JPH10143510A - 文書処理装置及びその方法 - Google Patents

文書処理装置及びその方法

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JPH10143510A
JPH10143510A JP8296497A JP29649796A JPH10143510A JP H10143510 A JPH10143510 A JP H10143510A JP 8296497 A JP8296497 A JP 8296497A JP 29649796 A JP29649796 A JP 29649796A JP H10143510 A JPH10143510 A JP H10143510A
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Masaaki Nagashima
正明 長島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存文書と同様の文書構造をもつ構造化文書
を、効率良く作成できる文書処理装置及びその方法を提
供することを目的とする。 【構成】 永続的文書データ21をロードして生成され
る文書データ31をCRT4上に表示し、キーボード1
又はマウス2により複写範囲を指定する。該複写範囲を
文書データ内位置検出処理プログラム11により検出
し、該範囲内の文書要素における構造枠情報を構造枠コ
ピー処理プログラム12に従って構造枠バッファ32に
格納する。そして、構造枠ペースト処理プログラム13
に従って、構造枠バッファ32内の構造枠情報を文書デ
ータ内の指定された位置に貼り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文書処理装置及びそ
の方法に関し、例えば構造枠を持った文書を処理する文
書処理装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ISO−8879のSGMLで記
述された構造化文書を処理する文書処理装置が開発され
てきている。このような構造化文書処理装置では、予め
文書型を設定し、その文書型に適合した文書を作成する
工夫がなされている。
【0003】図34に、SGMLにより文書型を記述し
た例を示す。図34に示す文書は、「book」という
型の文書要素を基本に持つ。以降、「x」という型の文
書要素のことを、文書要素「x」というように記述す
る。文書要素「book」は内容として、文書要素「f
m」と文書要素「bdy」をこの順で持つ。文書要素
「fm」は内容として、最初に文書要素「ti」を持
ち、続いて、文書要素「au」もしくは文書要素「ca
u」を0個以上持つ。文書要素「ti」は内容として、
文字列を持つ。
【0004】その他の文書要素の構造については省略す
るが、図34に示す文書型記述は、以上説明したように
文書の構造を規定している。
【0005】次に、図34に示す文書型に適合した文書
例をSGMLで記述した例と、該文書をCRT等の表示
装置へ表示した例とを、それぞれ図35及び図36に示
す。
【0006】図35において、文字“<”と“>”の1
組でタグを表し、タグに挟まれた文字列で文書要素名を
示す。文書要素名を示す文字列の先頭に文字スラッシュ
“/”を持つタグが該文書要素記述の終了を示す終了タ
グであり、そうでないものが該文書要素記述の開始を示
す開始タグである。例えば、<au>は文書要素「a
u」の開始タグであり、</au>は終了タグである。
【0007】図36に、例えば上述した開始タグや終了
タグをそれぞれ403,404で示すように、各タグを
図式化して、操作者が視認しやすい形式で表示した例を
示す。図36において、400はウィンドウ、401は
マウスカーソル、402はカーソル、406はプルダウ
ンメニューボタンである。
【0008】以下、図36を参照して、上述したような
従来の構造化文書を作成する方法について説明する。
【0009】叙述したような構造化文書を作成するに
は、文書内容である文字の入力の他に、文書要素のタグ
(開始タグ,終了タグのペア)を挿入しなければならな
い。タグの挿入については、従来は以下のようにして行
っていた。
【0010】第1の方法としては、まずタグ挿入位置に
カーソル402を移動する。次に、キーボードあるいは
マウスによりプルダウンメニュー406におけるメニュ
ー選択により、文書要素挿入処理を起動して開始,終了
タグを挿入する。そして、開始,終了タグ間に、内容要
素を挿入する。この操作を繰り返すことにより、文書を
作成していた。
【0011】また第2の方法としては、まずマウスドラ
ッギング等の範囲指定処理により、所望のタグの付され
た文書範囲を指定し、該指定範囲を作業用バッファに複
写する。次に、タグを挿入したい位置にカーソル402
を移動し、作業用バッファの内容を貼り付ける。これに
より、文書内容の文字列やタグが混ざりあった文書デー
タが挿入されるので、そこから、タグ以外の文字列部分
を削除することによりタグのみが挿入された形式にな
り、そこで、内容要素を新たな文字列としてタグ間に挿
入するという方法でも、タグ挿入が可能であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記技術
においては、構造化文書を作成する際に、例えば既に作
成した文書の所定の範囲と同じ構造で新たな文書を作成
したい場合、即ち、既存文書と内容文字列は異なるが、
タグの構成が同じになるような文書を作成したい場合に
は、以下に示す欠点があった。
【0013】上述したタグを挿入する第1の方法では、
結局操作者が所望する各文書要素のタグを個々に挿入
し、そしてその内容を挿入していくため、非常に文書作
成の効率が悪いうえ、間違った文書要素のタグを挿入し
てしまう恐れがあるという欠点があった。
【0014】また、上述した第2の方法では、所定範囲
を複写した後にタグ以外の文書内容文字列を全て削除せ
ねばならず、例えば、図35に示すの文書要素<p>の
ような、長い文字列を持つような要素を削除する場合
等、やはり文書の作成効率は悪くなってしまうという欠
点があった。
【0015】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたものであり、既存文書と同様の文書構造をもつ構
造化文書を、効率良く作成できる文書処理装置及びその
方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は以下の構成を備える。
【0017】即ち、構造化文書データを処理する文書処
理装置であって、文書データの複写元範囲を指定する範
囲指定手段と、前記範囲指定手段により指定された複写
元範囲に含まれる文書データを構成する文書要素を検出
する要素検出手段と、文書データの複写先位置を指定す
る位置指定手段と、前記要素検出手段により検出された
文書要素の構造枠を前記位置指定手段により指定された
文書データの複写先位置に複写する複写手段とを有する
ことを特徴とする。
【0018】例えば、前記複写手段は、前記要素検出手
段により検出された文書要素の内容を削除して構造枠を
複写することを特徴とする。
【0019】例えば、前記複写手段は、前記要素検出手
段により検出された文書要素の内容が文字列であれば該
内容を削除して構造枠を複写することを特徴とする。
【0020】例えば、前記複写手段は、前記要素検出手
段により検出された文書要素のうち、その内容に文字列
要素が入り得る文書要素の内容を削除して、構造枠を複
写することを特徴とする。
【0021】例えば、前記複写手段は、前記要素検出手
段により検出された文書要素の内容が文字列であれば該
文字列を所定の文字列に置き換えて複写することを特徴
とする。
【0022】例えば、前記複写手段は、前記要素検出手
段により検出された文書要素の内容が文字列であれば該
文字列を所定の文字列に置き換え、内容が文字列ではな
いがその内容に文字列要素が入り得る文書要素の内容を
削除して構造枠を複写することを特徴とする。
【0023】例えば、前記複写手段は、前記要素検出手
段により検出された文書要素のうち、その内容に文字列
要素が入り得る文書要素の内容に所定の文字列を挿入し
て複写することを特徴とする。
【0024】例えば、前記複写手段は、前記要素検出手
段により検出された文書要素の内容のうち、内容に文字
列要素が入り得る文書要素の内容を所定の文字列に置き
換えて複写することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】<第1実施形態>図1に、本実施形態にお
ける文書処理装置のブロック構成を示す。
【0027】図1において、1はキーボード、2はマウ
ス、3はCPU、4はCRT、10はプログラムを保持
しておくための記憶装置、20はプログラムやデータを
永久的に保持するための補助記憶装置、30はデータを
保持しておくための記憶装置である。これらは、それぞ
れバス9を介して接続されている。尚、補助記憶装置2
0は必ずしも備える必要はなく、また、記憶装置10,
30及び補助記憶装置20を区別せずに、ひとつの記憶
装置として構成してもかまわない。
【0028】記憶装置10には、文書データ内位置検出
処理プログラム11、構造枠コピー処理プログラム1
2、構造枠ペースト処理プログラム13が存在する。記
憶装置30には、文書データ31と、構造枠バッファ3
2が存在する。補助記憶装置20には、永続的文書デー
タ21が存在する。永続的文書データ21を記憶装置3
0にロードすると、文書データ31が生成される。
【0029】次に、文書データ31の構成例を図2に示
し、説明する。文書データ31は文書要素3101等を
ノードとし、図2では入れ子構造を木構造の形式で表現
する。
【0030】図2において、文書データ31はまずルー
ト3100により参照され、文書内容の基本の文書要素
3101はルート3100からポインティングされる。
【0031】各文書要素は、文書要素の種類を表すデー
タと、要素の順序関係を表すリンクデータ、及び文書要
素の内容を表す内容データとを有する。例えば、ルート
310の要素である文書要素3101は、文書要素の種
類を表す「book」という識別子を持つ。そして、リ
ンクデータとして「0」を有し、文書要素3101に後
続する要素が無いことを示す。即ち、図2において文書
のおおもとは文書要素3101ひとつであり、これと同
階層の文書要素が存在しないことを意味する。そして、
文書要素の内容として、文書要素3102を有すること
を表している。更に、文書要素3102は「fm」とい
う種類の文書要素であり、リンクデータにより「bd
y」という種類の文書要素3120を後続として有する
ことを示し、文書内容として文書要素3103を有する
ことを示している。以上説明したように、文書データ3
1は複数の構成要素をポインティングすることにより構
成されている。
【0032】図2において、文書要素3106は種類を
示す識別子として「#」を有し、文字列要素であること
を示している。例えば文字列要素3106は、その内容
として、文字列「いろはの構築」を直接有している。
【0033】尚、文字列要素の場合、その内容である文
字列要素内の位置を、「文字列要素内位置」として定義
する必要がある。例えば、文字列要素3106の文字
「い」の直前の位置を位置0、文字「い」と「ろ」の間
の位置を位置1、以下同様に、位置2,位置3,…と定
める。即ち、文字列を構成する文字数をnとすると、末
尾の文字の直前の位置が位置n−1、直後の位置が位置
nとなる。
【0034】次に、文書データ31における位置の指定
方法について説明する。尚、以降、文書データ31にお
ける位置を「論理位置」と称する。
【0035】論理位置は、ポインティングされた親文書
要素と、その内容である文書要素もしくは文字要素の同
階層の列における位置(以降、「文書要素内位置」と称
する)により表される。文書要素内位置は、同一階層の
文書要素あるいは文字を単位として、先頭からカウント
することにより決定される。例えば、図2の文書要素3
102を親文書要素とすると、文書要素3103の直前
の位置が位置0、文書要素3103と文書要素3104
の間の位置が位置1、文書要素3104と文書要素31
05の間の位置が位置2となり、以降同様に、同階層の
最後の文書要素の直後の位置まで、文書要素内位置が定
義される。即ち、文書要素3122の開始位置は「文書
要素3121の位置0」であり、終了位置は「文書要素
3121の位置1」で示される。
【0036】文書データ31の構造によっては、文書要
素の内容として、文字列要素と文書要素が混在すること
も考えられる。この例を図3に示す。図3においては、
文字列要素3131,3133の間に、文書要素313
2が存在している。このような場合においても、上述し
た図2の例と同様に、同一階層の文書要素もしくは文字
を単位に、先頭からカウントすることにより、文書内要
素位置が決定される。例えば、親文書要素が文書要素3
130とすると、文字列要素3131における文字
「あ」の直前の位置が位置0、文字「あ」と文字「い」
の間の位置が位置1となる。そして、文字「う」と文書
要素3132の間の位置が位置3、文書要素3132と
文字列要素3133における文字「か」の間の位置が位
置4となり、文字「く」の直後の位置は位置7となる。
即ち、文字列要素3131の文字列「あいう」の開始位
置は「文書要素3130の位置0」であり、終了位置は
「文書要素3130の位置3」で示される。
【0037】以上説明したように、本実施形態における
文書データ31は複数の文書要素から構成され、各文書
要素は文書内要素位置によって表わされる。
【0038】以下、本実施形態において文書構造を複写
する構造枠複写処理について、詳細に説明する。
【0039】構造枠複写処理は、図1に示す構造枠コピ
ー処理プログラム12に従って動作する。本処理は、例
えば従来例で示した図36のように表示されている画面
上で、操作者が例えばマウス2を用いてドラッキングを
行なうことにより範囲を指定し、その後、編集メニュー
から「構造枠コピー」を選択した時に起動するコールバ
ックルーチンである。
【0040】図4に、編集メニューから「構造枠コピ
ー」を選択した場合のCRT4における表示例を示す。
図中、405は編集メニューであり、図36に示すプル
ダウンメニューボタン406をクリックすることにより
表示される。
【0041】以下、構造枠複写処理を図5のフローチャ
ートに示し、説明する。まず、ステップS801で、マ
ウスドラッキングにより指定された表示文書データ上で
の範囲を検出する。これは、例えばウインドウ400の
表示そのものを制御している既存のシステムプログラム
等を適用することにより実現しても良い。次にステップ
S802において、文書データ内位置検出処理プログラ
ム11を用いて、文書データ31のステップS801で
検出した範囲の開始位置、終了位置に対応する位置(論
理位置)を検出する。これも、既存の構造化エディタに
より実現可能であるため、それを用いればよい。
【0042】次にステップS803において、ステップ
S802で検出した開始位置、終了位置を含んだ最小の
文書要素を、共通の文書要素として検出する。例えば、
CRT4上で、図6に示すように範囲指定がなされた場
合について考える。すると、図6で指定された範囲は、
開始の論理位置が図2において文書要素3121の位置
0、終了の論理位置が文書要素3121の位置2とな
り、従って、共通文書要素は文書要素3121となる。
また、図7に示すように範囲指定された場合には、開始
の論理位置が図2に示す文書要素3122の位置1、終
了の論理位置が文書要素3123の位置2となり、従っ
て、共通文書要素はやはり文書要素3121となる。
【0043】続いてステップS804では、ステップS
803で検出した共通文書要素の内容の文書要素列のう
ち、指定範囲に完全に含まれる文書要素列を検出する。
例えば、図6のように範囲指定された場合には、文書要
素3122,3123の列が検出され、図7のように範
囲指定された場合には、文書要素は検出されない。
【0044】そしてステップS805において、ステッ
プS804で検出した文書要素列の複製を作成する。但
し、複製された文書要素列のリンク情報には、新たに作
成された文書要素へのポインタが格納され、その内容情
報には「0」が格納される。即ち、文書要素の内容は無
く、構造枠のみが存在するものとする。例えば、図6に
示す範囲指定の場合、ステップS804では文書要素3
122,3123が検出されており、従って、図8に示
すような文書要素3140,3141が生成される。図
8において、文書要素3140の文書要素名は「c
t」、リンク情報は文書要素3141へのポインタ、内
容情報は「0」となる。また、文書要素3141は文書
要素名が「p」、リンク情報、内容情報共に「0」とな
る。
【0045】ステップS806では、ステップS805
で作成した文書要素列を、図1に示す構造枠バッファ3
2に格納する。
【0046】以上説明したようにして、本実施形態にお
ける構造枠複写処理が終了する。
【0047】上述したようにして構造枠バッファ32内
に生成された複写文書要素列に対して、どのような処理
を施してもかまわないが、次に、該複写文書要素列を文
書データ31中に貼り付ける構造枠貼り付け処理につい
て説明する。
【0048】本実施形態における構造枠貼り付け処理
は、構造枠ペースト処理プログラム13に従う。まず、
文書データ31内において複写する構造枠を貼り付ける
位置が指定され、例えば図4に示す編集メニュー405
から構造枠ペースト処理が選択されると、構造枠ペース
ト処理プログラム13が起動される。
【0049】図9に、本実施形態における構造枠貼り付
け処理のフローチャートを示し、以下説明する。
【0050】まずステップS1201において、表示文
書データ上で、指定された位置を検出する。これは、図
5のステップS801と同様、既存のシステムプログラ
ムにより実現しても良い。そしてステップS1202で
は、文書データ内位置検出処理プログラム11を用い
て、文書データ31のステップS1201で検出した位
置に対応する論理位置を検出する。これも、図5のステ
ップS802と同様、既存の構造化エディタにより実現
しても良い。
【0051】そして、ステップS1203においては、
構造枠バッファ32に格納されている文書要素列の複製
を作成し、文書データ31中のステップS1202で検
出した位置に挿入する。文書要素の挿入は、対象となる
文書要素のリンク情報を書き換えればよい。例えば、図
8に示した文書要素3140,3141が構造枠バッフ
ァ32に格納されており、これを図10に示すような文
書データ31に挿入複写する場合について考える。する
と、図10に示す文書データ31において、挿入位置と
して指定された論理位置が文書要素3128の位置0で
あるとすると、文書要素3140,3141の複製であ
る文書要素3142,3143を作成して、文書要素3
128の内部に挿入する。即ち、文書要素3128の内
容情報に、文書要素3142へのポインタを格納する。
以上のようにして構造枠が挿入された後の文書データ3
1を、図11に示す。図11において、文書要素314
2,3143が挿入された文書要素である。
【0052】尚、もしステップS1202で検出した挿
入位置が、文字列要素の内部の位置であった場合には、
ステップS1203では該挿入位置で文字列要素を2つ
に分割し、その間に複製した文書要素を挿入する。例え
ば、図12に示すような文書型定義がなされている場合
には、文字列要素内の文字列間に文書要素を挿入すると
いうようなことが起り得る。図12においては、最終行
の文書要素<p>の定義が、文字(#PCDATA)又
は文書要素<em>を要素とするとなっていることを特
徴とする。このような場合、例えば、構造枠バッファ3
2に文書要素<em>が登録されていて、文書データ3
1で指定された挿入位置が、図2に示す文書要素312
3の位置1(即ち、文字列要素3126の文字「と」と
「ち」の間)とすると、文字列要素3126は、図13
に示すように「と」の文字列要素3144と、「ち…」
の文字列要素3145に分割される。そして、その間に
複製した文書要素3146が挿入される。
【0053】以上説明したようにして文書要素が挿入さ
れた文書データは、ステップS1204においてCRT
4上に表示される。上述した図11に示すように挿入さ
れた文書データ31の表示例を、図14に示す。
【0054】本実施形態においては、構造枠の貼り付け
先を指定する際に、文書データ31上の位置のみでな
く、範囲を指定することも可能である。この場合には、
指定された範囲の要素列をその内容を含めて削除し、そ
の位置に、上記の方法で構造枠バッファ32の内容を挿
入する。尚、要素列の削除方法については、従来の構造
化エディタで実現可能であるため、これを適用しても良
い。
【0055】例えば、構造枠バッファ32に、図8に示
す文書要素列が格納されており、図15に示すように、
挿入範囲が指定された場合について考える。上述したよ
うに、図15において指定された範囲が削除され、その
後に挿入が実行されるため、挿入後の文書データ31は
図16に示す構造となり、従って、図17のように表示
される。即ち、図2における文書要素3122,312
3,3124、及び文字列要素3125,3126,3
127が削除され、図16に示すように、図8の文書要
素3140,3141を複製した文書要素3165,3
166が挿入される。
【0056】尚、本実施形態はもちろんこの方法に限定
されるものではなく、複写先として指定された範囲内の
要素は削除せず、指定された範囲の先頭の位置、あるい
は末尾の位置に、挿入を実行するようにしてもよい。
【0057】以上説明したようにして、本実施形態にお
ける構造枠貼り付け処理は実行される。
【0058】尚、本実施形態においては、マウスドラッ
キングにより文書データ内の所望する範囲を指定した後
に、メニューから「構造枠コピー」を選択することによ
り、構造枠の複写を実現する例について説明した。しか
しながら、本実施形態はこれに限定されるものではな
く、例えば、コントロールキー等の特殊キーを押下しな
がらマウスドラッギングによる範囲指定を行なった場
合、マウスボタンをリリースした際に第1実施形態で述
べた構造枠複写処理を行なうようにしてもよい。このよ
うにすれば、一回の操作で構造枠複写処理を起動できる
という利点が得られる。
【0059】以上説明したように本実施形態によれば、
文書データ内の指定した範囲に完全に含まれる文書要素
から、その内容を除いて構造枠のみを容易に検出するこ
とができる。また、検出した構造枠を文書データ内の所
望する位置に容易に貼り付けることができるため、構造
化文書における文書処理が容易となる。
【0060】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。
【0061】上述した第1実施形態においては、共通文
書要素の内容文書要素列のうち、指定した範囲に完全に
含まれている文書要素のみを処理対象としていた。第2
実施形態においては、例えば、文書要素の一部でも指定
した範囲に含まれていれば、該文書要素を処理対象の文
書要素列に加える例について説明する。
【0062】第2実施形態における文書処理装置の構成
は、上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省
略する。
【0063】第2実施形態における構造枠複写処理にお
ける処理手順は、上述した第1実施形態で示した図5の
フローチャートと基本的に同様であるが、ステップS8
04の文書要素列検出処理が異なる。以下、第2実施形
態における文書要素列検出処理について詳細に説明す
る。
【0064】第2実施形態においては、共通文書要素の
内容文書要素列のうち、指定範囲に完全に含まれる文書
要素列を検出するのではなく、指定範囲に少しでも含ま
れる文書要素列を検出する。例えば、図6のように範囲
指定が行われている場合には、上述した第1実施形態と
同様に、図2に示す文書要素3122,3123の列が
検出される。一方、図7のように範囲指定が行われてい
る場合には、第1実施形態とは異なって文書要素312
2,3123の列が検出される。
【0065】また、図18に示すような範囲指定を行っ
た場合について考える。図18においては即ち、文書要
素での範囲指定ではなく、タグ単位での範囲指定を行っ
ている。図18に示すような場合には、図6のように指
定したい文書要素の全範囲をドラッギングする必要がな
く、指定したい文書要素の一部を指定するだけで、対象
とする文書要素列の構造枠複写処理が容易に行える。
【0066】尚、第2実施形態における構造枠貼り付け
処理の手順は、上述した第1実施形態と同様であるた
め、説明を省略する。
【0067】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、文書要素での範囲指定ではなく、タグ単位での範囲
指定が可能であるため、指定したい文書要素の全範囲を
ドラッギングする必要がなく、文書要素の一部を指定す
るだけで、対象とする文書要素列の構造枠複写処理を容
易に行うことができる。
【0068】<第3実施形態>以下、本発明に係る第3
実施形態について説明する。
【0069】上述した第1,第2実施形態においては、
共通文書要素の1レベル下の文書要素のみを処理対象と
する例について説明を行ったが、第3実施形態において
は、共通文書要素の1レベル下のみでなく、さらに深い
レベルにある文書要素までも構造バッファに格納するこ
とを特徴とする。
【0070】第3実施形態における文書処理装置の構成
は上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略
する。
【0071】第3実施形態における構造枠複写処理にお
ける処理手順は、上述した第1実施形態で示した図5の
フローチャートと基本的に同様であるが、ステップS8
05の複製文書要素列作成処理が異なる。以下、第3実
施形態における複製文書要素列作成処理について詳細に
説明する。
【0072】第3実施形態においては、作成される複製
文書要素列の内容情報には、その内容となる複製された
文書要素列(以下、内容文書要素列と称する)へのポイ
ンタの値が入る。尚、内容文書要素列が存在しない場合
には、該内容情報には「0」が入る。そして、内容文書
要素列における各文書要素についても、その内容情報
に、さらに下位レベルの内容文書要素列へのポインタも
しくは「0」を挿入する。第3実施形態においては、こ
の内容文書要素列へのポインタの挿入を最深レベルの文
書要素に至るまで行う。
【0073】例えば、図12に示した文書型定義に基づ
いて表示される文書データにおいて、図19のように範
囲指定された場合には、ネストを許した文書要素列が構
造枠バッファ32に格納される。この時の構造枠バッフ
ァ32に登録されている文書要素列を図20に示す。こ
れを、図2に示す論理位置の文書要素3120の位置1
(文書要素3121<chp>の後ろ)に挿入すると、
文書データ31は図21に示す構造となり、これに基づ
いてCRT4上には図22のように表示される。図21
において、文書要素3152〜3156が、挿入された
文書要素である。
【0074】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、指定範囲内の最深のレベルまで文書要素を検出する
ことができるため、ネストの深い構造化文書データにお
いても、最深レベルまでの構造枠複写処理を行なうこと
ができる。
【0075】<第4実施形態>以下、本発明に係る第4
実施形態について説明する。
【0076】上述した第3実施形態においては、最深レ
ベルに至るまでの全ての文書要素を処理対象とする例に
ついて説明を行った。しかしながら、全ての文書要素を
処理してしまうと、不都合が生じてしまう場合がある。
【0077】例えば、内容に文字列を含むことが可能で
あり、「段落」を示す文書要素<p>の内容中に、「強
調」を示す文書要素<em>が存在している場合につい
て考える。文書要素<em>は、文書要素<p>内にお
いて必須の文書要素ではない。尚、以降、内容に文字列
を含むことができる文書要素を、「ミックストコンテン
トエレメント」と称する。
【0078】一般に、ミックストコンテントエレメント
の内容中に出現する文書要素は、必ずそこになければな
らない文書要素ではなく、文書要素<em>のように、
文字列中にたまたま挿入される文書要素が多い。
【0079】従って、文書要素<p>についての構造枠
複写処理を行う際に、例えば上述した第3実施形態の方
法により行えば、内容の文書要素<em>まで含めて構
造枠が複写される。従って、構造枠貼り付け処理を行っ
た後に、不必要である文書要素<em>を削除しなけれ
ばならないということが頻繁に発生する。
【0080】従って第4実施形態においては、内容に文
字列を含む可能性がある文書要素の内容以下の文書要素
は処理対象から除外することを特徴とする。
【0081】第4実施形態における文書処理装置の構成
を図23に示し、説明する。図23においては、上述し
た第1実施形態の図1に示す構成と比較すると、記憶装
置10内にミックストコンテントエレメント判定処理プ
ログラム14を設けていることを特徴とする。
【0082】第4実施形態における構造枠複写処理にお
ける処理手順は、上述した第1実施形態で示した図5の
フローチャートと基本的に同様であるが、ステップS8
05の複製文書要素列作成処理が異なる。以下、第4実
施形態における複製文書要素列作成処理について詳細に
説明する。
【0083】第4実施形態の場合、複製文書要素の内容
情報に値を設定する際に、ミックストコンテントエレメ
ント判定処理プログラム14を用いて、該文書要素がミ
ックストコンテントエレメントであるか否かを判定す
る。そしてミックストコンテントエレメントであれば、
内容情報に「0」を入れる。即ち、現文書要素より下位
にある文書要素は無視される。
【0084】一方、ミックストコンテントエレメントで
ないと判定されると、下位レベルにある文書要素列の複
製を作成し、そのポインタを内容情報に入れる。そし
て、内容文書要素列の各要素についても同様の処理を行
ない、ミックストコンテントエレメントが出現するま
で、あるいは、出現しなかった場合には最深レベルの文
書要素まで、繰り返す。
【0085】以下、図12に示すように文書型定義がな
され、図19のように表示される文書データを例とし
て、説明を行う。
【0086】第4実施形態においては、図19に示すよ
うに範囲指定された場合、構造枠バッファ32には、図
24に示すように文書要素列が格納される。図24によ
れば、文書要素<p>は、ミックストコンテントエレメ
ントであるため、その内部に存在する文書要素<em>
は複製されていないことが分かる。
【0087】また、続いて構造枠貼り付け処理を行なっ
た場合について説明する。上記のように構造枠バッファ
32に複製された文書要素を、同じく図19に示す文書
データの末尾(</book>の直前)に対して貼り付
けを行うと、その結果文書データ31は例えば図25に
示すようになり、その表示は図26のようになる。即
ち、内容に文字列を含むことがない文書要素のみが複写
されていることがわかる。
【0088】第4実施形態において、当該文書要素がミ
ックストコンテントエレメントであるか否かの判定は、
図34及び図12で示した文書型定義を参照すればよ
い。例えば、文書型定義において、文書要素の内容構成
記述の部分に「#PCDATA」の記述があれば、当該
文書要素はミックストコンテントエレメントであると判
断される。逆に記述がなければ、当該文書要素はミック
ストコンテントエレメントでないと判断される。
【0089】以上説明したように第4実施形態によれ
ば、ミックストコンテントエレメントより下位の文書要
素に対しては、構造枠複写を行わない。例えば、文書要
素<em>を含めずに、文書要素<p>の構造枠複写を
行うことができる。従って、構造枠貼り付け処理の後
に、不必要な文書要素<em>の削除を行なう必要がな
く、文書作成の効率が向上する。
【0090】<第5実施形態>以下、本発明に係る第5
実施形態について説明する。
【0091】上述した第1〜第4実施形態においては、
構造枠複写、貼り付け処理を行うと、文字内容文字列は
全て削除され、貼り付けを行った箇所には文書要素のタ
グのみが表示される。第5実施形態においては、文書内
容文字列が全て特定の文字列に変換されて複写されるこ
とを特徴とする。
【0092】第5実施形態における文書処理装置の構成
は、上述した第1実施形態に示す図1,または、第4実
施形態に示す図23のいずれでも可能であるため、説明
を省略する。即ち、ミックストコンテントエレメントよ
り下位の文書要素を処理対象に含めるなら図1、含めな
いなら図23となる。
【0093】第5実施形態における構造枠複写処理にお
ける処理手順は、上述した第1実施形態で示した図5の
フローチャートと基本的に同様であるが、ステップS8
05の複製文書要素列作成処理が異なる。以下、第5実
施形態における複製文書要素列作成処理について詳細に
説明する。
【0094】上述した各実施形態においては、文書要素
のみを複製し、構造枠バッファ32に格納していたが、
第5実施形態においては、文字列要素も含めてその複製
を格納する。この時、複製文字列要素としては、文字列
「要書き換え部」を持たせる。
【0095】第5実施形態においては、例えば図6に示
すように範囲指定がなされた場合、上述した第4実施形
態のようにミックストコンテントエレメントの内容文書
要素を除いた構造枠複写を行うと、構造枠バッファ32
には図27に示すような複製文書要素列が格納される。
図27において、要素3170,3171が、要書き換
え部としての文字列要素である。
【0096】また、第5実施形態における構造枠貼り付
け処理は、上述した第1〜第4実施形態と同様である。
例えば、図10に示すような文書データ31の文書要素
3128の内部に対して構造枠貼り付け処理を行うと、
文書データ31は図28に示すようになり、CRT4に
は図29のように表示される。図28において要素31
72〜3175が、貼り付けられた文書要素並びに文字
列要素である。
【0097】以上のように貼り付けられた文書データに
対して、操作者は図29の表示画面上において、「要書
き換え部」と表示されている文字列を入力したい文字列
で置き換えればよい。
【0098】以上説明したように第5実施形態によれ
ば、構造枠貼り付け処理を行った際に、操作者は、どの
文書要素に文字列を挿入できるかを容易に判断すること
ができる。従って、構造化の文法に精通していない操作
者でも、文字列の挿入箇所を適切に判断するこができ
る。
【0099】尚、操作者に書き換えを促すための文字列
は、もちろん「要書き換え部」に限定されるものではな
く、例えば、「*******」というような記号列で
あっても構わない。即ち、そこに文字列が挿入されると
いうことを、操作者に容易に報知できるものであればよ
い。
【0100】<第6実施形態>以下、本発明に係る第6
実施形態について説明する。
【0101】上述した第5実施形態においては、図29
のような書き換え用文字列を表示させるために、構造枠
バッファ32に、複製文書要素のほかに複製文字列要素
も格納した。第6実施形態においては、構造枠バッファ
32中に文字列要素を格納せず、構造枠貼り付け処理の
際に、文書要素がミックストコンテントエレメントであ
れば特定文字列を表示することを特徴とする。
【0102】第6実施形態における文書処理装置の構成
を、図30に示す。図30に示す構成は、基本的に上述
した第4実施形態に示す図23と同様であるが、記憶装
置30内に第2の構造枠バッファ33が存在することが
異なる。第2の構造枠バッファ33は常駐している必要
はなく、構造枠貼り付け処理において一時的に作成され
ればよい。
【0103】第6実施形態における構造枠複写処理の処
理手順は、上述した第1実施形態〜第4実施形態と同様
であるため、説明を省略する。即ち、構造枠バッファ3
2に文字列要素は格納されない。
【0104】以下、第6実施形態における構造枠貼り付
け処理の処理手順を、図31を参照して説明する。図3
1において、まずステップS3301,S3302は、
上述した図9に示すステップS1201,S1202と
同様、表示文書データ上で指定位置を検出し、該検出位
置に対応する論理位置を検出する。
【0105】そしてステップS3303で、第2の構造
枠バッファ33の領域を確保する。次にステップS33
04において、構造枠バッファ32に格納されている文
書要素列の複製を生成し、第2の構造枠バッファ33に
格納する。そしてステップS3305では、第2の構造
枠バッファ33に格納されている各文書要素に対し、後
述する文字列要素挿入処理により、その内容に文字列要
素を挿入する。
【0106】次いでステップS3306では、第2の構
造枠バッファ33の内容を文書データ31の指定場所に
挿入する。尚この時、第2の構造枠バッファ33に格納
されている文書要素、文字列要素そのものを挿入しても
よい。もちろん、これらの複製を生成し、該複製要素を
挿入してもよい。そしてステップS3307では、第2
の構造枠バッファ33の領域を解除し、ステップS33
08において、文書データ31をCRT4上に表示す
る。
【0107】次に、上述したステップS3305の文字
列要素挿入処理について、図32のフローチャートを参
照して説明する。尚、この処理は、第2の構造枠バッフ
ァ33に格納されている全ての文書要素に対して行な
う。
【0108】図32において、まずステップS3401
で、ミックストコンテントエレメント判定処理プログラ
ム14により、現在処理中の文書要素がミックストコン
テントエレメントであるか否かを判定する。ミックスト
コンテントエレメントであればステップS3402へ進
み、そうでなければ本処理を終了する。
【0109】ステップS3402においては、当該文書
要素の内容情報が「0」であるか否か、即ち、下位に文
書要素が存在するか否かを判定する。「0」であれば下
位に文書要素が存在せず、「0」でなければ下位に文書
要素が存在するということは、第4実施形態において述
べた通りである。そして、「0」であればステップS3
403へ進み、「0」でなければステップS3404へ
進む。
【0110】ステップS3403では、文字列「要書き
換え部」を持つ文字列要素を生成し、現在処理中の文書
要素の内容情報に生成した文字列要素へのポインタを格
納し、本処理を終了する。
【0111】一方、ステップS3404では、文字列
「要書き換え部」を持つ文字列要素を複数個生成し、内
容文書要素列を挟む位置(要素列の前後および要素列
間)に一つずつ、生成した文字列要素を挿入し、本処理
を終了する。
【0112】例えば、構造枠バッファ32の内容が図2
0のようである場合について考える。この時、図31の
ステップS3305に示す文字列要素挿入処理を行なう
と、第2の構造枠バッファ33の内容は、図33に示す
ようになる。図20における文書要素3147はミック
ストコンテントエレメントではないので、図33におい
てその複製文書要素3176の内容には、複製された文
書要素(3177,3178,3179)のみが存在す
る。また、図20における文書要素3148はミックス
トコンテントエレメントであり、かつその内容情報が
「0」であるため、文字列要素3180が、その内容と
して挿入される。また、図20の文書要素3149はミ
ックストコンテントエレメントであり、かつその内容情
報が「0」でないため、図33において内容文書要素3
151の複製である文書要素3182の前後に、文字列
要素3181,3183が挿入される。
【0113】以上説明したように第6実施形態によれ
ば、ミックストコンテントエレメントである文書要素に
ついて文字列要素を付加するため、文字列を入力可能な
全ての文書要素について、文字列要素を表示することが
できる。さらに、構造枠貼り付け処理後の操作性の向上
ばかりでなく、構造枠バッファ32中に文字列要素を格
納しておく必要がないため、使用するメモリ容量を節約
することも可能となる。
【0114】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0115】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコ
ード自体が前述した実施形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。プログラムコードを供給するた
めの記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハ
ードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD-ROM,
CD-R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなど
を用いることができる。
【0116】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレー
ティングシステム)などが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、構
造化文書において指定された範囲の文書要素の、文書内
容を除いた構造枠のみを抽出し、複写することができる
ため、同様の構造が繰り返し発生するような文書データ
を作成する際に、構造枠、即ち文書要素のタグのみを、
容易に複写、貼り付けすることができる。そのため、構
造化文書データを容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施形態の文書処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における文書データの構成例を示す
図である。
【図3】本実施形態における文書データの構成例を示す
図である。
【図4】本実施形態における構造枠複写処理指定方法の
例を示す図である。
【図5】本実施形態における構造枠複写処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本実施形態におけるCRT上での範囲指定例を
示す図である。
【図7】本実施形態におけるCRT上での範囲指定例を
示す図である。
【図8】本実施形態における複製文書要素列の例を示す
図である。
【図9】本実施形態における構造枠貼り付け処理を示す
フローチャートである。
【図10】本実施形態における文書データの構成例を示
す図である。
【図11】本実施形態における構造枠貼り付け処理後の
文書データの構成例を示す図である。
【図12】本実施形態におけるSGMLによる文書型の
定義例を示す図である。
【図13】本実施形態における構造枠貼り付け処理後の
文書データの構成例を示す図である。
【図14】本実施形態における構造枠貼り付け処理後の
表示例を示す図である。
【図15】本実施形態における構造枠貼り付け処理範囲
を指定する際の表示例を示す図である。
【図16】本実施形態における構造枠貼り付け処理後の
文書データの構成例を示す図である。
【図17】本実施形態における構造枠貼り付け処理後の
表示例を示す図である。
【図18】本発明に係る第2実施形態におけるCRT上
での処理範囲指定例を示す図である。
【図19】本発明に係る第3実施形態におけるCRT上
での処理範囲指定例を示す図である。
【図20】第3実施形態における構造枠複写処理後の構
造枠バッファ内の文書要素列構成例を示す図である。
【図21】第3実施形態における構造枠貼り付け処理後
の文書データの構成例を示す図である。
【図22】第3実施形態における構造枠貼り付け処理後
の表示例を示す図である。
【図23】本発明に係る第4実施形態における文書処理
装置の構成を示すブロック図である。
【図24】第4実施形態における構造枠複写処理後の構
造枠バッファ内の文書要素列構成例を示す図である。
【図25】第4実施形態における構造枠貼り付け処理後
の文書データの構成例を示す図である。
【図26】第4実施形態における構造枠貼り付け処理後
の表示例を示す図である。
【図27】本発明に係る第5実施形態における構造枠複
写処理後の構造枠バッファ内の文書要素列構成例を示す
図である。
【図28】第5実施形態における構造枠貼り付け処理後
の文書データの構成例を示す図である。
【図29】第5実施形態における構造枠貼り付け処理後
の表示例を示す図である。
【図30】本発明に係る第6実施形態における文書処理
装置のブロック構成を示す図である。
【図31】第6実施形態における構造枠貼り付け処理を
示すフローチャートである。
【図32】第6実施形態における文字列要素挿入処理を
示すフローチャートである。
【図33】第6実施形態における文字列要素挿入処理後
の第2の構造枠バッファ内の要素列構成例を示す図であ
る。
【図34】従来のSGMLによる文書型の定義例を示す
図である。
【図35】従来のSGMLにより記述された文書データ
の例を示す図である。
【図36】従来のSGMLにより記述された文書データ
の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 キーボード 2 マウス 3 CPU 4 CRT 9 計算機バス 10,20,30 記憶装置 11 文書データ内位置検出処理プログラム 12 構造枠コピー処理プログラム 13 構造枠ペースト処理プログラム 14 ミックストコンテントエレメント判定処理プログ
ラム 21 永続的文書データ 31 文書データ 32 構造枠バッファ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造化文書データを処理する文書処理装
    置であって、 文書データの範囲を指定する範囲指定手段と、 前記範囲指定手段により指定された範囲に含まれる文書
    データを構成する文書要素を検出する要素検出手段と、 文書データの複写位置を指定する位置指定手段と、 前記要素検出手段により検出された文書要素の構造枠を
    前記位置指定手段により指定された文書データの複写位
    置に複写する複写手段とを有することを特徴とする文書
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複写手段は、前記要素検出手段によ
    り検出された文書要素の内容を削除して構造枠を複写す
    ることを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複写手段は、前記要素検出手段によ
    り検出された文書要素の内容が文字列であれば該内容を
    削除して構造枠を複写することを特徴とする請求項2記
    載の文書処理装置。
  4. 【請求項4】 前記複写手段は、前記要素検出手段によ
    り検出された文書要素のうち、その内容に文字列要素が
    入り得る文書要素の内容を削除して、構造枠を複写する
    ことを特徴とする請求項2記載の文書処理装置。
  5. 【請求項5】 前記複写手段は、前記要素検出手段によ
    り検出された文書要素の内容が文字列であれば該文字列
    を所定の文字列に置き換えて複写することを特徴とする
    請求項1記載の文書処理装置。
  6. 【請求項6】 前記複写手段は、前記要素検出手段によ
    り検出された文書要素の内容が文字列であれば該文字列
    を所定の文字列に置き換え、内容が文字列ではないがそ
    の内容に文字列要素が入り得る文書要素の内容を削除し
    て構造枠を複写することを特徴とする請求項1記載の文
    書処理装置。
  7. 【請求項7】 前記複写手段は、前記要素検出手段によ
    り検出された文書要素のうち、その内容に文字列要素が
    入り得る文書要素の内容に所定の文字列を挿入して複写
    することを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
  8. 【請求項8】 前記複写手段は、前記要素検出手段によ
    り検出された文書要素のうち、内容に文字列要素が入り
    得る文書要素の内容を所定の文字列に置き換えて複写す
    ることを特徴とする請求項1記載の文書処理装置。
  9. 【請求項9】 構造化文書データを処理する文書処理方
    法であって、 文書データの範囲及び複写位置を指定し、 該指定された範囲に含まれる文書データを構成する文書
    要素を検出し、 該検出された文書要素の構造枠を指定された文書データ
    の複写位置に複写することを特徴とする文書処理方法。
  10. 【請求項10】 前記検出された文書要素の内容を削除
    して構造枠を複写することを特徴とする請求項9記載の
    文書処理方法。
  11. 【請求項11】 前記検出された文書要素の内容が文字
    列であれば該内容を削除して構造枠を複写することを特
    徴とする請求項10記載の文書処理方法。
  12. 【請求項12】 前記検出された文書要素のうち、その
    内容に文字列要素が入り得る文書要素の内容を削除し
    て、構造枠を複写することを特徴とする請求項10記載
    の文書処理方法。
  13. 【請求項13】 前記検出された文書要素の内容が文字
    列であれば該文字列を所定の文字列に置き換えて複写す
    ることを特徴とする請求項9記載の文書処理方法。
  14. 【請求項14】 前記検出された文書要素の内容が文字
    列であれば該文字列を所定の文字列に置き換え、内容が
    文字列ではないがその内容に文字列要素が入り得る文書
    要素の内容を削除して構造枠を複写することを特徴とす
    る請求項9記載の文書処理方法。
  15. 【請求項15】 前記検出された文書要素のうち、その
    内容に文字列要素が入り得る文書要素の内容に所定の文
    字列を挿入して複写することを特徴とする請求項9記載
    の文書処理方法。
  16. 【請求項16】 前記検出された文書要素の内容のう
    ち、内容に文字列要素が入り得る文書要素の内容を所定
    の文字列に置き換えて複写することを特徴とする請求項
    9記載の文書処理方法。
  17. 【請求項17】 構造化文書データを処理する文書処理
    方法のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読
    メモリであって、 文書データの範囲及び複写位置を指定するためのコード
    と、 該指定された範囲に含まれる文書データを構成する文書
    要素を検出するためのコードと、 該検出された文書要素の構造枠を指定された文書データ
    の複写位置に複写するためのコードとを有することを特
    徴とするコンピュータ可読メモリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001290806A (ja) * 2000-04-10 2001-10-19 Just Syst Corp 文書処理方法、文書処理装置、および記録媒体
WO2008111314A1 (ja) * 2007-03-14 2008-09-18 Justsystems Corporation データ処理装置及びデータ処理方法

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