JPH1012907A - 太陽電池セルの製造方法 - Google Patents

太陽電池セルの製造方法

Info

Publication number
JPH1012907A
JPH1012907A JP8159992A JP15999296A JPH1012907A JP H1012907 A JPH1012907 A JP H1012907A JP 8159992 A JP8159992 A JP 8159992A JP 15999296 A JP15999296 A JP 15999296A JP H1012907 A JPH1012907 A JP H1012907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
solar cell
layer
reflection film
polycrystalline
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8159992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3368145B2 (ja
Inventor
Takeya Kimura
健也 木村
Keiichi Nishida
圭一 西田
Masato Asai
正人 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP15999296A priority Critical patent/JP3368145B2/ja
Publication of JPH1012907A publication Critical patent/JPH1012907A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3368145B2 publication Critical patent/JP3368145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/546Polycrystalline silicon PV cells

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多結晶または単結晶のSi基板を含む太陽電
池セルの製造コストの上昇を抑制しつつ第1および第2
の反射防止膜を備えた光電変換効率の改善された太陽電
池セルを製造する方法を提供する。 【解決手段】 太陽電池セルの製造方法は、多結晶また
は単結晶のSi基板(1,13)の受光面側に第1の反
射防止膜(15)をCVD法で形成し、ドーパント剤を
含む薬液を第1反射防止膜上に塗布して薬液層(16)
を形成し、基板(1)を熱処理することによって薬液層
(16)を第2の反射防止膜(22,23)に変換する
とともに、ドーパント剤を基板(1)の表面層(17,
19,20)に拡散させることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池セルの製造
方法に関し、特に、多結晶または単結晶のSi基板を含
む太陽電池セルの反射防止膜を形成する方法の改善に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図10から図15において、従来の太陽
電池セルの製造方法の一例が概略的な断面図で図解され
ている。
【0003】図10において、まずP型のSi基板1が
用意される。このSi基板1は複数の結晶領域2および
3を含んでいる。すなわち、Si基板1は多結晶基板で
ある。結晶領域2は、{100}に平行な主表面を有
し、結晶領域3は{111}に平行な主表面を有してい
る。
【0004】図11において、多結晶Si基板1は、異
方性エッチングが施される。その結果、結晶領域2の主
表面には多数の微細なピラミッド状の凹凸4を含む表面
テクスチャーが形成されるが、結晶領域3の主表面はミ
ラー状の平面になる。このように、結晶領域2と3との
間において、エッチングされた表面構造が互いに異なる
のは、結晶領域2の{100}の主表面と結晶領域3の
{111}の主表面とが互いに異なるエッチング特性を
有しているからである。なお、完成した太陽電池セルの
Si基板1内に入射した光をその基板1内に閉じ込めて
光電変換効率を高めるためには、基板1の主面が多数の
微細なピラミッド状の凹凸4を含むテクスチャー構造を
有していることが好ましい。
【0005】図12において、基板1の受光面側である
前面上に、リンなどのドーパント剤を含む薬液がスピン
法によって塗布され、薬液層5が形成される。その後、
基板1は高温の炉内で数十分間熱処理され、P型Si基
板1の前面にN+ 型拡散層6が形成される。このとき、
薬液層5は熱処理によってリンガラス層5aに変換させ
られる。
【0006】図13において、リンガラス層5aをエッ
チングによって除去した後に、基板1の前面上に金属酸
化物などの反射防止膜7が常圧CVD法によって形成さ
れる。これは、そのCVD膜がSi表面直接上にしか成
長しにくいからである。
【0007】図14において、基板1の背面上に背面ア
ルミ電極9と背面銀電極10が印刷法によって形成さ
れ、基板1の前面上に前面銀電極11が印刷法によって
形成される。その後に基板1が高温で熱処理され、前面
銀電極11は熱拡散によって反射防止膜7を貫通してS
i基板1と電気的コンタクト21を形成する。
【0008】図15において、基板1ははんだ浴中にデ
ィップされ、背面銀電極10上と前面銀電極11上には
んだ層12が形成される。これによって、多結晶Si基
板を含む太陽電池セルが完成する。
【0009】図16から図18は、従来の太陽電池の製
造方法のもう1つの例を概略的な断面図で図解してい
る。
【0010】図16において、単結晶のP型Si基板1
3が用意される。この単結晶基板13は、{100}に
平行な主面を有しており、図11の場合と同様に異方性
エッチング処理が施される。したがって、単結晶Si基
板13の両主面には、多数の微細なピラミッド状の凹凸
4を含む表面テクスチャーが形成される。
【0011】図17において、単結晶Si基板13の受
光面側である前面上に、リンなどのドーパント剤および
金属酸化物等を含む薬液がスピン法によって塗布され、
薬液層14が形成される。その後、基板13が高温の炉
内で数十分間熱処理され、P型の単結晶Si基板13の
前面にN+ 型拡散層6が形成される。このとき、金属酸
化物等を含む薬液層14は反射防止膜層14aに変換さ
れる。単結晶基板13の均一な表面テクスチャー4上に
形成された反射防止膜層14aは比較的均一な厚さを有
しているので、有効な反射防止膜として用いることがで
きる。
【0012】その後、図14および図15に関連して述
べられた工程と同様の工程を経て、図18に示されてい
るような単結晶Si基板13を含む太陽電池セルが完成
する。すなわち、P型単結晶Si基板13の背面側に背
面アルミニウム電極9および背面銀電極10が形成さ
れ、前面には前面銀電極11が形成される。そして、背
面銀電極10と前面銀電極11は、はんだ層12によっ
て覆われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】多結晶または単結晶の
Si基板を含む太陽電池セルにおいて、その基板の受光
面側における入射光に対する反射率を低減することは、
その太陽電池の光電変換効率を向上させるための重要な
要素である。また、太陽電池セルの製造コストを低減す
ることは、太陽電池セルの需要拡大のために望まれる重
要な要素である。したがって、太陽電池セルにおける受
光面の反射率を低減することは光電変換効率の改善のた
めに望まれる重要な要素であるが、その反射率の低減に
伴って太陽電池セルの製造コストが上昇することは避け
なければならない。
【0014】ところで、多結晶のSi基板は、単結晶の
Si基板に比べてその基板自体の製造コストが著しく安
価である。しかし、多結晶のSi基板内には、{10
0}や{111}などの結晶表面を有する種々の方位の
結晶粒が存在している。したがって、多結晶基板の表面
の反射率を低減するために異方性エッチング処理を施し
た場合に、図11に示されているように、微細なピラミ
ッド状の凹凸4を含む結晶領域2とミラー状の平らな表
面を有する結晶領域3とが混在することになる。その結
果、多結晶基板1の表面形状が不均一となり、反射防止
膜を形成するための薬液をスピン塗布法によって塗布し
た場合に、均一な厚さを有する薬液層を形成することが
困難である。すなわち、その薬液層が熱処理によって反
射防止膜層に変換された場合に、その反射防止膜層は不
一致な厚さの分布を有し、反射防止膜として十分に効果
を発揮することができない。このような理由により、C
VD法によって均一な厚さを有する反射防止膜7が改め
て形成されるのである。すなわち、CVD法によれば表
面形状が不均一であっても比較的均一な厚さを有する反
射防止膜7を形成することができ、スピン塗布法による
反射防止膜よりも太陽電池セルの変換効率を高めること
ができる。
【0015】しかし、このような先行技術による多結晶
Si基板を含む太陽電池セルの製造方法においては、C
VD法によって反射防止膜7を形成する前にリンガラス
層5aをエッチングによって除去する必要があり、製造
工程の自動化が困難でかつ複雑なプロセスとなって、太
陽電池セルの製造コストが高くなる。
【0016】他方、図18に示されているような単結晶
Si基板13を含む太陽電池セルの製造方法において
は、基板13の主面全域にわたって多数の微細なピラミ
ッド状の凹凸4を含む均一なテクスチャーが形成される
ので、スピン塗布法によって比較的均一な厚さを有する
薬液層14が形成され得る。すなわち、単結晶Si基板
を含む太陽電池セルの製造方法においては、スピン塗布
法によって形成された反射防止膜層14aをそのまま有
効な反射防止膜として用いることができ、多結晶Si基
板1を含む太陽電池セルに比べて製造工程が簡略化され
得る。ただし、単結晶Si基板13は多結晶Si基板1
に比べてはるかに高価である。
【0017】さらに、単結晶Si基板を含む太陽電池セ
ルにおいても、受光面側における入射光の反射率をさら
に低減させることによって、光電変換効率をさらに高め
ることが望まれる。
【0018】以上のような先行技術における課題に鑑
み、本発明は、太陽電池セルの製造コストの増大を極力
抑制しつつ、太陽電池セルの受光面側における入射光の
反射率を低減して、光電変換効率の改善された太陽電池
セルの製造方法を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様によ
る太陽電池セルの製造方法は、多結晶または単結晶のS
i基板を用意し、そのSi基板の受光面側に第1の反射
防止膜をCVD法で形成し、ドーパント剤および金属酸
化物等を含む薬液を第1反射防止膜上に塗布して薬液層
を形成し、その後に基板を熱処理することによって金属
酸化物等を含む薬液層を第2の反射防止膜に変換すると
ともにドーパント剤を基板の表面層に拡散させることを
特徴としている。
【0020】この太陽電池セルの製造方法によれば、第
1の反射防止膜がCVD法によって形成されるので、S
i基板が多結晶か単結晶かにかかわらず均一の厚さを有
する第1反射防止膜を形成することができ、好ましい反
射防止効果を発揮させることができる。さらに、第1反
射防止膜上にはスピン塗布法によって第2の反射防止膜
が形成されるので、太陽電池セルの受光面側における入
射光の反射率をさらに低減することができるとともに、
従来と同様に反射防止膜の形成と同時に基板の前面に高
濃度拡散層を形成することができる。特に、第2反射防
止膜の屈折率を第1反射防止膜に比べて小さくすれば、
太陽電池セルの受光面側における入射光に対する反射率
が著しく低減されることになる。
【0021】本発明のもう1つの態様による太陽電池セ
ルの製造方法は、多結晶または単結晶のSi基板を用意
し、そのSi基板の受光面側に第1の反射防止膜をCV
D法で形成し、電極が形成されるべき領域下においてエ
ッチングによって第1反射防止膜を除去し、第1反射防
止膜およびエッチングされた領域を覆うようにドーパン
ト剤および金属酸化物等を含む薬液を塗布して薬液層を
形成し、その後に基板を熱処理することによって薬液層
を第2の反射防止膜に変換するとともにドーパント剤を
基板の表面層に拡散させることを特徴としている。
【0022】この太陽電池の製造方法によれば、第1反
射防止膜下では高濃度拡散層が浅く形成され、電極領域
下ではその高濃度拡散層が深く形成される。したがっ
て、第1反射防止膜下の薄い厚さの高濃度拡散層は短絡
電流を大きくするように作用し、電極領域下で深く形成
された高濃度拡散層は、電極が半導体接合を貫通してシ
ョートを生じることを防止し得るとともに、高いドーパ
ント濃度による低抵抗がキャリアの効率的な収集に寄与
し得ることになる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1から図5は、本発明の1つの
実施の形態による太陽電池セルの製造方法を概略的な断
面図で図解している。
【0024】図1において、P型の多結晶Si基板1が
用意される。多結晶基板1は、複数の結晶領域2および
3を含んでいる。結晶領域2は、{100}に平行な主
表面を有しており、結晶領域3は{111}に平行な主
表面を有している。このような多結晶Si基板1に異方
性エッチングを施すことにより、結晶領域2の表面には
多数の微細なピラミッド状の凹凸4を含む表面テクスチ
ャーが形成され、結晶領域3の表面はミラー状の平面に
なる。その後に、多結晶Si基板1の受光面側である前
面上に数百Åの厚さを有する金属酸化物等の第1反射防
止膜15が常圧CVD法によって形成される。
【0025】図2において、リンなどのドーパント剤お
よび金属酸化物等を含む薬液がスピン法によって第1反
射防止膜15上に塗布され、これによって薬液層16が
形成される。
【0026】図3において、多結晶Si基板1が高温の
炉内で数十分間熱処理され、薬液層16からドーパント
剤がP型基板1の表面層に拡散することによってN+
拡散層17が形成されるとともに、金属酸化物等を含む
薬液層16が第2の反射防止膜22に変換させられる。
このとき、第2の反射防止膜22は、第1の反射防止膜
15に比べて小さい屈折率を有するように形成されるこ
とが好ましい。そうすれば、第1と第2の反射防止膜1
5と22はSi基板1内に入射する光に対しては反射を
低減するように作用し、基板1の背面で反射されて基板
1の前面から外部に出ようとする光に対しては、第1反
射防止膜15と第2反射防止膜22との界面がSi基板
1内に反射し返すように作用して光を基板1内に閉じ込
める傾向になるからである。
【0027】図4において、基板1の背面に背面アルミ
電極9と背面銀電極10が印刷法によって形成され、同
様に、基板1の前面に前面銀電極11が印刷法によって
形成される。その後に、基板1は高温の炉内で数十分間
熱処理され、前面銀電極11は熱拡散によって第1およ
び第2の反射防止膜15および22を貫通して基板1と
電気的コンタクト21を形成する。
【0028】図5において、基板1ははんだ浴中にディ
ップされ、背面銀電極10および前面銀電極11上には
んだ被覆層12が形成される。これによって、多結晶S
i基板1を含む太陽電池セルが完成する。
【0029】この太陽電池セルの製造方法においては、
スピン塗布法において第2反射防止膜が形成される前に
常圧CVD法によって第1反射防止膜15が形成される
ので、第1反射防止膜15は多結晶Si基板において不
均一な凹凸形状を有する表面上であっても均一な厚さを
有するように形成され得る。そして、そのCVD法によ
って形成された均一な厚さを有する第1反射防止膜15
上にさらにスピン塗布法によって第2の反射防止膜を形
成するので、N+ 型拡散層17がその第2の反射防止膜
の形成と同時に形成され得るとともに、第1および第2
の反射防止膜15および22によって反射防止効果が一
層高められることになる。特に、第2反射防止膜22の
屈折率が第1反射防止膜15に比べて小さくされれば、
それら2つの反射防止膜の界面は基板1内に一旦入射し
た光をその基板内に閉じ込めるように作用し、太陽電池
セルの光電変換効率を一層高めることができる。実際
に、先行技術による図15の太陽電池セルに比べて、本
発明による図5の太陽電池セルでは光電変換効率が約6
〜7%改善され得る。
【0030】図6から図9は、本発明の他の実施の形態
による太陽電池セルの製造方法を概略的な断面図で図解
している。図6において、多結晶Si基板1が用意され
る。基板1は、{100}に平行な主表面を有する結晶
領域2と、{111}に平行な主表面を有する結晶領域
3を含んでいる。多結晶Si基板1は異方性エッチング
が施され、結晶領域2の主表面には多数の微細なピラミ
ッド状の凹凸4を含むテクスチャー構造が形成され、結
晶領域3の主表面はミラー状の平面になる。その後、基
板1の受光面側である前面上に数百Åの金属酸化物等の
第1反射防止膜15が常圧CVD法によって形成され
る。その第1反射防止膜15は、電極が形成されるべき
領域18下においてエッチングによって除去される。こ
のエッチングは、第1反射防止膜15上にレジスト層
(図示せず)を塗布し、そのレジスト層をパターニング
した後に残されたレジストパターンをマスクとしてエッ
チングされる。
【0031】図7において、第1反射防止膜15とエッ
チングされた領域18を覆うように、リンなどのドーパ
ント剤および金属酸化物等を含む薬液がスピン法によっ
て塗布され、これによって薬液層16が形成される。
【0032】図8において、基板1が高温の炉内で数十
分間熱処理され、薬液層16中のドーパント剤が基板1
の表面層へ拡散させられ、電極形成領域18下に比較的
深いN+ 型拡散層19が形成されるとともに、第1反射
防止膜15下において比較的浅いN+ 型拡散層20が形
成される(領域19の深さは領域20に比べて約1.7
〜2.0倍にされ得る)。このとき同時に、金属酸化物
等を含む薬液層16は第2の反射防止膜23に変換させ
られる。第2の反射防止膜23は、第1の反射防止膜1
5より小さな屈折率を有するように形成される。ここ
で、電極形成領域18下に形成されたN+ 型拡散層19
は第1反射防止膜15下に形成されたN+型拡散領域2
0に比べて大きな深さを有するのみならず、小さな面積
抵抗を有している。たとえば、第1反射防止膜20下に
形成されたN+ 型拡散層領域20の表面において面積抵
抗が50〜100Ω/□であるのに対して、電極形成領
域18下に形成されたN+ 型拡散層領域19はその表面
において30〜50Ω/□の面積抵抗を有している。
【0033】図9において、基板1の背面に背面アルミ
電極9と背面銀電極10が印刷法によって形成されると
ともに、基板1の前面に前面銀電極11が同じく印刷法
によって形成される。その後、基板1ははんだ浴にディ
ップされ、背面銀電極10と前面銀電極11上にはんだ
被覆層12が形成される。これによって、多結晶Si基
板1を含む太陽電池セルが完成する。
【0034】図9に示されているような太陽電池セルに
おいては、第1反射防止膜15下に形成された浅いN+
型拡散層領域20は短絡電流を大きくするように作用
し、すなわち、光電変換効率を改善するように寄与す
る。他方、前面電極11下に形成されたN+ 型拡散層領
域19は十分な深さを有しているので、前面電極11が
PN接合を破壊することを心配する必要がない。さら
に、前面電極11下に形成された深いN+ 型拡散層領域
19は小さな面積抵抗を有しているのでキャリアを効率
よく収集することができ、太陽電池セルの光電変換効率
の改善に寄与することができる。
【0035】なお、以上の本発明による実施の形態にお
いては多結晶Si半導体基板を含む太陽電池セルの製造
方法が詳細に説明されたが、本発明は単結晶Si基板を
含む太陽電池セルの製造方法にも同様に適用し得ること
は言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、太陽電
池セルの製造コストの上昇を抑制しつつ、太陽電池セル
の入射光に対する反射率を著しく低減し得る第1と第2
の反射防止膜を備えた太陽電池セルを提供することがで
きる。本発明によれば、さらに、反射防止効果を著しく
低減し得る第1と第2の反射防止膜を低コストで形成し
得るのみならず、短絡電流が改善されるとともに前面電
極がPN接合を破壊する恐れのない太陽電池セルの製造
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態による太陽電池セル
の製造方法を説明するためにP型多結晶Siシリコン基
板の表面の異方性エッチングとCVD法による第1反射
防止膜の形成の工程を説明するための概略的な断面図で
ある。
【図2】第1反射防止膜上に薬液層をスピン塗布法によ
って形成する工程を説明するための断面図である。
【図3】熱処理によってP型基板の前面にN+ 型拡散層
を形成するとともに薬液層を第2反射防止膜に変換する
工程を説明するための断面図である。
【図4】背面電極と前面電極を形成する工程を説明する
ための断面図である。
【図5】背面銀電極と前面銀電極上にはんだ被覆層を形
成する工程を説明するための断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態による太陽電池セルの
製造方法において異方性エッチング処理された多結晶S
i基板の受光面側において第1反射防止膜の形成とその
エッチングの工程を説明するための概略的な断面図であ
る。
【図7】半導体基板の受光面側全体を覆うように薬液層
を形成する工程を説明するための断面図である。
【図8】熱処理によってP型基板の前面にN+ 型拡散層
を形成するとともに薬液層を第2の反射防止膜に変換す
る工程を説明するための断面図である。
【図9】電極の形成および銀電極を被覆するはんだ層を
形成する工程を説明するための断面図である。
【図10】先行技術による太陽電池セルの製造方法の一
例を説明するためのP型多結晶Si基板を表わす概略的
な断面図である。
【図11】多結晶Si基板を異方性エッチングする工程
を説明するための断面図である。
【図12】P型の多結晶Si基板1の受光面側にN+
拡散層を形成する工程を説明するための断面図である。
【図13】基板の前面上にCVD法によって反射防止膜
を形成する工程を説明するための断面図である。
【図14】太陽電池セルの背面電極と前面電極を形成す
る工程を説明するための断面図である。
【図15】太陽電池セルの前面電極と背面電極上にはん
だ被覆層を形成する工程を説明するための断面図であ
る。
【図16】先行技術による太陽電池セルの製造方法のも
う1つの例を説明するためのP型単結晶Si基板の表面
を異方性エッチングする工程を説明するための概略的な
断面図である。
【図17】単結晶基板の受光面側である前面にN+ 型拡
散層と反射防止膜を形成する工程を説明するための断面
図である。
【図18】太陽電池セルの電極およびそれらの電極のは
んだ被覆層を形成する工程を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1 P型多結晶Si基板 2 {100}主表面を有する結晶領域 3 {111}主表面を有する結晶領域 4 微細なピラミッド状の凹凸 5 薬液層 5a リンガラス層 6 N+ 型拡散層 7 反射防止膜 9 背面アルミ電極 10 背面銀電極 11 前面銀電極 12 はんだ被覆層 13 P型単結晶Si基板 14 反射防止膜 15 第1反射防止膜 16 薬液層 17 N+ 型拡散層 18 前面電極が形成されるべき領域 19,20 N+ 型拡散層 21 前面銀電極とSi基板との間の電気的コンタクト 22,23 第2反射防止膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶または単結晶のSi基板を含む太
    陽電池セルの製造方法であって、 前記Si基板の受光面側に第1の反射防止膜をCVD法
    で形成し、 ドーパント剤を含む薬液を前記第1反射防止膜上に塗布
    して薬液層を形成し、 前記基板を熱処理することによって前記薬液層を第2の
    反射防止膜に変換するとともに、前記ドーパント剤を前
    記基板の表面層に拡散させることを特徴とする太陽電池
    セルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2反射防止膜は前記第1反射防止
    膜に比べて小さな屈折率を有することを特徴とする請求
    項1に記載の太陽電池セルの製造方法。
  3. 【請求項3】 多結晶または単結晶のSi基板を含む太
    陽電池セルの製造方法であって、 前記Si基板の受光面側に第1の反射防止膜をCVD法
    で形成し、 電極が形成されるべき領域下においてエッチングによっ
    て前記第1反射防止膜を除去し、 前記第1反射防止膜および前記エッチングされた領域を
    覆うように、ドーパント剤を含む薬液を塗布して薬液層
    を形成し、 前記基板を熱処理することによって前記薬液層を第2の
    反射防止膜に変換するとともに、前記ドーパント剤を前
    記基板の表面層に拡散させることを特徴とする太陽電池
    セルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2反射防止膜は前記第1反射防止
    膜に比べて小さな屈折率を有することを特徴とする請求
    項3に記載の太陽電池セルの製造方法。
JP15999296A 1996-06-20 1996-06-20 太陽電池セルの製造方法 Expired - Fee Related JP3368145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15999296A JP3368145B2 (ja) 1996-06-20 1996-06-20 太陽電池セルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15999296A JP3368145B2 (ja) 1996-06-20 1996-06-20 太陽電池セルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1012907A true JPH1012907A (ja) 1998-01-16
JP3368145B2 JP3368145B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=15705643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15999296A Expired - Fee Related JP3368145B2 (ja) 1996-06-20 1996-06-20 太陽電池セルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3368145B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004128438A (ja) * 2002-08-01 2004-04-22 Sharp Corp 半導体デバイスおよびその製造方法
JP2008177560A (ja) * 2007-12-25 2008-07-31 Sharp Corp 太陽電池およびストリング
JP2011512661A (ja) * 2008-02-15 2011-04-21 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 単結晶n型シリコン太陽電池の製造方法並びに当該方法に従って製造された太陽電池
WO2011063743A1 (zh) * 2009-11-27 2011-06-03 无锡尚德太阳能电力有限公司 太阳电池正面电极的形成方法
WO2012077597A1 (ja) * 2010-12-06 2012-06-14 シャープ株式会社 裏面電極型太陽電池の製造方法および裏面電極型太陽電池
KR20140027329A (ko) * 2011-06-17 2014-03-06 꼼미사리아 아 레네르지 아또미끄 에 오 에네르지 알떼르나띠브스 선택적 에미터를 갖는 광전지의 제조방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004128438A (ja) * 2002-08-01 2004-04-22 Sharp Corp 半導体デバイスおよびその製造方法
JP2008177560A (ja) * 2007-12-25 2008-07-31 Sharp Corp 太陽電池およびストリング
JP2011512661A (ja) * 2008-02-15 2011-04-21 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 単結晶n型シリコン太陽電池の製造方法並びに当該方法に従って製造された太陽電池
WO2011063743A1 (zh) * 2009-11-27 2011-06-03 无锡尚德太阳能电力有限公司 太阳电池正面电极的形成方法
WO2012077597A1 (ja) * 2010-12-06 2012-06-14 シャープ株式会社 裏面電極型太陽電池の製造方法および裏面電極型太陽電池
KR20140027329A (ko) * 2011-06-17 2014-03-06 꼼미사리아 아 레네르지 아또미끄 에 오 에네르지 알떼르나띠브스 선택적 에미터를 갖는 광전지의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3368145B2 (ja) 2003-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5665607A (en) Method for producing thin film solar cell
AU717476B2 (en) Structure and fabrication process for an aluminum alloy junction self-aligned back contact silicon solar cell
US5053083A (en) Bilevel contact solar cells
JP3722326B2 (ja) 太陽電池の製造方法
JP3271990B2 (ja) 光起電力素子及びその製造方法
EP2471110B1 (en) Solar cell and method for manufacturing such a solar cell
TWI459577B (zh) 具改良表面保護膜之結晶矽太陽電池的製造方法
US8129612B2 (en) Method for manufacturing single-crystal silicon solar cell and single-crystal silicon solar cell
JP2010520629A (ja) 太陽電池の製造方法ならびに生成太陽電池
JP2000183379A (ja) 太陽電池の製造方法
AU2022454233A1 (en) Preparation method for solar cell and solar cell
JP2014239150A (ja) 太陽電池および太陽電池モジュール
JPH02177569A (ja) 太陽電池の製造方法
JP2989373B2 (ja) 光電変換装置の製造方法
JPH09232606A (ja) 太陽電池素子の形成方法
JP4486622B2 (ja) 太陽電池の製造方法
JP3368145B2 (ja) 太陽電池セルの製造方法
JP2951061B2 (ja) 太陽電池の製造方法
JPS6196772A (ja) 太陽電池用半導体基板の表面処理方法
JP2005167291A (ja) 太陽電池の製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2928433B2 (ja) 光電変換素子の製造方法
JP3652128B2 (ja) 太陽電池素子の製造方法
JPH11284212A (ja) 太陽電池及び太陽電池の製造方法
JP2004281569A (ja) 太陽電池素子の製造方法
JP3208384B2 (ja) 半導体素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021022

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees