JPH10142548A - 色分解照明系及びそれを用いたカラー画像表示装置 - Google Patents
色分解照明系及びそれを用いたカラー画像表示装置Info
- Publication number
- JPH10142548A JPH10142548A JP8298646A JP29864696A JPH10142548A JP H10142548 A JPH10142548 A JP H10142548A JP 8298646 A JP8298646 A JP 8298646A JP 29864696 A JP29864696 A JP 29864696A JP H10142548 A JPH10142548 A JP H10142548A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color separation
- color
- illumination system
- light
- diffraction grating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 単板式のカラー画像表示装置で、3板式のカ
ラー画像表示装置並みの単色解像度を得つつ、照明光の
光利用効率が高い色分解照明系を提供すること。 【解決手段】 色分解照明系が、白色光源11からの光
束を光の回折を利用して複数の波長帯域の光に分離する
色分解素子10と、色分解素子10によって分離された
複数の波長帯域の光を光学変調装置20に対して相対的
に走査する回転多面鏡1とを有する。
ラー画像表示装置並みの単色解像度を得つつ、照明光の
光利用効率が高い色分解照明系を提供すること。 【解決手段】 色分解照明系が、白色光源11からの光
束を光の回折を利用して複数の波長帯域の光に分離する
色分解素子10と、色分解素子10によって分離された
複数の波長帯域の光を光学変調装置20に対して相対的
に走査する回転多面鏡1とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色分解照明系及び
それを用いたカラー画像表示装置に関し、単板式のカラ
ー画像表示装置に用いられる色分解照明系及びそれを用
いたカラー画像表示装置に関するものである。
それを用いたカラー画像表示装置に関し、単板式のカラ
ー画像表示装置に用いられる色分解照明系及びそれを用
いたカラー画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶等の光学変調素子で構成される光学
変調装置を用いてカラー画像表示を行うカラー画像表示
装置には、1枚の光学変調装置を用いる単板方式のもの
と3枚の光学変調装置を用いる3板方式のものが従来よ
り知られている。
変調装置を用いてカラー画像表示を行うカラー画像表示
装置には、1枚の光学変調装置を用いる単板方式のもの
と3枚の光学変調装置を用いる3板方式のものが従来よ
り知られている。
【0003】一般に単板方式のカラー画像表示装置は、
白色光源から光学変調装置の各画素に応じた色光を取り
出すため、図8に示すようなカラーフィルター120を
光学変調装置の前面に配置して用いている。そのため単
板方式のカラー画像表示装置は、同画素密度、同サイズ
の光学変調装置を用いた3板方式のカラー画像表示装置
と比べて、単色解像度が1/3程度となってしまってい
た。
白色光源から光学変調装置の各画素に応じた色光を取り
出すため、図8に示すようなカラーフィルター120を
光学変調装置の前面に配置して用いている。そのため単
板方式のカラー画像表示装置は、同画素密度、同サイズ
の光学変調装置を用いた3板方式のカラー画像表示装置
と比べて、単色解像度が1/3程度となってしまってい
た。
【0004】単板方式のカラー画像表示装置において、
解像度の向上を図った図9のような装置が知られてい
る。図9において、101は回転式カラーフィルター、
102はカラーフィルター駆動装置、111は光源、1
12は反射鏡、114は投射レンズ、116はスクリー
ン、117はレンズ、120は光学変調装置である液晶
パネルである。図10に回転式カラーフィルター101
の正面図を示す。この装置では、回転式カラーフィルタ
ー101を高速で回転させることによって、液晶パネル
120への照明光を時分割に単色照明化し、不図示の液
晶パネル駆動制御回路により、時系列的に変化する照明
光の色光に対応した画像信号が液晶パネル120の各画
素に与えられ、カラー画像を表示することができる。こ
のような装置により、3板式のカラー画像表示装置と同
等の単色解像度を得ることができる。
解像度の向上を図った図9のような装置が知られてい
る。図9において、101は回転式カラーフィルター、
102はカラーフィルター駆動装置、111は光源、1
12は反射鏡、114は投射レンズ、116はスクリー
ン、117はレンズ、120は光学変調装置である液晶
パネルである。図10に回転式カラーフィルター101
の正面図を示す。この装置では、回転式カラーフィルタ
ー101を高速で回転させることによって、液晶パネル
120への照明光を時分割に単色照明化し、不図示の液
晶パネル駆動制御回路により、時系列的に変化する照明
光の色光に対応した画像信号が液晶パネル120の各画
素に与えられ、カラー画像を表示することができる。こ
のような装置により、3板式のカラー画像表示装置と同
等の単色解像度を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した装置では照明光を各色光に分解するのにカラーフ
ィルターを用いているため、フィルターを透過する所定
波長帯域以外の光が無駄になっており、光利用効率が低
いという問題がある。
示した装置では照明光を各色光に分解するのにカラーフ
ィルターを用いているため、フィルターを透過する所定
波長帯域以外の光が無駄になっており、光利用効率が低
いという問題がある。
【0006】本発明は、上述したような問題点を鑑みて
なされたものであって、3板式のカラー画像表示装置並
みの単色解像度を得つつ、照明光の光利用効率が高い単
板式の画像表示装置を実現する色分解光学系を提供する
ことを目的とする。
なされたものであって、3板式のカラー画像表示装置並
みの単色解像度を得つつ、照明光の光利用効率が高い単
板式の画像表示装置を実現する色分解光学系を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の色分解照明系は、白色光源からの光束を光
の回折を利用して複数の波長帯域の光に分離する色分解
手段と、この色分解手段によって分離された複数の波長
帯域の光を被照明領域に対して相対的に走査する走査手
段とを有することを特徴としている。
め、本発明の色分解照明系は、白色光源からの光束を光
の回折を利用して複数の波長帯域の光に分離する色分解
手段と、この色分解手段によって分離された複数の波長
帯域の光を被照明領域に対して相対的に走査する走査手
段とを有することを特徴としている。
【0008】この時、色分解手段に入射する光は、スリ
ット状の光であることが好ましい。
ット状の光であることが好ましい。
【0009】また、走査手段は回転多面鏡であることが
好ましい。そして、色分解手段をこの回転多面鏡に形成
する形態が考えられる。
好ましい。そして、色分解手段をこの回転多面鏡に形成
する形態が考えられる。
【0010】更に、色分解手段は回折格子であって、回
転多面鏡の回転方向にのみ1次元的に形状が変化するよ
うな構成であることが好ましい。この時、白色光源から
の光束の入射角に応じて、回折格子の高さを変化させる
ことが好ましい。例えば、白色光源からの光束の入射角
が大きくなると、回折格子の高さも大きくなるよう構成
することが好ましい。
転多面鏡の回転方向にのみ1次元的に形状が変化するよ
うな構成であることが好ましい。この時、白色光源から
の光束の入射角に応じて、回折格子の高さを変化させる
ことが好ましい。例えば、白色光源からの光束の入射角
が大きくなると、回折格子の高さも大きくなるよう構成
することが好ましい。
【0011】回折格子には、バイナリー型回折格子、三
角波状回折格子、ホログラム等を用いることが考えられ
る。
角波状回折格子、ホログラム等を用いることが考えられ
る。
【0012】本発明の色分解照明系をカラー画像表示装
置に用いることにより、上述した目的を達成することが
できる。
置に用いることにより、上述した目的を達成することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の特徴を最も良く表
す、色分解照明系の斜視図である。
す、色分解照明系の斜視図である。
【0014】同図において、1は複数の反射面から成る
回転多面鏡、10は回転多面鏡1の各反射面に形成され
た色分解素子、11は棒状の白色光源、12は反射笠、
17、18は色分解面を照明する光束の幅をある方向で
制限するためのシリンドリカルなコンデンサレンズ及び
スリット、19はf・θレンズ、20は電界印加により
光学特性が変化する液晶等の光学変調素子を互いに複数
個隣接配置した光学変調装置である。
回転多面鏡、10は回転多面鏡1の各反射面に形成され
た色分解素子、11は棒状の白色光源、12は反射笠、
17、18は色分解面を照明する光束の幅をある方向で
制限するためのシリンドリカルなコンデンサレンズ及び
スリット、19はf・θレンズ、20は電界印加により
光学特性が変化する液晶等の光学変調素子を互いに複数
個隣接配置した光学変調装置である。
【0015】回転多面鏡1の各面に形成された色分解素
子10は、反射型の一次元バイナリー型回折格子であ
り、各面における色分解素子は同一形状である。
子10は、反射型の一次元バイナリー型回折格子であ
り、各面における色分解素子は同一形状である。
【0016】白色光源11からの光は反射笠12、シリ
ンドリカルコンデンサレンズ17、スリット18で光束
成形され回転多面鏡1を照明する。回転多面鏡1を反射
した光は、色分解素子10の回折作用によってRGBの
色光に分離され、各色光別に光学変調装置20の異なる
光学変調素子に入射する。光学変調装置20は入射色光
に対応した画像を形成するように光学変調を制御する不
図示の駆動回路で駆動される。回転多面鏡1は、その中
心を回転軸として、不図示の駆動手段により等速回転さ
れることで、時系列的に反射色光の出射角度を変えてい
る。そして、各反射色光をf・θレンズ19等を用いて
光学変調装置20上を等速度で走査させ、光学変調装置
20の必要領域(画像表示領域)を順次照明するように
している。
ンドリカルコンデンサレンズ17、スリット18で光束
成形され回転多面鏡1を照明する。回転多面鏡1を反射
した光は、色分解素子10の回折作用によってRGBの
色光に分離され、各色光別に光学変調装置20の異なる
光学変調素子に入射する。光学変調装置20は入射色光
に対応した画像を形成するように光学変調を制御する不
図示の駆動回路で駆動される。回転多面鏡1は、その中
心を回転軸として、不図示の駆動手段により等速回転さ
れることで、時系列的に反射色光の出射角度を変えてい
る。そして、各反射色光をf・θレンズ19等を用いて
光学変調装置20上を等速度で走査させ、光学変調装置
20の必要領域(画像表示領域)を順次照明するように
している。
【0017】次に色分解素子10について図2のxz断
面拡大図を用いて説明する。本実施形態において色分解
素子10の色分解面は1次元バイナリー型回折格子を樹
脂で成形した後、格子表面に金属反射面を形成したもの
である。1次元バイナリー型回折格子とは、図2に示す
ような階段状に回折格子を形成したものであり、本実施
形態の1次元バイナリー型回折格子では、ピッチは面内
で一定であり、かつ、1ピッチ内の各階段の高さh(x
t)も一定(h(xt)=h(x1)=h(x2)=h(x
3))である。またxg方向の回折格子の格子高さh
(x)は h(a)<h(x)<h(b) (ただしa<x<b) を満たしながら、ある周期をもってh(a)からh
(b)に単調に増加する。ここで、xg方向とは本色分
解照明系のxz断面内の副走査方向を表すローカル座標
である。
面拡大図を用いて説明する。本実施形態において色分解
素子10の色分解面は1次元バイナリー型回折格子を樹
脂で成形した後、格子表面に金属反射面を形成したもの
である。1次元バイナリー型回折格子とは、図2に示す
ような階段状に回折格子を形成したものであり、本実施
形態の1次元バイナリー型回折格子では、ピッチは面内
で一定であり、かつ、1ピッチ内の各階段の高さh(x
t)も一定(h(xt)=h(x1)=h(x2)=h(x
3))である。またxg方向の回折格子の格子高さh
(x)は h(a)<h(x)<h(b) (ただしa<x<b) を満たしながら、ある周期をもってh(a)からh
(b)に単調に増加する。ここで、xg方向とは本色分
解照明系のxz断面内の副走査方向を表すローカル座標
である。
【0018】図2では1ピッチ内の格子段数は4段とし
たが、その他の段数でも同様の効果が得られるよう構成
できる。特に本実施形態に示したものは、回折格子の格
子ピッチ及び位相変化量を特定することにより、各回折
格子の0次光と±1次光の回折光にエネルギーの大半を
集中させ、かつ0次、±1次光それぞれの最もエネルギ
ーの高い波長帯域(以下、主波長帯域)がRGBのどれ
かに対応するように構成したものである。
たが、その他の段数でも同様の効果が得られるよう構成
できる。特に本実施形態に示したものは、回折格子の格
子ピッチ及び位相変化量を特定することにより、各回折
格子の0次光と±1次光の回折光にエネルギーの大半を
集中させ、かつ0次、±1次光それぞれの最もエネルギ
ーの高い波長帯域(以下、主波長帯域)がRGBのどれ
かに対応するように構成したものである。
【0019】光学変調装置20上の各色光の拡がり量を
δとした時、拡がり量δは以下の式より求めることがで
きる。
δとした時、拡がり量δは以下の式より求めることがで
きる。
【0020】δ=L0・tan{sin-1(±λ/P+
sinθ0)−θ0} 但し、L0:光軸に沿った1次元バイナリー型回折格子
から光学変調素子までの距離 λ:光束の波長 P:格子のピッチ θ0:光軸上の光束の入射角 である。
sinθ0)−θ0} 但し、L0:光軸に沿った1次元バイナリー型回折格子
から光学変調素子までの距離 λ:光束の波長 P:格子のピッチ θ0:光軸上の光束の入射角 である。
【0021】図3に光学変調装置20上の各色光の分光
特性を示す。各次光の色光は1次元バイナリー型回折格
子の回折効率と光源及びレンズの透過率等の光学特性が
全て総合された分光特性をもつため、xp方向に図3の
ような光束の拡がりを持っている。ただしxp方向とは
光学変調装置20面内のローカル座標系での副走査方向
を表している。
特性を示す。各次光の色光は1次元バイナリー型回折格
子の回折効率と光源及びレンズの透過率等の光学特性が
全て総合された分光特性をもつため、xp方向に図3の
ような光束の拡がりを持っている。ただしxp方向とは
光学変調装置20面内のローカル座標系での副走査方向
を表している。
【0022】図3で示した副走査方向xpに光束の拡が
りを持つ色光は、図1におけるy方向に伸びるスリット
状の光束であり、各色光は、図4のように光学変調装置
20のxp方向に並んだ各光学変調素子列をそれぞれ照
明する。そして、回転多面鏡1の回転に伴い、スリット
状の各色光列は図4の矢印のように照明位置を移動して
いき、光学変調装置20の全画像表示領域を順次照明す
る。
りを持つ色光は、図1におけるy方向に伸びるスリット
状の光束であり、各色光は、図4のように光学変調装置
20のxp方向に並んだ各光学変調素子列をそれぞれ照
明する。そして、回転多面鏡1の回転に伴い、スリット
状の各色光列は図4の矢印のように照明位置を移動して
いき、光学変調装置20の全画像表示領域を順次照明す
る。
【0023】本実施形態では、回転多面鏡1の任意の反
射面(色分解素子面)法線とz方向より入射する白色光
とがなす角をθとし、その白色光が任意の反射面上の図
2におけるxg方向をaからbに相対的に走査する時、
θの値が単調増加するように回転多面鏡1をz軸に対し
て配置し、かつ回折格子の格子高さを前述のようにaか
らbに走査するに従って高くなるように構成している。
これにより0次光のピーク波長は、光学変調装置20面
上で常に一定となる。これに対して、±1次光のピーク
波長は若干変動することになるが、変動量が少ないた
め、画像表示に対しては実質的に影響しない。
射面(色分解素子面)法線とz方向より入射する白色光
とがなす角をθとし、その白色光が任意の反射面上の図
2におけるxg方向をaからbに相対的に走査する時、
θの値が単調増加するように回転多面鏡1をz軸に対し
て配置し、かつ回折格子の格子高さを前述のようにaか
らbに走査するに従って高くなるように構成している。
これにより0次光のピーク波長は、光学変調装置20面
上で常に一定となる。これに対して、±1次光のピーク
波長は若干変動することになるが、変動量が少ないた
め、画像表示に対しては実質的に影響しない。
【0024】本実施形態においては、回折格子からの回
折光のうち、0、±1次光のみを用いたが、それ以上の
高次の回折光が存在した場合でも、RGBどれかの単色
に分離されていればその色光も光学変調素子の照明光と
して利用可能である。
折光のうち、0、±1次光のみを用いたが、それ以上の
高次の回折光が存在した場合でも、RGBどれかの単色
に分離されていればその色光も光学変調素子の照明光と
して利用可能である。
【0025】また、色分解素子には1次元バイナリー型
回折格子に限らず、鋸刃状の断面形状を持つ三角波状回
折格子やホログラム素子等を用いてもよい。
回折格子に限らず、鋸刃状の断面形状を持つ三角波状回
折格子やホログラム素子等を用いてもよい。
【0026】更に、本実施形態では格子表面に金属反射
面を形成した回折格子を説明したが、透明樹脂等で形成
した格子を回転多面鏡に貼り付け、回転多面鏡の表面で
反射させて反射光に適当な位相差を与え、所望の分光特
性が得られるように色分解素子を構成してもよい。
面を形成した回折格子を説明したが、透明樹脂等で形成
した格子を回転多面鏡に貼り付け、回転多面鏡の表面で
反射させて反射光に適当な位相差を与え、所望の分光特
性が得られるように色分解素子を構成してもよい。
【0027】このように構成したことで、 1.回折格子で回折色分離した色光を全て照明光として
利用できることから光利用効率の高い、発熱の少ない照
明系の提供が可能となる。 2.白色光源を棒状光源あるいは長アーク長放電ランプ
あるいは複数の点光源を線状に並べた光源群等の光源の
うちから使用用途に合った光源を選択可能であることか
ら、多様な照明系に使用できる。 3.格子高さを副走査方向に沿って変化させているの
で、白色光の入射角が多面鏡の回転によって変化して
も、RGB各色光の色分離角を常に一定にすることがで
き、光学変調装置の制御が容易となる。 4.光学変調装置の任意画素にあたる色光が多面鏡の回
転に伴い、時系列で変化する(たとえばR→G→B→R
・・・)ため光学変調装置全面でみた単色の解像度は、
光学変調素子全画素数分に相当し、高解像度な表示装置
が単板パネルで実現可能となる。 等のさまざまな効果を有する。
利用できることから光利用効率の高い、発熱の少ない照
明系の提供が可能となる。 2.白色光源を棒状光源あるいは長アーク長放電ランプ
あるいは複数の点光源を線状に並べた光源群等の光源の
うちから使用用途に合った光源を選択可能であることか
ら、多様な照明系に使用できる。 3.格子高さを副走査方向に沿って変化させているの
で、白色光の入射角が多面鏡の回転によって変化して
も、RGB各色光の色分離角を常に一定にすることがで
き、光学変調装置の制御が容易となる。 4.光学変調装置の任意画素にあたる色光が多面鏡の回
転に伴い、時系列で変化する(たとえばR→G→B→R
・・・)ため光学変調装置全面でみた単色の解像度は、
光学変調素子全画素数分に相当し、高解像度な表示装置
が単板パネルで実現可能となる。 等のさまざまな効果を有する。
【0028】(第1実施例)図5は第1の実施例を示す
カラー画像表示装置の概略構成図である。
カラー画像表示装置の概略構成図である。
【0029】図中、1、10、11、12、17、1
8、19、20は図1に示したものと同じであり、21
は投射レンズ、22はスクリーン、40は多面鏡駆動手
段を表している。また本実施例において、光源11は直
径が2〜3mmの冷陰極管とし光学変調装置20は、ク
ロスニコル配置をした1対の偏光板にはさまれたTN型
液晶パネルで構成している。ここで光学変調装置20
は、TV信号もしくはパソコンの画像信号が光学変調さ
れるよう不図示の駆動制御回路で制御されている。
8、19、20は図1に示したものと同じであり、21
は投射レンズ、22はスクリーン、40は多面鏡駆動手
段を表している。また本実施例において、光源11は直
径が2〜3mmの冷陰極管とし光学変調装置20は、ク
ロスニコル配置をした1対の偏光板にはさまれたTN型
液晶パネルで構成している。ここで光学変調装置20
は、TV信号もしくはパソコンの画像信号が光学変調さ
れるよう不図示の駆動制御回路で制御されている。
【0030】光学変調装置20で光学変調された画像は
投射レンズ21によってスクリーン22に拡大投影され
る。
投射レンズ21によってスクリーン22に拡大投影され
る。
【0031】本実施例のようにカラー画像表示装置を構
成したことで、前述の効果に加えて、 1.寿命が長く、発光効率が高いため発熱の少ない冷陰
極管を使用したことから装置寿命の長い、かつ発熱の少
ない装置を提供可能とする。 2.回折格子によって色分離されたRGBの色光がNT
SCの三原色に極めて近い分光特性を持つことから、T
V画像や、パソコンの画像を表示する装置のうち高い色
再現性が要求される装置を提供できる。 等の極めて高い効果が期待できる。
成したことで、前述の効果に加えて、 1.寿命が長く、発光効率が高いため発熱の少ない冷陰
極管を使用したことから装置寿命の長い、かつ発熱の少
ない装置を提供可能とする。 2.回折格子によって色分離されたRGBの色光がNT
SCの三原色に極めて近い分光特性を持つことから、T
V画像や、パソコンの画像を表示する装置のうち高い色
再現性が要求される装置を提供できる。 等の極めて高い効果が期待できる。
【0032】(第2実施例)図6は第2の実施例を示す
カラー画像表示装置の概略構成図である。
カラー画像表示装置の概略構成図である。
【0033】図中1、10、11、12、17、18、
19、20、21、22、40は第1実施例に説明した
ものと同じであり、31はフィールドレンズ、32はシ
ュリーレン絞りを表している。本実施例において、光学
変調装置20は、高分子分散型液晶を光学変調素子とし
て用いた液晶パネルで構成されている。ここで第1実施
例と同様に、光学変調装置20はTV信号もしくはパソ
コンの画像信号が光学変調されるよう不図示の駆動制御
回路で制御されている。本実施例においては、光学変調
装置20を照明した各色光を拡散・非拡散によって光学
変調し、シュリーレン絞り32を透過する光束を制限す
ることによってスクリーン22に各色光の濃淡が表示さ
れることになる。
19、20、21、22、40は第1実施例に説明した
ものと同じであり、31はフィールドレンズ、32はシ
ュリーレン絞りを表している。本実施例において、光学
変調装置20は、高分子分散型液晶を光学変調素子とし
て用いた液晶パネルで構成されている。ここで第1実施
例と同様に、光学変調装置20はTV信号もしくはパソ
コンの画像信号が光学変調されるよう不図示の駆動制御
回路で制御されている。本実施例においては、光学変調
装置20を照明した各色光を拡散・非拡散によって光学
変調し、シュリーレン絞り32を透過する光束を制限す
ることによってスクリーン22に各色光の濃淡が表示さ
れることになる。
【0034】このように構成することで第1の実施例と
同様の効果が得られると同時に、偏光板等の光量損失素
子がないことから更に光利用効率の高い装置が提供でき
る。
同様の効果が得られると同時に、偏光板等の光量損失素
子がないことから更に光利用効率の高い装置が提供でき
る。
【0035】(第3実施例)図7は、第3の実施例を示
すカラー画像表示装置の概略構成図である。
すカラー画像表示装置の概略構成図である。
【0036】図中11、12、17、18、19、2
0、21、22、40は、第1、第2実施例に説明した
ものと同じである。光学変調装置20には、第1実施例
と同様にTN型液晶パネルを用いている。1′は回転多
面鏡であるが、本実施例においてはその反射面に色分解
素子が形成されていない。10′は入射光を反射させる
際に位相差を与えて、所定波長帯域の光に分離させる色
分解素子である。
0、21、22、40は、第1、第2実施例に説明した
ものと同じである。光学変調装置20には、第1実施例
と同様にTN型液晶パネルを用いている。1′は回転多
面鏡であるが、本実施例においてはその反射面に色分解
素子が形成されていない。10′は入射光を反射させる
際に位相差を与えて、所定波長帯域の光に分離させる色
分解素子である。
【0037】本実施例では、色分解素子10′で色分離
した各色光を回転多面鏡1′で反射することにより、光
学変調装置20を走査照明する。この装置構成では、色
分解素子10′に入射する白色光の入射角が変化しない
ため、図2に示したように格子高さを変える必要はな
い。
した各色光を回転多面鏡1′で反射することにより、光
学変調装置20を走査照明する。この装置構成では、色
分解素子10′に入射する白色光の入射角が変化しない
ため、図2に示したように格子高さを変える必要はな
い。
【0038】なお、本実施例において色分解素子は反射
型のものを用いているが、透過型の1次元バイナリー型
回折格子でも同様の効果が得られるよう構成できる。
型のものを用いているが、透過型の1次元バイナリー型
回折格子でも同様の効果が得られるよう構成できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
3板式のカラー画像表示装置並みの単色解像度を得つ
つ、照明光の光利用効率が高い単板式のカラー画像表示
装置を実現する色分解光学系を提供できる。
3板式のカラー画像表示装置並みの単色解像度を得つ
つ、照明光の光利用効率が高い単板式のカラー画像表示
装置を実現する色分解光学系を提供できる。
【図1】本発明の色分解照明系の斜視図である。
【図2】色分解素子の断面拡大図である。
【図3】光学変調装置上の各色光の分光特性を示した図
である。
である。
【図4】光学変調装置上の各色光の移動の様子を示した
図である。
図である。
【図5】第1実施例のカラー画像表示装置の概略構成図
である。
である。
【図6】第2実施例のカラー画像表示装置の概略構成図
である。
である。
【図7】第3実施例のカラー画像表示装置の概略構成図
である。
である。
【図8】従来の単板式カラー画像表示装置のカラーフィ
ルターを示した図である。
ルターを示した図である。
【図9】従来のカラー画像表示装置の概略構成図であ
る。
る。
【図10】図9の装置の回転式カラーフィルターの平面
図である。
図である。
1 回転多面鏡 11 白色光源 12 反射笠 17 コンデンサレンズ 18 スリット 19 f・θレンズ 20 光学変調装置
Claims (14)
- 【請求項1】 白色光源からの光束を光の回折を利用し
て複数の波長帯域の光に分離する色分解手段と、該色分
解手段によって分離された複数の波長帯域の光を被照明
領域に対して相対的に走査する走査手段とを有すること
を特徴とする色分解照明系。 - 【請求項2】 前記色分解手段に入射する光は、スリッ
ト状の光であることを特徴とする請求項1記載の色分解
照明系。 - 【請求項3】 前記走査手段は回転多面鏡であることを
特徴とする請求項1、2記載の色分解照明系。 - 【請求項4】 前記色分解手段は、前記回転多面鏡に形
成されていることを特徴とする請求項3記載の色分解照
明系。 - 【請求項5】 前記色分解手段は、同一形状で前記回転
多面鏡の各反射面に形成されていることを特徴とする請
求項4記載の色分解照明系。 - 【請求項6】 前記色分解手段は、回折格子であること
を特徴とする請求項1乃至5記載の色分解照明系。 - 【請求項7】 前記色分解手段は回折格子であって、前
記回転多面鏡の回転方向にのみ1次元的に形状が変化す
ることを特徴とする請求項2乃至5記載の色分解照明
系。 - 【請求項8】 前記白色光源からの光束の入射角に応じ
て、前記回折格子の高さを変化させたことを特徴とする
請求項7記載の色分解照明系。 - 【請求項9】 前記白色光源からの光束の入射角が大き
くなると、前記回折格子の高さも大きくなるよう構成し
たことを特徴とする請求項8記載の色分解照明系。 - 【請求項10】 前記回折格子は、バイナリー型回折格
子であることを特徴とする請求項6乃至9記載の色分解
照明系。 - 【請求項11】 前記回折格子は、三角波状回折格子で
あることを特徴とする請求項6乃至9記載の色分解照明
系。 - 【請求項12】 前記回折格子は、ホログラム素子であ
ることを特徴とする請求項6乃至9記載の色分解照明
系。 - 【請求項13】 請求項1乃至12いずれか1項記載の
色分解照明系と、光学変調装置と、投影光学系とを有
し、前記色分解照明系により前記光学変調装置を照明
し、カラー画像を表示することを特徴とするカラー画像
表示装置。 - 【請求項14】 前記光学変調装置は、液晶パネルであ
ることを特徴とする請求項13記載のカラー画像表示装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8298646A JPH10142548A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 色分解照明系及びそれを用いたカラー画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8298646A JPH10142548A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 色分解照明系及びそれを用いたカラー画像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10142548A true JPH10142548A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17862437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8298646A Withdrawn JPH10142548A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 色分解照明系及びそれを用いたカラー画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10142548A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001077737A1 (fr) * | 2000-04-05 | 2001-10-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Appareil d'affichage d'images couleur |
JP2002207249A (ja) * | 2001-01-11 | 2002-07-26 | Dainippon Printing Co Ltd | カラー画像表示装置 |
US6508554B2 (en) | 2000-06-12 | 2003-01-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Projection-type image display apparatus |
US6511184B2 (en) | 2000-04-05 | 2003-01-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Color image display apparatus |
US6568811B2 (en) | 2000-06-12 | 2003-05-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Color image display device and projection-type image display apparatus |
JP2012123061A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Topcon Corp | 投影装置、及び色覚検査装置 |
CN102998883A (zh) * | 2011-09-08 | 2013-03-27 | 孔子龙 | 分区式投影机 |
-
1996
- 1996-11-11 JP JP8298646A patent/JPH10142548A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001077737A1 (fr) * | 2000-04-05 | 2001-10-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Appareil d'affichage d'images couleur |
US6511184B2 (en) | 2000-04-05 | 2003-01-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Color image display apparatus |
US6508554B2 (en) | 2000-06-12 | 2003-01-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Projection-type image display apparatus |
US6568811B2 (en) | 2000-06-12 | 2003-05-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Color image display device and projection-type image display apparatus |
JP2002207249A (ja) * | 2001-01-11 | 2002-07-26 | Dainippon Printing Co Ltd | カラー画像表示装置 |
JP2012123061A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Topcon Corp | 投影装置、及び色覚検査装置 |
CN102998883A (zh) * | 2011-09-08 | 2013-03-27 | 孔子龙 | 分区式投影机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1280360B1 (en) | Single-panel color image display apparatus | |
EP1377073B1 (en) | Illumination unit employing dichroic mirror wheel and image display system including the illumination unit | |
AU648762B2 (en) | Television with apertures to modulate beam intensity | |
KR100860983B1 (ko) | 단판식 칼라 화상 표시장치 | |
US6402325B1 (en) | Illuminating optical system having multiple light sources and lenticular arrays for use with a projection-type display unit | |
US20030234751A1 (en) | Image display apparatus having optical scanner | |
US6819366B2 (en) | Display device with condenser elements | |
KR20040011761A (ko) | 화소이동수단을 구비하는 고해상도 디스플레이 | |
WO1991009503A1 (en) | Television display system for modulating projected beams' intensity | |
JP2001201710A (ja) | 光走査装置及び投影装置 | |
US20090141327A1 (en) | System and Method for Dynamic Display System Illumination | |
US6712473B2 (en) | Mirror array device and projection type display apparatus using the same | |
JPH06148635A (ja) | ディスプレイ装置 | |
US6024451A (en) | Illumination system and image projection device provided with such an illumination system | |
JPH10142548A (ja) | 色分解照明系及びそれを用いたカラー画像表示装置 | |
KR20040020636A (ko) | 단판식 칼라 화상 표시장치 | |
JP3647206B2 (ja) | 光学変調装置及びそれを用いた投影装置 | |
US6086208A (en) | Light valve projector apparatus and technique | |
JP3664344B2 (ja) | カラー液晶表示装置 | |
JP3236194B2 (ja) | 光学変調装置及びそれを用いたカラー画像表示装置 | |
JPH10111486A (ja) | 表示装置および表示装置用液晶パネル並びに投射型表示装置 | |
JP3236195B2 (ja) | 光学変調装置及びそれを用いたカラー画像表示装置 | |
JPH11212050A (ja) | 光学変調装置及びそれを用いた投影装置 | |
JPH11271747A (ja) | 光学変調装置及びそれを用いた投影装置 | |
JPH10142554A (ja) | 光学変調装置及び光量バランスの調整方法及び投影装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040203 |