JPH10145245A - 可変データレート通信装置 - Google Patents

可変データレート通信装置

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JPH10145245A
JPH10145245A JP31259496A JP31259496A JPH10145245A JP H10145245 A JPH10145245 A JP H10145245A JP 31259496 A JP31259496 A JP 31259496A JP 31259496 A JP31259496 A JP 31259496A JP H10145245 A JPH10145245 A JP H10145245A
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Y R P IDO TSUSHIN KIBAN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control
    • H04L1/0045Arrangements at the receiver end
    • H04L1/0046Code rate detection or code type detection

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速の可変データレート伝送を行ってもビタビ
復号およびレート判定できるようにする。 【解決手段】送信された可能性のある全てのデータレー
トについてフレーム毎にそれぞれのデータレートで予め
設定されたレート判定ビット数までビタビ復号器103
で復号を行い、それぞれのデータレートについて復号状
態と復号データを記憶してレート判定パラメータをデー
タレート判定部104に出力し、レート判定パラメータ
に基づいてレート判定を行う。ついで、判定されたデー
タレートの復号状態に各部が設定され、そのデータレー
トのみでレート判定ビット数以降のデータについて復号
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め決められた送
信可能な複数のデータレートのうち、フレーム毎に選択
されたデータレートで通信を行うことのできる可変デー
タレート通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可変データレート伝送を行うに
は、一般的に何らかの方法で受信側に送信するデータの
データレート情報を知らせることが行われている。ま
た、移動通信の分野においては、可変データレート伝送
を行う場合に、受信側に送信するデータのデータレート
を知らせない伝送方法も知られている。たとえば、移動
通信の分野におけるDS(Direct Sequence)方式のス
ペクトル拡散を利用したCDMAセルラー電話システム
として米国で標準化されたIS−95では、通話チャン
ネルについてフレーム毎の音声符号化時に8kbps、
4kbps、2kbps、1kbpsの4つのデータレ
ートの中から音声エネルギーの強さに応じて20mse
cのフレーム毎に所定のデータレートを選択し、選択さ
れたデータレートの情報を受信側に知らせることなく送
信する。受信側では、8kbps,4kbpsのフレー
ムに付加されたCRCとフレーム毎に畳み込み符号化さ
れたシンボルをビタビ復号する際、得られる情報を基に
復調されたシンボルについて4つのデータレートのうち
最も送信された可能性の高いデータレートを選択する。
そして、該当するデータレートの復号データを出力する
といった可変データレート伝送が行われている。このよ
うな伝送方法では、データレート情報を受信側に送らな
くてもよいことから伝送レートの向上、制御の簡略化を
図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したC
DMAセルラー電話システムでは、音声データを送るこ
とから1チャンネル当たりのデータレートが低く、その
データレートの1000倍程度の速度をもつマスター・
クロックを使用して、受信側においてフレーム毎に送信
された可能性がある4つのレートについてすべてのデー
タの復号を行った後、レート判定を行うようにしても単
一のビタビ復号器で処理することができる。しかしなが
ら、移動通信の分野では、音声や低速データ伝送を主体
としたサービス以外に、高速データ伝送を行うサービス
が検討されており、特に移動通信の場合では、データレ
ートを高速とすることができる装置の実現性、消費電力
の面から、マスター・クロックのレートはなるべく低い
ことが望まれている。
【0004】マスター・クロックのレートを低くする
と、1チャンネル当たりのデータレートが100kbp
s以上となった場合に、マスタークロックとデータレー
トとの比を1000倍程度とることは難しくなる。そう
すると、送信された可能性のある全てのデータレートに
ついて、受信側において単一のビタビ復号器により全て
のデータの復号およびレート判定を行うことは、信号処
理量が増加することから通信装置の構成が高速化・複雑
化され、その実現性が難しくなるという問題点があっ
た。
【0005】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、デー
タレート情報を受信側に知らせることなく送信した信号
を、受信側のビタビ復号器で最も送信された可能性の高
いデータレートを選択して復号するようにした可変デー
タレート伝送において、送信データを高速のデータレー
トとすることのできる可変データレート通信装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る可変データレート通信装置は、予め決
められた送信可能な複数種類のデータレートのうちフレ
ーム毎に1つのデータレートが選択され、選択された該
データレートのデータが畳み込み符号化されて送信され
た送信信号を受信して復号する場合に、送信された可能
性のある全てのデータレートについて、レート判定を行
うレート判定ビット数を設定すると共に、それぞれのレ
ート判定閾値の設定を行う設定手段と、送信可能なデー
タレート毎に前記設定手段で設定されたレート判定ビッ
ト数までのビタビ復号を行うことにより、前記データレ
ート毎のレート判定情報を生成するレート判定情報生成
手段と、前記生成されたレート判定情報と前記レート判
定閾値とを比較することにより、最も送信された可能性
の高いデータレートを決定するレート判定手段とを備
え、該レート判定手段により決定されたデータレートに
基づいて、前記レート判定ビット数以降のフレームのデ
ータをビタビ復号するようにしている。
【0007】さらに、本発明に係る他の可変データレー
ト通信装置は、予め決められた送信可能な複数種類のデ
ータレートのうちフレーム毎に1つのデータレートが選
択され、選択された該データレートのデータが畳み込み
符号化されて送信された送信信号を受信して復号する場
合に、送信された可能性のある全てのデータレートにつ
いて、フレーム毎に複数回のレート判定を行うレート判
定ビット数を設定すると共に、それぞれのレート判定閾
値の設定を行う設定手段と、送信可能なデータレート毎
に前記設定手段で設定されたレート判定ビット数までの
ビタビ復号を行うことにより、前記データレート毎のレ
ート判定情報を生成するレート判定情報生成手段と、前
記生成されたレート判定情報と前記レート判定閾値とを
比較することにより、送信された可能性の高いデータレ
ートを決定するレート判定手段とを備え、該レート判定
手段は、前記レート判定情報と前記設定手段で設定され
た前記レート判定閾値とを比較して、送信された可能性
があるデータレートを判定し、該当するデータレートが
複数存在する場合、以降の復号は該当する複数のデータ
レートに関して復号を行い、前記レート判定手段で判定
されるデータレートが1つになるまで前記設定されたレ
ート判定ビット数で順次レート判定を行うようにしてい
る。
【0008】また、前記可変データレート通信装置にお
いて、前記レート判定情報が、ビタビ復号された復号デ
ータを再符号化し、受信されたデータと比較して得られ
るシンボル誤り数、および、最尤パスのパスメトリック
量とされている。
【0009】さらにまた、送信された可能性のある全て
のデータレートについて、フレーム毎に復調信号電力、
レート判定パラメータの履歴から回線品質を推定する回
線品質推定手段を備え、該回線品質推定手段により回線
品質が良いと推定された場合、前記設定手段で設定され
る前記レート判定閾値を、送信された可能性が高いと判
定されるデータレート候補数が少なくなるように設定
し、該回線品質推定手段により回線品質が悪いと推定さ
れた場合、前記設定手段で設定される前記レート判定閾
値を送信された可能性が高いと判定されるデータレート
候補数が多くなるように設定するようにしてもよい。こ
の場合、レート判定閾値に変えてレート判定ビット数の
設定を変更するようにしてもよい。
【0010】さらにまた、前記レート判定パラメータと
前記レート判定閾値を比較して送信された可能性がある
データレートの判定が不能と前記レート判定手段が判定
した場合は、以降の復号を行わなわず、レート判定不能
情報を出力するようにしてもよい。
【0011】さらにまた、本発明にかかるさらに他の可
変データレート通信装置は、予め決められた送信可能な
複数のデータレートのうちフレーム毎に1つのデータレ
ートを設定し、設定されたデータレートに基づいてフレ
ームデータの割り当てを行う割り当て手段と、上記デー
タレートに基づいてフレームデータの畳み込み符号化を
行う畳み込み符号化手段と、該畳み込み符号化手段より
出力される符号化データに上記データレートに基づいて
シンボル消失あるいはシンボル分割を行うことにより変
調シンボルを生成する変調シンボル生成手段と、該変調
シンボル生成手段から出力される変調シンボルの変調を
行う変調手段とからなる送信手段と、上記変調シンボル
を復調して復調シンボルを得るようにした復調手段と、
該復調手段から出力される復調シンボルを、送信可能な
全てのデータレートについて、データレートと復号デー
タ数を適応的に設定してビタビ・アルゴリズムによるビ
タビ復号を行うビタビ復号手段と、最尤パスのパスメト
リック量、パスメモリ長分のステート毎のブランチ・メ
トリック量、ステート遷移情報等の上記ビタビ復号手段
における復号状態と復号データを記憶する記憶手段と、
ビタビ復号された復号データを再符号化し、前記復調シ
ンボルと比較して得られるシンボル誤り数及び最尤パス
のパスメトリック量等のレート判定パラメータを出力
し、該レート判定パラメータに基づいて送信された可能
性の高いデータレートを判定するレート判定手段と、判
定されたデータレートの復号データを出力する出力手段
とを備え、前記ビタビ復号手段は、送信された可能性の
ある全てのデータレートについてフレーム毎にそれぞれ
のデータレートについて予め設定されたレート判定ビッ
ト数まで復号を行い、前記記憶手段は、それぞれのデー
タレートについて、前記復号状態と前記復号データを記
憶し、前記レート判定手段は、前記レート判定パラメー
タとレート判定閾値を比較して全てのデータレートのレ
ート判定パラメータの中から最も送信された可能性の高
いデータレートを判定し、判定されたデータレートにつ
いて前記記憶手段に記憶されている復号状態を読み出し
てレート判定ビット数以降のデータについて復号を行
い、1フレーム分のフレームデータの復号終了後、該当
するデータレートの前記記憶手段に記憶されているレー
ト判定前の復号データと、レート判定後の復号データを
合わせて1フレーム分の復号データとして出力する受信
手段と、を備えている。
【0012】さらにまた、本発明にかかるさらに他の可
変データレート通信装置は、予め決められた送信可能な
複数のデータレートのうちフレーム毎に1つのデータレ
ートを設定し、設定されたデータレートに基づいてフレ
ームデータの割り当てを行う割り当て手段と、上記デー
タレートに基づいてフレームデータの畳み込み符号化を
行う畳み込み符号化手段と、該畳み込み符号化手段より
出力される符号化データに上記データレートに基づいて
シンボル消失あるいはシンボル分割を行うことにより変
調シンボルを生成する変調シンボル生成手段と、該変調
シンボル生成手段から出力される変調シンボルの変調を
行う変調手段とからなる送信手段と、上記変調シンボル
を復調して復調シンボルを得るようにした復調手段と、
該復調手段から出力される復調シンボルを、送信可能な
全てのデータレートについて、データレートと復号デー
タ数を適応的に設定してビタビ・アルゴリズムによるビ
タビ復号を行うビタビ復号手段と、最尤パスのパスメト
リック量、パスメモリ長分のステート毎のブランチ・メ
トリック量、ステート遷移情報等の上記ビタビ復号手段
における復号状態と復号データを記憶する記憶手段と、
ビタビ復号された復号データを再符号化し、前記復調シ
ンボルと比較して得られるシンボル誤り数及び最尤パス
のパスメトリック量等のレート判定パラメータを出力
し、該レート判定パラメータに基づいて送信された可能
性の高いデータレートを判定するレート判定手段と、判
定されたデータレートの復号データを出力する出力手段
とを備え、前記ビタビ復号手段は、送信された可能性の
ある全てのデータレートについてフレーム毎にそれぞれ
のデータレートについて予め設定されたレート判定ビッ
ト数まで復号を行い、前記記憶手段は、それぞれのデー
タレートについて、前記復号状態と前記復号データを記
憶し、前記レート判定手段は、前記レート判定パラメー
タとレート判定閾値を比較して全てのデータレートのレ
ート判定パラメータの中から送信された可能性があるデ
ータレートを判定し、該当するデータレートが複数存在
する場合、以降の復号は該当する複数のデータレートに
関して復号を行い、前記レート判定手段で判定されるデ
ータレートが1つになるまで前記設定されたレート判定
ビット数で順次レート判定を行うようにし、判定された
データレートについて前記記憶手段に記憶されている復
号状態を読み出してレート判定ビット数以降のデータに
ついて復号を行い、1フレーム分のフレームデータの復
号終了後、該当するデータレートの前記記憶手段に記憶
されているレート判定前の復号データと、レート判定後
の復号データを合わせて1フレーム分の復号データとし
て出力する受信手段と、を備えている。
【0013】このような本発明の可変データレート通信
装置によれば、回線品質のよい通信チャンネルではフレ
ーム毎にレート判定ビット数を少なくして1回のレート
判定で送信可能なすべてのデータレートの中から送信さ
れた可能性の最も高いデータレートを判定し、判定後は
1つのデータレートでのみ復号を行うことにより信号処
理量を大幅に軽減することができるようになる。従っ
て、高速のデータレートによる通信を可能とすることが
できる。また、本発明の可変データレート通信装置は、
フェージングチャンネルのように回線品質が変動する通
信チャンネルでは回線品質に応じてレート判定ビット数
あるいはレート判定閾値を適応的に変えることができる
ため、通信品質を保持しながら信号処理量を軽減するこ
とができるようになる。また、本発明の可変データレー
ト通信装置は、レート判定不能の判定ができることから
レート判定不能の場合、以降の復号を行わなわず、レー
ト判定不能情報を出力することにより信号処理量を軽減
することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の可変データレート通信装
置の実施の形態の一例では、可変データレート通信装置
は送信機と受信機とから構成される。そして、送信機は
畳み込み符号器とパンクチャド符号器とを備えており、
受信機はビタビ復号器を備えている。そこで、まず、畳
み込み符号器とビタビ復調器、及びパンクチャド符号器
の原理的な構成について説明することとする。図1
(a)は畳み込み符号器の構成の一例を示す回路ブロッ
ク図であり、この畳み込み符号器は、符号化率r=1/
2,拘束長K=3とされている。また、同図(b)は同
図(a)に示す畳み込み符号器における2進系列の入力
ビットDnと、出力である符号シンボルYnZnと、畳み込み
符号器の状態SR1SR2との関係を示す図表である。
【0015】図1(a)に示す畳み込み符号器は、3段
のシフトレジスタSR1,SR2,SR3とモジュロ2(mod2)
の3つの加算器ADD1,ADD2,ADD3とからなる。入力ビッ
トDnは初段のシフトレジスタSR1に入力され、基準クロ
ック毎に最終段のシフトレジスタSR3に向かってシフト
されていく。加算器ADD1はシフトレジスタSR1とシフト
レジスタSR2の出力のmod2の加算を行っており、加算器A
DD2は加算器ADD1の出力とシフトレジスタSR3の出力のmo
d2の加算を行って第1の符号シンボルYnを生成してお
り、加算器ADD3はシフトレジスタSR1とシフトレジスタS
R3の出力とのmod2の加算を行って第2の符号シンボルZn
を生成している。なお、畳み込み符号器から出力される
1ビットの入力ビットDnに対する符号シンボルは、第1
の符号シンボルYnと第2の符号シンボルZnとを組み合わ
せた2シンボルとされる。
【0016】この畳み込み符号器において、初期状態と
して3段のシフトレジスタSR1,SR2,SR3の内容がオー
ル「0」であるとする。このとき、図1(b)に示すよ
うに入力ビットDnとして「0」が入力されると、同図
(b)に示すように符号シンボルYnZnとして「00」が
生成されて出力される。ついで、入力ビットDnとして
「1」が入力されると、符号シンボルYnZnとして「1
1」が生成されて出力される。このように、1ビットの
入力に対して2シンボルの符号シンボルが出力される場
合を、符号化率r=1/2という。以降入力される入力
ビットDnの系列が、図1(b)に示すように「0011
010100」とされると、符号シンボルYnZnは「10
11 11 01 01 00 10 00 10 11」と
なる。
【0017】このとき、初段のシフトレジスタSR1と2
段目のシフトレジスタSR2との状態SR1SR2が「00」の
場合は、新たな入力ビットDnが入力されたときに状態
「00」(Dn=0)のままか、あるいは状態「11」
(Dn=1)に遷移し、状態「01」あるいは状態「1
0」に遷移することはない。また、状態SR1SR2が「0
1」の場合は、新たな入力ビットDnが入力されたときに
状態「00」(Dn=0)、あるいは、「10」(Dn=
1)の状態に遷移し、状態「01」のままか、あるいは
状態「11」に遷移することはない。さらに、状態SR1S
R2が「10」の場合は、新たな入力ビットDnが入力され
たときに状態「01」(Dn=0)、あるいは、状態「1
1」(Dn=1)に遷移し、状態「10」のままか、ある
いは状態「00」に遷移することはない。さらにまた、
状態SR1SR2が「11」の場合は、新たな入力ビットDnが
入力されたときに状態「01」(Dn=0)に遷移する
か、あるいは、状態「11」(Dn=1)のままとなり、
状態「00」あるいは状態「10」に遷移することはな
い。
【0018】このように、各状態SR1SR2から次の入力ビ
ットDnが入力されたときに遷移できる状態SR1SR2は2つ
であり、この遷移態様を表した図が図1(c)に示す遷
移図となる。この図において、破線の矢印線は入力ビッ
トDnが「0」の場合に遷移する状態を示しており、実線
の矢印線は入力ビットDnが「1」の場合に遷移する状態
を示している。また、破線の矢印線および実線の矢印線
に付加された2ビットの信号は、状態が遷移するときに
出力される符号シンボルを示している。前記した図1
(a)に示す畳み込み符号器の動作を示す他の方法とし
て、図2に示すトレリス線図が知られている。このトレ
リス線図は、前記図1(b)の図表、あるいは図1
(c)の遷移図と同じ内容を示している。
【0019】図2に示すトレリス線図では、縦軸が状態
S0から状態S3を示しており、横軸が時刻t1,t
2,t3・・・を示している。なお、図1における状態
SR1SR2が「00」の場合を状態S0、状態SR1SR2が「1
0」の場合を状態S1、状態SR1SR2が「01」の場合を
状態S2、状態SR1SR2が「11」の場合を状態S3とし
て示している。また、破線で示すパスは入力ビットDnが
「0」の時のパスであり、実線で示すパスは入力Dnが
「1」の時のパスである。
【0020】このトレリス線図を用いて状態の遷移を説
明すると、初期状態において、畳み込み符号器の全シフ
トレジスタがリセットされて、状態S0であったとす
る。そして、時刻t1にて入力ビットDnが入力される
と、状態S0(符号シンボル「00」)か、状態S1
(符号シンボル「11」)のいずれかに遷移する。つい
で、時刻t2にて入力ビットDnが入力されると、状態S
0の場合は、状態S0(符号シンボル「00」)か、状
態S1(符号シンボル「11」)のいずれかに遷移し、
状態「10」の場合は、状態S2(符号シンボル「1
0」)か、状態S3(符号シンボル「01」)のいずれ
かに遷移する。すなわち、時刻t2では4つの状態のい
ずれかの状態を取り得るようになる。
【0021】そして、時刻t3にて入力ビットDnが入力
されると、状態S0の場合は、状態S0(符号シンボル
「00」)か、状態S1(符号シンボル「11」)のい
ずれかに遷移し、状態S1の場合は、状態S2(符号シ
ンボル「10」)か、状態S3(符号シンボル「0
1」)のいずれかに遷移する。また、状態S2の場合
は、状態S0(符号シンボル11)か、状態S1(符号
シンボル「00」)のいずれかに遷移し、状態S3の場
合は、状態S2(符号シンボル「01」)か、状態S3
(符号シンボル「10」)に遷移する。以降の時刻t
4,t5,・・・では、時刻t3と同様の状態の遷移が
行われるようになる。このようにして、1ビットの入力
ビットDnに対応して、2シンボルの符号シンボルが得ら
れる符号化率r=1/2の畳み込み符号化が行われるよ
うになる。
【0022】このようにして畳み込み符号化された符号
シンボルは、変調されて送信機から送信されるようにな
る。受信機においては、送信された信号を受信して受信
データの判定を行う。この判定には硬判定と軟判定との
2種類がある。硬判定の場合は、検波出力レベルが0よ
り大きいと「1」、0より小さいと「0」と2つの量子
化レベルで判定する。このため、硬判定では確率密度関
数の裾の広がり部分で誤り判定が発生する欠点を有して
いる。
【0023】これに対して軟判定は、硬判定の欠点を補
う判定方法であり、その構成を図3(a)に示す。軟判
定では、受信データはA/D変換器に入力されてNビッ
ト量子化される。このビット数Nは3ビット程度あれば
復号時に良好な特性を得ることができる。そこで、3ビ
ット量子化、すなわち8レベルで量子化した場合を同図
(b)(c)により説明する。図3(b)に示すよう
に、信号「−1」と信号「1」とのレベル差間を8等分
する。このときの1量子化レベル幅はTとなり、中央の
レベルが「0」となる。そして、符号「1」に対するメ
トリックと、符号「0」に対するメトリックの図表を図
3(c)に示す。
【0024】この図表において、たとえば同図(b)に
示すようなレベルの信号aが受信された場合は、信号a
を符号「1」とする場合のパスメトリックは3となり、
信号aを符号「0」とする場合のパスメトリックは−3
となる。また、たとえば同図(b)に示すように信号b
が受信された場合は、信号bを符号「1」とする場合の
パスメトリックは−1となり、信号bを符号「0」とす
る場合のパスメトリックは1となる。このようにして各
パスのパスメトリックが判定されるが、このパスメトリ
ックは畳み込み符号を復号する最尤復号時に利用されて
最適の復号化が行われるようになる。
【0025】この最尤復号法では、判定に先立って受信
系列を送信された可能性のあるすべての系列と比較し、
最尤値を示す系列を選択し受信信号と比較する。このよ
うな最尤復号法を実現した復号器がビタビ復号器であ
る。ビタビ復号器の復号アルゴリズムを図4に示すトレ
リス線図を参照して説明するが、ここでは説明の都合上
硬判定を行った受信系列とされている。なお、図4に示
すトレリス線図は、図1に示す畳み込み符号器で符号化
された符号シンボルを復号する際のトレリス線図であ
り、図2に示す畳み込み符号器のトレリス線図と同一と
されている。
【0026】ここで仮に、送信された符号シンボルが
「00,00,00,00,00」であったとし、伝送
路において影響を受けて誤りが発生し、硬判定後の受信
系列が「01,00,10,00,00」であったとす
る。時刻t1において受信系列「01」がビタビ復号器
に入力されるが、初期状態S0から遷移できる状態は状
態S0と状態S1との2つであり、それぞれの状態へ遷
移することを想定して、遷移するパスの一致度をみる。
一致度は、遷移する状態へのパスの符号語と受信系列符
号が同符号の場合は「1」、異符号の場合は「0」とし
て演算する。たとえば、状態S0へ遷移すると想定する
と、状態S0へのパスの符号語「00」と受信系列の符
号との一致が演算される。この場合、1シンボルだけ一
致するので一致度は「1」となり、時刻t1の状態S0
の上に「1」を付記して一致度を示している。また状態
S0から状態S1へ遷移すると想定すると、状態S1へ
のパスの符号語「11」と受信系列の符号「01」との
一致がとられ、その一致度は「1」となる。
【0027】このとき、演算された状態S0の一致度
と、状態S1の一致度はともに「1」となり、この値が
時刻t1における状態S0,状態S1の累積メトリック
量となる。ついで、時刻t2にて受信系列「00」が入
力され、取り得る4つの状態の累積メトリック量が求め
られる。時刻t2における状態S0の累積メトリック量
は、一致度「2」が加算されて累積メトリック量「3」
が得られる。また、時刻t2における状態S1の累積メ
トリック量は、一致度が「0」となるため累積メトリッ
ク量「1」が維持される。さらに、時刻t2における状
態S2の累積メトリック量は、一致度「1」が加算され
て累積メトリック量「2」が得られ、同様に状態S3の
累積メトリック量は、一致度「1」が加算されて累積メ
トリック量「2」が得られる。
【0028】続いて、時刻t3にて受信系列「10」が
入力され、取り得る4つの状態の累積メトリック量が求
められる。時刻t3における状態S0の累積メトリック
量は、一致度「1」が加算されて累積メトリック量
「4」が得られる。また、時刻t3における状態S1の
累積メトリック量は、状態S0から遷移する場合は一致
度「1」が加算されて累積メトリック量「4」が得ら
れ、状態S2から遷移する場合は一致度「1」が加算さ
れて、累積メトリック量「3」が得られる。このとき、
累積メトリック量が小さいパスの場合は、そのパスが正
しい可能性が低いことになるので、図示するようにメト
リック量「3」のパスは切り捨てられメトリック量
「4」の高いパスが生き残るようにされる。
【0029】さらに、時刻t3における状態S2の累積
メトリック量は、状態S1から遷移する場合は一致度
「2」が加算されて累積メトリック量「3」が得られ、
状態S3から遷移する場合は一致度が「0」とされて累
積メトリック量「2」となる。従って、図示するように
累積メトリック量「2」のパスは捨てられ、累積メトリ
ック量「3」のパスが生き残るようになる。同様に状態
S3の累積メトリック量は、状態S1から遷移する場合
は一致度が「0」となり累積メトリック量は「1」とな
り、状態S3から遷移する場合は一致度「2」が加算さ
れて累積メトリック量「3」が得られる。従って、図示
するように累積メトリック量「1」のパスは捨てられ、
累積メトリック量「3」のパスが生き残るようになる。
【0030】時刻t4では受信系列「00」が入力され
て、時刻t3と同様の操作が行われて、時刻t4におけ
る状態S0の累積メトリック量は「6」、状態S1の累
積メトリック量は「5」、状態S2の累積メトリック量
は「5」、状態S3の累積メトリック量は「5」とな
る。また、累積メトリック量の小さいパスは捨てられ
る。さらに、時刻t5では受信系列「00」が入力され
て、時刻t3と同様の操作が行われて、時刻t5におけ
る状態S0の累積メトリック量は「8」、状態S1の累
積メトリック量は「7」、状態S2の累積メトリック量
は「6」、状態S3の累積メトリック量は「6」とな
る。この場合も、累積メトリック量の小さいパスは捨て
られる。
【0031】このように、本来送られたパスの軌跡を示
す累積メトリック量は、他の状態の累積メトリック量に
比して最大の累積メトリック量となる。そして、最大の
累積メトリック量を有する状態のパスを前にたどれば、
復号した送信情報系列Dを得ることができる。この場合
は、図4に示す太い破線で示す状態S0からのパスをた
どればよいことになり、送信情報系列d=「00,0
0,00,00,00」を得ることができる。この復号
された送信情報系列Dをみるとわかるように、受信系列
の誤りは訂正されて正しいデータが再生されていること
がわかる。
【0032】なお、周期的に畳み込み符号器の状態が
「00」となるような符号を畳み込み符号器に入力して
その符号シンボルを送信するようにすれば、受信機にお
いて復号アルゴリズムが周期的に状態S0に収束するこ
とを前提として復号することができるから、状態S0に
収束すべき時刻においては状態S1および状態S3より
派生するパスは考えなくてもよいことになり、その時点
で生き残りパスを絞り込むことができる。このような送
信側においてあるブロックの入力ビットの後ろに付け加
えて、状態をS0に収束するビットをテールビットと呼
んでおり、畳み込み符号器の拘束長をKとすると、テー
ルビット数は(K−1)ビットで、その内容はオール
「0」とされる。なお、上記説明したビタビ復号器にお
いては、硬判定を行った場合の受信系列の復号について
説明したが、軟判定を行った受信系列を復号する場合に
は、ある状態から2つの状態へ遷移する各パスのメトリ
ック量は、前記図3(c)に示すような量子化されたメ
トリック量となり、各時刻における状態の累積メトリッ
ク量は、該当するパスの量子化されたメトリック量を累
積した値となる。
【0033】ところで、上記した畳み込み符号器におけ
る符号化率rは1/2であり、1ビットの入力に対して
2シンボルの符号シンボルが出力されるため、伝送路帯
域が比較的小さい場合には、不都合が生じる。このよう
な場合に、符号化率を1に近づけることのできる柔軟な
符号としてパンクチャド符号が知られている。パンクチ
ャド符号化、およびその復号化の概要を図5を参照しな
がら説明する。図5において、速度fbの入力ビットDnが
符号化率r=1/2の畳み込み符号器201に入力され
て畳み込み符号化され、速度2fbの符号シンボルYnZnと
される。この符号シンボルYnZnは、シンボル消去回路2
02に入力されて、nシンボルの符号シンボルYnZnで構
成される符号ブロック中のmシンボルが周期的に消去さ
れる。このシンボル消去回路202から出力される変調
シンボルWnがパンクチャド符号であり、その速度は{2fb
(n-m)/n}となる。
【0034】パンクチャド符号化された変調シンボルWn
は送信機から伝送路に送出されて、シンボルWn’として
受信機で受信される。受信機においてパンクチャド符号
を復号する際には、ダミーシンボル挿入回路203にお
いて周期的に消去されたシンボルが挿入されて速度2fb
の符号シンボルYn'Zn’とされ、ついで符号化率r=1
/2のビタビ復号器204により復号されることによ
り、送信されたデータを再生することができる。この復
号データDnの速度はfbとなる。パンクチャド符号化を行
うときに、1ブロックを構成するシンボル数n、およ
び、1ブロックにおける消去シンボル数mは種々選択す
ることができ、任意の符号化率を得ることができる。
【0035】図5(b)にパンクチャド符号化する場合
の消去シンボルの一例を示し、同図(c)に符号化率に
対する消去マップの図表を示す。図5(b)に示す例
は、符号化率r=1/2で符号化された符号化出力を、
符号化率r=2/3のパンクチャド符号とする場合の消
去シンボルを示している。ここでは1ブロックのシンボ
ル数nが4シンボルとされ、×を付記して図示している
ように1ブロックの最後のシンボルが周期的に消去され
ている。これにより、符号化率r=2/3のパンクチャ
ド符号となる。なお、符号化率r=2/3では、2ビッ
トの入力ビットDnに対して、3シンボルの符号シンボル
が出力されることを示している。
【0036】このように、周期的に消去される消去シン
ボルの符号化率に応じた代表的な消去マップを同図
(c)に示すが、原符号は符号化率r=1/2の畳み込
み符号である。また、この消去マップでは、ブロック中
で周期的に消去されるシンボルを「0」として示してい
る。すなわち、ブロック中の「0」とされた位置のシン
ボルが消去されることになる。そして、受信機では、こ
の消去された位置にダミーシンボルを挿入して元の符号
化率r=1/2のシンボル系列を得るようにしている。
【0037】次に、本発明に係る可変データレート通信
装置において可変データレート信号を送信する本発明に
係る可変データレート送信装置の概略的な構成を図6に
示す。図6において、1はフレーム毎に入力されるデー
タレートに従って、送信データの各ブロックの送信タイ
ミングの設定を行う送信タイミング設定部、2は送信デ
ータを記憶する入力バッファ、3はフレームの終わりに
付加する前述したテールビットを発生するテールビット
発生部、4は送信するデータ系列をフレーム毎に生成す
るフレームデータ生成部、5はフレームデータ生成部4
から出力されるフレームを単位とするデータの畳み込み
符号化を行う畳み込み符号器、6は畳み込み符号器5か
ら出力される符号シンボルを、送信するデータレート毎
に決められたシンボル消失あるいはシンボル分割を行う
ことによりパンクチャド符号化を行い変調シンボルを生
成するシンボル生成部、7はシンボル生成部6から出力
される変調シンボルにDPSKやQPSK等の変調を施
す変調部である。
【0038】ところで、本発明の実施の形態における可
変データレート通信装置におけるフレーム仕様は、たと
えば図11に示すものとされている。図11に示すフレ
ーム仕様に示すように使用可能なデータレート数の種類
はレートA、レートB、レートCの3種類とされてお
り、符号化率(r)1/2,拘束長(K)7の畳み込み
符号が使用される。符号化率1/2のレートAにおける
図6に示す送信装置の動作を説明すると、レートAでは
1フレーム当たりの情報ビット数が506ビットとさ
れ、テールビット発生部3から発生されるオール「0」
のテールビットが6ビットとされて、総計512ビット
で構成されたフレームがフレームデータ生成部4により
生成される。この512ビットの1フレームの情報ビッ
トが畳み込み符号器5において畳み込み符号化(符号化
率r=1/2)されることで、1フレーム1024シン
ボルの符号シンボルが生成される。また、レートAでは
変調シンボル数と符号シンボル数は等しくそのシンボル
数は共に1024シンボルとされる。すなわち、レート
Aではシンボル生成部6においてパンクチャド符号化は
行われない。そして、1フレーム1024シンボルの変
調シンボルに変調部7において、たとえばQPSK等の
変調が施されて送信される。なお、6ビットのテールビ
ットにより、符号化率r=1/2,拘束長K=7の畳み
込み符号器5の状態をオール「0」にすることができ
る。
【0039】また、符号化率3/4のレートBにおいて
もレートAとほぼ同様の動作が行われるが、レートBで
は1フレーム当たりの情報ビット数が762ビットとさ
れ、オール「0」のテールビットが6ビットとされて、
総計768ビットで1フレームが構成されてフレームデ
ータ生成部4から出力される。この1フレーム768ビ
ットの情報ビットが畳み込み符号器5において符号化率
1/2で畳み込み符号化されることで1536シンボル
の符号シンボルが生成される。レートBではこの1フレ
ーム1536シンボルの符号シンボルに対して符号化率
3/4となるようにシンボル生成部6でパンクチャド符
号化される。このとき、1フレームで符号シンボル数は
1536シンボル、変調シンボル数は1024シンボル
となる。
【0040】さらに、符号化率7/8のレートCでは1
フレーム当たりの情報ビット数が890ビットとされ、
オール「0」のテールビットが6ビットとされて、総計
896ビットで1フレームが構成されてフレームデータ
生成部4から出力される。この1フレーム896ビット
の情報ビットが畳み込み符号器5において符号化率1/
2で畳み込み符号化されることで1792シンボルの符
号シンボルが生成される。レートCではこの1フレーム
1792シンボルの符号シンボルに対して符号化率7/
8となるようにシンボル生成部6においてパンクチャド
符号化される。このとき、符号シンボル数は1792シ
ンボル、変調シンボル数は1024シンボルとなる。
【0041】次に、可変データレート伝送を行う図6に
示す送信装置の動作について説明する。図6に示した可
変データレート送信装置の送信タイミング設定部1に符
号化率1/2のレートAの送信データレートが入力され
ると、レートAのフレーム仕様に従って入力バッファ2
から変調部7の各ブロックにタイミング信号が、送信タ
イミング設定部1から送られる。そして、入力バッファ
2に506ビット分の情報ビットが入力されると、この
情報ビットはフレームデータ生成部4に送られ、506
ビット分の情報ビットの後にテールビット発生部3から
出力される6ビットのオール「0」から成るテールビッ
トが付加されて1フレーム分のデータが生成される。
【0042】生成された1フレーム分のデータは、畳み
込み符号器5に供給されて畳み込み符号化される。畳み
込み符号器5では符号化率r=1/2、拘束長K=7の
畳み込み符号で畳み込み符号化される。この畳み込み符
号の入力と出力とをトレリス線図で表現すると、拘束長
Kが7とされることから、状態数は2K-1状態、すなわ
ち64状態とされる。レートAの場合、パンクチャド符
号化及びシンボル分割を行わないのでシンボル生成部6
では何の処理も行われず符号シンボル数と同じ変調シン
ボル数1024シンボルが出力される。この変調シンボ
ルが変調部7で変調されてレートAのフレームが送信信
号として出力される。
【0043】符号化率1/2のレートAの送信データレ
ートに続いて、送信タイミング設定部1に符号化率3/
4のレートBの送信データレートが入力されると、レー
トBのフレーム仕様に従って入力バッファ2から変調部
7の各ブロックにタイミング信号が、送信タイミング設
定部1から送られる。そして、入力バッファ2に762
ビット分の情報ビットが入力されると、この情報ビット
はフレームデータ生成部4に送られ、762ビット分の
情報ビットの後にテールビット発生部3から出力される
6ビットのオール「0」から成るテールビットが付加さ
れてレートBの1フレーム分のデータが生成される。生
成された1フレーム分のデータは、畳み込み符号器5に
供給されて畳み込み符号化される。畳み込み符号器5で
は符号化率1/2、拘束長7の畳み込み符号で畳み込み
符号化される。ついで、レートBの場合、符号化率が3
/4となるようにパンクチャド符号化がシンボル生成部
6で行われ、1536シンボルの符号シンボル数が10
24シンボルの変調シンボル数とされる。この1フレー
ム1024シンボルの変調シンボルが変調部7で変調さ
れてレートBのフレームが送信信号として出力される。
【0044】さらに、符号化率3/4のレートBの送信
データレートに続いて、送信タイミング設定部1に符号
化率7/8のレートCの送信データレートが入力される
と、上記と同様の処理が繰り返されるが、入力バッファ
2からは890ビット分の情報ビットがフレームデータ
生成部4に送られ、890ビット分の情報ビットの後に
テールビット発生部3から出力される6ビットのオール
「0」から成るテールビットが付加されてレートCの1
フレーム分のデータが生成される。そして、畳み込み符
号器5において畳み込み符号化され、符号化率が7/8
となるようにパンクチャド符号化がシンボル生成部6で
行われ、1792シンボルの符号化シンボル数が102
4シンボルの変調シンボル数とされる。この1フレーム
1024シンボルの変調シンボルが変調部7で変調され
てレートCのフレームが送信信号として出力される。
【0045】上記した処理が送信タイミング設定部1に
入力された送信データレートに応じて行われ、たとえ
ば、フレーム1はレートA、フレーム2はレートB、フ
レーム3はレートC、フレーム4はレートB・・・と指
定された場合は、送信データは、入力バッファ2にレー
トAの506ビット入力後、レートBの762ビット、
レートCの890ビット、レートBの762ビットのデ
ータとそれぞれのデータレートの送信データが順次入力
され、上記説明した処理をレート毎に行う。このときの
送信信号は、図9(a)に示すようになる。
【0046】次に、本発明に係る可変データレート通信
装置において可変データレート信号を受信する本発明に
係る可変データレート受信装置の概略的な構成を図7に
示す。図7において、101は受信信号の軟判定復調を
行う復調部、102は復調部101から出力される軟判
定復調シンボルをフレーム単位で記憶するシンボル・バ
ッファ、103はシンボル・バッファ102から入力さ
れる復調シンボルを、送信された可能性があるすべての
データレートでビタビアルゴリズムにより最尤復号化を
行うビタビ復号器、104はビタビ復号器103から出
力される復号データレート及び復号ビットカウント数等
の復号器内部情報と、フレーム毎の復号時に復号データ
を再符号化し復調シンボルと比較して得られるシンボル
誤り数の平均値及び最尤パスのパスメトリック量の平均
値等のレート判定パラメータからレート判定を行い判定
されたデータレートが存在する場合、復号データレート
及び復号ビットカウント数等の復号器制御情報を出力
し、レート判定不能の場合レート判定不能情報の出力を
行うデータレート判定部である。
【0047】また、105はデータレート判定部104
から出力される復号器制御情報における復号データレー
トのタイミングに従ってビタビ復号器103から最尤パ
スのパスメトリック量、パスメモリ長分のステート(状
態)毎のブランチ・メトリック量、ステート遷移情報の
それぞれの情報の書き込みまたは読み出しを復号器制御
情報に従って行う復号状態記憶部、106はデータレー
ト判定部104から出力される復号器制御情報に従って
ビタビ復号器103から出力される復号データの書き込
みと、判定されたデータレートで復号された復号データ
の出力を行う復号データ記憶部である。
【0048】次に、データレート判定部104の概略的
な構成を図8に示す。図8において、111はビタビ復
号器103から出力されるフレーム毎の復号データを再
符号化し、復調部101で復調された復調シンボルと比
較することにより得られた、シンボル誤り数平均値及び
最尤パスのパスメトリック量平均値等のレート判定パラ
メータが記憶されるレート判定パラメータ記憶部、11
2は送信された可能性のあるすべてのデータレートにつ
いてレート判定パラメータの閾値を設定する閾値設定
部、113はレート判定パラメータ記憶部111から出
力されるレート判定パラメータと閾値設定部112から
出力される判定閾値との比較を行う比較部、114は比
較部113から出力される比較結果に基づいて送信され
た可能性があるデータレートを判定して判定データレー
トを復号器制御部115に送り、レート判定不能の場合
レート判定不能情報を出力するレート判定部、115は
ビタビ復号器103から出力される復号データレート、
及び復号ビットカウント数等の復号器内部情報と、レー
ト判定部114から出力される判定データレートとに従
って復号器で復号する復号データレート及び復号ビット
カウント数等の復号器制御情報を設定する復号器制御部
である。
【0049】次に、以上のように構成された可変データ
レート受信装置のレート判定の動作を、図13に示すレ
ート判定仕様1に従って1フレームで1回行う例につい
て説明するが、ここでは、前記図9(a)に示すよう
に、フレーム1からフレーム4のデータレートがそれぞ
れレートA,レートB,レートC,レートBとされてい
る送信信号を受信した場合の動作を説明するものとす
る。受信されたフレーム1の変調シンボルが、図7に示
す復調部101に入力されて軟判定復調が行われ、軟判
定復調された変調シンボルはシンボルバッファ102に
記憶される。シンボルバッファ102では1フレーム分
の変調シンボル数1024シンボルが入力された後、ビ
タビ復号器103に軟判定復調された変調シンボルを順
次出力する。ビタビ復号器103ではビタビアルゴリズ
ムによる復号を、図13に示すレート判定ビット数につ
いて行う。すなわち、レートA、レートB、レートCの
順にそれぞれ256ビット、384ビット、448ビッ
ト分行い、それぞれのビット数分のビタビ復号終了後、
最尤パスのパスメトリック量、パスメモリ長分のステー
ト毎のブランチ・メトリック量、ステート遷移情報等の
復号状態を復号状態記憶部105に書き込む。さらに、
フレーム毎の復号時に復号データを再符号化し、復調部
101から出力される復調シンボルと比較して得られる
シンボル誤り数平均値及び最尤パスのパスメトリック量
平均値等のレート判定パラメータ及び復号を行ったデー
タレートと復号ビット数等の復号器内部情報をデータレ
ート判定部104に出力する。
【0050】データレート判定部104では、レート判
定パラメータをレート判定パラメータ記憶部111に記
憶し復号器内部情報を復号器制御部115に送る。そし
て、復号器制御部115では4データレート分の復号器
内部情報が入力された後、レート判定パラメータ記憶部
111から3データレート分のレート判定パラメータを
比較部113に送ると共に、閾値設定部112から3デ
ータレート分の判定閾値を比較部113に送る。この比
較部113に入力された両者の比較結果は、レート判定
部114に送られる。図13に示すレート判定仕様1で
は1フレームにおいてレート判定回数は1回とされてい
るので、レート判定部114では比較結果から最も送信
された可能性の高いデータレートを判定して復号器制御
部115に送り、復号器制御部115は判定されたデー
タレートに基く復号データレート、および、復号タイミ
ングを生成し復号器制御情報として出力する。
【0051】ここで、図9(b)に示すようにレート判
定が行われたとする。すなわち、フレーム1ではレート
Aが最も送信された可能性が高いデータレートとして判
定されたので、上述のデータレート判定によりデータレ
ート判定部104からレートAの復号器制御情報がビタ
ビ復号器103、復号状態記憶部105、復号データ記
憶部106に出力される。すると、復号状態記憶部10
5はレートAの最尤パスのパスメトリック量、パスメモ
リ長分のステート毎のブランチ・メトリック量、ステー
ト遷移情報をビタビ復号器103に読み出してビタビ復
号器103内部状態をレートAの256ビット復号直後
の状態に再設定し、1フレームの残る257ビット目か
ら512ビットまでの復号を行う。
【0052】復号された復号データは復号データ記憶部
106に送られ、復号データ記憶部106では1ビット
目から256ビットまでのレートAの復号データの後
に、257ビット目から512ビットまでの復号データ
を付け加えて、1フレーム分のデータとして出力する。
上記復号動作が順次フレーム2からフレーム4について
も行われることにより、フレーム2ではレートB、フレ
ーム3ではレートC、フレーム4ではレートBと順次判
定され、それぞれのレートの復号データが復号データ記
憶部106から出力される。
【0053】次に、図14に示すレート判定仕様2に従
って、レート判定をフレーム毎に最大3回行う動作例を
説明する。この場合、図10(a)に示すように、フレ
ーム1ないしフレーム4のデータレートがレートAない
しレートCとされている送信信号を受信した場合とさ
れ、その復号動作を図10(b)に示す復号タイミング
チャートを参照しながら説明する。受信されたフレーム
1の変調シンボルが、図7に示す復調部101に入力さ
れて軟判定復調が行われ、軟判定復調された変調シンボ
ルはシンボルバッファ102に記憶される。シンボルバ
ッファ102では1フレーム分の変調シンボル数102
4シンボルが入力された後、ビタビ復号器103に軟判
定復調された変調シンボルを順次出力する。ビタビ復号
器103ではビタビアルゴリズムによる復号を、図14
に示す各データレートのレート判定ビット数について行
う。
【0054】すなわち、レート判定1の仕様に従ってレ
ートA、レートB、レートCの順にそれぞれ192ビッ
ト、288ビット、336ビット分行い、それぞれのビ
ット数分のビタビ復号終了後、最尤パスのパスメトリッ
ク量、パスメモリ長分のステート毎のブランチ・メトリ
ック量、ステート遷移情報等の復号状態を復号状態記憶
部105に書き込む。さらに、フレーム毎の復号時に復
号データを再符号化し、復調部101から出力される復
調シンボルと比較して得られるシンボル誤り数平均値及
び最尤パスのパスメトリック量平均値等のレート判定パ
ラメータ及び復号を行ったデータレートと復号ビット数
等の復号器内部情報をデータレート判定部104に出力
する。この結果、フレーム1におけるレート判定1で
は、レートAのデータレートで送信されている可能性が
低いと判定されて、データレート判定部104からレー
トBとレートCの復号器制御情報がビタビ復号器10
3、復号状態記憶部105、復号データ記憶部106に
出力される。
【0055】これにより、レートBとレートCによるレ
ート判定2が引き続いて行われる。すなわち、復号状態
記憶部105はレートBの最尤パスのパスメトリック
量、パスメモリ長分のステート毎のブランチ・メトリッ
ク量、ステート遷移情報をビタビ復号器103に読み出
してビタビ復号器103内部状態をレートBの288ビ
ット復号直後の状態に再設定して、289ビット目から
576ビットまでのレートBの復号を行う。ついで、レ
ートCの最尤パスのパスメトリック量、パスメモリ長分
のステート毎のブランチ・メトリック量、ステート遷移
情報をビタビ復号器103に読み出してビタビ復号器1
03内部状態をレートCの336ビット復号直後の状態
に再設定して、337ビット目から672ビットまでに
ついてレートCの復号を行う。
【0056】そして、それぞれのビット数分の復号終了
後、最尤パスのパスメトリック量、パスメモリ長分のス
テート毎のブランチ・メトリック量、ステート遷移情報
を復号状態記憶部105に書き込み、フレーム毎の復号
時に復号データを再符号化し復調シンボルと比較して得
られるシンボル誤り数平均値及び最尤パスのパスメトリ
ック量平均値等のレート判定パラメータ、及び復号を行
ったデータレートと復号ビット数等の復号器内部情報を
データレート判定部104に出力する。データレート判
定部104では、与えられた情報に基づいてレートBと
レートCについていずれのデータレートで送信された可
能性が高いかのレート判定が行われ、図10(b)に示
すように、フレーム1では2回目のレート判定2でレー
トCが最も送信された可能性が高いデータレートとして
判定される。
【0057】この判定に基づいて、データレート判定部
104からレートCの復号器制御情報がビタビ復号器1
03、復号状態記憶部105、復号データ記憶部106
に出力される。そして、復号状態記憶部105はレート
Cの最尤パスのパスメトリック量、パスメモリ長分のス
テート毎のブランチ・メトリック量、ステート遷移情報
をビタビ復号器103に読み出してビタビ復号器103
内部状態をレートCの672ビット復号直後の状態に再
設定し、673ビット目から896ビットまでの復号を
行う。この復号データは、復号データ記憶部106に送
られ、復号データ記憶部106では1ビット目から67
2ビットまでのレートCの復号データの後に673ビッ
ト目から896ビットまでの復号データを付け加えて、
1フレーム分のデータとして出力する。
【0058】フレーム1の復号動作が終了すると、上記
した復号動作がフレーム2についても行われ、フレーム
2では前記したレート判定1およびレート判定2により
最も送信された可能性の高いデータレートとしてレート
Aが判定され、レートAの復号データが復号データ記憶
部106から出力される。また、フレーム2の復号が終
了するとフレーム3の復号動作が行われるが、フレーム
3では、2回目のレート判定2を行ってもレート判定閾
値内のデータレートがレートB、レートCと2つ残るよ
うになる。この場合は、レートBとレートCにおける3
回目のレート判定3が行われ、レート判定3によりレー
トBがもっとも送信された可能性が高いデータレートと
して判定される。したがって、レートBの1フレームの
復号データが復号データ記憶部106から出力されるよ
うになる。さらに、フレーム4では、1回目のレート判
定においてレート判定閾値内のレートが存在しないた
め、レート判定不能とされ、データレート判定部104
からレート判定不能情報が出力される。この場合は、以
降のレート判定動作は行わない。
【0059】次に、レート判定パラメータの1つである
復号データを再符号化し復調シンボルと比較して得られ
るシンボル誤り数を得るための構成を示す回路ブロック
例を図15に示す。図15において、復調部により復調
された復調シンボルは、ビタビ復号器120においてビ
タビアルゴリズムによる復号が行われ復号データが出力
される。この復号データは、エンコーダ121に供給さ
れて送信装置と同じ符号化率、および拘束長の畳み込み
符号に符号化される。エンコーダ121から出力される
符号化されたパラレルのシンボルは、パラレル・シリア
ル(P/S)変換器122によりシリアルデータに変換
されて不一致検出器123に供給される。また、復調シ
ンボルは遅延手段124でビタビ復号器120ないしP
/S変換器122の動作遅延時間分だけ遅延されて、P
/S変換器122から出力されるシンボルと、復号シン
ボルとが同時刻となるようにされて、不一致検出器12
3に供給される。
【0060】不一致検出器123では、入力される両シ
ンボルの不一致が検出されて、シンボル誤り数情報が出
力される。たとえば、P/S変換器122から出力され
るシンボルが「00100011」とされ、復調シンボ
ルが「01000011」とされた場合は、2番目と3
番目のシンボルが不一致となるので、シンボル誤り数と
して「2」の情報が不一致検出器123から出力される
ようになる。また、パンクチャド符号化による消失シン
ボルは不一致の検出を行わないようにする。
【0061】ところで、送信可能な任意のデータレート
で送信信号を復号したときの各データレートにおける最
尤パスのパスメトリック量平均値(path metric)対シ
ンボル誤り数平均値(symble error)のシミュレーション
結果の分布を図16ないし図18に示す。図16(a)
は、フレーム数が10678フレーム,ビットエラーレ
ート(BER)が約10-5,送信装置の符号化率r=1
/2(データレートr=1/2)、ビタビ復号器の復号
データレートr=1/2とされた場合の最尤パスのパス
メトリック量平均値(path metric)とシンボル誤り数
平均値(symble error)との分布を示している。また、同
図(b)はビタビ復号器の復号データレートrを3/4
とした場合の最尤パスのパスメトリック量平均値(path
metric)とシンボル誤り数平均値(symble error)との
分布を示しており、同図(c)はビタビ復号器の復号デ
ータレートrを7/8とした場合の最尤パスのパスメト
リック量平均値(path metric)とシンボル誤り数平均
値(symble error)との分布を示している。
【0062】図16(a)ないし(c)に示す最尤パス
のパスメトリック量平均値(path metric)とシンボル
誤り数平均値(symble error)との分布を観察すると、送
信装置のデータレート(1/2)と復号データレート
(1/2)とが一致している場合(図16(a)参照)
は、シンボル誤り数平均値および最尤パスのパスメトリ
ック量平均値の分散はそれぞれ小さくなるが、送信装置
のデータレートと復号データレートとが不一致の場合
は、シンボル誤り数平均値および最尤パスのパスメトリ
ック量平均値のそれぞれの分散が大きくなることがわか
る。これを利用して、図19に示すようにシンボル誤り
数平均値がTsym1以下で、かつ、最尤パスのパスメトリ
ック量平均値がTpm1以下の範囲を、そのときの復号デー
タレートが、最も送信された可能性の高いデータレート
と判定する範囲Aとし、シンボル誤り数平均値がTsym2
以上で、かつ、最尤パスのパスメトリック量平均値がTp
m2以上の範囲Bを、そのときの復号データレートが、送
信された可能性が低いデータレートと判定する範囲Bと
する。このような判定をデータレート判定部104に行
わせている。
【0063】すなわち、図8に示すデータレート判定部
のブロック図において、符号化率1/2のレートAの判
定を行うときは閾値設定部112には範囲Aの閾値であ
る、シンボル誤り数平均値Tsym1と、最尤パスのパスメ
トリック量平均値Tpm1、および範囲Bの閾値であるシン
ボル誤り数平均値Tsym2と、最尤パスのパスメトリック
量平均値Tpm2とが設定される。これらの設定された閾値
と、レート判定パラメータ記憶部111に書き込まれて
いるレート判定パラメータ中のシンボル誤り数平均値、
および、最尤パスのパスメトリック量平均値とを比較部
113において比較してその比較結果がレート判定部1
14に出力される。レート判定部114は受けた比較結
果が、範囲A内であれば、送信されたデータレートがレ
ートA(符号化率1/2)であると判定し、範囲Bに属
する場合は、データレートがレートA(符号化率1/
2)で送信された可能性が低いと判定する。
【0064】図17(a)は、フレーム数が10678
フレーム,ビットエラーレート(BER)が約10-5
送信装置の符号化率r=3/4(データレートr=3/
4)、ビタビ復号器の復号データレートr=1/2とさ
れた場合の最尤パスのパスメトリック量平均値(path m
etric)とシンボル誤り数平均値(symble error)との分
布を示している。また、同図(b)はビタビ復号器の復
号データレートrを3/4とした場合の最尤パスのパス
メトリック量平均値(path metric)とシンボル誤り数
平均値(symble error)との分布を示しており、同図
(c)はビタビ復号器の復号データレートrを7/8と
した場合の最尤パスのパスメトリック量平均値(path m
etric)とシンボル誤り数平均値(symble error)との分
布を示している。
【0065】図17(a)ないし(c)に示す最尤パス
のパスメトリック量平均値(path metric)とシンボル
誤り数平均値(symble error)との分布を観察すると、送
信装置のデータレート(3/4)と復号データレート
(符号化率3/4)とが一致している場合(図17
(b)参符号化率照)は、シンボル誤り数平均値および
最尤パスのパスメトリック量平均値の分散はそれぞれ小
さくなるが、送信装置のデータレートと復号データレー
トとが不一致の場合は、シンボル誤り数平均値および最
尤パスのパスメトリック量平均値のそれぞれの分散が大
きくなることがわかる。従って、図17(b)に示す分
布の範囲のみを範囲Aとして設定する閾値と、図17
(a)と同図(c)示す分布の範囲を範囲Bとして設定
する閾値とを閾値設定部112に設定することにより、
比較結果が範囲A内であればデータレートがレートB
(符号化率3/4)で送信されたと判定し、範囲Bに属
する場合はデータレートがレートB(符号化率3/4)
で送信された可能性が低いと判定することができる。
【0066】図18(a)は、フレーム数が10678
フレーム,ビットエラーレート(BER)が約10-5
送信装置の符号化率r=7/8(データレートr=7/
8)、ビタビ復号器の復号データレートr=1/2とさ
れた場合の最尤パスのパスメトリック量平均値(path m
etric)とシンボル誤り数平均値(symble error)との分
布を示している。また、同図(b)はビタビ復号器の復
号データレートrを3/4とした場合の最尤パスのパス
メトリック量平均値(path metric)とシンボル誤り数
平均値(symble error)との分布を示しており、同図
(c)はビタビ復号器の復号データレートrを7/8と
した場合の最尤パスのパスメトリック量平均値(path m
etric)とシンボル誤り数平均値(symble error)との分
布を示している。
【0067】図18(a)ないし(c)に示す最尤パス
のパスメトリック量平均値(path metric)とシンボル
誤り数平均値(symble error)との分布を観察すると、送
信装置のデータレート(符号化率7/8)と復号データ
レート(符号化率7/8)とが一致している場合(図1
8(c)参照)は、シンボル誤り数平均値および最尤パ
スのパスメトリック量平均値の分散はそれぞれ小さくな
るが、送信装置のデータレートと復号データレートとが
不一致の場合は、シンボル誤り数平均値および最尤パス
のパスメトリック量平均値のそれぞれの分散が大きくな
ることがわかる。従って、図18(c)に示す分布の範
囲のみを範囲Aとして設定する閾値と、図18(a)と
同図(b)示す分布の範囲を範囲Bとして設定する閾値
とを閾値設定部112に設定することにより、比較結果
が範囲A内であればデータレートがレートC(符号化率
7/8)で送信されたと判定し、範囲Bに属する場合は
データレートがレートC(符号化率7/8)で送信され
た可能性が低いと判定することができる。
【0068】ところで、3種類のデータレートの内の1
つのデータレートを選択して畳み込み符号化し、ビタビ
復号したときの最尤パスのパスメトリック量平均値と、
復号時に復号データを再符号化し復調シンボルと比較し
て得られるシンボル誤り数は、正しいレートで復号する
場合においても、回線品質が良くなるに従って小さな値
をとるようになる。しかし、誤ったレートで復号する場
合のそれぞれの値は、回線品質にかかわらずほぼ一定の
大きな値をとるようになる。
【0069】図20に符号化率1/2のときのフレーム
当たりのデータビット数が128ビットで符号化率r=
1/2、r=3/4、r=7/8とされ、それぞれのフ
レーム当たりの変調シンボル数を等しく設定する場合、
上記レート判定原理に従ってレート判定を行ったときの
3種類のデータレートそれぞれのフレーム誤り率特性1
と、レート判定誤り率特性1の計算機シミュレーション
結果を示す。また、図21に符号化率1/2のときのフ
レーム当たりのデータビット数が256ビットとされた
場合、同様に上記レート判定原理に従ってレート判定を
行ったときの3種類のデータレートそれぞれのフレーム
誤り率特性2とレート判定誤り率特性2の計算機シミュ
レーション結果を示す。
【0070】図20、図21に示す特性は、ともに白色
ガウス雑音下での1ビット当たりのエネルギー/雑音電
力密度(Eb/No)対誤り率特性を示しており、フレ
ーム誤り率は実線で示され、レート判定誤り率は破線で
示されている。一般的に、レート判定誤り率がフレーム
誤り率より低い場合、レート判定誤りが通信品質劣化の
要因となる可能性が低くなる。従って、通信品質がフレ
ーム誤り率に支配される範囲内で復号を行うことが好適
となる。さらに、図20に示す特性より図21に示す特
性の方が、劣化しているEb/Noにおいてレート判定
誤り率がフレーム誤り率より低くなっていることから、
判定に必要なビット数が多いほどレート判定誤り率の特
性がよくなることがわかる。また、レート判定をなるべ
くビット数を少なくして行うと共に、データレート候補
を少なくすることが1フレーム当たりの復号に要する信
号処理量を軽減することができる。
【0071】これらのことから、 Eb/Noが高く回
線品質のよい通信チャンネルではレート判定ビット数を
少なくすると共に、データレート候補を少ない判定回数
で絞り込むことが、1フレーム当たりの復号に要する信
号処理量を軽減するには有効な手法となる。これに対し
て、フェージングチャンネルのように回線品質が変動す
る通信チャンネルでは回線品質に応じてレート判定ビッ
ト数あるいはレート判定閾値を適応的に変えることが、
1フレーム当たりの復号に要する信号処理量を軽減する
には有効な手法となる。
【0072】
【発明の効果】本発明の可変データレート通信装置は、
以上のように構成されているので、回線品質のよい通信
チャンネルではフレーム毎にレート判定ビット数を少な
くして1回のレート判定で送信可能なすべてのデータレ
ートの中から送信された可能性の最も高いデータレート
を判定し、判定後は1データレートのみ復号を行うこと
により信号処理量を大幅に軽減することができるように
なる。従って、高速のデータレートで通信を行うことが
可能となる。また、フェージングチャンネルのように回
線品質が変動する通信チャンネルでは回線品質に応じて
レート判定ビット数あるいはレート判定閾値を適応的に
変えることにより通信品質を保持しつつ信号処理量を軽
減することができるようになる。
【0073】また、本発明の可変データレート通信装置
は、レート判定不能の判定をすることができ、レート判
定不能の場合は、レート判定が正しく行われたとしても
復号誤りが発生している確率が高くなり、通信品質を保
証することができない。そこで、以降の復号を行なわな
わず、レート判定不能情報を出力することにより全体の
信号処理量を軽減するようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】畳み込み符号器の構成の一例を示すブロック
図、畳み込み符号器の入力ビットと符号シンボルと状態
との関係を示す図表、および、畳み込み符号器の状態遷
移図である。
【図2】畳み込み符号器のトレリス線図の一例を示す図
である。
【図3】軟判定を行う構成の一例を示すブロック図、お
よび、軟判定を説明するための図である。
【図4】ビタビ復号器における復号アルゴリズムを示す
ためのトレリス線図である。
【図5】パンクチャド符号化を行う構成、および、パン
クチャド符号を復号する構成の一例、および、パンクチ
ャド符号を説明するための図である。
【図6】本発明の可変データレート通信装置に係る可変
データレート送信装置の概略的な構成を示すブロック図
である。
【図7】本発明の可変データレート通信装置に係る可変
データレート受信装置の概略的な構成を示すブロック図
である。
【図8】本発明の可変データレート受信装置におけるデ
ータレート判定部の概略的な構成を示す図である。
【図9】本発明の可変データレート通信装置における可
変データレート伝送例1を示す図、および、復号タイミ
ングチャート例1を示す図である。
【図10】本発明の可変データレート通信装置における
可変データレート伝送例2を示す図、および、復号タイ
ミングチャート例2を示す図である。
【図11】本発明の可変データレート通信装置における
フレーム仕様を示す図表である。
【図12】本発明の可変データレート通信装置における
レート判定例を示す図表である。
【図13】本発明の可変データレート通信装置における
レート判定仕様1を示す図表である。
【図14】本発明の可変データレート通信装置における
レート判定仕様2を示す図表である。
【図15】本発明の可変データレート通信装置における
レート判定パラメータのうちのシンボル誤り数情報を得
るための構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明の可変データレート通信装置におい
て、符号化率1/2の送信信号を3種類のデータレート
で復号したときの最尤パスのパスメトリック量平均値対
シンボル誤り数平均値の分布を示す図である。
【図17】本発明の可変データレート通信装置におい
て、符号化率3/4の送信信号を3種類のデータレート
で復号したときの最尤パスのパスメトリック量平均値対
シンボル誤り数平均値の分布を示す図である。
【図18】本発明の可変データレート通信装置におい
て、符号化率7/8の送信信号を3種類のデータレート
で復号したときの最尤パスのパスメトリック量平均値対
シンボル誤り数平均値の分布を示す図である。
【図19】本発明の可変データレート通信装置における
レート判定閾値の設定例を示す図である。
【図20】Eb/No対データレート1/2,3/4,
7/8のデータレートのフレーム誤り率、レート判定誤
り率特性1を示す図である。
【図21】Eb/No対データレート1/2,3/4,
7/8のフレーム誤り率、レート判定誤り率特性2を示
す図である。
【符号の説明】
1 送信タイミング設定部 2 入力バッファ 3 テールビット発生部 4 フレームデータ生成部 5 畳み込み符号器 6 シンボル生成部 7 変調部 101 復調部 102 シンボルバッファ 103 ビタビ復号器 104 データレート判定部 105 復号状態記憶部 106 復号データ記憶部 111 レート判定パラメータ記憶部 112 閾値設定部 113 比較部 114 データレート判定部 115 復号器制御部 116 送信タイミング設定部 120 ビタビ復号器 121 エンコーダ 122 P/S変換器 123 不一致検出器 124 遅延手段 201 畳み込み符号器 202 シンボル消去回路 203 ダミーシンボル挿入回路 204 ビタビ復号器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め決められた送信可能な複数種類のデ
    ータレートのうちフレーム毎に1つのデータレートが選
    択され、選択された該データレートのデータが畳み込み
    符号化されて送信された送信信号を受信して復号する場
    合に、 送信された可能性のある全てのデータレートについて、
    レート判定を行うレート判定ビット数を設定すると共
    に、それぞれのレート判定閾値の設定を行う設定手段
    と、 送信可能なデータレート毎に前記設定手段で設定された
    レート判定ビット数までのビタビ復号を行うことによ
    り、前記データレート毎のレート判定情報を生成するレ
    ート判定情報生成手段と、 前記生成されたレート判定情報と前記レート判定閾値と
    を比較することにより、最も送信された可能性の高いデ
    ータレートを決定するレート判定手段とを備え、 該レート判定手段により決定されたデータレートに基づ
    いて、前記レート判定ビット数以降のフレームのデータ
    をビタビ復号するようにしたことを特徴とする可変デー
    タレート通信装置。
  2. 【請求項2】 予め決められた送信可能な複数種類のデ
    ータレートのうちフレーム毎に1つのデータレートが選
    択され、選択された該データレートのデータが畳み込み
    符号化されて送信された送信信号を受信して復号する場
    合に、 送信された可能性のある全てのデータレートについて、
    フレーム毎に複数回のレート判定を行うレート判定ビッ
    ト数を設定すると共に、それぞれのレート判定閾値の設
    定を行う設定手段と、 送信可能なデータレート毎に前記設定手段で設定された
    レート判定ビット数までのビタビ復号を行うことによ
    り、前記データレート毎のレート判定情報を生成するレ
    ート判定情報生成手段と、 前記生成されたレート判定情報と前記レート判定閾値と
    を比較することにより、送信された可能性の高いデータ
    レートを決定するレート判定手段とを備え、 該レート判定手段は、前記レート判定情報と前記設定手
    段で設定された前記レート判定閾値とを比較して、送信
    された可能性があるデータレートを判定し、該当するデ
    ータレートが複数存在する場合、以降の復号は該当する
    複数のデータレートに関して復号を行い、前記レート判
    定手段で判定されるデータレートが1つになるまで前記
    設定されたレート判定ビット数で順次レート判定を行う
    ようにしたことを特徴とする可変データレート通信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記レート判定情報が、ビタビ復号され
    た復号データを再符号化し、受信されたデータと比較し
    て得られるシンボル誤り数、および、最尤パスのパスメ
    トリック量とされていることを特徴とする請求項1ある
    いは2記載の可変データレート通信装置。
  4. 【請求項4】 送信された可能性のある全てのデータレ
    ートについて、フレーム毎に復調信号電力、レート判定
    パラメータの履歴から回線品質を推定する回線品質推定
    手段を備え、 該回線品質推定手段により回線品質が良いと推定された
    場合、前記設定手段で設定される前記レート判定閾値
    を、送信された可能性が高いと判定されるデータレート
    候補数が少なくなるように設定し、 該回線品質推定手段により回線品質が悪いと推定された
    場合、前記設定手段で設定される前記レート判定閾値を
    送信された可能性が高いと判定されるデータレート候補
    数が多くなるように設定することを特徴とする請求項1
    あるいは2記載の可変データレート通信装置。
  5. 【請求項5】 送信された可能性のある全てのデータレ
    ートについて、フレーム毎に復調信号電力、レート判定
    パラメータの履歴から回線品質を推定する回線品質推定
    手段を備え、 該回線品質推定手段により回線品質が良いと推定された
    場合、前記設定手段で設定される前記レート判定ビット
    数を少なくなるように設定してレート判定を行い、 該回線品質推定手段により回線品質が悪いと推定された
    場合、前記設定手段で設定されるレート判定ビット数を
    多くなるように設定してレート判定を行うことを特徴と
    する請求項1あるいは2記載の可変データレート通信装
    置。
  6. 【請求項6】 前記レート判定パラメータと前記レート
    判定閾値を比較して送信された可能性があるデータレー
    トの判定が不能と前記レート判定手段が判定した場合
    は、以降の復号を行わなわず、レート判定不能情報を出
    力することを特徴とする請求項1あるいは2記載の可変
    データレート通信装置。
  7. 【請求項7】 予め決められた送信可能な複数のデータ
    レートのうちフレーム毎に1つのデータレートを設定
    し、設定されたデータレートに基づいてフレームデータ
    の割り当てを行う割り当て手段と、 上記データレートに基づいてフレームデータの畳み込み
    符号化を行う畳み込み 符号化手段と、該畳み込み符号化手段より出力される符
    号化データに上記データレートに基づいてシンボル消失
    あるいはシンボル分割を行うことにより変調シンボルを
    生成する変調シンボル生成手段と、 該変調シンボル生成手段から出力される変調シンボルの
    変調を行う変調手段とからなる送信手段と、 上記変調シンボルを復調して復調シンボルを得るように
    した復調手段と、 該復調手段から出力される復調シンボルを、送信可能な
    全てのデータレートについて、データレートと復号デー
    タ数を適応的に設定してビタビ・アルゴリズムによるビ
    タビ復号を行うビタビ復号手段と、 最尤パスのパスメトリック量、パスメモリ長分のステー
    ト毎のブランチ・メトリック量、ステート遷移情報等の
    上記ビタビ復号手段における復号状態と復号データを記
    憶する記憶手段と、 ビタビ復号された復号データを再符号化し、前記復調シ
    ンボルと比較して得られるシンボル誤り数及び最尤パス
    のパスメトリック量等のレート判定パラメータを出力
    し、該レート判定パラメータに基づいて送信された可能
    性の高いデータレートを判定するレート判定手段と、 判定されたデータレートの復号データを出力する出力手
    段とを備え、 前記ビタビ復号手段は、送信された可能性のある全ての
    データレートについてフレーム毎にそれぞれのデータレ
    ートについて予め設定されたレート判定ビット数まで復
    号を行い、前記記憶手段は、それぞれのデータレートに
    ついて、前記復号状態と前記復号データを記憶し、前記
    レート判定手段は、前記レート判定パラメータとレート
    判定閾値を比較して全てのデータレートのレート判定パ
    ラメータの中から最も送信された可能性の高いデータレ
    ートを判定し、判定されたデータレートについて前記記
    憶手段に記憶されている復号状態を読み出してレート判
    定ビット数以降のデータについて復号を行い、1フレー
    ム分のフレームデータの復号終了後、該当するデータレ
    ートの前記記憶手段に記憶されているレート判定前の復
    号データと、レート判定後の復号データを合わせて1フ
    レーム分の復号データとして出力する受信手段と、 を備えることを特徴とする可変データレート通信装置。
  8. 【請求項8】 予め決められた送信可能な複数のデータ
    レートのうちフレーム毎に1つのデータレートを設定
    し、設定されたデータレートに基づいてフレームデータ
    の割り当てを行う割り当て手段と、 上記データレートに基づいてフレームデータの畳み込み
    符号化を行う畳み込み符号化手段と、 該畳み込み符号化手段より出力される符号化データに上
    記データレートに基づいてシンボル消失あるいはシンボ
    ル分割を行うことにより変調シンボルを生成する変調シ
    ンボル生成手段と、 該変調シンボル生成手段から出力される変調シンボルの
    変調を行う変調手段とからなる送信手段と、 上記変調シンボルを復調して復調シンボルを得るように
    した復調手段と、 該復調手段から出力される復調シンボルを、送信可能な
    全てのデータレートについて、データレートと復号デー
    タ数を適応的に設定してビタビ・アルゴリズムによるビ
    タビ復号を行うビタビ復号手段と、 最尤パスのパスメトリック量、パスメモリ長分のステー
    ト毎のブランチ・メトリック量、ステート遷移情報等の
    上記ビタビ復号手段における復号状態と復号データを記
    憶する記憶手段と、 ビタビ復号された復号データを再符号化し、前記復調シ
    ンボルと比較して得られるシンボル誤り数及び最尤パス
    のパスメトリック量等のレート判定パラメータを出力
    し、該レート判定パラメータに基づいて送信された可能
    性の高いデータレートを判定するレート判定手段と、 判定されたデータレートの復号データを出力する出力手
    段とを備え、 前記ビタビ復号手段は、送信された可能性のある全ての
    データレートについてフレーム毎にそれぞれのデータレ
    ートについて予め設定されたレート判定ビット数まで復
    号を行い、前記記憶手段は、それぞれのデータレートに
    ついて、前記復号状態と前記復号データを記憶し、前記
    レート判定手段は、前記レート判定パラメータとレート
    判定閾値を比較して全てのデータレートのレート判定パ
    ラメータの中から送信された可能性があるデータレート
    を判定し、該当するデータレートが複数存在する場合、
    以降の復号は該当する複数のデータレートに関して復号
    を行い、前記レート判定手段で判定されるデータレート
    が1つになるまで前記設定されたレート判定ビット数で
    順次レート判定を行うようにし、判定されたデータレー
    トについて前記記憶手段に記憶されている復号状態を読
    み出してレート判定ビット数以降のデータについて復号
    を行い、1フレーム分のフレームデータの復号終了後、
    該当するデータレートの前記記憶手段に記憶されている
    レート判定前の復号データと、レート判定後の復号デー
    タを合わせて1フレーム分の復号データとして出力する
    受信手段と、 を備えることを特徴とする可変データレート通信装置。
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