JPH10142324A - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JPH10142324A
JPH10142324A JP8303114A JP30311496A JPH10142324A JP H10142324 A JPH10142324 A JP H10142324A JP 8303114 A JP8303114 A JP 8303114A JP 30311496 A JP30311496 A JP 30311496A JP H10142324 A JPH10142324 A JP H10142324A
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Japan
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beams
receiving
reception
horizontal
antenna
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JP8303114A
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English (en)
Inventor
Kyosuke Hashimoto
恭介 橋本
Masahiro Kusunoki
正弘 楠
Yoichi Iso
洋一 磯
Toshitaka Hara
敏孝 原
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナの大型化を招来することなくアンテ
ナ利得や信頼性を十分に確保し、水平方向に広いレーダ
視野角を有するレーダ装置を提供する。 【解決手段】 水平方向および垂直方向にそれぞれ所定
の広がりを持つ送信ビームを得る平面アンテナと、送信
ビームの水平方向の広がりの範囲の中心に向けた第1の
受信ビーム、第1の受信ビームの両側に向けた第2およ
び第3の受信ビーム、第2および第3の受信ビームの外
側に向けた第4および第5の受信ビームを得る複数の平
面アンテナとを備える。そして第1乃至第3の受信ビー
ムに比較して第4および第5の受信ビームの水平ビーム
角を広く設定し、且つ垂直ビーム角を狭く設定し、更に
送信ビームの垂直ビーム角を第1乃至第5の受信ビーム
の各垂直ビーム角よりも狭く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車に搭
載されて道路上の移動物や障害物を検出するに好適なレ
ーダ装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】自動車に搭載されて道路上の移動
体や障害物を検出するためのレーダ装置として、例えば
特開平2−216080号公報に開示されるようにビー
ムをスキャンする方式のものと、特開平5−26473
0号公報に開示されているように検出範囲(ビーム方
向)を異ならせた3つのビームを用いるものが知られて
いる。
【0003】しかしながら自動車用のレーダ装置におけ
る物体検出の対象領域は、専らその前方の50〜200
m程度の範囲である。しかも波長30〜300GHzの
ミリ波帯域の電波が用いられる。これ故、その電気的な
スキャンが難しく、スキャンニング角度も大きく設定す
ることができないので、専ら、上述したように検出範囲
を異ならせた3つのビームを用い、各ビームによる視野
範囲(検出対象範囲)毎に物体検出を行うことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した3つ
のビームを用いたレーザ装置によれば、基本的には自車
の走行車線と、これに隣接する左右の走行車線とからな
る、計3車線おける自車前方の移動物や障害物を検出す
ることができる。しかしながら道路が直線状である場合
には問題はないが、例えば図4(b)に示すように急カー
ブをなしている場合、3つのビームの向きが固定されて
いるので、道路前方の検出対象物がビームの視野範囲か
ら外れることが多々ある。
【0005】この点、例えば図4(c)に示すように各ビ
ームの視野角(水平方向の広がり)をそれぞれ広くして
おけば、上述した問題を回避することができる。しかし
各ビームの水平方向の視野角を広げると、これに伴って
アンテナ利得が低下し、物体検出の対象範囲が短くなる
ので、例えばアンテナ利得を十分に確保し得る大型のア
ンテナ(開口面積の大きいアンテナ)が必要となる等の
問題が生じる。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、アンテナの大型化を招来するこ
となくアンテナ利得や信頼性を十分に確保することがで
き、水平方向に広いレーダ視野角を有して道路上前方の
移動物や障害物を検出するに好適なレーダ装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係るレーダ装置は、水平方向および垂直方
向にそれぞれ所定の広がりを持つ送信ビームTを得る送
信手段と、前記送信ビームの水平方向の広がりの範囲の
中心に向けられた第1の受信ビームR1、この第1の受
信ビームの両側にそれぞれ向けられた第2および第3の
受信ビームR2,R3、更にこれらの第2および第3の受
信ビームの外側にそれぞれ向けられた第4および第5の
受信ビームR4,R5を得る受信手段とを具備してなり、
前記第1乃至第5の受信ビームを合わせた水平方向の広
がり範囲が、前記送信ビームの水平方向の広がりの範囲
を網羅するように設定したことを特徴としている。
【0008】特に請求項2に示すように、前記第1乃至
第3の受信ビームR1,R2,R3の各水平方向の広がり範
囲θh1,θh2,θh3に比較して、前記第4および第5の受
信ビームR4,R5の水平方向の広がり範囲θh4,θh5をそ
れぞれ広く設定し、また請求項3に示すように前記第1
乃至第3の各受信ビームR1,R2,R3の各垂直方向の広
がり範囲θv1,θv2,θv3に比較して、前記第4および第
5の受信ビームR4,R5の垂直方向の広がり範囲θv4,θ
v5をそれぞれ狭く設定し、更には請求項4に示すように
前記送信ビームTの垂直方向の広がりの範囲θvtを、前
記第1乃至第5の受信ビームR1,R2,R3,R4,R5の各
垂直方向の広がり範囲θv1,θv2,θv3,θv4,θv5よりも
狭く設定したことを特徴としている。
【0009】つまり水平方向および垂直方向にそれぞれ
所定の広がりを持つ送信ビームTに対して、該送信ビー
ムの物体による反射波を受信する受信ビームを、上述し
たように設定された第1乃至第5の受信ビームR1,R2,
R3,R4,R5として実現することで、アンテナ利得を低
減することなく水平方向に広いレーダ視野角を持つレー
ダ装置を実現することを特徴としている。
【0010】特に本発明の好ましい実施の形態として、
請求項5に示すように前記各ビームを得る送信手段およ
び受信手段を平面アンテナとして実現するようにし、前
記第1乃至第3の受信ビームR1,R2,R3をそれぞれ得
る平面アンテナを垂直方向に配列された第1の受信用平
面アンテナ群として、また第4および第5の受信ビーム
R4,R5をそれぞれ得る平面アンテナを垂直方向に配列
された第2の受信用平面アンテナ群として構成し、これ
らの第1および第2の受信用平面アンテナ群の垂直方向
の寸法を同一に設定することを特徴としている。
【0011】またこれらの各受信ビームR1,R2,R3,R
4,R5をそれぞれ得る平面アンテナの各アンテナ利得G
1,G2,G3,G4,G5を互いに等しく設定することを特徴
としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
るレーダ装置の一実施形態について、自動車に搭載され
て道路上前方の移動体や障害物を検出するための車載用
前方監視のレーダ装置を例に説明する。このレーダ装置
は、図1または図2に示すように道路上前方に向けて所
定波長(ミリ波)の変調された電波を、水平方向および
垂直方向に所定の広がりを持つ送信ビームTを送信する
送信手段(送信アンテナ)と、この電波の物体による反
射波を受信するための5つの受信ビームR1,R2,R3,R
4,R5をそれぞれ得る受信手段(受信アンテナ)を備え
て構成される。
【0013】第1の受信ビームR1は、送信ビームTの
水平方向の広がり(視野範囲)の中心に向けてそのビー
ム方向が定められており、第2および第3の受信ビーム
R2,R3のビーム方向は、上記第1の受信ビームR1の両
側に位置して設定される。更に第4および第5の受信ビ
ームR4,R5の各ビーム方向は、前記第2および第3の
受信ビームR2,R3の外側に向けてそれぞれ設定されて
いる。上記第1乃至第5の受信ビームR1,R2,R3,R4,
R5は、図1に示すように水平方向のレーザ視野領域が
互いに隣接するように、或いは図2に示すように水平方
向のレーザ視野領域が隣接するビーム間で互いに一部ず
つ重なり合うように設定される。
【0014】さて前方最大計測範囲(最大計測レンジ)
が、例えば100mとして与えられる場合であって、道
路上の100m先における1〜2車線の幅内に存在する
物体を検出しようとする場合には、送受信ビームの水平
方向の広がり角(ビーム角)として9〜12deg程度が
必要となる。このような水平方向のビーム角度を設定し
ておけば、高速道路における大半の曲線路において、最
大の計測範囲内での前方物体を検出することが可能とな
る。ところが道路の曲率が急であるような場合には、前
述したように更に広い領域を計測対象とすることが必要
となり、例えば送受信ビームの水平方向の広がり角(ビ
ーム角)として15〜20deg程度が必要となる。
【0015】そこでこの実施形態に係る装置において
は、図4(a)に示すように前記第1乃至第3の受信ビー
ムR1,R2,R3にて、主として道路上の100m先にお
ける1〜2車線の幅内に存在する物体を検出するように
し、この領域の側部領域における物体の検出を前記第4
および第5の受信ビームR4,R5にて検出するように、
前記各受信ビームR1,R2,…,R5の向きと、その水平方
向ビーム角θh1,θh2,θh3,θh4,θh5を定めている。具
体的には第1乃至第3の受信ビームR1,R2,R3の水平
方向ビーム角θh1,θh2,θh3をそれぞれ3〜4degに設
定し、第4および第5の受信ビームR4,R5の水平方向
ビーム角θh4,θh5を上記第1乃至第3の受信ビームR
1,R2,R3の水平方向ビーム角θh1,θh2,θh3と同等、
或いはこれより広く設定している。
【0016】一方、送信ビームTは、上述した範囲の物
体検出を可能とするべく、受信ビームR1,R2,…,R5の
水平方向の広がり範囲をカバーするように、その水平方
向ビーム角θhtが、例えば15〜20deg以上に定めら
れている。つまり送信ビームTの水平方向の広がりの範
囲は、前記第1乃至第5の受信ビームR1,R2,…,R5を
合わせた水平方向の広がり範囲の全部を網羅するように
設定されている。またその垂直方向のビームの広がり角
度θvtは、自動車の姿勢が多少傾いても、或いはバウン
ドしても前記範囲の物体検出を可能とするべく、2〜4
deg程度に設定される。
【0017】ところで上述した送信ビームTおよび受信
ビームR1,R2,…,R5のアンテナ利得Gは、その水平ビ
ーム角θhおよび垂直ビーム角θvが狭いほど高くなり、
水平ビーム角θhおよび垂直ビーム角θvが広くなるに従
って低下する。そしてこのアンテナ利得Gは、一般的に
は G = 10 log (25000/(θh・θv)) [dB] で与えられる。またこれらの送受信ビームT,R1,R2,
…,R5を得るアンテナを平面アンテナで実現する場合、
そのアンテナ利得Gは平面アンテナの面積Sに大きく依
存し、一般的にはその効率ηを、波長をλとした場合 G = 10 log (4π・η・S/λ2) [dB] として与えられる。特に平面アンテナにあっては、縦方
向の長さが長いほど垂直方向のビーム角θvが狭くな
り、横方向の幅が長くなるに従って水平方向のビーム角
θhが狭くなる。換言すれば平面アンテナの縦方向の長
さが短ければ垂直方向のビーム角θvが広くなり、横方
向の幅が短くなれば水平方向のビーム角θhが広くな
る。
【0018】一方、自動車に搭載されるレーダ装置にあ
っては、そのアンテナは一般的にはフロントグリルに設
けられることが多く、寸法的に多くの制約を受ける。特
にアンテナの縦方向の長さに対する制約が厳しい。この
ような観点から上述した送受信ビームT,R1,R2,…,R
5をそれぞれ得る平面アンテナは次のように構成されて
いる。即ち、送信アンテナは、前述したように垂直ビー
ム角θvが2〜4deg程度、水平ビーム角θhが15〜2
0deg程度の送信ビームTを得るべく、必要なアンテナ
利得Gを得る面積Sの平面アンテナとしてその縦横の寸
法が設定される。具体的には、縦6.6cm,横1cm
の平面アンテナ1として実現される。
【0019】これに対して前記第1乃至第3の受信ビー
ムR1,R2,R3をそれぞれ得る受信アンテナは、前述し
たように100m前方の1〜2車線の幅に存在するの物
体を検出するべく9〜12deg程度の水平ビーム角をカ
バーするように、例えばその水平ビーム角を3等分した
領域(範囲)をそれぞれ視野するように、3〜4degの
水平ビーム角θh1,θh2,θh3を持つような横寸法を持つ
平面アンテナ2,3,4として実現される。この場合、こ
れらの3つの平面アンテナ2,3,4を縦方向に並べて配
列して第1の受信用平面アンテナ群を構成するように
し、該第1の受信用平面アンテナ群の縦方向の長さが、
前記送信用平面アンテナ1の縦方向長さと等しくなるよ
うに設定する。
【0020】従って受信用平面アンテナ2,3,4の縦寸
法は、送信用平面アンテナ1の縦方向寸法の略1/3と
なる。そして各受信用平面アンテナ2,3,4の縦寸法が
短くなった分、第1乃至第3の受信ビームR1,R2,R3
の垂直ビーム角θv1,θv2,θv3が広がっている。この結
果、第1乃至第3の受信ビームR1,R2,R3は、図1ま
たは図2に示すように送信ビームTに比較して水平ビー
ム角θh1,θh2,θh3が狭く、且つ垂直ビーム角θv1,θv
2,θv3の広いビーム形状となっている。
【0021】これに対して前記第4および第5の受信ビ
ームR4,R5をそれぞれ得る受信アンテナは、前記第1
乃至第3の受信ビームR1,R2,R3の外側であって、前
記送信ビームTの残された水平視野領域をカバーするよ
うに、例えば6〜8degの水平ビーム角θh4,θh5を持つ
横寸法の平面アンテナ5,6として実現される。この場
合、これらの2つの平面アンテナ5,6を縦方向に並べ
て配列して第2の受信用平面アンテナ群を構成するよう
にし、該第2の受信用平面アンテナ群の縦方向の長さ
が、前記送信用平面アンテナ1の縦方向長さ、および前
記第1の受信用平面アンテナ群の縦方向の長さと等しく
なるように設定する。
【0022】換言すれば、第4および第5の受信ビーム
R4,R5をそれぞれ得る平面アンテナ5,6を縦方向に並
べて配列して第2の受信用平面アンテナ群を構成するよ
うにし、その縦方向長さを前記送信用平面アンテナ1、
および前記第1の受信用平面アンテナ群の各縦方向の長
さと等しくする。従って平面アンテナ5,6を縦方向長
さは、送信用平面アンテナ1の縦方向長さの約1/2と
なり、その垂直ビーム角θv4,θv5は、前記送信ビーム
Tの垂直ビーム角θvtより広く、且つ前記第1乃至第3
の受信ビームR1,R2,R3の垂直ビーム角θv1,θv2,θv
3よりも狭くなる。またこれらの平面アンテナ5,6は、
そのアンテナ利得Gが前記平面アンテナ2,3,4とそれ
ぞれ等しくなるように設定され、具体的にはアンテナ開
口面積Sが等しくなるようにその横方向寸法が決定され
る。
【0023】この結果、第4および第5の受信ビームR
4,R5は、図1または図2に示すように送信ビームTに
比較して水平ビーム角θh4,θh5が狭く、且つ垂直ビー
ム角θv4,θv5の広いビーム形状で、且つ前記第1乃至
第3の受信ビームR1,R2,R3に比較して水平ビーム角
θh4,θh5がひろく、且つ垂直ビーム角θv4,θv5の狭い
ビーム形状として実現されている。そして送信ビームT
は、これらの第1乃至第5の受信ビームR1,R2,…,R5
による総合的なレーダ視野範囲を物体検出領域として定
めるべく、その水平方向ビーム角θhtを設定したものと
なっている。
【0024】尚、前記各送受信ビームT,R1,R2,…,R
5をそれぞれ得る送受信用の各平面アンテナ1,2,3,
…,6は、例えば図3(a)〜 (f)に示す如く配列されて
1つのアンテナユニットをなす。即ち、送信用平面アン
テナ1に対して高さが揃えられた第1の受信用平面アン
テナ群と第2の受信用アンテナ群とを横方向に並べて配
置することで、アンテナユニットの全体形状が無駄なく
コンパクトにまとめられている。
【0025】かくして上述した如く設定された各送受信
ビームT,R1,R2,…,R5を用いて物体検出を行う本装
置によれば、第1乃至第3の受信ビームR1,R2,R3に
より道路前方の主たる領域における物体検出を行いなが
ら、道路の曲がりが急峻であるような場合でも、第4お
よび第5の受信ビームR1,R2を用いて、その側部領域
における物体検出を効果的に行い得る。しかもアンテナ
利得を低減することなしに、広い視野領域における高感
度な物体検出を行い得る。
【0026】また上記各送受信ビームT,R1,R2,…,R
5を得る平面アンテナについても前述したように1つの
アンテナユニットとしてコンパクトに、しかも個々の平
面アンテナ1,2,…,6のアンテナ利得Gを犠牲にする
ことなくまとめられているので、限られた空間(開口面
積)を効率良く利用することができ、自動車のフロント
グリルに組み込むに好適である。
【0027】ちなみに第1乃至第5の受信ビームR1,R
2,…,R5の垂直ビーム角を互いに等しくし、且つアンテ
ナ利得Gが低減しないようにその水平ビーム角を狭くす
ることが考えられる。しかしこの場合、受信ビームを得
る平面アンテナとしては、例えば図3(g)に示すように
横幅が非常に長いものとならざるを得ず、その製作自体
が困難化する。また受信ビームを7つにすることも考え
られるが、自動車用のレーダ装置として寸法上の厳しい
制約があると、個々の平面アンテナの面積Sを狭くせざ
るを得ず、十分なアンテナ利得Gを確保することが困難
となる。しかも個々の受信ビームの角度が広くなるの
で、不必要なエリアまでもカバーする結果となる。従っ
てこのような観点からして、前述した如く設定される送
受信ビームT,R1,R2,…,R5を用いる本レーダ装置
は、自動車における前方監視用レーダとして非常に好適
であると言える。
【0028】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば最大計測レンジや、使用する電
波の波長等は検出対象(仕様)に応じて定めれば良いも
のであり、その仕様に従って各ビームの水平ビーム角θ
hや垂直ビーム角θvを定めるようにすれば良い。また各
受信ビームのアンテナ利得Gに、適当な差を付けるよう
にすることも勿論可能である。要するに本発明はその要
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1乃至第5の受信ビームによりアンテナ利得を犠牲にす
ることなしに、広い視野領域における高感度な物体検出
を行うことができる。特に前記第1乃至第3の受信ビー
ムの各水平方向の広がり範囲に比較して、前記第4およ
び第5の受信ビームの水平方向の広がり範囲をそれぞれ
広く設定し、また前記第1乃至第3の各受信ビームの各
垂直方向の広がり範囲に比較して、前記第4および第5
の受信ビームの垂直方向の広がり範囲をそれぞれ狭く設
定し、更には前記送信ビームTの垂直方向の広がりの範
囲を、前記第1乃至第5の受信ビームの各垂直方向の広
がり範囲よりも狭く設定しているので、アンテナ利得を
低減することなく、水平方向および垂直方向に適正な幅
を持つ、広範囲なレーダ視野角を持つレーダ装置を実現
することができる。
【0030】更には本発明の好ましい実施の形態とし
て、前記各ビームを得る送信手段および受信手段を平面
アンテナとして実現し、前記第1乃至第3の受信ビーム
R1,R2,R3をそれぞれ得る平面アンテナを垂直方向に
配列された第1の受信用平面アンテナ群として、また第
4および第5の受信ビームR4,R5をそれぞれ得る平面
アンテナを垂直方向に配列された第2の受信用平面アン
テナ群として構成し、これらの第1および第2の受信用
平面アンテナ群の垂直方向の寸法を同一に設定している
ので、レーダ開口面積を有効に利用したコンパクトなア
ンテナを実現することができ、特に自動車用の前方監視
レーダ装置として好適でる等の実用上多大なる効果が奏
せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るレーダ装置における
送信ビームと5つの受信ビームとの関係を示す図。
【図2】本発明の別の実施形態に係るレーダ装置におけ
る送信ビームと5つの受信ビームとの関係を示す図。
【図3】本発明の実施形態に係るレーダ装置に用いられ
る平面アンテナの配列構成を示す図。
【図4】本発明に係るレーダ装置における5つの受信ビ
ームと、従来装置における3つの受信ビームとを対比し
て示す図。
【符号の説明】
1 送信用平面アンテナ(送信ビームT) 2 受信用平面アンテナ(第1の受信ビームR1) 3 受信用平面アンテナ(第2の受信ビームR2) 4 受信用平面アンテナ(第3の受信ビームR3) 5 受信用平面アンテナ(第4の受信ビームR4) 6 受信用平面アンテナ(第5の受信ビームR5)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 敏孝 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波を送信し、該電波の物体による反射
    波を受信して前記物体を検出するレーダ装置であって、 水平方向および垂直方向にそれぞれ所定の広がりを持つ
    送信ビームとして前記電波を送信する送信手段と、 前記送信ビームの水平方向の広がりの範囲の中心に向け
    られた第1の受信ビーム、この第1の受信ビームの両側
    にそれぞれ向けられた第2および第3の受信ビーム、更
    にこれらの第2および第3の受信ビームの外側にそれぞ
    れ向けられた第4および第5の受信ビームを有して前記
    反射波を受信する受信手段とを具備してなり、 前記第1乃至第5の受信ビームを合わせた水平方向の広
    がり範囲が前記送信ビームの水平方向の広がりの範囲を
    網羅するように設定したことを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1乃至第3の受信ビームの各水平
    方向の広がり範囲に比較して、前記第4および第5の受
    信ビームの水平方向の広がり範囲をそれぞれ広く設定し
    たことを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1乃至第3の各受信ビームの各垂
    直方向の広がり範囲に比較して、前記第4および第5の
    受信ビームの垂直方向の広がり範囲をそれぞれ狭く設定
    したことを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記送信ビームの垂直方向の広がりの範
    囲は、前記第1乃至第5の受信ビームの各垂直方向の広
    がり範囲より狭く設定したことを特徴とする請求項1に
    記載のレーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記電波の送信手段および反射波の受信
    手段は、それぞれ平面アンテナとして実現されるもので
    あって、 前記第1乃至第3の受信ビームをそれぞれ得る平面アン
    テナは、垂直方向に配列されて第1の受信用平面アンテ
    ナ群をなし、第4および第5の受信ビームをそれぞれ得
    る平面アンテナは、垂直方向に配列されて第2の受信用
    平面アンテナ群をなし、上記第1および第2の受信用平
    面アンテナ群は、垂直方向の寸法が同一に設定されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1乃至第5の受信ビームをそれぞ
    れ得る平面アンテナは、アンテナ利得が互いに等しく設
    定されていることを特徴とする請求項5に記載のレーダ
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6822612B2 (en) 2000-09-27 2004-11-23 Murata Manufacturing Co. Ltd Antenna device, communication apparatus and radar module
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JP2010068482A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Toshiba Corp アレイアンテナ装置
JP2021167796A (ja) * 2020-04-13 2021-10-21 トヨタ自動車株式会社 センサ及びセンサシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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