JPH10143994A - 回転駆動装置および回転駆動方法 - Google Patents

回転駆動装置および回転駆動方法

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JPH10143994A
JPH10143994A JP29637696A JP29637696A JPH10143994A JP H10143994 A JPH10143994 A JP H10143994A JP 29637696 A JP29637696 A JP 29637696A JP 29637696 A JP29637696 A JP 29637696A JP H10143994 A JPH10143994 A JP H10143994A
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recording medium
recorded
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JP29637696A
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Hideki Nagashima
秀樹 長嶋
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CAV方式による回転制御を行なうディスク
装置において、回転速度を最適に設定する。 【解決手段】 CLV方式でデータが記録されたMD1
は、直径方向に複数の領域に分割され、これらの領域の
夫々に対して内周側ほど大きい回転数が設定される。分
割された領域及びこの領域に対応するアドレス情報、並
びに領域に対応した回転数がテーブル情報として予め設
定される。MD1から読み出されたU−TOCセクタ0
のエンドアドレス情報に基づき、MD1の最外殻記録位
置が求められる。テーブル情報を参照し、この最外殻記
録位置がどの領域に属するかが判断され、対応する回転
数が求められる。この回転数に基づきモータ2がCAV
方式で回転制御される。モータ2の回転数が、データが
記録されている領域に応じて適応的に設定されるため、
高速なディスク駆動が可能とされる。また、間欠読み出
しにおいては、より省電力化が可能とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、線速度一定(C
LV)制御によって書き込まれたデータを角速度一定
(CAV)制御によって読み出すディスク装置におい
て、ディスクの回転速度を最適に設定するような回転駆
動装置および回転駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ディスク記録媒体に対するデータ
書き込み/読み出しの際に用いられている、ディスクの
回転速度制御の方式としては、CAV(角速度一定)お
よびCLV(線速度一定)の2つの方式が代表的であ
る。これらのうち、ハードディスクやフロッピーディス
クなどの、ランダムアクセスが行なわれる記録媒体に対
しては、アクセス制御の容易さから、CAV方式が用い
られる。これに対して、例えばCD(コンパクトディス
ク)およびCD−ROM、あるいはMD(ミニディス
ク)のように、楽曲データのような、主に連続的なデー
タが扱われる記録媒体に対しては、CLV方式が用いら
れる。
【0003】これらの方式において、CLV方式は、デ
ィスクの最内周から最外周にわたってデータ密度が一定
とされているため、データ密度を高めることが容易であ
るこという利点がある。一方で、ヘッドの半径方向の位
置によってディスクの回転速度を異ならせる必要がある
ため、ディスクの回転速度の制御が難しく、データをラ
ンダムに読み出す際に、アクセス効率が著しく低下して
しまうという欠点がある。
【0004】そこで、近年、CLV方式でデータが記録
されたディスクから、CAV方式でデータを読み出す提
案が多くなされている。この場合、ディスクから読み出
されたデータに基づきクロックを生成し、このクロック
のタイミングでデータをバッファメモリに蓄え、基準ク
ロックに基づいてデータをバッファメモリから読み出す
ことで、正しいデータの再生を行なうことができる。こ
の、CLVのディスクをCAVで再生する方式によれ
ば、ディスクの回転駆動を行なうための例えばスピンド
ルモータを、等速度で回転させることができるため、デ
ィスクの回転制御が容易であるという利点がある。
【0005】一方、ディスク装置から例えば楽曲データ
のような連続データを読み出す際に、データ読み出しを
連続的ではなく例えば間欠的に行なう場合がある。例え
ば、MDのように、ディスクに対して圧縮符号化された
楽曲データなどの連続データが連続的に書き込まれてい
る場合、このデータの読み出し時に、復号化の際に用い
られるメモリを利用して、この間欠読み出しが行なわれ
る。
【0006】この間欠読み出しには、データの転送速度
と復号化の際の速度との差が利用される。すなわち、デ
ィスクから短時間で読み出されたデータがメモリに蓄積
される。そして、このメモリから蓄積されたデータが読
み出され、徐々に復号化される。この復号化の間は、デ
ィスクからのデータの読み出しが停止される。そして、
メモリに蓄積されたデータの量が所定の量以下になった
ら、ディスクからの次の読み出しが行なわれる。
【0007】さらに、この間欠読み出しを行なうことに
よって、装置の消費電力を抑えることができる。例え
ば、ディスクからのデータの読み出しが行なわれていな
い間、スピンドルサーボ以外のサーボをOFFさせると
共にヘッドの駆動機構への電源の供給を制限し、さら
に、ヘッドから読み出されたデータをメモリに供給する
までの、RFアンプやEFM/CIRCデコーダなどの
信号系への電源の供給を制限する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスク装
置の消費電力を考慮した場合、ヘッドの半径方向の位置
によってディスクの回転速度の制御を行なう必要がある
CLV方式よりも、回転速度一定で制御されるCAV方
式のほうがより有利であるといえる。そこで、MDの再
生を行なう場合に、データの読み出しを上述の間欠読み
出しで行い、ディスクの回転制御をこのCAV方式で行
なうことが提案されている。
【0009】この場合、ディスクからデータを読み出し
ている時間をできるだけ短くすることによって、間欠読
み出しの効果をより引き出すことができる。そのために
は、ディスクを高速に回転させることが必要とされる。
MDのようなCLVのディスクをCAVで読み出す場
合、ヘッド位置がディスクの半径位置で外側にあるほど
読み出しの際のビットレートが高速となる。上述したよ
うに、CLVのディスクをCAVで再生する方式におい
ては、読み出されたデータに基づきPLLでクロックを
生成する必要があるが、ディスクの回転を所定以上の速
度にすると、このPLLが追従できなくなる可能性があ
る。そのため、従来では、ディスクの回転速度を、ディ
スクの最外周部分を基準として設定していた。
【0010】しかしながら、実際には、ディスクに対し
て必ずしも最外周までデータが記録されているわけでは
ない。このような場合、さらにディスクの回転速度を上
げることが可能とされる。しかし、従来では、上述のよ
うに、ディスクの最外周部分の線速度に基づき、回転速
度が固定的に設定されてしまうという問題点があった。
【0011】したがって、この発明の目的は、CAV方
式による回転制御を行なうディスク装置において、回転
速度を最適に設定するような回転駆動装置および回転駆
動方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、記録媒体にデータを記録するプロ
グラム領域とデータの記録アドレスをプログラム毎に管
理する管理領域とを備えた記録媒体を角速度一定で回転
駆動する回転駆動装置において、記録媒体のプログラム
領域に記録されたプログラムデータの記録アドレスをプ
ログラム毎に管理する管理領域からデータを再生する再
生手段と、再生手段で再生した管理領域データに基づい
て記録媒体の半径方向の最外殻記録位置を検知する検知
手段と、記録媒体の角速度を設定する設定手段と、設定
手段により設定した角速度に基づき記録媒体を回転駆動
する回転駆動手段とを有することを特徴とする回転駆動
装置である。
【0013】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、記録媒体にデータを記録するプログラム領域
とデータの記録アドレスをプログラム毎に管理する管理
領域とを備えた記録媒体を角速度一定で回転駆動する回
転駆動方法において、記録媒体のプログラム領域に記録
されたプログラムデータの記録アドレスをプログラム毎
に管理する管理領域からデータを再生するステップと、
再生のステップで再生した管理領域データに基づいて記
録媒体の半径方向の最外殻記録位置を検知するステップ
と、記録媒体の角速度を設定するステップと、設定のス
テップにより設定した角速度に基づき記録媒体を回転駆
動するステップとを有することを特徴とする回転駆動方
法である。
【0014】上述したように、この発明は、管理領域に
記録されたデータに基づいて記録媒体の半径方向の最外
殻記録位置を検出し、この検出された最外殻記録位置に
基づいて記録媒体の角速度が設定されるため、記録媒体
を最適な角速度で以て回転駆動することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。この発明による回転駆動装置では、例
えばMDからなるディスク記録媒体の回転制御をCAV
方式によって行い、このときの回転数の設定を、ディス
クのプログラム領域に記録されたデータのうち最外周に
配置されたデータのアドレスに基づき行なう。
【0016】図1は、この発明による回転駆動装置が適
用されたMD再生装置のシステム構成図の一例を示す。
このMD再生装置において扱われるMD1は、例えば光
磁気ディスクよりなり、スピンドルモータ2により回転
駆動される。再生時には、MD1に対して光学ピックア
ップ6によってレーザ光が照射される。再生時には磁気
カー効果により反射光からデータを検出するための比較
的低レベルのレーザ出力をなす。
【0017】このため、光学ピックアップ6は、レーザ
出力手段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリ
ッタや対物レンズなどからなる光学系、および反射光を
検出するためのディテクタとが搭載されている。対物レ
ンズ5は、2軸機構によってディスク半径方向およびデ
ィスクに接離する方向に変位可能に保持されている。光
学ピックアップ6全体は、図示されないスレッド機構に
よりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0018】再生動作によって、光学ピックアップ6に
よりMD1から検出された情報は、RFアンプ7に供給
される。RFアンプ7は、供給された情報の演算処理に
より、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号、グルーブ情報などを抽出する。なお、
グルーブ情報は、MD1にプリグルーブ(ウォブリング
グルーブ)として記録されている絶対位置情報である。
【0019】RFアンプ7から出力されたグルーブ情
報,トラッキングエラー信号,およびフォーカスエラー
信号は、サーボ機構16に供給される。供給されたフォ
ーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号から、
光学ピックアップ6の位置を制御するためのサーボ信号
が生成される。このサーボ信号がサーボドライバ9に供
給され、光学ピックアップ6の駆動信号とされる。ま
た、このサーボ機構16は、アドレスデコーダを有して
おり、供給されたグルーブ情報から所定の方法で絶対ア
ドレス情報が生成される。この絶対アドレス信号および
駆動信号とに基づき、図示されないスレッド機構が駆動
され、光学ピックアップ6の位置制御がなされる。
【0020】また、RFアンプ7において抽出された再
生RF信号は、EFM/CIRCデコーダ8に供給され
る。再生RF信号は、このEFM/CIRCデコーダ8
で2値化され、図示されないPLLにより、以降の信号
処理に用いられるクロックを抽出される。そして、14
−8変換やCIRCによるエラー訂正処理が施され、デ
ィジタルデータとされ出力される。出力されたこのディ
ジタルデータは、メモリコントローラ10によって一旦
バッファメモリ11に書き込まれる。
【0021】なお、光学ピックアップ6によるMD1か
らのデータの読み取りおよび光学ピックアップ6からバ
ッファメモリ11までの系における再生データの転送
は、間欠的に行なわれる。すなわち、バッファメモリ1
1に書き込まれたデータが所定量以上になったら、MD
1からのデータの読み出しは一旦停止され、それに伴
い、バッファメモリ11に対するデータの書込みも停止
される。
【0022】バッファメモリ11に書き込まれたデータ
は、メモリコントローラ12の制御によって所定のタイ
ミングで読み出され、ATRAC(Adaptive Transform
Acoustic Coding)デコーダ13に供給される。そして、
音声圧縮処理に対するデコード処理などの再生信号処理
を施され、D/A変換器14によってアナログ信号とさ
れ、出力端子15から所定の増幅回路部へ供給されて再
生出力される。例えばL,Rアナログオーディオ信号と
して出力される。
【0023】ここで、バッファメモリ11へのデータの
書き込み/読み出しは、メモリコントローラ10および
12によって、書き込みポインタと読み出しポインタの
制御によりアドレス指定されて行なわれる。このとき、
書き込みポインタ(書き込みアドレス)は、読み出しポ
インタ(読み出しアドレス)よりも速いタイミングでイ
ンクリメントされていく。
【0024】書き込みと読み出しのビットレートの差異
により、バッファメモリ11内には、ある程度データが
蓄積された状態となる。バッファメモリ11内にフル容
量のデータが蓄積された時点で書き込みポインタのイン
クリメントは停止され、光学ピックアップ6によるMD
1からのデータ読み出し動作も停止される。ただし、読
み出しポインタのインクリメントは、継続して実行され
ているため、再生音声出力は、途切れないことになる。
【0025】その後、バッファメモリ11からの読み出
し動作のみが継続されていき、ある時点でバッファメモ
リ11内のデータ蓄積量が所定量以下になったとする
と、再び光学ピックアップ6によるデータ読み出し動作
および書き込みポインタのインクリメントが開始され、
再びバッファメモリ11のデータ蓄積がなされていく。
このようにして、MD1に対する間欠読み出しがなされ
る。
【0026】このように、バッファメモリ11を介して
再生音声信号を出力することにより、例えば外乱などで
トラッキングが外れた場合などでも、再生音声出力が中
断してしまうことはない。すなわち、データ蓄積が残っ
ているうちに例えば正しいトラッキング位置までにアク
セスしてデータ読み出しを再開することで、再生出力に
影響を与えずに動作を続行できる。
【0027】なお、この装置全体の制御は、例えばマイ
クロプロセッサおよびRAMやROMといった必要なメ
モリなどからなるシステムコントローラによってなされ
る。。このシステムコントローラおよびシステムコント
ローラからこのMD記録/再生装置の他の部位に対する
接続は、図1においては、煩雑さを避けるために省略す
る。
【0028】また、MD1には、アドレス情報や、制御
動作に供されるサブコードデータが記録されているた
め、上述の再生RF信号には、これらの情報が含まれ
る。これらの情報は、システムコントローラにおいて各
種の制御動作に用いられる。
【0029】さらに、システムコントローラは、光学ピ
ックアップ6におけるレーザダイオードの動作を制御す
るレーザ制御信号を出力しており、レーザダイオードの
出力をON/OFF制御すると共に、ON制御時として
は、レーザパワーが比較的低レベルである再生時の出力
と、比較的高レベルである記録時の出力とを切り換える
ことができるようになされている。
【0030】MD1に対して再生動作を行なう際には、
MD1に記録されている管理情報、すなわち、P−TO
C(プリマスタードTOC)、U−TOC(ユーザTO
C)を読み出す必要がある。システムコントローラは、
これらの管理情報に応じて、MD1上のプログラム領域
における再生すべきエリアのアドレスを判別することに
なる。この管理情報は、バッファメモリ11に保持され
る。このため、バッファメモリ11は、上述の再生デー
タのバッファエリアと、これら管理情報を保持するエリ
アが分割設定される。
【0031】そして、システムコントローラは、これら
の管理情報を、MD1が装填された際に管理情報の記録
されたディスクの最内周の再生動作を実行させることに
よって読み出し、バッファメモリ11に記憶しておき、
以後そのMD1に対する再生動作の際に参照できるよう
にしている。なお、バッファメモリ11に読み込んだT
OCデータの一部をシステムコントローラがさらに内部
のRAMに取り込むようにする場合もある。
【0032】また、U−TOCは、データの記録や消去
に応じて編集されて書き換えられるものである。このM
D再生装置は、例えばデータに対して圧縮ならびにエラ
ー訂正符号化処理を施すエンコーダや、データによって
磁界を変調しMD1に対して印加するための磁気ヘッド
などを備えることで、MD1に対するデータの記録を行
なうようにできる。このように、装置がMD1に対する
データの記録も可能とされている場合には、システムコ
ントローラは、記録/消去動作の度にこの編集処理をバ
ッファメモリ11に記憶されたU−TOC情報に対して
行い、その書き換え動作に応じて所定のタイミングでM
D1のU−TOCエリアについても書き換えるようにし
ている。例えばMD1のイジェクト操作がなされた場合
や、電源OFFの操作がなされた場合などに、MD1上
でU−TOCを書き換えるようにしている。
【0033】上述したように、MD1は、スピンドルモ
ータ2によって回転駆動される。このときの単位時間当
たりの回転数(以下、単に回転数と略称する)は、CA
V方式で制御される。CAVサーボ部4からサーボドラ
イバ3に対して、スピンドルモータ2を駆動制御するた
めに必要なCAVサーボ信号が供給される。この信号に
基づきサーボドライバ3で駆動信号が生成され、スピン
ドルモータ2が回転駆動される。
【0034】一方、スピンドルモータ2からは、その回
転に伴い、FG(Frequency Generator) 信号が出力され
る。このFG信号は、スピンドルモータ2内でその回転
数に応じて出力される信号である。このFG信号は、C
AVサーボ部4に対して、比較信号として供給される。
また、CAVサーボ部4には、所定の方法で生成された
基準信号が供給される。CAVサーボ部4において、上
述の比較信号とこの基準信号とが比較され、この比較結
果に基づいてCAVサーボ信号が出力される。
【0035】CAVサーボ部4に供給される基準信号
は、例えばシステムコントローラにおいて生成される。
したがって、システムコントローラに対して所定の指示
を行なうことで、基準信号の設定および変更などを行な
うことができる。これにより、システムコントローラに
よってスピンドルモータ2の回転数の設定を行なうこと
ができる。
【0036】次に、上述したP−TOCおよびU−TO
Cの各セクタについて説明する。先ず、P−TOCにつ
いて説明する。P−TOC情報としては、ディスクの記
録可能エリア(レコーダブルユーザエリア)などのエリ
ア指定やU−TOCエリアの管理などが行なわれる。M
D1が再生専用ディスクとされるプリマスタードディス
クの場合は、P−TOCによってROM化されている楽
曲の管理も行なうことができるようになされている。
【0037】図2は、P−TOC用とされる領域、例え
ばディスク最内周側のROMエリアにおいて繰り返し記
録されるP−TOC情報の1つのセクタ(セクタ0)を
示す。なお、P−TOCセクタは、セクタ0〜セクタ7
まで存在するが、セクタ1以降は、オプションとされ
る。
【0038】P−TOCセクタ0のデータ領域(4バイ
ト×588の2352バイト)は、先頭位置にオール0
またはオール1の1バイトデータによって成る同期パタ
ーンおよびクラスタアドレス,セクタアドレスを示すア
ドレスなどが4倍と付加され、以上でヘッダとされる。
また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に「MINI」
という文字に対応したアスキーコードによる識別IDが
付加され、P−TOCの領域であることが示される。
【0039】さらに、続いてディスクタイプや録音レベ
ル、記録されている最初の楽曲の曲番(First TNO) 、最
後の楽曲の曲番(Last TNO)、リードアウトスタートアド
レスLOA 、パワーキャリブレーションエリアスタート
アドレスPCA 、U−TOCのスタートアドレスUST
A 、録音可能なエリア(レコーダブルユーザエリア)の
スタートアドレスRSTA などが記録される。
【0040】続いて、ピット形態で記録されている各楽
曲などを、後述する管理テーブル部におけるパーツテー
ブルに対応させるテーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO25
5) を有する対応テーブル指示データ部が用意されてい
る。
【0041】そして、対応テーブル指示データ部に続く
領域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブル
ポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) に対応して、(01h) 〜(F
Fh)までの255個のパーツテーブルが設けられた管理
テーブル部が用意される。なお、ここで「h 」が付され
た数値は所謂16進表記の数値であり、これは、以下の
同様な表現について同様である。それぞれのパーツテー
ブルには、あるパーツについて起点となるスタートアド
レス、終端となるエンドアドレス、およびそのパーツの
モード情報(トラックモード)が記録できるようになさ
れている。
【0042】各パーツテーブルにおけるトラックのモー
ド情報とは、そのパーツが例えばオーバーライト禁止や
データ複写禁止に設定されているか否かの情報や、オー
ディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別などが記
録されている。
【0043】管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) ま
での各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部の
テーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) によって、その
パーツの内容が示される。つまり、第1曲目の楽曲につ
いてはテーブルポインタP-TNO1としてあるパーツテーブ
ル(例えば(01h) )が記録されており、この場合パーツ
テーブル(01h) のスタートアドレスは第1曲目の楽曲の
記録位置のスタートアドレスとなり、同様に、エンドア
ドレスは第1曲目の楽曲が記録された位置のエンドアド
レスとなる。さらに、トラックモード情報は、その第1
曲目についての情報となる。なお、実際には、テーブル
ポインタには所定の演算処理によりP−TOCセクタ0
内のバイトポジションであるパーツテーブルを示すこと
ができる数値が記される。
【0044】同様に、第2曲目については、テーブルポ
インタP-TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h)
)に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス,
エンドアドレス,および値ラックモード情報が記録され
ている。
【0045】以下同様に、テーブルポインタは、P-TNO2
55まで用意されているため、P−TOC上では第255
曲目まで管理可能とされている。そして、このようにP
−TOCセクタ0が形成されることにより、例えば再生
時において、所定の楽曲をアクセスして再生させること
ができる。
【0046】なお、MD1が記録/再生可能とされてい
る場合、所謂プリマスタードの楽曲エリアが存在しない
ため、上述した対応テーブル指示データ部および管理テ
ーブル部は用いられない(これらは、後述するU−TO
Cで管理される)。したがって、これらの箇所の各バイ
トは、全て「00h」とされている。
【0047】ただし、全ての楽曲がROM形態(ピット
形態)で記録されるプリマスタードタイプのディスク、
および楽曲などが記録されるエリアとしてROMエリア
と光磁気エリアとの両方を備えたハイブリッドタイプの
ディスクについては、そのROMエリア内の楽曲の管理
に、上述した対応テーブル指示データ部および管理テー
ブル部とが用いられる。
【0048】続いて、U−TOCについて説明する。U
−TOCは、セクタ0〜セクタ7までの8セクタが設け
られる。ここでは、この発明に関係の深いU−TOCセ
クタ0について説明する。図3は、このU−TOC用と
されるセクタのフォーマットを示す。このU−TOCセ
クタ0は、主にユーザが録音を行なった楽曲や新たに楽
曲の録音が可能なフリーエリアについての管理情報が記
録されているデータ領域とされる。
【0049】例えば、MD1にある楽曲の録音を行なお
うとする際には、その録音に用いられるMD記録/再生
装置において、システムコントローラなどによって、U
−TOCセクタ0からディスク上のフリーエリアが探し
出され、ここに音声データが記録される。また、再生時
には、再生すべき楽曲が記録されているエリアがU−T
OCセクタ0から判別され、そのエリアに対してアクセ
スを行なうことで再生動作がなされる。
【0050】図3に示されるU−TOCセクタ0には、
P−TOCと同様に、先ずヘッダが設けられ、続いて所
定アドレス位置にメーカーコード,モデルコード,最初
の楽曲の曲番(First TNO) ,最後の楽曲の曲番(Last TN
O),セクタ使用状況(Used sectors),ディスクシリアル
ナンバ,およびディスクIDなどのデータが記録され
る。さらに、ユーザが録音を行なっている楽曲のの領域
やフリーエリアなどを、後述する管理テーブルに対応さ
せることによって識別するため、対応テーブル指示でタ
ブとして各種のテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY,P-FR
A,P-TNO1 〜P-TNO255) が記録される領域が用意されて
いる。
【0051】そして、テーブルポインタに対応させるこ
とになる管理テーブル部(P-TNO1 〜P-TNO255) として(0
1h) 〜(FFh) までのパーツテーブルが設けられ、それぞ
れのパーツテーブルには、上述の図2に示されるP−T
OCセクタ0と同様に、あるパーツについて起点となる
スタートアドレス,終端となるエンドアドレス,そのパ
ーツのモード情報(トラックモード)が記録されてい
る。
【0052】さらに、このU−TOCセクタ0の場合、
各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続い
て連結される場合がある。そのため、その連結されるパ
ーツのスタートアドレスおよびエンドアドレスが記録さ
れているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できる
ようにされている。
【0053】上述したように、この種の再生装置では、
1つの楽曲のデータが物理的に不連続に、すなわち、複
数のパーツにわたって記録されていても、パーツ間でア
クセスしながら再生していくことにより再生動作に支障
が生じない。そのため、ユーザが録音する楽曲などにつ
いては、録音可能エリアの効率使用などの目的から、記
録を複数パーツに分けて行なう場合もある。
【0054】そのため、リンク情報が設けられ、例えば
各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) に
よって、連結すべきパーツテーブルを指定することによ
ってパーツテーブルが連結できるようになされている。
【0055】なお、実際には、リンク情報は所定の演算
処理によりU−TOCセクタ0内のバイトポジションと
される数値で示される。すなわち、304+(リンク情
報)×8(バイト目)としてパーツテーブルが指定され
る。また、プリマスタードディスクなどにおいて、ピッ
ト形態で記録される楽曲などについては、通常パーツ分
割されることがないため、上述の図2に示される通り、
P−TOCセクタ0においてリンク情報が全て「(OOh)
」とされている。
【0056】つまり、U−TOCセクタ0における管理
テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つの
パーツを表現しており、例えば3つのパーツが連結され
て構成される楽曲については、リンク情報によって連結
される3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置
の管理がなされる。
【0057】U−TOCセクタ0の管理テーブル部にお
ける、(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応
テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DF
A,P-EMPTY,P-FRA,P-TNO1 〜P-TNO255) によって、以下
のようにそのパーツ内容が示される。
【0058】テーブルポインタP-DFA は、MD1上の欠
陥領域について示しており、傷などによる欠陥領域とな
るトラック部分(=1パーツ)が示された1つのパーツ
テーブルまたは複数のパーツテーブル内の先頭のパーツ
テーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在す
る場合は、テーブルポインタP-DFA において(01h) 〜(F
Fh) も何れかが記録されており、それに相当するパーツ
テーブルには、欠陥パーツがスタートおよびエンドアド
レスによって示されている。また、他にも欠陥パーツが
存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情
報として、他のパーツテーブルが指定され、そのパーツ
テーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さら
に他の欠陥パーツが無い場合は、リンク情報は、例えば
「(00h)」とされ、以降、リンク無しとされる。
【0059】テーブルポインタP-EMPTY は、管理テーブ
ル部における1または複数の未使用のパーツテーブルの
先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパー
ツテーブルが存在する場合には、テーブルポインタP-EM
PTY として、(01h) 〜(FFh)のうち何れかが記録され
る。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テ
ーブルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテー
ブルから、リンク情報によって順次パーツテーブルが指
定されていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テ
ーブル上で連結される。
【0060】テーブルポインタP-FRA は、MD1上のデ
ータ書き込み可能なフリーエリア(消去領域を含む)に
ついて示しており、フリーエリアとなるトラック部分
(=パーツ)が示された1または複数のパーツテーブル
内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フ
リーエリアが存在する場合は、テーブルポインタF-FRA
において(01h) 〜(FFh) の何れかが記録されており、そ
れに相当するパーツテーブルには、フリーエリアである
パーツがスタートおよびエンドアドレスによって示され
ている。また、このようなパーツが複数個有り、すなわ
ちパーツテーブルが複数個ある場合には、リンク情報に
より、リンク情報が「(00h) 」となるパーツテーブルま
で順次指定されている。
【0061】図4は、パーツテーブルによる、フリーエ
リアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これは、
パーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとさ
れているときに、この状態から対応テーブル指示データ
P-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)
(E3h) のリンクによって表現されている状態を示してい
る。なお、上述の欠陥領域や未使用パーツテーブルの管
理形態もこれと同様とされる。
【0062】ところで、全く楽曲などの音声データの記
録がなされておらず、欠陥も無い光磁気ディスクであれ
ば、テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(0
1h)が指定され、これによりディスクのレコーダブルユ
ーザエリアの全体がフリーエリアであることが示され
る。そして、この場合、残る(02h) 〜(FFh) のパーツテ
ーブルは、指定されていないことになるため、上述した
テーブルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(02
h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) のリンク
情報としてパーツテーブル(03h) が指定され、・・・と
いうように、パーツテーブル(FFh) まで連結される。こ
の場合、パーツテーブル(FFh) のリンク情報は、以降連
結無しを示す「(00h) 」とされる。
【0063】なお、このときパーツテーブル(01h) につ
いては、スタートアドレスとしてはレコーダブルユーザ
エリアのスタートアドレスが記録され、また、エンドア
ドレスとしてはリードアウトスタートアドレスの直前の
アドレスが記録されることになる。
【0064】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、M
D1にユーザが記録を行なった楽曲について示してお
り、例えばテーブルポインタP-TNO1では、1曲目のデー
タが記録された1または複数のパーツのうちの時間的に
先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定して
いる。例えば、1曲目とされた楽曲がディスク上でトラ
ック分断されずに、すなわち、1つのパーツで記録され
ている場合は、その1曲目の記録領域は、テーブルポイ
ンタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート
およびエンドアドレスとして記録されている。
【0065】また、例えば2曲目とされた楽曲がディス
ク上で複数のパーツに離散的に記録されている場合は、
その楽曲の記録位置を示すため、各パーツが時間的な順
序に従って指定される。すなわち、上述の図4に示され
る場合と同様に、テーブルポインタP-TNO2に指定された
パーツテーブルから、さらにリンク情報によって他のパ
ーツテーブルが順次時間的な順序に従って指定されて、
リンク情報が「(00h)」となるパーツテーブルに連結さ
れる。
【0066】このように、例えば2曲目を構成するデー
タが記録された全パーツが順次指定されて記録されてい
ることにより、このU−TOCセクタ0のデータを用い
て、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバー
ライトを行なう際に、光学ピックアップ6や、図示され
ない記録装置における記録ヘッドをアクセスさせ、例え
ば再生時には、離散的なパーツから連続的な音楽情報を
取り出したり、また記録時には、記録エリアを効率的に
使用した記録が可能とされる。
【0067】上述したように、この発明では、CAV方
式によるスピンドルモータ2の回転制御の際に、回転数
の設定を、MD1に記録されたデータのうち、最外殻に
配置されたデータのアドレスに基づいて行なう。図5
は、この回転数設定の際のフローチャートを示す。MD
1が装置に装填され、所定の方法により再生が指示され
ると、先ず、P−TOC領域がアクセスされ、P−TO
C情報が読み出される。そして、この読み出されたP−
TOC情報のスタートアドレスUSTA に基づき、U−
TOCセクタ0がアクセスされる(ステップS1)。
【0068】次のステップS2では、読み込まれたU−
TOCデータに基づき、最外殻記録位置が検知される。
U−TOCセクタ0には、管理テーブル部に、各パーツ
について起点となるスタートアドレスおよび終端となる
エンドアドレスとが記録されている。この最外殻記録位
置の検知は、これらのうち、エンドアドレスに基づきな
される。
【0069】一例として、MD1のU−TOCセクタ0
に対して、図6に示されるようなスタートおよびエンド
アドレス情報が記録されている場合について説明する。
P-TNO1を先頭とする例えば楽曲データは、図に示される
3つのパーツ、すなわち、スタートおよびエンドアドレ
スがそれぞれ〔0032h〕クラスタ〔00h〕セク
タ,〔0040h〕クラスタ〔1Fh〕セクタであるパ
ーツ、〔0326h〕クラスタ〔00h〕セクタ,〔0
3ABh〕クラスタ〔1Fh〕セクタであるパーツ、
〔0062h〕クラスタ〔00h〕セクタ,〔0062
h〕クラスタ〔1Fh〕セクタであるパーツから成る。
これら3つのパーツは、リンクされている。
【0070】同様に、P-TNO2は、スタートおよびエンド
アドレスがそれぞれ〔014Ah〕クラスタ〔00h〕
セクタ,〔0210h〕クラスタ〔1Fh〕セクタであ
る1つのパーツから成り、P-TNO3は、スタートおよびエ
ンドアドレスがそれぞれ〔0230h〕クラスタ〔00
h〕セクタ,〔029Fh〕クラスタ〔1Fh〕セクタ
であるパーツ、〔00AEh〕クラスタ〔00h〕セク
タ,〔00E2h〕クラスタ〔1Fh〕セクタである2
つのパーツから成る。この2つのパーツはリンクしてい
る。
【0071】既知の通り、MD1に対するデータの記録
は、ディスクの内周側から外周側へ向け、CLV方式で
以て螺旋状になされる。それに伴い、クラスタ番号も、
螺旋の開始点から終端に向けて連続的に増加されるよう
に付される。したがって、最外殻記録位置は、MD1に
記録されている全ての例えば楽曲の全てのパーツのエン
ドアドレスを比較し、その最大値を求めることによって
得られる。この図6に示した例では、最外殻記録位置
は、〔03ABh〕クラスタとされる。
【0072】このように、ステップS2でMD1に対す
る最外殻記録位置が検知されると、処理は図5に示され
るステップS3に移行する。このステップS3では、M
D1上のアドレスと回転数との関係を定義したテーブル
が参照され、ステップS2で検知された最外殻記録位置
とこのテーブルに示された値とが比較される。そして、
次のステップS4において、この比較結果に基づいてC
AVサーボ部4に対して回転数の設定がなされる。
【0073】図7は、このテーブルの一例を示す。ディ
スクを所定の直径で以て複数の領域に分割し、分割され
た各領域に対して、それぞれ対応するアドレスおよびC
AVサーボによる回転数が定義される。なお、このテー
ブルは、予め作成され、例えばシステムコントローラが
有するROMに記憶される。この例では、MD1の直径
64mmおよびプログラムエリアが始まる直径32mm
に対して、MD1を直径30mm〜40mm,40〜5
0mm,50〜60mmの3つの領域に分割する。そし
て、これらの領域のそれぞれに対してアドレスを対応さ
せると共に、通常の回転数の1.5倍,1.2倍,1.
0倍の回転数をそれぞれ設定する。
【0074】このテーブルに示されたアドレスと、上述
の最外殻記録位置の検出結果とが比較される。そして、
この比較結果に基づき回転数が設定される。上述の例で
は、最外殻記録位置のエンドアドレスが〔03ABh〕
であるため、この最外殻記録位置がMD1における直径
40mm〜50mmの領域にあるとされ、回転数が通常
の1.2倍に設定される。設定された回転数に基づき基
準信号が生成され、この基準信号がCAVサーボ部4に
対して供給される。CAVサーボ部4において、供給さ
れたこの基準信号に基づきCAVサーボ信号が生成され
出力される(ステップS5)。
【0075】言うまでもないが、このとき設定される回
転数の上限は、上限値が設定された領域における最外殻
からデータを読み出した際に、読み出されたデータのデ
コードなどを行なう際に用いられるPLLが追従可能な
値を越えない範囲とされる。また、この例では、直径3
0mmで〔0h〕クラスタとして、通常の回転数は、線
速度1.4m/sとしている。
【0076】CAVサーボ部4から出力されたCAVサ
ーボ信号がサーボドライバ3に対して供給され、この信
号に基づき生成され出力された駆動信号によってスピン
ドルモータ2が駆動される。そして、このスピンドルモ
ータ2の回転に伴って、FG信号がCAVサーボ部4に
対してフィードバックされることにより、スピンドルモ
ータ2の回転数が上述の設定回転数にに制御される。
【0077】なお、ここでは、MD1を3つの領域に分
割し、ディスクの直径に対して段階的に角速度の設定を
行なったが、これはこの例に限定されない。例えば、領
域分割をさらに細かく行なうことが可能である。また、
ディスクを直径に応じて複数の領域に分割せずに、検知
された最外殻記録位置に基づき適応的に回転数の設定を
行なうようにしてもよい。
【0078】このように、MD1における最外殻記録位
置に基づいてCAVサーボの回転数を設定することで、
MD1の回転数を最適に設定することができ、より高速
での回転駆動が可能とされる。したがって、この発明を
用いることによって、MD1からデータを読み出す際の
レートを上げることが可能とされる。
【0079】ところで、上述したように、MD再生装置
においては、データ読み出しの際のディスクに対するア
クセスが間欠的になされる。この発明を、この間欠読み
出しと組み合わせて用いることにより、装置の省電力化
が可能とされる。間欠再生の際には、バッファメモリ1
1に対してデータが所定量以上蓄積されたらMD1から
のデータの読み出しが停止される。そこで、この読み出
しが停止されている間、装置において必要なブロック以
外に対する電源の供給を、停止または削減する。以下、
この電源の供給が一旦停止されている状態をスリープ状
態と称する。
【0080】上述の図1に示されるMD再生装置の例で
は、光学ピックアップ6,RFアンプ7,サーボドライ
バ9,およびメモリコントローラ10など、図中で斜線
が付されない部分に対する電源の供給を停止することが
できる。なお、スピンドルモータ2は、一旦停止させる
と再起動時に大きな電力が必要とされるため、モータ2
およびこのモータ2に対するサーボ系への電力の供給
は、停止させない。
【0081】この実施の一形態においては、スピンドル
モータ2の駆動制御がCAV方式によってなされている
ため、MD1からデータの読み出しが行なわれていない
ときでも、上述した、FG信号によるサーボを行なうこ
とが可能である。
【0082】スリープ状態における省電力化の例を以下
に示す。MD1の最外周でのデータ転送速度を、2倍速
として2.8Mbit/sとした場合、最内周での転送
速度は、1.4Mbit/sとなる。したがって、MD
1の最内周から最外周にわたってのデータ転送速度の平
均値は、2.1Mbit/sとなる。一方、バッファメ
モリ11からATRAC13へのデータ転送速度は、上
述したように、0.3Mbit/sである。
【0083】ここで、バッファメモリ11の容量を4M
bitとして、バッファメモリ11に対して上限の4M
bitまでデータが書き込まれたらスリープ状態とし、
メモリ11からデータが読み出され、データ容量が半分
の2Mbitとなったらスリープ状態を解除するものと
する。すると、MD1からの平均データ読み出し時間T
rおよび平均スリープ時間Tsは、以下のように求めら
れる。
【0084】Tr=4.0/2.1+(4.0/2.1
×0.3)/2.1=2.18sec Ts=(4.0/2)/0.3=6.67sec したがって、MD1からデータが読み出されている時間
と、実際に装置から再生信号が出力されている時間との
比率である、読み出し比率WRは、WR=Tr(Tr+
Ts)=0.246となる。すなわち、データの再生時
間のうち3/4がスリープ状態とされ、省電力化がなさ
れる。具体的には、データ読み出し時およびスリープ状
態での消費電力をそれぞれPr,Psとし、Ps=Pr
/3とした場合には、平均の消費電力Pavは、以下に
示す計算により、スリープを行なわない場合に比べて略
半分の消費電力とすることができる。図8は、この様子
を概略的に示す。
【0085】 Pav={(Pr×Tr)+(Ps×Ts)}/(Tr+Ts)×Pr =(Tr+Ts/3)/(Tr+Ts)≒0.50 この式から分かるように、時間Trが短いほど装置にお
ける消費電力を抑えることができる。したがって、MD
再生装置の間欠読み出しとスリープ状態とを組み合わせ
て省電力化を行なう方法に対してこの発明を適用させ、
データ読み出し速度を上げることにより時間Trを短縮
させることで、記録可能な最外周までデータが記録され
ていないディスクを再生する場合に、より省電力化を実
現することができる。例えば、上述の例において、MD
1の回転数を通常の1.2倍とすることで、MD1から
のデータ読み出し時間Trが通常の回転数の場合に比べ
1/1.2とされるため、以下に示す計算により、略3
%の省電力化がなされることがわかる。
【0086】Pav=(Tr/1.2+Ts/3)/
(Tr/1.2+Ts)=0.47 なお、上述では、この発明が楽曲データが記録されたM
Dを再生するMD再生装置に対して適用されるように説
明したが、これはこの例に限定されるものではない。こ
の発明は、ディスクの内周側から外周側に向けてデータ
を書き込むような、他のディスク記録媒体に対する再生
装置にも適用することができる。例えば、CD−ROM
が装填される、CD−ROMドライブに対してこの発明
を適用することができる。また、この発明は、再生装置
のみならず、記録装置に対しても適用可能なものであ
る。したがって、例えばCDに対してデータの記録が可
能とされたCD−Rが装填される、CD−Rドライブに
対してもこの発明を適用することができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明が適用さ
れたCAV方式でディスクの回転数が制御されるディス
ク再生装置において、ディスクに書き込まれているデー
タの最外殻位置を検出し、その検出結果に基づきディス
クの回転数が設定される。そのため、ディスクの回転数
を適応的に設定することが可能とされ、データ転送速度
を向上させることができる効果がある。
【0088】また、この発明を用いることによって、間
欠読み出しにおけるデータの読み出し時間を短縮できる
ため、スリープ状態による省電力化をより効率的に行な
うことができる効果がある。
【0089】さらに、この発明は、CAV方式でディス
クの回転制御を行なう装置に対して、ソフトウェアの変
更だけで適用させることができるという効果がある。し
たがって、上述した効果を、容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による回転駆動装置が適用されたMD
再生装置のシステム構成図の一例を示すブロック図であ
る。
【図2】P−TOCセクタ0のフォーマットを示す略線
図である。
【図3】U−TOCセクタ0のフォーマットを示す略線
図である。
【図4】パーツテーブルによるフリーエリアとなるパー
ツの管理状態を模式的に示す図である。
【図5】ディスクの回転数設定の際のフローチャートで
ある。
【図6】U−TOCセクタ0のデータの一例を示す略線
図である。
【図7】ディスクに対するデータ記録位置と回転数とを
対応付けるテーブルの一例を示す略線図である。
【図8】省電力化の様子を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1・・・MD、2・・・スピンドルモータ、3・・・サ
ーボドライバ、4・・・CAVサーボ部、6・・・光学
ピックアップ、7・・・RFアンプ、8・・・EFM/
CIRCデコーダ、11・・・バッファメモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にデータを記録するプログラム
    領域とデータの記録アドレスをプログラム毎に管理する
    管理領域とを備えた記録媒体を角速度一定で回転駆動す
    る回転駆動装置において、 記録媒体のプログラム領域に記録されたプログラムデー
    タの記録アドレスをプログラム毎に管理する管理領域か
    らデータを再生する再生手段と、 上記再生手段で再生した管理領域データに基づいて上記
    記録媒体の半径方向の最外殻記録位置を検知する検知手
    段と、 上記記録媒体の角速度を設定する設定手段と、 上記設定手段により設定した上記角速度に基づき上記記
    録媒体を回転駆動する回転駆動手段とを有することを特
    徴とする回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転駆動装置におい
    て、 上記記録媒体の半径位置に応じた角速度を記憶したメモ
    リをさらに有し、 上記設定手段は、上記メモリの内容と上記検知手段によ
    る検知結果に基づき上記角速度の設定を行なうことを特
    徴とする回転駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回転駆動装置におい
    て、 上記プログラムデータは、上記記録媒体の半径方向に離
    散的に記録されていることを特徴とする回転駆動装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体にデータを記録するプログラム
    領域とデータの記録アドレスをプログラム毎に管理する
    管理領域とを備えた記録媒体を角速度一定で回転駆動す
    る回転駆動方法において、 記録媒体のプログラム領域に記録されたプログラムデー
    タの記録アドレスをプログラム毎に管理する管理領域か
    らデータを再生するステップと、 上記再生のステップで再生した管理領域データに基づい
    て上記記録媒体の半径方向の最外殻記録位置を検知する
    ステップと、 上記記録媒体の角速度を設定するステップと、 上記設定のステップにより設定した上記角速度に基づき
    上記記録媒体を回転駆動するステップとを有することを
    特徴とする回転駆動方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000048189A1 (fr) * 1999-02-12 2000-08-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Systeme de lecteur de disque
US6804183B2 (en) * 2000-09-29 2004-10-12 Fujitsu Limited Rotation control method for controlling rotation of media having zones in radial direction and employing ZCAV system, and storage apparatus using the rotation control method
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