JPH10131079A - 多層紙ウエブの形成方法及び装置 - Google Patents

多層紙ウエブの形成方法及び装置

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JPH10131079A
JPH10131079A JP28152097A JP28152097A JPH10131079A JP H10131079 A JPH10131079 A JP H10131079A JP 28152097 A JP28152097 A JP 28152097A JP 28152097 A JP28152097 A JP 28152097A JP H10131079 A JPH10131079 A JP H10131079A
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paper web
paper
forming
loop
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JP28152097A
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English (en)
Inventor
Arthur Turner James
ジェームス・アーサー・ターナー
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Beloit Technologies Inc
Original Assignee
Beloit Technologies Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層板紙の表面層の層結合特性を改善し結合
材なしに基本層紙ウエブと一体化することのできるツイ
ンワイヤフォーマを提供する。 【解決手段】 ツインワイヤフォーマは、オープンメッ
シュの紙形成ロールと反転ロールの間を走行する下部ワ
イヤを有する。上部ワイヤが紙形成ロール上で下部ワイ
ヤに合流し、これら上下のワイヤが全体として下向きの
湾曲した通路又は紙形成域を走行する。表面層紙ウエブ
が上下のワイヤの間に形成される。下部ワイヤが紙形成
ロールに巻付けられている部分に下部ワイヤ上にヘッド
ボックスから紙料の流れが放出される。下部ワイヤは紙
形成ロールの頂点に近付いたところで上部ワイヤと合流
する。紙ウエブの上面は、ワイヤ張力と遠心力のみによ
り脱水されるため、微細繊維や充填物は脱水中に除去さ
れることがない。反転ロールは紙ウエブの上面を基本層
ワイヤ上の基本層紙ウエブに係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抄紙機、特に多層ウ
エブの段ボール原紙を製造する抄紙機、に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】多層ウ
エブの板紙製造用フォーマ(紙形成装置)において層間
の結合を有効に行うことには共通する問題がある。ある
既知の方法では、抄紙機において合流する2つの紙形成
面で作られる紙形成域に単一のヘッドボックスからスラ
イス(薄層化)域を通って多層ウエブの紙料の放出を行
う。
【0003】このプロセスでは、多層の板紙が一度に形
成され、層間の結合が限定され、良好な層間結合が達成
される。しかしながら、板紙の厚さが増すにつれて、脱
水の問題及び過度の層間混合の問題が生じてくる。
【0004】従来使用されてきたその他の段ボール原紙
製造機では、小型長網式のもの及びツインワイヤ(二重
網)式トップ(表面層)フォーマが先ず表面層を形成
し、次に澱粉のシャワーにより基本層にこの表面層を結
合させ又は糊付けして多層を形成する。コストの高い澱
粉シャワーの使用とそれに固有の清潔さ、運転性及び運
転コストに係わるマイナス効果は、理想とは程遠い解決
状態となっている。
【0005】長網式機械により多層紙ウエブを形成する
別の試みは、米国特許第5,064,502号に開示さ
れているような二次又は三次ヘッドボックスを使用して
紙形成ワイヤ上に連続した層を形成するものである。
【0006】多重シリンダ(丸網)を使用する板紙製造
機は、円筒状紙形成桶中に設けられたワイヤで被われた
シリンダを使用する。単一のボトム式(底部巻取)式フ
ェルトが多重シリンダの板紙製造機を形成するワイヤシ
リンダから多層の紙を引上げる。
【0007】小林式ウルトラフォーマは、ヘッドボック
スによりワイヤシリンダ上に繊維のマットを形成し、次
にこれを単一フェルトのトップ(頂部巻取)部で紙の層
に積上げる。
【0008】ある型の多層紙ウエブのフォーマは、ブレ
ード式フォーマを使用して二重のワイヤの間に紙形成用
紙料を放出する。紙ウエブは上部ワイヤと下部ワイヤの
間に形成され、この下部ワイヤの下方から真空を適用す
ることにより紙形成域での脱水を行う。
【0009】上部ワイヤでは、一体で走行する上下の紙
形成ワイヤを上向きに湾曲した凸状走行路上に通過さ
せ、それによるワイヤ張力、重力及び遠心力のみによる
水分の除去が行われる。こうして一体で走行するワイヤ
の間に形成される紙ウエブの上部表面中には、紙料の微
細なパルプが比較的大きく凝縮して残ることができる。
【0010】このような紙料の微細なパルプの比較的大
きな凝縮は、紙ウエブと基本層が合わせられた時紙ウエ
ブと基本層の結合を行い易くする。この型のフォーマ
は、本出願発明の参考例とされたブラックリッジ(Bl
ackledge)らの米国特許第5,468,348
号に開示されている。
【0011】ブラックリッジらは、より低級な繊維の基
本層に高級な繊維の層を形成し結合することのできる典
型的なフォーマを開示する。しかしながら、同じ効果を
達成する別の方法により、特定用途のフォーマの設計に
必要な自由度を有利に提供することができる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の方法及び装置
は、表面層又は外面層(時に、より高級な繊維により形
成される「白色表面ライナ」と呼ばれることがある)と
基本層の紙ウエブから多層ダンボール原紙を形成する。
基本層は一般により低級な繊維、通常はリサイクルされ
た繊維、を一層又はそれ以上使用して形成される。
【0013】ツインワイヤフォーマは、オープンメッシ
ュ(有孔網目)の紙形成ロールと基本層形成ワイヤと係
合する反転ロールの間を走行する下部ワイヤを有する。
上部ワイヤがこの紙形成ロール上で下部ワイヤと合わせ
られ、これら上下のワイヤが湾曲した全体として下向き
の走行路を移動する。表面層紙ウエブがこれら上下のワ
イヤ間に形成される。
【0014】下部ワイヤがオープンメッシュの紙形成ロ
ールに巻付いている部分において、ヘッドボックスから
下部ワイヤ上に紙料の流れが放出される。下部ワイヤ
は、紙形成ロールの頂点に近づいたところで、リードイ
ン(導入)ロールにより支持された上部ワイヤと一体と
なる。
【0015】上下のワイヤは紙形成ロールの頂点を通過
し、更に、上部ワイヤの上面から水分を除去する第一オ
ートスライス(薄層すくい上げ)装置の下方を通過す
る。水分は遠心力とワイヤ張力により上部ワイヤを通っ
て上方に流出させられる。上部ワイヤにより形成される
ループの内面は、上下ワイヤの一体走行路において上下
ワイヤ間に形成される紙形成域に沿って走行する。
【0016】この上部ワイヤ内面は上向きに凸状をなし
ているため、これが上下ワイヤの一体走行路に沿って移
動する時、遠心力が発生する。上部ワイヤの内面に沿っ
て更に2個のオートスライス装置が配されており、これ
らがワイヤ張力及び遠心力により紙ウエブから押出され
た水を受取り除去する。紙ウエブでは、湾曲したブレー
ドシューを形成するブレードにより下部ワイヤを通る脱
水が行われる。
【0017】流体の動力学的力によりブレードは低圧域
を作り出し、これにより形成された紙ウエブから水を引
出す。湾曲したシューには真空を適用することができ
る。シューに続いて2個の真空箱が下部ワイヤの下方に
配されており、これにより下部ワイヤの走行路が定義さ
れる。第二真空箱は上部ワイヤが下部ワイヤから引離さ
れる線域の下方に配されている。こうして、第二真空箱
は紙ウエブを下部ワイヤ上に保持する。
【0018】紙ウエブの上面はワイヤ張力と遠心力のみ
によって脱水されるため、微細繊維や充填物は脱水の時
に除去されることがない。こうして、ツインワイヤフォ
ーマにより形成される紙ウエブは微細繊維や充填物の比
較的多い上面を有し、これにより形成される紙ウエブの
結合特性が改善される。
【0019】シュー及び真空箱により紙ウエブの底部か
ら引出される水は紙ウエブ内部を通過せねばならぬた
め、繊維及び充填物は濾過されて紙ウエブの上面に残留
する。反転ロールは、紙ウエブの上面を基本層紙ウエブ
と向い合わせてこれを基本層ワイヤ上の基本層紙ウエブ
と係合させる。
【0020】本発明の一特徴は、多層化される紙ウエブ
を形成しこれを結合材なしに別の紙ウエブに一体化させ
る装置を提供することである。
【0021】本発明の別の特徴は、多層紙シートの表面
層を生産し、層に結合されるべきその表面を遠心力ワイ
ヤ張力及び重力によってのみ脱水する方法及び装置を提
供することである。
【0022】本発明の更なる特徴は、改善された層結合
特性及び商品的に好ましい外表面を有する白色表面ライ
ナの段ボール原紙を形成する装置及び方法を提供するこ
とである。
【0023】本発明の更なる特徴は、より高い紙ウエブ
速度により多層の段ボール原紙を形成する方法及び装置
を提供することである。
【0024】本発明の更なる目的、特徴及び利点は、以
下の詳細説明と付随する図面により明らかとなろう。
【0025】
【発明の実施の形態】添付の図において類似の部品は同
じ符号を付してあり、この図にはツインワイヤフォーマ
20が示されている。このツインワイヤフォーマ20
は、無端ループ状に動く紙形成用の有孔の基本層ワイヤ
22の上方に設けられている。
【0026】この基本層ワイヤ22上には、紙形成装置
(図示されていない)により形成された基本層紙ウエブ
24がある。基本層紙ウエブ24は、数層からなり、通
常は例えばリサイクルされた繊維又は砕木パルプの繊維
といったより低級な紙繊維で形成されている。
【0027】印刷用に改善された白色地の表面を付与す
るため、「白色表面ライナ」の表面層紙ウエブ26がツ
インワイヤフォーマ20により形成されこれが基本層紙
ウエブ24に結合される。基本層紙ウエブ24と表面層
紙ウエブ26を作るのに使用される完成紙料は互いに異
なるため、両紙ウエブ24,26間の結合に問題が生じ
る。
【0028】フォーマ20では表面層紙ウエブ26の脱
水を行い、そうして表面層紙ウエブ26の上面28の微
細繊維及び充填物の含有量を上げるようにしている。紙
形成用紙料は通常、一定範囲のサイズの紙繊維に澱粉及
びクレイといった種々の添加物を含有させたものから作
られる。紙形成ワイヤ上に紙ウエブを形成することは、
より長い繊維のマットをいかに紙形成ワイヤ上に形成す
るかにかかっている。
【0029】この繊維のマットが形成されると次により
小さな繊維片及び充填物をその上に保持する。この保持
された繊維、微細繊維及び充填物は、表面層の一方の面
の近くに保持又は集中させられた場合、この表面におけ
る基本層紙ウエブとの親密な接触を行う能力が大きくな
る。この親密な接触は表面層紙ウエブと基本層紙ウエブ
の間の水素結合の形成を可能とし、それによって両紙ウ
エブはしっかりと保持される。
【0030】フォーマ20は、表面層紙ウエブ26の下
面30にのみ真空による脱水を適用することにより表面
層紙ウエブ26の上面28における微細繊維及び充填物
の所望の濃度を達成する。この上面28は、ワイヤの張
力及び遠心力によってのみ脱水される。
【0031】表面層紙ウエブ26の形成はヘッドボック
ス32から開始されるが、このヘッドボックス32には
紙形成用の第一又は下部ワイヤ36の上方に位置するス
ライス部開口34が設けられており、また、この下部ワ
イヤ36はオープンメッシュの紙形成ロール38に巻付
けられている。
【0032】スライス部開口34は紙形成ロール38に
対してその頂点40の上流に角度約60度において配さ
れている。ループ状の下部ワイヤ36がオープンメッシ
ュの紙形成ロール38上を通過する時、スライス部開口
34から下部ワイヤ36上に表面層用紙料の流れが放出
され、表面層紙ウエブが形成される。
【0033】リードインロール42により、紙形成用第
二又は上部ワイヤ44は紙形成ロール38に対してその
頂点40の上流に角度約30度において下部ワイヤ36
と一体走行するように係合させられる。表面層紙ウエブ
26は、下部ワイヤ36が紙形成ロール38に支持され
た部分において下部ワイヤ36上に形成されていく。こ
うして、表面層紙ウエブ26は先ず紙形成ロール38を
通って下方の補集樋41へ流れる排水として脱水され
る。
【0034】下部ワイヤ36が上部ワイヤ44と一体と
なり、これら両ワイヤが紙形成ロール38の頂点40を
通過した時、突出片47を有するオートスライス装置4
6が上部ワイヤ44上の水分を除去する。このオートス
ライス装置46は真空を用いて上部ワイヤ44の上面の
自由水を除去しこの自由水を補集樋49中に集めること
ができる。
【0035】真空は紙ウエブ26自体には適用されず、
従って紙ウエブ26から水を引出すことはない。オート
スライス装置46によって除去される水は、遠心力とワ
イヤ張力によって紙ウエブ26から押出される水であ
る。ワイヤ張力は上部ワイヤ44と下部ワイヤ36の間
に圧縮力を生じさせ、それにより紙ウエブ26から水を
押し出す。
【0036】紙形成ロール38を離れた後、間に紙ウエ
ブ26を有する二重のワイヤ36,44は紙形成シュー
48上を通過する。このシュー48は、湾曲したシュー
48を形成するように配された複数のブレード50で作
られている。ブレード50は下部ワイヤ44の下方に流
体動力学作用を生じさせ、こうして流体力により生じる
真空により紙ウエブ26から水分を引出す。紙形成シュ
ー48により紙ウエブ26の下面30から除去された水
は排水管52中に流下する。
【0037】補集樋54を有する第二オートスライス装
置53が紙形成シュー48の直ぐ下流に配されており、
これが紙ウエブ26の上面28から更に水分を除去す
る。二重のワイヤ36,44はその間に紙ウエブ26を
挿んだまま全体として下向きの方向に引続き動いてい
く。
【0038】二重のワイヤ36,44は第一真空箱56
及び第二真空箱58上を通過し、この時これらの真空箱
により2重のワイヤ36,44の走路が制御される。第
三オートスライス装置60が第一真空箱56及び第二真
空箱58の間に配されており、遠心力とワイヤ張力によ
って紙ウエブ26から上部ワイヤ44を通って上方に押
出された水分を引取っていく。オートスライス装置60
はまた、第三補集樋61に水を移送する。
【0039】上部ワイヤ44のリードアウト(導出)ロ
ール62が第二真空箱58の後縁端64において紙ウエ
ブ26から上部ワイヤ44を引離す。上部ワイヤ44が
紙ウエブ26から引離される時紙ウエブ26にはまだ真
空が適用されているため、紙ウエブ26は下部ワイヤ3
6上に保持される。
【0040】下部ワイヤ36から上部ワイヤ44を分離
した後、下部ワイヤ36と紙ウエブ26は紙ウエブ26
を反転させる反転ロール66を通り、こうして紙ウエブ
26の上面28は基本層紙ウエブ24の上面68に向い
合うように配される。紙ウエブ26は反転ロール66周
りにある間に基本層紙ウエブ24と係合させられそれに
結合されて板紙の表面層紙ウエブ26となる。
【0041】上部ワイヤ44と下部ワイヤ36は共に完
全なループを形成する。上部ワイヤ44は紙形成路を離
れた後、リードアウトロール62を通り張力調整案内ロ
ール70周りを通過する。上部ワイヤ44は更に第二案
内ロール72を通ってリードインロール42に戻ってい
く。リードインロール42並びにオートスライス装置4
6及び補集樋49は油圧アクチュエータ76等により制
御される枢支アーム74に取付けられている。フォーマ
20はワイヤ等を取替える場合、アーム74を上方に旋
回させかつ真空箱56を下方に旋回させて開放し上部ワ
イヤ44と下部ワイヤ36を互いに引離すことができ
る。
【0042】下部ワイヤ36は案内ロール78によって
基本層ワイヤ22との係合を解かれる。下部ワイヤ36
は、案内ロール78から張力調整案内ロール80、更に
は案内ロール81,82を通って紙形成ロール38に送
られる。上部ワイヤ44と下部ワイヤ36の張力はこう
して張力調整案内ロール70,80を制御することによ
り調整することができる。反転ロール66は枢支アーム
84に取付けられており、この枢支アーム84により基
本層ワイヤ22と反転ロール66間の圧力及び巻付量が
制御される。
【0043】紙ウエブ26を紙形成ロール38上に形成
することは、最初の繊維マットを下部ワイヤ36上に形
成することを意味する。次いでこのマット上に繊維、微
細繊維及び充填物が捕捉される。繊維マットが下地とし
てあり、これが微細繊維や充填物の紙ウエブ26底部の
通過を妨げるため、紙ウエブ26下方からの真空による
脱水によってもこれらの微細繊維や充填物が紙ウエブ2
6の上部から除去されることはない。
【0044】他方、紙ウエブ26の下面30からは最初
の繊維マット形成時に微細繊維や充填物が除去される。
紙ウエブ26の上面28から上方への水分の除去はワイ
ヤ張力及び遠心力のみを利用して行うため、紙ウエブ2
6上部に保持された微細繊維及び充填物は大部分紙ウエ
ブ26中に保持される。繊維、微細繊維及び充填物の存
在は紙ウエブ26の品質及び強度を改善し、かつ、最も
重要なことであるが紙ウエブ26の上面28の結合特性
を改善する。
【0045】上部ワイヤ44の内表面は上方に凸状をな
しているため、上部ワイヤ44が上下ワイヤの一体走行
路に沿って移動する時遠心力が発生する。上部ワイヤ4
4は上部ワイヤ44により形成されるループの内面90
を有し、この内面90は上下ワイヤの一体走行路におい
て上下ワイヤの間に形成される紙形成域94に沿って走
行する。同様に、下部ワイヤ36によって形成されるル
ープは同ループの内面92を有し、この内面92は紙形
成域94に沿って上部ワイヤ44の曲率に合致するよう
に下方に凹状をなしている。
【0046】なお、紙ウエブ26は遠心力及びワイヤ張
力のみによって脱水される旨説明しているが、ワイヤの
下向きの走行が見かけの重力を減少させる範囲内におい
て、これらの遠心力とワイヤ張力には重力成分が働いて
いる。
【0047】発明はここに図示し説明した特定の構成及
び配置に限定されず、特許請求の範囲に含まれる修正形
をも含むものである。
【0048】
【発明の効果】本発明のツインワイヤフォーマによれ
ば、多層板紙の表面層の上面及び下面のそれぞれについ
て効果的な脱水が行われ、それによって微細繊維や充填
物の残る上面は基本層紙ウエブとの結合特性が改善され
結合材なしに一体化可能となると共に、反転されて最終
製品の外表面となる下面は微細繊維や充填物が除去され
商品的に好ましい外表面を得ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるツインワイヤフォ
ーマの略式側面図。
【符号の説明】
20 ツインワイヤフォーマ 22 基本層ワイヤ 24 基本層紙ウエブ 26 表面層紙ウエブ 32 ヘッドボックス 36 下部ワイヤ 38 紙形成ロール 44 上部ワイヤ 46,53,60 オートスライス装置 49,54,61 補集樋 56,58 真空箱 66 反転ロール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する有孔の基本層ワイヤ上に基本層
    紙ウエブを形成すること;ループをなす上部ワイヤとル
    ープをなしかつそのループ内に配されたオープンメッシ
    ュの紙形成ロールと反転ロールの間を走行する下部ワイ
    ヤとを、これらの上部及び下部ワイヤの走行路により形
    成され、かつ、連続的な全体形状として前記走行路に沿
    って前記下部ワイヤのループの内面が下向きに凹状に湾
    曲し、前記上部ワイヤのループの内面が上向きに凸状に
    湾曲した紙形成域において一体走行するように係合させ
    ること;前記下部ワイヤが前記紙形成ロール上を通過す
    る時前記下部ワイヤ上に表面層紙料の流れを放出して表
    面層紙ウエブを形成させること;前記下部ワイヤの下向
    き凹状の走行路の下方において前記表面層紙料に真空を
    適用して前記下部ワイヤを通して前記表面層紙料から脱
    水し前記表面層紙ウエブの下面を形成させること;ワイ
    ヤ張力及び遠心力により前記上部ワイヤを通してその走
    行路の上方に水を押出して前記表面層紙ウエブの上面を
    形成させること;前記上部ワイヤを通して押出された水
    を、前記上部ワイヤの上方に凸状に湾曲した内面の上方
    における前記上部ワイヤのループ内の少くとも一ヶ所に
    おいて集めること;及び前記表面層紙ウエブの上面を前
    記基本層紙ウエブと一体走行するように係合させて多層
    紙ウエブを形成するようにこれら両紙ウエブを層結合さ
    せること;の工程を備えてなることを特徴とする多層紙
    ウエブの形成方法。
  2. 【請求項2】 フレームと;前記フレームに回転自在に
    取付けられたオープンメッシュの紙形成ロールと;前記
    紙形成ロールの下流において前記フレームに回転自在に
    取付けられた反転ロールと;基本層紙ウエブを搬送し脱
    水するループ状の基本層ワイヤと;表面層紙ウエブ形成
    用のループ状の上部ワイヤと;前記紙形成ロールと前記
    反転ロールの間に配された表面層紙ウエブ形成用のルー
    プ状の下部ワイヤ;を備え、前記上部ワイヤと下部ワイ
    ヤは前記紙形成ロール上で合流し走行路に沿って一体走
    行するように係合させられ、かつ、連続的な全体形状と
    して前記一体走行する走行路に沿って前記下部ワイヤの
    内面が下向きに凹状に湾曲し前記上部ワイヤの内面が上
    向きに凸状に湾曲した紙形成域が前記紙形成ロールと前
    記反転ロールの間に設けられてなり;前記下部ワイヤが
    前記紙形成ロール上を通過する時前記下部ワイヤ上に表
    面層紙料のスラリーを放出して下面及び上面を有する表
    面層紙ウエブの形成を開始するヘッドボックス手段と;
    前記下部ワイヤのループ内に配され、前記表面層紙料か
    ら前記下部ワイヤを通して下向きに脱水して前記下部ワ
    イヤ上に下面を接する表面層紙ウエブを形成する真空脱
    水装置と;前記紙形成ロールの上方に配され、前記表面
    層紙ウエブの上面が前記上部ワイヤと接した状態で遠心
    力及びワイヤ張力によって前記上部ワイヤを通して上方
    及びループ内方に押出された水を受取る第一手段と;前
    記上部ワイヤの上方に凸状に湾曲した内面の上方に配さ
    れ、前記表面層紙ウエブの上面が前記上部ワイヤと接し
    た状態で遠心力及びワイヤ張力によって前記上部ワイヤ
    を通して上方及びループ内方に押出された水を受取る第
    二手段;及び、前記上部ワイヤを前記下部ワイヤから引
    離すように案内する案内手段;を備え、前記反転ロール
    は前記表面層紙ウエブの上面と前記基本層紙ウエブの間
    の層結合を行わしめるべく、前記下部ワイヤと表面層紙
    ウエブを前記基本層紙ウエブに一体走行させて係合させ
    るように配されてなる;ことを特徴とする多層紙ウエブ
    の形成装置。
  3. 【請求項3】 基本層紙ウエブを搬送し脱水するループ
    状の基本層ワイヤと;連続的な全体形状として下向きに
    湾曲した形状の一体走行係合をして走行するように配さ
    れたループ状の上部ワイヤ及び下部ワイヤと;前記上部
    ワイヤと下部ワイヤの間の一体走行係合の部分を走行す
    るように表面層紙料のスラリーを放出するヘッドボック
    スと;前記下部ワイヤのループ内に配され、前記表面層
    紙料から前記下部ワイヤを通って下向きに脱水して前記
    下部ワイヤに下面を接する表面層紙ウエブを形成する真
    空脱水装置と;前記上部ワイヤの上向きに凸状に湾曲し
    た内面の上方に配され、前記表面層紙ウエブの上面が前
    記上部ワイヤと接した状態で遠心力及びワイヤ張力によ
    って前記上部ワイヤを通って上方及びループ内方に押出
    された水を受取る少くとも1個のオートスライス装置;
    及び、前記表面層紙ウエブの上面と前記基本層紙ウエブ
    の間の層結合を行わしめるべく前記下部ワイヤと表面層
    紙ウエブを前記基本層紙ウエブに一体走行させて係合さ
    せるように配された反転ロール;を備えてなる型の多層
    紙ウエブの形成装置において、前記下部ワイヤが巻付け
    られるように前記下部ワイヤのループ内に配され、前記
    表面層紙料中の水が通過する有孔構造を有するオープン
    メッシュの紙形成ロール;を備え、前記紙形成ロール
    は、前記下部ワイヤが前記紙形成ロールの最上点である
    頂点に向って移動する時、前記ヘッドボックスのスライ
    ス部開口から前記下部ワイヤ上に前記表面層紙料のスラ
    リーを放出するように配されてなり;前記紙形成ロール
    の下方に配され、前記上部ワイヤが前記紙形成ロールの
    上方で前記下部ワイヤとの前記一体走行係合に入った時
    前記紙形成ロールを通過する水を受取る補集樋と;前記
    上部ワイヤの上方かつ前記紙形成ロールの近傍に配さ
    れ、前記上部ワイヤを通して水を除去するオートスライ
    ス装置;を備えるように改良されたことを特徴とする多
    層紙ウエブの形成装置。
  4. 【請求項4】 前記スライス部開口は、前記表面層紙料
    が前記スライス部開口から前記紙形成ロールの頂点に対
    して約60度走行するように前記紙形成ロールの頂点の
    前方約60度に配されてなることを特徴とする請求項3
    記載の多層紙ウエブの形成装置。
  5. 【請求項5】 前記上部ワイヤは、前記紙形成ロールの
    頂点の上流約30度の位置で前記下部ワイヤと合流して
    なることを特徴とする請求項4記載の多層紙ウエブの形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記紙形成ロールの近傍に配された前記
    オートスライス装置は、前記紙形成ロールの頂点の下流
    に近接した間隔を置いて配されてなることを特徴とする
    請求項5記載の多層紙ウエブの形成装置。
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