JPH1013718A - ノイズ除去回路 - Google Patents

ノイズ除去回路

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JPH1013718A
JPH1013718A JP8157186A JP15718696A JPH1013718A JP H1013718 A JPH1013718 A JP H1013718A JP 8157186 A JP8157186 A JP 8157186A JP 15718696 A JP15718696 A JP 15718696A JP H1013718 A JPH1013718 A JP H1013718A
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pixel
filter
current field
signal
field
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Withdrawn
Application number
JP8157186A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Shimano
浩之 島野
Takeo Tsutsui
健夫 筒井
Yoshiharu Hoshino
良春 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Oki Electric Industry Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画及び静止画像の時に、垂直エッジ、水平
エッジを残して、インパルス性雑音のみを除去する。 【解決手段】 現フィールドの映像信号SIをフレーム
メモリ1,2に順次記憶し、動きベクトル検出回路3
は、動きベクトルS3を検出する。動き補正回路4は、
現フィールドの注目画素に対応する前フィールドの画素
をフレームメモリ2から読み込んでゆく。フレーム間差
分演算回路5は、ブロック毎に現フィールドと前フィー
ルドの画素の差分の絶対値を累積加算する。水平、垂直
エッジ検出回路6、7は、水平、垂直エッジであるかを
示す信号S6、S7を出力する。遅延回路8−1〜8−
3で時間合わせをする。判定回路9でフィルタを選択す
る選択信号S10を生成し、遅延回路10で時間合わせ
をする。垂直、水平、空間メディアンフィルタ11、1
2、13でフィルタ処理をして、遅延回路14−1〜1
4−3で時間合わせをして、選択回路15で選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置など
において、非線形なディジタルフィルタの一種であるメ
ディアンフィルタ(順序フィルタ)を用いて入力画像の
ノイズ(雑音)を除去して画質の改善を行うためのノイ
ズ除去回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されているものがあった。 文献;NHK技研R&D、[7](1989−11)、
小林他著、「画像用非線形ディジタルフィルタLSI」 テレビジョン(以下、TVと呼ぶ)信号のように伝送路
を通過してきた画像には、例えば、降雨時のBS受信画
像に見られるめだか状雑音やVTR再生画像中のバース
ト状雑音などのように、様々な原因によってインパルス
性雑音が混入する場合がある。この種の雑音を線形演算
のみによって原画像の持つ解像感を損なうことなく除去
することは著しく困難であり、TV信号のような実時間
を必要とする場合のインパルス性雑音を除去するノイズ
除去回路が前記文献に記載されている。
【0003】前記文献に記載されたノイズ除去回路は、
順序フィルタを用いて、標本化された画像中の注目画素
の近傍に存在する画素信号に対して、信号レベルに関し
て順位付けを行い、ある特定の順位(ランク)に対応す
る画素信号を選択して出力するものである。前記文献の
順序フィルタは、近傍画素信号内の最小値を出力として
選ぶことによりインパルス性雑音を除去ものであるが、
これ以外にも順序フィルタとしてメディアンフィルタが
用いれる。このメディアンフィルタの一般的な使用法と
しては、 (a) フィールド内で3画素×3ラインのフィルタを
かける (b) フィールド間で3画素×3ラインのフィルタを
かける などが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ノイズ除去回路では、以下のような課題があった。前記
文献に記載された順序フィルタは、近傍内の最小値を出
力として選んでおり、また、前記(a),(b)の使用
法では3画素×3ライン(9サンプル)の中間点を出力
するフィルタなので、1ラインの線あるいは4画素以内
の点などはノイズと判断され、除去されてしまうという
欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、フレームを構成するフィールドの映像信
号を画素毎に順次入力して、画素毎に記憶するフレーム
メモリと、現フィールドの注目画素と前記フレームメモ
リに記憶されたn(n≧1の自然数)フレーム周期前の
フィールドの画素とを入力して、前記現フィールドの前
記注目画素と該注目画素に対応する前のフィールドの画
素との間の動きベクトルを1つ又は複数の画素から構成
されるブロック単位に検出する動きベクトル検出手段と
を備えてする。そして、前記現フィールドの前記注目画
素の前記動きベクトルに基づいて、前記注目画素に対応
する前記前のフィールドの画素を前記フレームメモリか
ら順次読み出して動き補正する動き補正手段と、現フィ
ールドの注目画素と該注目画素に対応する前記動き補正
した画素との差分の絶対値をその注目画素が属する前記
ブロックの領域又は該ブロックの一部の領域で累積加算
し、前記現フィールドの前記注目画素を入力した時刻か
ら一定の時間後に出力するフレーム間差分演算手段とを
備えている。
【0006】前記動き補正された前のフィールドの画素
に対して画面上で水平方向に位置する1つ又は複数の近
傍画素の画素間の差分を取って水平エッジであるか否か
を示す信号を出力する水平エッジ検出手段と、前記動き
補正された前のフィールドの画素に対して画面上で垂直
方向に位置する1つ又は複数の近傍画素の画素間の差分
を取って垂直エッジであるか否かを示す信号を出力する
垂直エッジ検出手段とを備えている。さらに、前記動き
補正された前のフィールドの画素に対する、前記フレー
ム間差分演算手段の出力信号、前記垂直エッジ検出手段
の出力信号、及び前記水平エッジ検出手段の出力信号が
同じ時刻となるように時間合わせをする第1の遅延手段
と、前記動き補正された前のフィールドの画素に対する
前記フレーム間差分演算手段の出力信号に基づいて、前
記動きベクトルが正確か否かを判断して、正確でなけれ
ば、前記現フィールドの前記注目画素を選択し、前記動
きベクトルが正確でかつ垂直エッジ検出手段の出力信号
が垂直エッジでないことを示す場合は垂直フィルタを選
択し、前記動きベクトルが正確でかつ垂直エッジ検出手
段の出力信号が垂直エッジであることを示しかつ前記水
平エッジ検出手段の出力信号が水平エッジでないことを
示す場合は水平フィルタを選択し、それ以外は前記現フ
ィールドの前記注目画素を選択するように選択信号を出
力する判別手段を備えている。
【0007】そして、現フィールドの注目画素に対して
画面上で垂直な方向に位置する1つ又は複数の画素と前
記注目画素との中から1つの画素を選択する前記垂直フ
ィルタと、現フィールドの注目画素に対して画面上で水
平な方向に位置する1つ又は複数の画素と前記注目画素
との中から1つの画素を選択する前記水平フィルタと、
現フィールドの注目画素、該注目画素に対する、前記垂
直フィルタの出力信号、前記水平フィルタの出力信号、
及び前記判別手段の前記選択信号とが同一時刻となるよ
うに時間合わせをする第2の遅延手段と前記第2の遅延
手段により時間合わせをした、現フィールドの注目画
素、前記垂直フィルタの出力信号、及び前記水平フィル
タの出力信号のいずれかを前記選択信号に基づいて選択
する選択手段とを備えている。以上のように発明を構成
したので、動きベクトル検出手段により現フィールドの
注目画素とnフレーム周期前のフィールドの画素とを用
いて、動きベクトルを検出して、動き補正手段により動
きベクトルから注目画素に対応する前のフィールドの画
素をフレームメモリから読み出して、動き補正をする。
フレーム間差分演算手段により、注目画素と動き補正し
た前のフィールドの画素との差分の絶対値を累積加算し
て、注目画素を入力した時刻から一定の時間後に累積加
算した結果を出力する。
【0008】垂直エッジ検出手段、水平エッジ検出手段
により、動き補正した前のフィールドの画素が垂直エッ
ジ、水平エッジであるか否かを示す信号を出力する。第
1の遅延手段により、フレーム間差分演算手段、垂直エ
ッジ検出手段、及び水平エッジ検出手段の出力信号が同
一時刻になるように時間合わせをして、判別手段によ
り、フィルタを選択する選択信号を出力する。垂直フィ
ルタ、水平フィルタにより、現フィールドの注目画素と
画面上で垂直方向、水平方向に位置する近傍画素と注目
画素との中から1つの画素を選択する。第2の遅延手段
により、現フィールドの注目画素と、この注目画素に対
する、垂直フィルタ、水平フィルタ、選択信号とが同一
時刻になるように時間合わせをし、選択手段により選択
信号に従って、注目画素、垂直フィルタ、水平フィルタ
の出力の中から選択する。インパルス性雑音は、ランダ
ムに発生し、動き補正手段により注目画素のエッジの位
置に合わせてあるので、動画像及び静止画像のいずれに
おいても、動きベクトルが正確であれば、垂直フィル
タ、又は水平フィルタによって雑音が除去される。しか
も、前のフィールドの動き補正した画素が垂直エッジ、
水平エッジであるか否かを検出して、垂直エッジであれ
ば、垂直フィルタを選択せず、垂直エッジかつ水平エッ
ジであれば、垂直フィルタ及び水平フィルタを選択しな
いので、垂直エッジ、及び水平エッジが保存される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態のノイ
ズ除去回路の機能ブロック図である。本実施形態のノイ
ズ除去回路は、フレームメモリ1,2、動きベクトル検
出回路3、動き補正回路4、フレーム間差分演算回路
5、水平エッジ検出回路6、垂直エッジ検出回路7、遅
延回路8−1〜8−3、判定回路9、遅延回路10、垂
直メディアンフィルタ11、水平メディアンフィルタ1
2、空間メディアンフィルタ13、遅延回路14−1〜
14−3、及び選択回路15を備えている。映像信号S
Iは、フレームメモリ1,2、動きベクトル検出回路2
の一方の入力端子、フレーム間差分演算回路4の一方の
入力端子、垂直メディアンフィルタ11、水平メディア
ンフィルタ12、空間メディアンフィルタ13、及び遅
延回路14−3の各入力端子にそれぞれ接続されてい
る。フレームメモリ1の出力信号S1は、動きベクトル
検出回路3の他方の入力端子に接続されている。フレー
ムメモリ2の出力信号S2は、動き補正回路4の一方の
入力端子に接続されている。
【0010】動きベクトル検出回路3の出力信号S3
は、遅延回路8−3の入力端子、及び動き補正回路4の
他方の入力端子が接続されている。動き補正回路4の出
力信号S4は、フレーム間差分演算回路5の他方の入力
端子、水平エッジ検出回路6、及び垂直エッジ検出回路
7の入力端子に接続されている。フレーム間差分演算回
路5の出力信号S5は、判定回路9の入力端子に接続さ
れている。水平エッジ検出回路6の出力信号S6は、遅
延回路8−1の入力端子に接続されている。垂直エッジ
検出回路7の出力信号S7は、遅延回路8−2の入力端
子に接続されている。遅延回路8−1〜8−3の出力信
号S8−1〜S8−3は、判定回路9の入力端子に接続
されている。判定回路9の出力信号S9は、遅延回路1
0に入力端子が接続されている。遅延回路10の出力信
号S10は、選択回路15の選択信号入力端子に接続さ
れている。
【0011】垂直メディアンフィルタ11の出力信号S
11は、遅延回路14−1の入力端子に接続されてい
る。水平メディアンフィルタ12の出力信号S12は、
遅延回路14−2の入力端子に接続されている。空間メ
ディアンフィルタ13の出力信号S13は、選択回路1
5の入力端子に接続されている。遅延回路14−1〜1
4−3の出力信号S14−1〜S14−3は、選択回路
15の入力端子に接続されている。選択回路15の出力
信号S14は、映像出力端子SOに接続されている。映
像信号SIは、例えば、一定のサンプリング周期(以
下、Dと呼ぶ)のクロック信号(以下、クロックと呼
ぶ)でTV信号がアナログ/ディジタル変換された画素
である。フレームメモリ1,2は、映像信号SIを画素
毎に順次記憶するメモリである。動きベクトル検出回路
3と動き補正回路4で同時に1フレーム周期前のフィー
ルドの画像をアクセスする必要があるので、フレームメ
モリ1,2を分けてある。
【0012】動きベクトル検出回路3は、反復勾配法や
ブロックマッチング法などにより、現フィールドの画素
とn(n≧1の自然数、ここでは、一例として、n=1
とする)フレーム周期前のフィールド(以下、前フィー
ルドと呼ぶ)の画素との間でどれだけ動きがあったかを
示す動きベクトルS3をブロック毎に検出して、FIF
O(First In First Out)に出力する動きベクトル検出手
段である。動き補正回路4は、動きベクトルS3を用い
て現フィールドの注目画素に対応する前フィールドの映
像信号S2をイメージメモリ2からクロックに同期して
順次読み出してゆく動き補正手段である。フレーム間差
分演算回路5は、現フィールドの注目画素が含まれる動
きベクトル検出回路3と同じブロック毎に動き補正回路
4の出力信号S4と現フィールドの映像信号SIとの画
素の差分の絶対値を累積加算して、その注目画素を入力
してから一定時間後に出力するフレーム間差分演算手段
である。
【0013】フレーム間差分演算回路5は、ブロックの
ライン分の現フィールドの映像信号SIと動き補正回路
4からの出力信号S4とを画素毎にそれぞれ記憶するメ
モリ(例えば、SRAM(Static Random Access Memor
y))と、映像信号SIと信号S4との差分を取る減算
器、絶対値を取る絶対値器(以下、ABSと呼ぶ)、A
BSの出力を累積加算する累積加算器、及び累積加算器
の出力を保持するFIFOとを有している。水平エッジ
検出回路6は、動き補正回路4の信号S4に対して画面
上の同じフィールド内で左右にそれぞれ4画素隣接する
近傍画素の各2つの隣接画素の間で差分の絶対値を求め
る水平エッジ検出手段である。水平エッジ検出回路6
は、信号S4を入力して映像信号SIのD遅延させる遅
延回路(以下、1Dと呼ぶ)の出力と信号S4との差分
をとる減算器、減算器の出力の絶対値をとるABS、7
個の縦続接続された1Dとを有している。垂直エッジ検
出回路7は、動き補正回路4の信号S4に対して画面上
の同じフィールド内で上・下のラインに隣接する近傍画
素の各2つの隣接画素の間で差分の絶対値を求める垂直
エッジ検出手段である。
【0014】垂直エッジ検出回路7は、信号S4を入力
して映像信号SIを1ラインの走査周期(以下、Hと呼
ぶ)遅延させる第1の遅延回路(以下、1Hと呼ぶ)
と、第1の1Hの出力信号と信号S4との差分をとる減
算器、減算器の出力の絶対値をとるABS、ABSの出
力に対する第2の1Hとを有している。遅延回路8−1
〜8−3は、注目画素に対応する動き補正された画素S
4に対する、フレーム間差分演算回路5、水平エッジ検
出回路6、垂直エッジ検出回路7の出力の中で最も遅れ
て出力されるフレーム間差分演算回路5の出力S5に水
平エッジ検出回路6の出力信号S6、垂直エッジ検出回
路7の出力信号S7、及び動きベクトルS3の時間合わ
せをするための第1の遅延手段である。判定回路9は、
フレーム間差分演算回路5の出力S5、及び遅延回路8
−1〜8−3の出力S8−1〜S8−3を入力して、動
きベクトルS3が信頼できるか否か、動画像であるか否
か、垂直エッジであるか否か、水平エッジであるか否か
を判別して、その判別結果によりフィルタの出力を選択
するための選択信号S9を生成する判定手段である。
【0015】この判定回路9は、信号S5と閾値α、信
号S6と閾値γ、信号S7と閾値β、信号S3の絶対値
と閾値δとをそれぞれ比較する比較器、比較器の結果よ
り選択信号S9を生成する組み合わせ回路とを有する。
遅延回路10は、映像信号SIの注目画素に関する判定
回路9の出力S9が、現フィールドの注目画素SIに対
する、垂直メディアンフィルタ11の出力、水平メディ
アンフィルタ12の出力、及び空間メディアンフィルタ
13の出力とが同じになるように時間合わせをするため
の第2の遅延手段である。図2は、図1中の垂直メディ
アンフィルタを示す図である。図2に示すように、垂直
メディアンフィルタ11は、n(n≧1の整数)フィー
ルドのm(m≧1の整数)ラインの画素aに対して、n
フィールドの(m−2)ラインとnフィールドの(m+
2)ラインの3つの画素の中間値の画素を選択するフィ
ルタである。垂直メディアンフィルタ11は、映像信号
SIに対する第1の1H、第1の1Hに対する第2の1
H、映像信号SIと第1と第2の1Hの出力を入力し
て、メディアンを取る回路を有する。
【0016】図3は、図1中の水平メディアンフィルタ
を示す図である。図3に示すように、水平メディアンフ
ィルタ13は、n画素目の注目画素のデータに対して、
該注目画素と同じフィールドの同一のラインに位置する
左右の(n−4)〜(n+4)画素目の中間値の画素を
選択するフィルタである。水平メディアンフィルタ13
は、縦続接続された8個の1Hと、映像信号SIと8個
の各1Hの出力とを入力してメディアンを取る回路を有
する。図4は、図1中の空間メディアンフィルタを示す
図である。図4に示すように、空間メディアンフィルタ
12は、nフィールドのmラインの画素aに対して、直
前のフィールドである(n−1)フィールドの(m−
1)ラインの画素と直後のフィールドである(n+1)
フィールドの(m+1)ラインの画素の3個の画素の中
間値の画素を選択するフィルタであり、注目画素aが直
前と直後のフィールドの時間的及び画面上における重心
となっている。
【0017】空間メディアンフィルタ12は、現フィー
ルドの映像信号SIに対する第1の1H、第1の1Hの
出力と映像信号SIを入力して、いずれかを選択する第
1のセレクタ、映像信号SIに対する第1の1F、第1
の1Fに対する第2の1H、第2の1Hに対する第2の
1F、第2の1Fに対する第3の1H、第2の1Fの出
力と第3の1Hの出力のいずれかを選択する第2のセレ
クタ、第1と第2のセレクタ、及び第2の1Hの出力を
入力して、3個のメディアンを取る回路を有する。遅延
回路14−1〜14−3は、現フィールドの注目画素S
Iに対するフィルタの出力に最も時間を要する空間メデ
ィアンフィルタ13の出力S13に時間合わせをするた
めの第2の遅延手段である。選択回路15は、選択信号
S10に従って、空間メディアンフィルタ13の出力S
13、及び遅延回路14−1〜14−3の出力S14−
1〜S14−3から1つ選択する選択手段である。以
下、図1の動作の説明をする。
【0018】TV信号がクロック周期でサンプリングさ
れ、アナログ/ディジルタル変換される。このアナログ
/ディジタル変換されたディジタルな現フィールドの映
像信号SIがノイズ除去回路に入力される。入力された
映像信号SIは、フレームメモリ1,2に画素毎にクロ
ックに同期して順次、格納アドレスがインクリメントさ
れて、そのアドレスに記憶される。動きベクトル検出回
路3は、現フィールドの映像信号SIをクロックに同期
して順次入力して、ブロック(例えば、8×8画素)毎
に反復勾配法やブロックマッチング法を用いて、現フィ
ールドの映像信号SIの注目画素の位置を基準(ベクト
ルの原点)として、注目画素に対応する1フレーム周期
前の前フィールドの画素S1の位置ベクトル(a,b)
(以下、動きベクトルS3と呼ぶ)を求め、ブロックの
ライン方向の順に、一定の周期(例えば、64×D)で
FIFOに書き込んでゆく。
【0019】図5(a),(b)は、図1中の動き補正
回路の動作説明図であり、特に同図(a)は、現フィー
ルドの映像画像、破線部は、現フィールドの映像信号S
Iに対応する前フィールドの映像信号S2を示し、同図
(b)は、前フィールド画像を示す図である。図5
(a),(b)に示すように、動きベクトルS3が正確
であれば、現フィールドの映像信号SIの注目画素の位
置を(i,j)、この注目画素の動きベクトルS3を
(a,b)とすると、注目画素に対応する前フィールド
の映像信号の画素の位置は(i+a,j+b)となる。
従って、動き補正回路4は、現フィールドの注目画素の
位置(i,j)に対して、(i+a,j+b)に位置す
る前フィールドの画素をフィールドメモリ2から読み出
せばよい。フレームメモリ2には、映像信号SIの入力
順にクロックに同期してアドレスをインクリメントし
て、映像信号SIの画素を順次格納してあるので、画素
(i+a,j+b)が格納されているフレームメモリ2
のアドレスは分る。
【0020】そこで、動き補正回路4は、動きベクトル
S3が格納されているFIFOから一定の周期(例え
ば、8×D)で動きベクトルS3を順次読み出す(この
動きベクトルS3は、遅延回路8−3にも入力される)
とともに、クロックに同期してカウントアップし、カウ
ントアップした結果と動きベクトルS3とを加算して読
み出しアドレスを生成して、フレームメモリ2からクロ
ックに同期して、1画素毎に順次読み出してゆく。これ
により、現フィールドの注目画素SIに対応する動き補
正した前フィールドの映像信号の画素が、動き補正回路
4の出力信号S4により順次得られることになる。フレ
ーム間差分演算回路5は、現フィールドの画素SIと動
き補正回路4から出力される画素S4をクロックに同期
して、2つのSRAMにそれぞれ順次記憶してゆき、1
ブロックのライン(例えば、8ライン)分の映像信号が
たまると、SRAMから各ブロックに含まれる現フィー
ルドの画素と動き補正回路4からの画素S4とを同じア
ドレスで一定の周期(例えば、D/8)で読み出して、
減算器に出力する。
【0021】減算器は、2つの信号の画素との差分をと
り、ABSで絶対値を取って、累積加算器により累積加
算してゆく。1ブロック分累積加算すると、FIFOに
一旦記憶した後、一定の周期(例えば、8×D)でFI
FOから読み出して、累積加算した結果S5を出力す
る。一定の周期でSRAM及びFIFOから読み出しを
行うので、現フィールドの注目画素SIを入力してから
一定時間後に累積結果S5が出力される。水平エッジ検
出回路6は、1Dにより信号S4を遅延させ、減算器に
より1Dの出力と信号S4との差分をとり、ABSによ
り差分の絶対値をとる。ABSの出力を7個の1Dで順
次遅延させることにより、8個の画素間の差分の絶対値
を求めて、信号S6を出力する。
【0022】垂直エッジ検出回路7は、1Hにより信号
S4を遅延させ、減算器により1Hの出力と信号S4と
の差分を取り、ABSにより差分の絶対値を取り、この
絶対値(注目画素のラインの画素と次のラインの画素の
差分の絶対値)と絶対値を1Hにより遅延させた信号
(注目画素のラインと前のラインの画素の差分の絶対
値)を求めて、信号S7を出力する。遅延回路8−1〜
8−3により、現フィールドの注目画素に対する動きベ
クトルS3、注目画素に対応する動き補正した信号S4
に対する、フレーム間差分演算回路5の累積加算結果S
5、水平エッジ検出回路6からの8個の画素間の差分の
絶対値S6、及び垂直エッジ検出回路7からの2個の画
素間の差分の絶対値S7が同一時刻に出力されるように
時間合わせを行って、信号S8−1〜8−3を出力す
る。
【0023】図6は、図1中の判定回路の動作説明図で
ある。以下、図6を参照しつつ、判定回路9の動作の説
明をする。判定回路9は、信号S5と閾値αとを比較器
により比較して、信号S4の方が閾値αよりも小さいと
きには、動きベクトルS3が正確であると判断して、例
えば、ハイレベルを出力して、信号S5の方が閾値αよ
りも大きいときは、動きベクトルS3に信頼性がないの
で、映像信号SIと信号S4とが一致していないと判断
して、例えば、ロウレベルを出力する。判定回路9は、
動きベクトルS3の絶対値と閾値δとを比較器により比
較して、動きベクトルS3の方が閾値δよりも小さいと
きは、注目画素が含まれるブロックは静止画像と判断し
て、例えば、ハイレベルを出力して、動きベクトルS3
の方が閾値δよりも大きいときには、注目画素が含まれ
るブロックは動画像と判断して、例えば、ロウレベルを
出力する。
【0024】判定回路9は、信号S7と閾値βとを比較
器により比較して、信号S7に閾値βよりも大きなもの
があれば、垂直エッジと判断して、例えば、ハイレベル
を出力して、信号S7のすべてが閾値βよりも小さいと
きには、垂直エッジではないと判断して、例えば、ロウ
レベルを出力する。判定回路9は、信号S6と閾値γと
を比較器により比較して、信号S6に閾値γよりも大き
なものがあれば、水平エッジと判断して、例えば、ハイ
レベルを出力して、信号S6の方が閾値γよりも小さい
ときには、水平エッジではないと判断して、例えば、ロ
ウレベルを出力する。そして、判定回路9は、4個の比
較器の出力から、組み合わせ回路により、以下の選択信
号S8を出力する。
【0025】(1) 信号S5>α(動きベクトルが正
確ではない)場合は、遅延回路14−3の出力S14−
3を選択するように選択信号S8を出力する。これは、
注目画素SIと信号S4とが一致していないとエッジ検
出した位置と実際にフィルタのかかる位置がずれるため
にスルーさせている。 (2) 信号S5<α(動きベクトルが正確)、信号S
7<β(垂直エッジでない)、信号S3の絶対値<δ
(静止画像)の時は、空間メディアンフィルタ13の出
力S13を選択するように選択信号S8を出力する。図
4に示すように、空間メディアンフィルタ13は、注目
画素aがnフィールドでmラインであるとすると(n−
1)フィールドの(m−1)ライン、(n+1)フィー
ルドの(m+1)ラインのメディアンを取るものであ
り、注目画素aから同じフィールド内でフィルタをかけ
る垂直メディアンフィルタ11と比べてライン間が近い
ために高い解像度を得ることができ、しかも、注目画素
aが直前と直後のフィールドの2画素の重心であるの
で、静止画像でも、輝度レベルが次第に変化してゆくよ
うな画素に対しては、注目画素aは、他の画素と入れ替
わらないので、画質は保証される。
【0026】また、インパルス性雑音は、ランダムに発
生して、フィールド間やライン間には相関性がなく、同
じラインの近傍でのみ相関性があるので、現フィールド
の注目画素にインパルス性雑音がある場合には、その注
目画素に対する空間メディアンフィルタ13が対象とす
る直前と直後のフィールドの画素や注目画素と同じフィ
ールドでもインパルス性雑音が発生したラインに隣接す
る画素にはインパルス性雑音は発生せず、同一ライン上
のせいぜい9画素程度の幅で発生するものである。従っ
て、現フィールドの注目画素にインパルス性雑音が発生
しても、動き補正した前フィールドの画素には、インパ
ルス性雑音は発生しないので、現フィールドが垂直エッ
ジでなくかつ静止画像の場合は、空間メディアンフィル
タ12により、インパルス性雑音の含まない最も距離の
近い画素に注目画素が置き換えられることになる。ま
た、現フィールドの注目画素にインパルス性雑音が発生
せず、静止画像でなくかつ垂直エッジでなければ、空間
メディアンフィルタ13が選択されるが、図4に示すよ
うに注目画素aに対して、最もラインの近くかつ注目画
素が重心となる直前・直後のフィールドの2つ画素と注
目画素とのメディアンなので、画質は保証される。
【0027】(3) 信号S5<α(動きベクトルが正
確)、信号S7<β(垂直エッジでない)、信号S3の
絶対値>δ(動画像)の時は、垂直メディアンフィルタ
11の出力S11を選択するように選択信号S9を出力
する。これにより、注目画素が動画像でかつ垂直エッジ
でなければ、垂直メディアンフィルタ11の出力が選択
されることになり、現フィールドの注目画素がインパル
ス性雑音の時は、(2)の場合と同様にインパルス性雑
音の含まない垂直方向に隣接する画素で置き換えるられ
ることになる。また、(2)と(3)の場合には、水平
エッジであっても垂直エッジでなければ、空間メディア
ンフィルタ13の出力S13又は垂直メディアンフィル
タ11の出力S11が選択されて、垂直方向のメディア
ンがとられるので、水平エッジは保存される。
【0028】(4) 信号S5<α(動きベクトルが正
確)、信号S7>β(垂直エッジである)、信号S6<
γ(水平エッジでない)の時は、水平メディアンフィル
タ12の出力S12を選択するように選択信号S9を出
力する。これにより、現フィールドの注目画素が垂直エ
ッジであれば、水平メディアンフィルタ12がかけられ
ることになり、1ラインの垂直エッジも保存される。ま
た、現フィールドの注目画素が垂直エッジでありインパ
ルス性雑音の場合には、水平メディアンフィルタ12が
かけられて、9画素の水平方向のメディアンがとられる
ことになり、インパルス性雑音の影響が低減されること
になる。
【0029】(5) 信号S5<α(動きベクトルが正
確)、信号S7>β(垂直エッジである)、信号S6>
γ(水平エッジである)の時は、遅延回路14−3の出
力S14−3を選択するように選択信号S9を出力す
る。これにより、垂直エッジでかつ水平エッジであれ
ば、垂直エッジ及び水平エッジがともに保存される。ま
た、インパルス性雑音が前フィールドの注目画素に対応
する画素に発生したとき、現フィールドの画素にはイン
パルス性雑音が発生しないため、遅延回路14−3の出
力S14−3が選択されるので、問題がない。垂直メデ
ァンフィルタ11は、第1の1Hにより映像信号SIを
遅延させて、1Hの出力を第2の1Hにより遅延させ
る。そして、図2に示すように、(m+2)ラインの映
像信号SIと注目画素である1Hの出力と(m−2)ラ
インの画素である第2の1Hの出力とを入力して、これ
れらのメディアンをとってフィルタの出力S11とす
る。
【0030】水平メディアンフィルタ12は、8個の1
Hにより順次遅延させる。そして、図3に示すように、
映像信号SIと8個の各1Hの出力とを入力して、これ
ら9画素のメディアンを取ってフィルタの出力S12と
する。空間メディアンフィルタ13は、第1の1Hによ
り映像信号SIを遅延させた信号と映像信号SIを入力
して、現フィールドが偶・奇フィールドであるかによ
り、第1のセレクタにより、第1の1Hの出力(偶フィ
ールドの時)と映像信号SIの出力(奇フィールドの
時)のいずれかを選択して、図4に示す(n+1)フィ
ールドの(m+1)ラインの画素を出力する。第1の1
Fと第2の1Hにより映像信号SIを順次遅延させて、
図4に示すnフィールドのmラインの注目画素aを出力
する。第2の1Hの出力を第2の1Fで遅延させて、現
フィールドが偶・奇フィールドであるかにより、第2セ
レクタにより、第2の1Fの出力(奇フィールドの時)
と第3の1Hの出力(偶フィールドの時)のいずれかを
選択して、図4に示す(n−1)フィールドの(m−
1)ラインの画素を選択する。
【0031】そして、第1と第2のセレタクと第2の1
Hの出力とを入力して、3画素のメディアンを取って、
フィルタの出力S12とする。遅延回路14−1〜14
−3は、現フィールドの注目画素SIに対するフィルタ
出力が同じ時刻になるように時間合わせをして、信号S
14−1〜S14−3を出力する。選択回路15は、遅
延回路10により時間合わせをした選択信号S10を入
力して、遅延回路14−1〜14−3の出力S14−1
〜S14−3、及び空間メディアンフィルタ13の出力
S13のいずれかを選択して、映像信号出力端子SOに
出力する。映像信号出力端子SOに出力された信号は、
例えば、ディジタル/アナログ変換して、画面に出力す
る。以上説明したように、本実施形態によれば、動きベ
トルS3によって補正した前フィールド信号に対してエ
ッジの検出を行い、その情報を用いて現フィールドの映
像信号SIに最適なメディアンフィルタをかけるため静
止像、及び動画像に対しても効果的にノイズを除去でき
るとともに、エッジを保存させることができるので、画
質が向上する。なお、本発明は、上記実施形態に限定さ
れず種々の変形が可能である。その変形例としては、例
えば次のようなものがある。
【0032】(i) 本実施形態では、インタレース走査
するTV信号を例に説明したが、ノンインタレースの場
合も適用可能である。この時、空間メディアンフィルタ
13は、注目画素と同じラインの前後のフィールドの画
素をフィルタの対象とすればよい。 (ii) 前フィールド画像は、現フィールドの1フレーム
周期前のものとしたが、2フレーム以上前のフィールド
のものであってもよい。 (iii) 本実施形態では後段に遅延回路8−1,8−2,
14−1,14−2を設けたが、遅延回路8−1,8−
2,14−1,14−2は、垂直エッジ検出回路6、水
平エッジ検出回路7、垂直メディアンフィルタ11、水
平メディアンフィルタ12の前段に設け、一部の遅延回
路は垂直エッジ検出回路6と水平エッジ検出回路7、又
は垂直メディアンフィルタ11と水平メディアンフィル
タ12で共有してもいいし、前段と後段に分けて設けて
もよい。 (iV) 空間メディアンフィルタ13は、直前のフィール
ドの2画素(図4中の(m−2)ラインと(m+2)ラ
イン)、又は直後のフィールドの2画素(図4中の(m
−2)ラインと(m+2)ライン)としてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜6の
発明によれば、動きベクトルによって補正した前フレー
ムのフィールド信号に対してエッジの検出を行い、その
情報を用いて現フィールドの映像信号にフィルタをかけ
るため静止像、及び動画像に対しても効果的にノイズを
除去できるとともに、エッジを保存させることができる
ので、画質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のノイズ除去回路の機能ブロ
ック図である。
【図2】図1中の垂直メディアンフィルタを示す図であ
る。
【図3】図1中の水平メディアンフィルタを示す図であ
る。
【図4】図1中の空間メディアンフィルタを示す図であ
る。
【図5】図1中の動き補正回路の動作説明図である。
【図6】図1中の判定回路回路の動作説明図である。
【符号の説明】 1,2 フレームメモリ 3 動きベクトル検
出回路 4 動き補正回路 5 フレーム間差分
演算回路 6 水平エッジ検出
回路 7 垂直エッジ検出
回路 8−1〜8−3 遅延回路 9 判定回路 10 遅延回路 11 垂直メディアン
フィルタ 12 水平メディアン
フィルタ 13 空間メディアン
フィルタ 14−1〜14−4 遅延回路 15 選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 良春 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会放送センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームを構成するフィールドの映像信
    号を画素毎に順次入力して、画素毎に記憶するフレーム
    メモリと、 現フィールドの注目画素と前記フレームメモリに記憶さ
    れたn(n≧1の自然数)フレーム周期前のフィールド
    の画素とを入力して、前記現フィールドの前記注目画素
    と該注目画素に対応する前記前のフィールドの画素との
    間の動きベクトルを1つ又は複数の画素から構成される
    ブロック単位に検出する動きベクトル検出手段と、 前記現フィールドの前記注目画素の前記動きベクトルに
    基づいて、前記注目画素に対応する前記前のフィールド
    の画素を前記フレームメモリから順次読み出して動き補
    正する動き補正手段と、 現フィールドの注目画素と該注目画素に対応する前記動
    き補正した画素との差分の絶対値をその注目画素が属す
    る前記ブロックの領域又は該ブロックの一部の領域で累
    積加算し、前記現フィールドの前記注目画素を入力した
    時刻から一定の時間後に出力するフレーム間差分演算手
    段と、 前記動き補正された前記前のフィールドの画素に対して
    画面上で水平方向に位置する1つ又は複数の近傍画素の
    画素間の差分を取って水平エッジであるか否かを示す信
    号を出力する水平エッジ検出手段と、 前記動き補正された前のフィールドの画素に対して画面
    上で垂直方向に位置する1つ又は複数の近傍画素の画素
    間の差分を取って垂直エッジであるか否かを示す信号を
    出力する垂直エッジ検出手段と、 前記動き補正された前のフィールドの画素に対する、前
    記フレーム間差分演算手段の出力信号、前記垂直エッジ
    検出手段の出力信号、及び前記水平エッジ検出手段の出
    力信号が同じ時刻となるように時間合わせをする第1の
    遅延手段と、 前記動き補正された前のフィールドの画素に対する前記
    フレーム間差分演算手段の出力信号に基づいて、前記動
    きベクトルが正確か否かを判断して、正確でなければ、
    前記現フィールドの前記注目画素を選択し、前記動きベ
    クトルが正確でかつ垂直エッジ検出手段の出力信号が垂
    直エッジでないことを示す場合は垂直フィルタの出力を
    選択し、前記動きベクトルが正確でかつ垂直エッジ検出
    手段の出力信号が垂直エッジであることを示しかつ前記
    水平エッジ検出手段の出力信号が水平エッジでないこと
    を示す場合は水平フィルタの出力を選択し、それ以外は
    前記現フィールドの前記注目画素を選択するように選択
    信号を出力する判別手段と、 前記現フィールドの前記注目画素に対して画面上で垂直
    な方向に位置する1つ又は複数の近傍画素と前記注目画
    素との中から1つの画素を選択する前記垂直フィルタ
    と、 前記現フィールドの前記注目画素に対して画面上で水平
    な方向に位置する1つ又は複数の近傍画素と前記注目画
    素との中から1つの画素を選択する前記水平フィルタ
    と、 前記現フィールドの前記注目画素、該注目画素に対す
    る、前記垂直フィルタの出力信号、前記水平フィルタの
    出力信号、及び前記判別手段の前記選択信号とが同一時
    刻となるように時間合わせをする第2の遅延手段と、 前記第2の遅延手段により時間合わせをした、現フィー
    ルドの注目画素、前記垂直フィルタの出力信号、及び前
    記水平フィルタの出力信号のいずれかを前記選択信号に
    基づいて選択する選択手段とを、 備えたことを特徴とするノイズ除去回路。
  2. 【請求項2】 フレームを構成するフィールドの映像信
    号を画素毎に順次入力して、画素毎に記憶するフレーム
    メモリと、 現フィールドの注目画素と前記フレームメモリに記憶さ
    れたn(n≧1の自然数)フレーム周期前のフィールド
    の画素とを入力して、前記現フィールドの前記注目画素
    と該注目画素に対応する前記前のフィールドの画素との
    間の動きベクトルを1つ又は複数の画素から構成される
    ブロック単位に検出する動きベクトル検出手段と、 前記現フィールドの前記注目画素の前記動きベクトルに
    基づいて、前記注目画素に対応する前記前のフィールド
    の画素を前記フレームメモリから順次読み出して動き補
    正する動き補正手段と、 現フィールドの注目画素と該注目画素に対応する前記動
    き補正した画素との差分の絶対値をその注目画素が属す
    る前記ブロックの領域又は該ブロックの一部の領域で累
    積加算し、前記現フィールドの前記注目画素を入力した
    時刻から一定の時間後に出力するフレーム間差分演算手
    段と、 前記動き補正された前のフィールドの画素に対して画面
    上で水平方向に位置する1つ又は複数の近傍画素の画素
    間の差分を取って水平エッジであるか否かを示す信号を
    出力する水平エッジ検出手段と、 前記動き補正された前のフィールドの画素に対して画面
    上で垂直方向に位置する1つ又は複数の近傍画素の画素
    間の差分を取って垂直エッジであるか否かを示す信号を
    出力する垂直エッジ検出手段と、 前記動き補正された前のフィールドの画素に対する、前
    記動きベクトル、前記フレーム間差分演算手段の出力信
    号、前記垂直エッジ検出手段の出力信号、及び前記水平
    エッジ検出手段の出力信号が同じ時刻となるように時間
    合わせをする第1の遅延手段と、 前記動き補正された前のフィールドの画素に対する前記
    フレーム間差分演算手段の出力信号に基づいて、前記動
    きベクトルが正確か否かを判断して、正確でなければ、
    前記現フィールドの前記注目画素を選択し、前記動きベ
    クトルが正確でかつ前記動きベクトルが静止画像を示し
    かつ垂直エッジ検出手段の出力信号が垂直エッジでない
    ことを示す場合は空間フィルタの出力を選択し、前記動
    きベクトルが正確でかつ前記動きベクトルが動画像を示
    しかつ垂直エッジ検出手段の出力信号が垂直エッジでな
    いことを示す場合は垂直フィルタの出力を選択し、前記
    動きベクトルが正確でかつ垂直エッジ検出手段の出力信
    号が垂直エッジであることを示しかつ前記水平エッジ検
    出手段の出力信号が水平エッジでないことを示す場合は
    水平フィルタの出力を選択し、それ以外は前記現フィー
    ルドの前記注目画素を選択するように選択信号を出力す
    る判別手段と、 前記現フィールドの前記注目画素の位置に画面上で距離
    の近い、前記現フィールドの直前のフィールドの1つ又
    は複数の画素、前記現フィールドの直後のフィールドの
    1つ又は複数の画素、又は前記現フィールドの直前と直
    後のフィールドの1つ又は複数の画素と、前記注目画素
    との中から1つの画素を選択する前記空間フィルタと、 前記現フィールドの前記注目画素に対して画面上で垂直
    な方向に位置する1つ又は複数の近傍画素と前記注目画
    素との中から1つの画素を選択する前記垂直フィルタ
    と、 前記現フィールドの前記注目画素に対して画面上で水平
    な方向に位置する1つ又は複数の近傍画素と前記注目画
    素との中から1つの画素を選択する前記水平フィルタ
    と、 前記現フィールドの前記注目画素、該注目画素に対す
    る、前記垂直フィルタの出力信号、前記水平フィルタの
    出力信号、及び前記判別手段の前記選択信号とが同一時
    刻となるように時間合わせをする第2の遅延手段と、 前記第2の遅延手段により時間合わせをした、前記現フ
    ィールドの前記注目画素、前記空間フィルタの出力信
    号、前記垂直フィルタの出力信号、及び前記水平フィル
    タの出力信号のいずれかを前記選択信号に基づいて選択
    する選択手段とを、 備えたことを特徴とするノイズ除去回路。
  3. 【請求項3】 前記垂直フィルタは、 前記注目画素と前後のラインの画素との3画素の中間値
    の画素を選択するメディアンフィルタであることを特徴
    とする請求項1、又は2記載のノイズ除去回路。
  4. 【請求項4】 前記水平フィルタは、 前記注目画素と前記1つ又は複数の近傍画素との中間値
    の画素を選択するメディアンフィルタであることを特徴
    とする請求項1、又は2記載のノイズ除去回路。
  5. 【請求項5】 前記空間フィルタは、 前記注目画素が前記直前と直後のフィールドにそれぞれ
    位置する2つの画素の重心位置であって、前記注目画素
    と前記2つの画素との中間値の画素を選択するメディア
    ンフィルタであることを特徴とする請求項2記載のノイ
    ズ除去回路。
JP8157186A 1996-06-18 1996-06-18 ノイズ除去回路 Withdrawn JPH1013718A (ja)

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