JPH10134363A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH10134363A
JPH10134363A JP28805696A JP28805696A JPH10134363A JP H10134363 A JPH10134363 A JP H10134363A JP 28805696 A JP28805696 A JP 28805696A JP 28805696 A JP28805696 A JP 28805696A JP H10134363 A JPH10134363 A JP H10134363A
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optical pickup
driven
movable
vcm
optical
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JP28805696A
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Hideyoshi Horigome
秀嘉 堀米
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性を確保しながら、可動部を駆動するこ
とによってトラッキングサーボを行うことができるよう
にする。 【解決手段】 可動部1は、フォーカスアクチュエータ
の可動側を含みVCM3によって直接駆動される被駆動
部10と、スライドシャフト2A,2Bに沿って移動可
能な被案内部20と、被駆動部10と被案内部20との
間を弾性的に連結する板ばねからなる連結部30A,3
0Bとを有している。VCM3を動作させると、まず、
VCM3のボイスコイル6A,6Bに対して連結された
被駆動部10が直接駆動され、被駆動部10が変位す
る。この変位が数μmのときには、被駆動部10のみが
変位し、被案内部20は変位しない。これにより、ベア
リング22の摩耗を防止して、VCM3を用いてファイ
ンのトラッキングサーボを行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
用いられ、案内部に沿って移動する可動部を備えた光ピ
ックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】高速アクセス性を重視した光ディスク装
置(例えばHS(ハイパーストレージ:ソニー株式会社
等の商標名)ディスクドライブ)では、光ピックアップ
の可動部の重量を軽くするために、光ピックアップの光
学系として、固定部と可動部を有する分離光学系を採用
している。更に、このような光ディスク装置における光
ピックアップでは、可動部は、フォーカスアクチュエー
タとトラッキングアクチュエータのうちのフォーカスア
クチュエータのみを搭載した、いわゆる一軸駆動方式と
し、トラッキングサーボは、可動部を駆動するためのス
ライドモータによるコース(粗)サーボ(スライドサー
ボ)と、ガルバノアクチュエータによるファイン(細)
のトラッキングサーボとを併用した、いわゆる2段サー
ボによって行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような2段サーボを行う光ピックアップでは、部品点数
が多くなり、調整も難しいため、コストが高くなるとい
う問題点がある。また、ガルバノアクチュエータを用い
る光学系では、必ず光路を略直角に曲げなければなら
ず、光学系のアライメントが難しくなると共に、光学系
のサイズが大きくなってしまうという問題点がある。更
に、2段サーボの制御には高度のテクニックを要すると
いう問題点がある。
【0004】一方、HSディスクドライブ等、光ピック
アップと磁界変調記録用のフライングヘッドとを一体的
に駆動する光ディスク装置では、光ピックアップの対物
レンズを2軸方向に駆動可能な2軸アクチュエータを用
いてフォーカスサーボおよびトラッキングサーボを行う
ように構成すると、トラッキングのために視野内で数百
μmものアクセスを行うと、磁界変調記録用のフライン
グヘッドと光ピックアップからの出射光による光スポッ
トとの位置合わせが狂ってしまい、光スポット位置に対
して正確な磁界を与えることができなくなってしまう。
従って、光ピックアップと磁界変調記録用のフライング
ヘッドとを一体的に駆動する光ディスク装置では、2軸
アクチュエータを用いることが困難である。
【0005】ところで、一軸駆動方式を用いた光ピック
アップにおいて、スライドモータによってシークとトラ
ッキングの両方のサーボを行うことも考えられる。しか
しながら、この場合には、トラックをスライドモータに
よって追従しようとするために、あまり偏心の無いディ
スクを用いた場合には、可動部を案内部(ガイド)に沿
って移動させるためのベアリングの摩耗の問題が生じ
る。その理由は、ベアリングが転がっているときにはベ
アリングの摩耗はほとんどないが、ベアリングが追従し
ない(転がらない)1〜2μm程度の微小な変位のとき
には、ベアリングが滑って摩耗が始まるからである。こ
のように、ある条件下ではベアリングの耐久性が極端に
低下してスライドモータの信頼性を確保できないため、
現状では2段サーボを採用せざるを得ない。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、信頼性を確保しながら、可動部を駆
動することによってトラッキングサーボを行うことがで
きるようにした光ピックアップを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
は、フォーカスサーボのためのフォーカスアクチュエー
タを有する可動部と、この可動部を案内する案内部と、
可動部を案内部に沿って移動させる駆動手段とを備えた
光ピックアップにおいて、可動部が、フォーカスアクチ
ュエータの少なくとも可動側を含み駆動手段によって直
接駆動される被駆動部と、案内部に沿って移動可能な被
案内部と、被駆動部と被案内部との間を弾性的に連結す
る連結部とを有するものである。
【0008】この光ピックアップでは、被駆動部と被案
内部とが連結部を介して弾性的に連結され、被駆動部が
駆動手段によって直接駆動される。そのため、被駆動部
の変位が微小な場合には被案内部は変位せず、被案内部
と案内部の間のベアアリング等の摩耗が防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態に係る光ピックアップを示す正面図、図2
は図1に示した光ピックアップの平面図、図3は図2に
示した光ピックアップにおける可動部の右側面図、図4
は図2に示した光ピックアップにおける可動部の左側面
図である。
【0010】本実施の形態では、光磁気記録用の光ディ
スク9を用いて、磁界変調型光磁気記録方式による情報
の記録および再生を行うための光ディスク装置用の光ピ
ックアップの例を挙げる。この光ピックアップは、図示
しない光ディスク装置のハウジング内に収納され、且つ
光ディスク9の下方に配置されている。この光ピックア
ップは、フォーカスサーボのためのフォーカスアクチュ
エータを有する可動部1と、この可動部1の移動方向に
対して平行に配置され、可動部1を案内するための2本
のスライドシャフト2A,2Bと、可動部1をスライド
シャフト2A,2Bに沿って移動させる駆動手段として
のボイスコイルモータ(以下、VCMと記す。)3とを
備えている。スライドシャフト2A,2Bは所定の間隔
を開けて平行に配置され、光ディスク装置のハウジング
に対して固定されている。可動部1は、スライドシャフ
ト2A,2Bの間に配置されている。
【0011】VCM3は、スライドシャフト2A,2B
の側方においてスライドシャフト2A,2Bに対して平
行に配置されると共に光ディスク装置のハウジングに対
して固定されたVCMヨーク4A,4Bと、VCMヨー
ク4A,4Bの上方においてVCMヨーク4A,4Bに
対して平行に所定の間隔を開けて配置され、且つ端部に
おいてVCMヨーク4A,4Bと連結されたVCMヨー
ク5A,5Bと、VCMヨーク4A,4Bの上面に固定
された板状のVCM用マグネット6A,6Bと、VCM
ヨーク5A,5Bの周囲においてVCMヨーク5A,5
Bの外周面に対して所定の間隔を開けて配置されたボイ
スコイル7A,7Bとを備えている。
【0012】可動部1は、フォーカスアクチュエータの
少なくとも可動側を含みVCM3によって直接駆動され
る被駆動部10と、スライドシャフト2A,2Bに沿っ
て移動可能な被案内部20と、被駆動部10と被案内部
20との間を弾性的に連結する板ばねからなる連結部3
0A,30Bとを有している。
【0013】被案内部20は、スライドシャフト2A,
2Bの間に配置された六角柱形状のキャリッジ21と、
このキャリッジ21の両側部に取り付けられると共にス
ライドシャフト2A,2Bを上下方向から挟むように配
置された複数のベアリング22とを備えている。キャリ
ッジ21の前端側(光ディスク9の内周側)における上
面には、フォーカス用コイル支持板23が取り付けられ
ている。このフォーカス用コイル支持板23の上面にお
ける両側部には、それぞれ鉄芯24A,24Bおよびこ
れらに巻回されたフォーカス用コイル25A,25Bが
取り付けられている。
【0014】被駆動部10は、上下に平行に配置された
2枚のフォーカス用板ばね11A,11Bと、このフォ
ーカス用板ばね11A,11Bの中央部および後端部が
固定され、両フォーカス用板ばね11A,11Bを一定
間隔を保つように保持する板ばね固定部12A,12B
と、フォーカス用板ばね11A,11Bの前端部に取り
付けられ、対物レンズ13を保持した対物レンズ保持部
14と、この対物レンズ保持部14の両側部に取り付け
られたフォーカス用VCM用マグネット15A,15B
とを備えている。板ばね固定部12A,12Bは、それ
ぞれ、側方に延びる被駆動部・VCM固定部16A,1
6Bを介して、ボイスコイル6A,6Bに連結されてい
る。
【0015】なお、フォーカス用VCM用マグネット1
5A,15B、鉄芯24A,24Bおよびフォーカス用
コイル25A,25Bによって、フォーカスアクチュエ
ータが構成されている。このうち、フォーカス用VCM
用マグネット15A,15Bはフォーカスアクチュエー
タの可動側であり、本実施の形態では被駆動部10側に
固定されている。
【0016】連結部30A,30Bは、可動部1の静止
状態においては共に可動部1の移動方向に対して垂直に
なるように、互いに平行に配置され、上端側は被駆動部
・VCM固定部16A,16Bに接合され、下端部はキ
ャリッジ21の上部に接合されている。連結部30A,
30Bは板ばねによって構成されているので、連結部3
0A,30Bが変形することで、被駆動部10と被案内
部20とが相対的に変位することが可能になっている。
なお、連結部30A,30Bによる被駆動部10と被案
内部20との相対的な変位の上限は、数μm〜数十μm
となるように設計する。
【0017】連結部30Aの若干後方の位置におけるキ
ャリッジ21の上部には、前方側で高さが低くなる段差
部21aが形成され、この段差部21aと連結部30A
との間には、連結部30A,30Bの振動を抑制する振
動抑制手段としてのダンピング部31が設けられてい
る。このダンピング部31としては、例えば、シリコー
ンゲル等の高分子ゲルを袋状の容器に収容したものを用
いることができる。なお、ダンピング部としては、この
ような形態のものに限らず、例えばシート状のゴム等を
連結部30A,30Bに貼り付けた形態でも良い。
【0018】キャリッジ21の前端側における上部およ
びフォーカス用コイル支持板23には、対物レンズ13
に対応する位置に、光を通過させるための開口部が形成
され、キャリッジ21内には、この開口部の下方の位置
に、45°に傾斜した反射面を有する立ち上げミラー2
6が配設されている。また、キャリッジ21内には、後
端部から立ち上げミラー26が配設された位置まで、光
を通過させるための孔27が形成されている。後述する
光ピックアップの固定部側からのレーザ光は、孔27を
通過し、立ち上げミラー26で反射され、対物レンズ1
3を通過して光ディスク9に照射されるようになってい
る。また、光ディスク9からの戻り光は、対物レンズ1
3を通過し、立ち上げミラー26で反射され、孔27を
通過して固定部側に向かうようになっている。
【0019】図1に示したように、キャリッジ21の上
方には、アーム41が配設され、このアーム41の先端
部には、光ディスク9を介して光ピックアップによる光
の照射位置に対向する磁界変調用ヘッド42が取り付け
られている。アーム41の後端部とキャリッジ21の後
端部は連結部材43を介して連結されている。磁界変調
用ヘッド42は、フライングヘッドになっており、光デ
ィスク9の回転時には、光ディスク9に対してわずかな
隙間を介して対向するようになっている。なお、連結部
材43にも、キャリッジ21の孔27に対応する位置
に、光を通過させるための孔が形成されている。
【0020】なお、図1では、図2ないし図4における
VCM3を省略しており、図2ないし図4では、図1に
おけるアーム41,磁界変調用ヘッド42および連結部
材43を省略している。
【0021】図5は、本実施の形態に係る光ピックアッ
プの固定部側の光学系の構成を示す説明図である。この
光学系は、レーザ光を出射する半導体レーザ51と、光
ディスク9からの戻り光が入射する光検出部52と、互
いに平行に配置された反射面53aとビームスプリッタ
面53bとを有するプリズムブロック53とを備えてい
る。半導体レーザ51とプリズムブロック53における
反射面53aへの光入射位置との間には、コリメータレ
ンズ54が設けられている。プリズムブロック53にお
けるビームスプリッタ面53bを透過した戻り光の出射
位置と光検出部52との間には、プリズムブロック53
側より順に、λ/12板55,λ/2板56,戻り光の
位置調整用のガラスプレート57,集光レンズ58およ
び凹レンズ59が設けられている。図5に示した光学系
は、更に、プリズムブロック53のビームスプリッタ面
53bを挟んでλ/12板55と対向する位置に、光路
を90°曲げるミラー60が設けられている。このよう
な構成要素によって固定部側の光学系が構成されてい
る。
【0022】図5に示した光学系では、半導体レーザ5
1から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ54に
よって平行光束にされてプリズムブロック53に入射
し、反射面53aで反射され、更にビームスプリッタ面
53bで一部が反射されるようになっている。ビームス
プリッタ面53bで反射された光は、ミラー60で反射
され、キャリッジ21の孔27を通過して、立ち上げミ
ラー26で反射され、対物レンズ13を通過して光ディ
スク9に照射されるようになっている。また、光ディス
ク9からの戻り光は、対物レンズ13を通過し、立ち上
げミラー26で反射され、孔27を通過し、ミラー60
で反射され、プリズムブロック53のビームスプリッタ
面53bに入射し、一部が透過するようになっている。
ビームスプリッタ面53bを透過した光は、λ/12板
55,λ/2板56,ガラスプレート57,集光レンズ
58および凹レンズ59を順に通過して、光検出部52
に入射するようになっている。
【0023】図6は、図5における光検出部52の構成
の一例を示したものである。この光検出部52は、基板
61と、この基板61に接合され、互いに平行に配置さ
れたビームスプリッタ面62aと反射面62bとを有す
るプリズムブロック62とを有している。基板61に
は、ビームスプリッタ面62aに対応する位置と反射面
62bに対応する位置に、それぞれ複数に分割された光
検出器が形成されている。図6に示したように、光ディ
スク9からの戻り光は、収束しながらビームスプリッタ
面62aに入射して、透過光と反射光とに分離されるよ
うになっている。ビームスプリッタ面62aでの透過光
はそのまま、ビームスプリッタ面62aに対応する位置
に形成された光検出器に入射するようになっている。ビ
ームスプリッタ面62aでの反射光は、途中で一旦収束
した後、発散光となって反射面62bで反射して、反射
面62bに対応する位置に形成された光検出器に入射す
るようになっている。ここで、光ディスク9に対して光
ピックアップからの出射光が合焦状態で照射されている
ときには、基板61上の2箇所に形成された光検出器に
入射する2つの光束の径が等しくなるように設定されて
いる。合焦状態からずれたときには、一方の光束の径が
大きくなり他方の光束の径が小さくなる。従って、基板
61上の各光検出器の出力から、2つの光束の径の差に
応じた信号を生成することによってフォーカスエラー信
号を得ることができる。また、トラッキングエラー信号
は、例えばプッシュプル法を用いて、トラック方向に対
応する方向の分割線によって分割された複数の光検出器
の出力に基づいて生成することができる。また、ビーム
スプリッタ面62aを偏光ビームスプリッタ面とした場
合、基板61上の2箇所に形成された光検出器の出力の
差から光磁気記録の再生信号を得ることができ、基板6
1上の2箇所に形成された光検出器の出力の和から、エ
ンボスピット等によって記録された信号に対応する再生
信号を得ることができる。
【0024】次に、図7を参照して、本実施の形態に係
る光ピックアップの動作について説明する。なお、図7
は、図1における被駆動部10の要部と連結部30A,
30Bを示したものである。
【0025】本実施の形態に係る光ピックアップでは、
シークとトラッキングサーボをVCM3によって行うよ
うになっている。VCM3を動作させると、まず、VC
M3のボイスコイル6A,6Bに対して連結された被駆
動部10が直接駆動され、被駆動部10が変位する。こ
の変位が、連結部30A,30Bによる被駆動部10と
被案内部20との相対的な変位の範囲内、例えば数μm
のときには、図7に示したように、被駆動部10のみが
変位し、被案内部20は変位しない。なお、図7におい
て、(a)は可動部1全体の静止状態を表し、(b)は
被駆動部10が数μm後退した状態を表し、(c)は被
駆動部10が数μm前進した状態を表している。
【0026】被駆動部10は対物レンズ13を含んでい
るので、対物レンズ13の変位が、連結部30A,30
Bによる被駆動部10と被案内部20との相対的な変位
の範囲内である場合には、VCM3だけでトラッキング
サーボを行うことが可能となる。なお、被駆動部10の
変位が、連結部30A,30Bによる被駆動部10と被
案内部20との相対的な変位の範囲外となったときに
は、被駆動部10に追従して被案内部20も変位する。
【0027】フォーカスサーボは、フォーカス用VCM
用マグネット15A,15B、鉄芯24A,24Bおよ
びフォーカス用コイル25A,25Bによって構成され
るフォーカスアクチュエータを用いて、対物レンズ13
を図1における上下方向に移動させることによって行わ
れる。
【0028】このように本実施の形態に係る光ピックア
ップでは、対物レンズ13を含む被駆動部10をVCM
3によって直接駆動すると共に、ベアリング22を介し
てスライドシャフト2A,2Bによって案内される被案
内部20と被駆動部10とを連結部30A,30Bによ
って弾性的に連結したので、被駆動部10を数μm程度
の微小な距離だけ変位させたときには、被駆動部10の
みが変位して、被案内部20は変位しない。従って、被
駆動部10を数μm程度変位させても、ベアリング22
の滑りが発生せず、ベアリング22の滑りによる摩耗を
防止して、光ピックアップの耐久性および信頼性を向上
させることができる。その結果、本実施の形態に係る光
ピックアップでは、耐久性および信頼性を確保しなが
ら、VCM3によって可動部1を駆動してトラッキング
サーボを行うことが可能となる。また、本実施の形態に
係る光ピックアップでは、軽量な被駆動部10のみを変
位させて微小なトラッキング制御を行うことが可能とな
るため、従来、VCMだけでは困難であったサブミクロ
ンのトラッキング制御も可能となる。
【0029】このように本実施の形態に係る光ピックア
ップでは、可動部1のスライド用のVCM3を用いて、
ファインのトラッキングサーボを行うことが可能とな
る。そのため、可動部1は、フォーカスアクチュエータ
とトラッキングアクチュエータのうちのフォーカスアク
チュエータのみを有する一軸駆動方式とすることがで
き、その結果、可動部1を軽量化してアクセススピード
を向上させることが可能となる。なお、連結部30A,
30Bは板ばね等で構成することができるので、連結部
30A,30Bによる可動部1の重量の増加はほとんど
ない。
【0030】また、本実施の形態に係る光ピックアップ
では、ガルバノアクチュエータが不要となるので、光ピ
ックアップのコストダウンを図ることが可能となる。ま
た、シークとトラッキングサーボの両方をVCM3によ
って行うことができるので、シークとトラッキングサー
ボを帯域によって分ける等の2段サーボ制御が不要とな
り、制御が容易になる。
【0031】また、本実施の形態に係る光ピックアップ
では、連結部30A,30Bによる被駆動部10と被案
内部20との相対的な変位は数μm程度であるため、磁
界変調用ヘッド42用のアーム41は、図1に示したよ
うに、被案内部20側に連結することができる。そし
て、このように磁界変調用ヘッド42用のアーム41を
被案内部20側に連結すれば、被駆動部10のみが変位
する際にはアーム41および磁界変調用ヘッド42は変
位しないので、アーム41および磁界変調用ヘッド42
によってファインのトラッキング性能が劣化することが
ない。
【0032】また、本実施の形態に係る光ピックアップ
では、互いに平行に配置され、上端側が被駆動部・VC
M固定部16A,16Bに接合され、下端部がキャリッ
ジ21の上部に接合された板ばねによって連結部30
A,30Bを構成したので、被駆動部10と被案内部2
0との相対的な変位の方向が、VCM3によって発生さ
れる力の方向およびスライドシャフト2A,2Bによっ
て規制される被案内部20の移動方向と一致し、被駆動
部10および被案内部20の駆動をスムーズに行うこと
ができる。
【0033】また、本実施の形態に係る光ピックアップ
では、連結部30A,30Bの振動を抑制するダンピン
グ部31を設けたので、連結部30A,30Bの振動に
基づく被駆動部10の不要な振動を抑制することができ
る。
【0034】図8は、本発明の第2の実施の形態に係る
光ピックアップにおける可動部の右側面図である。本実
施の形態に係る光ピックアップは、第1の実施の形態に
係る光ピックアップにおいて、板ばねからなる連結部3
0A,30Bの代わりに、板状の防振ゴムからなる連結
部70を設けたものである。この連結部70の上端部は
被駆動部・VCM固定部16A,16Bに接合され、下
端部はキャリッジ21の上部に接合されている。防振ゴ
ムからなる連結部70は、自己の振動を抑制する機能を
有するので、本実施の形態に係る光ピックアップでは、
ダンピング部31を設けていない。本実施の形態におけ
るその他の構成、動作および効果は第1の実施の形態と
同様である。なお、自己の振動を抑制する機能を有する
連結部としては、上述のような防振ゴムを用いた形態に
限らず、例えば、制振材を2枚の鋼板で挟んだ制振鋼板
を用いて第1の実施の形態における連結部30A,30
Bを形成したものでも良い。
【0035】図9は、本発明の第3の実施の形態に係る
光ピックアップの一部を切り欠いて示す正面図である。
本実施の形態に係る光ピックアップは、第1および第2
の実施の形態のような固定部と可動部を有する分離光学
系を採用したものではなく、光学系全体が可動部に設け
られた一体送り型の光ピックアップの例である。本実施
の形態に係る光ピックアップは、図9に示したように、
第1の実施の形態に係る光ピックアップにおいて、キャ
リッジ21内に光入出力部80を設けた構成になってい
る。光入出力部80には、半導体レーザと、光検出器
と、半導体レーザから出射された光を立ち上げミラー2
6に向けて出力すると共に光ディスク9からの戻り光を
光検出器に導く光学系とが設けられている。本実施の形
態におけるその他の構成、動作および効果は第1の実施
の形態と同様である。
【0036】図10は、本発明の第4の実施の形態に係
る光ピックアップの平面図である。本実施の形態に係る
光ピックアップは、第1の実施の形態に係る光ピックア
ップにおいて、VCM3とは別に、被案内部20を直接
駆動するための第2のVCM90を備えたものである。
このVCM90は、VCM3と共用するVCMヨーク4
A,4B、VCMヨーク5A,5BおよびVCM用マグ
ネット6A,6Bと、VCMヨーク5A,5Bの周囲に
おいてVCMヨーク5A,5Bの外周面に対して所定の
間隔を開けて配置されたボイスコイル91A,91Bと
を備えている。ボイスコイル91A,91Bは、連結部
材92を介して被案内部20のキャリッジ21に連結さ
れている。
【0037】本実施の形態に係る光ピックアップでは、
被駆動部10を直接駆動するためのVCM3と、被案内
部20を直接駆動するためのVCM90とを備えたの
で、例えば、シーク時には、2つのVCM3,90によ
って、被駆動部10と被案内部20の両方を駆動するこ
とで、遅れの少ない可動部1の駆動が可能となる。ま
た、被駆動部10を駆動する信号の周波数帯域と被案内
部20を駆動する信号の周波数帯域とをそれぞれ適切に
設定することにより、可動部1の最適な駆動制御が可能
となる。更に、光ピックアップの静止時には、VCM
3,90によって、被駆動部10と被案内部20に対し
て、互いに逆方向で且つ大きさの等しい力を与えておく
ことにより、衝撃等が与えられたときに可動部1が大き
く変位してしまうことを防止することが可能となる。本
実施の形態におけるその他の構成、動作および効果は第
1の実施の形態と同様である。
【0038】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れず、例えば、上記各実施の形態では、立ち上げミラー
26を被案内部20側に固定したが、立ち上げミラー2
6を被駆動部10側に固定しても良い。また、上記各実
施の形態では、磁界変調型光磁気記録方式の光ディスク
装置用の光ピックアップの例を挙げたが、本発明は、光
変調型光磁気記録方式の光ディスク装置用の光ピックア
ップや、相変化型等の他の方式の書き換え可能型の光デ
ィスク装置用の光ピックアップや、その他、再生専用型
や追記型の光ディスク装置用の光ピックアップにも適用
することができる。また、被駆動部10と被案内部20
とを弾性的に連結する連結部の材質、形状、ダンピング
のさせ方等は、上記各実施の形態に示したものに限ら
ず、サーボ特性等に応じて最適に設定することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし7の
いずれかに記載の光ピックアップによれば、フォーカス
アクチュエータの少なくとも可動側を含む被駆動部と案
内部に沿って移動可能な被案内部とを、連結部を介して
弾性的に連結し、被駆動部を駆動手段によって直接駆動
するようにしたので、被駆動部の変位が微小な場合には
被案内部は変位せず、被案内部と案内部の間のベアアリ
ング等の摩耗を防止することができ、信頼性を確保しな
がら、可動部を駆動することによってトラッキングサー
ボを行うことが可能となるという効果を奏する。
【0040】また、請求項3記載の記載の光ピックアッ
プによれば、磁界変調用ヘッドを被案内部側に連結した
ので、請求項1記載の光ピックアップの効果に加え、磁
界変調用ヘッドによってトラッキング性能が劣化するこ
とを防止することができるという効果を奏する。
【0041】また、請求項4記載の記載の光ピックアッ
プによれば、連結部が、可動部の移動方向の複数箇所に
おいて互いに平行に配置され、それぞれ一端部が被駆動
部に接合され他端部が被案内部に接合された複数の板ば
ねを有するように構成したので、請求項1記載の光ピッ
クアップの効果に加え、被駆動部と被案内部との相対的
な変位の方向が、駆動手段によって発生される力の方向
および案内部によって規制される被案内部の移動方向と
一致し、被駆動部および被案内部の駆動をスムーズに行
うことができるという効果を奏する。
【0042】また、請求項5記載の光ピックアップによ
れば、連結部の振動を抑制する振動抑制手段を設けたの
で、請求項1記載の光ピックアップの効果に加え、連結
部の振動に基づく被駆動部の不要な振動を抑制すること
ができるという効果を奏する。
【0043】また、請求項6記載の光ピックアップによ
れば、連結部が、自己の振動を抑制する機能を有するの
で、請求項1記載の光ピックアップの効果に加え、連結
部の振動に基づく被駆動部の不要な振動を抑制すること
ができるという効果を奏する。
【0044】また、請求項7記載の光ピックアップによ
れば、被案内部を直接駆動するための第2の駆動手段を
備えたので、請求項1記載の光ピックアップの効果に加
え、可動部の遅れの少ない駆動や、可動部の最適な駆動
制御や、衝撃等が与えられたときの可動部の変位を防止
することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアッ
プを示す正面図である。
【図2】図1に示した光ピックアップの平面図である。
【図3】図2に示した光ピックアップにおける可動部の
右側面図である。
【図4】図2に示した光ピックアップにおける可動部の
左側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアッ
プの固定部側の光学系の構成を示す説明図である。
【図6】図5における光検出部の構成の一例を示す説明
図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアッ
プの動作について説明するための説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る光ピックアッ
プにおける可動部の右側面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る光ピックアッ
プの一部を切り欠いて示す正面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る光ピックア
ップの平面図である。
【符号の説明】
1…可動部、2A,2B…スライドシャフト、3…ボイ
スコイルモータ(VCM)、10…被駆動部、11A,
11B…フォーカス用板ばね、12A,12B…板ばね
固定部、13…対物レンズ、16A,16B…被駆動部
・VCM固定部、20…被案内部、21…キャリッジ、
22…ベアリング、30A,30B…連結部、31…ダ
ンピング部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーカスサーボのためのフォーカスア
    クチュエータを有する可動部と、この可動部を案内する
    案内部と、前記可動部を前記案内部に沿って移動させる
    駆動手段とを備えた光ピックアップにおいて、 前記可動部は、前記フォーカスアクチュエータの少なく
    とも可動側を含み前記駆動手段によって直接駆動される
    被駆動部と、前記案内部に沿って移動可能な被案内部
    と、前記被駆動部と前記被案内部との間を弾性的に連結
    する連結部とを有することを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段を用いてトラッキングサー
    ボを行うことを特徴とする請求項1記載の光ピックアッ
    プ。
  3. 【請求項3】 前記被案内部に連結され、光ディスクを
    介して光ピックアップによる光の照射位置に対向するよ
    うに配置される磁界変調用ヘッドを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記連結部は、前記可動部の移動方向の
    複数箇所において互いに平行に配置され、それぞれ一端
    部が前記被駆動部に接合され他端部が前記被案内部に接
    合された複数の板ばねを有することを特徴とする請求項
    1記載の光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 前記可動部は、前記連結部の振動を抑制
    する振動抑制手段を有することを特徴とする請求項1記
    載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 前記連結部は、自己の振動を抑制する機
    能を有することを特徴とする請求項1記載の光ピックア
    ップ。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段とは別に、前記被案内部を
    直接駆動するための第2の駆動手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の光ピックアップ。
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