JPH10138026A - 穴明け方法 - Google Patents

穴明け方法

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Publication number
JPH10138026A
JPH10138026A JP29163996A JP29163996A JPH10138026A JP H10138026 A JPH10138026 A JP H10138026A JP 29163996 A JP29163996 A JP 29163996A JP 29163996 A JP29163996 A JP 29163996A JP H10138026 A JPH10138026 A JP H10138026A
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JP
Japan
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workpiece
plate
mounting table
hole
holes
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Application number
JP29163996A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsue
江 敏 行 松
Tomoyasu Matsuo
尾 智 康 松
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Marunaka Tekkosho Inc
Original Assignee
Marunaka Tekkosho Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】簡易な構成による穴明け加工機を使用して簡易
に穴を明ける穴明け加工方法を提供すること。 【解決手段】予めパタ−ン化された複数の穴を有するプ
レ−トPに対応して被加工材1にドリル50で穴明けする
に際し、被加工材1の載置台12の当接面よりYの位置に
ある対応する穴に係合部材49を係合させると、ドリル50
のセンターが載置台12の上方の載置台加工部位Mに位置
し、前記載置台の前記被加工材の当接面よりYの位置に
なるように設定され、被加工材1の載置台12の当接面よ
りYの位置にある被加工材1の穴は被加工材1の端面より
距離Xの位置にあり、載置台加工部位Mに加工したい被
加工材1のストッパー部材S1 からの距離Xの位置を合
わせ、プレートPのパターン化された複数の穴に係合部
材49を係合させて、ドリル50を該穴に対応した加工した
い部位に位置するようにして被加工材1に穴を明ける

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、木材の側面、木口に穴を明ける
穴明け加工方法に係り、特に、簡易な構成による穴明け
加工機を使用して簡易に穴を明ける穴明け加工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、木材の側面、木口に穴を明ける穴
明け加工機にあっては、木材の所定位置に穴を明ける
際、入力部に穴の所定位置をインプットすれば、数値制
御により穴を明けることができるように自動化されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、数値制
御による穴明け加工機にあっては、その製作に要するコ
ストが高いという問題点があった。一方、柱、横架材等
の木材に穴を明ける部位の位置は、複数にパタ−ン化、
つまり、標準化されているという実情がある。
【0004】本発明は、横架材等の木材に穴を明ける部
位の位置が標準化されているという実情に着目して、上
記問題点を解消するようにした穴明け加工方法を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の穴明け加工方法は、断面が略矩形状である
長手形状の被加工材の加工したい位置に対応して予め明
けられたパタ−ン化された複数の穴を有するプレ−ト
と、このパタ−ン化された複数の穴を有するプレ−トの
垂直方向の穴の位置を加工したい被加工材の垂直方向の
穴の位置に対応するように保持するプレ−ト保持部材
と、前記被加工材を載置する載置台と、前記載置台の前
記被加工材の木口に当接して位置決めすると共に位置決
め位置を移動可能に設定できるストッパ−部材と、前記
載置台の前記被加工材を保持する被加工材保持部材と、
前記プレ−ト保持部材、前記載置台、前記ストッパ−部
材、被加工材保持部材は、被加工材側のベ−スに設けら
れ、前記被加工材側のベ−スと一体的に設けられた加工
機側のベ−スと、この加工機側のベ−スの上を水平方向
に移動自在に移動するように設けられた移動体と、この
移動体に設けられ、垂直方向に昇降する昇降体と、この
昇降体に設けられ、前記プレ−ト保持部材に保持された
前記プレ−トの穴に係合して前記昇降体の移動を阻止す
る係合部材と、前記昇降体に設けられた水平ガイドに進
退自在に摺動して、前記載置台に載置された前記被加工
材に穴を明けるドリルとを有した穴明け加工機であっ
て、前記ドリルと前記係合部材との位置関係は、前記穴
明け加工機において、前記プレ−トに設けられた複数の
穴の内の何れか一つの加工したい前記被加工材の前記載
置台の当接面よりYの位置にある対応する穴に前記係合
部材を係合させると、前記ドリルのセンタ−が前記載置
台の上方の載置台加工部位に位置し、前記載置台の前記
被加工材の当接面よりYの位置になるように設定されて
おり、前記被加工材の前記載置台の当接面よりYの位置
にある前記被加工材の穴は前記被加工材の端面より距離
Xの位置にあるものであり、前記載置台加工部位に加工
したい前記被加工材のストッパ−部材からの距離Xの位
置を合わせ、前記プレ−トの前記パタ−ン化された複数
の穴に前記係合部材を係合させて、前記ドリルを該穴に
対応した前記被加工材の加工したい部位に位置するよう
にして前記被加工材に穴を明けるものである。
【0006】また、本発明の穴明け加工方法は、断面が
略矩形状である長手形状の被加工材の加工したい位置に
対応して予め明けられたパタ−ン化された複数の穴を有
するプレ−トと、このパタ−ン化された複数の穴を有す
るプレ−トの垂直方向の穴の位置を加工したい前記被加
工材の垂直方向の穴の位置に対応するように保持するプ
レ−ト保持部材と、前記被加工材を載置する載置台と、
前記載置台の前記被加工材の角部に当接して位置決めす
るストッパ−部材と、前記載置台の前記被加工材を保持
する被加工材保持部材と、前記プレ−ト保持部材、前記
載置台、前記ストッパ−部材、被加工材保持部材は、被
加工材側のベ−スに設けられ、前記被加工材側のベ−ス
と一体的に設けられた加工機側のベ−スと、この加工機
側のベ−スの上を水平方向に移動自在に移動するように
設けられた移動体と、この移動体に設けられ、垂直方向
に昇降する昇降体と、この昇降体に設けられ、前記プレ
−ト保持部材に保持されたプレ−トの穴に係合して前記
昇降体の移動を阻止する係合部材と、前記昇降体に設け
られた水平ガイドに進退自在に摺動して、前記載置台に
載置された前記被加工材に穴を明けるドリルとを有した
穴明け加工機であって、前記ドリルと前記係合部材との
位置関係は、前記穴明け加工機において、前記プレ−ト
に設けられた複数の穴の内の何れか一つの加工したい前
記被加工材の前記載置台の当接面よりYの位置にある対
応する穴に前記係合部材を係合させると、前記ドリルの
センタ−が前記載置台の上方の載置台加工部位に位置
し、前記載置台の被加工材の当接面よりYの位置になる
ようになるように設定されており、前記被加工材の側面
には、加工したい部位に目印が施されており、 前記載
置台加工部位に加工したい前記目印の位置を合わせ、前
記プレ−トの前記パタ−ン化された複数の穴に前記係合
部材を係合させて、前記ドリルを該穴に対応した前記被
加工材の加工したい部位に位置するようにして前記被加
工材に穴を明けるものである。
【0007】また、本発明の穴明け加工方法は、断面が
略矩形状である長手形状の被加工材の加工したい位置に
対応して予め明けられたパタ−ン化された複数の穴を有
するプレ−トと、このパタ−ン化された複数の穴を有す
るプレ−トの垂直方向の穴の位置を加工したい被加工材
の垂直方向の穴の位置に対応するように保持するプレ−
ト保持部材と、前記被加工材を載置する載置台と、前記
載置台の前記被加工材の木口に当接して位置決めするス
トッパ−部材と、前記載置台の前記被加工材を保持する
被加工材保持部材と、前記プレ−ト保持部材、前記載置
台、前記ストッパ−部材、被加工材保持部材は、被加工
材側のベ−スに設けられ、前記被加工材側のベ−スと一
体的に設けられた加工機側のベ−スと、この加工機側の
ベ−スの上を水平方向に移動自在に移動するように設け
られた移動体と、この移動体に設けられ、垂直方向に昇
降する昇降体と、この昇降体に設けられ、前記プレ−ト
保持部材に保持されたプレ−トの穴に係合して前記昇降
体の移動を阻止する係合部材と、前記昇降体に設けられ
た水平ガイドに進退自在に摺動して、前記載置台に載置
された前記被加工材に穴を明けるドリルとを有した穴明
け加工機であって、前記ドリルと前記係合部材との位置
関係は、前記穴明け加工機において、前記プレ−トに設
けられた複数の穴の内の木口のセンタ−に位置する何れ
か一つの加工したい前記被加工材の前記載置台の当接面
よりYの位置にある対応する穴に前記係合部材を係合さ
せると、前記ドリルのセンタ−が前記載置台の上方の載
置台加工部位に位置し、前記載置台の被加工材の当接面
よりYの位置になるように設定されており、前記載置台
加工部位に前記木口のセンタ−の位置を合わせ、前記プ
レ−トの前記パタ−ン化された複数の穴に前記係合部材
を係合させて、前記ドリルを該穴に対応した前記被加工
材の加工したい部位に位置するようにして前記被加工材
に穴を明けるものである。
【0008】また、請求項4記載の穴明け加工方法は、
請求項1乃至請求項3記載の穴明け方法において、穴明
け加工機において、ドリルのセンタ−と係合部材のセン
タ−の高さ位置が同じであって、穴明け作業時、ドリル
のセンタ−と係合部材のセンタ−が載置台より上に位置
するように配置されているものである。
【0009】また、請求項5記載の穴明け加工方法は、
請求項1乃至請求項3記載の穴明け方法において、プレ
−トに、被加工材の加工したい位置に対応して予め明け
られた第1のパタ−ン化された複数の穴以外に、少なく
とも、被加工材の加工したい位置に対応して予め明けら
れた前記第1のパタ−ン化と異なる第2のパタ−ン化さ
れた複数の穴が形成されているものである。
【0010】また、請求項6記載の穴明け加工方法は、
請求項1乃至請求項3記載の穴明け方法において、プレ
−トに、 被加工材の加工したい位置に対応して予め明
けられた第1のパタ−ン化された複数の穴以外に、少な
くとも、被加工材の加工したい位置に対応して予め明け
られた前記第1のパタ−ン化と異なる第2のパタ−ン化
された複数の穴が形成されていると共に前記第1のパタ
−ン化された複数の穴と前記第2のパタ−ン化された複
数の穴が識別できる目印が付されているものである。
【0011】また、請求項7記載の穴明け加工方法は、
請求項1乃至請求項3記載の穴明け方法において、プレ
−トは被加工材側のベ−スに対して垂直及び水平方向に
移動して微調整できるものである。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例の穴明け加工方法について
図面を参照して説明する。先ず最初に、本発明の一実施
例の穴明け加工方法に使用される対象の被加工材1(被
加工材1は、例えば、断面が略矩形状である長手形状の
木材である。)の穴は、例えば、図1及び図2に示す軸
組工法で使用される接合部に金具2を介在させる際、接
合手段として使用されるボルト3を通すボルト穴3a、
3a’、ピン4を通すピン穴4a、4a’である。
【0013】そして、本発明の一実施例の穴明け加工方
法に使用される穴明け加工機Kは、図3乃至図5に示す
ように、台10上に被加工材側のベ−ス11と加工機側のベ
−ス41が並設され、被加工材側のベ−ス11と加工機側の
ベ−ス41は一体的に連結されて設けられている。
【0014】この被加工材側のベ−ス11には、プレ−ト
保持部材A、載置台12、ストッパ−部材S(S1 、S
2 、S3 )、被加工材保持部材H(H1 、H2 、H3
が設けられている。
【0015】プレ−ト保持部材Aは、加工機側に向って
立設し、プレ−トP(P’、P’’)を収納して保持す
る。プレ−トPは、図6に示すように、被加工材1の加
工したい位置、例えば、図1記載のピン穴4a、ボルト
穴3a、ピン穴4a’、ボルト穴3a’に対応して予め
明けられたパタ−ン化された複数の穴P1 、P2 、P
3 、P4 を有している。
【0016】即ち、図10に示すように、被加工材1の側
面に設けられるピン穴3a’の中心は、被加工材1の木
口より距離X(X1 )、被加工材1の載置台12の当接面
より距離Y1 、ボルト穴4a’の中心は、被加工材1の
木口より距離X(X1 )、被加工材1の載置台12の当接
面より距離Y2 、ピン穴3aの中心は、被加工材1の木
口より距離X2 、被加工材1の載置台12の当接面より距
離Y3 、ボルト穴4aの中心は、被加工材1の木口より
距離X(X1 )、被加工材1の載置台12の当接面より距
離Y4 にある。
【0017】そして、このパタ−ン化された複数の穴P
1 、P2 、P3 、P4 を有するプレ−トPの垂直方向の
穴の位置を加工したい被加工材1の垂直方向の穴の位置
に対応するように保持する。
【0018】つまり、図6(a)及び図10に示すよう
に、穴P1 の中心をプレ−ト保持部材Aの基準位置X10
0 からの距離Y(Y1 )を加工したい被加工材1の垂直
方向のピン穴3a’の中心の位置(載置台の当接面より
Y(Y1 )の位置)に、穴P2 の中心をプレ−ト保持部
材Aの基準位置X100 からの距離Y2 を加工したい被加
工材1の垂直方向のボルト穴4a’の中心の位置(載置
台の当接面よりY2 の位置)に、穴P3 の中心をプレ−
ト保持部材Aの基準位置X100 からの距離Y3を加工し
たい被加工材1の垂直方向のピン穴3aの中心の位置
(載置台の当接面よりY3 の位置)に、穴P4 の中心を
プレ−ト保持部材Aの基準位置X100 からの距離Y4
加工したい被加工材1の垂直方向のボルト穴4aの中心
の位置(載置台の当接面よりY4 の位置)に、それぞれ
対応するようにしている。
【0019】なお、図6(a)、図10に示すa’は、プ
レ−トP’をプレ−ト保持部材Aに保持した場合のプレ
−ト保持部材Aの基準位置X100 からのセット高さで、
また、プレ−トPは、被加工材側のベ−ス11に対して垂
直及び水平方向に移動して微調整できるように、例え
ば、図6(a)、図10に示すように、プレ−ト保持部材
A内のプレ−トPの下部には、垂直方向の高さの微調整
を図る微調整ナットN、Nが設けられている。水平方向
には、図示しないが、例えば、プレ−ト保持部材Aに収
納されるプレ−トPに水平方向に移動できるように微調
整できる程度のプレ−ト保持部材Aに余裕スペ−スをも
つか、或は、プレ−ト保持部材A自体を被加工材側のベ
−ス11に対して垂直方向に移動して微調整できるように
しても良い。
【0020】また、載置台12は、被加工材1を載置して
受ける台で、例えば、従動ロ−ラである。そして、載置
台12は、被加工材1の側面を加工するために被加工材1
を載置する第1の載置台12’と、被加工材1の木口を加
工するために被加工材1を載置する第2の載置台12’’
とを有する(図5参照)。
【0021】第1の載置台12’は、例えば、図5に示す
ように、被加工材側のベ−ス11の長手方向を横断するよ
うに、複数の従動ロ−ラR’で形成され、また、第2の
載置台12’’も同様に、図5に示すように、被加工材側
のベ−ス11の長手方向に沿って従動ロ−ラR’’で形成
されている。
【0022】また、ストッパ−部材Sは、例えば、被加
工材1の側面を加工するため、被加工材1の長手方向が
被加工材側のベ−ス11の長手方向に沿うように、被加工
材1が第1の載置台12’上に載置する際、被加工材1の
木口に当接して位置決めする第1のストッパ−部材S1
及び第2のストッパ−部材S2 、被加工材1の木口を加
工するため、被加工材1の長手方向が被加工材側のベ−
ス11の長手方向を横断するように、被加工材1が第2の
載置台12’’上に載置する際、被加工材1の木口に当接
して位置決めする第3のストッパ−部材S3 がある。
【0023】第1のストッパ−部材S1 は、図5に示す
ように、被加工材1を手前側から被加工材1の木口に当
接して位置決めする際に使用されるもので、第2のスト
ッパ−部材S2 は、被加工材1を図5に示す位置と反対
の側から被加工材1の木口に当接して位置決めする際に
使用されるものである。
【0024】この第1のストッパ−部材S1 及び第2の
ストッパ−部材S2 は、図7に示すように、回動自在な
回動部KDに当接部Tが設けられ、使用時、回動部KDを実
線で示すように起立させ、不使用時、回動部KDを破線で
示すように倒す。そして、被加工材1の木口に当接する
当接部Tは、螺軸Rにより進退して位置決め位置を移動
可能に設定できるようになっており、ナットnは螺軸R
に螺合すると共に回動部KDに当接して螺軸Rの位置を固
定する。
【0025】被加工材保持部材Hは、図5に示すよう
に、一方側を固定、他方側を可動する第1の片締めバイ
スH1 及び第2の片締めバイスH2 、センタ−位置で締
めるように両側が可動するセンタ−バイスH3 がある。
【0026】第1の片締めバイスH1 は、図5に示すよ
うに、手前側から被加工材1の木口に当接して位置決め
した被加工材1を保持して被加工材1の動きを阻止する
ものである。
【0027】また、第2の片締めバイスH2 は、被加工
材1を図5に示す位置と反対の側から被加工材1の木口
に当接して位置決めし、その状態を保持して被加工材1
の動きを阻止するものである。21は、手動で第1の片締
めバイスH1 を駆動させる第1のハンドル、22は、手動
で第2の片締めバイスH2 を駆動させる第2のハンド
ル、23は、手動で第3の片締めバイスH1 を駆動させる
第3のハンドルである。
【0028】一方、加工機側のベ−ス41には、加工機側
のベ−ス41の上を水平ガイド42を介して水平方向に移動
自在に移動するように移動体43が設けられている。
【0029】この移動体43には、垂直ガイド44を垂直方
向に昇降する昇降体45が設けられている。この昇降体45
は、チェ−ン46を介してバランスウエ−ト47に連結され
ている。このチェ−ン46はモ−タ(図示せず)を正逆に
回転することにより、上下動するようになっている。
【0030】この昇降体45には、図5、図8、図9に示
すように、プレ−ト保持部材Aに対向するように係合部
材49(係合部材49は、例えば、ピン)が設けられ、係合
部材49は、プレ−ト保持部材Aに向くように弾性部材D
(例えば、バネ)が付勢されている。係合部材49の先端
は、プレ−ト保持部材Aに保持されたプレ−トPの穴に
係合して、昇降体45の移動を阻止するようになってい
る。
【0031】また、昇降体45には、水平ガイド48が設け
られ、この水平ガイド48に進退自在に摺動して、載置台
12に載置された被加工材1に穴を明けるドリル50を有す
る加工部51が設けられている。
【0032】そして、ドリル50と係合部材49との位置関
係は、プレ−ト保持部材Aに保持されたプレ−トPに設
けられた複数の穴の内の何れか一つの加工したい被加工
材1の載置台12の当接面よりY(Yは、本実施例では、
1 )の位置にある対応する穴(例えば、穴P1 )に係
合部材49を係合させると、ドリル50のセンタ−が載置台
12の上方の載置台加工部位(符号M)に位置し、載置台
12の被加工材1の当接面よりY(Yは、本実施例では、
1 )の位置になるように、例えば、ドリル50のセンタ
−と係合部材49のセンタ−は、台10から同じ高さh位置
(図4参照)で、ドリル50のセンタ−と係合部材49のセ
ンタ−との距離X0 (図8参照)になるように設定され
ている。
【0033】なお、本実施例では、ドリル50のセンタ−
と係合部材49のセンタ−は、台10から同じ高さhとした
が、本発明にあっては、これに限らず、例えば、ドリル
50のセンタ−と係合部材49のセンタ−とを垂直方向にH
10ずらしても良い。H10ずらした場合、H10ずらした
分、係合部材49に係合するプレ−トPを保持するプレ−
ト保持部材Aを補正して位置させれば良い。
【0034】(実施例1)従って、例えば、図1に示す
被加工材1の位置に穴をあける場合、すなわち、被加工
材1の端面より距離Xの位置であって、被加工材1の載
置台12の当接面よりY(Yは、本実施例では、Y1 )の
位置にある被加工材1の穴3a’を有するパタ−ン化さ
れた複数の穴3a’、4a’、3a、4aを開ける場
合、この穴3a’、4a’、3a、4aに対応して予め
明けられたパタ−ン化された複数の穴P1 、P2 、P
3 、P4 を有するプレ−トPの垂直方向の穴の位置を加
工したい被加工材1の垂直方向の穴の位置に対応するよ
うに保持する。
【0035】つまり、図6及び図10に示すように、穴P
1 の中心をプレ−ト保持部材Aの基準位置X100 からの
距離Y(Yは、本実施例では、Y1 )を加工したい被加
工材1の垂直方向のピン穴3a’の中心の位置(載置台
の被加工材1の当接面よりY1 の位置)に、穴P2 の中
心をプレ−ト保持部材Aの基準位置X100 からの距離Y
2 を加工したい被加工材1の垂直方向のボルト穴4a’
の中心の位置(載置台の被加工材1の当接面よりY2
位置)に、穴P3 の中心をプレ−ト保持部材Aの基準位
置X100 からの距離Y3 を加工したい被加工材1の垂直
方向のピン穴3aの中心の位置(載置台の被加工材1の
当接面よりY3 の位置)に、穴P4 の中心をプレ−ト保
持部材Aの基準位置X100 からの距離Y4 を加工したい
被加工材1の垂直方向のボルト穴4aの中心の位置(載
置台の被加工材1の当接面よりY4 の位置)に、それぞ
れ対応するようにしている。なお、基準位置X100 と載
置台の被加工材1の当接面とは台10から同じ高さにあ
る。
【0036】そして、プレ−ト保持部材Aに保持された
プレ−トPに設けられた複数の穴の内の何れか一つの加
工したい被加工材1の載置台R’(12)の当接面よりY
(Yは、本実施例では、Y1 )の位置にある対応する穴
(例えば、穴P1 )に係合部材49を係合させると、ドリ
ル50のセンタ−が載置台12の上方の載置台加工部位(符
号M)に位置するから、図8及び図10に示すように、載
置台加工部位(符号M)に加工したい被加工材1のスト
ッパ−部材S1 からの距離Xの位置を合わせ、この状態
を第1の片締めバイスH1 により被加工材1を保持し、
ドリル50を図示しないエアシリンダ−により被加工材1
に向かって前進させて、穴3a’を明けることができ
る。
【0037】その後、係合部材49の他端に設けたグリッ
プ49aを手で引っ張り、穴P1 と係合部材49との係合関
係を解除し、係合部材49の先端を穴P2 に係合すれば、
ドリル50のセンタ−が穴P2 に対応した被加工材1の加
工したい部位、つまり、被加工材1の木口より距離X、
被加工材1の載置台12の当接面より距離Y2 に位置し、
ドリル50を被加工材1に向かって前進させて、穴4a’
を明けることができる。
【0038】その後、逐次同様にして、穴P2 と係合部
材49との係合関係を解除し、穴P3に係合部材49を係合
させれば、ドリル50のセンタ−が穴P3 に対応した被加
工材1の加工したい部位、つまり、被加工材1の木口よ
り距離X2 、被加工材1の載置台12の当接面より距離Y
3 に位置し、ドリル50を被加工材1に向かって前進させ
て、穴3aを明けることができる。
【0039】その後、穴P3 と係合部材49との係合関係
を解除し、穴P4 に係合部材49を係合させれば、ドリル
50のセンタ−が穴P4 に対応した被加工材1の加工した
い部位、つまり、被加工材1の木口より距離X、被加工
材1の載置台12の当接面より距離Y4 に位置し、ドリル
50を被加工材1に向かって前進させて、穴4aを明ける
ことができる。
【0040】このように、プレ−トPのパタ−ン化され
た複数の穴(P1 、P2 、P3 、P4 )に係合部材49を
係合させて、ドリル50を該穴に対応した被加工材1の加
工したい部位に位置するようにして被加工材1に穴(3
a’、4a’、3a、4a)を明けることができる。
【0041】(実施例2)前述の実施例1においては、
被加工材1の端面、つまり、木口から近い所定距離の場
合の穴明けには適しているが、木材の加工においては、
被加工材1の側面に穴明け位置へ縦のライン(ライン
は、例えば、墨線)が付されている場合がある。かかる
場合について、次に説明(図11乃至図14参照)する方法
が良い。
【0042】例えば、図13に示すように、被加工材1の
側面に、加工したい部位に目印L(目印Lは、例えば、
被加工材1の側面に穴明け位置へ縦のライン、より詳し
くは、例えば、墨線である。)が施されている。そし
て、図11に示すように、縦のライン(目印L)上の被加
工材1の載置台12の当接面(図11では、被加工材1の下
面)より距離Y1 ’、Y2 ’、Y3 ’の位置に穴(a、
b、c)をそれぞれ明けたい場合がある。
【0043】かかる場合においては、前述したプレ−ト
Pに替えて図14に示す位置に、穴P1 ’、穴P2 ’、穴
3 ’を施したプレ−トP’をプレ−ト保持部材Aに保
持する。
【0044】プレ−トP’は、被加工材1の加工したい
位置、例えば、図11記載の穴a、穴b、穴cに対応して
予め明けられたパタ−ン化された複数の穴P1 ’、P
2 ’、P3 ’を有している。
【0045】即ち、プレ−トP’においては、被加工材
1の側面に設けられる穴aに対応する穴P1 ’の中心
は、プレ−トP’のセンタ−上にあって、プレ−トP’
の下端より距離Y1 ’−a’(a’は、プレ−トP’を
プレ−ト保持部材Aに保持した場合のプレ−ト保持部材
Aの基準位置X100 からのセット高さ)、穴bに対応す
るP2 ’の中心は、プレ−トP’のセンタ−上にあっ
て、プレ−トP’の下端より距離Y2 ’−a’、穴cに
対応するP3 ’の中心は、プレ−トP’のセンタ−上に
あって、プレ−トP’の下端より距離Y3 ’−a’にそ
れぞれ位置している。
【0046】そして、プレ−トP’はプレ−ト保持部材
Aに保持されるが、プレ−トP’はプレ−ト保持部材A
の基準位置X100 からセット高さa’の上に載置される
から、パタ−ン化された複数の穴P1 、P2 、P3 、P
4 を有するプレ−トP’の垂直方向の穴の位置を加工し
たい被加工材1の垂直方向の穴の位置に対応するように
保持されることとなる。
【0047】つまり、プレ−トP’がプレ−ト保持部材
Aに保持された状態においては、穴P1 ’の中心をプレ
−ト保持部材Aの基準位置X100 からの距離Y1 ’を加
工したい被加工材1の垂直方向の穴aの中心の位置(載
置台の当接面よりY1 ’の位置)に、穴P2 ’の中心を
プレ−ト保持部材Aの基準位置X100 からの距離Y2
を加工したい被加工材1の垂直方向の穴bの中心の位置
(載置台の当接面よりY2 ’の位置)に、穴P3 の中心
をプレ−ト保持部材Aの基準位置X100 からの距離Y
3 ’を加工したい被加工材1の垂直方向の穴bの中心の
位置(載置台の当接面よりY3 ’の位置)に、それぞれ
対応するようにしている。
【0048】そして、P1 ’、P2 ’、P3 ’の何れか
一つに係合部材49(係合部材49は、例えば、ピン)を係
合させ、載置台加工部位(符号M)に加工したい被加工
材1の目印Lの位置を合わせ、その状態を保持するため
に、第1の片締めバイスH1 により被加工材1を保持す
る。その後、プレ−トP’のパタ−ン化された複数の穴
(P1 ’、P2 ’、P3’)に係合部材49を逐次係合さ
せて、ドリル50を該穴(P1 ’、P2 ’、P3 ’)に対
応した被加工材1の加工したい部位に位置するようにし
て、ドリル50を図示しないシリンダ−等により前進させ
て、被加工材1に穴(a、b、c)を明けていく(図11
参照)。
【0049】(実施例3)次に、木口の所定位置に穴を
開ける場合について、図15乃至図17を参照して説明す
る。
【0050】前述したプレ−トP’に替えて図17に示す
位置に、穴P1 ’’、穴P2 ’’、穴P3 ’’を施した
プレ−トP’’をプレ−ト保持部材Aに保持する。
【0051】プレ−トP’’は、被加工材1の加工した
い位置、例えば、図15記載の穴A、穴B、穴Cに対応し
て予め明けられたパタ−ン化された複数の穴P1 ’’、
2 ’’、P3 ’’を有している。
【0052】即ち、プレ−トP’’においては、被加工
材1の側面に設けられる穴Aに対応する穴P1 ’’の中
心は、プレ−トP’’のセンタ−上にあって、プレ−ト
P’の下端より距離Y1 ’’−a’(a’は、a’は、
プレ−トP’をプレ−ト保持部材Aに保持した場合のプ
レ−ト保持部材Aの基準位置X100 からのセット高
さ)、穴Bに対応する穴P2 ’’の中心は、プレ−ト
P’’のセンタ−から左Wの位置(図17参照)にあっ
て、プレ−トP’の下端より距離Y1 ’’−a’(a’
は、a’は、プレ−トP’をプレ−ト保持部材Aに保持
した場合のプレ−ト保持部材Aの基準位置X100 からの
セット高さ)、穴Cに対応する穴P3 ’’の中心は、プ
レ−トP’’のセンタ−から右Wの位置(図17参照)に
あって、被加工材1の載置台12の当接面より距離Y
1 ’’−a’にそれぞれ位置している。
【0053】そして、プレ−トP’’はプレ−ト保持部
材Aに保持されるが、プレ−トP’’は、プレ−ト保持
部材Aの基準位置X100 からセット高さaの上に載置さ
れるから、パタ−ン化された複数の穴P1 ’’、P
2 ’’、P3 ’’を有するプレ−トP’’の垂直方向の
穴の位置を加工したい被加工材1の垂直方向の穴の位置
に対応するように保持されることとなる。
【0054】つまり、プレ−トP’’がプレ−ト保持部
材Aに保持された状態においては、穴P1 ’’の中心を
プレ−ト保持部材Aの基準位置X100 からの距離Y
1 ’’を加工したい被加工材1の垂直方向の穴Aの中心
の位置(載置台の当接面よりY1 ’’の位置)に、穴P
2 ’’の中心をプレ−ト保持部材Aの基準位置X100 か
らの距離Y1 ’’を加工したい被加工材1の垂直方向の
穴Bの中心の位置(載置台の当接面よりY1 ’’の位
置)に、穴P3 ’’の中心をプレ−ト保持部材Aの基準
位置X100 からの距離Y1 ’’を加工したい被加工材1
の垂直方向の穴Cの中心の位置(載置台の当接面よりY
1 ’’の位置)に、それぞれ対応するようにしている。
【0055】そして、プレ−トP’’に設けられた複数
の穴(P1 ’’、P2 ’’、P3’’)の内の木口1A
のセンタ−に位置する何れか一つの加工したい被加工材
1の載置台12の当接面よりY(本実施例では、Y
1 ’’)の位置にある対応する穴(本実施例では、穴P
1 ’’)に係合部材49を係合させると、ドリル50のセン
タ−が載置台12の上方の載置台加工部位(符号M)に位
置し、載置台12の被加工材1の当接面よりY(本実施例
では、Y1 ’’)の位置になるように、例えば、ドリル
50のセンタ−と係合部材49のセンタ−は、台10から同じ
高さ位置h(図4参照)で、ドリル50のセンタ−と係合
部材49のセンタ−との距離X0 (図16参照)設定されて
いる。
【0056】また、第3のセンタ−バイスH3 は、バイ
スを締めていくと、バイスで挟んだ被加工材1のセンタ
−がバイスのセンタ−に一致するように動作するもの
で、この第3のセンタ−バイスH3 のバイスのセンタ−
は載置台加工部位(符号M)に一致するように設置され
ている。
【0057】従って、図16(a)(b)に示すように、
被加工材1の木口1Aがドリル50に対向すると共に木口
1Aが第3のストッパ部材S3 により位置決めされた状
態で、第3のハンドル23を手で回して第3のセンタ−バ
イスH3 で被加工材1を締めて、その状態を保持する。
【0058】その後、プレ−トP’’のパタ−ン化され
た複数の穴(P1 ’’、P2 ’’、P3 ’’)に係合部
材49を逐次係合させて、ドリル50を該穴(P1 ’’、P
2’’、P3 ’’)に対応した被加工材1の加工したい
部位に位置するようにして、ドリル50を図示しないシリ
ンダ−等により前進させて、被加工材1に穴(A、B、
C)を明けていく(図15、図17参照)。
【0059】(実施例4)上述した実施例においては、
プレ−トP(P’、P’’)に、被加工材1の加工した
い位置に対応して予め明けられた第1のパタ−ン化され
た複数の穴しかなく、例えば、被加工材1の加工したい
位置が変わった場合には、それにあったプレ−トを装着
しなければならない。
【0060】これを改善するために、図18に示すよう
に、プレ−トP’’’に被加工材1の加工したい位置に
対応して予め明けられた第1のパタ−ン化された複数の
穴(P1 、P2 、P3 、P4 )以外に、少なくとも、被
加工材1の加工したい位置に対応して予め明けられた前
記第1のパタ−ン化と異なる第2のパタ−ン化された複
数の穴(P1 、Q1 、Q2 、P4 )が形成されている。
その結果、プレ−トP’’’を変えることなく、迅速
に、異なる位置にある穴を、例えば、第2のパタ−ン化
された複数の穴(P1 、Q1 、Q2 、P4 )に従って明
けることができる。
【0061】また、その際、第1のパタ−ン化された複
数の穴(P1 、P2 、P3 、P4 )と第2のパタ−ン化
された複数の穴(P1 、Q1 、Q2 、P4 )が識別でき
る目印が付されていることが良い。目印としては、例え
ば、図18に示すように、第1のパタ−ンであることを明
確にするために、穴(P1 、P2 、P3 、P4 )の右に
1の数字を、第2のパタ−ンであることを明確にするた
めに、穴(P1 、Q1、Q2 、P4 )の左に2の数字
を、また、第1のパタ−ンであることを明確にするため
に、穴(P1 、P2 、P3 、P4 )を溝Mzで連結し、
第1のパタ−ンであることを明確にするために、穴(P
1 、Q1 、Q2 、P4 )を溝Mz’で連結して差別化を
図っている。その結果、係合部材49を誤って他の穴に係
合することが防止される。
【0062】
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の穴明け方法の発明によれ
ば、高価な数値制御による穴明け加工機を使用すること
なく、穴明け加工機に、パタ−ン化された複数の穴を有
するプレ−トと、該プレ−トの垂直方向の穴の位置を加
工したい被加工材の垂直方向の穴の位置に対応するよう
にプレ−トを保持するプレ−ト保持部材と、ドリルと一
定関係に配置され、該プレ−トの穴に係合する係合部材
というシンプルな構成を備えるだけで、しかも、その作
業も、載置台加工部位に加工したい被加工材のストッパ
−部材からの距離Xの位置を合わせ、プレ−トのパタ−
ン化された複数の穴に係合部材を逐次係合させて加工す
れば良く、シンプル且つ使い勝手も良好で、熟練を要す
ることなく、被加工材にパタ−ン化された複数の穴を正
確且つ迅速に明けることができ、また、加工する被加工
材の穴の位置が変わっても、ストッパ−部材による位置
決め位置を移動することにより対応することができる。
【0064】また、請求項2記載の穴明け方法の発明に
よれば、高価な数値制御による穴明け加工機を使用する
ことなく、穴明け加工機に、パタ−ン化された複数の穴
を有するプレ−トと、該プレ−トの垂直方向の穴の位置
を加工したい被加工材の垂直方向の穴の位置に対応する
ようにプレ−トを保持するプレ−ト保持部材と、ドリル
と一定関係に配置され、該プレ−トの穴に係合する係合
部材というシンプルな構成を備えるだけで、しかも、そ
の作業も、前記被加工材の側面の加工したい部位に施さ
れた目印を載置台加工部位に合わせ、プレ−トのパタ−
ン化された複数の穴に係合部材を逐次係合させて加工す
れば良く、シンプル且つ使い勝手も良好で、熟練を要す
ることなく、被加工材にパタ−ン化された複数の穴を正
確且つ迅速に明けることができる。
【0065】また、請求項3記載の穴明け方法の発明に
よれば、高価な数値制御による穴明け加工機を使用する
ことなく、穴明け加工機に、パタ−ン化された複数の穴
を有するプレ−トと、該プレ−トの垂直方向の穴の位置
を加工したい被加工材の垂直方向の穴の位置に対応する
ようにプレ−トを保持するプレ−ト保持部材と、ドリル
と一定関係に配置され、該プレ−トの穴に係合する係合
部材というシンプルな構成を備えるだけで、しかも、そ
の作業も、載置台加工部位に木口のセンタ−の位置を合
わせ、プレ−トのパタ−ン化された複数の穴に係合部材
を逐次係合させて加工すれば良く、シンプル且つ使い勝
手も良好で、熟練を要することなく、被加工材にパタ−
ン化された複数の穴を正確且つ迅速に明けることができ
る。
【0066】また、請求項4記載の穴明け方法の発明に
よれば、ドリルのセンタ−と係合部材のセンタ−の高さ
位置が同じであるから、穴明け加工機としてもそれ程複
雑化することなく製作でき、また、穴明け作業時、ドリ
ルのセンタ−と係合部材のセンタ−が載置台より上に位
置しているから、人的作業で行う係合部材のプレ−ト穴
への係合作業も腰をそれ程曲げることなく、目で容易に
認識して係合部材をプレ−トの所定の穴へ確実に係合す
ることができる。
【0067】目で容易に認識してながら腰をそれ程曲げ
ることなく行うことができる。
【0068】また、請求項5記載の穴明け方法の発明に
よれば、前述した請求項1〜3の内の何れか一つの発明
の効果に加え、プレ−トに、被加工材の加工したい位置
に対応して予め明けられた第1のパタ−ン化された複数
の穴以外に、少なくとも、被加工材の加工したい位置に
対応して予め明けられた前記第1のパタ−ン化と異なる
第2のパタ−ン化された複数の穴が形成されているか
ら、プレ−トを変えることなく、迅速に、異なる位置に
ある穴を明けることができる。
【0069】また、請求項6記載の穴明け方法の発明に
よれば、前述した請求項1〜3の内の何れか一つの発明
の効果に加え、プレ−トに、被加工材の加工したい位置
に対応して予め明けられた第1のパタ−ン化された複数
の穴以外に、少なくとも、被加工材の加工したい位置に
対応して予め明けられた前記第1のパタ−ン化と異なる
第2のパタ−ン化された複数の穴が形成されているか
ら、プレ−トを変えることなく、迅速に、異なる位置に
ある穴を明けることができ、しかも、第1のパタ−ン化
された複数の穴と第2のパタ−ン化された複数の穴とは
識別できる目印が付されているから、係合部材を異なる
プレ−トの穴に誤って係合することが防止される。
【0070】また、請求項7記載の穴明け方法の発明に
よれば、前述した請求項1〜3の内の何れか一つの発明
の効果に加え、プレ−トは被加工材側のスペ−スに対し
て水平及び垂直方向へ微調整して収納できるため、ドリ
ルと係合部材との位置関係が固定されていることに伴う
微調整を被加工材側のスペ−に対してプレ−トの位置を
水平及び垂直方向へ移動することにより対応することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は、本発明の一実施例の穴明け加
工方法によって、穴を開けた被加工材の使用例を示す概
略的斜視図であり、図1は、穴を開けた被加工材が金具
を介して柱に接合される前の状態を示す概略的斜視図で
ある。
【図2】図2は、穴を開けた被加工材が金具を介して柱
に接合される状態を示す概略的斜視図である。
【図3】図3は、本発明の一実施例の穴明け加工方法に
使用される穴明け加工機の概略的正面図である。
【図4】図4は、図3の概略的側面図である。
【図5】図5は、図3の概略的平面図である。
【図6】図6(a)は、プレ−トを保持したプレ−ト保
持部材の概略的正面図であり、図6(b)は、図6
(a)プレ−ト保持部材の中央を切断して、その断面を
示す概略的断面図である。
【図7】図7は、第1のストッパ−部材(第2のストッ
パ−部材)の概略的斜視図である。
【図8】図8は、図3乃至図5記載の穴明け加工機を使
用して、図1に示す被加工材の位置に明けた穴と同じ箇
所に穴を明ける使用状態を示す概略的平面図である。
【図9】図9は、図8の係合部材を拡大して示す概略的
拡大平面図である。
【図10】図10は、図1に示す被加工材の位置に明け
た穴と同じ箇所に穴を明ける穴明け加工方法を実施する
際のプレ−トと被加工材との位置関係を示す概略的説明
図である。
【図11】図11は、被加工材の側面の加工したい部位
に目印を施された部分に穴を明けた被加工材を示す概略
的斜視図である。
【図12】図12は、図3乃至図5記載の穴明け加工機
を使用して、図11に示す位置に明けた穴と同じ箇所に
穴を明ける使用状態を示す概略的平面図である。
【図13】図13は、図12の載置台加工部位M部分を
斜めに見た概略的斜視図である。
【図14】図14は、図11に示す位置に明けた穴と同
じ箇所に穴を明ける穴明け加工方法を実施する際のプレ
−トと被加工材との位置関係を示す概略的説明図であ
る。
【図15】図15は、木口に穴を明けた被加工材の概略
的正面図である。
【図16】図16(a)は、図3乃至図5記載の穴明け
加工機を使用して、図15に示す位置に明けた穴と同じ
箇所に穴を明ける使用状態を示す概略的平面図であり、
図16(b)は、図16(a)の概略的側面図である。
【図17】図17は、図15に示す位置に明けた穴と同
じ箇所に穴を明ける穴明け加工方法を実施する際のプレ
−トと被加工材との位置関係を示す概略的説明図であ
る。
【図18】図18は、複数のパタ−ン化された複数の穴
を有するプレ−トを保持したプレ−ト保持部材の概略的
正面図である。
【符号の説明】
A プレ−ト保持部材 H1 被加工材保持部材 P プレ−ト S1 ストッパ−部材 M 載置台加工部位 1 被加工材 12 載置台 49 係合部材 50 ドリル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が略矩形状である長手形状の被加工材
    の加工したい位置に対応して予め明けられたパタ−ン化
    された複数の穴を有するプレ−トと、 このパタ−ン化された複数の穴を有するプレ−トの垂直
    方向の穴の位置を加工したい被加工材の垂直方向の穴の
    位置に対応するように保持するプレ−ト保持部材と、 前記被加工材を載置する載置台と、 前記載置台の前記被加工材の木口に当接して位置決めす
    ると共に位置決め位置を移動可能に設定できるストッパ
    −部材と、 前記載置台の前記被加工材を保持する被加工材保持部材
    と、 前記プレ−ト保持部材、前記載置台、前記ストッパ−部
    材、被加工材保持部材は、被加工材側のベ−スに設けら
    れ、 前記被加工材側のベ−スと一体的に設けられた加工機側
    のベ−スと、 この加工機側のベ−スの上を水平方向に移動自在に移動
    するように設けられた移動体と、 この移動体に設けられ、垂直方向に昇降する昇降体と、 この昇降体に設けられ、前記プレ−ト保持部材に保持さ
    れた前記プレ−トの穴に係合して前記昇降体の移動を阻
    止する係合部材と、 前記昇降体に設けられた水平ガイドに進退自在に摺動し
    て、前記載置台に載置された前記被加工材に穴を明ける
    ドリルとを有した穴明け加工機であって、 前記ドリルと前記係合部材との位置関係は、前記穴明け
    加工機において、前記プレ−トに設けられた複数の穴の
    内の何れか一つの加工したい前記被加工材の前記載置台
    の当接面よりYの位置にある対応する穴に前記係合部材
    を係合させると、前記ドリルのセンタ−が前記載置台の
    上方の載置台加工部位に位置し、前記載置台の前記被加
    工材の当接面よりYの位置になるように設定されてお
    り、 前記被加工材の前記載置台の当接面よりYの位置にある
    前記被加工材の穴は前記被加工材の端面より距離Xの位
    置にあるものであり、 前記載置台加工部位に加工したい前記被加工材のストッ
    パ−部材からの距離Xの位置を合わせ、 前記プレ−トの前記パタ−ン化された複数の穴に前記係
    合部材を係合させて、前記ドリルを該穴に対応した前記
    被加工材の加工したい部位に位置するようにして前記被
    加工材に穴を明けることを特徴とする穴明け方法。
  2. 【請求項2】断面が略矩形状である長手形状の被加工材
    の加工したい位置に対応して予め明けられたパタ−ン化
    された複数の穴を有するプレ−トと、 このパタ−ン化された複数の穴を有するプレ−トの垂直
    方向の穴の位置を加工したい前記被加工材の垂直方向の
    穴の位置に対応するように保持するプレ−ト保持部材
    と、 前記被加工材を載置する載置台と、 前記載置台の前記被加工材の角部に当接して位置決めす
    るストッパ−部材と、 前記載置台の前記被加工材を保持する被加工材保持部材
    と、 前記プレ−ト保持部材、前記載置台、前記ストッパ−部
    材、被加工材保持部材は、被加工材側のベ−スに設けら
    れ、 前記被加工材側のベ−スと一体的に設けられた加工機側
    のベ−スと、 この加工機側のベ−スの上を水平方向に移動自在に移動
    するように設けられた移動体と、 この移動体に設けられ、垂直方向に昇降する昇降体と、 この昇降体に設けられ、前記プレ−ト保持部材に保持さ
    れたプレ−トの穴に係合して前記昇降体の移動を阻止す
    る係合部材と、 前記昇降体に設けられた水平ガイドに進退自在に摺動し
    て、前記載置台に載置された前記被加工材に穴を明ける
    ドリルとを有した穴明け加工機であって、 前記ドリルと前記係合部材との位置関係は、前記穴明け
    加工機において、 前記プレ−トに設けられた複数の穴の内の何れか一つの
    加工したい前記被加工材の前記載置台の当接面よりYの
    位置にある対応する穴に前記係合部材を係合させると、
    前記ドリルのセンタ−が前記載置台の上方の載置台加工
    部位に位置し、前記載置台の被加工材の当接面よりYの
    位置になるようになるように設定されており、 前記被加工材の側面には、加工したい部位に目印が施さ
    れており、 前記載置台加工部位に加工したい前記目印の位置を合わ
    せ、 前記プレ−トの前記パタ−ン化された複数の穴に前記係
    合部材を係合させて、前記ドリルを該穴に対応した前記
    被加工材の加工したい部位に位置するようにして前記被
    加工材に穴を明けることを特徴とする穴明け方法。
  3. 【請求項3】断面が略矩形状である長手形状の被加工材
    の加工したい位置に対応して予め明けられたパタ−ン化
    された複数の穴を有するプレ−トと、 このパタ−ン化された複数の穴を有するプレ−トの垂直
    方向の穴の位置を加工したい被加工材の垂直方向の穴の
    位置に対応するように保持するプレ−ト保持部材と、 前記被加工材を載置する載置台と、 前記載置台の前記被加工材の木口に当接して位置決めす
    るストッパ−部材と、 前記載置台の前記被加工材を保持する被加工材保持部材
    と、 前記プレ−ト保持部材、前記載置台、前記ストッパ−部
    材、被加工材保持部材は、被加工材側のベ−スに設けら
    れ、 前記被加工材側のベ−スと一体的に設けられた加工機側
    のベ−スと、 この加工機側のベ−スの上を水平方向に移動自在に移動
    するように設けられた移動体と、 この移動体に設けられ、垂直方向に昇降する昇降体と、 この昇降体に設けられ、前記プレ−ト保持部材に保持さ
    れたプレ−トの穴に係合して前記昇降体の移動を阻止す
    る係合部材と、 前記昇降体に設けられた水平ガイドに進退自在に摺動し
    て、前記載置台に載置された前記被加工材に穴を明ける
    ドリルとを有した穴明け加工機であって、 前記ドリルと前記係合部材との位置関係は、前記穴明け
    加工機において、 前記プレ−トに設けられた複数の穴の内の木口のセンタ
    −に位置する何れか一つの加工したい前記被加工材の前
    記載置台の当接面よりYの位置にある対応する穴に前記
    係合部材を係合させると、前記ドリルのセンタ−が前記
    載置台の上方の載置台加工部位に位置し、前記載置台の
    被加工材の当接面よりYの位置になるように設定されて
    おり、 前記載置台加工部位に前記木口のセンタ−の位置を合わ
    せ、 前記プレ−トの前記パタ−ン化された複数の穴に前記係
    合部材を係合させて、前記ドリルを該穴に対応した前記
    被加工材の加工したい部位に位置するようにして前記被
    加工材に穴を明けることを特徴とする穴明け方法。
  4. 【請求項4】穴明け加工機において、ドリルのセンタ−
    と係合部材のセンタ−の高さ位置が同じであって、穴明
    け作業時、ドリルのセンタ−と係合部材のセンタ−が載
    置台より上に位置するように配置されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3記載の穴明け方法。
  5. 【請求項5】プレ−トに、 被加工材の加工したい位置に対応して予め明けられた第
    1のパタ−ン化された複数の穴以外に、 少なくとも、被加工材の加工したい位置に対応して予め
    明けられた前記第1のパタ−ン化と異なる第2のパタ−
    ン化された複数の穴が形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3記載の穴明け方法。
  6. 【請求項6】プレ−トに、 被加工材の加工したい位置に対応して予め明けられた第
    1のパタ−ン化された複数の穴以外に、 少なくとも、被加工材の加工したい位置に対応して予め
    明けられた前記第1のパタ−ン化と異なる第2のパタ−
    ン化された複数の穴が形成されていると共に前記第1の
    パタ−ン化された複数の穴と前記第2のパタ−ン化され
    た複数の穴が識別できる目印が付されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3記載の穴明け方法。
  7. 【請求項7】プレ−トは被加工材側のベ−スに対して垂
    直及び水平方向に移動して微調整できることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3記載の穴明け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104625811A (zh) * 2015-02-12 2015-05-20 广西玉柴机器股份有限公司 应用台钻加工精密孔距孔的装置及其加工方法

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