JP2965056B2 - 復号化装置 - Google Patents

復号化装置

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JP2965056B2
JP2965056B2 JP23866993A JP23866993A JP2965056B2 JP 2965056 B2 JP2965056 B2 JP 2965056B2 JP 23866993 A JP23866993 A JP 23866993A JP 23866993 A JP23866993 A JP 23866993A JP 2965056 B2 JP2965056 B2 JP 2965056B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2201/00Indexing scheme relating to details of transmission systems not covered by a single group of H04B3/00 - H04B13/00
    • H04B2201/69Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general
    • H04B2201/707Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general relating to direct sequence modulation
    • H04B2201/70703Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general relating to direct sequence modulation using multiple or variable rates
    • H04B2201/70705Rate detection

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば移動体無線通信
システムの1つであるCDMA方式を適用したセルラ電
話機などの受信部分に用いて好適な復号化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】いわゆるビタビアルゴリズムを用いる畳
み込み符号化された信号の復号方法が実施されている。
【0003】即ち、この復号方法においては、受信シン
ボルから1符号ブロック分の枝メトリックを計算する。
そして、この枝メトリック及び前復号ステップにおける
各状態の生き残りパスのパスメトリックをもとに新しい
生き残りパスを選択する。さらに、各状態の新しい生き
残りパスに対するパスメトリック及び対応する符号器入
力データ系列をパスメモリに記憶する。
【0004】一方、各状態の生き残りパスの中からその
時点で尤度の最も高いものを選び出す。そして、記憶さ
れた符号器入力データ系列の選ばれたパスに沿ってパス
メモリ長分遡った時点の符号器入力ビットを復号データ
として出力する。このような復号アルゴリズムを用いて
復号が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば移動
体無線通信に用いられるCDMA方式等を適用した通信
システムでは、送信側で送信データを畳み込み符号化し
て送信を行うようになされている。近年においては、こ
のような通信システムとして、フレーム単位にテールビ
ットを付けずに、連続的にデータが送信される、そのデ
ータレートが固定のシンクチャンネル(第1の送信チャ
ンネル)と、フレーム単位にテールビットを付けて、フ
レーム単位にバースト的にデータが送信される、そのデ
ータレートがフレーム単位で可変のトラフィックチャン
ネル(第2の送信チャンネル)とを有するものが提案さ
れている。
【0006】この通信システムにおいては、シンクチャ
ンネルの固定のデータレートは、あらかじめ決定してお
くようになされており、従って受信側で、そのデータレ
ートは判るようになされている。一方、トラフィックチ
ャンネルについては、可変のデータレートを知らせず
に、データを送信する方式が提案されており、この方式
によれば、受信側でトラフィックチャンネルの未知のフ
レームごとのデータレートを判別して、復号のデータレ
ートを決定する必要が生じる。
【0007】しかしながら、従来このような復号のデー
タレートを決定するに際して適当な方法が提案されてい
なかった。
【0008】また、トラフィックチャンネルのフレーム
ごとのデータレートを送信するようにした場合でも、そ
のデータレートが必ずしも正しいとは限らない。即ち、
例えば伝送中や復号中に誤りが生じ、これにより誤った
データレートでデータの復号がなされることが考えられ
る。従って、この場合においても、受信側でトラフィッ
クチャンネルのフレームごとのデータレートを判別する
ことが望まれていた。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、簡単な構成でトラフィックチャンネルの
未知のフレーム毎のデータレートを判別して、復号時の
データレートを決定することができるようにするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の復号化
装置は、ビタビアルゴリズムに基づいて、例えばシンク
チャンネルなどの固定データレートの第1のチャンネル
と、例えばトラフィックチャンネルなどの可変データレ
ートの第2のチャンネルを有する受信データの最尤復号
化を行い、復号化データ及びパスメトリック量データを
生成する最尤復号化手段としてのビタビ復号部1と、最
尤復号化手段で生成された復号化データを記憶する復号
化データ記憶手段としての復号データ記憶部9と、復号
化データ記憶手段から読み出された復号化データを再符
号化する符号化手段としての畳み込み符号器5と、符号
化手段で再符号化されたデータと受信データを比較し
て、シンボル誤り数を算出するシンボル誤り数算出手段
としてのシンボル誤り数計算部6と、シンボル誤り数算
出手段で算出されたシンボル誤り数、及び最尤復号化手
段で生成されたパスメトリック量データに基づいて第2
のチャンネルのデータレートを判定するデータレート判
定手段としてのデータレート判定部10(比較部24お
よび判定部25)または32(比較判定部41)を備え
ることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の復号化装置は、トラフィ
ックチャンネルが、誤り検出符号を含み、ビタビ復号部
1が出力する誤り検出符号に基づいて、誤り検出を行う
誤り検出手段としてのCRC誤り検出部3をさらに備
え、データレート判定部10(比較部24および判定部
25)または32(比較判定部41)が、シンボル誤り
数、パスメトリック量データ、及び復号化データに加
え、CRC誤り検出部3の誤り検出結果に基づいて、ト
ラフィックチャンネルのデータレートを判定することを
特徴とする。
【0012】請求項3に記載の復号化装置は、ビタビ復
号部1の出力に基づいて、パスメトリック量データの閾
値を、トラフィックチャンネルがとり得るデータレート
ごとに設定する閾値設定手段としての閾値設定部23ま
たは42をさらに備え、比較部24および判定部25、
または比較判定部41が、閾値と、パスメトリック量デ
ータとを比較し、その比較結果に基づいて、トラフィッ
クチャンネルのデータレートを判定することを特徴とす
る。
【0013】請求項4に記載の復号化装置は、閾値設定
部23または42が、シンクチャンネルに対応するビタ
ビ復号部1の出力に基づいて、閾値を設定することを特
徴とする。
【0014】請求項5に記載の復号化装置は、閾値設定
部23または42が、トラフィックチャンネルに対応す
るビタビ復号部1の出力に基づいて、閾値を設定する
とを特徴とする。
【0015】請求項6に記載の復号化装置は、閾値設定
部23が、閾値を、その信頼度ごとに設定し、比較部2
4および判定部25が、パスメトリック量データを、信
頼度が高い閾値であって、データレートが高い方から低
い方へのものと順次比較し、次に信頼度が1つ低い閾値
であって、データレートが高い方から低い方へのものと
順次比較することを特徴とする。
【0016】請求項7に記載の復号化装置は、閾値設定
部23が、閾値を、その信頼度ごとに設定し、比較部2
4および判定部25が、トラフィックチャンネルのデー
タレートを判定したときに推定される回線断規格が、閾
値設定部23が閾値を設定したときに推定される回線断
規格より悪い場合、トラフィックチャンネルのデータレ
ートを判定するのに適用した閾値の信頼度を下げて出力
することを特徴とする
【0017】請求項8に記載の復号化装置は、比較判定
部41が、CRC誤り検出部3の誤り検出結果に基づい
て、パスメトリック量データとの比較を行う、トラフィ
ックチャンネルがとり得るデータレートごとに設定され
た閾値の順番を決定することを特徴とする。
【0018】請求項9に記載の復号化装置は、比較判定
部41が、トラフィックチャンネルがとる可能性の高い
データレートに対応する閾値から順番に、パスメトリッ
ク量データと比較することを特徴とする。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【作用】請求項1に記載の復号化装置においては、ビタ
ビ復号部1が、ビタビアルゴリズムに基づいて、受信デ
ータの最尤復号を行い、復号化データ及びパスメトリッ
ク量データを生成する。畳み込み符号器5は、生成され
た復号化データを再符号化する。シンボル誤り数計算部
6は、その再符号化されたデータと受信データを比較
し、シンボル誤り数を算出する。そして、シンボル誤り
数計算部6で算出されたシンボル誤り数と最尤復号化手
段で生成されたパスメトリック量データに基づいて、ト
ラフィックチャンネルのデータレートを判定する。従っ
て、データレートの判定を容易で、かつ、精度良く行う
ことができる。
【0030】請求項2に記載の復号化装置においては、
トラフィックチャンネルが、誤り検出符号を含み、ビタ
ビ復号部1が出力する誤り検出符号に基づいて、誤り検
出を行う。そして、シンボル誤り数、パスメトリック量
データ、及び復号化データに加え、この誤り検出結果に
基づいて、トラフィックチャンネルのデータレートを判
定する。従って、データレートの判定を、さらに精度良
く行うことができる。
【0031】請求項3に記載の復号化装置においては、
ビタビ復号部1の出力に基づいて、パスメトリック量デ
ータの閾値を、トラフィックチャンネルがとり得るデー
タレートごとに設定し、この閾値と、パスメトリック量
データとを比較する。そして、この比較結果に基づい
て、トラフィックチャンネルのデータレートを判定す
る。従って、データレートの判定を、精度良く行うこと
ができる。
【0032】請求項4に記載の復号化装置においては、
閾値設定部23または42が、シンクチャンネルに対応
するビタビ復号部1の出力に基づいて、閾値を設定す
る。従って、閾値を設定してから、データレートの判定
を行うまでに時間的余裕があるので、装置に高負荷をか
けることを防止することができる。
【0033】請求項5に記載の復号化装置においては、
閾値設定部23または42が、トラフィックチャンネル
に対応するビタビ復号部1の出力に基づいて、閾値を設
定する。従って、閾値が、データレートの判定を行う直
前に設定されるので、精度の良いデータレートの判定を
行うことができる。
【0034】請求項6に記載の復号化装置においては、
閾値がその信頼度ごとに設定される。そして、パスメト
リック量データが、信頼度が高い閾値であって、データ
レートが高い方から低い方へのものと順次比較され、次
に信頼度が1つ低い閾値であって、データレートが高い
方から低い方へのものと順次比較される。従って、パス
メトリック量データの信頼度が高く、データレートの高
いものの閾値に対応する場合には、データレートを即座
に判定することができる。
【0035】請求項7に記載の復号化装置においては、
閾値設定部23によって閾値が信頼度ごとに設定され
る。そして、トラフィックチャンネルのデータレートを
判定したときに推定される回線断規格が、閾値設定部2
3が閾値を設定したときに推定される回線断規格より悪
い場合、トラフィックチャンネルのデータレートを判定
するのに適用した閾値の信頼度が下げて出力される。従
って、データレートの判定結果の信頼性がわかり、その
信頼性が低い場合には、その判定結果を用いないように
することができ、これにより、例えば装置の誤動作など
を防止することができるようになる。
【0036】請求項8に記載の復号化装置においては、
CRC誤り検出部3の誤り検出結果に基づいて、パスメ
トリック量データとの比較を行う、トラフィックチャン
ネルがとり得るデータレートごとに設定された閾値の順
番が決定される。従って、データレートの判定を、迅速
に且つより精度良く行うことができる。
【0037】請求項9に記載の復号化装置においては、
トラフィックチャンネルがとる可能性の高いデータレー
トに対応する閾値から順番に、パスメトリック量データ
と比較がなされる。従って、データレートの判定を、さ
らに迅速に行うことができる。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0049】[第1実施例] 図1は、本発明の復号化装置を適用した、例えばセルラ
電話機などの移動体無線機の第1実施例の構成を示すブ
ロック図である。この移動体無線機では、例えばCDM
A方式で通信が行われるようになされている。
【0050】なお、本実施例においては、使用される畳
み込み符号は、例えば符号化率1/2、拘束長9の符号
で、以下の生成多項式より構成されるものとする。 G1(x)=x8+x7+x5+x3+x2+x+1 G2(x)=x8+x4+x3+x2+1
【0051】さらに、後述するビタビ復号部1のパスメ
モリ長は、例えばシンクチャンネルに対しては48、ト
ラフィックチャンネルに対しては64であるとする。
【0052】また、この移動体無線機で受信される各チ
ャンネルの仕様を図2に示す。図2(A)は、シンクチ
ャンネルの構成を示しており、このシンクチャンネル
は、例えば1フレームのフレーム周期20msで、96
00bpsの既知の固定レートで連続的に送信されるよ
うになされている。また、図2(B)は、トラフィック
チャンネルの構成を示しており、このトラフィックチャ
ンネルは、例えば1フレームのフレーム周期20ms
で、9600bps,4800bps,2400bp
s、および1200bpsの4種類のデータレートのう
ち1つのデータレートをフレーム単位に選択して連続的
に送信されるようになされている。図2(B)では、4
800bps,9600bps,2400bps,12
00bpsの順に送信されたことを示している。
【0053】さらに、図2(C)は、シンクチャンネル
のフレーム構成を示しており、1フレームは192ビッ
トのデータ(例えば、送信側と、図1の移動体無線機と
で同期をとるための時間情報など)で構成されるように
なされている。また、図2(D)は、トラフィックチャ
ンネルの9600bps,4800bps,2400b
ps,1200bpsそれぞれのフレーム構成を示して
おり、9600bpsは、172ビットの本来の情報と
してのデータ(例えば、音声データなど)、12ビット
の誤り検出のためのデータ(例えば、CRC符号な
ど)、および8ビットのオール0のテールビットで、4
800bpsは、80ビットのデータ、8ビットのCR
C符号、および8ビットのオール0のテールビットで、
2400bpsは、40ビットのデータ、および8ビッ
トのオール0のテールビットで、1200bpsは、1
6ビットのデータ、および8ビットのオール0のテール
ビットでそれぞれ構成されるようになされている。
【0054】図1に示す移動体無線機では、シンクチャ
ンネル、トラフィックチャンネルの順で、2つのチャン
ネルを切り換えて受信を行い、畳み込み符号化されたデ
ータをビタビアルゴリズムにより最尤復号を行い、トラ
フィックチャンネルのデータレート判定を行うようにな
されている。
【0055】即ち、ビタビ復号部1は、図示せぬ受信回
路で受信されて復調された入力シンボル(モジュレーシ
ョンシンボル)を、シンクチャンネルの既知の固定のデ
ータレート、トラフィックチャンネルの4種類のデータ
レートのそれぞれでフレーム単位で、例えばビタビアル
ゴリズムに基づいて最尤復号する。また、ビタビ復号部
1は、最尤復号の際に、最尤パスのパスメトリック量を
出力する。
【0056】硬判定シンボル記憶部2は、入力シンボル
の硬判定を行い、その結果を記憶する。CRC誤り検出
部3は、ビタビ復号部1で復号された復号データに、例
えばCRC符号などの誤り検出符号が付加されている場
合に、このCRC符号に基づいて誤り検出の計算を行
い、その誤り検出計算結果を出力する。CRC記憶部4
は、CRC誤り検出部3より出力されたCRC誤り検出
計算結果(CRC演算結果)を記憶する。畳み込み符号
器5は、ビタビ復号部1で復号された復号データを送信
側と同じ符号化率1/2、拘束長9で符号化し、その結
果(シンボル)を出力する。
【0057】シンボル誤り数計算部6は、硬判定シンボ
ル記憶部2で判定された硬判定シンボルと畳み込み符号
器5で符号化されたエンコードシンボルとのシンボル単
位の比較を行う。そして、シンクチャンネルに対して
は、既知の固定のデータレート(例えば9600bp
s,4800bps、および2400bpsのうちのい
ずれか1つであって、あらかじめ判っているもの(本実
施例においては、上述したように9600bps))に
ついてのみ、トラフィックチャンネルに対しては、4種
類のデータレート(9600bps,4800bps,
2400bps,1200bps)それぞれについて、
比較したシンボルに誤りがある場合(硬判定シンボルと
エンコードシンボルとが一致しない場合)、その内蔵す
るカウンタのカウント値を1だけインクリメントし、誤
りがない場合(硬判定シンボルとエンコードシンボルと
が一致する場合)、カウント値を変化させないといった
処理をフレーム単位に行い、その結果を出力する。
【0058】シンボル誤り数記憶部7は、シンボル誤り
数計算部6で計算されたシンボル誤り数を記憶する。パ
スメトリック量記憶部8は、シンクチャンネルの既知の
固定のデータレート、トラフィックチャンネルの4種類
のデータレートそれぞれについて、ビタビ復号部1で求
められたフレームごとの入力最終シンボル復号時のパス
メトリック量を記憶する。復号データ記憶部9は、ビタ
ビ復号部1より出力される、シンクチャンネルを既知の
固定のデータレートで復号した復号データと、トラフィ
ックチャンネルを4種類のデータレートのそれぞれで復
号した復号データを、フレーム単位で記憶する。
【0059】データレート判定部10は、トラフィック
チャンネルの送信可能な全てのデータレートのうち送信
された可能性の最も高いデータレートをフレーム単位に
判定する。チャンネルセレクタ11は、ビタビ復号部1
およびデータレート判定部10に対し、シンクチャンネ
ルまたはトラフィックチャンネルそれぞれに対応する処
理を行わせるための制御信号を出力する。
【0060】次に、図3は、図1のデータレート判定部
10の詳細な構成を示している。この図において、正規
化計算部21は、図1のシンボル誤り数記憶部7に記憶
された、9600bps,4800bps,2400b
ps,1200bpsそれぞれのシンボル誤り数の正規
化を行い、その結果(以下、正規化シンボル誤り数とい
う)を出力する。平均値計算部22は、図1のパスメト
リック量記憶部8に記憶された9600bps,480
0bps,2400bps,1200bpsそれぞれの
1フレーム分のパスメトリック量から、それぞれの有効
なパスメトリック量の平均値を計算し、その結果(以
下、パスメトリック量平均値という)を出力する。
【0061】閾値設定部23は、後述するようにして、
実験用のデータでなるトラフィックチャンネルを用いた
実験結果から得られた、4種類のデータレート(960
0bps,4800bps,2400bps,1200
bps)を判定するための、Eb/N0(ビット単位の
エネルギ/ノイズ)(回線断規格)に対応して分類され
た閾値のテーブル(以下、閾値テーブルという)を記憶
している。そして、Eb/N0推定部26より出力され
るEb/N0に対応して、記憶している閾値テーブルの
うちのいずれかを、閾値記憶部27に出力して記憶させ
る(閾値設定記憶部27に設定する)。閾値記憶部27
は、閾値設定部23より出力される閾値テーブルを記憶
する。
【0062】比較部24は、図1のCRC記憶部4に記
憶されたCRC演算結果、正規化計算部21より出力さ
れた正規化シンボル誤り数、平均値計算部22より出力
されたパスメトリック量平均値それぞれと、閾値記憶部
27に記憶された閾値テーブルの各閾値とを比較し、そ
の比較結果を、判定部25に出力する。判定部25は、
比較部24から出力される比較結果からデータレートを
判定し、その判定結果と、判定結果の信頼性の度合いを
表す信頼度(本実施例では、値が小さいほど、信頼性が
高いものとする)を出力する。
【0063】Eb/N0推定部26は、正規化計算部2
1からの正規化シンボル誤り数、および平均値計算部2
2からのパスメトリック量平均値から、後述する実験結
果に基づいてEb/N0を推定する。
【0064】ここで、図4乃至図7は、トラフィックチ
ャンネルのデータレートを9600bps,4800b
ps,2400bps,1200bps固定と仮定して
復号を行った場合それぞれにおいて、9600bps,
4800bps,2400bps、および1200bp
sの実験用のデータから得たパスメトリック量平均値対
正規化シンボル誤り数平均値を示す図である。
【0065】これらの図を作成するにあたっては、実験
用のデータとして、10000フレーム、WGN(ホワ
イトガウシアンノイズ)チャンネルを用い、Eb/N0
=+1,+2,+3,+4(dB)それぞれの場合につ
いてパスメトリック量平均値および正規化シンボル誤り
数平均値を求めた。
【0066】図から、正しいデータレートの場合(実験
用のデータのデータレートと、仮定したデータレートと
が等しい場合)、雑音がないときには、パスメトリック
量平均値および正規化シンボル誤り数平均値ともに0と
なり、Eb/N0が悪くなるにつれて値が大きくなるこ
とが判る。
【0067】また、誤ったデータレートの場合(実験用
のデータのデータレートと、仮定したデータレートとが
等しくない場合)、Eb/N0の値に関わらず、パスメ
トリック量平均値および正規化シンボル誤り数平均値と
もほぼ一定の値を示すことが判る。
【0068】上述した閾値設定部23には、図4乃至図
7に示した実験結果に基づいて、トラフィックチャンネ
ルのデータレートが、9600bps,4800bp
s,2400bps,1200bpsとみなすことがで
きるパスメトリック量平均値および正規化シンボル誤り
数のそれぞれ閾値が記述された閾値テーブルが記憶され
ている。なお、この閾値設定部23に記憶されている閾
値テーブルは、後述する表1および表2に示すように、
CRC誤り検出部3によるCRC演算結果を考慮したも
のとなされている。
【0069】また、Eb/N0推定部26には、図4乃
至7に示した実験結果(図中、点線で示す部分)が記憶
されている。
【0070】なお、トラフィックチャンネルの4種類の
データレートそれぞれについて、平均値計算部22が、
1フレーム当たりのパスメトリック量平均値を計算する
のに必要な復号データ(復号データのビット位置)は、
図8において、斜線を付して示す部分である。
【0071】次に、シンクチャンネルの固定のデータレ
ート(例えば、9600bps)を受信し、その後、シ
ンクチャンネルからトラフィックチャンネルに移行し、
トラフィックチャンネルを受信して、そのデータレート
を判定する場合の動作について説明する。
【0072】シンクチャンネルの復号を行う場合におい
ては、まず上述したように、受信回路でシンクチャンネ
ルが受信される。そして、その復調に成功すると、受信
回路は、シンクチャンネルを受信していること、および
データレートを知らせるチャンネル制御信号をチャンネ
ルセレクタ11に出力する。すると、チャンネルセレク
タ11は、固定のデータレートのシンクチャンネルが入
力されていることを、ビタビ復号部1およびデータレー
ト判定部10に対して指示する。
【0073】ビタビ復号部1は、フレームごとに入力す
るシンクチャンネルのモジュレーションシンボルを連続
的に、固定のデータレート(上述したように、9600
bps)で復号し、復号データを畳み込み符号器5、復
号データ記憶部9に出力するとともに、1ビット復号ご
とに最尤パスのパスメトリック量をパスメトリック量記
憶部8に出力して記憶させる。
【0074】硬判定シンボル記憶部2は、ビタビ復号部
1と同じタイミングで入力するモジュレーションシンボ
ルから受信シンボルの硬判定を行い、その結果を記憶す
る。畳み込み符号器5は、ビタビ復号部1から入力する
復号データを再符号化し、エンコードシンボルをシンボ
ル誤り数計算部6に出力する。
【0075】シンボル誤り数計算部6では、硬判定シン
ボル記憶部2が記憶している硬判定シンボルが、畳み込
み符号器5から、その硬判定シンボルに対応するエンコ
ードシンボルが出力されるタイミングで読み出され、硬
判定シンボルとエンコードシンボルの排他的論理和が算
出される。そして、結果が1ならば、その内蔵するカウ
ンタのカウント値を1だけインクリメントし、また0な
らば、カウント値をそのままにするといった動作を1フ
レーム分行い、その結果をシンボル誤り数記憶部7に出
力して記憶させる。その後、シンボル誤り数計算部6
は、カウンタのカウント値をリセットし、上述の動作を
繰り返す。
【0076】シンボル誤り数記憶部7が記憶したシンボ
ル誤り数と、パスメトリック量記憶部8が記憶したパス
メトリック量は、データレート判定部10に入力され
る。
【0077】データレート判定部10(図3)では、正
規化計算部21でシンボル誤り数から正規化シンボル誤
り数が計算されるとともに、平均値計算部22でパスメ
トリック量から1フレーム分のパスメトリック量平均値
が計算され、Eb/N0推定部26に出力される。
【0078】同時に、判定部25では、チャンネルセレ
クタ11から入力された(知らされた)データレート
(この場合、9600bps)で復号データを出力する
ように、復号データ記憶部9(図1)に対しデータレー
ト制御信号を出力する。これにより、復号データ記憶部
9は、ビタビ復号部1から出力されたシンクチャンネル
の復号データを一時記憶した後、データレート判定部1
0からのデータレート制御信号にしたがったデータレー
ト(9600bps)でフレーム単位に出力する。
【0079】また、Eb/N0推定部26では、正規化
シンボル誤り数とパスメトリック平均値から、シンクチ
ャンネルの固定のデータレート(上述したように960
0bps)に対応する実験結果(本実施例においては、
図4に示した9600bpsにおけるパスメトリック量
平均値対正規化シンボル誤り数平均値)に基づいて、E
b/N0が推定され、閾値設定部23に出力される。
【0080】閾値設定部23では、Eb/N0推定部2
6より出力されたEb/N0に対応した閾値テーブルを
閾値記憶部27に出力し、記憶させる。
【0081】以上の動作がシンクチャンネル受信中に行
われる。
【0082】ここで、シンクチャンネルのデータレート
を、上述したように9600bpsとし、正規化計算部
21または平均値計算部22から、例えばシンクチャン
ネルからトラフィックチャンネルに移行する直前に出力
された正規化シンボル誤り数またはパスメトリック量平
均値が、それぞれ2または1500であったと仮定した
場合、図4から、Eb/N0推定部26より出力される
推定Eb/N0は+2dBとなる。この場合、閾値設定
部23では、例えば表1および表2に示すような閾値テ
ーブルが閾値記憶部27に出力されて記憶される。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】その後、シンクチャンネルからトラフィッ
クチャンネルに移行され、トラフィックチャンネルの復
調に成功すると、トラフィックチャンネルを受信してい
ることを知らせるチャンネル制御信号が、受信回路から
チャンネルセレクタ11に入力される。チャンネルセレ
クタ11は、トラフィックチャンネルの処理を行うこと
を、ビタビ復号部1およびデータレート判定部10に知
らせる。
【0086】すると、ビタビ復号部1は、フレーム毎に
入力するモジュレーションシンボルを内蔵する入力バッ
ファに記憶し、そのデータレートを、例えば9600b
ps,4800bps,2400bps,1200bp
sの順番で仮定して復号する。そして、その結果得られ
る復号データをCRC誤り検出部3、畳み込み符号器
5、および復号データ記憶部9に出力するとともに、1
ビット復号毎に最尤パスのパスメトリック量をパスメト
リック量記憶部8に復号したデータレートの順に出力し
て記憶させる。
【0087】硬判定シンボル記憶部2は、ビタビ復号部
1と同じタイミングで入力するモジュレーションシンボ
ルから受信シンボルの硬判定を、例えば9600bp
s,4800bps,2400bps,1200bps
の順に行い、その結果を記憶する。畳み込み符号器5
は、ビタビ復号部1から、9600bps,4800b
ps,2400bps,1200bpsの順にデータレ
ートが仮定されて復号、出力された復号データを、デー
タレートごとに内部状態をリセットしながら再符号化
し、エンコードシンボルをシンボル誤り数計算部6に出
力する。
【0088】シンボル誤り数計算部6には、硬判定シン
ボル記憶部2が記憶している受信シンボルと、その受信
シンボルに対応する、畳み込み符号器5からのエンコー
ドシンボルが同一タイミングで入力され、そこで960
0bps,4800bps,2400bps,1200
bpsの順で受信シンボルとエンコードシンボルとの排
他的論理和がとられる。そして、シンボル誤り数計算部
6は、その結果が1ならば、内蔵するカウンタのカウン
ト値を1だけインクリメントし、0ならばカウント値を
そのままにするといった処理を、9600bps,48
00bps,2400bps,1200bpsの順にそ
れぞれ1フレーム分、データレートが変わる度にカウン
タをリセットしながら行い、その結果をシンボル誤り数
記憶部7にデータレートごとに出力し、その後、カウン
タをリセットする。
【0089】CRC誤り検出部3は、ビタビ復号部1か
ら出力された、CRC符号が付加されているデータレー
トの復号データ、即ち9600bps,4800bps
の復号データについてCRCの計算を行い、それぞれの
データレートについて、誤りを検出しなかった場合には
計算結果を0とし、誤りを検出した場合には計算結果を
1として、CRC記憶部4に出力する。CRC記憶部4
では、CRC誤り検出部3からの計算結果(CRC演算
結果)が一時記憶される。
【0090】データレート判定部10(図3)には、C
RC記憶部4に記憶されている9600bps,480
0bpsのそれぞれCRC演算結果、シンボル誤り数記
憶部7に記憶されている9600bps,4800bp
s,2400bps,1200bpsそれぞれのシンボ
ル誤り数、パスメトリック量記憶部8に記憶されている
9600bps,4800bps,2400bps,1
200bpsそれぞれのパスメトリック量が入力され
る。
【0091】CRC演算結果は、そのまま比較部24に
入力される。そして、シンボル誤り数は、正規化計算部
21で正規化されて正規化シンボル誤り数とされ、また
パスメトリック量は、平均化計算部22で平均化されて
パスメトリック量平均値とされた後、比較部24および
Eb/N0推定部26に出力される。
【0092】比較部24は、図9のフローチャートに示
すように、9600bps,4800bpsそれぞれの
CRC演算結果、9600bps,4800bps,2
400bps,1200bpsそれぞれの正規化シンボ
ル誤り数、パスメトリック量平均値と、表1および表2
に示した閾値を、表1に示した信頼度1の判定データレ
ート9600bpsの閾値から、表2に示した信頼度2
の判定データレート1200bpsの閾値の順で比較
し、比較結果がすべて真となった信頼度と判定データレ
ートを判定部25およびEb/N0推定部26に出力す
る。
【0093】即ち、例えば比較部24は、9600bp
s,4800bpsそれぞれのCRC演算結果が0,1
である場合、9600bps,4800bps,240
0bps,1200bpsの正規化シンボル誤り数が、
それぞれ70以下、80乃至110の範囲、80乃至1
10の範囲、80乃至110の範囲の値であって、96
00bpsのものが最小の値であるとともに、9600
bps,4800bps,2400bps,1200b
psのパスメトリック量平均値が、それぞれ1800以
下、3200乃至3800の範囲、3000乃至330
0の範囲、1800乃至2200の範囲の値であって、
9600bpsのものが最小の値であるとき(表1の最
上段の条件がすべて真となるとき)、データレートを9
600bpsと判定するとともに、値が1の信頼度を出
力する。
【0094】また、例えば比較部24は、9600bp
s,4800bpsそれぞれのCRC演算結果が1,1
である場合、9600bps,4800bps,240
0bps,1200bpsの正規化シンボル誤り数が、
それぞれ80乃至120の範囲、70乃至110の範
囲、70乃至110の範囲、80以下の値であるととも
に、9600bps,4800bps,2400bp
s,1200bpsのパスメトリック量平均値が、それ
ぞれ1800乃至2500の範囲、2300乃至350
0の範囲、1800乃至3000の範囲、1800以下
の値であって、1200bpsのものが最小の値である
とき(表2の最下段の条件がすべて真となるとき)、デ
ータレートを1200bpsと判定するとともに、値が
2の信頼度を出力する。
【0095】なお、比較部24は、比較結果がすべて真
となるものがなかった場合には、データレート判定がで
きなかったことを示すデータレート判定不能信号を出力
するようになされている。
【0096】一方、Eb/N0推定部26は、比較部2
4から出力された判定データレートが9600bps,
4800bps,2400bps,1200bpsの場
合には、自身が記憶している図4乃至図7それぞれに示
した点線の部分を参照し、正規化シンボル誤り数とパス
メトリック平均値からEb/N0を推定し、判定部25
に出力する。
【0097】判定部25は、比較部24から出力された
信頼度、およびEb/N0推定部26から出力されたE
b/N0から最終的な信頼度を決定し(判定し)、比較
部24からの判定データレートとともに復号データ記憶
部9に出力する。
【0098】なお、判定部25では、Eb/N0推定部
26で推定されたEb/N0の値が、例えば+2dBよ
り悪い場合、比較部24からの信頼度が1のときには2
に、2のときには3とされて出力され、またEb/N0
の値が+2dBより良い場合、信頼度は比較部24から
のものがそのまま出力される。
【0099】判定部25より出力されたデータレート
(判定データレート)とその信頼度は、復号データ記憶
部9(図1)に供給される。復号データ記憶部9では、
ビタビ復号部1より出力された、9600bps,48
00bps,2400bps、および1200bpsの
データレートを仮定して復号された1フレーム分の復号
データのうち、データレート判定部10(判定部25)
から供給された判定データレートと同一のデータレート
を仮定して復号がなされた復号データが、正確な1フレ
ーム分の復号データとして出力される。さらに、復号デ
ータ記憶部9は、データレート判定部10より供給され
たデータレートの信頼度を出力する。
【0100】なお、復号データ記憶部9は、データレー
ト判定部10からデータレート判定不能信号が出力され
た場合には、復号データを出力せずに、判定不能を示す
信号を出力する。
【0101】ここで、データレート判定結果の信頼度
は、判定不能の場合が増えても、データレートの誤判定
を少なくしたいという場合に使用できる。即ち、例えば
信頼度が3の場合においては、復号データ記憶部9に復
号データを出力させずに、判定不能を示す信号を出力さ
せるようにすることにより、データレートの誤判定を低
減することができる。
【0102】こうして上述の装置によれば、簡単な構成
でトラフィックチャンネルの未知のフレームごとのデー
タレートを判別して、復号のデータレートを正確且つ良
好に決定することができる。
【0103】即ち、図1に示す移動体無線機は、CDM
A方式のシステムのトラフィックチャンネルのように、
同一チャンネルでフレームごとに、同一の畳み込み符号
で畳み込み符号化されたデータレートの違うシンボルの
復号とデータレートの判定を行い、復号データをフレー
ム単位に出力する可変データレートの復号を行い、 (1)CRC演算結果 (2)シンボル誤り数 (3)パスメトリック量 の3つをデータレート判定、信頼度を決定するパラメー
タとする。
【0104】そして、送信された可能性のある全てのデ
ータレートについてフレームごとに復号と(1)乃至
(3)を計算する処理を行い、全ての復号データを記憶
し、(1)乃至(3)の計算結果から、(2)について
は正規化、(3)については平均化を行って、予め設定
されたデータレートおよび信頼度に対応する閾値と比較
する。
【0105】この場合、信頼度が高く、速いデータレー
トに対する閾値から遅いデータレートに対する閾値への
順番で比較を行い、次に信頼度を1つ下げて速いデータ
レートに対する閾値から遅いデータレートに対する閾値
への順番で比較を行う。そして、当てはまる閾値があっ
た場合、その閾値に相当するデータレートと信頼度を引
き数として比較を終了し、信頼度については、判定され
たデータレートのシンボル誤り数とパスメトリック量か
ら推定されるEb/N0が、閾値設定時のEb/N0よ
り悪いとき、信頼度を1ランク下げてデータレート判定
を終了して、決定された信頼度と判定されたデータレー
トの復号データを出力することをフレームごとに行う。
【0106】以上のように、データレートの判定と信頼
度は、送信された可能性のある全てのデータレートにつ
いてのCRC、シンボル誤り数、パスメトリック量から
求めるようになされているので、誤判定確率を低減させ
ることができる。また、閾値の設定は、トラフィックチ
ャンネル移行直前のシンクチャンネルのシンボル誤り数
およびパスメトリック量から推定されたEb/N0をも
とに行うので、WGNチャンネル等の安定したチャンネ
ルでは、チャンネルの状況にあわせて行うことができ
る。
【0107】さらに、最終的な信頼度の決定は、判定さ
れたデータレートのシンボル誤り数とパスメトリック量
から推定されたEb/N0によって決定される。そし
て、設定された閾値のEb/N0より、判定されたデー
タレートのシンボル誤り数とパスメトリック量から推定
されるEb/N0が悪い場合には、信頼度を低くするよ
うになされているので、これらを考慮に入れることによ
り、信頼度の確からしさを増すことができるようにな
る。
【0108】また、信頼度が高く、速いデータレートに
対する閾値から遅いデータレートに対する閾値への順番
で比較を行い、次に信頼度を1つ下げて同様に比較を行
い、当てはまる閾値があった場合には、その閾値に相当
するデータレートと信頼度を引き数として比較を終了す
ることによって、いまのEb/N0が、閾値が設定され
たときのEb/N0以上の値の場合、常に全ての場合に
ついて比較を行わなくても済むようになり、装置に対す
る負荷を軽減することができる。
【0109】さらに、パスメトリック量平均値の計算に
あたっては、図8に示したように、フレーム単位でバー
スト的に復号される復号データの有効な最尤パスのパス
メトリック量のみの平均を求めるようにしたので、より
確からしい値になり、データレートの誤判定率を低減す
ることができる。
【0110】また、上述の装置において、シンクチャン
ネル、トラフィックチャンネルの仕様は、表3に示すよ
うになされている。
【0111】
【表3】
【0112】この表3において、モジュレーションシン
ボルは、データレートが9600bpsの場合、畳み込
み符号化された受信シンボルそのものを使用し、480
0bpsの場合、畳み込み符号化されたシンボルの値を
2回繰り返して使用し、2400bpsの場合、畳み込
み符号化されたシンボルの値を4回繰り返して使用し、
1200bpsの場合、畳み込み符号化されたシンボル
の値を8回繰り返して使用するようになされているの
で、ビタビ復号部1の内蔵する入力バッファは、1フレ
ーム分のデータの復号を行うにあたっては、データレー
トによらず、384のモジュレーションシンボル(1フ
レーム分)を記憶するようにすれば良い。
【0113】また、パンクチャシンボルは、トラフィッ
クチャンネルのみに、24モジュレーションシンボルご
とに、その中の連続した2モジュレーションシンボルに
発生するようになされている。そして、受信モジュレー
ションシンボルにおいて、パンクチャシンボルの判定
は、ビタビ復号部1の前段の図示せぬ回路で行われ、パ
ンクチャシンボルと判定されたモジュレーションシンボ
ルは、6ビット軟判定されずに0とされるようになされ
ている。従って、パンクチャシンボルの抜き取りは、受
信シンボルの値が0のとき行うようにすれば良い。
【0114】さらに、正規化計算部21(図3)におけ
る正規化シンボル誤り数の計算は、以下ように行われる
ようになされている(但し、シンクチャンネルは、例え
ば9600bps,4800bps,2400bpsの
いずれかについてのみ)。
【0115】 9600bpsの正規化シンボル誤り数= (シンボル誤り数計算部6で計算された 9600bpsのシンボル誤り数)×1 4800bpsの正規化シンボル誤り数= (シンボル誤り数計算部6で計算された 4800bpsのシンボル誤り数)×2 2400bpsの正規化シンボル誤り数= (シンボル誤り数計算部6で計算された 2400bpsのシンボル誤り数)×4 1200bpsの正規化シンボル誤り数= (シンボル誤り数計算部6で計算された 1200bpsのシンボル誤り数)×8 ・・・(1)
【0116】また、平均値計算部22(図3)における
パスメトリック量平均値の計算は、図8に斜線を付して
示す部分を用いて、以下のように行われるようになされ
ている(但し、ビタビ復号部1が内蔵するパスメモリ長
を64とした場合)。
【0117】 ・9600bpsの場合(1フレーム中のデータビット数>パスメモリ長) パスメトリック量平均値= (フレームの最初の復号データ128(=192−64)ビットに対応する 最尤パスのパスメトリック量の総和)/128 ・4800bpsの場合(1フレーム中のデータビット数>パスメモリ長) パスメトリック量平均値= (フレームの最初の復号データ32(=96−64)ビットに対応する 最尤パスのパスメトリック量の総和)/32 ・2400bpsの場合(1フレーム中のデータビット数<パスメモリ長) パスメトリック量平均値= (フレームの最初の復号データ1ビットに対応する 最尤パスのパスメトリック量) ・1200bpsの場合(1フレーム中のデータビット数<パスメモリ長) パスメトリック量平均値= (フレーム最初の復号データ1ビットに対応する 最尤パスのパスメトリック量) ・・・(2)
【0118】[第2実施例] ところで、以上の第1実施例においては、式(1)に示
した正規化計算部21(図3)における正規化シンボル
誤り数の計算式が、パンクチャシンボルを考慮したもの
にはなされておらず、従って正規化シンボル誤り数に誤
差が生じ、これによりデータレートの判定率が、多少悪
化することが考えられる。
【0119】また、例えばデータに、誤り検出が不可能
なエラーが生じていた場合などや、または偶然に、実際
には9600bpsのデータのCRC演算結果が、48
00bpsのCRC演算結果に等しくなったり、また実
際には4800bpsのデータのCRC演算結果が、9
600bpsのCRC演算結果に等しくなることが考え
られる。さらに、誤ったCRC演算結果が、またはCR
C演算結果が偶然に、9600bpsおよび4800b
psの両方のCRC演算結果に等しくなることも考えら
れる。
【0120】以上のようにCRC演算結果が誤っていた
場合には、表1および表2に示したようなCRC演算結
果を、いわば絶対視するような閾値テーブルでは、正し
いデータレートを判定することができなくなる。
【0121】そこで、図10は、本発明の復号化装置を
適用した移動体無線機の第2実施例の構成を示すブロッ
ク図である。なお、図中、図1における場合と対応する
部分については、同一の符号を付してある。
【0122】従って、この移動体無線機は、データレー
ト判定部10に代えてデータレート判定部32が設けら
れているとともに、新たにパンクチャシンボル検出部3
1が設けられている他は、図1に示す移動体無線機と同
様に構成されている。
【0123】パンクチャシンボル検出部31では、入力
されたモジュレーションシンボルの中からパンクチャシ
ンボル(上述したように、6ビット軟判定されずに0と
されたもの)が検出される。そして、シンボル誤り数計
算部6に対し、検出したパンクチャシンボルに対応する
シンボルを、シンボル誤りのカウントの対象から除外す
る制御を行う。よって、シンボル誤り数計算部6では、
パンクチャシンボル検出部31で検出されたパンクチャ
シンボルに対応するシンボルを除外して、シンボル誤り
のカウントがなされる。
【0124】データレート判定部32は、図11に示す
ように構成される。なお、図中、図3における場合と対
応する部分については、同一の符号を付してある。従っ
て、このデータレート判定部32は、正規化計算部2
1、閾値設定部23、または比較部24に代えて、正規
化計算部43、閾値設定部42、または比較判定部41
がそれぞれ設けられているとともに、判定部25が削除
されている他は、図3のデータレート判定部10と同様
に構成されている。
【0125】正規化計算部43では、図10のシンボル
誤り数記憶部7に記憶された、9600bps,480
0bps,2400bps,1200bpsのシンボル
誤り数から、パンクチャシンボルを考慮した次式にした
がってそれぞれの正規化シンボル誤り数が算出される。
【0126】 9600bpsの正規化シンボル誤り数= (シンボル誤り数計算部6で計算された 9600bpsのシンボル誤り数)×1 ×(11/12)×(172/192) 4800bpsの正規化シンボル誤り数= (シンボル誤り数計算部6で計算された 4800bpsのシンボル誤り数)×2 ×(11/12)×(80/96) 2400bpsの正規化シンボル誤り数= (シンボル誤り数計算部6で計算された 2400bpsのシンボル誤り数)×4 ×(11/12)×(40/48) 1200bpsの正規化シンボル誤り数= (シンボル誤り数計算部6で計算された 1200bpsのシンボル誤り数)×8 ×(11/12)×(16/24) ・・・(3)
【0127】なお、式(3)において、11/12(=
(24−2)/24)は、上述した、24シンボルの中
の、2シンボルのパンクチャシンボルの影響を補正する
ための係数である。また、172/192,80/9
6,40/48,16/24それぞれは、9600bp
s,4800bps,2400bps,1200bps
の1フレームのデータのうちの、CRC符号またはテー
ルビットの影響を補正する(シンボル誤り数計算部6で
計算されたシンボル誤り数を、実質的な情報を表すビッ
トのシンボル誤り数に変換する)ための係数である。
【0128】シンクチャンネルの受信時においては、第
1実施例における場合と同様に、正規化計算部43で計
算された正規化シンボル誤り数は、平均値計算部22で
計算されたパスメトリック量平均値とともに、Eb/N
0推定部26に出力される。そして、Eb/N0推定部
26において、正規化シンボル誤り数とパスメトリック
平均値から、シンクチャンネルの固定のデータレートに
対応する図4乃至図7に示した実験結果のいずれかに基
づいて、Eb/N0が推定され、閾値設定部42に出力
される。
【0129】閾値設定部42には、上述した図4乃至図
7に示した実験結果に基づいて、トラフィックチャンネ
ルのデータレートが、9600bps,4800bp
s,2400bps,1200bpsとみなすことがで
きるパスメトリック量平均値および正規化シンボル誤り
数のそれぞれ閾値が記述された閾値テーブルであって、
Eb/N0に対応して分類されたものが記憶されてい
る。なお、この閾値設定部42に記憶されている閾値テ
ーブルは、第1実施例における閾値設定部23の閾値テ
ーブルと異なり、CRC誤り検出部3によるCRC演算
結果を考慮していないものとなされている。
【0130】閾値設定部42は、Eb/N0推定部26
からEb/N0を受信すると、そのEb/N0に対応し
た閾値テーブルを閾値記憶部27に出力して記憶させる
(閾値記憶部27に設定する)。
【0131】以上の動作がシンクチャンネル受信中に行
われる。
【0132】ここで、Eb/N0推定部26より出力さ
れたEb/N0が+3dBであった場合に、閾値設定部
42から閾値記憶部27に設定される閾値テーブルの例
を表4に示す。
【0133】
【表4】
【0134】その後、シンクチャンネルからトラフィッ
クチャンネルに移行され、トラフィックチャンネルの復
調に成功すると、第1実施例における場合と同様にし
て、ビタビ復号部1(図10)では、フレーム毎に入力
するトラフィックチャンネルのモジュレーションシンボ
ルの復号が、そのデータレートを、9600bps,4
800bps,2400bps,1200bpsの順番
で仮定して開始され、これにより、データレート判定部
32には、CRC記憶部4に記憶されている9600b
ps,4800bpsのそれぞれCRC演算結果、シン
ボル誤り数記憶部7に記憶されている、パンクチャシン
ボルに対応するシンボルを除いてカウントされた960
0bps,4800bps,2400bps,1200
bpsそれぞれのシンボル誤り数、パスメトリック量記
憶部8に記憶されている9600bps,4800bp
s,2400bps,1200bpsそれぞれのパスメ
トリック量が入力される。
【0135】データレート判定部32(図11)では、
CRC演算結果は、そのまま比較判定部41に入力され
る。そして、シンボル誤り数は、正規化計算部43で式
(3)にしたがって正規化されて正規化シンボル誤り数
とされ、またパスメトリック量は、平均化計算部22で
平均化されてパスメトリック量平均値とされた後、比較
判定部41に出力される。
【0136】比較判定部41では、図12に示すフロー
チャートにしたがった処理が行われる。即ち、まず最初
に、ステップS1において、CRC演算結果(CRC検
出結果)が判定され、それが9600bpsでのみ正し
いと判定された場合、ステップS2のレート判定処理が
行われる。
【0137】また、ステップS1において、CRC演算
結果が4800bpsでのみ正しいと判定された場合、
ステップS3のレート判定処理が行われ、9600bp
sおよび4800bpsの両方で正しいと判定された場
合、ステップS4のレート判定処理が行われる。さら
に、ステップS1において、CRC演算結果が9600
bpsおよび4800bpsの両方で正しくないと判定
された場合、ステップS5のレート判定処理が行われ
る。
【0138】ステップS2乃至S5のレート判定処理で
は、CRC演算結果およびトラフィックチャンネルがと
り得るデータレートの発生確率に基づいた順番で、96
00bps,4800bps,2400bps,120
0bpsそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメトリ
ック量平均値と、表4に示した閾値テーブルの閾値(閾
値セット)とを比較し、比較結果がすべて真となった信
頼度と判定データレート(判定対象データレート)を出
力するようになされている。
【0139】なお、トラフィックチャンネルがとり得る
データレート9600bps,4800bps,240
0bps,1200bpsそれぞれの発生確率は、3/
8弱、1/8弱、1/8強、3/8強前後程度であるこ
とが実験から判っている。従って、トラフィックチャン
ネルがとり得るデータレートの発生確率は、1200b
ps,9600bps,2400bps,4800bp
sの順番で高くなっている。
【0140】即ち、ステップS2のレート判定処理で
は、まず図13に示すステップS11において、閾値記
憶部27(図11)に記憶された、表4に示す閾値テー
ブルの閾値セットのうち、CRC演算結果が正しい96
00bpsの閾値セットであって、信頼度の高いもので
ある閾値セット1の閾値と、4つのデータレート(96
00bps,4800bps,2400bps,120
0bps)それぞれの正規化シンボル誤り数、パスメト
リック量平均値とが比較される。
【0141】ステップS11における、閾値セット1の
閾値と、4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル
誤り数、パスメトリック量平均値との比較結果がすべて
真である場合、即ち9600bps,4800bps,
2400bps、および1200bpsの正規化シンボ
ル誤り数のうち、9600bpsのものが最小で、且つ
40より小さく、さらに9600bps,4800bp
s,2400bps、および1200bpsのパスメト
リック量平均値のうち、9600bpsのものが最小で
ある場合、ステップS12に進み、データレートが96
00bpsでその信頼度が1と判定され、処理を終了す
る。
【0142】また、ステップS11における、閾値セッ
ト1の閾値と、4つのデータレートそれぞれの正規化シ
ンボル誤り数、パスメトリック量平均値との比較結果の
うちのいずれかが真でなかった場合、ステップS13に
進み、閾値記憶部27(図11)に記憶された、表4に
示す閾値テーブルの閾値セットのうち、CRC演算結果
が正しい9600bpsの閾値セットであって、信頼度
の次に高いものである閾値セット2の閾値と、4つのデ
ータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメト
リック量平均値とが比較される。
【0143】ステップS13における、閾値セット2の
閾値と、4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル
誤り数、パスメトリック量平均値との比較結果がすべて
真である場合、ステップS14に進み、データレートが
9600bpsでその信頼度が2と判定され、処理を終
了する。
【0144】ステップS13における、閾値セット2の
閾値と、4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル
誤り数、パスメトリック量平均値との比較結果のいずれ
かが真でなかった場合、即ち表4に示す閾値テーブルの
閾値セットのうち、CRC演算結果が正しいデータレー
トである9600bpsの閾値セット1または2のいず
れの条件も、4つのデータレートそれぞれの正規化シン
ボル誤り数、パスメトリック量平均値が満たさなかった
場合、以下のステップS15,S17,S19では、ト
ラフィックチャンネルがとり得るデータレートの発生確
率に基づいた順番で、閾値セットと、4つのデータレー
トそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメトリック量
平均値とが比較される。
【0145】従って、まずステップS15においては、
4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、
パスメトリック量平均値と、一番発生確率の高い120
0bpsの閾値セット5とが比較される。そして、4つ
のデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パス
メトリック量平均値と、閾値セット5の閾値との比較結
果がすべて真である場合、ステップS16に進み、デー
タレートが1200bpsでその信頼度が1と判定さ
れ、処理を終了する。
【0146】また、4つのデータレートそれぞれの正規
化シンボル誤り数、パスメトリック量平均値と、閾値セ
ット5の閾値との比較結果のうちのいずれかが真でなか
った場合、ステップS17に進み、1200bpsの次
に発生確率の高い2400bpsの閾値セット4(な
お、上述したように、1200bpsの次に発生確率の
高いのは、9600bpsであるが、この場合は、既に
9600bpsの閾値セット1および2と、4つのデー
タレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメトリ
ック量平均値との比較は終了しているので、その次に発
生確率の高い2400bpsの閾値セット4が用いられ
る)とが比較される。そして、その比較結果がすべて真
である場合、ステップS18に進み、データレートが2
400bpsでその信頼度が1と判定され、処理を終了
する。
【0147】一方、4つのデータレートそれぞれの正規
化シンボル誤り数、パスメトリック量平均値と、閾値セ
ット4の閾値との比較結果のうちのいずれかが真でなか
った場合、ステップS19に進み、2400bpsの次
に発生確率の高い4800bpsの閾値セット3との比
較が行われる。そして、4つのデータレートそれぞれの
正規化シンボル誤り数、パスメトリック量平均値と、閾
値セット3の閾値との比較結果がすべて真である場合、
ステップS20に進み、データレートが4800bps
でその信頼度が1と判定され、処理を終了する。
【0148】また、その比較結果のうちのいずれかが真
でなかった場合、ステップS21に進み、データレート
の判定が不能とされ、処理を終了する。
【0149】図12に戻り、ステップS3のレート判定
処理では、まず図14に示すステップS31において、
閾値記憶部27(図11)に記憶された、表4に示す閾
値テーブルの閾値セットのうち、CRC演算結果が正し
い4800bpsの閾値セット3の閾値と、4つのデー
タレート(9600bps,4800bps,2400
bps,1200bps)それぞれの正規化シンボル誤
り数、パスメトリック量平均値とが比較される。
【0150】閾値セット3の閾値と、4つのデータレー
トそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメトリック量
平均値との比較結果がすべて真である場合、ステップS
32に進み、データレートが4800bpsでその信頼
度が1と判定され、処理を終了する。
【0151】また、ステップS31における、閾値セッ
ト3の閾値と、4つのデータレートそれぞれの正規化シ
ンボル誤り数、パスメトリック量平均値との比較結果の
うちのいずれかが真でなかった場合、即ち表4に示す閾
値テーブルの閾値セットのうち、CRC演算結果が正し
いデータレートである4800bpsの閾値セット3の
条件を、4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル
誤り数、パスメトリック量平均値が満たさなかった場
合、以下のステップS33,S35,S37,S39で
は、トラフィックチャンネルがとり得るデータレートの
発生確率に基づいた順番で、さらに信頼度が複数ある場
合には、信頼度の高い順番で、閾値セットと、4つのデ
ータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメト
リック量平均値とが比較される。
【0152】従って、まずステップS33においては、
4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、
パスメトリック量平均値と、一番発生確率の高い120
0bpsの閾値セット5とが比較される。そして、4つ
のデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パス
メトリック量平均値と、閾値セット5の閾値との比較結
果がすべて真である場合、ステップS34に進み、デー
タレートが1200bpsでその信頼度が1と判定さ
れ、処理を終了する。
【0153】また、その比較結果のうちのいずれかが真
でなかった場合、ステップS35に進み、1200bp
sの次に発生確率の高い9600bpsの閾値セットで
あって、信頼度が最も高い閾値セット1との比較が行わ
れる。そして、4つのデータレートそれぞれの正規化シ
ンボル誤り数、パスメトリック量平均値と、閾値セット
1の閾値との比較結果がすべて真である場合、ステップ
S36に進み、データレートが9600bpsでその信
頼度が1と判定され、処理を終了する。
【0154】ステップS35における、4つのデータレ
ートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメトリック
量平均値と、閾値セット1の閾値との比較結果のうちの
いずれかが真でなかった場合、ステップS37に進み、
9600bpsの閾値セットであって、次に信頼度の高
い閾値セット2との比較が行われる。そして、4つのデ
ータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメト
リック量平均値と、閾値セット2の閾値との比較結果が
すべて真である場合、ステップS38に進み、データレ
ートが9600bpsでその信頼度が2と判定され、処
理を終了する。
【0155】ステップS37における、4つのデータレ
ートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメトリック
量平均値と、閾値セット2の閾値との比較結果のうちの
いずれかが真でなかった場合、ステップS39に進み、
信頼度2の9600bpsの次に発生確率の高い240
0bpsの閾値セット4との比較が行われる。そして、
4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、
パスメトリック量平均値と、閾値セット4の閾値との比
較結果がすべて真である場合、ステップS40に進み、
データレートが2400bpsでその信頼度が1と判定
され、処理を終了する。
【0156】また、その比較結果のうちのいずれかが真
でなかった場合、ステップS41に進み、データレート
の判定が不能とされ、処理を終了する。
【0157】なお、上述したように、2400bpsの
次に発生確率の高いデータレートとして、4800bp
sがあるが、この場合は、4800bpsのCRC演算
結果が正しかったため、4800bpsの閾値セット3
と、4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り
数、パスメトリック量平均値との比較は、最初のステッ
プ31で行われているので、2400bpsの閾値セッ
ト4を用いた比較処理後、処理を終了するようになされ
ている。
【0158】次に、ステップS4(図12)のレート判
定処理では、まず図15に示すステップS51におい
て、閾値記憶部27(図11)に記憶された、表4に示
す閾値テーブルの閾値セットのち、CRC演算結果が正
しい9600bpsおよび4800bpsのうちの、発
生確率が高い9600bpsの閾値セットであって、信
頼度の高いものである閾値セット1の閾値と、4つのデ
ータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメト
リック量平均値とが比較される。
【0159】そして、この比較結果がすべて真である場
合、ステップS52に進み、データレートが9600b
psでその信頼度が1と判定され、処理を終了する。
【0160】また、ステップS51における比較結果の
うちのいずれかが真でなかった場合、ステップS53に
進み、閾値記憶部27(図11)に記憶された、表4に
示す閾値テーブルの閾値セットのうち、CRC演算結果
が正しい9600bpsおよび4800bpsのうち
の、発生確率が高い9600bpsの閾値セットであっ
て、信頼度の次に高いものである閾値セット2の閾値
と、4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り
数、パスメトリック量平均値とが比較される。
【0161】ステップS53における比較結果がすべて
真である場合、ステップS54に進み、データレートが
9600bpsでその信頼度が2と判定され、処理を終
了する。
【0162】ステップS53における比較結果のいずれ
かが真でなかった場合、ステップS55に進み、表4に
示す閾値テーブルの閾値セットのうち、CRC演算結果
が正しい9600bpsおよび4800bpsのうち
の、9600bpsの次に発生確率が高い4800bp
sの閾値セット3と、4つのデータレートそれぞれの正
規化シンボル誤り数、パスメトリック量平均値とが比較
される。
【0163】ステップS55における比較結果がすべて
真である場合、ステップS56に進み、データレートが
4800bpsでその信頼度が1と判定され、処理を終
了する。
【0164】ステップS55における比較結果のいずれ
かが真でなかった場合、即ち表4に示す閾値テーブルの
閾値セットのうち、CRC演算結果が正しい9600b
ps、または4800bpsそれぞれの閾値セット1お
よび2、または3のいずれの条件も、4つのデータレー
トそれぞれの正規化シンボル誤り数、パスメトリック量
平均値が満たさなかった場合、以下のステップS57,
S59では、上述の図13(または図14)における場
合と同様に、トラフィックチャンネルがとり得るデータ
レートの発生確率に基づいた順番で、閾値セットと、4
つのデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、パ
スメトリック量平均値とが比較される。
【0165】そして、その比較結果に基づいて、データ
レートが1200bpsで信頼度が1(ステップS5
9)、データレートが2400bpsで信頼度が1(ス
テップS60)、またはデータレートの判定が不能(ス
テップS61)とされ、処理を終了する。
【0166】さらに、ステップS5(図12)のレート
判定処理では、9600bpsおよび4800bpsの
CRC演算結果のいずれも正しくなかったので、図16
に示すステップS71,S73,S75,S77,S7
9で、トラフィックチャンネルがとり得るデータレート
の発生確率とその信頼度に基づいた順番で、閾値セット
と、4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り
数、パスメトリック量平均値とが比較される。
【0167】そして、その比較結果に基づいて、データ
レートが1200bpsで信頼度が1(ステップS7
2)、データレートが9600bpsで信頼度が1(ス
テップS74)、データレートが9600bpsで信頼
度が2(ステップS76)、データレートが2400b
psで信頼度が1(ステップS78)、データレートが
4800bpsで信頼度が1(ステップS80)、また
はデータレートの判定が不能(ステップS81)とさ
れ、処理を終了する。
【0168】以上のようにして比較判定部41(図1
1)で処理されて出力されたデータレートの判定結果
は、復号データ記憶部9に出力され、以下第1実施例に
おける場合と同様の処理が行われる。
【0169】以上のように、第2実施例においては、パ
ンクチャシンボルに対応するシンボルを除いてシンボル
誤り数を計算するとともに、正規化シンボル誤り数を算
出するにあたっては、パンクチャシンボル、CRC符
号、およびテールビットの影響を補正するための係数を
乗算するようにしたので、実質的なデータに対応する、
精度の高い正規化シンボル誤り数を得ることができ、そ
の結果、データレートの判定を、より正確に行うことが
できるようになる。
【0170】また、CRC演算結果の正誤に対応して、
4つのデータレートそれぞれの正規化シンボル誤り数、
パスメトリック量平均値と比較する閾値セットの順番を
変えるようにしたので、CRC演算結果が実際に正しい
場合には、少ない比較回数で、即ち迅速にデータレート
の判定を行うことができる。
【0171】さらに、CRC演算結果がまちがっていた
としても、4つのデータレートそれぞれの閾値セットを
用いた比較処理が順次行われるので、データレートの誤
判定を防止することができる。
【0172】また、データレートの発生確率が高い順
に、閾値セットを用いて比較処理を行うようにしたの
で、より迅速にデータレートの判定を行うことができ
る。
【0173】以上、本発明を、移動体無線機に適用した
場合について説明したが、本発明は、移動体無線機の
他、データレートの可変な信号を復号する復号化装置に
適用することができる。
【0174】なお、第2実施例においては、表4の閾値
テーブルに、9600bpsの閾値セットだけ、信頼度
が複数(1および2)のものを示したが、他のデータレ
ートについても、複数の信頼度に対応する閾値セットを
用いるようにすることができる。
【0175】さらに、第1および第2の実施例では、シ
ンクチャンネルの受信時に、閾値記憶部27に記憶させ
る閾値テーブルを決定するようにしたが、トラフィック
チャネルの受信時に、閾値記憶部27に記憶させる閾値
テーブルを決定するようにすることができる。
【0176】即ち、シンクチャンネルからトラフィック
チャンネルへ移行した直後においては、図17に示すよ
うに、送信側(相手局側)から、固定のデータレート
(例えば1200bpsなど)のフレームが複数送信さ
れる。そして、これが移動体無線機(自局)で正しく受
信されると、相手局側に対し、固定のデータレート(例
えば9600bpsなど)のフレームが複数送信され、
これが相手局側で正しく受信されることにより、通信路
が確立されるようになされている。
【0177】そこで、相手局側から、1200bpsな
どの固定のデータレートのフレームが複数送信されてい
る間に、上述したシンクチャンネル受信時と同様にし
て、閾値記憶部27に記憶させる閾値テーブルを決定す
るようにすることができる。
【0178】この場合、実際に通話に用いるトラフィッ
クチャンネル受信時に、比較処理に用いる閾値テーブル
が決定されることになるので、データレートを、より正
確に判定することができるようになる。
【0179】また、第1または第2の実施例において
は、シンクチャンネルの受信時に、閾値記憶部27に記
憶させる閾値テーブルを決定した後、そのままその閾値
テーブルを用いて比較処理を行うようにしたが、トラフ
ィックチャネルの受信中に、例えば定期的に、Eb/N
0を閾値設定部23または42に供給するようにし、比
較処理に用いる閾値テーブルを変更させるようにするこ
とができる。
【0180】さらに、第2の実施例では、パンクチャシ
ンボルに対応するシンボルを除いてシンボル誤り数を計
算するようにしたが、これを含めて求めたシンボル誤り
数から計算される正規化シンボル数の誤差が、許容の範
囲のものである場合には、パンクチャシンボルに対応す
るシンボルを除かずにシンボル誤り数を計算するように
することができる。この場合、パンクチャシンボル検出
部31(図10)を設けずに済み、従って装置を小型に
構成することができるようになる。
【0181】
【発明の効果】請求項1に記載の復号化装置によれば、
最尤復号化手段が、ビタビアルゴリズムに基づいて、受
信データの最尤復号を行い、復号化データ及びパスメト
リック量データが生成される。生成された復号化データ
は、符号化手段により再符号化される。シンボル誤り数
算出手段によりその再符号化されたデータと受信データ
が比較され、シンボル誤り数が算出される。そして、算
出されたシンボル誤り数と生成されたパスメトリック量
データに基づいて、第2のチャンネルのデータレートが
判定される。従って、データレートの判定を容易で、か
つ、精度良く行うことが可能となる。
【0182】請求項2に記載の復号化装置によれば、
2のチャンネルが、誤り検出符号を含み、ビタビ復号部
1が出力する誤り検出符号に基づいて、誤り検出が行わ
れる。そして、シンボル誤り数、パスメトリック量デー
タ、及び復号化データに加え、この誤り検出結果に基づ
いて、第2のチャンネルのデータレートが判定される。
従って、データレートの判定を精度良く行うことが可能
となる。
【0183】請求項3に記載の復号化装置によれば、
尤復号化手段の出力に基づいて、パスメトリック量デー
タの閾値が、第2のチャンネルがとり得るデータレート
ごとに設定され、この閾値と、パスメトリック量データ
とが比較される。そして、この比較結果に基づいて、第
2のチャンネルのデータレートが判定される。従って、
データレートの判定を、容易に行うことが可能となる。
【0184】請求項4に記載の復号化装置によれば、
値設定手段が、第1のチャンネルに対応する最尤復号化
手段の出力に基づいて、閾値を設定する。従って、閾値
を設定してから、データレートの判定を行うまでに時間
的余裕があるので、装置に高負荷をかけることを防止す
ることが可能となる。
【0185】請求項5に記載の復号化装置によれば、
値設定手段が、第2のチャンネルに対応する最尤復号化
手段の出力に基づいて、閾値を設定する。従って、閾値
が、データレートの判定を行う直前に設定されるので、
精度の良いデータレートの判定を行うことが可能とな
る。
【0186】請求項6に記載の復号化装置によれば、
値がその信頼度ごとに設定される。そして、パスメトリ
ック量が、信頼度が高い閾値であって、データレートが
高い方から低い方へのものと順次比較され、次に信頼度
が1つ低い閾値であって、データレートが高い方から低
い方へのものと順次比較される。従って、パスメトリッ
ク量データが、信頼度が高く、データレートの高いもの
の閾値に対応する場合には、データレートの判定結果
を、即座に得ることが可能となる。
【0187】請求項7に記載の復号化装置によれば、
値設定手段によって閾値がその信頼度ごとに設定され
る。そして、第2のチャンネルのデータレートを判定し
たときに推定される回線断規格が、閾値設定手段が閾値
を設定したときに推定される回線断規格より悪い場合、
第2のチャンネルのデータレートを判定するのに適用し
た閾値の信頼度が下げて出力される。従って、データレ
ートの判定結果の信頼性がわかり、その信頼性が低い場
合には、その判定結果を用いないようにすることがで
き、これにより、例えば装置の誤動作などを防止する
とが可能となる。
【0188】請求項8に記載の復号化装置によれば、
り検出手段の誤り検出結果に基づいて、パスメトリック
量データとの比較を行う、第2のチャンネルがとり得る
データレートごとに設定された閾値の順番が決定され
る。従って、データレートの判定を、迅速に且つより精
度良く行うことが可能となる。
【0189】請求項9に記載の復号化装置によれば、
2のチャンネルがとる可能性の高いデータレートに対応
する閾値から順番に、パスメトリック量データと比較が
なされる。従って、データレートの判定を、さらに迅速
に行うことが可能となる。
【0190】
【0191】
【0192】
【0193】
【0194】
【0195】
【0196】
【0197】
【0198】
【0199】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復号化装置を適用した移動体無線機の
第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】シンクチャンネルおよびトラフィックチャンネ
ルのフォーマットを示す図である。
【図3】図1の実施例におけるデータレート判定部10
のより詳細なブロック図である。
【図4】トラフィックチャンネルでデータレートを96
00bps固定とした場合のパスメトリック量平均値対
正規化シンボル誤り数平均値を示す図である。
【図5】トラフィックチャンネルでデータレートを48
00bps固定とした場合のパスメトリック量平均値対
正規化シンボル誤り数平均値を示す図である。
【図6】トラフィックチャンネルでデータレートを24
00bps固定とした場合のパスメトリック量平均値対
正規化シンボル誤り数平均値を示す図である。
【図7】トラフィックチャンネルでデータレートを12
00bps固定とした場合のパスメトリック量平均値対
正規化シンボル誤り数平均値を示す図である。
【図8】トラフィックチャンネルの4種類のデータレー
トについて、1フレーム当たりのパスメトリック量平均
値を計算するのに必要な復号データのビット位置を示す
図である。
【図9】図3の比較部24の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図10】本発明の復号化装置を適用した移動体無線機
の第2実施例の構成を示すブロック図である。
【図11】図10の実施例におけるデータレート判定部
32のより詳細なブロック図である。
【図12】図11の比較判定部41の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図13】図12のフローチャートのステップS2のよ
り詳細なフローチャートである。
【図14】図12のフローチャートのステップS3のよ
り詳細なフローチャートである。
【図15】図12のフローチャートのステップS4のよ
り詳細なフローチャートである。
【図16】図12のフローチャートのステップS5のよ
り詳細なフローチャートである。
【図17】トラフィックチャンネルにおける通信手順を
説明する図である。
【符号の説明】
1 ビタビ復号部 2 硬判定シンボル記憶部 3 CRC誤り検出部 4 CRC記憶部 5 畳み込み符号器 6 シンボル誤り数計算部 7 シンボル誤り数記憶部 8 パスメトリック量記憶部 9 復号データ記憶部 10 データレート判定部 11 チャンネルセレクタ 21 正規化計算部 22 平均値計算部 23 閾値設定部 24 比較部 25 判定部 26 Eb/N0推定部 27 閾値記憶部 31 パンクチャシンボル検出部 32 データレート判定部 41 比較判定部 42 閾値設定部 43 正規化計算部
フロントページの続き (56)参考文献 IEEE JOURNAL OF S OLID−STATE CIRCUIT S、VOLUME28 NUMBER3、 MARCH 1993、PP.253−260、C DMA Mobile Station MOdem ASIC (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 13/12 H04L 1/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタビアルゴリズムに基づいて、固定デ
    ータレートの第1のチャンネルと、可変データレートの
    第2のチャンネルを有する受信データの最尤復号化を行
    い、復号化データ及びパスメトリック量データを生成す
    る最尤復号化手段と、 前記最尤復号化手段で生成された前記復号化データを記
    憶する復号化データ記憶手段と、 前記復号化データ記憶手段から読み出された前記復号化
    データを再符号化する符号化手段と、 前記符号化手段で再符号化されたデータと前記受信デー
    タを比較して、シンボル誤り数を算出するシンボル誤り
    数算出手段と、 前記シンボル誤り数算出手段で算出されたシンボル誤り
    数、及び前記最尤復号化手段で生成されたパスメトリッ
    ク量データに基づいて前記第2のチャンネルのデータレ
    ートを判定するデータレート判定手段と を備えることを
    特徴とする復号化装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のチャンネルは、誤り検出符号
    を含み、 前記最尤復号化手段が出力する前記誤り検出符号に基づ
    いて、誤り検出を行う誤り検出手段をさらに備え、 前記データレート判定手段は、前記シンボル誤り数、前
    記パスメトリック量データ、及び前記復号化データに加
    え、前記誤り検出手段の誤り検出結果に基づいて、前記
    第2のチャンネルのデータレートを判定する ことを特徴
    とする請求項1に記載の復号化装置。
  3. 【請求項3】 前記最尤復号化手段の出力に基づいて、
    前記パスメトリック量データの閾値を、前記第2のチャ
    ンネルがとり得るデータレートごとに設定する閾値設定
    手段をさらに備え、 前記データレート判定手段は、前記閾値と、前記パスメ
    トリック量データとを比較し、その比較結果に基づい
    て、前記第2のチャンネルのデータレートを判定する
    とを特徴とする請求項2に記載の復号化装置。
  4. 【請求項4】 前記閾値設定手段は、前記第1のチャン
    ネルに対応する前記最尤復号化手段の出力に基づいて、
    前記閾値を設定する ことを特徴とする請求項3に記載の
    復号化装置。
  5. 【請求項5】 前記閾値設定手段は、前記第2のチャン
    ネルに対応する前記最尤復号化手段の出力に基づいて、
    前記閾値を設定する ことを特徴とする請求項3に記載の
    復号化装置。
  6. 【請求項6】 前記閾値設定手段は、前記閾値を、その
    信頼度ごとに設定し、 前記データレート判定手段は、前記パスメトリック量デ
    ータを、信頼度が高い閾値であって、データレートが高
    い方から低い方へのものと順次比較し、次に信頼度が1
    つ低い閾値であって、データレートが高い方から低い方
    へのものと順次比較する ことを特徴とする請求項3に記
    載の復号化装置。
  7. 【請求項7】 前記閾値設定手段は、前記閾値を、その
    信頼度ごとに設定し、 前記データレート判定手段は、前記第2のチャンネルの
    データレートを判定したときに推定される回線断規格
    が、前記閾値設定手段が前記閾値を設定したときに推定
    される回線断規格より悪い場合、前記第2のチャンネル
    のデータレートを判定するのに適用した前記閾値の信頼
    度を下げて出力する ことを特徴とする請求項3に記載の
    復号化装置。
  8. 【請求項8】 前記データレート判定手段は、前記誤り
    検出手段の誤り検出結果に基づいて、前記パスメトリッ
    ク量データとの比較を行う、前記第2のチャンネルがと
    り得るデータレートごとに設定された閾値の順番を決定
    する ことを特徴とする請求項3に記載の復号化装置。
  9. 【請求項9】 前記データレート判定手段は、前記第2
    のチャンネルがとる可能性の高いデータレートに対応す
    る閾値から順番に、前記パスメトリック量データと比較
    する ことを特徴とする請求項3に記載の復号化装置。
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