JPH10133105A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH10133105A
JPH10133105A JP8301089A JP30108996A JPH10133105A JP H10133105 A JPH10133105 A JP H10133105A JP 8301089 A JP8301089 A JP 8301089A JP 30108996 A JP30108996 A JP 30108996A JP H10133105 A JPH10133105 A JP H10133105A
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JP
Japan
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lens
lens group
optical member
projection
optical system
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Application number
JP8301089A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ishiyama
聡 石山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70241Optical aspects of refractive lens systems, i.e. comprising only refractive elements
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70258Projection system adjustments, e.g. adjustments during exposure or alignment during assembly of projection system

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造誤差や組立誤差などに起因して投影光学
系内に残存する回転非対称な像位置のずれや偏心非点収
差などを随時補正する。 【解決手段】 投影光学系(PL)は、第1物体側から
順に、正屈折力の第1レンズ群と、負屈折力の第2レン
ズ群と、正屈折力の第3レンズ群と、負屈折力の第4レ
ンズ群と、正屈折力の第5レンズ群と、正屈折力の第6
レンズ群とを備えている。投影光学系は、第1レンズ群
および第2レンズ群中において光軸に対して一体的に傾
斜可能な少なくとも1つのレンズから構成された光学部
材(T1〜T3)を備え、光学部材を光軸に対して傾斜
させることによって、投影光学系内に残存する回転非対
称な像位置のずれまたは偏心非点収差を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投影露光装置に関
し、特に半導体製造用の投影露光装置における収差補正
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば半導体素子の製造に用いられる
投影露光装置では、集積回路のパターンの微細化につれ
て、投影光学系に対して要求される性能がますます厳し
くなっている。このような状況の中で、投影光学系につ
いては、高い解像力、像面の平坦性、少ないディストー
ション(歪曲収差)などが要求されている。このため、
たとえば高い解像力を得るために、露光波長λを短くし
たり、投影光学系の開口数NAを大きくしたりしてい
る。また、像面湾曲を小さくし、歪曲収差を軽減する努
力がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように要求性能が
厳しくなるにつれて、投影光学系を構成するレンズ枚数
が増え、構成がますます複雑化している。このため、投
影露光装置に搭載した状態において投影光学系の像面湾
曲、非点収差、歪曲収差などの諸収差を設計値通りに抑
えて所望の高性能を発揮させるには、投影光学系を構成
する個々のレンズ部品の製造精度や組立精度を高くする
必要がある。しかしながら、個々のレンズ部品の製造精
度や組立精度を高くしても、投影露光装置に搭載された
投影光学系には、特に回転非対称な像位置のずれや偏心
非点収差などの諸収差が残存してしまう。ここで、回転
非対称な像位置のずれとは、理想像点からの像位置のず
れが光軸に関して非対称な収差状態であり、いわゆる歪
曲収差である。また、偏心非点収差とは、各レンズの光
軸と投影光学系の設計光軸との偏心に起因して発生する
非点収差である。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、製造誤差や組立誤差などに起因して投影光学
系に回転非対称な像位置のずれや偏心非点収差などの諸
収差が残存しても、投影光学系が搭載された状態でこれ
らの残存収差を随時補正することのできる再現性に優れ
た高性能な投影露光装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明においては、第1物体を照明する
ための照明光学系と、該照明光学系によって照明された
前記第1物体の像を第2物体上に投影するための投影光
学系とを備えた投影露光装置において、前記投影光学系
は、前記第1物体側から順に、正の屈折力を有する第1
レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の
屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第
4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群と、正
の屈折力を有する第6レンズ群とを備え、前記投影光学
系は、前記第1レンズ群および前記第2レンズ群中にお
いて光軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも1つの
レンズから構成された光学部材を備え、前記光学部材を
光軸に対して傾斜させることによって、前記投影光学系
内に残存する回転非対称な像位置のずれまたは偏心非点
収差を補正することを特徴とする投影露光装置を提供す
る。
【0006】第1発明の好ましい態様によれば、前記光
学部材は、前記第1レンズ群および前記第2レンズ群中
において光軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも1
つのレンズから構成された第1光学部材と、前記第1レ
ンズ群および前記第2レンズ群中において光軸に対して
一体的に傾斜可能な少なくとも1つのレンズから構成さ
れて前記第1光学部材とは独立に傾斜可能な第2光学部
材と、前記第1レンズ群および前記第2レンズ群中にお
いて光軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも1つの
レンズから構成されて前記第1光学部材および前記第2
光学部材とは独立に傾斜可能な第3光学部材とからな
り、前記第1光学部材、前記第2光学部材および前記第
3光学部材をそれぞれ光軸に対して傾斜させることによ
って、前記投影光学系内に残存する回転非対称な像位置
のずれと偏心非点収差とを独立に補正する。
【0007】また、第1発明の好ましい態様によれば、
前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記第2レン
ズ群の焦点距離をf2 とし、前記第3レンズ群の焦点距
離をf3 とし、前記第4レンズ群の焦点距離をf4
し、前記第5レンズ群の焦点距離をf5 とし、前記第6
レンズ群の焦点距離をf6 とし、前記第1物体から前記
第2物体までの軸上距離をLとするとき、 f1 /L<0.8 (1) −0.033<f2 /L (2) 0.01<f3 /L<1.0 (3) f4 /L<−0.005 (4) 0.01<f5 /L<0.9 (5) 0.02<f6 /L<1.6 (6) の条件を満足する。
【0008】本発明の第2発明においては、第1物体を
照明するための照明光学系と、該照明光学系によって照
明された前記第1物体の像を第2物体上に投影するため
の投影光学系とを備えた投影露光装置において、前記投
影光学系は、光軸に対して一体的に傾斜可能な少なくと
も1つのレンズから構成されて前記投影光学系内に残存
する回転非対称な像位置のずれまたは偏心非点収差を補
正するための光学部材を備え、前記第1物体上の最大物
体高の点からの主光線のレンズ面への入射高をh0 と
し、前記第1物体上の軸上物点からの最大開口数を有す
る斜光線のレンズ面への入射高をh1 とし、前記投影光
学系の最大有効径をφとするとき、前記光学部材を構成
するレンズは、 0.170<h0 /φ (12) h1 /φ<0.35 (13) の条件を満足することを特徴とする投影露光装置を提供
する。
【0009】第2発明の好ましい態様によれば、前記光
学部材は、光軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも
1つのレンズから構成された第1光学部材と、光軸に対
して一体的に傾斜可能な少なくとも1つのレンズから構
成されて前記第1光学部材とは独立に傾斜可能な第2光
学部材と、光軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも
1つのレンズから構成されて前記第1光学部材および前
記第2光学部材とは独立に傾斜可能な第3光学部材とか
らなり、前記第1光学部材、前記第2光学部材および前
記第3光学部材をそれぞれ光軸に対して傾斜させること
によって、前記投影光学系内に残存する回転非対称な像
位置のずれと偏心非点収差とを独立に補正する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の投影光学系は、第1物体
側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の
屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第
3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正
の屈折力を有する第5レンズ群と、正の屈折力を有する
第6レンズ群とを備えている。
【0011】正の屈折力を有する第1レンズ群は、テレ
セントリック性を維持しながら主にディストーションの
補正に寄与している。具体的には、第1レンズ群におい
て正のディストーションを発生させて、第1レンズ群よ
りも第2物体側に配置された複数のレンズ群において発
生する負のディストーションをバランス良く補正してい
る。負の屈折力を有する第2レンズ群および負の屈折力
を有する第4レンズ群は、主にペッツバール和の補正に
寄与し、像面の平坦化を図っている。負の屈折力を有す
る第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群と
は、逆望遠系を形成しており、投影光学系のバックフォ
ーカス(投影光学系の最も第2物体側のレンズ面から第
2物体までの軸上距離)の確保に寄与している。正の屈
折力を有する第5レンズ群および同じく正の屈折力を有
する第6レンズ群は、主として、ディストーションの発
生を抑えることと、第2物体側での高NA化に十分対応
するために特に球面収差の発生を極力抑えることとに寄
与している。
【0012】本発明では、第1レンズ群および第2レン
ズ群中において光軸に対して一体的に傾斜可能な少なく
とも1つのレンズから構成された調整部材としての光学
部材を備えている。第1レンズ群および第2レンズ群中
のレンズ、特に第1レンズ群中のレンズでは、第1物体
上の最大物体高の点からの主光線が光軸から離れて通過
するので、歪曲収差および像面に関する収差を補正する
のに有利である。したがって、これらのレンズから構成
される光学部材(調整部材)を光軸に対して傾斜させる
ことにより、傾斜方向の像位置の理想像点からのずれ
(以下、「M-dist」という)、および傾斜方向と直交す
る方向の像位置の理想像点からのずれの傾斜方向成分
(以下、「S-dist」という)を発生させることができ
る。また、メリディオナル像面とサジタル像面との差す
なわち非点隔差を発生させることができる。
【0013】こうして、1つの光学部材を光軸に対して
傾斜させることにより、たとえば投影光学系内に残存す
る偏心非点収差を補正することができる。また、互いに
独立に傾斜可能な2つの光学部材(調整部材)を光軸に
対して傾斜させることにより、投影光学系内に残存する
回転非対称な像位置のずれを補正することができる。さ
らに、互いに独立に傾斜可能な3つの光学部材を光軸に
対して傾斜させることにより、投影光学系内に残存する
回転非対称な像位置のずれと偏心非点収差とを独立に補
正することができる。したがって、本発明では、製造誤
差や組立誤差などに起因して投影光学系に回転非対称な
像位置のずれや偏心非点収差などの諸収差が残存して
も、投影光学系が搭載された状態でこれらの残存収差を
随時補正することができる。
【0014】なお、本発明においては、以下の条件式
(1)〜(6)を満足することが好ましい。 f1 /L<0.8 (1) −0.033<f2 /L (2) 0.01<f3 /L<1.0 (3) f4 /L<−0.005 (4) 0.01<f5 /L<0.9 (5) 0.02<f6 /L<1.6 (6)
【0015】条件式(1)では、正屈折力の第1レンズ
群の焦点距離f1 と第1物体(レチクル等)から第2物
体(ウエハ等)までの軸上距離(物像間距離)Lとの最
適な比率を規定している。条件式(1)は、主にディス
トーションをバランス良く補正するための条件式であ
る。条件式(1)の上限値を上回ると、負のディストー
ションが大きく発生するので好ましくない。なお、所定
の縮小倍率および広い露光領域を確保しつつコンパクト
化を図るとともに、ディストーションをさらに良好に補
正するには、条件式(1)の上限値を0.14とするこ
とが好ましい。また、瞳の球面収差の発生をさらに良好
に抑えるためには、条件式(1)に下限値を設定し、そ
の値を0.02とすることが好ましい。
【0016】条件式(2)では、負屈折力の第2レンズ
群の焦点距離f2 と第1物体から第2物体までの軸上距
離(物像間距離)Lとの最適な比率を規定している。条
件式(2)は、広い露光領域を確保しつつコンパクト化
を図り、且つペッツバール和を良好に補正するための条
件式である。条件式(2)の下限値を下回ると、広い露
光領域を確保しつつコンパクト化を達成することが困難
となるばかりでなく、正のペッツバール和が発生するの
で好ましくない。なお、さらなるコンパクト化の達成、
あるいはペッツバール和のさらに良好な補正のために
は、条件式(2)の下限値を−0.032とすることが
好ましい。また、負のディストーションの発生をさらに
良好に抑えるためには、条件式(2)に上限値を設定
し、その値を−0.005とすることが好ましい。
【0017】条件式(3)では、正屈折力の第3レンズ
群の焦点距離f3 と第1物体から第2物体までの軸上距
離(物像間距離)Lとの最適な比率を規定している。条
件式(3)の下限値を下回ると、第2レンズ群の屈折力
あるいは第4レンズ群の屈折力が強くなる。その結果、
第2レンズ群においては負のディストーションおよびコ
マ収差の発生を招き、第4レンズ群においてはコマ収差
の発生を招くので好ましくない。一方、条件式(3)の
上限値を上回ると、第2レンズ群あるいは第4レンズ群
の屈折力が弱くなり、ペッツバール和を良好に補正する
ことができなくなるので好ましくない。
【0018】条件式(4)では、負屈折力の第4レンズ
群の焦点距離f4 と第1物体から第2物体までの軸上距
離(物像間距離)Lとの最適な比率を規定している。条
件式(4)の上限値を上回ると、コマ収差が発生するた
め好ましくない。なお、コマ収差の発生をさらに良好に
抑えるためには、条件式(4)の上限値を−0.047
とすることが好ましい。また、球面収差を良好に補正す
るためには、条件式(4)に下限値を設定し、その値を
−0.098とすることが好ましい。
【0019】条件式(5)では、正屈折力の第5レンズ
群の焦点距離f5 と第1物体から第2物体までの軸上距
離(物像間距離)Lとの最適な比率を規定している。条
件式(5)は、大きな開口数NAを保ちながら球面収
差、ディストーションおよびペッツバール和をバランス
良く補正するための条件式である。条件式(5)の下限
値を下回ると、第5レンズ群の正屈折力が強くなり過ぎ
る。その結果、第5レンズ群において負のディストーシ
ョンのみならず負の球面収差が甚大に発生するので好ま
しくない。一方、条件式(5)の上限値を上回ると、第
5レンズ群の正屈折力が弱くなり過ぎて、第4レンズ群
の負屈折力も必然的に弱くなる。その結果、ペッツバー
ル和を良好に補正することができなくなるので好ましく
ない。
【0020】条件式(6)では、正屈折力の第6レンズ
群の焦点距離f6 と第1物体から第2物体までの軸上距
離(物像間距離)Lとの最適な比率を規定している。条
件式(6)は、大きな開口数を保ちながら高次の球面収
差および負のディストーションの発生を抑えるための条
件式である。条件式(6)の下限値を下回ると、第6レ
ンズ群自体において負のディストーションが大きく発生
するので好ましくない。一方、条件式(6)の上限値を
上回ると、高次の球面収差が発生するので好ましくな
い。
【0021】また、第2レンズ群において、最も第1物
体側には、第2物体側に凹面を向けた負の屈折力を有す
る前方レンズが配置されていることが好ましい。この前
方レンズにより、像面湾曲、コマ収差の補正を良好に行
うことができる。さらに、第2レンズ群において、最も
第2物体側には、第1物体側に凹面を向けた負メニスカ
ス形状の後方レンズが配置されていることが好ましい。
この後方レンズにより、主にコマ収差の補正を良好に行
うとともに、像面湾曲の補正も行うことができる。ま
た、第2レンズ群において、前方レンズと後方レンズと
の間には、第1物体側から順に、正の屈折力を有する第
1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、負の屈
折力を有する第3レンズとを少なくとも有する中間レン
ズ群が配置されていることが好ましい。この場合、この
第1レンズにより、像面湾曲の補正に大きく寄与してい
る第2レンズおよび第3レンズにおいて発生する負のデ
ィストーションの補正を良好に行うことができる。
【0022】また、本発明においては、次の条件式
(7)を満足することが好ましい。 1.0<I/L (7) 条件式(7)では、第1物体から投影光学系全体の第1
物体側焦点までの軸上距離Iと、第1物体から第2物体
までの軸上距離Lとの最適な比率を規定している。ここ
で、投影光学系全体の第1物体側焦点とは、投影光学系
の光軸に対して近軸領域での平行光を投影光学系の第2
物体側から入射させたとき、その近軸領域の光が投影光
学系から射出されて光軸と交わる点を意味する。
【0023】条件式(7)の下限値を下回ると、投影光
学系の第1物体側でのテレセントリック性が大幅に崩れ
て、第1物体の光軸方向のずれに起因する倍率の変動並
びにディストーションの変動が大きくなる。その結果、
第1物体の像を所望の倍率のもとで忠実に第2物体上に
投影することが困難となるので好ましくない。なお、第
1物体の光軸方向のずれに起因する倍率の変動並びにデ
ィストーションの変動をさらに良好に抑えるためには、
条件(7)の下限値を1.7とすることが好ましい。ま
た、投影光学系のコンパクト化を維持しながら、瞳の球
面収差およびディストーションを共にバランス良く補正
するためには、条件式(7)に上限値を設定し、その値
を6.8とすることが好ましい。
【0024】また、本発明においては、第2レンズ群中
の前方レンズの第1物体側の面の曲率半径をr2Ff
し、前方レンズの第2物体側の面の曲率半径をr2Fr
するとき、次の条件式(8)を満足することが好まし
い。 1.00≦(r2Ff −r2Fr )/(r2Ff +r2Fr )<5.0 (8) 条件式(8)の下限値を下回ると、瞳の球面収差の補正
を十分に行うことができなくなるため好ましくない。一
方、条件式(8)の上限値を上回ると、コマ収差が発生
するため好ましくない。
【0025】また、本発明においては、第5レンズ群と
第6レンズ群との間の軸上空気間隔をd56とし、第1物
体から第2物体までの軸上距離をLとするとき、次の条
件式(9)を満足することが好ましい。 d56/L<0.017 (9) 条件式(9)の上限値を上回ると、第5レンズ群と第6
レンズ群との間の空気間隔が大きくなり、正のディスト
ーションの発生量が小さくなる。その結果、第5レンズ
群中の正レンズにおいて発生する負のディストーション
をバランス良く補正することが困難となるので好ましく
ない。
【0026】また、本発明においては、第6レンズ群の
最も第1物体側のレンズ面の曲率半径をr6Fとし、第6
レンズ群の最も第1物体側のレンズ面から第2物体まで
の軸上距離をd6 とするとき、次の条件式(10)を満
足することが好ましい。 0.50<d6 /r6F<1.50 (10) 条件式(10)の下限値を下回ると、第6レンズ群の最
も第1物体側のレンズ面の正屈折力が強くなり過ぎるた
め、負のディストーションおよびコマ収差が大きく発生
するので好ましくない。条件式(10)の上限値を上回
ると、第6レンズ群の最も第1物体側のレンズ面の正屈
折力が弱くなり過ぎるため、コマ収差が大きく発生する
ので好ましくない。なお、コマ収差の発生をさらに良好
に抑えるためには、条件式(10)の下限値を0.84
とすることが望ましい。
【0027】また、本発明においては、次の条件式(1
1)を満足することが好ましい。 0≦f2F/f2R<18 (11) 条件式(11)では、第2レンズ群中の後方レンズの焦
点距離f2Rと第2レンズ群中の前方レンズの焦点距離f
2Fとの最適な比率を規定している。条件式(11)の下
限値および上限値で限定された範囲を逸脱すると、第1
レンズ群あるいは第3レンズ群の屈折力のバランスが崩
れ、ディストーションを良好に補正すること、あるいは
ペッツバール和と非点収差とを同時に良好に補正するこ
とが困難となるので好ましくない。
【0028】具体的には、投影光学系を構成する各レン
ズ群において十分な収差機能を発揮させるには、以下の
ように構成することが望ましい。第1レンズ群において
高次のディストーション並びに瞳の球面収差の発生を抑
える機能を発揮させるには、第1レンズ群が少なくとも
2枚の正レンズを有することが好ましい。また、第3レ
ンズ群において球面収差およびペッツバール和の悪化を
抑える機能を発揮させるには、第3レンズ群が少なくと
も3枚の正レンズを有することが好ましい。さらに、第
4レンズ群においてペッツバール和を補正しつつコマ収
差の発生を抑える機能を発揮させるには、第4レンズ群
が少なくとも3枚の負レンズを有することが好ましい。
【0029】また、第5レンズ群において負のディスト
ーションおよび球面収差の発生を抑える機能を発揮させ
るには、第5レンズ群が少なくとも5枚の正レンズを有
することが好ましい。さらに、第5レンズ群において負
のディストーションとペッツバール和とを補正する機能
を発揮させるには、第5レンズ群が少なくとも1枚の負
レンズを有することが好ましい。また、第6レンズ群に
おいて球面収差を大きく発生させないように第2物体上
に集光させるには、この第6レンズ群が少なくとも1枚
の正レンズを有することが好ましい。
【0030】なお、前述したように、歪曲収差および像
面に関する収差を補正するには、第1物体上の最大物体
高の点からの主光線が通過する位置が光軸から離れてい
るようなレンズを使用して光学部材(調整部材)を構成
することが有利である。したがって、本発明において
は、調整部材としての光学部材を構成するレンズは、次
の条件式(12)および(13)を満足することが好ま
しい。 0.170<h0 /φ (12) h1 /φ<0.35 (13)
【0031】ここで、 h0 :第1物体上の最大物体高の点からの主光線が投影
光学系を構成するレンズのレンズ面に入射する時の入射
高、あるいは第1物体上の最大物体高の点からの主光線
が傾斜する前の光学部材(調整部材)中のレンズ面に入
射する時の入射高 h1 :第1物体上の軸上物点からの最大開口数を有する
斜光線が投影光学系を構成するレンズのレンズ面に入射
する時の入射高、あるいは第1物体上の軸上物点からの
最大開口数を有する斜光線が傾斜する前の光学部材(調
整部材)中のレンズ面に入射する時の入射高 φ :投影光学系の最大有効径(直径) 光学部材を構成するレンズが条件式(12)および(1
3)を満足することにより、他の収差を大きく発生させ
ることなく、回転非対称な像位置のずれや偏心非点収差
を補正することができる。
【0032】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の実施例にかかる投影露光装置
の構成を概略的に示す図である。また、図2は、図1の
投影光学系PLのレンズ構成を示す図である。図1にお
いて、投影光学系PLの物体面には所定の回路パターン
が形成された投影原版としてのレチクルR(第1物体)
が配置されており、投影光学系PLの像面には感光性基
板としてのウエハW(第2物体)が配置されている。こ
こで、レチクルRはレチクルステージRS上に保持され
ており、ウエハWは投影光学系PLの光軸AXに垂直な
面内において2次元的に移動可能に構成されたウエハス
テージWS上に保持されている。
【0033】また、レチクルRの上方には、レチクルR
を均一照明するための照明光学装置ISが配置されてい
る。照明光学装置ISの内部には、たとえばi線(365n
m) の光を供給する水銀ランプのような光源が配置され
ている。照明光学装置ISから供給される光は、レチク
ルRを照明し、投影光学系PLの瞳位置(開口絞りAS
の位置)には照明光学装置IS中の光源の像が形成され
る。すなわち、照明光学装置ISは、レチクルRをケー
ラー照明のもとで均一照明する。そして、投影光学系P
Lにより、ケーラー照明されたレチクルRのパターン像
がウエハW上に露光(転写)される。
【0034】そして、図1に示した投影露光装置による
露光の工程(フォトリソグラフィ工程)を経たウエハ
は、現像する工程を経てから現像したレジスト以外の部
分を除去するエッチングの工程、エッチングの工程後の
不要なレジストを除去するレジスト除去の工程等を経
て、ウエハプロセスが終了する。そして、ウエハプロセ
スが終了すると、実際の組立工程にて、焼き付けられた
回路毎にウエハを切断してチップ化するダイシング、各
チップに配線等を付与するボンディング、各チップ毎に
パッケージングするパッケージング等の各工程を経て、
最終的にデバイスとしての半導体装置(LSI等)が製
造される。なお、以上には、投影露光装置を用いたウエ
ハプロセスでのフォトリソグラフィ工程により半導体素
子を製造する例を示したが、露光装置を用いたフォトリ
ソグラフィ工程によって、半導体装置として、液晶表示
素子、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)を製造す
ることができる。
【0035】図2を参照すると、投影光学系PLは、第
1物体としてのレチクルR側から順に、正の屈折力を有
する第1レンズ群G1 と、負の屈折力を有する第2レン
ズ群G2 と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3 と、
負の屈折力を有する第4レンズ群G4 と、正の屈折力を
有する第5レンズ群G5 と、正の屈折力を有する第6レ
ンズ群G6 とから構成されている。投影光学系PLは、
物体側(レチクルR側)および像側(ウエハW側)にお
いて実質的にテレセントリックであり、縮小倍率を有す
る。
【0036】第1レンズ群G1 は、物体側から順に、像
側に凹面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に
凸面を向けた両凸レンズL12と、物体側に強い曲率の面
を向けた2枚の両凸レンズL13およびL14とから構成さ
れている。第2レンズ群G2 は、最も物体側に配置され
た両凹レンズL2F(前方レンズ)と、最も像側に配置さ
れて物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2R(後
方レンズ)と、両凹レンズL2Fと負メニスカスレンズL
2Rとの間に配置されて負の屈折力を有する中間レンズ群
2Mとから構成されている。中間レンズ群G2Mは、物体
側から順に、像側に強い曲率の面を向けた両凸レンズL
M1(第1レンズ)と、像側に強い曲率の面を向けた両凹
レンズLM2(第2レンズ)と、物体側に強い曲率の面を
向けた両凹レンズLM3(第3レンズ)とから構成されて
いる。
【0037】第3レンズ群G3 は、物体側から順に、像
側に強い曲率の面を向けた2枚の正メニスカスレンズL
31およびL32と、両凸レンズL33と、物体側に強い曲率
の面を向けた両凸レンズL34と、物体側に強い曲率の面
を向けた正メニスカスレンズL35とから構成されてい
る。第4レンズ群G4 は、物体側から順に、像側に凹面
を向けた2枚の負メニスカスレンズL41およびL42と、
物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43と、両凹
レンズL44と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレン
ズL45と、物体側に凹面を向けた両凹レンズL46とから
構成されている。
【0038】第5レンズ群G5 は、物体側から順に、像
側に凸面を向けた2枚の両凸レンズL51およびL52と、
両凸レンズL53と、物体側に凹面を向けた負メニスカス
レンズL54と、物体側により強い曲率の面を向けた両凸
レンズL55と、物体側により強い曲率の面を向けた形状
の2枚の正メニスカスレンズL56およびL57と、像側に
凹面を向けた負メニスカスレンズL58とから構成されて
いる。第6レンズ群G6 は、物体側から順に、物体側に
より強い曲率の面を向けた両凸レンズL61と、物体側に
凹面を向けた両凹レンズL62とから構成されている。ま
た、正メニスカスレンズL45と両凹レンズL46との間に
は、開口絞りASが配置されている。
【0039】再び図1を参照すると、投影光学系PLに
は、光軸に対して傾斜可能な負メニスカスレンズL11
含む第1調整部材としての第1光学部材T1、光軸に対
して一体的に傾斜可能な両凸レンズL12および両凸レン
ズL13を含む第2調整部材としての第2光学部材T2、
光軸に対して一体的に傾斜可能な両凸レンズL14および
両凹レンズL2Fを含む第3調整部材としての第3光学部
材T3が設けられている。第1光学部材T1、第2光学
部材T2および第3光学部材T3は、メイン鏡筒Mから
分離されており、互いに独立に構成されている。そし
て、第1光学部材T1と第2光学部材T2との間、第2
光学部材T2と第3光学部材T3との間、第3光学部材
T3とメイン鏡筒Mとの間には、それぞれ複数箇所(た
とえば3箇所)にたとえばピエゾ素子のような駆動素子
(DE1〜DE3)が設けられている。
【0040】したがって、第1光学部材T1と第2光学
部材T2との間の駆動素子DE1の作用により、第1光
学部材T1だけがひいては負メニスカスレンズL11だけ
が光軸に対して傾斜する。また、第2光学部材T2と第
3光学部材T3との間の駆動素子DE2の作用により、
第1光学部材T1と第2光学部材T2とがひいては負メ
ニスカスレンズL11と両凸レンズL12と両凸レンズL13
とが光軸に対して一体的に傾斜する。さらに、第3光学
部材T3とメイン鏡筒Mとの間の駆動素子DE3の作用
により、第1光学部材T1と第2光学部材T2と第3光
学部材T3とがひいては負メニスカスレンズL11と両凸
レンズL12と両凸レンズL13と両凸レンズL14と両凹レ
ンズL2Fとが光軸に対して一体的に傾斜する。すなわ
ち、本実施例では、第1光学部材T1、第2光学部材T
2および第3光学部材T3をそれぞれ光軸に対して独立
に傾斜させることができるように構成されている。
【0041】次の表(1)に、本実施例における投影光
学系PLの諸元の値を掲げる。表(1)において、左端
の数字は物体側(レチクルR側)からの各レンズ面の順
序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは各レンズ面間
隔を、nは露光波長λ=365nmに対する屈折率を示
している。また、d0 は第1物体(レチクルR)から第
1レンズ群G1 の最も物体側(レチクルR側)のレンズ
面までの軸上距離を、βは投影光学系PLの投影倍率
を、Bfは第6レンズ群G6 の最も像側(ウエハW側)
のレンズ面から像面(ウエハW面)までの軸上距離を、
NAは投影光学系PLの像側(ウエハW側)における開
口数を、Lは物体面(レチクルR面)から像面(ウエハ
W面)までの軸上距離すなわち物像間距離をそれぞれ表
している。
【0042】
【表1】 (条件対応値) (1)f1 /L = 0.129 (2)f2 /L =−0.030 (3)f3 /L = 0.106 (4)f4 /L =−0.070 (5)f5 /L = 0.080 (6)f6 /L = 0.143 (7)I/L = 2.02 (8)(r2Ff −r2Fr )/(r2Ff +r2Fr )= 1.07 (9)d56/L = 0.007 (10)d6 /r6F = 0.983 (11)f2F/f2R = 0.635
【0043】上述の投影光学系PLにおいてG1-n で示
すレンズ群を光軸に対して0.01°だけ傾斜させたと
きの諸収差の最大物体高においての変動量(単位:μ
m)を次の表(2)に示す。表(2)において、G1-n
は、第1物体側から順に、第1番目の負メニスカスレン
ズL11から第n番目のレンズまでのレンズ群を示してい
る。また、非点収差Mはメリディオナル面の非点収差
を、非点収差Sはサジタル面の非点収差をそれぞれ示し
ている。さらにコマ和は、第1物体上の最大物体高の点
からの最大開口数の上側光線が第2物体へ入射する位置
と第1物体上の最大物体高の点からの主光線が第2物体
へ入射する位置とのずれと、第1物体上の最大物体高の
点からの最大開口数の下側光線が第2物体へ入射する位
置と第1物体上の最大物体高の点からの主光線が第2物
体へ入射する位置とのずれとの総和である。したがっ
て、コマ和の値が正である場合には外方コマ収差が、コ
マ和の値が負である場合には内方コマ収差が発生するこ
とになる。
【0044】
【表2】 M-dist S-dist 非点収差M 非点収差S 非点隔差 コマ和 G1-1 0.95 0.24 -1.18 -0.37 -0.81 0.49 G1-2 0.11 0.06 0.11 0.10 0.01 0.09 G1-3 -0.21 -0.01 1.40 0.55 0.85 -0.43 G1-4 0.66 0.20 1.29 0.52 0.77 -0.42 G1-5 0.21 0.21 -1.03 -0.32 -0.71 1.12 G1-6 0.51 0.18 -1.42 -0.37 -1.05 1.07 G1-7 -0.24 0.12 -2.78 -1.12 -1.66 3.45 G1-8 0.10 0.12 -5.33 -3.41 -1.92 8.28 G1-9 -0.44 -0.38 -3.42 -4.97 1.55 10.44 G1-10 0.28 0.12 -6.34 -4.18 -2.16 10.17 G1-11 0.73 0.45 -6.25 -2.70 -3.55 4.95 G1-12 1.23 0.74 -4.70 -1.09 -3.61 -4.94 G1-13 2.15 1.11 -4.49 -0.31 -4.18 -14.52 G1-14 3.77 1.66 -7.53 -1.05 -6.48 -20.85 G1-15 3.06 1.46 -6.37 -0.61 -5.76 -17.70 G1-16 2.05 1.21 -3.29 0.33 -3.62 -10.37 G1-17 1.85 1.21 -5.91 -1.06 -4.85 -6.88 G1-18 0.47 0.97 -12.53 -7.69 -4.84 22.21 G1-19 0.63 1.01 -12.87 -7.40 -5.47 17.34 G1-20 0.52 1.21 -6.88 -9.79 2.91 79.49 G1-21 1.10 1.02 -4.35 -2.40 -1.95 24.08 G1-22 1.01 0.83 -6.93 -1.15 -5.78 2.38 G1-23 1.17 0.61 -5.71 1.54 -7.25 -39.55 G1-24 0.77 0.57 -7.10 0.49 -7.59 3.78 G1-25 0.28 0.23 -7.05 1.22 -8.27 -13.38 G1-26 -1.48 -0.43 -12.73 -0.80 -11.93 -9.77 G1-27 -2.47 -0.80 1.16 0.87 0.29 28.87 G1-28 1.26 0.81 -15.75 1.10 -16.85 7.26 G1-29 -0.22 -0.04 -2.51 -1.24 -1.27 -37.07 G1-30 0.00 0.00 3.25 3.26 -0.01 -0.10
【0045】図3(a)は、第1光学部材T1だけを光
軸に対して0.01°だけ傾斜させたとき(すなわち表
(2)のG1-1 に対応)の諸収差の変動量を示してい
る。また、図3(b)は、第1光学部材T1と第2光学
部材T2とを光軸に対して一体的に0.01°だけ傾斜
させたとき(すなわち表(2)のG1-3 に対応)の諸収
差の変動量を示している。さらに、図3(c)は、第1
光学部材T1と第2光学部材T2と第3光学部材T3と
を光軸に対して一体的に0.01°だけ傾斜させたとき
(すなわち表(2)のG1-5 に対応)の諸収差の変動量
を示している。なお、図3(a)〜(c)の非点収差を
示す図において、破線はメリディオナル面の非点収差
を、実線はサジタル面の非点収差をそれぞれ示してい
る。
【0046】表(2)を参照すると、第1物体側から7
番目までのレンズ群G1-7 を一体的に傾斜させると、コ
マ収差(コマ和)が大きく発生してしまうことがわか
る。つまり、コマ収差(コマ和)の許容値は、経験的に
は、感光性基板としてのウエハW(第2物体)での最大
物体高に対して1/10000程度の値であり、表
(1)に示す本実施例のレンズデータでは、ウエハWで
の最大物体高が15.6mmであるので、コマ収差(コ
マ和)の許容値は、1.56μm程度となる。本実施例
では、この点を考慮して、第1物体側から5番目までの
レンズを用いて各光学部材(各調整部材)を構成してい
る。なお、第1光学材T1から第3光学部材T3に用い
られたレンズは、条件式(12)および(13)を満足
していることはいうまでもないが、以下の表(3)に条
件式(12)および条件式(13)の条件対応値を示
す。
【0047】
【表3】 L11:h0/φ=0.3429、 h1/φ=0.0922 L12:h0/φ=0.3409、 h1/φ=0.1206 L13:h0/φ=0.3288、 h1/φ=0.1295 L14:h0/φ=0.2899、 h1/φ=0.1300 L2F:h0/φ=0.2333、 h1/φ=0.1296 LM1:h0/φ=0.1874、 h1/φ=0.1550
【0048】但し、最大有効径を持つレンズはL34であ
り、この時の最大有効径φは227.5mmである。ま
た、補正対象である収差が像高に大きく影響するため、
投影原版としてレチクル(第1物体)Rの最大物体高か
らの主光線が調整部材としての第1、第2および第3光
学部材をそれぞれ射出する時の射出高が異なることが望
ましい。このため、本実施例では、投影原版としてレチ
クル(第1物体)Rの最大物体高からの主光線が傾斜す
る前の第1調整部材としての第1光学部材(負メニスカ
スレンズL11)T1を射出する時の射出高をha、投影
原版としてレチクル(第1物体)Rの最大物体高からの
主光線が傾斜する前の第2調整部材としての第2光学部
材(両凸レンズL12およびL13)T2を射出する時の射
出高をhb、投影原版としてレチクル(第1物体)Rの
最大物体高からの主光線が傾斜する前の第3調整部材と
しての第3光学部材(両凸レンズL14および両凹レンズ
2F)T3を射出する時の射出高をhc、投影原版とし
てのレチクル(第1物体)Rの最大物体高をYとすると
き、以下の条件式(a)〜(c)を満足している。 0.95<ha/Y (a) 0.82<hb/Y<0.93 (b) 0.52<hc/Y<0.72 (c) ここで、以下の表(4)に条件式(a)〜(c)の条件
対応値を掲げる。
【0049】
【表4】 (a) ha/Y=0.9868 (b) hb/Y=0.9057 (c) hc/Y=0.5788
【0050】但し、haは傾斜する前の第1光学部材T
1を構成する負メニスカスレンズL11を射出する時の射
出高、hbは傾斜する前の第2光学部材T2の最も像側
に位置する両凸レンズL13を射出する時の射出高、hc
は傾斜する前の第3光学部材T3の最も像側に位置する
両凹レンズL2Fを射出する時の射出高をそれぞれ示して
おり、投影原版としてレチクル(第1物体)Rの最大物
体高Yは78mmである。
【0051】図3に示すように、第1光学部材T1を傾
斜させる角度をxとし、第1光学部材T1と第2光学部
材T2とを一体的に傾斜させる角度をyとし、第1光学
部材T1と第2光学部材T2と第3光学部材T3とを一
体的に傾斜させる角度をzとする。この場合、表(2)
に基づいて、M-dist、S-distおよび非点隔差は、それぞ
れ次の式(d)〜(f)で表される。なお、式(d)〜
(f)において、傾斜角度x、yおよびzの単位は度で
ある。 M-dist = 0.95x−0.21y+0.21z (d) S-dist = 0.24x−0.01y+0.21z (e) 非点隔差=−0.81x+0.85y−0.71z (f)
【0052】したがって、本実施例において、S-distお
よび非点隔差を発生させることなくM-distだけをたとえ
ば0.2μm補正するには、x=16.89、y=−
0.03、z=−19.31となるように各傾斜角度x
〜z(分)を制御すればよい。また、M-distおよび非点
隔差を発生させることなくS-distだけをたとえば0.2
μm補正するには、x=−2.90、y=49.71、
z=62.82となるように各傾斜角度x〜z(分)を
制御すればよい。さらに、M-distおよびS-distを発生さ
せることなく非点隔差だけをたとえば0.2μm補正す
るには、x=4.14、y=14.70、z=−4.0
3となるように各傾斜角度x〜z(分)を制御すればよ
い。こうして、本実施例では、3つの光学部材の作用に
より、投影光学系PL内に残存する回転非対称な像位置
のずれと偏心非点収差とを独立に補正することができ
る。
【0053】なお、上述の実施例では、各光学部材を光
軸に対して傾斜させるための駆動素子としてピエゾ素子
を用いている。しかしながら、各光学部材を光軸に対し
て傾斜させる他の方法として、各光学部材の間の複数箇
所においてたとえば数μmから数十μmの厚さの金属薄
板を挿脱する方法や、マイクロメータの原理を利用した
駆動素子を用いる方法なども考えられる。また、レチク
ルおよびウエハの互いに共役な箇所にマークを形成し、
ウエハ上に投影されたレチクルのマーク像とウエハのマ
ークとのずれに基づいて収差測定する場合、たとえばピ
エゾ素子のように電気的に制御可能な駆動素子を用いる
ことにより、測定した収差量に基づいて各光学部材T1
〜T3の駆動を自動化することができる。
【0054】例えば、以下に述べる構成とすれば、測定
した収差の自動調整が可能となる。具体的には、図1に
示したウエハWを保持するウエハステージWSの一端に
収差計測用の光電変換素子等の受光手段Dを設けると共
に、その受光手段Dからの出力信号に基づいて各調整部
材(T1〜T3)の傾斜量を算出する補正量算出部を設
け、さらに、その補正量算出部からの補正信号に基づい
て、各調整部材(T1〜T3)に対応して設けられたピ
エゾ素子等の駆動部材(DE1〜DE3)をそれぞれ駆
動させるように構成することで、測定した収差の自動調
整が可能となる。この時、ウエハステージWSの位置を
計測する干渉系とウエハステージWSを移動させるモー
タ等とを備えた駆動部DUを制御して、ウエハステージ
WSの位置を制御する制御系CSの内部において、例え
ば、補正量算出部を設ける。なお、この補正量算出部に
は、例えば、上述した式(d)〜(f)等が記憶されて
いる。
【0055】そして、収差計測用の多数のマークが形成
されたテストレチクルを通常の露光を行うレチクルの代
わりにレチクルステージに保持させて、テストレチクル
のパターン面を投影光学系の物体側に設定すると共に、
駆動部DUを介してウエハステージWSを駆動させて、
受光手段Dを投影光学系の露光領域内に設定する。その
後、そのテストレチクルの各マーク像等を投影光学系を
介して受光手段にて光電的に検出する。テストレチクル
を用いて得られた受光手段からの出力信号に基づいて、
制御系CSの内部の補正量算出部が、各調整部材(T1
〜T3)の傾斜量を算出後、補正信号を各駆動部材(D
E1〜DE3)へ出力して、駆動部材(DE1〜DE
3)をそれぞれ駆動させる。これにより、受光手段Dに
て計測された各収差を補正するように各調整部材(T1
〜T3)の傾きをそれぞれ自動設定することができる。
なお、以上の実施例では、投影光学系を全て屈折性光学
部材で構成した時に補正部材を設けた例を示したが、こ
れに限ることなく、例えば、反射型光学部材と屈折性光
学部材とを含む反射屈折型等の投影光学系に適用し得る
ことは言うまでもない。
【0056】
【効果】以上説明したように、本発明では、製造誤差や
組立誤差などに起因して投影光学系に回転非対称な像位
置や偏心非点収差などの諸収差が残存しても、投影光学
系が搭載された状態でこれらの残存収差を随時補正する
ことのできる投影露光装置を実現することができる。そ
の結果、製造精度や組立精度を高くしなくても、常に再
現性に優れた高性能な投影光学系を介して高精度な投影
露光を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる投影露光装置の構成を
概略的に示す図である。
【図2】図1の投影光学系PLのレンズ構成を示す図で
ある。
【図3】(a)は第1光学部材T1だけを光軸に対して
0.01°だけ傾斜させたときの諸収差の変動量を、
(b)は第1光学部材T1と第2光学部材T2とを光軸
に対して一体的に0.01°だけ傾斜させたときの諸収
差の変動量を、(c)は第1光学部材T1と第2光学部
材T2と第3光学部材T3とを光軸に対して一体的に
0.01°だけ傾斜させたときの諸収差の変動量をそれ
ぞれ示している。
【符号の説明】
IS 照明光学装置 R レチクル RS レチクルステージ PL 投影光学系 AS 開口絞り W ウエハ WS ウエハステージ T1 第1光学部材 T2 第2光学部材 T3 第3光学部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1物体を照明するための照明光学系
    と、該照明光学系によって照明された前記第1物体の像
    を第2物体上に投影するための投影光学系とを備えた投
    影露光装置において、 前記投影光学系は、前記第1物体側から順に、正の屈折
    力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レ
    ンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈
    折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5
    レンズ群と、正の屈折力を有する第6レンズ群とを備
    え、 前記投影光学系は、前記第1レンズ群および前記第2レ
    ンズ群中において光軸に対して一体的に傾斜可能な少な
    くとも1つのレンズから構成された光学部材を備え、 前記光学部材を光軸に対して傾斜させることによって、
    前記投影光学系内に残存する回転非対称な像位置のずれ
    または偏心非点収差を補正することを特徴とする投影露
    光装置。
  2. 【請求項2】 前記光学部材は、 前記第1レンズ群および前記第2レンズ群中において光
    軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも1つのレンズ
    から構成された第1光学部材と、 前記第1レンズ群および前記第2レンズ群中において光
    軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも1つのレンズ
    から構成されて前記第1光学部材とは独立に傾斜可能な
    第2光学部材と、 前記第1レンズ群および前記第2レンズ群中において光
    軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも1つのレンズ
    から構成されて前記第1光学部材および前記第2光学部
    材とは独立に傾斜可能な第3光学部材とからなり、 前記第1光学部材、前記第2光学部材および前記第3光
    学部材をそれぞれ光軸に対して傾斜させることによっ
    て、前記投影光学系内に残存する回転非対称な像位置の
    ずれと偏心非点収差とを独立に補正することを特徴とす
    る請求項1に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズ群の焦点距離をf1
    し、前記第2レンズ群の焦点距離をf2 とし、前記第3
    レンズ群の焦点距離をf3 とし、前記第4レンズ群の焦
    点距離をf4 とし、前記第5レンズ群の焦点距離をf5
    とし、前記第6レンズ群の焦点距離をf6 とし、前記第
    1物体から前記第2物体までの軸上距離をLとすると
    き、 f1 /L<0.8 (1) −0.033<f2 /L (2) 0.01<f3 /L<1.0 (3) f4 /L<−0.005 (4) 0.01<f5 /L<0.9 (5) 0.02<f6 /L<1.6 (6) の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に
    記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記第2レンズ群は、最も第1物体側に
    配置されて前記第2物体側に凹面を向けた負屈折力の前
    方レンズと、最も第2物体側に配置されて前記第1物体
    側に凹面を向けた負メニスカス形状の後方レンズと、前
    記前方レンズと前記後方レンズとの間に配置された中間
    レンズ群とを有し、 前記中間レンズ群は、前記第1物体側から順に、正の屈
    折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レ
    ンズと、負の屈折力を有する第3レンズとを少なくとも
    有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記第1物体から前記投影光学系全体の
    第1物体側焦点までの軸上距離をIとし、前記第1物体
    から前記第2物体までの軸上距離をLとするとき、 1.0<I/L (7) の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記第2レンズ群中の前記前方レンズの
    第1物体側の面の曲率半径をr2Ff とし、前記前方レン
    ズの第2物体側の面の曲率半径をr2Fr とするとき、 1.00≦(r2Ff −r2Fr )/(r2Ff +r2Fr )<5.0 (8) の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1項に記載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記第5レンズ群と前記第6レンズ群と
    の間の軸上空気間隔をd56とし、前記第1物体から前記
    第2物体までの軸上距離をLとするとき、 d56/L<0.017 (9) の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1項に記載の投影露光装置。
  8. 【請求項8】 前記第6レンズ群の最も第1物体側のレ
    ンズ面の曲率半径をr6Fとし、第6レンズ群の最も第1
    物体側のレンズ面から第2物体までの軸上距離をd6
    するとき、 0.50<d6 /r6F<1.50 (10) の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれか1項に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記第2レンズ群中の前記前方レンズの
    焦点距離をf2Fとし、前記第2レンズ群中の前記後方レ
    ンズの焦点距離をf2Rとするとき、 0≦f2F/f2R<18 (11) の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至8のい
    ずれか1項に記載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】 前記第1レンズ群は、少なくとも2枚
    の正レンズを有し、 前記第3レンズ群は、少なくとも3枚の正レンズを有
    し、 前記第4レンズ群は、少なくとも3枚の負レンズを有
    し、 前記第5レンズ群は、少なくとも5枚の正レンズと、少
    なくとも1枚の負レンズとを有し、 前記第6レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを有す
    ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記
    載の投影露光装置。
  11. 【請求項11】 前記第1物体上の最大物体高の点から
    の主光線のレンズ面への入射高をh0 とし、前記第1物
    体上の軸上物点からの最大開口数を有する斜光線のレン
    ズ面への入射高をh1 とし、前記投影光学系の最大有効
    径をφとするとき、前記光学部材を構成するレンズは、 0.170<h0 /φ (12) h1 /φ<0.35 (13) の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至10の
    いずれか1項に記載の投影露光装置。
  12. 【請求項12】 第1物体を照明するための照明光学系
    と、該照明光学系によって照明された前記第1物体の像
    を第2物体上に投影するための投影光学系とを備えた投
    影露光装置において、 前記投影光学系は、光軸に対して一体的に傾斜可能な少
    なくとも1つのレンズから構成されて前記投影光学系内
    に残存する回転非対称な像位置のずれまたは偏心非点収
    差を補正するための光学部材を備え、 前記第1物体上の最大物体高の点からの主光線のレンズ
    面への入射高をh0 とし、前記第1物体上の軸上物点か
    らの最大開口数を有する斜光線のレンズ面への入射高を
    h1 とし、前記投影光学系の最大有効径をφとすると
    き、前記光学部材を構成するレンズは、 0.170<h0 /φ (12) h1 /φ<0.35 (13) の条件を満足することを特徴とする投影露光装置。
  13. 【請求項13】 前記光学部材は、 光軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも1つのレン
    ズから構成された第1光学部材と、 光軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも1つのレン
    ズから構成されて前記第1光学部材とは独立に傾斜可能
    な第2光学部材と、 光軸に対して一体的に傾斜可能な少なくとも1つのレン
    ズから構成されて前記第1光学部材および前記第2光学
    部材とは独立に傾斜可能な第3光学部材とからなり、 前記第1光学部材、前記第2光学部材および前記第3光
    学部材をそれぞれ光軸に対して傾斜させることによっ
    て、前記投影光学系内に残存する回転非対称な像位置の
    ずれと偏心非点収差とを独立に補正することを特徴とす
    る請求項12に記載の投影露光装置。
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