JPH10137501A - プレート式上昇下降膜型蒸発器 - Google Patents

プレート式上昇下降膜型蒸発器

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Publication number
JPH10137501A
JPH10137501A JP8306765A JP30676596A JPH10137501A JP H10137501 A JPH10137501 A JP H10137501A JP 8306765 A JP8306765 A JP 8306765A JP 30676596 A JP30676596 A JP 30676596A JP H10137501 A JPH10137501 A JP H10137501A
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JP
Japan
Prior art keywords
stock solution
steam
inlet
heat transfer
transfer plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP8306765A
Other languages
English (en)
Inventor
Kichiji Sakai
吉治 坂井
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Hisaka Works Ltd
Original Assignee
Hisaka Works Ltd
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Publication date
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  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原液の供給量が少ない場合でも、原液を均一
に分散流下させて品質の向上を図る。 【解決手段】 蒸気入口とドレン出口が開口し、この蒸
気入口とドレン出口の間に蒸気潜り口が開口する蒸気通
路を有する伝熱プレートと、原液入口と原液潜り口が開
口し、この原液入口と原液潜り口の間に原液通路を有す
る伝熱プレートと、ドレン出口が開口し、前記蒸気潜り
口と連通する蒸気通路を有する伝熱プレートと、濃縮液
&ベーパー出口が開口し、前記原液潜り口と連通する原
液通路を有する伝熱プレートとを前記配列で多数積層し
て構成し、原液を前記2番目の伝熱プレートの原液通路
で上昇させてその間に加熱することにより、その加熱に
より発生する蒸気による原液の増速作用で原液を後方の
原液通路へスムーズに流れるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレート式上昇下
降膜型蒸発器に関するもので、特に原液の供給量が少な
い場合に用いて好適であるプレート式上昇下降膜型蒸発
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種エキス類や果汁類等の品質面で熱ダ
メージを受けやすい液を濃縮する場合、短時間に濃縮さ
れることが要求される。そのためには、できるだけ一過
性で所定濃度まで濃縮する必要がある。一過性で所定濃
度まで濃縮する場合、原液の供給量を少なくする必要が
あり、この供給量の少ない原液を如何に伝熱面に均一に
分散させるかが重要なポイントになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、原液の供給
量が少ない場合には、原液を伝熱面の全面に均一に分散
させて薄膜状に流下させることが困難であり、そのため
伝熱面の表面に乾き面が現われて原液の焼付きが発生
し、品質低下を招くスケールの要因になっていた。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みて提案された
もので、その目的とするところは、原液の供給量が少な
い場合でも、原液を均一に分散させて流下させるプレー
ト式上昇下降膜型蒸発器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のプレート式上昇下降膜型蒸発器は、上
端部に蒸気入口および蒸気潜り口を有し、下端部に原液
入口、ドレン出口および濃縮液&ベーパー出口を有して
なり、蒸気入口の上部からドレン出口の下部に至る間の
周囲を囲繞して蒸気流路を形成するメインシール部と、
原液入口および濃縮液&ベーパー出口を夫々囲繞する各
サブシール部とからなるガスケットを装着した伝熱プレ
ートと、上端部に蒸気入口、原液潜り口および蒸気潜り
口を有し、下端部に原液入口、ドレン出口および濃縮液
&ベーパー出口を有してなり、原液潜り口の上部から原
液入口の下部に至る間の周囲を囲繞して原液通路を形成
するメインシール部と、蒸気入口、蒸気潜り口、ドレン
出口および濃縮液&ベーパー出口を夫々囲繞する各サブ
シール部とからなるガスケットを装着した伝熱プレート
と、上端部に蒸気入口および原液潜り口を有し、下端部
に原液入口、ドレン出口および濃縮液&ベーパー出口を
有してなり、原液潜り口の下部からドレン出口の下部に
至る間の周囲を囲繞して蒸気通路を形成するメインシー
ル部と、蒸気入口、原液潜り口、原液入口および濃縮液
&ベーパー出口を夫々囲繞する各サブシール部とからな
るガスケットを装着した伝熱プレートと、上端部に蒸気
入口を有し、下端部に原液入口、ドレン出口および濃縮
液&ベーパー出口を有してなり、蒸気入口の下部から濃
縮液&ベーパー出口の下部に至る間の周囲を囲繞して原
液通路を形成するメインシール部と、蒸気入口、原液入
口およびドレン出口を夫々囲繞するサブシール部とから
なるガスケットを装着した伝熱プレートとを前記配列で
多数積層して構成し、原液を前記2番目の伝熱プレート
の原液通路で上昇させてその間に予熱するようにしたも
のである。
【0006】本発明によれば、原液が原液通路を上昇す
る間に発生する蒸気による原液の増速作用により、原液
を後方の原液通路へスムーズに流れるようにしたから、
原液の供給量が小量の場合でも、前記4番目の伝熱プレ
ートの原液通路の全面に亘って均一に分散させて薄膜状
に流下させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図面に
基づき説明する。
【0008】図1において、1A〜1Dは伝熱プレート
を示し、上端部に蒸気入口2を有し、下端部に一対の原
液入口3,3およびドレン出口4,4と、濃縮液&ベー
パー出口5とを有し、横幅寸法に比べて縦方向寸法が長
大である。また、伝熱プレート1A,1Bの上部には縦
方向に延びる蒸気潜り口6を有し、伝熱プレート1B,
1Cの上端部には蒸気入口2の下部に左右に分割され、
かつ、幅方向に延びる原液潜り口7,7を有する。
【0009】伝熱プレート1Aには、蒸気入口2の上部
からドレン出口4,4の下部に至る間のプレート周囲を
囲繞して蒸気流路8を形成するメインシール部9aと、
原液入口3,3を別々に囲繞する第1サブシール部9
b,9bと、濃縮液&ベーパー出口5を囲繞する第2サ
ブシール部9cとからなるガスケット9が装着されてい
る。したがって、伝熱プレート1Aでは、蒸気入口2か
ら流入した蒸気は、蒸気流路8を流下してドレン出口
4,4から排出されるとともに、蒸気通路8の上部で蒸
気潜り口6から伝熱プレート1Cへ流入する。
【0010】伝熱プレート1Bには、原液潜り口7,7
の上部から原液入口3,3の下部に至る間のプレート周
囲を囲繞して原液通路10を形成するメインシール部1
1aと、蒸気入口2を囲繞する第1サブシール部11b
と、蒸気潜り口6を囲繞する第2サブシール部11c
と、ドレン出口4,4を一緒に囲繞する第3サブシール
部11dと、濃縮液&ベーパー出口5を囲繞する第4サ
ブシール部11eとからなるガスケット11が装着され
ている。したがって、伝熱プレート1Bでは、原液入口
3,3から流入した原液は、原液通路10を上昇して原
液潜り口7,7から伝熱プレート1Dへ流入する。
【0011】伝熱プレート1Cには、原液潜り口7,7
の下部からドレン出口4,4の下部に至る間のプレート
周囲を囲繞して蒸気通路12を形成するメインシール部
13aと、蒸気入口2を囲繞する第1サブシール部13
bと、原液潜り口7,7を一緒に囲繞する第2サブシー
ル部13cと、原液入口3,3を別々に囲繞する第3サ
ブシール部13d,13dと、濃縮液&ベーパー出口5
を囲繞する第4サブシール部13eとからなるガスケッ
ト13が装着されている。したがって、伝熱プレート1
Cでは、伝熱プレート1Aの蒸気潜り口6から流入した
蒸気は、蒸気通路12を流下してドレン出口4,4から
排出される。
【0012】伝熱プレート1Dには、蒸気入口2の下部
から濃縮液&ベーパー出口5の下部に至る間のプレート
周囲を囲繞して原液通路14を形成するメインシール部
15aと、蒸気入口2を囲繞する第1サブシール部15
bと、原液入口3,3を別々に囲繞する第2サブシール
部15c,15cと、ドレン出口4,4を別々に囲繞す
る第3サブシール部15d,15dとからなるガスケッ
ト15が装着されている。したがって、伝熱プレート1
Dでは、伝熱プレート1Bの原液潜り口7,7から流入
した原液は、原液通路14を流下して濃縮液&ベーパー
出口5から排出される。
【0013】前記伝熱プレート1A〜1Dを図1に示す
如き配列で積層し、これを図2に示すように、スタンド
フレーム16とエンドフレーム17との間に配置してプ
レート式上昇下降膜型蒸発器を構成する。尚、図1は、
伝熱プレート1A〜1Dを1組だけ配列させた場合を示
しており、1Eは蒸気入口2、原液入口3,3、ドレン
出口4,4並びに濃縮液&ベーパー出口5を閉塞してガ
スケット9を装着した折返しプレートで、実際にはこの
折返しプレート1Eと伝熱プレート1Dとの間に、複数
組の伝熱プレート1A〜1Dが介在されている。また、
スタンドフレーム16には、伝熱プレート1A〜1Dの
蒸気入口2に一連に連通した蒸気入口ノズル18、伝熱
プレート1A〜1Dの原液入口3,3に一連に連通した
原液入口ノズル19,19、伝熱プレート1A〜1Dの
ドレン出口4,4に一連に連通したドレン出口ノズル2
0,20、伝熱プレート1A〜1Dの濃縮液&ベーパー
出口5に一連に連通した濃縮液&ベーパー出口ノズル2
1が設けてある。
【0014】本発明のプレート式上昇下降膜型蒸発器
は、以上の構成からなり、次に、その作用を説明する。
【0015】スタンドフレーム17の上部の蒸気入口ノ
ズル18から蒸気を供給し、下部の原液入口ノズル1
9,19から原液を供給すると、蒸気は、伝熱プレート
1Aの蒸気入口2から蒸気通路8へ流入し、この蒸気通
路8を流下してドレン出口4,4から排出されるととも
に、蒸気通路8の上部で蒸気潜り口6から伝熱プレート
1Cの蒸気通路12へ流入し、この蒸気通路12を流下
してドレン出口4,4から排出される。一方、原液は、
伝熱プレート1Bの原液入口3,3から原液通路10へ
流入し、この原液通路10を上昇して原液潜り口7,7
から伝熱プレート1Dの原液通路14へUターンして流
入し、この原液通路14を流下して濃縮液&ベーパー出
口5から排出される。
【0016】これにより、原液は、その両側を通る蒸気
により、伝熱プレート1Bの原液通路10を上昇する間
に予熱され、かつ、伝熱プレート1Dの原液通路14を
流下する間に加熱されて水分が蒸発分離され、濃縮液&
ベーパーとなって濃縮液&ベーパー出口5を経て濃縮液
&ベーパー出口ノズル21から取出される。本発明で
は、原液は、伝熱プレート1Bの原液通路10を上昇す
る間に速やかに予熱されて蒸気を発生し、この発生蒸気
により上昇速度が増大して原液通路10の上端の原液潜
り口7,7から伝熱プレート1Dの原液通路14へスム
ーズに流れるから、原液を原液通路14の全面に亘って
均一に分散させて薄膜状に流下させることができる。
【0017】一方、蒸気は、伝熱プレート1Aの蒸気通
路8および伝熱プレート1Cの蒸気通路12を通る間に
その両側を通る原液を加熱して凝縮し、ドレンとなって
ドレン出口4,4を経てドレン出口ノズル20,20か
ら取出される。
【0018】本発明のプレート式上昇下降膜型蒸発器で
は、原液が伝熱プレート1Bの原液通路10を上昇する
間に発生する蒸気による原液の増速作用を利用して伝熱
プレート1Dの原液通路14へ原液をスムーズに流すこ
とにより、伝熱プレート1Dの原液通路14における原
液の均一分散性を向上させることができる。
【0019】尚、上記実施例では、伝熱プレート1Aの
蒸気通路8、伝熱プレート1Bの原液通路10、伝熱プ
レート1Cの蒸気通路12および伝熱プレート1Dの原
液通路14は上端に向けて漸次広くなるように形成して
いるが、図3に示すように、均一幅になるように形成し
てもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、原液が
先方の原液通路で上昇する間に発生する蒸気による原液
の増速作用により、原液を後方の原液通路へスムーズに
流れるようにしたから、原液の供給量が小量の場合で
も、原液通路の全面に亘って均一に分散させて薄膜状に
流下させることができる。したがって、品質面で熱ダメ
ージの受けやすい液を濃縮する場合に用いると、品質の
良好な濃縮処理が高能率で実施でき、しかも、汚れ防止
も図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレート式上昇下降膜型蒸発器の概略
構成を示す分解図である。
【図2】本発明のプレート式上昇下降膜型蒸発器の組立
斜視図である。
【図3】本発明のプレート式上昇下降膜型蒸発器の他の
実施例の概略構成を示す分解図である。
【符号の説明】
1A〜1D 伝熱プレート 2 蒸気入口 3 原液入口 4 ドレン出口 5 濃縮液&ベーパー出口 6 蒸気潜り口 7 原液潜り口 8 蒸気通路 9 ガスケット 10 原液通路 11 ガスケット 12 蒸気通路 13 ガスケット 14 原液通路 15 ガスケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部に蒸気入口および蒸気潜り口を有
    し、下端部に原液入口、ドレン出口および濃縮液&ベー
    パー出口を有してなり、蒸気入口の上部からドレン出口
    の下部に至る間の周囲を囲繞して蒸気流路を形成するメ
    インシール部と、原液入口および濃縮液&ベーパー出口
    を夫々囲繞する各サブシール部とからなるガスケットを
    装着した伝熱プレートと、 上端部に蒸気入口、原液潜り口および蒸気潜り口を有
    し、下端部に原液入口、ドレン出口および濃縮液&ベー
    パー出口を有してなり、原液潜り口の上部から原液入口
    の下部に至る間の周囲を囲繞して原液通路を形成するメ
    インシール部と、蒸気入口、蒸気潜り口、ドレン出口お
    よび濃縮液&ベーパー出口を夫々囲繞する各サブシール
    部とからなるガスケットを装着した伝熱プレートと、 上端部に蒸気入口および原液潜り口を有し、下端部に原
    液入口、ドレン出口および濃縮液&ベーパー出口を有し
    てなり、原液潜り口の下部からドレン出口の下部に至る
    間の周囲を囲繞して蒸気通路を形成するメインシール部
    と、蒸気入口、原液潜り口、原液入口および濃縮液&ベ
    ーパー出口を夫々囲繞する各サブシール部とからなるガ
    スケットを装着した伝熱プレートと、 上端部に蒸気入口を有し、下端部に原液入口、ドレン出
    口および濃縮液&ベーパー出口を有してなり、蒸気入口
    の下部から濃縮液&ベーパー出口の下部に至る間の周囲
    を囲繞して原液通路を形成するメインシール部と、蒸気
    入口、原液入口およびドレン出口を夫々囲繞するサブシ
    ール部とからなるガスケットを装着した伝熱プレートと
    を前記配列で多数積層して構成し、 原液を前記2番目の伝熱プレートの原液通路で上昇させ
    てその間に加熱するようにしたことを特徴とするプレー
    ト式上昇下降膜型蒸発器。
JP8306765A 1996-11-18 1996-11-18 プレート式上昇下降膜型蒸発器 Pending JPH10137501A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017505419A (ja) * 2014-02-06 2017-02-16 アーペーイー・シュミット−ブレッテン・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・コー・カー・ゲーApi Schmidt−Bretten Gmbh & Co.Kg 熱交換及び/又は物質交換に適したプレート装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017505419A (ja) * 2014-02-06 2017-02-16 アーペーイー・シュミット−ブレッテン・ゲー・エム・ベー・ハー・ウント・コー・カー・ゲーApi Schmidt−Bretten Gmbh & Co.Kg 熱交換及び/又は物質交換に適したプレート装置

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Effective date: 20060922

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Effective date: 20070511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070914