JPH10137512A - フィルタエレメント - Google Patents

フィルタエレメント

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JPH10137512A
JPH10137512A JP8315533A JP31553396A JPH10137512A JP H10137512 A JPH10137512 A JP H10137512A JP 8315533 A JP8315533 A JP 8315533A JP 31553396 A JP31553396 A JP 31553396A JP H10137512 A JPH10137512 A JP H10137512A
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JP
Japan
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cylindrical body
hollow cylindrical
filter paper
passage
shape
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Pending
Application number
JP8315533A
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English (en)
Inventor
Masabumi Kataoka
正文 片岡
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Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタエレメントの表面積を大きくし、か
つ構造を単純化する。 【解決手段】 フィルタエレメント2において、ひだ状
のろ紙22を断面略菊花状となるように第1中空筒状体
24を形成し、この筒状体24の内側に第1中空筒状体
24とは偏心させかつ第1空隙30を設けて断面略菊花
状の第2中空筒状体26を形成し、この筒状体26の内
側に第2中空筒状体26とは偏心させかつ第2空隙32
を設けて断面略菊花状の第3中空筒状体28を形成し、
第2空隙32と第1中空筒状体24の外側とを連通する
第1通路36を形成し、第1空隙30と第3中空筒状体
28の内側とを連通する第2通路38を形成する。第3
空隙34に入った水は、一部は第3中空筒状体28でろ
過され、他の一部は第2通路38を通って第1空隙30
を経由して第2中空筒状体26でろ過され、両者共第2
空隙32を経由して第1通路36から外部に排出され
る。第1空隙30を経由した水は、第1中空筒状体24
でもろ過され、外部に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体または液体
(以下、「液体等」という。)をろ過する際に用いられ
るフィルタエレメントに関し、特にいわゆる菊花状エレ
メントが用いられるフィルタエレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工機やNC放電加工機には
鉄やワイヤの加工の際に用いる液体等を浄化するための
ろ過装置が用いられている。
【0003】これらろ過装置にはフィルタエレメントが
収納され、これらのフィルタエレメントで実質上のろ過
機能が行なわれている。
【0004】これらのフィルタエレメントでは同一時間
でできるだけ多量の液体等をろ過することが要求され、
そのためにはフィルタエレメントのろ過面積を大きくす
ることが命題とされている。即ち、フィルタエレメント
の表面積をできるだけ大きくすることが要求される。
【0005】この要求に応えるべく、従来は、例えば特
開昭61−15713号公報に記載のように菊花状のろ
紙を2重に配置してろ過面積を大きくすることを試みた
ものがあった。
【0006】しかし、この公報に記載のものは、異なる
大きさのフィルタ−を複数配置させ、ろ紙とろ紙の間に
隔壁を設けることにより、フィルタエレメント全体の構
造が複雑になるため、製造コストがかかってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フィルタエ
レメントの表面積をできるだけ大きくしつつ、フィルタ
エレメント全体の構造を単純化して製造コストを抑える
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、フ
ィルタエレメントであって、W形に連続して折り曲げて
ひだ状とされた濾紙が断面が略菊花状となるように形成
された第1の中空筒状体と、前記第1の中空筒状体の内
側に設けられ、W形に連続して折り曲げてひだ状とされ
た濾紙が断面が略菊花状となるように形成されると共に
前記第1の中空筒状体とは偏心させかつ前記第1の中空
筒状体との間に第1の空隙を設けて形成された第2の中
空筒状体と、前記第2の中空筒状体の内側に設けられ、
W形に連続して折り曲げてひだ状とされた濾紙が断面が
略菊花状となるように形成されると共に前記第2の中空
筒状体とは偏心させかつ前記第2の中空筒状体との間に
第2の空隙を設けて形成された第3の中空筒状体と、前
記第2の空隙と前記第1の中空筒状体の外側とを連通す
る第1通路と、前記第1の空隙と前記第3の中空筒状体
の内側とを連通する第2通路と、から構成されたフィル
タエレメントからなる。
【0009】請求項1の本発明によれば、まず第3の中
空筒状体の内側からろ過しようとする液体等が供給さ
れ、一部の液体等はこの第3の中空筒状体をろ過するこ
とによってろ過され、ろ過された液体等は第3の中空筒
状体の外側にあってかつ第2の中空筒状体の内側にある
第2の空隙に入り、第2の空隙から第1通路を通ってフ
ィルタエレメント外にでていく。
【0010】一方、第3の中空筒状体をろ過しなかった
残りの液体等は第2通路を通って、第2の中空筒状体の
外側にあってかつ第1の中空筒状体の内側にある第1の
空隙に到達し、第1の空隙内を広がっていく。第1の空
隙の両側には第1の中空筒状体と第2の中空筒状体があ
り、ある液体等は第1の中空筒状体を通過することによ
ってろ過され、ろ過された液体等はフィルタエレメント
外にでていく。別の液体等は第2の中空筒状体を通過す
ることによってろ過され、ろ過された液体等は第2の中
空筒状体の内側にある第2の空隙に入り、上述の当初か
ら第3の中空筒状体をろ過した液体等と共に第2の空隙
から第1通路を通ってフィルタエレメント外にでてい
く。
【0011】こうして、第3の中空筒状体の内側に供給
された液体等はすべてろ過される。このように、1つの
フィルタエレメント内で3重に中空筒状体を設けること
により、フィルタエレメントの表面積を格段に大きくす
ることができる。従って、単位時間にろ過できる液体等
の量が多くなり、ろ過効率がアップする。しかも、隔壁
等は存在しないので構造が単純である。また第3の中空
筒状体にあっては内側から外側に向けて液体等が通過す
るので外側方向に圧力がかかり、第2の中空筒状体にあ
っては外側から内側に向けて液体等が通過するので内側
方向に圧力がかかり、第1の中空筒状体にあっては内側
から外側に向けて液体等が通過するので外側方向に圧力
がかかる。従って、中空筒状体ごとに圧力方向が交互に
なり、フィルタエレメント全体として圧力調和が保た
れ、フィルタエレメント全体での液体等の通過がスム−
ズになり、耐久性も向上する。
【0012】請求項2の本発明は、前記第1の中空筒状
体、前記第2の中空筒状体及び前記第3の中空筒状体は
連続した1枚の濾紙からなり、前記第1通路は、前記第
1の中空筒状体の前記略菊花状を形成した際の略菊花状
端における濾紙出合部の濾紙が前記第1の中空筒状体の
前記略菊花状の半径方向内側に所定距離延長された各第
1延長部が向かい合うことによって形成された通路から
なり、前記第2の中空筒状体のひだ状は、前記各第1延
長部を折り返し箇所にして前記第1の中空筒状体の略菊
花状の折り返し方向に延びており、前記第2通路は、前
記第2の中空筒状体の前記略菊花状を形成した際の略菊
花状端における濾紙出合部の濾紙が前記第2の中空筒状
体の前記略菊花状の半径方向内側に所定距離延長された
各第2延長部が向かい合うことによって形成された通路
からなり、前記第3の中空筒状体のひだ状は、前記各第
2延長部を折り返し箇所にして前記第2の中空筒状体の
略菊花状の折り返し方向に延びている、ことを特徴とす
る請求項1記載のフィルタエレメントからなる。
【0013】請求項2の本発明によれば、第1の中空筒
状体から第3の中空筒状体まで連続した1枚のろ紙から
なり、第3の中空筒状体及び第2の中空筒状体によって
ろ過された液体等は第1通路、即ち、第1延長部が向か
い合うことによって形成された通路を通り、フィルタエ
レメント外へ出る。第3の中空筒状体でろ過にまわらな
かった液体等は第2通路、即ち、第2延長部が向かい合
うことによって形成された通路を通り、第1の空隙へ出
る。
【0014】第1通路及び第2通路は第1の中空筒状
体、第2の中空筒状体、及び第3の中空筒状体を形成す
るろ紙から形成され、結局1枚のろ紙が外側から順に、
第1の中空筒状体、第1通路、第2の中空筒状体、第2
通路、第3の中空筒状体を形成する。第1の中空筒状体
を形成したろ紙は第1通路を形成した後、第1の中空筒
状体を形成してきた方向とは逆の方向に延びて第2の中
空筒状体を形成し、その後第2通路を形成した後、第2
の中空筒状体を形成してきた方向とは逆の方向に延び、
第3の中空筒状体を形成する。
【0015】従って、ろ紙を組みつけるときの組みつけ
方を変えるだけで従来のタイプのろ紙を適用でき、しか
も上述のように第1−第3中空筒状体及び第1、第2通
路が1枚のろ紙からなることにより、従来のろ紙製造機
が適用でき、コストが抑えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。
【0017】図1は、本発明が適用されたフィルタエレ
メント2を示す斜視図である。フィルタエレメント2は
全体として円柱形をしており、上面に上板4、底面に底
板6、側面に第1金網10が取り付けられている。上板
4と底板6は同一形状、同一サイズの部材からなり、中
央に丸孔があいている全体として円盤状の部材であっ
て、第1金網10に取り付けられたときに固定されるよ
うに周囲にフィルタエレメント2高さ方向のつばが若干
でている。第1金網10は薄い金属板に丸いパンチング
を板一面に行ない、(図1、2では側面中央のみパンチ
ングを示す)筒状にしたものである。第1金網10の外
周部においてフィルタエレメント2高さ方向の中ほどに
は金属製のハンド8が第1金網10に密着して取り巻い
ている。バンド8上にはハンド8の長さ方向所定距離お
きに溶着部20が存在する。溶着部20はハンド8と第
1金網10とを所定距離をおいたポイントごとに溶着さ
せるものである。
【0018】図2は、図1のフィルタエレメント2から
上板4を取りはずした状態を示す斜視図である。図3は
図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図で
ある。
【0019】フィルタエレメントの中心軸を囲むように
円筒形の内筒18が立設している。内筒18は薄い金属
板に丸いパンチングを板一面に行なったものを筒状にし
たものである。内筒18の下端部は底板6に固着されて
いる。
【0020】第1金網10の内周に沿って、W形に連続
して折り曲げてひだ状とされたろ紙22が図2、図3に
示すように略菊花状に形成及び配設されており、これを
第1中空筒状体24とする。第1中空筒状体24の外周
部は第1金網10の円周にほぼ接している。第1中空筒
状体24は長方形の1枚のろ紙を上述のようにW形に連
続して折り曲げてひだ状としたものであり、ろ紙22の
起端部及び未端部は接続金具52ではさむようにとめら
れている。
【0021】前記起端部及び未端部から出発してろ紙2
2を略菊花状に形成及び配設していき、略菊花状を形成
し終わるところで前記起端部及び未端部からそれぞれ出
発したろ紙22が出合う。該ろ紙22が出合う直前で前
記起端部から出発したろ紙22と、前記未端部から出発
したろ紙22とが、各々内筒18方向にひだの幅(略菊
花状の半径方向長さ)の2倍の長さ分、平面からみて直
線状に形成される。この直線状に形成された部分を各々
第1延長部40とする。即ち、ひだの幅分、内筒18側
に延長される。一方の第1延長部40と他方の第1延長
部40とが向かい合うことによって第1通路36が形成
される。即ち、第1通路36は第1中空筒状体24の半
径方向に沿って形成されている。
【0022】ろ紙22は第1延長部40を形成した後、
第1中空筒状体の略菊花状を形成してきた方向とは逆の
方向に、第1中空筒状体24の内側にほぼ沿って略菊花
状にW形に連続して折り曲げたひだ状が進行する。即
ち、ろ紙22は各第1延長部40を折り返し箇所にして
第1中空筒状体24の略菊花状の折り返し方向に延びて
いく。延びていった結果、ろ紙22は略菊花状を形成
し、この略菊花状に形成されたろ紙22が第1中空筒状
体24の内側に、第1中空筒状体24とは偏心して配設
される。ここで新たに形成された略菊花状のろ紙22を
第2中空筒状体26とする。
【0023】第1中空筒状体24の内側には、該筒状体
24にほぼ接しながら第1通路36の部分を除いて第2
金網12が配設されている。第2金網12は第1中空筒
状体24を保持するためのものであり、第1金網10と
同様、薄い金属板に丸いパンチングを板一面に行なった
ものを筒状にしたものである。
【0024】第2中空筒状体26の外側には、該筒状体
26にほぼ接しながら第1通路36の部分を除いて第3
金網14が配設されている。第3金網14は第2中空筒
状体26を保持するためのものであり、第2金網12と
同様、薄い金属板に丸いパンチングを板一面に行なった
ものを筒状にしたものである。
【0025】第2中空筒状体26は第1中空筒状体24
と偏心して配設されているので、第3金網14も第2金
網12に対して偏心して配設されている。従って、第2
金網12と第3金網14との間には細長い三日月形の空
隙ができる。この空隙を第1空隙30とする。第1空隙
30の両端部では第2金網12と第3金網14とがスポ
ット溶接されて接着されている(第1スポット溶接部4
8)。第1スポット溶接部48はろ紙22の第1延長部
40のすぐ反第1通路36側にある。
【0026】第2中空筒状体26を形成するろ紙22が
略菊花状を形成し終わるところで第1延長部40からそ
れぞれ出発したろ紙22同士が出合う。該ろ紙22が出
合う直前でそれぞれのろ紙22が内筒18方向にひだの
幅の2倍の長さ分、平面からみて直線状に形成される。
この直線状に形成された部分を各々第2延長部42とす
る。即ち、ひだの幅分、内筒18側に延長される。一方
の第2延長部42と他方の第2延長部42とが向かい合
うことによって第2通路38が形成される。即ち、第2
通路38は第2中空筒状体26の半径方向に沿って形成
されている。
【0027】ろ紙22は第2延長部42を形成した後、
第2中空筒状体26の略菊花状を形成してきた方向とは
逆の方向に、第2中空筒状体26の内側にほぼ沿って略
菊花状にW形に連続して折り曲げたひだ状が進行する。
即ち、ろ紙22は各第2延長部42を折り返し箇所にし
て第2中空筒状体26の略菊花状の折り返し方向に延び
ていく。延びていった結果、ろ紙22は略菊花状を形成
し、この略菊花状に形成されたろ紙22が第2中空筒状
体26の内側に、第2中空筒状体26とは偏心して配設
される。ここで新たに形成された略菊花状のろ紙22を
第3中空筒状体28とする。
【0028】第2中空筒状体26の内側には、該筒状体
26にほぼ接しながら第2通路38の部分を除いて第4
金網16が配設されている。第4金網16は第2中空筒
状体26を保持するためのものであり、第3金網14と
同様、薄い金属板に丸いパンチングを板一面に行なった
ものを筒状にしたものである。
【0029】第3中空筒状体28の外側には、該筒状体
28にほぼ接しながら第2通路38の部分を除いて第5
金網17が配設されている。第5金網17は第3中空筒
状体28を保持するためのものであり、第4金網16と
同様、薄い金属板に丸いパンチングを板一面に行なった
ものを筒状にしたものである。
【0030】第3中空筒状体28は第2中空筒状体26
と偏心して配設されているので、第5金網17も第4金
網16に対して偏心して配設されている。従って、第4
金網16と第5金網17との間には細長い三日月形の空
隙ができる。この空隙を第2空隙32とする。第2空隙
32の両端部では第4金網16と第5金網17とがスポ
ット溶接されて接着されている(第2スポット溶接部5
0)。第2スポット溶接部50はろ紙22の第2延長部
42のすぐ反第2通路38側にある。
【0031】第3中空筒状体28と内筒18との間には
平面視でド−ナツ型の空隙が形成される。この空隙を第
3空隙34とする。
【0032】本発明の実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態では、ワイヤ放電加工機において鉄やワイヤ
の加工の際に用いる水を洗浄するためのろ過装置とし
て、フィルタエレメント2を使用する例を説明する。
【0033】フィルタエレメント2を使用するときは、
図1に示すように上板4、底板6を装着した状態で使用
する。ろ過しようとする水が上板4又は底板6の中央の
丸孔から内筒18に入る。内筒18に入った水は、内筒
18に形成されたパンチングを介して第3空隙34に侵
入していき、第3空隙34に充満していく。第3空隙3
4に充満した水の一部は第3中空筒状体28のろ紙22
を通過してろ過され、第2空隙32に至る。このとき、
第3中空筒状体28には第3中空筒状体28の半径方向
外側へ向けて水圧がかかり、第5金網17がこの水圧に
よるろ紙22の圧力を支える。
【0034】第3空隙34に充満した水のうち他の一部
は、第2通路38を通って第1空隙30にまわり、三日
月形の空隙の端部、即ち第1スポット溶接部48近くま
でまわっていく。第1空隙30にまわった水のうち一部
は第3金網14を通って第2中空筒状体26のろ紙22
を通過してろ過され、更に第4金網16を通って第2空
隙32に至る。このとき、第2中空筒状体26には第2
中空筒状体26の半径方向内側へ向けて水圧がかかり、
第4金網16がこの水圧によるろ紙22の圧力を支え
る。上記第3中空筒状体28でろ過された水及び第2中
空筒状体26でろ過された水は三日月形の第2空隙32
の隅々、即ち第2スポット溶接部50近くまで浸るが、
第1通路36を通ってフィルタエレメント2の外へ排出
される。
【0035】一方、第1空隙30にまわった水のうち他
の一部は第2金網12を通って第1中空筒状体24のろ
紙22を通過してろ過され、更に第1金網10を通って
フィルタエレメント2の外へ排出される。このとき、第
1中空筒状体24には第1中空筒状体24の半径方向外
側へ向けて水圧がかかり、第1金網10がこの水圧によ
るろ紙22の圧力を支える。
【0036】上述のように、第3中空筒状体28から第
2中空筒状体26、第1中空筒状体24にかけて、かか
る圧力の方向がそれぞれ半径方向外側、半径方向内側、
半径方向外側となっているため、フィルタエレメント2
全体として圧力バランスが良い。従って、フィルタエレ
メント2全体の耐久性がアップする。
【0037】また、本実施の形態ではほぼ3重のエレメ
ント構造によってろ過できるので、ろ過面積を最大限に
とれる。従って、単位時間にろ過できる水の量が多くな
り、ろ過効率がアップする。
【0038】ろ紙22はどの中空筒状体においても幅
(半径方向長さ)は同一で第1延長部40、第2延長部
42でも半径方向中央の部分で高さ方向に折り目がつい
ていても問題はなく、かつどの筒状体においてもひだの
ピッチは同一であるので、従来の機械でろ紙22を製造
でき、コストが抑えられる。さらに1枚のろ紙でろ紙2
2を構成できるので、ろ紙の製造が簡単になり、更にコ
ストが抑えられる。
【0039】なお、本実施の形態において、第2金網1
2及び第3金網14はろ過の際の水圧によるろ紙22の
圧力が特段かからないので、設けなくてもよい。
【0040】また、第1通路36、第2通路38には通
路確保のため、木材等によるスペ−サを入れてもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、フィルタエ
レメントの表面積を格段に大きくすることができるた
め、単位時間にろ過できる液体等の量が多くなり、ろ過
効率がアップする。フィルタエレメントの表面積が大き
くできることにより、実際にフィルタエレメントを使用
した際にろ紙がゴミ等でつまるまでのろ過可能時間が長
くなり、フィルタエレメントの交換回数が少なくてす
む。同一性能のフィルタエレメントなら、本発明のフィ
ルタエレメントの方がよりコンパクト化でき、フィルタ
エレメントを交換するときの作業が容易になる。また、
本発明のフィルタエレメントは隔壁等が存在しないので
構造が単純化でき、コストが低く抑えられる。さらに、
中空筒状体ごとに圧力方向が交互になり、フィルタエレ
メント全体として圧力調和が保たれ、フィルタエレメン
ト全体での液体等の通過がスム−ズになり、耐久性も向
上する。
【0042】請求項2の本発明によれば、従来のタイプ
のろ紙でしかも1枚のろ紙でフィルタエレメントを構成
でき、新しいタイプのろ紙や異なる種類のろ紙を用意す
る必要がないので、従来のろ紙製造機が適用でき、コス
トが抑えられる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されたフィルタエレメントの斜
視図。
【図2】 図1のフィルタエレメントから上板を取り外
した状態を示す斜視図。
【図3】 図2のA−A線断面図。
【図4】 図2のB−B線断面図。
【符号の説明】
2 フィルタエレメント 22 ろ紙 24 第1中空筒状体 26 第2中空筒状体 28 第3中空筒状体 30 第1空隙 32 第2空隙 36 第1通路 38 第2通路 40 第1延長部 42 第2延長部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタエレメントであって、 W形に連続して折り曲げてひだ状とされた濾紙が断面が
    略菊花状となるように形成された第1の中空筒状体と、 前記第1の中空筒状体の内側に設けられ、W形に連続し
    て折り曲げてひだ状とされた濾紙が断面が略菊花状とな
    るように形成されると共に前記第1の中空筒状体とは偏
    心させかつ前記第1の中空筒状体との間に第1の空隙を
    設けて形成された第2の中空筒状体と、 前記第2の中空筒状体の内側に設けられ、W形に連続し
    て折り曲げてひだ状とされた濾紙が断面が略菊花状とな
    るように形成されると共に前記第2の中空筒状体とは偏
    心させかつ前記第2の中空筒状体との間に第2の空隙を
    設けて形成された第3の中空筒状体と、 前記第2の空隙と前記第1の中空筒状体の外側とを連通
    する第1通路と、 前記第1の空隙と前記第3の中空筒状体の内側とを連通
    する第2通路と、から構成されたフィルタエレメント。
  2. 【請求項2】 前記第1の中空筒状体、前記第2の中空
    筒状体及び前記第3の中空筒状体は連続した1枚の濾紙
    からなり、 前記第1通路は、前記第1の中空筒状体の前記略菊花状
    を形成した際の略菊花状端における濾紙出合部の濾紙が
    前記第1の中空筒状体の前記略菊花状の半径方向内側に
    所定距離延長された各第1延長部が向かい合うことによ
    って形成された通路からなり、 前記第2の中空筒状体のひだ状は、前記各第1延長部を
    折り返し箇所にして前記第1の中空筒状体の略菊花状の
    折り返し方向に延びており、 前記第2通路は、前記第2の中空筒状体の前記略菊花状
    を形成した際の略菊花状端における濾紙出合部の濾紙が
    前記第2の中空筒状体の前記略菊花状の半径方向内側に
    所定距離延長された各第2延長部が向かい合うことによ
    って形成された通路からなり、 前記第3の中空筒状体のひだ状は、前記各第2延長部を
    折り返し箇所にして前記第2の中空筒状体の略菊花状の
    折り返し方向に延びている、ことを特徴とする請求項1
    記載のフィルタエレメント。
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