JPH10122932A - 液位検知装置 - Google Patents

液位検知装置

Info

Publication number
JPH10122932A
JPH10122932A JP27313796A JP27313796A JPH10122932A JP H10122932 A JPH10122932 A JP H10122932A JP 27313796 A JP27313796 A JP 27313796A JP 27313796 A JP27313796 A JP 27313796A JP H10122932 A JPH10122932 A JP H10122932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heating
variable resistance
resistance element
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27313796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3116003B2 (ja
Inventor
Takeshi Tomio
剛至 富尾
Shinichi Uratani
伸一 浦谷
Yasushi Maeda
泰史 前田
Junji Maruoka
準二 丸岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harman Co Ltd filed Critical Harman Co Ltd
Priority to JP08273137A priority Critical patent/JP3116003B2/ja
Publication of JPH10122932A publication Critical patent/JPH10122932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3116003B2 publication Critical patent/JP3116003B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液位検知装置の高性能化と信頼性の向上を図
る。 【解決手段】 電気抵抗値が温度によって変化する可変
抵抗素子1と、前記可変抵抗素子1の抵抗値の変化を検
出して前記可変抵抗素子1の個体温度を検出する温度検
出手段4と、前記可変抵抗素子1に自己加熱用の電力を
供給する加熱用電力供給手段2と、前記可変抵抗素子1
の個体温度を所定温度まで上昇させ、且つ、その所定温
度に維持すべく、前記温度検出手段4で検出した前記可
変抵抗素子1の個体温度に基づいて前記加熱用電力供給
手段2から前記可変抵抗素子1への電力供給を制御する
制御手段6と、前記加熱用電力供給手段2から前記可変
抵抗素子1への供給電力量または供給電力相当量で前記
可変抵抗素子1が液体中にあるか空気中にあるかの気液
判定を行う気液判定手段8とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気抵抗値が温度
によって変化する可変抵抗素子を加熱して、その可変抵
抗素子の周囲が気体か液体かに応じて放熱量が異なるこ
とを利用して気液判定を行い、その結果に基づいて液面
の位置検出を行う液位検知装置に関し、特に、その気液
判定精度の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気抵抗値が温度によって変
化する可変抵抗素子を用いた液位検知装置として、例え
ば、特開昭60−194319号公報に開示されている
ように、電気抵抗値が温度によって変化する可変抵抗素
子として、自己加熱型のサーミスタを使用し、サーミス
タの温度によって変化する抵抗値を自己加熱用に供給さ
れる電流によってその両端に発生する電位差の変化とし
て検知し、その電位差の大小によって可変抵抗素子が液
体中にあるのか、または気体中にあるのかを判定しよう
とする液位検知装置(以下、「第1従来技術」と略称す
る)が知られている。また、同種の液位検知装置として
は、電気抵抗値が温度によって変化する可変抵抗素子と
して、傍熱型のサーミスタを使用し、該サーミスタを加
熱する加熱手段を備え、該加熱手段に間欠的に加熱用の
電力を供給し、加熱用電力供給を開始する直前と同終了
直前の該サーミスタの温度差を測定して、該温度差と予
め定まる気液判定のための基準値とを比較することによ
り、可変抵抗素子が液体中にあるのか、または気体中に
あるのかを判定しようとする液位検知装置(以下、「第
2従来技術」と略称する)が、特公昭63−56484
号公報に開示されている。
【0003】ところで、第1従来技術では、気液判定に
係わる可変抵抗素子の抵抗値が可変抵抗素子の加熱前の
個体温度または雰囲気温度(加熱前は個体温度と雰囲気
温度は同じ)に依存するため、使用しうる環境温度範囲
に一定の制限があり、環境温度によって気液判定精度が
変化するという問題があった。また、可変抵抗素子の加
熱状態が定常状態に至っていない場合は、測定時点によ
って前記電位差が変化し、更に測定精度を悪化させると
いう問題もあった。更に、第2従来技術では、可変抵抗
素子自体の熱容量及び抵抗値やその温度特性のバラツ
キ、或いは、加熱手段の加熱用電圧等のバラツキによっ
て、気液判定の精度が悪化するという問題があった。
【0004】上記の第1または第2従来技術に見られる
気液判定精度の問題の改善を目的になされた同種の液位
検知装置(以下、「第3従来技術」と略称する)が、例
えば、特公平7−89074号公報に開示されている。
【0005】第3従来技術は、可変抵抗素子に対する一
定時間の加熱に対して、可変抵抗素子が気体中にあるか
液体中にあるかで可変抵抗素子からの放熱量が異なるこ
とに注目して、一定時間後の可変抵抗素子の個体温度の
上昇温度差を検出することで気液判定を行う点で、第1
従来技術と類似するものであるが、第3従来技術では、
可変抵抗素子自体の熱容量等の特性のバラツキ及び可変
抵抗素子の加熱前の個体温度の影響を抑制するために、
可変抵抗素子の個体温度の上昇温度差を加熱前の個体温
度を基準とするのではなく、図2に示す可変抵抗素子の
自己加熱による個体温度上昇の過渡特性において、一般
的に可変抵抗素子として使用されるNTC(負温度係
数)サーミスタの加熱による温度経時変化曲線に一致す
るものであるが、単位時間当たりの温度変化が急であ
り、可変抵抗素子自体の熱容量等の特性のバラツキの影
響を最も受け易く、そのため温度変化のバラツキの大き
い第2温度上昇領域Z2 を避けて、第2温度上昇領域Z
2 を経過した後の、単位時間当たりの温度変化の緩やか
な第3温度上昇領域Z3 (準飽和領域)内の二つの時点
間における温度差を測定して気液判定を行うものであ
る。
【0006】上記のように、従来の気液判定は可変抵抗
素子の自己加熱による個体温度上昇の過渡特性を利用し
ており、この過渡特性について、以下に詳述する。
【0007】前記過渡特性は、電力の供給を受けて微小
時間dtの間加熱された時の自己加熱量が、前記可変抵
抗素子が温度上昇dT分の熱量と自己加熱後の温度変化
分に比例する放熱量との和になるため、式1が成立す
る。
【0008】
【数1】I2 Rdt=HdT+C(T−Ta)dt
【0009】ここで、Iは前記可変抵抗素子に供給され
る電流値であり、Rは前記可変抵抗素子の雰囲気温度T
(℃)での抵抗値(Ω)であり、Taは自己加熱開始前
の雰囲気温度(℃)であり、Hは前記可変抵抗素子の熱
容量(mW秒/℃)であり、Cは前記可変抵抗素子の熱
放散定数(mW/℃)である。尚、熱放射が無視できる
雰囲気温度Ta<200℃では、前記熱容量H、及び、
熱放散定数Cは一定とみなせ、式1を解法して得られる
過渡特性は、図2に示すように、自己加熱開始から約1
秒間の初期であって、個体温度上昇の小さい第1温度上
昇領域Z1 を経たのち、単位時間当たりの温度上昇の大
きい第2温度上昇領域Z2 を経過し、個体温度上昇が飽
和する第3温度上昇領域Z3 に達し、最終的には飽和温
度TMAX に収束する。
【0010】ここで、図2に示すような過渡特性の下
で、気液判定、つまりは、放熱量の差を検出するため
に、所定時間経過後の前記可変抵抗素子の個体温度差
(抵抗値の差)、または、所定の個体温度の変化(抵抗
値の変化)を検出するまでの時間差を測定する必要があ
り、前記第1温度上昇領域Z1 では十分な温度差または
時間差が得られず、また、前記第2温度上昇領域Z2
は温度変化が急激である分、特性バラツキに敏感で測定
精度の向上が期待できない。このため、気液判定の精度
を上げるためには、上述の第3従来技術のように第3温
度上昇領域Z3 で温度差または時間差を測定する必要が
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第3従
来技術は、第1または第2従来技術に比して、気液判定
精度の向上は期待されるものの、そのために、上述のよ
うに、可変抵抗素子を図2に示す第3温度上昇領域Z3
まで加熱しなければならず、判定までに長時間を要する
という問題と、個体温度を加熱前の雰囲気温度から第3
温度上昇領域Z3まで加熱するため200℃程度の過度
に大きな温度上昇になる可能性が高く、可変抵抗素子自
体の耐久性に支障が生じるという問題がある。更に、判
定に必要な温度上昇度が大きいために、判定時間自体が
長いという問題に加えて、加熱を停止して、個体温度を
加熱前の雰囲気温度に復帰させるのにも長時間を要する
ため、繰り返し測定を行ったり、可変抵抗素子を他の用
途に使用するのにも制約を受けることになる。
【0012】このことは、第3従来技術も含め、従来の
気液判定は可変抵抗素子の自己加熱による個体温度上昇
の過渡特性を利用しているため、十分な精度が得られて
いなかったことに起因するものである。
【0013】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、電気抵抗値が温度によって変化
する可変抵抗素子を加熱して、その可変抵抗素子の周囲
が気体か液体かに応じて放熱量が異なることを利用して
行う気液判定の判定精度の向上と判定時間の短縮を図
り、気液判定の結果に基づいて液面の位置検出を行う液
位検知装置の高性能化と信頼性の向上を図る点にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕この目的を達成するための本発明に係わる液位
検知装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項1に記載した通り、電気抵抗値が温度によって変化
する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値の変化
を検出して前記可変抵抗素子の個体温度を検出する温度
検出手段と、前記可変抵抗素子に自己加熱用の電力を供
給する加熱用電力供給手段と、前記可変抵抗素子の個体
温度を所定温度まで上昇させ、且つ、その所定温度に維
持すべく、前記温度検出手段で検出した前記可変抵抗素
子の個体温度に基づいて前記加熱用電力供給手段から前
記可変抵抗素子への電力供給を制御する制御手段と、前
記加熱用電力供給手段から前記可変抵抗素子への供給電
力量または供給電力相当量で前記可変抵抗素子が液体中
にあるか空気中にあるかの気液判定を行う気液判定手段
とを備えてなる点にある。
【0015】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加
えて、前記可変抵抗素子への加熱用電力供給と前記可変
抵抗素子の個体温度検出とを時分割で実行する点にあ
る。
【0016】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加
えて、前記可変抵抗素子への加熱用電力供給と前記可変
抵抗素子の個体温度検出とを同時に実行する点にある。
【0017】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した通り、電気抵抗値が温度によって
変化する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値の
変化を検出して前記可変抵抗素子の個体温度を検出する
温度検出手段と、前記可変抵抗素子を加熱する加熱用素
子と、前記加熱用素子に加熱用の電力を供給する加熱用
電力供給手段と、前記可変抵抗素子の個体温度を所定温
度まで上昇させ、且つ、その所定温度に維持すべく、前
記温度検出手段で検出した前記可変抵抗素子の個体温度
に基づいて前記加熱用電力供給手段から前記加熱用素子
への電力供給を制御する制御手段と、前記加熱用電力供
給手段による前記加熱用素子への供給電力量または供給
電力相当量で前記可変抵抗素子が液体中にあるか空気中
にあるかの気液判定を行う気液判定手段とを備えてなる
点にある。
【0018】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した通り、上述の第一、第二、第三ま
たは第四の特徴構成に加えて、前記加熱用電力供給手段
が、間欠的に電力供給を行い、前記制御手段が、前記可
変抵抗素子の個体温度を前記所定温度に維持するよう
に、前記温度検出手段で検出した前記可変抵抗素子の個
体温度に基づいて、前記間欠供給する電力パルス波形の
デューティー比をフィードバック制御するように構成さ
れ、前記気液判定手段が前記デューティー比をもとに前
記可変抵抗素子の周囲の気液判定を行う点にある。
【0019】同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載した通り、上述の第五の特徴構成に加
えて、前記可変抵抗素子の加熱前の個体温度に応じて、
気液判定の基準となる基準デューティー比を出力する基
準デューティー比出力手段を備えている点にある。
【0020】同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項7に記載した通り、上述の第一、第二、第三、
第四、第五または第六の特徴構成に加えて、前記可変抵
抗素子の加熱前の個体温度に応じて、前記加熱用電力供
給手段による供給電力量の気液間での差が最大となる加
熱後の到達温度を決定する加熱温度決定手段を備えてい
る点にある。
【0021】〔作用効果〕以下に、上記各特徴構成にお
ける作用効果を説明する。第一の特徴構成によれば、電
気抵抗値が温度によって変化する可変抵抗素子への電力
の供給量を調整することで、自己加熱により個体温度が
その周囲の雰囲気中への放熱に抗して所定温度まで上昇
した後、更に自己加熱により上昇する分の熱量を、その
所定温度における周囲の雰囲気中への放熱分で相殺し
て、その所定温度が維持される熱平衡状態を得ることが
できる。具体的には、前記可変抵抗素子の個体温度を所
定温度に維持するために前記可変抵抗素子の抵抗値を温
度検出手段で電流値または電圧値として検出して個体温
度を測定し、測定した個体温度に基づいて加熱用電力供
給手段を例えばフィードバック制御することで熱平衡状
態が維持される。熱平衡状態で前記可変抵抗素子の電気
的特性を測定する場合、その静特性を測定することにな
り、従来のように過渡特性を測定する場合に比べて、特
性バラツキに対する影響を受けにくく高精度化が図れ
る。
【0022】前記可変抵抗素子の静特性を測定して気液
判定ができる原理は、前記可変抵抗素子が液体中にある
か空気中にあるかで放熱量が異なることを利用する点で
は従来の過渡特性を測定する場合と同じであるが、静特
性の場合は、熱平衡状態にあるため、放熱量の差を自己
加熱量の差、つまり、熱平衡状態での単位時間当たりの
消費電力の差(消費電力に変動がある場合は平均値の
差)で捉えることができことにあり、図2に示す過渡特
性の第3温度上昇領域Z3 まで自己加熱することなく、
第1温度上昇領域Z1 または第2温度上昇領域Z2 で熱
平衡状態を形成することができるため、判定時間の短
縮、可変抵抗素子自体の耐久性の問題を解消できるので
ある。
【0023】以上の結果として、広範囲な加熱前の雰囲
気温度に対して、高精度且つ短時間で液位検知ができ、
且つ、装置自体の信頼度の高い液位検知装置を提供でき
るのである。
【0024】第一の特徴構成において、前記可変抵抗素
子を所定温度まで一定時間で自己加熱するには、加熱用
電力供給手段が前記可変抵抗素子にある程度の高電圧を
印加する場合があり、前記温度検出手段が前記可変抵抗
素子の個体温度検出を前記可変抵抗素子両端の電位差と
して検出する場合、電位差が大きすぎて検出不可能とな
る場合等があり、不都合が生じる場合がある。かかる場
合に、第二の特徴構成によれば、個体温度検出時の印加
電圧を自己加熱時と変化させることができ、前記可変抵
抗素子両端の電位差の適正化等が図れ、測定系の電源電
圧等の変動に対して安定した動作が可能な範囲を適宜選
択でき、気液判定精度の向上が図れるのである。
【0025】第三の特徴構成によれば、前記可変抵抗素
子の自己加熱が断続的になったり、自己加熱のための供
給電力量が断続的に変動することがないため、安定した
熱平衡状態を得ることができ、結果として、気液判定精
度の向上が図れるのである。
【0026】第四の特徴構成によれば、第一の特徴構成
と同様に、電気抵抗値が温度によって変化する可変抵抗
素子の熱平衡状態での静特性を利用して同様の原理にて
気液判定を行うため、第一の特徴構成と同様の作用効果
が期待できる。更に、前記可変抵抗素子を加熱する加熱
用素子が別途設けられているため、自己加熱する必要が
なく、前記可変抵抗素子を専ら自己の個体温度を測定す
るための温度検出素子として使用できるため、加熱用電
力供給手段の設計と、温度検出手段の設計とが独立して
行えるため、安定した熱平衡状態を維持しながら、前記
温度検出手段の最適設計が可能となるので、測定系の電
源電圧等の変動に対して安定した動作が可能な範囲を適
宜選択でき、気液判定精度の向上が図れるのである。
【0027】第五の特徴構成によれば、前記制御手段が
前記温度検出手段が検出した前記可変抵抗素子の個体温
度情報に基づいて、前記可変抵抗素子の個体温度を所定
温度に維持すべく、前記加熱用電力供給手段からパルス
状に供給される電力のデューティー比を制御しながら供
給電力量、つまりは、自己加熱量または前記加熱用素子
による加熱量を調節することで、前記可変抵抗素子の熱
平衡状態にすることができる。また、そのデューティー
比が熱平衡状態での供給電力量に比例する供給電力量相
当量であり、前記可変抵抗素子の周囲の雰囲気が気体か
液体かによって変化するので、供給電力量または供給電
力量相当量を測定する手段を別途設ける必要がないた
め、前記気液判定手段が前記デューティー比によって、
直接気液判定でき、且つ、前記気液判定手段の回路構成
も非常に簡単化できるのである。また、前記熱平衡状態
を維持するための供給電力量の制御と、熱平衡状態での
供給電力相当量の測定が同時に行えるので、前記可変抵
抗素子が熱平衡状態になると同時に気液判定ができるた
め、液位検知の検知時間の大幅な短縮が可能となる。更
に、第三の特徴構成に本特徴構成を適用した場合、前記
可変抵抗素子への電力供給が中断している期間に、前記
温度検出手段による前記可変抵抗素子の個体温度の検出
ができるため、前記制御手段による電力制御を中断する
ことがないため、前記可変抵抗素子の熱平衡状態を安定
維持できる、結果として、液位判定の精度の向上が図れ
るのである。
【0028】第六の特徴構成によれば、前記可変抵抗素
子の熱平衡状態における前記デューティー比は、上述し
たように、前記可変抵抗素子の周囲の雰囲気が気体か液
体かによって変化するため、その変化の中間にある前記
デューティー比を気液判定の基準となる基準デューティ
ー比として、前記可変抵抗素子の熱平衡状態における前
記デューティー比と比較することで、気液判定を行う。
しかしながら、前記基準デューティー比は加熱前の雰囲
気温度、及び、加熱後の前記可変抵抗素子の個体温度、
前記可変抵抗素子自体の特性に依存して変動するが、前
記加熱後の前記可変抵抗素子の個体温度は前記加熱前の
雰囲気温度から一義的に決定することで事前に決定さ
れ、前記可変抵抗素子自体の特性も予め決定しているの
で、前記基準デューティー比出力手段は前記可変抵抗素
子の加熱前の個体温度に応じてのみ、前記基準デューテ
ィー比を出力する。この結果、前記加熱前の雰囲気温度
の広範囲にわたって、高精度な気液判定が可能となる。
【0029】第七の特徴構成によれば、前記制御手段
が、前記加熱温度決定手段が決定する加熱後の到達温度
と、前記温度検出手段で検出した前記可変抵抗素子の個
体温度との差分を小さくするように、供給電力量を調整
して、前記可変抵抗素子の熱平衡状態を得ることで、気
液判定に使用する供給電力量または供給電力相当量に対
するノイズマージンを最大限に確保できるため、前記加
熱前の雰囲気温度の変動、及び、前記気液判定手段ある
いは前記加熱用電力供給手段に係わる電圧変動等に対し
て、安定した気液判定動作が得られるのである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に本発明に係わる液位検知装
置の第一の特徴構成に基づく電気回路構成(以下、第1
実施形態という)を示す。図1に示すように、電気抵抗
値が温度によって変化する可変抵抗素子1としてNTC
(負温度係数)サーミスタ1a(24k〜4kΩ:0〜
40℃、B定数=3450K)を使用し、直流18V乃
至24Vの一定電圧を出力する加熱用電力供給手段2か
らスイッチング回路3を介して電力供給される。前記サ
ーミスタ1aの前記スイッチング回路3との接続点が温
度検出時にその抵抗値の変化を電圧変化として取り出す
出力端子N1で、前記サーミスタ1aの他方側の端子は
接地されている。前記出力端子N1は温度検出用の外付
け回路4aを介してマイクロコンピュータ11と接続し
ている。
【0031】温度検出用の前記外付け回路4aは、温度
検出時に前記サーミスタ1aの抵抗値の変化を検出する
ための電流を前記加熱用電力供給手段2より低電圧の5
V電源から供給するための負荷抵抗4b(4kΩ)と、
前記外付け回路4aとの接続点である前記マイクロコン
ピュータ11の入力端子N2を前記加熱用電力供給手段
2の高電圧から保護するための保護抵抗4cと保護ダイ
オード4dで構成されている。前記保護抵抗4c(11
kΩ)は前記入力端子N2と前記出力端子N1の間に設
けられ、前記保護ダイオード4dは前記入力端子N2と
前記5V電源との間に、陽極を前記入力端子N2側にし
て設けられている。前記スイッチング回路3がオンして
いる期間は、前記サーミスタ1aに加熱用の電力が供給
されると同時に、前記出力端子N1に高電圧が印加さ
れ、前記5V電源との間に、前記負荷抵抗4bを経由す
るものと、前記保護抵抗4cと保護ダイオード4dを経
由する二つの電流経路が形成される。前記保護ダイオー
ド4dの順方向の抵抗値が前記保護抵抗4cに比べて十
分低く、且つ、接触電位の低いショットキーバリアダイ
オードを使用しているので、前記入力端子N2の電圧レ
ベルは約5Vまで電圧降下して保護回路として機能す
る。一方、前記スイッチング回路3がオフしている期間
は、温度検出期間で、前記負荷抵抗4bと前記サーミス
タ1aで分圧された出力電圧が前記出力端子N1に出力
されるが、出力電圧は5V以下であるため、前記保護ダ
イオード4dは逆バイアス状態で前記保護抵抗4cには
前記マイクロコンピュータ11の前記入力端子N2の入
力リーク電流相当の微小電流が流れるだけで、前記入力
端子N2と前記出力端子N1の電圧レベルは略等しくな
る。
【0032】前記マイクロコンピュータ11は五つの機
能ブロックを備えている。第1の機能ブロックは、温度
検出時に前記入力端子N2の電圧値をアナログ・ディジ
タル(A/D)変換して、変換後の電圧値に基づいて前
記サーミスタ1aの個体温度を演算する温度検出部5で
ある。この温度検出部5と前記前記外付け回路4aで前
記サーミスタ1aの抵抗値の変化を検出して前記サーミ
スタ1aの個体温度を検出する温度検出手段4を形成す
る。
【0033】第2の機能ブロックは、前記温度検出部5
が検出した加熱前の前記サーミスタ1aの周囲の雰囲気
温度である初期温度情報15に応じて、初期温度毎に予
め設定された加熱後の到達温度を加熱温度情報16とし
て、前記制御部7へ出力する加熱温度決定手段9であ
る。
【0034】第3の機能ブロックは、前記スイッチング
回路3を断続的にオン・オフさせる一定周期の制御パル
ス信号13を出力し、前記加熱用電力供給手段2から前
記サーミスタ1aへの電力供給量を調整する制御部7で
ある。この制御部7と前記スイッチング回路3で、前記
サーミスタ1aを前記加熱温度決定手段9からの前記加
熱温度情報16の示す所定温度まで加熱し、その所定温
度に維持して熱平衡状態を得るために、前記加熱用電力
供給手段2から前記サーミスタ1aへの電力供給を制御
する制御手段6を形成する。前記制御部7は、前記温度
検出部5が検出した個体温度情報12に基づいて、前記
制御パルス信号13のデューティ比をフィードバック制
御することで、熱平衡状態を得るために必要な前記加熱
用電力供給手段2から前記サーミスタ1aへの電力供給
量を調整する。
【0035】第4の機能ブロックは、前記加熱用電力供
給手段2から前記サーミスタ1aへの供給電力相当量で
前記サーミスタ1aが液体中にあるか空気中にあるかの
気液判定を行う気液判定手段8である。前記加熱用電力
供給手段2の電源電圧が一定であり、熱平衡状態では前
記サーミスタ1aは前記所定温度に維持されており一定
の抵抗値を有するため、前記デューティ比は前記サーミ
スタ1aへの電力供給量と比例する供給電力相当量であ
り、前記気液判定手段8は、前記制御部7からの前記制
御パルス信号13の前記デューティ比を示すデューティ
比信号14に基づいて、前記気液判定を行う。
【0036】第5の機能ブロックは、前記温度検出部5
が出力する前記初期温度情報15に応じて、初期温度毎
に予め設定された気液判定の基準となる基準デューティ
ー比を基準デューティー比情報17として、前記気液判
定手段8へ出力する基準デューティー比出力手段10で
ある。具体的には、前記気液判定手段8は、前記制御部
7からの前記デューティ比信号14が示すデューティ比
と前記基準デューティー比出力手段10からの前記基準
デューティー比情報17が示す前記基準デューティー比
を大小比較して気液判定を行う。
【0037】尚、前記マイクロコンピュータ11の前記
五つの各機能ブロックは、具体的には、前記マイクロコ
ンピュータ11の演算装置部と一時記憶領域を共有し、
データ記憶領域に格納されたプログラムに基づいて各部
の処理を実行するように構成されている。また、前記デ
ータ記憶領域は各機能ブロックの処理に使用するデータ
や処理結果のデータを格納するためにも使用され、各機
能ブロックの一部の構成要素である。また、前記演算装
置部、前記一時記憶領域、前記データ記憶領域は夫々、
内部相互間、または、外部とのインターフェース用回路
を含む。例えば、上記のように、前記温度検出手段4に
係わる前記演算装置部はA/D変換インターフェースを
有している。
【0038】図1に示す液位検知装置の各部の動作につ
いて、図3に示す液位検知流れ図に基づいて説明する。
液位検知の流れは、初期温度検出ステップ20と、加熱
・熱平衡状態ステップ30と、気液判定ステップ40
と、終了ステップ50が順次実行される。
【0039】前記初期温度検出ステップ20では、ステ
ップ21において、前記温度検出手段4が既に加熱前の
前記サーミスタ1aの周囲の雰囲気温度である初期温度
0を検出して前記初期温度情報15を出力しているか
を判定する。前記初期温度情報15を出力している場合
は、前記加熱・熱平衡状態ステップ30へ進む。そうで
ない場合は、ステップ22へ進み、前記温度検出手段4
を作動させて前記サーミスタ1aの個体温度Tn を測定
して前記初期温度T0 として前記初期温度情報15を出
力する。続いて、ステップ23において、前記初期温度
情報15に基づいて、前記基準デューティー比出力手段
10が初期温度T0 に対応する基準デューティー比DS
を算出して前記基準デューティー比情報17を出力す
る。更に、ステップ23において、初期温度T0 毎に予
め設定された加熱後の到達温度の中から前記初期温度情
報15に基づいて、加熱後到達温度TS を決定して、前
記加熱温度情報16として出力する。
【0040】前記加熱・熱平衡状態ステップ30では、
前記制御部7が、ステップ31において、前記温度検出
部5が検出する実時間の前記サーミスタ1aの個体温度
nと前記加熱後到達温度TS の偏差EN を求め、ステ
ップ32において、その偏差EN より必要な自己加熱電
力Pを算出し、ステップ33において、その自己加熱電
力Pより前記制御パルス信号13のデューティ比Dを求
め、ステップ34において、そのデューティ比Dの前記
制御パルス信号13を出力して前記サーミスタ1aに自
己加熱用の電力供給を行う。更に、ステップ35におい
て、前記偏差E N をモニターし、前記偏差EN が3℃以
下になるまで、前記ステップ31から前記ステップ35
を繰り返す。尚、前記ステップ31から前記ステップ3
5の一連の処理は前記制御パルス信号13の一周期内で
実行される。前記偏差EN が3℃以下になると、前記サ
ーミスタ1aが熱平衡状態に達したと判断して、前記気
液判定ステップ40へ進む。
【0041】前記気液判定ステップ40では、前記気液
判定手段8が、前記気液判定ステップ40へ進んだ時点
でのデューティ比Dと前記基準デューティー比DS を大
小比較して、前記デューティ比Dが前記基準デューティ
ー比DS より大きい場合は、前記サーミスタ1aが水中
にあると判定し、逆の場合は空気中に有ると判定する。
【0042】引き続き、前記終了ステップ50へ進み、
前記制御パルス信号13の出力を停止し、前記前記スイ
ッチング回路3をオフし、自己加熱を停止する。
【0043】次に、前記加熱温度決定手段9において、
加熱前の前記サーミスタ1aの周囲の雰囲気温度に応じ
て、前記サーミスタ1aの加熱後の到達温度を導出する
根拠について説明する。尚、説明を簡単化するために図
4に示す回路図について考察する。
【0044】図4に示す回路図において、電源Eは電圧
可変(電圧値E)で、サーミスタS(抵抗値R)はNT
Cサーミスタで、抵抗RS (抵抗値RS )は電流制限用
である。サーミスタSの各定数はCが熱放散定数(mW
/℃)、BがB定数(K)、R0 が0℃の抵抗値(Ω)
である。
【0045】サーミスタSの個体温度を1℃上昇させる
のに必要な電力が熱放散定数Cであるから、加熱前の雰
囲気温度Ta にあるサーミスタSの個体温度をTa +Δ
T(℃)に維持するには、式2で与えられる電力Pを供
給しつづける必要がある。
【0046】
【数2】P=C×ΔT(mW)
【0047】式2を変形して式3が得られ、式4に示す
NTCサーミスタの抵抗値の温度特性式を式3に代入す
れば、自己加熱到達温度(Ta +ΔT)で熱平衡状態を
維持するための電源Eの電圧値Eが求まる。RS =0Ω
とした場合の計算結果を図5に示す。
【0048】
【数3】E=(R+RS )×(C×ΔT/R)0.5
【0049】
【数4】R=R0 exp(B×(1/(Ta +ΔT+2
73)+1/273))
【0050】サーミスタSの熱放散定数Cはサーミスタ
Sの周囲の雰囲気媒質(空気または水)によって異なる
ので、同じ温度上昇ΔTでも水中と空気中では、自己加
熱到達温度(Ta +ΔT)で熱平衡状態を維持するため
の電源Eの電圧値Eに違いが生じる。図5に示すよう
に、水中の場合の電圧値EW と空気中の電圧値EA の差
が温度上昇ΔTで変化し、電圧差が最大となる、つま
り、加熱前の雰囲気温度Ta に応じた気液判定マージン
の最大となる温度上昇ΔTが存在することが分かる。T
a=50℃、ΔT=40℃で電圧差が最大となり、閾値
としてその条件下での水中及び空気中の電圧値EW 、E
A の中間値を選ぶことで、気液判定マージンの大きい判
定ができることになる。尚、気液判定マージンの最大と
なる温度上昇ΔTが加熱前の雰囲気温度Ta に依存する
ことは、式4がTa を変数として有していることから判
断できる。
【0051】図5に示すように、上記計算結果の水中及
び空気中の電圧値EW 、EA は夫々供給電力量に換算で
きることから、本実施形態におけるデューティー比に更
に換算できる。前記加熱用電力供給手段2の電源電圧が
24Vの場合の換算値を図の縦軸右側に記す。尚、実際
に前記基準デューティー比を決定するに当たっては、水
中及び空気中の電圧値EW 、EA について式3を解法す
る際に、サーミスタSを含む回路部品のバラツキや電源
電圧変動等の誤差を考慮した計算を行い、電圧値EW
A が重ならない領域の電圧差が最大となる温度上昇Δ
Tとその中間電圧値Eを求め、その中間電圧値Eから前
記基準デューティー比を決定する。
【0052】(別実施形態)以下に他の実施形態を説明
する。
【0053】(1)上記の実施形態では、前記制御部7
が前記スイッチング回路3を断続的にオン・オフさせる
一定周期の制御パルス信号13を出力し、前記加熱用電
力供給手段2から前記サーミスタ1aへの電力供給量を
調整しているが、前記制御部7が直接に前記加熱用電力
供給手段2の出力電圧値または電流量を制御するのも好
ましい実施の形態である。例えば、図6に示すように、
前記加熱用電力供給手段2がマイクロコンピュータ11
で出力電圧値を制御される定電圧電源であり、サーミス
タ1aと抵抗R1が直列接続し、抵抗R2 と抵抗R3
直列接続し、夫々が並列に前記加熱用電力供給手段2か
ら電流を供給されるように構成され、前記サーミスタ1
aと抵抗R 1 の中点N3 と前記抵抗R2 と抵抗R3 の中
点N4 の各電圧値を前記マイクロコンピュータ11が読
み取る構成としている。中点N4 の電圧値より前記加熱
用電力供給手段2の電源電圧値が前記抵抗R2 と抵抗R
3 の分圧比より検出でき、中点N3 の電圧値と抵抗R1
の抵抗値より前記サーミスタ1aに供給される電流値、
及び、中点N3 の電圧値と前記検出された前記加熱用電
力供給手段2の電源電圧値より前記サーミスタ1a両端
の電位差が検出でき、前記サーミスタ1aに供給される
電力量と抵抗値つまりは個体温度が同時に検出できる。
【0054】前記サーミスタ1aの個体温度を検出しな
がら、前記加熱用電力供給手段2の電源電圧値をフィー
ドバック制御することで、熱平衡状態を達成し、その時
の供給電力量から気液判定を行う。尚、加熱後の到達温
度の設定及び気液判定の基準とする基準供給電力量の決
定は上記の実施形態の手法と本質的に同じである。
【0055】(2)上記の各実施形態における電気抵抗
値が温度によって変化する可変抵抗素子1であるNTC
サーミスタ1aを自己加熱する代わりに、前記加熱用電
力供給手段2から電力供給される加熱素子Hを設け、前
記サーミスタ1aが加熱素子Hで加熱されるのも好まし
い実施の形態である。図7は、図1に示す実施形態に適
用した場合の回路構成図である。
【0056】図7に示すように、前記加熱素子Hは前記
加熱用電力供給手段2からスイッチング回路3を介して
電力供給される。熱平衡状態にあるかどうかを自己の個
体温度の検出で判定するために、前記サーミスタ1aは
自己の抵抗値の変化を検出するための電流を前記加熱用
電力供給手段2とは別の低電圧の5V電源から負荷抵抗
4bを介して供給され、その出力電圧を保護抵抗4cを
介してマイクロコンピュータ11の温度検出部5に入力
される。前記マイクロコンピュータ11の制御部7は、
前記温度検出部5が検出した個体温度情報12に基づい
て、前記制御パルス信号13のデューティ比をフィード
バック制御することで、前記サーミスタ1aの熱平衡状
態を得るために必要な前記加熱用電力供給手段2から前
記加熱素子Hへの電力供給量を調整する。その他の構成
については、図1に示す実施形態と同様であり、説明を
省略する。尚、この実施形態では、前記サーミスタ1a
の加熱と温度検出が同時に実行できるため、前記電力供
給量の調整手段に対する設計自由度が高く、前記スイッ
チング回路3を使用したデューティー制御以外の制御手
段を用いても構わない。
【0057】(3)図3の液位検知流れ図に示す動作に
関し、前記加熱・熱平衡状態ステップ30において、前
記偏差EN が3℃以下になると、前記サーミスタ1aが
熱平衡状態に達したと判断するところを、直ぐに前記気
液判定ステップ40へ進まずに、前記ステップ31から
前記ステップ35の一連の処理を所定時間または所定回
数繰り返し、その時の各デューティ比Dの平均値で気液
判定するのも好ましい実施の形態である。
【0058】(4)前記加熱温度決定手段9は加熱後の
到達温度を出力しても、その上昇温度を出力しても構わ
ない。また、予めその出力値を計算または実験等で求め
て、テーブル等の形態で記憶領域に格納しておいてもよ
いし、初期温度と出力値との関係式の予め設定してお
き、その関係式に基づいて、最初に検出した初期温度か
ら出力値を演算しても構わない。前記基準デューティー
比出力手段10に関しても、前記加熱温度決定手段9と
同様である。
【0059】(5)前記五つの機能ブロックはマイクロ
コンピュータ以外に論理回路及び記憶回路等の組み合わ
せで構成されていても構わない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気抵抗値が温度によって変化する可変抵抗素子を加熱
して、その可変抵抗素子の周囲が気体か液体かに応じて
放熱量が異なることを利用して行う気液判定の判定精度
の向上と判定時間の短縮を図り、気液判定の結果に基づ
いて液面の位置検出を行う液位検知装置の高性能化と信
頼性の向上を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる液位検知装置の回路構成図
【図2】可変抵抗素子の温度上昇過渡特性図
【図3】液位検知流れ図
【図4】動作原理説明のための回路図
【図5】熱平衡状態における上昇温度と供給電力量の関
係図
【図6】本発明に係わる液位検知装置の別実施形態の回
路構成図
【図7】本発明に係わる液位検知装置の別実施形態の回
路構成図
【符号の説明】
1 可変抵抗素子 2 加熱用電力供給手段 4 温度検出手段 6 制御手段 8 気液判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸岡 準二 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気抵抗値が温度によって変化する可変
    抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値の変化を検出し
    て前記可変抵抗素子の個体温度を検出する温度検出手段
    と、前記可変抵抗素子に自己加熱用の電力を供給する加
    熱用電力供給手段と、前記可変抵抗素子の個体温度を所
    定温度まで上昇させ、且つ、その所定温度に維持すべ
    く、前記温度検出手段で検出した前記可変抵抗素子の個
    体温度に基づいて前記加熱用電力供給手段から前記可変
    抵抗素子への電力供給を制御する制御手段と、前記加熱
    用電力供給手段から前記可変抵抗素子への供給電力量ま
    たは供給電力相当量で前記可変抵抗素子が液体中にある
    か空気中にあるかの気液判定を行う気液判定手段とを備
    えてなる液位検知装置。
  2. 【請求項2】 前記可変抵抗素子への加熱用電力供給と
    前記可変抵抗素子の個体温度検出とを時分割で実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液位検知装置。
  3. 【請求項3】 前記可変抵抗素子への加熱用電力供給と
    前記可変抵抗素子の個体温度検出とを同時に実行するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液位検知装置。
  4. 【請求項4】 電気抵抗値が温度によって変化する可変
    抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値の変化を検出し
    て前記可変抵抗素子の個体温度を検出する温度検出手段
    と、前記可変抵抗素子を加熱する加熱用素子と、前記加
    熱用素子に加熱用の電力を供給する加熱用電力供給手段
    と、前記可変抵抗素子の個体温度を所定温度まで上昇さ
    せ、且つ、その所定温度に維持すべく、前記温度検出手
    段で検出した前記可変抵抗素子の個体温度に基づいて前
    記加熱用電力供給手段から前記加熱用素子への電力供給
    を制御する制御手段と、前記加熱用電力供給手段による
    前記加熱用素子への供給電力量または供給電力相当量で
    前記可変抵抗素子が液体中にあるか空気中にあるかの気
    液判定を行う気液判定手段とを備えてなる液位検知装
    置。
  5. 【請求項5】 前記加熱用電力供給手段は、間欠的に電
    力供給を行い、 前記制御手段は、前記可変抵抗素子の個体温度を前記所
    定温度に維持するように、前記温度検出手段で検出した
    前記可変抵抗素子の個体温度に基づいて、前記間欠供給
    する電力パルス波形のデューティー比をフィードバック
    制御するように構成され、 前記気液判定手段は前記デューティー比をもとに前記可
    変抵抗素子の周囲の気液判定を行う請求項1、2、3ま
    たは4に記載の液位検知装置。
  6. 【請求項6】 前記可変抵抗素子の加熱前の個体温度に
    応じて、気液判定の基準となる基準デューティー比を出
    力する基準デューティー比出力手段を備えた請求項5に
    記載の液位検知装置。
  7. 【請求項7】 前記可変抵抗素子の加熱前の個体温度に
    応じて、前記加熱用電力供給手段による供給電力量の気
    液間での差が最大となる加熱後の到達温度を決定する加
    熱温度決定手段を備えた請求項1、2、3、4、5また
    は6に記載の液位検知装置。
JP08273137A 1996-10-16 1996-10-16 液位検知装置 Expired - Fee Related JP3116003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08273137A JP3116003B2 (ja) 1996-10-16 1996-10-16 液位検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08273137A JP3116003B2 (ja) 1996-10-16 1996-10-16 液位検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10122932A true JPH10122932A (ja) 1998-05-15
JP3116003B2 JP3116003B2 (ja) 2000-12-11

Family

ID=17523642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08273137A Expired - Fee Related JP3116003B2 (ja) 1996-10-16 1996-10-16 液位検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3116003B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300525A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水位検知装置
JP2007017384A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液位検知装置およびこれを使用した衣類乾燥機
JP2007017383A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液位検知装置およびこれを使用した衣類乾燥機
JP2007064637A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液位検知装置およびこれを使用した衣類乾燥機
JP2008268139A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Mitsubishi Materials Corp 液面及びサーミスタ周囲温度の検出装置
JP2008309762A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Mitsubishi Materials Corp 液面及びサーミスタ周囲温度の検出装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300525A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水位検知装置
JP2007017384A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液位検知装置およびこれを使用した衣類乾燥機
JP2007017383A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液位検知装置およびこれを使用した衣類乾燥機
JP2007064637A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液位検知装置およびこれを使用した衣類乾燥機
JP2008268139A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Mitsubishi Materials Corp 液面及びサーミスタ周囲温度の検出装置
JP2008309762A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Mitsubishi Materials Corp 液面及びサーミスタ周囲温度の検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3116003B2 (ja) 2000-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7579898B2 (en) Temperature sensor device and methods thereof
US6359918B1 (en) Light source control device
JPS5823570B2 (ja) 液面検出装置
KR102388147B1 (ko) Igbt 온도 센서 보정 장치 및 이를 이용한 온도센싱 보정 방법
KR20180003265A (ko) 다이오드 온도 감지의 자동 보정이 가능한 igbt 온도 감지 회로
KR20160124033A (ko) 반도체 가스 센서에서 가열 온도를 측정 및 제어하기 위한 장치 및 방법
KR920006388B1 (ko) 감열식 유량센서
TW202125934A (zh) 晶片以及其升溫電路與升溫控制方法
JP3116003B2 (ja) 液位検知装置
US6745625B2 (en) Fluid flow rate measuring apparatus
JPH06102073A (ja) 空気流量計及び空気流量検出方法
US10823750B2 (en) Wind speed measuring device and airflow measuring device
JP4003867B2 (ja) 熱式流量計
KR100337622B1 (ko) 감열식 유량계
US6342780B1 (en) Zener diode reference voltage standards
JP6624303B2 (ja) 温度測定器、温度調節計及び短絡判別プログラム
US20230010864A1 (en) Power supply control apparatus and temperature control method
JPH07209323A (ja) ヒートワイヤ型加速度検出器
JPS60142582A (ja) 半導体レ−ザの寿命判定方式
JP2001147163A (ja) 半導体素子の温度検出装置及び温度検出方法
JPH07128154A (ja) 温度調整器及びその校正システム
JPH0833319B2 (ja) 液面検知装置
JPS61154192A (ja) 半導体レ−ザの温度特性測定装置
JPS6174773A (ja) 半田ごての温度調整回路
JP3597055B2 (ja) 質量分析計のダイレクト・プローブ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees