JPH10121097A - 袋状包装容器に充填された液体漂白剤組成物 - Google Patents

袋状包装容器に充填された液体漂白剤組成物

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JPH10121097A
JPH10121097A JP9207905A JP20790597A JPH10121097A JP H10121097 A JPH10121097 A JP H10121097A JP 9207905 A JP9207905 A JP 9207905A JP 20790597 A JP20790597 A JP 20790597A JP H10121097 A JPH10121097 A JP H10121097A
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信之 小倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵中に容器の膨れや破損が生じない分包包
装型の液体漂白剤組成物を提供する。 【解決手段】 (a) HLB が 4.5〜10の特定のポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤、
(b) 過酸化水素又は水溶液中で過酸化水素を発生させる
化合物及び(c) カルシウムキレート定数(pKCa)が4以
上のキレート剤を、それぞれ特定比率で含有する酸性液
体漂白剤組成物であって、最終組成物はその1,000ml を
20℃でpH6にするために1/10N−NaOH水溶液50ml以上
必要であるように調製されており、200 〜 800nmの光透
過率が30%以下である柔軟性の袋状包装容器に充填され
た液体漂白剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は柔軟性の袋状包装容
器に充填された液体漂白剤組成物に関するものであり、
さらに詳しくは貯蔵中に容器の膨れや破損が生じない柔
軟性の袋状包装容器に充填された液体漂白剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤
は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系
漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物に使用
できず、また特有の匂いを有していることから、これら
の欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及している。
この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ほう酸
ナトリウムが粉末漂白剤として使用され、また過酸化水
素は液体酸素系漂白剤として使用されており、特に使い
易さの点で液体漂白剤組成物が好まれている。
【0003】この液体漂白剤組成物は漂白活性種として
使用される過酸化水素の安定性が悪く、貯蔵中に酸素ガ
スが発生する。このため液体漂白剤組成物の容器として
は特開平4−220499号公報に開示されているように強固
な構造のものが使用される。しかしながら近年、省資源
やプラスチックゴミなどの問題から、薄いプラスチック
フィルム製の小袋に詰めた詰め替え用の液体漂白剤が望
まれている。
【0004】そのような詰め替え用の漂白剤に用いられ
るプラスチック製の袋状包装容器としては特表平3−50
5322号公報、実開平3−123847号公報に開示されている
ものを挙げることができるが、このような容器を使用す
ると貯蔵中に容器が著しく膨れたり、破裂するなどの問
題があった。これは光に対して過酸化水素が不安定であ
るためであり、これを回避するためにプラスチック製の
袋状包装容器に遮光性を持たせることが考えられる。例
えば多層構造のプラスチック容器の内面にアルミ層等の
金属層を形成させる方法やグレーインキ層を形成させる
方法等を挙げることができる。しかしながらこれらのプ
スチック製包装容器を使用しても貯蔵安定性が不十分で
ある。また、通常液体漂白剤には洗浄成分として非イオ
ン界面活性剤が配合されているが、プラスチック製包装
容器の樹脂層に非イオン界面活性剤が染み込み、包装容
器の劣化や表面がべたつく等の問題がある。
【0005】従って本発明の目的は、これらの欠点を改
善した柔軟性の袋状包装容器に充填された液体漂白剤組
成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するために鋭意検討した結果、特定の液体漂白剤組
成物を、遮光性のあるプラスチック製、又は紙製等の柔
軟性の袋状包装容器に充填することにより、前記の目的
を達成できることを見いだし、本発明を完成させるに至
った。
【0007】すなわち本発明は、(a) デービス氏の方法
で求めたHLB が 4.5〜10である一般式(1) で示される非
イオン界面活性剤 0.5〜50重量%、 R1-X-(AO)m-Y (1) 〔式中、R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜22のアル
キル基もしくはアルケニル基又は直鎖もしくは分岐鎖の
総炭素数1〜18のアルキル基で置換されてもよいアリー
ル基であり、X は-O- 基であり、A は直鎖又は分岐鎖の
炭素数2〜3のアルキレン基であり、Y はH 又は炭素数
1〜3のアルキル基であり、m は平均値が3〜50の数で
ある。〕 (b) 過酸化水素又は水溶液中で過酸化水素を発生させる
化合物 0.1〜30重量%及び (c)カルシウムキレート定数
(pKCa)が4以上のキレート剤 0.2〜2.0 重量%を含有
する酸性液体漂白剤組成物であって、最終組成物はその
1,000ml を20℃でpH6にするために1/10N−NaOH水溶
液50ml以上、好ましくは80ml以上必要であるように調製
されており、200 〜 800nmの光透過率が30%以下、好ま
しくは25%以下である柔軟性の袋状包装容器に充填され
た液体漂白剤組成物である。
【0008】好ましくは、最終組成物がカルボン酸類、
過カルボン酸類、ポリカルボン酸類、リン酸、ポリリン
酸、硫酸、ホスホン酸類及びスルホン酸類から選ばれる
少なくとも1種の酸性物質 (d)によって、その最終組成
物1000mlを20℃でpH6に調製するために1/10N−Na
OH水溶液が50ml以上必要であるように、調製されてい
る。
【0009】本発明は上記の組成物とそれを中に含む上
記の柔軟性の袋状包装容器に充填された液体漂白剤組成
物製品をも提供する。
【0010】従って、本発明では貯蔵中に容器の膨れや
破損が引き起こされない柔軟性の袋状包装容器に充填し
た液体漂白剤組成物を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明の非イオン界面活性剤(a) は、デービス氏の方法で
求めたHLB が 4.5〜10である一般式(1) で示される非イ
オン界面活性剤が使用される。
【0012】R1-X-(AO)m-Y (1) 〔式中、R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜22のアル
キル基もしくはアルケニル基又は直鎖もしくは分岐鎖の
総炭素数1〜18のアルキル基で置換されてもよいアリー
ル基であり、X は-O- 基であり、A は直鎖又は分岐鎖の
炭素数2〜3のアルキレン基であり、Y はH 又は炭素数
1〜3のアルキル基であり、m は平均値が3〜50の数で
ある。〕 一般式(1) においてA 基は直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜
3のアルキレン基であり、例えばエチレン基又はプロピ
レン基(好ましくは分岐型プロピレン基)であるが、こ
れらはブロック型に重合していてもよく、またランダム
型に重合していてもよい。
【0013】組成物において、好ましくは、式 (1)中、
R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基も
しくはアルケニル基であり、X は-O- 基であり、A はエ
チレン基であり、Y はH 又はメチルであり、m は平均値
が3〜50の数である。また、式 (1)中、R1は直鎖の炭素
数10〜18のアルキル基であることは好ましい。
【0014】ここでデービス氏の方法によるHLB は「界
面活性剤 物性・応用・化学生態学」第7版24頁、北原
文夫、玉井康勝、早野茂夫、原一郎編、講談社サイエン
ティフィク発行、(1990年発行)において定義されるHL
B の計算方法であり、本発明ではHLB = 4.5〜10、好ま
しくは 4.5〜8、より好ましくは 4.5〜7である非イオ
ン界面活性剤を使用することが好ましい。より具体的な
例を表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】HLB が 4.5未満の非イオン界面活性剤を使
用した場合、たとえば使用する柔軟性袋状包装容器がプ
ラスチック製であると非イオン界面活性剤が染み込み、
プラスチックを劣化させたり包装容器表面をべたつかせ
商品価値を著しく損なう。またHLB が10を越える場合は
洗浄性能が低下する。
【0017】非イオン界面活性剤は、包装容器に充填さ
れる漂白剤組成物中に 0.5〜50重量%、好ましくは1〜
30重量%、より好ましくは1〜20重量%配合される。非
イオン界面活性剤が 0.5%に満たない場合は洗浄性能が
著しく低下し、一方50重量%を越えると粘度が著しく上
昇し使いづらくなるという問題が生じる。
【0018】(b) 成分のうち、水溶液中で過酸化水素を
発生させる化合物としては、過炭酸ナトリウム、トリポ
リリン酸ナトリウム・過酸化水素付加物、ピロリン酸ナ
トリウム・過酸化水素付加物、尿素・過酸化水素付加
物、硫酸ナトリウム・過酸化水素付加物、過ホウ酸ナト
リウム−水和物、過ホウ酸ナトリウム四水和物、過ケイ
酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カルシウムな
どが挙げられる。(b) 成分としては、過酸化水素、過炭
酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム−水和物、過ホウ酸
ナトリウム四水和物が好ましい。
【0019】本発明ではキレート剤(c) としてカルシウ
ムキレート定数(pKCa)が4以上のものを使用する。こ
こでpKCaはカルシウムイオン電極を用い、キレート剤
0.1%溶液、pH10、25℃、0.1M-NH4Cl-NH4OH緩衝液を用
いて測定したものである。容器の膨れや破損を引き起こ
す原因として微量のFe、Cu、Ni等の金属が混入している
場合が多い。そのためこのような金属を封鎖するために
キレート剤を添加する必要があるが、カルシウムキレー
ト定数が4より小さいものを用いると金属の封鎖が十分
でないため、貯蔵中に容器の膨れや破裂が引き起こされ
る。また、上記キレート剤は袋状包装容器に充填される
漂白剤組成物中に 0.2〜2.0 重量%、好ましくは 0.2〜
1.0 重量%配合する必要がある。 0.2重量%に満たない
場合、貯蔵安定性が低下する。一方、2.0 重量%を越え
る場合は、組成物の分離や白濁が起こり、商品としての
価値を損なう。
【0020】キレート剤(c) の具体的例としては、エチ
レンジアミン4酢酸、ニトリロトリ酢酸、ヒドロキシエ
チルイミノジ酢酸等のアミノ酢酸系キレート剤、1−ヒ
ドロキシ−1,1 −ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,
1,2 −トリホスホン酸、エタン−1,2 −ジカルボキシ−
1,2 −ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等の
ホスホン酸系キレート剤、アクリル酸マレイン酸コポリ
マー等のカルボン酸系ポリマー、トリポリリン酸等のポ
リリン酸系キレート剤などを挙げることができる。これ
らの中でもホスホン酸系キレート剤及びカルボン酸系ポ
リマーが特に優れている。特に(c) はホスホン酸化合物
がよい。
【0021】本発明では上記(a) 〜(c) 成分を含有する
酸性液体漂白剤組成物は、最終組成物1,000 mlを20℃
でpH6にするために1/10N−NaOH水溶液が50ml以上、
好ましくは80ml以上必要であるような酸性に調製され
ている。例えば必要に応じ、酸性物質(d) を、更に上記
(a) 〜(c) 成分を含有する組成物に添加する。酸性物質
としては下記のような具体的化合物を挙げることができ
る。
【0022】 酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ヘキ
サン酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデ
カン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、グリコール
酸、乳酸、コハク酸、クエン酸、フマール酸、安息香
酸、サリチル酸、フタール酸、テレフタール酸、トリメ
ット酸等の有機カルボン酸類 ドデカンジ過酸、モノ過フタール酸等の過カルボン
酸類 アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等の不飽和
カルボン酸から得られたホモポリマー又はコポリマー等
のポリカルボン酸類 アルキル硫酸エステル、アルキルエーテル硫酸エス
テル、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル、
アルキルベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、p−ヒドロキシスルホン酸等の有機スルホン酸や有
機硫酸エステル類 1−ヒドロキシ−1,1 −ジホスホン酸、エタンヒド
ロキシ−1,1,2 −トリホスホン酸、エタン−1,2 −ジカ
ルボキシ−1,2 −ジホスホン酸、メタンヒドロキシホス
ホン酸等のホスホン酸類 硫酸、リン酸、塩酸、ポリリン酸、硝酸、珪酸等の
無機酸 これらの中でも特に、、、が好ましい。また、
(d) 成分の酸性物質がキレート能を有し、且つpKCaが4
以上であれば、これを(c) 成分のキレート剤として用い
てもよい。
【0023】本発明の袋入り液体漂白剤は、上記必須成
分を含有する液体漂白剤組成物を、200 〜800nm の光透
過率が30%以下であるプラスチック製、又は紙製等の柔
軟性の袋状包装容器に充填してなるものである。
【0024】柔軟性の袋状包装容器はプラスチックフィ
ルム又は紙がよい。包装容器は5〜1,000 μm、好まし
くは5〜500 μm、より好ましくは50〜500 μmの厚さ
を有するプラスチックフィルムよりなることが好まし
い。
【0025】プラスチック材料として線状低密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、
延伸ナイロン、延伸ポリプロピレン及びポリエチレンテ
レフタレートから選ばれる少なくとも1種を使用するこ
とが好ましい。また本発明のプラスチック製包装容器は
多層積層構造を有するプラスチックフィルムからなるも
のが好ましい。例えば、容器の内側には線状低密度ポリ
エチレンを使用することが好ましく、最外層には機械的
強度のあるプラスチック、例えば延伸ナイロンや、延伸
ポリプロピレン等を用いることが好ましい。これら各層
の厚さは5〜300 μmが好適である。さらにこれらのプ
ラスチック容器にはバリアー層、耐ピンホール層、引き
裂き誘導層等を設けることも可能である。
【0026】また、光透過率を30%以下にするためにプ
ラスチック製容器を多層構造のフィルムから形成し、そ
の層間にアルミ箔や着色層を挟み込む方法等が考えられ
る。着色層は例えばグレーグラビアインキや白グラビア
インキ、ブラックインキ、シルバーインキ等を塗布する
ことなどで作製することができる。
【0027】本発明の袋状包装容器に使用されるプラス
チックフィルムは、公知の方法で容易に製造できる。特
に積層フィルムが好ましく、その製造方法としては、ド
ライラミネート法、Tダイ法、共押し出しラミネート
法、インフレーション法、タンデムラミネート法等を挙
げることができる。包装容器の形態は限定されないが、
たとえば所望の大きさのプラスチックフィルムの周囲を
ヒートシールして所望の容量の袋(小袋)状とした容器
を用いるのが好適である。
【0028】本発明の製品は使用者が容易に手で扱い使
用できるような大きさの袋に分包されている。
【0029】本発明の製品では、内容物が容器にしみこ
んだり、しみだすことを防ぎ、よって容器がべたついた
り、変形することがない。さらには内容物が分解しガス
が発生することをと防ぎ、容器が膨れるような変形を防
ぐ。
【0030】本発明において、プラスチック製、又は紙
製等の柔軟性包装容器に充填する液体漂白洗浄剤組成物
には、上記成分(a) 〜(d) 以外に所望によりアニオン界
面活性剤あるいはカチオン界面活性剤から選ばれる少な
くとも1種を配合することもできる。
【0031】アニオン界面活性剤としては平均炭素数8
〜22のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はア
ルケニルエーテル硫酸エステル塩、アルキル又はアルケ
ニル硫酸エステル塩類、α−オレフィンスルホン酸塩、
飽和又は不飽和脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活
性剤、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、
アミノ酸型界面活性剤、アルキル又はアルケニルリン酸
エステル塩等が例示される。これらの中でもアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩が特に好ましい。カチオン界面活性
剤としては一般式(3) で示される化合物が好ましい。
【0032】
【化2】
【0033】式中;R3、R4、R5、R6はこれらの内少なく
とも1つは炭素数6〜20のアルキル基又はアルケニル基
であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒド
ロキシアルキレン基を示す。また、Y は有機又は無機の
陰イオンである。より具体的には以下の化合物が挙げら
れる。
【0034】
【化3】
【0035】本発明では、所望により一般式(2) で示さ
れる漂白活性化剤を配合することができる。その好まし
い含有量は0.1 〜10重量%である。
【0036】
【化4】
【0037】〔式中、R2は炭素数5〜19のアルキル基あ
るいはアルケニル基を示し、Z は-SO3M 又は-COOM を示
す。M は有機又は無機の陽イオンである。〕これらの具
体例としては以下の化合物が挙げられる。
【0038】
【化5】
【0039】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0040】〔プラスチック製小袋の調製〕 ・小袋A:厚さ20μmの延伸ナイロン、厚さ 100μmの
線状低密度ポリエチレン、厚さ50μmのアルミ箔及び厚
さ15μmの延伸ナイロンをこの順に重ね合わせて長方形
の形状としたものを二組用意し、それぞれの厚さ15μ
mの延伸ナイロンが内側になるように重ね合わせ、その
三辺をヒートシールして容積1000mlの小袋を作成
した。この小袋の 200〜800nmの光透過率を測定したと
ころ5%以下であった。なお、液体漂白剤組成物は、厚
さ15μmの延伸ナイロンの間に充填し、袋の残りの一辺
をヒートシールして小袋入りの液体漂白剤組成物を得
た。
【0041】・小袋B:厚さ20μmの延伸ナイロン及び
厚さ 100μmの線状低密度ポリエチレンを重ね合わせた
プラスチックシートにグレーグラビアインキ3μm、白
グラビアインキ3μmを順次塗布し、さらにその上に厚
さ50μmの延伸ナイロンを重ね合わせて長方形の形状と
したものを二組用意し、厚さ50μmの延伸ナイロンが内
側になるように重ね合わせ、小袋Aと同様の方法で小袋
を作成した。この小袋の光透過率は25%であった。な
お、液体漂白剤組成物は、厚さ50μmの延伸ナイロンの
間に充填し、袋の残りの一辺をヒートシールして小袋入
りの液体漂白剤組成物を得た。
【0042】・小袋C:厚さ20μmの延伸ナイロン、厚
さ 100μmの線状低密度ポリエチレン、厚さ15μm延伸
ナイロンをこの順に重ね合わせて長方形の形状としたも
のを二組用意し、それぞれの厚さ15μmの延伸ナイロン
が内側になるように重ね合わせ、小袋Aと同様の方法で
小袋を作成した。この小袋の 200〜800nm の光透過率を
測定したところ75%であった。なお、液体漂白剤組成物
は、厚さ15μmの延伸ナイロンの間に充填し、袋の残り
の一辺をヒートシールして小袋入りの液体漂白剤組成物
を得た。
【0043】・小袋D:厚さ20μmの延伸ナイロン及び
厚さ 100μmの線状低密度ポリエチレンを重ね合わせた
プラスチックシートにグレーグラビアインキ1μm、白
グラビアインキ1μmを順次塗布し、さらにその上に厚
さ50μmの延伸ナイロンを重ね合わせて長方形の形状と
したものを二組用意し、厚さ50μmの延伸ナイロンが内
側になるように重ね合わせ、小袋Aと同様の方法で小袋
を作成した。この小袋の光透過率は35%であった。な
お、液体漂白剤組成物は、厚さ50μmの延伸ナイロンの
間に充填し、袋の残りの一辺をヒートシールして小袋入
りの液体漂白剤組成物を得た。
【0044】〔袋入り漂白剤の調製及び評価〕下記の成
分を使用して表2〜5に示す液体漂白剤組成物を調製
し、上記で示した小袋に入れ太陽光がよく当たる6F建
てビルの屋上に3ヶ月間放置した。その後、下記の基準
で容器の外観を目視にて評価した。その結果を表2〜5
に示す。また、小袋に充填する液体漂白剤組成物1000ml
ををpH6(20℃)にするために必要なN/10-NaOH の量も
併せて表2〜5に示す。
【0045】(a) 成分: a−1 C12H25(OC2H4)4-OH (HLB =4.50) a−2 C10H21(OC2H4)6-OCH3 (HLB =5.70) a−3 C12H25(OC2H4)20-OH (HLB =9.80) a−4 C12H25(OC2H4)8-OH (HLB =5.84) a’−1 C18H37(OC2H4)35-OH (HLB =11.90 ) a’−2 C10H21(OC2H4)3-OCH3 (HLB =4.07) (b) 成分:H2O2(過酸化水素) (c) 成分: c−1 ニトリロトリ酢酸 (pKCa=6.6) c−2 アクリル酸/マレイン酸コポリマー (分子量
70000 、モノマー比=7/3、pKCa=5.0) c’−1 ポリアクリル酸ソーダ (分子量8000、pKCa
3.2) c’−2 クエン酸ソーダ (pKCa=3.2) (d) 成分: d−1 硫酸 d−2 リン酸 d−3 ディクエスト2010cs(日本モンサント社製) (e) 成分:
【0046】
【化6】
【0047】(f) 成分: f−1 C12 アルキルベンゼンスルホン酸 f−2 N −テトラデシル−N,N −ジメチル−N −エ
チルアンモニウムエチルサルフェート <小袋外観変化> 全く変化がない … 5 やや膨れている … 4 膨れている … 3 著しく膨れている … 2 容器が破裂した … 1
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) デービス氏の方法で求めたHLB が
    4.5〜10であり、式(1) で示す非イオン界面活性剤 0.5
    〜50重量%、 R1-X-(AO)m-Y (1) 〔式中、 R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基も
    しくはアルケニル基又は直鎖もしくは分岐鎖の総炭素数
    1〜18のアルキル基で置換されてもよいアリール基であ
    り、 X は-O- 基であり、 A は直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基であ
    り、 Y はH 又は炭素数1〜3のアルキル基であり、 m は平均値が3〜50の数である。〕 (b) 過酸化水素又は水溶液中で過酸化水素を発生させる
    化合物 0.1〜30重量%及び (c)カルシウムキレート定数
    (pKCa)が4以上のキレート剤 0.2〜2.0 重量%を含有
    する酸性液体漂白剤組成物であって、最終組成物はその
    1,000ml を20℃でpH6にするために1/10N−NaOH水溶
    液50ml以上必要であるように調製されており、200 〜 8
    00nmの光透過率が30%以下である柔軟性の袋状包装容器
    に充填された液体漂白剤組成物。
  2. 【請求項2】 最終組成物がカルボン酸類、過カルボン
    酸類、ポリカルボン酸類、リン酸、ポリリン酸、硫酸、
    ホスホン酸類及びスルホン酸類から選ばれる少なくとも
    1種の酸性物質 (d)によって、その最終組成物1,000ml
    を20℃でpH6に調製するために1/10N−NaOH水溶液50
    ml以上必要であるように、調製された請求項1記載の液
    体漂白剤組成物。
  3. 【請求項3】 更にアニオン界面活性剤又はカチオン界
    面活性剤を含有する請求項1又は2記載の液体漂白剤組
    成物。
  4. 【請求項4】 更に式 (2)で示される漂白活性化剤を
    0.1〜10重量%含有する請求項1〜3の何れか1項記載
    の液体漂白剤組成物。 【化1】 〔式中、R2 は炭素数5〜19のアルキル基あるいはアル
    ケニル基であり、Z は-SO3M 又は-COOM であり、M は有
    機又は無機の陽イオンである。〕
  5. 【請求項5】 プラスチックが線状低密度ポリエチレ
    ン、低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、延伸
    ナイロン、延伸ポリプロピレン及びポリエチレンテレフ
    タレートから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜
    4の何れか1項記載の液体漂白剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載した組成物とそれを中に
    含む請求項1に記載した柔軟性の袋状包装容器よりなる
    液体漂白剤組成物製品。
  7. 【請求項7】 式 (1)中、R1は直鎖もしくは分岐鎖の炭
    素数6〜22のアルキル基もしくはアルケニル基であり、
    X は-O- 基であり、A はエチレン基であり、Y はH 又は
    メチルであり、m は平均値が3〜50の数である請求項6
    に記載した製品。
  8. 【請求項8】 (c) がホスホン酸化合物である請求項6
    に記載した液体漂白剤組成物製品。
  9. 【請求項9】 式 (1)中、R1は直鎖の炭素数10〜18のア
    ルキル基である請求項8に記載した液体漂白剤組成物製
    品。
  10. 【請求項10】 袋状包装容器が5〜1,000 μmの厚さ
    を有するプラスチックフィルムよりなる請求項6に記載
    した製品。
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