JPH10141471A - ドライブプレート及びその成形方法 - Google Patents
ドライブプレート及びその成形方法Info
- Publication number
- JPH10141471A JPH10141471A JP8296074A JP29607496A JPH10141471A JP H10141471 A JPH10141471 A JP H10141471A JP 8296074 A JP8296074 A JP 8296074A JP 29607496 A JP29607496 A JP 29607496A JP H10141471 A JPH10141471 A JP H10141471A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring gear
- blank
- drive plate
- outer periphery
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Forging (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スタータピニオンDを噛合させるリングギア
6を一体成形したドライブプレート1において、前端に
チャンファ部を有するリングギア6を簡単に低コストで
成形できるようにする。 【解決手段】 ドライブプレート1の外周に後方に折り
返したフランジ部を形成し、フランジ部の外周を前端に
ダレ6aが残るようにしごいてリングギア6を成形す
る。ダレ6aがチャンファ部として機能し、リングギア
6にスタータピニオンDが円滑に噛合する。
6を一体成形したドライブプレート1において、前端に
チャンファ部を有するリングギア6を簡単に低コストで
成形できるようにする。 【解決手段】 ドライブプレート1の外周に後方に折り
返したフランジ部を形成し、フランジ部の外周を前端に
ダレ6aが残るようにしごいてリングギア6を成形す
る。ダレ6aがチャンファ部として機能し、リングギア
6にスタータピニオンDが円滑に噛合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのクラン
クシャフトと変速機の入力端に設けられる流体トルクコ
ンバータ等の動力伝達部材とを連結するディスク部の外
周に、スタータピニオンが噛合するリングギアを一体成
形して成るドライブプレート及びその成形方法に関す
る。
クシャフトと変速機の入力端に設けられる流体トルクコ
ンバータ等の動力伝達部材とを連結するディスク部の外
周に、スタータピニオンが噛合するリングギアを一体成
形して成るドライブプレート及びその成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スタータピニオンは、ドライブプレート
を基準にしてエンジン側を後方、変速機側を前方とする
と、エンジン始動時に前方から進入してリングギアに噛
合するように構成されている。
を基準にしてエンジン側を後方、変速機側を前方とする
と、エンジン始動時に前方から進入してリングギアに噛
合するように構成されている。
【0003】リングギアは、一般に鍛造品で構成され
て、ドライブプレートに溶接等で取付けられているが、
コストダウンを図るために、ドライブプレートのディス
ク部の外周にリングギアを一体成形したものも知られて
いる。
て、ドライブプレートに溶接等で取付けられているが、
コストダウンを図るために、ドライブプレートのディス
ク部の外周にリングギアを一体成形したものも知られて
いる。
【0004】このようなドライブプレートの成形に際し
ては、特開平7−256377号公報に見られるよう
に、ブランクを絞り成形してディスク部とその外周の前
方に屈曲したフランジ部とを形成し、次に、フランジ部
を前方から鍛圧してリングギアの形状に増肉成形するよ
うにしている。
ては、特開平7−256377号公報に見られるよう
に、ブランクを絞り成形してディスク部とその外周の前
方に屈曲したフランジ部とを形成し、次に、フランジ部
を前方から鍛圧してリングギアの形状に増肉成形するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スタータピニオンをリ
ングギアに円滑に噛合させるには、リングギアの前端部
にチャンファ部を形成することが望まれるが、上記従来
例の如く前方に屈曲するフランジ部を前方から鍛圧して
リングギアを成形するものでは、リングギアの前端部に
チャンファ部を形成することが困難になる。この場合、
後加工でチャンファ部を形成することも考えられるが、
これではコストが高くなる。
ングギアに円滑に噛合させるには、リングギアの前端部
にチャンファ部を形成することが望まれるが、上記従来
例の如く前方に屈曲するフランジ部を前方から鍛圧して
リングギアを成形するものでは、リングギアの前端部に
チャンファ部を形成することが困難になる。この場合、
後加工でチャンファ部を形成することも考えられるが、
これではコストが高くなる。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、ディスク部の
外周に一体成形するリングギアの前端にチャンファ部を
形成して、スタータピニオンをリングギアに円滑に噛合
させ得るようにした低コストのドライブプレート及びそ
の成形方法を提供することを課題としている。
外周に一体成形するリングギアの前端にチャンファ部を
形成して、スタータピニオンをリングギアに円滑に噛合
させ得るようにした低コストのドライブプレート及びそ
の成形方法を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
エンジンのクランクシャフトと変速機の入力端の動力伝
達部材とを連結するディスク部を有するドライブプレー
トであって、ドライブプレートを基準にしてエンジン側
を後方、変速機側を前方として、エンジン始動時に前方
から進入するスタータピニオンが噛合するリングギアを
ディスク部の外周に一体成形して成るものにおいて、本
発明は、ディスク部の外周に後方に折り返されたフラン
ジ部を形成し、該フランジ部の外周を前端部にダレが残
るようにしごいてリングギアの形状に成形し、該フラン
ジでリングギアを構成することを特徴とする。
エンジンのクランクシャフトと変速機の入力端の動力伝
達部材とを連結するディスク部を有するドライブプレー
トであって、ドライブプレートを基準にしてエンジン側
を後方、変速機側を前方として、エンジン始動時に前方
から進入するスタータピニオンが噛合するリングギアを
ディスク部の外周に一体成形して成るものにおいて、本
発明は、ディスク部の外周に後方に折り返されたフラン
ジ部を形成し、該フランジ部の外周を前端部にダレが残
るようにしごいてリングギアの形状に成形し、該フラン
ジでリングギアを構成することを特徴とする。
【0008】また、エンジンのクランクシャフトと変速
機の入力端の動力伝達部材とを連結するディスク部を有
するドライブプレートであって、ドライブプレートを基
準にしてエンジン側を後方、変速機側を前方として、エ
ンジン始動時に前方から進入するスタータピニオンが噛
合するリングギアをディスク部の外周に一体成形して成
るものの成形方法において、本発明は、ブランクをディ
スク部の断面形状に合致する形状に絞り成形する工程
と、絞り成形されたブランクの外周を円形にトリミング
する工程と、トリミングされたブランクの外周縁部を後
方に折り返されたフランジ部に成形する工程と、フラン
ジ部の外周を前端部にダレが残るようにしごいてリング
ギアの形状に成形する工程と、から成ることを特徴とす
る。
機の入力端の動力伝達部材とを連結するディスク部を有
するドライブプレートであって、ドライブプレートを基
準にしてエンジン側を後方、変速機側を前方として、エ
ンジン始動時に前方から進入するスタータピニオンが噛
合するリングギアをディスク部の外周に一体成形して成
るものの成形方法において、本発明は、ブランクをディ
スク部の断面形状に合致する形状に絞り成形する工程
と、絞り成形されたブランクの外周を円形にトリミング
する工程と、トリミングされたブランクの外周縁部を後
方に折り返されたフランジ部に成形する工程と、フラン
ジ部の外周を前端部にダレが残るようにしごいてリング
ギアの形状に成形する工程と、から成ることを特徴とす
る。
【0009】本発明によれば、後方に折り返されたフラ
ンジ部の外周をしごくため、フランジ部の折曲げ基端た
る前端部にダレを生ずる。そして、このダレを適量残す
ことにより、リングギアの前端のチャンファ部としてダ
レが有効に機能し、スタータピニオンがリングギアに円
滑に噛合する。かくて、チャンファ部を後加工で形成す
る必要がなく、ドライブプレートのコストダウンを図る
ことができる。
ンジ部の外周をしごくため、フランジ部の折曲げ基端た
る前端部にダレを生ずる。そして、このダレを適量残す
ことにより、リングギアの前端のチャンファ部としてダ
レが有効に機能し、スタータピニオンがリングギアに円
滑に噛合する。かくて、チャンファ部を後加工で形成す
る必要がなく、ドライブプレートのコストダウンを図る
ことができる。
【0010】ところで、ディスク部を絞り成形するとブ
ランクの外径の真円度が低下し、そのままフランジ部を
成形すると、フランジ部の幅が不均一になる。そして、
フランジ部の幅の不均一に起因して、しごき成形された
リングギアの歯すじ方向の長さが不均一になるため、リ
ングギアの後端の端面加工が必要になる。
ランクの外径の真円度が低下し、そのままフランジ部を
成形すると、フランジ部の幅が不均一になる。そして、
フランジ部の幅の不均一に起因して、しごき成形された
リングギアの歯すじ方向の長さが不均一になるため、リ
ングギアの後端の端面加工が必要になる。
【0011】これに対し、本発明の成形方法では、ディ
スク部の絞り成形後のトリミングによりブランクの外径
の真円度を確保した状態でフランジ部を成形するため、
フランジ部の幅が均一になり、しごき成形で形成される
リングギアの歯すじ方向の長さも均一になり、端面加工
が不要になって、加工コストを可及的に低減できる。
スク部の絞り成形後のトリミングによりブランクの外径
の真円度を確保した状態でフランジ部を成形するため、
フランジ部の幅が均一になり、しごき成形で形成される
リングギアの歯すじ方向の長さも均一になり、端面加工
が不要になって、加工コストを可及的に低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1を参照して、Aはエンジンの
クランクシャフト、Bは変速機の入力端に設けられる動
力伝達部材たる流体トルクコンバータを示し、クランク
シャフトAと流体トルクコンバータBとはドライブプレ
ート1を介して連結されている。
クランクシャフト、Bは変速機の入力端に設けられる動
力伝達部材たる流体トルクコンバータを示し、クランク
シャフトAと流体トルクコンバータBとはドライブプレ
ート1を介して連結されている。
【0013】ドライブプレート1を基準にしてエンジン
側を後方(図1で左方)、変速機側を前方(図1で右
方)として、ドライブプレート1の構造を説明する。ド
ライブプレート1は、後方に皿状に窪ませたディスク部
2を備えており、ディスク部2に、クランクシャフトA
の端部に外嵌するインロー部2aと、インロー部2aの
内周の平坦部2bと、外縁の平坦部2cとを形成し、両
平坦部2bに夫々複数の取付穴3を形成して、ディスク
部2をこれら取付穴3においてクランクシャフトAと流
体トルクコンバータBとにボルトC止めしている。ま
た、ディスク部2には、中心穴4と、エンジン振動を吸
収するための減衰穴5とが形成されている。
側を後方(図1で左方)、変速機側を前方(図1で右
方)として、ドライブプレート1の構造を説明する。ド
ライブプレート1は、後方に皿状に窪ませたディスク部
2を備えており、ディスク部2に、クランクシャフトA
の端部に外嵌するインロー部2aと、インロー部2aの
内周の平坦部2bと、外縁の平坦部2cとを形成し、両
平坦部2bに夫々複数の取付穴3を形成して、ディスク
部2をこれら取付穴3においてクランクシャフトAと流
体トルクコンバータBとにボルトC止めしている。ま
た、ディスク部2には、中心穴4と、エンジン振動を吸
収するための減衰穴5とが形成されている。
【0014】ディスク部2の外縁の平坦部2cの外周に
はリングギア6が一体成形されており、エンジン始動時
に前方から進入するスタータピニオンDがリングギア6
に噛合するようにしている。図示のスタータピニオンD
は、図外のマグネチックスイッチに連動するシフトレバ
ーDaによって前方から進入するマグネチックシフト式
スタータ装置用のものであるが、他の型式のスタータ装
置用のピニオンであっても勿論良い。
はリングギア6が一体成形されており、エンジン始動時
に前方から進入するスタータピニオンDがリングギア6
に噛合するようにしている。図示のスタータピニオンD
は、図外のマグネチックスイッチに連動するシフトレバ
ーDaによって前方から進入するマグネチックシフト式
スタータ装置用のものであるが、他の型式のスタータ装
置用のピニオンであっても勿論良い。
【0015】ドライブプレート1はトランスファプレス
ラインで成形されるもので、その成形方法を図2を参照
して説明する。先ず、円形のブランク1´に図2(A)
に示す如く中心穴4を穿設し、ブランク1´を中心穴4
で位置決めした状態で図2(B)に示す如くディスク部
2の断面形状に合致する形状に絞り成形する。尚、この
絞り成形は数段階に分けて行うが、簡略化のため絞り成
形の最終段階でのブランク1´の形状を図2(B)に示
している。
ラインで成形されるもので、その成形方法を図2を参照
して説明する。先ず、円形のブランク1´に図2(A)
に示す如く中心穴4を穿設し、ブランク1´を中心穴4
で位置決めした状態で図2(B)に示す如くディスク部
2の断面形状に合致する形状に絞り成形する。尚、この
絞り成形は数段階に分けて行うが、簡略化のため絞り成
形の最終段階でのブランク1´の形状を図2(B)に示
している。
【0016】絞り成形が完了すると、図2(C)に示す
ように、ブランク1´の外周を円形にトリミングすると
共に、取付穴3と減衰穴5とを穿設する。これら穴3,
5は絞り成形の何れかの段階で形成することも可能であ
るが、これでは絞り成形による肉の流れによって穴位置
や穴径の精度が悪くなるため、本実施形態の如く絞り成
形後に穴明けした方が良い。
ように、ブランク1´の外周を円形にトリミングすると
共に、取付穴3と減衰穴5とを穿設する。これら穴3,
5は絞り成形の何れかの段階で形成することも可能であ
るが、これでは絞り成形による肉の流れによって穴位置
や穴径の精度が悪くなるため、本実施形態の如く絞り成
形後に穴明けした方が良い。
【0017】次に、図2(D)に示す如く、ブランク1
´の外周縁部をその内側に平坦部2cを残した状態で後
方に折り返してフランジ部6´を成形する。ここで、絞
り成形されたブランク1´にそのままフランジ部6´を
成形すると、絞り成形時にブランク1´の真円度が低下
するため、フランジ部6´の幅が不均一になるが、本実
施形態では絞り成形後のトリミングによってブランク1
´の真円度が回復するため、フランジ部6´を均一な幅
で精度良く成形できる。
´の外周縁部をその内側に平坦部2cを残した状態で後
方に折り返してフランジ部6´を成形する。ここで、絞
り成形されたブランク1´にそのままフランジ部6´を
成形すると、絞り成形時にブランク1´の真円度が低下
するため、フランジ部6´の幅が不均一になるが、本実
施形態では絞り成形後のトリミングによってブランク1
´の真円度が回復するため、フランジ部6´を均一な幅
で精度良く成形できる。
【0018】次に、図2(E)に示す如く、フランジ部
6´の外周をしごいてリングギア6の形状に成形する。
このしごき成形は、荒成形と仕上げ成形との2工程に分
けて行なわれる。
6´の外周をしごいてリングギア6の形状に成形する。
このしごき成形は、荒成形と仕上げ成形との2工程に分
けて行なわれる。
【0019】荒成形は図3に示すプレス型を用いて行
う。このプレス型は、下型10と、下型10の上方にガ
イドポスト11aに案内されて昇降動するように設けた
上型11とを備えており、下型10の上面に、ブランク
1´をセット可能なマンドレル12を固設し、上型11
の下面に、マンドレル12に外挿可能なダイ13を固設
すると共に、マンドレル12に対向するパッド14をガ
イドバー14aを介して上下動自在に、且つ、付勢部材
14bで下方に付勢して吊設している。マンドレル12
の外周面には周方向に等間隔で多数の歯溝12aが形成
され、ダイ13の内周面には歯溝12aに対応する多数
の歯山13aが形成されている。
う。このプレス型は、下型10と、下型10の上方にガ
イドポスト11aに案内されて昇降動するように設けた
上型11とを備えており、下型10の上面に、ブランク
1´をセット可能なマンドレル12を固設し、上型11
の下面に、マンドレル12に外挿可能なダイ13を固設
すると共に、マンドレル12に対向するパッド14をガ
イドバー14aを介して上下動自在に、且つ、付勢部材
14bで下方に付勢して吊設している。マンドレル12
の外周面には周方向に等間隔で多数の歯溝12aが形成
され、ダイ13の内周面には歯溝12aに対応する多数
の歯山13aが形成されている。
【0020】ブランク1´はその前面を上にした状態で
フランジ部6´がマンドレル12に外嵌するようにセッ
トされ、この状態で上型11が下降する。これによれ
ば、先ず、ブランク1´のディスク部2にパッド14が
当接して、ブランク1´がマンドレル12との間に挟圧
保持され、次に、フランジ部6´の外周がダイ13の歯
山13aによりその前端側(上端側)から後端側(下端
側)に向けてしごかれて、フランジ部6´の肉がマンド
レル12の歯溝12aに押し込まれ、リングギア6が荒
成形される。
フランジ部6´がマンドレル12に外嵌するようにセッ
トされ、この状態で上型11が下降する。これによれ
ば、先ず、ブランク1´のディスク部2にパッド14が
当接して、ブランク1´がマンドレル12との間に挟圧
保持され、次に、フランジ部6´の外周がダイ13の歯
山13aによりその前端側(上端側)から後端側(下端
側)に向けてしごかれて、フランジ部6´の肉がマンド
レル12の歯溝12aに押し込まれ、リングギア6が荒
成形される。
【0021】仕上げ成形は図4に示すプレス型を用いて
行う。このプレス型は、下型20と、下型20の上方に
ガイドポスト21aに案内されて昇降動するように設け
た上型21とを備えており、下型20の上面に、外周面
に多数の歯溝22aを形成したマンドレル22をガイド
バー22bを案内にして上下動自在に、且つ、付勢部材
22cで上方に付勢して立設すると共に、内周面に多数
の歯山23aを形成したダイ23を固設し、上型21の
下面に、マンドレル22に対向するパッド24を固設し
ている。
行う。このプレス型は、下型20と、下型20の上方に
ガイドポスト21aに案内されて昇降動するように設け
た上型21とを備えており、下型20の上面に、外周面
に多数の歯溝22aを形成したマンドレル22をガイド
バー22bを案内にして上下動自在に、且つ、付勢部材
22cで上方に付勢して立設すると共に、内周面に多数
の歯山23aを形成したダイ23を固設し、上型21の
下面に、マンドレル22に対向するパッド24を固設し
ている。
【0022】上型21の上昇時、マンドレル22の上端
部はダイ23の上方に突出しており、ブランク1´を荒
成形したリングギア6の歯谷部がマンドレル22の歯溝
22aに入るようにマンドレル22にセットし、この状
態で上型21を下降させる。これによれば、先ず、ブラ
ンク1´のディスク部2にパッド24が当接して、ブラ
ンク1´がマンドレル22との間に挟圧保持され、この
状態でブランク1´がマンドレル22と共に押し下げら
れ、荒成形されたリングギア6の歯谷部がダイ23の歯
山23aにより後端側(下端側)から前端側(上端側)
に向けてしごかれて、リングギア6が仕上げ成形され
る。
部はダイ23の上方に突出しており、ブランク1´を荒
成形したリングギア6の歯谷部がマンドレル22の歯溝
22aに入るようにマンドレル22にセットし、この状
態で上型21を下降させる。これによれば、先ず、ブラ
ンク1´のディスク部2にパッド24が当接して、ブラ
ンク1´がマンドレル22との間に挟圧保持され、この
状態でブランク1´がマンドレル22と共に押し下げら
れ、荒成形されたリングギア6の歯谷部がダイ23の歯
山23aにより後端側(下端側)から前端側(上端側)
に向けてしごかれて、リングギア6が仕上げ成形され
る。
【0023】ここで、上記の如く前端側からのしごきに
よりリングギア6を荒成形すると、リングギア6の前端
部にダレ6aが発生し、このままではリングギア6の有
効歯長が短くなり過ぎるため、本実施形態では後端側か
らのしごきによりリングギア6を仕上げ成形して、リン
グギア6の前端に図5に示す如き適度なダレ6aが残る
ようにしている。このダレ6aは前方から進入するスタ
ータピニオンDを導くチャンファ部として有効に機能
し、スタータピニオンDがリングギア6に円滑に噛合す
る。
よりリングギア6を荒成形すると、リングギア6の前端
部にダレ6aが発生し、このままではリングギア6の有
効歯長が短くなり過ぎるため、本実施形態では後端側か
らのしごきによりリングギア6を仕上げ成形して、リン
グギア6の前端に図5に示す如き適度なダレ6aが残る
ようにしている。このダレ6aは前方から進入するスタ
ータピニオンDを導くチャンファ部として有効に機能
し、スタータピニオンDがリングギア6に円滑に噛合す
る。
【0024】また、上記の如くフランジ部6´が均一な
幅で成形されるため、リングギア6の歯長も均一にな
る。従って、リングギア6の後端の端面加工が不要にな
り、チャンファ部の加工が不要になることと相俟って、
ドライブプレート1のコストが大幅に低減される。
幅で成形されるため、リングギア6の歯長も均一にな
る。従って、リングギア6の後端の端面加工が不要にな
り、チャンファ部の加工が不要になることと相俟って、
ドライブプレート1のコストが大幅に低減される。
【0025】尚、上記実施形態では、リングギア6の荒
成形を前端側からのしごきで行うようにしたが、荒成形
を後端側からのしごきで行い、仕上げ成形に際し前端側
からしごいて、リングギア6の前端部に適度なダレ6a
を発生させるようにしても良い。
成形を前端側からのしごきで行うようにしたが、荒成形
を後端側からのしごきで行い、仕上げ成形に際し前端側
からしごいて、リングギア6の前端部に適度なダレ6a
を発生させるようにしても良い。
【図1】 本発明ドライブプレートの使用例を示す断面
図
図
【図2】 (A)〜(E)図1のドライブプレートの成
形工程を示す図
形工程を示す図
【図3】 リングギアの荒成形に用いるプレス型の断面
図
図
【図4】 リングギアの仕上げ成形に用いるプレス型の
断面図
断面図
【図5】 リングギアの部分の斜視図
A クランクシャフト B 流体トルクコンバ
ータ(動力伝達部材) D スタータピニオン 1 ドライブプレート 1´ ブランク 2 ディスク部 6 リングギア 6´ フランジ部 6a ダレ
ータ(動力伝達部材) D スタータピニオン 1 ドライブプレート 1´ ブランク 2 ディスク部 6 リングギア 6´ フランジ部 6a ダレ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 41/28 F16H 41/28
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンのクランクシャフトと変速機の
入力端の動力伝達部材とを連結するディスク部を有する
ドライブプレートであって、ドライブプレートを基準に
してエンジン側を後方、変速機側を前方として、エンジ
ン始動時に前方から進入するスタータピニオンが噛合す
るリングギアをディスク部の外周に一体成形して成るも
のにおいて、ディスク部の外周に後方に折り返されたフ
ランジ部を形成し、該フランジ部の外周を前端部にダレ
が残るようにしごいてリングギアの形状に成形し、該フ
ランジでリングギアを構成することを特徴とするドライ
ブプレート。 - 【請求項2】 エンジンのクランクシャフトと変速機の
入力端の動力伝達部材とを連結するディスク部を有する
ドライブプレートであって、ドライブプレートを基準に
してエンジン側を後方、変速機側を前方として、エンジ
ン始動時に前方から進入するスタータピニオンが噛合す
るリングギアをディスク部の外周に一体成形して成るも
のの成形方法であって、 ブランクをディスク部の断面形状に合致する形状に絞り
成形する工程と、 絞り成形されたブランクの外周を円形にトリミングする
工程と、 トリミングされたブランクの外周縁部を後方に折り返さ
れたフランジ部に成形する工程と、 フランジ部の外周を前端部にダレが残るようにしごいて
リングギアの形状に成形する工程と、 から成ることを特徴とするドライブプレートの成形方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8296074A JPH10141471A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | ドライブプレート及びその成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8296074A JPH10141471A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | ドライブプレート及びその成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10141471A true JPH10141471A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17828786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8296074A Pending JPH10141471A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | ドライブプレート及びその成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10141471A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7191856B2 (en) | 2001-08-24 | 2007-03-20 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Power transmission system for hybrid vehicle |
WO2014142315A1 (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-18 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ドライブプレートおよびその製造方法 |
JP2021116906A (ja) * | 2020-01-29 | 2021-08-10 | 株式会社Subaru | 車両用動力伝達装置 |
-
1996
- 1996-11-08 JP JP8296074A patent/JPH10141471A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7191856B2 (en) | 2001-08-24 | 2007-03-20 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Power transmission system for hybrid vehicle |
WO2014142315A1 (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-18 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ドライブプレートおよびその製造方法 |
JP2014199137A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-10-23 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | ドライブプレートおよびその製造方法 |
CN104937310A (zh) * | 2013-03-15 | 2015-09-23 | 爱信艾达株式会社 | 驱动板及其制造方法 |
JP2021116906A (ja) * | 2020-01-29 | 2021-08-10 | 株式会社Subaru | 車両用動力伝達装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3222808B2 (ja) | 段付き板金製プレス成形品におけるスプライン歯形のしごき成形方法および同方法によりしごき成形された板金製クラッチドラム | |
JP2002273543A (ja) | 軸付きパーキングギヤ及びその軸付きパーキングギヤの製造方法 | |
JPH04279239A (ja) | ドライブプレートの製造方法 | |
US6289710B1 (en) | Method of manufacturing a hollow rack bar | |
JP3787767B2 (ja) | 鍔付き連結シャフトの製造方法 | |
US7197908B2 (en) | Method of manufacturing a member having toothed portion | |
JP3389593B2 (ja) | クラッチドラムの製造方法および歯形成形装置 | |
JPH10141471A (ja) | ドライブプレート及びその成形方法 | |
JPS63149034A (ja) | インターナルギヤの製造方法 | |
KR100346946B1 (ko) | 자동차용 트랜스미션에 있어서의 토크 전달부재와 스플라인 치형의 성형방법 및 스플라인 치형의 성형장치 | |
JP7230828B2 (ja) | 環状部品のプレス成形方法 | |
JP5380847B2 (ja) | ワーク成形方法及びワーク成形装置 | |
JP2005517854A (ja) | 自動車のエキゾーストパイプの端部に被せ嵌められるカバーを製造するための方法、及びこの方法に従って製造されたカバー | |
JP2007181878A (ja) | フランジ付きハウジング部材とその成形方法及び装置 | |
JPH10156465A (ja) | ドライブプレートの成形方法 | |
JP3517963B2 (ja) | 円筒部材の成形方法 | |
JP2542300B2 (ja) | 変速用歯車 | |
JP3634968B2 (ja) | ドラムの製造方法 | |
JPH0120042Y2 (ja) | ||
JPH0231262B2 (ja) | ||
JP2555747B2 (ja) | バルブスリーブの製造方法 | |
JP2001105085A (ja) | 有脚部材の成形方法、有脚部材を成形するための粗形材、および有脚部材の粗形材の成形装置 | |
JPH07236930A (ja) | ポールパーキングの製造方法 | |
JP2004160479A (ja) | タイミングベルトドライブプーリー及びその製造方法 | |
JPS63278624A (ja) | リング状一溝vプ−リ−の製造方法及び装置 |