JPH10126167A - 光受信用前置増幅器 - Google Patents

光受信用前置増幅器

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JPH10126167A
JPH10126167A JP8281964A JP28196496A JPH10126167A JP H10126167 A JPH10126167 A JP H10126167A JP 8281964 A JP8281964 A JP 8281964A JP 28196496 A JP28196496 A JP 28196496A JP H10126167 A JPH10126167 A JP H10126167A
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JP
Japan
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inverting amplifier
amplifier circuit
preamplifier
current
transistor
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JP8281964A
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Inventor
Hiroshi Kimura
博 木村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンギング等の発生を抑え、安定した出力波
形を得ることのできる高感度かつ広ダイナミックレンジ
の光受信用前置増幅器を提供する。 【解決手段】 反転増幅回路1と、反転増幅回路1に並
列に接続された帰還抵抗2とを有する光受信用前置増幅
器において、ソースが反転増幅回路1の入力端子に接続
され、ゲートが反転増幅回路1の出力端子に接続され、
ドレインが電源端子7に接続されたトランジスタ4を具
備する構成とし、出力電流が大きくなった時にトランジ
スタ4をオンさせ、過剰な入力電流を電源に流し込むこ
とによって、帰還抵抗に流れ込む電流を減少させ、出力
が大きく振れるのを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PDS光加入者シス
テム等の光通信システムにおいて、光受信器に適用され
る光受信用前置増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、将来のFTTH (Fiber To The Home)
化の実現に向けて、光加入者システムの研究が盛んに行
われている。しかし、巨大な伝送容量をもつ光ファイバ
の一般家庭への導入は、従来の金属回線に比べて、経済
性の面で課題となっている。こうした中で、局側からの
1本のファイバを分岐させることにより複数加入者への
双方向通信サービスを可能としたPDS光加入者システム
は、経済性の面から有望視されている。
【0003】光受信用前置増幅器として、トランスイン
ピーダンス型前置増幅器が良く使われる。図6に、トラ
ンスインピーダンス型前置増幅器の回路図を示す。同図
において、1は反転増幅回路、2は帰還抵抗Rf、3はフ
ォトダイオードPDである。反転増幅回路1の入出力間
が、帰還抵抗2で結合された構成になっている。本回路
において、トランスインピーダンスの伝達関数は、T(s)
は次式で表される。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、Cinは入力容量であり、入力端子
に寄生している全ての浮遊容量の和である。次に、反転
増幅回路1の伝達関数を1次関数で近似し、次式で表
す。
【0006】
【数2】
【0007】ここで、Aoは反転増幅回路1のオープンル
ープ利得、ωhはコーナー周波数である。(数2)を
(数1)に代入して変形すると、以下の式が得られる。
【0008】
【数3】
【0009】ただし、ωc,To,ωn,ζを(数4)から
(数7)とおいた。
【0010】
【数4】
【0011】
【数5】
【0012】
【数6】
【0013】
【数7】
【0014】このように、トランスインピーダンスの伝
達特性は2次関数となり、減衰係数ζが小さいと図7に
示すように周波数特性にピーキングが現われ、場合によ
っては発振を引き起こすことになる。
【0015】ところで、PDS光加入者システムでは、局
側からの1本のファイバを分岐させることにより複数加
入者への双方向通信サービスを可能としている。局と加
入者間の距離は、加入者により様々であるため、光ファ
イバーにおける光の減衰量も異なり、フォトダイオード
には様々な強度の光パルスが入力されることになる。し
たがって、フォトダイーオードからの電流を電圧に変換
するトランスインピーダンス増幅器には、微小電流から
大電流まで扱うことのできる広ダイナミックレンジ特性
が要求される。一方で、最小受光感度を上げるには、帰
還抵抗Rfによる熱雑音を低減させる必要がある。帰還抵
抗Rfによる熱雑音は、次式で表される。
【0016】
【数8】
【0017】上式からわかるように、帰還抵抗による熱
雑音を低減させて最小受光感度を向上させるためには、
帰還抵抗Rfの値を大きくしなければならない。しかし、
帰還抵抗値Rfを増大させると、入力電流が大きい時に出
力振幅が大きくなりすぎて飽和し、波形が大きく歪むこ
とになる。このため、広ダイナミックレンジ特性を実現
することが困難となる。このように、高感度と広ダイナ
ミックレンジ特性はトレードオフの関係にあるため、両
者を同時に実現することは困難である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前置増幅器に
自動利得調整機能を持たせることにより、高感度と広ダ
イナミックレンジ特性を同時に実現することのできる前
置増幅器が提案されている。一例として、特開平3-6020
8号公報記載のものを図8に示す。帰還抵抗Rfに並列に
ダイオードDiodeが接続されている。これにより、入力
電流が大きくなり帰還抵抗Rfの両端にかかる電圧が大き
くなると、並列に接続されたダイオードがオンし、入力
電流の一部がバイパスされ実効的な帰還抵抗値が減少す
るため、出力振幅の過大な増大を防ぐことができる。
【0019】しかしながらこの方式では、帰還抵抗値を
変化させているため、リンギング等の出力波形の乱れが
発生しやすい。すなわち(数7)からわかるように、ト
ランスインピーダンス増幅器の伝達関数の減衰係数ζ
は、帰還抵抗Rfの値が減少すると小さくなる。したがっ
て、入力電流が大きくなってダイオードがオンすると、
実効的な帰還抵抗値が減少し減衰係数ζが小さくなるの
で、周波数特性に図7に示すようなピーキングが現わ
れ、動作が不安定となる。図8の回路のシミュレーショ
ン結果を図9に示す。入力電流パルスの波高値は、30uA
と60uAであり、帰還抵抗値は50kohmに設定している。同
図より、リンギングを伴う不安定な出力波形になってい
るのがわかる。
【0020】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、リンギング等の発
生を抑さえることのできる高感度かつ広ダイナミックレ
ンジの光受信用前置増幅器を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、反転増幅回
路と、該反転増幅回路に並列に接続された帰還抵抗とを
有する光受信用前置増幅器において、ソースが上記反転
増幅回路の入力端子に接続され、ゲートが上記反転増幅
回路の出力端子に接続され、ドレインが電源端子に接続
されたトランジスタを具備する構成とするものである。
【0022】また、請求講2の発明が講じた解決手段
は、反転増幅回路と、該反転増幅回路に並列に接続され
た帰還抵抗とを有する光受信用前置増幅器において、一
端が上記反転増幅回路の入力端子に接続された電流電圧
変換手段と、ソースが該電流電圧変換手段のもう一端に
接続され、ゲートが上記反転増幅回路の出力端子に接続
され、ドレインが電源端子に接続されたトランジスタと
を具備する構成とするものである。
【0023】また、請求講3の発明が講じた解決手段
は、請求項2記載の光受信用前置増幅器において、電流
電圧変換手段を抵抗とするものである。
【0024】また、請求講4の発明が講じた解決手段
は、請求項2記載の光受信用前置増幅器において、電流
電圧変換手段をドレインとゲートが接続されたトランジ
スタの縦続接続により構成するものである。
【0025】また、請求講5の発明が講じた解決手段
は、請求項2記載の光受信用前置増幅器において、電流
電圧変換手段を抵抗及びドレインとゲートが接続された
トランジスタの縦続接続により構成するものである。
【0026】また、請求講6の発明が講じた解決手段
は、反転増幅回路と、該反転増幅回路に並列に接続され
た帰還抵抗とを有する光受信用前置増幅器において、出
力端子が上記反転増幅回路の入力端子に接続されたカレ
ントミラー回路と、ソースが上記反転増幅回路の入力端
子に接続され、ゲートが上記反転増幅回路の出力端子に
接続され、ドレインが上記カレントミラー回路の入力端
子に接続されたトランジスタとを具備する構成とするも
のである。
【0027】また、請求講7の発明が講じた解決手段
は、請求項1、2、3、4、5及び6記載の光受信用前
置増幅器において、トランジスタがMOS電界効果トラン
ジスタであることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光受信用前置
増幅器の実施の形態について説明する。以下の実施の形
態において、高電位側電源の電圧をVdd、低電位側電源
の電位をVssとする。
【0029】(実施の形態1)図1に、本発明請求項1
及び7に係わる光受信用前置増幅器の実施の形態を示
す。同図において、1は反転増幅回路、2は帰還抵抗R
f、3はフォトダイオードPDである。帰還抵抗2の一端
は反転増幅回路1の入力端子に接続され、他端は出力端
子に接続されている。フォトダイオード3は、反転増幅
回路1の入力端子に電流を流し込む方向に接続されてい
る。この場合、トランジスタ4としてPMOSトランジスタ
が使われ、該PMOSトランジスタM1のソースは、反転増幅
回路1の入力端子に接続され、ゲートは出力端子に接続
され、ドレインは低電位側電源7に接続される。ここ
で、入力端子及び出力端子における電圧レベルを、それ
ぞれVin及びVoutで表す。反転増幅回路1の入出力間が
帰還抵抗2で結ばれているので、入力電流がゼロの時は
Vin = Voutとなり、この時の平衡電圧をVaとする。フォ
トダイオード3は、反転増幅回路1の入力端子に電流を
流し込むので、反転増幅回路1の出力電圧Voutは、平衡
電圧Vaよりも低い方に振れることになる。したがって、
入力電流が増加してくるVoutは入力電流に比例して下が
ってくるが、入力端子の電圧Vinは、反転増幅回路1の
利得Aが非常に大きいためほぼVaのまま一定となるた
め、入出力間の電圧差Vin-VoutすなわちPMOSトランジス
タM1のゲートソース間電圧は次第に大きくなる。そし
て、この電圧差がPMOSトランジスタのしきい値電圧Vtを
越えると、トランジスタM1がオン状態となり、フォトダ
イオードからの電流の一部を低電位側電源7に流し込む
ことになる。このため、帰還抵抗2に流れ込む電流が減
少するので、反転増幅回路1の出力電圧Voutの過剰な降
下を抑制することができ、広ダイナミックレンジ化が図
られることになる。
【0030】図1の実施の形態では、トランジスタ4と
してPMOSトランジスタを用いているが、フォトダイオー
ドが反転増幅回路1の入力端子から電流を吸い込む方向
に接続されている場合は、出力端子の電位Voutは平衡電
圧Vaよりも高い方に振れるので、図2に示すようにNMOS
トランジスタを用いれば良い。同様なことは、以下の実
施の形態においても言える。
【0031】図10に、図1の回路によるシミュレーショ
ン結果を示す。入力電流パルスの波高値は、30uA、 60u
A、 90uAである。帰還抵抗2の抵抗値は、50kohmに設定
している。同図より、いずれの入力電流においても、出
力波形の大きな崩れは見られず、良好な波形が得られて
いるのがわかる。
【0032】このように本発明では、帰還抵抗値を変動
させるのではなく、帰還抵抗に流入する電流を減少させ
ているので、トランスインピーダンス増幅器の特性自体
は全く変化しないため、安定した動作を実現することが
できる。
【0033】(実施の形態2)図3に、本発明請求項
2、3、5及び7に係わる光受信用前置増幅器の実施の
形態を示す。実施の形態1の場合と同じように、1は反
転増幅回路、2は帰還抵抗、3はフォトダイオードであ
り、帰還抵抗2は反転増幅回路1の入出力間に接続さ
れ、フォトダイオード3は、反転増幅回路1の入力端子
に電流を流し込む方向に接続されている。PMOSトランジ
スタM1のソースは、電流電圧変換手段5としての抵抗Rs
の一端に接続され、該抵抗Rsのもう一端は、反転増幅回
路1の入力端子に接続されている。また、PMOSトランジ
スタM1のゲートは、反転増幅回路1の出力端子に接続さ
れ、ドレインは低電位側電源7に接続されている。入力
電流の増加とともに出力端子の電圧Voutが降下し、Vinー
Voutの電圧差がPMOSトランジスタのしきい値電圧Vtを越
えると、トランジスタM1がオンとなり電流が流れ始める
が、この電流に比例した電圧降下が抵抗Rsの両端に生じ
るため、トランジスタM1のゲートソース間電圧の急激な
増大が抑制されることになる。
【0034】したがって、急激な出力電圧Voutの変化に
対しても、トランジスタM1 が過剰に電流を引くことに
よる出力波形の歪みを抑さえることができ、安定した出
力波形を得ることができる。
【0035】(実施の形態3)図4に、本発明請求項
2、4、5及び7に係わる光受信用前置増幅器の実施の
形態を示す。実施の形態1の場合と同じように、1は反
転増幅回路、2は帰還抵抗、3はフォトダイオードであ
り、帰還抵抗2は反転増幅回路1の入出力間に接続さ
れ、フォトダイオード3は、反転増幅回路1の入力端子
に電流を流し込む方向に接続されている。PMOSトランジ
スタM1のソースは、電流電圧変換手段5としてのドレイ
ンとゲートが接続されたPMOSトランジスタM2のドレイン
に接続され、該PMOSトランジスタM2のソースは、反転増
幅回路1の入力端子に接続されている。また、PMOSトラ
ンジスタM1のゲートは、反転増幅回路1の出力端子に接
続され、ドレインは低電位側電源7に接続されている。
したがって、入力電流の増加とともに出力端子の電圧Vo
utが降下するが、VinーVoutの電圧差がPMOSトランジスタ
のしきい値電圧Vtの2倍を越えると、トランジスタM1及
びM2がオン状態となり、フォトダイオードからの電流の
一部を低電位側電源7に流し込み、反転増幅回路1の出
力電圧Voutの過剰な降下を抑制するようになる。
【0036】このように、トランジスタM1のソースと反
転増幅回路1の入力端子の間に、ドレインとゲートが接
続されたトランジスタをN個挿入することにより、トラ
ンジスタM1がオンする出力電圧をVin-(N+1)Vtに設定す
ることができ、出力電圧振幅を容易に制御することが可
能となる。
【0037】(実施の形態4)図5に、本発明請求項6
及び7に係わる光受信用前置増幅器の実施の形態を示
す。実施の形態1の場合と同じように、1は反転増幅回
路、2は帰還抵抗、3はフォトダイオードであり、帰還
抵抗2は反転増幅回路1の入出力間に接続され、フォト
ダイオード3は、反転増幅回路1の入力端子に電流を流
し込む方向に接続されている。PMOSトランジスタM1のソ
ースは、反転増幅回路1の入力端子に接続され、ゲート
は反転増幅回路1の出力端子に接続され、ドレインはカ
レントミラー回路6の入力端子に接続されている。該カ
レントミラー回路の出力端子は、反転増幅回路1の入力
端子に接続されている。
【0038】また、該カレントミラー回路は、ドレイン
とゲートが接続されたNMOSトランジスタM2と、ゲートが
トランジスタM2のゲートに接続されたNMOSトランジスタ
M3により構成されている。入力電流の増加とともに出力
端子の電圧Voutが降下し、Vin-Voutの電圧差がPMOSトラ
ンジスタのしきい値電圧Vtを越えると、トランジスタM1
がオン状態となり電流が流れ始める。該トランジスタM1
のドレイン電流をI1とする。また、カレントミラー回路
6のミラー比をAとすると、カレントミラー回路6はさ
らにA I1の電流を引くことになる。したがって、入力端
子から合計I1 (A + 1 )の電流を引き抜くことができ
る。ところで実施の形態1において、トランジスタM1が
引き抜く電流量を大きくするためには、トランジスタM1
のサイズを大きくしなければならない。しかし、トラン
ジスタM1のサイズを大きくすると、入力端子に寄生する
浮遊容量Cinが大幅に増加することになる。(数4)か
ら明らかなように、トランスインピーダンス増幅器の帯
域は、入力容量Cinに逆比例するので、入力容量の増大
により周波数特性が劣化することになる。また、入力容
量Cinの増大は、ノイズ特性も劣化させる。
【0039】一方、本発明によれば、トランジスタM1及
びM3のトランジスタサイズを小さく設定しておき、カレ
ントミラー回路6のミラー比Aを大きく設定することに
より、入力容量Cinの大幅な増大を招くことなく、引き
抜く電流を大きくすることが可能となる。
【0040】
【発明の効果】以上説明した様に請求項1及び7の発明
によれば、反転増幅回路と、該反転増幅回路に並列に接
続された帰還抵抗とを有する光受信用前置増幅器におい
て、ソースが上記反転増幅回路の入力端子に接続され、
ゲートが上記反転増幅回路の出力端子に接続され、ドレ
インが電源端子に接続されたトランジスタを具備する構
成としているので、入力電流が大きくなり入出力間の電
圧差がトランジスタのしきい値電圧Vtを越えると、トラ
ンジスタがオン状態となり入力端子から電流を引き抜く
ので、帰還抵抗に流れ込む電流が減少し、広ダイナミッ
クレンジ化が図られる。
【0041】また、請求項2、3、5及び7の発明によ
れば、反転増幅回路と、該反転増幅回路に並列に接続さ
れた帰還抵抗とを有する光受信用前置増幅器において、
一端が上記反転増幅回路の入力端子に接続された電流電
圧変換手段と、ソースが該電流電圧変換手段のもう一端
に接続され、ゲートが上記反転増幅回路の出力端子に接
続され、ドレインが電源端子に接続されたトランジスタ
とを具備する構成とし、上記電流電圧変換手段として抵
抗を用いているので、該抵抗の両端に生じる電圧降下の
ためトランジスタのゲートソース間電圧の急激な増大が
妨げられるため、安定した出力波形を得ることができ
る。
【0042】また、請求項2、4、5及び7の発明によ
れば、反転増幅回路と、該反転増幅回路に並列に接続さ
れた帰還抵抗とを有する光受信用前置増幅器において、
一端が上記反転増幅回路の入力端子に接続された電流電
圧変換手段と、ソースが該電流電圧変換手段のもう一端
に接続され、ゲートが上記反転増幅回路の出力端子に接
続され、ドレインが電源端子に接続されたトランジスタ
とを具備する構成とし、上記電流電圧変換手段としてド
レインとゲートが接続されたトランジスタの縦続接続を
用いているので、縦続接続されたトランジスタの数をN
とすると、トランジスタがオン状態になる出力電圧はVi
n - (N+1) Vtとなり、出力電圧振幅を容易に制御するこ
とが可能となる。
【0043】また、請求講6及び7の発明によれば、反
転増幅回路と、該反転増幅回路に並列に接続された帰還
抵抗とを有する光受信用前置増幅器において、出力端子
が上記反転増幅回路の入力端子に接続されたカレントミ
ラー回路と、ソースが上記反転増幅回路の入力端子に接
続され、ゲートが上記反転増幅回路の出力端子に接続さ
れ、ドレインが上記カレントミラー回路の入力端子に接
続されたトランジスタとを具備する構成としているの
で、反転増幅回路の入力容量の大幅な増大を来たすこと
なく、入力端子から引き抜く(または、入力端子に流し
込む)電流量を大きくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係わる光受信用前置増
幅器を示す電気配線図
【図2】本発明の実施の形態1に係わる光受信用前置増
幅器を示す電気配線図
【図3】本発明の実施の形態2に係わる光受信用前置増
幅器を示す電気配線図
【図4】本発明の実施の形態3に係わる光受信用前置増
幅器を示す電気配線図
【図5】本発明の実施の形態4に係わる光受信用前置増
幅器を示す電気配線図
【図6】トランスインピーダンス型前置増幅器の電気配
線図
【図7】ピーキングの生じたトランスインピーダンスの
周波数特性を示す図
【図8】従来技術により広ダイナミックレンジ化を図っ
た光受信用前置増幅器を示す電気配線図
【図9】従来技術により広ダイナミックレンジ化を図っ
た光受信用前置増幅器の出力波形図
【図10】本発明の実施の形態1に係わる光受信用前置
増幅器の出力波形図
【符号の説明】
1 反転増幅回路 2 帰還抵抗 3 フォトダイオード 4 トランジスタ 5 電流電圧変換手段 6 カレントミラー回路 7 低電位側電源 8 高電位側電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/04 10/06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反転増幅回路と、該反転増幅回路に並列
    に接続された帰還抵抗とを有する光受信用前置増幅器に
    おいて、ソースが上記反転増幅器の入力端子に接続さ
    れ、ゲートが上記反転増幅器の出力端子に接続され、ド
    レインが電源端子に接続されたトランジスタを具備する
    ことを特徴とする光受信用前置増幅器。
  2. 【請求項2】 反転増幅回路と、該反転増幅回路に並列
    に接続された帰還抵抗とを有する光受信用前置増幅器に
    おいて、一端が上記反転増幅回路の入力端子に接続され
    た電流電圧変換手段と、ソースが該電流電圧変換手段の
    もう一端に接続され、ゲートが上記反転増幅回路の出力
    端子に接続され、ドレインが電源端子に接続されたトラ
    ンジスタとを具備することを特徴とする光受信用前置増
    幅器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光受信用前置増幅器にお
    いて、電流電圧変換手段が抵抗であることを特徴とする
    光受信用前置増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の光受信用前置増幅器にお
    いて、電流電圧変換手段がドレインとゲートが接続され
    たトランジスタの縦続接続により構成されることを特徴
    とする光受信用前置増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の光受信用前置増幅器にお
    いて、電流電圧変換手段が抵抗及びドレインとゲートが
    接続されたトランジスタの縦続接続により構成されるこ
    とを特徴とする光受信用前置増幅器。
  6. 【請求項6】 反転増幅回路と、該反転増幅回路に並列
    に接続された帰還抵抗とを有する光受信用前置増幅器に
    おいて、出力端子が上記反転増幅回路の入力端子に接続
    されたカレントミラー回路と、ソースが上記反転増幅回
    路の入力端子に接続され、ゲートが上記反転増幅回路の
    出力端子に接続され、ドレインが上記カレントミラー回
    路の入力端子に接続されたトランジスタとを具備するこ
    とを特徴とする光受信用前置増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項7記載の光受信用前
    置増幅器において、トランジスタがMOS電界効果トラン
    ジスタであることを特徴とする光受信用前置増幅器。
JP8281964A 1996-10-24 1996-10-24 光受信用前置増幅器 Pending JPH10126167A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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