JPH10135115A - 露光方法及び基準プレート - Google Patents

露光方法及び基準プレート

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JPH10135115A
JPH10135115A JP8291947A JP29194796A JPH10135115A JP H10135115 A JPH10135115 A JP H10135115A JP 8291947 A JP8291947 A JP 8291947A JP 29194796 A JP29194796 A JP 29194796A JP H10135115 A JPH10135115 A JP H10135115A
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optical system
substrate
alignment
mark
substrate stage
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JP8291947A
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English (en)
Inventor
Takeshi Naraki
剛 楢木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板ステージの感光基板が載置される場所に
基準マークを配置するための新規な方法を提供する。 【解決手段】 基準マークFMが形成された基準プレー
トBを別途用意し、ベースライン計測時にだけその基準
プレートBを基板ステージ上に載置してベースライン計
測を行う。基準プレートBには、基準マークFMととも
に基準プレートBを所定の回転位置に位置決めするため
のアライメントマーク24−1〜24−4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や液晶
表示パネルを製造するためにレチクルに形成されたパタ
ーンを投影光学系を介して感光基板に露光する露光方
法、及びその際に用いられる基準プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示パネルの製造にお
いては、リソグラフィー工程によって基板上にパターン
を形成するために半導体ステッパや液晶ステッパ等の露
光装置が用いられる。露光装置では、レチクルに形成さ
れたパターンを投影光学系を介して感光基板上に既に形
成されているパターンに位置合わせして露光することが
行われ、そのときの精密位置合わせ方式の一つとして、
感光基板に形成されたアライメントマークを投影光学系
を介することなく検出して位置合わせを行うオフ・アク
シス・アライメントがある。
【0003】図5は、オフ・アクシス・アライメントに
より前記位置合わせを行う従来の半導体ステッパの概略
構成図である。露光すべき回路パターンが形成されたレ
チクルRはレチクルステージ3に保持され、フォトレジ
スト等の感光剤が塗布された半導体ウエハWは基板ステ
ージ1の回転ステージ6上に保持されている。レチクル
Rの回路パターンは照明光学系12により照明され、回
路パターンの像は投影光学系2を介してウエハW上の露
光領域(ショット領域)に投影される。いま、投影光学
系2の光軸Apに平行な方向をZ方向とし、Z方向と直
交する方向をX方向、Y方向とすると、基板ステージ1
は、主制御系9により制御されるモータ等の駆動装置8
によってXY方向に2次元的に移動可能であり、その2
次元位置はレーザ干渉計4により計測されている。レー
ザ干渉計4の出力は主制御系9に供給されており、基板
ステージ1は、主制御系9による制御下にステップ・ア
ンド・リピート方式でウエハW上の各露光領域にレチク
ルRのパターン像を露光するように移動制御される。
【0004】レチクルRとウエハWの位置決めを行うた
めのアライメント光学系としては、レチクルRに形成さ
れたレチクル・アライメントマーク(以下、レチクルマ
ークという)を検出するレチクル・アライメント光学系
10と、ウエハWに形成されたウエハアライメントマー
ク(以下、ウエハマークという)を投影光学系2を介さ
ずに検出するオフ・アクシス・アライメント光学系20
とが備えられている。これらのアライメント光学系1
0,20の出力も主制御系9に供給されている。
【0005】レチクルステージ3は、主制御系9の制御
下にX方向、Y方向及び回転方向に微動可能である。レ
チクルステージ3は、レチクルR上の、投影レンズ2に
よって投影し得る位置に設けられているレチクルマーク
をレチクル・アライメント光学系10によって検出し、
レチクルR上の回路パターンの中心点が投影レンズ2の
光軸Apに合致するように調整される。
【0006】また、オフ・アクシス・アライメント光学
系20の光軸Aaと投影光学系2の光軸Apとの距離L
(ベースライン)を正確に求めるために、基板ステージ
1にはウエハWが載置される位置を避けた場所に基準マ
ークFMを有する基準部材7が設けられている。
【0007】次に、オフ・アクシス・アライメント光学
系20による位置合わせの動作の概要を説明する。先
ず、レチクル・アライメント光学系10によってレチク
ルR上のレチクルマークを検出して、レチクルR上の回
路パターンの中心点が投影光学系2の光軸Apに合致す
るようにレチクルステージ3を位置決めする。次に、ウ
エハWを基板ステージ1の回転ステージ6に載置する。
このとき、ウエハWには回路パターンとアライメント用
のウエハマークとが既に形成されているものとする。
【0008】駆動装置8によって基板ステージ1を駆動
してレチクル・アライメント光学系10で基準マークF
Mを検出し、その検出位置をレーザ干渉計4によるベー
スラインLの測定起点とする。次に、基板ステージ1を
駆動して、オフ・アクシス・アライメント光学系20に
よって基準マークFMを検出し、その検出位置をベース
ラインの測定終点とすれば、前記測定起点と測定終点と
の間の距離がベースラインLとなる。ベースラインLの
測定は、X方向とY方向について行われる。また、上記
の検出方法と同様に、オフ・アクシス・アライメント光
学系20によってウエハW上の各ショット領域毎のアラ
イメントマークの位置とステージ座標系に対する傾きと
を検出し、主制御系9に接続された記憶装置5に記憶す
る。
【0009】ウエハWのショット領域の露光にあたって
は、駆動装置8によって基板ステージ1を駆動してウエ
ハWをオフ・アクシス・アライメント光学系20による
検出位置から投影光学系2の光軸Apの方向にベースラ
インLだけ移動させ、前記傾きを回転ステージ6によっ
て補正する。その後、レチクルR上の回路パターンを投
影光学系2によってウエハW上の感光面に投影露光すれ
ば、レチクルR上の回路パターンをウエハW上の各ショ
ット領域に既に形成されている回路パターンに高精度に
位置合わせして露光することができる。以上がオフ・ア
クシス・アライメント方式による位置合わせを採用した
露光方法の概要である。
【0010】半導体ステッパにおいては、基準マークF
Mを有する基準部材7は、基板ステージ1上のウエハW
が載置される場所を避けたところに設けられている。こ
の場合の基板ステージ1の所要ストロークに関して、図
6に基づいて説明する。図6において、Apは投影光学
系2の光軸位置を、Aaはオフ・アクシス・アライメン
ト光学系20の光軸位置を、rは中心から最も遠くに位
置するウエハW上の回路パターンの中心点のウエハWの
中心からの距離を、Lは前記ベースラインをそれぞれ表
す。なお、基準マークFMの位置はオフ・アクシス・ア
ライメント光学系20の光軸Aaと一致しているものと
する。
【0011】中心が点P1 にある露光領域(P1 パター
ンという)の露光は、基板ステージ1を駆動してウエハ
Wの中心点を点O2 へ移動し、P1 パターン位置を光軸
がAa点に位置するオフ・アクシス・アライメント光学
系20によって検出し、その検出位置からベースライン
Lと不図示の記憶装置に記憶されたショットマップとに
基づいた量だけ移動した位置で行われる。また、中心が
点P2 にある露光領域(P2 パターンという)の露光
は、基板ステージ1を駆動してウエハWのP2 パターン
をAaまで移動し、オフ・アクシス・アライメント光学
系20によってP2 パターンの位置を検出し、その検出
位置からベースラインLと前述のショットマップとに基
づいた量だけ移動した位置で行われる。このときのウエ
ハWの中心位置は、図6のO1 となる。
【0012】従って、ウエハWの中心点はO2 からO1
まで移動することになり、基板ステージ1のストローク
は(2r+L)となり、これは(3r+S1)とも表す
ことができる。但し、S1 は図6における点P2 とAa
間の距離とする。このときのストローク(2r+L)の
試算をすると、ウエハWを8インチ(約200mm)の
ウエハとしてもrは100mm以下であり、ベースライ
ンLを大きめに見積もって200mmとしても、前記ス
トロークは(2×100+200=)400mm以下と
なる。
【0013】ちなみに、実際の基準マークFMは、X軸
方向とY軸方向の基板ステージのストロークのバランス
を考慮して配置され、X軸とY軸とに対して等距離また
は等距離に近い位置に配置されているので、前記ストロ
ークはX軸方向とY軸方向の各ステージが分担すること
となり、各々のストロークは上述の値よりも小さくな
る。
【0014】次に、液晶ステッパにおいて、レジストが
塗布されたガラスプレート等の感光基板Pが載置される
場所を避けたところに基準マークFMを設けた場合の、
基板ステージ1のストロークについて、図7に基づいて
説明する。図7において、Apは投影光学系2の光軸位
置を、Aaはオフ・アクシス・アライメント光学系20
の光軸位置を、PWは感光基板Pの短辺を、pwは回路
パターンの感光基板Pの短辺PWに沿った方向の一辺の
長さを、PT1〜PT4は各位置における感光基板Pの中
心位置を、Lは前記ベースラインをそれぞれ表す。ここ
でも基準マークFMは点Aaと一致しているものとす
る。
【0015】中心が点P3にある露光領域(P3 パター
ンという)の露光は、基板ステージ1を駆動して感光基
板Pの中心点を点PT2へ移動し、P3 パターン位置を
光軸が点Aaに位置するオフ・アクシス・アライメント
光学系20によって検出し、その検出位置からベースラ
インLだけ戻した位置、すなわちP3 パターンを投影光
学系2の光軸Apの位置に合致させて露光する。
【0016】また、中心が点P4 にある露光領域(P4
パターンという)の露光は、基板ステージ1を駆動して
感光基板PのP4 パターンをAaまで移動し、オフ・ア
クシス・アライメント光学系20によってP4 パターン
の位置を検出し、その検出位置からベースラインLと前
述のショットマップとに基づいた量だけ移動した位置で
行われる。このときの感光基板Pの中心位置は図7のP
4 となる。
【0017】従って、感光基板Pの中心点は点PT2
ら点PT4 まで移動することになり、基板ステージ1の
ストロークは(PW+S2+PW−pw)となる。但
し、S2は、図7において、感光基板PがPT1 に位置
したときとPT2 に位置したときのP3 パターンとP4
パターンとの間隔とする。このときのストローク(PW
+S2+PW−pw)を試算すると、現在、感光基板P
は幅590mm、長さ720mmという大きさの長方形
基板があるので、PWを590mmとし、また、S2
50mm、pwを100mmとすると、(590+50
+590−100=)1,130mmとなり、レチクル
・アライメント光学系10のみによる検出のためのスト
ローク(PW−pw=590−100=)490mmと
比較して(1,130−490=)640mmだけ大き
なストロークを要することになる。
【0018】以上のように、液晶ステッパにおいて、感
光基板Pが載置される場所を避けたところに基準マーク
FMを設けた場合には、基板ステージ1は大きなストロ
ークが要求されることになる。従って基板ステージ1は
大型になり、製造することが困難となる。
【0019】そのために、液晶ステッパの場合は、基準
マークFMが設けられた基準部材7を基板ステージ1の
感光基板Pが載置される場所内に、XY平面に対して垂
直方向に移動可能に設けている。そして、ベースライン
Lを測定するときには基板ステージ1上に感光基板Pを
載置せず、基準マークFMを感光基板Pの感光面と同一
の面まで上昇させ、また、露光時には基準部材7と感光
基板Pとが干渉しない位置まで基準部材7を下降させて
いる。
【0020】図8は、従来の液晶ステッパの基板ステー
ジに備えられている上下動する基準部材を説明する断面
図である。基板ステージ70の基準部材FPが配置され
る箇所には穴60が設けられ、その中に第1のガイド部
材61と第2のガイド部材62が設けられている。第1
及び第2のガイド部材61,62は、エア配管に接続さ
れる孔63,64を有している。上面に基準マークFM
を有する基準部材FPは、孔63又は孔64にエアを供
給することにより、第1のガイド部材61と第2のガイ
ド部材62に案内されて投影光学系の光軸方向であるZ
方向に駆動される。
【0021】基準部材FPが実線で示す上昇位置にある
とき、その表面に設けられた基準マークFMは基板ステ
ージ70上の基板載置面71に載置される感光基板Pの
表面と同じ高さとなる。また、基準部材FPが仮想線で
示す下降位置にあるとき、基板ステージ70の基板載置
面71上に感光基板PTが載置されても、感光基板PT
と干渉しない位置に基準マークFMが退避する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記のように基準部材
を必要時にのみ基板ステージから突出するように上下動
させると、基準部材を基板ステージの基板載置領域内に
設置することができるため、基板ステージの大型化やス
テージの移動範囲が大きくなるという問題を回避するこ
とができる。その反面、基準部材を機械的に上下動させ
るための駆動機構が必要となり、その駆動機構を基板ス
テージの限られた空間の中に配置しなければならないた
め構造的に複雑になる。また、基準部材は基板ステージ
に固定されておらず上下動可動に設けられているため、
ベースラインLの測定中に基準マークが横方向にずれる
ことがないように、駆動機構の機械的精度あるいは基準
部材の静止安定性確保といった新たな問題が発生する。
【0023】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、基板ステージの感光基板が載置
される場所に基準マークを配置するための新規な方法、
及びその基準マークを用いてベースライン計測及び露光
を行う新規な方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明においては、基準
マークを形成した基準部材を基板ステージに取り付ける
代わりに、基準マークが形成された基準プレートを別途
用意し、ベースライン計測時にだけその基準プレートを
基板ステージ上に載置してベースライン計測を行うよう
にすることで前記目的を達成する。
【0025】すなわち、本発明は、基板ステージ(1)
に載置された基板(P)の位置を検出するアライメント
光学系(20A,20B)と、レチクル(R)のパター
ン像を基板(P)に投影する投影光学系(2)との間隔
を測定した後に、レチクル(R)のパターン像を基板
(P)に露光する露光方法において、基準マーク(F
M;22X,22Y;23X,23Y)が形成された基
準プレート(B)を基板ステージ(1)上に載置し、基
準マーク(FM;22X,22Y;23X,23Y)を
用いてアライメント光学系(20A,20B)と投影光
学系(2)との間隔を測定することを特徴とする。
【0026】基準プレート(B)は光透過性とし、そこ
に形成される基準マーク(23X,23Y)は遮光性の
マークとすることができる。また、基準プレート(B)
は、基板(P)とはほぼ同じ厚さであるのが好ましい。
【0027】基準プレート(B)の周辺にはアライメン
ト光学系(20A,20B)に対して基準プレート
(B)の位置を合わせるためのアライメントマーク(2
4−1〜24−4)を形成し、アライメントマーク(2
4−1〜24−4)とアライメント光学系(20A,2
0B)との位置合わせの後、アライメント光学系(20
A,20B)と投影光学系(2)との間隔の測定を行う
ようにすることができる。
【0028】また、本発明の基準プレート(B)は、レ
チクル(R)のパターン像を投影光学系(2)により基
板ステージ(1)に載置された基板(P)に露光するの
に先立って、基板(P)の位置を検出するアライメント
光学系(20A,20B)と投影光学系(2)との間隔
を測定する際に、基板ステージ(1)に載置されて使用
される基準プレート(B)であって、アライメント光学
系(20A,20B)に対して位置合わせするための位
置合わせ用のマーク(24−1〜24−4)と、位置合
わせ用のマーク(24−1〜24−4)に対して既知の
位置に設けられた基準マーク(FM;22X,22Y;
23X,23Y)とを備えることを特徴とする。
【0029】本発明の基準プレートを用いると、露光装
置の基板ステージのストロークを過大にすることなくベ
ースライン計測を行うことができる。また、基準マーク
が設けられる箇所に可動部を含まないので、ベースライ
ン計測の信頼性及び計測精度を向上させることができ
る。なお、本発明は、主に大面積の基板に対して露光を
行う液晶ステッパに適用して有効であるが、半導体ウエ
ハが大型化した場合には半導体ステッパに対しても有効
となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、本
発明を液晶ステッパに適用した例により説明する。図1
は、本発明による液晶ステッパの概略構成図である。図
1において、図5と対応する部分には図5と同一の符号
を付した。
【0031】図1に示してあるように、照明光学系12
はレチクルステージ3に保持されているレチクルRを照
明し、投影光学系2はレチクルRに形成された回路パタ
ーンの像を回転ステージ6に真空吸着された感光基板P
に露光する。なお、本実施の形態においては、感光基板
Pとして厚さが0.7mmまたは1.1mmの角型のガ
ラス基板が用いられている。なお、図1において、投影
光学系2の光軸Apに平行な方向をZ方向とし、Z方向
に直交する2方向をX方向及びY方向(Y方向は図1の
紙面に垂直)とする。
【0032】基板ステージ1は、回転ステージ6の下方
に設けられており、後述の主制御系51により制御され
るモータ等の駆動装置8によって図1のXY方向に移動
する。なお、基板ステージ1には移動鏡が設けられてお
り、レーザ干渉計4とこの移動鏡とにより、基板ステー
ジ1のXYの2次元の位置が計測されている。
【0033】レチクルアライメント光学系10はレチク
ルRに形成されているレチクルマークを検出するもので
あり、投影光学系2から所定の距離離れた位置に配設さ
れたオフ・アクシス・アライメント光学系20A,20
Bは感光基板Pまたは後述の基準プレートBに形成され
たマークを検出するものである。なお、図中の記号L
は、オフ・アクシス・アライメント光学系20A(また
は20B)の光軸Aaと投影光学系2の光軸Apとの距
離を表している(以後、ベースラインという)。記憶装
置52は、露光する回路パターンのショットマップや、
装置定数や、各測定装置が測定した値を記憶するもので
ある。
【0034】本発明による液晶ステッパは、基準マーク
FMを有する基準プレートBを収容するための基準プレ
ート保管装置31と、基準プレート保管装置31に収容
されている基準プレートBを基板ステージ1に搬送する
ための基準プレート供給装置32とを有する。レチクル
ホルダ33に保管されたレチクルRは、レチクル供給装
置34によってレチクルステージ3上に供給される。ま
た、感光基板カセット35に保管された感光基板Pは、
感光基板供給装置36によって基板ステージ1上に供給
される。主制御系51は、液晶ステップ全体を制御して
おり、特に基準プレート供給装置32、レチクル供給装
置34、感光基板供給装置36を制御している。
【0035】図2は、基準プレートの一例を示す模式図
である。基準プレートBは、例えば石英ガラスからな
り、中心部分に基準マークFMが設けられ、周辺部分に
アライメントマーク24−1〜24−4が設けられてい
る。基準マークFMは、アライメントマーク24−1〜
24−4に対して既知の位置に設けられており、図の例
では、クロム遮光膜22をエッチングして形成した光透
過性のスリットマーク22X,22Yと、ドット列状の
回折格子マーク23X,23Yとからなる。なお、基準
マークFMの形状、あるいはマーク部分を遮光性とする
か光透過性とするか等、基準マークの詳細構造は図2に
示したものに限定されるわけではなく、使用しているア
ライメント光学系の検出方式に適した任意のものを選択
することができる。また基準マークFMは、基準プレー
トの1カ所だけにでなく複数箇所に設けることもでき
る。
【0036】基準プレートBに撓みを生じると、ベース
ラインの測定精度に悪影響を及ぼす。したがって、基準
プレートBは厚いほど、また弾性係数が大きいほど良
い。しかし、基準プレートBの厚みをあまり増すと、露
光装置の不図示のオートフォーカス機構の許容範囲を越
えてしまうため、現実的には、基準プレートBの厚みを
露光装置で露光対象としている感光基板の中で最も厚い
感光基板の板厚に合わせるのが好ましい。このため、本
実施の形態においては、基準プレートBの厚さを1.1
mmにしている。基準プレートBの材質は石英とするこ
とができるが、その他にも熱膨張率の小さなセラミック
やインバー等で基準プレートBを作製し、基準マークF
Mの部分のみクロム遮光膜で基準マークFMを形成した
石英を埋め込むようにしてもよい。
【0037】また、基準プレートBを基板ステージ1上
に保持する方法は、感光基板Pを保持する方法と同様に
真空吸着とすることができる。ただし、ベースライン計
測の途中において基準プレートBが真空吸着のために変
形して、基準マークFMの位置が各アライメント光学系
の光軸方向へ変位するのを防止するため、基準プレート
Bを真空吸着するための真空度は、基板ステージ1の移
動時の加速度等によってずれない範囲内においてできる
だけ大気圧に近い低い真空度の方が望ましい。
【0038】図3は、本発明による液晶ステッパの基板
ステージ1の基板載置部分の拡大断面図である。基板ス
テージの回転テーブル6には、表面に開口する穴25が
設けられている。穴25の位置は、回転テーブル6上に
基準プレートBを載置したとき、基準プレートBに設け
られた基準マークFMのクロム遮光膜22が穴25の上
に配置されるように定められている。穴25の中にはレ
ンズ系26が設置され、光ファイバー27を介して導か
れた光源28からの光によって光透過性スリット22
X,22Yを下方から照明できるようになっている。光
源28は、投影光学系2による色収差の影響を受けない
ように、照明光学系12の不図示の光源からの光束と同
じ波長の光束を発生するものである。
【0039】次に、図4のフローチャートを参照して、
主制御系51によるベースライン計測と露光の方法とに
ついて説明する。先ず、ステップ101において、主制
御系51は、レチクル供給装置34を制御して、レチク
ルホルダ33に収容されているレチクルRをレチクルス
テージ3上に搬送する。続くステップ102において、
主制御系51は、レチクル・アライメント光学系10を
用いてレチクルR上のレチクルマークを検出して、レチ
クルR上の回路パターンの中心点が投影光学系2の光軸
Apに合致するようにレチクルステージ3を位置決めす
る。
【0040】ステップ103において、主制御系51
は、基準プレート供給装置32を制御して、基準プレー
ト保管装置31に収容されている基準プレートBを基板
ステージ1上の回転ステージ6に搬送する。
【0041】次のステップ104で、主制御系51は、
Z軸の回りの回転に関して基準プレートBを大まかにア
ライメントする。このアライメントは、例えば基準プレ
ートBに設けられたアライメントマーク24−1がオフ
・アクシス・アライメント光学系20aの視野内に入
り、他のアライメントマーク24−2がオフ・アクシス
・アライメント光学系20bの視野内に入るように基板
ステージ1を移動し、オフ・アクシス・アライメント光
学系20a,20bによってアライメントマーク24−
1,24−2を同時に検出することによって行われる。
アライメントマーク24−1のY方向位置y1とアライ
メントマーク24−2のY方向位置y2とを計測してそ
の差(y2−y1)を求め、その差の情報とアライメン
トマーク24−1,24−2のX方向の間隔の設計値情
報とを用いて基準プレートBのZ軸の回りの回転角θを
算出する。回転角θが求められると、主制御系51は、
基板ステージ1の回転テーブル6をθだけ逆方向に回転
させる制御を行い、回転方向に関する基準プレートBの
アライメントを完了する。ベースライン計測に当たって
は基準マーク22X,22Y;23X,23Yの絶対位
置は必要ないため、基準プレートBのアライメントは回
転方向に関してだけ行えばよい。
【0042】ステップ105において、主制御系51
は、駆動装置8によって基板ステージ1を駆動し、レチ
クル・アライメント光学系10によって基準プレートB
に設けられた基準マークFMのスリットマーク22X,
22Yを投影光学系2を介して検出する。そして、検出
されたスリットマーク22X,22YをレチクルR上の
レチクルマークに合わせ、そのときの基板ステージ1の
位置をレーザ干渉計4によって読み取り、ベースライン
計測起点として記憶装置52に記憶する。
【0043】ステップ106において、主制御系51
は、駆動装置8に指令して基板ステージ1を駆動し、オ
フ・アクシス・アライメント光学系20によって基準マ
ークFMの回折格子マーク23X,23Yを検出する。
このとき、光源28は消灯しておく。主制御系51は、
回折格子マーク23X,23Yがオフ・アクシス・アラ
イメント光学系20の光軸Aaと所定の位置関係になっ
たときの基板ステージ1の位置をレーザ干渉計4によっ
て読み取り、ベースライン計測終点として記憶装置52
に記憶する。ここでは、簡単に説明したが、実際には回
折格子マーク23Xの検出は基板ステージ1をX方向に
移動しながら行い、回折格子マーク23Yの検出は基板
ステージ1をY方向に移動しながら行う。
【0044】そして、ステップ107において、主制御
系51は、ベースラインLを算出する。ベースラインL
は、X方向のベースラインLxとY方向のベースライン
Lyとからなり、X方向のベースラインLxは、ステッ
プ105で計測されたベースライン計測起点とステップ
106で計測されたベースライン計測終点との間のX方
向の距離に、図2に示したX方向のスリットマーク22
Xと回折格子マーク23Xとの間の距離Sxを加算する
ことによって求められる。同様に、Y方向のベースライ
ンLyは、ステップ105で計測されたベースライン計
測起点とステップ106で計測されたベースライン計測
終点との間のY方向の距離に、図2に示したY方向のス
リットマーク22Yと回折格子マーク23Yとの間の距
離Syを加算することによって求められる。
【0045】ベースライン計測が終了すると、ステップ
108において、主制御系51は、基準プレート供給装
置32を制御して、基板ステージ1の回転ステージ6に
載置されている基準プレートBを基準プレート保管装置
31に搬送する。
【0046】続いて、主制御系51は、感光基板Pへの
パターン露光に移る。ステップ109において、主制御
系51は、感光基板カセット35に収容されている感光
基板Pを感光基板供給装置36によって基板ステージ1
の回転ステージ6に載置させ、ステップ110におい
て、基板ステージ1と回転ステージ6とを駆動してオフ
・アクシス・アライメント光学系20A,20Bによっ
て感光基板Pの各ショット領域内のアライメントマーク
を検出するとともに、そのアライメントマーク位置をレ
ーザ干渉計4の出力に基づいて検出し、記憶装置52に
記憶する。
【0047】ステップ111において、主制御系51
は、ステップ110で計測された各アライメントマーク
位置データと、ベースラインLと、別途求めたショット
領域とアライメントマークとの間の位置関係とから、各
ショット領域のショットアドレス値を算出し、記憶装置
52に記憶する。
【0048】ステップ112において、主制御系51
は、記憶装置52に記憶された各ショットアドレス値と
ショットマップとに基づいて基板ステージ1を駆動し
て、ステップ・アンド・リピート方式の露光を実行す
る。ステップ113において、主制御系51は、露光の
終了した感光基板Pを感光基板供給装置36によって、
基板ステージ1の回転ステージ6から感光基板カセット
35に戻す。
【0049】ステップ114において、主制御系51
は、レチクルステージ3に保持されているレチクルRに
よる露光の済んでいない感光基板Pが残っているか否か
を判断し、未露光の感光基板Pが残っている場合はステ
ップ109に戻って以下ステップ114までを繰り返す
が、未露光の感光基板Pが残っていない場合は、ステッ
プ115に進む。
【0050】ステップ115において、主制御系51は
次に露光すべきパターンが形成されたレチクルが残って
いるか否かを判断し、レチクルが残っている場合はステ
ップ101に戻って、以下ステップ115までを繰り返
す。レチクルが残っていない場合には露光動作を終了す
る。
【0051】なお、基準プレートBを用いたベースライ
ンLなどの計測は、感光基板Pのロット毎に行ってもよ
いし、所定の時間間隔で行ってもよい。なお、前述の計
測をロット毎に行う場合には、感光基板Pのロット交換
の時間を有効に利用できるという効果がある。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板ステージ表面に対して垂直方向に移動可能に設けら
れていた従来の液晶ステッパの基準マーク部材に替え
て、基準マークが設けられた基準プレートを用いること
によって、基板ステージのストロークを過大にすること
なく、アライメント光学系による位置合わせをすること
が可能となり、かつ、アライメント光学系におけるベー
スライン計測中の基準マークのずれを防止することが可
能となる。従って、アライメント光学系による位置合わ
せの信頼性及び位置合わせ精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の概略構成図。
【図2】基準プレートの一例を示す模式図。
【図3】本発明による液晶ステッパの基板ステージの基
板載置部分の拡大断面図。
【図4】ベースライン計測と露光の手順の一例を説明す
るフローチャート。
【図5】従来の半導体ステッパの概略構成図。
【図6】半導体ステッパのオフ・アクシス・アライメン
トのための基板ステージの所要ストロークを説明する
図。
【図7】液晶ステッパのオフ・アクシス・アライメント
のための基板ステージの所要ストロークを説明する図。
【図8】従来の液晶ステッパの基板ステージに備えられ
ている上下動する基準部材を説明する断面図。
【符号の説明】
1…基板ステージ、2…投影光学系、3…レチクルステ
ージ、4…レーザ干渉計、5…記憶装置、6…回転ステ
ージ、7…基準部材、8…駆動装置、9…主制御系、1
0…レチクル・アライメント光学系、20,20A,2
0B…オフ・アクシス・アライメント光学系、22…ク
ロム遮光膜、24−1〜24−4…アライメントマー
ク、22X,22Y…スリットマーク、23X,23Y
…回折格子マーク、25…穴、26…レンズ系、27…
光ファイバー、28…光源、31…基準プレート保管装
置、32…基準プレート供給装置、33…レチクルホル
ダ、35…感光基板カセット、36…感光基板供給装
置、51…主制御系、52…記憶装置、60…穴、6
1,62…ガイド部材、63,64…孔、70…基板ス
テージ、71…基板載置面、B…基準プレート、FM…
基準マーク、P…感光基板、R…レチクル、W…ウエハ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板ステージに載置された基板の位置を
    検出するアライメント光学系と、レチクルのパターン像
    を前記基板に投影する投影光学系との間隔を測定した後
    に、前記レチクルのパターン像を前記基板に露光する露
    光方法において、基準マークが形成された基準プレート
    を前記基板ステージ上に載置し、前記基準マークを用い
    て前記アライメント光学系と前記投影光学系との間隔を
    測定することを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光方法において、前記
    基準プレートは光透過性であり、前記基準マークは遮光
    性であることを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の露光方法において、前記
    基準プレートと前記基板とはほぼ同じ厚さであることを
    特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の露光方法において、前記
    基準プレートの周辺には前記アライメント光学系に対し
    て前記基準プレートの位置を合わせるためのアライメン
    トマークが形成されており、前記アライメントマークと
    前記アライメント光学系との位置合わせの後、前記アラ
    イメント光学系と前記投影光学系との間隔の測定が行わ
    れることを特徴とする露光方法。
  5. 【請求項5】 レチクルのパターン像を投影光学系によ
    り基板ステージに載置された基板に露光するのに先立っ
    て、前記基板の位置を検出するアライメント光学系と前
    記投影光学系との間隔を測定する際に、前記基板ステー
    ジに載置されて使用される基準プレートであって、前記
    アライメント光学系に対して位置合わせするための位置
    合わせ用のマークと、前記位置合わせ用のマークに対し
    て既知の位置に設けられた基準マークとを備えることを
    特徴とする基準プレート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011077544A (ja) * 2004-06-09 2011-04-14 Nikon Corp 基板保持装置、基板ステージ、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、並びに撥液プレート

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JP2011077544A (ja) * 2004-06-09 2011-04-14 Nikon Corp 基板保持装置、基板ステージ、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、並びに撥液プレート
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