JPH10137736A - 高分子水処理材料 - Google Patents

高分子水処理材料

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JPH10137736A
JPH10137736A JP32219896A JP32219896A JPH10137736A JP H10137736 A JPH10137736 A JP H10137736A JP 32219896 A JP32219896 A JP 32219896A JP 32219896 A JP32219896 A JP 32219896A JP H10137736 A JPH10137736 A JP H10137736A
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JP
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compound
water treatment
antioxidant function
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tetramethyl
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JP32219896A
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English (en)
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Masaaki Wakita
正明 脇田
Masato Yamaguchi
正人 山口
Tsuneyasu Adachi
恒康 安達
Toshihiro Ueno
俊洋 上野
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Kurita Water Industries Ltd
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Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐酸化性に優れ、使用時に酸化劣化による性能
の低下及び酸化分解物による水質の汚染を惹起するおそ
れの少ない、イオン交換樹脂、凝集剤、脱水剤、分散
剤、膜などとして水処理に用いることができる高分子水
処理材料を提供する。 【解決手段】酸化防止機能を有する化合物が共有結合さ
れてなることを特徴とする高分子水処理材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子水処理材料に関
する。さらに詳しくは、本発明は、酸化防止機能を有す
る化合物が共有結合され、使用時に酸化劣化による性能
の低下及び酸化分解物による水質の汚染を惹起するおそ
れの少ない、イオン交換樹脂、凝集剤、脱水剤、分散
剤、膜などとして水処理に用いることができる高分子水
処理材料に関する。
【0002】
【従来の技術】水処理には、イオン交換樹脂、凝集剤、
脱水剤、分散剤、膜などの高分子材料が用いられてい
る。これらは、ほとんどが有機高分子である。例えば、
イオン交換樹脂としては、スチレン−ジビニルベンゼン
架橋共重合体粒子に、スルホン酸基やトリメチルアンモ
ニウム基が導入された樹脂が広く用いられている。凝集
剤、脱水剤、分散剤は、アクリルアミド、アクリル酸、
メタクリル酸などのカルボキシル基を持つ単量体、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸などのスルホン酸基
を持つ単量体、アクリル酸ジアルキルアミノアルキルエ
ステル、メタクリル酸ジアルキルアミノアルキルエステ
ルなどのアミノ基を有する単量体などの単独重合体又は
共重合体、ビニルアミン構造やビニルアミジン構造など
を有する変成重合体、キトサン、デンプンなどの天然高
分子又はその変成物などが用いられている。膜として
は、セルロースの酢酸エステル、ポリイミド、ポリアミ
ド、ポリスルホンなどの高分子化合物が用いられてい
る。有機高分子は、一般に酸素の存在下に徐々に酸化分
解する。従来の高分子水処理材料には、酸化分解に起因
する次のような問題点があった。例えば、イオン交換樹
脂や膜は、半導体製造や医薬品製造に用いられる超純水
の製造などに利用されているが、イオン交換樹脂や膜が
酸化分解して構成成分が溶出すると、処理水質の低下が
起こる。凝集剤や脱水剤は、水溶液として排水や汚泥に
添加され、懸濁物質を凝集させて固液分離が行われる
が、凝集剤や分散剤の凝集効果はその分子量に大きく影
響されるので、酸化分解によって分子量が低下すると性
能が著しく低下する。すなわち、高分子水処理材料の場
合、酸化分解が軽微であっても、機能の低下が起こった
り、水質の低下を招くという問題が起こる。このような
問題を回避するため、高分子水処理材料の使用方法、化
学構造及び安定化を目的とした助剤の配合の三つの観点
で検討がなされてきた。例えば、特開昭62−1325
85号公報、特開平1−171645号公報には、イオ
ン交換樹脂を使用に先立って十分に洗浄し、溶出物を少
なくする方法が開示されている。また、特開平1−11
9345号公報、特開平2−99146号公報には、イ
オン交換樹脂を溶存酸素濃度の低い水又は酸素のない雰
囲気で保存し、処理対象液の溶存酸素濃度を低くして通
液することにより、酸素との接触を避ける方法が開示さ
れている。しかし、高分子水処理材料はわずかの酸素で
徐々に分解するため、これらの方法では初期の溶出物量
を低減することはできても、長期間にわたり酸化分解を
抑制することは困難である。また、酸素との接触を避け
るためには、大量の水を脱気するための専用の装置が必
要である。一方、特公昭40−24398号公報、特開
昭59−122520号公報、特開昭61−18550
7号公報、特開昭58−153541号公報、特開昭5
8−163445号公報には、ポリフェニレンエーテ
ル、含ふっ素系高分子、ポリイミド、ポリアミドイミド
などの酸化を受けにくい化学構造を有する特殊な素材か
らなる高分子水処理材料が開示されている。しかし、こ
れらの素材は、従来の高分子水処理材料に比べてコスト
が高いばかりでなく、製品の形状や多孔性をコントロー
ルするのが困難であるという問題がある。安定化を目的
とした助剤の配合に関しては、特開平2−115046
号公報に、カチオン交換樹脂を酸化防止剤と接触させて
酸化防止剤を取り入れることによる酸化抑制法が開示さ
れている。また、特公昭49−27662号公報、特公
昭52−22772号公報、特公昭58−47414号
公報には、アクリルアミド系重合体に、チオ尿素、ギ
酸、アンモニア、ヨウ化カリウム、2−メルカプトベン
ゾイミダゾールを配合することによる安定化法が開示さ
れている。しかし、これらの方法では、安定化のために
配合された助剤は、物理的に取り込まれているか混合さ
れているのみであるため、助剤が処理水に溶出するとい
う問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐酸化性に
優れ、使用時に酸化劣化による性能の低下及び酸化分解
物による水質の汚染を惹起するおそれの少ない、イオン
交換樹脂、凝集剤、脱水剤、分散剤、膜などとして水処
理に用いることができる高分子水処理材料に関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、高分子水処理材
料は合成直後でもすでに酸化分解が一部に起こってい
て、通常の保管又は使用条件下でも酸化分解が徐々に進
行することを確認し、さらに高分子水処理材料の高分子
母体に酸化防止機能を有する化合物を共有結合すること
により、酸化防止剤を単に混合、含浸させたものやイオ
ン結合で結合させたものに比べ、酸化に対してより安定
であり、高分子水処理材料として性能が長期間にわたり
安定して保持されることを見いだし、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(1)酸化防止機能を有する化合物が共有結合されてな
ることを特徴とする高分子水処理材料、及び、(2)酸
化防止機能を有する化合物が、ヒンダードアミン系、単
環状若しくは多環状のフェノール系、チオエステル系、
チオエーテル系、アミン系、リン系、ベンゾフェノン
系、サリチレート系又はトリアゾール系の化合物である
ことを特徴とする第(1)項記載の高分子水処理材料、を
提供するものである。さらに、本発明の好ましい態様と
して、(3)酸化防止機能を有する化合物が、高分子を
構成する単量体単位の0.01〜10モル%に結合され
てなる第(1)項又は第(2)項記載の高分子水処理材料、
(4)酸化防止機能を有する化合物が、2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジンである第(1)項、第(2)
項又は第(3)項記載の高分子水処理材料、及び、(5)
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンが、2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレ
ートの共重合により結合される第(4)項記載の高分子水
処理材料、を挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の高分子水処理材料におい
て、共有結合により導入される酸化防止機能を有する化
合物には特に制限はなく、例えば、2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジン、1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジンなどのヒンダードアミン系、2,
6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどの単環状のフ
ェノール系、テトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ
−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタンなどの多環状のフェノール系、ビス[2−メチ
ル−4−(3−n−アルキルチオプロピオニルオキシ)−
5−t−ブチルフェニル]スルフィドなどのチオエステ
ル系、ジラウリルチオジプロピオネートなどのチオエー
テル系、フェニル−α−ナフチルアミン、N,N'−ジフ
ェニル−p−フェニレンジアミンなどのアミン系、トリ
フェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスフ
ァイトなどのリン系の酸化防止剤、2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノンなどのベンゾフェノン系、フェニルサリチレ
ート、p−t−ブチルフェニルサリチレートなどのサリ
チレート系、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジニル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジニル)セバケートなどのヒンダー
ドアミン系の光安定剤、3−(N−サリチロイル)アミノ
−1,2,4−トリアゾールなどのトリアゾール系の重金
属封鎖剤などの酸化防止機能を有する化合物を挙げるこ
とができる。
【0006】本発明の高分子水処理材料において、共有
結合される酸化防止機能を有する化合物の量には特に制
限はないが、通常は高分子水処理材料を構成する単量体
単位中の0.01〜10モル%であることが好ましく、
0.01〜8モル%であることがより好ましく、0.01
〜7モル%であることがさらに好ましい。酸化防止機能
を有する化合物の結合量が単量体単位中の0.01モル
%未満であると、高分子水処理材料に酸化に対する十分
な安定性が付与されないおそれがある。酸化防止機能を
有する化合物の結合量は通常は10モル%で十分であ
り、10モル%を超える酸化防止機能を有する化合物を
結合させると、相対的に水処理機能を有する官能基の結
合量が低下し、また多くの場合、経済的にも不利益とな
る。本発明の高分子水処理材料において、酸化防止機能
を有する化合物を共有結合する方法には特に制限はな
く、例えば、酸化防止機能を有する化合物と高分子水処
理材料との反応により、高分子水処理材料に酸化防止機
能を有する化合物を共有結合することができ、酸化防止
機能を有する単量体と他の単量体を共重合したのち、反
応により水処理機能を有する官能基を導入することがで
き、あるいは、酸化防止機能を有する単量体と水処理機
能を有する単量体との共重合により酸化防止機能を有す
る化合物が共有結合された高分子水処理材料とすること
ができる。酸化防止機能を有する単量体としては、例え
ば、酸化防止機能を有する構造と不飽和結合を有する付
加重合用の単量体、酸化防止機能を有する構造と縮合反
応性の官能基を2個以上有する縮合重合用の単量体、酸
化防止機能を有する構造が開環重合性の構造に結合した
開環重合用の単量体などを挙げることができる。これら
の方法の中で、酸化防止機能を有する構造と不飽和結合
を有する付加重合用の単量体を水処理機能を有する又は
有しない付加重合用の単量体と共重合する方法が合成が
容易であり、好ましい。
【0007】酸化防止機能を有する構造と不飽和結合を
有する付加重合用の単量体としては、例えば、1,2,
2,6,6,−ペンタメチル−4−ピペリジニルメタクリ
レート[旭電化工業(株)、アデカスタブLA−82]、
2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジニルメタク
リレート[旭電化工業(株)、アデカスタブLA−87]
などのヒンダードアミン構造を有する単量体、2−t−
ブチル−4−メチル−6−(2'−ヒドロキシ−3'−t
−ブチル−5'−メチルベンジル)フェニルアクリレート
[住友化学(株)、スミライザーGM]、2−[1−(2'
−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ペンチルフェニル)エ
チル]−4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレート
[住友化学(株)、スミライザーGS]などのフェノール
構造を有する単量体などが市販されている。また、Ma
kromol.Chem.、第181巻,557頁(1
980年)に記載されている2,6−ジ−t−ブチル−
4−ビニルフェノール及びその誘導体などのフェノール
構造を有する単量体、J.Polymer Scien
ce:PartA、第32巻、961頁(1994年)
に記載されている4−アリルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン及びその誘導体、4−[(ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−イル)メトキシ]−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン及びその誘導
体、J.Applied Polymer Scien
ce、第61巻、1405頁(1996年)に記載され
ているN−4'−(2',2',6',6'−テトラメチルピペ
リジニル)−2−ヒドロキシ−3−アリルオキシプロピ
ルアミンなどのヒンダードアミン構造を有する単量体、
Polymer Journal、第28巻、827頁
(1996年)に記載されている3−(3',5'−ジ−t
−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピルメタクリ
レートなどのフェノール構造を有する単量体などを使用
することができる。
【0008】これらのほかに、ヒンダードアミン系、単
環状又は多環状のフェノール系、チオエステル系、チオ
エーテル系、アミン系、リン系、ベンゾフェノン系、サ
リチレート系、トリアゾール系などの公知の酸化防止剤
に、ビニル基、アリル基、スチリル基、アクリロイル
基、メタクリロイル基、N−ビニルアミノ基、N−アリ
ルアミノ基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基な
どの不飽和結合を有する重合性基を導入した単量体など
を用いることができる。また、これらの公知の酸化防止
剤に、重合性基として重縮合又は開環重合が可能な構
造、例えば、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、エチ
レンオキシド、β−プロピオラクトン、β−プロピオラ
クタム、ε−カプロラクタムなどの構造を導入した単量
体などを用いることができる。これらの酸化防止機能を
有する単量体を共重合する方法には特に制限はなく、そ
れぞれの単量体の性状及び共重合する他の単量体の性状
に応じて、ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合
などの付加重合、縮重合、開環重合などの重合方法を適
宜選定することができる。酸化防止機能を有しない高分
子水処理材料に、酸化防止機能を有する化合物を共有結
合させる方法には特に制限はなく、例えば、水酸基、ア
ミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化アルキル基などの
官能基を有する高分子水処理材料と、これらの官能基と
反応して共有結合を形成し得る酸化防止剤を反応するこ
とができる。高分子水処理材料が適当な官能基を有しな
い場合は、適当な官能基を導入したのち酸化防止剤と反
応することができ、あるいは、適当な官能基を有する酸
化防止剤と高分子水処理材料とを反応することができ
る。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 酸化防止機能を有する化合物として、2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジンが共有結合されたポリスチ
レンスルホン酸ナトリウムからなる分散剤を合成した。
スチレンスルホン酸ナトリウム[東京化成工業(株)]1
3.80g(67.0ミリモル)、2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジニルメタクリレート[旭電化工業
(株)、アデカスタブLA−87]0.68g(3.0ミリ
モル)及び水80mlを500mlセパラブルフラスコに採
り、フラスコを氷水浴に浸漬して低温を保ちつつ、2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレ
ートが溶解するまで塩酸を滴下し、さらに水を20ml追
加した。得られた溶液のpHは、4.1であった。セパラ
ブルフラスコに窒素ガス導入管を備えた蓋を取り付け、
窒素ガスを200ml/分で30分間吹き込んだ。過硫酸
カリウム[キシダ化学(株)]140mgを5.2mlの水に
溶解した水溶液1mlを加え、窒素ガス吹き込み量を60
ml/分とし、45℃で15.5時間加熱して重合した。
反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを8.
1とし、アセトンに投入して沈殿した生成物をろ別し、
真空乾燥した。白色固体13.10gが得られた。得ら
れた生成物の赤外吸収スペクトルには、3070cm-1
3030cm-1、1600cm-1、1500cm-1、835cm
-1にベンゼン環に由来する吸収帯、2925cm-1、28
50cm-1にメチレン基に由来する吸収帯、1200c
m-1、1130cm-1、1040cm-1、1010cm-1にス
ルホン基に由来する吸収帯、1720cm-1に2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレートの
エステル結合のC=O伸縮振動に基づく吸収帯が認めら
れた。この結果から、生成物がスチレンスルホン酸ナト
リウムと2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ルメタクリレートの共重合体であることが分かった。こ
の共重合体の0.5重量%水溶液を調製し、B型粘度計
を用いて20℃において溶液粘度を測定したところ、2
2cPであった。次に、この溶液200mlをビーカーに
採り、6重量%の過酸化水素水溶液を50μl添加し、
50℃の湯浴に入れて4日間加熱した。その後、温度を
20℃に戻して溶液粘度を測定したところ、22cPで
あり、溶液粘度に変化はなかった。 比較例1 ポリスチレンスルホン酸ナトリウムからなる分散剤を合
成した。2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ルメタクリレートを用いなかったことと、溶液のpH調整
を行わなかったこと以外は実施例1と同様にして、1
3.66gのポリスチレンスルホン酸ナトリウムを白色
固体として得た。得られたポリスチレンスルホン酸ナト
リウムの0.5重量%水溶液を調製し、実施例1と同様
にして、調製直後の溶液粘度及び過酸化水素水を添加し
て50℃の湯浴で4日間加熱した後の溶液粘度を測定し
た。調製直後の溶液粘度は56cPであり、過酸化水素
水を添加して加熱した後の溶液粘度は15cPであっ
た。実施例1と比較例1に見られるように、酸化防止機
能を有する化合物が共有結合されているポリスチレンス
ルホン酸ナトリウムは溶液粘度が変化していないのに対
して、酸化防止機能を有する化合物が結合されていない
ポリスチレンスルホン酸ナトリウムは大幅に溶液粘度が
低下している。この結果から、酸化防止機能を有する化
合物を共有結合することにより、ポリスチレンスルホン
酸ナトリウムの酸化分解を防止できることは明らかであ
る。 実施例2 酸化防止機能を有する化合物として2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジンが共有結合された粉末状カチ
オン交換樹脂を合成した。スチレンスルホン酸ナトリウ
ム15.00g(72.8ミリモル)、スチレン[東京化
成工業(株)]1.54g(14.8ミリモル)、ジビニル
ベンゼン[東京化成工業(株)、有効成分55重量%]
1.75g(7.4ミリモル)、2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジニルメタクリレート1.04g(4.
6ミリモル)及びジメチルホルムアミド195mlを、5
00mlセパラブルフラスコに採った。撹拌用のテフロン
羽根、窒素ガス導入管を備えた蓋を取り付け、40rpm
で撹拌しながら、窒素ガスを300ml/分で1時間吹き
込んだ。次いで、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル
[キシダ化学(株)]66mgをジメチルホルムアミド12
mlに溶解した溶液6mlを加え、窒素ガス吹き込み量を1
00ml/分とし、70℃で17時間加熱した。窒素ガス
の吹き込み量は、加熱開始2時間後に50ml/分とし
た。生成した白色沈殿をろ別し、ジメチルホルムアミ
ド、アセトンの順で洗浄し、真空乾燥して、粉末状の生
成物13.42gを得た。得られた生成物が水に溶解し
ないこと、生成物の赤外吸収スペクトルが実施例1で得
られたスチレンスルホン酸ナトリウムと2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート共重合
体の赤外吸収スペクトルと同じであることから、得られ
た生成物がスチレンスルホン酸ナトリウム、スチレン、
ジビニルベンゼン及び2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジニルメタクリレートの共重合体であることが
確かめられた。得られた粉末状の共重合体0.39gを
250mlの洗気瓶に採り、水200mlを加えた。粉末状
の共重合体は、見かけ容積約25mlまで膨潤した。31
重量%の過酸化水素水50μlを添加し、70℃の湯浴
により一夜加熱した。その後、上澄液の全有機体炭素量
を測定したところ、18ppmであった。 比較例2 酸化防止機能を有する化合物が結合されていない粉末状
カチオン交換樹脂を合成した。スチレンスルホン酸ナト
リウム16.06g(78.0ミリモル)、スチレン1.
54g(14.8ミリモル)及びジビニルベンゼン[有
効成分55重量%]1.75g(7.4ミリモル)を用い
て、実施例2と同様に合成を行い、スチレンスルホン酸
ナトリウム、スチレン及びジビニルベンゼンの共重合体
13.61gを得た。得られた粉末状の共重合体0.43
gを250mlの洗気瓶に採り、水200mlを加えたとこ
ろ、共重合体は見かけ容積約25mlまで膨潤した。次い
で、31重量%の過酸化水素水50μlを添加し、70
℃の湯浴により一夜加熱した。その後、上澄液の全有機
体炭素量を測定したところ、34ppmであった。実施例
2及び比較例2に見られるように、酸化防止機能を有す
る化合物が共有結合されているカチオン交換樹脂の上澄
液の全有機体炭素量が、酸化防止機能を有する化合物が
結合されていないカチオン交換樹脂の上澄液の全有機体
炭素量より少ないことから、酸化防止機能を有する化合
物を共有結合することにより、樹脂の分解溶出が抑制さ
れることが分かる。 実施例3 酸化防止機能を有する化合物として2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジンが共有結合された粒子状カチ
オン交換樹脂を合成した。スチレン35.10g(33
7.5ミリモル)、ジビニルベンゼン[有効成分55重
量%]7.62g(32.2ミリモル)、2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート4.5
9g(20.4ミリモル)及び2,2'−アゾビスイソブ
チロニトリル0.25gを、500mlセパラブルフラス
コに採り、窒素ガスを200ml/分で30分間吹き込ん
で脱気した。この単量体混合液に、ポリビニルアルコー
ル[キシダ化学(株)、重合度2,000、ケン化度78
〜82モル%]0.06g及びポリビニルアルコール
[キシダ化学(株)、重合度2,000、ケン化度98.5
〜99.4モル%]1.44gを水500mlに加え、加熱
して溶解したのち、No.5Aろ紙を用いてろ過して調
製したポリビニルアルコール水溶液200mlを加えた。
撹拌用のテフロン羽根、窒素ガス導入管を備えた蓋を取
り付け、窒素ガスを150ml/分で吹き込みながら15
0rpmで撹拌した。セパラブルフラスコをを70℃に保
った恒温水槽に入れ、窒素ガス吹き込み量を100ml/
分とし、17時間加熱した。生成した白色粒子をNo.
5Aろ紙でろ過して回収し、水、メタノール、クロロホ
ルム及びメタノールの順で洗浄し、常温で真空乾燥して
粒子状の生成物45.95gを得た。得られた生成物が
クロロホルムに溶解しないこと、生成物の赤外吸収スペ
クトルに2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ルメタクリレートのエステル結合のC=O伸縮振動に基
づく1720cm-1の吸収帯が認められたことから、得ら
れた生成物がスチレン、ジビニルベンゼン及び2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレー
トの共重合体であることが確かめられた。得られた粒子
状の共重合体35.00gとテトラクロルエタン125m
lを500mlセバラブルフラスコに採り、60℃で30
分間加熱した。室温まで冷却し、撹拌用のテフロン羽
根、窒素ガス導入管を備えた蓋を取り付けた。窒素ガス
を50ml/分で液面付近に吹き込み、80rpmで撹拌し
ながらクロロスルホン酸[和光純薬工業(株)]50mlを
少しづつ加え、室温で4時間反応させた。酢酸15mlを
加えたのち、生成物をろ過により回収した。テトラクロ
ルエタンを用いて洗浄したのち、生成物を水中に投じ、
ろ過したのち、アセトン、水の順で洗浄した。洗浄後の
生成物、酢酸ナトリウム40.00g及び水200mlを
500mlセパラブルフラスコに採り、40℃に保った恒
温水槽に浸漬して、窒素ガスを75ml/分で吹き込みな
がら、40rpmで6時間撹拌した。生成物をろ過して回
収し、水で洗浄した。生成物の赤外吸収スペクトルに
は、スルホン酸基に由来する1200cm-1、1130cm
-1、1040cm-1、1010cm-1の吸収帯が認められ
た。また、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ニルメタクリレートのエステル結合のC=O伸縮振動に
基づく1720cm-1の吸収帯も認められ、酸化防止機能
を有する化合物が結合されていることが分かった。 実施例4 酸化防止機能を有する化合物として1,1−ビス(2'−
ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ペンチルフェニル)エタ
ンが共有結合された粒子状カチオン交換樹脂を合成し
た。スチレン26.52g(255.0ミリモル)、ジビ
ニルベンゼン[有効成分55重量%]7.09g(30.
0ミリモル)、2−[1−(2'−ヒドロキシ−3',5'−
ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−
ペンチルフェニルアクリレート[住友化学(株)、スミラ
イザーGS]8.22g(15.0ミリモル)及び2,2'
−アゾビスイソブチロニトリル0.25gを、500ml
セパラブルフラスコに採り、窒素ガスを200ml/分で
30分間吹き込んで脱気した。この単量体混合液に、ポ
リビニルアルコール[キシダ化学(株)、重合度2,00
0、ケン化度78〜82モル%]0.06g及びポリビ
ニルアルコール[キシダ化学(株)、重合度2,000、
ケン化度98.5〜99.4モル%]1.44gを水50
0mlに加え、加熱して溶解したのち、No.5Aろ紙を
用いてろ過して調製したポリビニルアルコール水溶液2
00mlを加えた。撹拌用のテフロン羽根、窒素ガス導入
管を備えた蓋を取り付け、窒素ガスを150ml/分で吹
き込みながら150rpmで撹拌した。セパラブルフラス
コをを70℃に保った恒温水槽に入れ、窒素ガス吹き込
み量を100ml/分とし、17時間加熱した。生成した
白色粒子をNo.5Aろ紙でろ過して回収し、水、メタ
ノール、クロロホルム及びメタノールの順で洗浄し、常
温で真空乾燥して粒子状の生成物23.76gを得た。
得られた生成物がクロロホルムに溶解しないこと、生成
物の赤外吸収スペクトルに2−[1−(2'−ヒドロキシ
−3',5'−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6
−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレートのエステル結
合のC=O伸縮振動に基づく1720cm-1の吸収帯及び
O−H伸縮振動に基づく3610cm-1の吸収帯が認めら
れたことから、得られた生成物がスチレン、ジビニルベ
ンゼン及び2−[1−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−
t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペン
チルフェニルアクリレートの共重合体であることが確か
められた。得られた粒子状の共重合体20.00gとテ
トラクロルエタン70mlを300mlセバラブルフラスコ
に採り、60℃で30分間加熱した。室温まで冷却し、
撹拌用のテフロン羽根、窒素ガス導入管を備えた蓋を取
り付けた。窒素ガスを50ml/分で液面付近に吹き込
み、80rpmで撹拌しながらクロロスルホン酸[和光純
薬工業(株)]30mlを少しづつ加え、室温で4時間反応
させた。酢酸10mlを加えたのち、生成物をろ過により
回収した。テトラクロルエタンを用いて洗浄したのち、
生成物を水中に投じ、ろ過したのち、アセトン、水の順
で洗浄した。洗浄後の生成物、酢酸ナトリウム25.0
0g及び水120mlを300mlセパラブルフラスコに採
り、40℃に保った恒温水槽に浸漬して、窒素ガスを7
5ml/分で吹き込みながら、40rpmで6時間撹拌し
た。生成物をろ過して回収し、水で洗浄した。生成物の
赤外吸収スペクトルには、スルホン酸基に由来する12
00cm-1、1130cm-1、1040cm-1、1010cm-1
の吸収帯が認められた。また、2−[1−(2'−ヒドロ
キシ−3',5'−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−
4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレートのエス
テル結合のC=O伸縮振動に基づく1720cm-1の吸収
帯及びO−H伸縮振動に基づく3610cm-1の吸収帯が
認められ、酸化防止機能を有する化合物が結合されてい
ることが分かった。
【0010】
【発明の効果】本発明の高分子水処理材料は、酸化防止
機能を有する化合物が共有結合されているため、使用時
に酸化劣化による性能の低下及び酸化分解物による水質
の汚染を惹起するおそれが少なく、イオン交換樹脂、凝
集剤、脱水剤、分散剤、膜などとして好適に水処理に使
用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 俊洋 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化防止機能を有する化合物が共有結合さ
    れてなることを特徴とする高分子水処理材料。
  2. 【請求項2】酸化防止機能を有する化合物が、ヒンダー
    ドアミン系、単環状若しくは多環状のフェノール系、チ
    オエステル系、チオエーテル系、アミン系、リン系、ベ
    ンゾフェノン系、サリチレート系又はトリアゾール系の
    化合物であることを特徴とする請求項1記載の高分子水
    処理材料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012157864A (ja) * 2007-04-19 2012-08-23 Kurita Water Ind Ltd アニオン交換樹脂の製造方法、アニオン交換樹脂、混床樹脂および電子部品・材料洗浄用超純水の製造方法
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