JPH101435A - 2−アミノピリジン類を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤 - Google Patents
2−アミノピリジン類を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤Info
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- JPH101435A JPH101435A JP25533496A JP25533496A JPH101435A JP H101435 A JPH101435 A JP H101435A JP 25533496 A JP25533496 A JP 25533496A JP 25533496 A JP25533496 A JP 25533496A JP H101435 A JPH101435 A JP H101435A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得
る塩類を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤を提
供する。 【解決手段】本発明により、2−アミノピリジン類及び
その製薬上許容し得る塩が、強力な一酸化窒素合成酵素
阻害作用を有することを見出した。すなわち、2−アミ
ノピリジン類及びその製薬上許容し得る塩を含有する薬
剤組成物は、一酸化窒素生成抑制剤として有用であるこ
とを見出した。
る塩類を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤を提
供する。 【解決手段】本発明により、2−アミノピリジン類及び
その製薬上許容し得る塩が、強力な一酸化窒素合成酵素
阻害作用を有することを見出した。すなわち、2−アミ
ノピリジン類及びその製薬上許容し得る塩を含有する薬
剤組成物は、一酸化窒素生成抑制剤として有用であるこ
とを見出した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、特に一酸化
窒素合成酵素阻害剤に関するものであり、さらに一酸化
窒素産生の抑制剤として生体に投与することに関するも
のである。
窒素合成酵素阻害剤に関するものであり、さらに一酸化
窒素産生の抑制剤として生体に投与することに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】数十年間、ニトログリセリンが心血管疾
患の処置において血管拡張剤としてヒトに投与されてき
た。最近、このように投与されたニトログリセリンが、
体内で、薬理学的に活性な代謝物である一酸化窒素に変
換することが判った。そして又、一酸化窒素は、血管内
皮由来弛緩因子類(EDRFs) の重要な成分であり、正常代
謝物としてアルギニンから酵素的に形成されることが判
った。EDRFs は血流及び血管抵抗の調節に関係している
として、最近盛んに研究されている。又、生体内では血
管内皮の他にマクロファージや神経細胞でも一酸化窒素
を生産することが判明している。マクロファージの産生
する一酸化窒素は細胞傷害作用や細胞増殖抑制作用を示
し、神経細胞の産生する一酸化窒素は情報伝達物質とし
て記憶等に関与することが判った。
患の処置において血管拡張剤としてヒトに投与されてき
た。最近、このように投与されたニトログリセリンが、
体内で、薬理学的に活性な代謝物である一酸化窒素に変
換することが判った。そして又、一酸化窒素は、血管内
皮由来弛緩因子類(EDRFs) の重要な成分であり、正常代
謝物としてアルギニンから酵素的に形成されることが判
った。EDRFs は血流及び血管抵抗の調節に関係している
として、最近盛んに研究されている。又、生体内では血
管内皮の他にマクロファージや神経細胞でも一酸化窒素
を生産することが判明している。マクロファージの産生
する一酸化窒素は細胞傷害作用や細胞増殖抑制作用を示
し、神経細胞の産生する一酸化窒素は情報伝達物質とし
て記憶等に関与することが判った。
【0003】さらに最近、アルギニンから一酸化窒素を
形成する酵素が一酸化窒素合成酵素であり、三つの異な
る型、内皮型、神経型及び誘導型からなることが確立さ
れた。内皮型酵素は正常な内皮細胞類に恒常的に存在
し、神経型は神経細胞類などに恒常的に存在する。内皮
細胞類における内皮型酵素による一酸化窒素の形成は、
正常な血圧調節で役割を演じていると考えられる。又、
神経細胞類における神経型酵素による一酸化窒素の形成
は、シナプス伝達の可塑性に関与し、記憶や学習で役割
を演じ、更に脳血管障害による脳虚血等においては、病
態の発生に関与していることが考えられる。一方、誘導
型酵素は活性化マクロファージ類から分離され、内皮細
胞類又は血管平滑筋細胞類でも種々のサイトカイン類又
はサイトカイン類の組み合わせにより誘導されることが
明らかとなった。敗血症又はサイトカインにより誘導さ
れるショックにおいて、しばしば観察される生命を脅か
すような重篤な低血圧症は、誘導型酵素による一酸化窒
素の過剰生産を主として、又は全て負うと考えられる。
形成する酵素が一酸化窒素合成酵素であり、三つの異な
る型、内皮型、神経型及び誘導型からなることが確立さ
れた。内皮型酵素は正常な内皮細胞類に恒常的に存在
し、神経型は神経細胞類などに恒常的に存在する。内皮
細胞類における内皮型酵素による一酸化窒素の形成は、
正常な血圧調節で役割を演じていると考えられる。又、
神経細胞類における神経型酵素による一酸化窒素の形成
は、シナプス伝達の可塑性に関与し、記憶や学習で役割
を演じ、更に脳血管障害による脳虚血等においては、病
態の発生に関与していることが考えられる。一方、誘導
型酵素は活性化マクロファージ類から分離され、内皮細
胞類又は血管平滑筋細胞類でも種々のサイトカイン類又
はサイトカイン類の組み合わせにより誘導されることが
明らかとなった。敗血症又はサイトカインにより誘導さ
れるショックにおいて、しばしば観察される生命を脅か
すような重篤な低血圧症は、誘導型酵素による一酸化窒
素の過剰生産を主として、又は全て負うと考えられる。
【0004】したがって、これらの一酸化窒素合成酵素
の阻害剤は、誘導型一酸化窒素合成酵素を阻害する場合
は、特に後述するように選択的に誘導型一酸化窒素合成
酵素を阻害する場合は、敗血症性ショック(Lancet;33
8 巻,1555頁及び1557頁,1991年)及び関節炎(Ann.Rh
eum.Dis.;51巻,1219頁,1992年)等の疾患や症状を改
善する薬剤としての可能性が考えられる。また、神経型
一酸化窒素合成酵素を阻害する場合は、特に後述するよ
うに選択的に誘導型一酸化窒素合成酵素を阻害する場合
は、脳血管障害(Eur.J.Pharmacol;204 巻, 339 頁, 19
91年及びNeurosci. Lett.;147 巻,159 頁,1992年及び
Science ;265 巻,1883頁,1994年)、パーキンソン病
(Proc.Natl.Acad.Sci.USA;88巻,6368頁,1991年)、
痛み(Br.J.Pharmacol.;102 巻,198 頁,1991年)及び
肥満症(Eur.J.Pharmacol.;230 巻,125頁,1993 年) 等の
疾患や症状を改善する薬剤としての可能性が考えられ
る。
の阻害剤は、誘導型一酸化窒素合成酵素を阻害する場合
は、特に後述するように選択的に誘導型一酸化窒素合成
酵素を阻害する場合は、敗血症性ショック(Lancet;33
8 巻,1555頁及び1557頁,1991年)及び関節炎(Ann.Rh
eum.Dis.;51巻,1219頁,1992年)等の疾患や症状を改
善する薬剤としての可能性が考えられる。また、神経型
一酸化窒素合成酵素を阻害する場合は、特に後述するよ
うに選択的に誘導型一酸化窒素合成酵素を阻害する場合
は、脳血管障害(Eur.J.Pharmacol;204 巻, 339 頁, 19
91年及びNeurosci. Lett.;147 巻,159 頁,1992年及び
Science ;265 巻,1883頁,1994年)、パーキンソン病
(Proc.Natl.Acad.Sci.USA;88巻,6368頁,1991年)、
痛み(Br.J.Pharmacol.;102 巻,198 頁,1991年)及び
肥満症(Eur.J.Pharmacol.;230 巻,125頁,1993 年) 等の
疾患や症状を改善する薬剤としての可能性が考えられ
る。
【0005】上述のごとく、一酸化窒素の生理的及び病
態生理的重要性から、体内での一酸化窒素生成を阻止す
る化合物についての研究がなされてきた。この効果を有
することが見出された化合物はN G −メチル−L −アル
ギニン(本明細書ではNMMAと以下略す。例えば、Lance
t;338巻, 1555頁及び1557頁,1991 年)と、N G −ニト
ロ−L −アルギニン(本明細書ではNNA と以下略す。例
えば、Eur.J.Pharmacol.;204巻,339頁,1991 年及びNeur
osci.Lett.;147巻,159頁,1992 年) である。
態生理的重要性から、体内での一酸化窒素生成を阻止す
る化合物についての研究がなされてきた。この効果を有
することが見出された化合物はN G −メチル−L −アル
ギニン(本明細書ではNMMAと以下略す。例えば、Lance
t;338巻, 1555頁及び1557頁,1991 年)と、N G −ニト
ロ−L −アルギニン(本明細書ではNNA と以下略す。例
えば、Eur.J.Pharmacol.;204巻,339頁,1991 年及びNeur
osci.Lett.;147巻,159頁,1992 年) である。
【0006】Eduardo Navaらは、敗血症性ショックの動
物モデルであるラットのエンドトキシンモデルにおい
て、NMMAの改善効果を報告している(Lancet ;338 巻,
1555頁,1991年)。そして、この効果はNMMAが誘導型一
酸化窒素合成酵素を阻害することによるとされている。
しかし、NMMAの高用量では、敗血症性ショックをかえっ
て増悪させることも報告されている。その理由は、高用
量においては誘導型一酸化窒素合成酵素だけでなく内皮
型一酸化窒素合成酵素をも阻害してしまうためとされて
いる。したがって、敗血症性ショックの場合、内皮型一
酸化窒素合成酵素に対する阻害は弱く、誘導型一酸化窒
素合成酵素を強く阻害する選択的阻害剤が望ましいと考
えられている。
物モデルであるラットのエンドトキシンモデルにおい
て、NMMAの改善効果を報告している(Lancet ;338 巻,
1555頁,1991年)。そして、この効果はNMMAが誘導型一
酸化窒素合成酵素を阻害することによるとされている。
しかし、NMMAの高用量では、敗血症性ショックをかえっ
て増悪させることも報告されている。その理由は、高用
量においては誘導型一酸化窒素合成酵素だけでなく内皮
型一酸化窒素合成酵素をも阻害してしまうためとされて
いる。したがって、敗血症性ショックの場合、内皮型一
酸化窒素合成酵素に対する阻害は弱く、誘導型一酸化窒
素合成酵素を強く阻害する選択的阻害剤が望ましいと考
えられている。
【0007】一方、J. P. Nowicki らは、もう一つの一
酸化窒素合成酵素阻害剤であるNNAが、虚血性脳梗塞に
対して改善効果を示すことを見出した(Eur.J.Pharmaco
l;204巻, 339 頁, 1991年) 。この効果は、NNA が神経
型一酸化窒素合成酵素を阻害することによるとされてい
る。
酸化窒素合成酵素阻害剤であるNNAが、虚血性脳梗塞に
対して改善効果を示すことを見出した(Eur.J.Pharmaco
l;204巻, 339 頁, 1991年) 。この効果は、NNA が神経
型一酸化窒素合成酵素を阻害することによるとされてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在用
いられている一酸化窒素合成酵素阻害剤のNMMAとNNA は
毒性が強く、他の一酸化窒素合成酵素阻害剤が望まれて
きた。そこで化学構造的に従来のものとは異なる系統に
属する一酸化窒素合成酵素阻害剤を見出すべく検討を行
った。又、現在用いられている一酸化窒素合成酵素阻害
剤のNMMAとNNA は誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害活性
が、内皮型一酸化窒素合成酵素の阻害活性よりも弱く、
効力的にも満足できるものではなかった。そのため、NM
MAとNNA の誘導体や類縁化合物の検討が種々行われてき
たが、必ずしも満足できる結果は見出されていない。そ
こで本発明者らは、内皮型一酸化窒素合成酵素よりも誘
導型一酸化窒素合成酵素を強く阻害する、即ち、誘導型
一酸化窒素合成酵素に選択的な一酸化窒素合成酵素阻害
剤を見出すべく検討を行った。更に、NMMAとNNA は神経
型一酸化窒素合成酵素の阻害活性と内皮型一酸化窒素合
成酵素の阻害活性のバランスが満足できるものではなか
った。そのため、NMMAとNNA の誘導体や類縁化合物の検
討が種々行われてきたが、必ずしも満足できる結果は見
出されていない。そこで本発明者らは、神経型一酸化窒
素合成酵素に選択的な一酸化窒素合成酵素阻害剤を見出
すべく検討を行った。
いられている一酸化窒素合成酵素阻害剤のNMMAとNNA は
毒性が強く、他の一酸化窒素合成酵素阻害剤が望まれて
きた。そこで化学構造的に従来のものとは異なる系統に
属する一酸化窒素合成酵素阻害剤を見出すべく検討を行
った。又、現在用いられている一酸化窒素合成酵素阻害
剤のNMMAとNNA は誘導型一酸化窒素合成酵素の阻害活性
が、内皮型一酸化窒素合成酵素の阻害活性よりも弱く、
効力的にも満足できるものではなかった。そのため、NM
MAとNNA の誘導体や類縁化合物の検討が種々行われてき
たが、必ずしも満足できる結果は見出されていない。そ
こで本発明者らは、内皮型一酸化窒素合成酵素よりも誘
導型一酸化窒素合成酵素を強く阻害する、即ち、誘導型
一酸化窒素合成酵素に選択的な一酸化窒素合成酵素阻害
剤を見出すべく検討を行った。更に、NMMAとNNA は神経
型一酸化窒素合成酵素の阻害活性と内皮型一酸化窒素合
成酵素の阻害活性のバランスが満足できるものではなか
った。そのため、NMMAとNNA の誘導体や類縁化合物の検
討が種々行われてきたが、必ずしも満足できる結果は見
出されていない。そこで本発明者らは、神経型一酸化窒
素合成酵素に選択的な一酸化窒素合成酵素阻害剤を見出
すべく検討を行った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、新たに2−アミノピリジン類又はその製薬上許容
しうる塩が一酸化窒素合成酵素阻害作用を有することを
見出した。又、2−アミノピリジン類又はその製薬上許
容しうる塩が、内皮型一酸化窒素合成酵素よりも、誘導
型一酸化窒素合成酵素に対して、強い阻害作用を有する
ことを見出した。更に、2−アミノピリジン類又はその
製薬上許容しうる塩が、内皮型一酸化窒素合成酵素より
も、神経型一酸化窒素合成酵素に対して、強い阻害作用
を有することを見出した。従来、2−アミノピリジンを
骨格とする化合物が該酵素阻害活性を有することについ
ては全く報告はなく、本発明によって新しい系統の該阻
害剤が開拓された。
結果、新たに2−アミノピリジン類又はその製薬上許容
しうる塩が一酸化窒素合成酵素阻害作用を有することを
見出した。又、2−アミノピリジン類又はその製薬上許
容しうる塩が、内皮型一酸化窒素合成酵素よりも、誘導
型一酸化窒素合成酵素に対して、強い阻害作用を有する
ことを見出した。更に、2−アミノピリジン類又はその
製薬上許容しうる塩が、内皮型一酸化窒素合成酵素より
も、神経型一酸化窒素合成酵素に対して、強い阻害作用
を有することを見出した。従来、2−アミノピリジンを
骨格とする化合物が該酵素阻害活性を有することについ
ては全く報告はなく、本発明によって新しい系統の該阻
害剤が開拓された。
【0010】(1) 本発明は、第1に、50%の一酸
化窒素合成酵素阻害濃度(IC50)が10-2M以下であ
る、一酸化窒素合成酵素阻害活性を有する2−アミノピ
リジン類又は製薬上許容しうるその塩を有効成分とする
一酸化窒素合成酵素阻害剤に関するものである。
化窒素合成酵素阻害濃度(IC50)が10-2M以下であ
る、一酸化窒素合成酵素阻害活性を有する2−アミノピ
リジン類又は製薬上許容しうるその塩を有効成分とする
一酸化窒素合成酵素阻害剤に関するものである。
【0011】(2) 更に本発明は、一酸化窒素合成酵
素阻害活性を有する分子量350以下の2−アミノピリ
ジン類又は製薬上許容しうるその塩を有効成分とする一
酸化窒素合成酵素阻害剤に関する。 (3) 第3には、本発明は一般式[1]
素阻害活性を有する分子量350以下の2−アミノピリ
ジン類又は製薬上許容しうるその塩を有効成分とする一
酸化窒素合成酵素阻害剤に関する。 (3) 第3には、本発明は一般式[1]
【0012】
【化3】
【0013】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 は同一
か、あるいは各々独立した置換基であり、水素原子、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜
7個の低級アルキル基[無置換か又はハロゲン原子、炭
素数3〜8個のシクロアルキル基、アリール基、OR5
基{ここでR5 は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基(無置換か又はアリール基で
1個以上の水素原子が置換されてもよい)を示す}、N
R6 R7 基(ここでR6 、R7 は水素原子、直鎖又は分
枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基、直鎖又は分
枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシカルボニル基
を示し、R6 、R7 は同一か、あるいは各々独立した置
換基である)、無置換か又はアミノ基で1個以上の水素
原子が置換されていてもよいピリジル基のいずれかで1
個以上の水素原子が置換されてもよい]、直鎖又は分枝
鎖状の炭素数2〜5個の低級アルケニル基、炭素数3〜
8個のシクロアルキル基、アリール基、OR8 基(ここ
でR8 は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個
の低級アルキル基を示す)、NR9 R10基(ここで
R9、R10は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜
4個の低級アルキル基、炭素数3〜8個のシクロアルキ
ル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アシル
基、アリールアシル基を示し、R9 、R10は同一か、あ
るいは各々独立した置換基である)又はCOR11基(こ
こでR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個
の低級アルコキシ基を示す)を示す、又は更にR1 とR
2 、R2 とR3又はR3 とR4 が一緒になって無置換か
又はハロゲン原子、低級アルキル基で1個以上置換され
てもよいベンゼン環、または無置換か又はハロゲン原
子、低級アルキル基で1個以上置換されてもよいピリジ
ン環を形成することができる。但し、R1 とR2 、R2
とR3 又はR3 とR4 が一緒になって環を形成しない場
合は、R1 、R2 、R3 、R4 のうち少なくとも1個は
水素原子である。〕で表わされる2−アミノピリジン類
又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする一酸化窒
素合成酵素阻害剤に関する。
か、あるいは各々独立した置換基であり、水素原子、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜
7個の低級アルキル基[無置換か又はハロゲン原子、炭
素数3〜8個のシクロアルキル基、アリール基、OR5
基{ここでR5 は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基(無置換か又はアリール基で
1個以上の水素原子が置換されてもよい)を示す}、N
R6 R7 基(ここでR6 、R7 は水素原子、直鎖又は分
枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基、直鎖又は分
枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシカルボニル基
を示し、R6 、R7 は同一か、あるいは各々独立した置
換基である)、無置換か又はアミノ基で1個以上の水素
原子が置換されていてもよいピリジル基のいずれかで1
個以上の水素原子が置換されてもよい]、直鎖又は分枝
鎖状の炭素数2〜5個の低級アルケニル基、炭素数3〜
8個のシクロアルキル基、アリール基、OR8 基(ここ
でR8 は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個
の低級アルキル基を示す)、NR9 R10基(ここで
R9、R10は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜
4個の低級アルキル基、炭素数3〜8個のシクロアルキ
ル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アシル
基、アリールアシル基を示し、R9 、R10は同一か、あ
るいは各々独立した置換基である)又はCOR11基(こ
こでR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個
の低級アルコキシ基を示す)を示す、又は更にR1 とR
2 、R2 とR3又はR3 とR4 が一緒になって無置換か
又はハロゲン原子、低級アルキル基で1個以上置換され
てもよいベンゼン環、または無置換か又はハロゲン原
子、低級アルキル基で1個以上置換されてもよいピリジ
ン環を形成することができる。但し、R1 とR2 、R2
とR3 又はR3 とR4 が一緒になって環を形成しない場
合は、R1 、R2 、R3 、R4 のうち少なくとも1個は
水素原子である。〕で表わされる2−アミノピリジン類
又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする一酸化窒
素合成酵素阻害剤に関する。
【0014】(4) 更には、本発明は前記の一般式
[1]の化合物において、R1 が水素原子、ハロゲン原
子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜7個の低級アルキル
基[無置換か又は炭素数3〜8個のシクロアルキル基、
アリール基、OR5基{ここでR5 は水素原子、直鎖又
は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換
か又はアリール基で1個以上の水素原子が置換されても
よい)を示す}、NR6 R7 基(ここでR6 、R7 は水
素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
キル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
コキシカルボニル基を示し、R6 、R7 は同一か、ある
いは各々独立した置換基である)、無置換か又はアミノ
基で1個以上の水素原子が置換されていてもよいピリジ
ル基のいずれかで1個以上の水素原子が置換されてもよ
い]、直鎖又は分枝鎖状の炭素数2〜5個の低級アルケ
ニル基、炭素数3〜8個のシクロアルキル基、アリール
基、OR8 基(ここでR8 は直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基を示す)、NR9 R10基(こ
こでR9 、R10は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基、炭素数3〜8個のシクロア
ルキル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級ア
シル基、アリールアシル基を示し、R9 、R10は同一
か、あるいは各々独立した置換基である)又はCOR11
基(ここでR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルコキシ基を示す)、R2 が水素原子、
ハロゲン原子、ニトロ基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルキル基(無置換か又はハロゲン原子、
水酸基で1個以上の水素原子が置換されてもよい)、ア
ミノ基又はCOR11基(ここでR11は直鎖又は分枝鎖状
の炭素数1〜4個の低級アルコキシ基を示す)、R3 が
水素原子、ハロゲン原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルキル基(無置換か又は水酸基で1個以
上の水素原子が置換されてもよい)、OR8 基(ここで
R8 は直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキ
ル基を示す)、NR9 R10基(ここでR9 、R10は直鎖
又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基を示
し、R9 、R10は同一か、あるいは各々独立した置換基
である)又はCOR11基(ここでR11は水酸基、直鎖又
は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシ基を示
す)、R4 が水素原子、ニトロ基、直鎖又は分枝鎖状の
炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換か又は水酸基
で1個以上の水素原子が置換されてもよい)、水酸基、
アミノ基又はCOR11基(ここでR11は水酸基、直鎖又
は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシ基を示
す)を示す、又は更にR1 とR2 又はR3 とR4 が一緒
になって無置換か又はハロゲン原子、低級アルキル基で
1個以上置換されてもよいベンゼン環、または無置換か
又はハロゲン原子、低級アルキル基で1個以上置換され
てもよいピリジン環を形成することもできるで表わされ
る前記記載の一酸化窒素合成酵素阻害剤に関する。
[1]の化合物において、R1 が水素原子、ハロゲン原
子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜7個の低級アルキル
基[無置換か又は炭素数3〜8個のシクロアルキル基、
アリール基、OR5基{ここでR5 は水素原子、直鎖又
は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換
か又はアリール基で1個以上の水素原子が置換されても
よい)を示す}、NR6 R7 基(ここでR6 、R7 は水
素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
キル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
コキシカルボニル基を示し、R6 、R7 は同一か、ある
いは各々独立した置換基である)、無置換か又はアミノ
基で1個以上の水素原子が置換されていてもよいピリジ
ル基のいずれかで1個以上の水素原子が置換されてもよ
い]、直鎖又は分枝鎖状の炭素数2〜5個の低級アルケ
ニル基、炭素数3〜8個のシクロアルキル基、アリール
基、OR8 基(ここでR8 は直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基を示す)、NR9 R10基(こ
こでR9 、R10は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基、炭素数3〜8個のシクロア
ルキル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級ア
シル基、アリールアシル基を示し、R9 、R10は同一
か、あるいは各々独立した置換基である)又はCOR11
基(ここでR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルコキシ基を示す)、R2 が水素原子、
ハロゲン原子、ニトロ基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルキル基(無置換か又はハロゲン原子、
水酸基で1個以上の水素原子が置換されてもよい)、ア
ミノ基又はCOR11基(ここでR11は直鎖又は分枝鎖状
の炭素数1〜4個の低級アルコキシ基を示す)、R3 が
水素原子、ハロゲン原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルキル基(無置換か又は水酸基で1個以
上の水素原子が置換されてもよい)、OR8 基(ここで
R8 は直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキ
ル基を示す)、NR9 R10基(ここでR9 、R10は直鎖
又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基を示
し、R9 、R10は同一か、あるいは各々独立した置換基
である)又はCOR11基(ここでR11は水酸基、直鎖又
は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシ基を示
す)、R4 が水素原子、ニトロ基、直鎖又は分枝鎖状の
炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換か又は水酸基
で1個以上の水素原子が置換されてもよい)、水酸基、
アミノ基又はCOR11基(ここでR11は水酸基、直鎖又
は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシ基を示
す)を示す、又は更にR1 とR2 又はR3 とR4 が一緒
になって無置換か又はハロゲン原子、低級アルキル基で
1個以上置換されてもよいベンゼン環、または無置換か
又はハロゲン原子、低級アルキル基で1個以上置換され
てもよいピリジン環を形成することもできるで表わされ
る前記記載の一酸化窒素合成酵素阻害剤に関する。
【0015】(5) 更には、本発明は前記の一般式
[1]の化合物において、R1 が水素原子、メチル基、
エチル基、ビニル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、シ
クロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、5−(6−アミ
ノピリジン−2−イル)ペンチル基、7−(6−アミノ
ピリジン−2−イル)ヘプチル基、ヒドロキシメチル
基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル
基、4−ヒドロキシブチル基、3−アミノプロピル基、
4−アミノブチル基、アミノ基、メチルアミノ基、t−
ブトキシカルボニルアミノメチル基又はカルボキシル
基、R2 が水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピ
ル基、ニトロ基又はアミノ基、R3 が水素原子、フッ素
原子、塩素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチ
ル基、メトキシ基、カルボキシル基又はメトキシカルボ
ニル基、R4 が水素原子、メチル基、ニトロ基又はアミ
ノ基を示し、又は更にR1 とR2 又はR3 とR4 が一緒
になってベンゼン環を形成することもできるで表わされ
る前記記載の一酸化窒素合成酵素阻害剤に関する。
[1]の化合物において、R1 が水素原子、メチル基、
エチル基、ビニル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、シ
クロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、5−(6−アミ
ノピリジン−2−イル)ペンチル基、7−(6−アミノ
ピリジン−2−イル)ヘプチル基、ヒドロキシメチル
基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル
基、4−ヒドロキシブチル基、3−アミノプロピル基、
4−アミノブチル基、アミノ基、メチルアミノ基、t−
ブトキシカルボニルアミノメチル基又はカルボキシル
基、R2 が水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピ
ル基、ニトロ基又はアミノ基、R3 が水素原子、フッ素
原子、塩素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチ
ル基、メトキシ基、カルボキシル基又はメトキシカルボ
ニル基、R4 が水素原子、メチル基、ニトロ基又はアミ
ノ基を示し、又は更にR1 とR2 又はR3 とR4 が一緒
になってベンゼン環を形成することもできるで表わされ
る前記記載の一酸化窒素合成酵素阻害剤に関する。
【0016】(6) 本発明は2−アミノピリジン、2
−アミノ−4−クロロピリジン、2−アミノ−3−メチ
ルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−ア
ミノ−4−エチルピリジン、2−アミノ−6−メチルピ
リジン、2−アミノ−6−エチルピリジン、2−アミノ
−6−n−プロピルピリジン、2−アミノ−6−n−ブ
チルピリジン、2−アミノ−6−イソブチルピリジン、
2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン、2−アミノ−
4−メチル−6−エチルピリジン、1,5−ビス(6−
アミノピリジン−2−イル)ペンタン、2−アミノ−
4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン、2−アミノ−
4−メトキシピリジン、2,6−ジアミノピリジン、
2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン、4−クロロ−
2,6−ジアミノピリジン、2−アミノ−4−メチル−
6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−4
−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジン又はその
製薬上許容し得る塩を有効成分とする一酸化窒素合成酵
素阻害剤に関する。
−アミノ−4−クロロピリジン、2−アミノ−3−メチ
ルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−ア
ミノ−4−エチルピリジン、2−アミノ−6−メチルピ
リジン、2−アミノ−6−エチルピリジン、2−アミノ
−6−n−プロピルピリジン、2−アミノ−6−n−ブ
チルピリジン、2−アミノ−6−イソブチルピリジン、
2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン、2−アミノ−
4−メチル−6−エチルピリジン、1,5−ビス(6−
アミノピリジン−2−イル)ペンタン、2−アミノ−
4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン、2−アミノ−
4−メトキシピリジン、2,6−ジアミノピリジン、
2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン、4−クロロ−
2,6−ジアミノピリジン、2−アミノ−4−メチル−
6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−4
−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジン又はその
製薬上許容し得る塩を有効成分とする一酸化窒素合成酵
素阻害剤に関する。
【0017】(7) 本発明は前記1、2又は3項記載
の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を
有効成分とする誘導型一酸化窒素合成酵素阻害剤に関す
る。
の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を
有効成分とする誘導型一酸化窒素合成酵素阻害剤に関す
る。
【0018】(8) 本発明は前記1、2又は3項記載
の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を
有効成分とする選択的誘導型一酸化窒素合成酵素阻害剤
であって、その選択性がIC50値の比(IC 50[ 内皮型] /
IC 50 [ 誘導型])で0.1以上、好ましくは2.0以
上、特に好ましくは5以上である選択的誘導型一酸化窒
素合成酵素阻害剤に関する。
の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を
有効成分とする選択的誘導型一酸化窒素合成酵素阻害剤
であって、その選択性がIC50値の比(IC 50[ 内皮型] /
IC 50 [ 誘導型])で0.1以上、好ましくは2.0以
上、特に好ましくは5以上である選択的誘導型一酸化窒
素合成酵素阻害剤に関する。
【0019】(9) 本発明は前記1、2又は3項記載
の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を
有効成分とする神経型一酸化窒素合成酵素阻害剤に関す
る。
の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を
有効成分とする神経型一酸化窒素合成酵素阻害剤に関す
る。
【0020】(10) 本発明は1、2又は3項記載の
2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を有
効成分とする選択的神経型一酸化窒素合成酵素阻害剤で
あって、その選択性がIC50値の比(IC 50[ 内皮型] /IC
50 [ 神経型])で1.0以上、好ましくは5以上、特に
好ましくは10以上である選択的神経型一酸化窒素合成
酵素阻害剤に関する。
2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を有
効成分とする選択的神経型一酸化窒素合成酵素阻害剤で
あって、その選択性がIC50値の比(IC 50[ 内皮型] /IC
50 [ 神経型])で1.0以上、好ましくは5以上、特に
好ましくは10以上である選択的神経型一酸化窒素合成
酵素阻害剤に関する。
【0021】(11) 本発明は1、2又は3項記載の
2−アミノピリジン類又はその製薬上許容される塩であ
り、選択的誘導型一酸化窒素合成酵素阻害の選択性がIC
50値の比(IC 50[ 内皮型] /IC 50 [ 誘導型])で2.0
以上のものを有効成分とする敗血症ショックを治療する
薬剤に関する。
2−アミノピリジン類又はその製薬上許容される塩であ
り、選択的誘導型一酸化窒素合成酵素阻害の選択性がIC
50値の比(IC 50[ 内皮型] /IC 50 [ 誘導型])で2.0
以上のものを有効成分とする敗血症ショックを治療する
薬剤に関する。
【0022】(12) 又、本発明は前記1、2又は3
項記載の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得
る塩を有効成分とする関節炎治療剤又はアレルギー治療
剤に関する。
項記載の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得
る塩を有効成分とする関節炎治療剤又はアレルギー治療
剤に関する。
【0023】(13) 又、本発明は前記1、2又は3
項記載の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得
る塩を有効成分とする脳血管障害治療剤、パーキンソン
病治療剤、鎮痛剤又は肥満症治療剤に関する。
項記載の2−アミノピリジン類又はその製薬上許容し得
る塩を有効成分とする脳血管障害治療剤、パーキンソン
病治療剤、鎮痛剤又は肥満症治療剤に関する。
【0024】(14) 更に本発明は、誘導型一酸化窒
素合成酵素阻害活性を強く示した、2−アミノ−4−メ
チルピリジン、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジ
ン、2−アミノ−4−メチル−6−エチルピリジン、
2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−
4−メチル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2
−アミノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリ
ジン又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする誘導
型一酸化窒素合成酵素阻害剤に関する。
素合成酵素阻害活性を強く示した、2−アミノ−4−メ
チルピリジン、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジ
ン、2−アミノ−4−メチル−6−エチルピリジン、
2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−
4−メチル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2
−アミノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリ
ジン又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする誘導
型一酸化窒素合成酵素阻害剤に関する。
【0025】(15) 本発明は、神経型一酸化窒素合
成酵素阻害作用を強く示した2−アミノ−4−メチルピ
リジン、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン、2−
アミノ−4−メチル−6−エチルピリジン、1,5−ビ
ス(6−アミノピリジン−2−イル)ペンタン、2,6
−ジアミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミ
ノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジン又
はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする神経型一酸
化窒素合成酵素阻害剤に関する。
成酵素阻害作用を強く示した2−アミノ−4−メチルピ
リジン、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン、2−
アミノ−4−メチル−6−エチルピリジン、1,5−ビ
ス(6−アミノピリジン−2−イル)ペンタン、2,6
−ジアミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミ
ノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジン又
はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする神経型一酸
化窒素合成酵素阻害剤に関する。
【0026】(16) 更に本発明は、選択的誘導型一
酸化窒素合成酵素阻害作用を強く示した、2−アミノ−
6−シクロヘキシルメチルメピリジン、2−アミノ−6
−シクロヘプチルメチルピリジン、2−アミノ−3−ニ
トロピリジン、2−アミノ−4−メチル−3−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4,6−ジメチル−3−ニトロピ
リジン、2−アミノ−6−シクロヘキシルアミノピリジ
ン、2−アミノ−6−(4−アミノブチル)ピリジン、
2−アミノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピ
リジン又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする前
記11又は12記載の薬剤に関する。
酸化窒素合成酵素阻害作用を強く示した、2−アミノ−
6−シクロヘキシルメチルメピリジン、2−アミノ−6
−シクロヘプチルメチルピリジン、2−アミノ−3−ニ
トロピリジン、2−アミノ−4−メチル−3−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4,6−ジメチル−3−ニトロピ
リジン、2−アミノ−6−シクロヘキシルアミノピリジ
ン、2−アミノ−6−(4−アミノブチル)ピリジン、
2−アミノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピ
リジン又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする前
記11又は12記載の薬剤に関する。
【0027】(17)更に本発明は、選択的神経型一酸
化窒素合成酵素阻害作用を強く示した、2−アミノ−4
−エチルピリジン、2−アミノ−6−n−ブチルピリジ
ン、2−アミノ−4−メチル−3−ニトロピリジン、2
−アミノ−4−メチル−6−エチルピリジン、1,5−
ビス(6−アミノピリジン−2−イル)ペンタン、2−
アミノ−5−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ
−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−
6−(4−アミノブチル)ピリジン、2−アミノ−4−
メチル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−ア
ミノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジ
ン、2,6−ジアミノイソニコチン酸又はその製薬上許
容し得る塩を有効成分とする前記13記載の薬剤に関す
る。
化窒素合成酵素阻害作用を強く示した、2−アミノ−4
−エチルピリジン、2−アミノ−6−n−ブチルピリジ
ン、2−アミノ−4−メチル−3−ニトロピリジン、2
−アミノ−4−メチル−6−エチルピリジン、1,5−
ビス(6−アミノピリジン−2−イル)ペンタン、2−
アミノ−5−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ
−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−
6−(4−アミノブチル)ピリジン、2−アミノ−4−
メチル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−ア
ミノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジ
ン、2,6−ジアミノイソニコチン酸又はその製薬上許
容し得る塩を有効成分とする前記13記載の薬剤に関す
る。
【0028】(18) 更には本発明は、下記一般式
[2]
[2]
【0029】
【化4】
【0030】〔式中、(1)R1 がビニル基、シクロブ
チルメチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチルメチル
基、シクロヘキシル基、ヘプタン−4−イル基、シクロ
ヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチル基、2−シク
ロヘキシルエチル基、5−(6’−アミノピリジン−
2’−イル)ペンチル基、7−(6’−アミノピリジン
−2’−イル)ヘプチル基、3−ベンジルオキシプロピ
ル基、4−ヒドロキシブチル基、4−ベンジルオキシブ
チル基、シクロヘキシルアミノ基、t−ブトキシカルボ
ニルアミノメチル基、2−アミノエチル基、2−メチル
アミノエチル基、2−ジメチルアミノエチル基、3−ア
ミノプロピル基、4−アミノブチル基、R2、R3 、R
4 が水素原子を示すか、(2)R1 、R3 、R4 が水素
原子、R2 がイソプロピル基を示すか、(3)R1 が3
−アミノプロピル基又は4−アミノブチル基、R2 、R
4 が水素原子、R3 がメチル基を示すか又は(4)R1
がフェニル基、R2 、R3 がメチル基、R4 が水素原子
を示す。〕で表わされる2−アミノピリジン誘導体に関
する。
チルメチル基、n−ヘキシル基、シクロペンチルメチル
基、シクロヘキシル基、ヘプタン−4−イル基、シクロ
ヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチル基、2−シク
ロヘキシルエチル基、5−(6’−アミノピリジン−
2’−イル)ペンチル基、7−(6’−アミノピリジン
−2’−イル)ヘプチル基、3−ベンジルオキシプロピ
ル基、4−ヒドロキシブチル基、4−ベンジルオキシブ
チル基、シクロヘキシルアミノ基、t−ブトキシカルボ
ニルアミノメチル基、2−アミノエチル基、2−メチル
アミノエチル基、2−ジメチルアミノエチル基、3−ア
ミノプロピル基、4−アミノブチル基、R2、R3 、R
4 が水素原子を示すか、(2)R1 、R3 、R4 が水素
原子、R2 がイソプロピル基を示すか、(3)R1 が3
−アミノプロピル基又は4−アミノブチル基、R2 、R
4 が水素原子、R3 がメチル基を示すか又は(4)R1
がフェニル基、R2 、R3 がメチル基、R4 が水素原子
を示す。〕で表わされる2−アミノピリジン誘導体に関
する。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明において、2−アミノピリ
ジン類としては、非置換2−アミノピリジンまたはピリ
ジン骨格の2位以外の個所に、1〜3個の置換基を有す
る2−アミノピリジン類があげられ、2〜3個の置換基
を有するときには、相隣接する置換基は結合して環を形
成していてもよいものである。2−アミノピリジン骨格
上の置換基としては、一酸化窒素合成酵素阻害作用を害
さない限り、どのようなものでも特に制限はなく、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、アルキル基、ハロゲノアルキル
基、シクロアルキルアルキル基、アリールアルキル基、
ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、(アリ
ールアルコキシ)アルキル基、アミノアルキル基、モノ
又はジアルキル置換アミノアルキル基、モノ又はビス
(アルコキシカルボニル)置換アミノアルキル基、ピリ
ジルアルキル基、(アミノピリジル)アルキル基、アル
ケニル基、シクロアルキル基、アリール基、ヒドロキシ
基、アルコキシ基、アミノ基、モノ又はジアルキル置換
アミノ基、モノ又はジシクロアルキル置換アミノ基、モ
ノ又はジアシル置換アミノ基、モノ又はビス(アリール
アシル)置換アミノ基もしくはカルボキシル基、アルコ
キシカルボニル基、などがあげられる。これらの置換基
におけるアルキルは場合により更に上記の置換基などで
置換されていてもよい。
ジン類としては、非置換2−アミノピリジンまたはピリ
ジン骨格の2位以外の個所に、1〜3個の置換基を有す
る2−アミノピリジン類があげられ、2〜3個の置換基
を有するときには、相隣接する置換基は結合して環を形
成していてもよいものである。2−アミノピリジン骨格
上の置換基としては、一酸化窒素合成酵素阻害作用を害
さない限り、どのようなものでも特に制限はなく、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、アルキル基、ハロゲノアルキル
基、シクロアルキルアルキル基、アリールアルキル基、
ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、(アリ
ールアルコキシ)アルキル基、アミノアルキル基、モノ
又はジアルキル置換アミノアルキル基、モノ又はビス
(アルコキシカルボニル)置換アミノアルキル基、ピリ
ジルアルキル基、(アミノピリジル)アルキル基、アル
ケニル基、シクロアルキル基、アリール基、ヒドロキシ
基、アルコキシ基、アミノ基、モノ又はジアルキル置換
アミノ基、モノ又はジシクロアルキル置換アミノ基、モ
ノ又はジアシル置換アミノ基、モノ又はビス(アリール
アシル)置換アミノ基もしくはカルボキシル基、アルコ
キシカルボニル基、などがあげられる。これらの置換基
におけるアルキルは場合により更に上記の置換基などで
置換されていてもよい。
【0032】また、相隣接する置換基が結合して、環を
形成する場合としては、2−アミノピリジンのピリジン
環と一辺を共有して、5〜6員環を形成する場合があげ
られ、それらの例としては該ピリジン環とともに、キノ
リン環、イソキノリン環又はナフチリジン環を形成する
場合などがあげられる。これらの形成された環上には、
前記の置換基などで置換されていてもよい。本発明にお
けるアルキル基としては低級アルキル基が好ましい。
形成する場合としては、2−アミノピリジンのピリジン
環と一辺を共有して、5〜6員環を形成する場合があげ
られ、それらの例としては該ピリジン環とともに、キノ
リン環、イソキノリン環又はナフチリジン環を形成する
場合などがあげられる。これらの形成された環上には、
前記の置換基などで置換されていてもよい。本発明にお
けるアルキル基としては低級アルキル基が好ましい。
【0033】本発明において、ハロゲン原子としては、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げら
れ、好ましくはフッ素原子、塩素原子である。直鎖又は
分枝鎖状の炭素数1〜7個の低級アルキル基としては、
例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、
t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−
ヘプチル基、4−ヘプチル基等が挙げられ、好ましくは
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基又は
n−ヘプチル基である。炭素数3〜8個のシクロアルキ
ル基としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基等が挙げられ、好ましくはシ
クロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基
である。アリール基としては、例えば無置換か又はハロ
ゲン原子、低級アルキル基で1個以上置換されてもよい
ベンゼン環等が挙げられ、好ましくは無置換かo、m、
p位にメチル、エチル、プロピル、クロル、フッ素原子
を1個以上導入したベンゼン環である。より好ましく
は、無置換かm位又はo、p位のクロル、フッ素、メチ
ル置換ベンゼンである。直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜
4個の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基等が挙
げられ、好ましくはメチル基、エチル基又はイソプロピ
ル基である。直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級
アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボ
ニル基等が挙げられ、好ましくはt−ブトキシカルボニ
ル基である。直鎖又は分枝鎖状の炭素数2〜5個の低級
アルケニル基としては、例えばビニル基、アリル基、ブ
テニル基、イソブテニル基等が挙げられ、好ましくはビ
ニル基である。直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低
級アシル基としては、例えばアセチル基、プロピオニル
基、n−ブチリル基、イソブチリル基等のアルキルカル
ボニル基等が挙げられ、好ましくはアセチル基、プロピ
オニル基である。アリールアシル基としては、例えばベ
ンゾイル基、o,m又はp−クロロベンゾイル基等の置
換基を有していてもよいベンゾイル基等が挙げられ、好
ましくはベンゾイル基である。直鎖又は分枝鎖状の炭素
数1〜4個の低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ
基、t−ブトキシ基等が挙げられ、好ましくはメトキシ
基、エトキシ基である。
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げら
れ、好ましくはフッ素原子、塩素原子である。直鎖又は
分枝鎖状の炭素数1〜7個の低級アルキル基としては、
例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、
t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−
ヘプチル基、4−ヘプチル基等が挙げられ、好ましくは
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基又は
n−ヘプチル基である。炭素数3〜8個のシクロアルキ
ル基としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基等が挙げられ、好ましくはシ
クロブチル基、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基
である。アリール基としては、例えば無置換か又はハロ
ゲン原子、低級アルキル基で1個以上置換されてもよい
ベンゼン環等が挙げられ、好ましくは無置換かo、m、
p位にメチル、エチル、プロピル、クロル、フッ素原子
を1個以上導入したベンゼン環である。より好ましく
は、無置換かm位又はo、p位のクロル、フッ素、メチ
ル置換ベンゼンである。直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜
4個の低級アルキル基としては、例えばメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基等が挙
げられ、好ましくはメチル基、エチル基又はイソプロピ
ル基である。直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級
アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボ
ニル基等が挙げられ、好ましくはt−ブトキシカルボニ
ル基である。直鎖又は分枝鎖状の炭素数2〜5個の低級
アルケニル基としては、例えばビニル基、アリル基、ブ
テニル基、イソブテニル基等が挙げられ、好ましくはビ
ニル基である。直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低
級アシル基としては、例えばアセチル基、プロピオニル
基、n−ブチリル基、イソブチリル基等のアルキルカル
ボニル基等が挙げられ、好ましくはアセチル基、プロピ
オニル基である。アリールアシル基としては、例えばベ
ンゾイル基、o,m又はp−クロロベンゾイル基等の置
換基を有していてもよいベンゾイル基等が挙げられ、好
ましくはベンゾイル基である。直鎖又は分枝鎖状の炭素
数1〜4個の低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ
基、t−ブトキシ基等が挙げられ、好ましくはメトキシ
基、エトキシ基である。
【0034】無置換か又はハロゲン原子、低級アルキル
基で1個以上置換されてもよいベンゼン環又はピリジン
環としては、無置換かo、m、p位にメチル、エチル、
プロピル、クロル、フッ素原子を1個以上導入したベン
ゼン環、ピリジン環が挙げられる。好ましくは、無置換
かm位又はo、p位のクロル、フッ素、メチル置換ベン
ゼンである。より好ましくは無置換体である。本願発明
において好ましい化合物は以下の化合物群である。
基で1個以上置換されてもよいベンゼン環又はピリジン
環としては、無置換かo、m、p位にメチル、エチル、
プロピル、クロル、フッ素原子を1個以上導入したベン
ゼン環、ピリジン環が挙げられる。好ましくは、無置換
かm位又はo、p位のクロル、フッ素、メチル置換ベン
ゼンである。より好ましくは無置換体である。本願発明
において好ましい化合物は以下の化合物群である。
【0035】上記一般式〔1〕の化合物において、
R1 、R2 、R3 、R4 は同一か、あるいは各々独立し
た置換基であり、R1 としては水素原子、ハロゲン原
子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜7個の低級アルキル
基[無置換か又は炭素数3〜8個のシクロアルキル基、
アリール基、OR5 基{ここでR5 は水素原子、直鎖又
は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換
か又はアリール基で1個以上の水素原子が置換されても
よい)を示す}、NR6 R7 基(ここでR6 、R7 は水
素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
キル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
コキシカルボニル基を示し、R6 、R7 は同一か、ある
いは各々独立した置換基である)、無置換か又はアミノ
基で1個以上の水素原子が置換されていてもよいピリジ
ル基のいずれかで1個以上の水素原子が置換されてもよ
い]、直鎖又は分枝鎖状の炭素数2〜5個の低級アルケ
ニル基、炭素数3〜8個のシクロアルキル基、アリール
基、OR8 基(ここでR8 は直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基を示す)、NR9 R10基(こ
こでR9 、R10は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基、炭素数3〜8個のシクロア
ルキル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級ア
シル基、アリールアシル基を示し、R9 、R10は同一
か、あるいは各々独立した置換基である)又はCOR11
基(ここでR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルコキシ基を示す)が、R2 としては水
素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、直鎖又は分枝鎖状の
炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換か又はハロゲ
ン原子、水酸基で1個以上の水素原子が置換されてもよ
い)、アミノ基又はCOR11基(ここでR11は直鎖又は
分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシ基を示す)
が、R3 としては水素原子、ハロゲン原子、直鎖又は分
枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換か又
は水酸基で1個以上の水素原子が置換されてもよい)、
OR8 基(ここでR8 は直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜
4個の低級アルキル基を示す)、NR9 R10基(ここで
R9 、R10は直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級
アルキル基を示し、R9 、R10は同一か、あるいは各々
独立した置換基である)又はCOR11基(ここでR11は
水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
コキシ基を示す)が、R4 としては水素原子、ニトロ
基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル
基(無置換か又は水酸基で1個以上の水素原子が置換さ
れてもよい)、水酸基、アミノ基又はCOR11基(ここ
でR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の
低級アルコキシ基を示す)が好ましい、更にR1 とR2
又はR3 とR4 が一緒になってベンゼン環、またはピリ
ジン環を形成していることも好ましい。但し、R1とR
2 又はR3 とR4 が環を形成しない場合は、4個の置換
基のうち少くとも1個は水素原子を示す。
R1 、R2 、R3 、R4 は同一か、あるいは各々独立し
た置換基であり、R1 としては水素原子、ハロゲン原
子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜7個の低級アルキル
基[無置換か又は炭素数3〜8個のシクロアルキル基、
アリール基、OR5 基{ここでR5 は水素原子、直鎖又
は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換
か又はアリール基で1個以上の水素原子が置換されても
よい)を示す}、NR6 R7 基(ここでR6 、R7 は水
素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
キル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
コキシカルボニル基を示し、R6 、R7 は同一か、ある
いは各々独立した置換基である)、無置換か又はアミノ
基で1個以上の水素原子が置換されていてもよいピリジ
ル基のいずれかで1個以上の水素原子が置換されてもよ
い]、直鎖又は分枝鎖状の炭素数2〜5個の低級アルケ
ニル基、炭素数3〜8個のシクロアルキル基、アリール
基、OR8 基(ここでR8 は直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基を示す)、NR9 R10基(こ
こでR9 、R10は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基、炭素数3〜8個のシクロア
ルキル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級ア
シル基、アリールアシル基を示し、R9 、R10は同一
か、あるいは各々独立した置換基である)又はCOR11
基(ここでR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルコキシ基を示す)が、R2 としては水
素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、直鎖又は分枝鎖状の
炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換か又はハロゲ
ン原子、水酸基で1個以上の水素原子が置換されてもよ
い)、アミノ基又はCOR11基(ここでR11は直鎖又は
分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシ基を示す)
が、R3 としては水素原子、ハロゲン原子、直鎖又は分
枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基(無置換か又
は水酸基で1個以上の水素原子が置換されてもよい)、
OR8 基(ここでR8 は直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜
4個の低級アルキル基を示す)、NR9 R10基(ここで
R9 、R10は直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級
アルキル基を示し、R9 、R10は同一か、あるいは各々
独立した置換基である)又はCOR11基(ここでR11は
水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アル
コキシ基を示す)が、R4 としては水素原子、ニトロ
基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル
基(無置換か又は水酸基で1個以上の水素原子が置換さ
れてもよい)、水酸基、アミノ基又はCOR11基(ここ
でR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の
低級アルコキシ基を示す)が好ましい、更にR1 とR2
又はR3 とR4 が一緒になってベンゼン環、またはピリ
ジン環を形成していることも好ましい。但し、R1とR
2 又はR3 とR4 が環を形成しない場合は、4個の置換
基のうち少くとも1個は水素原子を示す。
【0036】更に好ましい範囲の化合物群は以下の通り
である。一般式〔1〕の化合物において、R1 、R2 、
R3 、R4 は同一か、あるいは各々独立した置換基であ
り、R1 としては水素原子、メチル基、エチル基、ビニ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、n−ペンチル基、シクロブチルメチ
ル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシル基、シ
クロヘキシルメチル基、5−(6−アミノピリジン−2
−イル)ペンチル基、7−(6−アミノピリジン−2−
イル)ヘプチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキ
シエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキ
シブチル基、3−アミノプロピル基、4−アミノブチル
基、アミノ基、メチルアミノ基、t−ブトキシカルボニ
ルアミノメチル基又はカルボキシル基が、R2 としては
水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ニト
ロ基又はアミノ基が、R3 としては水素原子、塩素原
子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基、メトキ
シ基、カルボキシル基又はメトキシカルボニル基が、R
4 としては水素原子、メチル基、ニトロ基又はアミノ基
が好ましい、更にR1 とR2 又はR3 とR4 が一緒にな
ってベンゼン環を形成していることも好ましい。但し、
R1 とR2 又はR3とR4 が環を形成しない場合は4個
の置換基のうち少くとも1個は水素原子を示す。
である。一般式〔1〕の化合物において、R1 、R2 、
R3 、R4 は同一か、あるいは各々独立した置換基であ
り、R1 としては水素原子、メチル基、エチル基、ビニ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、n−ペンチル基、シクロブチルメチ
ル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシル基、シ
クロヘキシルメチル基、5−(6−アミノピリジン−2
−イル)ペンチル基、7−(6−アミノピリジン−2−
イル)ヘプチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキ
シエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキ
シブチル基、3−アミノプロピル基、4−アミノブチル
基、アミノ基、メチルアミノ基、t−ブトキシカルボニ
ルアミノメチル基又はカルボキシル基が、R2 としては
水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、ニト
ロ基又はアミノ基が、R3 としては水素原子、塩素原
子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基、メトキ
シ基、カルボキシル基又はメトキシカルボニル基が、R
4 としては水素原子、メチル基、ニトロ基又はアミノ基
が好ましい、更にR1 とR2 又はR3 とR4 が一緒にな
ってベンゼン環を形成していることも好ましい。但し、
R1 とR2 又はR3とR4 が環を形成しない場合は4個
の置換基のうち少くとも1個は水素原子を示す。
【0037】本発明の具体的な2−アミノピリジン類と
しては例えば、2−アミノピリジン、2−アミノ−4−
クロロピリジン、2−アミノ−5−クロロピリジン、2
−アミノ−5−ブロモピリジン、2−アミノ−6−ブロ
モピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジン、2−ア
ミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−4−エチルピ
リジン、2−アミノ−4−n−プロピルピリジン、2−
アミノ−4−イソプロピルピリジン、2−アミノ−4−
t−ブチルピリジン、2−アミノ−5−メチルピリジ
ン、2−アミノ−5−エチルピリジン、2−アミノ−5
−n−プロピルピリジン、2−アミノ−5−イソプロピ
ルピリジン、2−アミノ−5−n−ブチルピリジン、2
−アミノ−5−トリフルオロメチルピリジン、2−アミ
ノ−6−メチルピリジン、2−アミノ−6−エチルピリ
ジン、2−アミノ−6−ビニルピリジン、2−アミノ−
6−n−プロピルピリジン、2−アミノ−6−イソプロ
ピルピリジン、2−アミノ−6−n−ブチルピリジン、
2−アミノ−6−イソブチルピリジン、2−アミノ−6
−n−ペンチルピリジン、2−アミノ−6−シクロブチ
ルメチルピリジン、2−アミノ−6−n−ヘキシルピリ
ジン、2−アミノ−6−シクロペンチルメチルピリジ
ン、2−アミノ−6−シクロヘキシルピリジン、2−ア
ミノ−6−(ヘプタン−4−イル)ピリジン、2−アミ
ノ−6−シクロヘキシルメチルピリジン、2−アミノ−
6−ベンジルピリジン、2−アミノ−6−シクロヘプチ
ルメチルピリジン、2−アミノ−6−(2−シクロヘキ
シルエチル)ピリジン、2−アミノ−4,6−ジメチル
ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−エチルピリジ
ン、2−アミノ−4,5−ジメチル−6−フェニルピリ
ジン、1,2−ビス(6−アミノピリジン−2−イル)
エタン、1,5−ビス(6−アミノピリジン−2−イ
ル)ペンタン、1,7−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)ヘプタン、2−アミノ−3−ニトロピリジン、
2−アミノ−5−ニトロピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−4−メチル−
5−ニトロピリジン、2−アミノ−4−エチル−3−ニ
トロピリジン、2−アミノ−4−エチル−5−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4−n−プロピル−3−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4−n−プロピル−5−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4−イソプロピル−3−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4−イソプロピル−5−ニトロピ
リジン、2−アミノ−5−メチル−3−ニトロピリジ
ン、2−アミノ−6−メチル−3−ニトロピリジン、2
−アミノ−6−メチル−5−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−4,6−ジメチル−3−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−3−ヒドロキシメチルピリジン、2−アミノ−4−
ヒドロキシメチルピリジン、2−アミノ−5−ヒドロキ
シメチルピリジン、2−アミノ−6−ヒドロキシメチル
ピリジン、2−アミノ−6−(2−ヒドロキシエチル)
ピリジン、2−アミノ−6−(3−ヒドロキシプロピ
ル)ピリジン、2−アミノ−6−(3−ベンジルオキシ
プロピル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−ヒドロキ
シブチル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−ベンジル
オキシブチル)ピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシ
ピリジン、2−アミノ−4−メトキシピリジン、2−ア
ミノ−6−メトキシピリジン、2−アミノ−6−エトキ
シピリジン、2,3−ジアミノピリジン、2,5−ジア
ミノ−4−メチルピリジン、2,6−ジアミノピリジ
ン、2,6−ジアミノ−3−メチルピリジン、2,6−
ジアミノ−3−ニトロピリジン、2,6−ジアミノ−4
−メチルピリジン、4−クロロ−2,6−ジアミノピリ
ジン、2,6−ジアミノイソニコチン酸、2−アミノ−
4−ジメチルアミノピリジン、2−アミノ−6−メチル
アミノピリジン、2−アミノ−6−シクロヘキシルアミ
ノピリジン、2−アミノ−6−ジメチルアミノピリジ
ン、6−アセチルアミノ−2−アミノピリジン、2−ア
ミノ−6−ベンゾイルアミノピリジン、2−アミノ−6
−アミノメチルピリジン、2−アミノ−6−t−ブトキ
シカルボニルアミノメチルピリジン、2−アミノ−6−
(2−アミノエチル)ピリジン、2−アミノ−6−(2
−メチルアミノエチル)ピリジン、2−アミノ−6−
(2−ジメチルアミノエチル)ピリジン、2−アミノ−
6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−6
−(4−アミノブチル)ピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミ
ノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジン、
2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミ
ノプロピル)ピリジン、2−アミノ−5−ニトロ−4−
メチル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−ア
ミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(4−アミノブチ
ル)ピリジン、2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−
6−(4−アミノブチル)ピリジン、2−アミノニコチ
ン酸、2−アミノイソニコチン酸、6−アミノピコリン
酸、2−アミノニコチン酸メチル、6−アミノニコチン
酸メチル、2−アミノイソニコチン酸メチル、6−アミ
ノピコリン酸メチル、2−アミノキノリン、1−アミノ
イソキノリン、7−アミノ−2,4−ジメチル−1,8
−ナフチリジン等が挙げられる。
しては例えば、2−アミノピリジン、2−アミノ−4−
クロロピリジン、2−アミノ−5−クロロピリジン、2
−アミノ−5−ブロモピリジン、2−アミノ−6−ブロ
モピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジン、2−ア
ミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−4−エチルピ
リジン、2−アミノ−4−n−プロピルピリジン、2−
アミノ−4−イソプロピルピリジン、2−アミノ−4−
t−ブチルピリジン、2−アミノ−5−メチルピリジ
ン、2−アミノ−5−エチルピリジン、2−アミノ−5
−n−プロピルピリジン、2−アミノ−5−イソプロピ
ルピリジン、2−アミノ−5−n−ブチルピリジン、2
−アミノ−5−トリフルオロメチルピリジン、2−アミ
ノ−6−メチルピリジン、2−アミノ−6−エチルピリ
ジン、2−アミノ−6−ビニルピリジン、2−アミノ−
6−n−プロピルピリジン、2−アミノ−6−イソプロ
ピルピリジン、2−アミノ−6−n−ブチルピリジン、
2−アミノ−6−イソブチルピリジン、2−アミノ−6
−n−ペンチルピリジン、2−アミノ−6−シクロブチ
ルメチルピリジン、2−アミノ−6−n−ヘキシルピリ
ジン、2−アミノ−6−シクロペンチルメチルピリジ
ン、2−アミノ−6−シクロヘキシルピリジン、2−ア
ミノ−6−(ヘプタン−4−イル)ピリジン、2−アミ
ノ−6−シクロヘキシルメチルピリジン、2−アミノ−
6−ベンジルピリジン、2−アミノ−6−シクロヘプチ
ルメチルピリジン、2−アミノ−6−(2−シクロヘキ
シルエチル)ピリジン、2−アミノ−4,6−ジメチル
ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−エチルピリジ
ン、2−アミノ−4,5−ジメチル−6−フェニルピリ
ジン、1,2−ビス(6−アミノピリジン−2−イル)
エタン、1,5−ビス(6−アミノピリジン−2−イ
ル)ペンタン、1,7−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)ヘプタン、2−アミノ−3−ニトロピリジン、
2−アミノ−5−ニトロピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−4−メチル−
5−ニトロピリジン、2−アミノ−4−エチル−3−ニ
トロピリジン、2−アミノ−4−エチル−5−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4−n−プロピル−3−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4−n−プロピル−5−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4−イソプロピル−3−ニトロピ
リジン、2−アミノ−4−イソプロピル−5−ニトロピ
リジン、2−アミノ−5−メチル−3−ニトロピリジ
ン、2−アミノ−6−メチル−3−ニトロピリジン、2
−アミノ−6−メチル−5−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−4,6−ジメチル−3−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−3−ヒドロキシメチルピリジン、2−アミノ−4−
ヒドロキシメチルピリジン、2−アミノ−5−ヒドロキ
シメチルピリジン、2−アミノ−6−ヒドロキシメチル
ピリジン、2−アミノ−6−(2−ヒドロキシエチル)
ピリジン、2−アミノ−6−(3−ヒドロキシプロピ
ル)ピリジン、2−アミノ−6−(3−ベンジルオキシ
プロピル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−ヒドロキ
シブチル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−ベンジル
オキシブチル)ピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシ
ピリジン、2−アミノ−4−メトキシピリジン、2−ア
ミノ−6−メトキシピリジン、2−アミノ−6−エトキ
シピリジン、2,3−ジアミノピリジン、2,5−ジア
ミノ−4−メチルピリジン、2,6−ジアミノピリジ
ン、2,6−ジアミノ−3−メチルピリジン、2,6−
ジアミノ−3−ニトロピリジン、2,6−ジアミノ−4
−メチルピリジン、4−クロロ−2,6−ジアミノピリ
ジン、2,6−ジアミノイソニコチン酸、2−アミノ−
4−ジメチルアミノピリジン、2−アミノ−6−メチル
アミノピリジン、2−アミノ−6−シクロヘキシルアミ
ノピリジン、2−アミノ−6−ジメチルアミノピリジ
ン、6−アセチルアミノ−2−アミノピリジン、2−ア
ミノ−6−ベンゾイルアミノピリジン、2−アミノ−6
−アミノメチルピリジン、2−アミノ−6−t−ブトキ
シカルボニルアミノメチルピリジン、2−アミノ−6−
(2−アミノエチル)ピリジン、2−アミノ−6−(2
−メチルアミノエチル)ピリジン、2−アミノ−6−
(2−ジメチルアミノエチル)ピリジン、2−アミノ−
6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−6
−(4−アミノブチル)ピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミ
ノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジン、
2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミ
ノプロピル)ピリジン、2−アミノ−5−ニトロ−4−
メチル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−ア
ミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(4−アミノブチ
ル)ピリジン、2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−
6−(4−アミノブチル)ピリジン、2−アミノニコチ
ン酸、2−アミノイソニコチン酸、6−アミノピコリン
酸、2−アミノニコチン酸メチル、6−アミノニコチン
酸メチル、2−アミノイソニコチン酸メチル、6−アミ
ノピコリン酸メチル、2−アミノキノリン、1−アミノ
イソキノリン、7−アミノ−2,4−ジメチル−1,8
−ナフチリジン等が挙げられる。
【0038】好ましくは、2−アミノピリジン、2−ア
ミノ−4−クロロピリジン、2−アミノ−3−メチルピ
リジン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ
−4−エチルピリジン、2−アミノ−5−メチルピリジ
ン、2−アミノ−5−エチルピリジン、2−アミノ−5
−イソプロピルピリジン、2−アミノ−6−メチルピリ
ジン、2−アミノ−6−エチルピリジン、2−アミノ−
6−ビニルピリジン、2−アミノ−6−n−プロピルピ
リジン、2−アミノ−6−イソプロピルピリジン、2−
アミノ−6−n−ブチルピリジン、2−アミノ−6−イ
ソブチルピリジン、2−アミノ−6−n−ペンチルピリ
ジン、2−アミノ−6−シクロブチルメチルピリジン、
2−アミノ−6−シクロペンチルメチルピリジン、2−
アミノ−6−シクロヘキシルピリジン、2−アミノ−6
−シクロヘキシルメチルピリジン、2−アミノ−4,6
−ジメチルピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−エ
チルピリジン、1,5−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)ペンタン、1,7−ビス(6−アミノピリジン
−2−イル)ヘプタン、2−アミノ−3−ニトロピリジ
ン、2−アミノ−4−メチル−3−ニトロピリジン、2
−アミノ−5−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−4,6−ジメチル−3−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−3−ヒドロキシメチルピリジン、2−アミノ−4−
ヒドロキシメチルピリジン、2−アミノ−6−ヒドロキ
シメチルピリジン、2−アミノ−6−(2−ヒドロキシ
エチル)ピリジン、2−アミノ−6−(3−ヒドロキシ
プロピル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−ヒドロキ
シブチル)ピリジン、2−アミノ−4−メトキシピリジ
ン、2,3−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノ−4
−メチルピリジン、2,6−ジアミノピリジン、2,6
−ジアミノ−3−メチルピリジン、2,6−ジアミノ−
4−メチルピリジン、4−クロロ−2,6−ジアミノピ
リジン、2,6−ジアミノイソニコチン酸、2−アミノ
−6−メチルアミノピリジン、2−アミノ−6−t−ブ
トキシカルボニルアミノメチルピリジン、2−アミノ−
6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−6
−(4−アミノブチル)ピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミ
ノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジン、
2−アミノイソニコチン酸、6−アミノピコリン酸、2
−アミノイソニコチン酸メチル、2−アミノキノリン、
1−アミノイソキノリン等が挙げられる。
ミノ−4−クロロピリジン、2−アミノ−3−メチルピ
リジン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ
−4−エチルピリジン、2−アミノ−5−メチルピリジ
ン、2−アミノ−5−エチルピリジン、2−アミノ−5
−イソプロピルピリジン、2−アミノ−6−メチルピリ
ジン、2−アミノ−6−エチルピリジン、2−アミノ−
6−ビニルピリジン、2−アミノ−6−n−プロピルピ
リジン、2−アミノ−6−イソプロピルピリジン、2−
アミノ−6−n−ブチルピリジン、2−アミノ−6−イ
ソブチルピリジン、2−アミノ−6−n−ペンチルピリ
ジン、2−アミノ−6−シクロブチルメチルピリジン、
2−アミノ−6−シクロペンチルメチルピリジン、2−
アミノ−6−シクロヘキシルピリジン、2−アミノ−6
−シクロヘキシルメチルピリジン、2−アミノ−4,6
−ジメチルピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−エ
チルピリジン、1,5−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)ペンタン、1,7−ビス(6−アミノピリジン
−2−イル)ヘプタン、2−アミノ−3−ニトロピリジ
ン、2−アミノ−4−メチル−3−ニトロピリジン、2
−アミノ−5−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−4,6−ジメチル−3−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−3−ヒドロキシメチルピリジン、2−アミノ−4−
ヒドロキシメチルピリジン、2−アミノ−6−ヒドロキ
シメチルピリジン、2−アミノ−6−(2−ヒドロキシ
エチル)ピリジン、2−アミノ−6−(3−ヒドロキシ
プロピル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−ヒドロキ
シブチル)ピリジン、2−アミノ−4−メトキシピリジ
ン、2,3−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノ−4
−メチルピリジン、2,6−ジアミノピリジン、2,6
−ジアミノ−3−メチルピリジン、2,6−ジアミノ−
4−メチルピリジン、4−クロロ−2,6−ジアミノピ
リジン、2,6−ジアミノイソニコチン酸、2−アミノ
−6−メチルアミノピリジン、2−アミノ−6−t−ブ
トキシカルボニルアミノメチルピリジン、2−アミノ−
6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−6
−(4−アミノブチル)ピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミ
ノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピリジン、
2−アミノイソニコチン酸、6−アミノピコリン酸、2
−アミノイソニコチン酸メチル、2−アミノキノリン、
1−アミノイソキノリン等が挙げられる。
【0039】より好ましくは、2−アミノ−4−クロロ
ピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジン、2−アミ
ノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−4−エチルピリ
ジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、2−アミノ−
6−エチルピリジン、2−アミノ−6−n−プロピルピ
リジン、2−アミノ−6−n−ブチルピリジン、2−ア
ミノ−6−イソブチルピリジン、2−アミノ−4,6−
ジメチルピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−エチ
ルピリジン、1,5−ビス(6−アミノピリジン−2−
イル)ペンタン、2−アミノ−3−ニトロピリジン、2
−アミノ−4−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−5−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−
4,6−ジメチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−
4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン、2−アミノ−
4−メトキシピリジン、2,6−ジアミノピリジン、
2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン、4−クロロ−
2,6−ジアミノピリジン、2−アミノ−6−(3−ア
ミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−アミ
ノブチル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−
(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−(4−アミノブチル)ピリジン、2,6−ジ
アミノイソニコチン酸、等が挙げられる。
ピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジン、2−アミ
ノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−4−エチルピリ
ジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、2−アミノ−
6−エチルピリジン、2−アミノ−6−n−プロピルピ
リジン、2−アミノ−6−n−ブチルピリジン、2−ア
ミノ−6−イソブチルピリジン、2−アミノ−4,6−
ジメチルピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−エチ
ルピリジン、1,5−ビス(6−アミノピリジン−2−
イル)ペンタン、2−アミノ−3−ニトロピリジン、2
−アミノ−4−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミ
ノ−5−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−
4,6−ジメチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−
4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン、2−アミノ−
4−メトキシピリジン、2,6−ジアミノピリジン、
2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン、4−クロロ−
2,6−ジアミノピリジン、2−アミノ−6−(3−ア
ミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−アミ
ノブチル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−
(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−(4−アミノブチル)ピリジン、2,6−ジ
アミノイソニコチン酸、等が挙げられる。
【0040】特に好ましくは、2−アミノ−4−メチル
ピリジン、2−アミノ−4−エチルピリジン、2−アミ
ノ−6−n−ブチルピリジン、2−アミノ−4,6−ジ
メチルピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−エチル
ピリジン、1,5−ビス(6−アミノピリジン−2−イ
ル)ペンタン、2−アミノ−3−ニトロピリジン、2−
アミノ−4−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ
−5−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−4,
6−ジメチル−3−ニトロピリジン、2,6−ジアミノ
−4−メチルピリジン、2−アミノ−6−(3−アミノ
プロピル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−アミノブ
チル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−(3−
アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−
6−(4−アミノブチル)ピリジン又は2、6−ジアミ
ノイソニコチン酸等が挙げられる。
ピリジン、2−アミノ−4−エチルピリジン、2−アミ
ノ−6−n−ブチルピリジン、2−アミノ−4,6−ジ
メチルピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−エチル
ピリジン、1,5−ビス(6−アミノピリジン−2−イ
ル)ペンタン、2−アミノ−3−ニトロピリジン、2−
アミノ−4−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ
−5−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−4,
6−ジメチル−3−ニトロピリジン、2,6−ジアミノ
−4−メチルピリジン、2−アミノ−6−(3−アミノ
プロピル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−アミノブ
チル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−(3−
アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−
6−(4−アミノブチル)ピリジン又は2、6−ジアミ
ノイソニコチン酸等が挙げられる。
【0041】なお、本発明における50%の一酸化窒素
合成酵素阻害濃度(IC50) は、後記実験例の実験方法
記載の方法によって求めることができる。本発明の一酸
化窒素合成酵素阻害剤は、一酸化窒素の合成を抑制する
ために用いられ、一酸化窒素合成の阻止を必要とする患
者に治療剤として用いられる。
合成酵素阻害濃度(IC50) は、後記実験例の実験方法
記載の方法によって求めることができる。本発明の一酸
化窒素合成酵素阻害剤は、一酸化窒素の合成を抑制する
ために用いられ、一酸化窒素合成の阻止を必要とする患
者に治療剤として用いられる。
【0042】本発明において、製薬上許容し得る塩とし
ては、2−アミノピリジン類は酸と塩を作り、例えば塩
酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、パラトルエンスルホ
ン酸塩等が挙げられる。好ましくは塩酸塩、硫酸塩であ
る。
ては、2−アミノピリジン類は酸と塩を作り、例えば塩
酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、パラトルエンスルホ
ン酸塩等が挙げられる。好ましくは塩酸塩、硫酸塩であ
る。
【0043】本発明の2−アミノピリジン類のいくつか
は公知化合物(例えば、ケミカル・アブストラクトに記
載)であり、一部新規化合物も含まれる。一部の公知化
合物は例えばアルドリッチ(株)より販売されている化
合物である。その他の公知化合物及び新規化合物は入手
容易な原料より、例えばチチバビン反応、クルチュース
転移反応、エステル化反応、アルキル化反応、アシル化
反応、ニトロ化反応、アミノ化反応、酸化反応、還元反
応、エステル加水分解反応等の公知の技術を用いて容易
に製造できる。
は公知化合物(例えば、ケミカル・アブストラクトに記
載)であり、一部新規化合物も含まれる。一部の公知化
合物は例えばアルドリッチ(株)より販売されている化
合物である。その他の公知化合物及び新規化合物は入手
容易な原料より、例えばチチバビン反応、クルチュース
転移反応、エステル化反応、アルキル化反応、アシル化
反応、ニトロ化反応、アミノ化反応、酸化反応、還元反
応、エステル加水分解反応等の公知の技術を用いて容易
に製造できる。
【0044】本発明の2−アミノピリジン類又はそれら
の製薬上許容し得る塩が一酸化窒素合成酵素阻害剤とし
て用いられる場合は、単独または担体、賦形剤、稀釈
剤、溶解補助剤等の製薬上許容し得る添加剤と混合して
注射剤、点滴剤、顆粒剤、錠剤、細粒剤、散剤、カプセ
ル剤、吸入剤、坐剤、点眼剤、貼付剤、軟膏剤、スプレ
ー剤等の製剤形態で、経口、又は非経口的(全身投与、
局所投与等)に安全に哺乳動物に投与し得る。
の製薬上許容し得る塩が一酸化窒素合成酵素阻害剤とし
て用いられる場合は、単独または担体、賦形剤、稀釈
剤、溶解補助剤等の製薬上許容し得る添加剤と混合して
注射剤、点滴剤、顆粒剤、錠剤、細粒剤、散剤、カプセ
ル剤、吸入剤、坐剤、点眼剤、貼付剤、軟膏剤、スプレ
ー剤等の製剤形態で、経口、又は非経口的(全身投与、
局所投与等)に安全に哺乳動物に投与し得る。
【0045】製剤中の本発明の化合物又はその製薬上許
容し得る塩の含量は、製剤により種々異なるが、通常0.
1 〜100 重量%であることが好ましい。投与量は患者の
年令、体重、症状、治療目的等により決定されるが、投
与量は一般に0.001 〜300mg/kg/ 日程度である。
容し得る塩の含量は、製剤により種々異なるが、通常0.
1 〜100 重量%であることが好ましい。投与量は患者の
年令、体重、症状、治療目的等により決定されるが、投
与量は一般に0.001 〜300mg/kg/ 日程度である。
【0046】本願発明において、2−アミノピリジン類
又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする選択的誘
導型一酸化窒素合成酵素阻害剤は、その選択性がIC50値
の比(IC 50[ 内皮型] /IC 50 [ 誘導型])で0.1以上
のものであり、好ましくは2.0以上のもの、特に好ま
しくは5以上のものがより好ましい。
又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする選択的誘
導型一酸化窒素合成酵素阻害剤は、その選択性がIC50値
の比(IC 50[ 内皮型] /IC 50 [ 誘導型])で0.1以上
のものであり、好ましくは2.0以上のもの、特に好ま
しくは5以上のものがより好ましい。
【0047】本願発明において、2−アミノピリジン類
又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする選択的神
経型一酸化窒素合成酵素阻害剤は、その選択性がIC50値
の比(IC 50[ 内皮型] /IC 50 [ 神経型])で1.0以上
のものであり、好ましくは5以上のもの、特に好ましく
は10以上のものが好ましい。
又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする選択的神
経型一酸化窒素合成酵素阻害剤は、その選択性がIC50値
の比(IC 50[ 内皮型] /IC 50 [ 神経型])で1.0以上
のものであり、好ましくは5以上のもの、特に好ましく
は10以上のものが好ましい。
【0048】
【実施例】次に、2−アミノピリジン類の一酸化窒素合
成酵素の阻害作用について下記の本願化合物による実験
例から説明する。 被験物質(本願化合物) 化合物No. 1 2−アミノピリジン 化合物No. 2 2−アミノ−4−クロロピリジン 化合物No. 3 2−アミノ−5−クロロピリジン 化合物No. 4 2−アミノ−5−ブロモピリジン 化合物No. 5 2−アミノ−6−ブロモピリジン 化合物No. 6 2−アミノ−3−メチルピリジン 化合物No. 7 2−アミノ−4−メチルピリジン 化合物No. 8 2−アミノ−4−エチルピリジン 化合物No. 9 2−アミノ−4−n−プロピルピリジン 化合物No.10 2−アミノ−4−イソプロピルピリジン 化合物No.11 2−アミノ−4−t−ブチルピリジン 化合物No.12 2−アミノ−5−メチルピリジン 化合物No.13 2−アミノ−5−エチルピリジン 化合物No.14 2−アミノ−5−n−プロピルピリジン 化合物No.15 2−アミノ−5−イソプロピルピリジン 化合物No.16 2−アミノ−5−n−ブチルピリジン 化合物No.17 2−アミノ−5−トリフルオロメチルピ
リジン 化合物No.18 2−アミノ−6−メチルピリジン 化合物No.19 2−アミノ−6−エチルピリジン 化合物No.20 2−アミノ−6−ビニルピリジン 化合物No.21 2−アミノ−6−n−プロピルピリジン 化合物No.22 2−アミノ−6−イソプロピルピリジン 化合物No.23 2−アミノ−6−n−ブチルピリジン 化合物No.24 2−アミノ−6−イソブチルピリジン 化合物No.25 2−アミノ−6−n−ペンチルピリジン 化合物No.26 2−アミノ−6−シクロブチルメチルピ
リジン 化合物No.27 2−アミノ−6−n−ヘキシルピリジン 化合物No.28 2−アミノ−6−シクロペンチルメチル
ピリジン 化合物No.29 2−アミノ−6−シクロヘキシルピリジ
ン 化合物No.30 2−アミノ−6−(ヘプタン−4−イ
ル)ピリジン 化合物No.31 2−アミノ−6−シクロヘキシルメチル
ピリジン 化合物No.32 2−アミノ−6−ベンジルピリジン 化合物No.33 2−アミノ−6−シクロヘプチルメチル
ピリジン 化合物No.34 2−アミノ−6−(2−シクロヘキシル
エチル)ピリジン 化合物No.35 2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン 化合物No.36 2−アミノ−4−メチル−6−エチルピ
リジン 化合物No.37 2−アミノ−4,5−ジメチル−6−フ
ェニルピリジン 化合物No.38 1,2−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)エタン 化合物No.39 1,5−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)ペンタン 化合物No.40 1,7−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)ヘプタン 化合物No.41 2−アミノ−3−ニトロピリジン 化合物No.42 2−アミノ−5−ニトロピリジン 化合物No.43 2−アミノ−4−メチル−3−ニトロピ
リジン 化合物No.44 2−アミノ−4−メチル−5−ニトロピ
リジン 化合物No.45 2−アミノ−4−エチル−3−ニトロピ
リジン 化合物No.46 2−アミノ−4−エチル−5−ニトロピ
リジン 化合物No.47 2−アミノ−4−n−プロピル−3−ニ
トロピリジン 化合物No.48 2−アミノ−4−n−プロピル−5−ニ
トロピリジン 化合物No.49 2−アミノ−4−イソプロピル−3−ニ
トロピリジン 化合物No.50 2−アミノ−4−イソプロピル−5−ニ
トロピリジン 化合物No.51 2−アミノ−5−メチル−3−ニトロピ
リジン 化合物No.52 2−アミノ−6−メチル−3−ニトロピ
リジン 化合物No.53 2−アミノ−6−メチル−5−ニトロピ
リジン 化合物No.54 2−アミノ−4,6−ジメチル−3−ニ
トロピリジン 化合物No.55 2−アミノ−4,6−ジメチル−5−ニ
トロピリジン 化合物No.56 2−アミノ−3−ヒドロキシメチルピリ
ジン 化合物No.57 2−アミノ−4−ヒドロキシメチルピリ
ジン 化合物No.58 2−アミノ−5−ヒドロキシメチルピリ
ジン 化合物No.59 2−アミノ−6−ヒドロキシメチルピリ
ジン 化合物No.60 2−アミノ−6−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピリジン 化合物No.61 2−アミノ−6−(3−ヒドロキシプロ
ピル)ピリジン 化合物No.62 2−アミノ−6−(3−ベンジルオキシ
プロピル)ピリジン 化合物No.63 2−アミノ−6−(4−ヒドロキシブチ
ル)ピリジン 化合物No.64 2−アミノ−6−(4−ベンジルオキシ
ブチル)ピリジン 化合物No.65 2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン 化合物No.66 2−アミノ−4−メトキシピリジン 化合物No.67 2−アミノ−6−メトキシピリジン 化合物No.68 2−アミノ−6−エトキシピリジン 化合物No.69 2,3−ジアミノピリジン 化合物No.70 2,5−ジアミノ−4−メチルピリジン 化合物No.71 2,6−ジアミノピリジン 化合物No.72 2,6−ジアミノ−3−メチルピリジン 化合物No.73 2,6−ジアミノ−3−ニトロピリジン 化合物No.74 2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン 化合物No.75 4−クロロ−2,6−ジアミノピリジン 化合物No.76 2,6−ジアミノイソニコチン酸 化合物No.77 2−アミノ−4−ジメチルアミノピリジ
ン 化合物No.78 2−アミノ−6−メチルアミノピリジン 化合物No.79 2−アミノ−6−シクロヘキシルアミノ
ピリジン 化合物No.80 2−アミノ−6−ジメチルアミノピリジ
ン 化合物No.81 6−アセチルアミノ−2−アミノピリジ
ン 化合物No.82 2−アミノ−6−ベンゾイルアミノピリ
ジン 化合物No.83 2−アミノ−6−アミノメチルピリジン 化合物No.84 2−アミノ−6−t−ブトキシカルボニ
ルアミノメチルピリジン 化合物No.85 2−アミノ−6−(2−アミノエチル)
ピリジン 化合物No.86 2−アミノ−6−(2−メチルアミノエ
チル)ピリジン 化合物No.87 2−アミノ−6−(2−ジメチルアミノ
エチル)ピリジン 化合物No.88 2−アミノ−6−(3−アミノプロピ
ル)ピリジン 化合物No.89 2−アミノ−6−(4−アミノブチル)
ピリジン 化合物No.90 2−アミノ−4−メチル−6−(3−ア
ミノプロピル)ピリジン 化合物No.91 2−アミノ−4−メチル−6−(4−ア
ミノブチル)ピリジン 化合物No.92 2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−
6−(3−アミノプロル)ピリジン 化合物No.93 2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−
6−(3−アミノプロピル)ピリジン 化合物No.94 2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−
6−(4−アミノブチル)ピリジン 化合物No.95 2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−
6−(4−アミノブチル)ピリジン 化合物No.96 2−アミノニコチン酸 化合物No.97 2−アミノイソニコチン酸 化合物No.98 6−アミノピコリン酸 化合物No.99 2−アミノニコチン酸メチル 化合物No.100 6−アミノニコチン酸メチル 化合物No.101 2−アミノイソニコチン酸メチル 化合物No.102 6−アミノピコリン酸メチル 化合物No.103 2−アミノキノリン 化合物No.104 1−アミノイソキノリン 化合物No.105 7−アミノ−2,4−ジメチル−1,8
−ナフチリジン
成酵素の阻害作用について下記の本願化合物による実験
例から説明する。 被験物質(本願化合物) 化合物No. 1 2−アミノピリジン 化合物No. 2 2−アミノ−4−クロロピリジン 化合物No. 3 2−アミノ−5−クロロピリジン 化合物No. 4 2−アミノ−5−ブロモピリジン 化合物No. 5 2−アミノ−6−ブロモピリジン 化合物No. 6 2−アミノ−3−メチルピリジン 化合物No. 7 2−アミノ−4−メチルピリジン 化合物No. 8 2−アミノ−4−エチルピリジン 化合物No. 9 2−アミノ−4−n−プロピルピリジン 化合物No.10 2−アミノ−4−イソプロピルピリジン 化合物No.11 2−アミノ−4−t−ブチルピリジン 化合物No.12 2−アミノ−5−メチルピリジン 化合物No.13 2−アミノ−5−エチルピリジン 化合物No.14 2−アミノ−5−n−プロピルピリジン 化合物No.15 2−アミノ−5−イソプロピルピリジン 化合物No.16 2−アミノ−5−n−ブチルピリジン 化合物No.17 2−アミノ−5−トリフルオロメチルピ
リジン 化合物No.18 2−アミノ−6−メチルピリジン 化合物No.19 2−アミノ−6−エチルピリジン 化合物No.20 2−アミノ−6−ビニルピリジン 化合物No.21 2−アミノ−6−n−プロピルピリジン 化合物No.22 2−アミノ−6−イソプロピルピリジン 化合物No.23 2−アミノ−6−n−ブチルピリジン 化合物No.24 2−アミノ−6−イソブチルピリジン 化合物No.25 2−アミノ−6−n−ペンチルピリジン 化合物No.26 2−アミノ−6−シクロブチルメチルピ
リジン 化合物No.27 2−アミノ−6−n−ヘキシルピリジン 化合物No.28 2−アミノ−6−シクロペンチルメチル
ピリジン 化合物No.29 2−アミノ−6−シクロヘキシルピリジ
ン 化合物No.30 2−アミノ−6−(ヘプタン−4−イ
ル)ピリジン 化合物No.31 2−アミノ−6−シクロヘキシルメチル
ピリジン 化合物No.32 2−アミノ−6−ベンジルピリジン 化合物No.33 2−アミノ−6−シクロヘプチルメチル
ピリジン 化合物No.34 2−アミノ−6−(2−シクロヘキシル
エチル)ピリジン 化合物No.35 2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン 化合物No.36 2−アミノ−4−メチル−6−エチルピ
リジン 化合物No.37 2−アミノ−4,5−ジメチル−6−フ
ェニルピリジン 化合物No.38 1,2−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)エタン 化合物No.39 1,5−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)ペンタン 化合物No.40 1,7−ビス(6−アミノピリジン−2
−イル)ヘプタン 化合物No.41 2−アミノ−3−ニトロピリジン 化合物No.42 2−アミノ−5−ニトロピリジン 化合物No.43 2−アミノ−4−メチル−3−ニトロピ
リジン 化合物No.44 2−アミノ−4−メチル−5−ニトロピ
リジン 化合物No.45 2−アミノ−4−エチル−3−ニトロピ
リジン 化合物No.46 2−アミノ−4−エチル−5−ニトロピ
リジン 化合物No.47 2−アミノ−4−n−プロピル−3−ニ
トロピリジン 化合物No.48 2−アミノ−4−n−プロピル−5−ニ
トロピリジン 化合物No.49 2−アミノ−4−イソプロピル−3−ニ
トロピリジン 化合物No.50 2−アミノ−4−イソプロピル−5−ニ
トロピリジン 化合物No.51 2−アミノ−5−メチル−3−ニトロピ
リジン 化合物No.52 2−アミノ−6−メチル−3−ニトロピ
リジン 化合物No.53 2−アミノ−6−メチル−5−ニトロピ
リジン 化合物No.54 2−アミノ−4,6−ジメチル−3−ニ
トロピリジン 化合物No.55 2−アミノ−4,6−ジメチル−5−ニ
トロピリジン 化合物No.56 2−アミノ−3−ヒドロキシメチルピリ
ジン 化合物No.57 2−アミノ−4−ヒドロキシメチルピリ
ジン 化合物No.58 2−アミノ−5−ヒドロキシメチルピリ
ジン 化合物No.59 2−アミノ−6−ヒドロキシメチルピリ
ジン 化合物No.60 2−アミノ−6−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピリジン 化合物No.61 2−アミノ−6−(3−ヒドロキシプロ
ピル)ピリジン 化合物No.62 2−アミノ−6−(3−ベンジルオキシ
プロピル)ピリジン 化合物No.63 2−アミノ−6−(4−ヒドロキシブチ
ル)ピリジン 化合物No.64 2−アミノ−6−(4−ベンジルオキシ
ブチル)ピリジン 化合物No.65 2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン 化合物No.66 2−アミノ−4−メトキシピリジン 化合物No.67 2−アミノ−6−メトキシピリジン 化合物No.68 2−アミノ−6−エトキシピリジン 化合物No.69 2,3−ジアミノピリジン 化合物No.70 2,5−ジアミノ−4−メチルピリジン 化合物No.71 2,6−ジアミノピリジン 化合物No.72 2,6−ジアミノ−3−メチルピリジン 化合物No.73 2,6−ジアミノ−3−ニトロピリジン 化合物No.74 2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン 化合物No.75 4−クロロ−2,6−ジアミノピリジン 化合物No.76 2,6−ジアミノイソニコチン酸 化合物No.77 2−アミノ−4−ジメチルアミノピリジ
ン 化合物No.78 2−アミノ−6−メチルアミノピリジン 化合物No.79 2−アミノ−6−シクロヘキシルアミノ
ピリジン 化合物No.80 2−アミノ−6−ジメチルアミノピリジ
ン 化合物No.81 6−アセチルアミノ−2−アミノピリジ
ン 化合物No.82 2−アミノ−6−ベンゾイルアミノピリ
ジン 化合物No.83 2−アミノ−6−アミノメチルピリジン 化合物No.84 2−アミノ−6−t−ブトキシカルボニ
ルアミノメチルピリジン 化合物No.85 2−アミノ−6−(2−アミノエチル)
ピリジン 化合物No.86 2−アミノ−6−(2−メチルアミノエ
チル)ピリジン 化合物No.87 2−アミノ−6−(2−ジメチルアミノ
エチル)ピリジン 化合物No.88 2−アミノ−6−(3−アミノプロピ
ル)ピリジン 化合物No.89 2−アミノ−6−(4−アミノブチル)
ピリジン 化合物No.90 2−アミノ−4−メチル−6−(3−ア
ミノプロピル)ピリジン 化合物No.91 2−アミノ−4−メチル−6−(4−ア
ミノブチル)ピリジン 化合物No.92 2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−
6−(3−アミノプロル)ピリジン 化合物No.93 2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−
6−(3−アミノプロピル)ピリジン 化合物No.94 2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−
6−(4−アミノブチル)ピリジン 化合物No.95 2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−
6−(4−アミノブチル)ピリジン 化合物No.96 2−アミノニコチン酸 化合物No.97 2−アミノイソニコチン酸 化合物No.98 6−アミノピコリン酸 化合物No.99 2−アミノニコチン酸メチル 化合物No.100 6−アミノニコチン酸メチル 化合物No.101 2−アミノイソニコチン酸メチル 化合物No.102 6−アミノピコリン酸メチル 化合物No.103 2−アミノキノリン 化合物No.104 1−アミノイソキノリン 化合物No.105 7−アミノ−2,4−ジメチル−1,8
−ナフチリジン
【0049】実施例1.上に示した被験物質の神経型一
酸化窒素合成酵素、内皮型一酸化窒素合成酵素及び誘導
型一酸化窒素合成酵素の阻害活性を、既存の一酸化窒素
合成酵素阻害剤と比較検討した。 実験方法 神経型一酸化窒素合成酵素は、David S. Bredtらの方法
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA ; 87巻, 682 頁, 1990
年) を一部変更して調製した。屠殺場より入手したウシ
小脳を5 倍量の50mM Tris-HCl, 1mM EDTA (pH 7.4)緩衝
液を加え、ホモジナイズ後、1,000 ×g で遠心した。得
られた上清を、100,000 ×g で60分間遠心し、得られた
上清を神経型一酸化窒素合成酵素の粗酵素液とした。神
経型一酸化窒素合成酵素の活性測定は、David S. Bredt
らの方法(Proc. Natl. Acad. Sci.USA ; 86巻, 9030頁,
1989年) を一部変更して行い、L-[ 3 H]arginineのL-
[ 3H]citrullineへの変換量を定量することによって求
めた。結果は、IC50値(50%活性阻害に必要な濃度) で
示した。
酸化窒素合成酵素、内皮型一酸化窒素合成酵素及び誘導
型一酸化窒素合成酵素の阻害活性を、既存の一酸化窒素
合成酵素阻害剤と比較検討した。 実験方法 神経型一酸化窒素合成酵素は、David S. Bredtらの方法
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA ; 87巻, 682 頁, 1990
年) を一部変更して調製した。屠殺場より入手したウシ
小脳を5 倍量の50mM Tris-HCl, 1mM EDTA (pH 7.4)緩衝
液を加え、ホモジナイズ後、1,000 ×g で遠心した。得
られた上清を、100,000 ×g で60分間遠心し、得られた
上清を神経型一酸化窒素合成酵素の粗酵素液とした。神
経型一酸化窒素合成酵素の活性測定は、David S. Bredt
らの方法(Proc. Natl. Acad. Sci.USA ; 86巻, 9030頁,
1989年) を一部変更して行い、L-[ 3 H]arginineのL-
[ 3H]citrullineへの変換量を定量することによって求
めた。結果は、IC50値(50%活性阻害に必要な濃度) で
示した。
【0050】内皮型一酸化窒素合成酵素は、Jennifer
S. Pollock らの方法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA ; 8
8巻, 10480 頁, 1991年) を一部変更して調製した。屠
殺場より入手したウシ大動脈から常法に従って内皮細胞
を単離した。単離した内皮細胞を5 倍量の50mM Tris-HC
l, 0.1mM EDTA, 0.1mM EGTA, 0.1% 2-Mercaptoethanol
緩衝液を加え、ホモジナイズ後、100,000 ×g で60分間
遠心し、得られた沈澱を1M KClを含む緩衝液で洗浄した
後、20mM CHAPSを含む緩衝液中で内皮型一酸化窒素合成
酵素を抽出した。抽出液を100,000 ×g で30分間遠心
し、得られた上清を内皮型一酸化窒素合成酵素の粗酵素
液とした。内皮型一酸化窒素合成酵素の活性測定及び結
果の評価は、神経型一酸化窒素合成酵素の場合に準じて
行った。
S. Pollock らの方法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA ; 8
8巻, 10480 頁, 1991年) を一部変更して調製した。屠
殺場より入手したウシ大動脈から常法に従って内皮細胞
を単離した。単離した内皮細胞を5 倍量の50mM Tris-HC
l, 0.1mM EDTA, 0.1mM EGTA, 0.1% 2-Mercaptoethanol
緩衝液を加え、ホモジナイズ後、100,000 ×g で60分間
遠心し、得られた沈澱を1M KClを含む緩衝液で洗浄した
後、20mM CHAPSを含む緩衝液中で内皮型一酸化窒素合成
酵素を抽出した。抽出液を100,000 ×g で30分間遠心
し、得られた上清を内皮型一酸化窒素合成酵素の粗酵素
液とした。内皮型一酸化窒素合成酵素の活性測定及び結
果の評価は、神経型一酸化窒素合成酵素の場合に準じて
行った。
【0051】誘導型一酸化窒素合成酵素は、以下の方法
で調製した。Richard G.Knowles らの方法(Biochem.J.;
270 巻,833 頁,1990年) を一部変更してエンドトキシ
ン投与ラットの肝臓を得た。得られた肝臓はDennis J.S
tuehr らの方法(Proc.Natl.Acad.Sci.USA;88巻,7773
頁,1991年) を一部変更して誘導型酵素の精製を行っ
た。こうして得られた酵素液に基質と被験薬を添加して
37℃でインキュベートし、一酸化窒素の産生量を測定し
た。一酸化窒素の産生量の測定は、産生された一酸化窒
素の代謝物であるNO2 - をLaura C.Green らの方法(Ana
l.Biochem.;126巻,131 頁,1982年) によって定量し
た。結果は、IC50値(50% 活性阻害に必要な濃度;m
M) で示した。 結果 結果を表1に示す。
で調製した。Richard G.Knowles らの方法(Biochem.J.;
270 巻,833 頁,1990年) を一部変更してエンドトキシ
ン投与ラットの肝臓を得た。得られた肝臓はDennis J.S
tuehr らの方法(Proc.Natl.Acad.Sci.USA;88巻,7773
頁,1991年) を一部変更して誘導型酵素の精製を行っ
た。こうして得られた酵素液に基質と被験薬を添加して
37℃でインキュベートし、一酸化窒素の産生量を測定し
た。一酸化窒素の産生量の測定は、産生された一酸化窒
素の代謝物であるNO2 - をLaura C.Green らの方法(Ana
l.Biochem.;126巻,131 頁,1982年) によって定量し
た。結果は、IC50値(50% 活性阻害に必要な濃度;m
M) で示した。 結果 結果を表1に示す。
【0052】
【表1】 ──────────────────────────────────── IC50 (mM) ────────────────────────── 薬物 神経型 内皮型 誘導型 ──────────────────────────────────── 化合物No. 1 0.0044 0.0042 0.015 化合物No. 2 0.00023 0.0028 0.0044 化合物No. 3 0.14 0.55 1.0 化合物No. 4 >1.0 化合物No. 5 0.30 0.43 >1.0 化合物No. 6 0.00044 0.0053 0.021 化合物No. 7 0.000062 0.00044 0.00045 化合物No. 8 0.00022 0.0049 0.0059 化合物No. 9 0.080 0.24 0.72 化合物No.10 0.019 0.032 0.44 化合物No.11 >1.0 化合物No.12 0.0025 0.013 0.024 化合物No.13 0.0075 0.039 0.013 化合物No.14 0.53 化合物No.15 0.0080 0.089 0.028 化合物No.16 0.33 >1.0 >1.0 化合物No.17 >1.0 化合物No.18 0.0018 0.0044 0.0067 化合物No.19 0.00017 0.0016 0.0035 化合物No.20 0.0075 0.015 化合物No.21 0.00097 0.0027 0.0025 化合物No.22 0.0017 0.0061 0.021 化合物No.23 0.00036 0.0074 0.0051 化合物No.24 0.0018 0.013 0.0094 化合物No.25 0.0034 0.043 0.038 化合物No.26 0.00095 0.017 0.011 化合物No.27 0.32 0.56 化合物No.28 0.0046 0.054 0.039 化合物No.29 0.0026 0.028 0.054 化合物No.30 0.087 0.37 0.40 化合物No.31 0.044 0.55 0.056 化合物No.32 0.044 0.15 0.12 化合物No.33 0.91 0.12 化合物No.34 0.46 0.18 化合物No.35 0.000023 0.00023 0.0010 化合物No.36 0.0000049 0.00011 0.00026 化合物No.37 0.20 化合物No.38 0.37 0.10 化合物No.39 0.000068 0.0020 0.025 化合物No.40 0.00042 0.00051 0.036 化合物No.41 0.0085 0.16 0.032 化合物No.42 1.0 >1.0 >1.0 化合物No.43 0.013 0.35 0.050 化合物No.44 >1.0 化合物No.45 0.43 化合物No.46 0.97 化合物No.47 >1.0 化合物No.48 >1.0 化合物No.49 0.29 化合物No.50 >1.0 化合物No.51 0.0078 0.28 0.11 化合物No.52 0.13 0.61 0.58 化合物No.53 0.41 >1.0 0.97 化合物No.54 0.13 >1.0 0.031 化合物No.55 0.00050 0.0037 0.0071 化合物No.56 0.0021 0.025 0.12 化合物No.57 0.0025 0.0059 0.010 化合物No.58 0.091 0.29 0.56 化合物No.59 0.0060 0.029 0.063 化合物No.60 0.0061 0.032 0.040 化合物No.61 0.0030 0.014 0.012 化合物No.62 0.21 0.35 化合物No.63 0.00025 0.0042 0.016 化合物No.64 0.077 0.68 化合物No.65 0.090 0.20 0.31 化合物No.66 0.00048 0.0022 0.0088 化合物No.67 0.080 0.040 0.62 化合物No.68 0.069 0.40 0.77 化合物No.69 0.0036 0.0056 0.046 化合物No.70 0.0024 0.014 0.034 化合物No.71 0.0016 0.0035 0.0068 化合物No.72 0.015 0.022 0.022 化合物No.73 0.027 0.21 0.28 化合物No.74 0.000063 0.00044 0.00068 化合物No.75 0.00012 0.0013 0.0034 化合物No.76 0.0076 0.20 0.12 化合物No.77 >1.0 化合物No.78 0.0095 0.0045 0.030 化合物No.79 0.81 0.16 化合物No.80 0.070 0.46 0.30 化合物No.81 0.30 >1.0 >1.0 化合物No.82 >1.0 >1.0 化合物No.83 0.080 0.12 化合物No.84 0.027 0.016 化合物No.85 0.11 0.25 化合物No.86 0.19 0.38 化合物No.87 0.60 0.66 化合物No.88 0.0010 0.063 0.017 化合物No.89 0.00085 0.068 0.013 化合物No.90 0.000036 0.0046 0.0016 化合物No.91 0.000029 0.0060 0.0011 化合物No.92 0.97 化合物No.93 0.52 化合物No.94 0.59 化合物No.95 0.55 化合物No.96 >1.0 化合物No.97 0.0038 0.017 0.045 化合物No.98 0.0059 0.0045 0.062 化合物No.99 >1.0 >1.0 化合物No.100 >1.0 >1.0 化合物No.101 0.0052 0.063 0.068 化合物No.102 0.095 0.44 0.85 化合物No.103 0.0037 0.022 0.016 化合物No.104 0.0016 0.025 0.071 化合物No.105 >1.0 >1.0 0.48 NMMA(陽性対照) 0.49 4.1 25 ────────────────────────────────────
【0053】実施例2 一酸化窒素合成酵素阻害による昇圧反応をラットのエン
ドトキシンショックモデルを用いて検討した。 実験方法 Eduardo Navaらの方法(Lancet:338 巻,1555 頁,1991)を
一部改変して各薬物の昇圧反応を検討した。結果の評価
は各薬物の各濃度における血圧の上昇分を求め、その結
果から各薬物について用量−作用曲線を作製した。その
曲線から血圧を15mmHg上げるのに必要な用量を計算によ
って求めた。 結果 結果を表2に示す。
ドトキシンショックモデルを用いて検討した。 実験方法 Eduardo Navaらの方法(Lancet:338 巻,1555 頁,1991)を
一部改変して各薬物の昇圧反応を検討した。結果の評価
は各薬物の各濃度における血圧の上昇分を求め、その結
果から各薬物について用量−作用曲線を作製した。その
曲線から血圧を15mmHg上げるのに必要な用量を計算によ
って求めた。 結果 結果を表2に示す。
【0054】
【表2】 ───────────────────────────────── 薬 物 血圧を15mmHg上げるのに必要な用量 (mg/kg) ───────────────────────────────── 化合物No. 1 0.07 化合物No. 2 0.2 化合物No. 6 0.07 化合物No. 7 0.01 化合物No. 8 0.05 化合物No.12 0.2 化合物No.13 0.3 化合物No.18 0.2 化合物No.23 0.5 化合物No.35 0.03 化合物No.55 0.07 化合物No.56 0.7 化合物No.57 0.3 化合物No.60 0.2 化合物No.71 0.02 化合物No.74 0.01 化合物No.78 0.3 化合物No.97 0.7 化合物No.103 0.2 NMMA(陽性対照) 0.5 ─────────────────────────────────
【0055】以下に、製造例を挙げて本願発明の2−ア
ミノピリジン誘導体の製造法を具体的に説明するが、本
願発明はこれら製造例に限定されるものではない。
ミノピリジン誘導体の製造法を具体的に説明するが、本
願発明はこれら製造例に限定されるものではない。
【0056】製造例1 2−アミノ−5−エチルピリジン(被験物質No.1
3)の製造 (1)6−アミノ−3−ピコリン10.8g、アセトニ
ルアセトン12.9ml、酢酸1.14mlの混合物を
160°Cで15時間反応させる。反応液に水酸化ナト
リウム水溶液を加えて反応を停止する。粗生成物をエー
テルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無機物をろ過した後、
減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、更に減圧蒸留を行い、2−
(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−5−メチル
ピリジン12.4gを得る。(bp.118°C/4m
mHg) (2)アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン1.3
1mlの無水テトラヒドロフラン(4ml)溶液に氷冷
下、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M)6.
25mlを滴下し、同温度で30分間攪拌する。次い
で、ヘキサメチルリン酸トリアミド1.74mlを加
え、同温度で15分間攪拌する。この溶液に2−(2,
5−ジメチルピロール−1−イル)−5−メチルピリジ
ン1.86gの無水テトラヒドロフラン(10ml)溶
液を滴下し、同温度で30分間攪拌する。更に、ヨウ化
メチル0.62mlの無水テトラヒドロフラン(6m
l)溶液を滴下した後、室温で3時間攪拌する。反応液
に氷水を加えて反応を停止する。粗生成物をエーテルで
抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。無機物をろ過した後、減圧下
濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、2−(2,5−ジメチルピロール
−1−イル)−5−エチルピリジン0.56gを得る。 (3)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
5−エチルピリジン560mgをエタノール9mlと水
3mlの混合溶媒に溶解し、塩酸ヒドロキシルアミン9
73mgを加え、この反応液を加熱還流下10時間反応
させる。反応液に2N−水酸化ナトリウム水溶液を加え
て反応を停止する。粗生成物をエーテルで抽出し、有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。無機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
2−アミノ−5−エチルピリジン285mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.02(t,3H),2.51(q,2H),4.2
8(br,2H),6.46(d,1H),7.29
(dd,1H),7.91(d,1H)
3)の製造 (1)6−アミノ−3−ピコリン10.8g、アセトニ
ルアセトン12.9ml、酢酸1.14mlの混合物を
160°Cで15時間反応させる。反応液に水酸化ナト
リウム水溶液を加えて反応を停止する。粗生成物をエー
テルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無機物をろ過した後、
減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、更に減圧蒸留を行い、2−
(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−5−メチル
ピリジン12.4gを得る。(bp.118°C/4m
mHg) (2)アルゴン雰囲気下、ジイソプロピルアミン1.3
1mlの無水テトラヒドロフラン(4ml)溶液に氷冷
下、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M)6.
25mlを滴下し、同温度で30分間攪拌する。次い
で、ヘキサメチルリン酸トリアミド1.74mlを加
え、同温度で15分間攪拌する。この溶液に2−(2,
5−ジメチルピロール−1−イル)−5−メチルピリジ
ン1.86gの無水テトラヒドロフラン(10ml)溶
液を滴下し、同温度で30分間攪拌する。更に、ヨウ化
メチル0.62mlの無水テトラヒドロフラン(6m
l)溶液を滴下した後、室温で3時間攪拌する。反応液
に氷水を加えて反応を停止する。粗生成物をエーテルで
抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。無機物をろ過した後、減圧下
濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、2−(2,5−ジメチルピロール
−1−イル)−5−エチルピリジン0.56gを得る。 (3)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
5−エチルピリジン560mgをエタノール9mlと水
3mlの混合溶媒に溶解し、塩酸ヒドロキシルアミン9
73mgを加え、この反応液を加熱還流下10時間反応
させる。反応液に2N−水酸化ナトリウム水溶液を加え
て反応を停止する。粗生成物をエーテルで抽出し、有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。無機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
2−アミノ−5−エチルピリジン285mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.02(t,3H),2.51(q,2H),4.2
8(br,2H),6.46(d,1H),7.29
(dd,1H),7.91(d,1H)
【0057】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−5−n−プロピルピリジン(被験物質N
o.14)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.92(t,3H),1.47−1.67(m,2
H),2.44(t,2H),4.27(br,2
H),6.45(dd,1H),7.26(dd,1
H),7.89(d,1H) 2−アミノ−5−イソプロピルピリジン(被験物質N
o.15)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.21(d,6H),2.73−2.89(m,1
H),4.29(br,2H),6.47(dd,1
H),7.32(dd,1H),7.93(d,1H)
造できる。 2−アミノ−5−n−プロピルピリジン(被験物質N
o.14)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.92(t,3H),1.47−1.67(m,2
H),2.44(t,2H),4.27(br,2
H),6.45(dd,1H),7.26(dd,1
H),7.89(d,1H) 2−アミノ−5−イソプロピルピリジン(被験物質N
o.15)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.21(d,6H),2.73−2.89(m,1
H),4.29(br,2H),6.47(dd,1
H),7.32(dd,1H),7.93(d,1H)
【0058】製造例2 2−アミノ−6−n−ヘキシルピリジン(被験物質N
o.27)の製造 (1)6−アミノ−2−ピコリン29.0g、アセトニ
ルアセトン34.7ml、酢酸3.07ml、キシレン
100mlの混合物を170°Cで12時間反応させ
る。反応液に水を加えて反応を停止する。粗生成物をエ
ーテルで抽出し、有機層を1N−水酸化ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水で順次洗浄する。この有機層を減圧
下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、更に減圧蒸留を行い、2−
(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−メチル
ピリジン35.9gを得る。(bp.113°C/4m
mHg) (2)アルゴン雰囲気下、リチウムジイソプロピルアミ
ド溶液(2.0M;アルドリッチ社)1.89mlの無
水テトラヒドロフラン(8ml)溶液に−25°Cで、
2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−メ
チルピリジン670mgの無水テトラヒドロフラン(4
ml)溶液を滴下し、同温度で30分間攪拌する。次い
で、ヨウ化n−ペンチル749mgの無水テトラヒドロ
フラン(2ml)溶液を滴下し、同温度で15分間攪拌
した後、昇温し室温で30分間攪拌する。反応液に氷水
を加えて反応を停止し、粗生成物をエーテルで抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。無機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−n−ヘキシルピリジン838mgを得る。 (3)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−n−ヘキシルピリジン832mgをエタノール10
mlと水3.7mlの混合溶媒に溶解し、塩酸ヒドロキ
シルアミン1133mgを加え、この反応液を加熱還流
下7時間反応させる。反応液に2N−水酸化ナトリウム
水溶液を加えて反応を停止する。粗生成物をエーテルで
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥する。無機物をろ過した後、減圧下濃縮
し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、2−アミノ−6−n−ヘキシルピリジ
ン525mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.88(t,3H),1.22−1.38(m,6
H),1.57−1.73(m,2H),2.58(d
d,2H),4.37(br,2H),6.31(d,
1H),6.50(d,1H),7.33(t,1H)
o.27)の製造 (1)6−アミノ−2−ピコリン29.0g、アセトニ
ルアセトン34.7ml、酢酸3.07ml、キシレン
100mlの混合物を170°Cで12時間反応させ
る。反応液に水を加えて反応を停止する。粗生成物をエ
ーテルで抽出し、有機層を1N−水酸化ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水で順次洗浄する。この有機層を減圧
下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、更に減圧蒸留を行い、2−
(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−メチル
ピリジン35.9gを得る。(bp.113°C/4m
mHg) (2)アルゴン雰囲気下、リチウムジイソプロピルアミ
ド溶液(2.0M;アルドリッチ社)1.89mlの無
水テトラヒドロフラン(8ml)溶液に−25°Cで、
2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−メ
チルピリジン670mgの無水テトラヒドロフラン(4
ml)溶液を滴下し、同温度で30分間攪拌する。次い
で、ヨウ化n−ペンチル749mgの無水テトラヒドロ
フラン(2ml)溶液を滴下し、同温度で15分間攪拌
した後、昇温し室温で30分間攪拌する。反応液に氷水
を加えて反応を停止し、粗生成物をエーテルで抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。無機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−n−ヘキシルピリジン838mgを得る。 (3)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−n−ヘキシルピリジン832mgをエタノール10
mlと水3.7mlの混合溶媒に溶解し、塩酸ヒドロキ
シルアミン1133mgを加え、この反応液を加熱還流
下7時間反応させる。反応液に2N−水酸化ナトリウム
水溶液を加えて反応を停止する。粗生成物をエーテルで
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥する。無機物をろ過した後、減圧下濃縮
し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、2−アミノ−6−n−ヘキシルピリジ
ン525mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.88(t,3H),1.22−1.38(m,6
H),1.57−1.73(m,2H),2.58(d
d,2H),4.37(br,2H),6.31(d,
1H),6.50(d,1H),7.33(t,1H)
【0059】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−6−エチルピリジン(被験物質No.1
9)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(t,3H),2.64(q,2H),4.4
0(br,2H),6.32(d,1H),6.52
(d,1H),7.35(t,1H) 2−アミノ−6−n−プロピルピリジン(被験物質N
o.21)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.96(t,3H),1.60−1.79(m,2
H),2.57(dd,2H),4.37(br,2
H),6.32(d,1H),6.51(d,1H),
7.34(t,1H) 2−アミノ−6−イソプロピルピリジン(被験物質N
o.22)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(d,6H),2.78−2.92(m,1
H),4.37(br,2H),6.32(d,1
H),6.53(d,1H),7.36(t,1H) 2−アミノ−6−n−ブチルピリジン(被験物質No.
23)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.93(t,3H),1.28−1.46(m,2
H),1.58−1.73(m,2H),2.60
(t,2H),4.38(br,2H),6.31
(d,1H),6.50(d,1H),7.33(t,
1H) 2−アミノ−6−イソブチルピリジン(被験物質No.
24)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.92(d,6H),1.94−2.14(m,1
H),2.46(d,2H),4.37(br,2
H),6.32(d,1H),6.47(d,1H),
7.33(t,1H) 2−アミノ−6−n−ペンチルピリジン(被験物質N
o.25)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.89(t,3H),1.26−1.39(m,4
H),1.59−1.75(m,2H),2.59
(t,2H),4.37(br,2H),6.31
(d,1H),6.50(d,1H),7.34(t,
1H) 2−アミノ−6−シクロブチルメチルピリジン(被験物
質No.26)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.63−2.14(m,6H),2.64−2.73
(m,3H),4.34(br,2H),6.31
(d,1H),6.45(d,1H),7.32(t,
1H) 2−アミノ−6−シクロペンチルメチルピリジン(被験
物質No.28)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.10−1.30(m,2H),1.42−1.81
(m,6H),2.11−2.34(m,1H),2.
59(d,2H),4.37(br,2H),6.31
(d,1H),6.49(d,1H),7.33(d
d,1H) 2−アミノ−6−シクロヘキシルピリジン(被験物質N
o.29)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.21−1.54(m,4H),1.68−1.95
(m,6H),2.42−2.57(m,1H),4.
35(br,2H),6.32(d,1H),6.51
(d,1H),7.36(t,1H) 2−アミノ−6−(ヘプタン−4−イル)ピリジン(被
験物質No.30)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.84(t,6H),1.05−1.32(m,4
H),1.43−1.72(m,4H),2.45−
2.60(m,1H),4.36(br,2H),6.
29(d,1H),6.45(d,1H),7.32
(t,1H) 2−アミノ−6−シクロヘキシルメチルピリジン(被験
物質No.31)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.86−1.32(m,5H),1.60−1.76
(m,6H),2.46(d,2H),4.37(b
r,2H),6.31(d,1H),6.46(d,1
H),7.32(t,1H) 2−アミノ−6−ベンジルピリジン(被験物質No.3
2)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
3.97(s,2H),4.44(br,2H),6.
31(d,1H),6.42(d,1H),7.15−
7.35(m,6H) 2−アミノ−6−シクロヘプチルメチルピリジン(被験
物質No.33)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.12−2.05(m,13H),2.50(d,2
H),4.35(br,2H),6.31(d,1
H),6.47(d,1H),7.32(t,1H) 2−アミノ−6−(2−シクロヘキシルエチル)ピリジ
ン(被験物質No.34)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.82−1.06(m,2H),1.08−1.39
(m,4H),1.50−1.80(m,7H),2.
56−2.64(m,2H),4.37(br,2
H),6.30(d,1H),6.50(d,1H),
7.33(t,1H) 1,2−ビス(6−アミノピリジン−2−イル)エタン
(被験物質No.38)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:2.78(s,4H),5.77(br,4H),
6.24(dd,2H),6.33(dd,2H),
7.24(dd,2H) 1,5−ビス(6−アミノピリジン−2−イル)ペンタ
ン(被験物質No.39)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.34−1.54(m,2H),1.63−1.79
(m,4H),2.60(t,4H),4.39(b
r,4H),6.31(d,2H),6.49(d,2
H),7.33(t,2H) 1,7−ビス(6−アミノピリジン−2−イル)ヘプタ
ン(被験物質No.40)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.35(br,6H),1.59−1.73(m,4
H),2.58(t,4H),4.37(br,4
H),6.31(d,2H),6.49(d,2H),
7.33(t,2H) 2−アミノ−6−(3−アミノプロピル)ピリジン(被
験物質No.88)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.43(br,2H),1.75−1.91(m,2
H),2.64(dd,2H),2.74(t,2
H),4.44(br,2H),6.32(d,1
H),6.51(d,1H),7.34(t,1H) 2−アミノ−6−(4−アミノブチル)ピリジン(被験
物質No.89)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.26(br,2H),1.42−1.59(m,2
H),1.62−1.81(m,2H),2.61
(t,2H),2.71(t,2H),4.37(b
r,2H),6.32(d,1H),6.50(d,1
H),7.33(t,1H)
造できる。 2−アミノ−6−エチルピリジン(被験物質No.1
9)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(t,3H),2.64(q,2H),4.4
0(br,2H),6.32(d,1H),6.52
(d,1H),7.35(t,1H) 2−アミノ−6−n−プロピルピリジン(被験物質N
o.21)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.96(t,3H),1.60−1.79(m,2
H),2.57(dd,2H),4.37(br,2
H),6.32(d,1H),6.51(d,1H),
7.34(t,1H) 2−アミノ−6−イソプロピルピリジン(被験物質N
o.22)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(d,6H),2.78−2.92(m,1
H),4.37(br,2H),6.32(d,1
H),6.53(d,1H),7.36(t,1H) 2−アミノ−6−n−ブチルピリジン(被験物質No.
23)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.93(t,3H),1.28−1.46(m,2
H),1.58−1.73(m,2H),2.60
(t,2H),4.38(br,2H),6.31
(d,1H),6.50(d,1H),7.33(t,
1H) 2−アミノ−6−イソブチルピリジン(被験物質No.
24)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.92(d,6H),1.94−2.14(m,1
H),2.46(d,2H),4.37(br,2
H),6.32(d,1H),6.47(d,1H),
7.33(t,1H) 2−アミノ−6−n−ペンチルピリジン(被験物質N
o.25)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.89(t,3H),1.26−1.39(m,4
H),1.59−1.75(m,2H),2.59
(t,2H),4.37(br,2H),6.31
(d,1H),6.50(d,1H),7.34(t,
1H) 2−アミノ−6−シクロブチルメチルピリジン(被験物
質No.26)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.63−2.14(m,6H),2.64−2.73
(m,3H),4.34(br,2H),6.31
(d,1H),6.45(d,1H),7.32(t,
1H) 2−アミノ−6−シクロペンチルメチルピリジン(被験
物質No.28)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.10−1.30(m,2H),1.42−1.81
(m,6H),2.11−2.34(m,1H),2.
59(d,2H),4.37(br,2H),6.31
(d,1H),6.49(d,1H),7.33(d
d,1H) 2−アミノ−6−シクロヘキシルピリジン(被験物質N
o.29)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.21−1.54(m,4H),1.68−1.95
(m,6H),2.42−2.57(m,1H),4.
35(br,2H),6.32(d,1H),6.51
(d,1H),7.36(t,1H) 2−アミノ−6−(ヘプタン−4−イル)ピリジン(被
験物質No.30)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.84(t,6H),1.05−1.32(m,4
H),1.43−1.72(m,4H),2.45−
2.60(m,1H),4.36(br,2H),6.
29(d,1H),6.45(d,1H),7.32
(t,1H) 2−アミノ−6−シクロヘキシルメチルピリジン(被験
物質No.31)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.86−1.32(m,5H),1.60−1.76
(m,6H),2.46(d,2H),4.37(b
r,2H),6.31(d,1H),6.46(d,1
H),7.32(t,1H) 2−アミノ−6−ベンジルピリジン(被験物質No.3
2)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
3.97(s,2H),4.44(br,2H),6.
31(d,1H),6.42(d,1H),7.15−
7.35(m,6H) 2−アミノ−6−シクロヘプチルメチルピリジン(被験
物質No.33)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.12−2.05(m,13H),2.50(d,2
H),4.35(br,2H),6.31(d,1
H),6.47(d,1H),7.32(t,1H) 2−アミノ−6−(2−シクロヘキシルエチル)ピリジ
ン(被験物質No.34)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.82−1.06(m,2H),1.08−1.39
(m,4H),1.50−1.80(m,7H),2.
56−2.64(m,2H),4.37(br,2
H),6.30(d,1H),6.50(d,1H),
7.33(t,1H) 1,2−ビス(6−アミノピリジン−2−イル)エタン
(被験物質No.38)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:2.78(s,4H),5.77(br,4H),
6.24(dd,2H),6.33(dd,2H),
7.24(dd,2H) 1,5−ビス(6−アミノピリジン−2−イル)ペンタ
ン(被験物質No.39)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.34−1.54(m,2H),1.63−1.79
(m,4H),2.60(t,4H),4.39(b
r,4H),6.31(d,2H),6.49(d,2
H),7.33(t,2H) 1,7−ビス(6−アミノピリジン−2−イル)ヘプタ
ン(被験物質No.40)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.35(br,6H),1.59−1.73(m,4
H),2.58(t,4H),4.37(br,4
H),6.31(d,2H),6.49(d,2H),
7.33(t,2H) 2−アミノ−6−(3−アミノプロピル)ピリジン(被
験物質No.88)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.43(br,2H),1.75−1.91(m,2
H),2.64(dd,2H),2.74(t,2
H),4.44(br,2H),6.32(d,1
H),6.51(d,1H),7.34(t,1H) 2−アミノ−6−(4−アミノブチル)ピリジン(被験
物質No.89)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.26(br,2H),1.42−1.59(m,2
H),1.62−1.81(m,2H),2.61
(t,2H),2.71(t,2H),4.37(b
r,2H),6.32(d,1H),6.50(d,1
H),7.33(t,1H)
【0060】製造例3 2−アミノ−6−(4−ベンジルオキシブチル)ピリジ
ン(被験物質No.64)及び2−アミノ−6−(4−
ヒドロキシブチル)ピリジン(被験物質No.63)の
製造 (1)アルゴン雰囲気下、リチウムジイソプロピルアミ
ド溶液(2.0M;アルドリッチ社)6.80mlの無
水テトラヒドロフラン(25ml)溶液に−30°C
で、製造例2−(1)で得られる2−(2,5−ジメチ
ルピロール−1−イル)−6−メチルピリジン2.33
gの無水テトラヒドロフラン(10ml)溶液を滴下
し、同温度で20分間攪拌する。次いで、3−ベンジル
オキシー1ーブロモプロパン3.12gの無水テトラヒ
ドロフラン(10ml)溶液を滴下し、徐々に昇温(4
時間)し室温で30分間攪拌する。反応液に氷水を加え
て反応を停止し、粗生成物をエーテルで抽出し、有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。無機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−
(4−ベンジルオキシブチル)ピリジン3.83gを得
る。 (2)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(4−ベンジルオキシブチル)ピリジン2.52g
をエタノール30mlと水10mlの混合溶媒に溶解
し、塩酸ヒドロキシルアミン2.62gを加え、この反
応液を加熱還流下11時間反応させる。反応液に2N−
水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応を停止する。反応
液を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、2−アミノ−6−(4
−ベンジルオキシブチル)ピリジン1.88gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.60−1.85(m,4H),2.62(t,2
H),3.49(t,2H),4.35(br,2
H),4.49(s,2H),6.31(d,1H),
6.49(d,1H),7.29−7.36(m,6
H) (3)2−アミノ−6−(4−ベンジルオキシブチル)
ピリジン203mgをエタノール5mlと2N−塩酸水
溶液1mlの混合溶媒に溶解し、10%パラジウム−炭
素20mgを加え、この反応液を水素雰囲気下4時間反
応させる。無機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、2−アミノ−6−(4−ヒドロキシブチル)ピリ
ジン0.107mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.56−1.85(m,4H),2.43(br,1
H),2.66(t,2H),3.68(t,2H),
4.40(br,2H),6.32(d,1H),6.
51(d,1H),7.34(t,1H)
ン(被験物質No.64)及び2−アミノ−6−(4−
ヒドロキシブチル)ピリジン(被験物質No.63)の
製造 (1)アルゴン雰囲気下、リチウムジイソプロピルアミ
ド溶液(2.0M;アルドリッチ社)6.80mlの無
水テトラヒドロフラン(25ml)溶液に−30°C
で、製造例2−(1)で得られる2−(2,5−ジメチ
ルピロール−1−イル)−6−メチルピリジン2.33
gの無水テトラヒドロフラン(10ml)溶液を滴下
し、同温度で20分間攪拌する。次いで、3−ベンジル
オキシー1ーブロモプロパン3.12gの無水テトラヒ
ドロフラン(10ml)溶液を滴下し、徐々に昇温(4
時間)し室温で30分間攪拌する。反応液に氷水を加え
て反応を停止し、粗生成物をエーテルで抽出し、有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。無機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−
(4−ベンジルオキシブチル)ピリジン3.83gを得
る。 (2)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(4−ベンジルオキシブチル)ピリジン2.52g
をエタノール30mlと水10mlの混合溶媒に溶解
し、塩酸ヒドロキシルアミン2.62gを加え、この反
応液を加熱還流下11時間反応させる。反応液に2N−
水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応を停止する。反応
液を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、2−アミノ−6−(4
−ベンジルオキシブチル)ピリジン1.88gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.60−1.85(m,4H),2.62(t,2
H),3.49(t,2H),4.35(br,2
H),4.49(s,2H),6.31(d,1H),
6.49(d,1H),7.29−7.36(m,6
H) (3)2−アミノ−6−(4−ベンジルオキシブチル)
ピリジン203mgをエタノール5mlと2N−塩酸水
溶液1mlの混合溶媒に溶解し、10%パラジウム−炭
素20mgを加え、この反応液を水素雰囲気下4時間反
応させる。無機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、2−アミノ−6−(4−ヒドロキシブチル)ピリ
ジン0.107mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.56−1.85(m,4H),2.43(br,1
H),2.66(t,2H),3.68(t,2H),
4.40(br,2H),6.32(d,1H),6.
51(d,1H),7.34(t,1H)
【0061】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−6−(3−ベンジルオキシプロピル)ピリ
ジン(被験物質No.62)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.94−2.08(m,2H),2.70(dd,2
H),3.52(t,2H),4.36(br,2
H),4.51(s,2H),6.31(d,1H),
6.50(d,1H),7.29−7.36(m,6
H) 2−アミノ−6−(3−ヒドロキシプロピル)ピリジン
(被験物質No.61)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.86−1.99(m,2H),2.79(t,2
H),3.65(br,1H),3.71(t,2
H),4.41(br,2H),6.33(d,1
H),6.52(d,1H),7.35(t,1H)
造できる。 2−アミノ−6−(3−ベンジルオキシプロピル)ピリ
ジン(被験物質No.62)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.94−2.08(m,2H),2.70(dd,2
H),3.52(t,2H),4.36(br,2
H),4.51(s,2H),6.31(d,1H),
6.50(d,1H),7.29−7.36(m,6
H) 2−アミノ−6−(3−ヒドロキシプロピル)ピリジン
(被験物質No.61)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.86−1.99(m,2H),2.79(t,2
H),3.65(br,1H),3.71(t,2
H),4.41(br,2H),6.33(d,1
H),6.52(d,1H),7.35(t,1H)
【0062】製造例4 2−アミノ−6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン
(被験物質No.60)及び2−アミノ−6−(2−ジ
メチルアミノエチル)ピリジン(被験物質No.87)
の製造 (1)アルゴン雰囲気下、製造例2−(1)で得られる
2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−メ
チルピリジン931mgの無水テトラヒドロフラン(1
2ml)溶液に−25°Cで、リチウムジイソプロピル
アミド溶液(2.0M;アルドリッチ社)2.50ml
を滴下し、同温度で30分間攪拌する。次いで、パラホ
ルムアルデヒド1500mgを加えた後、徐々に昇温し
室温で1時間攪拌する。反応液に氷水を加えて反応を停
止し、粗生成物をエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無機物を
ろ過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−(2,5
−ジメチルピロール−1−イル)−6−(2−ヒドロキ
シエチル)ピリジン640mgを得る。 (2)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン630mgをエ
タノール9mlと水3mlの混合溶媒に溶解し、塩酸ヒ
ドロキシルアミン1012mgを加え、この反応液を加
熱還流下9時間反応させる。反応液に2N−水酸化ナト
リウム水溶液を加えて反応を停止する。粗生成物をクロ
ロホルム−イソプロピルアルコール混合溶媒(3/1)
で抽出し、有機層を減圧下濃縮し、得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−ア
ミノ−6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン245m
gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.84(t,2H),3.95(t,2H),4.4
1(br,3H),6.36(d,1H),6.50
(d,1H),7.36(dd,1H) (3)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン3.24gの塩
化メチレン(75ml)溶液にトリフェニルホスフィン
6.30gと四臭化炭素7.46gを加え、室温で4時
間反応させる。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、2−(2,5−ジメチルピロール−1
−イル)−6−(2−ブロモエチル)ピリジン3.34
gを得る。 (4)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(2−ブロモエチル)ピリジン1.12gのエタノ
ール(20ml)溶液に50%ジメチルアミン水溶液1
8mlを加え、封管中100°C(外温)で11時間反
応させる。反応液を減圧下濃縮し、得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−
(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−(2−
ジメチルアミノエチル)ピリジン0.86gを得る。 (5)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(2−ジメチルアミノエチル)ピリジン860mg
をエタノール12mlと水4mlの混合溶媒に溶解し、
塩酸ヒドロキシルアミン1228mgを加え、この反応
液を加熱還流下8時間反応させる。反応液を減圧下濃縮
し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、2−アミノ−6−(2−ジメチルアミ
ノエチル)ピリジン363mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.29(s,6H),2.58−2.69(m,2
H),2.73−2.84(m,2H),4.41(b
r,2H),6.32(d,1H),6.54(d,1
H),7.34(dd,1H)
(被験物質No.60)及び2−アミノ−6−(2−ジ
メチルアミノエチル)ピリジン(被験物質No.87)
の製造 (1)アルゴン雰囲気下、製造例2−(1)で得られる
2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−メ
チルピリジン931mgの無水テトラヒドロフラン(1
2ml)溶液に−25°Cで、リチウムジイソプロピル
アミド溶液(2.0M;アルドリッチ社)2.50ml
を滴下し、同温度で30分間攪拌する。次いで、パラホ
ルムアルデヒド1500mgを加えた後、徐々に昇温し
室温で1時間攪拌する。反応液に氷水を加えて反応を停
止し、粗生成物をエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無機物を
ろ過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−(2,5
−ジメチルピロール−1−イル)−6−(2−ヒドロキ
シエチル)ピリジン640mgを得る。 (2)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン630mgをエ
タノール9mlと水3mlの混合溶媒に溶解し、塩酸ヒ
ドロキシルアミン1012mgを加え、この反応液を加
熱還流下9時間反応させる。反応液に2N−水酸化ナト
リウム水溶液を加えて反応を停止する。粗生成物をクロ
ロホルム−イソプロピルアルコール混合溶媒(3/1)
で抽出し、有機層を減圧下濃縮し、得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−ア
ミノ−6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン245m
gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.84(t,2H),3.95(t,2H),4.4
1(br,3H),6.36(d,1H),6.50
(d,1H),7.36(dd,1H) (3)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン3.24gの塩
化メチレン(75ml)溶液にトリフェニルホスフィン
6.30gと四臭化炭素7.46gを加え、室温で4時
間反応させる。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、2−(2,5−ジメチルピロール−1
−イル)−6−(2−ブロモエチル)ピリジン3.34
gを得る。 (4)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(2−ブロモエチル)ピリジン1.12gのエタノ
ール(20ml)溶液に50%ジメチルアミン水溶液1
8mlを加え、封管中100°C(外温)で11時間反
応させる。反応液を減圧下濃縮し、得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−
(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−6−(2−
ジメチルアミノエチル)ピリジン0.86gを得る。 (5)2−(2,5−ジメチルピロール−1−イル)−
6−(2−ジメチルアミノエチル)ピリジン860mg
をエタノール12mlと水4mlの混合溶媒に溶解し、
塩酸ヒドロキシルアミン1228mgを加え、この反応
液を加熱還流下8時間反応させる。反応液を減圧下濃縮
し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、2−アミノ−6−(2−ジメチルアミ
ノエチル)ピリジン363mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.29(s,6H),2.58−2.69(m,2
H),2.73−2.84(m,2H),4.41(b
r,2H),6.32(d,1H),6.54(d,1
H),7.34(dd,1H)
【0063】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−6−(2−アミノエチル)ピリジン(被験
物質No.85)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.54(br,2H),2.73(t,2H),3.
05(t,2H),4.41(br,2H),6.34
(d,1H),6.52(d,1H),7.35(d
d,1H) 2−アミノ−6−(2−メチルアミノエチル)ピリジン
(被験物質No.86)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.69(s,1H),2.45(s,3H),2.7
4−2.83(m,2H),2.88−2.97(m,
2H),4.40(br,2H),6.33(d,1
H),6.53(d,1H),7.34(dd,1H) 2−アミノ−6−ビニルピリジン(被験物質No.2
0)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
4.43(br,2H),5.37(dd,1H),
6.13(dd,1H),6.39(d,1H),6.
56−6.73(m,2H),7.39(t,1H)
造できる。 2−アミノ−6−(2−アミノエチル)ピリジン(被験
物質No.85)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.54(br,2H),2.73(t,2H),3.
05(t,2H),4.41(br,2H),6.34
(d,1H),6.52(d,1H),7.35(d
d,1H) 2−アミノ−6−(2−メチルアミノエチル)ピリジン
(被験物質No.86)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.69(s,1H),2.45(s,3H),2.7
4−2.83(m,2H),2.88−2.97(m,
2H),4.40(br,2H),6.33(d,1
H),6.53(d,1H),7.34(dd,1H) 2−アミノ−6−ビニルピリジン(被験物質No.2
0)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
4.43(br,2H),5.37(dd,1H),
6.13(dd,1H),6.39(d,1H),6.
56−6.73(m,2H),7.39(t,1H)
【0064】製造例5 2−アミノ−4−メチル−6−(3−アミノプロピル)
ピリジン(被験物質No.90)の製造 (1)6−アミノ−2,4−ルチジン12.2g、アセ
トニルアセトン12.9ml、酢酸1.14mlの混合
物を160°Cで15.5時間反応させる。反応液に水
酸化ナトリウム水溶液を加えて反応を停止する。粗生成
物をエーテルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無機物をろ過
した後、減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、2−(2,5−ジ
メチルピロール−1−イル)−4,6−ジメチルピリジ
ン18.6gを得る。 (2)アルゴン雰囲気下、n−ブチルリチウムヘキサン
溶液(1.6M)10.1mlの無水エーテル(40m
l)溶液に室温で、2−(2,5−ジメチルピロール−
1−イル)−4,6−ジメチルピリジン3.24gの無
水エーテル(15ml)溶液を滴下し、同温度で1時間
攪拌する。更に、この反応液を−78°Cに冷却し、1
−(2−ブロモエチル)−2,5−ジメチルピロール
3.27gの無水エーテル(15ml)溶液を滴下した
後、徐々に昇温(5時間)し室温で1時間攪拌する。反
応液に氷水を加えて反応を停止する。粗生成物をエーテ
ルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。無機物をろ過した後、減圧下濃
縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、2−(2,5−ジメチルピロール−
1−イル)−4−メチル−6−{3−(2,5−ジメチ
ルピロール−1−イル)プロピル)ピリジン4.25g
を得る。 (3)水酸化カリウム4.00gと塩酸ヒドロキシルア
ミン8.34gをエタノール40mlと水26mlの混
合溶媒に溶解し、2−(2,5−ジメチルピロール−1
−イル)−4−メチル−6−{3−(2,5−ジメチル
ピロール−1−イル)プロピル)ピリジン4.17gの
エタノール(25ml)溶液を加え、この反応液を加熱
還流下10時間反応させる。反応液を減圧下濃縮し、残
さから粗生成物をメタノール抽出し、得られた有機層を
減圧下濃縮する。得られた粗生成物をアセトン洗浄し、
更にシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2
−アミノ−4−メチル−6−(3ーアミノプロピル)ピ
リジン1.47gを得る。1 H−NMR (200MHz,CD3 OD) δ:2
塩酸塩 2.00−2.15(m,2H),2.37(s,3
H),2.83(t,2H),2.98−3.05
(m,2H),6.65(s,1H),6.67(b
r,1H)
ピリジン(被験物質No.90)の製造 (1)6−アミノ−2,4−ルチジン12.2g、アセ
トニルアセトン12.9ml、酢酸1.14mlの混合
物を160°Cで15.5時間反応させる。反応液に水
酸化ナトリウム水溶液を加えて反応を停止する。粗生成
物をエーテルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無機物をろ過
した後、減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、2−(2,5−ジ
メチルピロール−1−イル)−4,6−ジメチルピリジ
ン18.6gを得る。 (2)アルゴン雰囲気下、n−ブチルリチウムヘキサン
溶液(1.6M)10.1mlの無水エーテル(40m
l)溶液に室温で、2−(2,5−ジメチルピロール−
1−イル)−4,6−ジメチルピリジン3.24gの無
水エーテル(15ml)溶液を滴下し、同温度で1時間
攪拌する。更に、この反応液を−78°Cに冷却し、1
−(2−ブロモエチル)−2,5−ジメチルピロール
3.27gの無水エーテル(15ml)溶液を滴下した
後、徐々に昇温(5時間)し室温で1時間攪拌する。反
応液に氷水を加えて反応を停止する。粗生成物をエーテ
ルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。無機物をろ過した後、減圧下濃
縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、2−(2,5−ジメチルピロール−
1−イル)−4−メチル−6−{3−(2,5−ジメチ
ルピロール−1−イル)プロピル)ピリジン4.25g
を得る。 (3)水酸化カリウム4.00gと塩酸ヒドロキシルア
ミン8.34gをエタノール40mlと水26mlの混
合溶媒に溶解し、2−(2,5−ジメチルピロール−1
−イル)−4−メチル−6−{3−(2,5−ジメチル
ピロール−1−イル)プロピル)ピリジン4.17gの
エタノール(25ml)溶液を加え、この反応液を加熱
還流下10時間反応させる。反応液を減圧下濃縮し、残
さから粗生成物をメタノール抽出し、得られた有機層を
減圧下濃縮する。得られた粗生成物をアセトン洗浄し、
更にシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2
−アミノ−4−メチル−6−(3ーアミノプロピル)ピ
リジン1.47gを得る。1 H−NMR (200MHz,CD3 OD) δ:2
塩酸塩 2.00−2.15(m,2H),2.37(s,3
H),2.83(t,2H),2.98−3.05
(m,2H),6.65(s,1H),6.67(b
r,1H)
【0065】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−4−メチル−6−エチルピリジン(被験物
質No.36)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.24(t,3H),2.20(s,3H),2.6
0(q,2H),4.33(br,2H),6.16
(s,1H),6.37(s,1H) 2−アミノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピ
リジン2塩酸塩(被験物質No.91)1 H−NMR (200MHz,CD3 OD) δ:
1.66−1.91(m,4H),2.36(s,3
H),2.78(t,2H),3.00(t,2H),
6.65(s,1H),6.66(br,1H)
造できる。 2−アミノ−4−メチル−6−エチルピリジン(被験物
質No.36)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.24(t,3H),2.20(s,3H),2.6
0(q,2H),4.33(br,2H),6.16
(s,1H),6.37(s,1H) 2−アミノ−4−メチル−6−(4−アミノブチル)ピ
リジン2塩酸塩(被験物質No.91)1 H−NMR (200MHz,CD3 OD) δ:
1.66−1.91(m,4H),2.36(s,3
H),2.78(t,2H),3.00(t,2H),
6.65(s,1H),6.66(br,1H)
【0066】製造例6 2−アミノ−4,5−ジメチル−6−フェニルピリジン
(被験物質No.37)の製造 (1)アルゴン雰囲気下、3、4−ルチジン480mg
の無水エーテル(5ml)溶液に室温でフェニルリチウ
ムシクロヘキサン−エーテル溶液(1.03M)4.3
7mlを滴下した後、溶媒を留去し、無水トルエン10
mlを加え110°Cで1.5時間反応させる。反応液
に水を加えて反応を停止し、有機層を分取後減圧下濃縮
し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、3,4−ジメチル−2−フェニルピリ
ジン180mgを得る。 (2)3,4−ジメチル−2−フェニルピリジン1.8
3gのN,N−ジメチルアニリン(5ml)溶液にナト
リウムアミド0.59gを加え、170°Cで7時間反
応させる。反応液に水を加えて反応を停止する。反応液
を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、2−アミノ−4,5−ジ
メチル−6−フェニルピリジン0.15gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.07(s,3H),2.24(s,3H),4.2
9(br,2H),6.37(s,1H),7.30−
7.50(m,5H)
(被験物質No.37)の製造 (1)アルゴン雰囲気下、3、4−ルチジン480mg
の無水エーテル(5ml)溶液に室温でフェニルリチウ
ムシクロヘキサン−エーテル溶液(1.03M)4.3
7mlを滴下した後、溶媒を留去し、無水トルエン10
mlを加え110°Cで1.5時間反応させる。反応液
に水を加えて反応を停止し、有機層を分取後減圧下濃縮
し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、3,4−ジメチル−2−フェニルピリ
ジン180mgを得る。 (2)3,4−ジメチル−2−フェニルピリジン1.8
3gのN,N−ジメチルアニリン(5ml)溶液にナト
リウムアミド0.59gを加え、170°Cで7時間反
応させる。反応液に水を加えて反応を停止する。反応液
を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、2−アミノ−4,5−ジ
メチル−6−フェニルピリジン0.15gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.07(s,3H),2.24(s,3H),4.2
9(br,2H),6.37(s,1H),7.30−
7.50(m,5H)
【0067】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−4−エチルピリジン(被験物質No.8)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.20(t,3H),2.53(q,2H),4.3
7(br,2H),6.34(d,1H),6.51
(dd,1H),7.96(d,1H) 2−アミノ−4−n−プロピルピリジン(被験物質N
o.9)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.93(t,3H),1.52−1.72(m,2
H),2.46(t,2H),4.36(br,2
H),6.32(d,1H),6.49(dd,1
H),7.95(d,1H) 2−アミノ−4−イソプロピルピリジン(被験物質N
o.10)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.21(d,6H),2.65−2.87(m,1
H),4.37(br,2H),6.36(dd,1
H),6.54(dd,1H),7.96(d,1H) 2−アミノ−4−t−ブチルピリジン(被験物質No.
11)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(s,9H),4.36(br,2H),6.
48(dd,1H),6.67(dd,1H),7.9
8(d,1H) 2−アミノ−4−ジメチルアミノピリジン(被験物質N
o.77)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.95(s,6H),4.20(br,2H),5.
68(d,1H),6.05(dd,1H),7.78
(d,1H)
造できる。 2−アミノ−4−エチルピリジン(被験物質No.8)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.20(t,3H),2.53(q,2H),4.3
7(br,2H),6.34(d,1H),6.51
(dd,1H),7.96(d,1H) 2−アミノ−4−n−プロピルピリジン(被験物質N
o.9)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.93(t,3H),1.52−1.72(m,2
H),2.46(t,2H),4.36(br,2
H),6.32(d,1H),6.49(dd,1
H),7.95(d,1H) 2−アミノ−4−イソプロピルピリジン(被験物質N
o.10)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.21(d,6H),2.65−2.87(m,1
H),4.37(br,2H),6.36(dd,1
H),6.54(dd,1H),7.96(d,1H) 2−アミノ−4−t−ブチルピリジン(被験物質No.
11)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(s,9H),4.36(br,2H),6.
48(dd,1H),6.67(dd,1H),7.9
8(d,1H) 2−アミノ−4−ジメチルアミノピリジン(被験物質N
o.77)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.95(s,6H),4.20(br,2H),5.
68(d,1H),6.05(dd,1H),7.78
(d,1H)
【0068】製造例7 2,6−ジアミノ−3−メチルピリジン(被験物質N
o.72)の製造 2−アミノ−3−ピコリン2.16gのN,N−ジメチ
ルアニリン(80ml)溶液にナトリウムアミド1.5
6gを加え、200°Cで8時間反応させる。反応液に
水を加えて反応を停止する。反応液を減圧下濃縮し、得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、2,6−ジアミノ−3−メチルピリジン0.
29gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.00(s,3H),4.26(br,4H),5.
86(d,1H),7.04(d,1H)
o.72)の製造 2−アミノ−3−ピコリン2.16gのN,N−ジメチ
ルアニリン(80ml)溶液にナトリウムアミド1.5
6gを加え、200°Cで8時間反応させる。反応液に
水を加えて反応を停止する。反応液を減圧下濃縮し、得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し、2,6−ジアミノ−3−メチルピリジン0.
29gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.00(s,3H),4.26(br,4H),5.
86(d,1H),7.04(d,1H)
【0069】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン(被験物質N
o.74)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.11(s,3H),4.14(br,4H),5.
74(s,2H)
造できる。 2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン(被験物質N
o.74)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.11(s,3H),4.14(br,4H),5.
74(s,2H)
【0070】製造例8 2−アミノ−4−クロロピリジン(被験物質No.2)
の製造 (1)2−カルボキシル−4−クロロピリジン3.52
gのt−ブタノール(50ml)溶液に、室温でトリエ
チルアミン2.71g、アジ化ジフェニルリン酸6.7
5gを加え、80°Cで4時間、100°Cで7.5時
間反応させる。反応液に水を加えて反応を停止し、粗生
成物をエーテルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無機物をろ
過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−t−ブトキ
シカルボニルアミノ−4−クロロピリジン4.34gを
得る。 (2)2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−クロロ
ピリジン220mgをメタノール3mlに溶解し、4N
−塩酸/ジオキサン2mlを加え、室温で19時間反応
させる。反応液を減圧下濃縮し、エタノール−エーテル
で結晶化し、2−アミノ−4−クロロピリジン塩酸塩
0.13gを得る。1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:6.93(dd,1H),7.13(d,1H),
8.02(d,1H),8.40(br,2H)
の製造 (1)2−カルボキシル−4−クロロピリジン3.52
gのt−ブタノール(50ml)溶液に、室温でトリエ
チルアミン2.71g、アジ化ジフェニルリン酸6.7
5gを加え、80°Cで4時間、100°Cで7.5時
間反応させる。反応液に水を加えて反応を停止し、粗生
成物をエーテルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無機物をろ
過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−t−ブトキ
シカルボニルアミノ−4−クロロピリジン4.34gを
得る。 (2)2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−クロロ
ピリジン220mgをメタノール3mlに溶解し、4N
−塩酸/ジオキサン2mlを加え、室温で19時間反応
させる。反応液を減圧下濃縮し、エタノール−エーテル
で結晶化し、2−アミノ−4−クロロピリジン塩酸塩
0.13gを得る。1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:6.93(dd,1H),7.13(d,1H),
8.02(d,1H),8.40(br,2H)
【0071】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−5−n−ブチルピリジン塩酸塩(被験物質
No.16)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.92(t,3H),1.23−1.43(m,2
H),1.45−1.62(m,2H),2.49
(t,2H),7.23(d,1H),7.47(b
r,1H),7.61(dd,1H),7.70(b
r,2H),14.3(br,1H) 4−クロロ−2,6−ジアミノピリジン(被験物質N
o.75)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:5.95(s,2H),7.62(br,4H) 2−アミノ−6−t−ブトキシカルボニルアミノメチル
ピリジン(被験物質No.84)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.44(s,9H),3.61(s,2H),5.2
1(s,2H),6.95(d,1H),7.38
(m,5H),7.49(br,1H),7.64
(t,1H),7.85(d,1H) 2−アミノ−6−アミノメチルピリジン塩酸塩(被験物
質No.83)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:1.43(s,3H),3.83(s,2H),
6.77(d,1H),6.93(d,1H),7.8
5(dd,1H),7.98(br,1H),15.0
(br,1H)
造できる。 2−アミノ−5−n−ブチルピリジン塩酸塩(被験物質
No.16)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
0.92(t,3H),1.23−1.43(m,2
H),1.45−1.62(m,2H),2.49
(t,2H),7.23(d,1H),7.47(b
r,1H),7.61(dd,1H),7.70(b
r,2H),14.3(br,1H) 4−クロロ−2,6−ジアミノピリジン(被験物質N
o.75)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:5.95(s,2H),7.62(br,4H) 2−アミノ−6−t−ブトキシカルボニルアミノメチル
ピリジン(被験物質No.84)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.44(s,9H),3.61(s,2H),5.2
1(s,2H),6.95(d,1H),7.38
(m,5H),7.49(br,1H),7.64
(t,1H),7.85(d,1H) 2−アミノ−6−アミノメチルピリジン塩酸塩(被験物
質No.83)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:1.43(s,3H),3.83(s,2H),
6.77(d,1H),6.93(d,1H),7.8
5(dd,1H),7.98(br,1H),15.0
(br,1H)
【0072】製造例9 2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミ
ノプロピル)ピリジン(被験物質No.92)及び2−
アミノ−5−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミノプ
ロピル)ピリジン(被験物質No.93)の製造 製造例5で得られる2−アミノ−4−メチル−6−(3
−アミノプロピル)ピリジン2塩酸塩1.19gを氷冷
下、濃塩酸5mlに溶解し、濃硝酸0.32mlを滴下
し、同温度で1時間攪拌する。更に、室温で1時間、6
0°Cで1時間反応させる。反応液を氷水に滴下し40
%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え中和(pH>
9)し、粗生成物を塩化メチレンで抽出し、有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無
機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−ア
ミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミノプロ
ピル)ピリジン0.52g及び2−アミノ−5−ニトロ
−4−メチル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン
0.11gを得る。 2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミ
ノプロピル)ピリジン1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.37(br,2H),1.75−1.90(m,2
H),2.54(s,3H),2.64(dd,2
H),2.75(t,2H),6.37(br,2
H),6.44(s,1H) 2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミ
ノプロピル)ピリジン1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.77−1.93(m,2H),2.14(br,2
H),2.25(d,3H),2.65−2.76
(m,4H),5.37(br,2H),6.22
(d,1H)
ノプロピル)ピリジン(被験物質No.92)及び2−
アミノ−5−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミノプ
ロピル)ピリジン(被験物質No.93)の製造 製造例5で得られる2−アミノ−4−メチル−6−(3
−アミノプロピル)ピリジン2塩酸塩1.19gを氷冷
下、濃塩酸5mlに溶解し、濃硝酸0.32mlを滴下
し、同温度で1時間攪拌する。更に、室温で1時間、6
0°Cで1時間反応させる。反応液を氷水に滴下し40
%水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え中和(pH>
9)し、粗生成物を塩化メチレンで抽出し、有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。無
機物をろ過した後、減圧下濃縮し、得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−ア
ミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミノプロ
ピル)ピリジン0.52g及び2−アミノ−5−ニトロ
−4−メチル−6−(3−アミノプロピル)ピリジン
0.11gを得る。 2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミ
ノプロピル)ピリジン1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.37(br,2H),1.75−1.90(m,2
H),2.54(s,3H),2.64(dd,2
H),2.75(t,2H),6.37(br,2
H),6.44(s,1H) 2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−6−(3−アミ
ノプロピル)ピリジン1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.77−1.93(m,2H),2.14(br,2
H),2.25(d,3H),2.65−2.76
(m,4H),5.37(br,2H),6.22
(d,1H)
【0073】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−4−エチル−3−ニトロピリジン(被験物
質No.45)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.28(t,3H),2.85(q,2H),6.0
5(br,2H),6.62(d,1H),8.11
(d,1H) 2−アミノ−4−エチル−5−ニトロピリジン(被験物
質No.46)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(t,3H),2.95(q,2H),5.7
8(br,2H),6.37(s,1H),8.86
(s,1H) 2−アミノ−4−n−プロピル−3−ニトロピリジン
(被験物質No.47)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.00(t,3H),1.57−1.76(m,2
H),2.74−2.82(m,2H),6.02(b
r,2H),6.59(d,1H),8.09(d,1
H) 2−アミノ−4−n−プロピル−5−ニトロピリジン
(被験物質No.48)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.00(t,3H),1.55−1.73(m,2
H),2.84−2.92(m,2H),5.61(b
r,2H),6.33(s,1H),8.86(s,1
H) 2−アミノ−4−イソプロピル−3−ニトロピリジン
(被験物質No.49)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.27(d,6H),3.21−3.42(m,1
H),5.69(br,2H),6.72(d,1
H),8.13(d,1H) 2−アミノ−4−イソプロピル−5−ニトロピリジン
(被験物質No.50)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(d,6H),3.65−3.85(m,1
H),5.49(br,2H),6.45(s,1
H),8.77(s,1H) 2−アミノ−5−メチル−3−ニトロピリジン(被験物
質No.51)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.29(s,3H),6.60(br,2H),8.
20−8.26(m,2H) 2−アミノ−6−メチル−3−ニトロピリジン(被験物
質No.52)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.46(s,3H),6.59(d,1H),6.6
4(br,2H),8.30(d,1H) 2−アミノ−6−メチル−5−ニトロピリジン(被験物
質No.53)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.72(s,3H),6.23(br,2H),6.
42(d,1H),8.13(d,1H) 2−アミノ−4,6−ジメチル−3−ニトロピリジン
(被験物質No.54)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.37(s,3H),2.53(s,3H),6.3
4(br,2H),6.44(s,1H) 2−アミノ−4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン
(被験物質No.55)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.29(s,3H),2.43(s,3H),5.4
1(br,2H),6.23(s,1H) 2,6−ジアミノ−3−ニトロピリジン(被験物質N
o.73)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:5.91(d,1H),7.26(br,2H),
7.62(br,2H),7.98(d,1H) 2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(4−アミ
ノブチル)ピリジン(被験物質No.94)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.35(br,2H),1.42−1.56(m,2
H),1.65−1.80(m,2H),2.53
(s,3H),2.60(t,2H),2.73(t,
2H),6.35(br,2H),6.43(s,1
H) 2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−6−(4−アミ
ノブチル)ピリジン(被験物質No.95)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.43−1.59(m,2H),1.47(br,2
H),1.67−1.82(m,2H),2.27
(d,3H),2.62−2.75(m,4H),4.
78(br,2H),6.18(d,1H)
造できる。 2−アミノ−4−エチル−3−ニトロピリジン(被験物
質No.45)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.28(t,3H),2.85(q,2H),6.0
5(br,2H),6.62(d,1H),8.11
(d,1H) 2−アミノ−4−エチル−5−ニトロピリジン(被験物
質No.46)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(t,3H),2.95(q,2H),5.7
8(br,2H),6.37(s,1H),8.86
(s,1H) 2−アミノ−4−n−プロピル−3−ニトロピリジン
(被験物質No.47)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.00(t,3H),1.57−1.76(m,2
H),2.74−2.82(m,2H),6.02(b
r,2H),6.59(d,1H),8.09(d,1
H) 2−アミノ−4−n−プロピル−5−ニトロピリジン
(被験物質No.48)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.00(t,3H),1.55−1.73(m,2
H),2.84−2.92(m,2H),5.61(b
r,2H),6.33(s,1H),8.86(s,1
H) 2−アミノ−4−イソプロピル−3−ニトロピリジン
(被験物質No.49)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.27(d,6H),3.21−3.42(m,1
H),5.69(br,2H),6.72(d,1
H),8.13(d,1H) 2−アミノ−4−イソプロピル−5−ニトロピリジン
(被験物質No.50)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.25(d,6H),3.65−3.85(m,1
H),5.49(br,2H),6.45(s,1
H),8.77(s,1H) 2−アミノ−5−メチル−3−ニトロピリジン(被験物
質No.51)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.29(s,3H),6.60(br,2H),8.
20−8.26(m,2H) 2−アミノ−6−メチル−3−ニトロピリジン(被験物
質No.52)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.46(s,3H),6.59(d,1H),6.6
4(br,2H),8.30(d,1H) 2−アミノ−6−メチル−5−ニトロピリジン(被験物
質No.53)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.72(s,3H),6.23(br,2H),6.
42(d,1H),8.13(d,1H) 2−アミノ−4,6−ジメチル−3−ニトロピリジン
(被験物質No.54)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.37(s,3H),2.53(s,3H),6.3
4(br,2H),6.44(s,1H) 2−アミノ−4,6−ジメチル−5−ニトロピリジン
(被験物質No.55)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.29(s,3H),2.43(s,3H),5.4
1(br,2H),6.23(s,1H) 2,6−ジアミノ−3−ニトロピリジン(被験物質N
o.73)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:5.91(d,1H),7.26(br,2H),
7.62(br,2H),7.98(d,1H) 2−アミノ−3−ニトロ−4−メチル−6−(4−アミ
ノブチル)ピリジン(被験物質No.94)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.35(br,2H),1.42−1.56(m,2
H),1.65−1.80(m,2H),2.53
(s,3H),2.60(t,2H),2.73(t,
2H),6.35(br,2H),6.43(s,1
H) 2−アミノ−5−ニトロ−4−メチル−6−(4−アミ
ノブチル)ピリジン(被験物質No.95)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.43−1.59(m,2H),1.47(br,2
H),1.67−1.82(m,2H),2.27
(d,3H),2.62−2.75(m,4H),4.
78(br,2H),6.18(d,1H)
【0074】製造例10 2−アミノ−6−ブロモピリジン(被験物質No.5)
及び2−アミノ−6−シクロヘキシルアミノピリジン
(被験物質No.79)の製造 (1)2,6−ジブロモピリジン8.00gに28%ア
ンモニア水溶液25mlを加え、封管中190°C(外
温)で9時間反応させる。反応液を減圧下濃縮し、得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラィーで精
製し、2−アミノ−6−ブロモピリジン4.39gを得
る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
4.67(br,2H),6.41(d,1H),6.
80(d,1H),7.26(dd,1H) (2)2−アミノ−6−ブロモピリジン1.73gのエ
タノール(10ml)にシクロヘキシルアミン1.09
gを加え、封管中180°C(外温)で10時間反応さ
せる。反応液を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラィーで精製し、2−アミノ−
6−シクロヘキシルアミノピリジン0.39gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.20−1.50(m,5H),1.60−1.70
(m,1H),1.70−1.90(m,2H),1.
90−2.10(m,2H),3.38(br,1
H),5.71(br,2H),5.82(d,1
H),5.92(d,1H),6.30(br,1
H),7.41(t,1H)
及び2−アミノ−6−シクロヘキシルアミノピリジン
(被験物質No.79)の製造 (1)2,6−ジブロモピリジン8.00gに28%ア
ンモニア水溶液25mlを加え、封管中190°C(外
温)で9時間反応させる。反応液を減圧下濃縮し、得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラィーで精
製し、2−アミノ−6−ブロモピリジン4.39gを得
る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
4.67(br,2H),6.41(d,1H),6.
80(d,1H),7.26(dd,1H) (2)2−アミノ−6−ブロモピリジン1.73gのエ
タノール(10ml)にシクロヘキシルアミン1.09
gを加え、封管中180°C(外温)で10時間反応さ
せる。反応液を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラィーで精製し、2−アミノ−
6−シクロヘキシルアミノピリジン0.39gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
1.20−1.50(m,5H),1.60−1.70
(m,1H),1.70−1.90(m,2H),1.
90−2.10(m,2H),3.38(br,1
H),5.71(br,2H),5.82(d,1
H),5.92(d,1H),6.30(br,1
H),7.41(t,1H)
【0075】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−6−メチルアミノピリジン塩酸塩(被験物
質No.78)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:2.87(d,3H),5.88(d,1H),
5.89(d,1H),7.49(br,2H),7.
50(t,1H),7.85(br,1H),12.7
(br,1H) 2−アミノ−6−ジメチルアミノピリジン(被験物質N
o.80)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
3.01(s,6H),4.07(br,2H),5.
79(d,1H),5.88(d,1H),7.24
(t,1H)
造できる。 2−アミノ−6−メチルアミノピリジン塩酸塩(被験物
質No.78)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:2.87(d,3H),5.88(d,1H),
5.89(d,1H),7.49(br,2H),7.
50(t,1H),7.85(br,1H),12.7
(br,1H) 2−アミノ−6−ジメチルアミノピリジン(被験物質N
o.80)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
3.01(s,6H),4.07(br,2H),5.
79(d,1H),5.88(d,1H),7.24
(t,1H)
【0076】製造例11 2−アミノ−6−メトキシピリジン(被験物質No.6
7)の製造 製造例10で得られる2−アミノ−6−ブロモピリジン
865mgのメタノール(12ml)溶液にナトリウム
メトキシド1081mg銅粉末159mgを加え、封管
中150°C(外温)で8時間反応させる。反応液を減
圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラィーで精製し、2−アミノ−6−メトキシピリ
ジン218mgを得る。1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:塩酸塩3.94(s,3H),6.27(d,1
H),6.45(d,1H),7.78(t,1H)
7)の製造 製造例10で得られる2−アミノ−6−ブロモピリジン
865mgのメタノール(12ml)溶液にナトリウム
メトキシド1081mg銅粉末159mgを加え、封管
中150°C(外温)で8時間反応させる。反応液を減
圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラィーで精製し、2−アミノ−6−メトキシピリ
ジン218mgを得る。1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:塩酸塩3.94(s,3H),6.27(d,1
H),6.45(d,1H),7.78(t,1H)
【0077】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−6−エトキシピリジン塩酸塩(被験物質N
o.68)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:1.37(t,3H),4.27(q,2H),
6.27(d,1H),6.45(d,1H),7.7
8(t,1H) 2−アミノ−4−メトキシピリジン塩酸塩(被験物質N
o.66)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:3.90(s,3H),6.39(d,1H),
6.45(dd,1H),7.81(d,1H),7.
85(br,2H),13.0(br,1H)
造できる。 2−アミノ−6−エトキシピリジン塩酸塩(被験物質N
o.68)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:1.37(t,3H),4.27(q,2H),
6.27(d,1H),6.45(d,1H),7.7
8(t,1H) 2−アミノ−4−メトキシピリジン塩酸塩(被験物質N
o.66)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:3.90(s,3H),6.39(d,1H),
6.45(dd,1H),7.81(d,1H),7.
85(br,2H),13.0(br,1H)
【0078】製造例12 6−アセチルアミノ−2−アミノピリジン(被験物質N
o.81)の製造 2,6−ジアミノピリジン2.18gの塩化メチレン
(160ml)溶液に氷冷下、塩化アセチル0.29m
lの塩化メチレン(40ml)溶液を滴下する(40分
間)。徐々に昇温し室温で2時間反応させる。反応液に
氷水を加えて反応を停止し、粗生成物を塩化メチレンで
抽出し、有機層を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、6−アセ
チルアミノ−2−アミノピリジン0.52gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.15(s,3H),4.32(br,2H),6.
25(dd,1H),7.40−7.56(m,2
H),7.81(br,1H)
o.81)の製造 2,6−ジアミノピリジン2.18gの塩化メチレン
(160ml)溶液に氷冷下、塩化アセチル0.29m
lの塩化メチレン(40ml)溶液を滴下する(40分
間)。徐々に昇温し室温で2時間反応させる。反応液に
氷水を加えて反応を停止し、粗生成物を塩化メチレンで
抽出し、有機層を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、6−アセ
チルアミノ−2−アミノピリジン0.52gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.15(s,3H),4.32(br,2H),6.
25(dd,1H),7.40−7.56(m,2
H),7.81(br,1H)
【0079】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−6−ベンゾイルアミノピリジン(被験物質
No.82)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
4.34(br,2H),6.29(d,1H),7.
43−7.57(m,4H),7.72(d,1H),
7.86−7.93(m,2H),8.26(br,1
H)
造できる。 2−アミノ−6−ベンゾイルアミノピリジン(被験物質
No.82)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
4.34(br,2H),6.29(d,1H),7.
43−7.57(m,4H),7.72(d,1H),
7.86−7.93(m,2H),8.26(br,1
H)
【0080】製造例13 2,6−ジアミノイソニコチン酸(被験物質No.7
6)の製造 (1)製造例7で得られる2,6−ジアミノ−4−メチ
ルピリジン3.69gと無水酢酸8.49mlの混合物
を80°Cで1時間、100°C3時間反応させる。反
応液に水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応を停止す
る。粗生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧下濃
縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、2,6−ビス(アセチルアミノ)−
4−メチルピリジン5.60gを得る。 (2)2,6−ビス(アセチルアミノ)−4−メチルピ
リジン5.59gを水270mlに懸濁し、反応液を9
0°Cに加熱する。ここに硫酸マグネシウム7水和物2
0.0gと過マンガン酸カリウム12.8gを10回
(3時間)に分けて加え、更に同温度で1時間反応させ
る。反応終了後、不溶物をろ過し、母液を塩化メチレン
で抽出し、得られた水層を2N−塩酸水溶液で中和し
(pH=4)、析出した結晶をろ取する。この結晶を1
0%水酸化ナトリウム水溶液30mlに溶解し、加熱還
流下3時間反応させる。反応終了後、2N−塩酸水溶液
30mlで中和し(pH=7)、析出した結晶をろ取
し、2,6−ジアミノイソニコチン酸1.52gを得
る。1 H−NMR (200MHz,D2 O−NaOD)
δ:5.96(s,2H)
6)の製造 (1)製造例7で得られる2,6−ジアミノ−4−メチ
ルピリジン3.69gと無水酢酸8.49mlの混合物
を80°Cで1時間、100°C3時間反応させる。反
応液に水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応を停止す
る。粗生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧下濃
縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、2,6−ビス(アセチルアミノ)−
4−メチルピリジン5.60gを得る。 (2)2,6−ビス(アセチルアミノ)−4−メチルピ
リジン5.59gを水270mlに懸濁し、反応液を9
0°Cに加熱する。ここに硫酸マグネシウム7水和物2
0.0gと過マンガン酸カリウム12.8gを10回
(3時間)に分けて加え、更に同温度で1時間反応させ
る。反応終了後、不溶物をろ過し、母液を塩化メチレン
で抽出し、得られた水層を2N−塩酸水溶液で中和し
(pH=4)、析出した結晶をろ取する。この結晶を1
0%水酸化ナトリウム水溶液30mlに溶解し、加熱還
流下3時間反応させる。反応終了後、2N−塩酸水溶液
30mlで中和し(pH=7)、析出した結晶をろ取
し、2,6−ジアミノイソニコチン酸1.52gを得
る。1 H−NMR (200MHz,D2 O−NaOD)
δ:5.96(s,2H)
【0081】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノイソニコチン酸(被験物質No.97)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:6.22(br,2H),6.87(dd,1
H),6.94(s,1H),8.02(d,1H) 6−アミノピコリン酸(被験物質No.98)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:6.62(d,1H),6.84(br,2H),
7.17(d,1H),7.52(t,1H)
造できる。 2−アミノイソニコチン酸(被験物質No.97)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:6.22(br,2H),6.87(dd,1
H),6.94(s,1H),8.02(d,1H) 6−アミノピコリン酸(被験物質No.98)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:6.62(d,1H),6.84(br,2H),
7.17(d,1H),7.52(t,1H)
【0082】製造例14 2−アミノニコチン酸メチル(被験物質No.99)の
製造 氷冷下、無水メタノール10.1mlに塩化チオニル
1.8mlを滴下し、この溶液に2−アミノニコチン酸
690mgを加え、加熱還流下10時間反応させる。反
応液に氷水を加えて反応を停止した後、飽和アンモニア
水で中和する。粗生成物を塩化メチレンで抽出し、有機
層を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、2−アミノニコチン酸
メチル422mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
3.89(s,3H),6.42(br,2H),6.
62(dd,1H),8.12(dd,1H),8.2
2(dd,1H)
製造 氷冷下、無水メタノール10.1mlに塩化チオニル
1.8mlを滴下し、この溶液に2−アミノニコチン酸
690mgを加え、加熱還流下10時間反応させる。反
応液に氷水を加えて反応を停止した後、飽和アンモニア
水で中和する。粗生成物を塩化メチレンで抽出し、有機
層を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、2−アミノニコチン酸
メチル422mgを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
3.89(s,3H),6.42(br,2H),6.
62(dd,1H),8.12(dd,1H),8.2
2(dd,1H)
【0083】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 6−アミノニコチン酸メチル(被験物質No.100)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.73(s,3H),5.53(br,2H),6.
50(d,1H),7.96(dd,1H),8.69
(d,1H) 2−アミノイソニコチン酸メチル(被験物質No.10
1)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:3.84(s,3H),6.23(br,2H),
6.88(dd,1H),6.97(s,1H),8.
04(d,1H) 6−アミノピコリン酸メチル(被験物質No.102)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:3.80(s,3H),6.28(br,2H),
6.65(dd,1H),7.18(dd,1H),
7.51(dd,1H)
造できる。 6−アミノニコチン酸メチル(被験物質No.100)1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.73(s,3H),5.53(br,2H),6.
50(d,1H),7.96(dd,1H),8.69
(d,1H) 2−アミノイソニコチン酸メチル(被験物質No.10
1)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:3.84(s,3H),6.23(br,2H),
6.88(dd,1H),6.97(s,1H),8.
04(d,1H) 6−アミノピコリン酸メチル(被験物質No.102)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:3.80(s,3H),6.28(br,2H),
6.65(dd,1H),7.18(dd,1H),
7.51(dd,1H)
【0084】製造例15 2−アミノ−3−ヒドロキシメチルピリジン(被験物質
No.56)の製造 水素化リチウムアルミニウム6.38gの無水エーテル
(400ml)懸濁液に、加熱還流下、製造例14で得
られる2−アミノニコチン酸メチル21.3gを3時間
かけて少量ずつ加え、更に3時間反応させる。反応液に
氷冷下、水10mlと無水硫酸ナトリウム15.9gを
加え、終夜攪拌する。得られた残さから粗生成物をエー
テル抽出し、得られた有機層を減圧下濃縮し、得られた
粗生成物をエーテル洗浄し、2−アミノ−3−ヒドロキ
シメチルピリジン11.6gを得る。更に0.40gを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/
メタノール=10/1)で精製し、2−アミノ−3−ヒ
ドロキシメチルピリジン0.37gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.88(br,1H),4.60(s,2H),5.
02(br,2H),6.59(dd,1H),7.2
9(dd,1H),7.92(dd,1H)
No.56)の製造 水素化リチウムアルミニウム6.38gの無水エーテル
(400ml)懸濁液に、加熱還流下、製造例14で得
られる2−アミノニコチン酸メチル21.3gを3時間
かけて少量ずつ加え、更に3時間反応させる。反応液に
氷冷下、水10mlと無水硫酸ナトリウム15.9gを
加え、終夜攪拌する。得られた残さから粗生成物をエー
テル抽出し、得られた有機層を減圧下濃縮し、得られた
粗生成物をエーテル洗浄し、2−アミノ−3−ヒドロキ
シメチルピリジン11.6gを得る。更に0.40gを
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/
メタノール=10/1)で精製し、2−アミノ−3−ヒ
ドロキシメチルピリジン0.37gを得る。1 H−NMR (200MHz,CDCl3 ) δ:
2.88(br,1H),4.60(s,2H),5.
02(br,2H),6.59(dd,1H),7.2
9(dd,1H),7.92(dd,1H)
【0085】上記と同様の方法により下記の化合物も製
造できる。 2−アミノ−4−ヒドロキシメチルピリジン(被験物質
No.57)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:4.36(s,2H),5.19(br,1H),
5.76(br,2H),6.39(d,1H),6.
43(s,1H),7.79(d,1H) 2−アミノ−5−ヒドロキシメチルピリジン(被験物質
No.58)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:4.28(d,2H),4.88(t,1H),
5.76(br,2H),6.41(d,1H),7.
32(dd,1H),7.82(d,1H) 2−アミノ−6−ヒドロキシメチルピリジン(被験物質
No.59)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:4.33(d,2H),5.05(d,1H),
5.71(s,2H),6.29(d,1H),6.5
8(d,1H),7.33(t,1H)
造できる。 2−アミノ−4−ヒドロキシメチルピリジン(被験物質
No.57)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:4.36(s,2H),5.19(br,1H),
5.76(br,2H),6.39(d,1H),6.
43(s,1H),7.79(d,1H) 2−アミノ−5−ヒドロキシメチルピリジン(被験物質
No.58)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:4.28(d,2H),4.88(t,1H),
5.76(br,2H),6.41(d,1H),7.
32(dd,1H),7.82(d,1H) 2−アミノ−6−ヒドロキシメチルピリジン(被験物質
No.59)1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:4.33(d,2H),5.05(d,1H),
5.71(s,2H),6.29(d,1H),6.5
8(d,1H),7.33(t,1H)
【0086】製造例16 2,5−ジアミノ−4−メチルピリジン2塩酸塩(被験
物質No.70)の製造 2−アミノ−4−メチル−5−ニトロピリジン1.05
gをメタノール30mlと4N−塩酸/ジオキサン4.
3ml、水10mlの混合溶媒に溶解し、10%パラジ
ウム−炭素50mgを加え、この反応液を水素雰囲気下
20時間反応させる。無機物をろ過した後、減圧下濃縮
し、水−アセトニトリルで結晶化し2,5−ジアミノ−
4−メチルピリジン2塩酸塩1.06gを得る。1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:2.40(s,3H),6.89(s,1H),
7.93(s,1H)
物質No.70)の製造 2−アミノ−4−メチル−5−ニトロピリジン1.05
gをメタノール30mlと4N−塩酸/ジオキサン4.
3ml、水10mlの混合溶媒に溶解し、10%パラジ
ウム−炭素50mgを加え、この反応液を水素雰囲気下
20時間反応させる。無機物をろ過した後、減圧下濃縮
し、水−アセトニトリルで結晶化し2,5−ジアミノ−
4−メチルピリジン2塩酸塩1.06gを得る。1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:2.40(s,3H),6.89(s,1H),
7.93(s,1H)
【0087】製造例17 2−アミノ−5−トリフルオロメチルピリジン(被験物
質No.17) 2−アミノ−3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリ
ジン1.00gのメタノール(30ml)溶液に10%
パラジウム−炭素102mgを加え、この反応液を水素
雰囲気下19時間反応させる。無機物をろ過した後、減
圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、メタノール−エーテルで結晶
化し2−アミノ−5−トリフルオロメチルピリジン0.
30gを得る。1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:7.10(d,1H),8.06(dd,1H),
8.47(br,1H)
質No.17) 2−アミノ−3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリ
ジン1.00gのメタノール(30ml)溶液に10%
パラジウム−炭素102mgを加え、この反応液を水素
雰囲気下19時間反応させる。無機物をろ過した後、減
圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、メタノール−エーテルで結晶
化し2−アミノ−5−トリフルオロメチルピリジン0.
30gを得る。1 H−NMR (200MHz,(CD3 )2 SO)
δ:7.10(d,1H),8.06(dd,1H),
8.47(br,1H)
【0088】
【発明の効果】本発明より、2−アミノピリジン類及び
その製薬上許容し得る塩が、強力な一酸化窒素合成酵素
阻害作用を有することが見出された。すなわち、2−ア
ミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を有効成分
として含有する薬剤組成物は、一酸化窒素生成抑制剤と
して有用であることが見出された。
その製薬上許容し得る塩が、強力な一酸化窒素合成酵素
阻害作用を有することが見出された。すなわち、2−ア
ミノピリジン類又はその製薬上許容し得る塩を有効成分
として含有する薬剤組成物は、一酸化窒素生成抑制剤と
して有用であることが見出された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸張 裕子 千葉県流山市平和台1−5−17
Claims (18)
- 【請求項1】50%の一酸化窒素合成酵素阻害濃度(I
C50)が10-2M以下である、一酸化窒素合成酵素阻害
活性を有する2−アミノピリジン類又は製薬上許容しう
るその塩を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤。 - 【請求項2】一酸化窒素合成酵素阻害活性を有する、分
子量350以下の2−アミノピリジン類又は製薬上許容
しうるその塩を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害
剤。 - 【請求項3】一般式〔1〕 【化1】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 は同一か、あるいは各
々独立した置換基であり、水素原子、ハロゲン原子、ニ
トロ基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜7個の低級アル
キル基[無置換か又はハロゲン原子、炭素数3〜8個の
シクロアルキル基、アリール基、OR5 基{ここでR5
は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級
アルキル基(無置換か又はアリール基で1個以上の水素
原子が置換されてもよい)を示す}、NR6 R7 基(こ
こでR6 、R7 は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルコキシカルボニル基を示し、R6 、
R7 は同一か、あるいは各々独立した置換基である)、
無置換か又はアミノ基で1個以上の水素原子が置換され
ていてもよいピリジル基のいずれかで1個以上の水素原
子が置換されてもよい]、直鎖又は分枝鎖状の炭素数2
〜5個の低級アルケニル基、炭素数3〜8個のシクロア
ルキル基、アリール基、OR8 基(ここでR8 は水素原
子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル
基を示す)、NR9 R10基(ここでR9、R10は水素原
子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル
基、炭素数3〜8個のシクロアルキル基、直鎖又は分枝
鎖状の炭素数1〜4個の低級アシル基、アリールアシル
基を示し、R9 、R10は同一か、あるいは各々独立した
置換基である)又はCOR11基(ここでR11は水酸基、
直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシ基
を示す)を示す、又は更にR1 とR2 、R2 とR3又は
R3 とR4 が一緒になって無置換か又はハロゲン原子、
低級アルキル基で1個以上置換されてもよいベンゼン
環、または無置換か又はハロゲン原子、低級アルキル基
で1個以上置換されてもよいピリジン環を形成すること
ができる。但し、R1 とR2 、R2 とR3 又はR3 とR
4 が一緒になって環を形成しない場合は、R1 、R2 、
R3 、R4 のうち少なくとも1個は水素原子である。〕
で表わされる2−アミノピリジン類又はその製薬上許容
し得る塩を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤。 - 【請求項4】請求項3の一般式[1]の化合物におい
て、R1 が水素原子、ハロゲン原子、直鎖又は分枝鎖状
の炭素数1〜7個の低級アルキル基[無置換か又は炭素
数3〜8個のシクロアルキル基、アリール基、OR5基
{ここでR5 は水素原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルキル基(無置換か又はアリール基で1
個以上の水素原子が置換されてもよい)を示す}、NR
6 R7 基(ここでR6 、R7 は水素原子、直鎖又は分枝
鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル基、直鎖又は分枝
鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキシカルボニル基を
示し、R6 、R7 は同一か、あるいは各々独立した置換
基である)、無置換か又はアミノ基で1個以上の水素原
子が置換されていてもよいピリジル基のいずれかで1個
以上の水素原子が置換されてもよい]、直鎖又は分枝鎖
状の炭素数2〜5個の低級アルケニル基、炭素数3〜8
個のシクロアルキル基、アリール基、OR8 基(ここで
R8 は直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキ
ル基を示す)、NR9 R10基(ここでR9 、R10は水素
原子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキ
ル基、炭素数3〜8個のシクロアルキル基、直鎖又は分
枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アシル基、アリールアシ
ル基を示し、R9 、R10は同一か、あるいは各々独立し
た置換基である)又はCOR11基(ここでR11は水酸
基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルコキ
シ基を示す)、R2 が水素原子、ハロゲン原子、ニトロ
基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル
基(無置換か又はハロゲン原子、水酸基で1個以上の水
素原子が置換されてもよい)、アミノ基又はCOR11基
(ここでR11は直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低
級アルコキシ基を示す)、R3 が水素原子、ハロゲン原
子、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級アルキル
基(無置換か又は水酸基で1個以上の水素原子が置換さ
れてもよい)、OR8 基(ここでR8 は直鎖又は分枝鎖
状の炭素数1〜4個の低級アルキル基を示す)、NR9
R10基(ここでR9 、R10は直鎖又は分枝鎖状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基を示し、R9 、R10は同一
か、あるいは各々独立した置換基である)又はCOR11
基(ここでR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1
〜4個の低級アルコキシ基を示す)、R4 が水素原子、
ニトロ基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜4個の低級ア
ルキル基(無置換か又は水酸基で1個以上の水素原子が
置換されてもよい)、水酸基、アミノ基又はCOR11基
(ここでR11は水酸基、直鎖又は分枝鎖状の炭素数1〜
4個の低級アルコキシ基を示す)を示す、又は更にR1
とR2 又はR3 とR4 が一緒になって無置換か又はハロ
ゲン原子、低級アルキル基で1個以上置換されてもよい
ベンゼン環、または無置換か又はハロゲン原子、低級ア
ルキル基で1個以上置換されてもよいピリジン環を形成
することもできるで表わされる請求項3記載の一酸化窒
素合成酵素阻害剤。 - 【請求項5】請求項3の一般式[1]の化合物におい
て、R1 が水素原子、メチル基、エチル基、ビニル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、n−ペンチル基、シクロブチルメチル基、シ
クロペンチルメチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキ
シルメチル基、5−(6−アミノピリジン−2−イル)
ペンチル基、7−(6−アミノピリジン−2−イル)ヘ
プチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル
基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル
基、3−アミノプロピル基、4−アミノブチル基、アミ
ノ基、メチルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル基又はカルボキシル基、R2 が水素原子、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、ニトロ基又はアミノ
基、R3 が水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル
基、エチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシ基、カル
ボキシル基又はメトキシカルボニル基、R4 が水素原
子、メチル基、ニトロ基又はアミノ基を示し、又は更に
R1 とR2 又はR3 とR4 が一緒になってベンゼン環を
形成することもできるで表わされる請求項3記載の一酸
化窒素合成酵素阻害剤。 - 【請求項6】2−アミノピリジン、2−アミノ−4−ク
ロロピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジン、2−
アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−4−エチル
ピリジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、2−アミ
ノ−6−エチルピリジン、2−アミノ−6−n−プロピ
ルピリジン、2−アミノ−6−n−ブチルピリジン、2
−アミノ−6−イソブチルピリジン、2−アミノ−4,
6−ジメチルピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−
エチルピリジン、1,5−ビス(6−アミノピリジン−
2−イル)ペンタン、2−アミノ−4,6−ジメチル−
5−ニトロピリジン、2−アミノ−4−メトキシピリジ
ン、2,6−ジアミノピリジン、2,6−ジアミノ−4
−メチルピリジン、4−クロロ−2,6−ジアミノピリ
ジン、2−アミノ−4−メチル−6−(3−アミノプロ
ピル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−(4−
アミノブチル)ピリジン又はその製薬上許容し得る塩を
有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤。 - 【請求項7】請求項1、2又は3記載の2−アミノピリ
ジン類又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする誘
導型一酸化窒素合成酵素阻害剤。 - 【請求項8】請求項1、2又は3記載の2−アミノピリ
ジン類又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする選
択的誘導型一酸化窒素合成酵素阻害剤であって、その選
択性がIC50値の比(IC 50[ 内皮型] /IC 50 [ 誘導型])
で0.1以上である選択的誘導型一酸化窒素合成酵素阻
害剤。 - 【請求項9】請求項1、2又は3記載の2−アミノピリ
ジン類又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする神
経型一酸化窒素合成酵素阻害剤。 - 【請求項10】請求項1、2又は3記載の2−アミノピ
リジン類又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする
選択的神経型一酸化窒素合成酵素阻害剤であって、その
選択性がIC50値の比(IC 50[ 内皮型] /IC 50 [ 神経
型])で1.0以上である選択的神経型一酸化窒素合成酵
素阻害剤。 - 【請求項11】請求項1、2又は3記載の2−アミノピ
リジン類又はその製薬上許容し得る塩であり、選択的誘
導型一酸化窒素合成酵素阻害の選択性がIC50値の比(IC
50[ 内皮型] /IC 50 [ 誘導型])で2.0以上のものを
有効成分とする敗血症ショックを治療する薬剤。 - 【請求項12】請求項1、2又は3記載の2−アミノピ
リジン類又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする
関節炎治療剤又はアレルギー治療剤。 - 【請求項13】請求項1、2又は3記載の2−アミノピ
リジン類又はその製薬上許容し得る塩を有効成分とする
脳血管障害治療剤、パーキンソン病治療剤、鎮痛剤又は
肥満症治療剤。 - 【請求項14】2−アミノ−4−メチルピリジン、2−
アミノ−4,6−ジメチルピリジン、2−アミノ−4−
メチル−6−エチルピリジン、2,6−ジアミノ−4−
メチルピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−(3−
アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−
6−(4−アミノブチル)ピリミジン又はその製薬上許
容し得る塩を有効成分とする誘導型一酸化窒素合成酵素
阻害剤。 - 【請求項15】2−アミノ−4−メチルピリジン、2−
アミノ−4,6−ジメチルピリジン、2−アミノ−4−
メチル−6−エチルピリジン、1,5−ビス(6−アミ
ノピリジン−2−イル)ペンタン、2,6−ジアミノ−
4−メチルピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−
(3−アミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−(4−アミノブチル)ピリジン又はその製薬
上許容し得る塩を有効成分とする神経型一酸化窒素合成
酵素阻害剤。 - 【請求項16】2−アミノ−6−シクロヘキシルメチル
ピリジン、2−アミノ−6−シクロヘプチルメチルピリ
ジン、2−アミノ−3−ニトロピリジン、2−アミノ−
4−メチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−4,6
−ジメチル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−6−シ
クロヘキシルアミノピリジン、2−アミノ−6−(4−
アミノブチル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6
−(4−アミノブチル)ピリジン又はその製薬上許容し
得る塩を有効成分とする請求項11又は12記載の治療
剤。 - 【請求項17】2−アミノ−4−エチルピリジン、2−
アミノ−6−n−ブチルピリジン、2−アミノ−4−メ
チル−6−エチルピリジン、1,5−ビス(6−アミノ
ピリジン−2−イル)ペンタン、2−アミノ−4−メチ
ル−3−ニトロピリジン、2−アミノ−5−メチル−3
−ニトロピリジン、2−アミノ−6−(3−アミノプロ
ピル)ピリジン、2−アミノ−6−(4−アミノブチ
ル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6−(3−ア
ミノプロピル)ピリジン、2−アミノ−4−メチル−6
−(4−アミノブチル)ピリジン、2,6−ジアミノイ
ソニコチン酸又はその製薬上許容し得る塩を有効成分と
する請求項13記載の治療剤。 - 【請求項18】一般式[2] 【化2】 〔式中、(1)R1 がビニル基、シクロブチルメチル
基、n−ヘキシル基、シクロペンチルメチル基、シクロ
ヘキシル基、ヘプタン−4−イル基、シクロヘキシルメ
チル基、シクロヘプチルメチル基、2−シクロヘキシル
エチル基、5−(6’−アミノピリジン−2’−イル)
ペンチル基、7−(6’−アミノピリジン−2’−イ
ル)ヘプチル基、3−ベンジルオキシプロピル基、4−
ヒドロキシブチル基、4−ベンジルオキシブチル基、シ
クロヘキシルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ
メチル基、2−アミノエチル基、2−メチルアミノエチ
ル基、2−ジメチルアミノエチル基、3−アミノプロピ
ル基、4−アミノブチル基、R2、R3 、R4 が水素原
子を示すか、(2)R1 、R3 、R4 が水素原子、R2
がイソプロピル基を示すか、(3)R1 が3−アミノプ
ロピル基又は4−アミノブチル基、R2 、R4 が水素原
子、R3 がメチル基を示すか又は(4)R1 がフェニル
基、R2 、R3 がメチル基、R4 が水素原子を示す。〕
で表わされる2−アミノピリジン誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25533496A JPH101435A (ja) | 1995-09-14 | 1996-09-06 | 2−アミノピリジン類を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26100695 | 1995-09-14 | ||
JP7-261006 | 1996-04-17 | ||
JP8-118193 | 1996-04-17 | ||
JP11819396 | 1996-04-17 | ||
JP25533496A JPH101435A (ja) | 1995-09-14 | 1996-09-06 | 2−アミノピリジン類を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH101435A true JPH101435A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=27313522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25533496A Pending JPH101435A (ja) | 1995-09-14 | 1996-09-06 | 2−アミノピリジン類を有効成分とする一酸化窒素合成酵素阻害剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH101435A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000050400A1 (en) * | 1999-02-25 | 2000-08-31 | Pfizer Products Inc. | 2-aminopyridines containing fused ring substituents |
JP2015518865A (ja) * | 2012-05-30 | 2015-07-06 | エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft | ピロリジノ複素環 |
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1996
- 1996-09-06 JP JP25533496A patent/JPH101435A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2000050400A1 (en) * | 1999-02-25 | 2000-08-31 | Pfizer Products Inc. | 2-aminopyridines containing fused ring substituents |
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