JPH10119297A - インク残量検出装置 - Google Patents

インク残量検出装置

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JPH10119297A
JPH10119297A JP27430196A JP27430196A JPH10119297A JP H10119297 A JPH10119297 A JP H10119297A JP 27430196 A JP27430196 A JP 27430196A JP 27430196 A JP27430196 A JP 27430196A JP H10119297 A JPH10119297 A JP H10119297A
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ink
floating member
floating
cartridge
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JP27430196A
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Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの残量を検出するだけでなく、インク
カートリッジ内の残りのインクが蒸発し内部が乾燥する
のを防止したインク残量検出装置を提供する。 【解決手段】 カートリッジケース51内のインク液室
に浮き部材53が設ける。浮き部材53は、インク液面
と共に移動し、インク残量が所定量以下になると、浮き
制御部51gの傾斜面51fが浮き部材53を案内し、
インク供給孔51aを閉塞させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク残量検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクの液滴を飛翔させて記録
媒体に記録させるインクジェット記録装置は、本体ケー
スの内部に、インクジェット式の記録ヘッド及び該記録
ヘッドに供給するインクを収容するインクカートリッジ
を交換可能に搭載する記録装置と、記録紙を搬送する搬
送装置と、該搬送装置によって搬送される記録媒体の大
きさに応じて、前記記録装置を往復移動させるキャリッ
ジ装置とを備える。
【0003】このようなインクジェット記録装置におい
ては、インクカートリッジの交換の時期を判断するため
に、インク残量を検出することが行われており、そのよ
うなインク残量の検出は、具体的には、インクカートリ
ッジに対する光の透過率の変化により行われている。
【0004】ところが、カラー印字の記録ヘッドを用い
ている場合は、色彩ごとに透過率が異なるため、発光の
波長を変えたり、検出レベルを変更したりする必要があ
り、各色彩についてインク残量を検出することは面倒で
あった。
【0005】そこで、例えば特開昭62−152859
号公報に記載されるように、インクの液面が所定の液位
まで降下したときに、発光素子から投光された赤外線が
フロートによって遮断されるようにしてインクの残量を
検出できるようにして、インク液とは非接触の状態で、
しかもインクの色彩の種類や組成にかかわりなく、その
インク液面が所定のレベル以上であるか否かを検知可能
として、インク残量を検出するようにしたものが知られ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、そのような
ものは、インク液面に基づきインクの残量を単に検出す
るだけであるので、インク液面が所定のレベル未満とな
った状態で、使用者がインクカートリッジを交換するこ
となく、放置しておくような場合には、インク供給孔を
通じて、印字ヘッド内のインクが乾燥したり、印字ヘッ
ド内へエアが混入したりしてしまうという課題がある。
【0007】本発明はかかる課題に鑑みてなされたもの
で、インク残量を検出するだけではなく、インク供給孔
を通じて印字ヘッド内のインクが蒸発し内部が乾燥した
り、エアが混入したりするのを防止したインク残量検出
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、インク供給孔
を有し少なくとも一部が透光可能な部分を有するインク
カートリッジと、該インクカートリッジに向けて発光す
る発光手段と、該発光手段よりの光を前記インクカート
リッジを介して受ける受光手段と、前記インクカートリ
ッジ内のインク液面と共に移動可能に設けられ、前記発
光手段よりの光を遮断可能な材料からなる浮き部材と、
前記受光手段よりの信号を受け、前記発光手段よりの光
が前記浮き部材にて遮断されたことにより、前記インク
カートリッジ内のインク残量が所定量以下になったこと
を検出するインク残量検出手段とを有するインク残量検
出装置を前提とするもので、インク残量が所定量以下と
なったときに、前記浮き部材にて前記インク供給孔を閉
塞させる浮き制御手段を備える。
【0009】よって、インクカートリッジ内のインク残
量が所定量以下となったときには、それが前記浮き部材
に基づきインク残量検出手段によって検出されるのに加
えて、浮き制御手段によって、浮き部材が位置制御され
て、浮き部材によってインク供給孔が閉塞され、印字ヘ
ッド内のインクの蒸発及び印字ヘッド内へのインクの混
入が防止される。また、インクカートリッジを取り外し
た際に、インク供給孔よりインクが漏れるのが防止され
る。
【0010】また、請求項2に係るインク残量検出装置
においては、前記浮き制御手段が、前記浮き部材をイン
ク供給孔側に移動させ、該インク供給孔を閉塞させる傾
斜面であり、簡単な構造で、浮き部材を移動させ、イン
ク供給孔の閉塞がなされる。
【0011】さらに、請求項3に係るインク残量検出装
置においては、前記浮き部材が移動可能に係合し、イン
ク液面の変化に伴って前記浮き部材の移動を案内する一
方、インク残量が所定量以下になったとき、前記浮き部
材との係合を解除するガイド部材を備え、インク残量が
所定量以下になってからは、浮き部材は、ガイド部材と
の関係でその移動が規制される。そして、インク残量が
所定量以下になってからは、浮き部材がインク供給孔か
ら退避することなく、常にインク供給孔を閉塞するよう
になる。
【0012】そのように移動を規制するために、請求項
4若しくは請求項5に係るインク残量検出装置において
は、前記浮き部材に、球形状で直径方向の貫通孔を設
け、前記ガイド部材を、インクカートリッジに設けられ
前記浮き部材の貫通孔にスライド可能に嵌挿されるガイ
ドロッドとしたり、あるいは前記浮き部材に、球形状で
直径方向の1対の係合溝を設け、前記ガイド部材を、イ
ンクカートリッジに設けられ前記浮き部材の係合溝にス
ライド可能に係合するガイドレールとしたりしている。
【0013】請求項6に係るインク残量検出装置におい
ては、前記インクカートリッジが、インク供給孔と大気
連通孔が形成されたカートリッジケースの内部におい
て、前記インク供給孔側にインク液室が、大気連通孔側
にインクを吸蔵可能である多孔質部材が充填されている
フォーム室がそれぞれ形成され、前記両室が下部におい
て連通部を介して相互に連通されてなるものであり、前
記インク液室内に、浮き部材が設けられている。よっ
て、浮き部材がインク液面の変化に追従して移動し、イ
ンク液面の変化に伴う浮き部材の移動が無理なく行われ
る。
【0014】さらに、請求項7に係るインク残量検出装
置においては、前記浮き部材を使用前に初期状態に保持
する浮き押さえ部材と、該浮き押さえ部材に連係され該
浮き押さえ部材による浮き押さえを解除する押さえ解除
部材とを備え、インクカートリッジを使用する前におい
ては、インクカートリッジの状態にかかわりなく、浮き
押さえ部材によって浮き部材が初期状態に保持され、押
さえ解除部材により浮き押さえ部材による浮き押さえが
解除されて始めて、浮き部材が、インク液面の変化に追
従して移動可能な状態とされる。
【0015】さらに、請求項8に係るインク残量検出装
置においては、前記インクカートリッジの印字装置への
装着時において、インクカートリッジの装着動作に伴っ
て前記押さえ解除部材と係合し、該押さえ解除部材を作
動させる操作部材を備え、インクカートリッジの装着時
に操作部材にて押さえ解除部材が作動せしめられ、浮き
部材が、自動的に、インク液面での変化に追従して移動
可能な状態とされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】インクジェットプリンタの要部の概略構成
を示す図1において、インクジェットプリンタ1はフレ
ーム2を有し、該フレーム2には、記録用紙3を搬送す
るための円筒形状のプラテンローラ4が軸4aについて
回転可能に配置されている。プラテンローラ4と平行に
ガイドロッド5及びガイドレール6が設けられ、これら
に支持されてキャリッジ7が、プラテンローラ4の軸線
と平行に移動できるようになっている。キャリッジ7
は、フレーム2の下部に設けられたキャリッジ・モータ
8によりベルト9及びプーリ10,11を介して駆動さ
れるようになっている。キャリッジ7には、ノズルから
インクを吐出して印字を行う印字ヘッド12及び該印字
ヘッド12にインクを供給するインクカートリッジ5
0,60,70,80がヘッドホルダ31を介して搭載
されている。
【0018】また、フレーム2には、印字ヘッド12の
インク吐出状態が悪化したときにこれを回復するための
回復系として、印字ヘッド12のノズル面を気密的に覆
う吸引キャップ15を有し該吸引キャップ15を通じて
劣化したインクを吸引除去するパージ装置16が設けら
れている。
【0019】さらに、フレーム2には、プラテンローラ
4を回転駆動する紙送りモータ17が搭載され、ベルト
9に沿って、目盛りが付されたテープ状の位置ゲージ1
8が設けられている。
【0020】上記インクジェットプリンタ1の制御系
は、図2に示すように、ヘッドドライバ91と、ゲート
アレイ92と、CPU93とを備える。
【0021】ここで、ヘッドドライバ91は、印字ヘッ
ド12の各チャンネルに駆動信号を印加しインクの噴射
を行わせる回路である。ゲートアレイ92は、パソコン
等のホストコンピュータ94からセントロ・インタフェ
ース95を介して印字データ(コードデータ)を受け取
り、イメージデータへの展開やヘッドドライバ91への
転送等を行う回路であり、展開したイメージデータを貯
蔵するイメージメモリ96が付設されている。また、エ
ンコーダ97より、パージ装置16を制御するカム部材
(図示せず)の回転角に対応する信号も入力される。
【0022】CPU93は、インクジェットプリンタ1
の動作全体の統括制御を行うワンチップマイコンであ
る。CPU93とゲートアレイ92とは、アドレスバス
及びデータバスで連係されており、データやタイミング
信号等のやりとりができるようになっており、また、R
OM98やRAM99にも接続されている。
【0023】そして、CPU93は、印字パラメータ等
の設定操作や表示を行うスイッチパネル100に連係さ
れ、キャリッジモータ8や紙送りモータ17(LFモー
タ)をモータ・ドライバ101,102を介して制御す
る一方、記録用紙3の有無を検出するペーパ・センサ1
03及びキャリッジ7の原点位置を検出する原点センサ
104よりの信号が入力されるようになっている。
【0024】また、上記キャリッジ7上に装着されたヘ
ッドホルダ31は、図3に詳細を示すように、記録用紙
3と反対側の面を開放した箱形をなす。ヘッドホルダ3
1は、内部を4つに仕切る仕切壁32を有し、ブラック
のインクカートリッジ50を装着するカートリッジ収容
部31a、 シアンのインクカートリッジ60を装着す
るカートリッジ収容部31b、マゼンタのカートリッジ
70を装着するカートリッジ収容部31c、イエローの
インクカートリッジ80を装着するカートリッジ収容部
31dを形成している。前壁部31fには、インクの各
色彩に対応して、印字ヘッド12にインクを供給する通
路を有する連結筒部38,・・が貫通して設けられ、各
カートリッジ収容部31a〜31d内に突出する突出部
分の外周部にはシール部材39,・・が嵌合され、該突
出部分の端部はフィルタ40,・・にて覆われている。
【0025】上記各インクカートリッジ50,60,7
0,80は、基本的に同一構造であるので、以下、イン
クカートリッジ50についてのみ説明する。
【0026】図4(a)(b)に詳細を示すように、前
記インクカートリッジ50は、インク供給孔51aと大
気連通孔51bが形成されたカートリッジケース51が
透光可能な材料から形成されており、そのカートリッジ
ケース51の内部において、前記インク供給孔51a側
にインクのみが収容されているインク液室51cが、大
気連通孔51b側にインクを吸蔵可能である多孔質部材
52が充填されているフォーム室51dがそれぞれ形成
され、前記両室51c,51dが下部において連通部5
1eを介して相互に連通されている。前記インク液室5
1c内には、球形状の浮き部材53がインク液面上に浮
遊するように設けられ、インク液面の変化に追従して、
浮き部材53の移動が無理なく行われるようになってい
る。なお、前記大気連通孔51bとフォーム室51dと
の間に、大気連通孔51bを通じてのインクの蒸発を防
止するためのエアバッファ51hが形成されている一
方、インクカートリッジ50の外側には、カートリッジ
ケース51に向けてスリット54を介して発光する発光
手段55(LED)と、該発光手段55よりの光で前記
カートリッジケース51を透過した光をスリット56を
介して受ける受光手段57(フォトダイオード)と、イ
ンク残量を検出する必要がある時に、発光手段55を発
光回路58を介して制御し該受光手段57よりの信号を
受光回路59を介して受け、前記発光手段55よりの光
が前記浮き部材53にて遮断されたことにより、前記イ
ンクカートリッジ50内のインク残量が所定量以下にな
ったことを検出する、後述のCPU93に含まれるイン
ク残量検出手段93Aとが設けられている。なお、発光
手段55より発せられる光は、インクの色によらずイン
ク中を透過可能な波長を有する光であり、前記浮き部材
53は、発光手段55よりの光を遮断可能な材料から形
成されており、前記カートリッジケース51は、インク
残量を検出するために、少なくとも浮き部材53が設け
られたインク液室51c付近が透光可能な材料から形成
されておればよい。
【0027】また、前記インク液室51cの下面には、
前記インクカートリッジ50内のインク残量が所定量以
下になったときに、浮き部材53をインク供給孔51a
側に積極的に移動させ、前記浮き部材53によってイン
ク供給孔51aを閉塞させる傾斜面51fを有する浮き
制御部51gが設けられている。よって、インクカート
リッジ50内のインク残量が所定量以下となったときに
は、それがインク残量検出手段93Aによって検出され
るのに加えて、浮き制御部51gによって、浮き部材5
3の位置が制御され、該浮き部材53によってインク供
給孔51a(具体的には印字ヘッド12との接続とのた
めのアダプタ61の開孔)が閉塞され、印字ヘッド12
との連通が遮断されるようになっている。
【0028】従って、上記のように構成すれば、記録用
紙3への印字によるインクの消費に伴い、インクカート
リッジ50内のインク液面が徐々に低下し、それに伴
い、図5(a)(b)に示すように、浮き部材53もイ
ンク液面上に浮遊した状態で徐々に下降する。
【0029】そして、インクカートリッジ50内のイン
ク残量が所定量以下となったときには、それがインク残
量検出手段93Aによって検出されるのに加えて、図6
(a)(b)に示すように、浮き部材53が浮き制御部
51gの傾斜面51fに当接するので、浮き制御部51
gの傾斜面51fによって、浮き部材53がインク供給
孔51a側に案内されつつ移動せしめられ、インク供給
孔51aを閉塞することになる。これより、印字ヘッド
12内のインクの蒸発及び印字ヘッド12内へのエアの
混入が防止され、また、インクカートリッジ50の交換
等のためにインクカートリッジ50を取り外した際に、
インク供給孔51aよりインクが漏れるのも防止される
ようになっている。
【0030】前記実施の形態においては、浮き部材53
がインク液室51c内に単に設けられているだけである
が、浮き部材が移動可能に係合するガイド部材を設け、
該ガイド部材によって、インク液面の変化に伴って前記
浮き部材の移動が案内され、インク残量が所定量以下に
なったとき、前記ガイド部材と浮き部材との係合が解除
され、浮き部材によってインク供給孔が閉塞されるよう
にすることもできる。すなわち、具体的には、例えば図
7及び図8に示すように、浮き部材53Aに直径方向の
貫通孔53aが設けられ、該浮き部材53Aの貫通孔5
3aに、カートリッジケース51に設けたガイドロッド
51kがスライド可能に嵌挿される。ガイドロッド51
kは、前記浮き部材53Aが移動可能に係合しており、
インク液面の変化に伴って前記浮き部材53Aの移動を
案内する一方、インク残量が所定量以下になったとき、
前記浮き部材53Aとの係合を解除するようになってい
る。そして、係合が解除された浮き部材53Aは、浮き
制御部51gの傾斜面51fに当接し、該傾斜面51f
に案内されてインク供給孔51aを閉塞するように移動
する。この時、浮き部材53Aの貫通孔53aは、図8
に示すように、ガイドロッド51kの伸長方向の延長線
上からずれるようになる。よって、インク残量が所定量
以下になってからは、ガイドロッド51kと浮き部材5
3Aとが干渉するようになり、浮き部材53Aの移動が
規制される。これにより、インク残量が所定量以下にな
った後は、インクカートリッジ50がどのように取り扱
われても、浮き部材53Aがインク供給孔51aを閉塞
したまま退避しないようになり、上述の効果(印字ヘッ
ド内の乾燥、エア混入、及びインクの漏れの防止)が確
実に保障されるようになる。
【0031】また、浮き部材53Aの貫通孔53aにガ
イドロッド51kが嵌挿されるようにするのに代えて、
図9及び図10に示すように、前記浮き部材53Bに直
径方向の1対の係合溝53b,53bを設け、カートリ
ッジケース51側に前記浮き部材53Bの係合溝53
b,53bにスライド可能に係合するガイドレール51
m,51mを設けることにより、同様の効果を得ること
もできる。
【0032】さらに、前記実施の形態では、浮き部材5
3A,53Bが使用開始前においてもインク液面上に浮
遊する自由状態となっているので、輸送の途中の天地が
逆転した場合等において、浮き部材53A,53Bがガ
イドロッド51kまたはガイドレール51m,51mと
の係合が解除され、実際に使用する際において初期状態
に復帰せず、使用できなくなるおそれがあるので、次に
述べるように、使用開始までは初期状態を保持できるよ
うにすることもできる。
【0033】すなわち、例えば図11及び図12に示す
ように、前記浮き部材53Aを使用前に初期状態に保持
する浮き押さえ部材111をインク液室51c内に設け
る一方、カートリッジケース51の上方に、浮き押さえ
部材111による浮き押さえを解除する挿入ピン112
(押さえ解除部材)を設け、使用開始前においては、イ
ンクカートリッジの状態にかかわりなく、浮き押さえ部
材111によって浮き部材53Aが初期状態に保持され
るようにし、カートリッジ使用時には、使用者が挿入ピ
ン112を指で内部に押し込むことで、浮き押さえ部材
111による浮き部材53Aの押さえを解除し、使用可
能な状態となるようにすることもできる。なお、前記挿
入ピン112には、インクの漏れを防止するためにシー
ルド113が施されている。
【0034】また、図13及び図14に示すように、ヘ
ッドホルダ31に対し、インクカートリッジ50の装着
時に挿入ピン112を押し込む操作部31aを設けれ
ば、インクカートリッジ50をヘッドホルダ31に装着
して印字ヘッド12と連結させる際に、操作部31aに
て挿入ピン112が押し込まれ、浮き部材53Aの押さ
えが解除されるようにすることができ、インクカートリ
ッジ50をヘッドホルダ31に装着する動作を行うこと
で自動的に挿入ピン112が押し込まれるようにするこ
ともできる。よって、印字ヘッド12の装着と同時に、
浮き部材53Aの押さえが解除され、インクカートリッ
ジ50が使用可能な状態となる。なお、114はマニホ
ールドである。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上の形態で実施され、以下
に述べる効果を奏する。
【0036】インク残量が所定量以下となったときに、
前記浮き部材にて前記インク供給孔を閉塞させる浮き制
御手段を設けたので、インクカートリッジ内のインク残
量が所定量以下となったときには、それがインク残量検
出手段によって検出できるのに加えて、浮き制御手段に
よって、浮き部材を制御してインク供給孔を閉塞し、イ
ンク供給孔を通じての印字ヘッド内のインクの乾燥及び
印字ヘッド内へのエアの混入を防止することができる。
また、インクカートリッジの交換に当たり、インクカー
トリッジを取り外した際にインク供給孔よりインクが漏
洩することも防止できる。
【0037】請求項2に係るインク残量検出装置におい
ては、前記浮き制御手段を、前記浮き部材をインク供給
孔側に移動させ、該インク供給孔を閉塞させる傾斜面と
しているので、簡単な構造で、インク供給孔の閉塞をな
すことができる。
【0038】また、請求項3に係るインク残量検出装置
においては、前記浮き部材が移動可能に係合するガイド
部材を設け、該ガイド部材によってインク液面の変化に
伴って前記浮き部材の移動を案内する一方、インク残量
が所定量以下になったときには、前記ガイド部材は浮き
部材との係合を解除するようにしているので、インク残
量が所定量以下になってからは、ガイド部材との干渉に
より浮き部材の移動を規制し、浮き部材の自由な動きを
防止することができる。これにより、インク残量が所定
量以下になってからは浮き部材がインク供給孔より退避
しないので、確実にインク供給孔を閉塞でき、印字ヘッ
ド内のインクの乾燥やエアの混入、インク供給孔からの
インクの漏洩の防止を保障できる。
【0039】その場合に、請求項4若しくは5に係るイ
ンク残量検出装置においては、前記浮き部材に、球形状
で直径方向の貫通孔を設け、前記ガイド部材を、インク
カートリッジに設けられ前記浮き部材の貫通孔にスライ
ド可能に嵌挿されるガイドロッドとしたり、前記浮き部
材に、球形状で直径方向の1対の係合溝を設け、前記ガ
イド部材を、インクカートリッジに設けられ前記浮き部
材の係合溝にスライド可能に係合するガイドレールとし
たりすることで、簡単な構造で、インク残量が所定量以
下になってからの浮き部材の自由な動きを防止できる。
【0040】また、請求項6に係るインク残量検出装置
においては、インクカートリッジのインク液室内に浮き
部材を設けるようにしているので、浮き部材をインク液
面の変化に伴って簡単に移動させることができる。
【0041】さらに、請求項7に係るインク残量検出装
置においては、浮き部材を使用前に初期状態に保持する
浮き押さえ部材を設けているので、インクカートリッジ
の使用前においては、インクカートリッジの状態にかか
わりなく、浮き押さえ部材によって浮き部材が初期状態
に保持される。よって、使用前にインクカートリッジが
天地逆にされたりした場合でも、浮き部材によりインク
供給孔が閉塞されて使用不能状態になるということがな
い。
【0042】請求項8に係るインク残量検出装置におい
ては、インクカートリッジの装着時に押さえ解除部材を
作動させる操作部材を設けているので、使用者が特に操
作しなくても、インクカートリッジを装着する動作に伴
って操作部材が自動的に押さえ解除部材を作動させ、浮
き押さえ部材による浮きの押さえを簡単に解除すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの要部を
示す概略構成図である。
【図2】本発明に係るインクジェットプリンタの制御系
のブロック図である。
【図3】本発明に係るヘッドホルダとインクカートリッ
ジとの関係を示す図である。
【図4】本発明に係るインクカートリッジを示し、
(a)は縦断面図、(b)はインク液室の横断面図であ
る。
【図5】本発明に係るインクカートリッジを示し、
(a)は一定量のインクが消費された状態の縦断面図、
(b)は同状態のインク液室についての横断面図であ
る。
【図6】本発明に係るインクカートリッジを示し、
(a)はインク残量が所定量以下になった状態の縦断面
図、(b)は同状態のインク液室についての横断面図で
ある。
【図7】本発明に係る他の実施の形態のインクカートリ
ッジを示し、(a)は縦断面図、(b)は水平断面図、
(c)はインク液室の横断面図である。
【図8】本発明に係る他の実施の形態のインクカートリ
ッジを示し、(a)はインク残量が所定量以下になった
状態の縦断面図、(b)は同状態の水平断面図、(c)
は同状態のインク液室の横断面図である。
【図9】本発明に係るさらに他の実施の形態のインクカ
ートリッジを示し、(a)は縦断面図、(b)は水平断
面図、(c)はインク液室の横断面図である。
【図10】本発明に係るさらに他の実施の形態のインク
カートリッジを示し、(a)はインク残量が所定量以下
になった状態の縦断面図、(b)は同状態の水平断面
図、(c)は同状態のインク液室の横断面図である。
【図11】本発明に係る別の実施の形態のインクカート
リッジを示し、(a)は縦断面図、(b)は水平断面
図、(c)はインク液室の横断面図である。
【図12】本発明に係る別の実施の形態のインクカート
リッジを示し、(a)はインク残量が所定量以下になっ
た状態の縦断面図、(b)は同状態の水平断面図、
(c)は同状態のインク液室の横断面図である。
【図13】本発明に係るさらに別の実施の形態のインク
カートリッジを示し、(a)は縦断面図、(b)は水平
断面図、(c)はインク液室の横断面図である。
【図14】本発明に係るさらに別の実施の形態のインク
カートリッジを示し、(a)はインク残量が所定量以下
になった状態の縦断面図、(b)は同状態の水平断面
図、(c)は同状態のインク液室の横断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 3 記録用紙 12 印字ヘッド 31 ヘッドホルダ 31a 操作部 50 インクカートリッジ 51 カートリッジケース 51a インク供給孔 51b 大気連通孔 51c インク液室 51d フォーム室 51e 連通部 51f 傾斜面 51g 浮き制御部 53 浮き部材 53A 浮き部材 53B 浮き部材 55 発光手段 57 受光手段 93A インク残量検出手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク供給孔を有し少なくとも一部が透
    光可能な部分を有するインクカートリッジと、該インク
    カートリッジに向けて発光する発光手段と、該発光手段
    よりの光を前記インクカートリッジを介して受ける受光
    手段と、前記インクカートリッジ内のインク液面と共に
    移動可能に設けられ、前記発光手段よりの光を遮断可能
    な材料からなる浮き部材と、前記受光手段よりの信号を
    受け、前記発光手段よりの光が前記浮き部材にて遮断さ
    れたことにより、前記インクカートリッジ内のインク残
    量が所定量以下になったことを検出するインク残量検出
    手段とを有するインク残量検出装置において、インク残
    量が所定量以下となったときに、前記浮き部材にて前記
    インク供給孔を閉塞させる浮き制御手段を備えることを
    特徴とするインク残量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記浮き制御手段は、前記浮き部材をイ
    ンク供給孔側に移動させ、該インク供給孔を閉塞させる
    傾斜面であるところの請求項1記載のインク残量検出装
    置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記浮き部材が移動可能に係合
    し、インク液面の変化に伴って前記浮き部材の移動を案
    内する一方、インク残量が所定量以下になったとき、前
    記浮き部材との係合を解除するガイド部材を備えるもの
    であるところの請求項1又は2記載のインク残量検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記浮き部材は、球形状で直径方向の貫
    通孔を有する一方、前記ガイド部材は、インクカートリ
    ッジに設けられ前記浮き部材の貫通孔にスライド可能に
    嵌挿されるガイドロッドであるところの請求項3記載の
    インク残量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記浮き部材は、球形状で直径方向の1
    対の係合溝を有する一方、前記ガイド部材は、インクカ
    ートリッジに設けられ前記浮き部材の係合溝にスライド
    可能に係合するガイドレールであるところの請求項3記
    載のインク残量検出装置。
  6. 【請求項6】 前記インクカートリッジは、インク供給
    孔と大気連通孔が形成されたカートリッジケースの内部
    において、前記インク供給孔側にインク液室が、大気連
    通孔側にインクを吸蔵可能である多孔質部材が充填され
    ているフォーム室がそれぞれ形成され、前記両室が下部
    において連通部を介して相互に連通されてなるものであ
    り、 前記インク液室内に、浮き部材が設けられているところ
    の請求項1〜5のいずれかに記載のインク残量検出装
    置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記浮き部材を使用前に初期状
    態に保持する浮き押さえ部材と、該浮き押さえ部材に連
    係され該浮き押さえ部材による浮き押さえを解除する押
    さえ解除部材とを備えるところの請求項1〜6のいずれ
    かに記載のインク残量検出装置。
  8. 【請求項8】 前記インクカートリッジの印字装置への
    装着時において、インクカートリッジの装着動作に伴っ
    て前記押さえ解除部材と係合し、該押さえ解除部材を作
    動させる操作部材を備えるところの請求項7記載のイン
    ク残量検出装置。
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