JPH10131566A - キーレスエントリ装置 - Google Patents

キーレスエントリ装置

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Publication number
JPH10131566A
JPH10131566A JP28705896A JP28705896A JPH10131566A JP H10131566 A JPH10131566 A JP H10131566A JP 28705896 A JP28705896 A JP 28705896A JP 28705896 A JP28705896 A JP 28705896A JP H10131566 A JPH10131566 A JP H10131566A
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JP
Japan
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keyless entry
entry device
receiver
control signal
door
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JP28705896A
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English (en)
Inventor
Takashi Sasa
隆司 笹
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キーレスエントリ装置で、解錠または施錠の
動作を周囲に迷惑をかけることなく、容易かつ楽しく確
認する。 【解決手段】 送信機1から自動車のドアの解錠を行う
コードを含む無線信号3が送信されて受信機2が受信す
ると、制御部20から解錠信号が導出されるとともに、
オーディオ・AV機器4の電源が投入され、解錠動作の
確認が可能となる。オーディオ・AV機器4の電源は、
通常のように、イグニッションスイッチと連動するアク
セサリスイッチ24から投入することもできる。施錠さ
れるときは、オーディオ・AV機器4の電源も切断さ
れ、施錠動作の確認が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアの鍵
を、キーを直接差し込まなくて遠隔的に操作することが
できるキーレスエントリ装置に関し、特に動作の確認を
容易に行うための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】キーレスエントリ装置に関連する先行技
術は、たとえば本件出願人による特開平4−14638
2などで開示されている。キーレスエントリ装置は、自
動車のドアの錠にキーを差し込まないでも施錠または解
錠等を行うことができ、ユーザの利便性が向上するとと
もに、盗難防止機能と連動させてセキュリティシステム
を構成することが多い。自動車のドアの錠を遠隔操作す
るために、キーレスエントリ装置では、ユーザが携行す
る送信機と、自動車内に設置される受信機とを含み、電
波や赤外線などによるデータ通信によって、施錠または
解錠が可能となる。データ通信によって錠を操作するコ
ードを伝送するので、機械的なキーよりも安全性を向上
させることができる。
【0003】しかしながら、ドアの錠は外部からは見え
ないところに装着されているので、キーレスエントリ装
置によって施錠または解錠されても、ユーザが直接確認
することができない。ドアを開閉してみれば、錠がどの
ように対応しているかを確認することができるけれど
も、キーレスエントリ装置の利便性が損なわれてしま
う。このため、従来から、施錠や解錠が行われたことを
ユーザに通知する方法として、次のような方法が提案さ
れている。 ホーンを鳴らす。 ライトを点灯・点滅させる。 ルームライトを点灯させる。 室内に設置したLED等で通知する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】キーレスエントリ装置
が、特にセキュリティ装置と連動しているときには、キ
ーレスエントリ装置の作動状態を何らかの方法で確認し
たいという要望が強くなる。しかしながら、前述のよう
なの方法では、ホーンはかなり大きな音量で鳴るため
に、ユーザにとって不快なものとなるうえ、周囲に迷惑
をかけてしまうことにもなる。特に夜間などでは騒音と
なりやすい。また、の方法では、他の自動車の運転者
にとって、急にライトが点灯したり点滅すると、何らか
の合図であると誤認識させる原因となる。また昼間では
周囲が明るいために認識を容易に行うことができない場
合がある。の方法では、同様に、昼間では周囲が明る
いので認識を容易に行うことができない。の方法で
は、別に通知用の発光ダイオード(以下、「LED」と
略称する)などを車内に設置する必要があるので、自動
車の製造コストを上昇させる。また、車室内を覗き込ま
ないと確認することができないので、使い勝手が悪い。
【0005】本発明の目的は、周囲に迷惑をかけること
なく、従来よりも分かりやすく、しかも楽しみの生じる
ような、低コストで実現することができるドアの錠の施
錠または解錠の状態を確認する機能を備えるキーレスエ
ントリ装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車のドア
の錠を遠隔的に操作するために、固有データを含むコー
ドを無線信号として送信する送信機と、送信されたコー
ドを受信して、受信されたコード中に予め設定される固
有データが含まれるとき、錠の操作を行うための制御信
号を導出する受信機とを備えるキーレスエントリ装置に
おいて、車室内で音響再生および/または映像再生を行
うための再生手段と、受信機から解錠のための制御信号
が導出されるとき、またはイグニッションスイッチが投
入されるとき、再生手段の電源を投入するように制御す
る制御手段とを含むことを特徴とするキーレスエントリ
装置である。本発明に従えば、キーレスエントリ装置は
送信機から無線信号として送信される固有データを含む
コードに応答して、錠の操作を行うための制御信号を導
出する受信機を備える。受信機から錠を開放する解錠の
ための制御信号が導出されるとき、制御手段は車室内で
音響再生および/または映像再生を行うための再生手段
の電源を投入するように制御する。通常、自動車に搭載
されている再生手段は、エンジンを起動させるイグニッ
ションスイッチと連動するアクセサリスイッチを投入し
たときに電源が投入され、表示用のLEDなどが点灯し
たり画面表示が行われたり、あるいはスピーカなどから
音響出力が導出されたりする。キーレスエントリ装置の
ドアの錠の解錠に連動して再生手段の電源投入を行うこ
とによって、解錠したことを再生手段の動作によって直
接確認することができる。再生手段を搭載している車両
では、再生手段を流用してドアの解錠を知ることができ
るので、周囲に迷惑をかけずに、しかも従来よりも分か
りやすく楽しい方法による確認を行うことができる。再
生手段は、制御手段によってキーレスエントリ装置の解
錠状態を表すように制御されるけれども、通常のように
イグニッションスイッチが投入されるときにも電源の投
入が行われるので、キーレスエントリ装置を使用しない
で通常どおり、キーを錠の鍵穴に差し込んでドアを開け
て自動車の車室内に入った場合であっても、再生手段を
通常どおりに利用することができる。
【0007】また本発明で前記制御手段は、前記受信機
から施錠のための制御信号が導出されるとき、前記再生
手段の電源を切断するように制御することを特徴とす
る。本発明に従えば、受信機から施錠のための制御信号
が導出されるとき、制御手段によって再生手段の電源が
切断されるので、直接ドアを開閉して確認する必要がな
く、施錠されたことを確実に知ることができる。
【0008】また本発明で前記制御手段は、前記受信機
から導出される制御信号に従って行う前記再生手段の電
源の制御を、予め定める時間だけ遅延させることを特徴
とする。本発明に従えば、制御手段による再生手段の電
源の制御は、受信機から導出される制御信号に対して予
め定める時間だけ遅延させて行うので、キーレスエント
リ装置が施錠と解錠とを短い周期で繰返して行っても、
再生手段の電源を頻繁に断続させることを防ぎ、再生手
段を構成する機器に悪影響を及ぼすことがなく、またユ
ーザに対しても不快感を与えることがない。
【0009】また本発明で前記制御手段は、イグニッシ
ョンスイッチが切断されるとき、予め定める時間経過後
に前記再生手段の電源を切断するように制御することを
特徴とする。本発明に従えば、イグニッションスイッチ
が切断されても、制御手段によって再生手段の電源が切
断される時間は予め定める時間経過後まで延長される。
この時間を、たとえば通常自動車のユーザがイグニッシ
ョンスイッチを切断して、自動車から車外に出て錠を施
錠するまでに要する時間よりも長くしておくことによっ
て、再生手段の電源の切断でキーレスエントリ装置によ
る施錠動作を確実に確認することができる。また、予め
設定される時間が経過すれば、キーレスエントリ装置に
よる施錠の有無にかかわらず、再生手段の電源が切断さ
れるので、自動車のバッテリなどを不必要に放電させて
しまう事態を防ぐことができる。
【0010】また本発明は、ドアの開閉を検出する検出
手段を備え、前記制御手段は、イグニッションスイッチ
が投入状態から切断状態に変化した後、検出手段がドア
の開閉を検出するとき、予め定める時間経過後に前記再
生手段の電源を切断するように制御することを特徴とす
る。本発明に従えば、制御手段は、イグニッションスイ
ッチが投入状態から切断状態に変化した後でも、検出手
段によるドアの開閉が検出されてから予め定める時間経
過後までは、再生手段の電源を切断しないので、車室内
で再生手段を利用することができる。ドアの開閉が検出
されれば、ユーザが自動車の車室外に出て再生手段を利
用する必要がなくなるので、予め定める時間経過後に再
生手段の電源を切断し、自動車のバッテリなどの消耗を
防ぐことができる。
【0011】さらに本発明は、自動車のドアの錠を遠隔
的に操作するために、固有データを含むコードを無線信
号として送信する送信機と、送信されたコードを受信し
て、受信されたコード中に予め設定される固有データが
含まれるとき、錠の操作を行うための制御信号を導出す
る受信機とを備えるキーレスエントリ装置において、車
室内で音響再生および/または映像再生を行うための再
生手段と、受信機からの制御信号に従って、前記再生手
段が予め定める動作を行うように制御する制御手段とを
含むことを特徴とするキーレスエントリ装置である。本
発明に従えば、受信から自動車のドアの錠を操作する制
御信号が導出されるとき、再生手段は予め定める動作を
行うように制御される。再生手段の動作の変化で、自動
車のユーザはキーレスエントリ装置によるドアの錠の状
態を容易に検知することができる。
【0012】また本発明で前記再生手段による予め定め
る動作は、視覚的に行われることを特徴とする。本発明
に従えば、キーレスエントリ装置で錠の開閉を行う制御
信号が出力される際の再生手段の動作は、たとえばイン
ジゲータあるいは表示画面などで視覚的に行われるの
で、ホーンを鳴らしたりライトを点滅させたりする必要
はなく、周囲に迷惑を及ぼすことなくキーレスエントリ
装置の作動状態を容易に確認することができる。視覚的
な表示としては、再生手段の操作つまみなどのバックラ
イトの色を変えたり、表示画面での「LOCK」や「U
NLOCK」などの状態の表示や、「HELLO」や
「GOOD−BYE」などのメッセージで間接的に解錠
または施錠の状態を表したりすることができる。
【0013】また本発明で前記再生手段による予め定め
る動作は、聴覚的に行われることを特徴とする。本発明
に従えば、再生手段は予め定める動作として、音声の通
知や、音楽ソースなどの演奏開始など、聴覚的な手段に
よってキーレスエントリ装置の錠の状態をユーザに通知
することができる。音楽ソースは、たとえば特定のソー
スや、あるいは前回乗車時再生していたソースなど種々
考えられ、また音量を調整することもできる。
【0014】また本発明で時計を備え、前記再生手段
は、時計によって検知される時刻に応じて、前記動作を
変化させることを特徴とする。本発明に従えば、再生手
段は時計によって検知される時刻に応じて動作を変化さ
せるので、いつも同じ動作ではなくなり、ユーザを飽き
させることはなく、しかも動作から時刻を知ることもで
きる。
【0015】また本発明で乱数発生手段を備え、前記再
生手段は、乱数発生手段から発生される乱数に従って、
前記動作を変化させることを特徴とする。本発明に従え
ば、乱数発生手段から発生される乱数に従って、再生手
段によるキーレスエントリ装置動作確認用の動作が変化
するので、ユーザを飽きさせることなくキーレスエント
リ装置の作動状態の確認を行うことができる。
【0016】また本発明は、開閉動作を制御可能なパワ
ーウインドを備え、前記制御手段は、前記受信機からの
制御信号に応答して、パワーウインドの制御を行うこと
を特徴とする。本発明に従えば、制御手段は自動車に備
えられる開閉動作を制御可能なパワーウインドを再生手
段の制御とともに制御するので、車内で行われる聴覚的
な表示を外部に対してより聞きとりやすくすることがで
き、また錠に対する動作に対してもより分かりやすく説
明することができる。
【0017】さらに本発明は、自動車のドアの錠を遠隔
的に操作するために、固有データを含むコードを無線信
号として送信する送信機と、送信されたコードを受信し
て、受信されたコード中に予め設定される固有データが
含まれるとき、錠の操作を行うための制御信号を導出す
る受信機とを備えるキーレスエントリ装置において、車
室内で音響再生および/または映像再生を行うための再
生手段と、受信機から解錠のための制御信号が導出され
るとき、再生手段の電源を投入するように制御する制御
手段と、ドアの開閉を検出する検出手段と、受信機から
解錠のための制御信号が導出された後で、予め定める時
間が経過しても検出手段によってドアの開放が検出され
ないとき、施錠のための制御信号を導出する施錠手段と
を含み、制御手段は、施錠手段から施錠のための制御信
号が導出されるとき、再生手段の電源を切断するように
制御することを特徴とするキーレスエントリ装置であ
る。本発明に従えば、受信から解錠のための制御信号が
導出された後では、予め定める時間が経過してもドアの
開閉が検出されないときに、施錠のための制御信号が導
出される。これによって、遠隔的に自動車のドアを解錠
しても、その後に自動車のドアを開閉して車内に入らな
ければ、自動的にドアが施錠状態となって、オートリロ
ック機能が達成される。再生手段は、オートリロック機
能に連動して、自動車のドアの錠が解錠されるときに電
源が投入され、施錠されるのに対応して電源が切断され
るので、オートリロック機能を含めた動作状態を容易に
確認することができる。
【0018】また本発明で前記施錠手段は、前記施錠の
ための制御信号を導出するときに、施錠が行われること
を表す動作を前記再生手段によって行わせるように制御
する。本発明に従えば、制御手段は施錠のための制御信
号が受信機から導出されるときに、施錠が行われること
を表す動作を再生手段によって行わせることができる。
たとえばオートリロックが掛かることをユーザに音声な
どで通知することによって、オートリロック状態をユー
ザに通知してから実際の錠の動作に移ることができる。
【0019】また本発明で前記動作を設定可能な動作設
定手段を備えることを特徴とする。本発明に従えば、設
定手段によって、キーレスエントリ装置の動作に対応し
て再生手段によって行う動作を予め設定することができ
るので、自動車のユーザは任意に動作を設定し、確認の
容易さと楽しさとを併せて実現することができる。
【0020】また本発明で前記受信機は、前記再生手段
に一体化されることを特徴とする。本発明に従えば、受
信機は再生手段と一体化されるので、コンパクトかつ低
コストで製造し、車両に搭載することができる。
【0021】また本発明で前記受信機は、前記コードを
送信する送信機が自動車に接近するときに解錠のための
制御信号を導出し、送信機が自動車から遠ざかるときに
施錠のための制御信号を導出することを特徴とする。本
発明に従えば、送信機は、たとえばカードのような形態
で、所持するユーザが自動車に一定の距離以内に近づけ
ば、自動的にドアの解錠とともにその状態の再生手段に
よる確認を行うことができる。またユーザが自動車から
遠ざかるときには、ドアの施錠と再生手段によるその確
認とが行われるので、連動しているセキュリティ装置な
どの動作開始を確認することができ、安心して自動車か
ら離れることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1形態
としてのキーレスエントリ装置の概略的な電気的構成を
示す。ユーザが所持する送信機1は、概略的にキーの形
状を有する。自動車に搭載される受信機2は、送信機1
から送信される無線電波や赤外線などの無線信号3を受
信し、ドアを解錠させるための制御信号である解錠信
号、またはドアを施錠させるための制御信号である施錠
信号を導出する。本実施形態では、自動車に搭載されて
音響再生および/または映像再生を行う再生手段である
オーディオ・AV機器4も、受信機2から制御される。
【0023】送信機1は、押しボタンなどの入力装置1
0を有し、入力装置10が操作されれば、コード生成部
11で予め設定される解錠や施錠のためのコードが生成
され、送信部12およびアンテナ13から無線信号3と
して送信される。
【0024】受信機2には、オーディオ・AV機器4な
どの制御を行う制御部20と、受信される無線信号3中
に含まれるコードを解析するコード解析部21と、無線
信号3中からコードに該当する情報を取出す受信部22
と、無線信号3を受けるアンテナ23とが含まれる。ア
クセサリスイッチ24は、自動車のエンジンを始動させ
るためのイグニッションスイッチと連動され、イグニッ
ションスイッチを投入側に回すと最初に投入状態とな
る。制御部20およびコード解析部21は、マイクロコ
ンピュータのプログラム動作によって実現される。
【0025】図2は、図1の受信機2の動作を示す。受
信機2は、車両に搭載されて、バッテリに接続されると
ステップa1で動作を開始する。ステップa2では、ア
ンテナ23で無線信号3が受信されるか否かを判断す
る。受信されるときには、ステップa3で受信部22に
よるコード抽出が行われる。ステップa4では、抽出さ
れたコードをコード解析部21で解析する。ステップa
5では、解析されたコード中に解錠コードが含まれてい
るか否かを判断する。含まれているときは、ステップa
6で解錠信号が制御信号として導出される。ステップa
5で、解錠コードが含まれていないと判断されるときに
は、ステップa7で施錠コードが含まれているか否かを
判断する。施錠コードが含まれていると判断されるとき
には、ステップa8で施錠信号を制御信号として導出す
る。ステップa7で、施錠コードが含まれていないと判
断されるときには、ステップa9でイグニッションスイ
ッチと連動するアクセサリスイッチがONとなっている
か否かを判断する。アクセサリスイッチが投入されてO
Nとなっていると、ステップa10で、オーディオ・A
V機器4の電源が投入されてON状態となる。本実施形
態では、通常のアクセサリスイッチONによる電源投入
とともに、ステップa6の解錠信号導出に併せてオーデ
ィオ・AV機器の電源投入も行われる。ステップa8の
施錠信号導出が行われると、ステップa11でオーディ
オ・AV機器の電源がOFFに切断される。ステップa
9のアクセサリスイッチがONでないと判断されると
き、ステップa10またはステップa11の動作が終了
したときはステップa2に戻り、ステップa2以下の動
作を繰返す。
【0026】図3は、本発明の実施の第2形態の概略的
な電気的構成を示す。本実施形態で、図1の第1形態に
対応する部分には同一の参照符を付し、重複した説明を
省略する。他の実施形態でも、先に説明した実施形態に
対応する部分については同様とする。本実施形態では、
受信機30の制御部31から、施錠または解錠を表す制
御信号が導出されるとき、一定時間遅延回路32によっ
て遅延されてオーディオ・AV機器4の電源制御のため
の信号が導出される。遅延回路32によるディレイタイ
ムは、あまり長くとりすぎるとキーの状態をオーディオ
・AV機器4で確認するという本来の目的を達成するこ
とができなくなるので、1秒程度とすることが好まし
い。
【0027】図4は、図3の受信機30の動作を示す。
本実施形態の動作は図2に示す動作と類似し、対応する
ステップでは、図2の「a」の後に付加されている番号
と同一の番号を「b」の後に付加して説明を省略する。
本実施形態では、ステップb6で解錠信号が導出された
後、ステップb61で遅延回路32によるディレイタイ
ムの待機が行われる。また、ステップb8で施錠信号が
導出された後も、ステップb81でディレイタイムの待
機が行われる。送信機1の入力装置10の押しボタンな
どを短時間に繰返して操作するようなときに、繰返しに
追従させてオーディオ・AV機器4の電源を断続させる
と、一般に電源の投入時や遮断時は過度的な電流や電圧
が発生し、機器を傷める可能性がある。また、ユーザも
オーディオ装置などが繰返して断続すると、不快な感じ
を受けやすい。本実施形態によれば、送信機1の入力装
置10の操作を短時間で繰返しても、オーディオ・AV
機器4の電源の投入または切断の繰返しを避けることが
できる。
【0028】図5は、本発明の実施の第3形態の受信機
40の概略的な電気的構成を示す。本実施形態の受信機
40に含まれる制御部41は、イグニッショインスイッ
チに連動するアクセサリスイッチ24が切断されると、
タイマ42によって計時される一定時間、たとえば5〜
10分程度が経過した後でオーディオ・AV機器4の電
源を切断する。タイマ42は、アクセサリスイッチ24
がOFFとなった時点から一定時間キーOFFの状態が
連続した場合に、オーディオ・AV機器の電源を切断す
るための信号を制御部41に入力させる。制御部41
は、アンテナ23に受信される電波信号中に施錠コード
が含まれていれば、施錠を表す制御信号を導出するとと
もに、オーディオ・AV機器4の電源を直ちに切断す
る。
【0029】図6は、図5の受信機40の動作を示す。
ステップc1から動作を開始し、ステップc2ではキー
OFFであるか否かを判断する。キーOFF状態となる
と、ステップc3でタイマ42のカウント値Tの初期値
としてαが設定される。ステップc4では、キーがON
となっているか否かを判断する。キーがONとなると、
ステップc2に戻る。キーがOFFを続けていると、ス
テップc5でオーディオ・AV機器4がすでにOFFと
なっているか否かを判断する。オーディオ・AV機器4
がOFFとなっていないときには、ステップc6でタイ
マ42のカウント値Tを1だけ減少させる。ステップc
7では、タイマ42のカウント値Tが0になっているか
否かを判断する。0になっていないときにはステップc
4に戻る。カウント値Tが0になっていると、ステップ
c8でオーディオ・AV機器4の電源をOFFにする動
作を行い、ステップc9で動作を終了する。ステップc
5ですでにオーディオ・AV機器4がOFFとなってい
るときも、ステップc9で動作を終了する。アクセサリ
スイッチ24がOFFとなれば、一定時間後には確実に
オーディオ・AV機器4の電源が切断されるので、自動
車のバッテリなどの消耗を防ぐことができる。
【0030】図7は、本発明の実施の第4形態の概略的
な電気的構成を示す。本実施形態の受信機50では、制
御部51がオーディオ・AV機器4の電源を切断するタ
イミングとして、タイマ52は、自動車のドア開閉検出
スイッチ53が操作されてから一定時間計時した後で、
オーディオ・AV機器4を切断するための信号を与え
る。
【0031】図8は、図7の受信機50の動作を示す。
ステップd1から動作を開始し、ステップd2ではキー
OFFとなるのを待つ。キーがOFFとなった後、ステ
ップd3でドアの開閉が行われるのを待つ。ドアが開閉
されないときには、ステップd2に戻る。ドアが開閉さ
れると、ステップd4で、タイマ52のカウント値Tと
して初期値αが与えられる。ステップd5では、キーが
ONとなっているか否かを判断する。キーがONとなる
と、ステップd2に戻る。ステップd2でキーがONと
ならずに、OFF状態を続けていると判断されるときに
は、ステップd6でオーディオ・AV機器4がすでにO
FF状態となっているか否かを判断する。オーディオ・
AV機器4がON状態のときには、ステップd7でカウ
ンタ52のカウント値Tを1だけ減少させる。ステップ
d8では、カウンタ27のカウント値Tが0となってい
るか否かを判断する。0となっていないときには、ステ
ップd5に戻る。カウント値が0になっているときに
は、ステップd9でオーディオ・AV機器4をOFF状
態にする動作を行い、ステップd10で動作を終了す
る。ステップd6ですでにオーディオ・AV機器4がO
N状態となっているときにも、ステップd10で動作を
終了する。本実施形態によれば、イグニッションスイッ
チに連動するアクセサリスイッチをOFFに切断して
も、車室内でオーディオ・AV機器4を動作させておく
ことができ、ドアを開閉して車外に出れば一定時間経過
後に電源を切断し、バッテリの消耗を防ぐことができ
る。
【0032】図9は、本発明の実施の第5形態の概略的
な電気的構成を示す。本実施形態の受信機60では、制
御部61から制御信号がオーディオ・AV機器70の制
御部71に与えられ、キーレスエントリ装置の施錠/解
錠処理と連動して、オーディオの表示部のバックライト
の色を変化させたり、テレビやナビゲーションのモニタ
などの画面にメッセージを表示したりして、キーレスエ
ントリ装置の動作を視覚的に確認することができる。メ
ッセージの表示内容などは、ROM72に記憶されてお
り、制御部71が読出して画面表示部73に与えて表示
させる。バックライトの変化は、電源74からの電力を
切換スイッチ75によって、解錠時はたとえば緑色のL
EDによるバックライト76に、施錠時はたとえばオレ
ンジ色のLEDによるバックライト77に切換えて供給
する。メッセージ表示の例としては、「LOCK」や
「UNLOCK」などの状態の説明的な表示、「HEL
LO」や「GOOD−BYE」などの挨拶的な表示など
がある。
【0033】図10は、図9の実施形態の動作を示す。
ステップe1から動作を開始し、ステップe2で無線信
号3が受信されると、ステップe3で受信部22による
コード抽出が行われる。ステップe4でコードの解析が
行われる。ステップe5で解錠コードであると判断され
るときは、ステップe6で解錠信号が導出される。ステ
ップe5で解錠コードではないと判断され、ステップe
7で施錠コードであると判断されるときは、ステップe
8で施錠信号が導出される。ステップe6で解錠信号が
導出された後、ステップe9ではメッセージなどで解錠
表示が行われ、ステップe9では、緑色のバックライト
76が点灯して、パネル面の表示などが緑色に変化す
る。ステップe8で施錠信号が導出された後、ステップ
e11ではメッセージなどで施錠表示が行われ、ステッ
プe12では、オレンジ色のバックライト77が点灯し
て、パネル面の表示などがオレンジ色に変化する。
【0034】図11は、本発明の実施の第6形態の概略
的な電気的構成を示す。本実施形態では、キーレスエン
トリ装置の施錠/解錠が行われることを音声案内で通知
し、動作を聴覚的に確認することができる。オーディオ
・AV機器80には、マイコン81が内蔵され、音声表
示を行うメッセージを音響信号に変換するPCM音源等
82の動作を制御する。メッセージのデータは、装置の
製造の段階でメーカがROM83に登録したり、ユーザ
がRAM84に登録する。PCM音源等82から発生す
る音響信号は、アンプ85で増幅され、スピーカ86か
ら音声として出力される。音声案内時には、スピーカ8
6から音響再生される音量を増大させて、自動車の車外
にも充分聞こえるように、ボリュームを大きめに設定す
るコントロール機能を付加することが好ましい。
【0035】図12は、本発明の実施の第7形態の概略
的な電気的構成を示す。本実施形態では、音楽などの演
奏でキーレスエントリ装置の動作状態をユーザに聴覚的
に通知することができるオーディオ・AV機器90を使
用する。解錠処理が行われた場合には、カセットテープ
91、CD(コンパクトディスク)92、MD(ミニデ
ィスク)93、チューナ94などのオーディオ機器を選
択的に動作させて音楽演奏を開始し、ユーザに解錠され
たことを通知する。音楽のソースとしては、TV(テレ
ビジョン放送)95やその他の機器96も用いることが
でき、音楽ソース切替手段97によって選択する。施錠
処理が行われたときは、オーディオ機器の演奏を停止す
ることによって、ユーザに施錠されたことを通知する。
音楽のソースの選択については、ユーザからの指定に従
って行う方法や、前回の乗車時に聴いていたソースを記
憶しておいて再現したりする方法など、各種の方法が考
えられる。
【0036】図13は、本発明の実施の第8形態の概略
的な電気的構成を示す。本実施形態で、受信機100の
制御部101からの制御信号によって、オーディオ・A
V機器110の制御部111は解錠時に再生する音量を
通常より大きく設定し、ドア開閉検出スイッチ53によ
って検出されるドアの開放と同時に、通常の音量に戻す
聴覚的な確認機能を有する。アンプ112は、制御部1
11によるボリュームコントロールに従って、スピーカ
86から再生される音量を変化させる。解錠時に増大さ
せる音量は、任意に設定可能とすることもできるし、製
造時に設定して固定することもできる。
【0037】図14は、本発明の実施の第9形態の概略
的な電気的構成を示す。本実施形態では、受信機120
の制御部121からの制御信号で、パワーウインド・ア
ップ/ダウン装置125を制御し、解錠時に開始した音
響再生出力を車外でも充分に聞こえるように、ウインド
を適度に、または全部開けることができ、聴覚的な動作
確認を確実に行えるようにしている。ウインドが自動的
に開く動作だけでも、キーレスエントリ装置の解錠動作
の確認が可能である。いったん開いたウインドは、最初
にドアを開けるときに全て閉じるようにしたり、直前の
開き具合を記録しておいてその状態に戻したりすればよ
い。また、ドアが開いても、ウインドはそのままの状態
が継続するようにしてもよい。
【0038】図15は、本発明の実施の第10形態の概
略的な電気的構成を示す。本実施形態では、受信機13
0の制御部131に接続されるオートリロックタイマ1
32によって、オートリロック機能を実現している。キ
ーレスエントリ装置のオートリロック機能では、施錠状
態で解錠信号が受信されると解錠が行われるけれども、
オートリロックタイマ132に予め設定される一定時間
が経過してもドアが開けられなければ、再び自動的に施
錠される。送信機1は小型であり、ポケットなどに収納
して携行される際などに、解錠のためのボタンなどが無
意識のうちに押されてしまうおそれがある。オートリロ
ック機能があれば、無意識あるいは誤って解錠されて
も、一定時間が経過すれば自動的に再施錠されるので、
盗難予防などセキュリティ機能の向上を図ることができ
る。オーディオ・AV機器4の電源は、解錠時に投入さ
れ、キーレスエントリ装置の作動状態を確認することが
できる。オートリロック機能の動作時には、オーディオ
・AV機器4の電源も切断され、施錠の確認とともに自
動車のバッテリなどの消耗を防ぐことができる。
【0039】図16は、本発明の実施の第11形態の概
略的な電気的構成を示す。本実施形態では、受信機14
0の制御部141からオーディオ・AV機器144に、
オートリロック機能による施錠に先行して、「まもなく
施錠される」ことを通知する手段を有する。オートリロ
ックがかかると、ユーザは再び解錠操作を行わなけれ
ば、自動車のドアを開けることができない。無意識や誤
操作ではなくて解錠したときに、オートリロック機能に
より施錠されることがユーザに通知されれば、ドアを開
閉することによって、施錠される不具合を避けることが
できる。通知の方法としては、前述の視覚的な方法や聴
覚的な方法などを含む、種々の方法を用いることができ
る。
【0040】図17は、本発明の実施の第12形態の概
略的な電気的構成を示す。本実施形態では、受信機15
0の制御部151から解錠信号または施錠信号が導出さ
れるとき、視覚的に表示する内容や、聴覚的な演奏曲目
や音声案内を、時刻によって変化させることができる。
すなわち、オーディオ・AV機器160には、時計16
1が内蔵されており、その検知する時刻に基づいてオー
ディオ・AV機器の内部回路162から表示部・音声発
声部・ソース切替部163の選択および切換えを行う。
【0041】たとえば、図9に示すような表示の変化と
して、朝にキーレスエントリ装置の解錠を行った場合は
「おはよう」や「Good Morning」といった
朝の挨拶、夕方の場合は「こんばんは」や「Good
Afternoon」などの夕方の挨拶に切換えること
ができる。自動車のユーザの誕生日などを予め入力して
おけば、バイオリズムを表示することもできる。図11
に示すような音声案内では、「ロックを解除しました」
などの固定的なメッセージばかりではなく、時間に応じ
て「おはようございます」や「こんにちは」などのよう
に変化させることができる。前回の乗車時からかなりの
日数が経過しているようなときは、「お久しぶりです
ね」などの内容のメッセージに切換えるようにしてもよ
い。図12に示すような音楽ソースの選択では、朝はチ
ューナ94、昼間はCD92、夜はTV95などに変化
させることができる。また基本的にチューナ94を選択
しておき、ドアの解錠を行った時間が通勤時間であれば
ニュースや交通情報が放送されているチャネルを選択
し、それ以外の時間であれば音楽が主体のチャネルに合
わせて放送を傍受するような、時間帯に適した動作に変
更することも可能である。さらに、以上説明した各種の
方法を組合わせることもできる。
【0042】図18は、本発明の実施の第13形態の概
略的な電気的構成を示す。本実施形態では、受信機15
0の制御部151から解錠信号または施錠信号が導出さ
れるとき、視覚的に表示する内容や、聴覚的な演奏曲目
や音声案内を、ランダムに変化させることができる。す
なわち、オーディオ・AV機器170には、乱数発生部
171が内蔵されており、発生される乱数に従ってキー
レスエントリ装置の動作確認方法を変化させれば、意外
性があって、ユーザを飽きさせることがない、楽しい動
作による確認を行うことができる。
【0043】たとえば、図9に示すような表示では「解
錠しました」などの固定的なメッセージの表示ばかりで
はなく、毎回ランダムに変化させることができる。今日
の運勢表示などに応用することも可能である。図11に
示すような音声案内では、「ロックを解除しました」な
どの固定的なメッセージばかりではなく、案内の内容を
ランダムに変化させることができる。また、たとえばユ
ーザが登録した音声をランダムに切換えるようなことも
可能である。図12に示すような音楽ソースの選択もラ
ンダムに変化させることができる。さらに、以上説明し
た各種の方法をランダムに組合わせることもできる。
【0044】図19は、本発明の実施の第14形態の概
略的な電気的構成を示す。本実施形態では、受信機18
0の制御部181から解錠信号または施錠信号が導出さ
れるときのオーディオ・AV機器190による確認用の
動作は、ユーザが任意に設定可能である。オーディオ・
AV機器の内部回路162には操作スイッチ191が接
続され、ユーザからキーレスエントリ装置の動作確認の
方法を入力して設定することができる。操作スイッチ1
91は、オーディオ・AV機器190の前面に、マン・
マシン・インターフェイスのために設置されるスイッチ
であり、受信機180の制御部181にも、設定内容
を、たとえばディレイ時間や、オートリロックの設定時
間などを制御信号として伝達することができる。このよ
うにキーレスエントリ装置としての操作スイッチ191
をオーディオ・AV機器190と共用することによっ
て、コストダウンを図ることができる。
【0045】図20は、本発明の実施の第15形態の概
略的な電気的構成を示す。本実施形態では、キーレスエ
ントリ装置の受信機とオーディオ・AV機器とを、キー
レス受信機内蔵型オーディオ・AV機器200として一
体化している。制御部201からは解錠信号または施錠
信号が導出される。検波部202は、キーレスエントリ
装置用の受信部と、ラジオ放送受信用のチューナの検波
回路とを、共通化している。キーレス受信機内蔵型オー
ディオ・AV機器200には、他に音楽などのソースと
して、カセットデッキ204やCDプレイヤー205も
含まれ、アンプ206でソースを選択して増幅し、スピ
ーカ86から音響再生させることができる。ソースの選
択や音量などの変化を、解錠や施錠と連動させれば、動
作の確認を容易に行うことができる。
【0046】本実施形態では、一体化しているので、キ
ーレスエントリ装置とオーディオ・AV機器との間の有
線または無線の通信用の接続が不要となり、自動車への
取り付けに必要なスペースも削減され、取り付け作業も
簡素化され、コストダウンを図ることができる。さらに
キーレスエントリ装置用の受信部と、ラジオ放送受信用
のチューナの検波回路とを、共通化すれば、いっそうの
コストダウンを図ることができる。
【0047】以上説明した各実施形態では、キー型の送
信機1に押しボタンなどの入力装置10を設け、その操
作によって自動車のドアの錠を遠隔的に操作するように
しているけれども、送信機はキーレスエントリ装置とし
て利用されている他の形態であっても同様に本発明を適
用することができる。たとえば、カード型の送信機を所
持するユーザが自動車に接近するときに解錠され、自動
車から遠ざかるときに施錠されるような方式では、解錠
または施錠の動作確認の必要性が高くなるけれども、本
発明を適用すれば、容易かつ楽しく行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、キーレス
エントリ装置による自動車のドアの解錠を再生手段の動
作によって容易にかつ楽しく確認することができる。キ
ーレスエントリ装置を使用しないでもイグニッションス
イッチを投入すれば、再生手段の電源を投入することが
できるのでキーを直接差し込んで使用した場合であって
も、再生手段を動作させることができる。キーレスエン
トリ装置の動作確認のために、ホーンを鳴らしたりライ
トを点滅させたりする必要がなく、周囲に迷惑をかける
おそれはない。また、車内にLEDなどの表示装置を設
定する方法と比較し、低コストで確実な確認を行うこと
ができる。また、車両のドアを解錠した後、実際にイグ
ニッションスイッチにキーを挿入してアクセサリスイッ
チなどを投入する前に、先に助手席などに乗車したユー
ザからも、再生手段を利用して音楽を聴いたり、テレビ
ジョン放送を見たりすることができるようになる。
【0049】また本発明によれば、キーレスエントリ装
置でドアの施錠を行うと、再生手段の音響出力や表示画
面によって確認することができるので、ホーンを鳴らし
たりライトを点灯や点滅させたりする必要はなく、周囲
に迷惑をかけずに確実な確認を行うことができる。車内
に確認のための手段を設ける場合に比較して、低コスト
で確実な確認を行うことができる。
【0050】また本発明によれば、キーレスエントリ装
置によるドアの錠の作動状態から、一定時間遅らせて再
生手段の電源の制御が行われるので、短い時間にキーレ
スエントリ装置の解錠/施錠の動作を繰返すようなとき
であっても、再生手段の電源の投入/切断の動作は繰返
されず、機器に対する悪影響を免れ、ユーザに対する不
快感も与えないでキーレスエントリ装置の動作を確認す
ることができる。
【0051】また本発明によれば、イグニッションスイ
ッチが切断されても、一定時間は再生手段の電源が切断
されないので、その間にキーレスエントリ装置による施
錠で再生手段の電源を切断することによって、動作の確
認を行わせることができる。
【0052】また本発明によれば、イグニッションスイ
ッチが切断された後、ドアが開閉されると一定時間後に
再生手段の電源が切断されるので、車内からユーザが出
て行った後、無駄に再生手段を動作させることがない。
一定時間内で施錠が行われれば、直ちに再生手段の電源
が切断されて、その状態を確認することができる。
【0053】さらに本発明によれば、受信機からドアの
錠を操作する制御信号が導出されるとき、再生手段は予
め定める動作を行うように制御されるので、再生手段の
動作によってドアの錠に対するキーレスエントリ装置の
操作が行われたことを容易に知ることができる。動作確
認のために、ホーンを鳴らしたり、ライトを点灯や点滅
させたりする必要がないので、周囲に迷惑をかけず、か
つ夜間でも昼間でも容易に動作を確認することができ
る。動作確認用に、LEDなどを設ける場合に比較し
て、低コストで確認することができ、さらに小さなLE
Dなどを探さないでも、車室内で比較的見やすい位置に
設置されている車載オーディオ装置やオーディオビジュ
アル装置などの操作パネルや表示画面から容易に制御状
態を知ることができる。
【0054】また本発明によれば、再生手段による動作
は、視覚的に行われるので、たとえば再生手段の操作パ
ネルのバックライトの色の変化や、表示画面へのメッセ
ージなどによって楽しい動作で確認することができる。
【0055】また本発明によれば、再生手段による動作
の確認は、聴覚的に行われるので、音声メッセージとし
て分かりやすくかつ楽しい案内を行なったり、特定の音
楽ソースを再生させたり、あるいは音量を変化させたり
して、キーレスエントリ装置の動作を容易かつ楽しく確
認することができる。
【0056】また本発明によれば、キーレスエントリ装
置の動作確認用の再生手段の動作は、時計によって検知
される時刻によって変化するので、時刻に応じて適切な
動作を選択し、飽きがこないで楽しい確認を行うことが
できる。また、自動車に乗り込んだときに、その時刻に
適した音楽や情報を流すことができるので、ユーザが再
生手段を操作する必要が少なくなる。
【0057】また本発明によれば、キーレスエントリ装
置の動作確認用の動作は、乱数発生手段から発生される
乱数に基づいてランダムに変化するので、意外性のある
動作で楽しく確認することができる。
【0058】また本発明によれば、キーレスエントリ装
置による自動車のドアの制御に併せてパワーウインドの
開閉制御が行われるので、パワーウインドの動作で容易
に確認することができるとともに、自動車内部の再生手
段で聴覚的な動作を行うときに、確認を一層容易に行う
ことができる。
【0059】さらに本発明によれば、一旦自動車のドア
をキーレスエントリ装置によって遠隔的に解錠した後、
一定時間内にドアの開閉が行われなければ、ドアは自動
的に施錠状態に戻るオートリロック機能が実現され、そ
の機能を再生手段の動作によって容易に確認することが
できる。
【0060】また本発明によれば、オートリロック機能
が動作してドアの施錠が行われるときに、再生手段によ
って自動車のユーザに通知される。ユーザは一旦ドアを
開けることによって、オートリロックの動作を回避する
こともできる。
【0061】また本発明によれば、キーレスエントリ装
置の動作確認用の再生手段の動作は、設定手段によって
予め設定することができるので、ユーザの分かりやすい
動作をユーザ自らが設定し、キーレスエントリ装置の動
作確認を分かりやすくかつ楽しく行うことができる。
【0062】また本発明によれば、受信機と再生手段と
は一体化されているので、全体をコンパクトにまとめて
低コストで提供することができる。
【0063】また本発明によれば、送信機を自動車に近
づけるだけで解錠とともにその確認を行うことができ、
送信機を自動車から遠ざけると施錠とともにその確認を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態の概略的な電気的構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】本発明の実施の第2形態の概略的な電気的構成
を示すブロック図である。
【図4】図3の実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】本発明の実施の第3形態の概略的な電気的構成
を示すブロック図である。
【図6】図5の実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】本発明の実施の第4形態の概略的な電気的構成
を示すブロック図である。
【図8】図7の実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。
【図9】本発明の実施の第5形態の概略的な電気的構成
を示すブロック図である。
【図10】図9の実施形態の動作を示すフローチャート
である。
【図11】本発明の実施の第6形態の概略的な電気的構
成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の第7形態の概略的な電気的構
成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の第8形態の概略的な電気的構
成を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の第9形態の概略的な電気的構
成を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施の第10形態の概略的な電気的
構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施の第11形態の概略的な電気的
構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施の第12形態の概略的な電気的
構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の実施の第13形態の概略的な電気的
構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の実施の第14形態の概略的な電気的
構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の実施の第15形態の概略的な電気的
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信機 2,30,40,50,60,100,120,13
0,140,150,180 受信機 3 無線電波 4,70,80,90,110,144,160,17
0,190 オーディオ・AV機器 10 入力装置 20,31,41,51,61,71,101,12
1,131,141,151,181,201 制御部 21 コード解析部 24 アクセサリスイッチ 32 遅延回路 42,52 タイマ 53 ドア開閉検出用スイッチ 73 画面表示部 75 切換スイッチ 76 緑色バックライト 77 オレンジバックライト 81 マイコン 82 PCM音源等 86 スピーカ 97 音楽ソース切替手段 125 パワーウインド・アップ/ダウン装置 132 オートリロックタイマ 161 時計 171 乱数発生部 191 操作スイッチ 200 キーレス受信機内蔵型オーディオ・AV機器

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアの錠を遠隔的に操作するた
    めに、固有データを含むコードを無線信号として送信す
    る送信機と、送信されたコードを受信して、受信された
    コード中に予め設定される固有データが含まれるとき、
    錠の操作を行うための制御信号を導出する受信機とを備
    えるキーレスエントリ装置において、 車室内で音響再生および/または映像再生を行うための
    再生手段と、 受信機から解錠のための制御信号が導出されるとき、ま
    たはイグニッションスイッチが投入されるとき、再生手
    段の電源を投入するように制御する制御手段とを含むこ
    とを特徴とするキーレスエントリ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記受信機から施錠の
    ための制御信号が導出されるとき、前記再生手段の電源
    を切断するように制御することを特徴とする請求項1記
    載のキーレスエントリ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記受信機から導出さ
    れる制御信号に従って行う前記再生手段の電源の制御
    を、予め定める時間だけ遅延させることを特徴とする請
    求項1または2記載のキーレスエントリ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、イグニッションスイッ
    チが切断されるとき、予め定める時間経過後に前記再生
    手段の電源を切断するように制御することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載のキーレスエントリ装
    置。
  5. 【請求項5】 ドアの開閉を検出する検出手段を備え、 前記制御手段は、イグニッションスイッチが投入状態か
    ら切断状態に変化した後、検出手段がドアの開閉を検出
    するとき、予め定める時間経過後に前記再生手段の電源
    を切断するように制御することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載のキーレスエントリ装置。
  6. 【請求項6】 自動車のドアの錠を遠隔的に操作するた
    めに、固有データを含むコードを無線信号として送信す
    る送信機と、送信されたコードを受信して、受信された
    コード中に予め設定される固有データが含まれるとき、
    錠の操作を行うための制御信号を導出する受信機とを備
    えるキーレスエントリ装置において、 車室内で音響再生および/または映像再生を行うための
    再生手段と、 受信機からの制御信号に従って、前記再生手段が予め定
    める動作を行うように制御する制御手段とを含むことを
    特徴とするキーレスエントリ装置。
  7. 【請求項7】 前記再生手段による予め定める動作は、
    視覚的に行われることを特徴とする請求項6記載のキー
    レスエントリ装置。
  8. 【請求項8】 前記再生手段による予め定める動作は、
    聴覚的に行われることを特徴とする請求項6記載のキー
    レスエントリ装置。
  9. 【請求項9】 時計を備え、 前記再生手段は、時計によって検知される時刻に応じ
    て、前記動作を変化させることを特徴とする請求項6〜
    8のいずれかに記載のキーレスエントリ装置。
  10. 【請求項10】 乱数発生手段を備え、 前記再生手段は、乱数発生手段から発生される乱数に従
    って、前記動作を変化させることを特徴とする請求項6
    〜8のいずれかに記載のキーレスエントリ装置。
  11. 【請求項11】 開閉動作を制御可能なパワーウインド
    を備え、 前記制御手段は、前記受信機からの制御信号に応答し
    て、パワーウインドの制御を行うことを特徴とする請求
    項1〜10のいずれかに記載のキーレスエントリ装置。
  12. 【請求項12】 自動車のドアの錠を遠隔的に操作する
    ために、固有データを含むコードを無線信号として送信
    する送信機と、送信されたコードを受信して、受信され
    たコード中に予め設定される固有データが含まれると
    き、錠の操作を行うための制御信号を導出する受信機と
    を備えるキーレスエントリ装置において、車室内で音響
    再生および/または映像再生を行うための再生手段と、 受信機から解錠のための制御信号が導出されるとき、再
    生手段の電源を投入するように制御する制御手段と、 ドアの開閉を検出する検出手段と、 受信機から解錠のための制御信号が導出された後で、予
    め定める時間が経過しても検出手段によってドアの開放
    が検出されないとき、施錠のための制御信号を導出する
    施錠手段とを含み、 制御手段は、施錠手段から施錠のための制御信号が導出
    されるとき、再生手段の電源を切断するように制御する
    ことを特徴とするキーレスエントリ装置。
  13. 【請求項13】 前記施錠手段は、前記施錠のための制
    御信号を導出するときに、施錠が行われることを表す動
    作を前記再生手段によって行わせるように制御すること
    を特徴とする請求項12記載のキーレスエントリ装置。
  14. 【請求項14】 前記動作を設定可能な動作設定手段を
    備えることを特徴とする請求項6〜10または13のい
    ずれか1つに記載のキーレスエントリ装置。
  15. 【請求項15】 前記受信機は、前記再生手段に一体化
    されることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記
    載のキーレスエントリ装置。
  16. 【請求項16】 前記受信機は、前記コードを送信する
    送信機が自動車に接近するときに解錠のための制御信号
    を導出し、送信機が自動車から遠ざかるときに施錠のた
    めの制御信号を導出することを特徴とする請求項1〜1
    4のいずれかに記載のキーレスエントリ装置。
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Cited By (2)

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JP2003137006A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Denso Corp 車両用表示装置
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