JPH10118737A - ハブユニット軸受外輪の製造方法 - Google Patents

ハブユニット軸受外輪の製造方法

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JPH10118737A
JPH10118737A JP27453596A JP27453596A JPH10118737A JP H10118737 A JPH10118737 A JP H10118737A JP 27453596 A JP27453596 A JP 27453596A JP 27453596 A JP27453596 A JP 27453596A JP H10118737 A JPH10118737 A JP H10118737A
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JP
Japan
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outer ring
axial direction
cup
hub unit
unit bearing
Prior art date
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JP27453596A
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Inventor
Mamoru Yamada
守 山田
Koichi Ishiyama
浩一 石山
Tomoyuki Takahashi
知之 高橋
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削加工による取り代が少なく、外輪素材の
重要部分でファイバーフローが切断されることがなく、
また、厚肉部その他の主要部分に塑性きずが生じること
がない、経済的で、かつ、高品質なハブユニット軸受外
輪の製造方法を提供する。 【解決手段】 丸棒素材を軸方向に加圧して所定外径に
据込みする第1工程と、据込みした素材を軸方向の一方
に押出しして軸方向の一端に底部を有する所定深さのカ
ップ形状品を形成する第2工程と、カップ形状品の底部
を打抜きする第3工程と、所定形状を有し、かつ回転す
るマンドレル11および成形ロール12によって、前記
底部打抜き後のカップ胴部5の内周面および外周面を加
圧して軸方向中央部に所定の厚肉部を形成する第4工程
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハブユニット軸受
外輪の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハブユニット軸受は、ラジアル荷重とス
ラスト荷重とを同時に担持する必要があるため、ハブユ
ニット軸受としては、図4に示すような縦断面形状を有
する複列アンギュラ玉軸受形式の軸受が多く用いられて
いる。外輪21の軸方向中央部を厚肉部とし、これによ
ってスラスト荷重を担持する。
【0003】前記軸受の外輪21の製造方法としては、
パイプ状素材から旋削加工する方法と、丸棒素材から鍛
造加工する方法とが知られている。パイプ状素材から旋
削加工する方法は削り代が多いため旋削時間が長くかか
る上、旋削加工によって、外輪のレース面における材料
のファイバーフローが切断されるために、使用時にレー
ス面に亀裂や剥離が生じ易くなり、軸受寿命が短くなる
欠点がある。
【0004】これに対して、丸棒素材から鍛造加工する
方法では、図5に示すように、所定の外径としたブラン
ク31の中央部を、ダイ32の中で、上パンチ33と下
パンチ34とにより上下より加圧して中央部の肉を周囲
へ押出し、これを軸方向上下に流動させて、中底35を
有する円筒状の中間素材36を形成する。次いで、中底
35を打抜きすることにより、軸方向中央部に厚肉部を
有する外輪素材37を得る。
【0005】この鍛造加工する方法によれば、前記旋削
加工する方法に比べて、旋削加工の取り代を少なくする
ことができ、また、材料のファイバーフローの分断を軽
微とすることができる。しかし、この方法によるとき
は、中間素材36を形成する工程において、軸方向への
肉の流動性が悪く、そのために、軸方向の寸法が不足し
たり、上下端部に欠肉部や肉厚不良が発生しやすいとい
う欠点がある。
【0006】さらに特開平1−317638号公報に開
示される改良された鍛造加工方法では、図6に示すよう
に、所定の外径としたブランク41を軸方向の一方に押
出しして、軸方向一端に底部43を有するカップ形状品
42とし、該カップ形状品42の底部43を打抜きして
カップ胴部44を得る。次いで、カップ胴部44を軸方
向両端から加圧しつつカップ胴部の内径をしごき加工し
て軸方向中央部に厚肉部45を有する外輪素材46を得
る。
【0007】上記改良された鍛造加工方法によれば、軸
方向の寸法が不足したり、上下端部における欠肉部や肉
厚不良の発生を防止することができる。しかし、該改良
された鍛造加工方法によれば、カップ胴部44を軸方向
両端から加圧しつつカップ胴部の内径をしごき加工によ
って軸方向中央部に厚肉部を形成するため、外輪素材4
6の肉厚部45の内外表面に塑性きずが発生しやすいと
いう問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の現状
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、外
輪素材の寸法精度が良好で、切削加工による取り代が少
なく、かつ、外輪素材の重要部分でファイバーフローが
切断されることがなく、また、厚肉部その他の主要部分
に塑性きずが生じることがない、経済的かつ高品質なハ
ブユニット軸受外輪の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のハブユニット軸受外輪の製造方法は、 (1)丸棒素材を軸方向に加圧して所定外径に据込みす
る第1工程と、据込みした素材を軸方向の一方に押出し
して軸方向の一端に底部を有する所定深さのカップ形状
品を形成する第2工程と、カップ形状品の底部を打抜き
する第3工程と、所定形状を有し、かつ回転するマンド
レルおよび成形ロールによって、前記底部打抜き後のカ
ップ胴部の内周面および外周面を加圧して軸方向中央部
に所定の厚肉部を形成する第4工程とを具備することを
特徴とする。 (2)上記(1)記載のハブユニット軸受外輪の製造方
法において、第4工程を、2回以上繰返して行うことを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のハブユニット軸受外輪の
製造方法においては、丸棒素材を据込みした後、カップ
形状品に成形し、底抜きしてリング状素材(底部打抜き
後のカップ)とする。丸棒素材としては、ハブユニット
軸受外輪として優れた特性を有する鋼材、例えば、軸受
鋼鋼材などが好適である。
【0011】本発明のハブユニット軸受外輪の製造方法
において、第1工程として丸棒素材を据込みするのは、
後続の加工における材料の流動を円滑とし、成形性を向
上するためである。また、第2工程でカップ形状品に成
形して、第3工程で底部を底抜きするが、これによって
リング状素材の円筒面のファイバーフローを切断するこ
となく、強度の優れたハブユニット軸受外輪製品を得る
ことができる。
【0012】前記の丸棒素材の据込み、カップ形状品の
押出し、底抜きなどの加工は鋼材の成形加工に用いられ
る通常の鍛造機によって行うことができる。前記加工
は、熱間、温間および冷間のいずれの加工温度で行って
もよい。なお、カップ形状品の成形に際して、同時に、
カップ形状品の底部にハブユニット軸受の内輪部分を成
形することができる。これによって内輪の製造の手間
と、材料とを節約することができる効果がある。
【0013】次に第4工程として、所定形状を有し、か
つ回転するマンドレルおよび成形ロールによって、前記
リング状素材胴部の内周面および外周面を加圧して軸方
向中央部に所定の厚肉部を形成する。すなわち、前記リ
ング状素材の中空部にマンドレルを挿入し、リング状素
材胴部の外周面には成形ロールを当接して、マンドレル
および成形ロールによってリング状素材胴部の内外周面
を加圧しつつ、成形ロールを駆動回転する。マンドレル
は従動的に回転するか、または駆動回転してもよい。マ
ンドレルおよび成形ロールの表面を、それぞれハブユニ
ット軸受外輪の内外面を形成するのに適した所定形状と
しておくことにより、軸方向中央部に所定の厚肉部を有
するハブユニット軸受外輪の素形品を得ることができ
る。
【0014】なお、前記第4工程において、マンドレル
または成型ロールのいずれか一方、あるいは、マンドレ
ルおよび成型ロールの双方の形状を変えて、もしくは双
方の形状を変えずに、前記第4工程を2回以上繰返して
行うことにより前記肉厚部の形状を一層正確に形成する
ことができる。以上のように、本発明のハブユニット軸
受外輪の製造方法においては、マンドレルおよび成形ロ
ールの表面形状を転造方式によってリング状素材胴部の
内外面を加工するので、厚肉部の形状を正確に形成する
ことができ、また、厚肉部の内外周における加工にとも
なう塑性きずの発生を防ぐことができる。
【0015】
【実施例】高速精密鍛造機によって、SUJ2相当の軸
受鋼を図3に示す工程で熱間鍛造した。丸棒素材1を第
1工程で据込みして、最終外径とほぼ等しい所定外径の
円板状素材2とする。第2工程で軸方向の一方に押出し
して軸方向一端に底部3を有するカップ形状品4を形成
する。第3工程で底部3を打抜きしてリング状素材5を
得た。
【0016】次いで第4工程として、図1に示すよう
に、リング状素材5の中空部にマンドレル11を挿入
し、リング状素材5の胴部の外周面には成形ロール12
を当接する。マンドレル11の側面は外輪素材6の内周
面の輪郭に相当する形状とし、また成形ロール12のロ
ール面は外輪素材6の外周面および両端面に相当する形
状とした。受けロール13、14は、マンドレル11に
当接してをこれを補強するとともに、受けロール13、
14を駆動回転してマンドレル11を従動的に回転する
ためのものである。
【0017】次に、成形ロール駆動装置(図には示して
いない)を稼働して成形ロール12を駆動回転しつつ、
加圧装置(図には示していない)を稼働して成形ロール
12をマンドレル11の方向に加圧し、マンドレル11
および成形ロール12によってリング状素材5の胴部の
内外周面を加圧する。これと同時に、受けロール駆動装
置(図には示していない)を稼働して受けロール13、
14を駆動回転してマンドレル11を従動的に回転す
る。
【0018】図2に、加工が終了した状態を示す。以上
の手順によって、内周面中央部に突起した厚肉部を有す
る外輪素材6を得た。外輪素材6を切削加工してハブユ
ニット軸受外輪を得た。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、外輪素
材の寸法精度が良好で、切削加工による取り代が少な
く、かつ、外輪素材の重要部分でファイバーフローが切
断されることがなく、また、厚肉部その他の主要部分に
塑性きずが生じることがないので、経済的で、かつ、高
品質なハブユニット軸受外輪の製造方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるリング状素材胴部を加
工する第4工程の加工方法の説明図である。
【図2】本発明の実施例における第4工程の加工終了時
の状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例におけるリング状素材の製造工
程の説明図である。
【図4】複列アンギュラ玉軸受の部分断面図である。
【図5】ハブユニット軸受外輪の従来の製造工程を示す
説明図である。
【図6】ハブユニット軸受外輪の改良された製造工程を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 丸棒素材 2 円板状素材 3 底部 4 カップ形状品 5 リング状素材 6 外輪素材 11 マンドレル 12 成形ロール 13 受けロール 14 受けロール 21 外輪 31 ブランク 32 ダイ 33 上パンチ 34 下パンチ 35 中底 36 中間素材 37 外輪素材 41 ブランク 42 カップ形状品 43 底部 44 カップ胴部 45 厚肉部 46 外輪素材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒素材を軸方向に加圧して所定外径に
    据込みする第1工程と、 据込みした素材を軸方向の一方に押出しして軸方向の一
    端に底部を有する所定深さのカップ形状品を形成する第
    2工程と、 カップ形状品の底部を打抜きする第3工程と、 所定形状を有し、かつ回転するマンドレルおよび成形ロ
    ールによって、前記底部打抜き後のカップ胴部の内周面
    および外周面を加圧して軸方向中央部に所定の厚肉部を
    形成する第4工程とを具備することを特徴とするハブユ
    ニット軸受外輪の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第4工程を、2回以上繰返して行う
    ことを特徴とする請求項1記載のハブユニット軸受外輪
    の製造方法。
JP27453596A 1996-10-17 1996-10-17 ハブユニット軸受外輪の製造方法 Pending JPH10118737A (ja)

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