JPH10130164A - 胃腸障害予防及び/又は治療剤 - Google Patents

胃腸障害予防及び/又は治療剤

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JPH10130164A
JPH10130164A JP9054240A JP5424097A JPH10130164A JP H10130164 A JPH10130164 A JP H10130164A JP 9054240 A JP9054240 A JP 9054240A JP 5424097 A JP5424097 A JP 5424097A JP H10130164 A JPH10130164 A JP H10130164A
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JP
Japan
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lactoferrin
helicobacter pylori
agent
present
gastric
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JP9054240A
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Yasuhiro Koga
泰裕 古賀
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な胃腸障害予防及び/又は治療剤の提
供。 【解決手段】 ラクトフェリンを有効成分とする、胃腸
障害予防及び/又は治療剤。詳しくは、ラクトフェリン
を1日当たり10mg〜2g投与することを特徴とする、胃腸
障害予防及び/又は治療剤。 【効果】 本発明薬剤により、ヘリコバクター・ピロリ
Helicobacter pylori) の感染・定着によって発症す
る胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌、十二指腸癌などの、胃
及び十二指腸粘膜における炎症、潰瘍、腫瘍などの予防
及び/又は治療剤が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラクトフェリンを
有効成分とする、胃腸障害予防及び/又は治療剤に関す
る。詳しくは、ラクトフェリンを1日当たり10mg〜2g投
与することを特徴とする、胃腸障害予防及び/又は治療
剤に関する。本発明薬剤は、ヘリコバクター・ピロリ
Helicobacter pylori) の感染・定着によって発症す
る、胃及び十二指腸粘膜における炎症、潰瘍、腫瘍など
の予防及び/又は治療剤として有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、上部消化管粘膜の潰瘍には胃酸分
泌を抑制するH2受容体拮抗剤やプロトンポンプ阻害剤が
投与されている。この治療法により、胃潰瘍、十二指腸
潰瘍ともに6週後の治癒率が90%を越える成果が上げら
れている。さらに消化性潰瘍の治癒後には、H2受容体拮
抗剤の半量と防御因子増強剤の併用による維持療法を約
1年間続けることが一般的である。しかし、高い治癒率
とその後の維持療法にもかかわらず、1年で20%〜40%
前後の高い再発率が指摘されており、こうした中で、19
83年に胃粘膜で発見されたヘリコバクター・ピロリ菌の
感染が注目を集めている。即ち、ヘリコバクター・ピロ
リ陽性潰瘍患者では80%以上で再発し、胃炎や十二指腸
潰瘍の起因菌であると考えられている。さらに1991年に
は、WHOより、ヘリコバクター・ピロリは胃癌発生の
重要な危険因子であることが報告された。現在、ヘリコ
バクター・ピロリによる胃潰瘍、十二指腸潰瘍の第一選
択として、大量の抗生物質投与による除菌療法が行われ
つつある。しかし、耐性菌の出現、菌交代現象による種
々の合併症の出現、高額の治療コストなどの多くの問題
を抱えており、抗生物質に代わる新たな治療手段の開発
が待たれている。
【0003】ラクトフェリンは母乳や涙液などに含まれ
る糖蛋白質であり、従来一部の菌でその増殖を抑える、
いわゆる静菌作用が認められている(Brock J.H. et a
l., Arch. Dis. Child, Vol.55, p417 (1980))。このラ
クトフェリンのヘリコバクター・ピロリ菌に対する効果
については、in vitroにおける検討は実施されているも
のの非常に少ない(Dial E.J. et al., Gastroenterolog
y, Vol.108, 4suppl, pA82 (1995) ;Husson M.O. et a
l., Infet. Immun. Vol.61, p2694 (1993))。その上、
これらの検討は菌の増殖の抑制効果を見ているだけのも
のである。又、Dialらは上記の発表の中で、ラクトフェ
リンはin vitroの系でヘリコバクター・ピロリ菌の増殖
を抑えることを報告している。これとは逆に、Hussonら
は、ラクトフェリンがヘリコバクター・ピロリ菌を増殖
させると報告した。これはラクトフェリンがヘリコバク
ター・ピロリ菌の生育に必要な鉄を供給するためである
と考えられている。このように、これまでの実験結果も
一定せず、現在明確な結論が出ていない。一方、ヘリコ
バクター・ピロリ菌に由来する消化管障害に対するラク
トフェリンの有効性を見る、直接生体を用いたin vivo
の検討は全くされていない。即ち、ヘリコバクター・ピ
ロリの感染・定着が確認され、この菌により胃腸障害が
確認された生体を用いたin vivo 試験系におけるラクト
フェリンの効果を明らかにしたものは、これまで全く見
られない。従って、ラクトフェリンの生体に対する作
用、その有効投与量は不明であり、試験管レベルですら
ヘリコバクター・ピロリに対する効果は未解決である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来よ
りヘリコバクター・ピロリを原因とする胃潰瘍、十二指
腸潰瘍をはじめとする胃腸疾患に対して、抗生物質に代
わる新たな治療手段は知られていないのが現状である。
本発明者らは、ヘリコバクター・ピロリを原因とする胃
腸疾患に対する治療薬物を鋭意探索した結果、ラクトフ
ェリンがヘリコバクター・ピロリの感染・定着により発
症する胃腸障害に対して有効であることを初めて見出し
た。従って本発明は、ヘリコバクター・ピロリの感染・
定着により発症する胃及び十二指腸障害の予防及び/又
は治療剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラクトフェリ
ンを有効成分とする、胃腸障害予防及び/又は治療剤に
関する。詳しくは、ラクトフェリンを1日当たり10mg〜
2g投与することを特徴とする、胃腸障害予防及び/又は
治療剤に関する。本発明薬剤は、ヘリコバクター・ピロ
リによる感染・定着によって発症する、胃及び十二指腸
粘膜における炎症、潰瘍、腫瘍などの予防及び/又は治
療剤として有効である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明薬剤は、ヘリコバクター・
ピロリによる感染・定着によって発症する胃腸障害、例
えば胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌、十二指腸癌などの予
防及び/又は治療剤として有効である。本発明薬剤の有
効成分であるラクトフェリンは、その由来は特に限定さ
れいが、ウシ、ヒトなどの哺乳動物の乳、またはこれら
の乳を加工して得られる脱脂乳、ホエーなどからイオン
交換クロマトグラフィーなどにより分離して得られるも
のが好ましい。さらに、これらを塩酸、クエン酸などに
より脱鉄したアポラクトフェリン、またアポラクトフェ
リンを金属でキレートさせた金属飽和アポラクトフェリ
ンを使用しても良い。本発明のラクトフェリンを含有す
る発明の薬剤は、有効成分であるラクトフェリンを薬剤
1g 当たり少なくとも0.75 mg 含むことが望ましい。ラ
クトフェリンはヒト母乳中や牛乳中に含まれる極めて毒
性が低い蛋白質であり、ヒト及び動物に対し、医薬とし
て経口的に安全に投与される。経口投与製剤として例え
ば錠剤(糖衣錠、コーティング錠、バッカル錠を含
む)、散剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含む)、顆
粒剤(コーティングした物も含む)、丸剤、トローチ
剤、液剤、又はこれらの製剤学的に許容され得る徐放化
製剤等が挙げられる。経口投与用液剤には懸濁剤、乳
剤、シロップ剤(ドライシロップを含む)、エリキシル
剤などが挙げられる。これらの製剤は公知の製剤学的製
法に準じ、製剤として薬理学的に許容され得る担体、賦
形剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤等と共に医薬組成物とし
て投与される。これらの製剤に用いる担体や賦形剤とし
ては、例えば乳糖、ブドウ糖、白糖、マンニトール、馬
鈴薯デンプン、トウモロコシデンプン、炭酸カルシウ
ム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、結晶セルロー
ス、カンゾウ末、ゲンチアナ末など、結合剤としては例
えばデンプン、トラガントゴム、ゼラチン、シロップ、
ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニ
ルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースなど、崩壊剤としては例えばデンプン、寒天、ゼ
ラチン末、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、結晶セルロー
ス、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸
ナトリウムなど、滑沢剤としては例えばステアリン酸マ
グネシウム、タルク、水素添加植物油、マクロゴールな
ど、着色剤としては医薬品に添加することが許容されて
いるものを、それぞれ用いることができる。錠剤、顆粒
剤は必要に応じ白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、精製セラック、ゼラチン、グリセリン、ソル
ビトール、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビ
ニルピロリドン、フタル酸セルロースアセテート、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メチルメ
タクリレート、メタアクリル酸重合体などで被膜しても
良いし、2以上の層で被膜しても良い。さらにエチルセ
ルロースやゼラチンのような物質のカプセルでも良い。
また、食品中にラクトフェリンを添加、混合し加工する
ことも可能である。本発明薬剤は年齢や症状などにより
異なるが、ヒト体重1kg当たり少なくともラクトフェリ
ン1mgの割合で経口的に投与され、1日当たり20mg〜10
g 投与することが好ましい。
【0007】
【実施例】以下の実施例によって本発明をより詳細に説
明するが、これらは単に例示するのみであり、本発明は
これらによって何ら限定されるものではない。
【0008】
【製造例1】錠剤の製造 ラクトフェリン 15.5(%) 乳糖 18.5 馬鈴薯澱粉 58.5 ステアリン酸マグネシウム 1.0 カルボキシメチルセルロースカルシウム 6.5 ウシラクトフェリンに乳糖、馬鈴薯澱粉及びカルボキシ
メチルセルロースを混合し、これに滅菌精製水を適宜添
加しながら練合し55℃2時間乾燥させた。得られた乾燥
物にステアリン酸マグネシウムを添加し混合後、常法に
より打錠機を用いて錠剤を製造した。
【0009】
【製造例2】シロップ剤の製造 ラクトフェリン 2.0 (%) 果糖ブドウ糖液糖 18.5 クエン酸 0.2 クエン酸ナトリウム 0.2 滅菌精製水 78.9 カルボキシメチルセルロースカルシウム 0.2 各成分を混合し、常法によりシロップ剤を製造した。
【0010】
【実施例1】ラクトフェリンのin vitroにおけるヘリコバクター・ピ
ロリ増殖抑制効果 市販ウシラクトフェリン(DMV JAPAN 社) の最終濃度が
それぞれ 0、0.31、0.62、1.25、2.50、5.00 mg/mlとな
るよう添加した液体培地(Difco 社 Brucellabroth 、
5% FCS添加) を調製した。消化管潰瘍患者より内視鏡
にて採取し、種々の細菌学的方法によりヘリコバクター
・ピロリと同定された菌株のうち最も病原性が強い株
(以下No.130とする) をこれら液体培地に100 mlあたり
105 cfu/ml接種し、増殖に及ぼすラクトフェリンの抑制
効果を経時的に調べた。結果を図1に示す。この結果、
ラクトフェリン濃度0.62 mg/ml以上で強い増殖抑制効果
を示し、ラクトフェリンの効果を確認した。
【0011】
【実施例2】ラクトフェリンのin vivo におけるヘリコバクター・ピ
ロリ増殖抑制効果 4週齢BALB/c germ freeマウスにヘリコバクター・ピロ
リNo.130を109 cfu/マウスで3日間経口ゾンデで投与
し、感染後1、3、6、9週目に屠殺したところ、胃粘
膜へのヘリコバクター・ピロリの確実な定着と胃炎の所
見が認められた。このヘリコバクター・ピロリ感染モデ
ルマウスを用いて、感染後3週間経過したマウスを、無
作為に3群に分けた。これらの感染マウスに、ラクトフ
ェリン含有量を変えた製造例2と同様のシロップ剤を、
それぞれラクトフェリンとしてマウス1匹当たり0 mg、
5 mg、10 mg となるよう1日1回で21日間連続投与し、
胃組織1g 当たりのヘリコバクター・ピロリ菌数、病原
性を反映するウレアーゼ活性及びヘリコバクター・ピロ
リの生体への侵襲度(病態)を反映する抗体価を測定し
た(ヘリコバクター・ピロリ−最近知見からの報告、pp
78-79 、医薬ジャーナル社 (1996) )。胃組織のヘリコ
バクター・ピロリ菌数は、胃組織に10倍量の滅菌リン酸
緩衝液(以下、PBSとする)を加え、ガラスホモジナ
イザーで破砕した後、希釈して常法により培養した。胃
組織のウレアーゼ活性は菌数測定に用いた懸濁液0.1 ml
に、50 mmol/ml尿素を含む1/10M 酢酸緩衝液(pH 5.0)
0.1 ml を加え 37 ℃ 30 分間反応した。この後、本液
から100 μl をサンプリングし、400 μl の蛋白沈澱試
薬の中に加えて反応を停止させた後遠心分離し、その上
清中のNH3 をアンモニアテスト(和光純薬工業社)を用
いて測定した。又、血清中のヘリコバクター・ピロリ抗
体価は以下のELISA 法で測定した。即ち、ヘリコバクタ
ー・ピロリNo.130株を常法に従い培養し集菌した後、菌
体をPBS で洗浄し超音波処理を行い抗原とした。抗原固
相化プレートに血清 200μl 、ペルオキシダーゼ標識プ
ロテインA 200μl 、o-フェニレンジアミン−過酸化水
素 200μl 及び硫酸 50 μl 添加後に492 nmの吸光度を
測定した。これらの結果を図2〜図4に示す。この結
果、ヘリコバクター・ピロリ菌数はラクトフェリン非投
与の0 mg群に比較し、5 mg及び10 mg のラクトフェリン
投与2群で低下が認められた(図2)。採取した胃組織
内のウレアーゼ活性は非投与群に比較して投与2群で約
25%までに低下していた(図3)。さらに、ヘリコバク
ター・ピロリの除菌効果の指標となる血清の抗体価(Ko
sunen T.U. et al., Lancet, Vol.339, pp893-895 (199
2))は:ラクトフェリン投与2群で顕著に低下してお
り、特に10 mg 投与群ではほとんどヘリコバクター・ピ
ロリ特異抗原が検出されなかった(図4)。
【0012】
【実施例3】ラクトフェリンのヘリコバクター・ピロリ感染予防効果 4週齢BALB/c germ freeマウスを3群に分け、ラクトフ
ェリン含有量を変え、製造例2と同様の方法で製造した
シロップ剤を、それぞれラクトフェリンとしてマウス1
匹当たり0 mg、5 mg、10 mg となるよう1日1回で連続
9日間投与を行い、かつラクトフェリン投与4日目より
6日目にヘリコバクター・ピロリNo.130をマウス1匹当
たり109 cfu の量を連続経口投与し感染を成立させた。
結果を図5に示す。この結果、9日目の胃組織1g 当た
りのヘリコバクター・ピロリ菌数は、ラクトフェリン非
投与群に比較し、明らかに投与群で低下した。
【0013】
【実施例4】ラクトフェリンの胃障害防止効果 4週齢BALB/c germ freeマウスにヘリコバクター・ピロ
リNo.130を109 cfu/マウス で3日間経口投与し感染さ
せ5週間経過した後、無作為に2群に分けた。ラクトフ
ェリン含有量を変えた、製造例2と同様のシロップ剤
を、それぞれラクトフェリンとしてマウス1匹当たり0
mg、10 mg となるよう1日1回で28日間連続投与した
後、ヘリコバクター・ピロリ感染に伴う胃炎に対する治
療効果を病理組織学的検査により検討した。病理組織学
的検査は以下の通りに実施した。即ち、投与終了後に摘
出した胃を10%ホルマリン液で固定した後、常法に従い
パラフィン包埋、薄切、ヘマトキシリン・エオジン染色
後鏡検した。組織検査時に撮影した組織切片写真を図6
及び図7に示す。ラクトフェリンを投与しなかった群
(O mg群、図6)では、ヘリコバクター・ピロリによる
胃の組織に明らかな炎症像が観察された。一方、ラクト
フェリン投与群(10 mg 群、図7)ではこの炎症像は認
められず、明らかな胃障害の防止効果が認められた。
【0014】
【発明の効果】本発明によりラクトフェリンを有効成分
とする、胃腸障害予防及び/又は治療剤が提供される。
本発明薬剤は、ヘリコバクター・ピロリの感染・定着に
よって発症する、胃及び十二指腸粘膜における炎症、潰
瘍、腫瘍などの予防及び/又は治療に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明薬剤の、in vitroにおけるヘリコバク
ター・ピロリの増殖抑制効果を示す。
【図2】 本発明薬剤の、in vivo におけるヘリコバク
ター・ピロリの増殖抑制効果を示す。
【符号の説明】
LF:ラクトフェリン *:危険率5%以下(P<0.05) で有意差あり
【図3】 本発明薬剤の、in vivo におけるウレアーゼ
活性に対する抑制効果を示す。
【符号の説明】
LF:ラクトフェリン *:危険率5%以下(P<0.05) で有意差あり
【図4】 本発明薬剤の、血清中抗ヘリコバクター・ピ
ロリ抗体価に対する効果を示す。
【符号の説明】
LF:ラクトフェリン
【図5】 本発明薬剤の、ヘリコバクター・ピロリ生菌
に対する予防効果を示す。
【符号の説明】
LF:ラクトフェリン *:危険率5%以下(P<0.05) で有意差あり
【図6】 本発明薬剤非投与時の、ヘリコバクター・ピ
ロリ感染に伴う胃炎の病理組織像を示す。
【図7】 本発明薬剤投与時の、ヘリコバクター・ピロ
リ感染に伴う胃炎の病理組織像を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラクトフェリンを有効成分とする、胃腸
    障害予防及び/又は治療剤。
  2. 【請求項2】 ラクトフェリンを1日当たり10mg〜2g投
    与することを特徴とする、請求項1記載の胃腸障害予防
    及び/又は治療剤。
  3. 【請求項3】胃腸障害がヘリコバクター・ピロリ(Heli
    cobacter pylori) 感染によるものである、請求項1又
    は2記載の胃腸障害予防及び/又は治療剤。
JP9054240A 1996-09-04 1997-02-24 胃腸障害予防及び/又は治療剤 Pending JPH10130164A (ja)

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JP23427796 1996-09-04
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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