JPH10124366A - ファイルデータ格納機構の並列管理方式 - Google Patents

ファイルデータ格納機構の並列管理方式

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JPH10124366A
JPH10124366A JP8297338A JP29733896A JPH10124366A JP H10124366 A JPH10124366 A JP H10124366A JP 8297338 A JP8297338 A JP 8297338A JP 29733896 A JP29733896 A JP 29733896A JP H10124366 A JPH10124366 A JP H10124366A
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JP
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JP8297338A
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English (en)
Inventor
Yuichi Aiba
雄一 相場
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Priority to US08/954,309 priority patent/US6088704A/en
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/10File systems; File servers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
    • Y10S707/99931Database or file accessing
    • Y10S707/99938Concurrency, e.g. lock management in shared database

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の二次記憶装置及びプロセッサを並列に
使って並列処理することで、ファイルデータ格納機構の
データ構造構築の処理時間を短縮する。 【解決手段】 ファイルデータ格納機構のデータ構造を
構成する管理データを、複数の二次記憶装置1〜3に共
通な共通管理データと、二次記憶装置毎に異なる個別管
理データとに分割し、各二次記憶装置毎に個別にこれら
管理データを作成して部分データ構造として構築し、複
数の二次記憶装置の集合として1つのファイルデータ格
納機構を構成する。管理者から構築指示投入手段100 に
よって構築指示があると、部分データ構造構築要求一斉
通知手段401 は、全ての部分データ構造構築手段501 に
対して一斉に部分データ構造構築要求を通知する。各部
分データ構造構築手段501 は各二次記憶装置管理プロセ
ッサ上で動作し、部分データ構造構築要求で指定された
各二次記憶装置上に、部分データ構造を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機システムの
データ管理におけるファイルデータ格納機構の管理操作
(データ構造構築,利用開始/終了,状態表示,データ
構造チェック及びデータ構造修復)に関し、特に、複数
の二次記憶装置から構成される大容量なファイルデータ
分散格納機構に対する操作を、並列処理によって高速化
するファイルデータ格納機構の並列管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の計算機システムにおいて通常使用
されているOS(OperatingSystem)で
は、1つの二次記憶装置の記憶領域を複数の論理的な記
憶領域に仕切り、各々が独立した記憶領域としてデータ
を読んだり書いたりできるようになっている。この論理
的な記憶領域のことをファイルと呼ぶ。
【0003】或る1つの二次記憶装置について見ると、
その二次記憶装置上にある全てのファイルの容量の合計
が、その二次記憶装置の記憶容量を超えない限り、個々
のファイルの容量を拡大したり、逆に縮小したりなど、
柔軟な二次記憶領域の管理が可能である。ハードウェア
の二次記憶装置に対して直接データを読んだり書いたり
すると、このような柔軟な二次記憶領域の管理は不可能
であった。
【0004】このような柔軟な二次記憶領域の管理を可
能とするため、通常のOSのファイル管理では、1つの
二次記憶装置上にファイルを管理するためのデータ格納
構造(通常はファイルシステムと呼ばれる)を構築す
る。1つの二次記憶装置上に構築するため、各ファイル
の容量はその二次記憶装置の容量を超えることができな
い。また、ファイルへのアクセス性能も、1台の二次記
憶装置の持つ性能を超えることができない。
【0005】そこで、「ストライピング領域割り当て方
式」(特開平3−259320号公報)や「ファイルの
データ多重化方法及びデータ処理システム」(特開平6
−332625号公報)などのように、複数の二次記憶
装置を使って1つのファイルの記憶領域を割り当てる方
法が提案された。これにより、1台の二次記憶装置の容
量やアクセス性能を超えたデータ格納機構を提供でき
る。
【0006】しかし、このようにして容量やアクセス性
能などファイルデータ格納機構の運用時の性能を向上さ
せることができても、ファイルデータ格納機構自体への
管理操作は、二次記憶装置の容量が大きくなるほど処理
量が多くなり、処理時間が増大してしまう。
【0007】二次記憶装置の容量増大という観点では、
ハードウェアのレベルで、あるいはドライバのレベル
で、複数の二次記憶装置を1台の二次記憶装置として見
せる技術がある。この技術を用いた場合、データの読み
書きを行うアプリケーションは、単に1台の容量だけが
大きくなったように扱えるという利点がある。また、二
次記憶装置の台数を増やすことにより、容易にファイル
データ格納機構の容量を増やすことが可能であるため、
二次記憶装置の容量は飛躍的に増大する。
【0008】このため、ファイルデータ格納機構の対象
となる二次記憶装置の容量も巨大化し、管理操作の処理
時間が飛躍的に増大することが考えられる。
【0009】例えば、ファイルデータ格納機構のデータ
構造を構築する操作を考える。この操作では、二次記憶
装置の容量に応じたデータ構造のための管理データを作
成し、作成した管理データを二次記憶装置上に書き込ま
なくてはならない。しかし、二次記憶装置の容量が増大
すると、それに応じて作成すべき管理データの量が増え
ることになるので、二次記憶装置の容量に比例してデー
タ構造作成時の処理量が増大してしまう。
【0010】従来の方式では、図37に示すように、デ
ータ構造の作成処理を1つのプロセッサで行っていたた
め、巨大な二次記憶装置上にデータ構造を構築する操作
において、処理時間が非常に長くなっていた。
【0011】同様に、ファイルデータ格納機構のデータ
構造チェックやデータ構造修復の処理時間も、二次記憶
装置の容量に比例して、非常に長くなっていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術においては、ファイルデータ格納機構の容量を増
大していくと、ファイルデータ格納機構のデータ構造を
構築,チェック,修復する際の処理量,I/Oの量が、
ファイルデータ格納機構の容量に比例して増え、処理時
間が増大するという問題点がある。
【0013】本発明の目的は、複数の二次記憶装置と複
数のプロセッサを並行に使って並列処理することによ
り、ファイルデータ格納機構のデータ構造構築,チェッ
ク,修復にかかる処理時間を短縮することにある。
【0014】また、上記目的を達成するために本発明で
は、複数の二次記憶装置と複数のプロセッサ上に、1つ
のファイルデータ格納機構の管理データを分散するよう
にしている。このため、従来の技術では、1つのファイ
ルデータ格納機構としての状態を統一的に管理すること
ができず、そのための新たな技術が必要となる。
【0015】そこで本発明の他の目的は、複数の二次記
憶装置に分散されている管理データに対し、複数のプロ
セッサを使って、利用開始,終了の状態管理や状態表示
の操作を統括的に行う技術を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】 目次; (1)第1の発明の構成 段落番号0017 その作用 段落番号0018〜0025 (2)第2の発明の構成 段落番号0026 その作用 段落番号0027〜0033 (3)第3の発明の構成 段落番号0034 その作用 段落番号0035〜0041 (4)第4の発明の構成 段落番号0042 その作用 段落番号0043〜0057 (5)第5の発明の構成 段落番号0058 その作用 段落番号0059〜0072 (6)第6の発明の構成 段落番号0073 その作用 段落番号0074〜0081 (7)第7の発明の構成 段落番号0082 その作用 段落番号0083〜0099 (8)第8の発明の構成 段落番号0100 その作用 段落番号0101〜0113
【0017】第1の発明は、ファイルデータとファイル
管理データとを記録する複数の二次記憶装置と、前記二
次記憶装置にアクセス可能な複数の二次記憶装置管理プ
ロセッサと、任意のプロセッサ間での通信を可能とする
通信機構とを有するマルチプロセッサ計算機システムに
おいて、ファイルデータ格納機構のデータ構造を構成す
る管理データを、共通管理データと、二次記憶装置毎に
異なる個別管理データとに分解し、各二次記憶装置毎に
個別にこれら管理データを作成し、部分データ構造とし
て構築し、複数の二次記憶装置の集合として1つのファ
イルデータ格納機構を構成する方式であって、構築した
いファイルデータ格納機構を構成する全ての二次記憶装
置を指定し、構築の指示を行う構築指示投入手段と、各
二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、部分データ構
造構築要求を受け、要求によって指定された各二次記憶
装置上に、部分データ構造を構築する部分データ構造構
築手段と、前記構築指示投入手段によって構築を指示さ
れたファイルデータ格納機構の二次記憶装置の構成を解
釈し、前記部分データ構造構築手段の全部に対して、同
時に、部分データ構造構築要求を通知する部分データ構
造構築要求一斉通知手段とを備えることを特徴とする。
【0018】この第1の発明の作用は以下の通りであ
る。
【0019】計算機システムの管理者がファイルデータ
格納機構を構築する際、どの二次記憶装置上にデータ構
造を構築するかを指定して、計算機システムに構築のた
めの指示を投入する必要がある。第1の発明では、構築
指示投入手段によって、複数の二次記憶装置を指定する
インタフェースを、管理者に対して提供する。
【0020】計算機システムの管理者によって構築指示
が投入されると、データ構造を構築するための管理デー
タ作成処理と、作成された管理データの二次記憶装置へ
の書き込み処理とが行われる。本発明では、管理データ
作成処理を複数の二次記憶装置管理プロセッサ上で並行
して行い、且つ作成した管理データを複数の二次記憶装
置に並行して書き込むことにより、並列処理を実現し、
全体の処理時間を短縮する。
【0021】本発明では、ファイルデータ格納機構のデ
ータ構造を構成する管理データは、共通管理データと、
二次記憶装置毎に異なる個別管理データとから構成され
る。
【0022】前者の共通管理データとしては、ファイル
データ格納機構の名前や、ファイルデータ格納機構を構
成する二次記憶装置の数などがある。後者の個別管理デ
ータとしては、その二次記憶装置の領域のどの部分をど
のファイルが使用しているかといった各ファイルの使用
領域情報や、何れのファイルにも使用されていない未使
用領域の情報などがある。本発明では、これら管理デー
タの作成と二次記憶装置への記録とを、各二次記憶装置
プロセッサ上で並行して処理することによって並列処理
を実現する。
【0023】このように、ファイルデータ格納機構の構
築において並列処理を実現するため、各手段が以下のよ
うに作用する。
【0024】部分データ構造構築手段は各二次記憶装置
管理プロセッサ上で動作しており、部分データ構造構築
要求を受けることによって、二次記憶装置上に部分デー
タ構造を構築する。部分データ構造構築要求には共通管
理データを作成するための情報が含まれており、最初に
共通管理データの作成と記録を行う。続いて、各二次記
憶装置毎の個別な管理データの作成を行う。これらの処
理は、部分データ構造構築手段毎に独立しているため、
別々の二次記憶装置管理プロセッサで並行して部分デー
タ構造を構築することができる。
【0025】更に、部分データ構造構築要求一斉通知手
段によって、部分データ構造構築手段の全部に対して一
斉に部分データ構造構築要求を通知する。これによっ
て、全ての部分データ構造構築手段が同時に処理を開始
する。すなわち、ファイルデータ格納機構の構築処理
が、複数の二次記憶装置管理プロセッサ上で並行して行
われることになり、二次記憶装置管理プロセッサの数を
増やす程、処理時間が短縮される。なお、各二次記憶装
置毎に1つの二次記憶装置管理プロセッサを設ける以外
に、並列性が多少低下するが、複数の二次記憶装置毎に
1つの二次記憶装置管理プロセッサを設けるようにして
も良い。
【0026】第2の発明は、上記第1の発明の構成に加
えて、更に、利用したいファイルデータ格納機構の利用
開始を指示する利用開始指示投入手段と、前記利用開始
指示投入手段によって利用開始を指示されたファイルデ
ータ格納機構の状態が、その時点で利用可能な状態か、
利用不可能な状態かを判別する状態判別手段と、各二次
記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用開始要求を受
け、要求によって指定されたファイルデータ格納機構に
属す二次記憶装置の状態を、利用可能な状態へと移行さ
せる利用可能状態移行手段と、前記利用開始指示投入手
段によって利用開始を指示されたファイルデータ格納機
構の状態が、前記状態判別手段において利用不可能な状
態と判別された場合、利用開始要求を、前記利用可能状
態移行手段の全部に対して一斉に通知する利用開始要求
一斉通知手段とを備えることを特徴とする。
【0027】この第2の発明の作用は以下の通りであ
る。
【0028】構築されたファイルデータ格納機構は、計
算機システムの管理者が利用可能な状態に移行させるこ
とによって、計算機システムにおける他の利用者が利用
できるようになる。ファイルデータ格納機構を利用可能
な状態に移行させるとは、例えばUNIXにおけるマウ
ントのような処理を言う。第2の発明では、利用開始指
示投入手段により、計算機システムの管理者に対して、
利用開始のためのインタフェースを提供する。計算機シ
ステムの管理者は、利用開始指示投入手段によって、利
用を開始するファイルデータ格納機構を指定する。
【0029】更に、状態判別手段によって、ファイルデ
ータ格納機構が既に利用可能な状態かどうかを判別し、
若し既に利用可能な状態ならば、目的を達成しているの
で、ここで処理を打ち切る。このような事態が生じるの
は、既に利用可能な状態になっているファイルデータ格
納機構に対して利用開始指示が再度出された場合があ
る。他方、利用不可能な状態ならば、利用可能な状態に
移行させるための処理を開始する。以下はその場合の説
明である。
【0030】二次記憶装置毎に管理しなければならない
状態としては、利用可能状態,利用不可能状態の2つの
状態を用意する。利用可能状態とは、ファイルデータ格
納機構としてファイルにデータを読み書きできる状態で
あり、逆に、利用不可能状態とはファイルにデータを読
み書きできない状態である。
【0031】第2の発明では、全ての二次記憶装置の状
態を、一度に利用不可状態から利用可能状態に移行させ
る。このときの各手段の作用は以下のようになる。
【0032】各二次記憶装置管理プロセッサ上では、利
用不可状態の二次記憶装置の状態を利用可能状態に移行
する利用可能状態移行手段が動作している。この手段
は、各二次記憶装置管理プロセッサに対し、利用開始要
求が通知されることによって起動され、該当する二次記
憶装置の状態を利用可能状態に移行する。この処理は利
用可能状態移行手段毎に独立しているため、別々の二次
記憶装置管理プロセッサで並行して処理することができ
る。
【0033】更に、利用開始要求一斉通知手段によっ
て、全ての利用可能状態移行手段に対して一斉に利用開
始要求を通知する。これによって、全ての利用可能状態
移行手段が同時に処理を進め、二次記憶装置の全てが一
斉に利用可能状態に移行し、ファイルデータ格納機構と
して利用可能な状態となる。
【0034】第3の発明は、上記第2の発明の構成に加
えて、更に、ファイルデータ格納機構の利用終了を指示
する利用終了指示投入手段と、前記利用終了指示投入手
段によって利用終了を指示されたファイルデータ格納機
構の状態が、その時点で利用可能な状態か、利用不可能
な状態かを判別する状態判別手段と、各二次記憶装置管
理プロセッサ上で動作し、利用終了要求を受け、要求に
よって指定されたファイルデータ格納機構に属す二次記
憶装置の状態を利用不可能な状態へと移行させる利用不
可状態移行手段と、前記利用終了指示投入手段によって
利用終了を指示されたファイルデータ格納機構の状態
が、前記状態判別手段において利用可能な状態と判別さ
れた場合、利用終了要求を、前記利用不可状態移行手段
の全部に対して一斉に通知する利用終了要求一斉通知手
段とを備えている。
【0035】この第3の発明の作用は以下の通りであ
る。
【0036】利用可能な状態となったファイルデータ格
納機構は、計算機システムの管理者が利用不可能な状態
に移行させることによって、計算機システムの他の利用
者によるファイルデータの読み書きを排除する。ファイ
ルデータ格納機構を利用不可能な状態に移行させると
は、例えばUNIXにおけるアンマウントのような処理
を言う。この管理操作は計算機システムの利用を終了し
たりする際に行う操作である。
【0037】第3の発明では、利用終了指示投入手段に
より、計算機システムの管理者に対して、利用終了のた
めのインタフェースを提供する。計算機システムの管理
者は利用終了指示投入手段によって、利用を終了するフ
ァイルデータ格納機構を指定する。
【0038】状態判別手段によって、ファイルデータ格
納機構が既に利用不可能な状態かどうかを判別し、若し
既に利用不可能な状態ならば、目的を達成しているの
で、ここで処理を打ち切る。利用可能な状態ならば、利
用不可能な状態に移行させるための処理を開始する。以
下はその場合の説明である。
【0039】二次記憶装置毎に管理しなければならない
状態として、第2の発明と同様に、利用可能状態,利用
不可状態の2つの状態を用意する。第3の発明では、全
ての二次記憶装置の状態を、一度に利用可能状態から利
用不可状態に移行させる。このときの各手段の作用は以
下のようになる。
【0040】各二次記憶装置管理プロセッサ上では、利
用可能状態の二次記憶装置の状態を利用不可状態に移行
する利用不可状態移行手段が動作している。この手段
は、各二次記憶装置管理プロセッサに対し、利用終了要
求が通知されることによって起動され、該当する二次記
憶装置の状態を利用不可状態に移行する。この処理は利
用不可状態移行手段毎に独立しているため、別々の二次
記憶装置管理プロセッサで並行して処理することができ
る。
【0041】更に、利用終了要求一斉通知手段によっ
て、全ての利用不可状態移行手段に対して一斉に利用終
了要求を通知する。これによって、全ての利用不可状態
移行手段が同時に処理を進め、二次記憶装置の全てが一
斉に利用不可状態に移行し、ファイルデータ格納機構と
して利用不可能な状態となる。
【0042】第4の発明は、上記の第1の発明の構成に
加えて、更に、利用したいファイルデータ格納機構の利
用開始を指示する利用開始指示投入手段と、前記利用開
始指示投入手段によって利用開始を指示されたファイル
データ格納機構の状態が、その時点で利用可能な状態
か、利用不可能な状態かを判別する状態判別手段と、各
二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用待機要求
を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納機
構に属す二次記憶装置の状態を、利用待機状態という中
間状態へと移行させる利用待機状態移行手段と、前記利
用開始指示投入手段によって利用開始を指示されたファ
イルデータ格納機構の状態が、前記状態判別手段におい
て利用不可能な状態と判別された場合、利用待機要求
を、前記利用待機状態移行手段の全部に対して一斉に通
知する利用待機要求一斉通知手段と、各二次記憶装置管
理プロセッサ上で動作し、利用開始要求を受け、要求に
よって指定されたファイルデータ格納機構に属す二次記
憶装置の状態を利用待機状態から利用可能な状態へと移
行させる利用可能状態移行手段と、前記利用待機状態移
行手段の全てにおいて、待機状態への移行が成功したこ
とを確認した後、利用開始要求を、前記利用可能状態移
行手段の全部に対して一斉に通知する利用可能要求一斉
通知手段と、各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作
し、利用不可要求を受け、要求によって指定されたファ
イルデータ格納機構に属す二次記憶装置の状態を利用待
機状態から利用不可能な状態に戻す利用不可状態移行手
段と、前記利用待機状態移行手段の一部において、待機
状態への移行が失敗したことを確認した場合、利用不可
要求を、前記利用不可状態移行手段の全部に対して一斉
に通知する利用不可要求一斉通知手段とを備えることを
特徴とする。
【0043】この第4の発明の作用は以下の通りであ
る。
【0044】第4の発明は、上記第2の発明と同様に、
ファイルデータ格納機構を利用可能な状態に移行させる
方式である。
【0045】先ず、利用開始指示投入手段により、計算
機システムの管理者に対して、利用開始のためのインタ
フェースを提供する。計算機システムの管理者は利用開
始指示投入手段によって、利用を開始するファイルデー
タ格納機構を指定する。
【0046】更に、状態判別手段によって、ファイルデ
ータ格納機構が既に利用可能な状態かどうかを判別し、
若し既に利用可能な状態ならば、既に目的を達成してい
るので、ここで処理を打ち切る。利用不可能な状態なら
ば、利用可能な状態に移行させるための処理を開始す
る。以下にその場合の説明を行う。
【0047】本発明におけるファイルデータ格納機構
は、複数の二次記憶装置管理プロセッサにわたって状態
管理が分散している。そのため、複数の二次記憶装置管
理プロセッサで同期をとりながら各二次記憶装置の状態
を遷移させるのが望ましい。
【0048】そこで、二次記憶装置毎に管理しなければ
ならない状態として、利用可能状態,利用待機状態,利
用不可状態の3つの状態を用意する。利用可能状態と
は、ファイルデータ格納機構としてファイルにデータを
読み書きできる状態であり、逆に、利用不可状態とはフ
ァイルにデータを読み書きできない状態である。利用待
機状態とは、データを読み書きできないという意味では
利用不可状態と同様であるが、同期をとるための中間状
態(利用不可状態から利用可能状態に移行するために必
要な処理の一部を実行し終えた状態)として用意され
る。例えば、利用不可状態から利用可能状態に移行する
ためには、二次記憶装置から管理データをメモリに読み
出してチェックする等の処理を行い、その後にソフトウ
ェア的に実際に利用可能な状態とするが、利用可能状態
では二次記憶装置からの管理データの読み出しやチェッ
ク等の処理が済んだ状態である。従って、利用待機状態
の二次記憶装置は、利用可能状態に速やかに移行するこ
とができる。また、逆に利用不可能状態に速やかに移行
することもできる。
【0049】利用待機状態を用意する理由は以下の通り
である。
【0050】二次記憶装置の状態を移行する際に、二次
記憶装置の故障やその他何らかの原因で、利用不可状態
から利用可能状態に移行できない場合が考えられる。そ
のような二次記憶装置が一部でも存在すると、その二次
記憶装置だけが利用不可状態のままとなる。本発明にお
けるファイルデータ格納機構では複数の二次記憶装置を
扱っているため、利用可能状態と利用不可状態が入り交
じってしまうことがあると、不安定な機構になってしま
う。このため、利用可能/不可のどちらかの状態にも即
座に移行できる中間状態を設け、そこで一旦同期を確認
する。これによって、全ての二次記憶装置を利用可能/
不可のいずれかの状態に揃えることを目的とする。
【0051】この目的を達成するために、各手段が以下
のように作用する。
【0052】利用待機状態移行手段は、各二次記憶装置
管理プロセッサ上で動作しており、利用待機要求を受け
ることによって、該当する二次記憶装置の状態を利用不
可状態から利用待機状態に移行する。この処理は、利用
待機状態移行手段毎に独立しているため、別々の二次記
憶装置管理プロセッサで並行して処理することができ
る。
【0053】これに対し、利用待機要求一斉通知手段で
は、全ての利用待機状態移行手段に対して一斉に利用待
機要求を通知する。これによって、全ての利用待機状態
移行手段が同時に処理を進める。
【0054】更に、利用待機要求一斉通知手段では、全
ての二次記憶装置が利用待機状態に移行できたか、或い
は、できなかったかを確認し、この確認を済ませてから
以降の処理に移る。これによって、状態移行の同期を取
る。
【0055】各二次記憶装置管理プロセッサ上では、二
次記憶装置の状態を、利用待機状態から利用可能状態に
移行する利用可能状態移行手段と、利用待機状態から利
用不可状態に移行する利用不可状態移行手段とが動作し
ている。これらの手段は、各々、利用開始要求,利用不
可要求が、各二次記憶装置管理プロセッサに対して通知
されることによって起動される。どちらの処理も手段毎
に独立しているため、別々の二次記憶装置管理プロセッ
サで並行して処理することができる。
【0056】利用待機要求一斉通知手段において、全て
の二次記憶装置が利用待機状態に移行できたことが確認
された場合、利用可能要求一斉通知手段が起動し、全て
の利用可能状態移行手段に対して一斉に利用開始要求を
通知する。これによって、全ての利用可能状態移行手段
が同時に処理を進め、利用待機状態となっている二次記
憶装置の全てが一斉に利用可能状態に移行し、ファイル
データ格納機構として利用可能な状態となる。
【0057】また、利用待機要求一斉通知手段におい
て、一部の二次記憶装置が利用待機状態に移行できなか
ったことが確認された場合、利用不可要求一斉通知手段
が起動し、全ての利用不可状態移行手段に対して一斉に
利用不可要求を通知する。これによって、全ての利用不
可状態移行手段が同時に処理を進め、一旦利用待機状態
になった二次記憶装置が一斉に利用不可状態に移行し、
ファイルデータ格納機構として利用不可能な状態に戻さ
れる。
【0058】第5の発明は、上記の第2または第4の発
明の構成に加えて、更に、ファイルデータ格納機構の利
用終了を指示する利用終了指示投入手段と、前記利用終
了指示投入手段によって利用終了を指示されたファイル
データ格納機構の状態が、その時点で利用可能な状態
か、利用不可能な状態かを判別する状態判別手段と、各
二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用待機要求
を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納機
構に属す二次記憶装置の状態を利用待機状態という中間
状態へと移行させる利用待機状態移行手段と、前記利用
終了指示投入手段によって利用終了を指示されたファイ
ルデータ格納機構の状態が、前記状態判別手段において
利用可能な状態と判別された場合、利用待機要求を、前
記利用待機状態移行手段の全部に対して一斉に通知する
利用待機要求一斉通知手段と、各二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作し、利用終了要求を受け、要求によって
指定されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶装置
の状態を利用待機状態から利用不可能な状態へと移行さ
せる利用不可状態移行手段と、前記利用待機状態移行手
段の全てにおいて、利用待機状態への移行が成功したこ
とを確認した後、利用終了要求を、前記利用不可状態移
行手段の全部に対して一斉に通知する利用不可要求一斉
通知手段と、各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作
し、利用可能要求を受け、要求によって指定されたファ
イルデータ格納機構に属す二次記憶装置の状態を利用待
機状態から利用可能な状態に戻す利用可能状態移行手段
と、前記利用待機状態移行手段の一部において、利用待
機状態への移行が失敗したことを確認した場合、利用可
能要求を、前記利用可能状態移行手段の全部に対して一
斉に通知する利用可能要求一斉通知手段とを備えること
を特徴とする。
【0059】この第5の発明の作用は以下の通りであ
る。
【0060】第5の発明は、第3の発明と同様に、利用
可能な状態となったファイルデータ格納機構を利用不可
能な状態に移行させて、計算機システムの他の利用者に
よるデータの読み書きを排除する方式である。
【0061】先ず、利用終了指示投入手段により、計算
機システムの管理者に対して、利用終了のためのインタ
フェースを提供する。
【0062】更に、状態判別手段によって、ファイルデ
ータ格納機構が既に利用不可能な状態かどうかを判別
し、若し既に利用不可能な状態ならば、既に目的を達成
しているので、ここで処理を打ち切る。利用可能な状態
ならば、利用不可能な状態に移行させるための処理につ
なげる。以下にその場合の説明を行う。
【0063】二次記憶装置毎に管理しなければならない
状態としては、第4の発明と同様に、利用可能状態,利
用不可状態,及び利用待機状態の3つの状態を用意す
る。利用待機状態を用意する理由は、第4の発明の作用
で説明した通りである。
【0064】第5の発明では、全ての二次記憶装置の状
態を、以下のようにして、利用可能状態から利用不可状
態に移行させる。
【0065】利用待機状態移行手段は、各二次記憶装置
管理プロセッサ上で動作しており、利用待機要求を受け
ることによって、該当する二次記憶装置の状態を利用可
能状態から利用待機状態に移行する。
【0066】この際、該当する二次記憶装置に対してデ
ータの読み書きが行われている最中かどうかを調べ、デ
ータの読み書きが行われていなかった場合に限り、二次
記憶装置の状態を利用可能状態から利用待機状態に移行
する。逆に、該当する二次記憶装置に対して、データの
読み書きが行われている最中ならば、利用可能状態のま
まとしておく。これにより、利用者がファイルデータの
読み書きを行っている場合は、利用者の処理が優先され
る。
【0067】この処理は、利用待機状態移行手段毎に独
立しているため、別々の二次記憶装置管理プロセッサで
並行して処理することができる。
【0068】これに対し、利用待機要求一斉通知手段で
は、全ての利用待機状態移行手段に対して一斉に利用待
機要求を通知する。これによって、全ての利用待機状態
移行手段が同時に処理を進める。
【0069】更に、利用待機要求一斉通知手段では、全
ての二次記憶装置が利用待機状態に移行できたか、或い
は、できなかったかを確認し、この確認を済ませてから
以降の処理に移る。これによって、状態移行の同期を取
る。
【0070】各二次記憶装置管理プロセッサ上では、二
次記憶装置の状態を、利用待機状態から利用可能状態に
移行させる利用可能状態移行手段と、利用待機状態から
利用不可状態に移行させる利用不可状態移行手段とが動
作している。これらの手段は、各々、利用開始要求,利
用終了要求が、各二次記憶装置管理プロセッサに対して
通知されることによって起動される。どちらの処理も手
段毎に独立しているため、別々の二次記憶装置管理プロ
セッサで並行して処理することができる。
【0071】利用待機要求一斉通知手段において、全て
の二次記憶装置が利用待機状態に移行したことが確認さ
れた場合、利用終了要求一斉通知手段が起動し、全ての
利用不可状態移行手段に対して一斉に利用終了要求を通
知する。これによって、全ての利用不可状態移行手段が
同時に処理を進め、利用待機状態となっている二次記憶
装置の全てが一斉に利用不可状態に移行し、ファイルデ
ータ格納機構として利用不可能な状態となる。
【0072】また、利用待機要求一斉通知手段におい
て、一部の二次記憶装置が利用待機状態に移行できなか
ったことが確認された場合、利用可能要求一斉通知手段
が起動し、全ての利用可能状態移行手段に対して一斉に
利用可能要求を通知する。これによって、全ての利用可
能状態移行手段が同時に処理を進め、一旦利用待機状態
になった二次記憶装置が一斉に利用可能状態に移行し、
ファイルデータ格納機構として利用可能な状態に戻され
る。
【0073】第6の発明は、上記の第2または第4の発
明の構成に加えて、更に、ファイルデータ格納機構の状
態表示と表示形式を指示する状態表示指示投入手段と、
前記状態表示指示投入手段によって状態表示を指示され
たファイルデータ格納機構の状態が、その時点で利用可
能な状態か、利用不可能な状態かを判別する状態判別手
段と、各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、部分
情報要求を受け、要求によって指定されたファイルデー
タ格納機構に属す二次記憶装置を抽出し、その二次記憶
装置の利用状況を要求元に通知する部分情報通知手段
と、前記状態表示指示投入手段によって状態表示を指示
されたファイルデータ格納機構の状態が、前記状態判別
手段において利用可能な状態と判別された場合、前記部
分情報通知手段の全部に対して、部分情報要求を一斉に
通知する部分情報要求一斉通知手段と、前記部分情報通
知手段によって通知された全ての部分情報を統括し、前
記状態表示指示投入手段によって指示された表示形式で
表示を行う情報統括表示手段とを備えることを特徴とす
る。
【0074】この第6の発明の作用は以下の通りであ
る。
【0075】第6の発明では、計算機システムの利用者
が、利用可能な状態となっているファイルデータ格納機
構の利用状況を調べることを可能にする。
【0076】先ず、状態表示指示投入手段により、ファ
イルデータ格納機構の利用状況を調べるためのインタフ
ェースを、計算機システムの利用者に対して提供する。
計算機システムの利用者は状態表示指示投入手段によっ
て、利用状況を調べるファイルデータ格納機構を指定す
る。
【0077】更に、状態判別手段によって、ファイルデ
ータ格納機構が利用可能な状態かどうかを判別し、若し
利用不可能な状態ならば、ここで処理を打ち切る。利用
可能な状態ならば、状態表示のための処理を開始する。
以下にその場合の説明を行う。
【0078】本発明におけるファイルデータ格納機構
は、複数の二次記憶装置管理プロセッサにわたって、二
次記憶装置の利用状況に関する情報が分散して管理され
ている。そのため、分散した部分的な管理情報を1箇所
に集めて統合してから示す必要がある。
【0079】各二次記憶装置管理プロセッサ上では、部
分情報通知手段が動作しており、部分情報要求を受け取
ると、二次記憶装置毎の情報を部分情報として抽出し、
それを要求元に通知する。
【0080】これに対して、計算機システム内の1箇所
で部分情報要求一斉通知手段が動作しており、分散した
管理情報を1箇所に集めるため、部分情報要求を、全て
の部分情報通知手段に通知する。これによって、分散し
た部分的な管理情報が1箇所に集められることになる。
【0081】1箇所に集められた全ての部分情報は、情
報統括表示手段によって利用者に示すための統括された
情報となり、利用者の指示した形式で表示を行うことが
できる。
【0082】第7の発明は、上記の第1の発明の構成に
加えて、更に、ファイルデータ格納機構のデータ構造の
チェックを指示するデータ構造チェック指示投入手段
と、各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、共通管
理データ要求を受け、要求によって指定されたファイル
データ格納機構に属す二次記憶装置上の共通管理データ
を、要求元に通知する共通管理データ通知手段と、前記
データ構造チェック指示投入手段によってデータ構造の
チェックを指示されたファイルデータ格納機構にかかる
共通管理データ要求を、前記共通管理データ通知手段の
全部に対して一斉に通知し、前記共通管理データ通知手
段から通知された全ての共通管理データをチェックし、
その結果を計算機システムの管理者に通知する共通管理
データ要求一斉通知手段と、各二次記憶装置管理プロセ
ッサ上で動作し、使用領域チェック要求を受け、要求に
よって指定されたファイルデータ格納機構に属す二次記
憶装置上のデータ格納領域について、各ファイルの使用
領域をチェックし、そのチェック結果を要求元に通知す
る使用領域チェック手段と、前記共通管理データ要求一
斉通知手段から起動され、前記使用領域チェック手段の
全部に対して、使用領域チェック要求を一斉に通知し、
前記使用領域チェック手段から通知された全てのチェッ
ク結果を統括して計算機システムの管理者に通知する使
用領域チェック要求一斉通知手段と、各二次記憶装置管
理プロセッサ上で動作し、未使用領域チェック要求を受
け、要求によって指定されたファイルデータ格納機構に
属す二次記憶装置上のデータ格納領域について、使用し
ていない領域を管理する情報をチェックし、そのチェッ
ク結果を要求元に通知する未使用領域チェック手段と、
前記使用領域チェック要求一斉通知手段から起動され、
前記未使用領域チェック手段の全部に対して、未使用領
域チェック要求を一斉に通知し、前記未使用領域チェッ
ク手段から通知された全てのチェック結果を統括して計
算機システムの管理者に通知する未使用領域チェック要
求一斉通知手段とを備えることを特徴とする。
【0083】この第7の発明の作用は以下の通りであ
る。
【0084】ファイルデータ格納機構中のデータ構造は
運用中に何らかの原因で破壊されることが考えられる。
第7の発明では、計算機システムの管理者がファイルデ
ータ格納機構のデータ構造が正常かどうかを調べること
ができる。
【0085】先ず、データ構造チェック指示投入手段に
より、ファイルデータ格納機構のデータ構造の状態をチ
ェックするためのインタフェースを、計算機システムの
管理者に対して提供する。計算機システムの管理者はデ
ータ構造チェック指示投入手段によって、データ構造の
状態をチェックするファイルデータ格納機構を指定す
る。
【0086】本発明におけるファイルデータ格納機構の
データ構造は、複数の二次記憶装置に分散された部分デ
ータ構造の集合となる。この部分データ構造は、全ての
二次記憶装置で共通した共通管理データと、二次記憶装
置毎に異なる個別管理データを含む。
【0087】このようなデータ構造の状態チェックの手
順としては、先ず、共通管理データが正常かどうかを調
べることから始まる。そのために、共通管理データを1
箇所に集めてそこで照合を取る。例えば、各二次記憶装
置上の共通管理データには、ファイルデータ格納機構の
名前が含まれるため、それらの名前が互いに一致するか
否かが調べられる。また、ファイルデータ格納機構を構
成する二次記憶装置の数を各二次記憶装置上の共通管理
データに含める構成では、それらの数が互いに一致する
か否かが調べられると共に、ファイルデータ格納機構を
構成する実際の二次記憶装置の数と、共通管理データ中
に記述された二次記憶装置の数とが一致するか否かが調
べられる。
【0088】共通管理データのチェックに続いて、二次
記憶装置毎に異なる個別管理データのチェックを行う
が、この処理に関しては二次記憶装置毎に独立してチェ
ック処理を行う並行的な処理となる。
【0089】以上のようなチェック手順を実現するた
め、各手段が以下のように作用する。
【0090】各二次記憶装置管理プロセッサ上では、共
通情報通知手段が動作しており、共通情報要求を受ける
ことによって、各二次記憶装置の部分データ構造の内、
共通管理データを取り出して、要求元に通知する。
【0091】一方、計算機システム内の1箇所で共通情
報要求一斉通知手段が動作しており、全ての共通情報通
知手段に対して共通情報要求を通知する。この要求通知
に対し、全ての共通管理情報通知手段が共通管理データ
を戻してくるので、共通管理データが1箇所に集められ
ることになる。1箇所に集められた共通管理データは共
通情報要求一斉通知手段によってチェックされる。
【0092】以上でデータ構造の共通管理データのチェ
ックが完了し、続いて二次記憶装置毎に異なる個別管理
データのチェック処理に移行する。二次記憶装置毎に異
なる個別管理データのチェック処理では、ファイル間の
使用領域の重複チェックと未使用領域のチェックを行
う。
【0093】ファイル間の使用領域の重複とは、同じ記
憶領域を別々のファイルのデータ格納用として使用して
いる状態であり、これは発生してはならない異常な状態
である。まずはこれをチェックする。この処理では、各
手段が以下のように作用する。
【0094】各二次記憶装置管理プロセッサ上では、使
用領域チェック手段が動作しており、使用領域チェック
要求を受けることによって、ファイル間で同じ領域を重
複使用していないかをチェックする。この処理は、使用
領域チェック手段毎に独立しているため、別々の二次記
憶装置管理プロセッサで並行してチェック処理を行うこ
とができる。
【0095】一方、計算機システム内の1箇所で使用領
域チェック要求一斉通知手段が動作しており、全ての使
用領域チェック手段に対して一斉に使用領域チェック要
求を通知する。これによって、全ての利用領域チェック
手段が同時にチェック処理を開始する。すなわち、ファ
イル間の領域重複のチェック処理が、複数の二次記憶装
置管理プロセッサ上で並行して行われることになり、二
次記憶装置管理プロセッサの数を増やす程、処理時間が
短縮される。
【0096】ファイル間の使用領域の重複チェックに引
き続いて、未使用領域のチェックを開始する。未使用領
域とは、データ格納用としてどのファイルにも使用され
ていない領域である。ファイルデータ格納機構の異常な
状態では、未使用であるものとして管理されている領域
が、或るファイルのデータ格納用として使用されている
ような状況が考えられる。この異常な状態のチェックの
ために、各手段が以下のように作用する。
【0097】各二次記憶装置管理プロセッサ上では、未
使用領域に矛盾がないかどうかをチェックする。この処
理は、未使用領域チェック手段毎に独立しているため、
別々の二次記憶装置管理プロセッサで並行して未使用領
域のチェック処理を行うことができる。
【0098】一方、計算機システム内の1箇所で未使用
領域チェック要求一斉通知手段が動作しており、全ての
未使用領域チェック手段に対して一斉に未使用領域チェ
ック要求を通知する。これによって、全ての未使用領域
チェック手段が同時に未使用領域のチェック処理を開始
する。すなわち、未使用領域の矛盾のチェック処理が、
複数の二次記憶装置管理プロセッサ上で並行して行われ
ることになり、二次記憶装置管理プロセッサの数を増や
す程、処理時間が短縮される。
【0099】なお、後述する実施例では、共通管理デー
タに異常があれば使用領域チェック,未使用領域チェッ
クを行わずに処理を終了する構成を採用しているが、共
通管理データの異常の有無にかかわらず使用領域チェッ
ク,未使用領域チェックを実施するようにしても良い。
また、後述する実施例では、使用領域チェックに異常が
あれば未使用領域チェックを行わずに処理を終了する構
成を採用しているが、使用領域チェックの異常の有無に
かかわらず未使用領域チェックを実施するようにしても
良い。
【0100】第8の発明は、上記の第1の発明の構成に
加えて、更に、ファイルデータ格納機構の修復を指示す
る修復指示投入手段と、各二次記憶装置管理プロセッサ
上で動作し、使用領域チェック要求を受け、要求によっ
て指定されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶装
置上のデータ格納領域について、各ファイルの使用領域
をチェックし、そのチェック結果を要求元に通知する使
用領域チェック手段と、前記修復指示投入手段によって
修復を指示されたファイルデータ格納機構にかかる使用
領域チェック要求を、前記使用領域チェック手段の全部
に対して一斉に通知し、前記使用領域チェック手段から
通知された全てのチェック結果を統括する使用領域チェ
ック要求一斉通知手段と、各二次記憶装置管理プロセッ
サ上で動作し、未使用領域チェック要求を受け、要求に
よって指定されたファイルデータ格納機構に属す二次記
憶装置上のデータ格納領域について、使用していない領
域を管理する情報をチェックし、そのチェック結果を要
求元に通知する未使用領域チェック手段と、前記修復指
示投入手段によって修復を指示されたファイルデータ格
納機構にかかる使用領域チェック要求を、前記未使用領
域チェック手段の全部に対して一斉に通知し、前記未使
用領域チェック手段から通知された全てのチェック結果
を統括する未使用領域チェック要求一斉通知手段と、各
二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、ファイル解放
要求を受け、要求によって指定されたファイルが使用し
ている全データ格納領域を、そのファイルのデータ格納
領域として使用できないようにするファイル解放手段
と、前記使用領域チェック要求一斉通知手段においてフ
ァイル間で使用領域の重複が認められた場合、ファイル
間の使用領域の重複を解消すべく、前記ファイル解放手
段の全部に対して、ファイル解放要求を一斉に通知する
ファイル解放要求一斉通知手段と、各二次記憶装置管理
プロセッサ上で動作し、未使用領域再構成要求を受け、
要求によって指定されたファイルデータ格納機構に属す
二次記憶装置上のデータ格納領域について、ファイルに
属していない領域を全て列挙し未使用領域を管理するデ
ータ構造を再構成する未使用領域再構成手段と、前記未
使用領域チェック要求一斉通知手段において未使用領域
の管理の矛盾が認められた場合、および、前記ファイル
解放要求一斉通知手段の動作後、前記未使用領域再構成
手段の全部に対して、未使用領域再構成要求を一斉に通
知する未使用領域再構成要求一斉通知手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0101】この第8の発明の作用は以下の通りであ
る。
【0102】ファイルデータ格納機構中のデータ構造は
運用中に何らかの原因で破壊されることが考えられ、そ
の場合、計算機システムの管理者は、ファイルデータ格
納機構のデータ構造を修復する必要がある。第8の発明
はこのようなデータ構造修復を可能とする。
【0103】先ず、修復指示投入手段により、計算機シ
ステムの管理者に対して、ファイルデータ格納機構のデ
ータ構造を修復するためのインタフェースを提供する。
計算機システムの管理者は、若しデータ構造が破壊され
ていればそれを修復したいファイルデータ格納機構を、
修復指示投入手段によって指定する。
【0104】第8の発明では、データ構造がどのように
異常な状態を示しているかをチェックし、それに応じた
修復を行う。従って、第7の発明と同様のチェックを行
い、チェックされた各状態に応じて、幾つかの修復方法
を実現する。
【0105】更に、複数の二次記憶装置上に分散された
部分データ構造の修復を、複数の二次記憶装置管理プロ
セッサを使って、独立して、並行的に処理する。
【0106】このような修復方法を実現するため、各手
段が以下のように作用する。
【0107】第7の発明と同様に使用領域チェック要求
一斉通知手段および使用領域チェック手段によって、フ
ァイル間の使用領域の重複が発生しているかどうかをチ
ェックする。このチェックにおいて異常が確認された場
合、複数のファイル間で同じ領域を使用する状態を解除
する必要がある。このため、第8の発明では、重複使用
しているファイルについて、順次、そのファイルで使用
している全ての領域を、そのファイルの領域として使用
できないように解放していく。こうして、最後に1つの
ファイルだけが領域を使用できる状態までもっていく。
これを実現するため、各手段が以下のように作用する。
【0108】第7の発明と同様に使用領域チェック要求
一斉通知手段および使用領域チェック手段によって、ど
のファイルが領域を重複使用しているかという情報が計
算機システム内の1箇所に集められる。第8の発明で
は、これに対し、計算機システム内の1箇所で動作する
ファイル解放要求一斉通知手段が起動され、解放の必要
なファイルについて、ファイル解放要求を一斉に全ての
ファイル解放手段に対して通知する。これによって、各
ファイル解放手段が同時に、ファイルの使用領域の解放
処理を行い、複数の二次記憶装置管理プロセッサにおけ
る並列処理を実現する。
【0109】重複したファイルが複数存在する場合に
は、ファイル解放要求の一斉通知を繰り返すことによ
り、ファイル間の使用領域の重複をなくすことができ
る。
【0110】一方、使用領域チェック要求一斉通知手段
および使用領域チェック手段においてファイル間の使用
領域の重複がないことが分かった場合、引き続き未使用
領域チェック要求一斉通知手段および未使用領域チェッ
ク手段によって、未使用領域の管理に異常があるかどう
かがチェックされる。この未使用領域のチェックにおい
て異常が確認された場合、未使用領域を管理するデータ
構造が破壊されているため、このデータ構造を再構築し
なければならない。更に、使用領域チェック要求一斉通
知手段および使用領域チェック手段においてファイル間
の使用領域に重複が認められ、その結果、前述のように
重複使用の解放を済ませた場合も、未使用領域を管理す
るデータを再構築する必要がある。そこで、第8の発明
においては各手段が以下のように作用する。
【0111】未使用領域再構成要求一斉通知手段が起動
される場面は、前述したように、1つは、未使用領域の
チェックにおいて異常が認められた場合で、もう1つ
は、ファイル間の使用領域の重複が認められ、重複使用
の解放を済ませた場合である。いずれの場合も、この時
点ではファイル間の使用領域の重複はなく、どのファイ
ルにも使われていない領域を未使用領域として集め、未
使用領域を管理するデータ構造を再構築する。
【0112】未使用領域再構成では、計算機システムの
1箇所で動作する未使用領域再構成要求一斉通知手段が
起動され、未使用領域再構成要求を、全ての未使用領域
再構成手段に対して一斉に通知する。各二次記憶装置管
理プロセッサ上で動作する未使用領域再構成手段は、未
使用領域再構成要求を受けることにより、未使用領域を
管理するデータ構造を再構成する。これにより、各二次
記憶装置管理プロセッサ上で独立して未使用領域の再構
成処理が並行して行われることになり、二次記憶装置管
理プロセッサの数を増やす程、処理時間が短縮される。
【0113】なお、第8の発明においても第7の発明と
同様に共通管理データ要求一斉通知手段および共通管理
データ通知手段によって共通管理データのチェックを行
い、共通管理データに異常がない場合に限って以降の処
理を続行するように構成しても良い。
【0114】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0115】 目次;(数字は記載された箇所の段落番号を示す) (1)マルチプロセッサ計算機システムの説明 0116〜0117 (2)本発明の構成の概要 0118〜0122 (3)二次記憶装置上の記憶領域の構造の概要 0123〜0124 (4)ファイル管理データの説明 0125〜0126 (5)第1〜第3発明の実施例の説明 (5−1)構成の説明と概略動作 0127〜0130 (5−2)各部の詳細な説明 0131〜0171 (6)第4,第5発明の実施例の説明 (6−1)構成の説明と概略動作 0172〜0179 (6−2)各部の詳細な説明 0180〜0229 (7)第6発明の実施例の説明 (7−1)構成の説明と概略動作 0230〜0232 (7−2)各部の詳細な説明 0233〜0247 (8)第7発明の実施例の説明 (8−1)構成の説明と概略動作 0248〜0252 (8−2)各部の詳細な説明 0253〜0288 (9)第8発明の実施例の説明 (9−1)構成の説明と概略動作 0289〜0296 (9−2)各部の詳細な説明 0297〜0328 (9−3)動作説明の補足 0329〜0333
【0116】図1は本発明を適用したマルチプロセッサ
計算機システムの一例を示すブロック図である。この例
のマルチプロセッサ計算機システムは、ファイルデータ
とファイル管理データとを記録する複数の二次記憶装置
1,2,3と、二次記憶装置1,2,3にアクセス可能
な複数の二次記憶装置管理プロセッサP1,P2,P3
と、入力装置および表示装置を有する端末Tに接続され
たプロセッサP0と、任意のプロセッサ間での通信を可
能とする通信機構Nとを有している。
【0117】図1の例では、1つの二次記憶装置管理プ
ロセッサに1つの二次記憶装置が接続されているが、1
つの二次記憶装置管理プロセッサに複数の二次記憶装置
が接続される構成であっても良い。
【0118】図2は本発明の構成の概要を示すブロック
図である。本発明では、マルチプロセッサ計算機システ
ム中の1つのプロセッサP0上で統括処理部4が動作
し、各二次記憶装置管理プロセッサP1,P2,P3上
で分散処理部5が動作する。統括処理部4は、計算機シ
ステムの管理者や利用者から投入された指示内容を受
け、その内容によって、各分散処理部5に適切な要求を
通知する。各分散処理部5は要求を受け取ると、自分の
管理するべき二次記憶装置1,2,3に対して要求され
た処理を行う。
【0119】統括処理部4は、計算機システムの管理者
や利用者が指示を投入した時点でプロセスとして起動さ
れても良いし、UNIXにおけるデーモンのように、常
に背後で動作している常駐プロセスとして実現しても良
い。後者の場合、投入された指示を、統括処理部4を実
現する常駐プロセスに渡すための機構が必要となる。
【0120】また、分散処理部5は、統括処理部4が要
求を通知する時点でプロセスとして起動されても良い
し、常駐プロセスとして実現しても良い。後者の場合、
統括処理部4と分散処理部5との間で要求や処理結果を
通知するための通信機構が必要となる。
【0121】本発明を特徴付ける各手段は、統括処理部
4と分散処理部5が各々分担することにより実現され
る。
【0122】なお、上記の例では、統括処理部4を二次
記憶装置の接続されていない特定のプロセッサP0に設
けたが、二次記憶装置管理プロセッサP1,P2,P3
の何れかに統括処理部4を設けるようにしても良い。こ
の場合、その二次記憶装置管理プロセッサは統括処理部
4と分散処理部5との双方を実施することになる。
【0123】図3に二次記憶装置上の記憶領域の構造の
概要を示す。二次記憶装置上の記憶領域は、或る一定の
サイズの区画に分割されている。区画には、ファイルデ
ータ格納機構のデータ構造を管理する管理データ格納用
の区画と、ファイルデータ格納用の区画とがある。
【0124】ファイルデータを格納する区画は、ファイ
ル毎に必要な数の区画を各二次記憶装置1,2,3毎に
割り当てて、ファイルデータを記録していく。従って、
1つのファイルのデータは複数の二次記憶装置1,2,
3にわたって記録される。1つの二次記憶装置について
見ると、部分的なファイルが格納されていることにな
る。
【0125】このようなファイルを管理するファイル管
理データについて、図4を用いて説明する。ファイル管
理データ6は、論理的には1つの共通管理データ7と、
複数の個別管理データ8,9,10とから構成され、各
ファイルに1組ずつ用意される。共通管理データ7は、
ファイル全体に関する管理データであり、例えば当該フ
ァイルデータ格納機構の名前や、当該ファイルデータ格
納機構を構成する二次記憶装置の数などが含まれる。こ
の共通管理データ7中の少なくともファイルデータ格納
機構の名前は当該ファイルデータ格納機構を構成する各
二次記憶装置1,2,3のそれぞれに格納しておく必要
がある。他方、ファイルデータ格納機構を構成する二次
記憶装置の数などは、原理的には何れかの二次記憶装置
に格納されていれば良い。しかし、本実施例では、実装
上、ファイルデータ格納機構を構成する全ての二次記憶
装置1,2,3に、ファイルデータ格納機構の名前およ
び構成二次記憶装置数等を含む同じ内容の共通管理デー
タを記録するようにしている。
【0126】他方、個別管理データ8,9,10は1つ
の二次記憶装置中に限定された管理データであり、例え
ば、各ファイル毎にそのファイルで使用している区画の
情報を管理している部分ファイル管理データや、何れの
ファイルにも使用されていない区画の情報を管理する未
使用区画管理リストなどが含まれる。未使用区画管理リ
ストは、管理データとして二次記憶装置上の或る区画に
記録される。このリストは、ファイルデータを格納する
際、新しい区画を割り当てるために使われる。このよう
な個別管理データ8,9,10は、それぞれ対応する二
次記憶装置1,2,3に記録される。
【0127】図5は本発明の一実施例のブロック図であ
る。本実施例では、統括処理部4上で部分データ構造構
築要求一斉通知手段401,状態判別手段402,利用
開始要求一斉通知手段403,状態判別手段404およ
び利用終了要求一斉通知手段405が動作し、各々の分
散処理部5上で部分データ構造構築手段501,利用可
能状態移行手段502および利用不可状態移行手段50
3が動作する。また、統括処理部4に対して指示を与え
る手段として、構築指示投入手段100,利用開始指示
投入手段101および利用終了指示投入手段102があ
る。
【0128】本実施例の動作の概略は以下のようにな
る。先ず、計算機システムの管理者が構築指示投入手段
100によって、構築したいファイルデータ格納機構を
構成する全ての二次記憶装置を指定し、構築の指示を行
うと、統括処理部4中の部分データ構造構築要求一斉通
知手段401がその指示を解釈して、各分散処理部5中
の部分データ構造構築手段501に対して、同時に、部
分データ構造構築要求を通知する。各部分データ構造構
築手段501は、この部分データ構造構築要求を受け、
要求によって指定された各二次記憶装置1,2,3上
に、部分データ構造を構築する。これによって、ファイ
ルデータ格納機構が構築される。
【0129】次に、計算機システムの管理者が、利用開
始指示投入手段101によって、利用したいファイルデ
ータ格納機構の利用開始を指示すると、統括処理部4中
の状態判別手段402が、その利用開始を指示されたフ
ァイルデータ格納機構の状態が、その時点で利用可能な
状態か、利用不可能な状態かを判別する。そして、利用
不可能な状態と判断された場合に、統括処理部4中の利
用開始要求一斉通知手段403が、利用開始要求を、各
分散処理部5中の利用可能状態移行手段502に対して
一斉に通知し、各利用可能状態移行手段502は、利用
開始要求を受け、要求によって指定されたファイルデー
タ格納機構に属す二次記憶装置1,2,3の状態を、利
用可能な状態へと移行させる。こうして、ファイルデー
タ格納機構が利用可能となる。
【0130】その後、計算機システムの管理者が、利用
終了指示投入手段102によって、ファイルデータ格納
機構の利用終了を指示すると、統括処理部4中の状態判
別手段404が、その利用終了を指示されたファイルデ
ータ格納機構の状態が、その時点で利用可能な状態か、
利用不可能な状態かを判別する。そして、利用可能な状
態と判断された場合に、統括処理部4中の利用終了要求
一斉通知手段405が、利用終了要求を、各分散処理部
5中の利用不可状態移行手段503に対して一斉に通知
し、各利用不可状態移行手段503は、利用終了要求を
受け、要求によって指定されたファイルデータ格納機構
に属す二次記憶装置の状態を利用不可能な状態へ移行さ
せる。
【0131】以下、図5に示した実施例の各部の動作を
詳細に説明する。
【0132】○構築指示投入手段100 構築指示投入手段100は、UNIXにおけるコマンド
の様な形で実現され、図1のマルチプロセッサ計算機シ
ステムの場合、端末Tから投入される。コマンドと共に
指定される情報としては、ファイルデータ格納機構の名
前や、記憶領域を分割する区画のサイズなど、全ての二
次記憶装置に共通した情報、更に、全ての二次記憶装置
の識別情報(名前など)がある。
【0133】○部分データ構造構築要求一斉通知手段4
01 コマンド投入後、構築指示投入手段100による上述し
た情報は統括処理部4に渡される。情報を渡す方法は前
述した通り、例えば、統括処理部4を常駐プロセスとし
て予め起動しておき、後から起動されたコマンドから、
プロセス間通信によって渡す方法や、投入されたコマン
ドが統括処理部4を担うプロセスとして起動する実施例
が考えられる。そして、構築指示投入手段100を実現
するコマンドから情報を渡された後、統括処理部4で部
分データ構造構築要求一斉通知手段401が起動する。
部分データ構造構築要求一斉通知手段401は、例えば
図6に示すような処理を実行する部分データ構造構築要
求一斉通知ルーチンとして実現される。このルーチンで
は以下のような処理が行われる。
【0134】ステップS1;構築指示投入手段100か
ら渡された構築指示情報を解釈し、部分データ構造構築
要求を作成する。この要求には、共通管理データを作成
するための情報だけでなく、二次記憶装置の識別情報が
含まれている。
【0135】ステップS2;二次記憶装置管理プロセッ
サ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成した
部分データ構造構築要求を通知する。
【0136】ステップS3;部分データ構造構築結果の
全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知が
揃わなければ、ステップS5に飛んで異常終了とする。
【0137】ステップS4;ステップS3において通知
された部分データ構造構築結果を調べ、全ての部分デー
タ構造構築が正常に終了しているかどうかをチェックす
る。
【0138】ステップS5;ステップS4のチェック結
果を、構築指示を投入した管理者に知らせる。図1のマ
ルチプロセッサ計算機システムの場合、端末Tからチェ
ック結果が出力される。
【0139】○部分データ構造構築手段501 部分データ構造構築手段501は、部分データ構造構築
要求一斉通知手段401のステップS2で出される部分
データ構造構築要求によって起動される。部分データ構
造構築手段501は、例えば図7に示すような処理を実
行する部分データ構造構築ルーチンとして実現される。
このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0140】ステップS11;部分データ構造構築要求
に含まれる共通管理データを作成するための情報から、
二次記憶装置への記録に適した形式の共通管理データを
作成する。
【0141】ステップS12;二次記憶装置毎に異なる
データ構造のための個別の管理データ(未使用区画管理
リストや部分ファイル管理データなど)を作成する。
【0142】ステップS13;ステップS11及びステ
ップS12において作成された全ての管理データを二次
記憶装置に書き込む。なお、管理データ全体を作成した
後に書き込む代わりに、作成された時点でその都度書き
込んでも良い。
【0143】ステップS14;要求元である統括処理部
4に部分データ構造構築結果を通知する。この通知は前
述した部分データ構造構築要求一斉通知手段401の図
6のステップS3で受け取られる。
【0144】○利用開始指示投入手段101 利用開始指示投入手段101は、UNIXにおけるコマ
ンドの様な形で実現され、図1のマルチプロセッサ計算
機システムの場合、端末Tから投入される。コマンドと
共に指定される情報としては、ファイルデータ格納機構
の識別情報(名前など)である。コマンド投入後、この
情報は統括処理部4に渡される。
【0145】○状態判別手段402 状態判別手段402は、統括処理部4で実現される機能
の1つである。状態判別を行うためには、ファイルデー
タ格納機構の状態を知らなければならないが、ファイル
データ格納機構の状態は、統括処理部4で管理しておく
方法と、分散処理部5で管理しておく方法とが考えられ
る。
【0146】統括処理部4を常駐プロセスとして実現す
れば、前者の方法が可能となる。この場合、統括処理部
4に利用開始の指示情報が渡された時、ファイルデータ
格納機構が利用可能な状態なのか、利用不可能な状態な
のかを即座に判別できる。
【0147】統括処理部4を常駐プロセスとして実現し
ない場合は、分散処理部5を常駐プロセスとしておき、
分散処理部5でファイルデータ格納機構の状態を管理す
る。この場合、分散処理部5で管理されているファイル
データ格納機構の状態を、統括処理部4から調べること
になる。そのために、統括処理部4と分散処理部5との
間で、状態調査要求と結果通知というやりとりが行われ
る。
【0148】状態判別手段402は、利用開始を指示さ
れたファイルデータ格納機構の状態が利用可能な状態な
らば、既に利用可能なことを利用開始指示を投入した管
理者に知らせて処理を終了する。この通知は、図1のマ
ルチプロセッサ計算機システムの場合、端末Tから出力
される。利用不可能な状態ならば、利用開始要求一斉通
知手段403を起動する。
【0149】○利用開始要求一斉通知手段403 利用開始要求一斉通知手段403は、図8に示すような
処理を行う利用開始要求一斉通知ルーチンとして実現さ
れる。このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0150】ステップS21;利用開始指示投入手段1
01から渡されたファイルデータ格納機構の識別情報を
基に、当該ファイルデータ格納機構の識別情報を含む利
用開始要求を作成する。
【0151】ステップS22;二次記憶装置管理プロセ
ッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成し
た利用開始要求を通知する。
【0152】ステップS23;利用開始状態移行結果の
全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知が
揃わなければ、ステップS25に飛んで異常終了する。
【0153】ステップS24;ステップS23において
通知された利用可能状態移行結果を調べ、全ての利用可
能状態移行が正常に終了しているかどうかをチェックす
る。
【0154】ステップS25;ステップS24のチェッ
ク結果を、利用開始指示を投入した管理者に知らせる。
このとき統括処理部4が常駐プロセスの場合、当該ファ
イルデータ管理機構の状態が利用可能な状態になったこ
とを記録する。
【0155】○利用可能状態移行手段502 利用可能状態移行手段502は、図9に示すような処理
を行う利用可能状態移行ルーチンとして実現される。こ
のルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0156】ステップS31;各二次記憶装置から管理
データを読み出し、統括処理部4の利用開始要求一斉通
知手段403から出された利用開始要求に含まれるファ
イルデータ格納機構の識別情報を取り出し、前記二次記
憶装置から読み出した管理データと比較することによ
り、要求されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶
装置を抽出する。なお、各二次記憶装置から読み出され
た管理データ(部分ファイル管理データ,未使用区画管
理リストなど)は、利用可能状態の期間中、二次記憶装
置管理プロセッサのメモリに格納され、実際の制御に利
用される。
【0157】ステップS32;ステップS31で抽出し
た二次記憶装置の状態を利用可能状態とする。このと
き、ファイルデータ格納機構の状態が利用可能な状態に
なったことを記録する。
【0158】ステップS33;要求元である統括処理部
4に利用可能状態移行結果を通知する。この通知は、利
用開始要求一斉通知手段403の図8のステップS23
で受け取られる。
【0159】○利用終了指示投入手段102 利用終了指示投入手段102は、UNIXにおけるコマ
ンドの様な形で実現される。図1のマルチプロセッサ計
算機システムの場合、端末Tから投入される。コマンド
と共に指定される情報としては、ファイルデータ格納機
構の識別情報(名前など)である。コマンド投入後、こ
の情報は統括処理部4に渡される。
【0160】○状態判別手段404 状態判別手段404は、状態判別手段402とほぼ同じ
方法で実現できる。但し、以下の点が異なる。状態判別
手段404は、ファイルデータ格納機構の状態が利用不
可能な状態ならば、既に利用不可能なことを利用終了指
示を投入した管理者に知らせて処理を終了する。この通
知は、図1のマルチプロセッサ計算機システムの場合、
端末Tから出力される。利用可能な状態ならば、利用終
了要求一斉通知手段405を起動する。
【0161】○利用終了要求一斉通知手段405 利用終了要求一斉通知手段405は、図10に示すよう
な処理を行う利用終了要求一斉通知ルーチンとして実現
される。このルーチンでは以下のような処理が行われ
る。
【0162】ステップS41;利用終了指示投入手段1
02から渡されたファイルデータ格納機構の識別情報を
基に、ファイルデータ格納機構の識別情報を含む利用終
了要求を作成する。
【0163】ステップS42;二次記憶装置管理プロセ
ッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成し
た利用終了要求を通知する。このとき統括処理部4が常
駐プロセスの場合、当該ファイルデータ格納機構の状態
が利用不可能な状態になったことを記録する。
【0164】ステップS43;利用不可状態移行結果の
全てが通知されるのを待つ。一定時間内に全ての通知が
揃わなければ、ステップS45に飛んで異常終了する。
【0165】ステップS44;ステップS43において
通知された利用不可状態移行結果を調べ、全ての利用不
可状態移行が正常に終了しているかどうかをチェックす
る。
【0166】ステップS45;ステップS44のチェッ
ク結果を、利用終了指示を投入した管理者に知らせる。
この通知は、図1のマルチプロセッサ計算機システムの
場合、端末Tから出力される。
【0167】○利用不可状態移行手段503 利用不可状態移行手段503は、図11に示すような処
理を行う利用不可状態移行ルーチンとして実現される。
このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0168】ステップS51;各二次記憶装置から管理
データを読み出し、統括処理部4の利用終了要求一斉通
知手段405から出された利用終了通知に含まれるファ
イルデータ格納機構の識別情報を取り出し、前記各二次
記憶装置から読み出した管理データと比較することによ
り、要求されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶
装置を抽出する。
【0169】ステップS52;ステップS51で抽出し
た各二次記憶装置について、利用可能状態において二次
記憶装置管理プロセッサのメモリに読み出されていた管
理データ(部分ファイル管理データ,未使用区画管理リ
スト等)を二次記憶装置に書き出す。
【0170】ステップS53;二次記憶装置毎の状態を
利用不可状態とする。このとき、ファイルデータ格納機
構の状態が利用不可能な状態になったことを記録する。
【0171】ステップS54;要求元である統括処理部
4に利用不可状態移行結果を通知する。この通知は利用
終了要求一斉通知手段405の図10のステップS43
で受け取られる。
【0172】図12は本発明の別の実施例のブロック図
である。本実施例では、統括処理部4上で部分データ構
造構築要求一斉通知手段401,状態判別手段411,
利用待機要求一斉通知手段412,利用可能要求一斉通
知手段413,利用不可要求一斉通知手段414,状態
判別手段415,利用待機要求一斉通知手段416,利
用不可要求一斉通知手段417および利用可能要求一斉
通知手段418が動作し、各々の分散処理部5上で部分
データ構造構築手段501,利用待機状態移行手段51
1,利用可能状態移行手段512,利用不可状態移行手
段513,利用待機状態移行手段514,利用不可状態
移行手段515および利用可能状態移行手段516が動
作する。また、統括処理部4に対して指示を与える手段
として、構築指示投入手段100,利用開始指示投入手
段101および利用終了指示投入手段102がある。
【0173】本実施例の動作の概略は以下のようにな
る。先ず、計算機システムの管理者が構築指示投入手段
100によって、構築したいファイルデータ格納機構を
構成する全ての二次記憶装置を指定し、構築の指示を行
うと、統括処理部4中の部分データ構造構築要求一斉通
知手段401がその指示を解釈して、各分散処理部5中
の部分データ構造構築手段501に対して、同時に、部
分データ構造構築要求を通知する。各部分データ構造構
築手段501は、この部分データ構造構築要求を受け、
要求によって指定された各二次記憶装置1,2,3上
に、部分データ構造を構築する。これによって、ファイ
ルデータ格納機構が構築される。これらの動作は図5の
実施例と同じである。
【0174】次に、計算機システムの管理者が、利用開
始指示投入手段101によって、利用したいファイルデ
ータ格納機構の利用開始を指示すると、統括処理部4中
の状態判別手段411が、その利用開始を指示されたフ
ァイルデータ格納機構の状態が、その時点で利用可能な
状態か、利用不可能な状態かを判別する。利用不可能な
状態と判断された場合に、利用待機要求一斉通知手段4
12が、利用待機要求を、各分散処理部5中の利用待機
状態移行手段511に対して一斉に通知し、各利用待機
状態移行手段511は、利用待機要求を受け、要求によ
って指定されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶
装置の状態を、利用待機状態という中間状態へ移行させ
る。
【0175】そして、利用待機状態移行手段511の全
てにおいて待機状態への移行が成功すると、利用待機要
求一斉通知手段412が利用可能要求一斉通知手段41
3を起動し、この利用開始要求一斉通知手段413が、
利用開始要求を、各分散処理部5中の利用可能状態移行
手段512に対して一斉に通知し、各利用可能状態移行
手段512は、利用開始要求を受け、要求によって指定
されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶装置1,
2,3の状態を、利用待機状態から利用可能な状態へと
移行させる。こうして、ファイルデータ格納機構が利用
可能となる。
【0176】他方、利用待機状態移行手段511の一部
において、待機状態への移行が失敗すると、利用待機要
求一斉通知手段412が利用不可要求一斉通知手段41
4を起動し、この利用不可要求一斉通知手段414が、
利用不可要求を、各分散処理部5中の利用不可状態移行
手段513に対して一斉に通知し、各利用不可状態移行
手段513は、利用不可要求を受け、要求によって指定
されたファイルデータ格納機構に属する二次記憶装置の
状態を利用待機状態から利用不可状態に戻す。
【0177】その後、計算機システムの管理者が、利用
終了指示投入手段102によって、ファイルデータ格納
機構の利用終了を指示すると、統括処理部4中の状態判
別手段415が、その利用終了を指示されたファイルデ
ータ格納機構の状態が、その時点で利用可能な状態か、
利用不可能な状態かを判別する。そして、利用可能な状
態と判断された場合に、統括処理部4中の利用待機要求
一斉通知手段416が、利用待機要求を、各分散処理部
5中の利用待機状態移行手段514に対して一斉に通知
し、各利用待機状態移行手段514は、利用待機要求を
受け、要求によって指定されたファイルデータ格納機構
に属す二次記憶装置の状態を利用待機状態へ移行させ
る。
【0178】そして、利用待機状態移行手段514の全
てにおいて待機状態への移行が成功すると、利用不可要
求一斉通知手段417が起動され、利用不可要求一斉通
知手段417は、利用終了要求を、各分散処理部5中の
利用不可状態移行手段515に対して一斉に通知し、利
用不可状態移行手段515は、利用終了要求を受け、要
求によって指定されたファイルデータ格納機構に属す二
次記憶装置の状態を利用待機状態から利用不可な状態へ
移行させる。
【0179】他方、利用待機状態移行手段514の一部
において、待機状態への移行が失敗したときは、利用可
能要求一斉通知手段418が起動され、利用可能要求一
斉通知手段418は、利用可能要求を、各分散処理部5
中の利用可能状態移行手段516に対して一斉に通知
し、利用可能状態移行手段516は、この利用可能要求
を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納機
構に属す二次記憶装置の状態を利用待機状態から利用可
能な状態に戻す。
【0180】以下、図12に示した実施例の各部の動作
を詳細に説明する。なお、図5と同一符号を付した部
分、つまり構築指示投入手段100,利用開始指示投入
手段101,利用終了指示投入手段102,部分データ
構造構築要求一斉通知手段401,部分データ構造構築
手段501の動作は図5と同じなので、その詳細な説明
は省略する。
【0181】○状態判別手段411 状態判別手段411は、図5の状態判別手段402とほ
ぼ同じである。但し、以下の点が異なる。状態判別手段
411は、ファイルデータ格納機構の状態が利用不可能
な状態ならば、利用待機要求一斉通知手段412を起動
する。
【0182】○利用待機要求一斉通知手段412 利用待機要求一斉通知手段412は、状態判別手段41
1において、利用開始を指示されたファイルデータ格納
機構の状態が利用不可能な状態と判断された場合に起動
される。利用待機要求一斉通知手段412は、図13に
示すような処理を行う利用待機要求一斉通知ルーチンと
して実現される。このルーチンでは以下のような処理が
行われる。
【0183】ステップS61;利用開始指示投入手段1
01から渡されたファイルデータ格納機構の識別情報を
基に、ファイルデータ格納機構の識別情報を含む利用待
機要求を作成する。ファイルデータ格納機構の識別情報
は、後の処理のために統括処理部4中に記録しておく。
【0184】ステップS62;二次記憶装置管理プロセ
ッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成し
た利用待機要求を通知する。このとき統括処理部4が常
駐プロセスの場合、当該ファイルデータ格納機構の状態
が中間的な状態になっていることを記録する。
【0185】ステップS63;利用待機状態移行結果の
全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知が
揃わなければ、ステップS66に進み、利用不可要求一
斉通知ルーチン(利用不可要求一斉通知手段414)を
起動する。
【0186】ステップS64;ステップS63において
通知された全ての利用待機状態移行の結果を総合的に調
べる。このチェックでは、個々の通知結果が正常かどう
かをチェックし、全ての二次記憶装置が利用待機状態へ
の移行を完了したかどうかをチェックする。
【0187】ステップS65;ステップS64の結果、
全ての利用待機状態移行が正常に完了していた場合、ス
テップS65に進み、利用可能要求一斉通知ルーチン
(利用可能要求一斉通知手段413)を起動する。
【0188】ステップS66;ステップS64の結果、
一部でも利用待機状態移行に異常が認められた場合、ス
テップS66に進み、利用不可要求一斉通知ルーチン
(利用不可要求一斉通知手段414)を起動する。
【0189】○利用待機状態移行手段511 利用待機状態移行手段511は、図14に示すような処
理を行う利用待機状態移行ルーチンとして実現される。
このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0190】ステップS71;各二次記憶装置から管理
データを読み出し、統括処理部4の利用待機要求一斉通
知手段412から出された利用待機要求に含まれるファ
イルデータ格納機構の識別情報を取り出し、前記各二次
記憶装置から読み出した管理データと比較することによ
り、要求されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶
装置を抽出する。
【0191】ステップS72;ステップS71で抽出し
た二次記憶装置毎の状態を利用待機状態とする。このと
き、ファイルデータ格納機構の状態が中間的な状態にな
ったことを記録する。
【0192】ステップS73;要求元である統括処理部
4に利用待機状態移行結果を通知する。このとき、どの
二次記憶装置が利用待機状態になったかという情報を通
知する。この通知は、利用待機要求一斉通知手段412
の図13のステップS63で受け取られる。
【0193】○利用可能要求一斉通知手段413 利用可能要求一斉通知手段413は、統括処理部4にお
ける利用待機要求一斉通知手段412の動作後、全ての
二次記憶装置の状態が利用待機状態へ正常に移行された
という結果通知が確認された場合に、起動される。利用
可能要求一斉通知手段413は、図15に示すような処
理を行う利用可能要求一斉通知ルーチンとして実現され
る。このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0194】ステップS81;統括処理部4中に記録し
ておいたファイルデータ格納機構の識別情報を基に、フ
ァイルデータ格納機構の識別情報を含む利用可能要求を
作成する。
【0195】ステップS82;二次記憶装置管理プロセ
ッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成し
た利用可能要求を通知する。
【0196】ステップS83;利用可能状態移行結果の
全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知が
揃わなければ、異常として管理者に知らせる。その場
合、ファイルデータ格納機構の状態は不定となる。
【0197】ステップS84;利用待機状態から利用可
能状態への移行にかかる個々の通知結果は正常しかあり
得ないので、ステップS83において全ての通知結果が
揃った場合は正常と判断し、利用開始指示を投入した管
理者に正常に利用開始されたことを知らせる。この通知
は、図1のマルチプロセッサ計算機システムの場合、端
末Tから出力される。また、このとき統括処理部4が常
駐プロセスの場合、ファイルデータ格納機構の状態が利
用可能な状態になったことを記録する。
【0198】○利用可能状態移行手段512 利用可能状態移行手段512の役割は、図5の利用可能
状態移行手段502とほぼ同じである。但し、該当する
二次記憶装置の状態は既に利用待機状態となっているの
で、利用可能状態移行手段512は、利用待機状態から
利用可能な状態へ移行させるだけである。
【0199】○利用不可要求一斉通知手段414 利用不可要求一斉通知手段414は、統括処理部4にお
ける利用待機要求一斉通知手段の動作後、一部でも利用
待機状態への移行に異常があったことが確認された場合
に起動される。利用不可要求一斉通知手段414は、図
16に示すような処理を行う利用不可要求一斉通知ルー
チンとして実現される。このルーチンでは以下のような
処理が行われる。
【0200】ステップS91;統括処理部4中に記録し
ておいたファイルデータ格納機構の識別情報を基に、フ
ァイルデータ格納機構の識別情報を含む利用不可要求を
作成する。
【0201】ステップS92;二次記憶装置管理プロセ
ッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成し
た利用不可要求を通知する。
【0202】ステップS93;利用不可状態移行結果の
全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知が
揃わなければ、異常と見做して管理者に知らせる。その
場合、ファイルデータ格納機構の状態は不定となる。
【0203】ステップS94;利用待機状態から利用不
可状態への移行にかかる個々の通知結果は正常しかあり
得ないので、ステップS93において全ての通知結果が
揃った場合は、全ての二次記憶装置が利用不可状態に移
行したと判断し、利用開始指示を投入した管理者に、利
用開始に失敗したことを知らせる。この通知は、図1の
マルチプロセッサ計算機システムの場合、端末Tから出
力される。また、このとき統括処理部4が常駐プロセス
の場合、ファイルデータ格納機構の状態が利用不可能な
状態になったことを記録する。
【0204】○利用不可状態移行手段513 利用不可状態移行手段513の役割は、図5の利用可能
状態移行手段503とほぼ同じである。但し、該当する
二次記憶装置の状態は既に利用待機状態となっているの
で、利用不可状態移行手段513は、利用待機状態から
利用不可能な状態へ移行させるだけである。
【0205】○状態判別手段415 状態判別手段415は、図5の状態判別手段404とほ
ぼ同じである。但し、状態判別手段415は、ファイル
データ格納機構の状態が利用可能な状態ならば、利用待
機要求一斉通知手段416を起動する点で、状態判別手
段404と相違する。
【0206】○利用待機要求一斉通知手段416 利用待機要求一斉通知手段416は、状態判別手段41
5において、ファイルデータ格納機構の状態が利用可能
な状態と判別された場合に起動される。利用待機要求一
斉通知手段416は、図17に示すような処理を行う利
用待機要求一斉通知ルーチンとして実現される。このル
ーチンでは以下のような処理が行われる。
【0207】ステップS101;利用終了指示投入手段
102から渡されたファイルデータ格納機構の識別情報
を基に、ファイルデータ格納機構の識別情報を含む利用
待機要求を作成する。ファイルデータ格納機構の識別情
報は、後の処理のために統括処理部4中に記録してお
く。
【0208】ステップS102;二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成
した利用待機要求を通知する。この通知は、図1のマル
チプロセッサ計算機システムの場合、端末Tから出力さ
れる。また、このとき統括処理部4が常駐プロセスの場
合、ファイルデータ格納機構の状態が中間的な状態にな
っていることを記録する。
【0209】ステップS103;利用待機状態移行結果
の全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知
が揃わなければ、ステップS106に進み利用可能要求
一斉通知ルーチン(利用可能要求一斉通知手段418)
を起動する。
【0210】ステップS104;ステップS103にお
いて通知された全ての利用待機状態移行の結果を総合的
に調べる。このチェックでは、個々の通知結果が正常か
どうかをチェックし、全ての二次記憶装置の利用待機状
態への移行が完了したかどうをチェックする。
【0211】ステップS105;ステップS104の結
果、全ての利用待機状態移行が正常に完了していた場
合、利用不可要求一斉通知ルーチン(利用不可要求一斉
通知手段417)を起動する。
【0212】ステップS106;ステップS104の結
果、一部でも利用待機状態移行に異常が認められた場
合、利用可能要求一斉通知ルーチン(利用可能要求一斉
通知手段418)を起動する。
【0213】○利用待機状態移行手段514 利用待機状態移行手段514は、図18に示すような処
理を行う利用待機状態移行ルーチンとして実現される。
このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0214】ステップS111;各二次記憶装置から管
理データを読み出し、統括処理部4の利用待機要求一斉
通知手段416から出された利用待機要求に含まれるフ
ァイルデータ格納機構の識別情報を取り出し、前記各二
次記憶装置から読み出した管理データと比較することに
より、要求されたファイルデータ格納機構に属す二次記
憶装置を抽出する。
【0215】ステップS112;ステップS111で抽
出した二次記憶装置について、利用待機状態に移行でき
るかを判断する。利用待機状態に移行できない場合とし
ては、その時点で二次記憶装置に対して読み書きが行わ
れている場合が考えられる。
【0216】ステップS113;ステップS112にお
いて、利用待機状態に移行できると判断した場合、二次
記憶装置の状態を利用待機状態とする。このとき、ファ
イルデータ格納機構の状態が中間的な状態になったこと
を記録する。
【0217】ステップS114;要求元である統括処理
部4に利用待機状態移行の結果(成功/失敗)を通知す
る。この通知は、統括処理部4の利用待機要求一斉通知
手段416の図17のステップS103で受け取られ
る。
【0218】○利用不可要求一斉通知手段417 利用不可要求一斉通知手段417は、統括処理部4にお
ける利用待機要求一斉通知手段416の動作後、全ての
二次記憶装置の利用待機状態への移行が正常に行われた
ことが確認された場合、起動される。利用不可要求一斉
通知手段417は、図19に示すような処理を行う利用
不可要求一斉通知ルーチンとして実現される。このルー
チンでは以下のような処理が行われる。
【0219】ステップS121;統括処理部中に記録さ
れているファイルデータ格納機構の識別情報を基に、フ
ァイルデータ格納機構の識別情報を含む利用不可要求を
作成する。
【0220】ステップS122;二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成
した利用不可要求を通知する。
【0221】ステップS123;利用不可状態移行結果
の全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知
が揃わなければ、異常と見做して管理者に知らせる。そ
の場合、ファイルデータ格納機構の状態は不定となる。
この通知は、図1のマルチプロセッサ計算機システムの
場合、端末Tから出力される。
【0222】ステップS124;個々の通知結果は正常
しかあり得ないので、ステップS123において全ての
通知結果が揃った場合は正常と判断し、利用終了指示を
投入した管理者に正常に利用終了されたことを知らせ
る。この通知は、図1のマルチプロセッサ計算機システ
ムの場合、端末Tから出力される。また、このとき統括
処理部4が常駐プロセスの場合、ファイルデータ管理機
構の状態が利用不可能な状態になったことを記録する。
【0223】○利用不可状態移行手段515 利用不可状態移行手段515は、図5の利用不可状態移
行手段503とほぼ同じである。但し、該当する二次記
憶装置は既に利用待機状態に移行しているので、利用不
可状態移行手段515は、利用待機状態から利用不可な
状態へと移行させるだけである。
【0224】○利用可能要求一斉通知手段418 利用可能要求一斉通知手段418は、統括処理部4にお
ける利用待機要求一斉通知手段416の動作後、一部で
も利用待機状態への移行に異常があったことが確認され
た場合、起動される。利用可能要求一斉通知手段418
は、図20に示すような処理を行う利用可能要求一斉通
知ルーチンとして実現される。このルーチンでは以下の
ような処理が行われる。
【0225】ステップS131;統括処理部4中に記録
されているファイルデータ格納機構の識別情報を基に、
ファイルデータ格納機構の識別情報を含む利用可能要求
を作成する。
【0226】ステップS132;二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成
した利用可能要求を通知する。
【0227】ステップS133;利用可能状態移行結果
の全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知
が揃わなければ、異常と見做して管理者に知らせる。そ
の場合、ファイルデータ格納機構の状態は不定となる。
【0228】ステップS134;利用待機状態から利用
可能状態への移行にかかる個々の通知結果は正常しかあ
り得ないので、ステップS133において全ての通知結
果が揃った場合は、全ての二次記憶装置が利用可能状態
に移行したと判断し、利用終了指示を投入した管理者
に、利用終了に失敗したことを知らせる。この場合、フ
ァイルデータ格納機構の状態は利用可能状態である。こ
の通知は、図1のマルチプロセッサ計算機システムの場
合、端末Tから出力される。また、このとき統括処理部
4が常駐プロセスの場合、ファイルデータ格納機構の状
態が利用可能な状態になったことを記録する。
【0229】○利用可能状態移行手段516 利用可能状態移行手段516は、図5の利用可能状態移
行手段502とほぼ同じである。但し、利用待機状態か
ら利用可能状態へ移行させる点で利用可能状態移行手段
502と相違する。
【0230】図21は本発明の更に別の実施例のブロッ
ク図である。本実施例では、図5または図12に示され
る統括処理部4上で、更に、状態判別手段421,部分
情報要求一斉通知手段422および情報統括表示手段4
23を動作させ、図5または図12に示される各分散処
理部5上で、更に、部分情報通知手段521を動作させ
ている。また、統括処理部4に対して指示を与える手段
として、更に、状態表示指示投入手段103がある。
【0231】図5または図12における構築指示投入手
段100,利用開始指示投入手段101および利用終了
指示投入手段102の入力があった場合の動作は図5ま
たは図12と同じである。状態表示指示投入手段103
の入力があった場合、本実施例では以下のように動作す
る。
【0232】先ず、計算機システムの利用者が、状態表
示指示投入手段103によって、ファイルデータ格納機
構の状態表示と表示形式を指示すると、統括処理部4の
状態判別手段421が、状態表示を指示されたファイル
データ格納機構の状態がその時点で利用可能な状態か、
利用不可能な状態かを判別し、利用可能な状態の場合に
部分情報要求一斉通知手段422が、各分散処理部5の
部分情報通知手段521に対して一斉に部分情報要求を
通知する。各部分情報通知手段521は、部分情報要求
を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納機
構に属す二次記憶装置を抽出し、その二次記憶装置の利
用状況を要求元に通知する。そして、情報統括表示手段
423は、部分情報通知手段521によって通知された
全ての部分情報を統括し、状態表示指示投入手段103
によって指示された表示形式で利用者端末に表示を行
う。
【0233】以下、図21に示した実施例の各部の動作
を詳細に説明する。
【0234】○状態表示指示投入手段103 状態表示指示投入手段103は、UNIXにおけるコマ
ンドの様な形で実現される。このコマンドは図1のマル
チプロセッサ計算機システムの場合、端末Tから投入さ
れる。コマンドと共に指定される情報としては、ファイ
ルデータ格納機構の識別情報(名前など)と表示形式で
ある。コマンド投入後、この情報は統括処理部4に渡さ
れる。
【0235】○状態判別手段421 状態判別手段421は、図5に示した実施例の状態判別
手段402とほぼ同じである。但し、以下の点が異な
る。状態判別手段421は、ファイルデータ格納機構の
状態が利用不可能な状態ならば、そのことを状態表示指
示を投入した利用者に知らせて処理を終了し、ファイル
データ格納機構の状態が利用可能な状態ならば、部分情
報要求一斉通知手段422を起動する。上記の通知は、
図1のマルチプロセッサ計算機システムの場合、端末T
から出力される。
【0236】○部分情報要求一斉通知手段422 部分情報要求一斉通知手段422は、図22に示すよう
な処理を行う部分情報要求一斉通知ルーチンとして実現
される。このルーチンでは以下のような処理が行われ
る。
【0237】ステップS141;状態表示指示投入手段
103から渡されたファイルデータ格納機構の識別情報
を基に、部分情報要求を作成する。
【0238】ステップS142;二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成
した部分情報要求を通知する。
【0239】ステップS143;部分情報の全てが通知
されるまで待つ。一定時間内に全ての通知が揃わなけれ
ば、ステップS146に飛んで異常終了とする。
【0240】ステップS144;全ての部分情報が正常
に返されているかどうかをチェックする。
【0241】ステップS145;ステップS144のチ
ェックの結果、全ての部分情報が正常に返って来ていれ
ば、情報統括表示ルーチン(情報統括表示手段423)
を起動する。
【0242】ステップS146;ステップS143また
はステップS144にて異常が認められた場合、状態表
示指示を投入した利用者に異常のあったことを知らせて
終了する。この通知は、図1のマルチプロセッサ計算機
システムの場合、端末Tから出力される。
【0243】○部分情報通知手段521 部分情報通知手段521は、図23に示すような処理を
行う部分情報通知ルーチンとして実現される。このルー
チンでは以下のような処理が行われる。
【0244】ステップS151;統括処理部4の部分情
報要求一斉通知手段422から出された部分情報要求に
含まれるファイルデータ格納機構の識別情報を取り出
し、各二次記憶装置の管理データと比較することによ
り、要求されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶
装置を抽出する。
【0245】ステップS152;ステップS151で抽
出した二次記憶装置毎に、その管理データから必要な情
報(部分ファイル管理データ,未使用区画管理リスト
等)を取り出し、ファイルデータ格納機構に関する部分
的な情報を作成する。
【0246】ステップS153;ステップS152にて
作成した部分情報を要求元である統括処理部に通知す
る。
【0247】○情報統括表示手段423 情報統括表示手段423は、部分情報要求一斉通知手段
422において、全ての部分情報が正常に返って来た場
合に、起動される。情報統括表示手段423は状態表示
指示投入手段103によって渡された表示形式に従っ
て、部分情報を編集し、表示を行うルーチンによって実
現される。
【0248】図24は本発明のまた更に別の実施例のブ
ロック図である。本実施例では、図5または図12に示
される統括処理部4上で、更に、共通管理データ要求一
斉通知手段431,使用領域チェック要求一斉通知手段
432および未使用領域チェック要求一斉通知手段43
3を動作させ、図5または図12に示される各分散処理
部5上で、更に、共通管理データ通知手段531,使用
領域チェック手段532および未使用領域チェック手段
533を動作させている。また、統括処理部4に対して
指示を与える手段として、更に、データ構造チェック指
示投入手段104がある。
【0249】図5または図12における構築指示投入手
段100,利用開始指示投入手段101および利用終了
指示投入手段102の入力があった場合の動作は図5ま
たは図12と同じである。データ構造チェック指示投入
手段104の入力があった場合は以下のような動作とな
る。
【0250】計算機システムの管理者が、データ構造チ
ェック指示投入手段104によって、ファイルデータ格
納機構のデータ構造のチェックを指示すると、統括処理
部4の共通管理データ要求一斉通知手段431が、各分
散処理部5の共通管理データ通知手段531に対して一
斉に共通管理データ要求を出す。各共通管理データ通知
手段531は、共通管理データ要求を受け、要求によっ
て指定されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶装
置上の共通管理データを要求元に通知する。この通知を
受けた統括処理部4の共通管理データ要求一斉通知手段
431は全ての共通管理データをチェックし、その結果
を計算機システムの管理者に通知する。
【0251】また、全ての共通管理データが正常であっ
た場合、使用領域チェック要求一斉通知手段432が起
動され、各分散処理部5の使用領域チェック手段532
に対して一斉に使用領域チェック要求を通知する。各使
用領域チェック手段532は、使用領域チェック要求を
受け、要求によって指定されたファイルデータ格納機構
に属す二次記憶装置上のデータ格納領域について、各フ
ァイルの使用領域をチェックし、そのチェック結果を要
求元に通知する。使用領域チェック要求一斉通知手段4
32は、これらのチェック結果を統括し、管理者に通知
する。
【0252】更に、全ての使用領域チェック結果に異常
が無ければ、未使用領域チェック要求一斉通知手段43
3が起動され、各分散処理部5の未使用領域チェック手
段533に対して一斉に未使用領域チェック要求を通知
する。各未使用領域チェック手段533は、未使用領域
チェック要求を受け、要求によって指定されたファイル
データ格納機構に属す二次記憶装置上のデータ格納領域
について、使用していない領域を管理する情報をチェッ
クし、そのチェック結果を要求元に通知する。未使用領
域チェック要求一斉通知手段433は、これらのチェッ
ク結果を統括し、管理者に通知する。
【0253】以下、図24に示した実施例の各部の動作
を詳細に説明する。
【0254】○データ構造チェック指示投入手段104 データ構造チェック指示投入手段104は、UNIXに
おけるコマンドの様な形で実現される。このコマンド
は、図1のマルチプロセッサ計算機システムの場合、端
末Tから投入される。コマンドと共に指定される情報と
しては、ファイルデータ格納機構の識別情報(名前な
ど)である。コマンド投入後、この情報は統括処理部4
に渡される。
【0255】○共通管理データ要求一斉通知手段431 共通管理データ要求一斉通知手段431は、データ構造
チェック指示投入手段104を実現するコマンドからフ
ァイルデータ格納機構の識別情報を渡されて、起動され
る。共通管理データ要求一斉通知手段431は、図25
に示すような処理を行う共通管理データ要求一斉通知ル
ーチンとして実現される。このルーチンでは以下のよう
な処理が行われる。
【0256】ステップS161;データ構造チェック指
示投入手段104から渡されたファイルデータ格納機構
の識別情報を基に、ファイルデータ格納機構の識別情報
を含む共通管理データ要求を作成する。ファイルデータ
格納機構の識別情報は、後の処理のために統括処理部4
中に記録しておく。
【0257】ステップS162;二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作する各分散処理部5の全てに対して、作
成した共通管理データ要求を通知する。
【0258】ステップS163;共通管理データの全て
が通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知が揃わ
なければ、ステップS166に飛んで異常終了する。
【0259】ステップS164;ステップS163にお
いて通知された全ての共通管理データを調べる。ここで
は、全ての二次記憶装置について一致すべき情報(ファ
イルデータ格納機構の識別情報など)のチェックと、二
次記憶装置の総数をチェックする。
【0260】ステップS165;ステップS164のチ
ェックの結果、共通管理データについて正常と判断した
場合、使用領域チェック要求一斉通知ルーチン(使用領
域チェック要求一斉通知手段432)を起動する。
【0261】ステップS166;ステップS163また
はステップS164にて異常が認められた場合、データ
構造チェック指示を投入した管理者に異常のあったこと
を知らせて終了する。この通知は、図1のマルチプロセ
ッサ計算機システムの場合、端末Tから出力される。
【0262】○共通管理データ通知手段531 共通管理データ通知手段531は、図26に示すような
処理を行う共通管理データ通知ルーチンとして実現され
る。このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0263】ステップS171;統括処理部4の共通管
理データ要求一斉通知手段431から出される共通管理
データ要求に含まれるファイルデータ格納機構の識別情
報を取り出し、各二次記憶装置から読み出した管理デー
タと比較することにより、要求されたファイルデータ格
納機構に属す二次記憶装置を抽出する。
【0264】ステップS172;ステップS171で抽
出した二次記憶装置毎に、その管理データから共通管理
データを取り出す。
【0265】ステップS173;要求元である統括処理
部4に、共通管理データを通知する。
【0266】○使用領域チェック要求一斉通知手段43
2 使用領域チェック要求一斉通知手段432は、統括処理
部4における共通管理データ要求一斉通知手段431の
動作後、正常が確認された場合に起動される。使用領域
チェック要求一斉通知手段432は、図27に示すよう
な処理を行う使用領域チェック要求一斉通知ルーチンと
して実現される。このルーチンでは以下のような処理が
行われる。
【0267】ステップS181;統括処理部4に記録し
てあるファイルデータ格納機構の識別情報を基に、ファ
イルデータ格納機構の識別情報を含む使用領域チェック
要求を作成する。
【0268】ステップS182;二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成
した使用領域チェック要求を通知する。
【0269】ステップS183;使用領域チェック結果
の全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知
が揃わなければ、ステップS185に飛んで異常終了と
する。
【0270】ステップS184;ステップS183にお
いて、全ての使用領域チェック結果を受け取った後、使
用領域チェック結果の内容を統括する。どのファイルに
使用領域の重複があったかなどの情報を、データ構造チ
ェック指示を投入した管理者に知らせる。この通知は、
図1のマルチプロセッサ計算機システムの場合、端末T
から出力される。次いで、未使用領域チェック要求一斉
通知ルーチン(未使用領域チェック要求一斉通知手段4
33)を起動する。
【0271】ステップS185;ステップS183にて
全ての結果通知が揃わないと判断された場合、データ構
造チェック指示を投入した管理者に異常があったことを
知らせて終了する。この通知は、図1のマルチプロセッ
サ計算機システムの場合、端末Tから出力される。
【0272】○使用領域チェック手段532 使用領域チェック手段532は、図28に示すような処
理を行う使用領域チェックルーチンとして実現される。
このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0273】ステップS191;使用領域チェック要求
一斉通知手段432から出された使用領域チェック要求
に含まれるファイルデータ格納機構の識別情報を取り出
し、各二次記憶装置の管理データと比較することによ
り、要求されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶
装置を抽出する。
【0274】ステップS192;ステップS191で抽
出した二次記憶装置について、ファイル毎に以下のステ
ップ193およびステップ194で行う区画チェック処
理を開始する。
【0275】ステップS193;ファイル毎に、部分フ
ァイル管理データを調べ、そのファイルのデータを格納
するために使用されている区画が他のファイルで重複し
て使用されているかどうかをチェックする。チェックの
方法としては、区画毎に重複状況を記録する重複管理配
列を用意しておく方法がある。或るファイルを調べ、使
用している区画については重複管理配列の対応するエリ
アの値を更新することにより、更新後の値で重複使用し
ているか否かを判断できる。この重複管理配列は、デー
タ構造チェックを行っている間、分散処理部5中に記録
しておく。
【0276】ステップS194;ステップS193にお
いて、重複があった場合には、そのファイルと区画を各
々重複ファイルリスト,重複区画リストに追加してい
く。
【0277】ステップS195;全てのファイルについ
てチェックしたか確認し、全てのファイルのチェックが
終了していなければ、ステップS193およびステップ
S194の区画チェック処理を繰り返す。
【0278】ステップS196;要求元である統括処理
部4に、重複ファイルリストを使用領域チェック結果と
して通知する。重複管理配列,重複ファイルリストおよ
び重複区画リストは、データ構造チェックを行ってる
間、分散処理部5中に記録しておく。
【0279】○未使用領域チェック要求一斉通知手段4
33 未使用領域チェック要求一斉通知手段433は、統括処
理部4における使用領域チェック要求一斉通知手段43
2において、全ての使用領域チェック結果を統括,表示
した後、起動される。未使用領域チェック要求一斉通知
手段433は、図29に示すような処理を行う未使用領
域チェック要求一斉通知ルーチンとして実現される。こ
のルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0280】ステップS201;統括処理部4に記録し
てあるファイルデータ格納機構の識別情報を基に、ファ
イルデータ格納機構の識別情報を含む未使用領域チェッ
ク要求を作成する。
【0281】ステップS202;二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成
した未使用領域チェック要求を通知する。
【0282】ステップS203;未使用領域チェック結
果の全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通
知が揃わなければ、ステップS205に飛んで異常終了
とする。
【0283】ステップS204;ステップS203にお
いて、全ての未使用領域チェック結果を受け取った後、
未使用領域チェック結果の内容を統括する。その結果、
未使用領域を管理するデータ構造に異常があったかなど
の情報を、データ構造チェック指示を投入した管理者に
知らせて終了する。この通知は、図1のマルチプロセッ
サ計算機システムの場合、端末Tから出力される。
【0284】ステップS205;ステップS203にて
全ての結果通知が揃わないと判断された場合、データ構
造チェック指示を投入した管理者に異常の内容を知らせ
て終了する。この通知は、図1のマルチプロセッサ計算
機システムの場合、端末Tから出力される。
【0285】○未使用領域チェック手段533 未使用領域チェック手段533は、図30に示すような
処理を行う未使用領域チェックルーチンとして実現され
る。このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0286】ステップS211;未使用領域チェック要
求一斉通知手段433から出された未使用領域チェック
要求に含まれるファイルデータ格納機構の識別情報を取
り出し、各二次記憶装置の管理データと比較することに
より、要求されたファイルデータ格納機構に属す二次記
憶装置を抽出する。
【0287】ステップS212;ステップS211で抽
出した二次記憶装置について、使用領域チェック手段5
32において区画の重複状況を記録した重複管理配列を
取り出す。これと未使用区画管理リストとを突き合わせ
ることにより、何れかのファイルで使用されている区画
であるにもかかわらず未使用区画として管理されている
区画や、何れのファイルでも使用されていない区画であ
るにもかかわらず未使用区画として管理されていない区
画をチェックする。
【0288】ステップS213;ステップS212にお
ける未使用領域チェック結果を、要求元である統括処理
部4に通知する。この通知は未使用領域チェック要求一
斉通知手段433の図29のステップ203で受け取ら
れる。
【0289】図31は本発明のその他の実施例のブロッ
ク図である。本実施例では、図5または図12に示され
る統括処理部4上で、更に、共通管理データ要求一斉通
知手段441,使用領域チェック要求一斉通知手段44
2,未使用領域チェック要求一斉通知手段443,ファ
イル解放要求一斉通知手段444および未使用領域再構
成要求一斉通知手段445を動作させ、図5または図1
2に示される各分散処理部5上で、更に、共通管理デー
タ通知手段531,使用領域チェック手段532,未使
用領域チェック手段533,ファイル解放手段534お
よび未使用領域再構成手段535を動作させている。ま
た、統括処理部4に対して指示を与える手段として、更
に、修復指示投入手段105がある。
【0290】図5または図12における構築指示投入手
段100,利用開始指示投入手段101および利用終了
指示投入手段102の入力があった場合の動作は図5ま
たは図12と同じである。修復指示投入手段105の入
力があった場合は以下のような動作となる。
【0291】計算機システムの管理者が、修復指示投入
手段105によって、ファイルデータ格納機構のデータ
構造の修復を指示すると、統括処理部4の共通管理デー
タ要求一斉通知手段441が、各分散処理部5の共通管
理データ通知手段531に対して一斉に共通管理データ
要求を出す。各共通管理データ通知手段531は、共通
管理データ要求を受け、要求によって指定されたファイ
ルデータ格納機構に属す二次記憶装置上の共通管理デー
タを要求元に通知する。この通知を受けた共通管理デー
タ要求一斉通知手段441は全ての共通管理データをチ
ェックし、全ての共通管理データが正常であった場合、
使用領域チェック要求一斉通知手段442を起動する。
異常があった場合には、その結果を計算機システムの管
理者に通知し、処理を終える。これは、共通管理データ
の修復は自動的に行えないからである。
【0292】使用領域チェック要求一斉通知手段442
は起動されると、各分散処理部5の使用領域チェック手
段532に対して一斉に使用領域チェック要求を通知す
る。各使用領域チェック手段532は、使用領域チェッ
ク要求を受け、要求によって指定されたファイルデータ
格納機構に属す二次記憶装置上のデータ格納領域につい
て、各ファイルの使用領域をチェックし、そのチェック
結果を要求元に通知する。使用領域チェック要求一斉通
知手段442は、これらのチェック結果を統括し、ファ
イル解放要求一斉通知手段444を起動する。
【0293】ファイル解放要求一斉通知手段444は、
使用領域チェック要求一斉通知手段442によって統括
された使用領域のチェック結果を調べ、使用領域の重複
が存在しない場合には、未使用領域のデータ構造のチェ
ックを行うべく未使用領域チェック要求一斉通知手段4
33を起動する。他方、使用領域に重複があった場合に
は、ファイル間の使用領域の重複を解消すべく、各分散
処理部5のファイル解放手段534の全部に対して、フ
ァイル解放要求を一斉に通知し、ファイル解放手段53
4は、ファイル解放要求を受け、要求によって指定され
たファイルの使用している全データ格納領域を、そのフ
ァイルのデータ格納領域として使用できないようにす
る。こうしてファイル間の使用領域の重複が解消する
と、ファイル解放要求一斉通知手段444は未使用領域
再構成要求一斉通知手段445を起動する。
【0294】他方、ファイルの使用領域に重複がなかっ
たことからファイル解放要求一斉通知手段444から起
動された未使用領域チェック要求一斉通知手段443
は、各分散処理部5の未使用領域チェック手段533に
対して一斉に未使用領域チェック要求を通知する。各未
使用領域チェック手段533は、未使用領域チェック要
求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
機構に属す二次記憶装置上のデータ格納領域について、
使用していない領域を管理する情報をチェックし、その
チェック結果を要求元に通知する。未使用領域チェック
要求一斉通知手段443は、これらのチェック結果を統
括し、未使用領域再構成要求一斉通知手段445を起動
する。
【0295】未使用領域再構成要求一斉通知手段445
は、未使用領域チェック要求一斉通知手段443から起
動された場合には、未使用領域のチェック結果を判定し
て、未使用領域管理に異常があった場合には未使用領域
再構成にかかる処理を実行する。また、未使用領域管理
に異常がなかった場合には、当該ファイルデータ格納機
構のデータ構造が正常であったため、処理を終了する。
他方、ファイル解放要求一斉通知手段444から起動さ
れた場合には、未使用領域再構成にかかる処理を実行す
る。
【0296】未使用領域再構成にかかる処理において
は、未使用領域再構成要求一斉通知手段445は、各分
散処理部5の未使用領域再構成手段535の全部に対し
て、未使用領域再構成要求を一斉に通知する。各未使用
領域再構成手段535は、未使用領域再構成要求を受
け、要求によって指定されたファイルデータ格納機構に
属す二次記憶装置上のデータ格納領域について、ファイ
ルに属していない領域を全て列挙し未使用領域を管理す
るデータ構造を再構成する。
【0297】以下、図31に示した実施例の各部の動作
を詳細に説明する。なお、図31中、共通管理データ通
知手段531,使用領域チェック手段532および未使
用領域チェック手段533は図24のものと同じなの
で、その説明は省略する。
【0298】○修復指示投入手段105 修復指示投入手段105は、UNIXにおけるコマンド
の様な形で実現される。コマンドと共に指定される情報
としては、ファイルデータ格納機構の識別情報(名前な
ど)である。このコマンドは、図1のマルチプロセッサ
計算機システムの場合、端末Tから投入される。コマン
ド投入後、この情報は統括処理部4に渡される。
【0299】○共通管理データ要求一斉通知手段441 共通管理データ要求一斉通知手段441は、図24の共
通管理データ要求一斉通知手段431とほぼ同じであ
る。但し、入力として、修復指示投入手段105を受け
付ける点が異なる。
【0300】○使用領域チェック要求一斉通知手段44
2 使用領域チェック要求一斉通知手段442は、図24の
使用領域チェック要求一斉通知手段432とほぼ同じで
ある。但し、使用領域チェック要求一斉通知手段432
の処理例を示す図27のステップ184では、使用領域
チェック結果を統括するだけで管理者へは提示せず、且
つ、ファイル解放要求一斉手段444を起動する点で相
違する。
【0301】○ファイル解放要求一斉通知手段444 ファイル解放要求一斉通知手段444は、使用領域チェ
ック要求一斉通知手段442において、全ての使用領域
チェック結果が統括された後、引き続き起動される。フ
ァイル解放要求一斉通知手段444は、図32に示すよ
うな処理を行うファイル解放要求一斉通知ルーチンとし
て実現される。このルーチンでは以下のような処理が行
われる。
【0302】ステップS221;使用領域チェック結果
を基に、使用領域の重複があったかどうか判断し、使用
領域の重複がなかった場合は、未使用領域チェック要求
一斉通知ルーチン(未使用領域チェック要求一斉通知手
段443)を起動する。
【0303】ステップS222;ステップS221にお
いて、使用領域の重複があると判断された場合、どのフ
ァイルの使用領域を解放するかを決定し、解放するファ
イルを指定したファイル解放要求を作成する。
【0304】ステップS223;二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成
したファイル解放要求を通知する。
【0305】ステップS224;ファイル解放結果の全
てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知が揃
わなければ、ステップS227に飛んで異常終了とす
る。
【0306】ステップS225;全てのファイル解放結
果を統括し、更に別のファイルについてファイル解放を
行うべきかを判断する。別のファイルについてファイル
解放を行うべきと判断した場合、ステップS222に戻
る。
【0307】ステップS226;ステップS225にお
いて、ファイル解放する必要がないと判断されれば、未
使用領域再構成要求一斉通知ルーチン(未使用領域再構
成要求一斉通知手段435)を起動する。
【0308】ステップS227;ステップS224にて
異常が認められた場合、修復指示を投入した管理者に異
常のあったことを知らせて終了する。
【0309】○ファイル解放手段534 ファイル解放手段534は、図33に示すような処理を
行うファイル解放ルーチンとして実現される。このルー
チンでは以下のような処理が行われる。
【0310】ステップS231;ファイル解放要求一斉
通知手段444から出されるファイル解放要求に含まれ
るファイルデータ格納機構の識別情報を取り出し、各二
次記憶装置の管理データと比較することにより、要求さ
れたファイルデータ格納機構に属す二次記憶装置を抽出
する。
【0311】ステップS232;ステップS231で抽
出した二次記憶装置について、ファイル解放要求中に指
定されたファイルの部分ファイル管理データを取り出
す。
【0312】ステップS233;取り出した部分ファイ
ル管理データ中には、そのファイルで使用している区画
の情報が含まれているため、この部分ファイル管理デー
タからそれらの区画の情報を全て消去する。
【0313】ステップS234;ステップS233にお
いて消去した区画を、重複区画リストからも除去する。
同時に、使用領域チェック手段(使用領域チェックルー
チン)532において記録された重複管理配列を更新す
る。
【0314】ステップS235;ファイル管理データを
二次記憶装置に書き込み、重複ファイルリストからファ
イルを除去する。
【0315】ステップS236;ファイル解放結果とし
て、重複ファイルリストを統括処理部4に通知する。
【0316】○未使用領域チェック要求一斉通知手段4
43 未使用領域チェック要求一斉通知手段443は、図24
の未使用領域チェック要求一斉通知手段433とほぼ同
じである。但し、未使用領域チェック要求一斉通知手段
433の処理例を示す図29のステップ204において
は、未使用領域チェック結果を統括し、且つ、未使用領
域再構成要求一斉通知手段445を起動する点で異な
る。
【0317】○未使用領域再構成要求一斉通知手段44
5 未使用領域再構成要求一斉通知手段445が起動される
場合は2つある。まず1つは、未使用領域チェック要求
一斉通知手段443において、全ての未使用領域チェッ
ク結果が統括された後に呼び出される場合である。もう
1つは、ファイル解放要求一斉通知手段444におい
て、ファイル解放によって使用領域の重複が解除された
後に呼び出される場合である。未使用領域再構成要求一
斉通知手段445は、図34に示すような処理を行う未
使用領域再構成要求一斉通知ルーチンとして実現され
る。このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0318】ステップS241;未使用領域チェック結
果を基に、未使用領域の管理に異常があるかどうかを判
断し、異常がない場合は終了する。なお、このルーチン
が、ファイル解放要求一斉通知手段444から呼び出さ
れた場合、このステップは飛ばされる。
【0319】ステップS242;統括処理部4中に記録
しておいたファイルデータ格納機構の識別情報を基に、
ファイルデータ格納機構の識別情報を含む未使用領域再
構成要求を作成する。
【0320】ステップS243;二次記憶装置管理プロ
セッサ上で動作する分散処理部5の全てに対して、作成
した未使用領域再構成要求を通知する。
【0321】ステップS244;未使用領域再構成結果
の全てが通知されるまで待つ。一定時間内に全ての通知
が揃わなければ、ステップS246に飛んで異常終了と
する。
【0322】ステップS245;ステップS244にお
いて通知された未使用領域再構成結果を調べ、全ての未
使用領域再構成が正常に終了しているかどうかをチェッ
クする。
【0323】ステップS246;ステップS245のチ
ェック結果を、修復指示を投入した管理者に知らせて終
了する。
【0324】○未使用領域再構成手段535 未使用領域再構成手段535は、図35に示すような処
理を行う未使用領域再構成ルーチンとして実現される。
このルーチンでは以下のような処理が行われる。
【0325】ステップS251;未使用領域再構成要求
一斉通知手段435から出される未使用領域再構成要求
に含まれるファイルデータ格納機構の識別情報を取り出
し、各二次記憶装置の管理データと比較することによ
り、要求されたファイルデータ格納機構に属す二次記憶
装置を抽出する。
【0326】ステップS252;ステップS251で抽
出した二次記憶装置について、使用領域チェックルーチ
ン(使用領域チェック手段532)において記録された
重複管理配列を取り出す。
【0327】ステップS253;ステップS252にお
いて取り出した重複管理配列から、どのファイルにも使
用されていない区画をリストアップし、未使用領域管理
リストに追加していく。
【0328】ステップS254;未使用領域管理リスト
を二次記憶装置に書き出し、未使用領域再構成結果を統
括処理部4に通知する。この通知は、未使用領域再構成
要求一斉通知手段445の図34のステップS244で
受け取られる。
【0329】図36は図31の実施例の動作説明図であ
る。同図において、201はファイル毎にそのファイル
で使用している当該二次記憶装置の区画の情報を管理す
る部分ファイル管理データ、202は何れのファイルに
も使用されていない当該二次記憶装置の区画の情報を管
理する未使用区画管理リストである。これらは、個別管
理データの一部として存在する。他方、203は当該二
次記憶装置の区画毎に重複状況を記録する重複管理配
列、204は当該二次記憶装置の使用領域に重複のあっ
たファイルを記録する重複ファイルリスト、205は当
該二次記憶装置の重複のあった区画を記録する重複区画
リストであり、これらはデータ構造の修復処理に際して
動的に生成されるデータである。
【0330】重複区画リストは当該二次記憶装置の各区
画に1対1に対応するエリアを有し、初期の状態では全
てのエリアの値は0になっている。使用領域チェックで
は、各ファイル毎に、部分ファイル管理データ201を
調べて、使用している区間については重複管理配列20
3の対応するエリアの値を+1する。若し、加算後の値
が2以上であれば、その区画が複数のファイルで重複し
て使用されていることになるので、今回のファイルの名
前を重複ファイルリスト204に追加すると共に、今回
の区画を重複区画リスト205に追加する。
【0331】ファイル解放処理では、重複ファイルリス
トの中から1つのファイルを取り出し、この取り出した
ファイルに対応する部分ファイル管理データ201中の
区画の情報を全て消去する。また、消去した区画を重複
区画リスト205から除去し、更に、重複管理配列20
3の対応するエリアの値を−1する。
【0332】未使用領域チェックでは、重複管理配列2
03から、どのファイルにも使用されていない区画をリ
ストアップし、未使用区画管理リスト202と突き合わ
せることで、何れかのファイルに使用されているにもか
かわらず未使用区画管理リスト202で未使用と管理さ
れている区画,何れのファイルにも使用されていないの
に未使用区画管理リスト202で未使用と管理されてい
ない区画をリストアップする。
【0333】未使用領域再構成処理では、重複管理配列
203から、どのファイルにも使用されていない区画を
リストアップして、未使用区画管理リスト202に追加
し、この未使用区画管理リストを二次記憶装置に書き出
し、未使用区画管理リスト202を更新する。
【0334】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
のような効果を得ることができる。
【0335】請求項1記載の発明によれば、複数の二次
記憶装置から構成される大容量なファイルデータ格納機
構のデータ構造構築処理の処理時間を、並列処理により
短縮することができる。
【0336】請求項2記載の発明によれば、複数の二次
記憶装置から構成される大容量なファイルデータ格納機
構の状態を、一斉に利用可能な状態として運用を開始す
ることができる。
【0337】請求項3記載の発明によれば、複数の二次
記憶装置から構成される大容量なファイルデータ格納機
構の状態を、一斉に利用不可能な状態として運用を終了
することができる。
【0338】請求項4記載の発明によれば、複数の二次
記憶装置から構成される大容量なファイルデータ格納機
構の状態を、一斉に利用可能な状態として運用を開始す
ることができる。この際、一部にエラーが発生した場合
には、一斉に利用不可能な状態に戻すことができる。
【0339】請求項5記載の発明によれば、複数の二次
記憶装置から構成される大容量なファイルデータ格納機
構の状態を、一斉に利用不可能な状態として運用を終了
することができる。この際、一部にエラーが発生した場
合には、一斉に利用可能な状態に戻すことができる。
【0340】請求項6記載の発明によれば、複数の二次
記憶装置から構成される大容量なファイルデータ格納機
構の状態を、利用者の指示した形式で表示することがで
きる。
【0341】請求項7記載の発明によれば、複数の二次
記憶装置から構成される大容量なファイルデータ格納機
構のデータ構造チェックの処理時間を、並列処理により
短縮することができる。
【0342】請求項8記載の発明によれば、複数の二次
記憶装置から構成される大容量なファイルデータ格納機
構のデータ構造修復処理の処理時間を、並列処理により
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したマルチプロセッサ計算機シス
テムの一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の構成の概要を示すブロック図である。
【図3】二次記憶装置上の記憶領域の構造の概要を示す
図である。
【図4】本発明におけるファイル管理データの構成例を
示す図である。
【図5】本発明の一実施例のブロック図である。
【図6】部分データ構造構築要求一斉通知手段401の
処理例を示すフローチャートである。
【図7】部分データ構造構築手段501の処理例を示す
フローチャートである。
【図8】利用開始要求一斉通知手段403の処理例を示
すフローチャートである。
【図9】利用可能状態移行手段502の処理例を示すフ
ローチャートである。
【図10】利用終了要求一斉通知手段405の処理例を
示すフローチャートである。
【図11】利用不可状態移行手段503の処理例を示す
フローチャートである。
【図12】本発明の別の実施例のブロック図である。
【図13】利用待機要求一斉通知手段412の処理例を
示すフローチャートである。
【図14】利用待機状態移行手段511の処理例を示す
フローチャートである。
【図15】利用可能要求一斉通知手段413の処理例を
示すフローチャートである。
【図16】利用不可要求一斉通知手段414の処理例を
示すフローチャートである。
【図17】利用待機要求一斉通知手段416の処理例を
示すフローチャートである。
【図18】利用待機状態移行手段514の処理例を示す
フローチャートである。
【図19】利用不可要求一斉通知手段417の処理例を
示すフローチャートである。
【図20】利用可能要求一斉通知手段418の処理例を
示すフローチャートである。
【図21】本発明の更に別の実施例のブロック図であ
る。
【図22】部分情報要求一斉通知手段422の処理例を
示すフローチャートである。
【図23】部分情報通知手段521の処理例を示すフロ
ーチャートである。
【図24】本発明のまた更に別の実施例のブロック図で
ある。
【図25】共通管理データ要求一斉通知手段431の処
理例を示すフローチャートである。
【図26】共通管理データ通知手段531の処理例を示
すフローチャートである。
【図27】使用領域チェック要求一斉通知手段432の
処理例を示すフローチャートである。
【図28】使用領域チェック手段532の処理例を示す
フローチャートである。
【図29】未使用領域チェック要求一斉通知手段433
の処理例を示すフローチャートである。
【図30】未使用領域チェック手段533の処理例を示
すフローチャートである。
【図31】本発明のその他の実施例のブロック図であ
る。
【図32】ファイル解放要求一斉通知手段444の処理
例を示すフローチャートである。
【図33】ファイル解放手段534の処理例を示すフロ
ーチャートである。
【図34】未使用領域再構成要求一斉通知手段445の
処理例を示すフローチャートである。
【図35】未使用領域再構成手段535の処理例を示す
フローチャートである。
【図36】図31の実施例の動作説明図である。
【図37】従来の手法によるファイルデータ格納機構の
構築方式を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2,3…二次記憶装置 4…統括処理部 5…分散処理部 6…ファイル管理データ 7…共通管理データ 8,9,10…個別管理データ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイルデータとファイル管理データと
    を記録する複数の二次記憶装置と、前記二次記憶装置に
    アクセス可能な複数の二次記憶装置管理プロセッサと、
    任意のプロセッサ間での通信を可能とする通信機構とを
    有するマルチプロセッサ計算機システムにおいて、 ファイルデータ格納機構のデータ構造を構成する管理デ
    ータを、共通管理データと、二次記憶装置毎に異なる個
    別管理データとに分解し、各二次記憶装置毎に個別にこ
    れら管理データを作成し、部分データ構造として構築
    し、複数の二次記憶装置の集合として1つのファイルデ
    ータ格納機構を構成する方式であって、 構築したいファイルデータ格納機構を構成する全ての二
    次記憶装置を指定し、構築の指示を行う構築指示投入手
    段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、部分データ
    構造構築要求を受け、要求によって指定された各二次記
    憶装置上に、部分データ構造を構築する部分データ構造
    構築手段と、 前記構築指示投入手段によって構築を指示されたファイ
    ルデータ格納機構の二次記憶装置の構成を解釈し、前記
    部分データ構造構築手段の全部に対して、同時に、部分
    データ構造構築要求を通知する部分データ構造構築要求
    一斉通知手段とを備えることを特徴とするファイルデー
    タ格納機構の並列管理方式。
  2. 【請求項2】 利用したいファイルデータ格納機構の利
    用開始を指示する利用開始指示投入手段と、 前記利用開始指示投入手段によって利用開始を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、その時点で利用可
    能な状態か、利用不可能な状態かを判別する状態判別手
    段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用開始要
    求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
    機構に属す二次記憶装置の状態を、利用可能な状態へと
    移行させる利用可能状態移行手段と、 前記利用開始指示投入手段によって利用開始を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、前記状態判別手段
    において利用不可能な状態と判別された場合、利用開始
    要求を、前記利用可能状態移行手段の全部に対して一斉
    に通知する利用開始要求一斉通知手段とを備えることを
    特徴とする請求項1記載のファイルデータ格納機構の並
    列管理方式。
  3. 【請求項3】 ファイルデータ格納機構の利用終了を指
    示する利用終了指示投入手段と、 前記利用終了指示投入手段によって利用終了を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、その時点で利用可
    能な状態か、利用不可能な状態かを判別する状態判別手
    段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用終了要
    求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
    機構に属す二次記憶装置の状態を利用不可能な状態へと
    移行させる利用不可状態移行手段と、 前記利用終了指示投入手段によって利用終了を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、前記状態判別手段
    において利用可能な状態と判別された場合、利用終了要
    求を、前記利用不可状態移行手段の全部に対して一斉に
    通知する利用終了要求一斉通知手段とを備えることを特
    徴とする請求項2記載のファイルデータ格納機構の並列
    管理方式。
  4. 【請求項4】 利用したいファイルデータ格納機構の利
    用開始を指示する利用開始指示投入手段と、 前記利用開始指示投入手段によって利用開始を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、その時点で利用可
    能な状態か、利用不可能な状態かを判別する状態判別手
    段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用待機要
    求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
    機構に属す二次記憶装置の状態を、利用待機状態という
    中間状態へと移行させる利用待機状態移行手段と、 前記利用開始指示投入手段によって利用開始を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、前記状態判別手段
    において利用不可能な状態と判別された場合、利用待機
    要求を、前記利用待機状態移行手段の全部に対して一斉
    に通知する利用待機要求一斉通知手段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用開始要
    求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
    機構に属す二次記憶装置の状態を利用待機状態から利用
    可能な状態へと移行させる利用可能状態移行手段と、 前記利用待機状態移行手段の全てにおいて、待機状態へ
    の移行が成功したことを確認した後、利用開始要求を、
    前記利用可能状態移行手段の全部に対して一斉に通知す
    る利用可能要求一斉通知手段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用不可要
    求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
    機構に属す二次記憶装置の状態を利用待機状態から利用
    不可能な状態に戻す利用不可状態移行手段と、 前記利用待機状態移行手段の一部において、待機状態へ
    の移行が失敗したことを確認した場合、利用不可要求
    を、前記利用不可状態移行手段の全部に対して一斉に通
    知する利用不可要求一斉通知手段とを備えることを特徴
    とする請求項1記載のファイルデータ格納機構の並列管
    理方式。
  5. 【請求項5】 ファイルデータ格納機構の利用終了を指
    示する利用終了指示投入手段と、 前記利用終了指示投入手段によって利用終了を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、その時点で利用可
    能な状態か、利用不可能な状態かを判別する状態判別手
    段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用待機要
    求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
    機構に属す二次記憶装置の状態を利用待機状態という中
    間状態へと移行させる利用待機状態移行手段と、 前記利用終了指示投入手段によって利用終了を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、前記状態判別手段
    において利用可能な状態と判別された場合、利用待機要
    求を、前記利用待機状態移行手段の全部に対して一斉に
    通知する利用待機要求一斉通知手段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用終了要
    求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
    機構に属す二次記憶装置の状態を利用待機状態から利用
    不可能な状態へと移行させる利用不可状態移行手段と、 前記利用待機状態移行手段の全てにおいて、利用待機状
    態への移行が成功したことを確認した後、利用終了要求
    を、前記利用不可状態移行手段の全部に対して一斉に通
    知する利用不可要求一斉通知手段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、利用可能要
    求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
    機構に属す二次記憶装置の状態を利用待機状態から利用
    可能な状態に戻す利用可能状態移行手段と、 前記利用待機状態移行手段の一部において、利用待機状
    態への移行が失敗したことを確認した場合、利用可能要
    求を、前記利用可能状態移行手段の全部に対して一斉に
    通知する利用可能要求一斉通知手段とを備えることを特
    徴とする請求項2または4記載のファイルデータ格納機
    構の並列管理方式。
  6. 【請求項6】 ファイルデータ格納機構の状態表示と表
    示形式を指示する状態表示指示投入手段と、 前記状態表示指示投入手段によって状態表示を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、その時点で利用可
    能な状態か、利用不可能な状態かを判別する状態判別手
    段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、部分情報要
    求を受け、要求によって指定されたファイルデータ格納
    機構に属す二次記憶装置を抽出し、その二次記憶装置の
    利用状況を要求元に通知する部分情報通知手段と、 前記状態表示指示投入手段によって状態表示を指示され
    たファイルデータ格納機構の状態が、前記状態判別手段
    において利用可能な状態と判別された場合、前記部分情
    報通知手段の全部に対して、部分情報要求を一斉に通知
    する部分情報要求一斉通知手段と、 前記部分情報通知手段によって通知された全ての部分情
    報を統括し、前記状態表示指示投入手段によって指示さ
    れた表示形式で表示を行う情報統括表示手段とを備える
    ことを特徴とする請求項2または4記載のファイルデー
    タ格納機構の並列管理方式。
  7. 【請求項7】 ファイルデータ格納機構のデータ構造の
    チェックを指示するデータ構造チェック指示投入手段
    と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、共通管理デ
    ータ要求を受け、要求によって指定されたファイルデー
    タ格納機構に属す二次記憶装置上の共通管理データを、
    要求元に通知する共通管理データ通知手段と、 前記データ構造チェック指示投入手段によってデータ構
    造のチェックを指示されたファイルデータ格納機構にか
    かる共通管理データ要求を、前記共通管理データ通知手
    段の全部に対して一斉に通知し、前記共通管理データ通
    知手段から通知された全ての共通管理データをチェック
    し、その結果を計算機システムの管理者に通知する共通
    管理データ要求一斉通知手段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、使用領域チ
    ェック要求を受け、要求によって指定されたファイルデ
    ータ格納機構に属す二次記憶装置上のデータ格納領域に
    ついて、各ファイルの使用領域をチェックし、そのチェ
    ック結果を要求元に通知する使用領域チェック手段と、 前記共通管理データ要求一斉通知手段から起動され、前
    記使用領域チェック手段の全部に対して、使用領域チェ
    ック要求を一斉に通知し、前記使用領域チェック手段か
    ら通知された全てのチェック結果を統括して計算機シス
    テムの管理者に通知する使用領域チェック要求一斉通知
    手段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、未使用領域
    チェック要求を受け、要求によって指定されたファイル
    データ格納機構に属す二次記憶装置上のデータ格納領域
    について、使用していない領域を管理する情報をチェッ
    クし、そのチェック結果を要求元に通知する未使用領域
    チェック手段と、 前記使用領域チェック要求一斉通知手段から起動され、
    前記未使用領域チェック手段の全部に対して、未使用領
    域チェック要求を一斉に通知し、前記未使用領域チェッ
    ク手段から通知された全てのチェック結果を統括して計
    算機システムの管理者に通知する未使用領域チェック要
    求一斉通知手段とを備えることを特徴とする請求項1記
    載のファイルデータ格納機構の並列管理方式。
  8. 【請求項8】 ファイルデータ格納機構の修復を指示す
    る修復指示投入手段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、使用領域チ
    ェック要求を受け、要求によって指定されたファイルデ
    ータ格納機構に属す二次記憶装置上のデータ格納領域に
    ついて、各ファイルの使用領域をチェックし、そのチェ
    ック結果を要求元に通知する使用領域チェック手段と、 前記修復指示投入手段によって修復を指示されたファイ
    ルデータ格納機構にかかる使用領域チェック要求を、前
    記使用領域チェック手段の全部に対して一斉に通知し、
    前記使用領域チェック手段から通知された全てのチェッ
    ク結果を統括する使用領域チェック要求一斉通知手段
    と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、未使用領域
    チェック要求を受け、要求によって指定されたファイル
    データ格納機構に属す二次記憶装置上のデータ格納領域
    について、使用していない領域を管理する情報をチェッ
    クし、そのチェック結果を要求元に通知する未使用領域
    チェック手段と、 前記修復指示投入手段によって修復を指示されたファイ
    ルデータ格納機構にかかる使用領域チェック要求を、前
    記未使用領域チェック手段の全部に対して一斉に通知
    し、前記未使用領域チェック手段から通知された全ての
    チェック結果を統括する未使用領域チェック要求一斉通
    知手段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、ファイル解
    放要求を受け、要求によって指定されたファイルが使用
    している全データ格納領域を、そのファイルのデータ格
    納領域として使用できないようにするファイル解放手段
    と、 前記使用領域チェック要求一斉通知手段においてファイ
    ル間で使用領域の重複が認められた場合、ファイル間の
    使用領域の重複を解消すべく、前記ファイル解放手段の
    全部に対して、ファイル解放要求を一斉に通知するファ
    イル解放要求一斉通知手段と、 各二次記憶装置管理プロセッサ上で動作し、未使用領域
    再構成要求を受け、要求によって指定されたファイルデ
    ータ格納機構に属す二次記憶装置上のデータ格納領域に
    ついて、ファイルに属していない領域を全て列挙し未使
    用領域を管理するデータ構造を再構成する未使用領域再
    構成手段と、 前記未使用領域チェック要求一斉通知手段において未使
    用領域の管理の矛盾が認められた場合、および、前記フ
    ァイル解放要求一斉通知手段の動作後、前記未使用領域
    再構成手段の全部に対して、未使用領域再構成要求を一
    斉に通知する未使用領域再構成要求一斉通知手段とを備
    えることを特徴とする請求項1記載のファイルデータ格
    納機構の並列管理方式。
JP8297338A 1996-10-18 1996-10-18 ファイルデータ格納機構の並列管理方式 Pending JPH10124366A (ja)

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