JPH10143622A - 保持部付き媒体及び媒体収納器具 - Google Patents

保持部付き媒体及び媒体収納器具

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JPH10143622A
JPH10143622A JP8312614A JP31261496A JPH10143622A JP H10143622 A JPH10143622 A JP H10143622A JP 8312614 A JP8312614 A JP 8312614A JP 31261496 A JP31261496 A JP 31261496A JP H10143622 A JPH10143622 A JP H10143622A
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medium
card
terminal
socket
storage device
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JP8312614A
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Satoshi Katagai
智 片貝
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒体のソケットなどへの脱着を容易にする。
また、媒体の接続信頼性を向上する。 【解決手段】 保持部16は、ICカード本体11の基
板12と一体で形成されている。この保持部16を手で
持って、ICカード本体11をソケット21に差し込
む。ICカード本体11をソケット21に収納したと
き、その端部(ミシン目18の部分)がソケット21か
らわずかに突出する。ICカード本体11をソケット2
1に差し込んだ後、保持部16を折り曲げると、保持部
16はミシン目18に沿って折り欠かれる。また、ソケ
ット21に収納されたICカード本体11を取り外すと
きは、工具部17を切り欠き部23に差し込んでスライ
ドさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保持部付き媒体及
び媒体収納器具に関し、特に、小型のICカードをソケ
ットに着脱するのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードは、一般に、基板に載置され
た半導体集積回路(Integrated Circuit:IC)が樹脂
で封止され、また、このICと外部の回路との間で情報
を伝送するための端子がこの基板上に形成されたもので
ある。このICカードは、電子機器の本体内に設けられ
たソケットなどに装着されて使用される。ICカードを
ソケットに装着するとき、従来は、ICカードに直接手
を触れてソケットの奥まで押し込めていた。
【0003】ところで、近年、電子機器はますます小型
化する傾向にある。また、ICの大規模集積化が進んで
いる。このため、ICカード自体もまた、小型化する傾
向にある。
【0004】しかしながら、ICカードは、小型化すれ
ばするほど保持しづらくなるので、ソケットへの装着が
困難になる。また、ICカードが小型化することによっ
て、端子が形成されていない部分の面積が小さくなるの
で、ICカードをソケットへ装着する際、及びソケット
から取り外す際、端子に手を触れてしまいやすくなる。
【0005】ICカードの端子に手が触れると、その端
子に手の汚れや汗が付着することになる。このように端
子に汚れが付着したり、汗で端子が腐食することによっ
て、ICカードの端子とソケット側の端子との間の接続
不良が生じやすくなる。つまり、ICカードの端子に直
接手を触れることは、ICカードの接続信頼性を低下さ
せることとなる。
【0006】また、ICカードが小型化することによっ
て、ICカードの仕様などを記入するスペースも必然的
に小さくなる。このため、そのICカードがどのような
仕様を有するのか認識したり、他のICカードと区別す
ることが困難になる。
【0007】また、ICカードが小型化すれば、そのI
Cカードが装着されるソケットも必然的に小型化され
る。従来、ICカードを装着するためのソケットなどI
Cカードを電子機器の回路と接続させるための部品に
は、導体により構成された板バネが使用されていた。
【0008】図9に、板バネを用いたICカードコネク
タ4の一例を示す。このICカードコネクタ4は、樹脂
製のフレーム42と、ICカード41の端子41aを端
子43aを介して電子回路と接続するための板バネ43
とから構成される。
【0009】しかしながら、このICカードコネクタ4
には、板バネ43による凹凸がある。このため、ICカ
ードコネクタ4の掃除をするときに、板バネ43に指を
引っかけて、板バネ43を破損させてしまうことがあ
る。さらには、板バネ43も小型化されるが、小型化さ
れればされるほど板バネ43の品質は不均一になり易
い。また、ICカードコネクタ4は部品点数も比較的多
く、製造コストがかかっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消するためになされたものであり、その
第1の目的は、ソケットなどの収納器具に容易に装着す
ることができる保持部付き媒体を提供することにある。
そして、その媒体が外部の回路と接続するための端子を
有する場合に、その媒体の接続信頼性を向上することに
ある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、ソケットな
どの収納器具から容易に取り外すことができる保持部付
き媒体及び媒体収納器具を提供することにある。
【0012】また、本発明の第3の目的は、ICカード
などの端子を有する媒体を外部の回路と接続するのに好
適な媒体収納器具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明の第1の観点にかかる保持部付き媒体
は、収納器具に収納される媒体と、前記媒体が前記収納
器具に収納された状態で前記媒体と分離することが可能
な、前記媒体と一体に形成されている保持部と、を備え
ることを特徴とする。
【0014】この保持部付き媒体において、前記保持部
は、折り欠き部に沿って前記媒体と分離されるものであ
り、前記折り欠き部は、前記媒体が前記収納器具に収納
されたとき、前記収納器具から突出する。
【0015】この構成により、前記保持部を手に持って
前記媒体を前記収納器具に収納することができる。この
ため、前記媒体が非常に小型であっても容易に前記収納
器具に装着することができる。そして、前記媒体を前記
収納器具に装着してから前記保持部を折り欠けば、前記
保持部が邪魔になることがない。
【0016】また、媒体自体が小型で仕様などを書き込
むスペースがなくても、前記保持部に仕様などを書き込
むことができるので、媒体同士の区別が容易にできる。
さらに、前記保持部が付いているかどうかによって、そ
の媒体が使用済みであるかどうかを容易に見分けること
ができる。
【0017】ここで、前記媒体は、例えば、集積回路を
内蔵し、この集積回路と外部の回路との間で信号を授受
するための端子が一主面に形成されたICカードとする
ことができる。つまり、本発明の保持部付き媒体は、表
面に端子が形成された媒体に適用することを好適とす
る。
【0018】この場合、媒体の表面に形成された端子に
手を触れることなく、前記媒体を前記収納器具(例え
ば、ソケット)に容易に装着することができる。このた
め、前記端子に汚れなどが付着したり、汗で前記媒体が
腐食することを防ぐことができる。従って、媒体の接続
信頼性が向上する。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
上記保持部付き媒体において、さらに、前記収納器具
は、前記媒体がスライドして挿入されるもので、かつ、
前記媒体が挿入される方向に沿って切り欠き部が形成さ
れているものであり、前記保持部は、前記切り欠き部に
差し込んで、前記媒体を前記収納器具から押し出すこと
ができる突起を備える、ものとすることができる。
【0020】この突起を前記切り欠き部に差し込んで前
記保持部をスライドさせると、前記媒体は前記収納器具
から押し出される。前記媒体を前記収納器具から容易に
取り外すことができる。しかも、この突起は前記媒体と
一体のものであるため、媒体の交換時には、次に使用す
る媒体が備える突起を使用すればよく、媒体の交換のた
めの工具を別に用意する必要がない。
【0021】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明の第2の観点にかかる媒体収納器具は、媒体をスラ
イドさせて挿入するための開口部と、前記媒体が挿入さ
れる方向に沿って、前記開口部から前記開口部の他方の
端部まで形成された切り欠き部と、を備えることを特徴
とする。
【0022】すなわち、この媒体収納器具は、前記保持
部付き媒体が備える突起を切り欠き部に差し込んでスラ
イドさせることによって、収納した媒体を取り外すこと
ができるようにしたものである。
【0023】また、上記第3の目的を達成するため、本
発明の第3の観点にかかる媒体収納器具は、絶縁体によ
り構成され、その一方の面に、媒体が備える端子と接続
される端子が形成されたフィルムと、このフィルムに前
記端子が形成されていない面で接触し、その弾性によっ
て前記端子を前記媒体の端子に接続させる弾性体と、を
備えることを特徴とする。
【0024】この媒体収納器具において、前記フィルム
は、前記端子が形成された面に、さらに、外部の回路と
接続される第2の端子が形成されているものであっても
よい。
【0025】この媒体収納器具は、板バネを用いた場合
と異なり、端子によって凹凸ができない。このため、こ
の媒体収納器具の掃除をするときに、指を引っかけて端
子を破損してしまうことがない。また、弾性体を大きく
構成することができるので、その弾性にばらつきが生じ
にくい。さらに、端子の数が多くなっても部品点数が少
なくて済むので、製造コストも低く抑えられる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0027】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態のICカード1及びこのICカード1を
装着するための構造全体を示す斜視図である。図示する
ように、ICカード1は、電子機器2内に設けられたソ
ケット21に収納されて使用される。
【0028】ICカード1は、ICカード本体11と保
持部16とによって構成される。ICカード本体11
は、樹脂製の基板12の上に載置したIC14を樹脂で
封止し、封止部13を形成したものである。基板12の
封止部13の反対面には、電子機器2内の回路と接続す
るための端子15が形成されている。基板12内には導
線が埋め込まれており、IC14はこの導線にボンディ
ングされて端子15と接続される。
【0029】保持部16は、基板12と同一の材質で一
体に形成されている。この保持部16を持って、ICカ
ード本体11をソケット21内に差し込むことができ
る。また、保持部16は、ミシン目18を境に基板12
(ICカード本体11)と分けられている。ミシン目1
8の部分は強度が弱くなっており、ミシン目18に沿っ
て折り欠くことで保持部16をICカード本体11と分
離することができる。すなわち、ICカード1は、未使
用であれば保持部16がついており、使用済みであれば
保持部16がついていない。
【0030】保持部16の端部には、ICカード本体1
1をソケット21から取り外すための工具部17となる
突起が形成されている。また、保持部16には、ICカ
ード1の仕様や注意書きなどを書き込むことができる。
【0031】なお、ICカード本体11の大きさは、1
0×15mm程度であり、厚さは封止部13を含めて1.
5mm程度である。保持部16の大きさは、10×25mm
程度であり、手で保持するのに十分な大きさがある。工
具部17の大きさは、4×3mm程度で、後述するソケッ
トの切り欠き部に合わせてある。
【0032】電子機器2は、ICカード本体11を装着
するためのソケット21を備えている。このソケット2
1は、電子機器2のプリント配線板24の上に配置され
ている。なお、ICカード本体11をソケット21に収
納したとき、ICカード本体11の端部(ミシン目1
8)がわずかにソケット21から突出する。
【0033】ソケット21は、端子15と接続するため
の板バネ22を備えている。板バネ22は導体によって
構成され、電子機器2内の電子回路(図示せず)に接続
されている。これにより、電子機器2内の電子回路とI
C14との間での情報の伝達が可能となる。ソケット2
1には、ICカード本体11の挿入方向(図の矢印方
向)に沿って上面中心部に、ICカードを取り外すとき
に工具部17を差し込むための切り欠き部23が形成さ
れている。なお、この切り欠き部の幅は工具部17の幅
よりもわずかに広くなっている。
【0034】電子機器2の電子回路などを収納する筐体
20は、ソケット21の周辺が切り欠かれている。この
部分には、蓋25が装着される。すなわち、蓋25を開
けるとソケット21が現れ、ICカード本体11をソケ
ット21に装着することができる。また、蓋25を閉じ
ておくことによって、電子機器2内にゴミが入るのを防
ぐことができる。なお、電子機器2の使用時には、蓋2
5を閉じておく。
【0035】次に、ICカード本体11をソケット21
に装着する方法について説明する。まず、ICカード本
体11の基板12と一体に形成されている保持部16を
手で持って、図2の矢印で示す方向に、ICカード本体
11をスライドさせてソケット21の中に差し込む。こ
の状態で、保持部16を手で持ったままICカード本体
11をソケット21の奥まで押し込む。ICカード本体
11がソケット21の奥まで押し込まれたとき、端子1
5が板バネ22と接触する。このとき、ICカード本体
11の端部(ミシン目18)はソケット21からわずか
に突出している。
【0036】ICカード本体11がソケット21の奥ま
で押し込まれたら、保持部16を図3の矢印で示す方向
に折り曲げる。このとき、保持部16は、強度が弱くな
っているミシン目18に沿って折り曲げられる。保持部
16は、十分に折り曲げられると、ミシン目18に沿っ
て切断されてICカード本体11から分離される。これ
で、ICカード本体11のソケット21への装着が終了
する。
【0037】次に、ソケット21に装着されたICカー
ド本体11を取り外す方法について説明する。まず、図
4に示すように、保持部16を手4で持って、工具部1
7をICカード本体11が装着されているソケットの切
り欠き部23に差し込む。
【0038】このように工具部17が切り欠き部23に
差し込まれた状態で、保持部16を図4の矢印で示す方
向にスライドさせる。このとき、ICカード本体11
は、工具部17によってソケット21から押し出され
る。これで、ICカード本体11をソケット21から取
り外すことができる。なお、ICカード本体11をソケ
ット21から取り外すとき、同じ種類の別のICカード
(保持部16がICカード本体11と分離されていない
ものでもよい)の工具部を使用してもよい。
【0039】以上説明したように、この実施の形態のI
Cカード1は、保持部16がICカード本体11と一体
に形成されていることにより、ICカード本体11に触
らずに保持部16を持って、ICカード本体11をソケ
ット21に装着することができる。このため、このIC
カード本体11のような小型のICカードあっても、容
易にソケット21に装着することができる。
【0040】また、ICカード本体11をソケット21
に装着するときに、端子15に手を触れずに済む。この
ため、端子15に手垢や汗などが付着することがなく、
端子15と板バネ22との間で汚れや錆などによる接続
不良が生じることを防ぐことができる。
【0041】また、保持部16には、ICカード1の仕
様や注意書きを書き込むことができるので、何のICカ
ードか容易に区別することができる。さらに、このIC
カード1は、未使用の場合は保持部16が付いており、
使用済みの場合は、保持部16が付いていないので、使
用済みかどうかを容易に判別することができる。しか
も、使用時には保持部16は分離されているので、IC
カード1を大きく構成しても、電子機器内のICカード
を収納するためのスペースを大きくする必要がない。
【0042】また、保持部16の端部に形成されている
工具部17を用いることによって、ICカード本体11
をソケット21から容易に取り外すことができる。しか
も、工具部17はICカード本体11と一体となってい
ることから、ソケットに装着されるICカード本体11
を交換するときに、次のICカード1に備えられた工具
部17を使用すればよい。このため、ICカードを交換
するための工具を別に用意する必要がない。
【0043】この実施の形態で説明したICカード1の
形状は、単なる一例であり、本発明は、これに限られな
い。例えば、図5に示すICカード1aでは、ICカー
ド本体11aと保持部16aとは、ミシン目ではなく、
Vカット18aを境として分けられている。そして、I
Cカード1aをソケットに装着し、Vカット18aを折
ってICカード本体11aと保持部16aとを分離する
ことができる。
【0044】なお、ICカード1と同様に、ICカード
本体11aは、基板12a、封止部13a、IC14
a、及び端子15aとによって構成されている。また、
保持部16aの端部には、工具部17aが形成されてい
る。
【0045】また、図6(A)に上記のICカード1に
おける保持部16及び工具部17の形状を示すが、これ
に限られない。例えば、図6(B)及び図6(C)に示
すように、保持部16b、16c及び工具部17b、1
7cは、ICカード本体11b、11c及びソケット2
1b、21c(特に、板バネ22b、22c及び切り欠
き部23b、23c)の形状に合わせて任意に選択する
ことができる。
【0046】また、この実施の形態では小型のICカー
ド(ICカード11の大きさが10×15mm程度)につ
いて説明したが、本発明は比較的大型のICカードに適
用することもできる。特に、保持部16の端部に設けた
工具部17によってICカードをソケットから取り外す
構成は、大型のICカードにおいても大きな効果を奏す
る。また、大型のICカードにおいても保持部の有無に
よって使用済みであるかどうかを容易に判別することが
できる。
【0047】また、この実施の形態では、保持部16
は、基板12と一体に形成されていたが、封止部13を
延長して保持部を形成しても構わない。この場合も、保
持部の端部に工具部を設けることができる。
【0048】また、この実施の形態では、ICカード本
体11と保持部16とはミシン目18によって分けられ
ていた。しかしながら、ICカード本体と保持部とを確
実に分離できるのであれば、ミシン目はなくてもよい。
すなわち、ICカード本体は、封止部が形成されている
ので、保持部より強度が大きい。一方、保持部は、通
常、全体としての強度の大小の境目となる封止部の端部
に沿って折り欠かれる。
【0049】また、この実施の形態では、ICカード本
体11をソケット21に収納したとき、その端部(ミシ
ン目18)がわずかにソケット21から突出していた。
しかしながら、ICカード本体をソケット21に収納し
た状態で、保持部を折り欠き部に沿って折り欠いてIC
カード本体と分離できるのであれば、ICカード本体の
端部(ミシン目)は、ソケットから突出していなくても
よい。例えば、保持部が切り欠き部23より細く形成さ
れていれば、ICカード本体の端部(ミシン目)がソケ
ットから突出していなくても、保持部を分離することが
できる。
【0050】また、この実施の形態では、電子機器のソ
ケットに装着する媒体としてICカードを例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限られない。例えば、磁気カ
ードなどの媒体を装着する場合にも、本発明は適用可能
である。また、電子機器の本体に設けたスロットなどソ
ケット以外の場所に装着する場合にも、本発明は適用可
能である。さらには、電子機器以外の装置に媒体を装着
する場合にも本発明は適用可能である。
【0051】また、この実施の形態では、ICカード1
の保持部16を手で持ってソケット21に装着する場合
について説明した。しかし、ICカードを予め組み込ん
だ電子機器でも、このICカード1によれば、ICカー
ドをソケットに収納するときに細かい制御を要しない。
このため、同一時間内で大量に生産できるので、ICカ
ードが予め組み込まれた電子機器の製造コストを低くす
ることができる。
【0052】[第2の実施の形態]図7は、本発明の第
2の実施の形態のICカードコネクタを分解した状態を
示す図、図8は、このICカードコネクタを組み立てた
状態を示す図である。図示するように、このICカード
コネクタ3は、フィルム31と、フレーム32と、バネ
33とから構成される。
【0053】フィルム31は、絶縁体により構成されて
いる。フィルム31の表面には、ICカードの端子(図
示せず)と接続するための端子31aと、このICカー
ドコネクタ3が使用される電子機器の回路と接続するた
めの端子31bとが形成されている。端子31a及び端
子31bは、導体を蒸着することにより形成されるが、
導電性インクを用いてもよい。また、図示するように、
端子31aと端子31bとは、この導体によって結線さ
れている。
【0054】フレーム32は、絶縁体である樹脂によっ
て構成されている。フレーム32の側面には、フィルム
31上に形成された端子31bを導き出すためのスリッ
ト32aが設けられている。バネ33は、金属によって
構成されている。バネ33は、端子31aをその弾性に
よりICカードの端子に押し当てるための板バネ部33
aと、バネ33をアースし、また、半田付けしてプリン
ト配線板に固定するための補助端子33bとを備えてい
る。
【0055】このICカードコネクタ3を組み立てるに
は、まず、フィルム31が板バネ33aを覆う所定の位
置に位置決めをしてから、バネ33に接着する。もっと
も、このとき、端子31bが形成されたフィルム31の
端部はバネ33に接着されない。次に、フィルム31が
接着されたバネ33をフレーム32にはめ込む。このと
き、フィルム31の端部をスリット32aから引っぱり
出す。そして、スリット32aから引っぱり出したフィ
ルム31の端部をフレーム32に接着する。
【0056】このようにして、図8に示すICカードコ
ネクタ3が完成する。このICカードコネクタ3を電子
機器(図示せず)に実装する場合、ICカードコネクタ
を電子機器内のプリント配線板に置き、補助端子33b
を半田付けする。これにより、ICカードコネクタ3が
固定される。ここで、補助端子33bはアースされる。
そして、導線によって電子回路と端子31bとを接続す
る。
【0057】このICカードコネクタ3は、端子31a
の部分に板バネのような凹凸がないので、ICカードを
装着するときに指を引っかけてICカードコネクタ3を
破損することがない。また、汚れの掃除もし易くなる。
さらには、バネを比較的大きくすることができるので、
バネの品質にばらつきが生じず、歩留まりが向上する。
さらに、部品点数も少なくて済むことから、製造コスト
を低減することができる。
【0058】なお、この実施の形態では、板バネ33a
の弾性によって端子31aをICカードの端子に押し当
てて、端子31aとICカードの端子とを接続させてい
た。しかしながら、本発明はこれに限られない。例え
ば、ゴムなどの他の弾性体を用いて端子31aをICカ
ードの端子に押し当てるようにしてもよい。
【0059】また、この実施の形態では、フレーム32
は、単純な枠形状をしていたが、本発明はこれに限られ
ない。例えば、第1の実施の形態で説明したソケットの
ような形状に構成してもよい。すなわち、フレーム32
の形状は、ICカードの装着の仕方に合わせて任意のも
のを選ぶことができる。また、フィルム31とバネ33
とを組み合わせ、これだけを電子機器内に設けることも
可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の媒体は、
保持部を持って収納器具に収納することができる。この
ため、媒体自体が小型であっても収納器具への装着が容
易になる。この媒体がICカードなどの端子を有する媒
体である場合には、端子に手を触れなくて済む。これに
より、端子に汚れが付着したり、端子が汗で腐食するこ
とがない。このため、媒体の接続信頼性が向上する。
【0061】また、媒体自体が小型であっても、媒体の
仕様などを保持部に書き込むことができるので、媒体同
士を容易に区別することができる。しかも、保持部が付
いているかどうかによって、使用済みであるかどうかを
容易に判別することができる。
【0062】また、保持部が備える突起により、媒体を
収納器具から容易に取り外すことができる。しかも、媒
体の交換時には、次に使用する媒体が備える突起を用い
ればよいので、媒体の交換のための工具を別に用意する
必要がない。
【0063】また、本発明の媒体収納器具はその端子が
形成されている面に凹凸がない。このため、指を引っか
けて端子を破損してしまうことがない。また、バネなど
の弾性体を大きく構成することができるので、その弾性
にばらつきが生じにくい。さらに、端子の数が多くなっ
ても部品点数が少なくて済むので、製造コストも低く抑
えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のICカード及びこ
のICカードを装着するための構造全体を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態のICカードをソケ
ットに装着する方法を説明する斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のICカードをソケ
ットに装着する方法を説明する斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のICカードをソケ
ットから取り外す方法を説明する斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のICカードの形状
の変形例を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の工具部の形状の変
形例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のICカードコネク
タを分解した状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態のICカードコネク
タを組み立てた状態を示す斜視図である。
【図9】従来例のICカードコネクタを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、1a・・・ICカード、11、11a、11b、11
c・・・ICカード本体、12、12a・・・基板、13、1
3a・・・封止部、14、14a・・・半導体集積回路(I
C)、15、15a・・・端子、16、16a、16b、
16c・・・保持部、17、17a、17b、17c・・・工
具部、18・・・ミシン目、18a・・・Vカット、21、2
1b、21c・・・ソケット、22、22b、22c・・・板
バネ、23、23b、23c・・・切り欠き部、3・・・IC
カードコネクタ、31・・・フィルム、31a・・・端子、3
1b・・・端子、32・・・フレーム、32a・・・スリット
部、33・・・バネ、33a・・・板バネ部、33b・・・補助
端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納器具に収納される媒体と、 前記媒体が前記収納器具に収納された状態で前記媒体と
    分離することが可能な、前記媒体と一体に形成されてい
    る保持部と、 を備えることを特徴とする保持部付き媒体。
  2. 【請求項2】前記保持部は、折り欠き部に沿って前記媒
    体と分離されるものであり、 前記折り欠き部は、前記媒体が前記収納器具に収納され
    たとき、前記収納器具から突出する、 ことを特徴とする請求項1に記載の保持部付き媒体。
  3. 【請求項3】前記媒体は、集積回路を内蔵し、この集積
    回路と外部の回路との間で信号を授受するための端子が
    一主面に形成されたICカードである、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の保持部付き
    媒体。
  4. 【請求項4】前記収納器具は、前記媒体がスライドして
    挿入されるもので、かつ、前記媒体が挿入される方向に
    沿って切り欠き部が形成されているものであり、 前記保持部は、前記切り欠き部に差し込んで、前記媒体
    を前記収納器具から押し出すことができる突起を備え
    る、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の保持部付き媒体。
  5. 【請求項5】媒体をスライドさせて挿入するための開口
    部と、 前記媒体が挿入される方向に沿って、前記開口部から前
    記開口部の他方の端部まで形成された切り欠き部と、 を備えることを特徴とする媒体収納器具。
  6. 【請求項6】絶縁体により構成され、その一方の面に、
    媒体が備える端子と接続される端子が形成されたフィル
    ムと、 このフィルムに前記端子が形成されていない面で接触
    し、その弾性によって前記端子を前記媒体の端子に接触
    させる弾性体と、 を備えることを特徴とする媒体収納器具。
  7. 【請求項7】前記フィルムは、前記端子が形成された面
    に、さらに、前記端子と接続された、外部の回路と接続
    される第2の端子が形成されている、 ことを特徴とする請求項6に記載の媒体収納器具。
JP8312614A 1996-11-11 1996-11-11 保持部付き媒体及び媒体収納器具 Pending JPH10143622A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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