JPH10124971A - カートリッジ誤挿入防止機構 - Google Patents

カートリッジ誤挿入防止機構

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JPH10124971A
JPH10124971A JP27081996A JP27081996A JPH10124971A JP H10124971 A JPH10124971 A JP H10124971A JP 27081996 A JP27081996 A JP 27081996A JP 27081996 A JP27081996 A JP 27081996A JP H10124971 A JPH10124971 A JP H10124971A
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JP
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cartridge
holder
loading
lever
mdc
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JP27081996A
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Yukio Matsumoto
幸雄 松本
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Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジをローディングする前に予めカ
ートリッジの挿入方向が正常か異常かを検出する。 【解決手段】 カートリッジMDCがホルダ12に対し
誤った方向で挿入される場合には、カートリッジが移送
レバー30と係合しない。即ち、検出スイッチ44が
「オフ」のままで、ホルダが押圧されローディングスイ
ッチ62が「オン」となった場合、システムコントロー
ラはカートリッジが誤った方向で挿入されたと判断し、
ローディングを制限する。従って、カートリッジを誤っ
た方向で挿入した場合にはローディングが開始されるこ
とがなく それ以降のカートリッジの挿入が制限される
ので、ユーザはカートリッジの挿入方向が異なることを
認識でき、直ちにカートリッジを正常な方向で挿入でき
ると共に、カートリッジのローディング及びアンローデ
ィングの動作および時間等の無駄が省ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば記録媒体
としてのディスクがカートリッジに収容されたミニディ
スク(以下、「MD」という)を装置本体へ設けられた
記録再生装置へローディングまたはアンローディングす
るカートリッジ移送機構におけるカートリッジ誤挿入防
止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】MD(直径64mmの光ディスクを横7
2mm,縦68mmのカートリッジに収容したものをい
う)へ記録、あるいは記録されたMDを再生する記録再
生装置(以下、「プレーヤ」という)では、カートリッ
ジ移送機構によりMDをホルダに収納した状態でプレー
ヤへローディングさせて再生又は記録の処理を行い、ま
た、MDをプレーヤからアンローディングさせて排出
(イジェクト)させている。
【0003】ここで、図11に基づき、MDの構成を説
明する。図11中矢印Fは前側、矢印BKは後側、矢印
Rは右側、矢印Lは左側を示す。
【0004】MDは、プラスチック等の合成樹脂で構成
された偏平なカートリッジMDCと、このカートリッジ
MDCの内部に回転可能に収容されたディスクMDDと
から構成されている。
【0005】カートリッジMDCの右側には窓MDW
(図11では破線で示す)が形成されており、この窓M
DWを開閉するシャッタMDSがカートリッジMDCに
前後方向に沿ってスライド可能に配置されている。
【0006】シャッタMDSには係合孔90が形成され
ている。この係合孔90には、カートリッジMDCを装
置本体へ挿入する際に、カートリッジ移送機構に設けら
れた係合部が係合し、窓MDWに対しシャッタMDSを
開放させる。
【0007】カートリッジMDCの左右側面には、その
上側に係合溝92(図11では右側のみ示す)が前後方
向に沿って形成されている。
【0008】図11に示すように、右側の係合溝92
は、右側面の全長に亘って形成されておらず、後端から
前端の手前までの範囲に亘って形成されている。係合溝
92を前端の手前までとしたのは、シャッタMDSのス
ライドする範囲(即ち、窓MDWの開放)を考慮したも
のである。
【0009】これに対し、図示しない左側の係合溝は、
シャッタMDSを考慮する必要がないため、後側にのみ
形成されている。
【0010】また、カートリッジMDCの左右側面に
は、その後下側に半円状の係止孔94(図11では右側
のみ示す)が形成されている。
【0011】カートリッジMDCの上面後側には、ホル
ダに対するカートリッジMDCの挿入方向を示すV字状
の矢印96が印刷されており、この矢印96を目印にし
てカートリッジMDCをホルダに挿入する。
【0012】上述したMDをプレーヤに装着する場合に
は、カートリッジMDCを正しい向きでカートリッジ移
送機構のホルダに収納する必要がある。そのため、ホル
ダには、カートリッジMDCを誤った方向で挿入するの
を防止するストッパ片が、前述の左右の係合溝92と対
応する位置に配されている。
【0013】即ち、カートリッジMDCを移送機構へ正
常に挿入する場合には、係合溝92にストッパ片が入り
込むことにより、カートリッジMDCをカートリッジ移
送機構に所定量以上挿入できることになる。そして、カ
ートリッジ移送機構によりMDを自動的に送るローディ
ングスイッチが操作され、ローディングを開始する。
【0014】この自動的なローディングが開始される
と、カートリッジ移送機構へ設けられた移送レバーが係
止孔94へ入りこみ、MDをプレーヤへ装着可能な位置
まで移動させる。また、アンローディング時には、移送
レバーがMDを押し出すように移動する。
【0015】一方、カートリッジMDCを裏表逆の状態
でホルダに挿入したり、前側(矢印96が印刷された方
向と逆方向)をホルダに対向させた状態で挿入する場合
には、ストッパ片が係合溝に対応しないので、ボルダー
に対するカートリッジMDCの挿入が制限される。
【0016】この場合には、上述のローディングスイッ
チが操作されない状態で、ローディングが開始される前
に、ユーザにおいてMDの挿入に異常があることが認識
できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MDのカー
トリッジは横72mm,縦68mmの寸法に規格されて
おり、その縦,横の寸法差が小さい。そのため、MDを
縦横まちがえ、即ちホルダの挿入口に対しMDを縦方向
(例えば、矢印96を左前側に位置させる方向)に合わ
せて挿入(誤挿入)してしまう場合がある。
【0018】上述の左右のストッパ片間の距離は、カー
トリッジMDCの横幅に合わせ、かつ係合溝92に対応
させてある。MDを縦方向に誤挿入した場合、両ストッ
パ片間をカートリッジMDCが通過し、上述の所定量以
上カートリッジMDCが挿入される。そして、ローディ
ングスイッチが操作され自動的にローディングが開始さ
れてしまう。この場合、MDがローディングされても、
カートリッジMDCが誤った方向であるので、ディスク
をターンテーブルに載置させることができず、ここで始
めて誤挿入であることを検出手段が検出する。検出手段
が誤挿入を検出した後、誤挿入されたMDをアンローデ
ィングしてイジェクトさせるので、ローディングを開始
し上記した検出手段によって誤挿入が検出され、アンロ
ーディングによりMDをイジェクトさせるまでの一連の
動作および時間が無駄となる。また、MDの誤まった本
体への装着により装置本体の故障やMDの破損をひきお
こすという問題が生じてしまう。
【0019】そこで、本発明は上記事実を考慮し、カー
トリッジを誤った方向で挿入する場合において、ローデ
ィングを事前に制限するカートリッジ誤挿入防止機構を
提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
カートリッジ誤挿入防止機構は、装置本体と、記録媒体
が収容されたカートリッジを収納するホルダと、前記ホ
ルダを移送して前記カートリッジをローディング又はア
ンローディングする移送機構と、前記移送機構を制御す
る制御手段と、前記ホルダに移動可能に配され、前記カ
ートリッジに当接することにより移動する制御レバー
と、前記装置本体に配され、前記制御レバーに当接して
前記カートリッジが前記ホルダ内で正常な状態で位置す
るか否かを検出する検出手段とを有し、前記カートリッ
ジが前記ホルダに対し正常に挿入される場合には前記制
御レバーが前記カートリッジに当接して移動することに
より前記検出手段が前記カートリッジが正常に挿入され
たことを検出し、この検出結果に基づき前記制御手段が
前記送り機構でローディングさせ、前記カートリッジが
前記ホルダに対し誤った方向で挿入される場合には前記
カートリッジが前記制御レバーと係合せず、前記検出手
段が前記カートリッジが誤って挿入されたことを検出
し、この検出結果に基づき前記制御手段が前記送り機構
によるローディングを制限させることを特徴としてい
る。
【0021】本発明の請求項1に係るカートリッジ誤挿
入防止機構では、カートリッジがホルダに対し正常に挿
入される場合には制御レバーがカートリッジと当接して
移動することにより検出手段がカートリッジが正常に挿
入されたことを検出する。この検出結果により判断手段
がカートリッジの向きを判断し、その判断に基づき制御
手段が送り機構によってカートリッジがローディングさ
れる。
【0022】一方、カートリッジがホルダに対し誤った
方向で挿入される場合には、カートリッジが制御レバー
と係合しない。そのため、検出手段がカートリッジが誤
って挿入されたことを検出する。この検出結果に基づ
き、制御手段が送り機構によるローディングを制限させ
る。
【0023】従って、本発明に係るカートリッジ誤挿入
防止機構によれば、カートリッジを誤った方向で挿入し
た場合にはローディングが開始されることがなくそれ以
降のカートリッジの挿入が阻止されるので、ユーザはカ
ートリッジの挿入方向が異なることを認識でき、直ちに
カートリッジを正常な方向で挿入できると共に、カート
リッジのローディング及びアンローディングの動作およ
び時間等の無駄を省くことができる。
【0024】本発明の請求項2に係るカートリッジ誤挿
入防止機構は、装置本体に前記カートリッジのローディ
ング開始を指示するローディングスイッチを配し、この
ローディングスイッチの検出結果及び前記検出手段の検
出結果に基づき前記制御手段が前記カートリッジのロー
ディング又はローディングの制限を制御することを特徴
としている。
【0025】本発明の請求項2に係るカートリッジ誤挿
入防止機構では、ローディングスイッチの検出結果が例
えば「オン」(ホルダが若干移動したという状態)で、
検出手段の検出結果が例えば「オフからオン」(ホルダ
にカートリッジが挿入された状態)になっていた場合
は、カートリッジの方向が正常と制御手段が判断する。
この判断より、制御手段は、送り機構でカートリッジ
(ホルダ)をローディングさせる。
【0026】一方、ローディングスイッチの検出結果が
例えば「オン」で、検出手段の検出結果が例えば「オフ
からオン」になっていない場合即ち検出手段の検出結果
が「オフ」のままであった場合は、カートリッジが誤っ
た方向で挿入されたと制御手段が判断する。この判断よ
り、制御手段は、送り機構によるローディングを制限さ
せる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明に関わるカートリッ
ジの誤挿入防止機構を含むカートリッジ移送機構、プレ
ーヤ等で構成される装置本体Sの斜視図である。なお、
以下の各図面中矢印Lは左方向、矢印Rは右方向、矢印
Fは前方向、矢印BKは後方向、矢印UPは上方向、矢
印DNは下方向を示す。また、図2は装置本体Sの上部
を示す分解斜視図である。
【0028】図1、図2および図5により本発明の全体
の構成を説明する。装置本体Sの下部は、プラスチック
等で成形された箱状のキャビネット10で構成されてい
る。キャビネット10にはヘッド59を持つプレーヤ、
後述のラック14、16を駆動するモーター64、その
モーター64の駆動力をラック14、16に伝達するギ
ヤ、あるいはカム等が収納されている。これらの機械的
構成は本願発明とは直接関係がないので図示および詳細
な説明を省略する。
【0029】キャビネット10の両側面上部にはラック
用のレール10Aが設けられ、左右のラック14、16
がそのレール10A上を前後方向に移動するように配置
されている。左右のラック14、16はコの字状に形成
された連結部材48で連結され一体的に移動する。この
連結部材48には後述の移送レバー30によって操作さ
れる検出スイッチ44がその左方側面内側に取り付けら
れている。この検出スイッチ44は、図示しない接続手
段により装置本体Sを制御するシステムコントローラ6
0に接続されている。
【0030】キャビネット10の両側面上辺部にはレー
ル部20が設けられており、後述のホルダー12に設け
られた係合ピン12A、12Bの細径部がこのレール2
0上を移動することによってホルダー12が前後方向に
移動可能となる。
【0031】レール20の中央および後部には垂直溝2
0A、20Bがレール20と連続して設けられている。
垂直溝20A、20Bにはそれぞれ係合ピン12A、1
2Bの細径部が入り込むことにより、ホルダー12を上
下方向へ移動可能としている。ホルダー12を上下に移
動させるのは、MDをプレーヤに装着(MDのディスク
MDDを図示しないターンテーブルに装着)するためで
ある。ホルダー12の上下方向の移動は図示しない一部
の移送機構によって行われるが、本発明と直接関係がな
いので説明は省略する。
【0032】キャビネット10には天板18が図示しな
いビス等で固定される。その両側面は上面に対して垂直
に短く曲げられており、キャビネット10の両側面上辺
部とともにレール部20を構成している。この天板18
の上面左前方には、ホルダー12に回動可能に取り付け
られる排出レバー22の動きを制御する操作レバー26
が、軸26Aにより回動可能に取り付けられる。操作レ
バー26はスプリング26Bにより時計方向に常に付勢
され、天板18に設けられた凸部18Cによってその時
計方向の動きが規制されている。この操作レバー26の
下面にはリブ28が下方に向かって設けられている。排
出レバー22に固定された係合軸22Bがそのリブ28
の右側を通るか、左側を通るかで排出レバー22の動き
が制御される。
【0033】操作レバー26の前方には、ストッパ18
Bが天板18の下方向にのびるように設けられている。
このストッパ18Bには、排出レバー22が最前部に位
置したとき、つまりMDのアンローディング終了時ある
いはMDが挿入される前の待機時に係合軸22Bが当接
する。
【0034】天板18の右側面中央外側には、ラック1
4、16の移動を検出するローディングスイッチ62が
取り付けられている。その接触子62Aは下方向きに取
り付けられ、ラック16の上面部に接することによりラ
ック14、16の移動を検出する。ローディングスイッ
チ62は、検出スイッチ44と同様に、図示しない接続
手段を介してシステムコントローラ60に接続され、ラ
ック16の上面により接触子62Aが押されると「オ
ン」となる。
【0035】ラック14、16は左右対称形を成し、ラ
ック14、16の下部には前後方向に図示しない移送機
構であるギヤがかみ合うラック部15Aが設けられてい
る。モーター駆動によるラック14、16の移動は、ギ
ヤを介してモーターの回転がラック部15Aに伝えられ
ることによって行われる。ラック14、16の内面後方
には、上下方向に直線部を持つ凹状のレール15Bが設
けられている。このレール15Bには、ホルダー12の
後方に取り付けられた係合ピン12Bの細径部が嵌入さ
れる。ホルダー12が装置本体Sの前方にあるとき、係
合ピン12Bの細径部はレール15Bの上方に位置す
る。
【0036】モーター駆動によるホルダー12の前後方
向への移動は、レール15に嵌入された係合ピン12B
の細径部がラック14、16に押されることによって行
われる。ラック14、16の後方への移動により係合ピ
ン12A、12Bが垂直溝20A、20Bの位置にきた
とき、図示しない移送機構によりホルダー12は下方へ
移動され、係合ピン12Bの細径部もレール15Bの上
部から下部へ移動する。
【0037】ホルダー12は下方に大きな開口部を持つ
箱状に形成され、その前方はカートリッジMDCの横幅
に合わせて挿入口Pが設けられている。挿入口Pの横幅
は、カートリッジMDCの横幅よりわずかに広くなって
いる。操作者はMDを挿入口Pから後方へ向かって挿入
することによってホルダー12へ収納する。挿入口Pの
右前端部には、係合部12が設けられ、シャッターMD
Sの係合孔90と係合する。カートリッジMDCがホル
ダー12の後方へ移動するに従い、シャッターMDSを
前方へスライドさせる。
【0038】前述のように、その両側面前後には頂部に
細径部を持つ係合ピン12A、12Bが植立されてい
る。上面に設けられた開口部58AはMDがプレーヤに
装着された際に上方からヘッド59による記録動作を行
うためのものである。また、開口部58Bはヘッド59
を支える構成を逃げるための逃げ穴である。
【0039】ホルダー12の上面左方には略への字状の
排出レバー22が支軸24によりホルダー12に対し回
動可能に取り付けられている。排出レバー22の右端に
は下方に向かって係合ピン22Aが取り付けられてい
る。係合ピン22Aはホルダー12の上面に設けられた
弧状の長穴12Cを通り下方へ突出し、ホルダー12に
収納されるMDに対向する。また、排出レバー22の左
端には係合軸22Bが上方へ向かって取り付けられてい
る。前述のように、この係合軸22Bと操作レバー26
およびストッパ18Bにより排出レバー22の動きが制
御される。
【0040】排出レバー22の後方の上面下部には、下
方から移送レバー30と回転プレート32からなるリン
ク機構29が取り付けられている。図3にリンク機構2
9の詳細を示す。回転プレート32は略楕円形状で、そ
の右端部付近にはガイドピン36が上方に突出するよう
取り付けられている。このガイドピン36はホルダー1
2の上面に設けられた長穴12Fを通りホルダー12の
上部へ突出し、天板18に設けられたストッパー18A
により、ホルダー12が前方へ移動したときに位置規制
される。
【0041】回転プレート32の左端部付近には、下方
から支軸40によって移送レバー30が回動可能に取り
付けられている。移送レバー30と回転プレート32
は、支軸40を中心にしたコイルバネ42により図中手
前に重なろうとする方向に付勢されている。移送レバー
30は水平方向の平板部30C、垂直方向の側板部30
BおよびカートリッジMDCの係止孔94に対応する移
送片30Aで構成されている。
【0042】回転プレート32の中央左側には上方から
ガイド軸38が固定されている。ガイド軸38は細軸部
38Aと鍔部38Bからなり、細軸部38Aの高さはホ
ルダー12の板厚寸法よりわずかに高く、またその直径
は上面に設けられた弧状のガイド穴17Fの幅よりわず
かに小さくなっている。回転プレート32は、ガイド軸
38がガイド穴12Fの中で動ける範囲で回転可能にな
っている。
【0043】リンク機構29がホルダー12に取り付け
られた状態では、側板部30Bはホルダー12の左側面
外側に配されている。移送レバー30と回転プレート3
2は支軸40を中心として重なり合うように付勢されて
いるが、側板部30Bがホルダー12の左側面にガイド
されているため、バネ42の付勢により回転プレート3
2が時計方向に回転し移送レバー30は後方へ位置しよ
うとする。この動きを利用して、ローディング時に移送
レバー30は移送片30Aによりホルダー12に収納し
たMDをホルダー12の移動と相まってプレーヤ方向
(後方向)へ送り込む。
【0044】また、アンローディング終了時あるいはM
D収納待機時でホルダー12が最前部に位置するとき
は、ガイドピン36がストッパー18Aに位置規制され
ることにより回転プレート32は最も反時計方向へ回転
し、細径部38Aがガイド孔12Fの前端部付近に位置
した状態を維持し、移送レバー30がホルダー12の前
部へ位置している。それによって移送片30Aがカート
リッジMDCの左後端部に当接可能になるとともに側板
部30Bが検出スイッチ44の接触子44Aに当接可能
となる。このとき接触子44Aと側板部30Bは当接し
ておらず、検出スイッチ44は「オフ」状態となってい
る。
【0045】ホルダー12の左右の側面には内側に突出
した板状のストッパ片12G、12Hが設けられてい
る。このストッパ片12G、12HはMDが正常な向き
でホルダー12に挿入されたとき、カートリッジMDC
に設けられた左右の係合溝92へ入り、カートリッジM
DCをホルダー12へ収納可能とするものである。
【0046】ホルダー12の上面前部にはレバー54が
ホルダー12に対し前後方向スライド可能に取り付けら
れ、レバー54はスプリング52により常に前方向へ付
勢されている。スライドレバー54には切り起こし片5
4Aが設けられている。ホルダー12がアンローディン
グ終了あるいはMD挿入待機時の位置つまり最前部にあ
るとき、スライドレバー54は天板18に設けられた係
合片56で後方へ押される。これは、MDをホルダー1
2内に収納し装置本体Sに対し所定量手で押し込む時
に、スプリング52の力を利用して軽く押し込めるよう
にするためのものである。
【0047】MDが所定量だけ装置本体S内に押し込ま
れ、ラック14、16が移動するとき、それをローディ
ングスイッチ62で検出し、モーターによるローディン
グを開始する。その動作については後に詳述する。
【0048】(制御系の説明)図5に示すように、装置
本体Sを制御するシステムコントローラ60には、検出
スイッチ44,ローディングスイッチ62,ローディン
グ(アンローディング)用のモータ64,プレイキー等
が配された操作部66,表示部68,及び警告音を発す
るアラーム70が接続されている。
【0049】ここで、表示部68には、誤挿入である旨
例えば「挿入エラー」等及びサブコードから読み取った
再生の累積時間およびプログラムナンバー等が表示され
る。さらに、システムコントローラ60が誤挿入である
と判断した場合には、アラーム70が警告音を発する。
これにより、ユーザは、誤挿入であるを容易に認識す
る。
【0050】次に、本実施形態の装置本体Sにおける待
機状態,MDのローディング動作,について説明する。
【0051】(待機状態の説明)図4は待機状態を示
す。図4に示すように、回転プレート32のガイドピン
36が天板18のストッパ18Aと当接しており、その
ため回転プレート32は反時計方向へ回転した状態に維
持されている。この状態では、移送レバー30がホルダ
12の左側面外側に当接した状態で前側へ押し出されて
いる。
【0052】また、移送レバー30がホルダ12の側面
に当接し回転していない待機状態となっているので、検
出スイッチ44の接触子44Aと移送レバー30とは離
間しており、検出スイッチ44の信号は「オフ」となっ
ている。
【0053】なお、排出レバー22の係合軸22Bがス
トッパ18Bに当接し、排出レバー22の係合ピン22
Aは最前部に位置している。
【0054】さらに、ラック14、16はキャビネット
10(天板18)の最前端に位置しているので、ホルダ
12は上昇しかつキャビネット10から若干突出してい
る。ラック16が最前端に位置していることから、ロー
ディングスイッチ62は操作されない「オフ」の状態を
保っている。
【0055】また、待機状態では、図示しない制御手段
により、ヘッド59は上昇している(図1参照)。な
お、図5に示すシステムコントローラ60は、ローディ
ングスイッチ62の検出信号例えば「オフ」信号に基づ
き待機状態であることを判断している。
【0056】(MDの挿入に関する説明)図4に示す待
機状態において、MDの矢印96側をホルダ12の投入
口Pに向ける。図6に示すように、投入口Pに対しMD
を挿入すると、ストッパ片12G,12Hが係合溝92
に対応し、摺動しながらカートリッジMDCが挿入され
る。即ち、MDを正常な方向で挿入する場合には、スト
ッパ片12G,12HはカートリッジMDCの動きをさ
またげることが無い。
【0057】さらにMDを挿入すると、カートリッジM
DCの左側面が移送レバー30の移送片30Aに当接
し、移送レバー30を時計方向(図6では矢印CW方
向)へ回転させる。
【0058】そのため、図6に示すように、移送レバー
30の側板部30Bは検出スイッチ44の接触子44A
を押圧し、検出スイッチ44は「オフ」から「オン」と
なる。従って、検出スイッチ44の「オン」信号がシス
テムコントローラ60に供給され、システムコントロー
ラ60はホルダ12にカートリッジMDCが正常に挿入
されたことを判断する。
【0059】さらに、MDを挿入すると、カートリッジ
MDCが排出レバー22の係合ピン22Aを押圧し排出
レバー22を支軸24を中心に反時計方向へ回転させよ
うとする。このとき、係合軸22Bは、排出レバー22
の回転に伴ない前方へ移動しようとするが、ストッパ1
8Bにより係止され移動できない。そのため、排出レバ
ー22は、係合軸22Bが支点となり反時計方向へ回動
する。そして、ホルダー12は、支軸24に押され後方
へ移動する。
【0060】カートリッジMDCによりさらに係合ピン
22Aを押すと係合軸22Bはストッパ18Bから離
れ、制御レバー26に設けられたリブ28の右側へ位置
するようになる。この時点ではホルダー12の移動によ
って係合ピン12Bの細径部が溝15の側壁を押し、ラ
ック14、16が後方へ移動する。そして、ラック16
の上面がローディングスイッチ62の接触子62Aを押
しローディングスイッチ62を「オン」することによっ
て、このラック14、16の所定量の移動を検出する。
その検出信号によりシステムコントローラ60が駆動用
モータ64の駆動を開始し、そのモーター64の力でロ
ーディングを開始する。
【0061】MDを挿入しカートリッジMDCが係合ピ
ン22Aを押している間、MDはホルダー12の中を後
方へ移動する。カートリッジMDCの係止孔94が移送
片30Aに対応する位置まで挿入されると移送片30A
が係止孔94に入り込む。それに伴い側板部30Bが接
触子44Aから離れ、検出スイッチ44は再び「オフ」
状態となる。
【0062】ローディングが開始された状態を図7に示
す。モータ64によりラック14、16が後方へ移動す
ると、レール15、係合ピン12Bを介してホルダー1
2が後方へ移動する。ホルダー12の後方への移動に従
い、ストッパー18Aによるガイドピン36の係止が解
除され、回転プレート32がスプリング42の付勢によ
り時計方向へ回転する。回転プレート32の時計方向へ
の回転により、移送レバー30がホルダー12に対し後
方へ移動する。移送レバー30の後方への移動に伴い移
動片30AがMDを後方へ移動させる。その後所定の動
作によりホルダー12およびMDを下降させMDをプレ
ーヤへ装着させる。
【0063】MDをプレーヤからアンローディングする
には上述のローディング動作と逆の動作を行うが、排出
レバー22の係合軸22Bはリブ28の左側を通過し、
係合ピン22AでカートリッジMDCを押し出すととも
に、排出レバー22により移送レバー30を時計方向に
回転させ移送片30Aと係止孔94の係止を解除する動
作を行う。
【0064】(MDを異なる方向へ挿入する場合の説
明)図8に示すように、MDを縦横誤った方向(例えば
シャッタMDSを後側とし矢印96を前側とする縦側の
面を投入口Pに向けて挿入する場合)でホルダ12内に
挿入する場合には、MDが一対のストッパ片12G,1
2Hを通過できるが、ストッパ片12Gによりカートリ
ッジMDCがななめに右方向へ寄せられ移送片30Aと
当接しない。
【0065】そのため、移送レバー30が回転しないの
で、検出スイッチ44の接触子44Aが押圧されず、検
出スイッチ44は「オフ」のままである。
【0066】検出スイッチ44が「オフ」から「オン」
にならず、MDが押圧される力によりホルダ12が移動
してラック14、16を移動させ、ローディングスイッ
チ62が「オン」となると、システムコントローラ60
が誤挿入であると判断する。この判断により、ローディ
ングスイッチ62が「オン」となっても、モータ64が
駆動せず、ローディングを制限する。
【0067】従って、本実施形態によれば、カートリッ
ジMDCを誤った方向で挿入する場合にはローディング
が制限され、それ以降のカートリッジMDCの自動挿入
が行こなわれないので、ユーザはカートリッジMDCの
挿入方向が異なることを認識でき、直ちにカートリッジ
MDCを正常な方向で挿入できる。そのため、カートリ
ッジMDCの誤挿入によるローディング及びアンローデ
ィングの動作および時間等の無駄を省くことができる。
【0068】また、本実施形態によれば、カートリッジ
MDCを誤った方向で挿入した場合にはローディングが
制限されるので、ローディング以降の動作によるMD又
は装置本体Sの破損が防止される。
【0069】(フローチャートの説明)ここで、図9に
示すフローチャートに基づき、上記カートリッジMDC
の装着時の処理について説明する。ステップ100で検
出スイッチ44が「オン」になったか否かを判断し、肯
定の場合にはステップ102でフラグFをセットする。
【0070】さらに、ステップ104でローディングス
イッチ62が「オン」になるのを待つ。なお、ステップ
100が否定の場合には、ステップ104の処理が行わ
れる。
【0071】ステップ104が肯定の場合にはステップ
106でフラグFがセットとされているか否かを判断
し、肯定の場合にはステップ108でモータ64を時計
方向に回転(正転)させる。
【0072】引き続き、ステップ110でローディング
が終了したか否かを判断し、肯定の場合にはモータ64
を停止させる。なお、ステップ110の処理は、ローデ
ィングが終了するまで行われる。ステップ112のモー
タ64停止後は、ステップ104でフラグFをリセット
する。
【0073】そして、図8に示すように、カートリッジ
MDCを誤った方向で挿入した場合には、ステップ10
2でフラグFがセットされていないので、ステップ10
6において否定となり、ステップ116において表示部
68及びアラーム70が「挿入エラー」の表示及び警告
音を発する。
【0074】なお、誤挿入である場合でも、ホルダ12
はローディングスイッチ62が「オン」になる位置まで
移動しているので、モータ64を反時計方向に回転(反
転)させてホルダ12を最前端に位置させカートリッジ
MDCを引出し易くするようにしてもよい。
【0075】次に、図10に基づき、上記カートリッジ
MDCのアンローディングの処理について説明する。ス
テップ120で検出スイッチ44が「オフ」か否かを判
断し、肯定の場合にはステップ122でモータ64を反
時計方向に回転させる。ステップ120が否定の場合に
は、ステップ130でアンローディング動作が「異常」
である旨、表示部68に表示及びアラーム70で警告音
を出させる。
【0076】引き続き、ステップ124で検出スイッチ
44が「オン」から「オフ」になった否かを判断し、肯
定の場合にはステップ128で所定時間経過(例えば
0.5秒)後モータ64を停止させる。
【0077】ステップ124が否定の場合には、ステッ
プ120で所定時間(プレイ状態からカートリッジMD
Cが移送レバー30と当接するまでの時間、例えば2
秒)が経過したか否かを判断する。ステップ126が否
定の場合にはステップ124に戻り、以降の処理が行
い、ステップ126が肯定の場合にはステップ130で
アンローディング動作が「異常」である旨、表示部68
に表示及びアラーム70で警告音を出させる。
【0078】本実施形態では、検出スイッチ44の検出
結果により、アンローディング動作に異常が生じたり、
検出スイッチ44等の故障が生じたことを認識できると
共にアンローディングが終了することを認識できる。ま
た、本実施形態では、制御レバーを既存の移送機構の一
部である移送レバー30としているので、新たに別体と
しての制御レバーを設ける必要がないので、簡易な構成
でかつ安価に製造することができる。
【0079】また、この発明は、MDのプレーヤに限ら
ず、カートリッジに収容された記録媒体を再生又は記録
する記録・再生装置であれば、同様に適用できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、検
出手段の検出結果に基づき制御手段が移送機構でローデ
ィングさせ又はローディングを制限させるので、カート
リッジを誤った方向へ挿入する場合、ローディングが制
限され、それ以降のカートリッジの挿入が阻止される。
即ち、本発明によれば、ユーザはカートリッジの挿入方
向が異なることを認識でき、直ちにカートリッジを正常
な方向で挿入できるので、カートリッジのローディング
及びアンローディングの動作および時間等の無駄を省く
ことができると共に、カートリッジや装置本体の破損を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置本体を示す斜視図である。
【図2】図1に示す装置本体の上部分解斜視図である。
【図3】図2に示す回転プレートと移送レバーとの連結
状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る装置本体の待機状態を示す平面図
である。
【図5】本発明に係る装置本体のブロック図である。
【図6】図4の状態からMDを挿入し、移送レバーを回
転させた状態を示す平面図である。
【図7】図6の状態からさらにMDを挿入した状態を示
す平面図である。
【図8】MDを誤って方向で挿入した状態を示す平面図
である。
【図9】本発明に係る装置本体のカートリッジの装着時
のフローチャートである。
【図10】本発明に係る装置本体のカートリッジの排出
時のフローチャートである。
【図11】MDの全体斜視図である。
【符号の説明】
10 キャビネット 12 ホルダ 14,16 ラック(送り機構) 18 天板(装置本体) 30 移送レバー(制御レバー) 44 検出スイッチ(検出手段) 44A 接触子 60 システムコントローラ(制御手段) 62 ローディングスイッチ MD ミニディスク MDD ディスク(記録媒体) MDC カートリッジ S 装置本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、 記録媒体が収容されたカートリッジを収納するホルダ
    と、 前記ホルダを移送して前記カートリッジをローディング
    又はアンローディングする移送機構と、 前記移送機構を制御する制御手段と、 前記ホルダに移動可能に配され、前記カートリッジに当
    接することにより移動する制御レバーと、 前記装置本体に配され、前記制御レバーに当接して前記
    カートリッジが前記ホルダ内で正常な状態で位置するか
    否かを検出する検出手段とを有し、 前記カートリッジが前記ホルダに対し正常に挿入される
    場合には前記制御レバーが前記カートリッジに当接して
    移動することにより前記検出手段が前記カートリッジが
    正常に挿入されたことを検出し、この検出結果に基づき
    前記制御手段が前記送り機構でローディングさせ、 前記カートリッジが前記ホルダに対し誤った方向で挿入
    される場合には前記カートリッジが前記制御レバーと係
    合せず、前記検出手段が前記カートリッジが誤って挿入
    されたことを検出し、この検出結果に基づき前記制御手
    段が前記送り機構によるローディングを制限させること
    を特徴とするカートリッジ誤挿入防止機構。
  2. 【請求項2】 装置本体に前記カートリッジのローディ
    ング開始を指示するローディングスイッチを配し、この
    ローディングスイッチの検出結果及び前記検出手段の検
    出結果に基づき前記制御手段が前記カートリッジのロー
    ディング又はローディングの制限を制御することを特徴
    とする請求項1に記載のカートリッジ誤挿入防止機構。
JP27081996A 1996-10-14 1996-10-14 カートリッジ誤挿入防止機構 Pending JPH10124971A (ja)

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