JPH10141230A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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Publication number
JPH10141230A
JPH10141230A JP8305189A JP30518996A JPH10141230A JP H10141230 A JPH10141230 A JP H10141230A JP 8305189 A JP8305189 A JP 8305189A JP 30518996 A JP30518996 A JP 30518996A JP H10141230 A JPH10141230 A JP H10141230A
Authority
JP
Japan
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valve
retainer
discharge
valve opening
compressor
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Pending
Application number
JP8305189A
Other languages
English (en)
Inventor
Isato Ikeda
勇人 池田
Tetsuyuki Kamitoku
哲行 神徳
Tomohiro Wakita
朋広 脇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、潤滑油成分の粘性等による吐出
弁の応答性の低下を防止することのできる圧縮機を提供
する。 【解決手段】 吐出弁28を挟んで吐出ポート18a,
19aに対向するリテーナ31の弁開度規制面31aに
突出部32を設け、この突出部32により吐出弁28が
弁開度規制面31aに密着しないようにしたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用空調装置
等に用いられる圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置に用いられる圧縮機とし
て、斜板式圧縮機が知られている。この斜板式圧縮機
は、特開平7−259739号公報に示されるように、
シリンダの内部に円筒状の圧縮室を形成し、この圧縮室
に収容されたピストンを駆動軸に取り付けられた斜板に
より駆動して被圧縮流体を圧縮する構造となっている。
また、上述した斜板式圧縮機はシリンダの端面にカバー
部材としてのハウジングを接合し、このハウジングに吸
入室と吐出室を設けている。そして、シリンダとハウジ
ングとの間に介装されたバルブプレートに吸入ポートと
吐出ポートを形成し、これらの吸入ポートと吐出ポート
を吸入弁および吐出弁により交互に開閉して被圧縮流体
を吸入室から圧縮室に吸入し、且つピストンにより圧縮
された被圧縮流体を圧縮室から吐出室に吐出する構造と
なっている。
【0003】ところで、このような圧縮機の吐出弁は金
属製の薄板で形成されているため、吐出ポートから吐出
する流体の圧力が高い場合には、吐出弁を形成する金属
薄板が弾性限度を越えて変形してしまい、圧縮性能の低
下を引き起こす要因となる。そこで、このような不具合
を防止するために、上述した圧縮機では吐出弁を挟んで
吐出ポートと対向する側にリテーナを設け、このリテー
ナで吐出弁の開度を金属薄板の弾性領域内に規制してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の圧縮機では、吐出弁がリテーナの弁開度規制
面に当接することで吐出弁の開度が規制されるため、吐
出ポートから吐出する流体に潤滑油成分が含まれている
場合には、潤滑油成分の粘性により吐出弁がリテーナの
弁開度規制面に密着する。このため、吐出弁の応答性が
低下し、圧縮効率の低下を招くという問題があった。そ
こで、この発明の目的は、潤滑油成分の粘性等による吐
出弁の応答性の低下を防止することのできる圧縮機を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に係る発明は、圧縮室を有するシリン
ダと、前記圧縮室に収容された流体圧縮部材と、この流
体圧縮部材により圧縮された流体を前記圧縮室の外部へ
導く吐出ポートを有するバルブプレートと、前記吐出ポ
ートを開閉する板状の吐出弁と、この吐出弁を挟んで前
記吐出ポートに対向する帯状の弁開度規制面を有するリ
テーナとを備えた圧縮機において、前記弁開度規制面の
両側部に突出部を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の圧縮機におい
て、前記突出部が前記リテーナを前記吐出弁に対し凹状
に湾曲させて形成されていることを特徴とするものであ
る。請求項3に係る発明は、圧縮室を有するシリンダ
と、前記圧縮室に収容された流体圧縮部材と、この流体
圧縮部材により圧縮された流体を前記圧縮室の外部へ導
く吐出ポートを有するバルブプレートと、前記吐出ポー
トを開閉する板状の吐出弁と、この吐出弁を挟んで前記
吐出ポートに対向する帯状の弁開度規制面を有するリテ
ーナとを備えた圧縮機において、前記弁開度規制面の長
手方向中央部に突出部を設けたことを特徴とするもので
ある。請求項4に係る発明は、請求項3記載の圧縮機に
おいて、前記突出部が前記リテーナを前記吐出弁に対し
凸状に湾曲させて形成されていることを特徴とするもの
である。請求項5に係る発明は、圧縮室を有するシリン
ダと、前記圧縮室に収容された流体圧縮部材と、この流
体圧縮部材により圧縮された流体を前記圧縮室の外部へ
導く吐出ポートを有するバルブプレートと、前記吐出ポ
ートを開閉する板状の吐出弁と、この吐出弁を挟んで前
記吐出ポートに対向する帯状の弁開度規制面を有するリ
テーナとを備えた圧縮機において、前記弁開度規制面の
両側部および長手方向中央部に突出部を設けたことを特
徴とするものである。請求項6に係る発明は、請求項5
記載の圧縮機において、前記突出部が前記リテーナを前
記吐出弁に対し波板状に湾曲させて形成されていること
を特徴とするものである。請求項7に係る発明は、請求
項1または請求項3または請求項5記載の圧縮機におい
て、前記突出部が前記弁開度規制面の長手方向に線状の
突条部を形成していることを特徴とするものである。請
求項8に係る発明は、請求項1または請求項3または請
求項5記載の圧縮機において、前記突出部が前記弁開度
規制面の長手方向に沿って複数設けられていることを特
徴とするものである。請求項1、請求項3および請求項
5に係る発明では、シリンダの圧縮室に吸入された被圧
縮流体が流体圧縮部材により圧縮されると、吐出弁がリ
テーナの弁開度規制面に設けられた突出部に当接する。
従って、吐出ポートから吐出する流体に潤滑油成分が含
まれていても吐出弁がリテーナの弁開度規制面に密着し
なくなるので、潤滑油成分の粘性等による吐出弁の応答
性の低下を防止することができる。請求項2に係る発明
では、弁開度規制面の両側部に設けられた突出部がリテ
ーナを吐出弁に対し凹状に湾曲させて形成されているの
で、曲げ剛性の高いリテーナを得ることができる。請求
項4に係る発明では、弁開度規制面の長手方向中央部に
設けられた突出部がリテーナを吐出弁に対し凸状に湾曲
させて形成されているので、曲げ剛性の高いリテーナを
得ることができる。請求項7に係る発明では、突出部が
弁開度規制面の長手方向に線状の突条部を形成している
ので、曲げ剛性の高いリテーナを得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図3には、この発明の第1の実
施形態に係る圧縮機1の概略構成が図示されており、圧
縮機1はアルミニウムまたはアルミニウム合金等からな
る前後一対のフロント側シリンダ2およびリヤ側シリン
ダ3を備えている。これらのフロント側シリンダ2およ
びリヤ側シリンダ3は端面同士を突き合わせて接合され
ており、その接合部にはシールリング4が介装されてい
る。また、フロント側シリンダ2およびリヤ側シリンダ
3は円柱又は角柱状に形成されており、その中心部に設
けられた貫通孔2a,3aの周囲には、円筒形状をなす
複数の圧縮室2b,3bがシールリング4の周方向に等
間隔で形成されている。これらの圧縮室2b,3bはそ
の中心が貫通孔2a,3aを中心とする同一円周上に設
けられており、各圧縮室2b,3bには流体圧縮部材と
してのピストン5が収容されている。
【0007】ピストン5はアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金等で形成されており、その両端には流体圧縮面
5a、5aが形成されている。また、ピストン5は中間
部に凹部5bを有しており、この凹部5b内には前後一
対の斜板係留部5c,5dが対設されている。これらの
斜板係留部5c,5dは半球状のシュー受け面5e,5
eを有しており、これらのシュー受け面5e,5eに
は、半球状に形成された一対のシュー6,6が傾動可能
に係合している。
【0008】また、ピストン5はシリンダ2,3の貫通
孔2a,3aに挿入された駆動軸8により駆動されるよ
うになっている。この駆動軸8はラジアルベアリング
9,10を介してフロント側シリンダ2およびリヤ側シ
リンダ3に回転自在に支持されており、駆動軸8にはア
ルミニウムまたはアルミニウム合金等からなる斜板11
のボス部11aが装着されている。この斜板11はボス
部11aとフロント側シリンダ2およびリヤ側シリンダ
3との間に設けられたスラストベアリング12,13に
より位置決めされており、ボス部11aの外周面から駆
動軸8の半径方向に延出した円形斜板部11bの両面に
は、前述したシュー6,6の摺動面が摺動可能に接して
いる。従って、ピストン5はシュー6,6を介して斜板
11と係留しており、斜板11が駆動軸8と一体に回転
すると、ピストン5が圧縮室2b,3bの軸方向に往復
運動するようになっている。
【0009】フロント側シリンダ2の前端面は、カバー
部材としてのフロントハウジング15にシールリング1
4を介して接合されている。このフロントハウジング1
5はフロント側シリンダ2と接合される側に環状の吐出
室15aを有しており、吐出室15aの外周側には、フ
ロント側シリンダ2の圧縮室2bに対応した数の吸入室
15bが形成されている。一方、リヤ側シリンダ3の後
端面は、カバー部材としてのリヤハウジング17にシー
ルリング16を介して接合されている。このリヤハウジ
ング17はリヤ側シリンダ3と接合される側に環状の吐
出室17aを有しており、吐出室17aの外周側には、
リヤ側シリンダ3の圧縮室3bに対応した数の吸入室1
7bが形成されている。
【0010】フロント側シリンダ2とフロントハウジン
グ14との間にはバルブプレート18が介装されてお
り、このバルブプレート18には、図2に示すように、
フロント側シリンダ2の圧縮室2bで圧縮された被圧縮
流体をフロントハウジング15の吐出室15aに導く吐
出ポート18aおよびフロントハウジング15の吸入室
15bに吸入された被圧縮流体をフロント側シリンダ2
の圧縮室2bに導く吸入ポート18bが形成されてい
る。また、リヤ側シリンダ3とリヤハウジング17との
間にはバルブプレート19が介装されており、このバル
ブプレート19には、図2に示すように、リヤ側シリン
ダ3の圧縮室3bで圧縮された被圧縮流体をリヤハウジ
ング17の吐出室17aに導く吐出ポート19aおよび
リヤハウジング17の吸入室17bに吸入された被圧縮
流体をリヤ側シリンダ3の圧縮室3bに導く吸入ポート
19bが形成されている。なお、リヤハウジング17に
は複数のネジ穴17cが形成されており、これらのネジ
穴17cには締付ボルト20がフロントハウジング1
5、バルブプレート18、フロント側シリンダ2、リヤ
側シリンダ3およびバルブプレート19を貫通して螺嵌
されている。
【0011】フロント側シリンダ2とバルブプレート1
8との間にはガスケット21が介装され、またリヤ側シ
リンダ3とバルブプレート19との間にはガスケット2
2が介装されている。これらのガスケット21,22は
金属板の両面にシール材をコーティングして形成されて
おり、ガスケット21とバルブプレート18との間には
吸入弁構成部材23が介装され、またガスケット22と
バルブプレート19との間には吸入弁構成部材24が介
装されている。これらの吸入弁構成部材23,24は例
えば環状の金属薄板で形成されており、各吸入弁構成部
材23,24には、バルブプレート18,19に形成さ
れた吸入ポート18b,19bを開閉する複数の吸入弁
25が形成されている。一方、フロントハウジング14
とバルブプレート18との間には、吐出弁構成部材26
が介装され、またリヤハウジング17とバルブプレート
19との間には吐出弁構成部材27が介装されている。
これらの弁部材26,27は例えば円形状の金属薄板で
形成されており、各弁部材26,27には、図4に示す
如く、バルブプレート18,19に形成された吐出ポー
ト18a,19aを開閉する複数の吐出弁28が形成さ
れている。
【0012】吐出弁構成部材26とフロントハウジング
14との間にはガスケット29が介装され、また吐出弁
構成部材27とリヤハウジング17との間にはガスケッ
ト30が介装されている。これらのガスケット29,3
0は金属板からなり、その両面にはシール材がコーティ
ングされている。また、ガスケット29,30は、図5
に示すように、吐出室14b,17bの内周側をシール
する円形シール部29a,30aを有しており、この円
形シール部29a,30aの外周には、吐出室14a,
17aと吸入室14b,17bとの隔壁部をシールする
環状シール部29b,30bおよび吸入室14b,17
bの外側をシールする環状シール部29c,30cが同
心円状に形成されている。
【0013】ガスケット29,30の円形シール部29
a,30aと環状シール部29b,30bとの間には、
吐出弁28の弁開度を規制する複数のリテーナ31がガ
スケット29,30と一体に形成されている。これらの
リテーナ31は、図2に示すように、円形シール部29
a,30aの周縁部から圧縮室2b,3bの半径方向に
延出した帯状の斜板部31aと、この斜板部31aの先
端部を支持するサポート部31bとを有しており、斜板
部31aは吐出弁28を挟んで吐出ポート18a,19
aに対向している。
【0014】また、リテーナ31は図1に示す如く吐出
弁構成部材26,27に形成された吐出弁28を挟んで
吐出ポート18a,19aに対向する帯状の弁開度規制
面31cを有しており、この弁開度規制面31cの両側
部には、リテーナ31を吐出弁28に対し凹状に湾曲形
成してなる一対の突出部32,32が設けられている。
【0015】このような構成において、たとえばフロン
ト側シリンダ2の圧縮室2bに吸入された被圧縮流体が
ピストン5により圧縮されると、図6に示すように、吐
出弁構成部材26に形成された吐出弁28がリテーナ3
1の弁開度規制面31cに設けられた突出部32,32
に当接して吐出弁28の開度が吐出弁構成部材26の弾
性領域内に規制される。従って、上述した第1の実施形
態では吐出ポート18a,19aから吐出する流体に潤
滑油成分が含まれていても吐出弁28がリテーナ31の
弁開度規制面31cに密着しなくなるので、潤滑油成分
の粘性等による吐出弁28の応答性の低下を防止するこ
とができ、圧縮機の信頼性を高めることができる。
【0016】また、上述した第1の実施形態では弁開度
規制面31cの両側部に設けられた突出部32,32が
リテーナ31を吐出弁28に対し凹状に湾曲させて形成
されているので、曲げ剛性の高いリテーナ31を得るこ
とができ、これによりリテーナ31の変形を防止するこ
とができる。
【0017】次に、この発明の第2ないし第5の実施形
態を図7ないし図12を参照して説明するが、図1ない
し図6に示したものと同一部分には同一符号を付して説
明する。図7はこの発明の第2の実施形態に係る圧縮機
の要部構成を示しており、同図に示すように、リテーナ
31は吐出弁構成部材26,27に形成された吐出弁2
8の弁開度を規制する帯状の弁開度規制面31cを有し
ている。この弁開度規制面31cは吐出弁28を挟んで
吐出ポート18a,19aに対向しており、弁開度規制
面31cの長手方向中央部にはリテーナ31を吐出弁2
8に対し凸状に湾曲形成してなる突出部32が設けられ
ている。
【0018】図8はこの発明の第3の実施形態に係る圧
縮機の要部構成を示しており、同図に示すように、リテ
ーナ31は吐出弁構成部材26,27に形成された吐出
弁28の開度を規制する帯状の弁開度規制面31cを有
している。この弁開度規制面31cは吐出弁28を挟ん
で吐出ポート16b,19bに対向しており、弁開度規
制面31cの両側部には一対の突出部32,32が設け
られている。これらの突出部32,32はリテーナ31
をプレス加工して形成されており、図9に示す如くリテ
ーナ31の長手方向に線状の突条部33をそれぞれ形成
している。
【0019】図10はこの発明の第4の実施形態に係る
圧縮機の要部構成を示しており、同図に示すように、吐
出弁28の弁開度を規制するリテーナ31の弁開度規制
面31cには、3つの突出部32,32,32が設けら
れている。これらの突出部32,32、32は弁開度規
制面31cの両側部と長手方向中央部に設けられてお
り、例えばリテーナ31を弁開度規制面31cの幅方向
に沿って波板状に湾曲させて形成されている。
【0020】図11はこの発明の第5の実施形態に係る
圧縮機の要部構成を示しており、同図に示すように、吐
出弁28の弁開度を規制するリテーナ31の弁開度規制
面31cには、一対の突出部32,32が設けられてい
る。これらの突出部32,32は弁開度規制面31cの
両側部に設けられ、図12に示す如く弁開度規制面31
cの長手方向に沿って複数設けられている。
【0021】上述した第2ないし第5の実施形態では、
たとえばフロント側シリンダ2の圧縮室2bに吸入され
た被圧縮流体がピストン5により圧縮されると、吐出弁
構成部材26に形成された吐出弁28がリテーナ31の
弁開度規制面31cに設けられた突出部32,32に当
接する。従って、吐出ポート18a,19aから吐出す
る流体に潤滑油成分が含まれていても吐出弁28がリテ
ーナ31の弁開度規制面31cに密着しなくなるので、
潤滑油成分の粘性等による吐出弁28の応答性の低下を
防止することができる。
【0022】また、第2の実施形態では弁開度規制面3
1cの長手方向中央部に設けられた突出部32がリテー
ナ31を吐出弁28に対し凸状に湾曲させて形成されて
いるので、第1の実施形態と同様に、曲げ剛性の高いリ
テーナ31を得ることができ、これによりリテーナ31
の変形を防止することができる。また、第3の実施形態
では弁開度規制面31cの両側部に設けられた一対の突
出部32,32がリテーナ31の長手方向に線状の突条
部33を形成しているので、第1および第2の実施形態
と同様に、曲げ剛性の高いリテーナ31を得ることがで
き、これによりリテーナ31の変形を防止することがで
きる。
【0023】なお、上述した第1および第2の実施形態
ではリテーナ31を吐出弁28に対し凹状または凸状に
湾曲させて突出部32をリテーナ31の弁開度規制面3
1cに設けたが、突出部32が弁開度規制面31cの長
手方向に沿って複数設けられていても吐出弁28の応答
性の低下を防止することができる。また、上述した第1
ないし第5の実施形態では、この発明を斜板式圧縮機に
適用した場合について説明したが、斜板式圧縮機以外の
圧縮機(例えばクランク式の往復動型圧縮機、ロータリ
ー式圧縮機、スクロール型圧縮機等)についても適用す
ることが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項8に係る発明によれば、吐出ポートから吐出する流
体に潤滑油成分が含まれていても吐出弁がリテーナの弁
開度規制面に密着しなくなるので、潤滑油成分の粘性等
による吐出弁の応答性の低下を防止することができる。
また、請求項2、請求項4および請求項6に係る発明に
よれば、曲げ剛性の高いリテーナを得ることができ、こ
れによりリテーナの変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る圧縮機の要部
構成を説明するための断面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態に係る圧縮機の詳細
構成を説明するための断面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態に係る圧縮機の概略
構成を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態に係る圧縮機の吐出
弁を形成する吐出弁構成部材の平面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態に係る圧縮機の詳細
構成を説明するための平面図である。
【図6】この発明の第1の実施形態に係る圧縮機の作用
を説明するための断面図である。
【図7】この発明の第2の実施形態に係る圧縮機の要部
構成を説明するための断面図である。
【図8】この発明の第3の実施形態に係る圧縮機の要部
構成を説明するための断面図である。
【図9】図8のA−A線に沿った矢視断面図である。
【図10】この発明の第4の実施形態に係る圧縮機の要
部構成を説明するための断面図である。
【図11】この発明の第5の実施形態に係る圧縮機の要
部構成を説明するための断面図である。
【図12】図11のB−B線に沿った矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
2 フロント側シリンダ 3 リヤ側シリンダ 5 ピストン 6 シュー 8 駆動軸 11 斜板 15 フロントハウジング 17 リヤハウジング 18,19 バルブプレート 23,24 吸入弁構成部材 25 吸入弁 26,27 吐出弁構成部材 28 吐出弁 31 リテーナ 31a 弁開度規制面 32 突出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮室を有するシリンダと、前記圧縮室
    に収容された流体圧縮部材と、この流体圧縮部材により
    圧縮された流体を前記圧縮室の外部へ導く吐出ポートを
    有するバルブプレートと、前記吐出ポートを開閉する板
    状の吐出弁と、この吐出弁を挟んで前記吐出ポートに対
    向する帯状の弁開度規制面を有するリテーナとを備えた
    圧縮機において、 前記弁開度規制面の両側部に突出部を設けたことを特徴
    とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記突出部は、前記リテーナを前記吐出
    弁に対し凹状に湾曲させて形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 圧縮室を有するシリンダと、前記圧縮室
    に収容された流体圧縮部材と、この流体圧縮部材により
    圧縮された流体を前記圧縮室の外部へ導く吐出ポートを
    有するバルブプレートと、前記吐出ポートを開閉する板
    状の吐出弁と、この吐出弁を挟んで前記吐出ポートに対
    向する帯状の弁開度規制面を有するリテーナとを備えた
    圧縮機において、 前記弁開度規制面の長手方向中央部に突出部を設けたこ
    とを特徴とする圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記突出部は、前記リテーナを前記吐出
    弁に対し凸状に湾曲させて形成されていることを特徴と
    する請求項3記載の圧縮機。
  5. 【請求項5】 圧縮室を有するシリンダと、前記圧縮室
    に収容された流体圧縮部材と、この流体圧縮部材により
    圧縮された流体を前記圧縮室の外部へ導く吐出ポートを
    有するバルブプレートと、前記吐出ポートを開閉する板
    状の吐出弁と、この吐出弁を挟んで前記吐出ポートに対
    向する帯状の弁開度規制面を有するリテーナとを備えた
    圧縮機において、 前記弁開度規制面の両側部および長手方向中央部に突出
    部を設けたことを特徴とする圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記突出部は、前記リテーナを前記吐出
    弁に対し波板状に湾曲させて形成されていることを特徴
    とする請求項5記載の圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記突出部は、前記弁開度規制面の長手
    方向に線状の突条部を形成していることを特徴とする請
    求項1または請求項3または請求項5記載の圧縮機。
  8. 【請求項8】 前記突出部は、前記弁開度規制面の長手
    方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求
    項1または請求項3または請求項5記載の圧縮機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022244240A1 (ja) * 2021-05-21 2022-11-24 三菱電機株式会社 圧縮機

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