JPH10129404A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JPH10129404A
JPH10129404A JP8292086A JP29208696A JPH10129404A JP H10129404 A JPH10129404 A JP H10129404A JP 8292086 A JP8292086 A JP 8292086A JP 29208696 A JP29208696 A JP 29208696A JP H10129404 A JPH10129404 A JP H10129404A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアバッグ装置を集積化するにあたって熱破壊
のない信頼性の向上を低コストで実現する。 【解決手段】車両の衝突時にスクイブを点火してエアバ
ッグを展開させるエアバッグ装置において、スクイブを
点火させる点火動作に関与した点火動作手段と、電源電
圧を調整し、点火動作手段に電力を供給する電源供給手
段と、電源供給手段における電力をバックアップするバ
ックアップ手段と、電源電圧が供給されて駆動するもの
であって、点火動作には非関与な非点火動作手段と、ス
クイブの点火時において電源供給手段、又は/及び非点
火動作手段の駆動を停止させてなる駆動停止手段とを備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体(車両)に
装着され、衝突時に乗員の安全を保護するエアバッグ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のエアバッグを起動するエ
アバッグ装置の主要回路構成を示す構成図である。1は
加速度センサ/処理部で、半導体加速度センサ及びその
周辺回路から構成され、加速度に応じてその出力信号が
デジタル処理し易いように加工処理し、マイコン7に出
力するように構成される。
【0003】2は点火回路部で、大電流スイッチングト
ランジスタTrを含む半導体集積回路及びその周辺回路
から構成され、マイコン7からの入力信号(dライン)
に応じてトランジスタTrのスイッチON動作を行う電
子スイッチ(常時OFF)であり、その出力はスクイブ
3に供給される構成である。3はスクイブで、エアバッ
グを急速膨張させる爆発部材及び電気的にこれを急速加
熱するヒーター部、そして、該ヒーターに通電する2本
のリード線等から構成され、該2本の内の1本は電力を
供給する供給側(上流側)に接続され、他の1本は接地
側(下流側)に接続される。
【0004】4はダイアグノシス回路部で、コンパレー
タ等の半導体集積回路から構成され、本エアバッグ装置
の回路や回路部材が正常であるか否かをマイコン7の指
令に応じて自動的にチェックし、その結果がマイコン7
で判定され、正常でない場合はランプ駆動部を介して警
報ランプ6を点灯させると共に点火回路部への出力が禁
止され、スクイブ3が誤って点火しないようにマイコン
7が作動するように構成される。
【0005】5はランプ駆動部で、スイッチングトラン
ジスタ等の半導体集積回路及びその周辺回路から構成さ
れ、マイコン7からの入力信号に応じて警報ランプ6の
接地側を接地するように出力される。6は警報ランプ
で、ウォーニング・インジケータ・ランプの表示板(ラ
ンプフィルタ)の中にコンビネーションランプハウスと
自動車用小形電球等から構成される。
【0006】7はマイコンで、ROMやレジスタ、演算
部、入出力ポート等の半導体集積回路及びその周辺回路
から構成され、加速度センサ/処理部1から入力する加
速度信号に基づき予め規定された条件と比較判定され、
その判定結果で点火回路部2に点火信号が出力される。
8は昇圧レギュレータで、パワースイッチングトランジ
スタ及びそのトランジスタのON/OFF駆動用マルチ
バイブレータ回路とその制御回路等の半導体集積回路か
ら構成され、イグニションスイッチS1を介してバッテ
リーBから供給される直流電圧をピーク値が大きい振動
電圧(コイルLを流れる過渡電流による)に変換し、ダ
イオードDiで整流して高圧の直流電圧が出力されるよ
うに構成される。
【0007】9はVCCレギュレータで、トランジスタ
と定電圧ダイオード等の半導体集積回路とその周辺回路
で、入力電圧に変動があっても出力電圧が一定となるよ
うに構成され、バックアップコンデンサ10の蓄電電圧
が入力され、VCCレギュレータ9で安定化された出力
電圧がマイコン7に供給される。10はバックアップコ
ンデンサで、大容量(例えば数千μF)の電解コンデン
サで構成され、搭載車の走行に先立ち、イグニションス
イッチS1がONされた時の突入電流を制限する突入電
流制限抵抗Rを介して前記ダイオードDiの出力電圧が
充電され、衝突時に、仮にバッテリーBが外れた場合で
も本エアバッグ装置が作動するような短い時間内はバッ
クアップコンデンサ10からの蓄電電圧で本エアバッグ
装置の作動エネルギーが供給されるように構成される。
【0008】11はその他の機能部で、ダイオードやト
ランジスタ等のインターフェース回路から構成され、サ
イドエアバッグとの通信回路等の機能が構成される。S
2はセーフィングセンサスイッチで、機械的な慣性力ス
イッチ等で構成され、規定された加速度が本ECUに加
えられた場合に規定された時間にONとなるように構成
され、微小な加速度ではセーフィングセンサスイッチS
2はONとならず、点火回路が衝突ではない何らかの理
由により瞬時ONとなった場合(点火回路の誤動作/警
報ランプの瞬時点灯等)でもスクイブ3は点火しないよ
うに、つまり、衝突による加速度信号に応じた点火信号
とセーフィングセンサスイッチS2のON状態とが同時
に発生した場合に限りスクイブ3が点火するように構成
されるので、点火が不必要なときの誤った点火作動を防
止し、走行中の安全性が確保されるように構成される。
【0009】以上の回路構成での点火動作を説明する。
加速度センサ/処理部1から衝突により出力する加速度
信号がマイコン7に入力し、予め規定された信号の時間
軸に対する形状とこの入力した加速度信号とがが比較判
定され、判定結果がマイコン7の出力ポートdから点火
回路部2を駆動する駆動信号として出力され、点火回路
部2に入力し、点火回路部2が導通されバックアップコ
ンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介して
スクイブ3の前記上流線に印加される。
【0010】一方、セーフィングセンサスイッチS2
は、衝突によりONとなるので、スクイブ3の下流線は
スイッチS2を介して接地され、バックアップコンデン
サの放電電流によりスクイブ3は加熱され点火される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、現在実
用化され普及途上の段階であるが、エアバッグ装置は衝
突時の乗員の安全保護が目的とされているものとして、
衝突時に確実なスクイブの点火が行われることは勿論の
こと、非衝突時には誤った点火が発生することのないよ
うに、本装置の信頼性確保は重要であり、対応手段とし
て回路の冗長度を増加する等の手段が講じられている
が、尚、使用されている半導体装置等の部材的にも必ず
しも信頼性が十分であるとは言えず、本発明はこのよう
な信頼性の問題を改善しようとするもので、さらにエア
バッグ装置の信頼性の向上を安価で如何に実現するかが
課題である。
【0012】即ち、スクイブを点火するには数Aの大電
流を流す必要があり、これを駆動する点火トランジスタ
の内部は消費電力の増大を招く。また点火回路に電流を
供給する昇圧レギュレータやVCCレギュレータも大電
流を供給するには大電力を消費するため、例えば点火時
に点火回路及び昇圧レギュレータに大きな熱エネルギー
が発生する。
【0013】従ってこのような回路をLSIで1チップ
化するとLSIが熱破壊を起こす可能性があり、1チッ
プ化することは熱的な制限により困難となる。
【0014】
【課題が解決するための手段】本発明は、車両に設けら
れ、該車両の衝突時にスクイブを点火してエアバッグを
展開させるエアバッグ装置において、前記スクイブを点
火させる点火動作に関与した点火動作手段と、電源電圧
を調整し、前記点火動作手段に電力を供給する電源供給
手段と、前記電源供給手段における電力をバックアップ
するバックアップ手段と、前記電源電圧が供給されて駆
動するものであって、前記点火動作には非関与な非点火
動作手段と、前記スクイブの点火時において前記電源供
給手段、又は/及び前記非点火動作手段の駆動を停止さ
せてなる駆動停止手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、前記点火動作手段は、前記スクイブ
と前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力
経路を供給する単一のスイッチング回路、及び前記車両
の衝突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉
状態にさせる点火制御回路とを含むものであって、前記
電源供給手段は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧した電
源電圧を電力として前記スクイブに与える昇圧レギュレ
ータを含むものであって、前記駆動停止手段は、前記点
火信号の出力時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止さ
せるものであることを特徴とする。
【0016】また、前記点火動作手段は、前記スクイブ
と前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力
経路を供給する複数のスイッチング回路、及び前記車両
の衝突時に複数の点火信号を出力してそれぞれのスイッ
チング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むもの
であって、前記電源供給手段は前記電源電圧を昇圧し
て、該昇圧した電源電圧を電力として前記スクイブに与
える昇圧レギュレータを含むものであって、前記駆動停
止手段は、前記複数の点火信号が全て出力される時に前
記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものであること
を特徴とする。
【0017】また、前記スクイブが複数設けられ、前記
点火動作手段は、各スクイブと前記電源電圧供給手段と
の間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する単一の
スイッチング回路を有する複数の点火系、及び前記車両
の衝突時に少なくとも1つの点火系における単一のスイ
ッチング回路に点火信号を出力して該単一のスイッチン
グ回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであ
って、前記電源供給手段は前記電源電圧を昇圧して、該
昇圧した電源電圧を電力として前記スクイブに与える昇
圧レギュレータを含むものであって、前記駆動停止手段
は、前記少なくとも1つの点火系における単一のスイッ
チング回路に点火信号が出力される時に前記昇圧レギュ
レータの駆動を停止させるものであることを特徴とす
る。
【0018】また、前記スクイブが複数設けられ、前記
点火動作手段は、各スクイブと前記電源電圧供給手段と
の間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する複数の
スイッチング回路を有する複数の点火系、及び前記車両
の衝突時に少なくとも1つの点火系における前記複数の
スイッチング回路に対応して、複数の点火信号をそれぞ
れ出力して該複数のスイッチング回路を閉状態にさせる
点火制御回路とを含むものであって、前記電源供給手段
は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧した電源電圧を電力
として前記スクイブに与える昇圧レギュレータを含むも
のであって、前記駆動停止手段は、前記少なくとも1つ
の点火系における複数のスイッチング回路に対応して、
前記複数の点火信号が全て出力される時に前記昇圧レギ
ュレータの駆動を停止させるものであることを特徴とす
る。
【0019】また、前記非点火動作手段は、電源供給に
より駆動し、前記エアバッグ装置の異常を示すランプを
点灯制御するランプ駆動手段、前記電源供給により駆動
し、外部との通信制御を行う通信制御手段等を含むもの
であって、前記駆動停止手段は、前記スクイブの点火時
において電源供給手段、又は/及び前記ランプ駆動手
段、前記通信制御手段等の駆動を停止させてなるもので
あることを特徴とする。
【0020】また、前記点火動作手段は、前記スクイブ
と前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力
経路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突
時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態に
させる点火制御回路とを含むものであって、前記電源供
給手段は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧した電源電圧
を電力として前記スクイブに与える昇圧レギュレータ、
及び前記電源電圧を所定電圧に維持して、該維持した所
定電圧を電力として前記点火制御回路に与える電源レギ
ュレータとを含むものであって、前記バックアップ手段
は、前記昇圧レギュレータにより昇圧された電力をバッ
クアップする第1のバックアップ手段と、前記電源レギ
ュレータにより維持された電力をバックアップする第2
のバックアップ手段とを含むものであって、前記駆動停
止手段は、前記点火信号の出力時に前記昇圧レギュレー
タ又は/及び電源レギュレータの駆動を停止させるもの
であることを特徴とする。
【0021】また、少なくとも前記点火動作手段、前記
電源供給手段、及び前記非点火動作手段は1チップで集
積された集積回路であって、前記集積回路内部に所定以
上の温度が発生したことを検出する温度検出手段を備
え、前記駆動停止手段は、前記温度検出手段により所定
以上の温度が検出され、且つ前記スクイブの点火時のみ
前記電源供給手段、又は/及び前記非点火動作手段の駆
動を停止させるものであることを特徴とする。
【0022】また、前記点火動作手段は、前記スクイブ
と前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力
経路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突
時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態に
させる点火制御回路とを含むものであって、前記スイッ
チング回路に、所定以上の電流が流れたことを検出する
電流検出手段を備え、前記駆動停止手段は、前記電流検
出手段により所定以上の電流が検出され、且つ前記スク
イブの点火時のみ前記電源供給手段、又は/及び前記非
点火動作手段の駆動を停止させるものであることを特徴
とする。
【0023】また、前記点火動作手段は、前記スクイブ
と前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力
経路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突
時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態に
させる点火制御回路とを含むものであって、外部から入
力される禁止信号を検出する禁止信号検出手段と、前記
禁止信号検出手段により前記禁止信号が検出された時に
は、前記駆動停止手段の動作を禁止する禁止手段とを備
えたことを特徴とする。
【0024】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例について説明す
る。図1は本発明の第1実施例の回路構成を示す構成図
である。尚、図10に示した構成と同様の回路構成につ
いては、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0025】同図の鎖線内はエアバッグの起動を制御す
る電子制御ユニット(ECU)の内部回路を示し、鎖線
外の自動車に搭載されるバッテリーBと車の走行中は常
にONとなるイグニションスイッチS1、インスツルメ
ントパネル等に取り付けられる警報ランプ6、エアバッ
グ本体に仕込まれた爆発部材(スクイブ)3の起爆リー
ド線とが該ECUに図示せぬコネクタを介して電気的に
接続される。
【0026】該ECUは図示の各ブロックのような電子
部材等が耐熱性プリント基板上に搭載され、防塵と放
熱、車両への取り付け部材等を兼ねた筐体に収容され
る。該電子部材は後述する半導体の自己発熱による信頼
性の保護のために前記筐体を介して放熱される。8は昇
圧レギュレータで、パワースイッチングトランジスタ及
びそのトランジスタのON/OFF駆動用マルチバイブ
レータ回路とその制御回路等を含む半導体集積回路(L
SI)から構成される。
【0027】ラインaは該スイッチングトランジスタを
駆動する駆動用マルチバイブレータ回路等へバッテリー
Bからの直流が供給される。ラインbはコイルLに接続
され、また、該パワースイッチングトランジスタを介し
て該トランジスタがON時に接地され、OFF時に開放
される構成であり、該マルチバイブレータの動作中はコ
イルLの電流がスイッチイングされた過渡電流で生じた
振動電圧がこのbラインに発生し、ダイオードDiで該
振動電圧が整流され、そして、この整流された脈流出力
はコンデンサC1で該振動電圧のピーク値近くの値に平
滑され前記直流供給電圧よりも高い出力電圧(例えば1
5V乃至25V程度)が得られる。
【0028】前記パワースイッチングトランジスタのス
イッチング動作中はターンON時のコレクタの熱損失に
より発熱を伴うので熱伝導や熱対流が良好となるような
プリント基板上に配置される。ラインcはこの平滑され
た直流電圧が昇圧レギュレータ8内の制御回路に入力
し、基準電圧と比較され、例えば該マルチバイブレータ
の振動周期やデューティ比が制御されることにより、ラ
インc上の電圧が一定に保持され、この電圧により抵抗
Rを介してバックアップコンデンサ10を充電するよう
に構成される。
【0029】S3は昇圧レギュレータ8の電源電流を遮
断するのを目的とする充電停止スイッチで、例えばスイ
ッチングトランジスタ等で構成され、常時はON状態で
あり、マイコン7の点火信号出力ラインdから入力する
点火信号が充電停止スイッチS3のON/OFFをH又
はLレベルで制御する制御端子に入力された時にONと
なるように構成される。
【0030】また、充電停止スイッチS3は昇圧レギュ
レータ8を構成する前記半導体集積回路(LSI)に含
めることも可能である。尚、本ECUの構成の中で昇圧
レギュレータ8及び点火回路部2、ランプ駆動部5、V
CCレギュレータ9、その他の機能部11の各半導体回
路等は1つの半導体チップに集積され、所謂ワンチップ
LSIとして構成される。
【0031】本実施例では、このようなLSIの信頼性
に影響を及ぼすLSIの動作中の温度を可及的に低下さ
せることを目的に構成された回路であり、次のような動
作が行われる。加速度センサ/処理部1から衝突により
出力される加速度信号がマイコン7に入力され、マイコ
ン7の予め規定された点火信号出力条件と該加速度信号
とが比較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポート
dから点火回路部2を駆動する点火信号として出力さ
れ、点火回路部2に入力し、点火回路部2が導通されバ
ックアップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路
部2を介してスクイブ3に印加される。
【0032】また、セーフィングセンサスイッチS2
は、衝突によりONとなるので、スクイブ3はバックア
ップコンデンサの放電電流により加熱され点火される。
ここで、マイコン7の出力ポートdから出力する前記点
火信号の一部は充電停止スイッチS3のスイッチ動作制
御端子に入力し、前記点火信号に応じて充電停止スイッ
チS3がOFFされ、昇圧レギュレータ8の動作が停止
されるので、充電が停止され、昇圧レギュレータ8の発
熱が停止される。
【0033】一方、この時点で、これまで充電されたバ
ックアップコンデンサ10の蓄電電圧は点火回路部2内
のスイッチングトランジスタTrに大電流を流し、スク
イブ3を点火するための放電が行われるが、該トランジ
スタTrが発熱されることになる。従って、ECU内の
最大発熱時点となる点火信号の発生時点では、前記ワン
チップLSIの内部発熱は昇圧レギュレータ8の発熱の
停止分が軽減される。
【0034】本実施例によれば、衝突時には不要の昇圧
レギュレータの動作を停止させる停止回路を追加するこ
とにより、LSIの内部発熱を軽減させ、装置の寸法や
重量を変更することなく、僅かの追加コストでエアバッ
グ専用のLSIの信頼性を一層高めることが可能とな
る。次に、本発明の第2の実施例について説明する。
【0035】本実施例ではエアバッグ装置の製造上又は
移動体への装着上の不正常な事態(例えば点火出力リー
ド端子の電源側又は接地側への短絡等)の想定に基づ
き、これに対応する回路を備えたECUであり、このE
CUに用いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様の
各機能部を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成
に特徴がある。
【0036】図2は第2実施例の回路構成を示す構成図
である。尚、図1に示した構成と同様の回路構成につい
ては、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。2は
点火回路部で、図1に示す点火回路部2が本図では更に
誤った動作(衝突が起こらないのにスクイブ3が点火さ
れる)を減少させるように、2系統の大電流スイッチン
グトランジスタTr1とTr2を有し、入力は各々のト
ランジスタに分別された点火信号がマイコン7の点火信
号出力ポートd及びポートeから入力され、一方、出力
は前記入力に応じて大電流スイッチングトランジスタT
r1とTr2に分別された2個の電子スイッチで構成さ
れ、スクイブ3との接続はセーフィングセンサスイッチ
S2からトランジスタTr1を経由し、スクイブ3の一
方のリード線(上流線)、そして、スクイブ3の他方の
リード線(下流線)からトランジスタTr2を経由し、
接地される。
【0037】7はマイコンで、ROMやレジスタ、演算
部、入出力ポート等の半導体集積回路及びその周辺回路
から構成され、加速度センサ/処理部1から入力する加
速度信号に基づき予め規定された条件と比較判定され、
その判定結果で点火回路部2に2系統の点火回路をON
駆動する点火信号が出力される。21は同時性検出部
で、AND回路等から構成され2系統の信号入力端子を
備え、この両端子に同時に入力信号が与えられると出力
信号が出力され、両端子のいずれか1つに入力信号が与
えられた場合は出力されないように構成され、マイコン
7の出力ポートd及びポートeに接続され、同時性検出
部21の出力は充電停止スイッチS3の制御端子に接続
される。
【0038】以上の構成による本実施例の動作を説明す
る。加速度センサ/処理部1から衝突により出力する加
速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の予め規
定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比較判定
され、判定結果がマイコン7の出力ポートd及びポート
eから点火回路部2の前記2系統の入力端子に入力さ
れ、この入力が同時(いづれか一方ではなく)であれば
点火回路部2の各トランジスタTr1、Tr2が導通さ
れバックアップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火
回路部2を介してスクイブ3に印加され、スクイブ3が
点火される(セーフィングセンサスイッチS2の作動は
第1実施例と同様で説明を省略)。
【0039】そして、マイコン7の出力ポートd及びポ
ートeに出力された前記点火信号の各一部は同時性検出
部21に入力され、この入力が同時(いづれか一方では
なく)であれば、同時性検出部21から充電を停止する
停止信号が充電停止スイッチS3の制御端子に出力さ
れ、この点火信号に応じて充電停止スイッチS3がOF
Fされ、昇圧レギュレータ8の動作が停止されるので、
充電が停止され、昇圧レギュレータ8の発熱が停止され
る。
【0040】従って、この時点で第1実施例と同様に昇
圧レギュレータの温度を低減することができるので、本
実施例のエアバッグ専用LSIの信頼性を向上すること
が可能である。次に、本発明の第3の実施例について説
明する。本実施例では2個のエアバッグを作動させるエ
アバッグ装置で、第1実施例の変形であり、これに対応
する回路を備えたECUに用いられるエアバッグ専用の
第1実施例と同様な各機能部を集積するLSIの信頼性
を向上する回路構成に特徴がある。
【0041】図3は第3実施例の回路構成を示す構成図
である。尚、図1及び図2に示した構成と同様の回路構
成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略す
る。2は点火回路部、そして4はダイアグノシス回路部
で、各々同一の回路を2つ宛に備えられる。
【0042】7はマイコンで、2つの系統の出力ポート
d及びポートeが備えられ、衝突時には各ポートからの
点火信号が各点火回路部2に対応して出力されるように
構成される。31は最小数検出部で、OR回路等から構
成され2系統の信号入力端子を備え、この両端子のいづ
れか1つか又は両端子に同時に入力信号が与えられると
出力信号が出力され、両端子のいずれにも入力信号が与
えられない場合は出力されないように構成され、マイコ
ン7の出力ポートd及びポートeに接続され、最小数検
出部31の出力は充電停止スイッチS3の制御端子に接
続される。
【0043】以上の構成による本実施例の動作を説明す
る。加速度センサ/処理部1から衝突により出力する加
速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の予め規
定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比較判定
され、判定結果がマイコン7の出力ポートd又は/及び
ポートeから点火回路部2の前記2系統の入力端子に点
火信号が入力され、この入力に応じて各点火回路部2の
各トランジスタTr1、Tr2が導通されバックアップ
コンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介し
てスクイブ3に印加され、スクイブ3が点火される(セ
ーフィングセンサスイッチS2の作動は第1実施例と同
様で説明を省略)。
【0044】そして、マイコン7の出力ポートd又は/
及びポートeに出力された前記点火信号の各一部は最小
数検出部31に入力され、この入力がいづれか一方/又
は同時であれば、最小数検出部31から充電を停止する
停止信号が充電停止スイッチS3の制御端子に出力さ
れ、前記点火信号に応じて充電停止スイッチS3がOF
Fされ、昇圧レギュレータ8の動作が停止されるので、
充電が停止され、昇圧レギュレータ8の発熱が停止され
る。
【0045】従って、この時点で第1実施例と同様に昇
圧レギュレータの温度を低減することができるので、本
実施例のエアバッグ専用LSIの信頼性を向上すること
が可能である。次に、本発明の第4の実施例について説
明する。本実施例では2個のエアバッグを作動させるエ
アバッグ装置で、第2実施例及び第3実施例の変形であ
り、これに対応する回路を備えたECUに用いられるエ
アバッグ専用の第1実施例と同様の各機能部を集積する
LSIの信頼性を向上する回路構成に特徴がある。
【0046】図4は第4実施例の回路構成を示す構成図
である。尚、図1乃至図3に示した構成と同様の回路構
成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略す
る。2は点火回路部で、図2に示した点火回路部2と同
一の回路を2つ宛に備えられる。
【0047】つまり、本例では点火回路2は一対の信号
入力端子を2組及び一対の出力端子が2組備えられる
〔大電流トランジスタTr1、Tr2とで一対の(2
個)の電子スイッチが構成され、他の大電流トランジス
タTr3、Tr4とで一対の(2個)の電子スイッチが
構成される〕。7はマイコンで、4つの系統の出力ポー
トd、e、f、gの各ポートが備えられ、且つ出力ポー
トdとポートeは一対(1つのスクイブ3を作動させる
ための)となり、また、出力ポートfとポートgは一対
(他の1つのスクイブ3を作動させるための)となるよ
うに構成される。
【0048】42は同時性検出部で、図2に示した同時
性検出部21のAND回路等と同一の回路を2つ宛に備
えられる。そして、各同時性検出部42の各々の入力端
子はマイコン7から出力される前記一対の出力ポート
(d/e)及び他の一対の出力ポート(f/g)に接続
される。
【0049】また、各同時性検出部42の各出力端子は
ラインh及びラインiを経て最小数検出部31の各入力
端子に接続される。以上の構成による本実施例の動作を
説明する。加速度センサ/処理部1から衝突により出力
する加速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の
予め規定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比
較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートd及び
ポートeから点火回路部2の前記1対の入力端子(Tr
1/Tr2)に点火信号が入力され、また、マイコン7
の出力ポートf及びポートgから点火回路部2の他の前
記1対(Tr3/Tr4)の各々の入力端子に点火信号
が入力されこの入力に応じて各点火回路部2の各トラン
ジスタTr1/Tr2及びトランジスタTr3/Tr4
が導通されバックアップコンデンサ10に蓄電された電
圧が点火回路部2を介して各スクイブ3に印加され、各
スクイブ3が点火される(セーフィングセンサスイッチ
S2の作動は第1実施例と同様で説明を省略)。
【0050】そして、マイコン7の出力ポートd又は/
及びポートeに出力された前記点火信号の各一部は最小
数検出部31に入力され、この入力がいづれか一方/又
は同時であれば、最小数検出部31から充電を停止する
停止信号が充電停止スイッチS3の制御端子に出力さ
れ、前記点火信号に応じて充電停止スイッチS3がOF
Fされ、昇圧レギュレータ8の動作が停止されるので、
充電が停止され、昇圧レギュレータ8の発熱が停止され
る。
【0051】従って、この時点で第1実施例と同様に昇
圧レギュレータの温度を低減することができるので、本
実施例のエアバッグ専用LSIの信頼性を向上すること
が可能である。次に、本発明の第5の実施例について説
明する。本実施例では衝突時に第1実施例の昇圧レギュ
レータ8の動作が停止されると共に後述するスクイブを
点火するのに直接関係しない機能部の動作も停止され、
それらの回路からの発熱を停止するように構成され、こ
れに対応する回路を備えたECUに用いられるエアバッ
グ専用の第1実施例と同様の各機能部を集積するLSI
の信頼性を向上する回路構成に特徴がある。
【0052】図5は第5実施例の回路構成を示す構成図
である。尚、図1乃至図4に示した構成と同様の回路構
成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略す
る。51はその他の機能部(A)で、ダイオードやトラ
ンジスタ等のインターフェース回路から構成され、例え
ば、本ECUに内蔵された加速度センサ以外にECUの
外部に設けられる外部加速度センサからの加速度信号等
を受入れる機能が備えられる。
【0053】S4及びS5は電子スイッチで、S3と同
様にスイッチングトランジスタとその周辺回路が用いら
れ常時はスイッチONの動作として構成され、スイッチ
のON/OFF動作をH又はLレベルで制御する制御端
子が備えられる。以上の構成による本実施例の動作を説
明する。加速度センサ/処理部1から衝突により出力す
る加速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7の予
め規定された点火信号出力条件と該加速度信号とが比較
判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートdから点
火回路部2を駆動する点火信号として出力され、点火回
路部2に入力し、点火回路部2が導通されバックアップ
コンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を介し
てスクイブ3に印加される。
【0054】一方、マイコン7の出力ポートdから出力
する前記点火信号の一部は充電停止スイッチS3及び電
子スイッチS4、S5の各スイッチ動作を制御する前記
制御端子に入力し、前記点火信号に応じて充電停止スイ
ッチS3及び電子スイッチS4、S5がOFFされ、昇
圧レギュレータ8及びランプ駆動部5、その他の機能部
(A)51の各動作が停止されるので、昇圧レギュレー
タ8及びランプ駆動部5、その他の機能部(A)の発熱
が停止される。
【0055】本実施例によれば、衝突時のスクイブ点火
時以後はもはや不要の昇圧レギュレータ回路及びランプ
駆動回路、その他の機能回路の各動作を制御する各電子
スイッチを追加することにより、LSIの内部発熱を軽
減させ、装置の寸法や重量を変更することなく、僅かの
追加コストでエアバッグ専用のLSIの信頼性を更に高
めることが可能となる。
【0056】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。本実施例では衝突時に第5実施例の昇圧レギュレ
ータ8及びスクイブを点火するのに直接関係しない機能
部の動作の停止に加え、更に、VCCレギュレータ9の
動作が停止されるように構成され、それらの回路からの
発熱が停止されるように構成され、これに対応する回路
を備えたECUに用いられるエアバッグ専用の第1実施
例と同様の各機能部を集積するLSIの信頼性を向上す
る回路構成に特徴がある。
【0057】図6は第6実施例の回路構成を示す構成図
である。尚、図1乃至図5に示した構成と同様の回路構
成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略す
る。61はバックアップコンデンサ(A)で、大容量の
電解コンデンサで構成され、VCCレギュレータ9から
出力される安定化電圧で充電/蓄電され、マイコン7及
びその他の機能部(A)51への直流電源として電圧が
供給される。
【0058】S6は充電停止スイッチ(第2の充電停止
手段)で、S3と同様にスイッチングトランジスタとそ
の周辺回路が用いられ常時はスイッチONの動作として
構成され、スイッチのON/OFF動作をH又はLレベ
ルで制御する制御端子が備えられる。以上の構成による
本実施例の動作を説明する。
【0059】加速度センサ/処理部1から衝突により出
力する加速度信号がマイコン7に入力され、マイコン7
の予め規定された点火信号出力条件と該加速度信号とが
比較判定され、判定結果がマイコン7の出力ポートdか
ら点火回路部2を駆動する点火信号として出力され、点
火回路部2に入力し、点火回路部2が導通されバックア
ップコンデンサ10に蓄電された電圧が点火回路部2を
介してスクイブ3に印加される。
【0060】一方、マイコン7の出力ポートdから出力
する前記点火信号の一部は充電停止スイッチS3、S6
及び電子スイッチS4、S5の各スイッチ動作を制御す
る前記制御端子に入力し、前記点火信号に応じて充電停
止スイッチS3、S6及び電子スイッチS4、S5がO
FFされ、昇圧レギュレータ8及びVCCレギュレータ
9、ランプ駆動部5、その他の機能部(A)51の各動
作が停止されるので、昇圧レギュレータ8及びVCCレ
ギュレータ9、ランプ駆動部5、その他の機能部(A)
の発熱が停止される。
【0061】本実施例によれば、衝突時のスクイブ点火
時以後はもはや不要の昇圧レギュレータ回路及びVCC
レギュレータ回路、ランプ駆動回路、その他の機能回路
の各動作を制御する各電子スイッチ及びバックアップコ
ンデンサ(A)を追加することにより、LSIの内部発
熱を軽減させ、僅かの追加コストでエアバッグ専用のL
SIの信頼性を更に高めることが可能となる。
【0062】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。本実施例では、点火回路部2を構成するLSIが
温度検知部を備え、規定され温度が該温度検知部で検知
され、且つ、点火回路部へ入力する点火信号が入力した
時に限定して昇圧レギュレータの動作が停止され、これ
に対応する回路を備えたECUであり、このECUに用
いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様の各機能部
を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成に特徴が
ある。
【0063】図7は第7実施例の回路構成を示す構成図
である。尚、図1乃至図6に示した構成と同様の回路構
成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略す
る。71は温度検知部で、前記LSIの内部に形成され
た半導体ダイオードとその周辺回路から構成され、温度
検知部71から規定された範囲の高い温度が検出される
時、温度信号がラインhを経由して同時性検出部21の
一方の入力端子に出力される。
【0064】また、同時性検出部21の他方の入力端子
はマイコン7の出力ポートdから衝突が判断されて出力
される点火信号の一部が入力されるように構成される。
そして、前記温度信号と該点火信号とが同時性検出部2
1の両入力端子に同時に入力される場合には、同時性検
出部21から充電を停止する停止信号が充電停止スイッ
チS3のON/OFF制御端子に出力され、昇圧レギュ
レータ8の昇圧スイッチング動作が停止されるので、昇
圧レギュレータ8の発熱が停止される。
【0065】本実施例によれば、本ECUの周囲温度が
低くLSIの熱破壊等の問題が起きる可能性が低い場合
は充電を停止する停止信号が出力されないように構成さ
れ、むやみに回路動作が停止してしまうのを防止できる
ため、例えば軽負荷である前記LSIの試験を容易にす
る試験性が向上される。また、衝突時のスクイブ点火時
以後はもはや不要の昇圧レギュレータ回路の動作を制御
する電子スイッチ及び温度検知回路を追加することによ
り、LSIの内部発熱を軽減させ、装置の寸法や重量を
変更することなく、僅かの追加コストでエアバッグ専用
のLSIの信頼性を更に高めることが可能となる。
【0066】次に、本発明の第8の実施例について説明
する。本実施例では、点火回路部2を構成するLSIが
電流検知部を備え、規定され電流が該電流検知部で検知
され、且つ、点火回路部へ入力する点火信号が入力した
時に限定して昇圧レギュレータの動作が停止され、これ
に対応する回路を備えたECUであり、このECUに用
いられるエアバッグ専用の第1実施例と同様の各機能部
を集積するLSIの信頼性を向上する回路構成に特徴が
ある。
【0067】図8は第8実施例の回路構成を示す構成図
である。尚、図1乃至図7に示した構成と同様の回路構
成については、同一の番号を付し、詳細な説明は省略す
る。81は電流検知部で、前記LSIの内部に形成され
たトランジスタとその周辺回路から構成され、電流検知
部81により、点火トランジスタTrに所定以上の電流
が流れたことが検出されると、電流信号がラインhを経
由して同時性検出部21の一方の入力端子に出力され
る。
【0068】また、同時性検出部21の他方の入力端子
はマイコン7の出力ポートdから衝突が判断されて出力
される点火信号の一部が入力されるように構成される。
そして、前記電流信号と該点火信号とが同時性検出部2
1の両入力端子に同時に入力される場合には、同時性検
出部21から充電を停止する停止信号が充電停止スイッ
チS3のON/OFF制御端子に出力され、昇圧レギュ
レータ8の昇圧スイッチング動作が停止されるので、昇
圧レギュレータ8の発熱が停止される。
【0069】本実施例によれば、前記LSIを小電流で
の回路チェック時等でLSIの熱破壊等の問題が起きる
可能性が低い場合は充電を停止する停止信号が出力され
ないように構成され、むやみに回路動作を停止してしま
うのを防止できるため、例えば軽負荷である前記LSI
の試験を容易にする試験性が向上される。また、衝突時
のスクイブ点火時以後はもはや不要の昇圧レギュレータ
回路の動作を制御する電子スイッチ及び電流検知回路を
追加することにより、LSIの内部発熱を軽減させ、装
置の寸法や重量を変更することなく、僅かの追加コスト
でエアバッグ専用のLSIの信頼性を更に高めることが
可能となる。
【0070】次に、本発明の第9の実施例について説明
する。図9は第9実施例の回路構成を示す構成図であ
る。尚、図1乃至図8に示した構成と同様の回路構成に
ついては、同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
同時性検出部21の一方の入力端子はマイコン7の出力
ポートdに接続され、同時性検出部21の他方の入力端
子は充電を停止する停止信号が同時性検出部21から出
力するのを禁止する禁止信号(ハイレベル)が、外部か
ら使用者により選択的に入力されるように試験用コネク
タ回路等(図示せず)に接続される。
【0071】そして、前記LSIを試験する場合、加速
度センサ/処理部1から疑似衝突信号をマイコン7に伝
え、マイコン7から出力する疑似点火信号と図示せぬ試
験手段から出力する前記禁止信号とが同時又は非同時
(試験のプログラムに応じ)のタイミングが選択されて
同時性検出部12に入力される。このタイミング選択
で、昇圧レギュレータ8の動作が継続又は停止され、前
記LSI内の点火トランジスタTrの温度上昇がない状
態での試験が行われる。
【0072】本実施例によれば、前記LSIを小電流で
の回路チェックが行われるので、LSIの熱破壊等の問
題が起きる可能性が低減可能となる。また禁止信号を出
力することにより、むやみに回路動作が停止してしまう
のを防止できるため、例えば軽負荷である前記LSIの
試験を容易にする試験性が向上される。
【0073】尚、以上の実施例では昇圧レギュレータの
駆動停止を中心に説明したが、特にこれに限らず、点火
動作に影響なく、且つ発熱要素を持つ回路であれば適用
可能である。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、僅かな部材コストの追加により、特にスクイブの点
火時にLSIの自己発熱が低減されるので、信頼性が一
層高いエアバッグ装置を提供でき統合化LSIの実現が
可能である。また、LSIの試験性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路構成を示す構成図。
【図2】本発明の第2実施例の回路構成を示す構成図。
【図3】本発明の第3実施例の回路構成を示す構成図。
【図4】本発明の第4実施例の回路構成を示す構成図。
【図5】本発明の第5実施例の回路構成を示す構成図。
【図6】本発明の第6実施例の回路構成を示す構成図。
【図7】本発明の第7実施例の回路構成を示す構成図。
【図8】本発明の第8実施例の回路構成を示す構成図。
【図9】本発明の第9実施例の回路構成を示す構成図。
【図10】従来の回路構成を示す構成図。
【符号の説明】
1・・・・・加速度センサ/処理部 2・・・・・点火回路部 3・・・・・スクイブ 4・・・・・ダイアグノシス回路部 5・・・・・ランプ駆動部 6・・・・・警報ランプ 7・・・・・マイコン 8・・・・・昇圧レギュレータ 9・・・・・VCCレギュレータ 10・・・・バックアップコンデンサ 11・・・・その他の機能部 21・・・・同時性検出部 31・・・・最小数検出部 41・・・・点火回路部 42・・・・同時性検出部 51・・・・その他の機能部(A) 61・・・・バックアップコンデンサ(A) 71・・・・温度検知部 81・・・・電流検知部 S1・・・・イグニションスイッチ S2・・・・セーフィングセンサスイッチ S3・・・・充電停止スイッチ S4・・・・電子スイッチ S5・・・・電子スイッチ S6・・・・充電停止スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられ、該車両の衝突時にスク
    イブを点火してエアバッグを展開させるエアバッグ装置
    において、 前記スクイブを点火させる点火動作に関与した点火動作
    手段と、 電源電圧を調整し、前記点火動作手段に電力を供給する
    電源供給手段と、 前記電源供給手段における電力をバックアップするバッ
    クアップ手段と、 前記電源電圧が供給されて駆動するものであって、前記
    点火動作には非関与な非点火動作手段と、 前記スクイブの点火時において前記電源供給手段、又は
    /及び前記非点火動作手段の駆動を停止させてなる駆動
    停止手段とを備えたことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記点火動作手段は、前記スクイブと前
    記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路
    を供給する単一のスイッチング回路、及び前記車両の衝
    突時に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態
    にさせる点火制御回路とを含むものであって、 前記電源供給手段は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧し
    た電源電圧を電力として前記スクイブに与える昇圧レギ
    ュレータを含むものであって、 前記駆動停止手段は、前記点火信号の出力時に前記昇圧
    レギュレータの駆動を停止させるものであることを特徴
    とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記点火動作手段は、前記スクイブと前
    記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路
    を供給する複数のスイッチング回路、及び前記車両の衝
    突時に複数の点火信号を出力してそれぞれのスイッチン
    グ回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むものであ
    って、 前記電源供給手段は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧し
    た電源電圧を電力として前記スクイブに与える昇圧レギ
    ュレータを含むものであって、 前記駆動停止手段は、前記複数の点火信号が全て出力さ
    れる時に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるもの
    であることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スクイブが複数設けられ、 前記点火動作手段は、各スクイブと前記電源電圧供給手
    段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する単
    一のスイッチング回路を有する複数の点火系、及び前記
    車両の衝突時に少なくとも1つの点火系における単一の
    スイッチング回路に点火信号を出力して該単一のスイッ
    チング回路を閉状態にさせる点火制御回路とを含むもの
    であって、 前記電源供給手段は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧し
    た電源電圧を電力として前記スクイブに与える昇圧レギ
    ュレータを含むものであって、 前記駆動停止手段は、前記少なくとも1つの点火系にお
    ける単一のスイッチング回路に点火信号が出力される時
    に前記昇圧レギュレータの駆動を停止させるものである
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 前記スクイブが複数設けられ、 前記点火動作手段は、各スクイブと前記電源電圧供給手
    段との間に介在し、該スクイブに電力経路を供給する複
    数のスイッチング回路を有する複数の点火系、及び前記
    車両の衝突時に少なくとも1つの点火系における前記複
    数のスイッチング回路に対応して、複数の点火信号をそ
    れぞれ出力して該複数のスイッチング回路を閉状態にさ
    せる点火制御回路とを含むものであって、 前記電源供給手段は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧し
    た電源電圧を電力として前記スクイブに与える昇圧レギ
    ュレータを含むものであって、 前記駆動停止手段は、前記少なくとも1つの点火系にお
    ける複数のスイッチング回路に対応して、前記複数の点
    火信号が全て出力される時に前記昇圧レギュレータの駆
    動を停止させるものであることを特徴とする請求項1記
    載のエアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 前記非点火動作手段は、電源供給により
    駆動し、前記エアバッグ装置の異常を示すランプを点灯
    制御するランプ駆動手段、前記電源供給により駆動し、
    外部との通信制御を行う通信制御手段等を含むものであ
    って、 前記駆動停止手段は、前記スクイブの点火時において電
    源供給手段、又は/及び前記ランプ駆動手段、前記通信
    制御手段等の駆動を停止させてなるものであることを特
    徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 前記点火動作手段は、前記スクイブと前
    記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路
    を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に
    点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせ
    る点火制御回路とを含むものであって、 前記電源供給手段は前記電源電圧を昇圧して、該昇圧し
    た電源電圧を電力として前記スクイブに与える昇圧レギ
    ュレータ、及び前記電源電圧を所定電圧に維持して、該
    維持した所定電圧を電力として前記点火制御回路に与え
    る電源レギュレータとを含むものであって、 前記バックアップ手段は、前記昇圧レギュレータにより
    昇圧された電力をバックアップする第1のバックアップ
    手段と、前記電源レギュレータにより維持された電力を
    バックアップする第2のバックアップ手段とを含むもの
    であって、 前記駆動停止手段は、前記点火信号の出力時に前記昇圧
    レギュレータ又は/及び電源レギュレータの駆動を停止
    させるものであることを特徴とする請求項1記載のエア
    バッグ装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記点火動作手段、前記電源
    供給手段、及び前記非点火動作手段は1チップで集積さ
    れた集積回路であって、 前記集積回路内部に所定以上の温度が発生したことを検
    出する温度検出手段を備え、 前記駆動停止手段は、前記温度検出手段により所定以上
    の温度が検出され、且つ前記スクイブの点火時のみ前記
    電源供給手段、又は/及び前記非点火動作手段の駆動を
    停止させるものであることを特徴とする請求項1記載の
    エアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 前記点火動作手段は、前記スクイブと前
    記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経路
    を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突時に
    点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさせ
    る点火制御回路とを含むものであって、 前記スイッチング回路に、所定以上の電流が流れたこと
    を検出する電流検出手段を備え、 前記駆動停止手段は、前記電流検出手段により所定以上
    の電流が検出され、且つ前記スクイブの点火時のみ前記
    電源供給手段、又は/及び前記非点火動作手段の駆動を
    停止させるものであることを特徴とする請求項1記載の
    エアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 前記点火動作手段は、前記スクイブと
    前記電源供給手段との間に介在し、該スクイブに電力経
    路を供給するスイッチング回路、及び前記車両の衝突時
    に点火信号を出力して該スイッチング回路を閉状態にさ
    せる点火制御回路とを含むものであって、 外部から入力される禁止信号を検出する禁止信号検出手
    段と、 前記禁止信号検出手段により前記禁止信号が検出された
    時には、前記駆動停止手段の動作を禁止する禁止手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装
    置。
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JP2001341612A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Fujitsu Ten Ltd エアバッグ点火回路
JP2008059517A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Fujitsu Ten Ltd 外部負荷インタフェース回路、電子制御装置、および外部負荷インタフェース回路における駆動電圧切替方法
JP2008520492A (ja) * 2004-11-23 2008-06-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 集積回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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