JPH10122368A - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JPH10122368A
JPH10122368A JP29129196A JP29129196A JPH10122368A JP H10122368 A JPH10122368 A JP H10122368A JP 29129196 A JP29129196 A JP 29129196A JP 29129196 A JP29129196 A JP 29129196A JP H10122368 A JPH10122368 A JP H10122368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal portion
secondary seal
plate
seal part
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP29129196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Akaishi
宏 赤石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Publication of JPH10122368A publication Critical patent/JPH10122368A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダ室21の平面形状から副室22の平
面形状が一部食み出した構造の副室式エンジンに装着さ
れるガスケットであって、シリンダ室21の平面形状に
沿って一次シール部8を設けるとともにシリンダ室21
および副室22の平面形状に沿って二次シール部9を設
けたガスケットについて、二次シール部9のシール力を
高め、もってガスが一次シール部8を通過しても二次シ
ール部9でシール可能なガスケットを提供する。 【解決手段】 一次シール部8を、センタープレート4
の端部に薄肉部4aを設けるとともにこの薄肉部4aに
断面略U字形のストッパ5を係合したものとし、二次シ
ール部9を、センタープレート4に積層したプレートア
クション6,7にフルビード10を形成したものとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスケットに係
り、更に詳しくは、予燃焼室または渦流室等の副室を備
えた副室式エンジンに装着されるのに適したガスケット
に関する。
【0002】
【従来の技術】実公平1−17635号公報、実公平1
−17636号公報、特公平5−41825号公報また
は特公平5−41826号公報等に掲載されている副室
式エンジンにおいては、図5に示すように、シリンダ室
21の平面形状から副室22の平面形状が一部、三日月
形に食み出しており(食出し部を斜線で示している)、
従来、この種の副室式エンジンに装着されるヘッドガス
ケットとして図6に示すガスケットが知られている。
【0003】すなわちこのガスケットは、ヘッドガスケ
ットとしての基本的な平面レイアウト内にシリンダ室用
孔(ボア部とも称する)51と、水孔等の連通孔52
と、ボルト挿通孔53とをそれぞれ所要数設けるととも
に、図7ないし図9に示すようにセンタープレート5
4、ストッパ55および一対のプレートアクション5
6,57よりなる金属板を組み合わせたものであって、
更に以下のようなシール構造を備えている。
【0004】すなわち先ず、センタープレート54の端
部に断面略U字形を呈する環状のストッパ55を係合し
た一次シール部58がシリンダ室21の平面形状に沿っ
て設けられており、またその外周側に、センタープレー
ト54に積層した一対のプレートアクション56,56
にそれぞれハーフビード60を対称的に形成した二次シ
ール部が59がシリンダ室21および副室22の平面形
状に沿って設けられている。一次シール部58の平面形
状はシリンダ室用孔51の周縁に沿って円形であり、二
次シール部59の平面形状も円形であるが、後者の二次
シール部59の平面形状はその円周の一部が上記した三
日月形の食出し部に沿って外周側に膨らんでいる。
【0005】また図8および図9に示したように、この
ガスケットがシリンダヘッド23および副室形成部材2
4とシリンダブロック25との間に装着されるときに、
一次シール部58に大きな面圧が発生してこの一次シー
ル部58が充分なシール作用を果たすように、一次シー
ル部58の厚さt3 が二次シール部59の厚さt4 より
大きく設定されている。
【0006】しかしながらこの従来技術には、以下の不
都合がある。
【0007】すなわち上記従来のガスケットが、シリン
ダヘッド23の下面と副室形成部材24の下面とが面一
であることを前提として設計されているのに対して、実
際にはシリンダヘッド23に副室形成部材24をカチコ
ミする際の組付け精度等の都合で、シリンダヘッド23
の下面と副室形成部材24の下面との間に符号aで示す
段差が形成され、この段差aにより副室形成部材24の
下面がシリンダヘッド23の下面より上方に凹んでいる
ことが多い。
【0008】したがってこのように副室形成部材24の
下面が凹んでいるところに上記ガスケットが装着される
と、一次シール部58の上面が副室形成部材24の下面
に接触せずにこの隙間からシリンダ室21のガスが洩
れ、よってこのガスを二次シール部59でシールしなけ
ればならない。しかしながらこの二次シール部59は本
来、水または油等がシリンダ室21に侵入しないように
一次シール部58とは反対方向のシールを担当するもの
であって、上記したように厚さt4 が一次シール部58
より薄く、しかもその構造がハーフビード60であるた
めに、シール力が一次シール部58より小さい。したが
ってこの二次シール部59によってガスを充分にシール
することができず、ガスが最終的に外部に洩れる虞があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、二次シール部のシール力を高め、もってガスが一次
シール部を通過することがあってもこの二次シール部で
シールすることが可能なガスケットを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガスケットは、シリンダ室の平面形状から
副室の平面形状が一部食み出した構造の副室式エンジン
に装着されるガスケットであって、前記シリンダ室の平
面形状に沿って一次シール部を設けるとともに前記シリ
ンダ室および前記副室の平面形状に沿って二次シール部
を設けたガスケットにおいて、前記一次シール部が、セ
ンタープレートの端部に薄肉部を設けるとともに前記薄
肉部に断面略U字形のストッパを係合したものであり、
前記二次シール部が、前記センタープレートに積層した
プレートアクションにフルビードを形成したものである
ことにした。
【0011】上記構成を備えた本発明のガスケットにお
いては、以下の理由により二次シール部のシール力が高
められている。 すなわち先ず、一次シール部の構造について、セン
タープレートの端部に薄肉部が設けられることにより当
該ガスケットのストッパ量(ストッパ量はストッパとプ
レートアクションの厚み差のこと。このストッパ量の大
小に応じて一次シール部のシール力が決定される。)が
減らされており、これにより一次シール部のシール力に
対する二次シール部のシール力の比率が高められて、二
次シール部のシール力が高められている。 またこのような一次シール部との相対的な比較だけ
でなく、実質的にも二次シール部のシール力が高められ
ている。その理由は、本発明における二次シール部のフ
ルビード構造が、上記従来技術における二次シール部の
ハーフビード構造として比較して剛性が大きく、よって
シール力に優れているからである。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0013】図1に示すように、当該実施形態に係るガ
スケットは、シリンダ室21の平面形状から副室22の
平面形状が一部、三日月形に食み出した構造の副室式デ
ィーゼルエンジンに装着されるヘッドガスケットとして
の基本的な平面レイアウト内にシリンダ室用孔(ボア部
とも称する)1と、水孔等の連通孔2と、ボルト挿通孔
3とをそれぞれ所要数設けるとともに、図2ないし図4
に示すようにセンタープレート4、ストッパ5および一
対のプレートアクション6,7よりなる金属板を組み合
わせたものであって、更に以下のようなシール構造を備
えている。
【0014】すなわち先ず、センタープレート4の端部
に薄肉部4aを設けるとともにこの薄肉部4aに断面略
U字形を呈する環状のストッパ5を係合した一次シール
部8がシリンダ室21の平面形状に沿って設けられてお
り、またその外周側に、センタープレート4に積層した
一対のプレートアクション6,7にそれぞれフルビード
10を対称的に形成した二次シール部9がシリンダ室2
1および副室22の平面形状に沿って設けられている。
一次シール部8の平面形状はシリンダ室用孔1の周縁に
沿って円形であり、この一次シール部8は装着時にシリ
ンダヘッド23とシリンダブロック25の間および副室
形成部材24とシリンダブロック25の間に挾まれる。
また二次シール部9の平面形状も基本的に円形である
が、円周の一部が上記した三日月形の食出し部に沿って
外周側に膨らんでおり、この二次シール部9は装着時に
その全周がシリンダヘッド23とシリンダブロック25
の間に挾まれる。
【0015】一次シール部8において、薄肉部4aを設
けたセンタープレート4の端部はシリンダ室用孔1の周
縁部であり、この周縁部に薄肉部4aが環状に設けられ
ている。薄肉部4aはセンタープレート4の両面にそれ
ぞれ環状の凹段部(段差とも称する)4bを対称的に形
成することによりセンタープレート4の他の部分より薄
肉とされている。そしてこの薄肉部4aをストッパ5が
U字の両端で厚さ方向の両側から挾み込むことによりこ
の薄肉部4aにストッパ5が係合せしめられている。
【0016】二次シール部9において、各プレートアク
ション6,7に形成されたフルビード10は断面略円弧
形を呈してセンタープレート4側に凹んでおり、この円
弧の底部がセンタープレート4に接触(線接触)してい
る。二次シール部9にはこのフルビード10が、上記し
た三日月形の食出し部による膨出部を含めて全周に亙っ
て設けられている。また各プレートアクション6,7に
おいて、上記した三日月形の食出し部に相当する部分
に、エンドレスのハーフビードよりなる段部12と、周
りをこの段部12に囲まれた平面部13とよりなり、平
面部13をセンタープレート4に接触(面接触)させた
接触面部11が設けられている。フルビード10の円弧
の底部およびこの接触面部11以外の部分において、セ
ンタープレート4と各プレートアクション6,7とは互
いに離れていて、間に間隙14が設定されており、また
ストッパ5と各プレートアクション6,7の間にも間隙
15が設定されている。
【0017】一次シール部の厚さt1 は薄肉部4aが設
けられている分、上記従来技術より減じられており、こ
の減じられた厚さt1 に対して二次シール部9の厚さt
2 が同じまたは比較的近似した数値をもって設定されて
いる。
【0018】図3に示したように、シリンダヘッド23
の下面と副室形成部材24の下面との間に段差aが形成
されていて、この段差aにより副室形成部材24の下面
がシリンダヘッド23の下面より上方に凹んでいるとこ
ろに上記構成を備えたガスケットが装着されると、一次
シール部8の上面が副室形成部材24の下面に接触せず
にこの隙間からシリンダ室21のガスが漏れることがあ
るが、当該ガスケットによれば、二次シール部9シール
力が以下のように高められているためにガスを効果的に
シールすることが可能である。
【0019】 すなわち先ず、一次シール部8の構造
について、センタープレート4の端部に薄肉部4aが設
けられることにより当該ガスケットのストッパ量(スト
ッパ量はストッパ5とプレートアクション6,7の厚み
差のこと。このストッパ量の大小に応じて一次シール部
8のシール力が決定される。)が減らされており、これ
により一次シール部8のシール力に対する二次シール部
9のシール力の比率が高められて、二次シール部9のシ
ール力が高められている。 またこのような一次シール部8との相対的な比較だ
けでなく、実質的にも二次シール部9のシール力が、剛
性の大きいフルビード10が全周に亙って形成されるこ
とにより高められている。
【0020】したがってこれらのことから二次シール部
9のシール力が高められているために、シリンダ室21
のガスが一次シール部8を通過してもこの二次シール部
9で充分シールすることができ、ガスが外部へ漏れるの
を有効に防止することができる。また二次シール部9本
来の水または油に対するシール力も高められることにな
る。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0022】すなわち、上記構成を備えた本発明のガス
ケットにおいては、当該ガスケットのストッパ量が小さ
く設定され、一次シール部のシール力に対する二次シー
ル部のシール力の比率が高められて、二次シール部のシ
ール力が高められているとともに二次シール部に剛性の
大きなフルビードが全周に亙って形成されているため
に、二次シール部のシール力が大きい。したがってシリ
ンダ室のガスが一次シール部を通過してもこの二次シー
ル部で充分シールすることができ、ガスが外部へ漏れる
のを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るガスケットの一部平面
【図2】同ガスケットの要部斜視図
【図3】図1におけるA−A線拡大断面図
【図4】図1におけるB−B線拡大断面図
【図5】シリンダ室と副室の平面配置関係を示す説明図
【図6】従来例に係るガスケットの一部平面図
【図7】同ガスケットの要部斜視図
【図8】図6におけるC−C線拡大断面図
【図9】図6におけるD−D線拡大断面図
【符号の説明】
1 シリンダ室用孔 2 連通孔 3 ボルト挿通孔 4 センタープレート 4a 薄肉部 4b 凹段部 5 ストッパ 6,7 プレートアクション 8 一次シール部 9 二次シール部 10 フルビード 11 接触面部 12 段部 13 平面部 14,15 間隙 21 シリンダ室 22 副室 23 シリンダヘッド 24 副室形成部材 25 シリンダブロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ室(21)の平面形状から副室
    (22)の平面形状が一部食み出した構造の副室式エン
    ジンに装着されるガスケットであって、前記シリンダ室
    (21)の平面形状に沿って一次シール部(8)を設け
    るとともに前記シリンダ室(21)および前記副室(2
    2)の平面形状に沿って二次シール部(9)を設けたガ
    スケットにおいて、 前記一次シール部(8)が、センタープレート(4)の
    端部に薄肉部(4a)を設けるとともに前記薄肉部(4
    a)に断面略U字形のストッパ(5)を係合したもので
    あり、 前記二次シール部(9)が、前記センタープレート
    (4)に積層したプレートアクション(6)(7)にフ
    ルビード(10)を形成したものであることを特徴とす
    るガスケット。
JP29129196A 1996-10-15 1996-10-15 ガスケット Pending JPH10122368A (ja)

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JP29129196A JPH10122368A (ja) 1996-10-15 1996-10-15 ガスケット

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JP29129196A JPH10122368A (ja) 1996-10-15 1996-10-15 ガスケット

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JP (1) JPH10122368A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009062934A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nippon Leakless Corp 金属製ガスケット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009062934A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Nippon Leakless Corp 金属製ガスケット

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021218