JPH10125588A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH10125588A
JPH10125588A JP8297656A JP29765696A JPH10125588A JP H10125588 A JPH10125588 A JP H10125588A JP 8297656 A JP8297656 A JP 8297656A JP 29765696 A JP29765696 A JP 29765696A JP H10125588 A JPH10125588 A JP H10125588A
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optical system
projection
lens
projection optical
air pressure
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JP8297656A
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Inventor
Eiji Yabuki
英司 矢吹
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Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/70883Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of optical system

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影光学系の投影倍率を含む複数の諸収差を
随時独立に補正することのできる投影露光装置。 【解決手段】 投影光学系(PL)を構成するレンズの
うちの少なくとも1つのレンズ(L1、L2)を光軸に
沿って移動させるための移動手段(5、7)と、投影光
学系内において連続して配置された複数のレンズ(L16
〜L19)の間に形成される空間の気圧を変化させるため
の気圧制御手段(13、17)とを備えている。そし
て、移動手段によるレンズ移動と気圧制御手段による空
間の気圧変化との作用により、投影光学系の投影倍率を
含む複数の収差を独立に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投影露光装置に関
し、特に半導体素子や液晶素子や薄膜磁気ヘッドの製造
のための投影露光装置における投影光学系の収差補正に
関する。
【0002】
【従来の技術】投影露光装置では、感光性基板であるウ
エハを逐次移動させながらウエハの各露光領域にマスク
パターン像を投影露光する方式(ステップアンドリピー
ト方式)を採用する装置(以下、「ステッパ」という)
が主流である。ステッパでは、1枚のウエハ上にマスク
パターンを重ねて露光する。この際、露光時に必要とす
る解像線幅の1/5〜1/10程度の精度で、前工程に
よって既にウエハに形成されているパターン上に新たな
パターンを重ね合わせ露光しなければならない。
【0003】なお、1つのLSIを作成するには、重ね
合わせ露光、現像、キャリア注入などのリソグラフィ工
程を数十回程度繰り返す。また、1枚のウエハ上に焼き
付けるマスクパターンも1種類とは限らない。したがっ
て、生産性を向上させるために、1つの生産ライン上に
複数台のステッパを配置し、複数台のステッパを順次用
いて1枚のウエハ上にパターンを重ね合わせ露光するの
が一般的である。
【0004】特に、上述の重ね合わせ精度を確保するに
は、同一生産ラインを構成するステッパに搭載された各
投影光学系の投影倍率がほぼ一致していなければならな
い。ところで、ステッパの生産段階においては、各投影
光学系の諸収差が一定基準以下になるように調整されて
いる。しかしながら、同一生産ラインに設置されるステ
ッパの投影光学系を、生産段階において所定の投影倍率
に合わせ込むことはできない。また、生産ラインに設置
された後においても、大気圧の変化や気温の変化などの
環境変化に起因して、各投影光学系の投影倍率を含む諸
収差が悪化することがある。
【0005】そこで、ステッパでは、生産ラインに設置
された後に各投影光学系の投影倍率を所定の投影倍率に
合わせ込むための補正機構が種々提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
では、生産ラインに設置された投影露光装置において投
影光学系の投影倍率だけを補正している。しかしなが
ら、上述したように高精度な投影露光を行う場合、投影
倍率だけを補正すると、球面収差やコマ収差のような他
の諸収差が悪化してしまうという不都合があった。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、投影光学系の投影倍率を含む複数の諸収差を
随時独立に補正することのできる投影露光装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、マスクに形成されたパターンの
像を感光性の基板上に投影するための投影光学系を備え
た投影露光装置において、前記投影光学系を構成するレ
ンズのうちの少なくとも1つのレンズを光軸に沿って移
動させるための移動手段と、前記投影光学系内において
連続して配置された複数のレンズの間に形成される空間
の気圧を変化させるための気圧制御手段とを備え、前記
移動手段によるレンズ移動と前記気圧制御手段による前
記空間の気圧変化との作用により、前記投影光学系の投
影倍率を含む複数の収差を独立に補正することを特徴と
する投影露光装置を提供する。
【0009】本発明の好ましい態様によれば、前記移動
手段は、前記投影光学系においてマスク側に近接して配
置された正屈折力のレンズを移動させ、前記気圧制御手
段は、前記投影光学系内に設けられた開口絞りの近傍に
おいて連続して配置された複数のレンズの間に形成され
る空間の気圧を変化させる。
【0010】また、前記投影光学系の焦点距離をFTと
し、前記連続して配置された複数のレンズの合成焦点距
離をFとしたとき、|F/Ft|<0.5の条件を満足
することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、投影光学系を構成す
るレンズのうちの少なくとも1つのレンズを光軸に沿っ
て移動させるための移動手段と、投影光学系内において
連続して配置された複数のレンズの間に形成される空間
の気圧を変化させるための気圧制御手段とを備えてい
る。したがって、移動手段によるレンズ移動によって投
影倍率が変化し他の収差も変化する。一方、気圧制御手
段によるレンズ間の空間の気圧変化によって、同じく投
影倍率が変化し他の収差も変化する。その結果、レンズ
移動量および気圧変化量を適宜制御することにより、投
影光学系の投影倍率を含む複数の収差を独立に補正する
ことができる。
【0012】なお、像高に対して各収差がある程度独立
に変化するように、投影光学系においてマスク側に近接
して配置された正屈折力のレンズを移動させることが望
ましい。さらに具体的には、各像高からの主光線が互い
にある程度離間しており、球面収差やコマ収差について
も像高に対してある程度独立に変化するように、斜光線
の広がりが小さくなければならない。したがって、光軸
に沿って移動可能なレンズでは、このレンズを通過する
最大像高からの主光線の高さが最大像高の6割以上であ
り、最大開口数の周辺光線と主光線との幅がレンズの最
大直径の1/4以下であることが好ましい。
【0013】また、気圧変化を受ける連続した複数のレ
ンズは投影光学系内に設けられた開口絞りの近傍に配置
され、次の条件式(1)を満足することが好ましい。 |F/Ft|<0.5 (1) ここで、 FT:投影光学系の焦点距離 F :連続して配置された複数のレンズの合成焦点距離 条件式(1)の上限値を上回ると、気圧変化を受ける連
続した複数のレンズの合成屈折力が弱くなりすぎて、所
定の投影倍率変化を得るのに必要な圧力変化が大きくな
りすぎてしまう。
【0014】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の実施例にかかる投影露光装置
の構成を概略的に示す図である。本実施例では、半導体
製造用のステッパに本発明を適用した例を示している。
図1において、21個のレンズL1〜L21からなる投影
光学系PLの物体面には所定の回路パターンが形成され
たマスクとしてのレチクルRが配置されており、投影光
学系PLの像面には感光性基板としてのウエハWが配置
されている。ここで、レチクルRはレチクルステージ
(不図示)上に保持されており、ウエハWは投影光学系
PLの光軸AXに垂直な面内において2次元的に移動可
能に構成されたウエハステージ(不図示)上に保持され
ている。
【0015】また、レチクルRの上方には、レチクルR
を均一照明するための照明光学系ISが配置されてい
る。照明光学系ISから供給される光はレチクルRを照
明し、投影光学系PLの瞳位置(開口絞りASの位置)
には照明光学装置IS中の光源の像が形成される。すな
わち、照明光学装置ISは、レチクルRをケーラー照明
のもとで均一照明する。そして、投影光学系PLによ
り、ケーラー照明されたレチクルRのパターン像がウエ
ハW上に投影露光される。こうして、ウエハステージを
ひいてはウエハWを2次元的に移動させながら露光を行
うことにより、ウエハW上の各露光領域にレチクルパタ
ーンを逐次転写することができる。
【0016】投影光学系PLは、物体側(レチクルR
側)から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレン
ズL1、両凸レンズL2、物体側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズL3、両凹レンズL4、両凹レンズL5、
両凹レンズL6、両凸レンズL7、両凸レンズL8、両
凸レンズL9、両凸レンズL10、物体側に凸面を向けた
正メニスカスレンズL11、両凹レンズL12、両凹レンズ
L13、両凹レンズL14、物体側に凹面を向けた正メニス
カスレンズL15、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズL16、両凸レンズL17、物体側に凸面を向けた正メ
ニスカスレンズL18、物体側に凸面を向けた正メニスカ
スレンズL19、物体側に凸面を向けた負メニスカスレン
ズL20、および物体側に凸面を向けた正メニスカスレン
ズL21から構成されている。なお、正メニスカスレンズ
L15と正メニスカスレンズL16との間には、開口絞りA
Sが配置されている。
【0017】最も物体側に配置された正メニスカスレン
ズL1は、レンズ室4によって保持されている。また、
両凸レンズL2は、レンズ室6によって保持されてい
る。さらに、レンズ室4とレンズ室6との間には3つの
駆動素子5a〜5c(ただし5cは不図示)が設けら
れ、レンズ室6は3つの駆動素子7a〜7c(ただし7
cは不図示)によって支持されている。そして、3つの
駆動素子5a〜5cは制御装置15によって、3つの駆
動素子7a〜7cは制御装置16によってそれぞれ駆動
制御されるように構成されている。また、制御装置15
および制御装置16は、システム制御系18によって統
御されるように構成されている。なお、駆動素子とし
て、たとえばピエゾ素子やマイクロメータなどを用いる
ことができる。
【0018】したがって、3つの駆動素子5a〜5cの
作用により、レンズ室4をひいては正メニスカスレンズ
L1を光軸AXに沿って所望量だけ移動させることがで
きる。また、3つの駆動素子7a〜7cの作用により、
レンズ室4とレンズ室6とをひいては正メニスカスレン
ズL1と両凸レンズL2とを一体的に光軸AXに沿って
所望量だけ移動させることができる。すなわち、3つの
駆動素子5a〜5cと3つの駆動素子7a〜7cとの協
働作用により、正メニスカスレンズL1および両凸レン
ズL2をそれぞれ光軸AXに沿って所望量だけ移動させ
ることができる。このように、3つの駆動素子5a〜5
c、3つの駆動素子7a〜7c、制御装置15、制御装
置16およびシステム制御系18は、正メニスカスレン
ズL1および両凸レンズL2をそれぞれを光軸AXに沿
って移動させるための移動手段を構成している。
【0019】また、開口絞りASよりも像側において連
続して配置された4つのレンズ、すなわち正メニスカス
レンズL16、両凸レンズL17、正メニスカスレンズL18
および正メニスカスレンズL19の間に形成される空間が
隔壁13によって密封状態で包囲されている。隔壁13
はたとえば加減圧ポンプのような圧力調整装置17に接
続されており、圧力調整装置17はシステム制御系18
によって統御されるように構成されている。したがっ
て、圧力調整装置17の作用により、正メニスカスレン
ズL16と両凸レンズL17との間、両凸レンズL17と正メ
ニスカスレンズL18との間、および正メニスカスレンズ
L18と正メニスカスレンズL19との間に形成される空間
の気圧を所望量だけ変化させることができる。このよう
に、隔壁13、圧力調整装置17およびシステム制御系
18は、連続して配置された4つのレンズの間に形成さ
れる空間の気圧を変化させるための気圧制御手段を構成
している。
【0020】次の表(1)に、本実施例における投影光
学系PLの諸元の値を掲げる。表(1)において、左端
の数字は物体側(レチクルR側)からの各レンズ面の順
序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは各レンズ面間
隔を、nは露光波長(λ=248.4nm)に対する屈
折率を示している。また、d0 はレチクルRから最も物
体側のレンズ面までの軸上距離を、βは投影光学系PL
の投影倍率を、NAは投影光学系PLの像側(ウエハW
側)における開口数を、Lは物体面(レチクルR面)か
ら像面(ウエハW面)までの軸上距離すなわち物像間距
離をそれぞれ表している。
【0021】
【表1】 d0 =111.4571 β =1/4 NA= 0.57 L = 1000 r d n 1 -737.785 27.48446 1.5084 (L1) 2 -235.289 0.91615 3 211.1786 36.64594 1.5084 (L2) 4 -461.399 0.91615 5 412.6778 21.07142 1.5084 (L3) 6 160.5391 16.19671 7 -604.128 7.214870 1.5084 (L4) 8 218.1877 23.94148 9 -3586.06 11.97760 1.5084 (L5) 10 251.8168 46.50644 11 -85.2817 11.96050 1.5084 (L6) 12 584.8597 9.96843 13 4074.801 35.29106 1.5084 (L7) 14 -162.019 0.92274 15 629.544 41.22669 1.5084 (L8) 16 -226.740 0.91615 17 522.2739 27.84209 1.5084 (L9) 18 -582.424 0.91615 19 423.7290 22.90371 1.5084 (L10) 20 -1385.36 0.91610 21 212.0390 33.64638 1.5084 (L11) 22 802.3695 55.30363 23 -776.570 8.703410 1.5084 (L12) 24 106.1728 24.08966 25 -200.683 11.45186 1.5084 (L13) 26 311.8264 59.53984 27 -77.2276 11.77233 1.5084 (L14) 28 2317.803 11.86173 29 -290.886 22.90371 1.5084 (L15) 30 -148.358 1.37269 31 -5658.50 41.22670 1.5084 (L16) 32 -151.986 0.91615 33 678.1005 32.98135 1.5084 (L17) 34 -358.554 0.91615 35 264.2734 32.81350 1.5084 (L18) 36 2309.688 0.91615 37 171.2681 29.01459 1.5084 (L19) 38 364.7765 0.91788 39 113.370 76.25934 1.5084 (L20) 40 78.69823 54.30392 41 49.54433 18.64972 1.5084 (L21) 42 109.8136 0.24723 (条件対応値) (1)|F/Ft|<0.5=0.244
【0022】投影光学系PLにおいて正メニスカスレン
ズL1だけを図中上方へ100μmすなわち+100μ
m光軸AXに沿って移動させて正メニスカスレンズL1
と両凸レンズL2との空気間隔を100μm広げたとき
のウエハW上における各収差の変化量を次の表(2)に
示す。なお、表(2)および以下の表(3)および
(4)において、球面収差(最大開口数)は、最大開口
数に対する球面収差を表している。また、投影倍率(最
大像高)は、最大物体高からの主光線の像高を表してい
る。さらに、コマの和は、最大物体高からの上側光線と
主光線との像面における距離と最大物体高からの下側光
線と主光線との像面における距離との総和を表してい
る。したがって、コマの和の値が正である場合には外方
コマ収差が、コマの和の値が負である場合には内方コマ
収差が発生することになる。
【0023】
【表2】
【0024】また、正メニスカスレンズL1と両凸レン
ズL2とを図中上方へ100μmすなわち+100μm
光軸AXに沿って移動させて両凸レンズL2と負メニス
カスレンズL3との空気間隔を100μm広げたときの
ウエハW上における各収差の変化量を次の表(3)に示
す。
【0025】
【表3】
【0026】さらに、正メニスカスレンズL16〜正メニ
スカスレンズL19を密封包囲している隔壁13内の空間
の気圧を100mmHgだけ増大させたときすなわち+
100mmHg変化させたときのウエハW上における各
収差の変化量を次の表(4)に示す。
【0027】
【表4】
【0028】ここで、たとえば投影倍率を+1μmだ
け、球面収差を+0.1μmだけ、コマの和を+0.1
μmだけそれぞれ同時に補正する場合について考える。
まず、たとえば正メニスカスレンズL1だけを光軸方向
に−71.9μm移動させることによって、投影倍率を
+1μmだけ補正することは可能である。しかしなが
ら、この場合、球面収差が+0.26μmだけ発生する
とともに、コマの和が−0.28μmだけ発生してしま
う。したがって、投影倍率を所望通り補正することがで
きるが、球面収差およびコマの和を補正することはでき
ない。
【0029】また、たとえば正メニスカスレンズL1を
光軸方向に−109.2μmだけ移動させるとともに正
メニスカスレンズL1と両凸レンズL2とを光軸方向に
+34.1μmだけ移動させることによって、投影倍率
を+1μmだけ補正するとともに球面収差を+0.1μ
mだけ補正することができる。しかしながら、この場
合、コマの和が−0.09μmだけ発生してしまい、投
影倍率と球面収差とコマの和とを同時に補正することは
できない。
【0030】本実施例では、表(2)〜表(4)に示す
ように、正メニスカスレンズL1の移動、正メニスカス
レンズL1と両凸レンズL2との移動および4つのレン
ズ間の気圧変化により、投影倍率、球面収差およびコマ
収差がそれぞれ独立に変化する。したがって、正メニス
カスレンズL1の移動量、正メニスカスレンズL1と両
凸レンズL2との移動量および4つのレンズ間の気圧変
化量を、たとえば連立方程式の解法に倣って適宜選択す
ることにより、投影倍率と球面収差とコマ収差とを同時
に補正することが可能である。
【0031】具体的には、本実施例の場合、正メニスカ
スレンズL1を光軸方向に−133.2μmだけ移動さ
せ、正メニスカスレンズL1と両凸レンズL2とを光軸
方向に+49.9μmだけ移動させるとともに、隔壁1
3内の空間の気圧を−20.7mHgだけ変化させるこ
とによって、投影倍率を+1μmだけ補正し球面収差を
+0.1μmだけ補正するとともにコマの和を+0.1
μmだけ補正することができる。このように、本実施例
では、正メニスカスレンズL1の移動、正メニスカスレ
ンズL1と両凸レンズL2との移動、および4つのレン
ズ間の気圧変化により、投影光学系PL内に残存する投
影倍率と球面収差とコマ収差とを随時独立に補正するこ
とができる。
【0032】上述の実施例では、2つのレンズの移動と
1つの空間の気圧変化とにより、投影倍率と球面収差と
コマ収差とを補正する例を示している。しかしながら、
1つのレンズの移動と1つの空間の気圧変化とにより、
投影倍率と他の適当な収差とを補正することもできる。
また、移動可能なレンズの数や気圧変化可能な空間の数
を適宜選択することにより、たとえばフォーカス変動量
や像面湾曲やディストーションなどの諸収差を投影倍率
とともに補正することもできる。また、上述の実施例で
は、2つのレンズを光軸方向に移動させているが、少な
くとも一方のレンズを光軸に対して傾斜させることによ
り回転非対称な収差を補正することも可能である。
【0033】
【効果】以上説明したように、本発明では、レンズ移動
量および気圧変化量を適宜制御することにより、投影光
学系の投影倍率を含む複数の収差を独立に補正すること
ができる。したがって、生産ラインに設置した直後や様
々な環境変化が起こった後に、投影光学系の投影倍率な
どを随時調整することにより、常に高精度な投影露光を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる投影露光装置の構成を
概略的に示す図である。
【符号の説明】
IS 照明光学系 R レチクル PL 投影光学系 AS 開口絞り W ウエハ 4、6 レンズ室 5、7 駆動素子 13 隔壁 15、16 制御装置 17 圧力調整装置 18 システム制御系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンの像を感光
    性の基板上に投影するための投影光学系を備えた投影露
    光装置において、 前記投影光学系を構成するレンズのうちの少なくとも1
    つのレンズを光軸に沿って移動させるための移動手段
    と、 前記投影光学系内において連続して配置された複数のレ
    ンズの間に形成される空間の気圧を変化させるための気
    圧制御手段とを備え、 前記移動手段によるレンズ移動と前記気圧制御手段によ
    る前記空間の気圧変化との作用により、前記投影光学系
    の投影倍率を含む複数の収差を独立に補正することを特
    徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記投影光学系におい
    てマスク側に近接して配置された正屈折力のレンズを移
    動させ、 前記気圧制御手段は、前記投影光学系内に設けられた開
    口絞りの近傍において連続して配置された複数のレンズ
    の間に形成される空間の気圧を変化させることを特徴と
    する請求項1に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記投影光学系の焦点距離をFTとし、
    前記連続して配置された複数のレンズの合成焦点距離を
    Fとしたとき、 |F/Ft|<0.5 の条件を満足することを特徴とする請求項2に記載の投
    影露光装置。
JP8297656A 1996-10-18 1996-10-18 投影露光装置 Pending JPH10125588A (ja)

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JP8297656A Pending JPH10125588A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 投影露光装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710930B2 (en) 1999-12-01 2004-03-23 Nikon Corporation Illumination optical system and method of making exposure apparatus
US6912094B2 (en) 2001-03-27 2005-06-28 Nikon Corporation Projection optical system, a projection exposure apparatus, and a projection exposure method
CN115032851A (zh) * 2021-03-08 2022-09-09 理光工业解决方案有限公司 投影光学系统以及图像投影装置

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