JPH10120099A - タンクのリーク検出装置 - Google Patents

タンクのリーク検出装置

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JPH10120099A
JPH10120099A JP29784096A JP29784096A JPH10120099A JP H10120099 A JPH10120099 A JP H10120099A JP 29784096 A JP29784096 A JP 29784096A JP 29784096 A JP29784096 A JP 29784096A JP H10120099 A JPH10120099 A JP H10120099A
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liquid level
pulse
counter
detecting
tank
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JP29784096A
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Hitoshi Takagi
均 高木
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Tatsuno Corp
Original Assignee
Tatsuno Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏洩以外の要因による液面変動などによる誤
差の積算を排除して漏洩を高い感度で検出すること 【解決手段】 液面を一定の検出周期で検出して前回に
検出された液面との差分を検出する液面変化判定手段5
1と、差分が基準値を越える場合に出力されるポイント
を加算して合計値を算出するポイントカウンタ52と、
合計値と所定値とを比較して漏洩の有無を判断する漏洩
判定手段54とを備えて、外部環境に伴う微小な液面変
動は液面変化判定手段51で切り捨て、漏洩により生じ
る液面変化だけをポイントカウンタ52で長時間積算す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術の分野】本発明は、タンク等に収容
された液体の液面変動に基づいてタンクのリークを検出
するリーク検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地下に埋設されたタンクの液面を高い精
度で測定する装置として、磁歪線の周囲に測定領域全体
に渡るように受信コイルを巻回し、また上端に送信コイ
ルを設けてなる電歪現象を利用した変位検出手段に、磁
石を内蔵したフロートを液面に追従可能に設けた液面測
定装置が提案されている(特開昭59-37418号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これによれば、フロー
トの位置を疎密波の伝搬時間で検出するため、比較的簡
単な測定回路により高い精度で液面を検出することがで
きる反面、車両などの通過に起因する振動による液面の
変動やさらには燃料油の温度変化に起因する体積変化に
まで感応してしまい、タンクの漏洩を液面検出器が有す
る本来の高い感度で検出することができないという問題
がある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは振動などの外部
環境の変化による液面変動に関わりなく、タンクの微量
な漏洩を高い信頼性で検出することができる磁歪式液量
測定装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、液面を検出する液面検出手
段と、前記液面を一定の検出周期で検出して前回に検出
された液面との差分を検出する液面変化検出手段と、前
記差分が基準値を越える場合にポイントを加算して合計
値を算出するポイント加算手段と、前記合計値と所定値
とを比較して漏洩の有無を判断する漏洩判定手段とを備
えるようにした。
【0006】
【作用】外部環境に伴う微小な液面変動による測定デー
タを切り捨て、漏洩により生じる液面変化だけを長時間
積算して漏洩を判断する。
【0007】
【実施例】そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。図1は、本発明が適用される給油
装置の一実施例を示すものであって、図中符号1は、貯
油タンクで、後述する磁歪式液面検出器2が設置されて
いて、これら磁歪式液面検出器2は、ケーブル3により
切換手段4を介して信号処理装置5に接続されている。
また信号処理装置5にはPOS6、計量機7、及び本発
明が特徴とするリーク検出装置40が接続されている。
【0008】図2は、本発明のリーク検出装置40が設
けられるタンク液量検出装置の一実施例を示すものであ
って、磁歪式液面検出器2は、磁歪線22の上端部に設
けられたパルス送信手段24と、パルス受信手段25
と、磁歪線22の外側に移動自在に設けられたリング状
磁石19とにより構成されている。この磁石19はフロ
ート20に取付けられていて、被液量測定タンク1内の
液面に追従して移動するようになっている。またパルス
送信手段24は駆動パルス発生回路16からの信号を受
け、一定周期T0で磁歪線22を励振するための発振パ
ルス(図4(I))を出力するように構成されている。
【0009】駆動パルス発生回路16は、出力したパル
スがパルス受信手段25を通過してから磁歪線22の下
端22aに到達して、反射波によるパルス信号(図4
(II)のパルスZ)をパルス受信手段25が受信するま
での時間T1、この実施例では1.0ミリ秒の3倍を超
える時間T0、この実施例では5ミリ秒を周期として測
定動作の有無に関わりなく発振パルスを出力している。
【0010】これにより、パルス受信手段25で全くパ
ルス信号が検出されないアイドル時間T3=1.5ミリ
秒(T3<T2(=T0−T1))(図4(II))を、パル
ス受信手段25で検出される通過波と反射波とに起因し
て発生するパルス信号の時間間隔よりも長く設定でき
る。
【0011】符号30は、走査制御手段で、一定の周
期、この実施例では100ミリ秒で液面検出器2を切り
替えるように構成されている。31は、受信回路で、切
換手段4を介して入力されたパルス信号の内、パルス送
信手段24から送信された発振パルスがパルス受信手段
25を通過した時に発生するパルス信号X(図4(I
I))を検知して測定開始時点を判別するもので、上述
したアイドル時間T3を積極的に利用して、パルス信号
が受信できない時間がアイドル時間T3を超えた時点で
受信されたパルス信号だけを、パルス送信手段24から
送信されたパルスが受信手段25を通過したことに起因
して発生したパルス信号として認識し、次に入力したパ
ルス信号をフロート20の磁石19の位置からの反射波
に起因して発生したパルス信号Yとして認識し、さらに
続いて入力するパルス信号を磁歪線22の下端22aか
らの反射波に起因して発生したパルス信号Zとして認識
するように構成されている。
【0012】32は、カウンタで、パルス受信回路31
からの最初のパルス信号、つまりパルス送信手段24か
ら出力されたパルスがパルス受信手段25を通過したこ
とによるパルス信号Xによりクロック発生回路34から
のクロック(図4(III))の計数を開始し、引き続く
パルス信号、つまりフロート20の磁石19の位置での
反射波に起因して発生したパルス信号Y(図4(I
I))、及び磁歪線22の下端22aの反射波で発生し
たパルス信号Z(図4(II))までクロックを計数する
とともに、この計数動作が測定回数カウンタ33により
一定回数、この実施例では16回カウントした段階で、
その計数内容を積算カウンタ35と演算判定手段36に
出力するものである。
【0013】積算カウンタ35は、カウンタ32での計
数値を加算して記憶し、かつカウンタ32からの960
回分の計数値の積算に必要な時間、つまり精度切換時間
T、この実施例では90秒を計時するための計時手段を
内蔵していて、この時間Tの経過後にリセットするよう
に構成されている。
【0014】36は、演算判定手段で、カウンタ32及
び積算カウンタ35に格納されている積算データに基づ
いてタンク2の液位データB、液位データEを算出し、
さらに記憶手段37に格納されている前回の液位データ
C、または積算カウンタ35での積算時間前のカウンタ
32に基づいて求められた液位データDと比較してタン
ク2の液面レベルの変化の有無を判定し、表示手段38
に出力するものである。
【0015】図3は前述のリーク検出装置の一実施例を
示すものであって、図中符号41は、端部到達時間検出
手段で、受信回路31からの受信手段25を通過したと
きのパルス信号Xにより計時を開始し、また磁歪線22
の端部22aからの反射によるパルス信号Zにより計時
を停止し、端部到達時間データを端部到達時間記憶手段
42に出力するものである。
【0016】43は端部到達時間比較手段で、直前に検
出されたT1と今回検出したT1とを比較し、一致しな
い場合には燃料油の温度が変化しているものとして後述
する検出周期設定手段44、及び変化検出周期設定手段
49に信号を出力するものである。
【0017】44は、前述の検出周期設定手段で、端部
到達時間計時手段41、及び後述するフロート到達時間
計時手段45を一定の周期で起動するものである。
【0018】図中符号45は、フロート到達時間計時手
段で、受信手段25を通過したときのパルス信号Xによ
り計時を開始し、また磁石19からの反射によるパルス
信号Yにより計時を停止し、計時データをフロート到達
時間記憶手段42に出力するものである。
【0019】47はフロート到達時間比較手段で、直前
に検出されたT41と今回検出したT42とを比較し、
一致しない場合には液面に変化が生じているものと判定
し、検出周期設定手段44に設定されている周期TSに
応じたポイント、例えばTSが30分の場合には「3」
を、20分の場合には「2」を、さらに10分の場合に
は「1」を液面検出カウンタ48に出力して、同一量の
漏洩が生じた場合には一定検出時間、例えば60分での
ポイントを計数させるものである。
【0020】49は、変化検出周期設定手段で、検出周
期設定手段44に設定されている検出周期TSに対応し
て、一定時間分、例えば60分間分のデータを得た時点
で変化検出周期カウンタ50から信号を出力させるもの
である。変化検出周期カウンタ50は、液面検出カウン
タ48がポイントを加算する回数を計数し、一定時間分
のカウントを行なった段階で信号を出力して液面検出カ
ウンタ48に積算されているポイントを液面変化判定手
段51に出力させ、また液面検出カウンタ48をクリア
させるものである。
【0021】51は、前述の液面変化判定手段で、液面
検出カウンタ48のポイントと基準値とを比較し、ポイ
ントが基準値を越えている場合には一定のポイントをポ
イントカウンタ52に出力するものである。
【0022】54は漏洩判定手段で、漏洩判定周期設定
手段53に設定されている時間分、例えば5時間分のポ
イントカウンタ52のポイントを基準値と比較して、基
準値を越えている場合には表示手段38にリークが発生
している旨の表示を、また基準値以下の場合には正常で
ある旨を表示させるものである。
【0023】次に上述した装置の動作の内、タンクの液
量検出動作について図5、図6に示したフローチャート
に基づいて説明する。積算カウンタ35のデータ採取量
が規定値、この実施例では960回分に到達、つまり精
度切換時間Tが経過すると(図5 ステップ イ)、演
算判定手段36は、液面変化フラッグをオフにセット
し、また積算カウンタ35をリセットし、さらに積算カ
ウンタ35のデータ採取量を規定するタイマをスタート
させる(図5 ステップ ロ)。
【0024】液面検出器2の送信手段24は、駆動パル
ス発生回路16の発振パルス(図4(I))を常時受け
て発振パルスの時間幅に一致する急激な磁界を発生して
磁歪線22に機械的歪みを生じさせる。
【0025】この歪みは疎密波となって磁歪線22の下
端22aに向けて約5Km/sの速度で伝搬する。パル
ス受信手段25は通過波と、フロート20の磁石19の
位置での反射波と、磁歪線22の下端22aでの反射波
とに起因して発生するパルス信号X,Y,Zを出力す
る。
【0026】受信回路31は、3種類のパルス信号X,
Y,Zのいずれのものも受信できない期間がアイドル時
間T3(1.5ミリ秒)継続した後に受信されたパルス
信号、つまり通過波のパルス信号Xによりカウンタ32
の計数動作を開始させる。下端に向けて伝搬した疎密波
が液面位置のフロート20の磁石19の位置、及び磁歪
線22の下端22aに到達すると、これらの位置での反
射波に起因してパルス信号Y,Zが発生する。受信回路
31は、これらのパルス信号Y,Zをカウンタ32に出
力して計数動作を停止させて、1測定周期内のクロック
を積算する。
【0027】以後、次のパルス信号Xによりカウンタ3
2の計数動作を再開させ、引き続いて発生するパルス信
号Y,Zで計数動作を停止させて、1測定期間内のクロ
ックを積算するという動作を繰返す。
【0028】このような計数動作が計数カウンタ33に
設定されている16回となった段階、つまり100ミリ
秒の測定期間が終了した段階で、演算手段36はカウン
タ32に格納されている16回分の計数値の平均を演算
してタンク2の第1液位データBを算出するとともに、
カウンタ32に格納されている16回分の計数値を積算
カウンタ35に出力して加算させる(図5 ステップ
ハ)。
【0029】演算手段36は、今回測定された液位デー
タBと前回測定されて記憶手段37に格納されている液
位データCとを比較し、誤差以上の差分が存在する場合
には(図5 ステップ ニ)、当該タンク2の液面変化
フラッグをオンとしてから(図5 ステップ ホ)、今
回の液位データBで記憶手段37の前回の液位データC
を更新する(図5 ステップ ヘ)。
【0030】また誤差の範囲内で一致する場合には(図
5 ステップ ニ)、当該タンク2のフラッグを変更す
ることなく今回の液位データBで記憶手段37の前回の
液位データCを更新する(図5 ステップ ヘ)。
【0031】このようにして積算カウンタ35での計数
値の加算回数が規定値に達するまで、つまり時間Tが経
過するまでは(図5 ステップ ト)、演算手段36は
タンク2の液面変化フラッグのオン、オフを検出する
(図6 ステップ イ)。
【0032】液面変化フラッグがオフの場合には90秒
前の液位データDと今回の液位データBとを比較し、誤
差の範囲で一致する場合には積算カウンタ35での積算
データが960回分となった段階で(図6 ステップ
ハ)、積算カウンタ35の計数値Eの平均値(E/96
0)を演算して高精度モードによる液位データFを算出
する(図6 ステップ ニ)。
【0033】一方、今回の液位データBと90秒前の液
位データDとを比較した結果、一致しない場合には(図
6 ステップ ロ)、測定モードを低精度モードにセッ
トして(図6 ステップ ホ)、液面データの取得周期
を短く設定してローリ等の液補給時の急激な液位変化を
監視できる体勢をとる。
【0034】そして、高精度モードがセットされている
場合には(図6 ステップ ヘ)、表示手段38に今回
の測定の液位データとして960回の計数値の平均液位
データFを出力し(図6 ステップ ト)、また低精度
モードが選択されている場合には液位データXとして1
測定期間T0での16回分の計数値の平均液位データB
を出力する(図6 ステップ チ)。
【0035】今の場合には精度切換時間Tが経過してい
ないので(図5 ステップ イ)、液面変化フラッグ、
積算カウンタ35を操作することなく、1測定周期T0
内での測定を実行する(図5 ステップ ハ)。
【0036】積算カウンタ35での計数値の加算回数が
規定値に到達した場合には(図5ステップ ト)、演算
判定手段36は記憶手段37の90秒前の液位データD
と今回の測定の液位データBとを比較し、相違している
場合には(図5 ステップチ)、液面変化フラッグをオ
ンにしてから(図5 ステップ ヌ)90秒前に測定し
た液位データDを更新する(図5 ステップ オ)。
【0037】90秒前の液位データDと今回の液位デー
タBとが誤差の範囲で一致する場合には(図5 ステッ
プ チ)、現在の液面変化フラッグがオンであるか否か
を検出する。液面変化フラッグがオフの場合には(図5
ステップ リ)、液面変化に対応するための低精度モ
ードから脱出して漏洩に起因する微量な液位の変化を検
出できる高精度モードをセットして(図5 ステップ
ル)液位データの取得の速度よりも測定精度を優先させ
た測定に移り、90秒前に測定した液位データDを更新
する(図5 ステップ オ)。
【0038】液面変化フラッグの点検の結果、液面変化
フラッグがオンとなっている場合には(図5 ステップ
リ)90秒前に測定した液位データDを更新する(図
5ステップ オ)。
【0039】次に本発明のリーク検出装置40の動作を
図7に示したフローチャートに基づいて説明する。給油
装置による給油動作やローリによる燃料油の補給動作が
長時間おこなわれない閉店時に、図示しない作動スイッ
チを押してリーク検出装置40を作動させるか、また
は、全ての給油装置から非給油中の信号が入力してリー
ク検出装置40が作動すると、検出周期設定手段44
は、最長の周期TS1(例えば30分)を設定する(図
7 ステップ イ)。液面検出器2の送信手段24が駆
動パルス発生回路16の発振パルス(図4(I))を受
けて磁歪線22に機械的歪みを生じさせる。
【0040】この歪みは疎密波となって磁歪線22の下
端22aに向けて約5Km/sの速度で伝搬する。パル
ス受信手段25はこれを通過する通過波と、フロート2
0の磁石19の位置での反射波と、磁歪線22の下端2
2aでの反射波とに起因して発生するパルス信号X,
Y,Zを出力する。
【0041】送信手段25からの疎密波がフロート20
の磁石19、及び磁歪線22の下端22aに到達する
と、これら位置での反射波に起因してパルス信号Y,Z
が発生する。受信回路31は、これらのパルス信号Y,
Zをそれぞれフロート到達時間計時手段45、端部到達
時間手段41に出力して計時動作を停止させる。これに
より受信手段25からフロート20まで疎密波が伝搬す
るに要する時間T4、磁歪線22の下端22aまで伝搬
するに要する時間T1が検出される。これら時間T1、
T4はそれぞれ端部到達時間記憶手段42、及びフロー
ト到達時間記憶手段46に格納される(図7 ステップ
ロ)。
【0042】このようにして検出周期設定手段44に設
定されている時間TS1(30分)が経過すると(図7
ステップ ハ)、検出周期設定手段44から信号が出
力し、フロート到達時間計時手段45、及び端部到達時
間計時手段41はフロート20、及び磁歪線22の下端
22aまでの伝搬時間T4、T1を検出して、端部到達
時間記憶手段42、及びフロート到達時間記憶手段46
に格納する(図7 ステップ ニ)。
【0043】このようにして検出周期設定手段44によ
り設定されている時間TS1(30分)の時間をあけて
検出された磁歪線22の端部22aまでの2つの端部到
達時間T11、T12を比較する(図7 ステップ
ホ)。これら時間T11、T12が一致している場合に
は、検出周期設定手段44に設定されている時間時間T
S1の間に磁歪線22が熱膨張により変化していないこ
とになるから、タンク2の燃料油が実質的に温度変化を
起こしていないものと判断してステップ(ヘ)に移行す
る。
【0044】また、2つの端部到達時間T11、T12
の間に相違が生じている場合には、時間TS1の間に磁
歪線22が熱膨張により伸長、収縮していたことにな
り、したがって時間TS1の期間内に燃料油が温度変化
により液面の変動を生じ、リーク検出には適さないもの
と判定して、再びステップ(イ)に戻る。
【0045】検出周期設定手段44は検出周期TSを一
段階、短い時間TS2(例えば20分)に変更し、また
これにともなって変化検出周期設定手段49もカウント
値を増加させてから、前述のステップ(ロ)乃至(ホ)
を実行する。このように端部到達時間が一致するまで検
出周期を変更して、実質的に燃料油の温度変化の影響を
受けない時間を検出周期TSとして設定する。
【0046】端部到達時間比較手段43により実質的に
温度変化が生じていないことが確認された段階(図7
ステップ ホ)、フロート到達時間比較手段47は、時
間TS1分以前に検出した端部到達時間T41と今回の
端部到達時間T42とを比較し、検出周期設定手段44
の周期TS1に対応して定められた基準値よりも大きな
差が生じている場合には(図7 ステップ ヘ)、検出
周期設定手段44の周期TS1に対応して定められてい
るポイントを液面検出カウンタ48に加算させ(図7
ステップ ト)、また変化周期カウンタ48がインクリ
メントされる(図7 ステップ チ)。
【0047】このような動作を変化検出周期カウンタ5
0が所定数、例えば検出周期TSが30分に設定されて
た場合には「2」、また検出周期TSが20分に設定さ
れた場合には「3」、さらに検出周期TSが10分に設
定された場合には「6」を計数した段階で、つまり1時
間分の液面のデータを検出した段階で(図 7 ステッ
プ リ)、液面変化判定手段51は液面検出カウンタ4
8に積算されているポイントを基準値と比較して、基準
値を越えている場合には液面変化があると判定して(図
7 ステップ ヌ)、ポイントカウンタ52のポイント
を加算する(図7 ステップ ル)。
【0048】また変化検出周期カウンタ50がクリアさ
れ(図7 ステップ オ)、漏洩判定周期カウンタ53
がインクリメントする(図7 ステップ ワ)。
【0049】。このようにして検出周期設定手段44に
設定されている周期でフロート20までの伝搬時間T4
の変化が基準値以上となる度に一定のポイントを液面検
出カウンタ48で加算し、加算動作が所定数となった段
階で、液面検出カウンタ48のポイントを基準値と比較
し、基準値を越えた場合には、温度以外の事項、つまり
漏洩に起因して液面が変化したものと判定してポイント
を発生させてポイントカウンタ52で加算するという動
作を繰返す。
【0050】漏洩判定周期カウンタ53が所定時間分、
例えば5時間分の液面変化に起因するポイントを積算し
た段階で(図7 ステップ カ)、漏洩判定手段54は
ポイントを基準値と比較し(図7 ステップ ヨ)、基
準値を越えている場合には表示手段38にリークが発生
している旨の表示を行い(図7 ステップ タ)、また
基準値以下の場合には正常である旨の表示を行う(図7
ステップ レ)。
【0051】このように、磁歪線22の端部22aまで
の伝搬時間が実質的に変化しない時間を検出周期に自動
的に設定してフロート20の位置変化を検出するため、
温度変化に起因する検出ミスを防止することができる。
【0052】なお、上述の実施例においては検出周期設
定手段により磁歪線22の下端22aまでの伝搬時間、
つまり端部到達時間T1、及びフロート到達時間T4を
そのまま温度変化の判定、及び液面検出データとして利
用しているが、前述の液面測定の場合と同様に、各検出
周期毎に駆動パルス発生手段16からの駆動パルスの周
期で複数回、例えば960回分のデータを得て、その平
均値を算出するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
液面を検出する液面検出手段と、液面を一定の検出周期
で検出して前回に検出された液面との差分を検出する液
面変化検出手段と、差分が基準値を越える場合にポイン
トを加算して合計値を算出するポイント加算手段と、合
計値と所定値とを比較して漏洩の有無を判断する漏洩判
定手段とを備えたので、外部環境に伴う微小な液面変動
による測定データを切り捨て、漏洩により生じる液面変
化だけを長時間積算することができて、タンクの微小な
漏洩を高い信頼性で検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタンク液面測定装置が適用された給油
装置の一実施例を示す図である。
【図2】本発明のタンク液面測定装置の一実施例を示す
構成図である。
【図3】同上タンク液面測定装置に設けられたリーク検
出装置の一実施例を示すブロック図である。
【図4】同上測定装置の動作を示す波形図である。
【図5】同上装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】同上装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】同上リーク検出装置の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
2 磁歪式液面検出器 3 ケーブル 4 切換手段 5 液位測定手段 6 POS 7 計量機 16 駆動パルス発生回路 19 磁石 20 フロート 22 磁歪線 22a 端部 24 パルス送信手段 25 パルス受信手段 51 液面変化判定手段 52 ポイントカウンタ 54 漏洩判定手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液面を検出する液面検出手段と、前記液
    面を一定の検出周期で検出して前回に検出された液面と
    の差分を検出する液面変化検出手段と、前記差分が基準
    値を越える場合にポイントを加算して合計値を算出する
    ポイント加算手段と、前記合計値と所定値とを比較して
    漏洩の有無を判断する漏洩判定手段とを備えたタンクの
    リーク検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ポイント加算手段が、一定時毎に前
    記合計値を基準値と比較し、前記合計値が基準値以下の
    場合には前記合計値をクリアする請求項1に記載のタン
    クのリーク検出装置。
  3. 【請求項3】 前記合計値を加算する第2のカウンタを
    有する請求項1に記載のタンクのリーク検出装置。
  4. 【請求項4】 前記液面検出手段が、液面測定領域に垂
    設される磁歪線と、該磁歪線に沿って上下動する磁石付
    きフロートと、前記磁歪線に一定周期の発振パルスを出
    力するパルス送信手段と、前記磁歪線の上端領域に設け
    られたパルス受信手段と、該パルス受信手段により検出
    された発振パルスの通過波、前記磁石による反射波、及
    び前記磁性線の下端での反射波とをパルス信号として出
    力する磁歪式液面検出器により構成されている請求項1
    に記載のタンクのリーク検出装置。
  5. 【請求項5】 前記磁歪線の下端での反射波の到達時間
    が所定値以上変化した場合には、前記液面変化検出手段
    の測定周期を変化させる請求項1に記載のタンクのリー
    ク検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003052372A1 (fr) * 2001-12-14 2003-06-26 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Dispositif servant a detecter une fuite de liquide dans un reservoir

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WO2003052372A1 (fr) * 2001-12-14 2003-06-26 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Dispositif servant a detecter une fuite de liquide dans un reservoir
US6920778B2 (en) 2001-12-14 2005-07-26 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. Device for detecting leakage of liquid in tank

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