JPH04219028A - 軟判定ビタビ復号方法 - Google Patents

軟判定ビタビ復号方法

Info

Publication number
JPH04219028A
JPH04219028A JP40388890A JP40388890A JPH04219028A JP H04219028 A JPH04219028 A JP H04219028A JP 40388890 A JP40388890 A JP 40388890A JP 40388890 A JP40388890 A JP 40388890A JP H04219028 A JPH04219028 A JP H04219028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
likelihood
bit
phase difference
phases
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP40388890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2710696B2 (ja
Inventor
Masami Abe
阿部 政美
Haruhiro Shiino
椎野 玄博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP40388890A priority Critical patent/JP2710696B2/ja
Publication of JPH04219028A publication Critical patent/JPH04219028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2710696B2 publication Critical patent/JP2710696B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動型位相シフトキー
イング(Phase  Shift  Keying;
PSK)変調方式を採用するセルラ移動通信等の無線通
信における、たたみこみ符号の軟判定ビタビ復号方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
次のような文献に記載されるものがあった。
【0003】文献1;アイ  イー  イー  イー 
 トランスアクションズ  オン  コミニケーション
ズ  テクノロジィ(IEEE  Transacti
ons  on  Communications  
Technology)、COM−19[5](197
1−10)(米)A.J.VITERBI“カンバルー
ショナル  コードスアンド  ゼア  パフォーマン
ス  イン  コミニケーション  シンテムズ(Co
nvolutional  Codes  and  
Their  Performance  in  C
ommunication  Systems)”P.
751−772 文献2;B.SKLAR“ディジタル  コミニケーシ
ョンズ(DIGITALCOMMUNICATIONS
)”(1988)PRENTICE  HALL(米)
sec.6.3.4,P.333−337一般に、移動
通信、衛星通信等の無線通信においては、無線回線にお
けるマルチパスフェージング等の影響による受信信号の
品質劣化を改善するため、種々のダイバーシチ受信、等
化、符号誤り制御等の対策が施される。符号誤り制御の
一種であるたたみこみ符号化は、符号化レート、拘束長
、生成多項式により一意に決まるたたみ込み符号生成規
則に基づいて行われる。この生成規則を図形化したもの
がトレリス図形と呼ばれる一種の状態遷移図である。た
たみこみ符号は、その復号の際、受信信号とトレリス図
形上の可能な経路(パス)を照らし合わせ、最もそれら
しいパス(最適パス)を選択することで、受信信号のビ
ット誤りを訂正することが可能である。ビタビ復号は、
たたみこみ符号の復号法として最も一般的な方法であり
、信号値そのものによりトレリス図形の選択可能な信号
系列と比較する硬判定と、信号値がその値をとる確から
しさ(尤度)により比較する軟判定とがある。
【0004】ディジタル変調方式の一つであるPSK変
調方式は、搬送波の位相にビット値を割り当てる。例え
ば、4相PSK(QPSK)の場合、1位相に対し、2
ビットが割り当てられ、位相π/4の時(0,0)、3
π/4の時(0,1)、5π/4の時(1,1)、7π
/4の時(1,0)が得られる。しかし、受信信号の絶
対位相の確定は、一般に困難であるから、時間的に連続
して送信される位相の差をとり、この差に割り当てられ
たビット値により送信信号を再生する、差動のPSK方
式がより現実的である。
【0005】従来、提案されている軟判定ビタビ復号方
法については、前記文献1に記載されており、その方法
を図2及び図3を参照しつつ説明する。
【0006】図2は、たたみこみ符号化説明図である。
【0007】たたみこみ符号化を行う場合、入力mビッ
トに対し、出力nビットが生成されるとき、符号化レー
トはm/nとなる。最新の入力ビットを含めて過去のk
ビットから出力を生成する時、拘束長kという。この場
合、長さkの生成多項式がn個必要となる。図2は符号
化レート1/2、拘束長3、生成多項式111、101
の場合を示す。
【0008】図2では、最新入力ビットを含む3ビット
がバッファ10に蓄えられ、たたみこみにより、2ビッ
トの出力が得られる。生成多項式は111と101であ
るから、出力の一方はバッファ10の全ビットの論理和
となり、もう一方はバッファ10の1番目と3番目のビ
ットの論理和となる。
【0009】図3は、図2のたたみこみ符号化の生成規
則を状態遷移図化したトレリス図形である。
【0010】この図3の縦方向は最新ビットを含まない
バッファ10内の状態を示し、2k−1の状態が生じる
。例では4となる。各状態において、0が入力された場
合は、実線に沿って次の状態に移り、線上の2ビットが
出力される。また、1が入力された場合は、破線に沿っ
て次の状態に移り、線上の2ビットが出力される。
【0011】図3を参照しつつ、たたみこみ符号化され
た符号を復号する方法として、最も一般的なビタビアル
ゴリズムについて説明する。
【0012】復号側では、トレリス図上の実線あるいは
破線上のビット列に相当する信号を受信し、トレリス図
上での経路を予測することで、原信号を再生する。ただ
し、後述するように、パスメモリ長分の遅延(ディレイ
)が生じる。トレリス図にあるように、各状態に入力さ
れる経路(ブランチ)は、それぞれ2本ずつあり、各ブ
ランチには符号化と同じ規則に基づいた2ビットのブラ
ンチシンボルが割り当てられている。
【0013】まず、2ビットが入力されると、各状態へ
の入力ブランチについて、それぞれ入力ビットとのブラ
ンチメトリック(metric、規準)を計算し、該ブ
ランチメトリックのまさる方を選択する。選択されたブ
ランチがつながる前の状態におけるブランチメトリック
の累積(パスメトリック)と、選択されたブランチのメ
トリックの和を取り、各状態における新たなパスメトリ
ックとする。こうして、各状態につながるブランチが求
まる毎に、各状態に至る経路(パス)情報をメモリ(パ
スメモリ)に蓄えておく。ここで、ブランチを選択して
いく結果の累積がパスになる。あるいは、パスの最小単
位がブランチである。
【0014】2ビット入力毎に前記処理を繰り返すと、
前記文献2に記載されたパス絞り込みの過程に従い、や
がて過去のパスは一つに絞られていくので、求められた
パスから、たたみこみ符号化前の信号が求められる。実
際の装置のパスメモリ長は有限となるので、パスメモリ
長を越えてもパスが収束しない場合は、その時点でパス
メトリック最良の経路を選択することになる。
【0015】次に、硬判定と軟判定の違いについて説明
する。
【0016】入力ビット値そのものを使用して、トレリ
ス図上の可能なパスとのメトリックを計算する方法が硬
判定と呼ばれる。一方、入力ビット値がその値をとる確
からしさ(尤度)を使用する方法が軟判定と呼ばれる。 軟判定の方が、硬判定より、メトリック計算の精度が高
くなり、ビットエラー訂正能力は高くなる。
【0017】例えば、無線に限らず、ディジタル信号伝
送において、硬判定の場合は、ある受信レベルを閾値と
し、受信信号のレベルが閾値より大きい場合は、入力ビ
ットを1とし、小さい場合は0とすることで信号値を決
定する。これに対し、軟判定の場合は、まず、7値の閾
値を設定し、受信信号のレベルに応じ、8通りの領域に
分割し、それぞれに0〜7の値Nsを与える。即ち、1
であることが確実な領域、0であることが確実な領域、
0でも1てもどちらでもとれる領域、どちらかといえば
1に近い領域等に分ける。ここで、図3のトレリス図上
のブランチシンボル0、1を−1、1とし、0〜7の値
Nsを(2×Ns−7)に変換することで、入力ビット
とブランチシンボルの積和(相関)が大きいブランチを
選択していくビタビアルゴリズムが可能となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、軟判定ビタビ復号法で差動型PSK変調方式
における使用を考慮したものはなかった。
【0019】例えば、π/4シフト差動型4相PSK変
調方式(π/4シフトDQPSK変調方式)では、(2
n+1)番目に送信される位相は(0、π/2、π、3
π/2)のいずれかをとり、2n番目に送信される位相
は(π/4、3π/4、5π/4、7π/4)のいずれ
かをとるが、検出された位相は受信状態に応じ、0〜2
πの任意の値をとる。そこで、復調部で検出された位相
の順番とその値に応じて、4位相の内の一つを選択する
。選択された位相は、相対的な位相なので、連続して検
出された位相の差を求める。位相差は(π/4、3π/
4、5π/4、7π/4)のいずれかとなる。位相差に
はそれぞれ(0、0)、(0、1)、(1、1)、(1
、0)が対応しており、位相差を算出することで、送ら
れたビットを求めることができる。
【0020】硬判定ビタビ復号の場合は、得られたビッ
ト列をそのまま使用すれば良いが、軟判定ビタビ復号の
場合、ビット値そのものではなく、そのビット値をとる
確からしさ(尤度)を、トレリス図上の最適パス決定に
使用することを特徴とするので、受信された搬送波の位
相検出からビット列を求める過程で、そのビット列をと
る尤度を算出する処理が必要となる。差動型の場合は、
ビット尤度は、連続して受信された位相のそれぞれの尤
度により、影響を受けるため、これをいかに算出するか
が重要な課題であり、これらを解決することが困難であ
った。
【0021】本発明は前記従来技術が持っていた課題と
して、軟判定ビタビ復号法で差動型PSK変調方式にお
ける使用を考慮する場合、ビット尤度の算出が困難であ
るという点について解決した軟判定ビタビ復号方法を提
供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、搬送波の時間的に連続して受信される位相
の差に対し、グレイ(Gray)符号化に基づいて、ビ
ット列を割り当てるDQPSK方式により、たたみこみ
符号を変調する場合、受信側で検出された搬送波の検出
位相を軟判定データ算出処理によってビット尤度に変換
し、このビット尤度を軟判定ビタビ復号に使用すること
を特徴としている。
【0023】即ち、軟判定データ算出処理では、受信側
で検出された搬送波の検出位相を、前記差動型位相シフ
トキーイング方式で送信する固有の位相と比較し、位相
ずれの絶対値が小さい該固有の位相を2つ選択する位相
選択処理と、前記位相ずれの大きさに対し単調減少し、
かつ位相ずれの絶対値が0のときは尤度の最大値をとり
、位相ずれの絶対値が(2π/前記差動型位相シフトキ
ーイング方式で送信する固有の位相の数)のときは尤度
の最小値をとる関数により、位相尤度をそれぞれ演算す
る位相尤度演算処理と、前記位相尤度演算処理結果に基
づき、時間的に連続して選択されたそれぞれ2つの位相
の組み合わせにより、4通りの位相を算出する位相差演
算処理とを、実行する。
【0024】さらに、前記各位相差の位相差尤度を、そ
の位相差を計算するのに使用した位相の尤度の小さい方
として算出する位相差尤度演算処理と、前記位相差尤度
が最大の第1の位相差と、該第1の位相差と異なる位相
差の中で位相差尤度が最大の第2の位相差とを選択する
位相差選択処理と、前記第1の位相差に対応するビット
列の複数のビットを読み出し、その各ビットの尤度を前
記第1の位相差の尤度と等しいものとしてビット尤度を
算出する対応ビット読み出し・ビット尤度演算処理と、
前記第1の位相差に対応するビット列のビットの内、前
記第2の位相差に対応するビット列のビットと等しいビ
ットの尤度を最大値とするビット尤度の補正を行うビッ
ト尤度補正処理とを、実行する。そして、前記ビット尤
度補正処理結果を、ビタビアルゴリズムにおけるメトリ
ックの演算に使用するようにしている。
【0025】
【作用】本発明によれば、以上のように軟判定ビタビ復
号方法を構成したので、受信された搬送波の位相をビッ
ト尤度に変換する際、まず、位相選択処理により、その
位相信号の入力順に応じ、π/4シフトDQPSK方式
で送信される所定の位相のうち、近いものを2つ選択す
る。位相尤度演算処理により、所定の位相からの位相ず
れの絶対値に応じ、位相尤度を計算する。次に、位相差
演算処理により、時間的に連続して選択されたそれぞれ
2つの位相から、位相差を求める。位相差尤度は、位相
差尤度演算処理により、その位相差を求めるのに使用し
た位相の尤度の小さい方とする。位相差選択処理により
、位相差尤度の大きい方から2つの位相差を選択する。
【0026】そして、対応ビット読み出し・ビット尤度
演算処理により、選択された位相差に対応するビット列
の尤度を選択された位相差の尤度とした後、ビット尤度
補正処理により、選択された位相差の第1候補と第2候
補の値に応じて計算する。この補正したビット尤度を、
ビタビアルゴリズムにおけるメトリックの演算に使用す
れば、的確な再生信号が得られる。従って、前記課題を
解決できるのである。
【0027】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す軟判定ビタビ復
号方法の処理ステップのフローチャート、及び図4はそ
の軟判定ビタビ復号方法を実行するための軟判定ビタビ
復号装置の構成ブロック図である。
【0028】まず、図4の軟判定ビタビ復号装置につい
て説明する。
【0029】図4は、無線信号送受信装置の受信部を示
している。この受信部は、無線回線におけるマルチパス
フェージング等の影響を受けた無線周波数帯信号(RF
帯信号)aを復調し、ベースバンド信号のビットエラー
を修正して再生信号Cを得るもので、RF帯受信信号a
の位相を検出する復調部20と、軟判定ビタビ復号装置
30とを、備えている。
【0030】なお、無線信号送受信装置に設けられる送
信部の図は省略するが、該送信部では、原信号をたたみ
こみ符号化、及びインタリーブ(interleave
、交錯)変換し、π/4シフトDQPSK方式で変調す
る。一例として、たたみこみ符号化の符号化レート1/
2、拘束長3、生成多項式111、101とする。イン
タリーブ変換とは、メモリに入力した信号ビットを、並
べ変えて出力する変換で、連続して発生するビットエラ
ーをランダムエラーに置き換える効果がある。復調部2
0の出力側に設けられた軟判定ビタビ復号装置30は、
該復調部20で検出された位相bから軟判定データを算
出するメモリ内蔵の軟判定データ算出部31を有し、そ
の出力側にはデインタリーブ用メモリ32が接続されて
いる。デインタリーブ用メモリ32は、軟判定データ算
出部31で算出された軟判定データを記憶する機能を有
している。
【0031】デインタリーブ用メモリ32と、最適パス
を求める過程で候補となるパスを記憶しておくパスメモ
リ33とには、ビタビアルゴリズム実施部34が接続さ
れている。デインタリーブ用メモリ32に記憶されたデ
ータは送信時に並べ変えられたビット順序をもとに戻し
ながら、ビタビアリゴリズム実施部34に読み出される
ので、該ビタビアルゴリズム実施部34では、読み出さ
れた軟判定データを使用してトレリス図上の最適パスを
求め、再生信号Cを出力する機能を有している。  こ
の軟判定ビタビ復号装置30は、大規模集積回路(LS
I)等を用いた個別回路、あるいはプロセッサを用いた
プログラム制御等で構成される。
【0032】次に、本実施例の軟判定ビタビ復号方法を
、図1を参照しつつ説明する。
【0033】RF帯受信信号aが入力されると、図4の
復調部20では、ステップS40において、該RF帯受
信信号aの位相bを検出し、その検出した位相bを軟判
定ビタビ復号装置30内の軟判定データ算出部31へ送
る。
【0034】軟判定データ算出部31では、ステップS
51〜S59に従い、軟判定データ算出処理S50を行
う。
【0035】即ち、位相bが入力されると、ステップS
51で位相選択が行われる。復調部20において検出さ
れる位相bは0〜2πの任意の値をとるので、その位相
信号が奇数番目に入力された場合は、(0、π/2、π
、3π/2)の4位相の内の1つを選択し、偶数番目に
入力された場合は、(π/4、3π/4、5π/4、7
π/4)の4位相の内の1を選択する。t番目に入力さ
れた位相の選択値irad(1,t)は、数1に示すよ
うに、検出された位相ziradと候補となる位相kπ
/4の差の絶対値θ(k)が最小となる位相とする。
【0036】
【数1】
【0037】irad(1,t)=kπ/4|θ(k)
が最小になるk 但し、 θ(k)=|zirad−kπ/4| k=0,2,4,6        t=2n+1k=
1,3,5,7        t=2nこの数1を満
足するkに対し、θ(k)は、0≦θ(k)≦(π/差
動型PSK方式で送信する固有の位相の数)を満たす。 π/4シフトDQPSK方式で送信する固有の位相の数
は4である。
【0038】また、数2に示すように、選択値の第2候
補として、検出された位相ziradと候補となる位相
kπ/4の差の絶対値が2番目に小さい位相をirad
(2,t)とする。
【0039】
【数2】
【0040】irad(2,t)=kaπ/4|θ(k
a)が2番目に小さくなるKa 但し、 θ(ka)=|zirad−kaπ/4|ka=0,2
,4,6      t=2n+1ka=1,3,5,
7      t=2nこの数2を満足するkaに対し
、θ(ka)は(π/差動型PSK方式で送信する固有
の位相の数)≦θ(ka)≦(2π/差動型PSK方式
で送信する固有の位相の数)を満たす。
【0041】これらの検出位相zirad、選択される
位相irad(1,t)、irad(2,t)、位相ず
れの絶対値θ(k)、θ(ka)の関係を図5に示す。 図5はt=2n+1の場合で、検出位相ziradの値
から、irad(1,t)=0、irad(2,t)=
π/2となる。なお、検出位相が同じ値で、t=2nの
場合は、irad(1,t)=π/4、irad(2,
t)=7π/4となる。  次に、図1のステップS5
2では、ステップS51で選択した位相をとる確からし
さ(尤度)を算出する。尤度は選択された位相kπ/4
と検出位相ziradの位相ずれθ(k)の関数とし、
次の数3、数4のように表す。第1候補irad(1,
t)をとる尤度をprad(1,t)とし、第2候補i
rad(2,t)をとる尤度をprad(2,t)とす
る。ビット尤度は0〜1で考えた。
【0042】
【数3】
【0043】 prad(1,t)=(cos2θ(k)+1)/2

0044】
【数4】
【0045】 prad(2,t)=1−prad(1,t)ステップ
S53では、S51で選択された位相と、1つ前に選択
された位相の位相差を算出する。1つ前に選択された位
相とその尤度は、軟判定データ算出部31内のメモリに
、第2候補まで保存されている。選択された位相がそれ
ぞれ第2候補まであるので、位相差の取り方は4通りあ
る。そこで、次の数5により、4通りの位相差を計算す
る。
【0046】
【数5】
【0047】       idif(a)=irad(1,t)−i
rad(1,t−1)      idif(b)=i
rad(1,t)−irad(2,t−1)     
         idif(c)=irad(2,t
)−irad(1,t−1)            
  idif(d)=irad(2,t)−irad(
2,t−1)        但し、数5を計算すると
、4通りの位相の内の2つは必ず一致するので、実際の
位相差は3通りしかない。これは、ある時点で選択され
る位相の第1候補と第2候補の位相差の絶対値が、常に
π/2だからである。
【0048】ステップS53で求めた位相差の尤度をス
テップS54で算出する。位相差尤度は次の数6のよう
に、連続する時点の位相尤度の内、低い方の尤度とする
【0049】
【数6】
【0050】     pdif(a)=min(pdif(1,t)
,prad(1,t−1))    pdif(b)=
min(pdif(1,t),prad(2,t−1)
)    pdif(c)=min(pdif(2,t
),prad(1,t−1))    pdif(d)
=min(pdif(2,t),prad(2,t−1
))idif(a)〜idif(d)のうち2つは一致
するので、位相差idif()が一致する場合は、位相
差尤度pdiff(  )の大きい方をその位相差の尤
度とする。ステップS55では、3つに絞られた位相差
idif(  )の内、位相差尤度pdif(  )の
大きい方から、2つを選択し、これをidif(1)、
idif(2)とし、この時の位相差尤度をpdif(
1)、pdif(2)とする。
【0051】ステップS56では、こうして得られた位
相差に対応するビット列を、軟判定データ算出部31内
のメモリから読み出す。位相差π/4の時(0、0)、
3π/4の時(0、1)、5π/4の時(1、1)、7
π/4の時(1、0)が対応する。idif(1)に対
応するビットを順にib1(1)、ib2(1)とし、
idif(2)に対応するビットを順に、ib1(2)
、ib2(2)とする。ib1(1)、ib1(2)、
ib2(1)、ib2(2)は、0あるいは1をとる。
【0052】 idif(1)−−>(ib1(1)、ib2(1))
idif(2)−−>(ib1(2)、ib2(2))
ステップS57で、ビット尤度を算出する。ビット尤度
pb1(1)は次の数7、数8により算出する。ib1
(1)=0の場合は数7により、ib1(1)=1の場
合は数8により算出する。pb2(1)も同様である。 ビット尤度は−1〜1で考えた。
【0053】
【数7】
【0054】pb1(1)=1−2pdif(1)  
  ib1(1)=0
【0055】
【数8】
【0056】pb1(1)=2pdif(1)−1  
  ib1(1)=1 ここで、idif(1)に対応するビット列(ib1(
1)、ib2(1))と、idif(2)に対応するビ
ット列(ib1(2)、ib2(2))は、idif(
1)とidif(2)の位相差の絶対値が常にπ/2な
ので、次の数9が成立する。
【0057】
【数9】
【0058】       ib1(1)=ib1(2)、    i
b2(1)≠ib2(2)      又は     
                         
                         
             ib1(1)≠ib1(2
)、    ib2(1)=ib2(2)      
  これは、位相差に対するビット列の割り当てがグレ
イ符号化により決定されているので、ある位相差に割り
当てられるビット列とπ/2ずれた位相のビット列とは
、どちらか一方のビットが必ず一致するということであ
る。
【0059】数9の性質を利用し、図1のステップS5
8では、次の数10により、ステップS57で算出した
ビット尤度の補正を行う。
【0060】
【数10】
【0061】   以上の処理により得られたpb1(1),pb2(
1)をビット尤度とし、ビット値が0、あるいは1であ
る可能性を示す。pb1(1)は−1から1の間の任意
の値を取り、pb1(1)が1に近いとき、1である可
能性が高く、pb1(1)が−1に近いとき、0である
可能性が高い。pb2(1)も同様である。軟判定デー
タ算出処理が終ると、ステップS59で、軟判定データ
を図4のビダビアルゴリズム実施部34へ出力する。
【0062】ビダビアルゴリズム実施部34では、ステ
ップS60において、パスメモリ33の内容を参照し、
入力された軟判定データを使用してトレリス図上の最適
パスを求め、再生信号cを出力する。
【0063】本実施例の軟判定ビタビ復号方法によるビ
ットエラー特性のシミュレーション結果を図6に示す。 横軸は1ビットあたりの平均信号エルネギーEbと雑音
電力密度Noの比Eb/No、縦軸はビットエラーレー
トである。図中の曲線は、△がたたみこみ符号化をしな
かった場合、□が従来のたたみこみ符号を硬判定ビタビ
復号した場合、○が本実施例の軟判定ビタビ復号した場
合である。
【0064】図6のシミュレーション条件について説明
する。1スロットあたり17ビットの原信号をクラス1
(89ビット)とクラス2(82ビット)に分け、クラ
ス1の信号のみ、たたみこみ符号化する。たたみこみ符
号化の符号化レート1/2、拘束長6、生成多項式11
0101、101111とする。たたみこみ符号化後、
クラス1の信号(178ビット)とクラス2の信号(8
2ビット)を13×10の配列により、インタリーブ変
換し、π/4シフトDQPSK方式で変調後、位相情報
に誤りをランダムにあたえる。受信側では、位相情報を
ビット情報(軟判定の場合はビット尤度)に変換後、デ
インタリーブ変換し、クラス1のみビタビ復号する。前
記処理を200スロット分、実行し、クラス1とクラス
2のそれぞれについて、ビットエラーレートを計算する
【0065】この図6から明らかなように、本実施例で
は、同じEb/Noで送信する場合、従来の硬判定ビタ
ビ復号と比較し、ビットエラーレートが小さくなる。逆
に言えば、同じビットエラーレートにしたいとき、送信
電力が少なくて済む。
【0066】なお、本発明は図示の実施例に限定されず
、種々の変形が可能である。その変形例としては、例え
ば次のようなものがある。
【0067】(1)図1のステップ52において、位相
尤度の計算式は、数3、数4に限らず、θ(k)の大き
さに対し単調減少し、かつ、θ(k)が0の場合は尤度
の最大値をとり、θ(k)が(2π/差動型PSK方式
で送信する固有の位相の数)の場合は尤度の最小値をと
る関数であれば良い。上記実施例では、尤度を0〜1で
考えたが、場合により、0〜100、あるいは−1〜1
としても良い。
【0068】(2)図1のステップS59において、ス
テップS58で求めたビット尤度をそのまま軟判定デー
タとしても良いが、ステップS58のビット尤度は実数
なので、適当な量子化を行って、この値を軟判定データ
としても良い。また、このビット尤度は、ビタビアルゴ
リズムのメトリック演算法として、積和演算を行う場合
は、そのまま使用でき、差分演算等の別の方法でメトリ
ックを計算する場合も、多少の変更で転用することが可
能である。
【0069】(3)図1の軟判定データ算出処理S50
は、ブロック(Block)符号の軟判定復号方法にも
使用できる。ブロック符号の軟判定復号の場合も、軟判
定ビタビ復号の場合と同じ理由で、ビット尤度による計
算の方がビットエラー訂正能力が向上する。また、ブロ
ック符号の復号とビタビ復号の併用も可能である。
【0070】(4)図1のビダビ復号は、種々のダイバ
ーシチ受信との併用も可能である。判定帰還型の等化と
の組み合わせも可能である。ブロック符号、インタリー
ブの他、ARQ(AUTOMATIC  REPEAT
  REQUEST)型の符号誤り制御(誤り検出時、
情報を再送する方式)との併用も可能である。
【0071】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、差動型PSK変調方式において、たたみこみ符号
を送信する場合、受信された搬送波の位相検出からビッ
ト列を求める過程で、そのビット列をとる尤度を算出し
、軟判定ビタビ復号するようにしたので、従来の硬判定
ビタビ復号と比較し、原信号のビットエラーレートを低
くでき、高精度な復号が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す軟判定ビタビ復号方法の
フローチャートである。
【図2】たたみこみ符号化の説明図である。
【図3】トレリス図形を示す図である。
【図4】本発明の実施例を示す軟判定ビタビ復号装置の
構成ブロック図である。
【図5】検出位相と選択される位相の関係図である。
【図6】図1のビットエラー特性図である。
【符号の説明】
30    軟判定ビタビ復号装置 31    軟判定データ算出部 32    デインタリーブ用メモリ 33    パスメモリ 34    ビタビアルゴリズム実施部S50  軟判
定データ算出処理 S51  位相選択 S52  位相尤度演算 S53  位相差演算 S54  位相差尤度演算 S55  位相差選択 S56  対応ビット読み出し S57  ビット尤度演算 S58  ビット尤度補正 S59  判定データ出力 S60  ビタビアルゴリズム実施

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  搬送波の時間的に連続して伝送される
    位相の差に対し、グレイ符号化に基づいて、ビット列を
    割り当てる差動型位相シフトキーイング方式により、た
    たみこみ符号を変調する場合、受信側で検出された搬送
    波の検出位相を、前記差動型位相シフトキーイング方式
    で送信する固有の位相と比較し、位相ずれの絶対値が小
    さい該固有の位相を2つ選択する位相選択処理と、前記
    位相ずれの大きさに対し単調減少し、かつ位相ずれの絶
    対値が0のときは尤度の最大値をとり、位相ずれの絶対
    値が(2π/前記差動型位相シフトキーイング方式で送
    信する固有の位相の数)のときは尤度の最小値をとる関
    数により、位相尤度をそれぞれ演算する位相尤度演算処
    理と、前記位相尤度演算処理結果に基づき、時間的に連
    続して選択されたそれぞれ2つの位相の組み合わせによ
    り、4通りの位相を算出する位相差演算処理と、前記各
    位相差の位相差尤度を、その位相差を計算するのに使用
    した位相の尤度の小さい方として算出する位相差尤度演
    算処理と、前記位相差尤度が最大の第1の位相差と、該
    第1の位相差と異なる位相差の中で位相差尤度が最大の
    第2の位相差とを選択する位相差選択処理と、前記第1
    の位相差に対応するビット列の複数のビットを読み出し
    、その各ビットの尤度を前記第1の位相差の尤度と等し
    いものとしてビット尤度を算出する対応ビット読み出し
    ・ビット尤度演算処理と、前記第1の位相差に対応する
    ビット列のビットの内、前記第2の位相差に対応するビ
    ット列のビットと等しいビットの尤度を最大値とするビ
    ット尤度の補正を行うビット尤度補正処理とを実行し、
    前記ビット尤度補正処理結果を、ビタビアルゴリズムに
    おけるメトリックの演算に使用することを特徴とする軟
    判定ビタビ復号方法。
JP40388890A 1990-12-19 1990-12-19 軟判定ビタビ復号方法 Expired - Fee Related JP2710696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40388890A JP2710696B2 (ja) 1990-12-19 1990-12-19 軟判定ビタビ復号方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40388890A JP2710696B2 (ja) 1990-12-19 1990-12-19 軟判定ビタビ復号方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04219028A true JPH04219028A (ja) 1992-08-10
JP2710696B2 JP2710696B2 (ja) 1998-02-10

Family

ID=18513614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40388890A Expired - Fee Related JP2710696B2 (ja) 1990-12-19 1990-12-19 軟判定ビタビ復号方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2710696B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003077426A1 (fr) * 2002-03-12 2003-09-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Methode de calcul de probabilite de bits et dispositif de demodulation
US7103107B2 (en) 2000-03-17 2006-09-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Demodulator, receiver, and communication system
JP2010538578A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 クゥアルコム・インコーポレイテッド D−pskのための光学二層コヒーレント復調器
JP2011176447A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Toshiba Corp 受信装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7103107B2 (en) 2000-03-17 2006-09-05 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Demodulator, receiver, and communication system
WO2003077426A1 (fr) * 2002-03-12 2003-09-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Methode de calcul de probabilite de bits et dispositif de demodulation
JP2010538578A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 クゥアルコム・インコーポレイテッド D−pskのための光学二層コヒーレント復調器
JP2011176447A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Toshiba Corp 受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2710696B2 (ja) 1998-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2176470C (en) Simultaneous demodulation and decoding of a digitally modulated radio signal
CN100355201C (zh) 缩减的软输出信息分组的选择
KR100491910B1 (ko) 비동일 에러 보호를 갖는 통신 신호를 검출하는 방법 및 장치
KR100554322B1 (ko) 복수의 코딩 버스트내에 배치된 crc 비트에 의해 종료 상태가결정되는 컨벌루셔널 디코딩
KR0129041B1 (ko) 수신기에서의 신호 가중 파라메터를 추정하는 방법 및 장치
EP1236282A1 (en) Reduced search symbol estimation algorithm
CN109951190B (zh) 一种自适应Polar码SCL译码方法及译码装置
JPH08307283A (ja) 最尤系列推定器及び最尤系列推定方法
US7457377B2 (en) Device for estimating a sequence of N bits corresponding to a received sequence of M digital data and associated methods
EP0660978B1 (en) A data decoder and method for use therein using a dynamically indexed channel state metric
US5850403A (en) Process of selectively protecting information bits against transmission errors
CA2404348A1 (en) Slotted mode decoder state metric initialization
WO2014023472A1 (en) Improved blind transport format detection depending on the conditions of reception of the signal
JP2710696B2 (ja) 軟判定ビタビ復号方法
JP3237864B2 (ja) 軟判定ビタビ復号方法
US8422600B2 (en) Apparatus and method for estimating phase error based on variable step size
CN112003626B (zh) 一种基于导航电文已知比特的ldpc译码方法、系统和介质
US20060251192A1 (en) Method and system for redundancy-based decoding in 8-PSK GSM systems
JP2002314436A (ja) 軟判定復号装置及び軟判定復号方法
JP3827588B2 (ja) 軟判定復号装置及び無線通信装置
JP3237866B2 (ja) 軟判定復号方法
KR102302560B1 (ko) 조인트 비터비 검출 및 복호 장치 및 그 방법
US7123668B2 (en) Simple detector and method for QPSK symbols
JP4188769B2 (ja) 送信方法および装置ならびに受信方法および装置およびこれらを利用した通信システム
Bertrand et al. Simplified trellis decoding of block codes by selective pruning

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19971014

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees