JPH10127265A - 吸殻入れ付きたばこ包袋箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 喫煙者がたばこを携帯する限り吸殻入れの携
帯を必然化することにより吸い殻の始末を便利にする。 【解決手段】 たばこＴを入れるたばこ収納部１に吸殻
を入れる吸殻収納部２を一体に設けてある。吸殻収納部
は、折りたたみ可能であり、状態に応じて展げたり、折
りたたんだりして保管や使用を便利にしてある。たばこ
収納部の内側には耐火層２ｄが内装してある。吸殻収納
部の上部をたばこ収納部に押し付けるように折りたたん
でたばこ収納部と一体に設けてある蓋４を被せれば、収
納した吸殻がこぼれ出さない。使用前の状態では、折り
たたんでコンパクト化することが可能であり、保管や運
搬の便宜も配慮してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、吸殻入れ付きたば
こ包袋箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりたばこの吸殻の処分について
は、喫煙者のマナーとともに、他人に迷惑を及ぼすもの
として厄介視されていることは周知の通りである。特に
最近では嫌煙権の主張の普及により、灰皿を置かない家
庭や職場などが増えて来ており、このために、喫煙者は
喫煙場所の制約とともに、喫煙時のたばこの灰や吸殻の
始末に困惑しているのが現実である。

【０００３】従来から喫煙者のマナーとして吸殻入れを
携帯する喫煙者も見かけるが、未だに多くは、備え付け
の灰皿に入れるのが大部分であり、なかには路上に投げ
捨てる者もかなりいるのが現状である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、灰皿
の備え付けがない場所での喫煙では、吸殻入れを携帯し
ていない限り、喫煙が不可能であるか、若しくは吸殻の
投げ捨てという最悪のケースを辿る場合が多くなり、い
わゆる「ポイ捨て禁止条例」の制定に見られるごとく、
社会問題としての課題が依然として続く結果となる。

【０００５】また、喫煙者が吸殻入れを携帯するにして
も、従来から使用されている携帯用吸殻入れは、たばこ
箱とは別個のものであるため携帯に不便であり、携帯の
失念や遺失などによりこれを必要とする場合に使えない
事態に遭遇することがあるため、吸殻入れの携帯の習慣
化には程遠いのが現状である。

【０００６】そこで、本発明の目的は、携帯の失念や遺
失のおそれなしに、吸殻入れの携帯を必然化することに
より、たばこの吸殻の処理に困惑しないようにすること
にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明は、たばこを収納するたばこ収納部の一側
辺に折りたたみ可能な吸殻収納部を設けてある。収納さ
れるたばこには、一般に流通している紙巻きたばこを対
象とするものであるが、葉巻その他のたばこを含むもの
とする。吸殻収納部は、吸殻の未収納状態では、たばこ
収納部の一側辺に当接するように折りたたんで容積を小
さくしてあり、収納する吸殻の量に応じて、展げるよう
にしてあるため、携帯に不便さを生じさせない。

【０００８】また、携帯中には、吸殻収納部の上端の外
辺をたばこ収納部の一側辺に当接するように折りたたん
で蓋をすることにより、吸殻収納部内に収納された吸い
殻がこぼれ落ちないようにしてある。なお、蓋はたばこ
収納部の他側辺にヒンジ部を介して一体に設けてあるた
め、紛失することがなく携帯中に開く心配もないものと
してある。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の一例に
ついて図面を参照しながら説明する。図１は、本発明に
係るたばこ包袋箱を開いた状態を示しており、所定本数
の紙巻たばこＴを収納してあるたばこ収納部１と吸殻収
納部２とが隣接して一体に設けてある。

【００１０】たばこ包袋箱の外装材は、通常のたばこケ
ースに使用されている中厚紙と同程度の厚さの用紙を用
いて作られており、たばこ収納部１の内側にはアルミ箔
またはプラスチックフィルムなどの防湿層（図示略）が
設けてある。

【００１１】図１に示すように、吸殻収納部２は、完全
に展げられた状態では直方体となっており、両側部２ａ
や底部２ｂに折り曲げ線３を設けて折りたたみ可能にし
てある。これにより、吸い殻収納部２の外端面２ｃは、
上端部だけを折りたたんだり、上下両端部を折り込んで
外端面の全面をたばこ収納部１の一側部に実質的に当接
した状態とすることを可能にしてある。

【００１２】吸殻収納部２の内面には、アルミニウム箔
等を内張りしてなる耐火層２ｄが設けてある。耐火層と
しては、この他セラミックやふっ樹脂などの薄膜層を形
成するようにしてもよい。

【００１３】たばこ収納部１の他側辺にはヒンジ部（図
示せず）を介して蓋４が包袋箱と一体に設けてある。蓋
４の一辺はこのヒンジ部と連続しており、側板部４ａは
ヒンジ部側の幅を狭くし、吸殻収納部側の幅を広くする
傾斜状に形成してあり、他辺の幅を広くしてある。蓋４
の側板部４ａの長さは、たばこ収納部１の長さに折りた
たんだ吸殻収納部２の上端を抱持可能なものとしてあ
る。側板部４ａの他辺部には支持板部４ｂが設けてあ
り、折りたたんだ吸殻収納部の上端を押さえ込んだ状態
で抱持に適するようにしてある。

【００１４】図２は、蓋４を閉じた状態を示しており、
吸殻収納部２の上端をたばこ収納部１の一側辺に当接す
るように折りたたみ、蓋４の支持板部４ｂによって上端
を抱持している。吸殻収納部２の下方部は、吸殻が入る
ように折りたたまず展いた状態としてある。

【００１５】本発明の使用開始前すなわち製造や販売に
供する状態にある時には、吸殻収納部２の底部を上方に
折り込むようにして、外端面２ｃの全体をたばこ収納部
１の一側辺に当接するように完全に折りたたんで容積を
小さくし、運搬や保管を容易にしてある。

【００１６】以上の説明においては、外装材を中厚紙と
してあるが、これに拘るものではなく、合成樹脂材やア
ルミニウム等の金属としたりすることも可能である。ま
た、吸い殻収納部を折り畳み可能とせず剛性を有するも
のとしてもよい。また、本発明は紙巻きたばこの他、葉
巻その他のたばこを収納可能にしたものであってもよ
い。

【００１７】なお、本発明は、たばこ包袋箱として単体
で取引の対象とすることを基本的な実施の形態とするも
のであるが、たばこ会社で予め紙巻きたばこを詰めて箱
詰めの「たばこ」と一体の商品として販売に供すること
も可能である。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、たばこのケースに吸殻
入れが一体に設けてあるので、灰皿の有無を心配するこ
となく喫煙を楽しむことが可能となる。また、「たば
こ」を携帯する限り吸殻入れが付属するものであるの
で、吸殻入れの携帯を失念したり、あるいは遺失したり
する心配がなくなるので、喫煙時における吸殻の始末に
困惑することがなくなる。

【００１９】また本発明は、吸殻収納部が折りたたみ可
能にしてあるので、使用の場面に応じて容積を変化させ
ることが可能であり、保管や運搬及び携帯に便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】吸殻収納部及び蓋を開いた状態を示す斜視図で
ある。

【図２】蓋を閉じた状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ たばこ収納部 ２ 吸殻収納部 ２ｃ 外端面 ２ｄ 耐火層 ４ 蓋 Ｔ 紙巻きたばこ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 たばこを収納するたばこ収納部と、 上記たばこ収納部に隣接し、外端面が該たばこ収納部の
   一側辺に実質的に当接するように折りたたみ可能かつ耐
   火層を内装している吸殻収納部と、 上記たばこ収納部の他側辺にヒンジ部を介して該収納部
   と一体に設けてあり、上記吸殻収納部の上端部を上記た
   ばこ収納部の一側辺の上端部に当接した状態で、上記た
   ばこ収納部に被せるとともに該吸殻収納部の上端部を抱
   持する蓋とによって構成してあることを特徴とする吸殻
   入れ付きたばこ包袋箱。