JPH10142046A - 焦電形赤外線検出装置 - Google Patents

焦電形赤外線検出装置

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JPH10142046A
JPH10142046A JP30002296A JP30002296A JPH10142046A JP H10142046 A JPH10142046 A JP H10142046A JP 30002296 A JP30002296 A JP 30002296A JP 30002296 A JP30002296 A JP 30002296A JP H10142046 A JPH10142046 A JP H10142046A
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infrared
detecting means
pyroelectric
infrared detecting
detecting
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JP30002296A
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Kunio Iwanami
國雄 岩波
Hidenori Okuda
秀憲 奥田
Seiji Ota
清二 太田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般に赤外線検出装置の出力−距離特性図1
0を見ると、検出距離までの距離が遠くなれば成る程、
その検出出力は低下し、検出視野角を狭くしなければな
らないが、その特性に反して従来の赤外線検出装置は視
野角を広く而もより遠くの赤外線を検出しようとしたも
のである。 【解決手段】 本発明の焦電形赤外線検出装置は、赤外
線透過窓材2とレンズ6と赤外線検出素子7を適宜組み
合わせて一列に配列したことによって、視野角特性及び
出力−距離特性図4を大幅に改善したものである。従っ
て比較的簡単な構成で、遠距離で広範囲な赤外線の検出
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、見本市会場のよう
なイベントホールや、一階から吹き抜けになっているホ
テルやオフィスビルのロビーに見られる、アトリウムと
呼ばれている高天井の大規模空間に設けられ、火災から
放射される赤外線を検出する焦電形赤外線検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、火災から放射される赤外線を検出
する装置として、焦電薄膜素子を利用した焦電形赤外線
検出装置が実用化されて来ている。また高性能が要請さ
れる特殊用途については量子形赤外線検出装置が利用さ
れていたが、この装置は非常に高価で、重量も重く、而
もメンテナンスに関しても、その作業が困難であるとい
う理由でアトリウムなどの設置には敬遠されていた。
【0003】そこで最近になって比較的安価で、軽く、
メンテナンスも容易、而も高性能化した焦電形赤外線検
出装置が使われ始めたのである。
【0004】ところでこの焦電形赤外線検出装置は、2
次元画像を得るための手段として、1次元の単素子の焦
電薄膜エレメントもしくは多素子の焦電薄膜エレメント
を配置した単一赤外線検出装置を回転駆動手段で回転さ
せる方式が一般的であった。図9及び図10にその概要
を示す。
【0005】この装置は可動筐体15内に収納された多
素子の焦電薄膜エレメントからなる赤外線検出素子7
と、その前方の扇状の視野23から進入してくる赤外線
を集光する集光鏡21を備えていて、その可動筐体15
を回転駆動手段14で回転させることによってできるド
ーナツ状の視野範囲22の赤外線を検出していたのであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、精々1
センチ平方メートル以内に配置できる焦電薄膜エレメン
トの素子数は限定され、単素子は元より多素子の焦電薄
膜エレメントでも広範囲に渡って視野をカバーするのは
困難である。
【0007】つまり広角のレンズを利用して広範囲の視
野を検出しようとすれば遠距離になればなる程、それぞ
れの焦電薄膜エレメントが検出する視野面積がますます
大きくなり、その視野面積内の局部的な範囲で発生した
高エネルギの赤外線はその周囲のエネルギと平均化され
てしまうため、正確なその高エネルギの赤外線を検出す
ることは困難となる。
【0008】即ち図10に示すように、このような赤外
線検出装置の距離に関する出力特性(以下、出力−距離
特性と呼ぶ)を見てみると、検知しようとする熱エネル
ギ源が同量の赤外線を放出している時、赤外線検出装置
から検出位置までの距離が遠くなれば成る程、その検出
出力は著しく低下することが分かる。
【0009】従ってある既定出力(閾値Xo)を検出す
る限界距離Loより遠いLbで発生している筈の出力X
bは、Xb<Xoのため、周囲の赤外線と識別が付かず
検出することが困難であることを示している。
【0010】更に回転駆動手段を付加した赤外線検出装
置で、遠距離かつ広範囲のドーナツ状の視野範囲22を
検出しようとする場合も、同様の理由で自ずと限界があ
り、特に外周付近の検出出力は内周の出力と比較して距
離の長い分だけ、その出力が低下する傾向にあることは
一目瞭然である。
【0011】本発明は、上記欠点を解消し、アトリウム
と呼ばれる高天井の大規模空間内で、遠距離で而も広範
囲の赤外線を高精度に検出し、比較的簡単な構成により
安価で、軽量、そしてメンテナンスも容易に可能となる
赤外線検出装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、固定設置側本体に可動筐体を回転させる回
転駆動手段を備え、前記可動筐体の中に同一平面上一列
に而も熱検出する視野方向に向いて複数の赤外線検出手
段を配列し、それぞれの赤外線検出手段に複数の焦電薄
膜エレメントからなる赤外線検出素子と、前記赤外線検
出手段の前面に構成された前面板と、前記前面板に開口
した赤外線入射孔と、前記前面板と前記赤外線検出素子
の間に前記赤外線入射孔に対向して取り付けられた赤外
線透過窓材と、前記赤外線検出素子へ入射する赤外線の
通路を駆動モータで回転しながら開閉するチョッパと、
透過する赤外線の視野角を決定するレンズと、前記チョ
ッパ付近の温度を検出する基準室温検出手段と、前記赤
外線検出素子の出力信号と前記基準室温検出手段の出力
信号を比較処理する制御処理部とを備え、前記赤外線検
出手段の中央部付近から両端部へあるいは一方の端部か
らもう一方の端部へ行くほど、少なくとも視野角が狭い
あるいは透過率の良い前記レンズ、あるいは透過率の良
い前記赤外線透過窓、あるいは感度の良い前記赤外線検
出素子のいずれかを組み合わせて構成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、固定設
置側本体に可動筐体を回転させる回転駆動手段を備え、
前記可動筐体の中に同一平面上一列に而も熱検出する視
野方向に向いて複数の赤外線検出手段を配列し、それぞ
れの前記赤外線検出手段に複数の焦電薄膜エレメントか
らなる赤外線検出素子と、前記赤外線検出手段の前面に
構成された前面板と、前記前面板に開口した赤外線入射
孔と、前記前面板と前記赤外線検出素子の間に前記赤外
線入射光に対向して取り付けられた赤外線透過窓材と、
前記赤外線検出素子へ入射する赤外線の通路を駆動モー
タで回転しながら開閉するチョッパと、透過する赤外線
の視野角を決定するレンズと、前記チョッパ付近の温度
を検出する基準室温検出手段と、前記赤外線検出素子の
出力信号と前記基準室温検出手段の出力信号を比較処理
する制御処理部とを備え、前記赤外線検出手段の中央部
付近から両端部へあるいは一方の端部からもう一方の端
部へ行くほど、視野角が狭いあるいは透過率の良い前記
レンズ、あるいは透過率の良い前記赤外線透過窓材、あ
るいは感度の良い前記赤外線検出素子のいずれかを組み
合わせて構成したものである。
【0014】この構成によれば、アトリウムのような高
天井の大規模空間内で、検出しようとする床面の視野範
囲は、比較的近距離の床面から入射する赤外線エネルギ
と遠距離の床面から入射する赤外線エネルギとができる
限り均等になるように効果的に分割構成され、広範囲の
赤外線を正確に検出することが可能となる。
【0015】請求項2の発明は、シリコンもしくはサフ
ァイヤガラスからなる複数のレンズを組み合わせたもの
である。
【0016】この構成によれば、比較的近距離の床面か
ら入射する赤外線には視野角が広くて透過率が低いが安
価な前記シリコン材を、遠距離の場合には視野角が狭く
て透過率の高い前記サファイヤガラスを適宜選定するこ
とができる。
【0017】請求項3の発明は、前記赤外線透過窓材の
材質はシリコンもしくはサファイヤガラスもしくはポリ
エチレンのいずれかを組み合わせたものである。
【0018】この構成によれば、比較的近距離の床面か
ら入射する赤外線には透過率が低いが安価な前記ポリエ
チレンもしくは前記シリコン、遠距離の場合には透過率
の高い前記サファイヤガラスを適宜選定することができ
る。
【0019】請求項4の発明は、複数の前記赤外線検出
手段に収納されている前記赤外線検出素子の中の前記焦
電薄膜エレメントのそれぞれの素子数もしくは素子間ピ
ッチが同一あるいは複数の種類のいずれかを組み合わせ
て構成されたものである。
【0020】この構成によれば、比較的近距離の床面か
ら入射する赤外線には少なくとも前記素子数の少ないあ
るいは前記素子間ピッチが大きい前記赤外線検出素子、
遠距離の場合には少なくとも前記素子数の多いあるいは
前記素子間ピッチが小さい前記赤外線検出素子を適宜選
定することが可能である。
【0021】請求項5の発明は、前記可動筐体の中に少
なくとも1つの前記基準室温検出手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0022】この構成によれば、所定の検出精度の範囲
内で個々の前記赤外線検出手段の中に収納された前記基
準室温検出手段の設置数を大幅に削減することが可能で
ある。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例に置ける焦電形赤外線検
出装置について図面を参照しながら説明する。
【0024】図1は、本発明の一実施例の焦電形赤外線
検出装置の構成図である。可動筐体15は固定設置側本
体16に備えられた回転駆動手段14によって回転軸1
3中心に回転し、その可動筐体15の中には複数の赤外
線検出手段12a、12b、12c、12d、12e、
12fが、それぞれ一列に取り付けられている。従っ
て、それぞれの赤外線検出手段12a、12b、12
c、12d、12e、12fから検出されたデータは受
送信手段17によって順次熱画像処理制御部18に送ら
れ、そこで2次元の熱画像として出力される。
【0025】図2及び図3は、それぞれの赤外線検出手
段12a、12b、12c、12d、12e、12fの
基本構成を示す代表的な一例で、この赤外線検出手段1
2の中には、焦電薄膜エレメント8を内包する赤外線検
出素子7が備えられていて、赤外線検出手段12の前面
に構成された前面板3には赤外線入射孔1が開口されて
いる。
【0026】前面板3と赤外線検出素子7の間に赤外線
入射孔1に対向して赤外線透過窓材2と、赤外線検出素
子7へ入射する赤外線の通路を駆動モータ5で回転しな
がら開閉する機構としてスリット4aを備えたチョッパ
4と、透過する赤外線の視野角を決定するレンズ6とが
設けられているため、赤外線検出手段12の外部から入
射する赤外線は赤外線入射孔1と、赤外線透過窓材2
と、チョッパ4のスリット4aと、レンズ6を通り抜け
て赤外線検出素子7の中の焦電薄膜エレメント8に到達
する。
【0027】チョッパ4の付近には、その近傍の温度を
検出検知する基準室温検出手段11が取り付けられてい
て、この基準室温検出手段11の出力信号と、赤外線検
出手段12の外部から取り入れた赤外線の熱エネルギを
受けた赤外線検出素子7の出力信号とを比較処理する信
号処理部10が組み込まれた制御処理部9が備えられて
いる。
【0028】このような赤外線検出手段12が可動筐体
15の中に同一平面上に一列に、而も熱検出する視野方
向に向いて配列されていて、両端部の赤外線検出手段1
2a、12fは少なくとも中央部付近の赤外線検出手段
12b、12e、及び更に中央部の赤外線検出手段12
c、12dより視野角が狭いあるいは透過率の良いレン
ズ6、あるいは透過率の良い赤外線透過窓材2、あるい
は感度の良い赤外線検出素子7のいずれかを組み合わせ
て構成されている。
【0029】図4はそれぞれの赤外線検出手段12の出
力−距離特性を示すもので、上記の構成の結果、中央部
の赤外線検出手段12c(12dはこの場合同等である
から省略)が出す距離Lcの時の出力Xcとほぼ同等の
出力を出す、中央部付近の赤外線検出手段12b(12
eはこの場合同等であるから省略)であれば距離Lb、
両端部の赤外線検出手段12a(12fはこの場合同等
であるから省略)であれば距離LaとなってLcより距
離が伸びていることを表している。
【0030】即ち両最外端ほど遠くの赤外線を検出して
いることになる。視野角で見ればθa<θb<θcの
時、La>Lb>Lcという関係になる。
【0031】図5は、このような特性を持った焦電形赤
外線検出装置をある建物の天井面19に取り付けた一例
を示している。即ち固定設置本体16から真下の床面2
0までの比較的短い距離には中央部の赤外線検出手段1
2c、12dを、斜め方向の比較的長い距離には両端の
赤外線検出手段12a、12fを設けて広範囲に分担し
て対応している。
【0032】図4に示す赤外線検出手段12の出力−距
離特性は、レンズ6の材質によっても、その特性が変わ
ることを示している。シリコンの材質からなるレンズ6
を使用するよりサファイヤガラスを使用したものの方が
出力−距離特性が優れ、図5の両端の赤外線検出手段1
2a、12fに採用されている。
【0033】この場合は特に両端の赤外線検出手段12
a、12fに使われているレンズ6の視野角をθa=θ
f<θcとする必要はない。
【0034】同様に赤外線透過窓材1の材質についても
言えることで、透過率の一番良いサファイヤガラスが両
端12a、12fに、中央部付近から中央部に透過率が
低くなる材質が選ばれていて、そこにはシリコンやポリ
エチレンが採用されている。
【0035】図6(a)、(b)は、赤外線検出素子7
に内蔵されている焦電薄膜エレメント8の概略を示して
いて、(a)は素子24数の少ない而も素子間ピッチP
1が大きい、4素子(N=4)、(b)は比較的、素子
24数の多い而も素子間ピッチP2の小さい8素子(N
=8)の千鳥配列を表している(P1>P2)。
【0036】赤外線検出素子7の感度の良さは、この素
子24数と素子間ピッチに左右される。即ち、素子24
数が多ければ多いほど、また素子間ピッチが小さければ
小さいほど感度が良いことが知られていることから、こ
の感度の良い赤外線検知素子7は図5の両端の赤外線検
知装置12a、12fに採用される。
【0037】図7は、赤外線検出装置を部屋の天井面1
9に近い片隅に斜めに取り付けた第二の実施例を示して
いて、一端の赤外線検出手段12aが床面20から一番
遠い距離Laにあって、もう一端の赤外線検出手段12
fが一番近い距離Lfにある(La>Lb>−−>Le
>Lf)。
【0038】この場合も上記に説明したとおり、赤外線
検出手段12aには視野角の狭いあるいは透過率の良い
レンズ6、あるいは透過率の良い赤外線透過窓材2、あ
るいは感度の良い赤外線検出素子7のいずれかを採用し
ている。
【0039】図8は赤外線検出装置の第三の実施例を示
していて、個々の赤外線検出手段12の中に設ける変わ
りに、可動筐体15の中に、比較的チョッパ4の温度に
近い場所を選んで基準室温検出手段11を1個設けてい
る。
【0040】
【発明の効果】上記の実施例から明らかなように、請求
項1に記載の発明は、固定設置側本体に可動筐体を回転
させる回転駆動手段を備え、前記可動筐体の中に同一平
面上一列に而も熱検出する視野方向に向いて複数の赤外
線検出手段を配列し、それぞれの前記赤外線検出手段に
複数の焦電薄膜エレメントからなる赤外線検出素子と、
前記赤外線検出手段の前面に構成された前面板と前記前
面板に開口した赤外線入射孔と、前記前面板と前記赤外
線検出素子の間に前記赤外線入射孔に対向して取り付け
られた赤外線透過窓材と、前記赤外線検出素子へ入射す
る赤外線の通路を駆動モータで回転しながら開閉するチ
ョッパと、透過する赤外線の視野角を決定するレンズ
と、前記チョッパ付近の温度を検出する基準室温検出手
段と、前記赤外線検出素子の出力信号と前記基準室温検
出手段の出力信号を比較処理する制御処理部を備え、前
記赤外線検出手段の中央部付近から両端部へあるいは一
方の端部からもう一方の端部へ行くほど、視野角が狭い
あるいは透過率の良い前記レンズ、あるいは透過率の良
い前記赤外線透過窓材、あるいは感度の良い前記赤外線
検出素子のいずれかを組み合わせたことを特徴とするも
ので、この構成によれば遠距離かつ広範囲の赤外線検出
を高精度に行うことができ、而も比較的簡単な構成で組
み立てられているため軽量でかつ安価で、而もメンテナ
ンスも容易である。
【0041】請求項2に記載の発明は、シリコンもしく
はサファイヤガラスからなる複数のレンズを組み合わせ
たことを特徴とするもので、この構成によれば、遠距離
用を受け持つ赤外線検出手段のレンズにのみ高価な材質
の物を選定すれば良く、高精度を維持しながら比較的安
価に製作することが可能である。
【0042】請求項3に記載の発明は、複数の赤外線透
過窓材のそれぞれの材質はシリコンもしくはサファイヤ
ガラスもしくはポリエチレンのいずれかを組み合わせた
ことを特徴とするもので、この構成によれば上記請求項
2と同様、遠距離用を受け持つ赤外線検出手段の赤外線
透過窓材にのみ高価な材質の物を選定すれば良く、高精
度を維持しながら比較的安価に製作することが可能であ
る。
【0043】請求項4に記載の発明は、複数の赤外線検
出素子に収納されている焦電薄膜エレメントのそれぞれ
の素子数もしくは素子間ピッチが同一あるいは複数の種
類のいずれかを組み合わせたもので、この構成によれば
上記同様、遠距離用を受け持つ赤外線検出手段の赤外線
検出素子にのみ高価な感度の良い焦電薄膜エレメントを
使用すれば良く、高精度を維持しながら比較的安価に製
作することが可能である。
【0044】請求項5に記載の発明は、個々の赤外線検
出手段の中に設ける変わりに可動筐体の中に少なくとも
1つの基準室温検出手段を備えたもので、この構成によ
れば、高精度を維持しながら安価に組み立てることが可
能である。
【0045】以上、本発明は、比較的簡単なシステム構
成で、イベントホールやアトリウムなどの高天井大規模
空間の高所から床面に向かって遠距離かつ広範囲の赤外
線を正確に検出することが可能であるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す焦電形赤外線検出装置
の構成図
【図2】本発明の一実施例を示す焦電形赤外線検出装置
に内蔵されている赤外線検出手段の構成図
【図3】本発明の一実施例を示す焦電形赤外線検出装置
に内蔵されている赤外線検出素子の構成図
【図4】本発明の一実施例を示す焦電形赤外線検出装置
の出力−距離特性を表すグラフ
【図5】本発明の一実施例を示す焦電形赤外線検出装置
を高天井の大規模空間の天井面に取り付けた時の視野角
の概略を示す状態図
【図6】(a)本発明の一実施例を示す焦電薄膜エレメ
ントの1列4素子の概略図 (b)本発明の一実施例を示す焦電薄膜エレメントの千
鳥式8素子の概略図
【図7】本発明の第二の実施例を示す焦電形赤外線検出
装置を高天井の大規模空間の天井面に斜めに取り付けた
時の視野角の概略を示す状態図
【図8】本発明の第三の実施例を示す焦電形赤外線検出
装置を示す構成図
【図9】従来例における焦電形赤外線検出装置の概略図
及び検出範囲の説明図
【図10】従来例における焦電形赤外線検出装置の出力
−距離特性を表すグラフ
【符号の説明】
1 赤外線入射孔 1a 一番目の赤外線入射孔 1b 二番目の赤外線入射孔 1c 三番目の赤外線入射孔 1d 四番目の赤外線入射孔 1e 五番目の赤外線入射孔 1f 六番目の赤外線入射孔 2 赤外線透過窓材 3 前面板 4 チョッパ 4a スリット 5 駆動モータ 6 レンズ 7 赤外線検出素子 8 焦電薄膜エレメント 9 制御処理部 10 信号処理部 11 基準室温検出手段 12 赤外線検出手段 12a 一番目の赤外線検出手段 12b 二番目の赤外線検出手段 12c 三番目の赤外線検出手段 12d 四番目の赤外線検出手段 12e 五番目の赤外線検出手段 12f 六番目の赤外線検出手段 13 回転軸 14 回転駆動手段 15 可動筐体 16 固定設置側本体 17 受送信手段 18 熱画像処理制御部 19 天井 20 床 21 集光鏡 22 ドーナツ状の視野範囲 23 扇状の視野 24 素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01J 1/42 G01J 1/42 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定設置側本体に可動筐体を回転させる
    回転駆動手段を備え、前記可動筐体の中に同一平面上一
    列に而も熱検出する視野方向に向いて複数の赤外線検出
    手段を配列し、それぞれの前記赤外線検出手段に複数の
    焦電薄膜エレメントからなる赤外線検出素子と、前記赤
    外線検出手段の前面に構成された前面板と、前記前面板
    に開口した赤外線入射孔と、前記前面板と前記赤外線検
    出素子の間に前記赤外線入射孔に対向して取り付けられ
    た赤外線透過窓材と、前記赤外線検出素子へ入射する赤
    外線の通路を駆動モータで回転しながら開閉するチョッ
    パと、透過する赤外線の視野角を決定するレンズと、前
    記チョッパ付近の温度を検出する基準室温検出手段と、
    前記赤外線検出素子の出力信号と前記基準室温検出手段
    の出力信号を比較処理する制御処理部を備え、前記赤外
    線検出手段の中央部付近から両端部へあるいは一方の端
    部からもう一方の端部へ行くほど、視野角が狭いあるい
    は透過率の良い前記レンズ、あるいは透過率の良い前記
    赤外線透過窓材、あるいは感度の良い前記赤外線検出素
    子のいずれかを組み合わせ配列したことを特徴とする焦
    電形赤外線検出装置。
  2. 【請求項2】 シリコンもしくはサファイヤガラスから
    なる複数のレンズを組み合わせたことを特徴とする請求
    項1記載の焦電形赤外線検出装置。
  3. 【請求項3】 複数の赤外線透過窓材のそれぞれの材質
    はシリコンもしくはサファイヤガラスもしくはポリエチ
    レンのいずれかを組み合わせたことを特徴とする請求項
    1記載の焦電形赤外線検出装置。
  4. 【請求項4】 複数の赤外線検出素子に収納されている
    焦電薄膜エレメントのそれぞれの素子数もしくは素子間
    ピッチが同一あるいは複数の種類のいずれかを組み合わ
    せて構成された請求項1記載の焦電形赤外線検出装置。
  5. 【請求項5】 可動筐体の中に少なくとも1つの基準室
    温検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の焦
    電形赤外線検出装置。
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