JPH10119060A - プラスチック成形体並びに製造方法 - Google Patents
プラスチック成形体並びに製造方法Info
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- JPH10119060A JPH10119060A JP29465796A JP29465796A JPH10119060A JP H10119060 A JPH10119060 A JP H10119060A JP 29465796 A JP29465796 A JP 29465796A JP 29465796 A JP29465796 A JP 29465796A JP H10119060 A JPH10119060 A JP H10119060A
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- paraffin
- mold
- resin
- forming
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 一般にプラスチック成形体の表面に装飾体を
付設する方法として、大きな面積のものも容易に安価に
短時間で製作することのできる、プラスチック成形体と
その製造方法を提供する。 【解決手段】 パラフィン板体1を形成する工程と、パ
ラフィン板体1を使用してパラフィン成形型6を形成す
る工程と、パラフィン成形型6に、必要に応じて充填材
を適宜適量熱硬化性樹脂に混入した配合樹脂8と繊維補
強材9とで樹脂層を積層させる工程と、配合樹脂を硬化
させて成形体を形成する工程と、成形体を脱型させる工
程との結合からなるプラスチック成形体10の製造方
法。繊維補強材9を内臓する配合樹脂からなる広幅プラ
スチック板体の1面に複数の装飾体7が配列され、該各
装飾体7間に配合樹脂が一体に詰装結合されているプラ
スチック成形体。
付設する方法として、大きな面積のものも容易に安価に
短時間で製作することのできる、プラスチック成形体と
その製造方法を提供する。 【解決手段】 パラフィン板体1を形成する工程と、パ
ラフィン板体1を使用してパラフィン成形型6を形成す
る工程と、パラフィン成形型6に、必要に応じて充填材
を適宜適量熱硬化性樹脂に混入した配合樹脂8と繊維補
強材9とで樹脂層を積層させる工程と、配合樹脂を硬化
させて成形体を形成する工程と、成形体を脱型させる工
程との結合からなるプラスチック成形体10の製造方
法。繊維補強材9を内臓する配合樹脂からなる広幅プラ
スチック板体の1面に複数の装飾体7が配列され、該各
装飾体7間に配合樹脂が一体に詰装結合されているプラ
スチック成形体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はプラスチック成形
体並びに製造方法に係り、特に広い面積の任意な形状の
プラスチック成形体を容易に成形することのできるプラ
スチック成形体並びに製造方法に関する。
体並びに製造方法に係り、特に広い面積の任意な形状の
プラスチック成形体を容易に成形することのできるプラ
スチック成形体並びに製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプラスチック成形体の表面に装飾
体を付設する方法として、接着剤による接着方法とか、
インサート式成形機により、型の中に装飾体を入れてお
いて溶融プラスチックを射出して1体に形成する方法が
知られている。
体を付設する方法として、接着剤による接着方法とか、
インサート式成形機により、型の中に装飾体を入れてお
いて溶融プラスチックを射出して1体に形成する方法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の接着方法とか、
インサート式成形では小型の物には適しているが、例え
ば2平方メートル以上のような広い面積の物では成形金
型の限界を超え、接着剤の塗付と加圧に限界があり、ま
た複雑な形状のものは製作することが困難という難点が
あった。さらに1っの型は他に転用ができないので製造
ロットが少ないものは製造コストの負担が大となる難点
があった。この発明はそれらの実情に鑑みて、大きな面
積のものも容易に安価に製作することのできる、プラス
チック成形体とその製造方法を提供することを目的とし
て開発されたものである。
インサート式成形では小型の物には適しているが、例え
ば2平方メートル以上のような広い面積の物では成形金
型の限界を超え、接着剤の塗付と加圧に限界があり、ま
た複雑な形状のものは製作することが困難という難点が
あった。さらに1っの型は他に転用ができないので製造
ロットが少ないものは製造コストの負担が大となる難点
があった。この発明はそれらの実情に鑑みて、大きな面
積のものも容易に安価に製作することのできる、プラス
チック成形体とその製造方法を提供することを目的とし
て開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決し、目的を達成するために次のような技術的な手段を
講じた。本文でいう繊維補強材とは、ガラス、カーボ
ン、ボロン、アラミド、など鉱物.有機質繊維のマッ
ト、チョップ、クロス等を含み、また配合樹脂とは熱硬
化性樹脂に必要に応じて炭酸カルシュウム、水酸化アル
ミニウム、クレー、タルク、シリカ、ミルドファイバ、
砂、石、マイクロバルーン、木粉、硫酸バリウム、鉱
物.有機質繊維等の充填材を1種或いは複数適宜配合し
たものをさしている。本文にいうパラフィン板体は板状
のものに限定されず、複雑な形状のブロック状も含まれ
るものである。またパラフィン板体のパラフィンの意味
は純パラフィンに限定されず、蝋、合成蝋、それらの混
合物、適宜な添加物の含まれたものも含まれるものであ
る。装飾体は、プラスチック成形体の表面を装飾する材
質をさし、プラスチック、金属、鉱物、セラミック、木
質物、繊維質物、それらの成形体、固体、粉体、箔、編
織体等をさしている。具体的には次の構成からなるもの
である。
決し、目的を達成するために次のような技術的な手段を
講じた。本文でいう繊維補強材とは、ガラス、カーボ
ン、ボロン、アラミド、など鉱物.有機質繊維のマッ
ト、チョップ、クロス等を含み、また配合樹脂とは熱硬
化性樹脂に必要に応じて炭酸カルシュウム、水酸化アル
ミニウム、クレー、タルク、シリカ、ミルドファイバ、
砂、石、マイクロバルーン、木粉、硫酸バリウム、鉱
物.有機質繊維等の充填材を1種或いは複数適宜配合し
たものをさしている。本文にいうパラフィン板体は板状
のものに限定されず、複雑な形状のブロック状も含まれ
るものである。またパラフィン板体のパラフィンの意味
は純パラフィンに限定されず、蝋、合成蝋、それらの混
合物、適宜な添加物の含まれたものも含まれるものであ
る。装飾体は、プラスチック成形体の表面を装飾する材
質をさし、プラスチック、金属、鉱物、セラミック、木
質物、繊維質物、それらの成形体、固体、粉体、箔、編
織体等をさしている。具体的には次の構成からなるもの
である。
【0005】パラフィン板体を形成する工程と、パラフ
ィン板体を使用してパラフィン成形型を形成する工程
と、パラフィン成形型に配合樹脂と繊維補強材を投入し
て樹脂層を積層させる工程と、配合樹脂を硬化させて成
形体を形成する工程と、成形体を脱型させる工程との結
合からなるプラスチック成形体の製造方法。
ィン板体を使用してパラフィン成形型を形成する工程
と、パラフィン成形型に配合樹脂と繊維補強材を投入し
て樹脂層を積層させる工程と、配合樹脂を硬化させて成
形体を形成する工程と、成形体を脱型させる工程との結
合からなるプラスチック成形体の製造方法。
【0006】パラフィン板体を形成する工程と、複数の
パラフィン板体を使用して複数のパラフィン成形型を形
成する工程と、複数のパラフィン成形型を組み合わせた
連合成形型を形成する工程と、連合成形型に配合樹脂と
繊維補強材を投入して樹脂層を積層させる工程と、配合
樹脂を硬化させて成形体を形成する工程と、成形体を脱
型させる工程との結合からなるプラスチック成形体の製
造方法。
パラフィン板体を使用して複数のパラフィン成形型を形
成する工程と、複数のパラフィン成形型を組み合わせた
連合成形型を形成する工程と、連合成形型に配合樹脂と
繊維補強材を投入して樹脂層を積層させる工程と、配合
樹脂を硬化させて成形体を形成する工程と、成形体を脱
型させる工程との結合からなるプラスチック成形体の製
造方法。
【0007】パラフィン板体を形成する工程と、複数の
パラフィン板体を使用して複数のパラフィン成形型を形
成する工程と、複数のパラフィン成形型の各成形型それ
ぞれに配合樹脂と繊維補強材を投入して樹脂層を積層さ
せる工程と、配合樹脂を硬化させて成形体を形成する工
程と、成形体を脱型させる工程と、各成形型で成形され
た複数の成形体を組合わせて結合させる工程との結合か
らなるプラスチック成形体の製造方法。
パラフィン板体を使用して複数のパラフィン成形型を形
成する工程と、複数のパラフィン成形型の各成形型それ
ぞれに配合樹脂と繊維補強材を投入して樹脂層を積層さ
せる工程と、配合樹脂を硬化させて成形体を形成する工
程と、成形体を脱型させる工程と、各成形型で成形され
た複数の成形体を組合わせて結合させる工程との結合か
らなるプラスチック成形体の製造方法。
【0008】パラフィン板体を形成する工程と、パラフ
ィン板体を使用してパラフィン成形型を形成する工程
と、パラフィン成形型内に装飾体を配列させる工程と、
配合樹脂と繊維補強材を装飾体上面を覆うようにパラフ
ィン成形型に投入積層して樹脂層を形成すると工程と、
配合樹脂を硬化させて成形体を形成する工程と、成形体
を脱型させる工程との結合からなるプラスチック成形体
の製造方法。
ィン板体を使用してパラフィン成形型を形成する工程
と、パラフィン成形型内に装飾体を配列させる工程と、
配合樹脂と繊維補強材を装飾体上面を覆うようにパラフ
ィン成形型に投入積層して樹脂層を形成すると工程と、
配合樹脂を硬化させて成形体を形成する工程と、成形体
を脱型させる工程との結合からなるプラスチック成形体
の製造方法。
【0009】中実もしくは中空の立体的パラフィン成形
型の外面に装飾体を配列させる工程と、配合樹脂と繊維
補強材を装飾体上面を覆うようにパラフィン成形型に付
着させて樹脂層を形成すると工程と、配合樹脂を硬化さ
せて成形体を形成する工程と、パラフィン成形型をその
ままか溶融して成形体を脱型させる工程との結合からな
るプラスチック成形体の製造方法。
型の外面に装飾体を配列させる工程と、配合樹脂と繊維
補強材を装飾体上面を覆うようにパラフィン成形型に付
着させて樹脂層を形成すると工程と、配合樹脂を硬化さ
せて成形体を形成する工程と、パラフィン成形型をその
ままか溶融して成形体を脱型させる工程との結合からな
るプラスチック成形体の製造方法。
【0010】中実もしくは中空のパラフィン成形型の外
面に配合樹脂と繊維補強材を塗着させて樹脂層を形成す
ると工程と、該樹脂層外面に装飾体を配列させて各装飾
体間の間隙に配合樹脂を埋設する工程と、配合樹脂を硬
化させて成形体を形成する工程と、パラフィン成形型を
そのままか溶融して成形体を脱型させる工程との結合か
らなるプラスチック成形体の製造方法。
面に配合樹脂と繊維補強材を塗着させて樹脂層を形成す
ると工程と、該樹脂層外面に装飾体を配列させて各装飾
体間の間隙に配合樹脂を埋設する工程と、配合樹脂を硬
化させて成形体を形成する工程と、パラフィン成形型を
そのままか溶融して成形体を脱型させる工程との結合か
らなるプラスチック成形体の製造方法。
【0011】前記パラフィン成形型を形成する工程にお
いて、あらかじめ形成された任意素材による粗型にパラ
フィン板体を併用してパラフィン成形型を形成すること
を特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載さ
れたプラスチック成形体の製造方法。
いて、あらかじめ形成された任意素材による粗型にパラ
フィン板体を併用してパラフィン成形型を形成すること
を特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載さ
れたプラスチック成形体の製造方法。
【0012】複数の装飾体が平面的に配列され、該各装
飾体間の間隙に任意材質の配合樹脂が一体に詰装されて
装飾体同士を結合し、それらの広い他面を繊維補強材を
内臓する配合樹脂からなる肉薄の広幅プラスチック板体
が被覆して1体に形成されているプラスチック成形体。
飾体間の間隙に任意材質の配合樹脂が一体に詰装されて
装飾体同士を結合し、それらの広い他面を繊維補強材を
内臓する配合樹脂からなる肉薄の広幅プラスチック板体
が被覆して1体に形成されているプラスチック成形体。
【0013】複数の装飾体が平面的に配列され、該各装
飾体間の表面に近い部分に前記装飾体と類似の材質から
なる目地材が詰装されて装飾体同士を結合し、それらの
広い他面を、繊維補強材を内臓する配合樹脂からなる肉
薄の広幅プラスチック板体が被覆結合して1体に形成さ
れているプラスチック成形体。
飾体間の表面に近い部分に前記装飾体と類似の材質から
なる目地材が詰装されて装飾体同士を結合し、それらの
広い他面を、繊維補強材を内臓する配合樹脂からなる肉
薄の広幅プラスチック板体が被覆結合して1体に形成さ
れているプラスチック成形体。
【0014】複数の方形装飾体が平面的に配列され、該
各装飾体は1列置きに位相を違差させ、該各装飾体間の
間隙に任意材質が混入されている配合樹脂が詰装されて
装飾体同士を結合し、それらの広い他面を、繊維補強材
を内臓する配合樹脂からなる肉薄の広幅プラスチック板
体が被覆結合して1体に形成されているプラスチック成
形体。
各装飾体は1列置きに位相を違差させ、該各装飾体間の
間隙に任意材質が混入されている配合樹脂が詰装されて
装飾体同士を結合し、それらの広い他面を、繊維補強材
を内臓する配合樹脂からなる肉薄の広幅プラスチック板
体が被覆結合して1体に形成されているプラスチック成
形体。
【0015】繊維補強材を内臓する配合樹脂からなる広
幅プラスチック板体の1面に複数の装飾体が配列され、
該各装飾体間に任意材質の配合樹脂が一体に詰装結合さ
れ、プラスチック板体の広い他面にはその周端縁部に側
壁が形成され、該側壁の内側凹部に異なった材質の充填
材が一体に充填されているプラスチック成形体。
幅プラスチック板体の1面に複数の装飾体が配列され、
該各装飾体間に任意材質の配合樹脂が一体に詰装結合さ
れ、プラスチック板体の広い他面にはその周端縁部に側
壁が形成され、該側壁の内側凹部に異なった材質の充填
材が一体に充填されているプラスチック成形体。
【0016】
【作用】上記のように構成されたこの発明は次のような
作用を有している。すなわち従来は金型を使用すると
か、木型を使用しているので、製作に多日数を要し、費
用も多大となる。特に1平方メートル以上の広面積のも
のとか、多色模様物、中空に近いような複雑な形状のも
のでは型製作が大きな難点であり、1つの型は他に転用
出来ないので使用後は廃棄していた。それらに対して、
この発明では、あらかじめ作成してあるパラフィン板体
を例えば木製基枠の中に配置して、パラフィン板体を細
断した細断片で側枠を造る。その後、所望の形状に合わ
せて凹凸部分をパラフィン板体を細断して付加し、或い
はドリル、ナイフ、鑿等で削除して形成する。バーナ等
の熱でそれら細断片は容易に接着することができる。パ
ラフィン板体全体も加熱することによって自由に折曲さ
せることができる。このようにパラフィン成形型の素材
がパラフィン板体なので、広い面積の成形型でも中空状
の複雑な形状の型でも短時間での加工性に優れている。
1度使用したパラフィン成形型は溶融することによって
再利用することができる。平らな部分と折曲した部分の
ある大きな成形型でも、複数の部分型としてこれを連合
成形型として組合わせて接合することも容易に出来るも
のである。またパラフィン成形型は中空にすることもで
き、中空または中実の立体的なパラフィン成形型のほぼ
全面を覆うようなプラスチック成形体を形成しても、中
のパラフィン成形型は溶融することによって容易に取り
出すことができ中空状の大型プラスチック成形体を容易
に造ることができる。これらのパラフィン成形型を形成
する場合にあらかじめ木材その他の素材によって粗型を
造り、この粗型にパラフィン板体を付着させてパラフィ
ン成形型を作成することが出来る。
作用を有している。すなわち従来は金型を使用すると
か、木型を使用しているので、製作に多日数を要し、費
用も多大となる。特に1平方メートル以上の広面積のも
のとか、多色模様物、中空に近いような複雑な形状のも
のでは型製作が大きな難点であり、1つの型は他に転用
出来ないので使用後は廃棄していた。それらに対して、
この発明では、あらかじめ作成してあるパラフィン板体
を例えば木製基枠の中に配置して、パラフィン板体を細
断した細断片で側枠を造る。その後、所望の形状に合わ
せて凹凸部分をパラフィン板体を細断して付加し、或い
はドリル、ナイフ、鑿等で削除して形成する。バーナ等
の熱でそれら細断片は容易に接着することができる。パ
ラフィン板体全体も加熱することによって自由に折曲さ
せることができる。このようにパラフィン成形型の素材
がパラフィン板体なので、広い面積の成形型でも中空状
の複雑な形状の型でも短時間での加工性に優れている。
1度使用したパラフィン成形型は溶融することによって
再利用することができる。平らな部分と折曲した部分の
ある大きな成形型でも、複数の部分型としてこれを連合
成形型として組合わせて接合することも容易に出来るも
のである。またパラフィン成形型は中空にすることもで
き、中空または中実の立体的なパラフィン成形型のほぼ
全面を覆うようなプラスチック成形体を形成しても、中
のパラフィン成形型は溶融することによって容易に取り
出すことができ中空状の大型プラスチック成形体を容易
に造ることができる。これらのパラフィン成形型を形成
する場合にあらかじめ木材その他の素材によって粗型を
造り、この粗型にパラフィン板体を付着させてパラフィ
ン成形型を作成することが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態例を図面に
基づいて説明する。図1はパラフィン板体の製造方法を
示す正面図である。図1において型枠3は例えば50セ
ンチ×50センチ、高さ10センチの箱形である。該型
枠3は一体のものでもよいが、分解組立てが出来るもの
の方が便利である。型枠3を水平として、該上型枠3に
溶融したパラフィンを注入させ、中間に補強材2、例え
ば金網、樹脂網、繊維マット、孔空きシート.板等を挾
入させてパラフィン板体1を形成する。該パラフィン板
体1の肉厚は例えば1センチないし5センチで、必要に
応じて10センチ以上などの厚さにすることができる。
これによってパラフィン板体1が形成されるが板状に限
定されるものではなく立体的な角柱状でもよい。図2は
上面に凹凸のあるパラフィン板体1の製造方法を示す正
面図である。図2において図1における方法で一定の肉
厚のパラフィン板体1を形成後、その上に凹凸形成材4
…を所望の位置に配列し、しかる後再び溶融したパラフ
ィンを所望の高さまで注入させて冷却により硬化させ
る。パラフィンの硬化後に前記凹凸形成材4…を除去さ
せると凹窪1B…が形成されている。図2において凹凸
形成材4…は複数を示しているが、板状体の下面を凹凸
に形成した1枚或いは複数の押型状の物でもよい。パラ
フィン板体1には手彫り機械彫りなどにより美術的な彫
刻をすることができる。これによって上面に凹凸のある
パラフィン板体1が形成され、また型枠3を傾斜させる
ことによって1方は肉厚で1方は薄い断面三角形状のパ
ラフィン板体1も形成することができる。このパラフィ
ン板体1に使用するパラフィンは純パラフィンだけでな
く、蝋、合成蝋等を使用することができ、130°C以
上の耐熱性のものも選択することができる。また圧縮強
度向上のために無機質物或いは有機質物を適宜混入して
使用することができる。
基づいて説明する。図1はパラフィン板体の製造方法を
示す正面図である。図1において型枠3は例えば50セ
ンチ×50センチ、高さ10センチの箱形である。該型
枠3は一体のものでもよいが、分解組立てが出来るもの
の方が便利である。型枠3を水平として、該上型枠3に
溶融したパラフィンを注入させ、中間に補強材2、例え
ば金網、樹脂網、繊維マット、孔空きシート.板等を挾
入させてパラフィン板体1を形成する。該パラフィン板
体1の肉厚は例えば1センチないし5センチで、必要に
応じて10センチ以上などの厚さにすることができる。
これによってパラフィン板体1が形成されるが板状に限
定されるものではなく立体的な角柱状でもよい。図2は
上面に凹凸のあるパラフィン板体1の製造方法を示す正
面図である。図2において図1における方法で一定の肉
厚のパラフィン板体1を形成後、その上に凹凸形成材4
…を所望の位置に配列し、しかる後再び溶融したパラフ
ィンを所望の高さまで注入させて冷却により硬化させ
る。パラフィンの硬化後に前記凹凸形成材4…を除去さ
せると凹窪1B…が形成されている。図2において凹凸
形成材4…は複数を示しているが、板状体の下面を凹凸
に形成した1枚或いは複数の押型状の物でもよい。パラ
フィン板体1には手彫り機械彫りなどにより美術的な彫
刻をすることができる。これによって上面に凹凸のある
パラフィン板体1が形成され、また型枠3を傾斜させる
ことによって1方は肉厚で1方は薄い断面三角形状のパ
ラフィン板体1も形成することができる。このパラフィ
ン板体1に使用するパラフィンは純パラフィンだけでな
く、蝋、合成蝋等を使用することができ、130°C以
上の耐熱性のものも選択することができる。また圧縮強
度向上のために無機質物或いは有機質物を適宜混入して
使用することができる。
【0018】図3は成形型の製造方法を示す正面図であ
る。図3において基枠5は、例えば110センチ×21
0センチ、高さ10センチで、その底面に前記図1に示
したパラフィン板体1を敷詰めると8個のパラフィン板
体1を使用することになり、周囲にそれぞれ5センチの
隙間5A…ができる。次に別のパラフィン板体1を適宜
切断して、切断片1A…を前記隙間5A…に立上げて側
壁6A…を造る。しかる後、各パラフィン板体1…の継
目6B…と側壁6A…の継目6B…をバーナによる加熱
或いは溶融パラフィンの付着処理などによって接合させ
るとパラフィン成形型6が形成される。次にパラフィン
成形型6の内底に複数の、例えば、プラスチック、金
属、木質、鉱物質、ゴム質その他任意素材の立体物、シ
ート或いは粉体など任意形状からなる装飾体7…を所望
位置に配列させて、必要に応じてその各装飾体7…間の
隙間7A…に必要に応じて所望の高さに間隔保持材14
を配列させる。パラフィンを隙間7A…に充填させない
場合には隙間7A…全域に配合樹脂8が充填される。該
間隔保持材14はパラフィン、金属、木材プラスチック
鉱物質材など任意で、パラフィン以外の素材の物は、後
記する配合樹脂8の剥離性をよくするためにパラフィン
その他の離形材膜をあらかじめ形成しておく。また、装
飾体7…が石材或いは木材の場合に石材或いは木材の間
隔保持材14を使用して、配合樹脂8と一体に結合させ
ることもできる。前記装飾体7…の上面には配合樹脂8
との接着強度を向上させるための表面処理剤を塗付して
おくことができる。パラフィンが硬化した後、各装飾体
7…の表面が隠れるように、所定量の硬化剤と、別に炭
酸カルシュウム、水酸化アルミニューム、クレー、タル
ク、シリカ、ミルドファイバ、砂、石、マイクロバルー
ン、木粉、硫酸バリウム、鉱物.有機質繊維等から選択
される1種あるいは複数の充填材を必要に応じて適宜配
合した流動性のある配合樹脂8を充填させる。この場
合、隙間7A…には、同一の配合樹脂8を充填する場合
と、必要に応じて前記充填材質並びに配合比の異なる配
合樹脂8を充填させることができる。すなわち装飾体7
…との接着強度を高めたり、また耐火性を要求されると
きには耐火性のある配合樹脂8とする。更に間隔保持材
14を使用しない場合において、装飾体7…の材質と類
似の材質を添加して、装飾体7…と同じく見えるような
配合樹脂8にすることができる。その上に例えばガラス
繊維、カーボン繊維、ポリプロピレン繊維その他鉱物.
有機質繊維などのマット、チョップ、クロスなどから選
択される繊維補強材9を配設して配合樹脂8を含浸させ
ながら積層させる。この繊維補強材9は例えば幅の広い
ガラス繊維マットやクロスでは使用しやすい大きさに裁
断して使用する。ヒータを内装する場合には、適度の厚
さの時点でヒータを内装させる。配合樹脂8に使用する
熱硬化性樹脂は、例えば不飽和ポリエステル樹脂100
部に硬化剤1部を配合、撹拌して、ハンドレイアップ方
式ではローラで含浸させる。スプレーアップ方式では、
配合樹脂と硬化剤を同時にスプレイガンで噴射し、この
噴射時に繊維補強材9の繊維を混合させて吹き付ける。
しかる後、配合樹脂8を硬化させて脱型をすると図4に
示すような表面に複数の装飾体7…を埋設したプラスチ
ック成形体10が得られる。このプラスチック成形体1
0は、繊維補強材9を内臓する配合樹脂からなる肉厚2
ミリないし10ミリ、必要に応じてそれ以上の肉厚の広
幅プラスチック板体の1面に複数の装飾体7…が配列さ
れ、該各装飾体7…間の間隙7Aに任意材質の配合樹脂
8が詰装結合され一体に形成された状態のプラスチック
成形体10となっている。この場合、脱型してプラスチ
ック成形体10の表面並びに装飾体7…の表面に付着し
ているパラフィンを蒸気噴射等によって清浄処理する。
前記装飾体7…が例えば異色のプラスチック板であった
場合、プラスチック成形体10の表面にモザイク模様状
に装飾体7…を一体に埋設したものを容易に得ることが
できる。装飾体7…が御影石板なら、複数の御影石板を
プラスチックで接合しその1面を肉厚2ミリ程度のプラ
スチック板で被覆して1体化したプラスチック成形体1
0となり、床材、壁材などに使用される。この場合例え
ば、装飾体7…が方形の御影石とかガラス板、木板など
の場合なら、各列の位相を装飾体7…の半分づつ移動さ
せておくと、温度変化による歪が生じにくい。フランジ
付きのものを製造する場合には、図1において右側に符
号10Aで示すような側壁を周囲に形成すれば、図5に
示すような、側壁10A間に凹部10Bを有するプラス
チック成形体10が得られる。該凹部10Bには発泡樹
脂、モルタルその他適宜素材の充填材11を充填し1体
に形成することができる。この場合前記装飾体7…を使
用しなければ、平板なプラスチック成形体10が得られ
る。また凹部10Bに充填材11を充填しなければ空間
のあるプラスチック成形体10が得られる。符号13は
前記間隙7A…に間隔保持材を使用して除去した時に詰
装した任意素材の目地材であり、必要によって詰装し或
いはそのままでおくこともできる。該目地材3は耐火
用、耐かび、防水用のほか、装飾体7…の外見に類似の
素材や金銀その他の装飾材を使用することができる。
る。図3において基枠5は、例えば110センチ×21
0センチ、高さ10センチで、その底面に前記図1に示
したパラフィン板体1を敷詰めると8個のパラフィン板
体1を使用することになり、周囲にそれぞれ5センチの
隙間5A…ができる。次に別のパラフィン板体1を適宜
切断して、切断片1A…を前記隙間5A…に立上げて側
壁6A…を造る。しかる後、各パラフィン板体1…の継
目6B…と側壁6A…の継目6B…をバーナによる加熱
或いは溶融パラフィンの付着処理などによって接合させ
るとパラフィン成形型6が形成される。次にパラフィン
成形型6の内底に複数の、例えば、プラスチック、金
属、木質、鉱物質、ゴム質その他任意素材の立体物、シ
ート或いは粉体など任意形状からなる装飾体7…を所望
位置に配列させて、必要に応じてその各装飾体7…間の
隙間7A…に必要に応じて所望の高さに間隔保持材14
を配列させる。パラフィンを隙間7A…に充填させない
場合には隙間7A…全域に配合樹脂8が充填される。該
間隔保持材14はパラフィン、金属、木材プラスチック
鉱物質材など任意で、パラフィン以外の素材の物は、後
記する配合樹脂8の剥離性をよくするためにパラフィン
その他の離形材膜をあらかじめ形成しておく。また、装
飾体7…が石材或いは木材の場合に石材或いは木材の間
隔保持材14を使用して、配合樹脂8と一体に結合させ
ることもできる。前記装飾体7…の上面には配合樹脂8
との接着強度を向上させるための表面処理剤を塗付して
おくことができる。パラフィンが硬化した後、各装飾体
7…の表面が隠れるように、所定量の硬化剤と、別に炭
酸カルシュウム、水酸化アルミニューム、クレー、タル
ク、シリカ、ミルドファイバ、砂、石、マイクロバルー
ン、木粉、硫酸バリウム、鉱物.有機質繊維等から選択
される1種あるいは複数の充填材を必要に応じて適宜配
合した流動性のある配合樹脂8を充填させる。この場
合、隙間7A…には、同一の配合樹脂8を充填する場合
と、必要に応じて前記充填材質並びに配合比の異なる配
合樹脂8を充填させることができる。すなわち装飾体7
…との接着強度を高めたり、また耐火性を要求されると
きには耐火性のある配合樹脂8とする。更に間隔保持材
14を使用しない場合において、装飾体7…の材質と類
似の材質を添加して、装飾体7…と同じく見えるような
配合樹脂8にすることができる。その上に例えばガラス
繊維、カーボン繊維、ポリプロピレン繊維その他鉱物.
有機質繊維などのマット、チョップ、クロスなどから選
択される繊維補強材9を配設して配合樹脂8を含浸させ
ながら積層させる。この繊維補強材9は例えば幅の広い
ガラス繊維マットやクロスでは使用しやすい大きさに裁
断して使用する。ヒータを内装する場合には、適度の厚
さの時点でヒータを内装させる。配合樹脂8に使用する
熱硬化性樹脂は、例えば不飽和ポリエステル樹脂100
部に硬化剤1部を配合、撹拌して、ハンドレイアップ方
式ではローラで含浸させる。スプレーアップ方式では、
配合樹脂と硬化剤を同時にスプレイガンで噴射し、この
噴射時に繊維補強材9の繊維を混合させて吹き付ける。
しかる後、配合樹脂8を硬化させて脱型をすると図4に
示すような表面に複数の装飾体7…を埋設したプラスチ
ック成形体10が得られる。このプラスチック成形体1
0は、繊維補強材9を内臓する配合樹脂からなる肉厚2
ミリないし10ミリ、必要に応じてそれ以上の肉厚の広
幅プラスチック板体の1面に複数の装飾体7…が配列さ
れ、該各装飾体7…間の間隙7Aに任意材質の配合樹脂
8が詰装結合され一体に形成された状態のプラスチック
成形体10となっている。この場合、脱型してプラスチ
ック成形体10の表面並びに装飾体7…の表面に付着し
ているパラフィンを蒸気噴射等によって清浄処理する。
前記装飾体7…が例えば異色のプラスチック板であった
場合、プラスチック成形体10の表面にモザイク模様状
に装飾体7…を一体に埋設したものを容易に得ることが
できる。装飾体7…が御影石板なら、複数の御影石板を
プラスチックで接合しその1面を肉厚2ミリ程度のプラ
スチック板で被覆して1体化したプラスチック成形体1
0となり、床材、壁材などに使用される。この場合例え
ば、装飾体7…が方形の御影石とかガラス板、木板など
の場合なら、各列の位相を装飾体7…の半分づつ移動さ
せておくと、温度変化による歪が生じにくい。フランジ
付きのものを製造する場合には、図1において右側に符
号10Aで示すような側壁を周囲に形成すれば、図5に
示すような、側壁10A間に凹部10Bを有するプラス
チック成形体10が得られる。該凹部10Bには発泡樹
脂、モルタルその他適宜素材の充填材11を充填し1体
に形成することができる。この場合前記装飾体7…を使
用しなければ、平板なプラスチック成形体10が得られ
る。また凹部10Bに充填材11を充填しなければ空間
のあるプラスチック成形体10が得られる。符号13は
前記間隙7A…に間隔保持材を使用して除去した時に詰
装した任意素材の目地材であり、必要によって詰装し或
いはそのままでおくこともできる。該目地材3は耐火
用、耐かび、防水用のほか、装飾体7…の外見に類似の
素材や金銀その他の装飾材を使用することができる。
【0019】図6はパラフィン板体1を湾曲させてパラ
フィン成形型6を製造する方法を示す正面図である。基
枠5はパラフィン板体1を湾曲させる度合いによって、
その高さを設定する。また、基枠5の底の隅部には必要
に応じて詰装材5Bを配設する。該詰装材5Bは、例え
ば不飽和ポリエステル樹脂100部、ガラス粉10部な
いし20部、炭酸カルシュウム等の充填材適量を混練し
たパテをつくり、該パテに硬化剤を入れて基枠5底の隅
部に必要量を配置することもできる。また詰装材5Bの
素材は前記の物に限定されるものではなく、発泡樹脂、
粘土、石灰、モルタル、ゴムなど適宜の素材を使用する
ことができる。しかる後、パラフィン板体1を加熱によ
り軟化させて基枠5の中に収容する。必要に応じて加熱
しながらパラフィン板体1を加圧して所望の形状に変形
させるとパラフィ成形型6が形成される。側壁をつけた
り、底面に凹凸を形成することは前記同様にして行う。
当然に中空状のパラフィ成形型(図示省略)にすること
ができる。プラスチック成形体10を形成する方法も前
記同様であるが、中空状のパラフィ成形型や中子状パラ
フィ成形型では、その外面ほぼ全域に配合樹脂8の積層
を形成させて中空状のプラスチック成形体(図示省)を
形成することができる。その場合、中のパラフィ成形型
は溶融することによって容易に取り出すことができる。
フィン成形型6を製造する方法を示す正面図である。基
枠5はパラフィン板体1を湾曲させる度合いによって、
その高さを設定する。また、基枠5の底の隅部には必要
に応じて詰装材5Bを配設する。該詰装材5Bは、例え
ば不飽和ポリエステル樹脂100部、ガラス粉10部な
いし20部、炭酸カルシュウム等の充填材適量を混練し
たパテをつくり、該パテに硬化剤を入れて基枠5底の隅
部に必要量を配置することもできる。また詰装材5Bの
素材は前記の物に限定されるものではなく、発泡樹脂、
粘土、石灰、モルタル、ゴムなど適宜の素材を使用する
ことができる。しかる後、パラフィン板体1を加熱によ
り軟化させて基枠5の中に収容する。必要に応じて加熱
しながらパラフィン板体1を加圧して所望の形状に変形
させるとパラフィ成形型6が形成される。側壁をつけた
り、底面に凹凸を形成することは前記同様にして行う。
当然に中空状のパラフィ成形型(図示省略)にすること
ができる。プラスチック成形体10を形成する方法も前
記同様であるが、中空状のパラフィ成形型や中子状パラ
フィ成形型では、その外面ほぼ全域に配合樹脂8の積層
を形成させて中空状のプラスチック成形体(図示省)を
形成することができる。その場合、中のパラフィ成形型
は溶融することによって容易に取り出すことができる。
【0020】図7は連合成形型12を示す正面図であ
る。基枠5は中央部に図2に示すパラフィン板体1を配
置し、その両側に図6に示すパラフィン板体1を配置し
て、継目12Aをシールすると連合成形型12が形成さ
れる。図2に示すパラフィン板体1は凹凸が形成されて
いるのでそのまま使用して配合樹脂8を積層させれば、
成形体の表面に凹凸が表現される。また凹凸形成材4…
を例えばタイル、レンガのような角材として、正確な間
隔で配列をしたものであれば、パラフィン板体1の表面
に角材の大きさの凹窪1B…が正確な配列で形成され
る。従って連合成形型12の凹窪1B…部分に角材等の
装飾体7…を嵌込むと正確な配列で装飾体7…を連合成
形型12に配列させることができる。そこで、装飾体7
…の周りをバーナ等による加熱をするとパラフィンが溶
融して装飾体7…は固定される。必要に応じて他のパラ
フィンを装飾体7…の周りに補充し溶融し接合すること
もできる。その後は図2に示した方法で配合樹脂8の積
層を実施すれば湾曲面を持ち装飾体7…を有する、広い
面積のプラスチック成形体10が得られる。
る。基枠5は中央部に図2に示すパラフィン板体1を配
置し、その両側に図6に示すパラフィン板体1を配置し
て、継目12Aをシールすると連合成形型12が形成さ
れる。図2に示すパラフィン板体1は凹凸が形成されて
いるのでそのまま使用して配合樹脂8を積層させれば、
成形体の表面に凹凸が表現される。また凹凸形成材4…
を例えばタイル、レンガのような角材として、正確な間
隔で配列をしたものであれば、パラフィン板体1の表面
に角材の大きさの凹窪1B…が正確な配列で形成され
る。従って連合成形型12の凹窪1B…部分に角材等の
装飾体7…を嵌込むと正確な配列で装飾体7…を連合成
形型12に配列させることができる。そこで、装飾体7
…の周りをバーナ等による加熱をするとパラフィンが溶
融して装飾体7…は固定される。必要に応じて他のパラ
フィンを装飾体7…の周りに補充し溶融し接合すること
もできる。その後は図2に示した方法で配合樹脂8の積
層を実施すれば湾曲面を持ち装飾体7…を有する、広い
面積のプラスチック成形体10が得られる。
【0021】前記プラスチック成形体10の面積が広す
ぎると運搬に困難が生じる。従って広い面積のものや、
複雑な形状のものは、今までに説明した方法で全体をい
くつかに分割したその各1部分を製作して、運搬先の現
場で各プラスチック成形体を一体に接合させることがで
きる。
ぎると運搬に困難が生じる。従って広い面積のものや、
複雑な形状のものは、今までに説明した方法で全体をい
くつかに分割したその各1部分を製作して、運搬先の現
場で各プラスチック成形体を一体に接合させることがで
きる。
【0022】前記パラフィン板体1或いはパラフィン成
形型6,12は使用済の時には細断し溶融することによ
って再使用することができる。また使用頻度が多いとき
には摩耗するので、摩耗防止のために、例えば摩耗防止
材をパラフィン面に塗布して摩耗防止材のコーテイング
をすることができる。
形型6,12は使用済の時には細断し溶融することによ
って再使用することができる。また使用頻度が多いとき
には摩耗するので、摩耗防止のために、例えば摩耗防止
材をパラフィン面に塗布して摩耗防止材のコーテイング
をすることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は次のよ
うなすぐれた効果を有している。
うなすぐれた効果を有している。
【0024】A.所望の大きさのパラフィン板体を単純
な箱型の基枠内に収容して、パラフィンで成形型を作成
するものなので、短時間での加工性に優れ、大きく広い
幅の成形型や中空状の成形型も容易に短時間で製作する
ことができる効果があり、複雑な彫刻模様のプラスチッ
ク成形体も容易に製造することができる効果がある。
な箱型の基枠内に収容して、パラフィンで成形型を作成
するものなので、短時間での加工性に優れ、大きく広い
幅の成形型や中空状の成形型も容易に短時間で製作する
ことができる効果があり、複雑な彫刻模様のプラスチッ
ク成形体も容易に製造することができる効果がある。
【0025】B.パラフィン板体は容易に切断すること
並びに容易に接合することができるので、大型で複雑な
成形型もパラフィン板体の細断片を組み合わせて容易に
製作することができる効果がある。
並びに容易に接合することができるので、大型で複雑な
成形型もパラフィン板体の細断片を組み合わせて容易に
製作することができる効果がある。
【0026】C.パラフィン成形型は小型の部分型を製
作し、これを組み合わせて容易に接合して大型の成形型
にすることができる効果がある。加えて中空状のプラス
チック成形体を製造しても、パラフィン成形型は溶融す
ることによって小さな孔から容易に取り出すことができ
る効果がある。
作し、これを組み合わせて容易に接合して大型の成形型
にすることができる効果がある。加えて中空状のプラス
チック成形体を製造しても、パラフィン成形型は溶融す
ることによって小さな孔から容易に取り出すことができ
る効果がある。
【0027】D.パラフィン成形型はどのような形状に
もすることができ、表面に凹凸彫刻模様を容易に形成す
ることができるため、複雑な彫刻模様のあるプラスチッ
ク成形体を容易に製造することができ、また成形型は溶
解することによって何回でも再使用することができる効
果がある。
もすることができ、表面に凹凸彫刻模様を容易に形成す
ることができるため、複雑な彫刻模様のあるプラスチッ
ク成形体を容易に製造することができ、また成形型は溶
解することによって何回でも再使用することができる効
果がある。
【0028】E.プラスチック成形体は面積が広く軽量
なので、搬送に便利で多用途に使用することができる効
果がある。
なので、搬送に便利で多用途に使用することができる効
果がある。
【0029】F.プラスチック成形体は面積が広く肉厚
3ミリ前後の薄いシート状であって、複数の石板のよう
な装飾体が配設されていても、装飾体と装飾体の間にプ
ラスチックが一体に接合されているので装飾体と装飾体
を接着剤で接合したように堅牢で、幅の広い装飾プラス
チック成形体となり多用途に使用することができる効果
がある。
3ミリ前後の薄いシート状であって、複数の石板のよう
な装飾体が配設されていても、装飾体と装飾体の間にプ
ラスチックが一体に接合されているので装飾体と装飾体
を接着剤で接合したように堅牢で、幅の広い装飾プラス
チック成形体となり多用途に使用することができる効果
がある。
【図1】パラフィン板体の製法を示す型枠の正面図であ
る。
る。
【図2】凹凸面のあるパラフィン板体の製法を示す型枠
の正面図である。
の正面図である。
【図3】プラスチック成形体の製法を示すパラフィン成
形型の正面図である。
形型の正面図である。
【図4】プラスチック成形体の縦断正面図である。
【図5】プラスチック成形体の斜視図である。
【図6】湾曲状のパラフィン成形型の正面図である。
【図7】プラスチック成形体の製法を示すパラフィン連
合成形型の正面図である。
合成形型の正面図である。
1 パラフィン板体 1A 細断片 1B 凹窪 2 補強材 3 型枠 4 凹凸形成材 5 基枠 5A 隙間 5B 詰装材 6 パラフィン成形型 6A 側壁 7 装飾体 7A 間隙 8 配合樹脂 9 繊維補強材 10 プラスチック成形体 10A 側壁 10B 凹部 11 充填材 12 連合成形型 13 目地材 14 間隔保持材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00 (72)発明者 荒木 公一 東京都目黒区碑文谷3丁目18番9号 泰榮 商工株式会社内 (72)発明者 神戸 利雄 東京都目黒区碑文谷3丁目18番9号 泰榮 商工株式会社内
Claims (11)
- 【請求項1】 パラフィン板体を形成する工程と、パラ
フィン板体を使用してパラフィン成形型を形成する工程
と、パラフィン成形型に配合樹脂と繊維補強材を投入し
て樹脂層を積層させる工程と、配合樹脂を硬化させて成
形体を形成する工程と、成形体を脱型させる工程との結
合からなることを特徴とするプラスチック成形体の製造
方法。 - 【請求項2】 パラフィン板体を形成する工程と、複数
のパラフィン板体を使用して複数のパラフィン成形型を
形成する工程と、複数のパラフィン成形型を組み合わせ
た連合成形型を形成する工程と、連合成形型に配合樹脂
と繊維補強材を投入して樹脂層を積層させる工程と、配
合樹脂を硬化させて成形体を形成する工程と、成形体を
脱型させる工程との結合からなることを特徴とするプラ
スチック成形体の製造方法。 - 【請求項3】 パラフィン板体を形成する工程と、複数
のパラフィン板体を使用して複数のパラフィン成形型を
形成する工程と、複数のパラフィン成形型の各成形型そ
れぞれに配合樹脂と繊維補強材を投入して樹脂層を積層
させる工程と、配合樹脂を硬化させて成形体を形成する
工程と、成形体を脱型させる工程と、各成形型で成形さ
れた複数の成形体を組み合わせて目的のプラスチック成
形体に結合させる工程との結合からなることを特徴とす
るプラスチック成形体の製造方法。 - 【請求項4】 パラフィン板体を形成する工程と、パラ
フィン板体を使用してパラフィン成形型を形成する工程
と、パラフィン成形型内に装飾体を配列させる工程と、
配合樹脂と繊維補強材を装飾体上面を覆うようにパラフ
ィン成形型に投入積層して樹脂層を形成すると工程と、
配合樹脂を硬化させて成形体を形成する工程と、成形体
を脱型させる工程との結合からなることを特徴とするプ
ラスチック成形体の製造方法。 - 【請求項5】 中実もしくは中空の立体的パラフィン成
形型の外面に装飾体を配列させる工程と、配合樹脂と繊
維補強材を装飾体上面を覆うようにパラフィン成形型に
付着させて樹脂層を形成すると工程と、配合樹脂を硬化
させて成形体を形成する工程と、パラフィン成形型をそ
のままか溶融して成形体を脱型させる工程との結合から
なることを特徴とするプラスチック成形体の製造方法。 - 【請求項6】 中実もしくは中空のパラフィン成形型の
外面に配合樹脂と繊維補強材を塗着させて樹脂層を形成
すると工程と、該樹脂層外面に装飾体を配列させて各装
飾体間の間隙に配合樹脂を充填させる工程と、配合樹脂
を硬化させて成形体を形成する工程と、パラフィン成形
型をそのままか溶融して成形体を脱型させる工程との結
合からなることを特徴とするプラスチック成形体の製造
方法。 - 【請求項7】 前記パラフィン成形型を形成する工程に
おいて、あらかじめ形成された任意素材による粗型にパ
ラフィン板体を併用してパラフィン成形型を形成するこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載
されたプラスチック成形体の製造方法。 - 【請求項8】 複数の装飾体が平面的に配列され、該各
装飾体間の間隙に任意材質の配合樹脂が一体に詰装され
て装飾体同士を結合し、それらの広い他面を繊維補強材
を内臓する配合樹脂からなる肉薄の広幅プラスチック板
体が被覆して1体に形成されていることを特徴とするプ
ラスチック成形体。 - 【請求項9】 複数の装飾体が平面的に配列され、該各
装飾体間の表面に近い部分に前記装飾体と類似の材質か
らなる目地材が詰装されて装飾体同士を結合し、それら
の広い他面を、繊維補強材を内臓する配合樹脂からなる
肉薄の広幅プラスチック板体が被覆結合して1体に形成
されていることを特徴とするプラスチック成形体。 - 【請求項10】 複数の方形装飾体が平面的に配列さ
れ、該各装飾体は1列置きに位相を違差させ、該各装飾
体間の間隙に任意材質が混入されている配合樹脂が詰装
されて装飾体同士を結合し、それらの広い他面を、繊維
補強材を内臓する配合樹脂からなる肉薄の広幅プラスチ
ック板体が被覆結合して1体に形成されていることを特
徴とするプラスチック成形体。 - 【請求項11】 繊維補強材を内臓する配合樹脂からな
る2ないし50ミリの広幅プラスチック板体の1面に複
数の装飾体が配列され、該各装飾体間の間隙に任意材質
の配合樹脂が一体に詰装結合され、プラスチック板体の
他面にはその周端縁部に側壁が形成され、該側壁の内側
凹部に異なった材質の充填材が一体に充填されているこ
とを特徴とするプラスチック成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29465796A JPH10119060A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | プラスチック成形体並びに製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29465796A JPH10119060A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | プラスチック成形体並びに製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10119060A true JPH10119060A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17810614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29465796A Pending JPH10119060A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | プラスチック成形体並びに製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10119060A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111982632A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-11-24 | 大同煤矿集团有限责任公司 | 一种煤矿切顶弱化的弱化带模拟方法 |
-
1996
- 1996-10-17 JP JP29465796A patent/JPH10119060A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111982632A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-11-24 | 大同煤矿集团有限责任公司 | 一种煤矿切顶弱化的弱化带模拟方法 |
CN111982632B (zh) * | 2020-08-27 | 2023-11-21 | 大同煤矿集团有限责任公司 | 一种煤矿切顶弱化的弱化带模拟方法 |
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