JPH10140981A - ディスクカッタの摩耗検出方法および摩耗検出装置 - Google Patents

ディスクカッタの摩耗検出方法および摩耗検出装置

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JPH10140981A
JPH10140981A JP16160897A JP16160897A JPH10140981A JP H10140981 A JPH10140981 A JP H10140981A JP 16160897 A JP16160897 A JP 16160897A JP 16160897 A JP16160897 A JP 16160897A JP H10140981 A JPH10140981 A JP H10140981A
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cutter
diameter
disk cutter
disk
time
Prior art date
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JP16160897A
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Izumi Nishizawa
泉 西澤
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Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクカッタの摩耗量を演算により求める
場合に、補正係数に含まれる誤差を減らして演算精度を
向上させ、もって摩耗量をより精度良く求めることので
きるようにする。 【解決手段】 ディスクカッタ1の直径を、このディス
クカッタ1の回転角速度とカッタヘッドの回転角速度と
ディスクカッタの取り付け径との演算式により連続的に
もしくは所定の間隔をおいて多数回演算するとともに、
当該トンネル掘削機の掘進距離に対するその演算された
直径値の関係を単調減少する曲線で近似し、この近似曲
線を用いて、任意の時点でのディスクカッタ径もしくは
一つの時点から他の時点までの間におけるディスクカッ
タ径の減少量、あるいは所定のディスクカッタ径になる
時点もしくはディスクカッタ径が所定量だけ減少する時
点を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘削機の
カッタヘッドに設けられるディスクカッタの摩耗量を検
出するディスクカッタの摩耗検出方法および摩耗検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネルを掘削するトンネル掘削
機においては、地中を推進されるシールド本体の前部に
カッタヘッドが回転自在に設けられ、このカッタヘッド
の前面に回転自在に取り付けられるディスクカッタによ
り切羽を掘削するようにされている。
【0003】前記ディスクカッタは長時間使用している
と摩耗により掘削力が低下するため、従来は、ディスク
カッタの裏面より油圧により検出棒を切羽に向けて突出
させ、この検出棒に接続されるワイヤの繰出し量などに
よりディスクカッタの摩耗を検出して、摩耗量が所定の
値になったときにディスクカッタを交換するようにされ
ている。
【0004】しかし、このような検出棒による摩耗量検
出方法では、掘進中に検出した場合に土圧により検出棒
が破損されるため、掘進中の検出は困難であるという問
題点がある。また、ディスクカッタの転動不良によりそ
のディスクカッタに偏摩耗が生じた場合に、摩耗量が正
確に検出できないという問題点もある。
【0005】そこで、このような問題点を解消するため
に、本出願人は、ディスクカッタの回転数(回転角速
度)とカッタヘッドの回転数(回転角速度)とディスク
カッタの取り付け径とによりそのディスクカッタの摩耗
量を演算により求めるようにした摩耗検出方法を既に提
案している(特願平7−138071号)。また、この
既提案の摩耗検出方法を更に改良したものとして、ディ
スクカッタと地山との接触状態に起因する誤差を取り除
くことを可能にした提案(特願平7−341820号)
も行っている。この後者の提案においては、ディスクカ
ッタのスリップや接触状態に起因する誤差を補正するた
めに、任意の時点で演算式によりディスクカッタの直径
を求める際に、この演算式により演算されるディスクカ
ッタ径の初期値と、既知のディスクカッタ径との偏差Δ
もしくは比ηを加味した値をその時点での真の直径とみ
なしてディスクカッタの摩耗量を検出するようにされて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
提案(特願平7−341820号)による摩耗検出方法
では、補正係数である偏差Δもしくは比ηの値を最初の
1回の計測データに基づいて演算しているために、計測
されるディスクカッタの回転角速度のデータにカッタの
回転状況もしくは地山との接触状況の変動等によってば
らつきが生じた場合に、それら補正係数に大きな誤差が
含まれる可能性があるという問題点がある。
【0007】また、この提案では、ディスクカッタ径の
時間的変化を近似曲線で近似する場合に、この近似曲線
が、ディスクカッタの回転角速度のデータから計算され
る多数のディスクカッタ径のデータに基づいて演算され
ているために、やはりディスクカッタの回転角速度のデ
ータにカッタの回転状況もしくは地山との接触状況の変
動等によってばらつきが生じた場合に、近似曲線に大き
な誤差が生じてしまう。一方、このような変動は、比較
的長い区間で回転角速度を求めることにより平均化され
て小さくすることが可能であるが、この場合には、デー
タの個数が減ってしまうので近似曲線を求める際に誤差
を生じることとなる。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、ディスクカッタの摩耗量を演算により求め
る場合に、補正係数に含まれる誤差を減らすことができ
て演算精度を向上させることができ、もって摩耗量をよ
り精度良く求めることのできるディスクカッタの摩耗検
出方法および摩耗検出装置を提供することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述の
目的を達成するために、本発明によるディスクカッタの
摩耗検出方法は、第1に、前部にカッタヘッドを回転自
在に設け、このカッタヘッドに切羽を掘削するディスク
カッタを回転自在に設けてなるトンネル掘削機における
ディスクカッタの摩耗検出方法であって、ディスクカッ
タの直径を、このディスクカッタの回転角速度とカッタ
ヘッドの回転角速度と前記ディスクカッタの取り付け径
との演算式により連続的にもしくは所定の間隔をおいて
多数回演算するとともに、当該トンネル掘削機の掘進距
離,ディスクカッタの転走距離,掘削時間もしくはカッ
タヘッドの累積回転数のうちのいずれかに対する前記演
算された直径値の関係を単調減少する曲線で近似し、こ
の近似曲線を用いて、任意の時点でのディスクカッタ径
もしくは一つの時点から他の時点までの間におけるディ
スクカッタ径の減少量、あるいは所定のディスクカッタ
径になる時点もしくはディスクカッタ径が所定量だけ減
少する時点を得ることを特徴とするものである。
【0010】この第1の特徴を有する発明においては、
ディスクカッタの直径が、ディスクカッタの回転角速度
とカッタヘッドの回転角速度とディスクカッタの取り付
け径との演算式により多数回演算され、この演算された
直径値が、横軸に例えば当該トンネル掘削機の掘進距
離,ディスクカッタの転走距離,掘削時間もしくはカッ
タヘッドの累積回転数をとり、縦軸にその直径の演算値
をとったグラフ上にプロットされてそれら掘進距離等と
直径の演算値との関係が単調減少する曲線で近似され
る。この近似は、最小二乗法等によっても良いし、グラ
フ上に近似曲線を直接描き込む方法によっても良い。こ
うして得られた近似曲線から任意の時点でのディスクカ
ッタ径もしくは一つの時点から他の時点までの間におけ
るディスクカッタ径の減少量、あるいは所定のディスク
カッタ径になる時点もしくはディスクカッタ径が所定量
だけ減少する時点を得ることができる。但し、このよう
にして得られるディスクカッタの演算値には、カッタと
地山との間のスリップや接触状況による誤差が含まれて
いるため、必ずしも真のカッタ径を表しているとは限ら
ない。しかしその場合でも、一つの時点から他の時点ま
での間のディスクカッタ径の減少量に関しては、それら
の誤差が相殺されることになるので、正しい値を得るこ
とができる。本発明の方法によれば、補正係数を求める
必要がないので、この補正係数に含まれる誤差に起因す
るディスクカッタ径の演算誤差を排除することができ、
ディスクカッタ径の演算精度を向上させることができ
る。
【0011】次に、本発明によるディスクカッタの摩耗
検出方法は、第2に、前部にカッタヘッドを回転自在に
設け、このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッ
タを回転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディ
スクカッタの摩耗検出方法であって、ディスクカッタの
直径を、このディスクカッタの回転角速度とカッタヘッ
ドの回転角速度と前記ディスクカッタの取り付け径と前
記ディスクカッタの地山への切込み深さとの演算式によ
り連続的にもしくは所定の間隔をおいて多数回演算する
とともに、当該トンネル掘削機の掘進距離,ディスクカ
ッタの転走距離,掘削時間もしくはカッタヘッドの累積
回転数のうちのいずれかに対する前記演算された直径値
の関係を単調減少する曲線で近似し、この近似曲線を用
いて、任意の時点でのディスクカッタ径もしくは一つの
時点から他の時点までの間におけるディスクカッタ径の
減少量、あるいは所定のディスクカッタ径になる時点も
しくはディスクカッタ径が所定量だけ減少する時点を得
ることを特徴とするものである。
【0012】前記第1の特徴を有するディスクカッタの
摩耗検出方法では、ディスクカッタの地山への切込み深
さ(貫入深さ)は一定であると仮定して誤差の補正を行
っているが、この切込み深さは一定とは限らず、運転状
態により短期的にも長期的にも変動するものである。そ
こで、この第2の特徴を有する発明においては、前記第
1の特徴を有する発明における演算式にこの切込み深さ
の影響を加味してディスクカッタの直径の値を演算する
ようにされている。これにより、ディスクカッタの直径
もしくは摩耗量の演算に切込み深さの変動による影響を
より正確に反映することができ、この演算をより精度良
く行うことが可能となる。
【0013】前記各発明においては、前記近似曲線を用
いて演算する際に、演算データのない時点におけるディ
スクカッタ径をその近似曲線を外挿して求めるのが好ま
しい。これにより将来のディスクカッタ径の変化を予測
することができる。
【0014】また、前記近似曲線を用いて演算する際
に、真のディスクカッタ径が既知の時点におけるそのデ
ィスクカッタ径を前記近似曲線を用いて演算し、これら
真のディスクカッタ径と演算値との差もしくは比を補正
係数とし、この補正係数を加味して任意の時点でのディ
スクカッタ径を得るようにできる。この方法において
は、近似曲線が求められた後、真のディスクカッタ径が
わかっている時点、例えばカッタ交換をした時点におけ
るディスクカッタ径がその近似曲線を用いて計算され、
この真の直径と演算値との差もしくは比を補正係数とし
てその補正係数を加味して、言い換えれば近似曲線によ
るディスクカッタ径の演算値に前記差の値を加えたも
の、もしくはその演算値に前記比の値を乗じたものがデ
ィスクカッタ径の真の演算値として採用される。こうし
て、補正係数を1回の計測データからではなく、多数の
データから統計的に求めることができるので、補正係数
に含まれる誤差を減らすことができ、ディスクカッタ径
の計算精度を向上させることができる。
【0015】次に、本発明によるディスクカッタの摩耗
検出方法は、第3に、前部にカッタヘッドを回転自在に
設け、このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッ
タを回転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディ
スクカッタの摩耗検出方法であって、ディスクカッタの
平均直径を、カッタヘッドの累積回転数とディスクカッ
タの累積回転数とディスクカッタの取り付け径との演算
式により連続的にもしくは所定の間隔をおいて多数回演
算するとともに、当該トンネル掘削機の掘進距離,ディ
スクカッタの転走距離,掘削時間もしくはカッタヘッド
の累積回転数のうちのいずれかに対する前記演算された
平均直径値の関係を単調減少する曲線で近似してその近
似曲線中のパラメータを求め、次いでその近似曲線を用
いて、任意の時点でのディスクカッタ径もしくは一つの
時点から他の時点までの間におけるディスクカッタ径の
減少量、あるいは所定のディスクカッタ径になる時点も
しくはディスクカッタ径が所定量だけ減少する時点を得
ることを特徴とするものである。
【0016】この第3の特徴を有する発明においては、
近似曲線を求める際に、回転角速度のデータから演算し
た多数のディスクカッタ径のデータを使用した場合に、
この回転角速度のデータに、カッタの回転状況もしくは
地山との接触状況の変動等によりばらつきが生じ、これ
によってディスクカッタ径の演算値に誤差が生じること
に鑑み、この回転角速度を積分したものに相当する累積
回転数を用いている。すなわち、本発明においては、カ
ッタヘッドの累積回転数とディスクカッタの累積回転数
とディスクカッタの取り付け径との演算式により、ディ
スクカッタの平均直径が多数回演算され、この演算され
た平均直径値が、横軸に例えば当該トンネル掘削機の掘
進距離,ディスクカッタの転走距離,掘削時間もしくは
カッタヘッドの累積回転数をとり、縦軸にその直径の演
算値をとったグラフ上にプロットされてそれら掘進距離
等と直径の演算値との関係が単調減少する曲線で近似さ
れる。この後最小二乗法等を用いて近似曲線中のパラメ
ータが決定され、次いでその近似曲線を用いて、任意の
時点でのディスクカッタ径もしくは一つの時点から他の
時点までの間におけるディスクカッタ径の減少量、ある
いは所定のディスクカッタ径になる時点もしくはディス
クカッタ径が所定量だけ減少する時点が得られる。この
ような方法によっても、補正係数を求める必要がなく、
この補正係数に含まれる誤差に起因するディスクカッタ
径の演算誤差を排除することができ、ディスクカッタ径
の演算精度を向上させることが可能となる。
【0017】さらに、本発明によるディスクカッタの摩
耗検出方法は、第4に、前部にカッタヘッドを回転自在
に設け、このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカ
ッタを回転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるデ
ィスクカッタの摩耗検出方法であって、カッタヘッドの
累積回転数およびディスクカッタの累積回転数を連続的
にもしくは所定の間隔をおいて多数回測定するととも
に、これらカッタヘッドの累積回転数とディスクカッタ
の累積回転数との関係を近似曲線で近似してその近似曲
線中のパラメータを求め、次いで値が既知の所定のカッ
タヘッド累積回転数に対するディスクカッタ径の真値を
用いて、任意のカッタヘッド累積回転数もしくは任意の
ディスクカッタ累積回転数におけるディスクカッタ径を
得ることを特徴とするものである。
【0018】この第4の特徴を有する発明においても、
前記第3の特徴を有する発明と同様、累積回転数の値を
用いて近似曲線が求められている。すなわち、本発明に
おいては、カッタヘッドの累積回転数およびディスクカ
ッタの累積回転数が連続的にもしくは所定の間隔をおい
て多数回測定されるとともに、これらカッタヘッドの累
積回転数とディスクカッタの累積回転数との関係が近似
曲線で近似される。この後最小二乗法等を用いて近似曲
線中のパラメータが決定され、次いで値が既知の所定の
カッタヘッド累積回転数に対するディスクカッタ径の真
値を用いて、任意のカッタヘッド累積回転数もしくは任
意のディスクカッタ累積回転数におけるディスクカッタ
径が得られる。この方法によれば、変動の大きい回転角
速度ではなく累積回転数で演算が行われるので、ディス
クカッタ径の演算誤差を排除することができ、より正確
にディスクカッタ径の演算精度を求めることができる。
【0019】次に、本発明によるディスクカッタの摩耗
検出装置は、第1に、前部にカッタヘッドを回転自在に
設け、このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッ
タを回転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディ
スクカッタの摩耗検出装置であって、(a)前記ディス
クカッタの回転角速度を検出する回転検出器および
(b)この回転検出器により検出されるディスクカッタ
の回転角速度とカッタヘッドの回転角速度とディスクカ
ッタの取り付け径との演算式によりそのディスクカッタ
の直径を連続的にもしくは所定の間隔をおいて多数回演
算するとともに、当該トンネル掘削機の掘進距離,ディ
スクカッタの転走距離,掘削時間もしくはカッタヘッド
の累積回転数のうちのいずれかに対する前記演算された
直径値の関係を単調減少する曲線で近似し、この近似曲
線を用いて、任意の時点でのディスクカッタ径もしくは
一つの時点から他の時点までの間におけるディスクカッ
タ径の減少量、あるいは所定のディスクカッタ径になる
時点もしくはディスクカッタ径が所定量だけ減少する時
点を演算する演算手段を備えることを特徴とするもので
ある。
【0020】このディスクカッタの摩耗検出装置は、前
記第1の特徴を有するディスクカッタの摩耗検出方法の
実施に直接使用する装置であってその摩耗検出方法と同
様の作用効果を奏するものである。
【0021】また、本発明によるディスクカッタの摩耗
検出装置は、第2に、前部にカッタヘッドを回転自在に
設け、このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッ
タを回転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディ
スクカッタの摩耗検出装置であって、(a)前記ディス
クカッタの回転角速度を検出する回転検出器および
(b)この回転検出器により検出されるディスクカッタ
の回転角速度とカッタヘッドの回転角速度とディスクカ
ッタの取り付け径と前記ディスクカッタの地山への切込
み深さとの演算式によりそのディスクカッタの直径を連
続的にもしくは所定の間隔をおいて多数回演算するとと
もに、当該トンネル掘削機の掘進距離,ディスクカッタ
の転走距離,掘削時間もしくはカッタヘッドの累積回転
数のうちのいずれかに対する前記演算された直径値の関
係を単調減少する曲線で近似し、この近似曲線を用い
て、任意の時点でのディスクカッタ径もしくは一つの時
点から他の時点までの間におけるディスクカッタ径の減
少量、あるいは所定のディスクカッタ径になる時点もし
くはディスクカッタ径が所定量だけ減少する時点を演算
する演算手段を備えることを特徴とするものである。
【0022】このディスクカッタの摩耗検出装置は、前
記第2の特徴を有するディスクカッタの摩耗検出方法の
実施に直接使用する装置であってその摩耗検出方法と同
様の作用効果を奏するものである。
【0023】次に、本発明によるディスクカッタの摩耗
検出装置は、第3に、前部にカッタヘッドを回転自在に
設け、このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッ
タを回転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディ
スクカッタの摩耗検出装置であって、(a)前記ディス
クカッタの累積回転数を検出する回転検出器および
(b)この回転検出器により検出されるディスクカッタ
の累積回転数とカッタヘッドの累積回転数とディスクカ
ッタの取り付け径との演算式によりそのディスクカッタ
の平均直径を連続的にもしくは所定の間隔をおいて多数
回演算するとともに、当該トンネル掘削機の掘進距離,
ディスクカッタの転走距離,掘削時間もしくはカッタヘ
ッドの累積回転数のうちのいずれかに対する前記演算さ
れた平均直径値の関係を単調減少する曲線で近似してそ
の近似曲線中のパラメータを演算し、次いでその近似曲
線を用いて、任意の時点でのディスクカッタ径もしくは
一つの時点から他の時点までの間におけるディスクカッ
タ径の減少量、あるいは所定のディスクカッタ径になる
時点もしくはディスクカッタ径が所定量だけ減少する時
点を演算する演算手段を備えることを特徴とするもので
ある。
【0024】このディスクカッタの摩耗検出装置は、前
記第3の特徴を有するディスクカッタの摩耗検出方法の
実施に直接使用する装置であってその摩耗検出方法と同
様の作用効果を奏するものである。
【0025】さらに、本発明によるディスクカッタの摩
耗検出装置は、第4に、前部にカッタヘッドを回転自在
に設け、このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカ
ッタを回転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるデ
ィスクカッタの摩耗検出装置であって、(a)前記ディ
スクカッタの累積回転数を検出する回転検出器および
(b)この回転検出器により検出されるディスクカッタ
の累積回転数とカッタヘッドの累積回転数を連続的にも
しくは所定の間隔をおいて多数回演算するとともに、こ
れらカッタヘッドの累積回転数とディスクカッタの累積
回転数との関係を近似曲線で近似してその近似曲線中の
パラメータを求め、次いで値が既知の所定のカッタヘッ
ド累積回転数に対するディスクカッタ径の真値を用い
て、任意のカッタヘッド累積回転数もしくは任意のディ
スクカッタ累積回転数におけるディスクカッタ径を演算
する演算手段を備えることを特徴とするものである。
【0026】このディスクカッタの摩耗検出装置は、前
記第4の特徴を有するディスクカッタの摩耗検出方法の
実施に直接使用する装置であってその摩耗検出方法と同
様の作用効果を奏するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるディスクカッ
タの摩耗検出方法および摩耗検出装置の具体的な実施の
形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0028】(第1実施例)図1,図2に示されている
ように、本発明の一実施例に係るトンネル掘削機におい
ては、カッタヘッド(図示せず)前面に複数個(図1で
はそのうちの1個を示す)のディスクカッタ1が取り付
けられている。このディスクカッタ1は、ほぼ円筒状に
形成されるハブ1aと、このハブ1aの中央部外周面に
突設されるカッタリング1bとを備えるものとされてい
る。
【0029】ここで、ハブ1aは、カッタヘッドの前面
にリテーナ3,3を介して取り付けられる固定軸2に軸
受け4によって回転自在に支承され、このハブ1aの両
端とリテーナ3との間には軸受け4内に土砂などが侵入
するのを阻止するシール5,5が設けられている。ま
た、図2に示されるように、前記軸受け4間のハブ1a
内周面には円周方向に磁気スケール6が設けられ、軸受
け4間の固定軸2外周面にはその磁気スケール6により
ディスクカッタ1の回転を検出する回転検出器7が設け
られている。
【0030】ディスクカッタが1回転すると、回転検出
器からはa回のパルスが出力される。一定時間(例えば
1分間)内に出力されるパルス数を数えてそれをa回で
割れば、ディスクカッタの回転角速度に相当する単位時
間当たりのディスクカッタ回転数(例えば1分間当たり
の回転数)を検出することができる。第1実施例や後述
する第2,第3実施例では、このようにして回転検出器
により回転角速度を検出する。なお、第4実施例以降で
は、回転検出器の出力パルスを累積し、それをaで割っ
て、ディスクカッタの累積回転数を検出するようにして
いる。すなわち回転検出器を累積回転数の検出に用いて
いる。
【0031】この回転検出器7で検出されるディスクカ
ッタ1のパルス信号は固定軸2内およびリテーナ3内に
形成される各通路2a,3a内に配線されるケーブル8
によりカッタヘッド内を経てシールド本体内へ導かれ、
シールド本体内に設けられる演算処理装置(演算手段)
9内へ取り込まれるようになっている。この演算処理装
置9は回転検出器7より入力されるパルス信号から後述
するようにディスクカッタ1の摩耗量を演算して表示装
置10に表示するようになっている。なお、この演算処
理装置9はシールド本体が発進した発進立坑内やその近
傍の地上などに設置するようにしても良い。
【0032】このように構成されているトンネル掘削機
においては、カッタヘッドを回転させながらシールド本
体を地中へ推進させると、切羽との摩擦によりディスク
カッタ1が回転されて切羽を掘削し、掘削された土砂は
カッタヘッド内へ取り込まれた後排土装置によりシール
ド本体の後方へ排出される。この掘削中において、ディ
スクカッタ1の回転角速度は回転検出器7により検出さ
れてその検出信号が演算処理装置9へ入力される。
【0033】演算処理装置9においては、カッタヘッド
に対してディスクカッタ1を取り付けたときの取り付け
半径(ディスクカッタの軌道半径)R(mm)およびカ
ッタヘッドの回転角速度Ω(rev/min)と、回転
検出器7からの信号に基づき次式によりディスクカッタ
1の直径(カッタリング1bの直径)D(mm)が演算
される。 D=a・2RΩ/X =2RΩ/ω ・・・・(1) ここで、aはディスクカッタ1の1回転当りの発生パル
ス数(回/rev),Xは測定されるパルス数(回/m
in),ωはディスクカッタの回転角速度(rev/m
in)である。
【0034】次に、演算処理装置9による摩耗量の演算
フローを図3に示されるフローチャートによって説明す
る。
【0035】A1〜A3:ディスクカッタ1の回転角速
度ωとカッタヘッドの回転角速度Ωとを計測することに
より、xを掘進距離として、この掘進距離xおよび回転
角速度Ω,ωよりなる多数個(m個)のデータの組(x
1 ,Ω1 ,ω1 ),(x2 ,Ω2 ,ω2 ),・・・,
(xm ,Ωm ,ωm )を求める。次いで、これら求めら
れたデータ組より(1)式を用いてディスクカッタ1の
直径Dに係るm個のデータ組(x1 ,D1 ),(x2
2 ),・・・,(xm ,Dm )を求める。そして、こ
れらデータをデータベースに追加する。なお、前記カッ
タヘッドの回転角速度Ωの値は計測により求めても良い
し、運転条件設定時に入力される値を用いても良い。
【0036】A4〜A5:図4(a)に示されているよ
うに、全データから近似曲線D=f(x)、本実施例の
場合は、掘進距離xとディスクカッタ径Dとの関係を示
す単調減少する曲線(もしくは直線)を求め、この近似
曲線より現在のディスクカッタ径D、もしくは任意の掘
進距離xに対するディスクカッタ径Dを計算する。この
際、データを計測していない範囲の掘進距離xに対して
は、前記近似曲線を外挿すれば良い。こうすることで将
来のカッタ径の変化をも予測することができる。 A6〜A7:カッタが交換された場合にはデータベース
をクリアしてステップA1に戻り、カッタが交換されて
いない場合にはそのままステップA1に戻ってこのステ
ップA1以下の各処理を繰り返す。
【0037】本実施例において、近似曲線D=f(x)
は最小二乗法等の手法を用いて求めても良いし、グラフ
上に近似曲線を直接描き込んでも良い。なお、最小二乗
法等によって曲線の式を求める場合には、必ずしもグラ
フ上にデータをプロットする必要はない。
【0038】図4に示される横軸は、掘進距離xに限る
ものではなく、ディスクカッタ1の転走距離,掘進時
間,カッタヘッドの累積回転数であっても良い。
【0039】本実施例においては、任意の掘進距離xに
対するディスクカッタ径Dを計算する場合について説明
したが、前述のような近似曲線を用いることによって、
図4(b)に示されるように、ある時点(xi )におけ
るディスクカッタ径(Di ),ある時点(xi )から他
のある時点(xj )までの間におけるディスクカッタ径
Dの減少量(w),あるいは所定のディスクカッタ径
(Dk )になる時点(x k )もしくはディスクカッタ径
が所定量だけ減少する時点,更には計測データのない時
点(xk )のディスクカッタ径(Dk )を得ることも可
能である。
【0040】本実施例において得られるディスクカッタ
Dの計算値には、カッタと地山との間のスリップや接触
状況による誤差が含まれているため、必ずしも真のカッ
タ径を表しているとは限らない。しかしその場合でも、
ある時点から他のある時点までの間のディスクカッタ径
Dの減少量に関しては、それらの誤差が相殺されること
になるので、正しい値を得ることができる。本実施例の
方法によれば、既提案(特願平7−341820号)の
ように補正係数Δ,ηを求める必要がないので、この補
正係数に含まれる誤差に起因するディスクカッタ径Dの
演算誤差を排除することができ、ディスクカッタ径Dを
より正確に求めることができる。
【0041】(第2実施例)本実施例において、演算処
理装置9における演算内容を除く他の構成については第
1実施例のものと基本的に異なるところがない。したが
って、第1実施例と共通する部分についてはその説明を
省略し、本実施例に特有の点を中心に説明することとす
る(以下の各実施例についても同様)。
【0042】本実施例では、前記第1実施例による手法
で近似曲線を求めた後、ディスクカッタ径がわかってい
る時点におけるそのディスクカッタ径をその近似曲線
(近似式)を用いて計算し、この真の直径と計算値との
差もしくは比を補正係数として、先願(特願平7−34
1820号)と同様にしてディスクカッタ径を計算する
ようにしている。以下、図5に示されている本実施例に
おける摩耗量の演算フローにしたがって順次に説明す
る。
【0043】B1〜B4:ディスクカッタ1の回転角速
度ωとカッタヘッドの回転角速度Ωとを計測することに
より、xを掘進距離として、この掘進距離xおよび回転
角速度Ω,ωよりなる多数個(m個)のデータの組(x
1 ,Ω1 ,ω1 ),(x2 ,Ω2 ,ω2 ),・・・,
(xm ,Ωm ,ωm )を求める。次いで、これら求めら
れたデータ組より(1)式を用いてディスクカッタ1の
直径の計算値D’を計算し、m個のデータ組(x1 ,D
1 ’),(x2 ,D2 ’),・・・,(xm ,D m ’)
を得る。そして、これらデータをデータベースに追加す
る。次いで、図6(a)に示されているように、掘進距
離xとディスクカッタ径の計算値D’との関係を単調減
少曲線で近似する。
【0044】B5〜B6:真のディスクカッタ径Dq
わかっている時点x=xq 、例えばカッタ交換を行った
時点におけるディスクカッタ径Dq ’を、得られている
近似式を用いて計算する。例えば、この近似式が掘進距
離とディスクカッタ径との関係式であれば、その時点x
q における掘進距離からディスクカッタ径Dq ’を計算
する。そして、真の直径Dq と計算値Dq ’との差Δを
補正係数とする(図6(b)参照)。
【0045】B7〜B8:近似曲線における任意の時点
の直径(計算値)Dを求め、この直径DにΔを加えたも
のをディスクカッタ径の真の計算値として採用する。 B9〜B10:カッタが交換された場合にはデータベー
スをクリアしてステップB1に戻り、カッタが交換され
ていない場合にはそのままステップB1に戻ってこのス
テップB1以下の各処理を繰り返す。
【0046】(第3実施例)図7には、本発明の第3実
施例における摩耗量の演算フローが示されている。この
フローにおいて、ステップC1〜C5,C7,C9〜C
10については第2実施例と同様である。本実施例の場
合、第2実施例の偏差Δに代えて、比η=D q /Dq
を求め(ステップC6)、この比ηを、計算により求め
られた直径Dに乗算することにより真の直径を求めてい
る(ステップC8)。これ以外の構成等については第2
実施例と変わるところがないのでその詳細な説明は省略
するものとする。
【0047】前記第2実施例および第3実施例によれ
ば、補正係数Δもしくはηを1回の計測データからでは
なく、多数のデータから統計的に求めるようにされてい
るので、これら補正係数Δもしくはηに含まれる誤差を
減らすことができ、ディスクカッタ径の計算精度を向上
させることができる。
【0048】前記第2実施例および第3実施例において
も、図6に示される横軸は、掘進距離xに限るものでは
なく、ディスクカッタ1の転走距離,掘進時間,カッタ
ヘッドの累積回転数とすることができる。
【0049】(第4実施例)前記各実施例においては、
ディスクカッタの地山への切込み深さが一定であるとし
てディスクカッタ径を演算するようにしている。しかし
ながら、このディスクカッタの切込み深さは一定とは限
らず、運転状態によって短期的にも長期的にも変動す
る。図8(a)に示されているように、ディスクカッタ
1の切込み深さが0の場合には、直径Dのディスクカッ
タはその最外周(刃先部分)で地山に接しながら転動す
るが、図8(b)に示されるように、ディスクカッタ1
の切込み深さがpの場合には、ディスクカッタの刃先側
面の広い範囲で地山に接しながら転動する。すなわち、
切込み深さpでディスクカッタ1が転動している場合に
は、このディスクカッタ1と地山との接触状況から考え
れば、直径がD−pのディスクカッタが地山上に転動し
ていると見なすべきである。言い換えれば、切込み深さ
pのとき、ディスクカッタとカッタヘッドの回転角速度
から計算される直径はD−pに相当するものとなる。
【0050】このような考察に基づき、本実施例では、
前記第1実施例において用いられたディスクカッタ1の
直径Dの演算式(1)に代えて、次式(1’)によりそ
のディスクカッタ1の直径Dを演算するようにされてい
る。 D=2RΩ/ω+p ・・・(1’) ここで、pはディスクカッタ1の地山への切込み深さで
ある。この切込み深さpは、掘進機の掘進距離およびカ
ッタヘッドの回転数等に基づいて求められ、演算処理装
置9に入力される。なお、この式(1’)は、ディスク
カッタ1の地山への貫入部分のほぼ中央で地山に接触し
ながら転動するものと想定した場合に成立する式であ
る。一般には、この(1’)式は0≦m≦2を満たす定
数mを用いて次式のように表される。 D=2RΩ/ω+mp ・・・(1”)
【0051】次に、本実施例による摩耗量の演算フロー
を図9に示されるフローチャートによって説明する。
【0052】A’1〜A’3:ディスクカッタ1の回転
角速度ωとカッタヘッドの回転角速度Ωとを計測により
求めるとともに、ディスクカッタ1の地山への切込み深
さpを掘進機の掘進距離およびカッタヘッドの回転数等
に基づいて求める。次いで、xを掘進距離として、この
掘進距離xおよび回転角速度Ω,ω,切込み深さpより
なる多数個(m個)のデータの組(x1 ,Ω1 ,ω1
1 ),(x2 ,Ω2,ω2 ,p2 ),・・・,
(xm ,Ωm ,ωm ,pm )を求める。次いで、これら
求められたデータ組より(1’)式を用いてディスクカ
ッタ1の直径Dに係るm個のデータ組(x1 ,D1 ),
(x2 ,D2 ),・・・,(xm ,Dm )を求める。そ
して、これらデータをデータベースに追加する。なお、
前記カッタヘッドの回転角速度Ωの値は計測により求め
ても良いし、運転条件設定時に入力される値を用いても
良い。
【0053】A’4〜A’5:図4(a)に示されてい
るように、全データから近似曲線D=f(x)、本実施
例の場合は、掘進距離xとディスクカッタ径Dとの関係
を示す単調減少する曲線(もしくは直線)を求め、この
近似曲線より現在のディスクカッタ径D、もしくは任意
の掘進距離xに対するディスクカッタ径Dを計算する。
この際、データを計測していない範囲の掘進距離xに対
しては、前記近似曲線を外挿すれば良い。こうすること
で将来のカッタ径の変化をも予測することができる。 A’6〜A’7:カッタが交換された場合にはデータベ
ースをクリアしてステップA’1に戻り、カッタが交換
されていない場合にはそのままステップA’1に戻って
このステップA’1以下の各処理を繰り返す。
【0054】本実施例においては、第1実施例と同様、
近似曲線D=f(x)は最小二乗法等の手法を用いて求
めても良いし、グラフ上に近似曲線を直接描き込んでも
良い。なお、最小二乗法等によって曲線の式を求める場
合には、必ずしもグラフ上にデータをプロットする必要
はない。
【0055】また、図4に示される横軸は、掘進距離x
に限るものではなく、ディスクカッタ1の転走距離,掘
進時間,カッタヘッドの累積回転数であっても良い。
【0056】本実施例においても、任意の掘進距離xに
対するディスクカッタ径Dを計算する場合について説明
したが、前述のような近似曲線を用いることによって、
図4(b)に示されるように、ある時点(xi )におけ
るディスクカッタ径(Di ),ある時点(xi )から他
のある時点(xj )までの間におけるディスクカッタ径
Dの減少量(w),あるいは所定のディスクカッタ径
(Dk )になる時点(x k )もしくはディスクカッタ径
が所定量だけ減少する時点,更には計測データのない時
点(xk )のディスクカッタ径(Dk )を得ることも可
能である。
【0057】(第5実施例)本実施例においては、第4
実施例による手法で近似曲線を求めた後、ディスクカッ
タ径がわかっている時点におけるそのディスクカッタ径
を前記近似曲線(近似式)を用いて計算し、この真の直
径と計算値との差を補正係数として、前記第2実施例と
同様にディスクカッタ径を計算するようにしている。以
下、本実施例における摩耗量の演算フローを図10に示
されているフローチャートにしたがって順次に説明す
る。
【0058】B’1〜B’4:ディスクカッタ1の回転
角速度ωとカッタヘッドの回転角速度Ωとを計測により
求めるとともに、ディスクカッタ1の地山への切込み深
さpを掘進機の掘進距離およびカッタヘッドの回転数等
に基づいて求める。次いで、xを掘進距離として、この
掘進距離xおよび回転角速度Ω,ω,切込み深さpより
なる多数個(m個)のデータの組(x1 ,Ω1 ,ω1
1 ),(x2 ,Ω2,ω2 ,p2 ),・・・,
(xm ,Ωm ,ωm ,pm )を求める。次いで、これら
求められたデータ組より(1’)式を用いてディスクカ
ッタ1の直径の計算値D’を計算し、m個のデータ組
(x1 ,D1 ’),(x2 ,D2 ’),・・・,
(xm ,Dm ’)を得る。そして、これらデータをデー
タベースに追加する。次いで、図6(a)に示されてい
るように、掘進距離xとディスクカッタ径の計算値D’
との関係を単調減少曲線で近似する。
【0059】B’5〜B’6:真のディスクカッタ径D
q がわかっている時点x=xq 、例えばカッタ交換を行
った時点におけるディスクカッタ径Dq ’を、得られて
いる近似式を用いて計算する。例えば、この近似式が掘
進距離とディスクカッタ径との関係式であれば、その時
点xq における掘進距離からディスクカッタ径Dq ’を
計算する。そして、真の直径Dq と計算値Dq ’との差
Δを補正係数とする(図6(b)参照)。
【0060】B’7〜B’8:近似曲線における任意の
時点の直径(計算値)Dを求め、この直径DにΔを加え
たものをディスクカッタ径の真の計算値として採用す
る。 B’9〜B’10:カッタが交換された場合にはデータ
ベースをクリアしてステップB’1に戻り、カッタが交
換されていない場合にはそのままステップB’1に戻っ
てこのステップB’1以下の各処理を繰り返す。
【0061】(第6実施例)図11には、本発明の第6
実施例における摩耗量の演算フローが示されている。本
実施例では、補正係数として前記第5実施例における偏
差Δに変えて比ηを用いたものである。すなわち、この
フローにおいて、ステップC’1〜C’5,C’7,
C’9〜C’10については第5実施例におけるステッ
プB’1〜B’5,B’7,B’9〜B’10と同様で
ある。本実施例の場合、真の直径Dq と計算値Dq ’と
の比η=Dq /Dq ’を求め(ステップC’6)、この
比ηを、計算により求められた直径Dに乗算することに
より真の直径を求めている(ステップC’8)。これ以
外の構成等については第5実施例と変わるところがない
のでその詳細な説明は省略するものとする。
【0062】前記第5実施例および第6実施例によれ
ば、補正係数Δもしくはηを1回の計測データからでは
なく、多数のデータから統計的に求めるようにされてい
るので、これら補正係数Δもしくはηに含まれる誤差を
減らすことができ、ディスクカッタ径の計算精度を向上
させることができる。なお、これら第5実施例および第
6実施例においても、図6に示される横軸は、掘進距離
xに限るものではなく、ディスクカッタ1の転走距離,
掘進時間,カッタヘッドの累積回転数とすることができ
る。
【0063】(第7実施例)前記各実施例による手法に
おいては、近似曲線を求める際に、回転角速度のデータ
から計算した多数のディスクカッタ径のデータを使用し
ている。しかしながら、この回転角速度のデータは、カ
ッタの回転状況もしくは地山との接触状況の変動等によ
りばらつくため、ディスクカッタ径の計算値に誤差を生
じる場合がある。この誤差を小さくするためには、比較
的長い区間で回転角速度を求めれば良いが、このように
するとデータの個数が減ってしまうので、近似曲線を求
める際に誤差を生じ精度が悪くなることになる。そこ
で、本実施例では、回転角速度ではなく、この回転角速
度を積分したものに相当する累積回転数を用いている。
すなわち、カッタヘッドの累積回転数Nおよびディスク
カッタの累積回転数nからディスクカッタ1の平均直径
m を求め、この平均直径Dm に基づいて近似曲線を求
めるようにしている。本実施例において、任意の掘進距
離xにおけるディスクカッタ径Dは次のようにして求め
られる。
【0064】まず、カッタヘッドの累積回転数Nおよび
ディスクカッタの累積回転数nから次式によって直径D
m を求める。 Dm =2RN/n このようにして計算された直径Dm は、その時点でのデ
ィスクカッタ径ではなく、その時点までのディスクカッ
タの平均直径に相当する。
【0065】次に、この平均直径Dm と掘進距離x(も
しくはディスクカッタの転走距離,掘進時間,カッタヘ
ッドの累積回転数等)との関係を次の直線によって近似
する。 Dm =ax+b そして、この近似式のパラメータa,bを決定する。こ
こで、パラメータbはx=0のときの直径に相当し、パ
ラメータaはxが単位量だけ増加したときの摩耗の増加
量に相当する。
【0066】前記Dm はその時点までの平均直径に相当
するものであるから、前式にて計算される摩耗量はその
時点における実際の摩耗量の約1/2の大きさとなる。
したがって、この式の摩耗量を2倍することで、すなわ
ち次式を用いてその時点での直径を計算することができ
る。 D* =2ax+b この式で計算される値にはカッタのスリップ等の影響が
含まれているから、このスリップ等を補正するための係
数α(スリップしているときα<0)を用いてこの式を
次式のように補正するのが良い。 D=(1−α)(2ax+b) x=xq のときD=Dq であることがわかっていれば、
αの値を決定することができる。こうして、ディスクカ
ッタ径Dを掘進距離xの関数として求めることができる
ので、任意のxにおけるディスクカッタ径Dを計算する
ことが可能となる。
【0067】(第8実施例)本実施例においても、累積
回転数を用いて近似曲線を求めるものであるが、第7実
施例のように平均直径を求めるのではなく、カッタヘッ
ドの累積回転数とディスクカッタの累積回転数との関係
を求め、この関係から任意のカッタヘッド回転数におけ
るディスクカッタ径を計算するようにしている。
【0068】次に、本実施例における摩耗量の演算フロ
ーを図12に示されるフローチャートによって説明す
る。
【0069】D1〜D2:カッタヘッドの累積回転数N
およびディスクカッタ1の累積回転数nを連続的ないし
は適当な間隔をおいて多数回求めて、多数個(m個)の
データの組(N1 ,n1 ),(N2 ,n2 ),・・・,
(Nm ,nm )を得る。そして、これら得られたデータ
をデータベースに追加する。 D3:カッタヘッドの累積回転数Nとディスクカッタ1
の累積回転数nとの間には理論的に次の式(2)(もし
くは式(2’))で与えられる関係式が成立する。
【数1】 この式(2)(もしくは式(2’))にデータを当ては
め、例えば最小二乗法を適用して定数kを求める(図1
3(a)参照)。但し、この式(2)(もしくは式
(2’))は非線形であるため、通常の最小二乗法を適
用することはできないが、数値計算による繰り返し計算
を行うことにより近似的に解くことが可能である。その
際、定数A,kの初期値を与える必要が出てくるが、こ
の初期値は、式(2)を微分して変形した次式を用い
て、通常の最小二乗法によりdN/dnとNとの関係式
の係数1/A,−1/Akを求め、これからA,kを求
めればよい。
【数2】 この計算では、微分した値dN/dnを用いているため
精度が劣るが、初期値として用いるだけであり、その後
の繰り返し計算において精度が向上するため問題ない。
なお、このようにして決定された定数kはディスクカッ
タの摩耗進行速度を与える係数である。
【0070】D4:次に、この係数kおよび既知のある
カッタヘッド累積回転数Nq におけるディスクカッタ径
の真値Dq を用いて、任意のカッタヘッド累積回転数に
おけるディスクカッタ径は式(3)で与えられるので、
この式(3)を用いて任意の時点のディスクカッタ径を
求める(図13(b)参照)。
【数3】 D5〜D6:カッタが交換された場合にはデータベース
をクリアしてステップD1に戻り、カッタが交換されて
いない場合にはそのままステップD1に戻ってこのステ
ップD1以下の各処理を繰り返す。
【0071】ところで、前述の式(2)および式(3)
は次のようにして導出される。
【数4】
【0072】本実施例によれば、前記第7実施例と同
様、変動の大きい回転角速度ではなく累積回転数を用い
て計算がなされるので、精度が向上し、より正確にディ
スクカッタ径を求めることができる。
【0073】(第9実施例)前記第8実施例では、計測
データを式(2)(もしくは式(2’))にデータを当
てはめて定数kを求めるものとしたが、本第9実施例で
は、同じく計測データを式(2)(もしくは式
(2’))にデータを当てはめて定数A,kを求めるよ
うにしている。次に、本実施例における摩耗量の演算フ
ローを図14に示されるフローチャートによって説明す
る。
【0074】E1〜E2:カッタヘッドの累積回転数N
およびディスクカッタ1の累積回転数nを連続的ないし
は適当な間隔をおいて多数回求めて、多数個(m個)の
データの組(N1 ,n1 ),(N2 ,n2 ),・・・,
(Nm ,nm )を得る。そして、これら得られたデータ
をデータベースに追加する。 E3:カッタヘッドの累積回転数Nとディスクカッタ1
の累積回転数nとの間には前述の式(2)(もしくは式
(2’))で与えられる関係式が成立するので、この式
(2)(もしくは式(2’))にデータを当てはめ、前
記第8実施例と同様にして、例えば最小二乗法の適用に
よって定数A,kを求める(図15(a)参照)。
【0075】E4:次に、これら係数A,kおよび既知
のあるカッタヘッド累積回転数Nqにおけるディスクカ
ッタ径の真値Dq を用いて、任意のカッタヘッド累積回
転数におけるディスクカッタ径は式(4)で与えられる
ので、この式(4)を用いて任意の時点のディスクカッ
タ径を求める(図15(b)参照)。
【数5】 E5〜E6:カッタが交換された場合にはデータベース
をクリアしてステップE1に戻り、カッタが交換されて
いない場合にはそのままステップE1に戻ってこのステ
ップE1以下の各処理を繰り返す。
【0076】本実施例においても、前記第8実施例と同
様、より精度の高いディスクカッタ径を得ることができ
る。
【0077】(第10実施例)本実施例は、第8実施例
および第9実施例と同様、カッタヘッドの累積回転数N
とディスクカッタの累積回転数nとの関係から任意のカ
ッタヘッド回転数におけるディスクカッタ径を計算する
ものである。但し、カッタヘッドの累積回転数Nとディ
スクカッタ1の累積回転数nとの関係式を示す近似曲線
として、下に凸の曲線(例えば2次曲線)を用いてい
る。これは、ディスクカッタが摩耗すると、前記近似曲
線が直線ではなく、下に凸の曲線になるという知見に基
づいている。本実施例において、任意の累積回転数Nに
おけるディスクカッタ径Dは次のようにして求められ
る。
【0078】まず、多数組のカッタヘッドの累積回転数
Nとディスクカッタの累積回転数nとのデータに対し、
最小二乗法等により下に凸の曲線n=f(N)を当ては
める。この曲線は、例えば2次曲線を用いる場合には、
n=aN2 +bN+cとなる。ここで、N=Np のとき
n=np であることがわかっているならば、これを満た
すように、つまりnp =f(Np )となるように曲線の
各パラメータを決める。わかっていなければ、このよう
な条件は与えなくて良い。ディスクカッタ径D,取り付
け半径R,カッタヘッド回転角速度Ω,ディスクカッタ
回転角速度ωの間には次式の関係がある。
【数6】 ここで、αは、前述のようにカッタのスリップ等を補正
するための係数であり、定数とする。一方、次式が成立
するので、曲線の式n=f(N)が求まれば、この式を
Nで微分してΩ/ωをNの関数として表すことができ
る。
【数7】 この式は、例えば、曲線が2次関数のときには次式のよ
うになる。
【数8】 したがって、ディスクカッタ径Dは次式で表され、未知
パラメータはαのみとなる。
【数9】 N=Nq のときD=Dq であることがわかっていれば、
この値を代入することによって未知パラメータαの値を
決定することができる。こうして、ディスクカッタ径D
をカッタヘッドの累積回転数Nの関数として表すことが
でき、任意の累積回転数Nにおけるディスクカッタ径D
を計算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るディスクカッタの摩耗検出装
置のシステム構成図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】第1実施例による摩耗量の演算フローを示すフ
ローチャート。
【図4】第1実施例による掘進距離とディスクカッタ径
との関係を説明するグラフ(a)(b)。
【図5】第2実施例による摩耗量の演算フローを示すフ
ローチャート。
【図6】第2実施例による掘進距離とディスクカッタ径
との関係を説明するグラフ(a)(b)。
【図7】第3実施例による摩耗量の演算フローを示すフ
ローチャート。
【図8】ディスクカッタの転動状態説明図。
【図9】第4実施例による摩耗量の演算フローを示すフ
ローチャート。
【図10】第5実施例による摩耗量の演算フローを示す
フローチャート。
【図11】第6実施例による摩耗量の演算フローを示す
フローチャート。
【図12】第8実施例による摩耗量の演算フローを示す
フローチャート。
【図13】第8実施例による掘進距離とディスクカッタ
径との関係を説明するグラフ(a)(b)。
【図14】第9実施例による摩耗量の演算フローを示す
フローチャート。
【図15】第9実施例による掘進距離とディスクカッタ
径との関係を説明するグラフ(a)(b)。
【符号の説明】
1 ディスクカッタ 6 磁気スケール 7 回転検出器 9 演算処理装置 10 表示装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部にカッタヘッドを回転自在に設け、
    このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッタを回
    転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディスクカ
    ッタの摩耗検出方法であって、 ディスクカッタの直径を、このディスクカッタの回転角
    速度とカッタヘッドの回転角速度と前記ディスクカッタ
    の取り付け径との演算式により連続的にもしくは所定の
    間隔をおいて多数回演算するとともに、当該トンネル掘
    削機の掘進距離,ディスクカッタの転走距離,掘削時間
    もしくはカッタヘッドの累積回転数のうちのいずれかに
    対する前記演算された直径値の関係を単調減少する曲線
    で近似し、この近似曲線を用いて、任意の時点でのディ
    スクカッタ径もしくは一つの時点から他の時点までの間
    におけるディスクカッタ径の減少量、あるいは所定のデ
    ィスクカッタ径になる時点もしくはディスクカッタ径が
    所定量だけ減少する時点を得ることを特徴とするディス
    クカッタの摩耗検出方法。
  2. 【請求項2】 前部にカッタヘッドを回転自在に設け、
    このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッタを回
    転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディスクカ
    ッタの摩耗検出方法であって、 ディスクカッタの直径を、このディスクカッタの回転角
    速度とカッタヘッドの回転角速度と前記ディスクカッタ
    の取り付け径と前記ディスクカッタの地山への切込み深
    さとの演算式により連続的にもしくは所定の間隔をおい
    て多数回演算するとともに、当該トンネル掘削機の掘進
    距離,ディスクカッタの転走距離,掘削時間もしくはカ
    ッタヘッドの累積回転数のうちのいずれかに対する前記
    演算された直径値の関係を単調減少する曲線で近似し、
    この近似曲線を用いて、任意の時点でのディスクカッタ
    径もしくは一つの時点から他の時点までの間におけるデ
    ィスクカッタ径の減少量、あるいは所定のディスクカッ
    タ径になる時点もしくはディスクカッタ径が所定量だけ
    減少する時点を得ることを特徴とするディスクカッタの
    摩耗検出方法。
  3. 【請求項3】 前記近似曲線を用いて演算する際に、演
    算データのない時点におけるディスクカッタ径をその近
    似曲線を外挿して求める請求項1または2に記載のディ
    スクカッタの摩耗検出方法。
  4. 【請求項4】 前記近似曲線を用いて演算する際に、真
    のディスクカッタ径が既知の時点におけるそのディスク
    カッタ径を前記近似曲線を用いて演算し、これら真のデ
    ィスクカッタ径と演算値との差もしくは比を補正係数と
    し、この補正係数を加味して任意の時点でのディスクカ
    ッタ径を得る請求項1〜3のうちのいずれかに記載のデ
    ィスクカッタの摩耗検出方法。
  5. 【請求項5】 前部にカッタヘッドを回転自在に設け、
    このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッタを回
    転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディスクカ
    ッタの摩耗検出方法であって、 ディスクカッタの平均直径を、カッタヘッドの累積回転
    数とディスクカッタの累積回転数とディスクカッタの取
    り付け径との演算式により連続的にもしくは所定の間隔
    をおいて多数回演算するとともに、当該トンネル掘削機
    の掘進距離,ディスクカッタの転走距離,掘削時間もし
    くはカッタヘッドの累積回転数のうちのいずれかに対す
    る前記演算された平均直径値の関係を単調減少する曲線
    で近似してその近似曲線中のパラメータを求め、次いで
    その近似曲線を用いて、任意の時点でのディスクカッタ
    径もしくは一つの時点から他の時点までの間におけるデ
    ィスクカッタ径の減少量、あるいは所定のディスクカッ
    タ径になる時点もしくはディスクカッタ径が所定量だけ
    減少する時点を得ることを特徴とするディスクカッタの
    摩耗検出方法。
  6. 【請求項6】 前部にカッタヘッドを回転自在に設け、
    このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッタを回
    転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディスクカ
    ッタの摩耗検出方法であって、 カッタヘッドの累積回転数およびディスクカッタの累積
    回転数を連続的にもしくは所定の間隔をおいて多数回測
    定するとともに、これらカッタヘッドの累積回転数とデ
    ィスクカッタの累積回転数との関係を近似曲線で近似し
    てその近似曲線中のパラメータを求め、次いで値が既知
    の所定のカッタヘッド累積回転数に対するディスクカッ
    タ径の真値を用いて、任意のカッタヘッド累積回転数も
    しくは任意のディスクカッタ累積回転数におけるディス
    クカッタ径を得ることを特徴とするディスクカッタの摩
    耗検出方法。
  7. 【請求項7】 前部にカッタヘッドを回転自在に設け、
    このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッタを回
    転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディスクカ
    ッタの摩耗検出装置であって、(a)前記ディスクカッ
    タの回転角速度を検出する回転検出器および(b)この
    回転検出器により検出されるディスクカッタの回転角速
    度とカッタヘッドの回転角速度とディスクカッタの取り
    付け径との演算式によりそのディスクカッタの直径を連
    続的にもしくは所定の間隔をおいて多数回演算するとと
    もに、当該トンネル掘削機の掘進距離,ディスクカッタ
    の転走距離,掘削時間もしくはカッタヘッドの累積回転
    数のうちのいずれかに対する前記演算された直径値の関
    係を単調減少する曲線で近似し、この近似曲線を用い
    て、任意の時点でのディスクカッタ径もしくは一つの時
    点から他の時点までの間におけるディスクカッタ径の減
    少量、あるいは所定のディスクカッタ径になる時点もし
    くはディスクカッタ径が所定量だけ減少する時点を演算
    する演算手段を備えることを特徴とするディスクカッタ
    の摩耗検出装置。
  8. 【請求項8】 前部にカッタヘッドを回転自在に設け、
    このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッタを回
    転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディスクカ
    ッタの摩耗検出装置であって、(a)前記ディスクカッ
    タの回転角速度を検出する回転検出器および(b)この
    回転検出器により検出されるディスクカッタの回転角速
    度とカッタヘッドの回転角速度とディスクカッタの取り
    付け径と前記ディスクカッタの地山への切込み深さとの
    演算式によりそのディスクカッタの直径を連続的にもし
    くは所定の間隔をおいて多数回演算するとともに、当該
    トンネル掘削機の掘進距離,ディスクカッタの転走距
    離,掘削時間もしくはカッタヘッドの累積回転数のうち
    のいずれかに対する前記演算された直径値の関係を単調
    減少する曲線で近似し、この近似曲線を用いて、任意の
    時点でのディスクカッタ径もしくは一つの時点から他の
    時点までの間におけるディスクカッタ径の減少量、ある
    いは所定のディスクカッタ径になる時点もしくはディス
    クカッタ径が所定量だけ減少する時点を演算する演算手
    段を備えることを特徴とするディスクカッタの摩耗検出
    装置。
  9. 【請求項9】 前部にカッタヘッドを回転自在に設け、
    このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッタを回
    転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディスクカ
    ッタの摩耗検出装置であって、(a)前記ディスクカッ
    タの累積回転数を検出する回転検出器および(b)この
    回転検出器により検出されるディスクカッタの累積回転
    数とカッタヘッドの累積回転数とディスクカッタの取り
    付け径との演算式によりそのディスクカッタの平均直径
    を連続的にもしくは所定の間隔をおいて多数回演算する
    とともに、当該トンネル掘削機の掘進距離,ディスクカ
    ッタの転走距離,掘削時間もしくはカッタヘッドの累積
    回転数のうちのいずれかに対する前記演算された平均直
    径値の関係を単調減少する曲線で近似してその近似曲線
    中のパラメータを演算し、次いでその近似曲線を用い
    て、任意の時点でのディスクカッタ径もしくは一つの時
    点から他の時点までの間におけるディスクカッタ径の減
    少量、あるいは所定のディスクカッタ径になる時点もし
    くはディスクカッタ径が所定量だけ減少する時点を演算
    する演算手段を備えることを特徴とするディスクカッタ
    の摩耗検出装置。
  10. 【請求項10】 前部にカッタヘッドを回転自在に設
    け、このカッタヘッドに切羽を掘削するディスクカッタ
    を回転自在に設けてなるトンネル掘削機におけるディス
    クカッタの摩耗検出装置であって、(a)前記ディスク
    カッタの累積回転数を検出する回転検出器および(b)
    この回転検出器により検出されるディスクカッタの累積
    回転数とカッタヘッドの累積回転数を連続的にもしくは
    所定の間隔をおいて多数回測定するとともに、これらカ
    ッタヘッドの累積回転数とディスクカッタの累積回転数
    との関係を近似曲線で近似してその近似曲線中のパラメ
    ータを求め、次いで値が既知の所定のカッタヘッド累積
    回転数に対するディスクカッタ径の真値を用いて、任意
    のカッタヘッド累積回転数もしくは任意のディスクカッ
    タ累積回転数におけるディスクカッタ径を演算する演算
    手段を備えることを特徴とするディスクカッタの摩耗検
    出装置。
JP16160897A 1996-09-12 1997-06-18 ディスクカッタの摩耗検出方法および摩耗検出装置 Withdrawn JPH10140981A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10808532B2 (en) 2016-05-17 2020-10-20 Komatsu Ltd. Tunnel boring machine
CN113756819A (zh) * 2021-09-26 2021-12-07 中铁一局集团有限公司 一种盾构机盘形滚刀损坏判断方法
CN114101092A (zh) * 2021-11-24 2022-03-01 惠州市明锐精密工具有限公司 一种数控刀具加工用检测筛选装置
US11668192B2 (en) 2018-06-08 2023-06-06 Herrenknecht Aktiengesellschaft Tunnel boring machine and tunnelling method

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