JPH10133165A - カラー液晶表示装置 - Google Patents
カラー液晶表示装置Info
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- JPH10133165A JPH10133165A JP8290624A JP29062496A JPH10133165A JP H10133165 A JPH10133165 A JP H10133165A JP 8290624 A JP8290624 A JP 8290624A JP 29062496 A JP29062496 A JP 29062496A JP H10133165 A JPH10133165 A JP H10133165A
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Abstract
誘電率(垂直)が4.5の液晶がツイスト角θ=240
°に配置され、導電層6、カラーフィルタ5、被膜層4
が順に形成され、カラーフィルタ5の下面から被膜層4
の上面までの厚みが3.5μm、列電極3と導電層6と
の重なり合う面積が画素の面積の50%以上とされ、複
数ライン同時選択駆動法が用いられるカラー液晶表示装
置。
Description
駆動法(Multi Line Addressin
g、マルチ・ライン・アドレッシング、以下、MLA法
と略す。例えば、特開平6−27907号公報、US5
262881明細書、又は特開平8−234164号公
報等参照。)によるマルチプレックス駆動を用いた単純
マトリックス型カラー液晶表示装置の改良に関する。
け、高速・動画表示を行う超ねじれネマティック(スー
パーツイスティッド ネマチック、以下STNと略す
る)型カラー液晶表示装置の新規な構造、及び駆動法に
ついて説明を行う。
示媒体の需要はますます高まっている。種々の用途、使
用に応じてさまざまな表示装置が用いられているが、液
晶表示装置は薄型、軽量、低消費電力など長所を有し、
半導体技術を用いた駆動回路との整合性もよく、さらに
広く普及すると考えられる。
液晶表示装置、及び薄膜トランジスタを各画素に設けた
アクティブマトリックス液晶表示装置(以下、TFTと
略記する。)が主流となっている。両者を比較するとS
TNはTFTに比べて製造工程が簡素であり、一定の歩
留と良好な生産性を安定して維持でき、また、コストパ
フォーマンスがよいことが長所である。
るため、液晶表示装置の画面の大型化、高精細化、大容
量表示、高速表示、及び高品質のカラー表示化が求めら
れるようになり、それを実現するための探索が始まって
いる。従来、STNで大容量表示をするためには線順次
マルチプレクス駆動が用いられる。この駆動法は各行電
極を1本ずつ順次選択するとともに、列電極を表示した
いパターンと対応させて選択するもので、1順して全行
電極が選択されることによって一画面の表示を終える
(以下、本発明では走査電極を行電極と呼び、データ電
極を列電極と呼ぶ。)。
電極マトリックスと駆動方向との関係を示す。列電極で
あるC1 、C2 、C3 ・・・・Cn-2 、Cn-1 、Cn と
行電極R4 、R5 、R6 がマトリックスを形成し、その
交点に等価的にコンデンサとみなされる液晶が配置され
る。そして、行電極の選択、つまり各行電極に電圧を印
加していく方向はR4 からR6 である。この際、駆動電
圧波形が電極の位置に応じて変化する様子を図11に示
す。
の表示容量が大きくなるにつれて、フレーム応答と呼ば
れる問題が起こる。線順次駆動法では、選択時には比較
的大きく、非選択時には比較的小さい電圧が画素に印加
される。この電圧比は一般に行ライン数が大きくなるほ
ど、つまり高デューティ条件での駆動になるほど大きく
なる。
効値に応答していた液晶が印加波形そのものに応答する
ようになる。すなわち、フレーム応答は選択パルスでの
振幅が大きいためオフ時の透過率が上昇し、選択パルス
の周期が長いためオン時の透過率が減少し、結果として
コントラストの低下を引き起こす現象が発生する。
に、用いるフレーム周波数を高くして選択パルスの周期
を短くする方法が知られているが、これには重大な欠点
がある。つまり、フレーム周波数を高くすると、印加波
形の周波数スペクトルが高くなり、表示の不均一を引き
起こし、消費電力が上昇する。したがって選択パルス幅
が狭くなりすぎるのを防ぐことを目的として、フレーム
周波数を上げることは制限がある。このように周波数ス
ペクトルを高くせずに、フレーム応答を解消することが
重要となった。
(選択電極)を同時に選択する上記のMLA法と呼ばれ
る駆動法が提案された。この方法は複数の行電極を同時
に選択し、かつ、列方向の表示パターンを独立に制御で
きる方法であり、選択幅を一定に保ったままフレーム周
期を短くできる。すなわちフレーム応答を抑制した高コ
ントラスト表示ができる。
立に制御するために、同時に印加される各行電極には一
定の電圧パルス列が印加される。複数のラインを同時に
選択するこのMLA法では、複数の行電極に同時に電圧
パルスが印加されることになる。このとき、列方向の表
示パターンを同時にかつ独立に制御するために、行電極
には各々極性の違うパルス電圧が印加される必要があ
る。
され、列電極にはデータに応じた電圧が印加される。こ
うして、全体として各画素にはオン、オフに応じた実効
電圧が印加される。
群はL行K列の行列(これを以後、選択行列(A)とい
う)として表せる。選択パルス電圧系列は互いに直交な
ベクトル群として表せるため、これらを列要素として含
む行列は直交行列となる。このとき行列内の各行ベクト
ルは互いに直交である。行の数Lは同時選択行本数に対
応し、各行はそれぞれのラインに対応する。
には、選択行列(A)の1行目の要素が適応され、1列
目の要素、2列目の要素の順に選択パルスが印加され
る。本明細書では、選択行列(A)の表記において、1
は正の選択パルスを、−1は負の選択パルスを意味する
こととする。選択行列(A)の代表的な例としてアダマ
ール行列を図4に示す。図4(a)は4行4列のもの、
図4(b)は8行8列のもの、図4(c)は8行8列の
ものの第1行を除いた7行8列のものである。
示パターンに対応した電圧レベルが印加される。すなわ
ち、列電極電圧系列はこの行電極電圧系列を決める行列
と表示パターンによって決まる。
は以下のように決定される。図3はその概念を示した説
明図である。4行4列のアダマール行列を例にとって説
明する。列電極i及び列電極jにおける表示データが図
3(a)に示したようになっているとする。列表示パタ
ーンは図3(b)に示すようにベクトル(d)として表
される。ここで列要素が−1の時はオン表示を表し、1
はオフ表示を表す。
が印加されていくとすると、列電極電圧レベルは図3
(b)に示すベクトル(v)のようになり、その波形は
図3(c)のようになる。図3(c)において縦軸、横
軸はそれぞれ任意単位である。
レーム応答を抑制するために、1表示サイクル内で分散
して電圧印加されることが好ましい。具体的には、例え
ば、1番目の同時選択される行電極群(これを以下、サ
ブグループという)に対するベクトル(v)の第1番目
の要素が印加された次には、2番目の同時選択される行
電極群に対するベクトル(v)の第1番目の要素が印加
され、以下同様のシーケンスをとる。
圧パルスシーケンスは、電圧パルスを1表示サイクル内
でどのように分散するか、また同時選択される行電極群
に対してそれぞれどのような選択行列(A)が選ばれる
かによって決定される。
表示フレーム内で行ラインあたり1つだった選択波形
(従来の駆動法)に代わり、複数の選択波形を印加す
る。そのため非選択期間であるタイムインターバルに、
選択波形が印加されるゴーストは、複数のラインが同時
に選択されるために複数ライン分のゴーストが見えやす
く、従来の駆動法よりもゴーストが視認しやすい。この
非選択期間に選択波形が印加される要因は、行波形の波
形ひずみ、及び行波形の印加時に隣接行電極に印加され
る微分波形である。
な構成のマトリックス電極のうち、列電極の位置(C
1 、Cn )における行電極の駆動電圧波形を模式的に示
す。図中、破線が実際の駆動電圧波形を示す。+VRと
−VRは駆動電源電位、VMは中間電位(ゼロ電位)で
ある。同じ行電極でも、列電極の二か所の位置で、駆動
波形が変化している様子が示されている。C1 の位置で
は矩形波からそれほど変化していないが、Cn の位置で
はかなり変化している。
極間の相互作用によるゴーストの発生状態を説明する。
ある列電極(Cn )に対応し、かつ連続する三つの行電
極R4 、R5 、R6 を想定する。各行電極の駆動波形
(パルス)の立ち上がりと立ち下がりのタイミングで、
急峻な電圧変化に誘起された微分波形が隣接する行電極
上に現れる。この微分波形とは液晶層に直接作用し得る
駆動電圧であって、隣接する行電極にとっては不要なノ
イズ波形である。
微分波形である。dV1 は行波形の立ち上がりで発生
し、次の行(+1)に現れる。dV2 は行波形の立ち下
がりで発生し、次の行に現れる。dV3 は行波形の立ち
上がりで発生し、前の行(−1)に現れる。dV4 は行
波形の立ち下がりで発生し、前の行(−1)に現れる。
これらの微分波形が、ある行波形自身の波形なまりと重
畳され、液晶層に実効的に作用し、視認できる光学変化
(光透過率の変化)を起こす原因となる。
ばれる特殊なクロストークが存在する。ゴーストとは、
ある画像がその近傍の場所にうっすらと表示されてしま
う現象であり、TVの電波障害によるゴーストと同様に
二重像となって見える。特に、最近広く用いられている
パソコンなどのウインドウ・パターン表示などを行う場
合、上記のクロストーク現象が強く生じ、カラー液晶表
示装置での表示上の大きな問題となった。
となって現れるのが、図2のようなウインドウ表示を行
ったときである。ウインドウ表示の外枠の上部の背景部
(領域A)に表示むらが出現する。このとき領域A<領
域Bという輝度差が表示むらとなって現れる。
形、つまり行波形の波形歪みに起因する。本来、非選択
期間であるべきタイムインターバルに、選択波形がかか
ってしまうために生ずる現象であり、MLA法において
は、複数のラインが同時に選択されるために複数ライン
分のゴーストが見えてしまい、従来の駆動法よりもゴー
ストが視認しやすい構成を有している。
T法と呼ぶ。)でも同様のことが発生しているが、行の
選択が1ライン単位であるのでゴーストも1ライン分し
か生じない。したがって、若干の像のにじみ(すなわち
解像度の低下)という程度に発現するだけなので、「二
重像」には見えない。したがって、APT法では、ゴー
ストはほぼ観察されないといってもよい。
記の特開平8−234164号公報で、クロストークを
低減するMLAの駆動方法が提案された。直交行列を最
適化しパターンにより信号電圧波形が大きく変化するの
を抑制することによりクロストークの低減が達成可能で
あることが示された。
ア対応、パソコンのウインドウズ表示などのように、高
解像度で高品位の画像を提供する高度な表示システムを
構築するには、駆動系、液晶セル構造、液晶材料、回路
設計を統合したより高度な画質改善が必要であることが
わかった。
ひずみは、用いる駆動波形の特徴、負荷(液晶容量と電
極抵抗など)及び液晶層に対する駆動系の能力、即ち電
流供給電源に起因し、それらが互いに相互作用し実際に
画素に印加される電圧が決定される。
述したように行波形の印加時に隣接行電極に印加される
微分波形のことであり、それが大きければ、ゴースト低
減は困難である。つまり微分波形の減少が、ゴースト低
減の本質的課題である。本発明者らは液晶表示装置の構
造とその駆動原理を解析し、新たな知見を得た。
する場合、行電極に選択波形を印加する。この際、選択
行電極と隣接行電極間にカップリングが発生し、隣接行
電極に微分波形が印加される。つまり隣接行電極に印加
される微分波形を低減させるためには、行電極と隣接行
電極間のカップリングを減少させればよい。このよう
に、行電極と隣接行電極間のカップリングが、液晶容量
と行電極と隣接行電極間の容量の比に起因することを見
出した(図13参照)。
RLCの並列回路で表される)以外に、カラーフィルタ5
と被膜層4の下地層8(等価的にCX とRX の並列回路
で表される)が直列接続されている。電荷は下側の等価
回路を通じて流れ出る。ここで、カラーフィルタを備え
たカラー液晶表示装置の一般的な構成を図8の模式図に
示す。電極付き対向ガラス基板上に各構成要素が設けら
れている。
4、カラーフィルタ(CF)5、導電層6が示されてい
る。その他に、表側及び裏側配向膜、シール材、表面保
護膜などがそれぞれ備えられている。なお、配向膜のよ
うに実質的に無視し得るか、全体として十分に近似でき
る構成要素については省略して考察する。
形を印加すると、その行電極と隣接行電極間には被膜層
(主としてカラーフィルタの上面側を平坦化させる目的
で用いられ、平坦化層とも呼ばれる。)、及び導電層を
通じて容量が発生する。特にカラーフィルタの下地側
(液晶と反対側)に導電層が形成されている場合には、
容量発生が著しい。
接行電極間の容量が同程度となり、行電極に選択波形を
印加する際、行電極と隣接行電極間の容量起因の微分波
形が大きくなる。そのため、低い誘電率の液晶を用いる
ことや、低抵抗の透明電極を形成することによって負荷
を低減し、行波形ひずみを低減しても、ゴーストの発生
が低減されない。
電極と隣接行電極間に発生する容量を液晶容量に対して
小さく設定し、行電極と隣接行電極間のカップリングに
よる微分波形を減少させることが必要である。
示を実現するカラー液晶表示装置、特にSTNなどの単
純マトリックス駆動方式において、負荷として作用する
液晶層自身の挙動に関し詳しく説明する。
荷の直列結合として近似される。前者は液晶容量(オフ
時とオン時)、後者は電極抵抗によるものである。表示
面積、表示の解像度はこれらの負荷と強く関与し、面積
が大きくなると容量負荷の増大により高周波特性が悪化
し、波形歪みが増えクロストークは増大する。
分が増大することにより、こちらも、クロストークの増
大につながる。一般に、現実的に問題となるのは、対角
9インチサイズ以上、表示本数が200走査ライン以上
(2画面駆動の時は400ライン以上に対応)の場合で
ある。
(振幅値)が増大するため、使用できる駆動用ドライバ
ー回路の実現性(主に、半導体IC技術における技術限
界、例えば耐圧、電流値、スイッチング速度、消費電力
など)から駆動電圧を下げる必要があり、クロストーク
条件はますます厳しくなる一方であった。
せる手段が用いられてきたが、光学的に透明性を保った
まま電気抵抗値を下げることはかなり限界に近づいてき
ている。また、生産コスト上昇と性能のばらつきを引き
起こし、汎用品の製造に適さないことは明らかである。
一般的に波形ひずみの低減は、負荷の低減(液晶誘電率
低下、電極抵抗減少等)や外部供給電源の強化により改
善されるが、本発明では電気的に複雑な関係を持つカラ
ー液晶表示装置の各部の構造、及び駆動法の諸パラメー
タを適切に組み合わせることにより、その解決を得よう
とする。
A法を用いたカラー液晶表示装置であって、高品位の画
像を提供するために、ゴーストの発生の要因の一つであ
る微分波形を低減するの最適構成を示すものである。
ス状に配置された行電極と列電極の間に、誘電異方性が
正であり誘電率(垂直)が4.5以下の液晶がツイスト
角θ=100〜360°の液晶層として配置され、行電
極と列電極とに挟持された一つの画素に対応してカラー
フィルタが設けられ、カラーフィルタを覆うように被膜
層が設けられ、カラーフィルタの下地側に導電層が設け
られ、カラーフィルタの下面から被膜層の上面までの厚
みが3.5〜7μmに設けられ、行電極もしくは列電極
のうちの導電層に近設された一方と導電層との重なり合
う面積が画素の面積の50%以上とされ、複数ライン同
時選択駆動法によって液晶層が駆動されるカラー液晶表
示装置を提供する。
を満足する請求項1のカラー液晶表示装置を提供する。
率 SPIX :画素の面積 SOVER :画素中での駆動電極(行電極もしくは列電
極)と下地側の導電層との重なり面積 dLC :液晶層のギャップ dALL :カラーフィルタ下面から被膜層の上面まで
の厚み
0以上の整数)の行電極と複数の列電極とが配置され、
行電極はL本ごと(Lは2、3又は4)のサブグループ
に分割され、そのサブグループが一括して選択され、L
行M列の選択直交行列(A)の選択列ベクトル(A1,
A2,A3,A4)を時系列で展開した信号に基づく行
選択電圧が行電極に印加されてなる請求項1又は2のカ
ラー液晶表示装置を提供する。
が電着法、もしくは電着レジスト法によって形成されて
なる請求項1、2又は3のカラー液晶表示装置を提供す
る。
プdLC=4〜6μm、ツイスト角θ=220〜260°
とした請求項1、2、3又は4の液晶表示装置を提供す
る。
3.5μm、εALL ≦4.5、SPIX×0.5<SALL
とすることで微分波形を減少できる。好ましくは、d
ALL ≧3.8μm、εALL ≦4.0、SPIX ×0.7<
SALL である。また、重なり合う面積比は70%以上、
さらには80%以上が好ましい。
波形ひずみの減少と、行波形を印加時に隣接行電極に印
加される微分波形の低減が必要となるが、MLA法の特
徴を生かし、かつクロストーク低減を達成するには、波
形ひずみに影響を与える液晶容量は上記の式(1)の条
件を満たす場合がさらに好ましい。また、後述する表4
の基本構成を備えることが必要である。
り、従来のSTNに比べ、3〜50%の容量負荷低減と
なり、透明電極を著しく低抵抗化することなく波形ひず
みが低減できる。
行電極がN本(Nは200以上の整数)設けられ、行電
極はL本ごと(Lは2、3又は4)のサブグループに分
割して構成される場合、行選択電圧ならびに列電圧の極
性が選択パルス幅のS倍の周期性を持って反転される駆
動方式が用いられ、式(2)の関係を満たすことが好ま
しい。
行電圧の電圧振幅Vr(pp)と列電圧の電圧振幅Vc
(pp)が、式(3)の関係を満たすことが好ましい。
フィルタを備え、単純マトリックス駆動方式を採用した
カラー液晶表示装置において、各種のクロストークの低
減を図る場合、重要なのは、そのクロストークというむ
らが生ずるときの、波形の特徴と、負荷(液晶容量と電
極抵抗など)、液晶への電流供給電源等のパラメータで
ある。それらが強く関与し、かつ互いに相互作用して実
際に画素に印加される電圧が決まるという点にある。
っては、外部の電流供給電源をいかに強化してもクロス
トーク低減が困難となる。この意味で、波形と負荷の関
係がクロストーク低減に関する本質的要素である。
ー液晶表示装置で高品位の画像を提供するために、ML
A法の波形を決定する要素と駆動系から見た場合の負荷
として作用する液晶セルとの総合的な最適構成を示す。
特徴を考える場合、まず、同時選択数が重要となる。M
LA法においては、従来表示フレーム内で行ラインあた
り1つであった選択波形を複数回に分けて印加しそれに
対応するように列電圧を決定する。
行、列の電圧バランスが変化し、クロストークの発生状
況が変化することとなる。まず、簡単な理解を促すた
め、オン波形とオフ波形の電圧比が理論的に最大となる
最適バイアスを条件として説明する。
のしきい値電圧(Vth,rms)を持つ。これを、マル
チプレクス駆動で供給する場合、最終的な行、列波形の
合成による実効電圧を考慮する必要がある。従来の線順
次駆動法であるAPT法の、列電圧Vcを1とおいたと
き、MLA法における行電圧Vr、列電圧Vcの最大値
は、同時選択数Lに対して、次の表1で与えられる。
したように最適バイアスの場合である。表1より明らか
なように、Lの増大につれ行電圧は低下し、列電圧は上
昇する。したがって、Lが変化すると行方向、列方向へ
発生するクロストークの種類により、その強度が変化す
ることになる。
時選択される行電極に対応する表示パターン(オフが
1、オンが−1)を要素とする列電極表示パターンベク
トル(x)=(x1,x2,x3,x4・・)と、選択
列ベクトル(Ai:i=1,2,3,4・・)の内積で
あるyi=(x1,x2,x3,x4・・)Aiに比例
した電圧が列電極に印加されるので、(x)のパターン
が電圧を直接的に決める重要な要素である。
し、液晶セルの負荷がどうあるべきか、駆動波形はどう
あるべきか、そのときの駆動系、主に実際の回路構成・
ドライバーなどへの影響がどうなるかなどを考慮し、そ
れらの最適構成を得るに至った。主要な因子のクロスト
ークなどへの影響を次の表2にまとめる。
理論からいえば明らかに矛盾する。なぜならば、液晶の
駆動電圧は、液晶の誘電率異方性Δεに依存し、液晶の
電圧を下げるためには、誘電率異方性Δεを大きくする
必要があり、容量負荷の増大につながるからである。
つクロストーク低減を達成できる構成を考察する。この
際、MLA法の駆動波形と負荷としての液晶セルの好ま
しい構成を同時に考える。表3に主要な因子を示す。
MLA法における駆動方式と液晶負荷に最適点が存在す
ることを意味している。本発明では、これらの関係を理
論的に考察し、ならびに実験的に検証し、以下のような
結論に達した。
で、それは次の表4の(a)、(b)、(c)の3つの
条件を満たす場合である。
により、従来のSTNに比べて、3〜5割の容量負荷低
減となり、透明電極を著しく低抵抗化することなくクロ
ストーク全体が低減できるのである。
形の極性反転周期Sを、1/2フレーム長以下とするこ
とが有効である。これは波形の周波数成分を中間的な周
波数領域に設定するためである。最後の条件は、上記の
式(2)の関係を満たすことを意味する。
合に有効である。高速応答を達成するには、液晶自体の
粘性を下げるとともに液晶に対する基板からの界面規制
力を強めて高速化するのが一般的であるが、この規制力
の増加は、すなわち、液晶セルのギャップを低減するこ
とであり、容量負荷の増大につながる。ギャップの低減
は駆動電圧そのものはほとんど変えないので、負荷の増
大にともなうクロストーク増加が非常に顕著になる。
荷の大きさとを最適化したので、このように液晶セルの
ギャップを低減した条件下で表示を高速化するためのマ
ージンを大きくとれる。例えば、他のパラメータが等し
い場合、従来のカラー液晶表示装置の構成ではギャップ
dが6.5μm、誘電率異方性Δε=9(ε垂直=4.
0)であった。MLA法と液晶セルの細部構成とを組み
合わせた本発明のもとでは、ギャップdを4.5μm、
誘電率異方性Δε=4.5(ε垂直=4.0)と設定で
きる。
%低下)と、最大電圧(行電圧)の低減(4ライン同時
選択の場合、約30%低下)と、高速化(応答時間を約
50%低下できる)の全てが同時に達成できる。
m、及びツイスト角θ=220〜260°の範囲におい
て、用いる液晶の物性値をε(垂直)≦4.5、Δε=
3.5〜6.5とすることが好ましい。さらには、Δε
=4.0〜6.0がより好ましい。
果であるコントラスト比の増大が同時に達成され、従来
は、20:1〜30:1程度であったが、本発明ではコ
ントラスト比(オンとオフの輝度比)は40:1以上が
可能となった。
に適合したカラー液晶表示素子の構成により、従来の駆
動方式と液晶表示素子構成の場合よりも、高コントラス
ト、高速を達成したうえで、さらに、低クロストーク、
電源最大電圧の低減が達成される。このことは、高い生
産性で製品を供給できることを意味し、かつ、製品の性
能も低消費電力であって、かつ従来よりも高品位の画像
が提供できることを意味する。
を採用するため、従来とは異なるバイアス比での駆動が
可能となる。ここで、バイアス比とは、行電圧/列電圧
の最大値で定義され、既に述べた最適バイアスでは、
(N)0.5 /Lとなる。APT法では、列電圧が極端に
高くなるため、一般にバイアス比は最適バイアスより小
さくして用いるのが普通であるが、MLA法ではその波
形の特徴より、むしろこの電圧比を最適バイアスより大
きくして使うことが好ましい。
法ではフレーム応答があるのでバイアスは小さくした方
がコントラストが高いがMLA法では方式そのものでフ
レーム応答を抑制していること。(2)MLA法では行
電圧がAPT法よりも低いこと。
の最大電圧Vc(max)が、式(2)の関係を満たす
ことが本発明のカラー液晶表示装置おいてより高品位な
画像を得るためのより好ましい条件である。
を使って簡単に実現できる。例えば、階調方式としてF
RCを用いる場合、空間変調FRCは、初段の多ビット
データをメモリに格納する前段にいれて、FRC後の1
ビット(1フレーム)データをメモリに格納し、それを
順次読み出しMLA演算により列電極電圧波形を計算し
てもよい。あるいは、多ビットデータのままメモリに格
納し、列電圧演算の前段で空間変調FRCのテーブルと
の参照により1ビットのFRCデータとしてもよい。
次読み出して用いればよいが、論理回路での構成も簡単
に実現できる。これらの回路により演算された列電圧波
形を複数の電圧レベルをもつ列信号ドライバに入力し液
晶に電圧を印加することにより表示が達成される。
表示手法としては、上記のFRC以外に、AM(Amp
litude Modulation:振幅変調)、P
WM(Pulse Width Modulatio
n)などの手法を使用できる。階調の表示時には、一般
には駆動波形が複雑化するためにクロストークが増大し
たり、電圧の変動による階調のずれが発生したりする
が、本発明においてはクロストーク低減が達成されるた
めに、階調表示時にもその表示品位を損なうことなく細
やかな階調が実現できる。
造、及びMLA法による駆動法との関係について説明す
る。LCDのカラーフィルタとして一般に用いられるも
のとして顔料分散型カラーフィルタとクロムのブラック
マスクを組み合わせたものが知られている。この場合、
駆動電極の一方に近設された導電膜はクロムのブラック
マスクが該当する。しかし、画素とブラックマスクとの
重なり面積がかなり小さくすむので、視認できるような
ゴーストはほとんどなく、実質的に使用できることにな
る。基本的な構成の断面図を模式的に図9に示す。電極
の重なりが少ないことがわかる。
電着法のカラーフィルタはその生産性のよさ、通常用い
られる範囲での良好な発色性能などの特徴が評価されて
きている。この場合、画素の形成方法上、画素の下方に
ITOを配置した構造を持っている。この場合、駆動電
極と重なり合う導電層として電着用ITOが配置されて
いるので、駆動状態に影響を与える電気的効果が無視で
きなくなる。電着カラーフィルタの場合、形成プロセス
にもよるが、電極の重なり面積は50〜100%程度と
なる。
し、切断線P−P’における断面を図6に模式的に示
す。LR は行電極1の幅、LC は列電極3の幅、SPIX
11は電極の交差面積、SOVER10はカラーフィルタと
導電層6との重なり合う面積を示す。図6、図8、図9
において、列電極1、液晶層2、行電極3、被膜層4、
カラーフィルタ5、導電層6が備えられていることが示
されている。また、図13にその断面方向における等価
回路図を模式的に示す。基本的に、コンデンサと抵抗の
並列回路が縦続された構造とみることができる。図面の
上側が液晶層2に相当し、下側がカラーフィルタと被膜
層が一体化した下地層8に相当する。
的にゴーストが強く生じる方向にあり、表示装置として
所望の性能を得られないことになる。しかし、本発明で
は、用いる液晶の物性値、及び液晶セルの構造を最適化
することにより、ゴーストを抑制しつつ、電着カラーフ
ィルタを用いたカラー液晶表示装置を得ることができ
る。
タの製造工程に応じた、液晶セルの各断面図を図7に模
式的に示す。分図(A)は、基板上にITO及びレジス
トが形成された状態を示す。分図(B)ではレジストの
パターニング、露光、現像、剥離を示す。
のカラーフィルタを電着で形成した状態を示す。分図
(D)では、緑色(G)のカラーフィルタを電着で形成
した状態を示す。分図(E)で、3色のカラーフィルタ
が全て形成された状態を示す。この際、ITO6が電着
の電極として機能する。また、平坦化膜として機能する
被膜層4がカラーフィルタ5を覆うように形成される。
フィルタの層、及び被膜層4の上にクロムなどの金属膜
を形成した状態を示す。分図(G)では、RGBのカラ
ーフィルタの領域のクロムを除去し、いわゆるブラック
マスクを形成した状態を示す。電着レジスト法では、こ
のように、パターニングのレジストを1回ごと塗布し
て、順次電着面を露出させ、RGB層を形成する。この
方法では電着用のITOのパターニングが不要である。
図1にその斜視図を示す。その構成は後述する実施例の
説明のなかで行う。
他に電着法(非レジスト法)がある。これは、ITOを
パターニングし、順次電気的に選択して、RGBのカラ
ーフィルタ層を形成していく。その構造の一部の斜視図
を図14に示す。導電層6があらかじめカラーフィルタ
に対応してパターニングして形成される。本発明は、電
着を用いるいずれの方法のカラーフィルタと組み合わせ
た場合でも有効である。以下、実施例を説明する。例1
〜4が本発明の実施例である。
ズのカラーSTNを上下2画面に分割し2画面駆動とし
た。1画面の行ラインは240であり、同時選択数L=
4(すなわちサブグループ数=60)でMLA法の駆動
を行った。表示画面のサイズは対角10.4インチサイ
ズ、用いた透明電極はITOで、シート抵抗は5Ωのも
のであった。
m、ツイスト角θ=240°、液晶の誘電率は垂直が
3.7、平行が9.0(△ε=+5.3)のものを用い
た。最大駆動電圧(Vr)は約16Vとした。バイアス
比は最適バイアス×1.2(3.9)とした。被膜層の
厚みを2.5μm、カラーフィルタ厚みを1.0μmと
した。被膜層には日本合成ゴム社製のJSS−917
(品番名:アクリレート系及びエポキシ系モノマーの混
合物で、誘電率は3.5〜4.0である)を用いた。被
膜層を含む画素部分(カラーフィルタと被膜層)の誘電
率は4、画素中で占める面積は100%であった。
示す。液晶セルは、表側偏光板、表側ガラス基板、表側
配向膜(以上は図示を省略している)、図の上側の列電
極1(Cn-1 、Cn ・・・マトリックスを構成する電極
のうちの二本を示す)、液晶層2、図の下側の行電極3
(Rn-1 、Rn 、Rn+1 )、被膜層4、カラーフィルタ
5(本例ではカラーフィルタを電着レジスト法で形成し
た)、導電膜6を備えている。さらに、裏側配向膜、裏
側偏光板、裏側ガラス基板、シール材などを備えてい
る。また、駆動系(図示を省略する)として、MLAコ
ントローラ、TFT用の表示信号を受ける外部インター
フェースが備えられている。
供給され、外部インターフェース、MLAコントローラ
(データ変換などを行う。また、FRC階調方式を採用
したワンチップICである。)を経由し、行駆動ドライ
バー、列駆動ドライバーに駆動信号が与えられる。この
ようにして、MLA法によるカラー液晶表示装置の駆動
が行われる。MLA法の駆動方式で用いた直交行列は、
数5に示したものであり、階調表示はFRC方式を用い
た。
ろ、フリッカー、ゴーストがほとんど見られない繊細な
階調表示が得られた。なおフレーム周波数は120Hz
として駆動し、コントラスト比50:1、応答時間(立
ち上がり、立ち下がりの平均)は50msであった。こ
のとき波形なまりと微分波形を測定したところ、印加波
形に対して1.5%、1.0%であった。
プが4μm、液晶の誘電率は垂直が3.7、平行が9.
0(△ε=+5.3)のものを用いた。最大駆動電圧
(Vr)は約16Vとした。バイアス比は最適バイアス
×1.2(3.9)とした。被膜層の厚みを5.5μ
m、カラーフィルタ厚みを1.5μm、被膜層を含む画
素の誘電率は4、画素中で占める面積は100%であっ
た。
ろ、フリッカー、ゴーストがほとんど見られない繊細な
階調表示が得られた。なおフレーム周波数は120Hz
として駆動し、コントラスト比50:1、応答時間(立
ち上がり、立ち下がりの平均)は50msであった。こ
のとき波形なまりと微分波形を測定したところ、印加波
形に対して1.5%、0.5%であった。
(RGB))サイズのカラーSTNを上下2画面に分割
し2画面駆動とした。1画面の行ラインは300であ
り、同時選択数L=4(すなわちサブグループ数=7
5)でMLA法の駆動を行った。表示画面のサイズは対
角12.1インチサイズ、用いた透明電極はITOで、
シート抵抗は4Ωのものであった。
m、液晶の誘電率は垂直が3.5、平行が8.5(△ε
=+5.0)のものを用いた。最大駆動電圧(Vr)は
約18Vとした。バイアス比は最適バイアス×1.2
(5.2)とした。被膜層の厚みを2.5μm、カラー
フィルタ厚みを1.0μm、被膜層を含む画素の誘電率
は4、画素中で占める面積は100%であった。
ろ、ゴーストがほとんど見られない繊細な階調表示が得
られた。なおフレーム周波数は120Hzとして駆動
し、コントラスト比50:1、応答時間(立ち上がり、
立ち下がりの平均)は65msであった。このとき波形
なまりと微分波形を測定したところ、印加波形に対して
1.7%、0.9%であった。
プが5μm、液晶の誘電率は垂直が3.5、平行が8.
5(△ε=+5.0)のものを用いた。最大駆動電圧
(Vr)は約18Vとした。なおバイアス比は最適バイ
アス×1.2(5.2)とした。被膜層の厚みを5.5
μm、カラーフィルタ厚みを1.5μm、被膜層を含む
画素の誘電率は4、画素中で占める面積は100%であ
った。
ろ、フリッカー、ゴーストがほとんど見られない繊細な
階調表示が得られた。なおフレーム周波数は120Hz
として駆動し、コントラスト比50:1、応答時間(立
ち上がり、立ち下がりの平均)は50msであった。こ
のとき波形なまりと微分波形を測定したところ、印加波
形に対して1.7%、0.4%であった。
カラーフィルタ厚みを1.0μmとした以外は例3と同
様に構成し、駆動方法も例1と同様に駆動した。
ろ、繊細な階調表示が得られたが、ゴーストが極めて多
く発生した。なおコントラスト比50:1、応答時間
(立ち上がり、立ち下がりの平均)は65msであっ
た。このとき波形なまりと微分波形を測定したところ、
印加波形に対して1.7%、1.8%であった。
カラーフィルタ厚みを1.0μm、画素中で導電層が占
める面積を75%とした以外は例1と同様に構成し、駆
動方法も例1と同様に駆動した。
ろ、繊細な階調表示が得られたが、ゴーストが極めて多
く発生した。なおコントラスト比50:1、応答時間
(立ち上がり、立ち下がりの平均)は50msであっ
た。このとき波形なまりと微分波形を測定したところ、
印加波形に対して1.7%、1.4%であった。
カラーフィルタ厚みを1.0μmとした以外は例1と同
様に構成し、駆動方法は通常駆動法により駆動した。ウ
インドウズ上でビデオ表示を行ったところ、ゴーストの
発生は小さいが、クロストークのレベルが例1より極め
て悪いレベルであった。なおフレーム周波数は120H
zとして駆動し、コントラスト比30:1、応答時間
(立ち上がり、立ち下がりの平均)は150msであり
ビデオ表示では強い残像が見られた。このとき波形なま
りと微分波形を測定したところ、印加波形に対して1.
7%、1.8%であった。
と表6にまとめて示す。表中、dLCとdALL は厚みを示
し単位は(μm)である。なお、これらの例において、
カラーフィルタは電着レジスト法を用いたので、dALL
=dOP(被膜層の厚み)となっている。また、BR はバ
イアス・レシオを示し、VMAX は最大駆動電圧で単位は
(V)である。
法(MLA)と高速液晶表示素子の性能を完全に引き出
し、低クロストークの高速・高コントラスト表示を可能
とした。そして、従来にない単純マトリクスでの動画・
多階調表示を達成した。また、従来の駆動法に比して電
源電圧の低減なども達成できた。
定の駆動条件の液晶セルにおいて、より高品位の表示を
得ることができた。
めることができ、透明電極を著しく低抵抗化することな
くクロストーク全体を低減できた。また、電源電圧系を
複雑にせず、かつ、駆動系を簡素化できた。
したカラーフィルタと組み合わせることで、生産性の良
好な、きわめて明るく、発色の優れた、コントラスト比
の高いカラー液晶表示装置を達成できた。
他の液晶表示素子に応用できる。
図。
説明する概念図及び波形図。
図。
説明図。
置の断面図。
向を示す模式図。
示す波形図。
を示す波形図。
形成した場合の断面方向の電気等価回路の模式図。
タ)を示す斜視図。
Claims (5)
- 【請求項1】マトリックス状に配置された行電極と列電
極の間に、誘電異方性が正であり誘電率(垂直)が4.
5以下の液晶がツイスト角θ=100〜360°の液晶
層として配置され、行電極と列電極とに挟持された一つ
の画素に対応してカラーフィルタが設けられ、カラーフ
ィルタを覆うように被膜層が設けられ、カラーフィルタ
の下地側に導電層が設けられ、カラーフィルタの下面か
ら被膜層の上面までの厚みが3.5〜7μmに設けら
れ、行電極もしくは列電極のうちの導電層に近設された
一方と導電層との重なり合う面積が画素の面積の50%
以上とされ、複数ライン同時選択駆動法によって液晶層
が駆動されるカラー液晶表示装置。 - 【請求項2】式(1)の関係を満足する請求項1のカラ
ー液晶表示装置。 【数1】 ε(平行)×SPIX /dLC>εALL ×SOVER/dALL ・・・・・・式(1) ε(平行):液晶(平行)の誘電率 εALL :被膜層及び画素部分の液晶層の総合の誘電
率 SPIX :画素の面積 SOVER :画素中での駆動電極(行電極もしくは列電
極)と下地側の導電層との重なり面積 dLC :液晶層のギャップ dALL :カラーフィルタ下面から被膜層の上面まで
の厚み - 【請求項3】N本(Nは200以上の整数)の行電極と
複数の列電極とが配置され、行電極はL本ごと(Lは
2、3又は4)のサブグループに分割され、そのサブグ
ループが一括して選択され、L行M列の選択直交行列
(A)の選択列ベクトル(A1,A2,A3,A4)を
時系列で展開した信号に基づく行選択電圧が行電極に印
加されてなる請求項1又は2のカラー液晶表示装置。 - 【請求項4】カラーフィルタが電着法、もしくは電着レ
ジスト法によって形成されてなる請求項1、2又は3の
カラー液晶表示装置。 - 【請求項5】液晶層のギャップdLC=4〜6μm、ツイ
スト角θ=220〜260°とした請求項1、2、3又
は4の液晶表示装置。
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-
1996
- 1996-10-31 JP JP29062496A patent/JP3691917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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