JP2001281325A - レーダ装置用アンテナ - Google Patents

レーダ装置用アンテナ

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JP2001281325A
JP2001281325A JP2000097680A JP2000097680A JP2001281325A JP 2001281325 A JP2001281325 A JP 2001281325A JP 2000097680 A JP2000097680 A JP 2000097680A JP 2000097680 A JP2000097680 A JP 2000097680A JP 2001281325 A JP2001281325 A JP 2001281325A
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Shinichi Honma
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自車線前方遠距離にある目標の検出精度を高
めつつ、近距離にある目標の検出範囲を拡大するレーダ
装置に用いることのできるレーダ装置用アンテナを得
る。 【解決手段】 1以上の単位アンテナ5を1つのアンテ
ナ群として扱い、かつ、これらのアンテナ群4a及び4
bの放射パターン6を異なるものに設定しておき、アン
テナ群4a及び4bを時分割で切り替えたり、或いは、
アンテナ群4a及び4b毎に異なる周波数の電波を割り
当てるようにすることにより、自車線前方遠距離にある
目標の検出精度を維持しつつ、近距離にある目標の検出
範囲を拡大することが可能なレーダ装置用アンテナを構
成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はレーダ装置用アン
テナに関し、特に、車両等に搭載し、比較的近距離の物
体までの距離を標定するためのレーダ装置に用いるレー
ダ装置用アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば、特開平10−2729
9号公報に示された従来の車載用のレーダ装置を示した
もので、前方或いは側方監視用レーダとして車両に搭載
されるレーダ装置に関し開示されたものである。図8に
おいて、100Aはレーダ装置101を搭載している自
車両であり、100B及び100Cは自車両100Aの
前方を走行している先行車両である。レーダ装置101
は、自車両100Aの車両前部に搭載されており、マル
チビームアンテナ102、信号処理手段108、距離速
度検出手段109から構成される。マルチビームアンテ
ナ102は、先行車両100Bを照射する中心ビーム1
03a、左側方を照射する左ビーム103b、右側方を
照射する右ビーム103cを放射する。
【0003】前記のように構成されたレーダ装置101
の動作について説明する。レーダ装置101の搭載され
た自車両100Aの前方ないし側方を走行する先行車両
100B及び100Cに向けて、マルチビームアンテナ
2から電波を送信する。この電波は、先行車両100B
及び100Cで反射、散乱される。上記反射波のうち、
自車両方向に戻ってきた電波をマルチビームアンテナ1
02で受信する。信号処理手段108及び距離速度検出
手段109は、マルチビームアンテナ102で受信され
た上記電波の強度、時間差、周波数差等の情報を元に、
信号処理を行い、その結果として先行車両100B及び
100Cの位置、距離、相対速度等の情報を得る。
【0004】次に、特開平10−27299号公報の開
示する従来技術の要点を説明する。自車両100Aの走
行する車線の前方に先行車両100Bが存在するような
場合、この先行車両100Bが自車両100Aより充分
遠距離に存在する状態から上記先行車両100Bを検出
する要求を満たすため、マルチビームアンテナ102が
放射する3個のビームのうち、中心ビーム103aのビ
ーム幅を狭くし、先行車両100Bの存在する方向に放
射電力を集中させることで遠距離の先行車両の検出能力
を向上させる。一方、自車両100A近傍付近に関し
て、広範囲を監視する要求を満たすため、マルチビーム
アンテナ102が放射する3個のビームのうち、左ビー
ム103b、右ビーム103cのビーム幅を広くするこ
とで、広い領域の検出能力を向上させる。
【0005】また、上記従来技術と同様の手段で、車両
に搭載されるレーダの目標検出角度範囲拡大を目的とし
たものに、特開平5−205199号公報及び特公平3
−15713号公報がある。図による説明は省略する
が、これら2つの公報に開示された手段は、いずれもレ
ーダ装置のマルチビームアンテナとして、ビーム幅の狭
いビーム及びビーム幅の広いビームを組み合わせたもの
で、これにより車両搭載レーダの目標検出角度範囲拡大
を実現することを開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーダ装置は上
記のように構成されていたが、上記3件のいずれの文献
においても、異なるビーム幅を持つマルチビームアンテ
ナを実現するための具体的な手段については何ら記載さ
れていない。従って、上記3件の文献においては、所望
のビーム幅をどのようにして得るのか不明瞭であるとい
う問題点がある。
【0007】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、所望の異なるビーム幅の電波を
放射することが可能で、自車線前方遠距離にある目標の
検出精度を高めつつ、近距離にある目標の検出範囲を拡
大することが可能なレーダ装置用アンテナを得ることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、1以上の単
位アンテナより構成されるアンテナ群を少なくとも2つ
備え、各アンテナ群から目標に向かって送信される電波
は互いに異なる放射パターンを有するレーダ装置用アン
テナである。
【0009】また、アンテナ群が、レーダ装置の前面に
搭載される。
【0010】また、放射パターンの水平面内のビーム幅
と垂直面内のビーム幅とが異なるものであり、各々のア
ンテナ群が互いに直交するように配置されている。
【0011】また、アンテナ群から放射される電波のビ
ームを成形ビームとする。
【0012】また、アンテナ群から放射される電波のビ
ームを、当該アンテナ群の前方ないし側方を覆う形状に
形成する。
【0013】また、アンテナ群から放射される電波のビ
ームのボアサイトを、水平面より下方を向くように設置
する。
【0014】また、アンテナ群を時分割で使用する。
【0015】また、アンテナ群を互いに異なる周波数の
電波により使用する。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1におけるレーダ装置用アンテナの構成を示
す斜視図である。図において、1はレーダ装置、2は本
発明のレーダ装置用アンテナを構成しているマルチビー
ムアンテナである。4a及び4bは、マルチビームアン
テナ2を構成しているアンテナ群であり、5a〜5dは
アンテナ群4a及び4bを構成している単位アンテナで
ある。また、50は、単位アンテナ5a〜5dに一次元
に配列された素子である。本発明のマルチビームアンテ
ナ2は、このように、2個以上のアンテナ群4から構成
されており、各々のアンテナ群4a及び4bは、それぞ
れ、1または2以上の単位アンテナ5から構成されてい
る。なお、補足ながら、ここでは図示を省略している
が、レーダ装置1内には、マルチビームアンテナ2で受
信した信号に対してA/D変換などの信号処理を行う信
号処理手段と、信号処理手段から出力される信号から、
先行車両の位置、距離、相対速度等の情報を得る距離速
度検出手段とが設けられている。
【0017】図1の例では、マルチビームアンテナ2は
2個のアンテナ群4a及び4bから構成され、各々のア
ンテナ群4aは上下1対の平行に配置された単位アンテ
ナ5a及び5bから、アンテナ群4bは左右1対の平行
に配置された単位アンテナ5c及び5dからそれぞれ構
成されている。上記単位アンテナ5aないし5dは、1
次元に素子50を配列したアレーアンテナである。これ
ら1群のアンテナを構成する単位アンテナは、必ずしも
1個のアンテナとして同じ動作をさせる必要はなく、例
えばレーダ波の送信、受信で単位アンテナを別々に使用
してもよいし、時系列的に、或いは周波数別、レーダ探
知角度別に、用いる単位アンテナを選択してもよい。ま
た、単位アンテナの構造は、各々同じものであっても、
個別のものであってもよい。
【0018】ここでは単位アンテナとして1次元アレー
アンテナを例に示したが、ホーンアンテナや反射鏡アン
テナ、線状アンテナなど、どのような形式のアンテナを
用いても本実施の形態と同様に動作し、同様の効果が得
られる。
【0019】図2はこの発明の実施の形態1におけるレ
ーダ装置用アンテナのアンテナ放射パターン形状を示す
模式図である。6は単位アンテナ5の放射パターンであ
り、任意方向における電力密度を、単位アンテナ5の中
心から上記任意方向へ延ばした直線の長さとして表す。
一例として、単位アンテナ5に無指向性のアンテナを用
いた場合には、その放射パターン6は単位アンテナ5を
中心とした球面を描くように表現される。7は単位アン
テナ5の放射パターン6において、等しい電力密度レベ
ルを結んだ等電力線である。放射パターン6、等電力線
7は各単位アンテナ毎に定められる。図3はこの発明の
実施の形態1のアンテナ配置と等電力線との関係を示す
正面図で、図において符号5及び7は、図2に示すもの
と同じものを表す。図2及び図3においては、図の簡略
化のために、単位アンテナ5a及び5cの放射パターン
6a及び6cのみを記載しているが、単位アンテナ5b
の放射パターン6bは6aと同様であり、単位アンテナ
5dの放射パターン6dは6cと同様である。
【0020】次に動作について説明する。レーダ装置1
を含めた全体の動作をおおまかに説明すれば、図1のよ
うに構成した本発明のアンテナ2を備えたレーダ装置1
を自車両に搭載し、自車両の前方ないし側方を走行する
先行車両に向けて、マルチビームアンテナ2から、図2
に示す放射パターン6a〜6dの電波を送信する。この
電波は、先行車両で反射、散乱される。上記反射波のう
ち、自車両方向に戻ってきた電波をマルチビームアンテ
ナ2で受信する。信号処理手段及び距離速度検出手段
は、マルチビームアンテナ2で受信された上記電波の強
度、時間差、周波数差等の情報を元に、信号処理を行
い、その結果として先行車両の位置、距離、相対速度等
の情報を得る。
【0021】以下、図1から図3を用いて、本発明のア
ンテナ2部分の動作についてさらに詳細に説明する。マ
ルチビームアンテナ2を構成するアンテナ群4a及び4
bは、上述したように、単位アンテナ5a〜5dにより
構成され、各々異なる放射パターン6a〜6dを有して
いる。ここで、例えば、アンテナ群4aの単位アンテナ
5aの放射パターン6aを、水平面内でビーム幅を狭
く、垂直面内でビーム幅を広くするように構成し、一
方、アンテナ群4bの単位アンテナ5cの放射パターン
6cを、水平面内でビーム幅を広く、垂直面内でビーム
幅を狭くするように構成する。この場合の単位アンテナ
5と放射パターンの等電力線7との関係は図3のように
なる。アンテナ群を構成する単位アンテナの放射パター
ン6a〜6dは、車両搭載時に自車両から見て前方ない
し側方を覆う形状に形成される。
【0022】単位アンテナにホーンアンテナや等振幅等
位相給電されたアレーアンテナのようなペンシルビーム
アンテナを用いた場合、その放射パターンのビーム幅は
開口面形状に依存する。素子の2次元配列されたアレー
アンテナを例に取ると、一般に、ビーム幅はアンテナの
開口径(素子の並んでいる長さに相当)に逆比例するた
め、素子数の多い断面内では素子数の少ない断面内より
ビーム幅は狭くなる。したがって、図1に示すように、
単位アンテナ5aには、水平方向に素子50を6個、垂
直方向に1個並べたアレーアンテナを用いることで、図
3に示すように、単位アンテナ5aからは、等電力線7
aで示されるような水平面ビーム幅が垂直面ビーム幅よ
り狭いビームが得られ、これをビーム走査させることに
より、遠方を精度よく探知することができる。逆に、単
位アンテナ5cには、水平方向に素子50を1個、垂直
方向に4個並べたアレーアンテナを用いることで、図3
に示すように、単位アンテナ5cからは、等電力線7c
で示されるような水平面ビーム幅が垂直面ビーム幅より
広いビームが得られ、ビームを走査させることなしに、
水平面内の広範囲を探知することができる。このよう
に、アンテナの開口径(すなわち、素子50の数)を変
化させることで、ビーム幅を所望の値に合わせることが
できる。
【0023】一方、検出可能最大距離は、ビーム幅に依
存するものではなく、目的の方向にどの程度電波のエネ
ルギーを集中できるかに依るため、一般に、開口面積、
すなわち、単位アンテナを構成する素子50の配列され
ている面の面積が大きいほどエネルギーを集中させるこ
とができ、この状態を利得が高いと称している。図3の
例では、単位アンテナ5aの方が単位アンテナ5cより
も開口面積が大きいため、利得が高く、検出可能最大距
離が大きい。このように、アンテナの開口面積を変化さ
せることで、検出可能最大距離を所望の値に合わせるこ
とができる。
【0024】これら単位アンテナとして、アレーアンテ
ナ、ホーンアンテナを用いた場合について示したが、前
述の通り、これらのアンテナに限定されるものではな
く、一般のアンテナ形式を用いても本発明の目的を達成
することができる。
【0025】上記のように構成されたマルチビームアン
テナ2を有するレーダ装置1を自車両前方に設置する。
アンテナ群4aを自車両の前方にある先行車両の検出に
用い、アンテナ群4bを自車両の前方ないし側方にある
先行車両の検出に用いるように、アンテナ群を時系列に
切り替えたり(すなわち、時分割で使用する)、或いは
アンテナ群毎に異なる周波数の電波を割り当てるように
レーダの制御を行う。
【0026】以上のように、本実施の形態においては、
1以上の単位アンテナから構成される2以上のアンテナ
群4a及び4bを備え、各アンテナ群が互いに異なる放
射パターン6a及び6cを有するような構成にしたの
で、自車線前方遠距離にある目標の検出精度を維持しつ
つ、近距離にある目標の検出範囲を拡大することが可能
なレーダ装置用アンテナを構成することができる。
【0027】さらに、アンテナ群4a及び4bが、各々
適切なレーダ覆域、すなわち自車両の前方にある先行車
両の検出に寄与する覆域、並びに、自車両の前方ないし
側方にある先行車両または路側物体の検出に寄与する覆
域を形成することができるような放射パターンを有する
ようにしたので、それら各群のアンテナを切り替えて使
用することにより、自車両から見た角度に対する目標検
出領域を適切に設定することができる。
【0028】また、車両搭載時における水平面内と垂直
面内とにおいて互いにビーム幅の異なる2群のアンテナ
を用い、例えば、図2及び図3に示すように、水平面内
でアンテナ群4aのビーム幅はアンテナ群4bのビーム
幅より狭く、逆に、垂直面内でアンテナ群4aのビーム
幅はアンテナ群4bのビーム幅より広くなるようにビー
ム幅を設定し、かつ、各々のアンテナ群4a及び4bを
直交するように配置することにより、レーダ装置用アン
テナの開口面を有効に利用することができるとともに、
広い目標検出角度範囲を持つレーダシステムを構成する
ことができる。
【0029】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2のアンテナ放射パターン形状を示す模式図である。
図において、符号4、5、6、7は、図1及び図2に示
す実施の形態1と同様のものであり、同様の働きをす
る。図5はこの発明の実施の形態2において、単位アン
テナ5aの水平面内の放射パターンを示す図である。図
5において横軸は単位アンテナ5aからの水平面内角
度、縦軸は電力密度を示す。この実施の形態2では、ア
ンテナ群4aを構成する単位アンテナ5aの放射パター
ン6aを成形ビームとする。他の構成は、上述の実施の
形態1と同様であるため、ここではその説明を省略す
る。
【0030】成形ビームの一例として、図5に示した放
射パターンは、コセカント2乗パターンと呼ばれるもの
で、自車両と平行に走行する先行車両からの反射強度が
角度によらず一定と仮定した場合、単位アンテナ5aか
ら見た先行車両の角度によらずレーダ装置1の受信レベ
ルが一定となるような放射パターンである。成形ビーム
である放射パターン6aは上記コセカント2乗パターン
に限定されるものでなく、レーダ装置1に所望の目標検
出性能を与えるように設定することができる。また、5
a以外の単位アンテナにおいても、その放射パターンを
成形ビームとしてもよい。一例としては、アンテナ群4
aを構成する単位アンテナ5a及び5bを、上記のコセ
カント2乗パターンにし、単位アンテナ5a、5bを送
信、受信に使い分ける。これにより、隣接車線を走る先
行車両をレーダの目標とした場合、先行車両からの反射
波強度が、自車両から先行車両までの距離によらず一定
となるレーダ受信特性が得られる。すなわち、自車両か
ら見て前方ないし側方をレーダの目標検出角度範囲とす
ることができる。
【0031】上記コセカント2乗パターンは、単位アン
テナとしてマイクロストリップアレーアンテナ、鏡面修
整反射鏡アンテナ等を用いることにより、容易に形成で
きる。
【0032】以上のように、本実施の形態においては、
上述の実施の形態1と同様の効果を得ることができると
ともに、さらに、上述のように構成することで、所望の
目標検出角度範囲のみに電波を放射することができ、他
のレーダ装置との干渉、混信を低減でき、レーダシステ
ムの目標検出性能を向上することができる。
【0033】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3のアンテナ放射パターン形状を示す模式図である。
図において、4、5、6、7は、図1及び図2に示す実
施の形態1と同様のものであり、同様の働きをする。図
7はこの発明の実施の形態3において、単位アンテナ5
cの垂直面内の放射パターンを示す図である。図7にお
いて横軸は単位アンテナ5cからの垂直面内角度、縦軸
は電力密度を示す。この実施の形態3では、アンテナ群
4bを構成する単位アンテナ5cの放射パターン6cの
ボアサイト、すなわちビーム最大方向を、レーダの車両
搭載時に水平面より下方を向くようにする。他の構成に
ついては上述の実施の形態1と同じであるため、ここで
は説明を省略する。
【0034】ビーム最大方向をレーダの車両搭載時に水
平面より下方を向くようにするには、単位アンテナ5c
を機械的に下方に向けたり、電気的に下方にビームが向
くようにすることで実現できる。一例として、単位アン
テナ5cにホーンを用いる場合には、上記ホーンを機械
的に下向きに設置することで実現できる。また、単位ア
ンテナ5cにアレーアンテナを用いる場合には、上記ア
レーアンテナを構成する素子の励振振幅位相を制御し
て、すなわち電気的にビームを下向きに設置することで
実現できる。
【0035】このように構成することで、近距離の目標
のみに放射するビームを形成できるため、近距離の目標
に対するレーダシステムの目標検出性能を向上すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】この発明は、1以上の単位アンテナより
構成されるアンテナ群を少なくとも2つ備え、各アンテ
ナ群から目標に向かって送信される電波は互いに異なる
放射パターンを有するレーダ装置用アンテナであるの
で、異なる放射パターンを有効に利用することにより、
自車線前方遠距離にある目標の検出精度を高めつつ、近
距離にある目標の検出範囲を拡大することができる。
【0037】また、アンテナ群をレーダ装置の前面に搭
載するようにしたので、レーダ装置用アンテナの開口面
を有効に利用することができ、レーダ目標検出性能の向
上、及び、レーダ装置の小型化を図ることができる。
【0038】また、放射パターンの水平面内のビーム幅
と垂直面内のビーム幅とが異なるものであり、各々のア
ンテナ群が互いに直交するように配置されるようにした
ので、例えば水平面内で第1のアンテナ群のビーム幅は
第2のアンテナ群のビーム幅より狭く、逆に垂直面内で
第1のアンテナ群のビーム幅は第2のアンテナ群のビー
ム幅より広くなるようにし、かつ、各々のアンテナ群を
直交するように配置することにより、レーダ装置用アン
テナの開口面を有効に利用することができると共に、広
い目標検出角度範囲を持つレーダ装置用アンテナを構成
することができる。
【0039】また、アンテナ群から放射される電波のビ
ームを成形ビームとすることにより、所望の目標検出範
囲のみに電波を放射することができ、他のレーダ装置と
の干渉、混信を低減でき、レーダシステムの目標検出性
能を向上することができる。
【0040】また、アンテナ群から放射される電波のビ
ームを、当該アンテナ群の前方ないし側方を覆う形状に
形成するようにしたため、自車両前方から側方にかけて
の目標検出が可能となり、広い目標検出角度範囲を持つ
レーダ装置用アンテナを構成することができる。
【0041】また、アンテナ群から放射される電波のビ
ームのボアサイトを、すなわちビーム最大方向を、水平
面より下方を向くように設置するようにしたので、近距
離の目標のみに放射するビームを形成できるため、近距
離の目標に対するレーダシステムの目標検出性能を向上
することができる。
【0042】また、アンテナ群を時分割で使用するよう
にしたため、目標の距離及び角度に応じて細かくビーム
を割り振ることができ、レーダシステムの目標検出性能
を向上することができる。
【0043】また、アンテナ群毎に異なる周波数の電波
により使用するようにしたため、目標の距離及び角度に
応じて細かくビームを割り振ることができ、レーダシス
テムの目標検出性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるレーダ装置
用アンテナの構成を示した斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるレーダ装置
用アンテナのアンテナ放射パターン形状を示す模式図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるレーダ装置
用アンテナのアンテナ配置と等電力線との関係を示す図
である。
【図4】 この発明の実施の形態2におけるレーダ装置
用アンテナのアンテナ放射パターン形状を示す模式図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態2における単位アンテ
ナの水平面内の放射パターンを示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3におけるレーダ装置
用アンテナのアンテナ放射パターン形状を示す模式図で
ある。
【図7】 この発明の実施の形態3における単位アンテ
ナの垂直面内の放射パターンを示す図である。
【図8】 従来のレーダ装置において、当該レーダ装置
を搭載した自車両と、放射されるビームと、障害物との
関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1 レーダ装置、2 マルチビームアンテナ、4a,4
b アンテナ群、5a,5b,5c,5d 単位アンテ
ナ、6a,6b,6c,6d 放射パターン、7a,7
b,7c,7d 等電力線、50 素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01S 13/60 G01S 13/60 C 13/93 13/93 Z H01Q 1/32 H01Q 1/32 Z 3/24 3/24 21/28 21/28 // G01S 7/02 G01S 7/02 F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上の単位アンテナより構成されるア
    ンテナ群を少なくとも2つ備え、 各上記アンテナ群から目標に向かって送信される電波が
    互いに異なる放射パターンを有することを特徴とするレ
    ーダ装置用アンテナ。
  2. 【請求項2】 上記アンテナ群が、レーダ装置の前面に
    搭載されることを特徴とする請求項1記載のレーダ装置
    用アンテナ。
  3. 【請求項3】 上記放射パターンの水平面内のビーム幅
    と垂直面内のビーム幅とが異なるものであり、 各々の上記アンテナ群が互いに直交するように配置され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載のレーダ
    装置用アンテナ。
  4. 【請求項4】 上記アンテナ群から放射される電波のビ
    ームを成形ビームとしたことを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載のレーダ装置用アンテナ。
  5. 【請求項5】 上記アンテナ群から放射される電波のビ
    ームを、当該アンテナ群の前方ないし側方を覆う形状に
    形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載のレーダ装置用アンテナ。
  6. 【請求項6】 上記アンテナ群から放射される電波のビ
    ームのボアサイトを、水平面より下方を向くように設置
    したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載のレーダ装置用アンテナ。
  7. 【請求項7】 上記アンテナ群を時分割で使用するよう
    にしたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
    記載のレーダ装置用アンテナ。
  8. 【請求項8】 上記アンテナ群を互いに異なる周波数の
    電波により使用するようにしたことを特徴とする請求項
    1ないし7のいずれかに記載のレーダ装置用アンテナ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005109596A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Hitachi Ltd アンテナ装置
KR101052041B1 (ko) 2011-02-10 2011-07-26 삼성탈레스 주식회사 시분할 송신에 의한 장거리 및 단거리 탐지용 차량 레이더 장치 및 그 탐지 방법
JP2011203123A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Japan Radio Co Ltd 3次元探査装置
RU2601441C1 (ru) * 2015-09-22 2016-11-10 Открытое Акционерное Общество "Уральское проектно-конструкторское бюро "Деталь" Антенное устройство радиовысотомерной системы с повышенной точностью измерения поперечной составляющей скорости

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