JPH10120625A - 2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導体、その製造方法及び、農園芸用殺菌剤 - Google Patents

2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導体、その製造方法及び、農園芸用殺菌剤

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JPH10120625A
JPH10120625A JP29731096A JP29731096A JPH10120625A JP H10120625 A JPH10120625 A JP H10120625A JP 29731096 A JP29731096 A JP 29731096A JP 29731096 A JP29731096 A JP 29731096A JP H10120625 A JPH10120625 A JP H10120625A
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智 熊沢
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隆由 永塚
Yoshitaka Niizeki
孝高 新関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香
酸誘導体及び、その塩を製造し、それらの殺菌性を明ら
かにすることを課題とする。 【解決手段】 化1の式(I・II)の2−ベンジルオキシ
−6−アルコキシ安息香酸誘導体及び、その塩は、農園
芸用殺菌剤の有効成分として利用できることを見いだし
た。(式中、X は、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ハロゲン原子または、低級ハロアルキル基を表す。
Y は、低級アルキル基、低級アルコキシ基または、ハロ
ゲン原子を表す。n は、0 から5 の整数を表す。n が、
2 以上の時には、X は、同一もしくは異なっていてもよ
い。m は、0 から3 の整数を表す。m が、2 以上の時に
は、Y は、同一もしくは異なっていてもよい。R1は、水
素原子または、低級アルキル基を表わす。R2は、低級ア
ルキル基、低級ハロアルキル基または、無置換もしくは
置換ベンジル基を表わす) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−ベンジルオキ
シ−6−アルコキシ安息香酸誘導体、その製造方法及
び、2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導
体を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】Yakhak Hoechi, 38(1), 1-5(1994).に
は、2,6−ジベンジルオキシ安息香酸、2,6−ジベ
ンジルオキシ安息香酸メチルエステルが記載されてい
る。Chem.Pharm.Bull., 27(6), 1468-72(1979). には、
2−ベンジルオキシ−6−メトキシ安息香酸、2−ベン
ジルオキシ−6−メトキシ安息香酸メチルエステルが記
載されている。しかしながら、これらの文献には、殺菌
活性については何等記載されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、人畜に
対する毒性が低く取り扱い上での安全性が高く、且つ広
汎な植物病害に対して優れた防除効果を示す農園芸用殺
菌剤を開発するために、化4の式(I・II)の2−ベン
ジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導体及び、その
塩を製造し、それらの殺菌性を明らかにすることを課題
としてなされたものである。したがって、本発明の目的
は、2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導
体及びその塩、それらの製造方法及び、農園芸用殺菌剤
を提供することにある。(式中、X は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子または、低級ハロ
アルキル基を表す。Y は、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基または、ハロゲン原子を表す。n は、0 から5 の
整数を表す。n が、2 以上の時には、X は、同一もしく
は異なっていてもよい。m は、0 から3 の整数を表す。
m が、2 以上の時には、Y は、同一もしくは異なってい
てもよい。R1は、水素原子または、低級アルキル基を表
す。R2は、低級アルキル基、低級ハロアルキル基また
は、無置換もしくは置換ベンジル基を表す)
【化4】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は次の構成上の特
徴を有する。第1の発明は、化5の式(I・II)の2−ベ
ンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導体または、
その塩を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤に関す
る。(式中、X は、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ハロゲン原子または、低級ハロアルキル基を表す。
Y は、低級アルキル基、低級アルコキシ基または、ハロ
ゲン原子を表す。n は、0 から5 の整数を表す。n が、
2 以上の時には、X は、同一もしくは異なっていてもよ
い。m は、0 から3 の整数を表す。m が、2 以上の時に
は、Y は、同一もしくは異なっていてもよい。R1は、水
素原子または、低級アルキル基を表す。R2は、低級アル
キル基、低級ハロアルキル基または、無置換もしくは置
換ベンジル基を表す)
【化5】
【0005】第2の発明は、化6の反応式中、式(III
)の2−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシ安息香酸エ
ステルと、式(IV)のアルキル化剤とを反応させて、式
(II)の2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸
エステルを製造し、ついで、エステル部分を加水分解す
ることを特徴とする、式(I )の2−ベンジルオキシ−
6−アルコキシ安息香酸の製造方法に関する。(式中、
X は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子または、低級ハロアルキル基を表す。Y は、低級アル
キル基、低級アルコキシ基または、ハロゲン原子を表
す。n は、0 から5 の整数を表す。n が、2 以上の時に
は、X は、同一もしくは異なっていてもよい。m は、0
から3 の整数を表す。m が、2 以上の時には、Y は、同
一もしくは異なっていてもよい。R は、低級アルキル基
を表す。R2は、低級アルキル基、低級ハロアルキル基ま
たは、無置換もしくは置換ベンジル基を表す。Z1は、ハ
ロゲン原子、無置換もしくは置換ベンゼンスルホニルオ
キシ基、低級アルカンスルホニルオキシ基、低級アルコ
キシスルホニルオキシ基を表す)
【化6】
【0006】第3の発明は、上記式(I・II)の2−ベ
ンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導体または、
その塩に関する。(式中、X 、Y 、n 、m 、R1及び、R2
は上記と同じ定義内容を示す。ただし、2,6−ジベン
ジルオキシ安息香酸、2,6−ジベンジルオキシ安息香
酸メチルエステル、2−ベンジルオキシ−6−メトキシ
安息香酸及び、2−ベンジルオキシ−6−メトキシ安息
香酸メチルエステルは除く)
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導体
(I・II)の置換基中、上位概念で示した置換基には、次
のような好ましい置換基を包含する。X の低級アルキル
基では、メチル基、低級アルコキシ基では、メトキシ
基、ハロゲン原子では、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子、低級ハロアルキル基ではトリフルオロ
メチル基。Y の低級アルキル基では、メチル基、低級ア
ルコキシ基では、メトキシ基、エトキシ基、ハロゲン原
子では、塩素原子。整数n の好ましい範囲は、0 から2
。整数mの好ましい範囲は、0 から1 。R1及び、R の
低級アルキル基では、メチル基、エチル基、1−メチル
エチル基。R2の低級アルキル基では、メチル基、エチル
基、1−メチルエチル基、低級ハロアルキル基ではトリ
フルオロメチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、置換
ベンジル基では、Xnの結合しているベンジル基のXnの好
ましい組み合わせと同じであり、3-クロロベンジル基、
4-クロロベンジル基、3-メチルベンジル基等である。2
−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸(I )[化
合物(I・II)のR1が水素原子の場合に同じ]の塩では、
ナトリウム、カリウム、銅または、1−メチルエチルア
ミンを含む塩。また、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、低級ハロアルキル基において、炭素数1から4個が
好ましい。低級ハロアルキル基とは、低級アルキル基の
1個以上の水素原子がハロゲン原子、好ましくはフッ素
原子で、置換していることを示す。
【0008】次に、2−ベンジルオキシ−6−アルコキ
シ安息香酸誘導体(I・II)の具体例を表1の第1表に示
す。
【表1】 A):化合物(I-1 )における3-Clは、3 位に結合した塩素原子を示す。 すなわち、ハイフン(- )の前の数字は結合位置を示す。 化合物(I-5 )におけるH は、無置換であることを示す。 この規則は、置換基Ymにおいても使用している。 B):化合物(I-2 )における5-Clは、5 位に結合した塩素原子を示す。 結合位置の番号付けは、CO2R1 の結合位置を1 位、(Xnの結合しているベン ジル)オキシ基の結合位置を2 位、R2O の結合位置を6 位となるように番号付け を行い、残りの位置番号を付けてある。したがって、5 位は、R2O の隣接位にあ たる。 C):化合物(I-5 )における、OCH2C6H5のC6H5はフェニル基を示し、化合物(I- 6 )における、OCH2C6H4(3-Cl) の(3-Cl) はフェニル基の3 位に塩素原子が結合 していることを示す。
【0009】本発明の製造方法で使用する希釈剤として
は、下記のものを例示し得る。水。蟻酸、酢酸、プロピ
オン酸等の有機酸。ベンゼン、トルエン、キシレン、石
油エーテル、ペンタン、ヘプタン等の炭化水素類。メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、t−ブタノー
ル等のアルコール類。ジエチルエーテル、ジメトキシエ
タン、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジグリム、ジオキサン等のエーテル類。その他、二硫化
炭素、アセトニトリル、アセトン、酢酸エチル、無水酢
酸、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、1−メチル−2−ピロリジノン、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルホスホリックアミド等。
【0010】塩基としては、次のものを例示できる。炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸水素カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩。炭酸カルシ
ウム、炭酸バリウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩。酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸ナトリウム
等のアルカリ金属のカルボン酸塩。水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物。酸化マグ
ネシウム、酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の酸化
物。リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金
属、マグネシウムなどのアルカリ土類金属。ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブト
キシド等のアルカリ金属のアルコキシド。水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物。メチ
ルリチウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、フ
ェニルリチウム等のアルカリ金属の有機金属化合物。メ
チルマグネシウムイオジド、エチルマグネシウムブロミ
ド、n−ブチルマグネシウムブロミド等の有機グリニャ
ール試薬。アルカリ金属の有機金属化合物や、グリニャ
ール試薬と銅(I)塩から調製できる有機銅化合物。リ
チウムジイソプロピルアミド等のアルカリ金属アミド。
アンモニア水、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウ
ム、水酸化テトラメチルアンモニウム等の水酸化アンモ
ニウム類。メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、1−メチルエチルアミン、ベンジルアミン、エタノ
ールアミン、ジメチルアミン、ベンジルメチルアミン、
ジベンジルアミン、トリエチルアミン、トリエタノール
アミン、ピリジン等の有機アミン類。
【0011】2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息
香酸(I )の金属錯塩の製造時に使用する、第1遷移元
素の塩として、酢酸塩、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、(後
の3種類の塩、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩を使用するとき
には、アルカリ金属の酢酸塩、炭酸塩または、水酸化物
を同時に使用するのが有利である)。また、酸として
は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、過塩素酸、硝
酸、硫酸等の無機酸ならびに蟻酸、酢酸、p−トルエン
スルホン酸等の有機酸等を例示し得る。
【0012】2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息
香酸(I )の前駆体、2−ベンジルオキシ−6−アルコ
キシ安息香酸エステル(II)は、2−ベンジルオキシ−
6−ヒドロキシ安息香酸エステル(III )とアルキル化
剤(IV)とを塩基の存在下、希釈剤中で有利に製造でき
る。アルキル化剤(IV)における好ましいR2は、2−ベ
ンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導体(I・II)
において、好ましいR2を誘導できるR2に同じである。Z1
のハロゲン原子では、塩素原子、臭素原子、沃素原子、
置換ベンゼンスルホニルオキシ基では、ベンゼンスルホ
ニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、低級
アルカンスルホニルオキシ基では、メタンスルホニルオ
キシ基、低級アルコキシスルホニルオキシ基では、メト
キシスルホニルオキシ基、エトキシスルホニルオキシ基
を好ましいZ1として包含している。したがって、好まし
いR2Z1[化合物(IV)]は、上記の好ましいR2と、好ま
しいZ1との結合している化合物である。本発明の製造方
法を実施するには、例えば、2−ベンジルオキシ−6−
ヒドロキシ安息香酸エステル(III )を前掲の希釈剤に
溶かしたものに、必要に応じ、上掲の塩基の存在下に、
アルキル化剤(IV)を0.5 〜1.5 当量加えるか、もしく
は逆にアルキル化剤(IV)を希釈剤に溶かしたものに、
2−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシ安息香酸エステル
(III )と塩基とを反応させるとよい。この際の反応温
度は溶媒としての上記希釈剤の凝固点から沸点までの任
意の温度を適用し得るが、実際上は0 〜100 ℃の範囲の
温度で反応を行なうことが望ましい。上記反応の終了
後、反応により得られた反応混合物を冷却した後、酢酸
エチル、クロロホルム、ベンゼン等の有機溶剤により抽
出して有機層を分離し、次いで該有機層を水洗して乾燥
した後、溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣を精製処
理することにより、2−ベンジルオキシ−6−アルコキ
シ安息香酸エステル(II)を得ることができる。なお、
精製処理は、再結晶又はシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー等に付すことにより行ない得る。
【0013】2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息
香酸エステル(II)のエステル部分の加水分解は、次の
ようにして行なうことができる。含水アルコールに、2
−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸エステル
(II)とアルカリ金属水酸化物を加えて、20〜100 ℃も
しくは、20℃〜溶媒の還流点で、1 〜20時間還流する。
反応後、反応混合物を酸性にし、析出物を濾取するか、
溶媒を留去して、残渣に水を加えて良くかき混ぜてか
ら、不溶分を濾取する。ついで、濾物を再結晶して、2
−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸(I )を得
ることができる。
【0014】このようにして得られる2−ベンジルオキ
シ−6−アルコキシ安息香酸(I )は酸性プロトンを有
するので、水素原子が適当な陽イオンで置換された塩を
形成しうる。これらの塩は、一般に、金属塩、特にアル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩または、銅を含む第一
遷移元素との錯塩、または場合によっては、アンモニウ
ム塩、アルキル化アンモニウム塩または有機のアミン塩
であり、そして好ましくは、例えば水、メタノールまた
はアセトンのような溶媒中で20〜100 ℃の温度において
製造できる。
【0015】2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息
香酸エステル(II)は、また、化7の反応式中、式(V
)の2−ヒドロキシ−6−アルコキシ安息香酸エステ
ルの水酸基を、式(VI)のベンジル化剤で、ベンジル化
によりエーテル結合にして、製造することもできる。こ
のベンジル化の反応条件には、概ね、2−ベンジルオキ
シ−6−ヒドロキシ安息香酸エステル(III )のアルキ
ル化剤(IV)によるアルキル化の反応条件を用い得る。
(式中、X 、Y 、n 、m 、R 及び、R2は上記と同じ定義
内容を示す。Z2は、ハロゲン原子、無置換もしくは置換
ベンゼンスルホニルオキシ基、低級アルカンスルホニル
オキシ基を示す) Z2のハロゲン原子では、塩素原子、臭素原子、沃素原
子、置換ベンゼンスルホニルオキシ基では、ベンゼンス
ルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、
低級アルカンスルホニルオキシ基では、メタンスルホニ
ルオキシ基を好ましいZ2として包含している。
【化7】
【0016】式(III )の2−ベンジルオキシ−6−ヒ
ドロキシ安息香酸エステルの製造は、化8の反応式に示
すように、式(VII )の2,6−ジヒドロキシ安息香酸
エステルの一方の水酸基を式(VI)のベンジル化剤で、
ベンジル化して製造することができる。このベンジル化
の反応条件には、概ね、2−ベンジルオキシ−6−ヒド
ロキシ安息香酸エステル(III )のアルキル化剤(IV)
によるアルキル化の反応条件を用い得る。(式中、X 、
Y 、n 、m 、R 、Z2は、上記と同じ定義内容を示す)
【化8】
【0017】式(V )の2−ヒドロキシ−6−アルコキ
シ安息香酸エステルの製造は、化9の反応式に示すよう
に、式(VII )の2,6−ジヒドロキシ安息香酸エステ
ルの一方の水酸基を式(IV)のアルキル化剤で、アルキ
ル化して製造することができる。このアルキル化の反応
条件には、概ね、2−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシ
安息香酸エステル(III )のアルキル化剤(IV)による
アルキル化の反応条件を用い得る。(式中、X 、Y 、n
、m 、R2、Z1は、上記と同じ定義内容を示す)
【化9】
【0018】上述のように、2−ベンジルオキシ−6−
アルコキシ安息香酸エステル(II)は、次の2工程(ベ
ンジル化、ついで、アルキル化の順の反応の組み合わ
せ)により製造することができる。 2,6−ジヒドロキシ安息香酸エステル(VII )の一
方の水酸基をベンジル化剤(VI)で、ベンジル化して、
2−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシ安息香酸エステル
(III )を製造する。 2−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシ安息香酸エステ
ル(III )と、アルキル化剤(IV)とを反応させて、2
−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸エステル
(II)を製造する。 さらに、次の2工程(アルキル化、ついで、ベンジル化
の順の反応の組み合わせ)によっても製造することがで
きる。 2,6−ジヒドロキシ安息香酸エステル(VII )の一
方の水酸基をアルキル化剤(IV)で、アルキル化して、
2−ヒドロキシ−6−アルコキシ安息香酸エステル(V
)を製造する。 2−ヒドロキシ−6−アルコキシ安息香酸エステル
(V )の水酸基を、ベンジル化剤(VI)で、ベンジル化
によりエーテル結合にして、2−ベンジルオキシ−6−
アルコキシ安息香酸エステル(II)を製造する。 2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸エステル
(II)は、また、アルキル化剤(IV)とベンジル化剤
(VI)との混合物と、2,6−ジヒドロキシ安息香酸エ
ステル(VII )との反応により製造することもできる。
このアルキル化及び、ベンジル化の反応条件には、概
ね、2−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシ安息香酸エス
テル(III )のアルキル化剤(IV)によるアルキル化の
反応条件を用い得る。この製造方法において、アルキル
化剤(IV)とベンジル化剤(VI)とで、R2と、Xnの結合
しているベンジル基の構造が同じ場合には、1工程で、
上述の2工程を経て得られる2−ベンジルオキシ−6−
アルコキシ安息香酸エステル(II)と同様の化合物が得
られる。アルキル化剤(IV)とベンジル化剤(VI)と
で、R2と、Xnの結合しているベンジル基の構造が異なっ
ている場合には、2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ
安息香酸エステル(II)の混合物が得られる。したがっ
て、目的に応じて、これら3種類の製造方法の使い分け
が可能である。
【0019】次に、本発明に係る前記式(I・II)の2−
ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸誘導体の農園
芸用殺菌剤の活性成分としての有用性について説明す
る。本発明の2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息
香酸誘導体(I・II)は下記に示す広汎な植物病害に対し
て防除効果を呈する。 イネいもち病菌(Pyricularia oryzae) イネごま葉枯病菌(Cochliobolus miyabeanus ) イネばか苗病菌(Gibberella fujikuroi) イネ小黒菌核病菌(Helminthosporium sigmoideum ) イネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani) 種々の作物を犯す灰色かび病菌(Botrytis cinerea) 菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum) スイカつる割病菌(Fusarium oxysporum f.sp.niveum) キュウリつる割病菌(Fusarium oxysporum f.sp.cucume
rinum ) ウリ類炭そ病菌(Colletotrichum lagenarium ) テンサイ褐斑病菌(Cercospora beticola ) ダイズ紫斑病菌(Cercospora kikuchii ) モモ灰星病菌(Sclerotinia cinerea ) リンゴ斑点落葉病菌(Alternaria alternata(mali)) ナシ黒斑病菌(Alternaria alternata(kikuchiana)) ブドウ晩腐病菌(Glomerella cingulata) キュウリべと病菌(Pseudoperonosora cubensis ) トマト疫病菌(Phytophthora infestans) キュウリ灰色疫病菌(Phytophthora capsici) イネ苗立枯病菌(Pythium aphanidermatum)
【0020】2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息
香酸誘導体(I・II)を上述のごとき農園芸用殺菌剤とし
て適用するには、化合物をそのまま使用することもでき
るが、通常は製剤補助剤とともに、粉剤、水和剤、粒
剤、乳剤などの種々の形態に製剤して使用する。このと
き製剤中に、1種または2種以上の2−ベンジルオキシ
−6−アルコキシ安息香酸誘導体(I・II)が、0.1 〜95
重量%、好ましくは、0.5 〜90重量%、より好ましくは
2 〜70重量%含まれるように製剤する。製剤補助剤とし
て使用する坦体、希釈剤、界面活性剤を例示すれば、固
体坦体として、タルク、カオリン、ベンナイト、珪藻
土、ホワイトカーボン、クレーなど。液体希釈剤とし
て、水、キシレン、トルエン、クロロベンゼン、シクロ
ヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、アルコールなど。界面活性剤
は、その効果により使い分けるのがよく、乳化剤とし
て、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレートなど。分散
剤として、リグニンスルホン酸塩、ジブチルナフタリン
スルホン酸塩など、湿潤剤として、アルキルスルホン酸
塩、アルキルフェニルスルホン酸塩など、をあげること
ができる。上記製剤には、そのまま使用するものと水等
の希釈剤で所定濃度に希釈して使用するものとがある。
希釈して使用する時の本発明化合物の濃度は、0.001 〜
1.0 %の範囲が望ましい。また、本発明化合物の使用量
は、畑、田、果樹園、温室などの農芸園地1haあたり、2
0〜5000g 、より好ましくは、50〜1000g である。これ
らの使用濃度及び使用量は剤形、使用時期、使用方法、
使用場所、対象作物等によっても異なるため、上記の範
囲にこだわることなく増減することは勿論可能である。
さらに、本発明化合物は他の有効成分、例えば、殺菌
剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤と組み合わせて使用する
こともできる。因みに、本発明化合物はカルボキシル基
を有しているので、無機塩類、有機塩類もしくは金属錯
塩等の形態でも使用し得る。
【0021】
【実施例】以下、製造例、参考製造例、製剤例、試験例
を示し、本発明を具体的に説明する。なお、本発明はそ
の要旨を越えない限り以下の製造例、製剤例及び試験例
に限定されるものではない。 製造例1 2−(3−クロロベンジルオキシ)−6−メトキシ安息
香酸(I-1 )の製造 2−(3−クロロベンジルオキシ)−6−メトキシ安
息香酸メチルエステル(II-1)の製造 無水ジメチルホルムアミド100mlに、水素化ナトリ
ウム(60%油性水素化ナトリウムを無水ヘキサンで洗
浄したもの)480mgを窒素雰囲気下で攪拌しながら
添加し、次いで、2,6−ジヒドロキシ安息香酸メチル
エステル3.36gを加え、発泡が止まるまで氷冷下に
攪拌した。得られた溶液に、3−クロロベンジルブロミ
ド3.86gを無水ジメチルホルムアミド30mlに溶
かした溶液を滴下し、この混合物を温度40℃で6時間
攪拌した。得られた反応混合液を放冷後、氷水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を得、該有機層を水洗
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで減圧下に
溶媒を留去して、2−(3−クロロベンジルオキシ)−
6−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル(III-1 )を含
有する反応生成物を得た。得られた化合物(III-1 )を
未精製のまま次の工程に使用した。化合物(III-1 )を
水素化ナトリウム(60%油性水素化ナトリウムを無水
ヘキサンで洗浄したもの)480mgの無水ジメチルホ
ルムアミド100mlに窒素雰囲気下で攪拌しながら添
加し、発泡終了後、ヨウ化メチル2.8gの無水ジメチ
ルホルムアミド30ml溶液を滴下し、この混合物を温
度40℃で6時間撹拌した。得られた反応混合液を放冷
後、氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を得、
該有機層を水洗した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
次いで減圧下に溶媒を留去した。シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付して精製し、2−(3−クロロベン
ジルオキシ)−6−メトキシ安息香酸メチルエステル
(II-1)を3.6g得た。
【0022】2−(3−クロロベンジルオキシ)−6
−メトキシ安息香酸(I-1 )の製造 得られた2−(3−クロロベンジルオキシ)−6−メト
キシ安息香酸エステル(II-1)をエタノール30mlに溶
かし、水20ml、水酸化ナトリウム3.0gを加えて3
時間加熱還流を行った。反応終了後、反応液を酸性にし
た後、析出した固体を濾取し、クロロホルム−ヘキサン
で再結晶して、表題化合物2.8gを得た。この化合物
の物性を測定した結果、下記に示すとおりであった。な
お、NMR スペクトルはTMS を内部標準にして測定し、下
記の記号で示した(以下同様)。 (1)融点:82〜84℃ (2)IR(KBr 法、ν、cm-1):3024, 2900, 1700, 15
92, 1480, 1376, 1092 (3)NMR(CDCl3、δ、ppm ):3.73(3H,s), 4.97(2H,
s),6.4 〜6.6(2H,m),7.0 〜7.5(5H,m), 10.8(1H,bs) s :一重線、d :二重線、t :三重線、m :多重線、b
:ブロードライン
【0023】製造例2 2,6−ビス(3−クロロベンジルオキシ)安息香酸
(I-6 )の製造 2,6−ビス(3−クロロベンジルオキシ)安息香酸
メチルエステル(II-6)の製造 無水アセトン100mlに、2,6−ジヒドロキシ安息
香酸メチルエステル1.68を溶解し、炭酸カリウム
2.76g、3−クロロベンジルブロミド4.41gを
加え、7時間加熱還流を行った。反応終了後、反応液に
水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩
水、水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次
いで減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付して精製し、2,6−
ビス(3−クロロベンジルオキシ)安息香酸メチルエス
テル(II-6)を3.32g得た。
【0024】2,6−ビス(3−クロロベンジルオキ
シ)安息香酸(I-6 )の製造 得られた2,6−ビス(3−クロロベンジルオキシ)安
息香酸メチルエステル(II-6)をエタノール50mlに溶
かし、水30ml、水酸化ナトリウム3.4gを加えて1
2時間加熱還流を行った。反応終了後、反応液を酸性に
した後、析出した固体を濾取し、クロロホルム−ヘキサ
ンで再結晶して、2,6−ビス(3−クロロベンジルオ
キシ)安息香酸(I-6 )2.32gを得た。 (1)融点:139〜140℃ (2)IR(KBr 法、ν、cm-1):3036, 1710, 1602, 14
74, 1316, 1116 (3)NMR(CDCl3、δ、ppm ):5.10(4H,s), 6.3 〜6.
7(2H,m),7.0 〜7.5(9H,m), 10.2(1H,bs)
【0025】上記製造例1及び、2に準じた操作で製造
した化合物の融点及び、NMR データを表2の第2表に示
す。第2表には、化合物(I-1 )、化合物(I-6 )、化
合物(II-1)及び、化合物(II-6 )も含めてある。
【表2】 A):表中の記号は次の内容を示す。 s :一重線、d :二重線、t :三重線、q :四重線、 dd:二重二重線、m :多重線、b :ブロードライン
【0026】製剤例1 を粉砕混合し、散粉として使用する。
【0027】製剤例2 を粉砕混合して水和剤とし、水で希釈して使用する。
【0028】製剤例3 を均一に混合しさらに水を加えて練り合わせ、押し出し
式造粒機で粒状に加工乾燥して粒剤とする。
【0029】製剤例4 乳剤 重量部 化合物(I-7 ) 20 ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 10 ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 3 キシレン 67 を均一に混合溶解して乳剤とする。
【0030】試験例1 キュウリべと病防除効果試験 直径9cmの素焼き鉢(三寸鉢)を用いて栽培した1〜
1.2葉期の幼苗キュウリ(品種:相模半白節成、1本
/1鉢、3鉢/処理区使用)に、所定濃度に調製した薬
液をスプレーガンで、1000 l/ha 相当を散布した。散布
葉風乾後、罹病葉より採取したキュウリべと病菌遊走子
のう懸濁液を噴霧接種し、20〜23℃高湿度条件下に
一晩保った。その後ガラス温室内で管理し、接種から6
〜8日後に下記の調査基準により、発病度を一試験区あ
たり3本調査し、一本あたりの平均発病度から下記計算
式により防除価(%)を算出した。 (調査基準) 発病度 発病面積率(%) 0 0 1 〜10未満 2 10〜20未満 3 20〜30未満 4 30〜70未満 5 70以上 防除価=(1−処理区発病度/無処理区発病度)x10
0 結果を表3の第3表に示す。
【0031】
【表3】
【0032】試験例2 インゲン灰色かび病防除効果試験 直径9cmの素焼鉢(三寸鉢)を用いて栽培した第一本葉
時のインゲン葉(品種:本金時)に、所定濃度に調製し
た薬液をスプレーガンで1000 l/ha 相当を散布し
た。散布葉風乾後、予め砂糖加用馬鈴薯煎汁寒天培地を
用いて20℃で3日間培養した灰色かび病菌の含菌寒天
の円形切片(径4mm)を一葉につき2個を葉の中央部に
直接付着させ、20〜23℃高湿度条件下に保った。接
種後3日目に下記の調査基準により、発病度を一試験区
あたり4点調査し、一本あたりの平均発病度から下記式
により防除価を算出した。無処理区の病斑面積と比較
し、次の調査基準により罹病度を調査し、下記計算式に
より防除価(%)を算出した。 (調査基準) 発病度 発病面積率(%) 0 0 1 〜10未満 2 10〜20未満 3 20〜30未満 4 30〜70未満 5 70以上 防除価=(1−処理区発病度/無処理区発病度)x10
0 結果を表4の第4表に示す。
【0033】
【表4】
【0034】試験例3 イネいもち病防除効果試験 直径9cmの素焼鉢(三寸鉢)を用いて栽培した3葉期も
しくは4葉期のイネ幼苗(品種:ササニシキ、16本/
1鉢、3鉢/処理区使用)に、所定濃度に調製した薬液
をスプレーガンで1000 l/ha 相当を散布した。散布
葉風乾後、米糠含有寒天培地上で形成させたイネいもち
病菌胞子懸濁液を噴霧接種し、25〜28℃高湿度条件
下に一日保った。その後ガラス温室内で管理し、接種か
ら6〜8日後に下記の調査基準(中国農試 葉いもち調
査基準)により、発病度を一試験区あたり全苗について
調査し、一本あたりの平均発病度から下記計算式により
防除価(%)を算出した。 (調査基準) 発病度 発病面積比(%) 0 0 1 〜0.5未満 2 0.5〜1未満 3 1〜2未満 4 2〜5未満 5 5〜10未満 6 10〜25未満 7 25〜50未満 8 50〜80未満 9 80〜100未満 10 枯死 防除価=(1−処理区発病度/無処理区発病度)x10
0 結果を表5の第5表に示す。
【0035】
【表5】
【0036】
【発明の効果】式(I・II)の2−ベンジルオキシ−6−
アルコキシ安息香酸誘導体及び、その塩は農園芸用殺菌
剤の有効成分として利用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1の式(I・II)の2−ベンジルオキシ
    −6−アルコキシ安息香酸誘導体または、その塩を有効
    成分として含有する農園芸用殺菌剤。(式中、X は、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子また
    は、低級ハロアルキル基を表す。Y は、低級アルキル
    基、低級アルコキシ基または、ハロゲン原子を表す。n
    は、0 から5 の整数を表す。n が、2 以上の時には、X
    は、同一もしくは異なっていてもよい。m は、0 から3
    の整数を表す。m が、2 以上の時には、Y は、同一もし
    くは異なっていてもよい。R1は、水素原子または、低級
    アルキル基を表す。R2は、低級アルキル基、低級ハロア
    ルキル基または、無置換もしくは置換ベンジル基を表
    す) 【化1】
  2. 【請求項2】 化2の式(III )の2−ベンジルオキシ
    −6−ヒドロキシ安息香酸エステルと、式(IV)のアル
    キル化剤とを反応させて、式(II)の2−ベンジルオキ
    シ−6−アルコキシ安息香酸エステルを製造し、つい
    で、エステル部分を加水分解することを特徴とする、式
    (I )の2−ベンジルオキシ−6−アルコキシ安息香酸
    の製造方法。(式中、X は、低級アルキル基、低級アル
    コキシ基、ハロゲン原子または、低級ハロアルキル基を
    表す。Y は、低級アルキル基、低級アルコキシ基また
    は、ハロゲン原子を表す。n は、0 から5 の整数を表
    す。n が、2 以上の時には、X は、同一もしくは異なっ
    ていてもよい。m は、0 から3 の整数を表す。m が、2
    以上の時には、Y は、同一もしくは異なっていてもよ
    い。R は、低級アルキル基を表す。R2は、低級アルキル
    基、低級ハロアルキル基または、無置換もしくは置換ベ
    ンジル基を表す。Z1は、ハロゲン原子、無置換もしくは
    置換ベンゼンスルホニルオキシ基、低級アルカンスルホ
    ニルオキシ基、低級アルコキシスルホニルオキシ基を表
    す) 【化2】
  3. 【請求項3】 化3の式(I・II)の2−ベンジルオキシ
    −6−アルコキシ安息香酸誘導体または、その塩。(式
    中、X は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
    ン原子または、低級ハロアルキル基を表す。Y は、低級
    アルキル基、低級アルコキシ基または、ハロゲン原子を
    表す。n は、0 から5 の整数を表す。n が、2 以上の時
    には、X は、同一もしくは異なっていてもよい。m は、
    0 から3 の整数を表す。m が、2 以上の時には、Y は、
    同一もしくは異なっていてもよい。R1は、水素原子また
    は、低級アルキル基を表す。R2は、低級アルキル基、低
    級ハロアルキル基または、無置換もしくは置換ベンジル
    基を表す。ただし、2,6−ジベンジルオキシ安息香
    酸、2,6−ジベンジルオキシ安息香酸メチルエステ
    ル、2−ベンジルオキシ−6−メトキシ安息香酸及び、
    2−ベンジルオキシ−6−メトキシ安息香酸メチルエス
    テル、は除く) 【化3】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103588638A (zh) * 2013-11-08 2014-02-19 台州市华鼎化工有限公司 一种4-(苯丁氧基)苯甲酸的合成方法
US10085957B2 (en) 2010-09-08 2018-10-02 Wellstat Therapeutics Corporation Benzoic acid compounds for reducing uric acid

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