JPH10143074A - 医療容器用粘着ラベル - Google Patents

医療容器用粘着ラベル

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JPH10143074A
JPH10143074A JP8303098A JP30309896A JPH10143074A JP H10143074 A JPH10143074 A JP H10143074A JP 8303098 A JP8303098 A JP 8303098A JP 30309896 A JP30309896 A JP 30309896A JP H10143074 A JPH10143074 A JP H10143074A
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JP
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label
paper
adhesive label
impregnated
tacky adhesive
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JP8303098A
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Inventor
Naoko Kaneko
尚子 金子
Hiroko Kurosawa
宏子 黒沢
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血液バックなどの医療容器用粘着ラベルに関す
るものである。更に、詳しく述べるならば、採血後の血
液を血液型、バーコード等で管理するために用いられる
血液バック用管理ラベルに関するものである。 【解決手段】木材パルプを主原料とする原紙にガラス転
移点温度が40℃以下の熱可塑性樹脂を0.5〜30g
/m2 含浸してなる含浸紙、該含浸紙の少なくともラベ
ル表面となる面に顔料塗工層、ラベル裏面となる面には
粘着剤層を具備することを特徴とする医療容器用粘着ラ
ベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液バックなどの
医療容器用粘着ラベルに関するものである。更に、詳し
く述べるならば、採血後の血液を血液型、バーコード等
で管理するために用いられる血液バック用管理ラベルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】採血した血液は、血液バックと呼ばれる
可撓性医療容器に保存されるが、血液型、血液成分、内
容物の容量等の情報を示すためにこれらを印刷したラベ
ルを貼着し管理されている。さらに、近年、バーコード
による管理システムが整備されているため、バーコード
を複数印刷し、ミシン目を設けた構成のものも採用され
ており、血液バック表面だけでなく、血液バックのチュ
ーブ、試験管、管理台帳であるノートなどに貼着し、使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、医療容器用粘着
ラベルとしては、上質紙を基材とする粘着ラベルが使用
されていることが多い。しかしながら、このようなラベ
ルを血液バックに適用した場合、通常の血球成分、血漿
成分等の成分に分離するための遠心分離装置での処理の
際に、ラベル基材の強度不足のため、遠心力に耐えうる
ことができず破れてしまったり、印刷面が、壁面や血液
バック面等との摩擦によってバーコードなどの情報が不
鮮明となる等の問題を有するものであった。
【0004】また、血液成分の内、血漿成分は、ラベル
が貼られた状態で−20℃以下で最長1年間冷凍保存さ
れ、使用時に35℃前後の温水で解凍されることがあ
り、この使用条件において破れない湿潤強度が必要であ
るが、上質紙を基材とする粘着ラベルでは、湿潤強度に
乏しく、湿度変化に伴う寸法変化が著しい。この結果、
冷凍保存後の解凍時に結露水が基材にしみ込みやすく破
れてしまったり、温水解凍の際も同様に水がしみ込みや
すいため破れやすく、印刷が不鮮明になる。さらに、試
験管、管理台帳であるノートに貼る際に、バーコードを
印刷したミシン目で囲まれた部分のラベルを剥離シート
から剥がす場合、ミシン目にそわずにラベルが破れてし
まいやすい等いくつかの問題点があった。
【0005】そこで、湿潤強度を向上させるために、抄
造前のパルプにあらかじめ尿素−ホルムアルデヒド樹
脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド−ポ
リアミン−エピクロルヒドリン樹脂等の熱硬化性樹脂を
添加し、セルロースに吸着させる方法が試みられている
が、この場合、紙自身が樹脂により硬化されているため
柔軟性に乏しく、冷凍保存の際にラベルが浮き易い問題
点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる現
状に臨み、遠心分離、冷凍保存、温水解凍にも耐えうる
強度をもち、冷凍条件でラベル浮きのない粘着ラベルに
ついて鋭意研究を行った。その結果、特定のガラス転移
温度を有する熱可塑性樹脂を含浸した含浸紙を用い、更
にラベル表面側に顔料塗工層を設けることにより、湿潤
強度、低温での接着性、バーコード等の印刷適性に優れ
た粘着ラベルが得られることを見いだしたのである。
【0007】(1)本発明は、木材パルプを主原料とす
る原紙にガラス転移点温度が40℃以下の熱可塑性樹脂
を0.5〜30g/m2 含浸してなる含浸紙、該含浸紙
の少なくともラベル表面となる面に顔料塗工層、ラベル
裏面となる面には粘着剤層を具備することを特徴とする
医療容器用粘着ラベルである。
【0008】(2)上記粘着ラベルが、ポリ塩化ビニル
製及び/又はポリオレフィン製の血液バックを被着体と
した際のJIS Z0237に準じた22℃での粘着力
が900g/25mm以上である(1)の医療容器用粘
着ラベルである。
【0009】(3)熱可塑性樹脂がスチレン−アクリル
酸エステル共重合樹脂である(1)又は(2)に記載の
医療容器用粘着ラベルである。
【0010】(4)木材パルプを主原料とする原紙にガ
ラス転移点温度が40℃以下の熱可塑性樹脂を0.5〜
30g/m2 含浸してなる含浸紙に顔料塗工層を設けた
シートであって、JIS P8135における湿潤引張
強さが1.0〜3.0Kghであるシートに粘着剤層を
設けた(1)〜(3)の何れか一項に記載の医療容器用
粘着ラベルである。
【0011】
【発明の実施の形態】木材パルプを主原料とする原紙に
含浸する熱可塑性樹脂としては、スチレン−アクリル酸
エステル共重合樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリ
ル酸エステル共重合樹脂、酢酸ビニル−マレイン酸樹
脂、フタル酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂等
が例示され、これらの樹脂の中でガラス転移点温度が4
0℃以下のものが使用される。ガラス転移点温度が40
℃を越えると、紙中に形成された樹脂が硬いため、冷凍
保存でのラベル浮きが生じ易くなる。特に、血液バック
用ラベルには、スチレン−アクリル酸エステル共重合樹
脂含浸紙が、耐水性を向上するので好ましい。本発明は
このような熱可塑性樹脂を含浸した含浸紙を用いること
により、湿度変化に伴う寸法変化を極力抑制することが
でき、湿潤強度に優れたラベルが得られるのである。
【0012】前記熱可塑性樹脂を含浸する方法として
は、含浸紙用の内添サイズ無添加原紙に樹脂を含浸させ
るドライウェッブ法と、紙抄きの際に湿潤状態の紙にサ
イズプレスコーター、ゲートロールコーター等で含浸さ
せるウェットウェッブ法の二法があるが、いづれの方法
でも構わない。含浸量は、絶乾重量で0.5〜30g/
2 のものを使用する。因みに、0.5g/m2 未満の
含浸では、耐水性、湿潤強度に乏しく、30g/m2
越えるような含浸では、ラベルに加工しラベルを低温で
保存した際、ラベル浮きが起こりやすくなる。また、耐
水性の効果が飽和し、含浸薬品が多量に必要となるため
経済的面からも好ましくない。なお、好ましい含浸量は
5〜20g/m2 程度である。
【0013】なお、本発明に用いられる原紙は、広葉樹
晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ等の化学パ
ルプ、GP、RGP、TMP等の機械パルプを原料とし
て用い、長網多筒型抄紙機、長網ヤンキー型抄紙機ある
いは円網抄紙機で抄紙される上質紙、中質紙、片艶紙及
びクラフト紙等の酸性紙、中性紙、アルカリ性紙を包含
するものである。原紙中には紙力増強剤、サイズ剤、填
料、歩留向上剤等の抄紙補助薬品が含まれていてもよ
い。
【0014】一方、バーコード印刷等の適性向上のため
に、基材の表面となる面に顔料層を設けるが、この顔料
層の顔料には、カオリン、クレー、重質炭酸カルシウ
ム、軽質炭酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、石膏、硫
酸バリウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、サチ
ンホワイト、タルク、酸化亜鉛等の無機顔料やポリスチ
レン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、微少中空
粒子等の有機顔料などの通常の塗被紙用顔料から適宣選
択して使用される。もちろん、二種以上の顔料の併用も
可能である。
【0015】顔料層の顔料とともに使用される接着剤と
しては、例えば、澱粉、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カ
ゼイン、大豆蛋白等の蛋白質類、スチレン−ブタジエン
共重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン共重合体ラテックス、スチレン−メチルメタクリレー
ト−ブタジエン共重合体ラテックス等の共役ジエン系ラ
テックス、アクリル酸エステルおよび/またはメタクリ
ル酸エステルの重合体または共重合体ラッテクス等のア
クリル系ラテックス、塩化ビニルラテックス、エチレン
−酢酸ビニル共重合体ラッテクス等のビニル系ラテック
ス、あるいは、これらの各種重合体ラテックスをカルボ
キシル基等の官能基含有単量体で変性した重合体または
共重合体ラッテクスなどの通常の塗被紙用接着剤から適
宣選択して使用される。中でも、スチレン−ブタジエン
共重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン共重合体ラテックス、アクリル酸エステルおよび/ま
たはメタクリル酸エステルの重合体または共重合体ラッ
テクス、塩化ビニルラテックスは、耐水性に優れるので
好ましい。更に、前記接着剤は、ジルコニウム化合物、
ポリアミン−ポリアミド化合物、酸化亜鉛化合物等公知
の耐水化剤を併用することができる。特にメチルメタク
リレート−ブタジエン共重合体ラテックスを用い、耐水
化剤としてジルコニウム化合物を組み合わせた塗被層
は、耐水性に優れ、バーコードなど印刷情報の保存適性
が優れるので特に好ましい。
【0016】また、接着剤の配合量は、特に限定される
ものではないが、一般に顔料に対し、固形分比で2〜5
0重量%、好ましくは、5〜30重量%の範囲で調節さ
れる。なお、顔料層を形成する水性塗被液中には、必要
に応じて硬化剤、架橋剤、消泡剤、着色剤、離型剤、流
動変性剤等の各種助剤が適宣配合され、二種以上の助剤
の併用も可能である。
【0017】顔料層の形成方法としては、上記調整され
た顔料層用塗被液を、例えば、エアナイフコーター、バ
ーコーター、ブレードコーター、カーテンコーター等の
塗工装置等を適宜使用して形成することができる。ま
た、裏面側にも顔料層を設けることも可能である。
【0018】ここでいう湿潤強度とは、この含浸紙に顔
料塗工層を形成したシートが、JIS P8135の測
定法にて測定した湿潤引張り強度をいい、1.0〜3.
0Kghのものが好ましい。特に好ましくは、1.5〜
2.5Kghである。1.0Kgh未満であると、温水
解凍での強度が不十分であり、一方、3.0Kghを超
えるとその効果が飽和し、含浸薬品が多量に必要となる
ため経済的面からも好ましくない。
【0019】本発明の医療容器用用ラベルにおいて使用
される粘着剤の構成成分としては、特に限定されるもの
ではなく、天然ゴム、ポリイソブチレン、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブ
ロック共重合体、再生ゴム、合成ゴム等のゴム系、アル
キル部分の炭素数が4〜18であるアクリル酸エステル
またはメタクリル酸エステルを主成分とするアクリル
系、ウレタン系、シリコーン系、ビニルエーテル系等の
粘着剤が挙げられる。これら粘着剤の形態としては、感
圧性接着タイプ、感熱性接着タイプが適宜使用でき、溶
剤型、エマルション型、ホットメルト型、液状硬化型等
が使用される。また、必要に応じて、粘着付与剤、軟化
剤、充填剤、顔料、希釈剤、老化防止剤、紫外線吸収
剤、紫外線安定剤等を適宜配合したものである。
【0020】血液バック用粘着ラベルとしては、剥がれ
てしまったり、意図的に貼り替えが可能であっては重大
な事故が起きてしまうため、貼替えを防止することがで
きる程度の粘着力が必要である。具体的には、ポリ塩化
ビニル製、ポリオレフィン製の血液バックを被着体とし
て、JIS Z0237に準じたラベルの22℃での粘
着力が900g/25mm以上となる粘着剤を選択する
ことが望ましい。さらに、温水解後の前記粘着力は50
0g/25mm以上であって、冷凍、温水解凍にも耐え
る粘着剤の使用が好ましい。特に、アクリル系溶剤型の
永久接着型粘着剤が、その接着性能および安定性から好
ましい。
【0021】なお、粘着剤を塗工する装置としては、例
えばリバースロールコーター、リバースグラビアコータ
ー、リップコーター、バリオグラビアコーター、ナイフ
コーター、バーコーター、ダイコーター、グラビアコー
ター、スクリーン印刷機等が適宜使用される。粘着剤の
塗工量は、乾燥重量で5〜40g/m2 、より好ましく
は7〜25g/m2 程度の範囲で節される。因みに、5
g/m2 に満たない塗工量では、得られるラベルの粘着
性能が不十分となり、40g/m2 を越えるような塗工
量は、粘着剤がはみ出したり、剥離時に凝集破壊の原因
となるおそれがある。
【0022】粘着ラベルを構成する方法については、基
材上に粘着剤塗液や粘着剤熱溶融液を直接塗工し、その
後、剥離シートと貼り合わせる方法や、剥離シートの剥
離剤層上に粘着剤を塗工、必要により乾燥して粘着剤層
を設け、この粘着剤層と基材裏面を貼り合わせる転写方
式が例示される。
【0023】粘着剤層を覆う剥離シートとしては、特に
限定されるものではなく、グラシン紙のような高密度原
紙、クレーコート紙、クラフト紙または上質紙にポリエ
チレン等のフィルムをラミネートした紙、上質紙にポリ
ビニルアルコールやアクリル酸エステル共重合体樹脂等
を塗布したシートに、フッ素樹脂やシリコーン樹脂等の
剥離剤を乾燥重量で0.1〜3g/m2 程度になるよう
に塗布し、熱硬化や電離放射線硬化等によって剥離剤層
を設けたものが適宜使用される。この場合の塗布装置と
しては、バーコーター、エアーナイフコーター、ダイレ
クトグラビアコーター、オフセットグラビアコーター、
多段ロールコーター等が適宜使用することができる。
【0024】
【実施例】本発明を下記実施例によってさらに具体的に
説明するが、勿論本発明は、これらによって限定される
ものではない。なお、各実施例中、「部」および「%」
は、特に断らない限り、それぞれ「固形分重量部」およ
び「固形分重量%」を示すものである。
【0025】実施例1 [表面基材の製造]先ず下記組成の紙料を調整した。 ・叩解度:450mlCSF(針葉樹クラフトパルプ) 65部 ・叩解度:500mlCSF(広葉樹クラフトパルプ) 35部 ・30%強化ロジンサイズ剤(商品名:SPE,荒川化学工業社製)0.3部 ・30%硫酸アルミニウム 2部 この紙料を、長網多筒型抄紙機により米坪量73g/m
2 の原紙を抄造し、乾燥後サイズプレス装置により、ガ
ラス点移転温度18℃のスチレン−アクリル酸共重合樹
脂(商品名:ポリゾールAM260,昭和高分子社製)
を絶乾塗布量15g/m2 となるようにして含浸紙を得
た。
【0026】ついで、この含浸紙の両面に、組成の重質
炭酸カルシウム(商品名:ハイドロカーブ90,備北粉
化工業社製)70部、カオリン(商品名:HTクレー,
エンゲルハード社製)30部、接着剤として、スチレン
−ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:JSR06
96,日本合成ゴム社製)10部、酸化澱粉(商品名:
王子エースA,王子コーンスターチ社製)5部を加え、
さらに、潤滑剤(商品名:ノプコートC−104,サン
ノプコ社製)0.3部、分散剤(商品名:エマルゲン1
08,花王社製)0.05部加え、さらに水加えて固形
分52%の水性塗料を得た。この塗料を前記の含浸紙上
に片面あたり乾燥重量が15g/m2 となるようにエア
ーナイフコーターで両面塗被、乾燥を行い、スーパーカ
レンダー設備で、仕上げ表面基材を得た。
【0027】[粘着シートの製造]下記組成を有する粘
着剤を調整した。 ・アクリル系溶剤型粘着剤 (商品名:ニッセツKP−1954,日本カーバイト社製) 100部 ・硬化剤(商品名:ニッセツD−201) 1.5部 市販の剥離紙(商品名:セパレート80EPSクリー
ム,本州製紙社製)のシリコーン塗工面に、上記粘着剤
を、コンマコーターで乾燥重量が25g/m2 となるよ
うに塗布し、130℃の熱風乾燥機で乾燥した。次いで
この粘着剤上に、上記表面基材をプレスロールで貼り合
わせ、医療容器用粘着ラベルを得た。
【0028】実施例2 実施例1の表面基材の製造において、顔料層を片面塗工
にし、顔料層を設けていない面に粘着剤層を形成した以
外は、実施例1と同様にして医療容器用粘着ラベルを得
た。
【0029】実施例3 実施例1の表面基材の製造において、含浸樹脂の絶乾塗
布量8g/m2 をにした以外は実施例1と同様にして医
療容器用粘着ラベルを得た。
【0030】実施例4 実施例1の表面基材の製造において、含浸樹脂をガラス
点移転温度−4℃のアクリル共重合樹脂(商品名:ナク
リリック125−4280,カネボウNSC社製)にし
た以外は実施例1と同様にして医療容器用粘着ラベルを
得た。
【0031】比較例1 米坪量64g/m2 の上質紙を含浸塗工紙の代わりの表
面基材として用いた以外は実施例1と同様にして医療容
器用粘着ラベルを得た。
【0032】比較例2 米坪量70g/m2 の顔料層を形成していない含浸紙を
含浸塗工紙の代わりの表面基材として用いた以外は実施
例1と同様にして医療容器用粘着ラベルを得た。
【0033】比較例3 ガラス点移転温度18℃のスチレン−アクリル酸共重合
樹脂の代わりに、ガラス点移転温度60℃のスチレン−
エチルアクリレート共重合樹脂(配合比:スチレン/エ
チルアルリレート=75/25)を含浸させた以外は実
施例1と同様にして医療容器用粘着ラベルを得た。
【0034】比較例4 含浸塗工紙の代わりの表面基材として下記組成の基材を
用いた以外は実施例1と同様にして医療容器用粘着ラベ
ルを得た。 ・叩解度:450mlCSF(針葉樹クラフトパルプ) 65部 ・叩解度:500mlCSF(広葉樹クラフトパルプ) 35部 ・30%強化ロジンサイズ剤(商品名:SPE,荒川化学工業社製)0.3部 ・30%硫酸アルミニウム 3部 ・メラミン樹脂(商品名:スミレーズレジン8%AC,住友化学工業社製) 2.0部 この紙料を、長網多筒型抄紙機により米坪量92g/m
2 の原紙を抄造し、実施例1と同様に両面顔料層を設け
た。
【0035】このようにして得られた医療容器用粘着ラ
ベルについて、下記の評価を行い、結果を表1に示し
た。
【0036】<評価項目> [湿潤引張強さ]JIS P8135の測定法に準じ、
浸水時間を1時間として表面基材の強度を測定した。
【0037】[引裂き強度]JIS P8116の測定
法に準じ、表面基材の強度を測定した。
【0038】[粘着力の評価]得られた医療容器用粘着
ラベルをJIS Z 0237に準じ、25mm×12
0mmに切断し、ポリ塩化ビニル製血液バックとポリオ
レフィン製血液バックにそれぞれ貼付け、2kgの圧着
ローラーで一往復させた後、180度引き剥がし法によ
り引張り速度300mm/分で引き剥がした時の22℃
での粘着力を測定した。
【0039】[耐凍結性]医療容器用粘着ラベルを血液
バックの紙ラベルと塩ビ基材をまたがるように貼着し、
−20℃で一週間凍結した後のラベルの貼着性を以下の
基準に従って目視で評価した。 ○:ラベルは剥がれない △:ラベルの一部に浮きが見られる ×:ラベルが剥がれる
【0040】[耐温水解凍性]耐凍結性評価後35℃の
温水で解凍した後のラベルの耐水性、貼着性を以下の基
準に従って目視で評価した。 ○:ラベルの耐水性は良好かつラベル剥がれなし。 ×:ラベルが水を多量に含み、ラベル浮きが生じる。
【0041】[温水解凍性後のバーコード読み取り]耐
温水解凍性評価後、ラベル表面のバーコード印刷の読み
取り適性を評価した。 ○:バーコードの読み取りは、解凍前と同様問題ない。 △:バーコードの読み取りは解凍前と比べされにくい。 ×:バーコードの読み取りができない。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の粘着ラベルは、遠心分離、凍結、温水解凍などの処理
条件に耐えることができ、バーコード等の印刷適性も良
好であって、且つ、医療用の可撓性医療容器、試験管及
び紙に強固に貼着可能である粘着シートを提供できるも
のであり、実用性において極めて優れたものであった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】本発明の医療容器用ラベルにおいて使用さ
れる粘着剤の構成成分としては、特に限定されるもので
はなく、天然ゴム、ポリイソブチレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体、再生ゴム、合成ゴム等のゴム系、アルキ
ル部分の炭素数が4〜18であるアクリル酸エステルま
たはメタクリル酸エステルを主成分とするアクリル系、
ウレタン系、シリコーン系、ビニルエーテル系等の粘着
剤が挙げられる。これら粘着剤の形態としては、感圧性
接着タイプ、感熱性接着タイプが適宜使用でき、溶剤
型、エマルション型、ホットメルト型、液状硬化型等が
使用される。また、必要に応じて、粘着付与剤、軟化
剤、充填剤、顔料、希釈剤、老化防止剤、紫外線吸収
剤、紫外線安定剤等を適宜配合したものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】粘着剤層を覆う剥離シートとしては、特に
限定されるものではなく、グラシン紙のような高密度原
紙、クレーコート紙、クラフト紙または上質紙にポリエ
チレン等のフィルムをラミネートした紙、上質紙にポリ
ビニルアルコールやアクリル酸エステル共重合体樹脂等
を塗布したシートに、フッ素樹脂やシリコーン樹脂等の
剥離剤を乾燥重量で0.1〜3g/m2 程度になるよう
に塗布し、熱硬化や電離放射線(電子線,紫外線等)
化等によって剥離剤層を設けたものが適宜使用される。
この場合の塗布装置としては、バーコーター、エアーナ
イフコーター、ダイレクトグラビアコーター、オフセッ
トグラビアコーター、多段ロールコーター等が適宜使用
することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材パルプを主原料とする原紙にガラス転
    移点温度が40℃以下の熱可塑性樹脂を0.5〜30g
    /m2 含浸してなる含浸紙、該含浸紙の少なくともラベ
    ル表面となる面に顔料塗工層、ラベル裏面となる面には
    粘着剤層を具備することを特徴とする医療容器用粘着ラ
    ベル。
  2. 【請求項2】粘着ラベルが、ポリ塩化ビニル製及び/又
    はポリオレフィン製の血液バックを被着体とした際のJ
    IS Z0237に準じた22℃での粘着力が900g
    /25mm以上である請求項1記載の医療容器用粘着ラ
    ベル。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂がスチレン−アクリル酸エス
    テル共重合樹脂である請求項1又は請求項2記載の医療
    容器用粘着ラベル。
  4. 【請求項4】木材パルプを主原料とする原紙にガラス転
    移点温度が40℃以下の熱可塑性樹脂を0.5〜30g
    /m2 含浸してなる含浸紙に顔料塗工層を設けたシート
    であって、JIS P8135における湿潤引張強さが
    1.0〜3.0Kghであるシートに粘着剤層を設けた
    請求項1〜3の何れか一項に記載の医療容器用粘着ラベ
    ル。
JP8303098A 1996-11-14 1996-11-14 医療容器用粘着ラベル Pending JPH10143074A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004270064A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Asahi Kasei Corp 構造体
JP2013177489A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着テープ及び粘着テープ巻取体

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