATTTCTAAT 2367 AAAAATTTAT TGAGTG
2383

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列番号:1で示されるアミノ酸配列をコ
    ードする塩基配列を含むことを特徴とするヒトM6遺伝
    子。
  2. 【請求項2】配列番号:2で示される塩基配列を含むこ
    とを特徴とするヒトM6遺伝子。
  3. 【請求項3】配列番号:3で示される塩基配列である請
    求項2に記載のヒトM6遺伝子。
JP8171288A 1996-07-01 1996-07-01 ヒトm6遺伝子 Pending JPH1014577A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2002352119B2 (en) * 2001-11-28 2008-01-03 Serono Genetics Institute S.A. Human cDNAs and proteins and uses thereof

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