JPH10136362A - データ圧縮装置およびディジタルビデオ信号処理装置 - Google Patents

データ圧縮装置およびディジタルビデオ信号処理装置

Info

Publication number
JPH10136362A
JPH10136362A JP28682596A JP28682596A JPH10136362A JP H10136362 A JPH10136362 A JP H10136362A JP 28682596 A JP28682596 A JP 28682596A JP 28682596 A JP28682596 A JP 28682596A JP H10136362 A JPH10136362 A JP H10136362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
quantization index
quantization
data processing
video signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28682596A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Uehara
健志 上原
Susumu Todo
晋 藤堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP28682596A priority Critical patent/JPH10136362A/ja
Publication of JPH10136362A publication Critical patent/JPH10136362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】可変長符号化データのビットレートが目標値よ
りも少なくなることによる画質劣化を防止する。 【解決手段】入力ビデオ信号に離散コサイン変換処理を
し、さらに係数データ(DCT COEF)に量子化処理および
可変長符号化処理をしてデータ圧縮をする。バイナリー
サーチ回路123aによって、可変長符号化データのビ
ットレートを目標値にするように決定される量子化イン
デックスFnを得る。バックサーチ回路123bによっ
て、係数データに存する以前の量子化インデックス情報
により量子化インデックスFnを補正して量子化インデ
ックスSFを得る。入力ビデオ信号がデータ伸長処理後
にフィルタ処理等の加工が行われたものであるとき、量
子化インデックス選択部123cは、データ加工情報P
Fに基づき、量子化ステップを特定する量子化インデッ
クスQIとして量子化インデックスFnを選択し、量子
化インデックスSFは選択しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディジタ
ルVTR(video tape recorder)等に適用して好適な
データ圧縮装置およびディジタルビデオ信号処理装置に
関する。詳しくは、入力ディジタルビデオ信号に離散コ
サイン変換処理をし、さらに係数データに量子化処理お
よび可変長符号化処理をしてデータ圧縮をするものにお
いて、入力ディジタルビデオ信号がデータ伸長処理後に
加工処理されたものであるとき、量子化ステップを特定
する量子化インデックスとして可変長符号化データのビ
ットレートを目標値にするように決定される第1の量子
化インデックスを使用し、係数データに存する以前の量
子化インデックス情報により第1の量子化インデックス
を補正して得られる第2の量子化インデックスを使用し
ないことによって、可変長符号化データのビットレート
が目標値よりも少なくなることによる画質劣化を防止し
ようとしたデータ圧縮装置等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオ信号を回転ヘッドによ
り磁気テープに記録するディジタルVTRが知られてい
る。このディジタルVTRでは、ディジタルビデオ信号
の情報量が多いので、その伝送データ量を圧縮するため
の高能率符号化が採用されることが多い。種々の高能率
符号化の中でも、離散コサイン変換(DCT:discrete
cosine transform)の実用化が進んでいる。
【0003】DCTは、1フレームの画像を例えば(8
×8)のブロック構造に変換し、このブロックに対して
直交変換の一種である離散コサイン変換処理をするもの
である。その結果、(8×8)の係数データが発生す
る。このような係数データは、ランレングス符号、ハフ
マン符号等の可変長符号化の処理を受けてから記録され
る。記録時には、再生側でのデータ処理を容易とするた
めに、符号化データ(コード信号)を一定長のシンクブ
ロックのデータエリア内に挿入し、符号化データに対し
て同期信号、ID信号が付加されたシンクブロックを構
成するフレーム化がなされる。
【0004】磁気テープを使用するディジタルVTR、
ディスク状記録媒体を使用するディスク記録装置等で
は、1フィールドあるいは1フレームのビデオデータが
複数本のトラックに記録されるのが普通である。しかし
ながら、上述のDCTのように、可変長出力が形成され
るときには、これらの所定期間のデータ量が変動する。
このため、所定期間のデータ量を目標値以下とするため
の等長化処理(バッファリング)が必要とされる。
【0005】等長化処理の一例として、1フィールドあ
るいは1フレームより短い所定期間(「等長化単位」と
呼ぶ)のデータ量を制御し、1フィールドあるいは1フ
レーム期間の全体でもデータ量を目標値以下とする等長
化処理が提案されている。この等長化処理は、DCTで
発生した交流分の係数データを適切な量子化ステップで
再量子化して、伝送データ量を目標値以下に抑える処理
である。伝送データ内には、量子化ステップ自身あるい
はこれを特定するIDコード(「量子化インデックス」
と呼ぶ)が符号化データと共に挿入される。
【0006】量子化においては、各等長化単位に最適な
量子化インデックスを決定することが必要である。量子
化ステップは、値が大きい程より強力なデータ圧縮を行
うことができるが、その反面、画質が劣化する。したが
って、ビットレートが許す範囲で、量子化ステップの値
を最小にする必要がある。そして、ディジタルVTRが
例えばビデオカメラからの原画像信号をDCTにより符
号化してテープ上に記録し、この第1世代テープからの
再生データを復号して第1世代画像を得るプロセスで
は、記録/再生データ中の量子化インデックスを参照す
ることで、符号化と復号との間で同一の量子化ステップ
を使用することができる。
【0007】しかしながら、再生VTRからの第1世代
画像をインタフェースを介して記録VTRに伝送し、記
録VTRによって第2世代テープを作成するダビング時
においては、最小の値にするよりも、原画像から第1世
代画像を作るときに使用した量子化ステップと同一のも
のを用いる必要がある。その理由は、量子化ステップが
この値よりも大きくても小さくても画質が第1世代画像
と比較して劣化してしまうためである。
【0008】家庭用VTRや通信系においては、量子化
ステップを特定する量子化インデックスを別途に伝送す
ることもできるが、CCIR601等のディジタルイン
タフェースが一般化されている業務用・放送用VTRで
は、そのフォーマットの点から、この量子化インデック
スを伝送することが困難であるため、最適な量子化イン
デックスを記録VTR側で決定する必要がある。
【0009】このように記録VTR側で量子化インデッ
クスを決定した場合、量子化インデックスとビットレー
トとの関係は、原画像から第1世代画像を作るときと、
それ以降のマルチジェネレーションのときとで異なるこ
とが明らかとなった。図6は、この実験の結果を示した
ものであり、曲線aは原画像から第1世代画像を作ると
きの関係を示し、曲線bは第1世代画像から第2世代画
像を作るときの関係を示している。
【0010】図6の例では、目標とするビットレートを
4.0/画素としたとき、原画像から第1世代画像を作
るときの量子化インデックスは「73」である。そし
て、その量子化ステップで再量子化した第1世代画像を
ダビングすることによって第2世代画像を作るときに
は、「68」の量子化インデックスでも、上述の目標と
するビットレートの範囲内に入れることができる。した
がって、原画像から第1世代画像を作るときの量子化イ
ンデックスと、ダビングで第2世代画像を作るときの量
子化インデックスとが異なることになる。すなわち、ビ
ットレートの制限の観点からだけでは、以前の量子化イ
ンデックスを再現できず、ダビング時に画質の劣化が生
じ、特にダビングを重ねると画質の劣化が増大するとい
う問題点があった。
【0011】そこで、本出願人は、先に、第1世代画
像、マルチジェネレーションを問わずに、係数データに
基づいて最適な量子化インデックスを決定し得る量子化
コントロール回路を提案した。図7は、そのような量子
化コントロール回路を備えるデータ圧縮部10の構成を
示している。このデータ圧縮部10は、例えばディジタ
ルVTRの記録系に配される。
【0012】図7において、入力ディジタルビデオ信号
DVは、ブロック化・シャフリング回路11によって、
ブロック化とシャフリング処理が行われる。ブロック化
によって、ラスター走査の順序のビデオデータが、例え
ば(8×8)のDCTブロック構造のデータに変換され
る。シャフリングは、テープの傷、ヘッドのクロッグ等
のために、エラーが集中し、修整が不可能となり、その
結果画質の劣化が目立つことを防止するように、例えば
1フレーム内でのDCTブロックを単位として配列を変
更するものである。
【0013】ブロック化・シャフリング回路11の出力
データがDCT回路12に供給され、離散コサイン変換
される。DCT回路12からは、1個の直流分データ
と、63個の交流分データとを含む係数データが出力さ
れる。この係数データを等長化単位に分割し、その各等
長化単位の最適な量子化インデックスを量子化コントロ
ール回路13で決定する。量子化器4では、量子化コン
トロール回路13で決定された量子化インデックスSF
を使用して係数データを量子化する。すなわち、適切な
量子化インデックスによって特定される量子化ステップ
によって交流分の係数データが割算される。
【0014】DCTおよび可変長符号化で発生する係数
データのビット数は、符号化の対象の絵柄によって変化
するので、1フィールドあるいは1フレーム期間より短
い等長化単位の発生ビット数を目標値以下とするための
量子化がなされる。ここでは、40DCTブロックの係
数データを目標値以下とする量子化がなされる。等長化
単位を1トラック、1フィールド、1フレームより短く
するのは、回路の簡略化のためである。この量子化され
た係数データが可変長符号化器15に供給され、ランレ
ングス符号化、ハフマン符号化等がなされる。
【0015】なお、図示せずも、上述したデータ圧縮部
10の可変長符号化器15より出力される符号化データ
は図示しない記録部に供給され、その符号化データに対
して誤り訂正符号化や同期信号、ID信号の付加の処
理、さらにはフレーム化処理等がなされて記録データが
形成される。そして、この記録データは、チャネル符号
化処理等が行われた後に回転ヘッドにより磁気テープ上
に記録される。
【0016】図8は、量子化コントロール回路13の構
成を示している。この量子化コントロール回路13は、
二分木探索法によって、目標ビットレート内で最小の量
子化インデックスFnを得るバイナリーサーチ回路(第
1ブロック)20と、係数データに存する以前の量子化
インデックス情報を抽出し、バイナリーサーチ回路20
からの量子化インデックスFnを補正して量子化インデ
ックスSFを得るバックサーチ回路(第2ブロック)3
0とを有して構成されている。以下、バイナリーサーチ
回路20およびバックサーチ回路30のそれぞれの詳細
を説明する。
【0017】まず、バイナリーサーチ回路20を説明す
る。図9は、バイナリーサーチ回路20の構成を示して
いる。
【0018】バイナリーサーチ回路20は、第1〜第n
のn段の量子化コントローラ201〜20nが直列接続さ
れたものである。各コントローラには、係数データ(DC
T COEF)が供給され、そこで決定された量子化インデッ
クスF1〜Fn-1が次の段に送られる。そして、最後の量
子化コントローラ20nより量子化インデックスFnが
取り出される。
【0019】ここで、量子化インデックスがnビットの
コード信号で表され、量子化インデックスの総数が2n
であるとする。ビットレートは量子化インデックスの増
加に対して単調減少とされているので、この性質を利用
して二分木探索法に基づいて、量子化インデックスを決
定することが可能となる。すなわち、図9に示す構成に
おいて、1段目のコントローラ201で量子化インデッ
クスの最上位ビットを決定し、2段目ではその次のビッ
トを、3段目ではその次というようにして、n段の量子
化コントローラで決定していくのである。
【0020】図10は、各段の量子化コントローラ20
k(k=1,2,・・・,n)の構成を示している。量子化器21
は、前段からの量子化ステップFk-1によって係数デー
タ(DCTCOEF)を量子化する。この量子化器21の出力
がコード長コンバータ22に供給される。コード長コン
バータ22は、図7における可変長符号器15と同一の
可変長符号化を各係数データに対して行った際に発生す
る可変長コードのコード長を出力する。実際には、コー
ド長コンバータ22はROM(read only memory)で構
成される。このコード長が累算器23に供給される。
【0021】累算器23は、加算回路24およびラッチ
回路25で構成される。加算回路24には、コード長と
ラッチ回路25でラッチされたフィードバック出力が供
給される。累算器23より出力される等長化期間の累算
値Bkが比較器26に供給され、目標ビットレートを実
現するための等長化単位のコード長の総和Btと比較さ
れる。比較器26の出力がロジック回路27に供給され
る。ロジック回路27には、前段の量子化インデックス
k-1が供給される。そして、このロジック回路27か
ら量子化インデックスFkが得られる。さらに、係数デ
ータ(DCT COEF)は、同期用(SYNC)メモリ28を
介して次段に送られる。
【0022】ここで、k段目の処理について説明する。
前段から量子化インデックスFk-1を受け取り、量子化
器21の等長化単位の係数データを量子化する。これを
可変長符号化したときのコード長をコード長コンバータ
22によって求め、累算器23によって等長化単位でコ
ード長の総和Bkを求める。この総和Bkと目標ビット
レートを実現するための等長化単位のコード長の総和B
tとを比較器26で比較する。そして、ロジック回路2
7では、以下の式に示すように、量子化インデックスF
kが求められる。同期用メモリ28は、処理に要した分
だけ係数データを遅延させる。
【0023】 Fk=Fk-1 +2n-k −2n-k-1 (Bk>Bt) Fk=Fk-1 −2n-k-1 (Bk≦Bt) ここで、最初の段のコントローラ201に供給される量
子化インデックスF0をF0=2n−1−2n-1とすれば、
図9に示すようなn段の構成でビットレートを目標の値
内に入れることができる量子化インデックスが得られ
る。簡単に言えば、選択し得る量子化インデックスの範
囲を2分し、BkとBtの比較を行い、次にさらに2分
してBkとBtの比較を行うといった処理によって、量
子化インデックスを最上位ビットから最下位ビットに向
かって順に決定するものである。
【0024】次に、バックサーチ回路30を説明する。
このバックサーチ回路30では、上述したようにバイナ
リーサーチ回路20からの量子化インデックスFnにダ
ビング時の補正が行われる。
【0025】ダビングした場合、バイナリーサーチ回路
20で得られる量子化インデックスFnは、図6の実験
結果を用いて説明したように原画像から第1世代画像を
作ったときの値よりも小さくなる。しかし、量子化が係
数データを量子化ステップで割ることであり、逆量子化
が量子化された係数データに量子化ステップをかけるこ
とを考えると、原画像をDCTしたときの係数データが
比較的ランダムであるのに対し、ダビングした画像をD
CTしたときの係数データは、以前の量子化ステップの
倍数に近い関係であることが予想される。図11は、こ
のことを実験した結果を示している。
【0026】この図11は、1つのDCTブロックから
発生した係数データを量子化ステップで割り、その剰余
を等長化単位で総和をとって正規化したもの(エラー)
を全ての量子化インデックスについてプロットしたもの
である。曲線cに示すように、原画像をDCTしたもの
に関しては、このエラーが量子化インデックスに対して
単調増加である。しかしながら、「73」の量子化イン
デックスで原画像を量子化して作った第1世代画像をダ
ビングするときに、これをDCTしたときのエラーは、
曲線dに示すように、いくつかの極小値を持っている。
これらの極小値は、量子化インデックスが「73」であ
る点、および「73」の量子化インデックスで特定され
る量子化ステップ対して約数の関係にある量子化ステッ
プに対応するような量子化インデックスの点である。
【0027】したがって、バイナリーサーチ回路20に
よって量子化インデックスをある程度決め、この量子化
インデックスより大きくなる方向の近傍で剰余の総和
(エラー)の最小値を見つけ、それを最終的な量子化イ
ンデックスSFとして採用すればよい。ここで、大きく
なる方向としたのは、上述のようにビットレートのみを
考慮して量子化インデックスを決定するときには、もと
の量子化インデックスより小さな値が求められることに
基づいている。さらに、バイナリーサーチ回路20で求
められた量子化インデックスFnは、上述した約数の関
係にある量子化ステップに対応する量子化インデックス
までは小さくならず、そのような量子化インデックスを
誤って量子化インデックスSFとすることがない。
【0028】バックサーチ回路30は、上述した点に着
目して構成される。図12は、バックサーチ回路30の
構成を示しており、極小値をとる量子化ステップSFを
見出すものである。すなわち、このバックサーチ回路3
0には、バイナリーサーチ回路20より係数データ(DC
T COEF)が供給され、以下のように決定された補正値
(0,1,2,・・・またはn)が加算回路38で付加
され、量子化インデックスSFが得られる。
【0029】図12では、エラーを求めるために、係数
データ(DCT COEF)が入力されるn+1個のセクション
が並列的に設けられている。各セクションには、量子化
器310〜31n、逆量子化器320〜32n、減算器33
0〜33n、絶対値化回路34 0〜34nおよび累算器35
0〜35nが設けられている。図中で最も上のセクション
について説明する。量子化器310および逆量子化器3
0には、バイナリーサーチ回路20からの量子化イン
デックスFnがそのまま供給される。
【0030】この量子化インデックスFnで特定される
量子化ステップによって係数データが量子化器310
量子化され、次に逆量子化器320で逆量子化され、こ
れと元の係数データとの差が減算器330で求められ、
その差の絶対値が絶対値化回路340で求められ、累算
器350によってこの絶対値の等長化単位についての総
和(エラー)が求められる。このエラーが最小値検出回
路37に供給される。
【0031】他のセクションによっても、同様にして量
子化インデックスの候補についてのエラーが求められ、
このエラーが最小値検出回路37に供給される。量子化
インデックスの候補としては、Fnに加えてFn+1、F
n+2、・・・、Fn+nが使用され、これらの候補が加
算回路361,362,・・・,36nで生成され、対応
するセクションに供給される。最小値検出回路37は、
各セクションで求められたエラーのなかで最小のものを
検出し、検出されたものと対応する補正値0,1,2,
・・・またはnを発生し、この補正値を加算回路38に
供給する。SYNCメモリ39は、時間を合わせるため
のものである。
【0032】上述のように、ダビング時に、係数データ
のみから以前の量子化インデックス情報を得ることがで
き、原画像から第1世代画像を作成するときと同一の量
子化インデックスによって第2世代画像を得ることがで
きる。例えば、バイナリーサーチ回路20によって求め
られた量子化インデックスFnが「68」であるときに
は、バックサーチ回路30において補正値「5」が加算
され、量子化インデックスSFとして正しい値「73」
が得られる。
【0033】さらに、上述の量子化コントロール回路1
3は、ダビング時でなく、原画像から第1世代画像を作
るときでも、誤動作のおそれがなく、動作を切り換える
必要がない。これは、図11の曲線cに示すように、原
画像からの場合は、剰余の総和であるエラーが量子化イ
ンデックスに対して単調増加の関係にあるからである。
例えば、バイナリーサーチ回路20で量子化インデック
スFnとして「73」が求められたときには、バックサ
ーチ回路30で上述の処理を行っても、「73」の量子
化インデックスについてのエラーが最小であり、この値
が量子化インデックスSFとして出力される。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のデータ圧縮部10における量子化コントロール回路1
3のバックサーチ回路30は、データ圧縮処理およびデ
ータ伸張処理を経たディジタルビデオ信号に対して離散
コサイン変換して得られる係数データを、以前の量子化
ステップで割った剰余の総和が最小値をとるという性質
を利用したものである。そのため、データ圧縮部10の
入力ディジタルビデオ信号DVが、上述したようにデー
タ圧縮処理およびデータ伸張処理を経たディジタルビデ
オ信号そのものであってゲイン変更処理、フィルタ処理
等の加工を施していないときは有効である。
【0035】しかし、入力ディジタルビデオ信号DV
が、データ圧縮処理およびデータ伸張処理を経たディジ
タルビデオ信号にゲイン変更処理、フィルタ処理等の加
工を施したものであるときは、離散コサイン変換して得
られる係数データを以前の量子化ステップで割った剰余
の総和が最小値をとる確率が減る。したがって、バック
サーチ回路30より出力される量子化インデックスSF
として、目標ビットレートよりも少ないビットレートを
出力する量子化インデックスが得られる可能性が高くな
り、画質が劣化することが考えられる。
【0036】そこで、この発明では、可変長符号化デー
タのビットレートが目標ビットレートよりも少なくなる
ことによる画質劣化を防止し得るデータ圧縮装置等を提
供するものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデータ圧
縮装置は、入力ディジタルビデオ信号を離散コサイン変
換する離散コサイン変換手段と、この離散コサイン変換
手段より出力される係数データを量子化する量子化手段
と、この量子化手段で量子化された係数データを可変長
符号化する可変長符号化手段と、離散コサイン変換手段
より出力される係数データに基づき、可変長符号化手段
より出力される符号化データの等長化単位のデータ量を
目標値以下とするための第1の量子化インデックスを得
る第1の量子化インデックス出力手段と、離散コサイン
変換手段より出力される係数データおよび第1の量子化
インデックスに基づき、係数データに存する以前の量子
化インデックス情報を抽出し、この量子化インデックス
情報により第1の量子化インデックスを補正して第2の
量子化インデックスを得る第2の量子化インデックス出
力手段と、入力ディジタルビデオ信号のデータ加工情報
に基づき、量子化手段で用いる量子化ステップを特定す
る量子化インデックスとして、第1の量子化インデック
スまたは第2の量子化インデックスのいずれかを選択す
る量子化インデックス選択手段とを備え、量子化インデ
ックス選択手段は、データ加工情報がデータ加工無しを
示すときは第2の量子化インデックスを選択すると共に
データ加工有りを示すときは第1の量子化インデックス
を選択するものである。例えば、データ加工情報は、入
力ディジタルビデオ信号に付加されている。
【0038】この発明においては、離散コサイン変換手
段より出力される係数データが処理され、可変長符号化
手段より出力される符号化データの等長化単位のデータ
量を目標値以下とするための第1の量子化インデックス
が得られる。また、離散コサイン変換手段より出力され
る係数データおよび第1の量子化インデックスが処理さ
れ、係数データに存する以前の量子化インデックス情報
が抽出され、その量子化インデックス情報によって第1
の量子化インデックスが補正されて第2の量子化インデ
ックスが得られる。
【0039】そして、量子化手段における量子化ステッ
プを特定する量子化インデックスがデータ加工情報に基
づいて選択される。すなわち、データ加工情報がデータ
加工無しを示すときは第2の量子化インデックスが選択
され、データ加工情報がデータ加工有りを示すときは第
1の量子化インデックスが選択される。
【0040】したがって、入力ディジタルビデオ信号
が、データ圧縮処理およびデータ伸張処理を経たディジ
タルビデオ信号にゲイン変更処理、フィルタ処理等の加
工を施したものであるときは、第2の量子化インデック
スではなく、第1の量子化インデックスが選択される。
これは、第2の量子化インデックスとして目標ビットレ
ートよりも少ないビットレートを出力する量子化インデ
ックスが得られる可能性が高くなるからである。
【0041】また、この発明に係るディジタルビデオ信
号処理装置は、データ伸長処理後のディジタルビデオ信
号に対して加工処理をするデータ加工部と、このデータ
加工部の出力データにデータ加工有りを示すデータ加工
情報を付加して出力するデータ加工情報付加手段とを備
えるものである。
【0042】この発明においては、データ伸長処理後の
ディジタルビデオ信号に対してデータ加工部でゲイン変
更処理、フィルタ処理等の加工が施される。そして、こ
の加工後のディジタルビデオ信号にデータ加工有りを示
すデータ加工情報が付加されて出力される。このように
データ加工情報が付加されたディジタルビデオ信号が上
述したデータ圧縮装置に入力されるとき、量子化手段に
おける量子化ステップを特定する量子化インデックスと
して第1の量子化インデックスが選択される。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのディジタルVTR100を示している。
【0044】このVTR100は、例えば4:2:2方
式のディジタルビデオ信号DVinを入力するための入力
端子101と、そのディジタルビデオ信号DVinに対し
てデータ圧縮処理をするデータ圧縮部102と、このデ
ータ圧縮部102より出力される圧縮ビデオデータの記
録再生を行うための記録/再生部103と、この記録/
再生部103より出力される圧縮ビデオデータに対して
データ伸長処理をするデータ伸長部104と、このデー
タ伸長部104より出力されるディジタルビデオ信号に
対して所定の画像状態を得るためのフィルタ処理を行う
ポストフィルタ部105と、フィルタ処理後のディジタ
ルビデオ信号DVoutを導出するための出力端子106
とを有している。
【0045】このVTR100は、記録時には以下のよ
うに動作する。すなわち、入力端子101に入力される
ディジタルビデオ信号DVinはデータ圧縮部102に供
給されてデータ圧縮処理され、圧縮ビデオデータが生成
される。この圧縮ビデオデータは記録/再生部103に
供給される。そして、この記録/再生部103では、圧
縮ビデオデータに対して記録信号処理が施されて記録デ
ータが生成され、この記録データが回転ヘッドにより磁
気テープに記録される。
【0046】また、このディジタルVTR100は、再
生時には以下のように動作する。すなわち、記録/再生
部103では、磁気テープより回転ヘッドによりデータ
が再生され、その再生データに対して再生信号処理が施
されて圧縮ビデオデータが得られる。この圧縮ビデオデ
ータはデータ伸長部104に供給されてデータ伸長処理
され、上述したディジタルビデオ信号DVinに対応した
ディジタルビデオ信号が生成される。このディジタルビ
デオ信号はポストフィルタ部105に供給されてフィル
タ処理される。そして、ポストフィルタ部105でフィ
ルタ処理された後のディジタルビデオ信号DVoutが出
力端子106に導出される。
【0047】図2は、データ圧縮部102の構成を示し
ている。このデータ圧縮部102は、入力ディジタルビ
デオ信号DVinに対してブロック化とシャフリング処理
を行うためのブロック化・シャフリング回路121を有
している。ブロック化によって、ラスター走査の順序の
ビデオデータが、例えば(8×8)のDCTブロック構
造のデータに変換される。シャフリングは、テープの
傷、ヘッドのクロッグ等のために、エラーが集中し、修
整が不可能となり、その結果画質の劣化が目立つことを
防止するように、例えば1フレーム内でのDCTブロッ
クを単位として配列を変更するものである。
【0048】また、データ圧縮部102は、ブロック化
・シャフリング回路121より出力される各DCTブロ
ックのデータに対して離散コサイン変換を行うためのD
CT回路122と、このDCT回路122より出力され
る係数データ(DCT COEF)に再量子化を行うための量子
化器124と、この量子化器124で用いる量子化ステ
ップを特定する量子化インデックスQIを得るための量
子化コントロール回路123と、量子化器124で量子
化された係数データに対してランレングス符号化、ハフ
マン符号化等の処理を行うための可変長符号化器125
とを有している。
【0049】この場合、DCT回路122からは、各D
CTブロックに対応して、1個の直流分データと、63
個の交流分データとを含む係数データが出力される。そ
して、量子化器124では、量子化インデックスQIに
よって特定される量子化ステップによって交流分の係数
データが割算されることにより量子化が行われる。
【0050】上述せずも、入力ディジタルビデオ信号D
Vinの例えば14ラインおよび277ラインにはビデオ
インデックス(ビデオID)の情報が重畳されている。
本実施の形態においては、このビデオIDの情報のひと
つとしてデータ加工情報が備えられている。このデータ
加工情報は、データ伸長処理後にゲイン変更処理、フィ
ルタ処理等の加工が有ったか否かを示す情報である。す
なわち、ディジタルビデオ信号DVinが圧縮ビデオデー
タに対してデータ伸長処理をして得られたものであっ
て、そのデータ伸長処理後にゲイン変更処理、フィルタ
処理等の加工がされているときのデータ加工情報はデー
タ加工有りを示すものとされ、それ以外ではデータ加工
情報はデータ加工無しを示すものとされる。
【0051】また、データ圧縮部102は、入力ディジ
タルビデオ信号DVinよりビデオIDの情報を抽出し、
そのビデオIDの情報のひとつとして備えられているデ
ータ加工情報(プロセスフラグ)PFを量子化コントロ
ール回路123に供給すると共に、ビデオIDの情報V
IDを出力するビデオID抽出・処理部126と、可変
長符号器125より出力される符号化データに、ビデオ
ID抽出・処理部126より出力されるビデオIDの情
報VIDを付加して出力する合成器127とを有してい
る。
【0052】ここで、ビデオID抽出・処理部126よ
り出力されるビデオIDの情報VIDは、上述したデー
タ加工情報PFがデータ加工無しを示すときは入力ディ
ジタルビデオ信号DVinより抽出されたビデオIDの情
報と同じものとされ、一方データ加工情報PFがデータ
加工有りを示すときは入力ディジタルビデオ信号DVin
より抽出されたビデオIDの情報のうちデータ加工情報
のみをデータ加工無しを示すように変更したものとされ
る。
【0053】図3は、量子化コントロール回路123の
構成を示している。この量子化コントロール回路123
は、二分木探索法によって目標ビットレート内で最小の
量子化インデックスFnを得るバイナリーサーチ回路1
23aと、係数データに存する以前の量子化インデック
ス情報を抽出し、これによりバイナリーサーチ回路12
3aからの量子化インデックスFnを補正して量子化イ
ンデックスSFを得るバックサーチ回路(第2ブロッ
ク)123bと、データ加工情報PFに基づいてバイナ
リーサーチ回路123aからの量子化インデックスFn
またはバックサーチ回路123bからの量子化インデッ
クスSFとを選択的に出力する量子化インデックス選択
部123cとを有している。
【0054】ここで、詳細説明は省略するが、バイナリ
ーサーチ回路123aおよびバックサーチ回路123b
は、それぞれ上述した図8の量子化コントロール回路1
3におけるバイナリーサーチ回路20およびバックサー
チ回路30と同様に構成されている。すなわち、バイナ
リーサーチ回路123aに係数データ(DCT COEF)が供
給され、可変長符号化器125より出力される符号化デ
ータの等長化単位のデータ量を目標値以下とするための
量子化インデックスFnが得られる。また、バックサー
チ回路123bに係数データ(DCT COEF)および量子化
インデックスF nが供給され、係数データに存する以前
の量子化インデックス情報が抽出され、その量子化イン
デックス情報によって量子化インデックスFnが補正さ
れて量子化インデックスSFが得られる。
【0055】また、量子化インデックス選択部123c
では、データ加工情報PFがデータ加工無しを示すとき
は量子化インデックスQIとして量子化インデックスS
Fが出力され、一方データ加工情報PFがデータ加工有
りを示すときは量子化インデックスQIとして量子化イ
ンデックスFnが出力される。
【0056】図2に示すデータ圧縮部102の動作を説
明する。
【0057】入力ディジタルビデオ信号DVinは、ブロ
ック化、シャフリング回路121によってブロック化と
シャフリング処理が行われる。このブロック化・シャフ
リング回路121の出力データがDCT回路122に供
給され、離散コサイン変換される。DCT回路122よ
り出力される係数データは、量子化コントロー回路12
3より出力される量子化インデックスQIで特定される
量子化ステップを用いて量子化器124で量子化され
る。この量子化器124で量子化された係数データは、
可変長符号化器125に供給されて、ランレングス符号
化、ハフマン符号化等がなされる。そして、この可変長
符号化器125より出力される符号化データは、合成器
127でビデオID抽出・処理部126より出力される
ビデオIDの情報VIDが付加されて出力される。な
お、上述したデータ圧縮処理は、入力ディジタルビデオ
信号DVinに重畳されているビデオIDの情報に対して
は行われない。
【0058】上述したように、図2に示すデータ圧縮部
102の量子化コントロール回路123からは、量子化
器124で用いる量子化ステップを特定する量子化イン
デックスQIとして、データ加工情報PFがデータ加工
無しを示すときはバックサーチ回路123bからの量子
化インデックスSFが出力されるが、その加工情報PF
がデータ加工有りを示すときはバイナリーサーチ回路1
23aからの量子化インデックスFnが出力される。
【0059】そのため、入力ディジタルビデオ信号DV
inがデータ伸長処理後に加工処理されたものであると
き、量子化インデックスQIとして可変長符号化データ
のビットレートを目標値にするように決定される量子化
インデックスFnを使用するものであって、係数データ
に存する以前の量子化インデックス情報により量子化イ
ンデックスFnを補正して得られる量子化インデックス
SFは使用しない。このとき、量子化インデックスSF
として目標ビットレートよりも少ないビットレートを出
力する量子化インデックスが得られる可能性が高くな
る。したがって、可変長符号化データのビットレートが
目標値よりも少なくなることによる画質劣化を防止でき
る。
【0060】また、図2に示すデータ圧縮部102で
は、データ加工情報PFがデータ加工有りを示すとき、
入力ディジタルビデオ信号DVinより抽出されたビデオ
IDの情報のうちデータ加工情報のみをデータ加工無し
を示すように変更されたビデオIDの情報VIDが、ビ
デオID抽出・処理部126より合成器127に供給さ
れて可変長符号化器125からの符号化データに付加さ
れる。
【0061】したがって、上述したようにデータ加工情
報PFがデータ加工有りを示し、量子化器124で用い
る量子化ステップを特定する量子化インデックスQIと
して量子化インデックスFnが使用されるとき、その後
は再びデータ伸長処理後に加工処理されない限りデータ
加工情報PFはデータ加工無しを示すものとなってお
り、データ圧縮処理では量子化インデックスSFが使用
されることとなり、最適な量子化インデックスを使用で
きるようになる。
【0062】次に、図4は、データ伸長部104の構成
を示している。このデータ伸長部104は、記録/再生
部103(図1参照)より供給される圧縮ビデオデータ
DV1に対してデータ伸長処理をするための伸長処理部
141を有している。ここで、伸長処理部141は、可
変長復号化器、逆量子化器、逆DCT回路を備えてお
り、図2に示すデータ圧縮部102におけるデータ圧縮
処理とは逆の処理を行うように構成されている。このデ
ータ伸長処理は、圧縮ビデオデータDV1に重畳されて
いるビデオIDの情報に対しては行われない。
【0063】また、データ伸長部104は、入力圧縮ビ
デオデータDV1よりビデオIDの情報VIDを抽出す
るビデオID抽出部142と、伸長処理部141より出
力されるディジタルビデオ信号にビデオID抽出部14
2で抽出されるビデオIDの情報VIDを付加して出力
する合成器143とを有している。
【0064】図4に示す構成においては、入力圧縮ビデ
オデータDV1が伸長処理部141に供給されてデータ
伸長処理が行われ、ディジタルビデオ信号が生成され
る。そして、このディジタルビデオ信号は、合成器14
3で、入力圧縮ビデオデータDV1より抽出されたビデ
オIDの情報VIDが付加されて出力される。これによ
り、入力圧縮ビデオデータDV1に付加されているビデ
オIDの情報VIDを、出力ディジタルビデオ信号にそ
のまま付加して後段に伝送することができる。
【0065】次に、図5は、ポストフィルタ部105の
構成を示している。このポストフィルタ部105は、デ
ータ伸長部104(図1参照)より供給されるディジタ
ルビデオ信号DV2に対して所定の画像状態を得るため
のフィルタ処理を行うフィルタ処理部151を有してい
る。このフィルタ処理は、ディジタルビデオ信号DV2
に重畳されているビデオIDの情報に対しては行われな
い。
【0066】また、ポストフィルタ部105は、入力デ
ィジタルビデオ信号DV2よりビデオIDの情報VID
を抽出し、そのビデオIDの情報VIDのうちデータ加
工情報のみをデータ加工有りを示すように変更したビデ
オIDの情報VID2を出力するビデオID抽出・処理
部152と、フィルタ処理部151でフィルタ処理され
たディジタルビデオ信号にビデオIDの情報VID2を
付加して出力する合成器153とを有している。
【0067】図5に示す構成においては、入力ディジタ
ルビデオ信号DV2がフィルタ処理部151に供給され
てフィルタ処理が行われる。そして、このフィルタ処理
されたディジタルビデオ信号は、合成器153で、ビデ
オID抽出・処理部152より出力されるビデオIDの
情報VIDが付加されて出力される。これにより、ポス
トフィルタ部105より出力されるディジタルビデオ信
号DVoutにはデータ加工有りを示すデータ加工情報を
備えるビデオIDの情報VID2が重畳されることにな
る。
【0068】したがって、このディジタルビデオ信号D
Voutが、例えば上述したディジタルVTR100のデ
ータ圧縮部102と同様のデータ圧縮装置に入力される
とき、量子化器124に用いる量子化ステップを特定す
る量子化インデックスQIとしてバイナリーサーチ回路
123aより出力される量子化インデックスFnが使用
されるため、上述したように可変長符号化データのビッ
トレートが目標値よりも少なくなることによる画質劣化
を確実に防止できる。
【0069】なお、上述実施の形態においては、入力デ
ィジタルビデオ信号DVinより抽出されるビデオIDの
情報のひとつとしてデータ加工情報PFが備えられてい
るものを示したが、データ加工情報PFを入力ディジタ
ルビデオ信号DVinとは別の系統で供給することも考え
られる。
【0070】
【発明の効果】この発明に係るデータ圧縮装置によれ
ば、入力ディジタルビデオ信号に離散コサイン変換処理
をし、さらに係数データに量子化処理および可変長符号
化処理をしてデータ圧縮をするものにおいて、入力ディ
ジタルビデオ信号のデータ加工情報に基づき、量子化手
段で用いる量子化ステップを特定する量子化インデック
スを選択するように構成される。したがって、入力ディ
ジタルビデオ信号がデータ伸長処理後に加工処理された
ものであるとき、量子化ステップを特定する量子化イン
デックスとして可変長符号化データのビットレートを目
標値にするように決定される第1の量子化インデックス
を使用し、係数データに存する以前の量子化インデック
ス情報により第1の量子化インデックスを補正して得ら
れる第2の量子化インデックスを使用しないようにな
り、可変長符号化データのビットレートが目標値よりも
少なくなることによる画質劣化を防止できる。
【0071】また、この発明に係るディジタルビデオ信
号処理装置によれば、ディジタルビデオ信号に対して加
工処理(ゲイン変更処理、フィルタ処理など)をし、加
工処理後のディジタルビデオ信号にデータ加工有りを示
すデータ加工情報を付加して出力するものである。した
がって、このようにデータ加工情報が付加されたディジ
タルビデオ信号が上述したデータ圧縮装置に入力される
とき、量子化手段における量子化ステップを特定する量
子化インデックスとして第1の量子化インデックスが選
択されることから、可変長符号化データのビットレート
が目標値よりも少なくなることによる画質劣化を確実に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのディジタルVTRを示すブ
ロック図である。
【図2】実施の形態におけるデータ圧縮部を示すブロッ
ク図である。
【図3】データ圧縮部を構成する量子化コントロール回
路を示すブロック図である。
【図4】実施の形態におけるデータ伸長部を示すブロッ
ク図である。
【図5】実施の形態におけるポストフィルタ部を示すブ
ロック図である。
【図6】量子化インデックスとビットレートとの関係を
示す図である。
【図7】従来のディジタルVTRのデータ圧縮部の一例
を示すブロック図である。
【図8】データ圧縮部を構成する量子化コントロール回
路を示すブロック図である。
【図9】量子化コントロール回路を構成するバイナリー
サーチ回路(第1ブロック)を示すブロック図である。
【図10】バイナリーサーチ回路を構成する量子化コン
トローラを示すブロック図である。
【図11】量子化インデックスとエラーとの関係を示す
図である。
【図12】量子化コントロール回路を構成するバックサ
ーチ回路(第2ブロック)を示すブロック図である。
【符号の説明】
100・・・ディジタルVTR、101・・・入力端
子、102・・・データ圧縮部、103・・・記録/再
生部、104・・・データ伸長部、105・・・ポスト
フィルタ部、106・・・出力端子、121・・・ブロ
ック化・シャフリング回路、122・・・離散コサイン
変換回路(DCT回路)、123・・・量子化コントロ
ール回路、123a・・・バイナリーサーチ回路(第1
ブロック)、123b・・・バックサーチ回路(第2ブ
ロック)、123c・・・量子化インデックス選択部、
124・・・量子化器、125・・・可変長符号化器、
126・・・ビデオID抽出・処理部、127・・・合
成器、141・・・伸長処理部、142・・・ビデオI
D抽出部、143・・・合成器、151・・・フィルタ
処理部、152・・・ビデオID抽出・処理部、153
・・・合成器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディジタルビデオ信号を離散コサイ
    ン変換する離散コサイン変換手段と、 上記離散コサイン変換手段より出力される係数データを
    量子化する量子化手段と、 上記量子化手段で量子化された係数データを可変長符号
    化する可変長符号化手段と、 上記離散コサイン変換手段より出力される係数データに
    基づき、上記可変長符号化手段より出力される符号化デ
    ータの等長化単位のデータ量を目標値以下とするための
    第1の量子化インデックスを得る第1の量子化インデッ
    クス出力手段と、 上記離散コサイン変換手段より出力される係数データお
    よび上記第1の量子化インデックスに基づき、上記係数
    データに存する以前の量子化インデックス情報を抽出
    し、この量子化インデックス情報により上記第1の量子
    化インデックスを補正して第2の量子化インデックスを
    得る第2の量子化インデックス出力手段と、 上記入力ディジタルビデオ信号のデータ加工情報に基づ
    き、上記量子化手段で用いる量子化ステップを特定する
    量子化インデックスとして、上記第1の量子化インデッ
    クスまたは上記第2の量子化インデックスのいずれかを
    選択する量子化インデックス選択手段とを備え、 上記量子化インデックス選択手段は、上記データ加工情
    報がデータ加工無しを示すときは上記第2の量子化イン
    デックスを選択すると共に、データ加工有りを示すとき
    は上記第1の量子化インデックスを選択することを特徴
    とするデータ圧縮装置。
  2. 【請求項2】上記データ加工情報は上記入力ディジタル
    ビデオ信号に付加されており、 上記入力ディジタルビデオ信号より上記データ加工情報
    を抽出するデータ加工情報抽出手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ圧縮装置。
  3. 【請求項3】上記データ加工情報抽出手段で抽出される
    上記データ加工情報がデータ加工無しを示すときはその
    まま出力すると共に、データ加工有りを示すときはデー
    タ加工無しを示すように変更して出力するデータ加工情
    報処理手段と、 上記可変長符号化手段より出力される符号化データに上
    記データ加工情報処理手段より出力される上記データ加
    工情報を付加して出力するデータ加工情報付加手段とを
    さらに備えることを特徴とする請求項2に記載のデータ
    圧縮装置。
  4. 【請求項4】データ伸長処理後のディジタルビデオ信号
    に対して加工処理をするデータ加工部と、 上記データ加工部の出力データにデータ加工有りを示す
    データ加工情報を付加して出力するデータ加工情報付加
    手段とを備えることを特徴とするディジタルビデオ信号
    処理装置。
JP28682596A 1996-10-29 1996-10-29 データ圧縮装置およびディジタルビデオ信号処理装置 Pending JPH10136362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28682596A JPH10136362A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 データ圧縮装置およびディジタルビデオ信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28682596A JPH10136362A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 データ圧縮装置およびディジタルビデオ信号処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10136362A true JPH10136362A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17709531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28682596A Pending JPH10136362A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 データ圧縮装置およびディジタルビデオ信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10136362A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011021238A1 (ja) * 2009-08-20 2011-02-24 トムソン ライセンシング レート制御装置、レート制御方法及びレート制御プログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011021238A1 (ja) * 2009-08-20 2011-02-24 トムソン ライセンシング レート制御装置、レート制御方法及びレート制御プログラム
JP5539992B2 (ja) * 2009-08-20 2014-07-02 トムソン ライセンシング レート制御装置、レート制御方法及びレート制御プログラム
US9159330B2 (en) 2009-08-20 2015-10-13 Gvbb Holdings S.A.R.L. Rate controller, rate control method, and rate control program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7313184B2 (en) Video data compression apparatus and method of same
EP0732855B1 (en) Moving picture variable length coding system and method
EP1258993B1 (en) Lossless encoding and decoding system
US7075983B2 (en) Image processing apparatus
WO1992019074A1 (en) Encoder and decoder
JP3166291B2 (ja) 量子化コントロール回路
JP4144357B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP3264043B2 (ja) 量子化コントロール装置および方法
JPWO2002080573A1 (ja) 量子化装置、量子化方法、量子化プログラムおよび記録媒体
JP2002359853A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JPH0522715A (ja) 画像符号化装置
JP3561962B2 (ja) 量子化コントロール装置および方法
JPWO2003015423A1 (ja) 画像処理装置および方法、ならびに、画像処理プログラム
WO2002080572A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, image processing program, and recording medium
JP4135427B2 (ja) 画像処理装置および方法、ならびに、画像処理プログラム
JPH10136362A (ja) データ圧縮装置およびディジタルビデオ信号処理装置
JP3164162B2 (ja) 情報信号記憶装置及びその方法
JP3208601B2 (ja) 高能率符号化装置
JP3125471B2 (ja) ディジタルビデオ信号記録装置におけるフレーム化装置
JP3161098B2 (ja) 高能率符号化装置
JP3958033B2 (ja) 動画像情報の圧縮方法およびそのシステム
JP2669278B2 (ja) 映像信号処理装置
JP3143970B2 (ja) 画像符号化装置
JP3139242B2 (ja) 映像信号処理装置
JPH06284405A (ja) 画像符号化記録再生装置