JPH10126591A - イメージセンサの画信号補正方法、画信号補正装置およびこれを用いた画像読取装置 - Google Patents

イメージセンサの画信号補正方法、画信号補正装置およびこれを用いた画像読取装置

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JPH10126591A
JPH10126591A JP8279419A JP27941996A JPH10126591A JP H10126591 A JPH10126591 A JP H10126591A JP 8279419 A JP8279419 A JP 8279419A JP 27941996 A JP27941996 A JP 27941996A JP H10126591 A JPH10126591 A JP H10126591A
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JP8279419A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Sakamoto
勝昭 坂本
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間調読取用イメージセンサの温度上昇によ
り基準黒レベルが変動しても補正精度が悪化しない画信
号補正方法を提供する。 【解決手段】 受光面を遮光してなる補正用受光素子P
0 の基準信号値Dc0と、補正用受光素子P0 の読取時の
出力信号値Dc と、i番目の読取用受光素子Pi(i=
1,2,・・・,n)の明時基準信号値Diw、暗時基準
信号値Didおよび読取信号値Di とを用いて、この読取
用受光素子Pi の補正後の読取信号Dix 【数1】 を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イメージセンサ
に設けられた読取用受光素子の出力信号のばらつきを補
正する画信号補正方法、画信号補正装置およびこれを用
いた画像読取装置に関するものであり、より詳細には、
中間調の画信号を扱う画信号補正方法、画信号補正装置
およびこれを用いた画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置について、一次元イ
メージセンサを用いたものを例に採って説明する。この
種の画像読取装置としては、例えば、ファクシミリの読
取部、イメージスキャナ、光学文字読取装置(OCR)
等が知られている。
【0003】これらの画像読取装置は、例えばLEDア
レイ等の光源から照射されて原稿で反射した光を、イメ
ージセンサで読み取る構成となっている。このイメージ
センサには、入射光の光量に応じた値の信号を出力する
多数個の受光素子が、一次元に配設されている。例え
ば、B4サイズの原稿を8ドット/mmの画素密度で読
み取るイメージセンサであれば、2048個の受光素子
が一次元に配列されている。
【0004】ここで、原稿中の各画素で反射する光の反
射率は、その画素の濃度によって変化する。したがっ
て、イメージセンサに設けられた各受光素子は、その画
素の濃度に応じた光量の光を受光するので、結果として
その濃度に応じて出力信号値が変化する。
【0005】かかるイメージセンサでは、同じ濃度の画
素を読み取った場合の出力信号値が各受光素子間で一致
していることが理想的であるが、実際には、光源の光量
分布のばらつきや各受光素子間の感度ばらつき等のため
に、画素濃度と出力信号値との関係にもばらつきが生じ
る。このため、従来より、受光素子の出力信号(画信
号)のばらつきを補正するための、さまざまな方法が提
案されている。
【0006】画信号を補正する方法は、この画信号を二
値化情報に変換して取り扱う場合と中間調情報として取
り扱う場合とで異なる。画信号を中間調情報として取り
扱う場合の補正方法としては、例えば特開昭54−32
013号公報に開示されたものが知られている。また、
これと同様の補正方法が、「イメージスキャナの重要技
術と新製品開発のための応用システム (株)技術情報
協会 1988年8月15日発行」にも開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭54−3201
3号公報に開示された補正方法では、イメージセンサに
配設された受光素子Pi (i=1,2,・・・,n)の
読取信号(画素を読み取った時の出力信号)の値Di に
対して次式(1)で示された演算処理を施すことによ
り、補正後の読取信号Dixを得ている。
【0008】
【数2】
【0009】ここで、暗時の基準信号Didとしては、L
EDアレイ等の光源を消灯した状態での受光素子Pi
出力信号を用いることができる。また、明時の基準信号
Diwは、光源を点灯した状態で白色原稿を読み取ったと
きの受光素子Pi の出力信号を用いることができる。
【0010】かかる補正方法によれば、各受光素子Pi
による読取信号値Di を、暗時の基準信号Didに対応す
る受光光量を0%とし且つ明時の基準信号Diwに対応す
る受光光量を100%としたとき(すなわち、原稿濃度
についての基準黒レベルを基準信号Didで表し且つ基準
白レベルを基準信号Diwで表したとき)の信号値Dixに
補正することができる。
【0011】図3は、上式(1)で示された画信号補正
を実現するための回路構成例を示すブロック図である。
【0012】かかる回路において、初期設定を行なう際
には、まず、アナログスイッチ302がオン且つアナロ
グスイッチ303がオフとなった状態で、図示しないイ
メージセンサから暗時の基準信号Did(i=1,2,・
・・,n)を順次入力する。信号入力端子301から入
力された暗時の基準信号Didは、アナログ/デジタル変
換器304でデジタル信号に変換された後、RAM30
5に順次格納される。次に、アナログスイッチ302を
オフに且つアナログスイッチ303をオンに切り換え
て、イメージセンサから明時の基準信号Diwを順次入力
する。これにより、この基準信号Diwは、減算器309
に+入力端から順次入力される。また、これと同時に、
RAM305から暗時の基準信号Didが読み出され、デ
ジタル/アナログ変換器307でアナログ信号に変換さ
れて、減算器309に−入力端から順次入力される。し
たがって、この減算器309からは、各受光素子Pi
ついての明時の基準信号と暗時の基準信号との差Diw−
Didが出力される。そして、このデータDiw−Didは、
アナログ/デジタル変換器304でデジタル信号に変換
された後、RAM306に格納される。
【0013】このような初期設定は、例えば画像読取装
置の工場出荷時等に、装置ごとに行なわれる。
【0014】次に、この回路において、イメージセンサ
の読取信号Di を補正する際には、まず、アナログスイ
ッチ302,303をともにオフにする。そして、イメ
ージセンサから読取信号Di を順次入力する。これによ
り、信号入力端子301から入力された読取信号Di
は、減算器309に+入力端から順次入力される。ま
た、これと同時に、RAM305から暗時の基準信号D
idが読み出され、デジタル/アナログ変換器307でア
ナログ信号に変換されて、減算器309に−入力端から
順次入力される。したがって、この減算器309から
は、各受光素子Pi についての読取信号と暗時の基準信
号との差Di −Didが出力される。そして、この出力値
Di −Didは、除算器310にY入力端から入力され
る。一方、この除算器310のX入力端からは、RAM
306から読み出されてデジタル/アナログ変換器30
8でアナログ信号に変換されたデータDiw−Didが、入
力される。したがって、この除算器310からは、信号
出力端子311へ、上式(1)で示される補正後の読取
信号Dixが、順次出力される。
【0015】このように、図3に示した回路によれば、
上式(1)で示された信号処理を実現し、読取信号値D
i の補正を行なうことができる。
【0016】しかしながら、このような従来の補正方法
では、基準信号として初期設定時に検出された信号Di
w,Didのみを用いていたため、イメージセンサに配列
された各受光素子Pi の特性が変化したときに対処でき
ないという欠点があった。
【0017】すなわち、上述した従来の補正方法では、
各受光素子Pi の特性変化により基準白レベル(受光光
量が100%のときの受光素子の出力信号値)や基準黒
レベル(受光光量が0%のときの受光素子の出力信号
値)が変化しても、初期設定時の基準白レベル(信号値
Diw)および基準黒レベル(信号値Did)をそのまま使
用するので、高精度の補正を行なうことができなかっ
た。
【0018】イメージセンサが搭載される画像読取装置
(イメージスキャナ等)では、一般に、連続的に多数枚
の原稿を読み取るような場合には、装置内の発熱等によ
り受光素子の温度が上昇する。また、受光素子として
は、一般にはMOS型あるいはCCD型の半導体光セン
サが使用されるが、このような半導体光センサは一般に
温度依存性が大きく、温度上昇にともなって基準白レベ
ル、基準黒レベルともに上昇する。このため、従来の画
像読取装置では、特に、連続的に多数枚の原稿を読み取
るような場合に画信号補正の効果が薄れ、画質が悪化す
るという欠点があった。
【0019】例えば、読取信号値Di が温度上昇の影響
によりDi +ΔDi に変動したとすると、上式(1)よ
り、補正後の読取信号Dixの変動量(すなわち補正の誤
差)ΔDixは、次式(2)のようになる。
【0020】
【数3】
【0021】これに対して、画像読取装置の内部温度が
上昇した場合には初期設定をやり直して、そのときの受
光素子の特性に応じた基準白レベルおよび基準黒レベル
を検出することとすれば、画質の悪化を防止することが
可能である。しかしながら、このような方法では、画像
読取装置の動作中に頻繁に原稿の読み取りを中断しなけ
ればならず、装置の使い勝手が極端に悪化する。
【0022】このような理由により、従来より、受光素
子の特性変化による影響を受けにくい画信号補正方法が
嘱望されていた。
【0023】
【課題を解決するための手段】
(1)第1の発明は、イメージセンサに設けられたn個
の読取用受光素子P1 ,P2 ,・・・,Pn の出力信号
のばらつきを補正する画信号補正方法に関するものであ
る。
【0024】この画信号補正方法は、イメージセンサに
設けられた、受光面を遮光してなる補正用受光素子の基
準信号値Dc0と、この補正用受光素子の読取時の出力信
号値Dc と、i番目の読取用受光素子Pi (i=1,
2,・・・,n)の明時基準信号値Diw、暗時基準信号
値Didおよび読取信号値Di とを用いて、この読取用受
光素子Pi の補正後の読取信号Dix
【0025】
【数1】
【0026】を算出する過程を有する。
【0027】(2)第2の発明は、イメージセンサに設
けられたn個の読取用受光素子P ,P2 ,・・・,
n の出力信号のばらつきを補正する画信号補正装置に
関するものである。
【0028】この画信号補正装置は、イメージセンサに
設けられた、受光面を遮光してなる補正用受光素子の基
準信号値Dc0と、この補正用受光素子の読取時の出力信
号値Dc と、i番目の読取用受光素子Pi (i=1,
2,・・・,n)の明時基準信号値Diw、暗時基準信号
値Didおよび読取信号値Di とを用いて、この読取用受
光素子Pi の補正後の読取信号Dix
【0029】
【数1】
【0030】を算出する手段を有する。
【0031】(3)第3の発明は、画像読取装置に関す
るものである。
【0032】この画像読取装置は、n個の読取用受光素
子P1 ,P2 ,・・・,Pn と、受光面を遮光してなる
少なくとも1個の補正用受光素子とを有するイメージセ
ンサと、補正用受光素子の基準信号値Dc0と、この補正
用受光素子の読取時の出力信号値Dc と、i番目の前記
読取用受光素子Pi (i=1,2,・・・,n)の明時
基準信号値Diw、暗時基準信号値Didおよび読取信号値
Di とを用いて、この読取用受光素子Pi の補正後の読
取信号Dix
【0033】
【数1】
【0034】を算出する手段を有する画信号補正装置と
を備える。
【0035】(4)これらの発明の各構成によれば、受
光素子の特性変化に起因する読取信号値Di の変動を、
補正用受光素子の基準信号値Dc0および読取時の出力信
号値Dc を用いて補正することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分
の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解でき
る程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説
明する数値的条件は単なる例示にすぎないことを理解さ
れたい。
【0037】図1は、この実施の形態に係るイメージセ
ンサの構成を概念的に示す平面図である。同図に示した
ように、この実施形態に係るイメージセンサ100は、
n個の読取用受光素子P1 ,P2 ,・・・Pn と、受光
面を遮光してなる少なくとも1個の補正用受光素子P0
とを有する。すなわち、一次元に配列されたn+1個の
受光素子のうち、最初の受光素子P0 を補正用受光素子
として使用することとし、二番目以降の受光素子P1
2 ,・・・Pn を読取用受光素子として使用すること
としている。ここで、補正用受光素子P0 の遮光は、こ
の素子P0 の受光面を、遮光板101で覆うことによっ
て実現されている。なお、この実施の形態では、読取用
受光素子P1 ,P2 ,・・・Pn と補正用受光素子P0
とは、同じサイズであり且つ同一の半導体プロセスで同
時に形成されているものとし、したがってほぼ同一の諸
特性を有しているものとする。
【0038】この実施の形態では、この補正用受光素子
0 の基準信号値Dc0と、補正用受光素子P0 の読取時
の出力信号値Dc と、i番目の読取用受光素子Pi (i
=1,2,・・・,n)の明時基準信号値Diw、暗時基
準信号値Didおよび読取信号値Di とを用いて、次式
(3)で示した演算を行なうことにより、この読取用受
光素子Pi の補正後の読取信号Dixを得る。
【0039】
【数4】
【0040】ここで、従来例と同様、暗時の基準信号値
Didとしては例えばLEDアレイ等の光源を消灯した状
態での受光素子Pi の出力信号等を用いることができ、
明時の基準信号値Diwとしては例えば光源を点灯した状
態で白色原稿を読み取ったときの受光素子Pi の出力信
号等を用いることができる。また、補正用受光素子P0
は上述のように遮光されているので、そのまま読み出し
た信号の値を基準信号値Dc0として使用することができ
る。
【0041】この実施の形態では、上式(3)で示した
演算を、図2に示したような画信号補正装置200によ
って行なう。
【0042】以下、この画信号補正装置200の構成に
ついて、同図を用いて説明する。
【0043】同図において、信号入力端子201から
は、図1のイメージセンサ100の各受光素子Pi から
出力されたアナログ信号が入力される。この信号入力端
子201は、アナログ/デジタル変換器202の入力端
に接続されている。
【0044】アナログ/デジタル変換器202は、この
信号入力端子201から入力された信号を取り込み、デ
ジタルの信号データに変換して出力する。
【0045】減算器203は、+入力端がアナログ/デ
ジタル変換器202に、−入力端が加算器208に、そ
れぞれ接続されている。そして、アナログ/デジタル変
換器202が出力した信号データから加算器208が出
力した信号データを引き算した結果を示す信号データを
出力する。
【0046】RAM204は、入力端がアナログ/デジ
タル変換器202の出力端に接続されており、このアナ
ログ/デジタル変換器202から入力した信号データを
記憶するとともに、読み出された信号データを加算器2
08に出力する。このRAM204には、後述するよう
に、暗時の基準信号値Didが書き込まれる。
【0047】データラッチ205は、入力端がアナログ
/デジタル変換器202の出力端に接続されており、こ
のアナログ/デジタル変換器202から入力した信号デ
ータを一時的に保存する。
【0048】また、データラッチ206は、入力端がア
ナログ/デジタル変換器202の出力端に接続されてお
り、このアナログ/デジタル変換器202から入力した
信号データを一時的に保存する。
【0049】減算器207は、+入力端がデータラッチ
205の出力端に、−入力端がデータラッチ206の出
力端に、それぞれ接続されている。そして、データラッ
チ205の出力データからデータラッチ206の出力デ
ータを引き算した結果を示す信号データを出力する。
【0050】加算器208は、一方の入力端がRAM2
04の出力端に、他方の入力端が減算器207の出力端
に、それぞれ接続されている。そして、RAM204が
出力した信号データと減算器207が出力した信号デー
タとを足し算した結果を示す信号データを上述の減算器
203に出力する。
【0051】RAM209は、入力端が減算器203に
接続されており、この減算器203から入力した信号デ
ータを記憶するとともに、読み出された信号データを除
算器210に出力する。このRAM209には、後述す
るように、明時基準信号Diwと暗時基準信号値Didとの
差Diw−Didが書き込まれる。
【0052】除算器210は、X入力端が減算器203
の出力端に、Y入力端がRAM209に、それぞれ接続
されている。そして、減算器203が出力した信号デー
タをRAM209が出力した信号データで割り算した結
果を示す信号データをA倍に増幅して信号出力端子21
1に出力する。
【0053】次に、図2に示した画信号補正装置の動作
について、説明する。
【0054】まず、初期設定を行なう際の動作につい
て、説明する。
【0055】かかる装置において、初期設定を行なう際
には、まず、例えば画像読取装置の原稿照明用の光源を
消灯した状態で、図1に示したイメージセンサ100の
補正用受光素子P0 および読取用受光素子P1 ,P2
・・・Pn のアナログ出力信号を順次入力する。これら
の信号は、アナログ/デジタル変換器202で、デジタ
ル信号データに変換される。そして、補正用受光素子P
0 の出力信号をデータラッチ205,206にそれぞれ
格納し、さらに、読取用受光素子P1 ,P2 ,・・・,
n の出力信号をRAM204に書き込む。これによ
り、データラッチ205,206には基準信号値Dc0が
保存され、且つ、RAM204には暗時の基準信号値D
id(i=1,2,・・・,n)が記憶されたことにな
る。
【0056】次に、画像読取装置の原稿照明用の光源を
点灯し、例えば基準白データ検出用の原稿を画像読取装
置にセットした状態で、イメージセンサ100による読
取動作を開始する。これにより、イメージセンサから入
力された信号が、順次、アナログ/デジタル変換器20
2でデジタル信号データに変換される。このとき、補正
用受光素子P0 の出力信号は不要であり、読取用受光素
子P1 ,P2 ,・・・,Pn の出力信号(すなわち明時
基準信号値Diw)のみが、減算器203に+入力端から
入力される。また、これと同時に、この減算器203の
−入力端からは、加算器208が出力した信号データが
入力される。ここで、加算器208の出力する信号デー
タは、上述のようにRAM204が出力した信号データ
と減算器207が出力した信号データとの和であるが、
ここではデータラッチ205,206に同一の信号デー
タDc0が保持されていることより減算器207が出力す
る信号データの値は「0」となるので、加算器208が
出力する信号データ(すなわち減算器203の−入力端
から入力される信号データ)の値はRAM204から読
み出された暗時基準信号値Didとなる。したがって、減
算器203の出力端からは、明時基準信号Diwと暗時基
準信号値Didとの差Diw−Didが順次出力される。そし
て、これらの出力データがRAM209に順次書き込ま
れて、初期設定を終了する。
【0057】このような初期設定は、例えば画像読取装
置の工場出荷時等に、装置ごとに行なわれる。
【0058】続いて、この装置において、イメージセン
サ100の読取信号Di を補正する際(すなわちイメー
ジセンサ100が読取動作を行なっているとき)の動作
を説明する。
【0059】画像読取装置の原稿照明用の光源が点灯さ
れて画像読取装置による読み取りが開始されると、ま
ず、イメージセンサ100の補正用受光素子P0 が出力
したアナログ信号が、信号入力端子201から入力され
る。この信号は、アナログ/デジタル変換器202でデ
ジタル信号データに変換された後、データラッチ206
に格納される。これにより、このデータラッチ206に
は、読取時の出力信号値Dc が保持される。また、この
とき、データラッチ205には、初期設定時に格納され
た基準信号値Dc0がそのまま保持されている。したがっ
て、減算器207が出力する信号データの値はΔDid=
Dc0−Dc となる。
【0060】次に、読取用受光素子P1 ,P2 ,・・
・,Pn が出力した読取信号Di が、信号入力端子20
1から順次入力され、アナログ/デジタル変換器202
でデジタル信号データに変換された後、減算器203に
+入力端から順次入力される。一方、このときRAM2
04からは、暗時基準信号値Didが順次読み出される。
そして、これにより、加算器208からは、この暗時基
準信号値Didと上述の信号データΔDid=Dc0−Dc と
の和Did+ΔDidが順次出力される。したがって、減算
器203の出力端からは、この信号データDid+ΔDid
を読取信号Di から引き算した値Di −(Did+ΔDi
d)を示す信号データが、順次出力される。
【0061】減算器203から出力された信号データD
i −(Did+ΔDid)は、除算器210に、X入力端か
ら入力される。一方、この除算器210のY入力端から
は、RAM209から読み出された信号データDiw−D
idが順次入力される。そして、この除算器210の出力
端からは、除算X/Yを行なったときの演算結果をA倍
して得られた信号データ、すなわち上式(3)で示した
補正後の読取信号データDixが、信号出力端子211に
供給される。
【0062】このように、図2に示した装置によれば、
上式(3)で示された信号処理を実現し、読取信号値D
i の補正を行なうことができる。
【0063】次に、このような画信号補正を行なう画像
読取装置において、原稿読取時の温度上昇等によって受
光素子Pi の特性が変化した場合について説明する。
【0064】まず、受光素子Pi の特性変化により、所
定濃度に対する読取信号値が、DiからDi +ΔDi に
変動したとする。この場合には、各読取用受光素子P1
〜Pn の基準白レベル(信号値Diw)および基準黒レベ
ル(信号値Did)も、ほぼ同じ値だけ上昇する。したが
って、Diw−Didの値は実質的に変化しない。
【0065】ここで、補正用受光素子P0 の特性と各読
取用受光素子P1 〜Pn の特性は上述のようにほぼ同一
であるので、この補正用受光素子P0 の読取時の信号値
Dcと基準信号値Dc0との差ΔDid(すなわち減算器2
07が出力する信号データ)は、読取用受光素子P1
n の暗時の基準信号Didの上昇分(すなわち基準黒レ
ベルの上昇分)とほぼ一致する。さらに、上述のよう
に、この暗時の基準信号Didの上昇分は、読取信号Di
の変動分ΔDi とほぼ同一である。したがって、この変
動分ΔDi は、演算値ΔDidとほぼ一致する。これによ
り、上式(3)のDi に代えてDi +ΔDi を代入する
と、ΔDi ≒ΔDidより、
【0066】
【数5】
【0067】となる。この式は、上述した従来の画信号
補正の式(1)と同一である。すなわち、この実施形態
の画信号補正によれば、所定濃度に対する読取信号値が
変動したとしても、この変動量ΔDi の影響を、補正用
受光素子P0 の出力信号に基づいて得られた算出値ΔD
idを用いて除去することができる。したがって、受光素
子の特性が変化しても、補正の精度が悪化することがな
い。
【0068】また、この算出値ΔDidを得るために、読
取用受光素子P1 〜Pn とは別の受光素子P0 を設ける
こととしたので、読取動作を中断することなく、自動的
に画信号の補正を行なうことができる。
【0069】なお、この実施の形態では、この発明を一
次元イメージセンサを用いた画像読取装置に適用した場
合を例に採って説明したが、他の種類の装置例えば二次
元の固体撮像装置等に適用する場合でも同様の効果を得
ることができることは明らかである。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、受光素子の特性が変化しても、画信号を高精度
で補正することが可能となる。
【0071】また、この発明では、係る補正を読取動作
中に自動的に行なうことができるので、画像読取装置の
使い勝手を悪化させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る画像読取装置の
イメージセンサの構成を概念的示す平面図である。
【図2】この発明の一実施の形態に係る画像読取装置に
用いられる画信号補正装置の構成を示す電気回路図であ
る。
【図3】従来の画信号補正装置の一構成例を示す電気回
路図である。
【符号の説明】
100:イメージセンサ 101:遮光板 200:画信号補正回路 201:信号入力端子 202:アナログ/デジタル変換器 203,207:減算器 204,209:RAM 205,206:データラッチ 208:加算器 210:除算器 211:信号出力端子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサに設けられたn個の読取
    用受光素子P1 ,P2 ,・・・,Pnの出力信号のばら
    つきを補正する画信号補正方法において、 前記イメージセンサに設けられた、受光面を遮光してな
    る補正用受光素子の基準信号値Dc0と、この補正用受光
    素子の読取時の出力信号値Dc と、i番目の前記読取用
    受光素子Pi (i=1,2,・・・,n)の明時基準信
    号値Diw、暗時基準信号値Didおよび読取信号値Di と
    を用いて、この読取用受光素子Pi の補正後の読取信号
    Dix 【数1】 を算出する過程を有することを特徴とするイメージセン
    サの画信号補正方法。
  2. 【請求項2】 前記イメージセンサの読取動作前に行な
    う初期設定過程として、 前記補正用受光素子から前記基準信号値Dc0を取り込ん
    で第1の記憶手段に記憶する第1のステップと、 前記読取用受光素子Pi から前記暗時基準信号値Didを
    取り込んで第2の記憶手段に記憶する第2のステップ
    と、 前記読取用受光素子Pi から前記明時基準信号値Diwを
    取り込むとともに、前記第2の記憶手段から前記暗時基
    準信号値Didを読み出し、両信号値の差Diw−Didを算
    出して第3の記憶手段に記憶する第3のステップと、 を有することを特徴とする、請求項1に記載のイメージ
    センサの画信号補正方法。
  3. 【請求項3】 前記イメージセンサの読取動作中に行な
    う画信号処理過程として、 前記補正用受光素子から前記信号値Dc を取り込むとと
    もに、前記第1の記憶手段から前記基準信号値Dc0を読
    み出し、両信号値の差ΔDid=Dc −Dc0を算出する第
    4のステップと、 前記第2の記憶手段から前記暗時基準信号値Didを読み
    出して、この暗時基準信号値Didと前記第4のステップ
    での算出値ΔDidとの和Did+ΔDidを算出する第5の
    ステップと、 前記読取用受光素子Pi から前記読取信号値Di を取り
    込んで、この読取信号値Di と前記第5のステップでの
    算出値Did+ΔDidとの差Di −(Did+ΔDid)を算
    出する第6のステップと、 前記第3の記憶手段から前記算出値Diw−Didを読み出
    して、この算出値Diw−Didで前記第6のステップでの
    算出値Di −(Did+ΔDid)を除算する第7のステッ
    プと、 を有することを特徴とする、請求項2に記載のイメージ
    センサの画信号補正方法。
  4. 【請求項4】 イメージセンサに設けられたn個の読取
    用受光素子P1 ,P2 ,・・・,Pn の出力信号のばら
    つきを補正する画信号補正装置において、 前記イメージセンサに設けられた、受光面を遮光してな
    る補正用受光素子の基準信号値Dc0と、この補正用受光
    素子の読取時の出力信号値Dc と、i番目の前記読取用
    受光素子Pi (i=1,2,・・・,n)の明時基準信
    号値Diw、暗時基準信号値Didおよび読取信号値Di と
    を用いて、この読取用受光素子Pi の補正後の読取信号
    Dix 【数1】 を算出する手段を有することを特徴とするイメージセン
    サの画信号補正方法。
  5. 【請求項5】 前記イメージセンサの読取動作前に作動
    する初期設定手段として、 前記補正用受光素子から取り込んだ前記基準信号値Dc0
    を記憶する第1の記憶手段と、 前記読取用受光素子Pi から取り込んだ前記暗時基準信
    号値Didを記憶する第2の記憶手段と、 前記読取用受光素子Pi から取り込んだ前記明時基準信
    号値Diwと前記第2の記憶手段から読み出した前記暗時
    基準信号値Didとの差Diw−Didを算出する第1の演算
    手段と、 この第1の演算手段の演算結果を記憶する第3の記憶手
    段と、 を有することを特徴とする、請求項4に記載のイメージ
    センサの画信号補正装置。
  6. 【請求項6】 前記イメージセンサの読取動作中に作動
    する画信号処理手段として、 前記補正用受光素子から取り込んだ前記信号値Dc と前
    記第1の記憶手段から読み出した前記基準信号値Dc0と
    の差ΔDid=Dc −Dc0を算出する第2の演算手段と、 前記第2の記憶手段から読み出した前記暗時基準信号値
    Didと前記第2の演算手段の算出値ΔDidとの和Did+
    ΔDidを算出する第3の演算手段と、 前記読取用受光素子Pi から取り込んだ前記読取信号値
    Di と前記第3の演算手段の算出値Did+ΔDidとの差
    Di −(Did+ΔDid)を算出する第4の演算手段と、 前記第3の記憶手段から読み出した前記算出値Diw−D
    idで前記第4の演算手段の算出値Di −(Did+ΔDi
    d)を除算する第5の演算手段と、 を有することを特徴とする、請求項5に記載のイメージ
    センサの画信号補正装置。
  7. 【請求項7】 n個の読取用受光素子P1 ,P2 ,・・
    ・,Pn と、受光面を遮光してなる少なくとも1個の補
    正用受光素子とを有するイメージセンサと、 前記補正用受光素子の基準信号値Dc0と、この補正用受
    光素子の読取時の出力信号値Dc と、i番目の前記読取
    用受光素子Pi (i=1,2,・・・,n)の明時基準
    信号値Diw、暗時基準信号値Didおよび読取信号値Di
    とを用いて、この読取用受光素子Pi の補正後の読取信
    号Dix 【数1】 を算出する手段を有する画信号補正装置と、 を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記画信号補正装置が、前記イメージセ
    ンサの読取動作前に作動する初期設定手段として、 前記補正用受光素子から取り込んだ前記基準信号値Dc
    0を記憶する第1の記憶手段と、 前記読取用受光素子Pi から取り込んだ前記暗時基準信
    号値Didを記憶する第2の記憶手段と、 前記読取用受光素子Pi から取り込んだ前記明時基準信
    号値Diwと前記第2の記憶手段から読み出した前記暗時
    基準信号値Didとの差Diw−Didを算出する第1の演算
    手段と、 この第1の演算手段の演算結果を記憶する第3の記憶手
    段と、 を有することを特徴とする、請求項7に記載の画像読取
    装置。
  9. 【請求項9】 前記画信号補正装置が、前記イメージセ
    ンサの読取動作中に作動する画信号処理手段として、 前記補正用受光素子から取り込んだ前記信号値Dc と前
    記第1の記憶手段から読み出した前記基準信号値Dc0と
    の差ΔDid=Dc −Dc0を算出する第2の演算手段と、 前記第2の記憶手段から読み出した前記暗時基準信号値
    Didと前記第2の演算手段の算出値ΔDidとの和Did+
    ΔDidを算出する第3の演算手段と、 前記読取用受光素子Pi から取り込んだ前記読取信号値
    Di と前記第3の演算手段の算出値Did+ΔDidとの差
    Di −(Did+ΔDid)を算出する第4の演算手段と、 前記第3の記憶手段から読み出した前記算出値Diw−D
    idで前記第4の演算手段の算出値Di −(Did+ΔDi
    d}を除算する第5の演算手段と、 を有することを特徴とする、請求項8に記載の画像読取
    装置。
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