JPH10126771A - 画像データ転送システムにおける画像データ送出レート制御方法および画像データ転送方法 - Google Patents

画像データ転送システムにおける画像データ送出レート制御方法および画像データ転送方法

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JPH10126771A
JPH10126771A JP27231896A JP27231896A JPH10126771A JP H10126771 A JPH10126771 A JP H10126771A JP 27231896 A JP27231896 A JP 27231896A JP 27231896 A JP27231896 A JP 27231896A JP H10126771 A JPH10126771 A JP H10126771A
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JP27231896A
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Yoshiaki Takahata
由彰 高畠
Takeshi Saito
健 斉藤
Keiichiro Fujie
慶一郎 藤江
Katsuyuki Murata
克之 村田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転送プロトコルとしてTCP/IPプロトコル
を用いてMPEGデータのような画像データを転送する
場合にも画像データ送出レート制御を行うことができる
画像データ送出レート制御方法を提供する。 【解決手段】画像データをMPEG方式によりエンコー
ドして送出する送信端末300からネットワーク100
を介して受信端末400に画像データを転送し、受信端
末400で送信端末300から送られてきた画像データ
を受信してMPEG方式によりデコードする画像データ
転送システムにおいて、受信端末400の画像データ受
信機能に割り当てられている処理能力を監視し、この処
理能力に応じて送信端末300からの画像データの送出
レートを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEGデータの
ような画像データの転送システムにおける画像データ送
出レート制御方法に係り、例えばデータ転送プロトコル
としてTCPプロトコルを使用している通信システム上
においても、データ転送能力を損なうことなく、確実な
画像データの転送を可能とした画像データ送出レート制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、動画像のような大容量データを転
送するためのデータリンクレイヤプロトコルとして、A
TM方式がATMフォーラムなどの標準化団体によって
検討され、既に中継網などのネットワークインフラの一
部として利用されるようになってきている。このような
ATMネットワーク上で画像情報を転送するサービスと
して、VOD(Video On Demand:ビデオオンデマンド)
サービスと呼ばれる、ビデオ情報をユーザからの要求が
あった場合に配送する方式が検討されている。
【0003】VODサービスの実現方式は、前述のAT
MフォーラムやDavicなどの標準化団体で検討が進
められ、特にATMフォーラムではSAA(Service Asp
ectsand Applications)ワーキンググループにおいて、
MPEG2方式で圧縮されたビデオ情報をATMネット
ワーク上でオンデマンドにユーザに配送する、いわゆる
MPEG over ATM方式の仕様が決定している。この
方式では、MPEG2方式で圧縮されたデータ(MPEG Tr
ansport Stream) を直接AAL5のパケットにマッピン
グし、さらにATMセル化してデータ転送を行うように
なっている。
【0004】また、このMPEG over ATM方式では
ATMネットワークを介してMPEG2方式でエンコー
ドされた画像データの転送を想定しているので、MPE
G2over ATMを実現する際のATMネットワーク上
におけるシグナリング処理方式を決定している。具体的
には、シグナリング処理プロトコルとしてQ.2931
を用い、シグナリング用のトランスポートレイヤプロト
コルにSSCOPを用いてMPEG2 over ATMサー
ビスを提供するATMコネクションの設定を行うという
ものである。
【0005】しかし、このようなMPEG2 over AT
Mサービスには、以下のような問題点が指摘されてい
る。まず、SAAグループが規定したサービス提供方式
では、データリンクレイヤがATMでなければサービス
が提供できないという点が挙げられる。これは、全世界
のネットワークが全てATM化されたときには有効な方
式であるが、現状のように既存の電話網や企業内ネット
ワークに採用されているイーサーネットやFDDIな
ど、多種多様なデータリンクが用いられている状態には
適応できないことを意味している。
【0006】また、SAAグループの規定した方式で
は、MPEG2方式で圧縮エンコードされたデータを直
接AAL5パケットにマッピングするような Native A
TMAPI(Application Interface) を使用している
が、このような Native ATMAPIを使用するアプリ
ケーションは現存しない。従って、MPEG2 overA
TM方式はこれを使用可能なアプリケーションを新たに
記述しなければ、その普及が期待できないという点が指
摘されている。
【0007】これに対し、現在インターネットサービス
が急速に広まり、そのデータ転送能力も急激に改善され
つつあり、既に動画像データをインターネット上で転送
するサービスも現れ始めている。インターネットサービ
スは、IPアドレスと呼ばれるネットワークレイヤアド
レスによって端末を識別し、IPパケットによってデー
タの送受信を行うネットワークであり、データリンクレ
イヤの種類を意識しないようになっている。従って、前
述のようなSAAグループで規定したMPEG2 over
ATM方式が持っていた、データリンクレイヤプロトコ
ルへの依存性がないので、データリンクレイヤの種別を
意識することなく、全世界へVODサービスを提供する
ことが可能となる。
【0008】さらに、現在、インターネット上には数多
くのアプリケーションが運用されており、インターネッ
ト上でIPプロトコル(正確にはTCP/IP or UD
P/IP)を使用するAPIは多数存在する。従って、
MPEG2方式などで圧縮エンコードされた画像データ
を転送するサービスをインターネット上で提供する際に
は、前述のようなAPIの問題は存在しないことにな
る。これらのことから、インターネットは画像情報を転
送するようなサービスを提供するネットワークとしても
有望なものと期待されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インターネッ
トを用いた画像データ転送にも、いくつかの問題点があ
る。具体的には、まずインターネット上で転送可能なデ
ータ量(ビットレート)が十分でないという点である。
ただし、この点に関してはネットワークインフラの整備
が進めば、将来は解決される問題と考えられる。また、
インターネットはベストエフォートサービスを前提とし
ているので、画像データのようなコンティニュアスデー
タを転送する場合には、そのQOS(Quality of Servic
e:サービス品質)保証能力が不足している点が問題とな
っている。これは、インターネット上で使用されている
トランスポートレイヤプロトコルであるTCPプロトコ
ルやUDPプロトコルの問題である。
【0010】この点について説明すると、まずTCPプ
ロトコルでは、送信端末から送出したデータが受信端末
に届いたことを確認するACK信号を受け取るまでの時
間が長いと、パケットの転送途中で輻輳が発生している
ものと解釈し、送信端末から一度に送出するデータ量
(ウィンドウサイズ)を小さくするというウィンドウ制
御を行っている。そのため、例えば遠隔に離れた送受信
端末間でデータ転送を行う場合には、パケット転送経路
の途中で輻輳が発生すると、徐々にデータ転送のスルー
プットが減少し、MPEG2方式で圧縮された6Mbp
s程度といったデータレートの画像データ(MPEGデ
ータ)のデータ転送を行うことは不可能になる。
【0011】一方、UDPプロトコルでは、データの再
送を行わないので、画像データを転送している途中のデ
ータリンクにおいてエラーが発生した場合などに、エラ
ーが発生したデータを再送して補充するということがで
きない。従って、ネットワーク中でエラー(輻輳やパケ
ット廃棄)が発生すると、画面が途切れるなどの問題が
指摘されていた。
【0012】このような問題点に対処するため、例えば
ネットワーク中でのデータ転送遅延時間を測定してデー
タ送出レートを制御する方法が従来より提案されてい
る。すなわち、データ転送時間に応じて送信端末からの
データ送信レートを受信端末で処理可能なレートに制御
する方法である。特に、ATMネットワークを介してM
PEGデータの転送を行う場合の画像データ送出レート
制御方法は、ATMネットワークにおけるトラヒック制
御の問題とも関連することから、多くの研究が行われて
きた。しかし、TCP/IPプロトコルをMPEGデー
タの転送のトランスポートレイヤプロトコルに用いる場
合の検討は、未だ十分とは言えない。
【0013】例えば、TCPプロトコルのスループット
はRTT(Round Trip Time:往復時間)に大きく関係し
ているが、このRTTには純粋にネットワーク内でのデ
ータ転送にかかる遅延時間とともに、受信端末において
TCP/IPプロトコルを処理してACK信号を返送す
るためのプロトコル処理時間も含まれる。従って、従来
の画像データ送出レート制御方法をそのままTCP/I
Pプロトコルを用いた画像データ転送システムに適用し
たとしても、受信端末における処理量の変化によるRT
Tの時間変化に対しては画像データ送出レート制御の効
果が得られないという問題点があった。
【0014】本発明は、転送プロトコルとしてTCP/
IPプロトコルを用いてMPEGデータのような画像デ
ータを転送する場合にも画像データ送出レート制御を行
うことができる画像データ送出レート制御方法および画
像データ転送方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る第1の画像データ送出レート制御方法
は、画像データをエンコードするエンコード手段および
エンコードされた画像データを送出する画像データ送出
手段を有する送信端末と、該送信端末から送られてきた
画像データを受信する画像データ受信手段および受信し
た画像データをデコードするデコード手段を有する受信
端末と、送信端末と前記受信端末を接続するネットワー
クとを備え、前記ネットワークを介して送信端末から受
信端末に画像データを転送する画像データ転送システム
において、画像データ受信手段に割り当てられている処
理能力を監視し、該処理能力に応じて送信端末からの画
像データの送出レートを制御することを基本的な特徴と
する。
【0016】本発明に係る第1の画像データ転送方法
は、上記画像データ転送システムにおいて、送信端末で
画像データの送出時(例えば、送信端末から受信端末へ
の画像データ転送開始時もしくは画像データ転送の適当
な切れ目の期間)に受信端末の画像データ受信手段に割
り当て可能な処理能力を算出し、該処理能力に応じて画
像データの送出レートを決定することを特徴とする。
【0017】この第1の画像データ送出レート制御方法
/画像データ転送方法では、受信端末の画像データ受信
手段に割り当てられている、あるいは割り当て可能な処
理能力(例えば、要求された画像データを転送するため
のTCP/IPプロトコル処理に割り当てることのでき
るプロセッサ能力)に応じて送信端末からの画像データ
送出レートの制御あるいは決定を行うことにより、送信
端末は受信端末で常に処理可能な送出レートで画像デー
タを送出することが可能となる。
【0018】従って、TCP/IPプロトコルを転送プ
ロトコルとしたインターネットのようなネットワークを
用いて、MPEGデータのような連続的な画像データを
送信端末から受信端末へと正しく転送することができ
る。
【0019】本発明に係る第2の画像データ送出レート
制御方法は、上記画像データ転送システムにおいて、画
像データ受信手段に割り当てられている処理能力に加え
て、送信端末と受信端末間のデータ転送遅延時間も監視
し、該処理能力とデータ転送遅延時間の組合せに応じて
送信端末からの画像データの送出レートを制御すること
を特徴とする。
【0020】本発明に係る第2の画像データ転送方法
は、上記画像データ転送システムにおいて、送信端末で
画像データの送出時(例えば、送信端末から受信端末へ
の画像データ転送開始時もしくは画像データ転送の適当
な切れ目の期間)に、画像データ受信手段に割り当て可
能な処理能力と、送信端末と受信端末間のデータ転送遅
延時間を算出し、該処理能力とデータ転送遅延時間の組
合せに応じて該送信端末からの画像データの送出レート
を決定することを特徴とする。
【0021】このように第2の画像データ送出レート制
御方法/画像データ転送方法では、受信端末の画像デー
タ受信手段に割り当てられている、あるいは割り当て可
能な処理能力(例えば、要求された画像データを転送す
るためのTCP/IPプロトコル処理に割り当てること
のできるプロセッサ能力)のみならず、送信端末と受信
端末間のデータ転送遅延時間も考慮して、これらの組み
合わせに応じて送信端末からの画像データ送出レートの
制御あるいは決定を行うことにより、送信端末は受信端
末で常に処理可能な送出レートで画像データを送出する
ことが可能となる。
【0022】従って、受信端末におけるデータ処理時間
のみならず、データ転送時間の大小によっても転送スル
ープットの大小に影響が生じるTCPプロトコルのよう
なトランスポートレイヤプロトコルを用いた場合でも、
MPEGデータのような連続的な画像データを送信端末
から受信端末へと正しく転送することができる。
【0023】画像データの送出レートの制御あるいは決
定は、具体的には次のようにして行われる。すなわち、
エンコード手段においてMPEG方式によって画像デー
タを圧縮エンコード、これに対応してデコード手段にお
いてMPEG方式によって画像データをデコードする場
合においては、画像データ受信手段に割り当てられてい
る、あるいは割り当て可能な処理能力に応じて、または
該処理能力と送信端末・受信端末間のデータ転送遅延時
間の組み合わせに応じてエンコード手段におけるMPE
G方式による画像データの圧縮率を制御あるいは決定す
ることにより、画像データ送出レートの制御あるいは決
定を行うことができる。
【0024】また、送信端末において画像データ送出手
段がエンコードされた画像データをTCPプロトコルに
従って送出し、受信端末において画像データ受信手段が
送信端末から送られてきた画像データをTCPプロトコ
ルに従って受信する場合においては、画像データ受信手
段に割り当てられている、あるいは割り当て可能な処理
能力に応じて、または該処理能力と送信端末・受信端末
間のデータ転送遅延時間の組み合わせに応じて画像デー
タ送出手段におけるTCPプロトコルのウィンドウサイ
ズを制御あるいは決定することにより、画像データ送出
レートの制御あるいは決定を行うことができる。
【0025】本発明に係る第3の画像データ送出レート
制御方法は、画像データをエンコードするエンコード手
段およびエンコードされた画像データをTCPプロトコ
ルに従って送出する画像データ送出手段を有する送信端
末と、該送信端末から送られてきた画像データをTCP
プロトコルに従って受信する画像データ受信手段および
受信した画像データをデコードするデコード手段を有す
る受信端末と、送信端末と受信端末を接続するネットワ
ークとを備え、ネットワークを介して送信端末から受信
端末に画像データを転送する画像データ転送システムに
おいて、送信端末でTCPプロトコルにおける往復時間
(RTT)を監視し、該往復時間から予想される提供可
能なスループットによって画像データを送出するよう
に、画像データ送出手段におけるTCPプロトコルのウ
ィンドウサイズを制御することにより、送信端末からの
画像データの送出レートを制御することを特徴とする。
【0026】本発明に係る第3の画像データ転送方法
は、上記画像データ転送システムにおいて、送信端末で
TCPプロトコルにおける往復時間を監視し、画像デー
タの送出時に該往復時間から予想される提供可能なスル
ープットを提供できるTCPプロトコルのウィンドウサ
イズで画像データを送出することを特徴とする。
【0027】このように第3の画像データ送出レート制
御方法/画像データ転送方法においては、TCPプロト
コルにおける往復時間から予想される提供可能なスルー
プットによって画像データを送出するように画像データ
送出手段におけるTCPプロトコルのウィンドウサイズ
を制御して送信端末からの画像データの送出レートを制
御するか、あるいは画像データの送出時に該往復時間か
ら予想される提供可能なスループットを提供できるTC
Pプロトコルのウィンドウサイズで画像データを送出す
ることによって、送信端末は受信端末で常に処理可能な
送出レートで画像データを送出することが可能となる。
【0028】従って、往復時間の大小によってスループ
ットが大きな影響を受けるようなTCPプロトコルのよ
うなトランスポートレイヤプロトコルを用いた場合にお
いても、MPEGデータのような連続的な画像データを
送信端末から受信端末へと正しく転送することができ
る。
【0029】本発明に係る第4の画像データ送出レート
制御方法は、送信端末に画像データ転送を行うトランス
ポートレイヤプロトコルにおける転送遅延時間とスルー
プットに関する表を備え、該表を参照して送信端末と受
信端末間のデータ転送遅延時間に応じて画像データの送
出レートを制御することを特徴とする。
【0030】このように送信端末において実際に転送可
能なデータのスループットを予め知ることが可能とな
り、この表に従った送出レートで画像データを送出する
ことにより、受信端末において常に受信可能なレートで
画像データを送出することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、デー
タリンクプロトコルとしてATM方式を用い、トランス
ポートレイヤ/ネットワークレイヤプロトコルとしてT
CP/IPを用いて、MPEG2方式で圧縮されたMP
EG2 TS(Transport Stream)データを転送する場合を
例にとり、本発明の画像データ送出レート制御方法につ
いて説明する。
【0032】(第1の実施形態) [データ転送システムの概略構成]図1に、本発明が適
用されるデータ転送システム全体の概略の構成を示す。
図1において、ネットワーク100を介して送信端末3
00と受信端末400が接続され、送信端末300から
受信端末400に向けて画像データが送信される。本実
施形態では、ATMセル化された画像データをTCPプ
ロトコルを用いて転送する。従って、送信端末300で
は、まず画像入力装置200から入力された画像データ
をMPEG2方式によってエンコードして、MPEG2
TSデータを作成する。次に、このMPEG2 TSデー
タに対してTCP/IPプロトコル処理を施し、その結
果作成されたIPパケットに対してAAL(ATM Adaptat
ion Layer)/ATMレイヤ処理を施し、その結果作成さ
れたATMセルをネットワーク100に送出する。
【0033】一方、受信端末400では、ネットワーク
100から受信したATMセルに対しATM/AALプ
ロトコル処理を施してIPパケットを作成し、このIP
パケットに対しTCP/IPプロトコル処理を施して、
MPEG2 TSデータを復元する。次に、このMPEG
2 TSデータにデコード処理を施して元の画像情報を復
元し、画像モニタ500に復元した画像データを転送す
る。
【0034】[プロトコルスタックについて]図2に、
本実施形態におけるプロトコルスタックを示す。本実施
形態においては、ATMフォーラムのSAA(Service A
spects and Applications)サブワーキンググループにお
いて検討されているMPEG over ATMシステムにお
けるデータ転送/シグナリング手順を基本としたプロト
コルスタックを用いている。しかし、ATMフォーラム
のSAAグループで検討されているプロトコルスタック
がAAL5レイヤの上位に直接MPEG2 TSデータに
対応するH.222.0レイヤを配置しているのに対
し、本実施形態のプロトコルスタックにおいては、MP
EG2 TSデータに対応しているH.222.0レイヤ
とAAL5のレイヤの間にTCP/IPプロトコルが存
在する構成になっている。すなわち、本実施形態ではM
PEG2 over TCP/IP over ATMというプロト
コルスタックで画像データの転送をする場合を想定して
いる。
【0035】また、図1中の送信端末300と受信端末
400はATMコネクションを用いてデータ転送を行う
ので、送信端末300および受信端末400の少なくと
も一方においては、ATMコネクションを設定するため
のシグナリング手順を実行するプロトコルが必要となる
場合がある。図2においては、ATMシグナリングプロ
トコルとして、Q.2931をSSCOPを介してAA
L5レイヤの上位に配置する構成としている。
【0036】本実施形態のようにTCPプロトコルを用
いてMPEG2データを転送する際には、TCPプロト
コルによって提供できるスループットが重要なポイント
になる。TCPプロトコルによって提供できるスループ
ットは、送信端末300がデータを送出した時点から、
その送信データが受信端末400に届いたことを示すA
CK信号が送信端末300に戻ってくるまでの時間RT
T(Round Trip Time:往復時間)と、TCPプロトコル
において一度にネットワーク100に送出できるデータ
量(ウィンドウサイズ)によって支配される(参考文
献:“超高精細画像システム用プロトコルの評価”IE
ICE SSE95−92、NTT藤井ほか)。
【0037】ここで、TCPプロトコルにおけるRTT
は、前述のように送信端末300がデータを送出した時
点から、その送出されたデータに対するデータ受信確認
信号であるACK信号が戻って来るまでにかかった往復
時間であるので、このRTTには純粋にネットワーク内
100でのデータ転送にかかる時間(データ転送遅延時
間)とともに、受信端末400においてTCP/IPプ
ロトコルを処理してACK信号を返すためのプロトコル
処理時間も含まれる。従って、本実施形態の画像データ
送出レート制御方法においては、この受信端末400に
おけるTCP/IPプロトコル処理時間に着目し、その
影響を考慮した送出レート制御を行うようになってい
る。この画像データ送出レート制御方法の具体例につい
ては、後述する。
【0038】[送信端末300について]まず、図3を
用いて本実施形態における送信端末300の構成例を説
明する。この送信端末300では、まず画像入力装置2
00から送られてきた画像データに対して、MPEG2
エンコード処理部301においてMPEG2方式により
圧縮エンコード処理を施し、図2のプロトコルスタック
に示したように、H.222.0によって規定されてい
るMPEG2 TS(Transport Stream)データに変換す
る。
【0039】ここで、画像入力装置200からの画像デ
ータの入力形態としては、ビデオカメラから送られてく
る生の画像データが入力される形態や、画像入力装置2
00が蓄積している画像データが入力される形態が考え
られる。後者については、圧縮処理が施されていない原
画像データがそのまま蓄積媒体に蓄積されている場合
と、DVD(Digital Video Disk)のように何らかの圧縮
処理が施された画像データが蓄積されている場合があ
る。
【0040】まず、圧縮エンコード処理が施されていな
い画像データが送信端末300に直接入力される場合
は、入力された画像データをMPEG2エンコード処理
部301において直接圧縮エンコード処理を施す。これ
に対し、圧縮エンコード処理が施されて画像入力装置2
00に蓄積されている画像データが入力された場合に
は、一度その圧縮されていたデータをデコードし、再度
MPEG2エンコード処理部301においてエンコード
処理を施す場合や、圧縮エンコード処理された画像デー
タを直接入力し、その画像データの圧縮方式をMPEG
2エンコード処理部301でMPEG2 TS方式に変換
するなどが考えられる。
【0041】このように、画像入力装置200から送ら
れてくる画像データの形式によってMPEG2エンコー
ド処理部301で実行する処理にいくつかの方法が存在
するが、最終的にMPEG2エンコード処理部301か
ら出力される画像データは、生の原画像データにMPE
G2方式のエンコード処理が施されたデータに変換され
ていることになる。ここで、画像入力装置200に蓄積
されている画像データが圧縮エンコード処理を施された
データである場合に、一度デコード処理を施すためのデ
コード処理部は、送信端末300内に存在しても良い
し、画像入力装置200内に設けられていても良いし、
画像入力装置200と送信端末300との間に設けられ
ていても良い。
【0042】次に、圧縮エンコード処理が施された画像
データはTCP/IPプロトコル処理部304に転送さ
れ、ここでH.222.0の画像データパケット毎にT
CPヘッダが付与され、さらにIPヘッダが付与され
る。TCPプロトコルでは、前述のように受信端末40
0から送り返されてくるACK信号が届いたところで、
その時点で定められたウィンドウサイズ分のデータまで
しか送出できないことになっているので、このTCP/
IPプロトコル処理部304内には、ACK信号を受信
するまで送出する画像データを一時的に保持しておくバ
ッファが設けられる。
【0043】TCP/IPプロトコル処理部304は、
受信端末400からのACK信号を受信すると、転送し
得る決められたウィンドウサイズ分のデータをATM/
AALプロトコル処理部305に転送する。ATM/A
ALプロトコル処理部305では、TCP/IPプロト
コル処理部304から送られてきたIPパケットに対し
てAAL5のプロトコル処理を施し、さらにAAL5パ
ケットにATMヘッダを付与してATMセルを作成し
て、ネットワーク100にATMセルを送出する処理を
行う。
【0044】また、ATM/AALプロトコル処理部3
05は、受信端末400から送られてくるATMセルを
ネットワーク100から受け取り、AAL5のプロトコ
ル処理を施して、上位レイヤのパケットを組み立てる。
図2に示したように、本実施形態では組み立てたパケッ
トがIPパケットである場合とSSCOPパケットであ
る場合とが存在する。組み立てたパケットがIPパケッ
トであった場合には、受け取ったIPパケットをTCP
/IPプロトコル処理部304に転送し、上位プロトコ
ルであるTCP処理を実行する。また、組み立てたパケ
ットがSSCOPパケットであった場合には、そのパケ
ットをコネクション制御部303に転送し、受け取った
パケットに記載されている内容のATMシグナリング処
理を実行する。
【0045】具体的には、TCP/IPプロトコル処理
部304は、受け取ったデータがTCPプロトコルのA
CK信号であった場合には、TCP/IPプロトコル処
理部304内のバッファに通知してバッファ内のデータ
を送出させ、受け取ったデータが受信端末400からの
端末情報であった場合には、受信したデータを送出レー
ト制御部302に転送する。
【0046】[画像データ送出レート制御方法につい
て]次に、本実施形態における画像データ送出レート制
御方法について具体的に説明する。本実施形態において
は、例えば受信端末400のプロセッサ負荷情報を受信
端末情報として送信端末300に随時送る。この受信端
末情報は、前述のTCPコネクション、または前述のT
CPコネクションとは別のTCPコネクションもしくは
UDPコネクションのいずれで送ってもよい。この受信
端末情報を見た送信端末300では、受信端末400の
プロセッサ負荷が大きくTCP/IPプロトコル処理に
割り当てることのできるプロセッサ能力が低下し、TC
PにおけるRTTが増加することが予想される場合に
は、送出レート制御部302が要求を出し、以下のいず
れかの画像データ送出レート制御処理を実行する。
【0047】(1) MPEG2エンコード処理部301に
おける画像データの圧縮エンコードの圧縮率を大きくし
て、MPEG2エンコード処理部301からTCP/I
Pプロトコル処理部304へのデータ送出量を減少させ
ることにより、画像データ送出レートを下げる。
【0048】(2) TCP/IPプロトコル処理部304
におけるTCPのウィンドウサイズを縮小させることに
より、TCP/IPプロトコル処理部304からATM
/AAL処理部305への画像データ送出レートを下げ
る。
【0049】(3) 画像データの圧縮率はそのままにし
て、送出する画像枚数を通常の毎秒30枚から間引いて
送出することにより、画像データ送出レートを下げる。 (4) MPEG2エンコード処理部301とTCP/IP
プロトコル処理部304間のデータ転送レートを下げ
る。
【0050】一方、送信端末300において受信端末4
00のプロセッサ負荷情報を実際の画像データ転送に先
立って予め受信し、送信端末300からの画像データ送
出レートを決定する方法も有効である。具体的には、受
信端末400においてプロセッサ負荷を監視しておき、
実際の画像データ送出時に、そのプロセッサ負荷情報を
送信端末300に通知する。
【0051】このプロセッサ負荷情報から、受信端末4
00のプロセッサ負荷が大きく、TCPにおけるRTT
が増加することが予想される場合には、予め送信端末3
00内の送出レート制御部302によって、以下のいず
れかの画像データ送出レート決定処理を実行する。
【0052】(1) TCP/IPプロトコル処理部304
に対して、受信端末400で処理可能なスループットを
提供できるTCPのウィンドウサイズで画像データの送
出を行うようにウィンドウサイズの設定を行う。
【0053】(2) 予め送信端末300において受信端末
400で処理可能なスループットとなるようにMPEG
2エンコード処理部301における画像データの圧縮エ
ンコードの圧縮率を大きくして、MPEG2エンコード
処理部301からTCP/IPプロトコル処理部304
へのデータ送出量を減少させることにより、画像データ
送出レートを下げる。
【0054】(3) 画像データの圧縮率はそのままにし
て、送出する画像枚数を通常の毎秒30枚から間引いて
送出することにより、画像データ送出レートを下げる。 (4) MPEG2エンコード処理部301とTCP/IP
プロトコル処理部304間のデータ転送レートを下げ
る。
【0055】[受信端末400について]次に、図4を
用いて本実施形態における受信端末400の構成例を説
明する。この受信端末400では、まずネットワーク1
00から送信端末300から送出されたATMセルを受
信し、ATM/AALプロトコル処理部406でAAL
5パケットに組み立てた後、さらに上位のレイヤのパケ
ットに組み立てる。
【0056】ここでは、送信端末300の場合と同様
に、送信端末300から送られてくるデータとしてAT
Mシグナリング処理を行うためのSSCOPのパケット
と画像データを転送するIPパケットの2種類が存在す
る。ATM/AALプロトコル処理部406は、組み立
てたパケットがIPパケットであった場合には、そのI
PパケットをTCP/IPプロトコル処理部405に転
送し、上位レイヤプロトコルであるTCPプロトコル処
理を実行する。
【0057】具体的には、受信端末400において受信
するIPパケットにはMPEG2方式で圧縮エンコード
処理されたH.222.0のMPEG2 TSデータが乗
せられているので、受け取ったパケットのIPヘッダお
よびTCPヘッダ部分を取り除き、乗せられていたH.
222.0のMPEG2 TSデータを取り出してMPE
G2デコード処理部401に転送する。
【0058】また、TCP/IPプロトコル処理部40
5においては、確実にIPパケットが受信できているこ
とが確認できたならば、送信端末300に向けてACK
信号を送出するというTCPレイヤ処理も実行する。T
CP/IPプロトコル処理部405から出力されたAC
K信号は、ATM/AALプロトコル処理部406に送
られ、AAL5パケットにアセンブリされた後にATM
セル化され、ネットワーク100を介して送信端末30
0に送出される。
【0059】一方、ATM/AALプロトコル処理部4
06は組み立てたパケットがSSCOPのパケットであ
った場合には、そのSSCOPのパケットをコネクショ
ン制御部404に転送し、受け取ったSSCOPのパケ
ットに記載されている内容のATMシグナリング処理を
実行する。
【0060】次に、TCP/IPプロトコル処理部40
5で作成されたH.222.0のMPEG2 TSデータ
は、MPEG2デコード処理部401においてデコード
処理が施され、元の画像データに復元されて画像モニタ
500に転送され、画像が表示される。
【0061】このような一連の画像データ処理の中で、
本実施形態の受信端末400では、MPEG2デコード
処理部401、TCP/IPプロトコル処理部405お
よびATM/AALプロトコル処理部406の各処理に
割り当てられているプロセッサ能力をプロセッサ負荷監
視部402によって監視している。これら3つの処理は
プロセッサにとっては3つの種類のプロセスとして認識
されるので、通常、これらの処理は何らかの割り込み処
理や、プロセススケジューリングを用いてプロセッサに
割り当てられることになる。このため、場合によっては
MPEG2デコード処理部401に割り当てられている
プロセス処理時間が長くなり、その影響でTCP/IP
プロトコル処理部405において実行できる処理量が減
少し、ACK信号の送出が遅れてしまうといった事態が
発生する。このように受信端末400内の処理負荷のバ
ラツキによってもACK信号が送信端末300に戻って
来るまでの時間(RTT)が変動し、その結果TCPプ
ロトコルにおけるスループットが低下する場合が発生す
る。
【0062】このようなACK信号の送出の遅れによる
スループットの低下を防ぐために、本実施形態において
は、プロセッサ負荷監視部402でプロセッサのプロセ
ス処理の状態を監視し、必要な場合、すなわちRTTの
増加が予想されるような場合には、送信端末300に対
して画像データの送出レートを下げるように要求する受
信端末情報を送出する。逆に、プロセッサの処理能力に
余裕がある場合には、プロセッサ負荷監視部402は送
信端末300に対してデータの送出レートを上げても良
いという受信端末情報を送出することもできる。
【0063】具体的には、プロセッサ負荷監視部402
で作成された受信端末情報は受信端末情報送信部403
に入力され、この受信端末送信部403から出力された
受信端末情報がTCP/IPプロトコル処理部405、
ATM/AALプロトコル処理部406を順次介してネ
ットワーク100に送出され、送信端末300に届けら
れることになる。ちなみに、このRTTの増加は、受信
端末400において上記3つ以外の他のプロセスが活動
している場合にも予想されることである。
【0064】次に、受信端末400がワークステーショ
ンのような計算機システムの構成をとっている場合にお
けるプロセッサ負荷監視方式の具体例を示す。図7に、
通常の計算機システムの構成をとっている受信端末40
0の内部構成の一例を示す。図7の構成においては、ネ
ットワーク100から送られてくるATMセルを受信す
るATM−NIC706がI/Oバス720に接続さ
れ、このI/Oバス720はDMA転送制御部705に
よって制御されている。そして、I/Oバス720はデ
ータ入出力処理部703、メモリバス710を介してプ
ロセッサ701に接続されている。
【0065】ここで、ネットワーク100から入力され
たATMセルは、ATM−NIC706で入力された
後、I/Oバス720、データ入出力処理部703、メ
モリバス710を経由してプロセッサ701に転送さ
れ、TCP/IPプロトコル処理などの一連の処理が実
行されることになる。
【0066】このような場合に、プロセッサ701に要
求される処理量が増加すると、つまりプロセッサ701
が高負荷状態になると、ATM−NIC706に送られ
てきたATMセルのプロセッサへの転送が待たされるこ
とになり、データ入出力処理部703や、DMA転送制
御部705およびATM−NIC706において、転送
データが一時的に待たされることになる。よって、これ
らのデータ入出力処理部703やDMA転送制御部70
5、ATM−NIC706に溜っている転送データの量
を監視することによって、プロセッサ701にかかって
いるプロセッサ負荷を判断または推測することができ
る。このような情報を用いたプロセッサ負荷の監視方式
として、以下のような方法が考えられる。
【0067】(1) 各部分に溜っている転送データの量が
予め定めた一定の閾値を越えた場合には、プロセッサが
高負荷状態であると判断して、その旨を送信端末300
に通知する。 (2) 各部分に溜っているデータ量に段階を設けておき、
送信側端末300にどの段階までデータが溜っているの
かを通知する。 (3) ある一定周期毎に溜つているデータ量を読み取る場
合には、その読み取り周期の間に変動したデータ量を送
信端末300に通知する。
【0068】これらの方法によって、受信側端末400
のプロセッサ負荷情報を送信端末300に通知すること
ができる。また、通常I/Oバス720にはATM−N
IC706以外にも複数のI/O処理部が接続されてお
り(図7における「その他のI/O処理部707」)、
それらの処理部からのデータ転送要求は、DMA転送制
御部705によって制御されている。よって、その他の
I/O処理部707からのデータ転送要求が多く出され
ているような場合には、ATM−NIC706からのデ
ータ転送要求がDMA転送制御部705において一時的
に待たされてしまうことになる。
【0069】このような場合も、受信端末400におけ
る画像データの転送処理という観点からは、プロセッサ
が高負荷状態にいるのと同じ影響を受けることになるの
で、図7の構成の受信端末400においては、このDM
A転送制御部705に蓄積されているデータ転送要求の
量や、ATM−NIC706からのデータ転送要求がD
MA転送制御部705で待たされている待ち合わせ時間
などを用いても、受信端末400のプロセッサ負荷状態
を送信端末300に通知することができる。もちろん、
これらの一時的に待たされているデータ量やDMA転送
制御部705で待たされているデータ転送要求の待ち時
間などを一緒に使用する方法も考えられる。
【0070】また、先にも述べたように、送信端末30
0において受信端末400のプロセッサ負荷情報を受信
しながら実際に画像データを転送する際に、送信端末3
00からの画像データ送出レートを決定する方法も有効
である。具体的な手順は上記の手順と変わらないが、こ
の場合には受信端末400において常にプロセッサ負荷
を監視する必要はなく、送信端末300や受信端末40
0から画像データの転送を開始して欲しいと言う要求が
ATMシグナリング処理に伴って受信端末400に送ら
れてきた時にのみ、プロセッサ負荷の監視を行うことも
可能である。
【0071】上述した図3の送信端末300と図4の受
信端末400をネットワーク100を介して接続して画
像データの転送を行うことによって、送信端末300と
受信端末400間のデータ転送遅延時間のみに対応する
画像データ送出レート制御ではなく、受信端末400内
のプロセッサ負荷の変動によって発生するRTTの時間
変化に対応する画像データ送出レート制御を実現するこ
とができる。
【0072】また、画像データの送出時に、受信端末4
00の負荷状態に合わせて、予め送信端末300からの
データ送出レートを決定しておくことで、送信端末30
0と受信端末400間のデータ転送遅延時間だけではな
く、受信端末400内のプロセッサ負荷の変動によって
発生するRTTの時間変化にも対応した画像データ転送
が可能となる。
【0073】さらに、これらの方法を応用することによ
って、同一の送信端末から複数の受信端末に順次MPE
G2方式で圧縮した画像データの転送を行うことができ
るようになる。
【0074】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。本実施形態におけるデータ
転送システム全体の構成は第1の実施形態と同様に図1
に示した通りであり、また送信端末300および受信端
末400は、第1の実施形態と同様に図3および図4に
示したように構成され、具体的な内部処理が第1の実施
形態とは異なっている。
【0075】[画像データ送出レート制御方法につい
て]本実施形態における画像データ送出レート制御方法
では、受信端末300におけるプロセッサの負荷状態と
ともに、送信端末300と受信端末400間でのデータ
転送遅延時間を用いて送出レートの制御/決定を実行す
る。従って、図3の送信端末300では、まず画像入力
装置200から送られてきた画像データのエンコード処
理、TCP/IPプロトコル処理、ATM/AALプロ
トコル処理およびコネクション管理処理は、第1の実施
形態の場合と同様に実行される。
【0076】受信端末400においても、MPEGデー
タコード処理、プロセッサ負荷監視処理、端末情報送信
処理、TCP/IPプロトコル処理、ATM/AALプ
ロトコル処理およびコネクション管理処理は、第1の実
施形態の場合と同様に実行される。
【0077】そして、本実施形態では、送信端末300
において送信端末300と受信端末400間のデータ転
送遅延時間を測定し、その遅延時間情報も用いて送出レ
ート制御部302において画像データの送出レート制御
処理や送出レート決定処理が実行される。
【0078】ここで、送信端末300と受信端末400
間の転送遅延時間を求める方法としては、以下のような
方法が考えられる。まず第1は、TCP/IPプロトコ
ル処理部において画像データを送出してから、その画像
データに対応するACK信号が戻ってくるまでのRTT
(Round Trip Time)を転送遅延時間として用いる方法で
ある。この方法では、ACK信号に含まれるポインタ情
報に注意し、最新の送信データに対応するACK信号で
あることを確認しながら、これを行わなければならない
ことはいうまでもない。
【0079】第2は、画像を転送しているATMコネク
ションと同一のATMコネクションを用いて、画像デー
タの転送処理を行っている期間中に並行してping処
理を周期的に実行し、それが戻ってくるまでの時間(R
TT)を用いて送信端末300と送信端末400間の転
送遅延時間とする方法である。
【0080】第3は、ATM/AALプロトコル処理部
305において、OAM機能のF5フローを用いるなど
して、送信端末300と受信端末400間のATMコネ
クション上でのデータ転送にかかる時間を測定し、その
測定した時間を転送遅延時間として用いる方法である。
この方法は、F5フローのOAM処理を受信端末400
のプロセッサが行っている場合に有効である。
【0081】第4は、これらのRTTやATMコネクシ
ョン上でのデータ転送遅延時間を、送信端末300では
なく受信端末400によって測定し、その測定結果を受
信端末400のプロセッサ負荷情報と一緒に送信端末3
00に通知するという方法である。
【0082】このように本実施形態においては、受信端
末400のプロセッサ負荷情報だけでなく、送信端末3
00と受信端末400の間のデータ転送遅延時間も送信
端末300によって認識される。
【0083】そして、送信端末300では受信端末40
0のプロセッサ負荷とデータ転送遅延時間の値から、T
CPにおけるRTTが増加していることが予想される場
合や、送信端末300のTCP/IPプロトコル処理部
304で測定されたRTTの値が大きくなっている場合
には、送出レート制御部302によって、以下のいずれ
かの画像データ送出レート制御処理を実行する。
【0084】(1) TCP/IPプロトコル処理部304
に対して、受信端末400で処理可能なスループットを
提供できるTCPのウィンドウサイズでデータの送出を
行うようにウィンドウサイズの設定を行う。
【0085】(2) 予め送信端末300において受信端末
400で処理可能なスループットとなるようにMPEG
2エンコード処理部301における画像データの圧縮エ
ンコードの圧縮率を大きくして、MPEG2エンコード
処理部301からTCP/IPプロトコル処理部304
へのデータ送出量を減少させることにより、画像データ
送出レートを下げる。
【0086】(3) 画像データの圧縮率はそのままにし
て、送出する画像枚数を通常の毎秒30枚から間引いて
送出することにより、画像データ送出レートを下げる。 (4) MPEG2エンコード処理部301とTCP/IP
プロトコル処理部304間のデータ転送レートを下げ
る。
【0087】また、本実施形態では送信端末300にお
いて受信端末400のプロセッサ負荷情報や送信端末3
00と受信端末400間のデータ転送遅延時間を監視し
て、予めTCPにおけるRTTを予想したり、送信端末
300のTCP/IPプロトコル処理部304でRTT
を監視して、予めTCPにおけるRTTを予想すること
も可能である。この場合には、予想されたRTTの値か
ら求められる受信端末400で処理可能なスループット
の値を基に、以下のいずれかの画像データ送出レート制
御処理を実行する。
【0088】(1) 求められたスループットで画像データ
を送出するようにTCP/IPプロトコル処理部304
におけるTCPのウィンドウサイズを設定する。 (2) MPEG2エンコード処理部301における画像デ
ータの圧縮エンコードの圧縮率を求められたスループッ
トになるように設定して画像データの送出を開始する。
【0089】(3) 画像データの圧縮率はそのままにし
て、送出する画像枚数を通常の毎秒30枚から間引いて
送出することにより、画像データ送出レートを下げる。 (4) MPEG2エンコード処理部301とTCP/IP
プロトコル処理部304間のデータ転送レートを下げ
る。
【0090】ここで、送信端末300はRTTとウィン
ドウサイズの少なくとも一つをパラメータとし、それに
対応したTCPのスループットの表を内部に持っていて
もよい。送信端末300は、この表を基にして画像デー
タ送出レートを決定する。
【0091】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。 [送信端末300について]図5に、本実施形態におけ
る送信端末300の構成を示す。この送信端末300内
には、画像入力装置200から読み出した画像データを
MPEG2方式で圧縮エンコードするMPEG2エンコ
ード処理部501と、ネットワーク100に画像データ
を送出する画像データ送信処理部510と、ネットワー
ク100を介して送られてくるATMコネクションの設
定/解放などのシグナリング処理を実行したり、送信端
末300からのATMコネクションの設定要求を発生す
るコネクション管理部502が設けられている。
【0092】画像データ送信処理部510には、ATM
レイヤ処理やAAL処理を実行するATM/AALプロ
トコル処理部504と、TCP/IPプロトコル処理を
実行するTCP/IPプロトコル処理部503が設けら
れている。
【0093】[受信端末400について]一方、図6に
本実施形態における受信端末400の構成を示す。この
受信端末400内には、ネットワーク100から画像デ
ータを受信する画像データ受信処理部610と、画像デ
ータ受信処理部610で受信した画像データをMPEG
2方式でデコードするMPEG2デコード処理部601
と、これら画像データ受信処理部610およびMPEG
2デコード処理部601に必要となるプロセッサ処理能
力の割り当てを行うプロセッサ処理割り当て制御部60
2と、ネットワーク100を介して送られてくるATM
コネクションの設定/解放などのシグナリング処理を実
行したり、受信端末400からのATMコネクションの
設定要求を発生するコネクション管理部603が設けら
れている。
【0094】画像データ受信処理部601には、ATM
レイヤ処理やAAL処理を実行するATM/AALプロ
トコル処理部605と、TCP/IPプロトコル処理を
実行するTCP/IPプロトコル処理部604が設けら
れている。
【0095】[画像データ転送方法について]次に、図
1に示した画像データ転送システムにおいて図5に示し
た送信端末300と図6の受信端末400間での画像デ
ータの転送方法について述べる。
【0096】まず、送信端末300では画像入力装置2
00から入力された画像データに対してMPEG2エン
コード処理部501でMPEG2方式の圧縮エンコード
処理を施し、例えば6Mbps程度の画像データストリ
ームに圧縮する。この画像データストリームはTCP/
IPプロトコル処理部503に転送され、ここで一時的
にバッファリングされる。
【0097】画像入力装置200からの画像データの入
力形態としては、前述のようにビデオカメラから直接送
られてくる生の画像データが入力される場合と、画像入
力装置200が蓄積している画像データが入力される場
合が考えられる。また、画像入力装置200から送られ
てくる画像データの形式によって、MPEG2エンコー
ド処理部301における処理にはいくつかの方法がある
が、最終的にはMPEG2エンコード処理部301から
MPEG2方式のエンコード処理が施されたデータに変
換される。
【0098】送信端末300内のTCP/IPプロトコ
ル処理部503は、受信端末400からのACK信号を
受け取ると、その時点で許されているデータ量(ウィン
ドウサイズ)のデータをATM/AALプロトコル処理
部504に転送する。
【0099】また、送信端末300から他の端末に対し
てATMコネクションを張りたい場合には、コネクショ
ン管理部502においてQ.2931に従ったシグナリ
ングパケットを作成し、SSCOPのパケットにアセン
ブリしてからATM/AALプロトコル処理部504に
パケットを転送する。ATM/AALプロトコル処理部
504では、受け取ったIPパケットやSSCOPのパ
ケットをAAL5パケットにアセンブリし、さらにAT
Mセル化してネットワーク100に送出する。
【0100】ネットワーク100を転送されてきたAT
Mセルが受信端末400に到着すると、まずATM/A
ALプロトコル処理部605においてATMセルからA
AL5パケットが組み立てられ、さらに上位のレイヤの
パケットに組み立てられる。ここで、組み立てられたパ
ケットがIPパケットであった場合には、そのIPパケ
ットをTCP/IPプロトコル処理部604に転送し、
組み立てられたパケットがSSCOPのパケットであっ
た場合には、そのSSCOPのパケットをコネクション
管理部603に転送する。
【0101】TCP/IPプロトコル処理部604で
は、受け取ったIPパケットが確実に受信できたことが
確認されたならば、その旨を送信端末300に伝えるた
めに、ACK信号を作成してATM/AALプロトコル
処理部605を介してネットワーク100に送出する。
【0102】さらに、TCP/IPプロトコル処理部6
04は、受信したIPパケットからMPEG2 TSデー
タを組み上げ、組み上げたMPEG2 TSデータをMP
EG2デコード処理部601に転送する。そして、MP
EG2デコード処理部601でMPEG2方式によるデ
コード処理が施され、元の画像データが復元されて画像
モニタ500に転送され、画像が表示される。
【0103】ここで、受信端末400内にはATM/A
ALプロトコル処理部605、TCP/IPプロトコル
処理部604およびMPEG2デコード処理部601の
各処理へのプロセッサ能力の割り当てを制御するプロセ
ッサ割り当て制御部602が設けられている。このプロ
セッサ割り当て制御部602によって、各処理の中で最
もレイヤの低いプロトコルの処理を実行している処理に
対して最も高い優先度でプロセッサ能力を割り当て、順
にレイヤの高いプロトコル処理を実行している処理に対
してプロセッサ能力を割り当てるようになっている。
【0104】このようなプロセス割当を実行すると、レ
イヤの低いプロトコルで実行している画像データの転送
処理を確実に行うことができ、受信端末400内で実行
されている各種のプロセス負荷の変動が画像データの転
送処理に影響を与えることがないようにすることができ
る。
【0105】すなわち、例えばMPEG2デコード処理
部601の負荷が重くなったとしても、プロセッサの処
理能力の中で画像データの転送に必要なプロセッサ能力
は確保できていることになるので、TCPのようなウィ
ンドウ制御を行っているプロトコルにおいても、RTT
の増加によるウィンドウサイズの縮小という問題を回避
することができ、画像データの転送を行っている期間中
に十分なスループットが保証できるようになる。
【0106】(他の実施形態)なお、以上の実施形態で
は送信端末300と受信端末400がATMコネクショ
ンで接続されている場合について述べてきたが、本発明
は両端末300,400間がATMコネクションで接続
されている場合に限定されるものではない。すなわち、
両端末間300,400にRSVPによる帯域保証のよ
うに一定帯域が保証されるような場合にも、本発明の適
用が可能である。また、本発明は必ずしも一定帯域が保
証されなくとも、有効であることはいうまでもない。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば受
信端末における処理負荷を考慮し、さらにはネットワー
ク内のデータ転送遅延時間をも考慮に入れて画像データ
送出レート制御/決定を行うことによって、より正確か
つ確実にMPEGデータのような画像データの転送を行
うことができる。
【0108】また、本発明によると、現在提供されてい
るインターネットサービスにおいて主として用いられて
いるTCPプロトコルを用いて、MPEGデータの正確
な転送を提供できるので、インターネット上でのMPE
Gデータの転送を容易に実現することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施形態に係る画像
データ転送システムの概略構成を示すブロック図
【図2】同実施形態におけるプロトコルスタックの一例
を示す図
【図3】同実施形態における送信端末の内部構成を示す
ブロック図
【図4】同実施形態における受信端末の内部構成を示す
ブロック図
【図5】本発明の第3の実施形態における送信端末の内
部構成を示すブロック図
【図6】同実施形態における受信端末の内部構成を示す
ブロック図
【図7】本発明における受信端末の内部構成の一例を示
すブロック図
【符号の説明】
100…ネットワーク 200…画像入力装置 300…送信端末 301,501…MPEG2エンコード処理部 302…送出レート制御部 303,502…コネクション管理部 304,503…TCP/IPプロトコル処理部 305,504…ATM/AALプロトコル処理部 310,510…画像データ受信処理部 400…受信端末 401,601…MPEG2デコード処理部 402…プロセッサ負荷監視部 403…端末情報送信部 404,603…コネクション管理部 405,604…TCP/IPプロトコル処理部 406,605…ATM/AALプロトコル処理部 410,610…画像データ受信処理部 500…モニタ 701…プロセッサ 702…キャッシュ 703…データ入出力処理部 704…メモリ 705…DMA転送制御部 706…ATM−NIC 707…その他のI/O処理部 710…メモリバス 720…I/Oバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 克之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データをエンコードするエンコード手
    段およびエンコードされた画像データを送出する画像デ
    ータ送出手段を有する送信端末と、 該送信端末から送られてきた画像データを受信する画像
    データ受信手段および受信した画像データをデコードす
    るデコード手段を有する受信端末と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記画像データ受信手段に割り当てられている処理能力
    を監視し、該処理能力に応じて前記送信端末からの画像
    データの送出レートを制御することを特徴とする画像デ
    ータ送出レート制御方法。
  2. 【請求項2】画像データをエンコードするエンコード手
    段およびエンコードされた画像データを送出する画像デ
    ータ送出手段を有する送信端末と、 該送信端末から送られてきた画像データを受信する画像
    データ受信手段および受信した画像データをデコードす
    るデコード手段を有する受信端末と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記送信端末で画像データの送出時に前記画像データ受
    信手段に割り当て可能な処理能力を算出し、該処理能力
    に応じて画像データの送出レートを決定することを特徴
    とする画像データ転送方法。
  3. 【請求項3】画像データをエンコードするエンコード手
    段およびエンコードされた画像データを送出する画像デ
    ータ送出手段を有する送信端末と、 前記画像データ受信手段および受信した画像データをデ
    コードするデコード手段を有する受信端末と、 該送信端末から送られてきた画像データを受信する送信
    端末と前記受信端末を接続するネットワークとを備え、
    前記ネットワークを介して前記送信端末から前記受信端
    末に画像データを転送する画像データ転送システムにお
    いて、 前記画像データ受信手段に割り当てられている処理能力
    と、前記送信端末と前記受信端末間のデータ転送遅延時
    間を監視し、該処理能力とデータ転送遅延時間の組合せ
    に応じて前記送信端末からの画像データの送出レートを
    制御することを特徴とする画像データ送出レート制御方
    法。
  4. 【請求項4】画像データをエンコードするエンコード手
    段およびエンコードされた画像データを送出する画像デ
    ータ送出手段を有する送信端末と、 該送信端末から送られてきた画像データを受信する画像
    データ受信手段および受信した画像データをデコードす
    るデコード手段を有する受信端末と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記送信端末で画像データの送出時に前記画像データ受
    信手段に割り当て可能な処理能力と、該送信端末と前記
    受信端末間のデータ転送遅延時間を算出し、該処理能力
    とデータ転送遅延時間の組合せに応じて該送信端末から
    の画像データの送出レートを決定することを特徴とする
    画像データ転送方法。
  5. 【請求項5】画像データをMPEG方式によってエンコ
    ードするエンコード手段およびエンコードされた画像デ
    ータを送出する画像データ送出手段を有する送信端末
    と、 該送信端末から送られてきた画像データを受信する画像
    データ受信手段および受信した画像データをMPEG方
    式によってデコードするデコード手段を有する受信端末
    と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記画像データ受信手段に割り当てられている処理能力
    を監視し、該処理能力に応じて前記エンコード手段にお
    けるMPEG方式による画像データの圧縮率を制御する
    ことにより、前記送信端末からの画像データの送出レー
    トを制御することを特徴とする画像データ送出レート制
    御方法。
  6. 【請求項6】画像データをMPEG方式によってエンコ
    ードするエンコード手段およびエンコードされた画像デ
    ータを送出する画像データ送出手段を有する送信端末
    と、 該送信端末から送られてきた画像データを受信する画像
    データ受信手段および受信した画像データをMPEG方
    式によってデコードするデコード手段を有する受信端末
    と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記送信端末で画像データの送出時に前記画像データ受
    信手段に割り当て可能な処理能力を算出し、該処理能力
    に応じて前記エンコード手段におけるMPEG方式によ
    る画像データの圧縮率を決定することを特徴とする画像
    データ転送方法。
  7. 【請求項7】画像データをMPEG方式によってエンコ
    ードするエンコード手段およびエンコードされた画像デ
    ータを送出する画像データ送出手段を有する送信端末
    と、 該送信端末から送られてきた画像データを受信する画像
    データ受信手段および受信した画像データをMPEG方
    式によってデコードするデコード手段を有する受信端末
    と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記画像データ受信手段に割り当てられている処理能力
    と、前記送信端末と前記受信端末間のデータ転送遅延時
    間を監視し、該処理能力とデータ転送遅延時間の組合せ
    に応じて前記エンコード手段におけるMPEG方式によ
    る画像データの圧縮率を制御することにより、前記送信
    端末からの画像データの送出レートを制御することを特
    徴とする画像データ送出レート制御方法。
  8. 【請求項8】画像データをMPEG方式によってエンコ
    ードするエンコード手段およびエンコードされた画像デ
    ータを送出する画像データ送出手段を有する送信端末
    と、 該送信端末から送られてきた画像データを受信する画像
    データ受信手段および受信した画像データをMPEG方
    式によってデコードするデコード手段を有する受信端末
    と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記送信端末で画像データの送出時に前記画像データ受
    信手段に割り当て可能な処理能力と、該送信端末と前記
    受信端末間のデータ転送遅延時間を算出し、該処理能力
    とデータ転送遅延時間の組合せに応じて前記エンコード
    手段におけるMPEG方式による画像データの圧縮率を
    決定することを特徴とする画像データ転送方法。
  9. 【請求項9】画像データをエンコードするエンコード手
    段およびエンコードされた画像データをTCPプロトコ
    ルに従って送出する画像データ送出手段を有する送信端
    末と、 該送信端末から送られてきた画像データをTCPプロト
    コルに従って受信する画像データ受信手段および受信し
    た画像データをデコードするデコード手段を有する受信
    端末と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記画像データ受信手段に割り当てられている処理能力
    を監視し、該画像データ受信手段に割り当てられている
    処理能力に応じて前記画像データ送出手段におけるTC
    Pプロトコルのウィンドウサイズを制御することによ
    り、前記送信端末からの画像データの送出レートを制御
    することを特徴とする画像データ送出レート制御方法。
  10. 【請求項10】画像データをエンコードするエンコード
    手段およびエンコードされた画像データをTCPプロト
    コルに従って送出する画像データ送出手段を有する送信
    端末と、 該送信端末から送られてきた画像データをTCPプロト
    コルに従って受信する画像データ受信手段および受信し
    た画像データをデコードするデコード手段を有する受信
    端末と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記送信端末で画像データの送出時に前記画像データ受
    信手段に割り当て可能な処理能力を算出し、該処理能力
    に応じて前記画像データ送出手段におけるTCPプロト
    コルのウィンドウサイズを決定することを特徴とする画
    像データ転送方法。
  11. 【請求項11】画像データをエンコードするエンコード
    手段およびエンコードされた画像データをTCPプロト
    コルに従って送出する画像データ送出手段を有する送信
    端末と、 該送信端末から送られてきた画像データをTCPプロト
    コルに従って受信する画像データ受信手段および受信し
    た画像データをデコードするデコード手段を有する受信
    端末と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記画像データ受信手段に割り当てられている処理能力
    と、前記送信端末と前記受信端末間のデータ転送遅延時
    間を監視し、該処理能力とデータ転送遅延時間処理能力
    との組合せに応じて前記画像データ送出手段におけるT
    CPプロトコルのウィンドウサイズを制御することによ
    り、前記送信端末からの画像データの送出レートを制御
    することを特徴とする画像データ送出レート制御方法。
  12. 【請求項12】画像データをエンコードするエンコード
    手段およびエンコードされた画像データをTCPプロト
    コルに従って送出する画像データ送出手段を有する送信
    端末と、 該送信端末から送られてきた画像データをTCPプロト
    コルに従って受信する画像データ受信手段および受信し
    た画像データをデコードするデコード手段を有する受信
    端末と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記送信端末で画像データの送出時に前記画像データ受
    信手段に割り当てられている処理能力と、前記送信端末
    と前記受信端末間のデータ転送遅延時間を算出し、該処
    理能力とデータ転送遅延時間の組合せに応じて前記画像
    データ送出手段におけるTCPプロトコルのウィンドウ
    サイズを決定することを特徴とする画像データ転送方
    法。
  13. 【請求項13】画像データをエンコードするエンコード
    手段およびエンコードされた画像データをTCPプロト
    コルに従って送出する画像データ送出手段を有する送信
    端末と、 該送信端末から送られてきた画像データをTCPプロト
    コルに従って受信する画像データ受信手段および受信し
    た画像データをデコードするデコード手段を有する受信
    端末と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記送信端末でTCPプロトコルにおける往復時間を監
    視し、該往復時間から予想される提供可能なスループッ
    トによって画像データを送出するように、前記画像デー
    タ送出手段におけるTCPプロトコルのウィンドウサイ
    ズを制御することにより、前記送信端末からの画像デー
    タの送出レートを制御することを特徴とする画像データ
    送出レート制御方法。
  14. 【請求項14】画像データをエンコードするエンコード
    手段およびエンコードされた画像データをTCPプロト
    コルに従って送出する画像データ送出手段を有する送信
    端末と、 該送信端末から送られてきた画像データをTCPプロト
    コルに従って受信する画像データ受信手段および受信し
    た画像データをデコードするデコード手段を有する受信
    端末と、 前記送信端末と前記受信端末を接続するネットワークと
    を備え、前記ネットワークを介して前記送信端末から前
    記受信端末に画像データを転送する画像データ転送シス
    テムにおいて、 前記送信端末でTCPプロトコルにおける往復時間を監
    視し、画像データの送出時に該往復時間から予想される
    提供可能なスループットを提供できるTCPプロトコル
    のウィンドウサイズで画像データを送出することを特徴
    とする画像データ転送方法。
  15. 【請求項15】画像データをエンコードするエンコード
    手段およびエンコードされた画像データを送出する画像
    データ送出手段を有する送信端末と、 該送信端末から送られてきた画像データを受信する画像
    データ受信手段および受信した画像データをデコードす
    るデコード手段を有する受信端末と、 前記送信端末と受信端末を接続するネットワークからな
    る画像データ転送システムにおいて、 前記送信端末は、画像データ転送を行うトランスポート
    レイヤプロトコルにおけるデータ転送遅延時間とスルー
    プットに関する表を備え、該表を参照して該送信端末と
    前記受信端末間のデータ転送遅延時間に応じて画像デー
    タの送出レートを制御することを特徴とする画像データ
    送出レート制御方法。
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