JPH10145120A - リピータアンテナ装置 - Google Patents

リピータアンテナ装置

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JPH10145120A
JPH10145120A JP8304634A JP30463496A JPH10145120A JP H10145120 A JPH10145120 A JP H10145120A JP 8304634 A JP8304634 A JP 8304634A JP 30463496 A JP30463496 A JP 30463496A JP H10145120 A JPH10145120 A JP H10145120A
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JP
Japan
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antenna
base member
line
repeater
repeater antenna
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JP8304634A
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English (en)
Inventor
Koji Shimada
孝二 島田
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MIKUNI TSUSHO KK
Original Assignee
MIKUNI TSUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体通信機器、例えば携帯電話又はPHSの
受信感度を向上させる携帯性に優れたリピータアンテナ
装置を提供する。 【解決手段】リピータアンテナ装置は、所定大きさのベ
ース部材の表面側にアンテナ回路を一体的に取り付け、
ベース部材の裏面側に粘着手段を取り付け、この粘着手
段に剥離自在に保護手段を取り付けた構造とし、ベース
部材と保護手段は、フイルム又はシートで形成し、ベー
ス部材の大きさは、少なくとも携帯電話に貼り付けられ
る大きさに形成したことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、自動車
電話等に代表される移動体通信システムの小電力無線
局、例えば移動体通信機器に代表される携帯電話及びP
HSに使用される800MHz帯、1500MHz帯、
準マイクロ波帯(1900MHz帯)における送信出力
が比較的弱い電波を受信中継するアンテナに関するもの
であり、特に非接地型のダイポールアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、テレビ、ラジオ等の放送では強力
な電波が出ているが、携帯電話等の移動体通信システム
に利用される電波の出力は、1W以下という弱い電波で
ある。従って、自動車等の移動体の外と内では電波の出
力が著しく低下してしまい感度不足となる。特に車で移
動していると、基地局との距離も時々、刻々、絶えず変
化しているので、その影響は大きい。そのため、基地局
が離れていても、電波の弱い所でも、感度のよい状態で
携帯電話を使用するために、いわゆるリピータアンテナ
を付設することによって電波の増幅や雑音の除去を行
い、感度の向上を図る必要がある。
【0003】この問題を解決した同一出願人のリピータ
アンテナ装置(特開平8ー78941号)がある。この
リピータアンテナ装置1は、図24に示すように、透明
部材のフイルム1a上に平面形状に作成された複数のル
ープアンテナ(図24においては2個のループアンテ
ナ)2、2Aを給電線で接続したものであり、個々のル
ープアンテナ2、2Aは受信部3、3Aと給電部7、7
Aとから構成されている。尚、透明部材のフイルム1a
はアンテナを密着して取り付けるためである。
【0004】受信部3、3Aは、所定幅L1の金属性材
料からなる導線で長方形状に形成され、長手方向に長さ
L2の平行な2本の導線4、4Aと、この導線4、4A
の一端に連続して垂直方向に長さL3の第1の連接部
5、5Aと、第1の連接部5、5Aから所定距離L4内
側であって、平行する2個の導線4、4Aに直交する方
向に連続して第2の連接部6、6Aを設けた構造となっ
ている。
【0005】給電部7、7Aは、平行な2本の導線4、
4Aの他端に連続して設けられており、垂直に内側方向
に所定間隔L5をおいて突出した導線8、8Aから形成
されている。
【0006】このような構造をしたループアンテナ2、
2Aは、導線4、4A及び第1及び第2の連接部5、
6、5A、6A、給電部7、7Aを形成する線の幅は同
一幅L1であり、平行な導線4、4Aの長さL2は受信
する電波の波長λの1/2・λであり、第1及び第2の
連接部5、6、5A、6Aの長さは1/6・λであり、
第1の連接部5、5Aと第2の連接部6、6Aの間隔L
4は1/6・λである。 尚、L1=6mm L2=150mm L3=50mm L4=50mm L5=6mm となっている。
【0007】又、2個のループアンテナ2、2Aの給電
部7、7Aを互いに接続して上下方向及び左右方向が対
称な形状にした構造となっている。
【0008】このように、2個のループアンテナ2、2
Aを給電部7、7Aで接続して形成されたリピータアン
テナ装置1は、例えば移動体である自動車のガラスの内
外を問わずガラスに密着させて取り付ける。もしガラス
の外部に取り付けた場合には、内部から外部への電波は
空気→ガラス→アンテナ→空気の順に伝搬し、外部から
内部への電波は空気→アンテナ→ガラス→空気となる。
ガラスの内部に貼り付けた場合は、その逆になる。
【0009】ここで問題となるのはガラスの透過損失で
あるが、車や建築物に使用されているガラスは波長λに
比べて充分薄い誘電板であるので、電波の透過率は高
く、ガラスをコンデンサとして結合回路を構成した構造
に比べて、ガラスを透過する電波の透過損失は−0.1
〜0.7dB程度である。従って、結合回路を使用した
アンテナに比べてアンテナ1の利得は1.5〜3dB上
昇する。
【0010】ここで、アンテナ利得(ゲインともいう)
dBは、基準となる1/2波長ダイポールアンテナに何
倍の送信出力をかけたときと同じ効果を発揮するかを表
した数字で、例えば2dBとは1.585倍電波がよく
入ることである。
【0011】このようにして、アンテナを自動車のガラ
スの内部に取り付けても外部に取り付けたのと同様の効
果を得ることができる。更に、結合回路を必要としない
ので、その取り付けは簡単に行える。更に、平面形状で
あるので風切り音がなく、突起部分がないので安全であ
り、洗車等によるアンテナ1の破損がない。又、アンテ
ナの製作においては形抜き、ホットスタンプ、メッキ、
各種の製造方法が使用できる。そして、別途給電線を取
り付けることにより、リピータアンテナとしてだけでな
く高利得のスタックアンテナ、アレーアンテナとして使
用することもできる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した従来技術におけるリピータアンテナ装置は、構造
上、電気的その他の問題から、例えばガラスの内外に貼
り付けて使用するため、別の箇所への貼り付け、例えば
携帯電話自体に貼り付けたり、携帯電話のケースに貼り
付けたり、又は剥離自在でないという問題点があった。
【0013】又、アンテナの構造が左右方向に大きな長
方形形状に作成してあるため持ち運ぶ携帯電話等の本体
又はケースに取り付けることができないという問題点も
あった。
【0014】従って、リピータアンテナ装置を携帯電話
本体や携帯電話のケース等に貼り付けられる大きさに小
型化したアンテナ回路の構造、及び装置自体の構造に解
決しなければならない課題を有している。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るリピータアンテナ装置は、所定大きさ
のベース部材の表面側にアンテナ回路を一体的に取り付
け、前記ベース部材の裏面側に粘着手段を取り付け、該
粘着手段に剥離自在に保護手段を取り付けたことであ
る。
【0016】又、前記ベース部材と保護手段は、フイル
ム又はシートであること;前記所定大きさのベース部材
は、少なくとも携帯電話に貼り付けられる大きさである
リピータアンテナ装置である。
【0017】
【作用】上記構成にしたリピータアンテナ装置は、所定
幅を有する導線を平面形状にループさせた受信部と給電
部とからなるループアンテナであり、少なくとも2個の
ループアンテナの給電部を接続して対称な形状に形成
し、且つ粘着手段を備えたことにより、結合回路を形成
する必要がなくなり、自動車等の移動体の取り付ける位
置の制限が緩やかになる。
【0018】又、移動体のガラス等の誘電板を使用しな
いためにアンテナ利得を向上させることができるように
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリピータアン
テナ装置の実施例について図を参照にして説明する。
尚、従来技術で説明したリピータアンテナ装置特有の機
能、性能等については省略する。
【0020】第1実施例のリピータアンテナ装置は、図
1〜図9に示すように、800MHz及び1500MH
zの2バンドを使用した携帯電話の機能を向上させるア
ンテナ回路を備えたものであり、このアンテナ回路は2
バンドを重畳して受信することができる構造となってい
る。このリピータアンテナ装置10の構造は、図1及び
図2に示すように、所定大きさのベース部材11の表面
側にアンテナ回路12を一体的に取り付け、ベース部材
11の裏面側に粘着手段13を取り付け、この粘着手段
13に剥離自在に保護手段14を取り付けたものであ
る。この装置の使用は、携帯電話に近接した位置、例え
ばポケットの中に差し込んでおいて携帯電話の受信電波
の機能を向上させるか、携帯電話本体又は携帯電話のケ
ースの適宜位置に貼り付けて携帯電話の受信電波の機能
を向上させるかの2通りがある。
【0021】ベース部材11は、フイルム又はシート状
に形成されたポリエチレンテレフタレート(PET)材
で形成され、実施例においては透明に形成されており、
その大きさは携帯電話本体又は携帯電話のケース等に貼
り付けられる大きさである。尚、色彩は透明に限らず適
宜彩色を施してもよいことは勿論のことである。
【0022】アンテナ回路12は、図3において、2バ
ンドの周波数帯域、実施例において800MHz、15
00MHzの両者の周波数帯域を受信できるように並列
接続した二重ループアンテナ構造となっている。
【0023】1つのループアンテナ構造は、800MH
z帯域の周波数を受信できる構造となっており、図3に
おいて所定幅を有する導電部材、例えばアルミニウム、
銀等で形成されたループ回路であり、ベース部材11に
焼き付け又は貼り付けてベース部材11と一体に形成す
る。このループアンテナの給電部及びアンテナ部分の構
造は、図3において、中心点Pを通る中心線Q、Q及び
中心線R、Rを中心にして左右上下に対称形状に形成
し、ベース部材の中心点Pに近接した位置から上部外側
方向に直線的に延びた上部窪み線路15と、この上部窪
み線路15に連設してベース部材11の端部近傍に弧状
に形成した上部外側線路16と、この上部外側線路16
に連設しベース部材11の端部近傍を下側方向であって
略中心点P位置近傍に直線的に延びた外側線路17と、
この外側線路17に連設し中心点P位置にコ字状の形で
窪ませた窪み線路18と、この窪み線路18に連設し下
部方向に直線的に延びた外側線路19と、この外側線路
19に連設し円弧状に内側に延びた下部外側線路20
と、この下部下側線路20に連設し中心点P近傍まで延
びた下部窪み線路21とから構成されている。
【0024】このような構造とした800MHz帯域の
給電部、即ち、ループ回路で同調した800MHz帯域
の周波数を取り出す部位であって、それは、上部窪み線
路15及び下部窪み線路21が中心点P位置近傍で対峙
する位置である。又、800MHzの周波数帯域を受信
するアンテナ部分は、上部窪み線路15、上部外側線路
16、外側線路17、窪み線路18、外側線路19、下
部外側線路20、下部窪み線路21により形成され、8
00MHz帯1/2波長の周波数を受信することができ
る。
【0025】もう1つのループアンテナ構造は、150
0MHz帯域の周波数を受信できる構造となっている。
このアンテナ構造は、図3において、800MHz帯域
のループ回路と一部を重畳して使用する構造となってい
る。重畳する線路は、外側線路17、窪み線路18、外
側線路19を互いに重畳して使用する構造となってい
る。そして、ベース部材の上下の中心点Pの近傍位置か
ら斜め方向に直線的にベース部材の端部近傍まで延びた
内側線路22、23を設けた構造となっている。この内
側線路22は、上部外側線路16と外側線路17との結
合点位置に連設され、内側線路23は、外側線路19と
下部外側線路20との結合点に連設された構造となって
いる。
【0026】このような構造とした1500MHz帯域
の給電部、即ち、ループ回路で同調した1500MHz
帯域の周波数を取り出す部位であり、それは、内側線路
22、23が中心点P位置近傍で対峙する位置である。
又、1500MHzの周波数帯域を受信するアンテナ部
分は、内側線路22、外側線路17、窪み線路18、外
側線路19、内側線路23により形成され、1500M
Hz帯1/2波長の周波数を受信することができる。
【0027】このようにして、800MHz帯と150
0MHz帯の2バンドからなる周波数を受信可能な上記
説明したアンテナ構造においては、二重ループアンテナ
構造にしただけでは、主ループ800MHz帯域の振幅
が小さく、且つ位相が逆になってしまう。この障害を防
止するために、上部窪み線路15の中間位置と内側線路
22の中間位置との間、及び下部窪み線路21の中間位
置と内側線路23の中間位置との間にショートバー2
4、25を設けた構造となっている。
【0028】粘着手段13は、特に図9に示すように、
ベース部材11の表面全体に塗布した後に養生させるこ
とにより、ベース部材11に一体に形成される。この粘
着手段13の部材は、ベース部材11を形成するPET
フイルムに粘着性のウレタンを固着させたものであり、
電子機器等のマグネットにより着脱できない場所であっ
ても貼り付けることができると共に、容易に剥がすこと
ができ、剥がす際にも糊等が残ることなく、何回も着脱
自在に貼り付けることができる。更に、埃等が付着して
粘着性が弱まった場合には、水で洗えば粘着力が復活す
る。尚、粘着手段の材質はウレタンに限定されることは
ないことは勿論のことである。
【0029】保護手段14は、上記説明したベース部材
11と同じ大きさに形成され、その材質はポリエチレン
テレフタレート(PET)で形成されている。尚、実施
例においては透明であるが、これに限定されることなく
適宜色彩を施してもよいことは勿論のことである。
【0030】この保護手段14は、ベース部材11の裏
面に設けた粘着手段13である部材が養生した後に剥離
自在に貼り付ける。そして、保護手段14をベース部材
11に貼り付けた状態で、例えばポケットに入れて、携
帯電話の近傍に置けば受信電波を有効的に受信でき、剥
がして携帯電話、又は携帯電話のケース等に貼り付けれ
ば移動体と共に移動可能になる。
【0031】次に第2実施例のリピータアンテナ装置に
ついて図10〜図18を参照にして説明する。
【0032】第2実施例のリピータアンテナ装置は、図
10及び図11に示すように、1900MHzの周波数
帯域を使用した、いわゆるPHSの機能を向上させるア
ンテナ回路を備えたものである。このリピータアンテナ
装置30の構造は、上記説明した第1実施例の2バンド
用のリピータアンテナ装置10と同様の形状であり、所
定大きさのベース部材31の表面側にアンテナ回路32
を一体的に取り付け、ベース部材31の裏面側に粘着手
段33を取り付け、この粘着手段33に剥離自在に保護
手段34を取り付けたものである。この装置30の使用
は、携帯電話に近接した位置、例えばポケットの中に差
し込んでおいて携帯電話の受信電波状態を向上させる
か、携帯電話又は携帯電話のケースに貼り付けて携帯電
話の受信電波状態を向上させるかの2通りの使用形態が
ある。
【0033】ベース部材31は、上記説明した第1実施
例のベース部材11と同様であり、フイルム又はシート
状に形成されたポリエチレンテレフタレート(PET)
材で形成され、実施例においては透明に形成されてお
り、その大きさは携帯電話又は携帯電話のケース等に貼
り付けられる大きさである。尚、色彩については、透明
に限定されないことは勿論のことである。
【0034】アンテナ回路32は、特に図12に示すよ
うに、1900MHzの周波数帯域を受信できるように
形成されたループアンテナ構造となっている。
【0035】ループアンテナ構造を有するアンテナ回路
32は、所定幅を有する導電部材、例えばアルミニウ
ム、銀等で形成されたループ回路であり、ベース部材1
1に焼き付け又は貼り付けることによりベース部材11
と一体に形成する。このアンテナ構造をした給電部及び
アンテナ部分は、図12及び図13において、中心点P
1を通る中心線Q1、Q1及び中心線R1、R1を中心
にして左右上下に対称形状に形成し、ベース部材31の
中心点P1に近接した位置から上部外側方向の中間位置
まで直線的に延びた上部窪み線路35と、この上部窪み
線路35に連設して右方向に屈折してベース部材31の
端部近傍に延びた上部外側線路36と、この上部外側線
路36に連設しベース部材31の端部近傍を下側方向で
あって略中心点P位置近傍に直線的に延びた外側線路3
7と、この外側線路37に連設し中心点P位置にコ字状
の形で窪ませた窪み線路38と、この窪み線路38に連
設し下部方向に直線的に延びた外側線路39と、この外
側線路39に連設し左方向内側に屈折して奥方向に延び
た下部外側線路40と、この下部外側線路40に連設し
中心点P近傍まで直線的に延びた下部窪み線路41とか
ら構成されている。
【0036】又、上部外側線路36及び下部外側線路4
0の上部及び下部の略三角形状をした部位には、装置全
体のバランス及び装飾を兼ねた装飾部42、43をアン
テナ回路と同じ導電性部材で、略三角形状に形成した構
造となっている。
【0037】このような構造からなる1900MHz帯
域の給電部、即ち、ループ回路で同調した1900MH
z帯域の周波数を取り出す部位であって、それは、上部
窪み線路35及び下部窪み線路41が中心点P位置近傍
で対峙する位置である。又、1900MHzの周波数帯
域を受信するアンテナ部分は、上部窪み線路35、上部
外側線路36、外側線路37、窪み線路38、外側線路
39、下部外側線路40、下部窪み線路41により形成
され、1900MHz帯1/2波長の周波数を受信する
ことができる。
【0038】粘着手段33は、上記説明した第1実施例
の粘着手段13と同様であり、ウレタン等の粘着部材で
形成され、ベース部材31の表面全体に塗布した後に養
生させることにより、ベース部材31に一体に形成され
る。
【0039】保護手段34は、上記説明したベース部材
31と同じ大きさに形成され、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)で形成されている。尚、実施例において
は透明であるが、これに限定されることなく適宜色彩を
施してもよいことは勿論のことである。この保護手段3
4は、ベース部材31の裏面に粘着した粘着手段33で
ある部材が養生した後に剥離自在に貼り付けている。
【0040】このような第1及び第2実施例のリピータ
アンテナ装置10、30について、その性能を実験によ
り裏付けすることができる。
【0041】実験には、図19に示すように、無反射実
験室45内においてネットワーク・アナライザ46の送
信アンテナ47から発射される所定の周波数からなる電
波を受信可能な位置にレピータアンテナ装置10、30
を配置し、その配置したレピータアンテナ装置10、3
0からの電波を受信する受信アンテナ48とから構成す
る。ここでレピータアンテナ装置10、30はガラス4
9に貼り付けた構成となっている。実験した周波数帯域
は、800MHz帯(0.8GHz〜0.96GH
z)、1.5GHz帯(1.4GHz〜1.58GH
z)、1.9GHz帯(1.85GHz〜1.95GH
z)であり、その利得は800MHz帯では1.75デ
シベル、1.5GHz帯では2.5デシベル、1.9G
Hz帯では1.85デシベルだけ得ることができる。
【0042】このそれぞれの周波数帯における実験結果
について、図21〜図23を参照にして説明する。尚、
実験結果は、受信アンテナ48で受信した電界強度をデ
シベルで表し、この電界強度から、送信アンテナ47か
らの電力と、受信アンテナ48で受信した電力の電力
比、即ち利得を換算して算出したものであり、その換算
値は例えば図23に示す換算表に示してある。
【0043】800MHz帯における携帯電話に使用さ
れるリピータアンテナ装置10においては、図20に示
すように、0.80GHz〜0.96GHzにおける周
波数においての受信アンテナの利得の最大値は1.75
デシベルであり、その利得(電力比)は約1.479
(図23参照)であり、これは、リピータアンテナ装置
を使用しない場合に比べて約47パーセント向上した利
得を得ることを示している。
【0044】1.5GHz帯における携帯電話に使用さ
れるリピータアンテナ装置10においては、図21に示
すように、1.400GHz〜1.580GHzにおけ
る周波数においての受信アンテナ48の利得の最大値は
2.5デシベルであり、その利得(電力比)は約1.7
78(図23参照)となる。これは、リピータアンテナ
装置10、30を使用しない場合に比べて約77パーセ
ント向上した利得を得ることを示している。
【0045】1.9GHz帯におけるPHSに使用され
るリピータアンテナ装置30においては、図22に示す
ように、1.850GHz〜1.950GHzにおける
周波数においての受信アンテナ48の利得の最大値は
1.85デシベルであり、その利得(電力比)は約1.
514(図23参照)であり、これは、リピータアンテ
ナ装置30を使用しない場合に比べて約51パーセント
向上した利得を得ることを示している。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリピ
ータアンテナ装置は、所定大きさのベース部材の表面側
にアンテナ回路を一体的に取り付け、ベース部材の裏面
側に粘着手段を取り付け、この粘着手段に剥離自在に保
護手段を取り付けたことにより、携帯電話又はPHS等
の移動体通信機器の近傍において受信電波を良好に受信
することができると共に、これら移動体通信本体又はこ
のケース等に着脱自在に貼り付けて使用することがで
き、携帯性に優れ、本体又はケース等に貼り付けなくと
も、例えばポケットに入れて移動体通信機器を使用する
だけでも受信電波の感度を向上させることができると云
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のリピータアンテナ装
置の全体斜視図である。
【図2】同リピータアンテナ装置の全体を分解して示し
た斜視図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同背面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】同底面図である。
【図7】同左側面図である。
【図8】同側面図である。
【図9】図3におけるA−A線拡大断面図である。
【図10】本発明に係る第2実施例のリピータアンテナ
装置の全体斜視図である。
【図11】同リピータアンテナ装置の全体を分解して示
した斜視図である。
【図12】同正面図である。
【図13】同背面図である。
【図14】同平面図である。
【図15】同底面図である。
【図16】同左側面図である。
【図17】同側面図である。
【図18】図3におけるA−A線拡大断面図である。
【図19】第1及び第2実施例のリピータアンテナ装置
の性能実験をする様子を示した説明図である。
【図20】800MHz帯の周波数における第1及び第
2実施例のリピータアンテナ装置の性能実験結果をグラ
フで示したものである。
【図21】1.5GHz帯の周波数における第1及び第
2実施例のリピータアンテナ装置の性能実験結果をグラ
フで示したものである。
【図22】1.9GHz帯の周波数における第1及び第
2実施例のリピータアンテナ装置の性能実験結果をグラ
フで示したものである。
【図23】図19に示したネットワークアナライザの受
信アンテナで得た電界強度(デシベル)から利得(電力
比)を換算する換算表を抜粋したものである。
【図24】従来技術におけるリピータアンテナ装置を示
した全体図である。
【符号の説明】
10 リピータアンテナ装置、11 ベース部材、12
アンテナ回路、13粘着手段、14 保護手段、15
上部窪み線路、16 上部外側線路、17外側線路、
18 窪み線路、19 外側線路、20 下部外側線
路、21 下部窪み線路、22 内側線路、23 内側
線路、24 ショートカバー、25 ショートカバー、
30 リピータアンテナ装置、31 ベース部材、32
アンテナ回路、33 粘着手段、34 保護手段、3
5 上部窪み線路、36 上部外側線路、37 外側線
路、38 窪み線路、39 外側線路、40 下部外側
線路、41 下部窪み線路、42 装飾部、43 装飾
部、45 無反射実験室、46 ネットワークアナライ
ザ、47 送信アンテナ、48 受信アンテナ、49
ガラス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定大きさのベース部材の表面側にアン
    テナ回路を一体的に取り付け、前記ベース部材の裏面側
    に粘着手段を取り付け、該粘着手段に剥離自在に保護手
    段を取り付けたことを特徴とするリピータアンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ベース部材と保護手段は、フイルム
    又はシートであることを特徴とする請求項1に記載のリ
    ピータアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記所定大きさのベース部材は、少なく
    とも携帯電話に貼り付けられる大きさである請求項1又
    は2に記載のリピータアンテナ装置。
JP8304634A 1996-11-15 1996-11-15 リピータアンテナ装置 Pending JPH10145120A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19943276A1 (de) * 1999-09-10 2001-04-05 Advanced Applic Technology Inc Mobiltelefonantenne
KR101071250B1 (ko) 2011-06-10 2011-10-10 펄슨네트웍스 주식회사 스마트 모바일 알에프 중계기

Cited By (4)

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